JP2006094199A - 撮像素子支持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成により、光軸と垂直な平面上を移動可能な状態に撮像素子を保持する撮像素子支持機構を提供する。
【解決手段】 撮像素子支持機構は第1固定部、第1支持部材11a〜11c、可動部、第2支持部材12、及び第2固定部を備える。第1固定部を構成する第1ベース板33と可動部を構成する支持受け板24とが、球状に形成した第1支持部材a〜11cを当接しながら挟む。可動部を第1固定部と第2固定部に挟む状態において、第2固定部である第2ベース板36を第1固定部に固定する。第2ベース板36に第2支持部材12を固定する。第2支持部材12の可動部側の先端を凸球面状に形成する。第2支持部材12の凸球面状に形成した先端を可動部に当接する。第2ベース板36は弾性部材により形成する。第2ベース板36は第2支持部材12を可動部側に押圧させる方向に付勢する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、簡易的な構成であって、像ブレ補正のために2次元方向に並進移動及び回転可能とする、撮像素子を支持するための撮像素子支持機構に関する。
従来、撮影者の手ブレによる像ブレを補正するために、手ブレ量に応じて補正レンズを光軸と垂直な平面上で移動させることにより、カメラの像ブレの補正を行う像ブレ補正手段は知られていた。
このような像ブレ補正手段として、補正レンズを設ける可動枠、或いは可動枠を挟持するための固定部材のいずれかに挟持手段を予め設けて製造時の作業性を向上させる補正光学系支持機構が開示されている(特許文献1)。
しかし、特許文献1による支持機構は、その可動枠の挟持手段は複雑な構成となっており、更なる簡略化が求められるものである。
特許第3423493号公報
したがって、本発明では、カメラの像ブレ補正のために撮像素子を光軸に垂直な平面上で移動可能にする、簡易な構成の撮像素子支持機構の提供を目的とする。
本発明の撮像素子支持機構は、第1固定部と、第1固定部に対して相対的な位置が固定された第2固定部と、第1固定部と第2固定部との間に配置され第1固定部と対向する面に撮像素子が設けられる可動部と、第1固定部と可動部の間に挟まれ第1固定部及び可動部のいずれか一方或いは両方に当接し第1固定部及び可動部において二次元状に配置される3以上の第1支持部材と、第2固定部と可動部の間に挟まれ撮像素子の撮像面に垂直な方向から見て二次元状に配置されたそれぞれの第1支持部材を囲んで形成される第1支持図形の内側に配置され第2固定部及び可動部のいずれか一方或いは両方に当接する単一の第2支持部材とを備えることを特徴としている。
また、第1支持部材が球状に形成されることが好ましい。また、第1支持部材が第1固定部及び前記可動部のいずれか一方に固定され、特に第1支持部材が第1固定部及び可動部のいずれか一方に一体的に形成されることにより固定されることが好ましく、さらに第1支持部材における第1固定部或いは可動部と当接する部位が凸球面状に形成されることが好ましい。
また、第1固定部及び可動部のいずれか一方又は両方が撮像面と平行でそれぞれの第1支持部材に対向する第1当接平面部材を有しそれぞれの第1当接平面部材において第1支持部材が当接することが好ましく、さらにそれぞれの第1当接平面部材は第1内壁面を有し、第1支持部材が第1当接平面部材に当接している状態において第1支持部材は第1内壁面に囲まれることが好ましい。
また、第2支持部材が球状に形成されることが好ましい。第2支持部材が第2固定部及び可動部のいずれか一方に固定され、特に第2支持部材が第2固定部及び可動部のいずれか一方に一体的に形成されることにより固定されることが好ましく、さらに第2支持部材における第2固定部或いは可動部と当接する部位が凸球面状に形成されることが好ましい。
また、第2固定部及び可動部のいずれか一方或いは両方が撮像面と平行な第2当接平面部材を有し、第2当接平面部材において前記第2支持部材が当接することが好ましく、さらに第2当接平面部材は第2内壁面を有し、第2支持部材が第2当接平面部材に当接している状態において第2支持部材は第2内壁面に囲まれることが好ましい。
また、第2固定部が弾性を有し第2支持部材を可動部に押圧させる方向に付勢することが好ましい。または、第2固定部或いは前記可動部に設けられ、第2支持部材を可動部に押圧させる方向に付勢する弾性体を備えることが好ましい。
撮像面における撮像素子の中心近傍、第1支持図形の重心、および第2支持部材の可動部と対向する側における重心が撮像面に垂直な方向から見て重なることが好ましい。
本発明によれば、撮像素子を光軸と垂直な平面上で移動可能とする像ブレ補正のための撮像素子支持機構を小型で簡単な構成にして、組み立て性の向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態を適用した撮像素子保持機構に撮像素子を設けて像ブレ補正機能を備えたカメラについて、図1〜7を用いて説明する。なお、方向を説明するために、カメラ60における光軸LXと直交する水平方向を第1方向x、光軸LXと直行する鉛直方向を第2方向y、光軸LXと平行な方向を第3方向zとして説明する。また、図4は図3のIV−IV線の断面における構成図を示し、図5は図4のV−V線の断面における構成図を示す。
カメラ60は、主電源のオン/オフの切替えを行う電源ボタン61、レリーズボタン62、LCDモニタ63、CPU40、撮像ブロック44、AE部45、AF部46、撮像部64、及び撮影レンズ68によって構成される。
電源ボタン61を押すことにより電源スイッチ47のオン/オフが切替えられる。被写体像が、撮影レンズ68を介して撮像部64に設けられる撮像素子48により受光される。撮像素子48は例えばCCDである。また、撮像された被写体像はLCDモニタ63に表示される。
レリーズボタン62を、半押しすることにより測光スイッチ41がオンにされて測光、測距、及び合焦動作が行われ、全押しすることによりレリーズスイッチ42がオンにされてレリーズ動作が実行される。
CPU40において、後述する像ブレ補正に関する各部の制御、及びカメラ60全体の動作の制御が行われる。
撮像部64は撮像ブロック44により駆動される。AE部45により被写体の測光動作が実行されて露光値が算出される。次に算出された露光値に基づき撮影に必要となる絞り値及び露光時間が算出される。AF部46により測距が行われる。この測距に基づき撮影レンズ68が光軸方向に変位されることにより焦点調整が行われる。
カメラ60の像ブレ補正装置(図示せず)は、像ブレ補正ボタン69、CPU40、角速度検出部49、駆動用ドライバ回路52、撮像素子支持機構10、ホール素子信号処理部53、及び撮影レンズ68によって構成される。
像ブレ補正ボタン69を押すことにより像ブレ補正スイッチ43がオンにされる。像ブレ補正スイッチ43がオンにされると、測光等の他の動作と独立して一定時間毎に角速度検出部49及び撮像素子支持機構10が駆動されて像ブレ補正が行われる。
スイッチ41〜43の入力信号に対応する各種の出力はCPU40によって制御される。測光スイッチ41、レリーズスイッチ42、及び像ブレ補正スイッチ43のオン/オフ情報はそれぞれ1ビットのデジタル信号としてCPU40のポートP41、P42、P43に入力される。
次に角速度検出部49、駆動用ドライバ回路52、撮像素子支持機構10、及びホール素子信号処理部53についての詳細とCPU40への入出力関係について説明する。
角速度検出部49は第1〜第3角速度センサ50a、50b、50c、及びアンプ・ハイパスフィルタ回路51によって構成される。第1角速度センサ50aにより一定時間(1ms)毎にカメラ60の第1方向xの角速度が検出され、同様に第2角速度センサ50bにより一定時間毎にカメラ60の第2方向yの角速度が検出される。第3角速度センサ50cにより一定時間毎にカメラ60の第3方向zに垂直な平面上(以下xy平面上とする)における回転角速度が検出される。
アンプ・ハイパスフィルタ回路51により、第1方向xと第2方向yとの角速度、及びxy平面上における回転角速度に応じた信号が増幅された後、第1〜第3角速度センサ50a、50b、50cのヌル電圧やパンニングが増幅された信号から除去される。アンプ・ハイパスフィルタ回路51によりヌル電圧等が除去された信号は第1、第2、第3角速度vx、vy、vθとして、CPU40のA/D0、A/D1、及びA/D2に入力される。
A/D0、A/D1、及びA/D2から入力された第1、第2、及び第3角速度vx、vy、vθはCPU40によりA/D変換される。A/D変換された第1、第2、及び第3角速度vx、vy、vθ、及び焦点距離等を考慮した変換係数に基づいて一定時間に生じた像ブレ量がCPU40により算出される。この像ブレ量は第1方向x、第2方向y、及びxy平面上における回転角度の変位量として算出される。
CPU40により、算出された像ブレ量に応じて撮像部64の移動すべき位置Sが演算される。この演算においては、第1方向、第2方向、及びxy平面上における回転角度も考慮される。位置Sの第1方向x成分をsx、第2方向y成分をsy、xy平面上の回転角度成分をsθとする。
撮像部64が設けられる可動部20の移動は後述する電磁力によって行われる。可動部20を位置Sまで回転を含めて移動させるための駆動力Dについて2つの第1方向x成分を第1、第2水平方向PWMデューティーdx1、dx2、1つの第2方向y成分を鉛直方向PWMデューティーdyとする。
撮像素子支持機構10は、撮像部64が設けられる可動部20、第1固定部30、および第2固定部である第2ベース板36によって構成される。撮像部64をCPU40が算出した移動すべき位置Sに回転を含めて移動させることにより、回転を含めたxy平面上のブレによって生じた被写体像の結像面における光軸LXのズレが除去される。従って、被写体像と結像面位置が一定に保たれて像ブレ補正が実行される。
可動部20の駆動は、駆動用ドライバ回路52によって制御される第1駆動部、第2駆動部、及び第3駆動部(図示せず)により駆動される。第1〜第3駆動部は、CPU40におけるPWM0、PWM1から出力される第1、第2水平方向PWMデューティーdx1、dx2とPWM2から出力される鉛直方向PWMデューティーdyとに基づいて駆動用ドライバ回路52によって制御される。
第1〜第3駆動部による可動部20の位置Pは第1〜3ホール素子23a、23b、23c及びホール素子信号処理部53によって検出される。検出された位置Pは第1、第2水平方向位置検出信号px1、px2が第1方向x成分として、鉛直方向位置検出信号pyが第2方向y成分として、それぞれCPU40のA/D3、A/D4、A/D5に入力される。第1、第2水平方向位置検出信号px1、px2、及び鉛直方向位置検出信号pyはA/D3〜A/D5によってA/D変換される。
第1、第2水平方向位置検出信号px1、px2、及び鉛直方向位置検出信号pyに対してA/D変換後の位置Pの2つの第1方向x成分、及び1つの第2方向y成分のデータをそれぞれpdx1、pdx2、pdyとする。これらのデータから、可動部20の位置Pの第1方向x成分pxx、第2方向y成分pyy、及び回転角度pθが算出される。算出された位置P(pxx、pyy、pθ)のデータと移動すべき位置S(sx、sy、sθ)のデータとに基づいて第1〜第3駆動部は制御される。
第1駆動部は鉛直方向駆動用の第1コイル21a及び第1駆動磁石31aにより構成される。第2駆動部は水平方向駆動用の第2コイル21b及び第2駆動磁石31bにより構成される。第3駆動部は水平方向駆動用の第3コイル21c及び第3駆動磁石31cにより構成される。
可動部20は可動基板22、支持受け板24、及びプレート25によって構成される。可動基板22には、第1〜第3コイル21a、21b、21c、及び第1〜第3ホール素子23a、23b、23cが設けられ、プレート25には撮像部64が設けられる。第1固定部30は第1〜第3ヨーク32a、32b、32c、及び第1ベース板33によって構成される。第1〜第3ヨーク32a、32b、32cには第1〜第3駆動磁石31a、31b、31cが設けられる。
可動部20と第1固定部30とにより、球状に形成された3つの第1支持部材11a、11b、11cが挟まれる。第1支持部材11a、11b、11cは、第3方向zに垂直な平面上にあり、それぞれ可動部20を構成する支持受け板24と第1固定部30を構成する第1ベース板33との間で転動自在に当接される。
第1支持部材11a、11b、11cは支持受け板24或いは第1ベース板33に対して2次元状に配置される。即ち、第1支持部材11a、11b、11cは支持受け板24或いは第1ベース板33において非直線上に配置される。また、可動部20が第1方向x、第2方向yへの直線的な移動、及び回動する前の初期状態においてにおいて第3方向zから見て、第1支持部材11a、11b、11cを囲う図形の重心が光軸LXと重なるように第1支持部材11a、11b、11cの初期の位置が調整される。
可動部20と第1固定部30とは第1支持部材11a、11b、11cを介して接触が維持される。このような構成により、可動部20は第1方向x、或いは第2方向yへの平行移動、及び第3方向zに平行な直線を軸に回動可能な状態で、第1固定部30に支持される。なお、4以上の第1支持部材が挟まれる構成であってもよい。
第2ベース板36は、例えば板バネのような弾性部材であり、後述するように可動部20を第1固定部30と第2ベース板36との間に挟むように、第1固定部30に固定される。第2ベース板36において可動部20と対向する面に単一の第2支持部材12が固定される。なお、第2支持部材12は第2ベース板36に一体的に形成され、固定される構成であってもよい。一体的に形成する構成によれば、組立て性はさらに向上する。
第2支持部材12は第3方向zから見て光軸LXと重なる位置に設けられる(図6参照)。第2支持部材12の先端は凸球面状に形成され、第2ベース板36と可動部20との間に挟まれながら可動部20に当接させられる(図4参照)。第2ベース板36を第1固定部30に固定することにより、第2支持部材12は第2支持部材12が可動部20を押圧する方向に付勢される。
なお、第2支持部材12は第3方向zから見て第1支持部材11a、11b、11cにより囲まれた第1支持図形(図6符合F参照)の内側に配置される。第2支持部材12が第1支持図形Fの内側に位置することにより、可動部20は、バランスを崩すことなく、第1支持部材11a、11b、11cと第2支持部材12の間に支持可能である。
撮像素子48の撮像範囲を最大活用するために、撮影レンズ68の光軸LXが撮像素子48の中心近傍を通る位置関係にある時に、可動部20は第1方向x、第2方向yともに可動範囲の中心に位置するように、可動部20と第1固定部30の位置関係が調整される。また、可動部20が第1方向x、第2方向yへの直線的な移動、及び回動する前の初期状態において、可動部20が移動範囲の中心に位置するように、可動部20と第1固定部30の位置関係が設定される。
更に初期状態において、撮像素子48の撮像面を構成する短形の4辺のそれぞれは、第1方向x或いは第2方向yのいずれかに平行な状態にあるように、可動部20と第1固定部30の位置関係が設定される。なお、撮像素子48の中心とは撮像素子48の撮像面を形成する短形が有する2つの対角線の交点とする。
可動部20において、撮影レンズ68の方向から見て光軸方向に撮像部64、プレート25が可動基板22に取付けられる。撮像部64には、撮像素子48、ステージ65、押さえ部66、及び光学ローパスフィルタ67が設けられる。ステージ65とプレート25により、撮像素子48、押さえ部66、及び光学ローパスフィルタ67が挟まれる。
撮像素子48がプレート25を介して可動基板22に取付けられた状態において、撮像素子48の撮像面が光軸LXに対して垂直になるように取付けが調整される。プレート25は板状材であり、撮像面とプレート25の平面とが平行になるように取付けが調整される。プレート25は金属製であり、撮像素子48と接触することにより撮像素子48の放熱をすることが可能である。
可動部20が移動及び回動する前の初期状態において、可動基板22には光軸LXに重なる位置に孔27が形成される。孔27は第1固定部30側においてプレート25に覆われる。このような構成により、可動部20には第2ベース板36側から見て、第2内壁面(孔27を形成する壁面)及び撮像面に平行な平面である第2底面28を有する窪が形成されることになる。
可動部20が移動及び回動する前の初期状態において、第2支持部材12は第2底面28に当接される。第2支持部材12は第2底面28に対して摺動自在であって可動部20は、第1方向x及び第2方向yに移動自在である。第2支持部材12が第2底面28に当接している状態において、第2支持部材12は第2内壁面に囲まれる。第2支持部材12を第2内壁面で囲むことにより、可動部20の移動を規制することが可能になる。
孔27の大きさは可動部20の移動を規制する範囲に応じて定められる。即ち、可動部20の移動可能範囲を大きくする場合は移動可能範囲の大きさに応じて孔27の大きさが決められる。
支持受け板24には、第1支持部材11a、11b、11cと当接するための第1当接平面部24a、24b、24cが設けられる。第1当接平面部24a、24b、24cが撮像素子48の撮像面と平行でそれぞれの第1支持部材11a、11b、11cに対向する位置に配置されるように、支持受け板24はステージ65に取付けられる。
可動基板22は変形したT字形に形成される。可動基板22は、撮像部64が取付けられる基板中央部22e、基板中央部22eから第2方向yに延びる第1端部22a、基板中央部22eから第1方向xに延びる第2端部22b、及び第3端部22cを有する。第2端部22bと第3端部22cは、第1方向xから見てずれる様に形成される。なお、可動基板22はT字形に形成されてもよい。
可動基板22上において、第1コイル21aは第1端部22aに、第2コイル21bは第2端部22bに、第3コイル21cは第3端部22cに設けられる。第1〜第3コイル21a、21b、21cはシート状で且つ渦巻き状のコイルパターンとして形成される。
第1コイル21aのコイルパターンは、第1コイル21aの電流の方向と第1駆動磁石31aの磁界の向きとから生じる第1電磁力Pw1により第1コイル21aを含む可動部20を第2方向yに移動させるために、第1方向xと平行な線分を有する。
第2コイル21bのコイルパターンは、第2コイル21bの電流の方向と第2駆動磁石31bの磁界の向きとから生じる第2電磁力Pw2により第2コイル21bを含む可動部20を第1方向xに移動させるために、第2方向yと平行な線分を有する。
第3コイル21cのコイルパターンは、第3コイル21cの電流の方向と第3駆動磁石31cの磁界の向きとから生じる第3電磁力Pw3により第3コイル21cを含む可動部20を第1方向xに移動させるために、第2方向yと平行な線分を有する。
第1電磁力Pw1は第1コイル21aの第1方向xと平行な線分の各々にかかる電磁力の合力である。第1電磁力Pw1が1点に集中してかかるとみなせる点である第1駆動点26aが第1コイル21aの中心となるように、第1コイル21aのコイルパターンは形成される。同様に、第2電磁力Pw2が1点に集中してかかるとみなせる点である第2駆動点26bが第2コイル21bの中心となるように、第2コイル21bのコイルパターンは形成され、第3電磁力Pw3が1点に集中してかかるとみなせる点である第3駆動点26cが第3コイル21cの中心となるように、第3コイル21cのコイルパターンは形成される。
可動部20が回動されない初期の状態において、第1駆動点26aと撮像素子48の中心を結ぶ線分は、第2方向yと平行となるように可動基板22上において第1コイル21aが配置される。第2駆動点26bと第3駆動点26cを結ぶ線分の中心と撮像素子48の中心が重なるように、且つ第2駆動点26bと第3駆動点26cを結ぶ直線が第1方向xに平行な直線と交わる関係即ち第1方向xと非平行な関係となるように、可動基板22上において第2、第3コイル21b、21cが配置される。
このような構成をとることにより、第1〜第3電磁力Pw1〜Pw3の向き、大きさを制御することにより可動部20を第1方向xと第2方向yとに平行な平面上を第1方向x、或いは第2方向yへ移動自在であり、また第1方向xと第2方向yとに平行な平面に垂直で撮像素子48の中心を通る直線を軸として回動自在である。
また、第1〜第3コイル21a、21b、21cをシートコイルとする構成なので、各コイル21a、21b、21cの第3方向zの厚さを薄くする事が可能である。また、電磁力を高めるために第3方向zにシートコイルが複数枚重ねられても第3方向zの厚さを殆ど増加させないことも可能である。従って、可動部20と第1固定部30の間隔を狭めてステージ駆動機構10の小型化を図る事が可能である。
第1〜第3コイル21a、21b、21cはフレキシブル基板(図示せず)を介してこれらを駆動する駆動用ドライバ回路52と接続される。駆動用ドライバ回路52には、CPU40のPWM0、PWM1、PWM2から第1、第2水平方向PWMデューティーdx1、dx2、鉛直方向PWMデューティーdyがそれぞれ入力される。
駆動用ドライバ回路52は入力された鉛直方向PMWデューティーdyの値に応じて第1コイル21aに電力を供給し、可動部20を第2方向yに移動させる。また、駆動用ドライバ回路52は入力された第1、第2水平方向PMWデューティーdx1、dx2の値に応じて第2、第3コイル21b、21cそれぞれに電力を供給し、可動部20を第1方向xに移動させ、可動部20をxy平面上に回転させる。
可動部20を第1方向xに平行移動させる場合、第2、第3電磁力Pw2、Pw3とが同じ向きで、同じ大きさとなるように、CPU40により第1、第2水平方向PWMデューティーdx1、dx2の値が制御される。
可動部20を第1方向xに平行移動させること無くxy平面上で回動させる場合、第2、第3電磁力Pw2、Pw3とが逆向きで、同じ大きさとなるように、CPU40により第1、2水平方向PWMデューティーdx1、dx2の値が制御される。
可動部20を第1方向xに移動してxy平面上で回動させる場合、第2、第3電磁力Pw2、Pw3とが異なる大きさとなるように、CPU40により第1、2水平方向PWMデューティーdx1、dx2の値が制御される。
第1ホール素子23aは第3方向zにおいて第1駆動点26aに重なる位置に設けられる。第2ホール素子23bは、撮像素子48の中心を通り第1方向xに平行な直線と第2駆動点26bを通り第2方向yに平行な直線との交点に重なる位置に設けられる。第3ホール素子23cは、撮像素子48の中心を通り第1方向xに平行な直線と第3駆動点26cを通り第2方向yに平行な直線との交点に重なる位置に設けられる。
第1固定部30において、板状部材である第1ベース板33には第1〜第3ヨーク32a、32b、32c、及び第1〜第3駆動磁石31a、31b、31cが設けられる。第1ベース板33は撮像素子48の撮像面と平行で、可動基板22と撮影レンズ68の間に配置される。第1ベース板33には、第1支持部材11a、11b、11cと対向する位置に窪が形成される。窪には撮像面と平行な平面である第1底面34及び第3方向zに平行な第1内壁面35が形成される。
第1支持部材11a、11b、11cは第1ベース板33における第1底面34に当接される(図4参照)。第1支持部材11a、11b、11cが第1底面34に当接している状態において、第1支持部材11a、11b、11cは第1内壁面35に囲まれる。
第1支持部材11a、11b、11cを第1内壁面35によって囲むことにより、支持受け板24と第1ベース板33の間からの第1支持部材11a、11b、11cの離脱が防がれる。さらに、撮像素子支持機構10の製造時に、第1支持部材11a、11b、11cの第1ベース板33からの脱落を防ぐことも可能である。
第1駆動磁石31aは第1コイル21a及び第1ホール素子23aと第3方向zにおいて対向するように、第1ベース板33における可動部20側の面に第1ヨーク32aを介して設けられる。同様に、第2駆動磁石31bは第2コイル21b及び第2ホール素子23bと第3方向zに対向するように、第1ベース板33における可動部20側の面に第2ヨーク32bを介して設けられる。同様に、第3駆動磁石31cは第3コイル21c及び第3ホール素子23cと第3方向zにおいて対向するように、第1ベース板33における可動部20側の面に第3ヨーク32cを介して設けられる。
第1駆動磁石31aは第2方向yにN極とS極が並べられる。第1駆動磁石31aの第1方向xの長さは可動部20が第1方向xに移動する時に第1コイル21aと第1ホール素子23aに及ぼす磁界が変化しないように第1コイル21aの第1方向xの第1有効長L1に比べて長めに形成される。
第2駆動磁石31bは第1方向xにN極とS極が並べられる。第2駆動磁石31bの第2方向yの長さは可動部20が第2方向yに移動する時に第2コイル21bと第2ホール素子23bに及ぼす磁界が変化しないように第2コイル21bの第2方向yの第2有効長L2に比べて長めに形成される。
第3駆動磁石31cは第1方向xにN極とS極が並べられる。第3駆動磁石31cの第2方向yの長さは可動部20が第2方向yに移動する時に第3コイル21cと第3ホール素子23cに及ぼす磁界が変化しないように第3コイル21cの第2方向yの第3有効長L3に比べて長めに形成される。
第1ヨーク32aは第1方向xから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体部材により形成される。第1ヨーク32aのコの字型形状の間に第1駆動磁石31a、第1コイル21a、及び第1ホール素子23aを第3方向zで挟みながら、第1ヨーク32aは第1ベース板33上の可動部20側の面に固定される。
第1ヨーク32aにおける第1駆動磁石31aと接する側の部分により、第1駆動磁石31aの磁界の周囲への漏洩が防がれる。また、第1ヨーク32aにおける第1駆動磁石31aと接する側の部分と対向する側の部分により、第1駆動磁石31aと第1コイル21aとの間、及び第1駆動磁石31aと第1ホール素子23aとの間の磁束密度が高められる。
第2ヨーク32bは第2方向yから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体部材により形成される。第2ヨーク32bのコの字型形状の間に第2駆動磁石31b、第2コイル21b、及び第2ホール素子23bを第3方向zで挟みながら、第2ヨーク32bは第1ベース板33上の可動部20側の面に固定される。
第2ヨーク32bにおける第2駆動磁石31bと接する側の部分により、第2駆動磁石31bの磁界の周囲への漏洩が防がれる。また、第2ヨーク32bにおける第2駆動磁石31bと接する側の部分と対向する側の部分により、第2駆動磁石31bと第2コイル21bとの間、及び第2駆動磁石31bと第2ホール素子23bとの間の磁束密度が高められる。
第3ヨーク32cは第2方向yから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体部材により形成される。第3ヨーク32cのコの字型形状の間に第3駆動磁石31c、第3コイル21c、及び第3ホール素子23cを第3方向zで挟みながら、第3ヨーク32cは第1ベース板33上の可動部20側に固定される。
第3ヨーク32cにおける第3駆動磁石31cと接する側の部分により、第3駆動磁石31cの磁界の周囲への漏洩が防がれる。また、第3ヨーク32cにおける第3駆動磁石31cと接する側の部分と対向する側の部分により、第3駆動磁石31cと第3コイル21cとの間、及び第3駆動磁石31cと第3ホール素子23cとの間の磁束密度が高められる。
第2ベース板36は第1ベース板33の反対側から、第1固定部30を構成する第1〜3ヨーク32a、32b、32cに固定される(図3,4参照)。
第1〜第3ホール素子23a、23b、23cはホール効果を利用した磁電変換素子であって、可動部20の第1方向x、第2方向y(第1、第2水平方向検出位置信号px1、px2、鉛直方向検出位置信号py)を検出する1軸ホール素子である。第1ホール素子23aにより第2方向yの位置が検出され、第2、第3ホール素子23b、23cにより第1方向xの位置が検出される。
第1〜第3駆動磁石31a、31b、31cから発する磁界は位置検出のためにも使用される。第1駆動磁石31aと第1ホール素子23aとにより第1位置検出手段(図示せず)が形成される。同様に、第2駆動磁石31bと第2ホール素子23bとにより第2位置検出手段(図示せず)が形成され、第3駆動磁石31cと第3ホール素子23cとにより第3位置検出手段(図示せず)が形成される。
第1ホール素子23aは第1コイル21aと第3方向zに積層される。第1ホール素子23aを第1駆動点26aである第1コイル21aの中央点に配置して積層することにより、位置検出のための磁界発生領域と可動部20の駆動のための磁界発生領域が共用されるので、第1駆動磁石31a及び第1ヨーク32aの第2方向yの長さを短縮可能である。
直線的な変化量を使って精度の高い位置検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、撮像素子48の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第1駆動磁石31aのN極、S極と等距離近傍に配置するように、第1ホール素子23aの位置が調整される。
同様に、第2ホール素子23bの第1方向xの位置は、撮像素子48の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第2駆動磁石31bのN極、S極と等距離近傍に配置するように調整され、第3ホール素子23cの第1方向xの位置は、撮像素子48の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第3駆動磁石31cのN極、S極と等距離近傍に配置するように調整される。
ホール素子信号処理部53は第1〜第3ホール素子信号処理回路54a、54b、54cを有する。第1〜第3ホール素子信号処理回路54a、54b、54cはフレキシブル基板(図示せず)を介して第1〜第3ホール素子23a、23b、23cにそれぞれ接続される。
第1ホール素子信号処理回路54aにより、第1ホール素子23aの出力信号から第1ホール素子23aにおける出力端子間の電位差が検出される。検出された電位差に基づいて第1ホール素子23aがある部分(点A、図7参照)の第2方向yの位置を特定する鉛直方向検出位置信号pyがCPU40のA/D5に入力される。
第2ホール素子信号処理回路54bにより、第2ホール素子23bの出力信号から第2ホール素子23bにおける出力端子間の電位差が検出される。検出された電位差に基づいて第2ホール素子23bがある部分(点B、図7参照)の第1方向xの位置を特定する第1水平方向検出位置信号px1がCPU40のA/D3に入力される。
第3ホール素子信号処理回路54cにより、第3ホール素子23cの出力信号から第3ホール素子23cにおける出力端子間の電位差が検出される。検出された電位差に基づいて第3ホール素子23cがある部分(点C、図7参照)の第1方向xの位置を特定する第2水平方向検出位置信号px2がCPU40のA/D4に入力される。
3つのホール素子23a、23b、23cにより、回転角度を含めた可動部20の位置が特定される。第1ホール素子23aにより、可動部20上の1つの点についての第2方向yの位置が特定される。第2、第3ホール素子23b、23cにより、可動部20上の2つの点についての第1方向xの位置が特定される。2つの点についての第1方向xの位置情報と、1つの点についての第2方向yの位置情報とに基づいて、可動部20の回転角度を含めた位置を特定する事が可能である。
図7を用いて、可動部20の位置を特定する方法について説明する。点A、点B、点Cの位置情報から、点Pの位置データ(pxx、pyy、pθ)が求められる。点Aは第1ホール素子23aの位置、点Bは第2ホール素子23bの位置、点Cは第3ホール素子23cの位置を示す。点Pは線分BCと直交し、点Aを通る線と線分BCとの交点である。
点Pを線分BCの中点に合わせ、線分APの長さと線分BP、線分CPの長さとが同じ長さになるように、可動部20における第1〜第3ホール素子23a、23b、23cの位置が調整される。更に、点Pと撮像素子48の中心が第3方向zにおいて重なるように、第1〜第3ホール素子23a、23b、23c及び撮像素子48が可動部20に配置される。
点Aについては、第1ホール素子23aにより第2方向yの位置が検出される(鉛直方向検出信号py)。点Bについては、第2ホール素子23bにより第1方向xの位置が検出される(第1水平方向検出信号px1)。点Cについては、第3ホール素子23cにより第1方向xの位置が検出される(第2水平方向検出信号px2)。
鉛直信号py、第1、第2水平方向検出位置信号px1、px2がA/D変換されたデータpdy、pdx1、pdx2と、線分AP、BP、CPの長さdによって、位置P(pxx、pyy、pθ)の値が次の(1)〜(3)式により求められる。
pxx=(pdx1+pdx2)/2 (1)
pyy=pdy−d×cos(pθ) (2)
pθ=cos-1{(pdx1−pdx2)/(2×d)} (3)
ここで回転角度pθは、図6に示すように、線分BPと第1方向xのなす角度であり、線分APと第2方向yのなす角度とする。
次に第2の実施形態を適用した撮像素子支持機構について説明する。第2の実施形態では、支持受け板及び第1支持部材の構成が第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について図8を用いて説明する。第1の実施形態と同じ機能を有する部位は同じ符号をつけている。なお、図8は、撮像中心を通り第2方向yと第3方向zに平行な平面における第2の実施形態を適用した撮像素子支持機構の断面における構成図を示す。
可動部20と第1固定部30とに挟まれる3つの第1支持部材110a、110b、110c(第1支持部材110bは図示せず)は、可動部20を構成する支持受け板240に固定される。第1支持部材110a、110b、110cの第1固定部30側の先端は凸球面状に形成される。第1支持部材110a、110b、110cは凸球面状先端において第1固定部30を構成する第1ベース板33に第1方向x及び第2方向yに摺動自在に当接される。
以上のような構成によっても、可動部20は第1方向x、第2方向yへの平行移動、及び第3方向zに平行な直線を軸に回動可能な状態で、第1固定部30に支持されることが可能である。
なお、本実施形態において第1支持部材110a、110b、110cを可動部20に固定する構成であるが、第1支持部材110a、110b、110cを第1固定部30に固定させ、可動部20側の先端を凸球面状に形成し、可動部20を構成する支持受け板24に凸球面状の先端を当接させる構成であってもよい。また、本実施形態では、第1支持部材110a、110b、110cを可動部20に固定する構成であるが、第1支持部材110a、110b、110cが可動部20に一体的に形成されて固定される構成であってもよい。一体的な形成とする構成によれば、組立て性はさらに向上する。
次に第3の実施形態を適用した撮像素子支持機構について説明する。第3の実施形態では、第2支持部材及び第2固定部の構成が第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に第3の実施形態について図9を用いて説明する。第1の実施形態と同じ機能を有する部位は同じ符号をつけている。なお、図9は、撮像中心を通り第2方向yと第3方向zに平行な平面における第3の実施形態を適用した撮像素子支持機構の断面における構成図を示す。
可動部20と第2ベース板36とに挟まれる第2支持部材120は、球状に形成される。第2ベース板36の第2支持部材120に対応する面は撮像素子48の撮像面と平行になるように取付けられる。第2支持部材120は、第2ベース板36、及び第2底面28に当接され、転動自在である。
以上のような構成によれば、可動部20は、第1方向x、第2方向yへの平行移動、及び第3方向zに平行な直線を軸に回動可能な状態で、第1固定部30に支持されることが可能である。さらに、可動部20が平面移動する際に第2支持部材120が第2ベース板36及び第2底面28において転動するため、第1の実施形態のように第2支持部材12を第2底面28において摺動させる場合と比べて可動部20を移動させるための負荷が小さくなる点でも利点を有する。
次に第4の実施形態を適用した撮像素子支持機構について説明する。第4の実施形態では、第2支持部材及び第2固定部の構成が第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に第4の実施形態について図10を用いて説明する。第1の実施形態と同じ機能を有する部位は同じ符号をつけている。なお、図10は、撮像中心を通り第2方向yと第3方向zに平行な平面における第4の実施形態を適用した撮像素子支持機構の断面における構成図を示す。
第2ベース板36の可動部20側には、付勢部材13が設けられる。付勢部材13は例えばバネである。第2支持部材12はバネ13に固定される。バネ13は第2支持部材12を可動部20に押圧させる方向である第3方向zに付勢する。なお、付勢部材13としてはバネ以外の他の弾性部材、例えばゴムであっても本実施形態と同様の効果を有する。
以上のような構成によっても、第2支持部材12を可動部20に押圧することにより、可動部20を第1支持部材11a、11b、11c、及び第2支持部材12の間で第3方向zに移動を防ぎながら支持することが可能である。従って、撮像素子48の第3方向zへのズレが防がれ、正確な焦点調整が行われる。
第1〜第4の実施形態では、可動部を第1方向xと第2方向yとへの平行移動自在に支持するために、撮像素子を備える側において3つ、撮像素子を備える面の反対側において1つの支持部材を用いるだけでよく、撮像素子支持機構の構成部品を従来の支持機構より少なくすることが可能である。また簡単な構成なので、全体を小型化することが容易である。
また、第1〜第4の実施形態では、第3方向zから見て第2支持部材が、第3方向zから見て3つの第1支持部材により囲まれる3角形の重心と略重なるため、負荷がそれぞれの第1支持部材に均等に配分される。従って、第1支持部材の転動、或いは摺動がし易く、第1支持部材の高寿命化が可能である。
なお、第1〜第4実施形態において、第2固定部が第1固定部に固定される構成であるが、第2固定部が第1固定部に直接固定される必要は無い。例えば、カメラ本体に第1固定部及び第2固定部が固定されるように、第1固定部に対する第2固定部の相対的位置が固定されていればよい。
なお、第1、第2、第4実施形態において、第2支持部材が第2ベース板に固定される構成であるが、可動部に固定され、第2支持部材が第2ベース板に当接される構成であってもよい。可動部20に固定される構成である場合は、第2ベース板に底面が撮像面に平行な平面である窪が形成されることが好ましい。さらに、第2支持部材の第2ベース板側の先端が凸球面状に形成され、窪の底面において当接されることが好ましい。
なお、第1〜第4実施形態において、第1ベース板、或いは支持受け板上の第1支持部材が当接、或いは固定される範囲は撮像面に平行な平面であるが、非平行である場合であっても、上述した本発明の効果が得られる。同様に第2ベース板、或いはプレート上の第2支持部材が当接、或いは固定される範囲は撮像面に平行な平面であるが、非平行であっても、上述した本発明の効果が得られる。
また、第1〜第4実施形態において、第1ベース板、或いは支持受け板上の第1支持部材が当接、或いは固定される範囲は撮像面に平行な平面であるが、固定される場合は平面状に形成する必要はなく、上述した本発明の効果が得られる。
本発明の第1〜第4実施形態を適用したステージ機構を利用した像ブレ補正機能を有するカメラの外観図である。 第1〜第4の実施形態を適用したステージ機構を利用した像ブレ補正機能を有するカメラの電気的構成を示す回路図である。 第1〜第4の実施形態を適用した撮像素子支持機構の構成図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 第3方向zから見た第1支持部材に対する第2支持部材の配置を説明するための図である。 2つの第1方向の位置と1つの第2方向の位置から、点Pの位置を求める方法を説明するためのxy平面図である。 第2の実施形態を適用した撮像素子支持機構の構成図である。 第3の実施形態を適用した撮像素子支持機構の構成図である。 第4の実施形態を適用した撮像素子支持機構の構成図である。
符号の説明
10 撮像素子支持機構
11a〜11c、110a〜110c 第1支持部材
12 第2支持部材
20 可動部
22 可動基板
24 支持受け板
24a〜24c 第1当接平面部
27 孔
28 第2底面
30 第1固定部
33 第1ベース板
34 第1底面
35 第1内壁面
36 第2ベース板
48 撮像素子
60 カメラ
64 撮像部

Claims (16)

  1. 第1固定部と、
    前記第1固定部に対して相対的な位置が固定された第2固定部と、
    前記第1固定部と前記第2固定部との間に配置され、前記第1固定部と対向する面に撮像素子が設けられる可動部と、
    前記第1固定部と前記可動部の間に挟まれ、前記第1固定部及び前記可動部のいずれか一方或いは両方に当接し、前記第1固定部及び前記可動部において二次元状に配置される3以上の第1支持部材と、
    前記第2固定部と前記可動部の間に挟まれ、前記撮像素子の撮像面に垂直な方向から見て二次元状に配置されたそれぞれの前記第1支持部材により形成される第1支持図形の内側に配置され、前記第2固定部及び前記可動部のいずれか一方或いは両方に当接する単一の第2支持部材とを備える
    ことを特徴とする撮像素子支持機構。
  2. 前記第1支持部材が球状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  3. 前記第1支持部材が前記第1固定部及び前記可動部のいずれか一方に固定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  4. 前記第1支持部材が前記第1固定部及び前記可動部のいずれか一方に一体的に形成されることにより固定されることを特徴とする請求項3に記載の撮像素子支持機構。
  5. 前記第1支持部材における、前記第1固定部或いは前記可動部と当接する部位が凸球面状に形成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の撮像素子支持機構。
  6. 前記第1固定部及び前記可動部のいずれか一方又は両方が、前記撮像面と平行でそれぞれの前記第1支持部材に対向する第1当接平面部材を有し、それぞれの前記第1当接平面部材において前記第1支持部材が当接することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  7. それぞれの前記第1当接平面部材は第1内壁面を有し、前記第1支持部材が前記第1当接平面部材に当接している状態において、前記第1支持部材は前記第1内壁面に囲まれることを特徴とする請求項6に記載の撮像素子支持機構。
  8. 前記第2支持部材が球状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  9. 前記第2支持部材が前記第2固定部及び前記可動部のいずれか一方に固定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  10. 前記第2支持部材が前記第2固定部及び前記可動部のいずれか一方に一体的に形成されることにより固定されることを特徴とする請求項9に記載の撮像素子支持機構。
  11. 前記第2支持部材における、前記第2固定部或いは前記可動部と当接する部位が凸球面状に形成されることを特徴とする請求項9或いは請求項10に記載の撮像素子支持機構。
  12. 前記第2固定部及び前記可動部のいずれか一方或いは両方が、前記撮像面と平行な第2当接平面部材を有し、前記第2当接平面部材において前記第2支持部材が当接することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  13. 前記第2当接平面部材は第2内壁面を有し、前記第2支持部材が前記第2当接平面部材に当接している状態において、前記第2支持部材は前記第2内壁面に囲まれることを特徴とする請求項12に記載の撮像素子支持機構。
  14. 前記第2固定部が弾性を有し、前記第2支持部材を前記可動部に押圧させる方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  15. 前記第2固定部或いは前記可動部に設けられ、前記第2支持部材を前記可動部に押圧させる方向に付勢する弾性体を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
  16. 前記撮像面における前記撮像素子の中心近傍、前記第1支持図形の重心、及び前記第2支持部材の前記可動部と対向する側における重心が、前記撮像面に垂直な方向から見て重なることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子支持機構。
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