JP2006093807A - 画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いるプログラム - Google Patents

画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画像データに応じた的確な濃度の画像を透過表示用のスクリーンに形成する。
【解決手段】 信号処理部13が、入力された画像データのうち、いずれかの色に対する濃度値が予め作成した基本特性テーブルによって再現できない場合に、その再現できない色に対しては、基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号を生成するとともに、予め作成した補正用特性テーブルを用いて補正用画像形成信号を生成し、プリンタ19へ出力する。プリンタ19にて基本画像形成信号により基本画像色材層をスクリーンに形成するとともに、補正用画像形成信号により形成される補正画像色材層を画像表示時に基本画像色材層と実質的に重なる位置に配する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スクリーンに画像を形成する画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いるプログラムに関する。
従来、各種デジタルプリンタにより、色情報を忠実に再現し、正確な色を出力する必要がある場合には、複数の入力値をプリンタに与えて、その色を出力し、出力された色を測色することで、入力値と出力値の関係を表すルックアップテーブルを作成し、これを使用して入力信号から出力信号への色変換を行って、所定の写真感光材料に再現された色を出力することが行われていた。
3次元ルックアップテーブルを用いてデジタルプリンタの出力画像データを生成する方法としては、例えば、先行文献1に記載されたデータ処理方法等がある。そして、上記技術では、入力データと出力データの間の関係を表す3次元ルックアップテーブルを、複数結合することにより、ダイナミックレンジを拡大するようにしている。
特開2003−87585号公報
ところで、透明シートなどの透過支持体の上に色材を載せて、背面からバックライトにより照明して透過画像を観察するようなシステムでは、しばしばダイナミックレンジが不足するという問題が生ずることがある。
ここで、透過画像で高いダイナミックレンジを得るためには非常に高濃度の色材を透過支持体に載せる必要があるが、例えば、インクジェットプリンタなどでは透過支持体が吸収できるインクの量に限界があるため、高いダイナミックレンジを得ることは困難であった。
つまり、画像形成装置側における最大濃度を超える画像データに基づいて画像形成する場合には、画像形成装置へ送る画像信号を調整しても、最大濃度を超える濃度を得ることはできない。
すなわち、例えば、透光支持体であるスクリーン上に紅葉のシーンの画像を透過表示させる場合などでは、インクジェット方式や電子写真方式等の像形成層の厚みが限られているため、最大濃度値が不十分になることがある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、画像データに応じた的確な濃度の画像を透過表示用のスクリーンに形成することが可能な画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いるプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成方法は、透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を画像データに基づき形成する画像形成方法であって、前記画像データの色濃度が前記スクリーンに形成する色材層による最大濃度を超える場合に、前記スクリーンに形成する色材層を複数層設けることを特徴とする。
これにより、スクリーンに形成する色材層による最大濃度を超える色濃度の画像を形成する場合にも、画像データに応じた的確な濃度の画像を形成することができる。
本発明の画像形成方法は、透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を形成する画像形成手段に対し、出力用の画像データに応じた画像形成信号を入力して、前記スクリーンに前記色材層を前記画像データに基づき形成する画像形成方法であって、予め、前記画像形成手段により前記スクリーン上に一次色、二次色、三次色を含むカラーパターンを形成して、該形成したカラーパターンを分光側色して前記画像形成信号に対する色度値との関係を表す基本特性テーブルを作成し、前記カラーパターンの一次色、二次色、三次色の最大7つの代表色に対する分光側色結果から、それぞれの代表色に対して画像形成信号に対する色度値との関係を表す代表色特性テーブルを作成し、該代表色特性テーブルと前記基本特性テーブルとを掛け合わせて、各代表色の補正用特性テーブルを最大7個作成することで、合計8個の特性テーブルからなる3次元ルックアップテーブルを作成しておき、前記入力された画像データのうち、いずれかの画素に対する色濃度が前記基本特性テーブルによって再現できない場合に、その再現できない色相に該当する色に対しては、前記基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号を生成して、該基本画像形成信号に応じた量の基本画像色材層を形成し、また、前記所定の信号レベルに対応する補正用画像形成信号を前記補正用特性テーブルを用いて生成して、該補正画像形成信号に応じて形成される補正画像色材層を、画像表示時に前記基本画像色材層と実質的に重なる位置に配設することを特徴とする。
このように、基本特性テーブルにて再現できない色濃度がある場合に、補正用特性テーブルを用いて補正用画像信号を生成し、基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号に応じて形成した基本画像色材層に重なる位置に補正用画像形成信号に応じて補正画像色材層を形成するので、要求される色濃度の画像を確実に形成することができる。
また、前記カラーパターンが、特定の色の出力値を変更して組み合わせた複数の色パッチからなるカラーチャートを含むことが好ましい。
このように、色パッチからなるカラーチャートをカラーパターンとして用いることにより、精度の高いテーブルを作成することができる。
さらに、前記画像データのうち、前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を予測し、その予測された色に相当する前記補正用特性テーブルのみを作成することが好ましい。
このように、再現不可の色を予測して補正用特性テーブルを作成することにより、予め作成しておく補正用特性テーブルの数を少なくすることができ、補正用特性テーブルの作成にかかる手間を削減することができる。
また、前記画像データのうち、前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を、予め設定された色の順序で検索して設定することが好ましい。
このように、予め設定された色の順序で色再現の可不可を検索することにより、各色に対して確実に調査することができる。
本発明の画像形成装置は、透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を形成する画像形成手段に対し、出力用の画像データに応じて生成した画像形成信号を入力して、前記スクリーンに前記画像データに応じた画像を形成する画像形成装置であって、前記画像形成手段による前記画像形成信号と画像色度値との関係を表す基本特性テーブルと、代表的な一次色、二次色、三次色、及び白色の最大8色の代表色と該代表色を形成させるための画像形成信号との関係を表す最大8個の代表色特性テーブルと、前記基本特性テーブルを前記代表色特性テーブルに掛け合わせた補正用特性テーブルとを作成し、これらのテーブルを用いて前記画像形成信号を生成する信号処理部を備え、前記信号処理部が、前記入力された画像データのうち、いずれかの色に対する濃度値が前記基本特性テーブルによって再現できない場合に、その再現できない色に対しては、前記基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号を生成するとともに、前記補正用特性テーブルを用いて補正用画像形成信号を生成し、前記画像形成手段が、前記基本画像形成信号により基本画像色材層を前記スクリーンに形成するとともに、前記補正用画像形成信号により形成される補正画像色材層を画像表示時に前記基本画像色材層と実質的に重なる位置に配することを特徴とする。
このように、基本特性テーブルにて再現できない色濃度がある場合に、信号処理部が、補正用特性テーブルを用いて補正用画像信号を生成し、基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号とともに画像形成手段へ出力することにより、スクリーンに基本画像色材層とこの基本画像色材層に重なる位置に補正画像色材層を形成するので、要求される色濃度の画像を確実にスクリーン上に形成することができる。
また、前記スクリーンが複数枚の透明シートからなり、前記画像形成手段が、前記基本画像色材層を前記いずれかの透明シート上に形成するとともに、前記補正画像色材層を前記基本画像色材層の形成された透明シートとは異なる透明シート上に形成することが好ましい。
これにより、画像形成手段によって基本画像色材層が形成された透明シートと補正画像色材層が形成された透明シートを作成し、これらを重ね合わせることにより、要求される色濃度の画像を確実に得ることができる。
さらに、前記画像形成手段が、前記基本画像色材層を前記スクリーンのいずれか一方の面に形成し、前記補正画像色材層を少なくとも前記スクリーンの他方の面に形成することが好ましい。
このように、スクリーンの一方の面に基本画像色材層を形成し、少なくとも他方の面に補正画像色材層を形成することにより、要求される色濃度の画像を確実に得ることができる。
また、前記スクリーンが複数枚の透明シートからなり、該透明シートの表裏面の少なくとも片側に前記基本画像色材層と前記補正画像色材層が形成されたことが好ましい。
このように、少なくとも片側の面に基本画像色材層が形成された透明シートと補正画像色材層が形成された透明シートとを重ね合わせることにより、要求される色濃度の画像を確実に得ることができる。
また、前記画像データの中で前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を予測する再現不能色予測手段を備え、前記信号処理部が、該再現不能色予測手段により予測された色に相当する前記補正用特性テーブルのみを作成することが好ましい。
このように、再現不能色予測手段によって再現不可の色を予測して補正用特性テーブルを作成することにより、予め作成しておく補正用特性テーブルの数を少なくすることができ、補正用特性テーブルの作成にかかる手間を削減することができる。
また、前記再現不能色予測手段が、予め設定された色の順序で前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を検索して、設定することが好ましい。
このように、再現不能色予測手段が、予め設定された色の順序で色再現の可不可を検索することにより、各色に対して確実に調査することができる。
本発明のプログラムは、透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を形成する画像形成手段に対して、入力された画像データに応じた画像形成信号を生成して前記スクリーンに画像を形成するプログラムであって、コンピュータにより、前記画像形成手段による前記画像形成信号と画像色度値との関係を表す基本特性テーブルを求めるステップと、代表的な一次色、二次色、三次色、及び白色の最大8色の代表色とこれを形成させるための画像形成信号との関係を表す最大8個の代表色特性テーブルを求めるステップと、前記基本特性テーブルを前記代表色特性テーブルに掛け合わせた補正用特性テーブルを求めるステップと、これらのテーブルを用いて前記画像形成信号を生成するステップと、前記入力された画像データのうち、いずれかの色に対する濃度値が前記基本特性テーブルによって再現できない場合に、その再現できない色に対しては、前記基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号を生成するとともに、前記補正用特性テーブルを用いて補正用画像形成信号を生成するステップと、前記基本画像形成信号により基本画像色材層を前記スクリーンに形成するとともに、前記補正用画像形成信号により形成される補正画像色材層を画像表示時に前記基本画像色材層と実質的に重なる位置に配置するステップと、を実行させることを特徴とする。
このように、基本特性テーブルにて再現できない色濃度がある場合に、補正用特性テーブルを用いた補正用画像信号の生成が実行され、基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号に応じて形成した基本画像色材層に重なる位置に補正用画像形成信号に応じた補正画像色材層の形成が実行されるので、要求される色濃度の画像を確実に形成することができる。
本発明の画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いるプログラムによれば、基本特性テーブルにて再現できない色濃度がある場合に、補正用特性テーブルを用いて補正用画像信号を生成し、基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号に応じて形成した基本画像色材層に重なる位置に補正用画像形成信号に応じて補正画像色材層を形成するので、要求される色濃度の画像を確実に形成することができる。
これにより、スクリーンに形成する色材層による最大濃度を超える色濃度の画像を形成する場合にも、画像データに応じた的確な濃度の画像を形成することができる。
以下、本発明に係る画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いるプログラムの好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成方法によって画像を形成したスクリーンを示す斜視図、図2は、画像が形成されたそれぞれのスクリーンの平面図、図3は、本実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、画像1は、複数の透過表示用スクリーン3にそれぞれ色材層5を形成したものである。スクリーン3は、樹脂などの透光性材料をフィルム状に形成したもので、このスクリーン3の表面に、後述するプリンタ19からなる画像形成手段によって画像データに基づいて色材層5が形成されている。
そして、これらスクリーン3を重ねた状態にて、その後方側から照明7によって光を照射することにより、表面側にて透過画像が観察される。
次に、上記のようにスクリーン3に色材層5を形成して画像1を作成する画像作成方法及び画像作成装置について説明する。
図3に示すように、画像形成装置11は、画像作成用のプログラムに基づいて画像信号に信号処理を施すコンピュータからなる信号処理部13を備えており、この信号処理部13が、画像データを記憶した画像メモリ15からの画像データの画像信号を処理する。そして、この信号処理部13は、信号処理した画像信号をプリンタドライバ17へ画像形成信号として出力し、プリンタ19にてスクリーン3へ画像を印刷させる。
信号処理部13には、テーブル記憶部21が接続されており、テーブル記憶部21に記憶された3次元ルックアップテーブル(以下、3DLUTと称する)を引き出し、この引き出した3DLUTを用いてプログラムに沿って画像信号を処理し、画像形成信号として出力する。
このテーブル記憶部21に記憶される3DLUTには、演算部23が接続されており、この演算部23は、3DLUTを演算してテーブル記憶部21へ送信する。
この演算部23には、分光測定器25が接続されており、演算部23は、分光測定器25から送信される分光透過率の測定データに基づいて3DLUTを演算して求める。
分光測定器25は、プリンタ19にて印刷したカラーチャート27に印刷したカラーパターンである色パッチ画像の各パッチに対応する分光透過率を測定するものである。
次に、上記画像形成装置11にて3DLUTを作成する手順について説明する。
図4は、画像形成方法にて用いる3DLUTの作成手順を説明するフローチャートである。
まず、プリンタ19にてOHPシートに、色パッチ画像を印刷してカラーチャート27を作成する(ステップ1、以降はS1と略記する)。ここで、このカラーチャート27の画像は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色の信号をそれぞれ9段階に分けた729色のパッチとする。
次に、作成したカラーチャート27に印刷した出力画像の各パッチに対応する729色の分光透過率Ti(λ)を、分光測定器25によって測定し、その測定データを演算部23へ送信する(S2)。
演算部23は、送信された測定データである各パッチの分光透過率Ti(λ)(i=1〜729)から特定色に対応する分光透過率を設定する(S3)。ここで、特定色は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)からなる一次色、ブルー(B)、グリーン(G)、レッド(R)からなる二次色、ブラック(Bk)からなる三次色に、さらにホワイト(W)を含むものとし、それぞれの階調は、Y(255,255,0)、M(255,0,255)、C(0,255,255)、B(0,0,255)、G(0,255,255)、R(255,0,0)、Bk(0,0,0)、W(255,255,255)である。
つまり、各パッチの分光透過率Ti(λ)から、特定色の分光透過率からなる代表色特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)、W(λ)を抜き出す。
次に、演算部23は、ステップS2で求めた729色の分光透過率Ti(λ)をステップS3で抜き取った特定色(8色)の代表色特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)、W(λ)にそれぞれ掛け合わせ、その結果から色度値を演算することで、プリンタ19への入力信号と色度値の関係を表す8つの3DLUTであるY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)、W(λ)を作成する(S4)。
演算部23で作成された3DLUTがテーブル記憶部21に送信され、このテーブル記憶部21に記憶される(S5)。なお、この3DLUTを構成するY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)、W(λ)のうちのY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)が補正用特性テーブルとされ、W(λ)が基本特性テーブルとされてテーブル記憶部21に記憶される。
次に、画像形成装置11にて画像1を形成する手順を説明する。
図5は、スクリーンへの画像の形成手順を説明するフローチャートである。
まず、信号処理部13は、画像メモリ15からの画像データから画像サーチを行う。つまり、印刷する画像の画素の色度値に対して、まず、基本特性テーブルW(λ)からなる3DLUTを通す(S11)。
そして、信号処理部13は、印刷する画像の画素の色度値が、プリンタ19によって再現可能か否かを判定する(S12)。
色再現不可の画素がない場合、つまり、プリンタ19で印刷した際の色濃度のダイナミックレンジが十分足りているため、全画素において濃度不足とならない場合は、全画素に対して3DLUTの基本特性テーブルW(λ)を適用する(S13)。
プリンタ19によって色再現不可の画素があった場合、つまり、プリンタ19で印刷した際の色濃度のダイナミックレンジが不足するため、濃度不足となる画素がある場合は、色再現不可の画素に対して3DLUTの補正用特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)の一つを設定する(S14)。
色再現不可の画素について再び色再現可能かを判定する(S15)。
色再現不可の場合は、補正用特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)のうちの他のテーブルにて色再現可能となるかを調査する(S16)。
色再現が可能となったら、その画素に対して適用する補正用特性テーブルからなる3DLUTを登録する(S17)。
印刷する画像の全ての画素に対して色再現の可不可をサーチするまで、ステップS11〜S17の処理を繰り返す(S18)。
信号処理部13からプリンタドライバ17へ画像形成信号が出力され、プリンタ19によって2枚のスクリーン3にそれぞれ画像が印刷される(S19)。ここで、色濃度のダイナミックレンジに不足がなく、全画素に対して3DLUTの基本特性テーブルW(λ)を適用した場合(ステップS13の場合)は、1枚目のスクリーン3上に、基本特性テーブルW(λ)の3DLUTを適用して得られた色度値の基本画像形成信号をプリンタ19へ出力することにより印刷が施される。そして、2枚目のスクリーン3の印刷時には、プリンタ19へW(255,255,255)の色度値による補正画像形成信号を送信することにより印刷を施さない。
また、色濃度のダイナミックレンジが不足し、3DLUTの補正用特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)を適用した場合(ステップS14〜S17の場合)は、まず、基本特性テーブルW(λ)により変換して求めた信号値から補正用特性テーブルを用いて生成した補正画像形成信号の信号レベルを減算して基本画像形成信号を求め、この基本画像形成信号をプリンタ19へ出力することにより、1枚目のスクリーン3上に印刷を施す。
次いで、設定した補正用特性テーブルを用いて補正画像形成信号を生成してプリンタ19へ出力することにより、2枚目のスクリーン3上に、再現不可色に対応する色を最大濃度で印刷する。
例えば、グリーンに対応した3DLUTの補正用特性テーブルG(λ)で所望の色を出力可能である場合は、1枚目のスクリーン3には、基本特性テーブルW(λ)を適用して得られた信号値から補正用特性テーブルG(λ)を用いて生成した補正画像形成信号の信号レベルを減算した基本画像形成信号をプリンタ19へ出力することにより印刷を行い、2枚目のスクリーン3には、補正特性テーブルG(λ)を用いて生成した補正画像形成信号をプリンタ19へ出力することによりグリーンの最大濃度であるG(0,255,0)にて印刷する。
これにより、図6に示すように、1枚目のスクリーン3に基本画像色材層5aからなる画像が形成され、2枚目のスクリーン3に最大濃度の補正画像色材層5bからなる画像が形成される。
このように、本実施形態に係る画像形成方法、画像形成装置及びそれに用いるプログラムによれば、基本特性テーブルW(λ)にて再現できない色濃度がある場合に、補正用特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)を用いて補正用画像信号を生成し、基本特性テーブルW(λ)により変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号に応じて形成した基本画像色材層5aに重なる位置に補正用画像形成信号に応じて補正画像色材層5bを形成するので、要求される色濃度の画像を確実に形成することができる。
これにより、スクリーン3に形成する色材層5aによる最大濃度を超える色濃度の画像を形成する場合にも、画像データに応じた的確な濃度の画像を形成することができる。
なお、上記実施形態では、色再現不可の画素に対して3DLUTの補正用特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)のうちのいずれが適用可能かを順に調査したが、色濃度のダイナミックレンジが不足する色を画像データから予め予想し、この予想に基づいて、3DLUTを作成しても良い。
このようにすれば、この予測した色に対するテーブルから優先して調査を行うことができ、処理の効率化を図ることができ、しかも、3DLUTのうちの基本特性テーブルW(λ)をのぞく補正用特性テーブルY(λ)、M(λ)、C(λ)、B(λ)、G(λ)、R(λ)、Bk(λ)を予測した色に対応したものだけ作成すれば良くなり、処理の手間を省くことができる。
この場合、画像データの中で前記基本特性テーブルW(λ)によって色度値が再現できない色を予測する再現不能色予測手段を設け、信号処理部13が、再現不能色予測手段により予測された色に相当する補正用特性テーブルのみを作成するようにすれば良い。
また、再現不能色予測手段が、予め設定された色の順序で基本特性テーブルW(λ)によって色度値が再現できない色を検索して設定するようにし、各色に対して確実に調査するようにしても良い。
また、上記実施形態では、1枚目のスクリーン3に基本画像色材層5aを形成し、2枚目のスクリーン3に補正画像色材層5bを形成したが、補正画像色材層5bは、2枚目のスクリーン3に限らず、図7に示すように、基本画像色材層5aを表面に形成した1枚目のスクリーン3の裏面に補正画像色材層5bを形成しても良い。
この場合、信号処理部13は、1枚のスクリーン3の透過率のみを考慮して画像信号の処理を行う。
また、スクリーン3の枚数は、上記実施形態に限定されず、例えば、図8に示すように、基本画像色材層5aを形成した1枚のスクリーン3に、それぞれ補正画像色材層5bを形成した複数枚のスクリーン3を重ね合わせても良い。
ここで、必要な画像の濃度が高い場合は、同一色の補正画像色材層5bが形成された補正用のスクリーン3を複数枚重ねる。
図9に示すものは、表面に基本画像色材層5aを形成した1枚目のスクリーン3の裏面に補正画像色材層5bを形成するとともに、この1枚目のスクリーン3に重ねる複数枚のスクリーン3の表裏面に補正画像色材層5bを形成したものである。また、図10に示すように、補正画像色材層5bを形成する補正用のスクリーン3を、補正する色毎に設けても良い。
本実施形態の画像形成方法によって画像を形成したスクリーンを示す斜視図である。 画像が形成されたそれぞれのスクリーンの平面図である。 本実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 画像形成方法にて用いる3DLUTの作成手順を説明するフローチャートである。 スクリーンへの画像の形成手順を説明するフローチャートである。 表面に色材層が形成された2枚のスクリーンの断面図である。 表裏面に色材層が形成された1枚のスクリーンの断面図である。 表面に色材層が形成された複数枚のスクリーンの断面図である。 表裏面に色材層が形成された複数枚のスクリーンの断面図である。 補正する色毎に補正用のスクリーンを重ねる例を説明する説明図である。
符号の説明
1 画像
3 スクリーン
5 色材層
5a 基本画像色材層
5b 補正画像色材層
11 画像形成装置
13 信号処理部
19 プリンタ(画像形成手段)
27 カラーチャート

Claims (12)

  1. 透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を画像データに基づき形成する画像形成方法であって、
    前記画像データの色濃度が前記スクリーンに形成する色材層による最大濃度を超える場合に、前記スクリーンに形成する色材層を複数層設けることを特徴とする画像形成方法。
  2. 透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を形成する画像形成手段に対し、出力用の画像データに応じた画像形成信号を入力して、前記スクリーンに前記色材層を前記画像データに基づき形成する画像形成方法であって、
    予め、前記画像形成手段により前記スクリーン上に一次色、二次色、三次色を含むカラーパターンを形成して、該形成したカラーパターンを分光側色して前記画像形成信号に対する色度値との関係を表す基本特性テーブルを作成し、前記カラーパターンの一次色、二次色、三次色の最大7つの代表色に対する分光側色結果から、それぞれの代表色に対して画像形成信号に対する色度値との関係を表す代表色特性テーブルを作成し、該代表色特性テーブルと前記基本特性テーブルとを掛け合わせて、各代表色の補正用特性テーブルを最大7個作成することで、合計8個の特性テーブルからなる3次元ルックアップテーブルを作成しておき、
    前記入力された画像データのうち、いずれかの画素に対する色濃度が前記基本特性テーブルによって再現できない場合に、その再現できない色相に該当する色に対しては、前記基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号を生成して、該基本画像形成信号に応じた量の基本画像色材層を形成し、また、前記所定の信号レベルに対応する補正用画像形成信号を前記補正用特性テーブルを用いて生成して、該補正画像形成信号に応じて形成される補正画像色材層を、画像表示時に前記基本画像色材層と実質的に重なる位置に配設することを特徴とする画像形成方法。
  3. 前記カラーパターンが、特定の色の出力値を変更して組み合わせた複数の色パッチからなるカラーチャートを含むことを特徴とする請求項2記載の画像形成方法。
  4. 前記画像データのうち、前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を予測し、その予測された色に相当する前記補正用特性テーブルのみを作成することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の画像形成方法。
  5. 前記画像データのうち、前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を、予め設定された色の順序で検索して設定することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項記載の画像形成方法。
  6. 透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を形成する画像形成手段に対し、出力用の画像データに応じて生成した画像形成信号を入力して、前記スクリーンに前記画像データに応じた画像を形成する画像形成装置であって、
    前記画像形成手段による前記画像形成信号と画像色度値との関係を表す基本特性テーブルと、代表的な一次色、二次色、三次色、及び白色の最大8色の代表色と該代表色を形成させるための画像形成信号との関係を表す最大8個の代表色特性テーブルと、前記基本特性テーブルを前記代表色特性テーブルに掛け合わせた補正用特性テーブルとを作成し、これらのテーブルを用いて前記画像形成信号を生成する信号処理部を備え、
    前記信号処理部が、前記入力された画像データのうち、いずれかの色に対する濃度値が前記基本特性テーブルによって再現できない場合に、その再現できない色に対しては、前記基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号を生成するとともに、前記補正用特性テーブルを用いて補正用画像形成信号を生成し、
    前記画像形成手段が、前記基本画像形成信号により基本画像色材層を前記スクリーンに形成するとともに、前記補正用画像形成信号により形成される補正画像色材層を画像表示時に前記基本画像色材層と実質的に重なる位置に配することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記スクリーンが複数枚の透明シートからなり、前記画像形成手段が、前記基本画像色材層を前記いずれかの透明シート上に形成するとともに、前記補正画像色材層を前記基本画像色材層の形成された透明シートとは異なる透明シート上に形成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成手段が、前記基本画像色材層を前記スクリーンのいずれか一方の面に形成し、前記補正画像色材層を少なくとも前記スクリーンの他方の面に形成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 前記スクリーンが複数枚の透明シートからなり、該透明シートの表裏面の少なくとも片側に前記基本画像色材層と前記補正画像色材層が形成されたことを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 前記画像データの中で前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を予測する再現不能色予測手段を備え、前記信号処理部が、該再現不能色予測手段により予測された色に相当する前記補正用特性テーブルのみを作成することを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項記載の画像形成装置。
  11. 前記再現不能色予測手段が、予め設定された色の順序で前記基本特性テーブルによって色度値が再現できない色を検索して、設定することを特徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 透光性材料を基体とする透過表示用のスクリーンに色材層を形成する画像形成手段に対して、入力された画像データに応じた画像形成信号を生成して前記スクリーンに画像を形成するプログラムであって、
    コンピュータにより、
    前記画像形成手段による前記画像形成信号と画像色度値との関係を表す基本特性テーブルを求めるステップと、
    代表的な一次色、二次色、三次色、及び白色の最大8色の代表色とこれを形成させるための画像形成信号との関係を表す最大8個の代表色特性テーブルを求めるステップと、
    前記基本特性テーブルを前記代表色特性テーブルに掛け合わせた補正用特性テーブルを求めるステップと、
    これらのテーブルを用いて前記画像形成信号を生成するステップと、
    前記入力された画像データのうち、いずれかの色に対する濃度値が前記基本特性テーブルによって再現できない場合に、その再現できない色に対しては、前記基本特性テーブルにより変換して求めた信号値から所定の信号レベルを減算した基本画像形成信号を生成するとともに、前記補正用特性テーブルを用いて補正用画像形成信号を生成するステップと、
    前記基本画像形成信号により基本画像色材層を前記スクリーンに形成するとともに、前記補正用画像形成信号により形成される補正画像色材層を画像表示時に前記基本画像色材層と実質的に重なる位置に配置するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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