JP2006091472A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ラインスクリーンによりマーク像を形成し、位置ずれ補正を行う場合に、マーク像の外形線の誤検知を防ぐことができるカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】
画像データ信号に応じ各色のトナー像が感光体の表面に形成される複数の作像手段と、前記感光体から各色のトナー像が多重転写される像担持体と、前記像担持体の表面に画像を補正するための各色のマーク像を順次転写させる補正モード制御部と、各色のマーク像を読み込む検出手段と、この検出手段の検出信号から各色トナー像の位置ずれ情報及び濃度誤差情報を抽出する検出情報抽出部と、これら情報に応じ作像条件を補正する条件補正部とから構成されるカラー画像形成装置において、前記補正モード制御部は、各色の前記マーク像のラインスクリーンの角度を前記マーク像における前記検出手段の視野領域内を通過する部位の外形線の角度と交差する角度に設定させることを特徴とするものである。
【選択図】 図10

Description

本発明は、各色の階調がラインスクリーンの粗密により表現されるカラー画像形成装置での位置ずれ補正時に、像担持体の表面に形成されるマーク像の階調を表現しているラインスクリーンの角度の設定方法に関する。
特開平8−248721号公報 特開2002−44467号公報 (第3頁、第1図)
近年、電子写真方式のカラー画像形成装置では高い生産性を達成するため、タンデム方式が採用されているものが主流となっている。このタンデム方式では、各色の感光体に形成されたトナー像が像担持体上へ多重転写され、この多重転写された記録画像が像担持体から記録シートへ転写されるものと、転写搬送体による記録シートの搬送経路の対向位置に各色の感光体が配設され、記録シートが搬送されると共に順次各色のトナー像が記録シートへ多重転写され、記録画像が形成されるものとがある。何れのものであっても、露光装置、感光体、像担持体、そして転写搬送体のアライメントのずれ等により、各色のトナー像が相対的にずれた位置に記録シートへ転写され、記録画像に位置ずれが発生することがあるため、このような位置ずれの補正を行うことが不可欠である。
この位置ずれ補正を行う方法としては、一般的に像担持体や転写搬送体等の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のマーク像を連続して複数個形成し、これらマーク像の位置をセンサにより検出し、位置ずれを補正する方法がある(特開平8−248721号公報)。この方法においては、センサでの検出結果から各色の成分ごとの平均値が求められることにより、各色の位置ずれ量が算出され、この位置ずれ量に基づきROS、LEDアレイやレーザアレイ等の作像手段へ画像の描きこみタイミングがフィードバックされている。
マーク像の位置をセンサにより検出するには、各色のマーク像がセンサの視野領域を通過する際、発光素子により照射されたマーク像の反射光を受光素子により受光し、その出力波形から位置ずれが検出されている。具体的には、マーク像がセンサの視野領域を通過する際のマーク像と視野領域との重複面積の経時変化により出力波形が決まり、そのピーク位置により各色のマーク像の重心位置を把握し、位置ずれが検出されている。従って、マーク像と視野領域との重複面積の時間当たりの変化量が最大となるように設定することで、急峻な出力波形を得られる。そのため、マーク像及びセンサの視野領域の形状は急峻な出力波形が得られるような工夫が成されている。
一般的に電子写真方式のカラー画像形成装置においては、複数画素内にドット画像から成るラインスクリーンを各色について所定の角度(以下「スクリーン角」という)に設定し、ラインスクリーンを階調に応じた所定の間隔を空け形成することにより階調を表現する方法が知られている(特開2002−44467号公報、第3頁、第1図)。
ここで、マーク像mAの外形線Uと、当該マーク像mAの階調を表現するラインスクリーンSのスクリーン角とが互いに平行な関係となるように設定されている例を示しているのが図14である。本図において、マーク像mAは、図中矢印の方向に移動しており、2本の点線rはセンサの視野領域の幅を示しており、視野領域外のラインスクリーンSは省略されている。外形線UとラインスクリーンSとが互いに平行である場合、複数のラインスクリーンSは所定の間隔を空け形成されていることから、ラインスクリーンSにより表現されるマーク像mAの幅t1と、本来のマーク像の幅t2とに差が生じる。その結果として、ラインスクリーンSにより表現されるマーク像mAの重心位置G1と、本来のマーク像の重心位置G2とにずれが生じ、マーク像mAをセンサにより検出する際、その重心位置が誤検知されてしまい、記録画像の位置ずれ補正の精度を低下させてしまうという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ラインスクリーンによりマーク像を形成し、位置ずれ補正を行う場合に、マーク像の外形線の誤検知を防ぐことができるカラー画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のカラー画像形成装置は、画像データ信号に応じ各色のトナー像が感光体の表面に形成される複数の作像手段と、前記感光体から各色のトナー像が多重転写される像担持体と、各作像手段へ信号を送り、前記像担持体の表面に画像の位置ずれ及び濃度誤差を補正するための各色のマーク像を順次転写させる補正モード制御部と、各色のマーク像を光学的に読み込む検出手段と、この検出手段の検出信号から各色トナー像の位置ずれ情報及び濃度誤差情報の双方を抽出する検出情報抽出部と、前記位置ずれ情報及び濃度誤差情報に応じ各作像手段におけるトナー像の作像条件を補正する条件補正部とから構成されるカラー画像形成装置において、前記補正モード制御部は、各色の前記マーク像のラインスクリーンの角度を前記マーク像における前記検出手段の視野領域内を通過する部位の外形線の角度と交差する角度に設定させることを特徴とするものである。
このような本発明の画像形成装置において、前記作像手段は、前記像担持体に各色の画像を多重転写させることができるものであればよく、電子写真方式用いた画像形成装置に用いられている作像手段を適用することが好ましいが、各色の画像を重ね合わせてフルカラー画像を形成する装置ならば、電子写真方式に限らない。また、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色以外にもコーポレートカラーなどの特色を加えた構成とすることもできる。
前記像担持体としては、タンデム方式のカラー画像形成装置において各色の感光体表面に形成される記録画像が多重転写される中間転写体を適用することができる。または、記録シートを静電吸着し搬送する搬送ベルトの対向位置に各色の感光体を配設し、記録シートの搬送と共に順次各色の記録画像が記録シートへ静電転写される搬送ベルトを適用することも可能である。
前記補正モード制御部は、前記マーク像の検出が必要となった際、各色の前記作像手段へマーク像を前記像担持体表面へ転写させるための画像データ信号を送るように設定されていればよい。そして、前記マーク像の形成位置は前記像担持体の対向位置に配設されている検出手段の読み込み位置に対応させることが好ましい。
前記像担持体に形成された前記マーク像を検出する前記検出手段は、発光素子と受光素子とを組み合わせ、該マーク像を発光素子により照射した際に、受光素子へマーク像からの反射光またはマーク像を透過した透過光を入射できる位置に配置されているものであれば差し支えない。
前記条件補正部は、前記検出手段の検出結果から導き出された各色トナー像の位置ずれ情報及び濃度誤差情報に基づき、前記作像手段により前記像担持体表面に形成される記録画像の作像位置を補正し、この補正された作像位置を記録画像へ反映させるため、前記作像手段へ作像位置を調整するために補正された信号を出力できるものであれば差し支えない。
前記ラインスクリーンと、前記マーク像の外形線とが同一の角度、要するに、前記ラインスクリーンと前記外形線とが平行な関係に設定されている場合においては、図14に示されているように、ラインスクリーンにより形成されたマーク像の幅が本来のマーク像の幅と異なってしまい、前記マーク像を誤って検出してしまうことがある。そのため、本発明では、前記ラインスクリーンと前記外形線とが交差する角度に設定されるものとなっている。これにより、前記マーク像の外形線は、所定の間隔に設定されている前記ラインスクリーンの先端で本来のマーク像の幅を正確に表現することができ、前記マーク像の誤検知を防止することが可能となる。この時、前記ラインスクリーンの角度を前記外形線と交差する角度に設定する領域は、前記検出手段の視野領域内であれば十分であり、前記マーク像の全体について、或いは前記検出手段の視野領域内のみについて前記ラインスクリーンの角度を前記外形線と交差する角度に設定するかは適宜選択することができる。
また、画像形成装置における階調の表現は、ラインスクリーンの他にドットスクリーンや誤差拡散スクリーンによるものがあり、それぞれのスクリーンは一般的に知られている画像処理方法により階調の表現が可能である。そして、これらのスクリーンは、ラインスクリーンのように当該ラインスクリーンを構成している線分の間隔や太さを変化させることにより階調が表現されていないため、前記マーク像の外形線が誤って検出されることはなく、前記マーク像を正確に検出することができる。
以上のように構成される本発明のカラー画像形成装置によれば、ラインスクリーンによりマーク像を形成し、位置ずれ補正を行う場合に、マーク像の外形線の誤検知を防ぐことが可能となる。
以下添付図面に基づいて本発明のカラー画像形成装置を詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される電子写真方式を用いたカラー画像形成装置の概略構成図である。本構成図は、接触帯電器で感光体表面を帯電した後、レーザ光線の照射により静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像するゼログラフィエンジンをイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色について備えたタンデム型のカラー電子写真方式の画像形成装置のIOT(イメージアウトプットターミナル:画像出力部)の概要が示されている。尚、図中では画像形成装置の画像読取部や画像処理部などは省略している。
この画像形成装置のIOTは、図中矢印Aの方向にて回転する4つの感光体1Y、1M、1C、1Kと、この各感光体の表面を帯電する接触帯電器2Y、2M、2C、2Kと、帯電された各感光体表面を各色の画像情報に基づいて変調された露光光により露光し、各感光体上に静電潜像を形成するROS(レーザ出力部)3Y、3M、3C、3Kと、各感光体上の静電潜像を各色現像剤で現像して感光体上にトナー像を形成する現像器4Y、4M、4C、4Kと、感光体上の各色トナー像を中間転写体ベルト6に転写する一次転写器5Y、5M、5C、5Kと、中間転写体ベルト6上のトナー像を用紙Pに転写する二次転写器7と、用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着器9と、用紙Pを収納する用紙トレイTと、各感光体の表面をクリーニングするクリーナ(図示せず)と、各感光体表面の残留電荷を除去する除電器(図示せず)と、中間転写体ベルト6表面に転写されたマーク像を検出するフォトセンサ10と、中間転写体ベルト6表面をクリーニングするベルトクリーナ8とから構成されている。
本構成図に示されている画像形成装置における画像形成動作としては、先ず、画像読取部(図示せず)で原稿から読み取られた原画像信号、或いは外部のコンピュータ(図示せず)などで作成された原画像信号は画像処理部(図示せず)に入力される。この入力画像信号は、各色の画像情報に分解された後、ROS(レーザ出力部)3Y、3M、3C、3Kに入力され、レーザ光線Lが変調される。そして、この変調されたレーザ光線Lは、接触帯電器2Y、2M、2C、2Kにより一様帯電された感光体1Y、1M、1C、1Kの表面に照射される。この各感光体表面にレーザ光線Lがラスタ照射されると、各感光体上にはそれぞれ入力画像信号に対応した静電潜像が形成される。続いて、各色現像器4Y、4M、4C、4Kにより各感光体上の静電潜像がトナーにより現像され、各感光体上にトナー像が形成される。各感光体上に形成されたトナー像は、各一次転写器5Y、5M、5C、5Kにより中間転写体ベルト6に転写される。この中間転写体ベルト6へトナー像の転写が終了した各感光体は、クリーナにより表面に付着した残留トナーなどの付着物がクリーニングされ、除電器により残留電荷が除去される。
次に、中間転写体ベルト6上のトナー像は、二次転写器7により、用紙トレイTから送られてくる用紙P上に転写された後、定着器9により用紙P上に転写されたトナー像が定着され所望の画像が得られる。用紙P上へのトナー像の転写が終了した中間転写体ベルト6は、ベルトクリーナ8により表面に付着した残留トナーなどの付着物がクリーニングされ、一回の画像形成動作が終了する。
電子写真方式のカラー画像形成装置においては、温度・湿度などの環境条件や経時劣化などの影響により、画像濃度、各色トナー像の位置ずれ、色再現及び階調性やカブリといった画像変動が起こる。そのため、用紙Pへの画像出力前、或いは出力待機中に位置ずれや濃度誤差の補正を行う必要がある。その方法としては、まず、中間転写体ベルト6上に、マーク像を形成する。そして、マーク像をフォトセンサ10により検出し、制御部へ出力信号を送る。更に、この出力信号から得られた位置ずれ量や濃度誤差の結果より、必要に応じ、位置ずれ及び濃度誤差の補正を行っている(以下この補正動作を「補正モード」という)。
図2は、図1に示されているカラー画像形成装置における、位置ずれ及び濃度誤差の補正の流れを示しているブロック図である。本図においては、まず、感光体1を接触帯電器2で帯電し、補正モード制御部11から出力されるマーク像の信号に応じてROS3で感光体1を露光することで静電潜像が形成される。次に、現像器4により現像した後、中間転写体ベルト6の表面にマーク像が転写され、このマーク像はフォトセンサ10により読み込まれる。
検出情報抽出部12は、フォトセンサ10から出力される信号より、マーク像の情報を検出し、条件補正部13は、検出情報抽出部12から送られる検出情報に応じてROS3のレーザパワーを制御して画像を補正する。また、条件補正部13は、ROS3の書き込みタイミングを制御し、画像形成位置を補正する。
本発明に適用されているマーク像の配列を示しているのが図3である。本実施例においては、シアンを基準色としており、基準色シアンの基準マーク象(Mc)とその他の比較色とが組合わされ、シアン(Mc)とイエロー(My)の組合せ、シアン(Mc)とマゼンタ(Mm)の組合せ、シアン(Mc)とブラック(Mb)の組合せが順に配列されている。そして、これらマーク像は図中矢印の方向に移動し、マーク像Mcからマーク像Mbまで順次フォトセンサ10の視野領域Rを通過することにより、位置ずれ及び濃度誤差が検出される構成となっている。分図(a)に示されているのがL字形状のマーク像であり、分図(b)に示されているのが直角三角形状のマーク像である。尚、マーク像の説明に当たり、全ての組合せをまとめてパターンブロックMとする。
本発明が適用されているカラー画像形成装置におけるフォトセンサ10の概略構成図を示しているのが図4である。このフォトセンサ10は、照明手段と、受光光学系と、受光素子とから構成されている。この照明手段は、2つのLED10a、10bから成る。そして、受光光学系は、レンズ10cと、マスク10eとから構成されている。本図において、左右方向が主走査方向である。また、図5は、フォトダイオード10dからの出力信号が条件補正部13で処理される流れを示すブロック図であり、AMPと、ピーク検出回路と、アンダーピーク検出回路と、2つのサンプル&ホールド回路とから構成されている。
フォトセンサ10で位置ずれ及び濃度誤差を検知するためには、図3に示されているパターンブロックMを照明手段により照射する必要がある。従って、シアン、イエロー、シアン、マゼンタ、シアン、ブラックの順に並ぶマーク像から成るパターンブロックMを照明手段により照射する。しかし、シアン、イエロー、マゼンタのマーク像からの反射光と、ブラックのマーク像からの反射光とは、反射光の種類が異なる。そのため、これら2種類の反射光をひとつの受光素子(フォトダイオード10d)で検知するには、この受光素子へそれぞれの反射光が入射し得る位置からパターンブロックMを照射しなければならず、照射するマーク像に応じ、2つの照明手段を使い分けている。
受光光学系のレンズ10cは、2種類の反射光のうち、1つの反射光については、フォトダイオード10dの受光面上に、反射光を結像させられるような配置となっている。しかし、反射光をフォトダイオード10dへ入射させる際には、その受光面上に反射光を結像させるか結像させないかに限らず、位置ずれ検出や濃度誤差検出に不要な反射光も入射してしまう。そのため、この不要な反射光を遮り、それぞれの検出に有効な反射光の成分だけをフォトダイオード10d受光面上へ導く必要がある。そこで、フォトダイオード10dの直前には、フォトダイオード10d受光面の視野領域を規制するマスク10eが設けられている。そして、このマスク10eは、迷光防止のため、黒色としている。この受光光学系を構成するレンズ10cとマスク10eにより、何れの反射光を入射させる場合であっても、フォトダイオード10d受光面の視野領域をほぼ等しくすることが可能となっている。
マーク像からの反射光がフォトダイオード10dの受光面上に投影されると、フォトダイオード10dはこの反射光量、すなわちマーク像の濃淡に応じた電流を出力する。図5に示すように、フォトダイオード10dから出力された電流は、AMP20で電流電圧変換/増幅された後、センサ出力信号として条件補正部(図示せず)のピーク検出回路21、アンダーピーク検出回路23、及び、2つのサンプル&ホールド回路22、24に供給される。
ピーク検出回路21では、センサ出力信号の最大位置を検出し、ピーク検出信号としてサンプル&ホールド回路22に供給される。このピーク検出回路21を用い、センサ出力信号の最大位置を検出することで、マーク像の太さ方向における中心位置の検出が可能となる。そして、サンプル&ホールド回路22では、ピーク検出回路21から出力されるピーク検出信号をトリガとして、AMP20から出力されるセンサ出力信号をホールドする。これにより、センサ出力信号の最大値がホールドされ、ピークホールド信号として出力される。また、アンダーピーク検出回路23では、センサ出力信号の最小位置を検出し、アンダーピーク検出信号としてサンプル&ホールド回路24に供給する。サンプル&ホールド回路24では、アンダーピーク検出回路23から出力されるアンダーピーク検出信号をトリガとして、AMP20から出力されるセンサ出力信号をホールドする。これにより、センサ出力信号の最小値がホールドされ、アンダーピークホールド信号として出力される。尚、AMP20、ピーク検出回路21、アンダーピーク検出回路23、サンプル&ホールド回路22、24は、一般的な電気回路を適用すればよく、それらの説明は省略する。
フォトダイオード10dからの出力信号によりパターンブロックMの各マーク像の濃度を検出するには、基準となる出力信号と各マーク像より検出される出力信号とを比較しなければならない。そのため、基準光をフォトダイオード10dへ入射させる場合とパターンブロックMからの反射光を入射させる場合とで切換えが可能な手段が必要となる。そこで、フォトセンサ10には、図6に示されているようなシャッター10fが、中間転写体ベルト6に対面するフォトセンサ10の筐体に摺動可能な状態で取り付けられている(図4)。本図は、シャッター10fをLED側から見た平面図である。このシャッター10fには、測定用窓10gと、センサの出力電圧の基準を得るための基準板10hが設けられている。そして、フォトダイオード10dへ入射させる反射光に応じ、図中の矢印方向に駆動装置(図示せず)により移動する機構を備えている。シャッター10fは、通常閉じた状態において基準板10hが受光系光軸上に配置されるような位置にあり、パターンブロックM測定時のみシャッター10fが開き測定用窓10gが受光系光軸上に配置されるように移動する。
図7は、中間転写体ベルト6上に形成されたマーク像mとフォトセンサ10の中間転写体ベルト6上における視野領域Rとの位置関係を時経過に沿って示しているものであり、下方のグラフ(a)はフォトセンサ10の視野領域Rの位置に応じたセンサ出力信号の波形を示すものである。また、最下段のグラフ(b)は前記ピーク検知回路から出力されるマーク像mのピーク検知信号を時経過と対応させて示したものである。ここで、マーク像はその各辺m1、m2の太さtが視野領域Rの直径d(1mm)と同一より僅かに小さく形成されている。
中間転写体ベルト6上に一次転写されたマーク像mは、かかる中間転写体ベルト6の回転に伴ってフォトセンサ10の前面を通過し、フォトセンサ10の視野領域Rを横切ることになる。マーク像mが中間転写体ベルト6と共に移動し、フォトセンサ10の視野領域Rが図7に示される中間転写体ベルト6上のA点に差し掛かると、かかる視野領域R内にマーク像mの一辺m1が進入してくることになるので、センサ出力信号が変化を開始する。更にマーク像mが移動すると、視野領域Rに含まれるマーク像mの面積、すなわち視野領域Rとマーク像mの一辺m1との重複面積が拡大するので、センサ出力信号は徐々に上昇し、視野領域Rがマーク像mによって略覆われるB点においてセンサ出力信号は最大となる。
前述の如く、マーク像mの各辺m1、m2の太さtはフォトセンサ10の視野領域Rの直径dよりも僅かに小さく形成されていることから、マーク像mがB点を過ぎると、今度は視野領域Rに含まれるマーク像mの面積、すなわち視野領域Rとマーク像mとの重複面積が減少していくので、センサ出力信号は徐々に下降し、マーク像mがフォトセンサ10の視野領域Rから完全に脱した時点でセンサ出力信号は最小となる(C点)。
このように図7に示した例では、マーク像mの一辺m1がフォトセンサ10の視野領域Rを通過する際に(A点からB点の間)、かかる視野領域Rとマーク像mとの重複面積が中間転写体ベルト6の進行に伴って連続的に変化しており、同じ強度のセンサ出力信号が継続してフォトセンサ10から出力されることがないように構成されている。すなわち、センサ出力信号には瞬間的に最大値が発生することになる。このようなセンサ出力信号の波形は、フォトセンサ10の視野領域Rを円形状に形成すると共に、マーク像mの太さtを視野領域Rの直径dと同一にするか、それよりも小さくすることで容易に得ることができる。
多色刷印刷機、カラー複写機、カラープリンタ等では、マーク像mを中間転写体ベルト等の移動体上に形成する際に、その時の温度湿度等の環境条件によってマーク像mの太さtが変化してしまうこともあり、フォトセンサ10の視野領域Rの直径dと完全に同一の太さのマーク像mを形成することは困難である。従って、前述の如く、マーク像mの太さtが視野領域Rの直径dよりも小さい場合であっても、センサ出力信号の波形に瞬間的な最大値が発生することは、実際にカラープリンタ等を構成する際に有利である。
図7に示すようにセンサ出力信号の波形に瞬間的な最大値が発生する場合、その最大値はマーク像mの一辺m1の太さ方向の中心位置(重心位置)がフォトセンサ10の視野領域Rの中心位置に合致した場合に発生する。従って、前記ピーク検知回路でセンサ出力信号の最大値(ピーク)を検知し、図7(b)に示すように、この最大値に合わせてパルス状のピーク検知信号を出力するように構成すれば、かかるピーク検知信号の立ち上がりエッジ部分がマーク像mの一辺m1の中心位置(重心位置)を示していることになり、かかるm1の位置を正確に検出することができる。
また、図7に示したマーク像mは、中間転写体ベルト6の移動方向に対して異なる方向へ略45度に傾斜した2辺m1、m2を有してV字状に形成されていることから、このマーク像mの一つを本実施例のフォトセンサ10で検出することにより、主走査方向と副走査方向の位置ずれ量を一度に把握することができるようになっている。すなわち、センサ出力信号は視野領域RがC点に達することで一旦は最小となるが、かかる視野領域RがD点を過ぎると、再びマーク像mの辺m2と視野領域Rが重なり始めることから、再度立ち上がり始め、かかる辺m2の太さ方向の中心位置が視野領域Rの中心位置と重なったE点で最大値を示す。そして、m2と視野領域Rの重複面積が減少するにつれて、センサ出力信号も小さくなり、マーク像mが視野領域Rから脱したF点で最小出力に戻るのである。
このため、V字状のマーク像mをフォトセンサ10で読み込むと、図7(b)に示すように、マーク像mの各辺m1、m2太さ方向の中心位置(重心位置)が視野領域Rの中心位置と重なったB点及びE点に対応して、一対のパルス状ピーク検知信号がピーク検知回路から出力される結果となる。
続いて、本発明の補正モードにおける位置ずれ補正及び濃度誤差補正の動作について図8のフローチャートを用いて説明する。先ず、ステップS1において、図3の分図(a)或いは分図(b)に示したパターンブロックMを中間転写体ベルト6上に形成する。そして、ステップS2において、フォトセンサ10によりパターンブロックMを測定する。
まず、位置ずれ補正では、ステップS11において、フォトダイオード10dの出力信号をもとに検出情報抽出部12にてピーク検出回路21から出力されたピーク検出信号より、基準色シアンの主走査方向の目標値に対する絶対値位置ずれ量、基準色シアンに対する、イエロー、マゼンタの相対位置ずれ量の測定および計算を条件補正部13で行うものとなっている。
本実施例において、マーク像の位置ずれ量は、図9に示されているマーク像測定時のタイミングチャートから計算して求められている。図9において、上からフォトセンサ10のシャッター10fの動作信号、フォトセンサ10のLED10a、10bの点灯信号、そして、図3(a)でのL字形状のマーク像から成るパターンブロックMがフォトセンサ10を通過した際のセンサ出力信号、ピーク検知信号、ピークホールド信号、アンダーピーク検知信号、アンダーピークホールド信号の波形が示されている。
図9中に示されているように、補正モードでは、先ず、シャッター10fを閉じた状態でLED10bを点灯させ、濃度誤差補正のため基準板10hの反射光を測定する。その後、中間転写体ベルト6の移動方向に対し先頭に配列されているマーク像がフォトセンサ10の視野領域Rを通過する前にシャッター10fを開き、フォトダイオード10dへマーク像からの反射光を入射できる状態にする。この時、センサ出力信号は、0Vとなっている。これは、本実施例で使用されている中間転写体ベルト6は、表面が黒色で鏡面または光沢を持ったものであり、中間転写体ベルト6表面の非画像部では、LED照明光をほとんど拡散しないため、センサ出力信号は0Vとなるのである。
センサの出力信号は、シャッター10fが開いた状態のまま、シアンのマーク像の1辺が通過することにより、シアンのトナー量に対応したパルス状の波形となる。この際、図5に示されているように、ピーク検出回路21で、センサ出力信号の最大値を検出し、ピーク検出信号が出力される。ここで、位置ずれ測定開始からピーク検出信号が出力されるまでの時刻をtA1とする。そして、マーク像の残り1辺の通過に伴い、ピーク検出回路21で検出されるピーク検出信号が出力されるまでの時刻をtA2とする。以後、同様にして、イエロー、シアン、マゼンタ、シアン、ブラックのマーク像の通過に伴い、ピーク検出信号が出力されるまでの時刻tT1、tT2、tB1、tB2を順次測定する。
前述の通り、ブラックのマーク像の反射光は、シアン、イエロー、マゼンタのマーク像の反射光と種類が異なるため、ブラックのマーク像の通過に合わせLED10bを消灯すると同時にLED10aを点灯させる。この時、センサ出力信号は中間転写体ベルト6からの反射光に応じた電圧値にて出力される。そして、ブラックのマーク像の通過により、センサの出力電圧は、ブラックのトナー量に対応して減少するパルス状の波形となる。ここで、図5に示されているように、アンダーピーク検出回路23により、センサ出力信号の最小値が検出され、このアンダーピーク検出信号が出力されるまでの時刻tU1、tU2を測定する。尚、図9においては、シアン、イエロー、シアン、そして一部省略し、ブラックのマーク像、つまり1つのパターンブロックMがフォトセンサ10の視野領域Rを通過するまでの状態が示されており、通常の補正モードにおいては、濃度の異なる複数のパターンブロックMが連続して中間転写体ベルト6上に形成される。
位置ずれ量の計算は、基準色シアンの主走査方向の目標値に対する絶対値位置ずれ量、基準色シアンに対する、イエロー、マゼンタの相対位置ずれ量を求めることにより行っている。先ず、基準色シアンの主走査方向絶対値位置ずれ量は、
主走査方向絶対値位置ずれ量 ={(tA2−tA1)−目標値}/2
で求められ、基準色シアンに対する、イエローの相対位置ずれは、
副走査方向位置ずれ=[(tT2+tT1)/2−((tA2+tA1)/2+(tB2+tB1)/2)/2]×PS
= [(tT2+tT1)/2−(tA2+tA1)/4−(tB2+tB1)/4]×PS
主走査方向位置ずれ = [((tB1+tA1)/2−tT1+副走査方向誤差
+tT2−(tB2+tA2)/2−副走査方向誤差)/2]×PS
= [((tB1+tA1)/2−tT1+tT2−(tB2+tA2)/2)/2]×PS
で求めることができる。ここで、tA1、tA2、tT1、tT2、tB1、tB2は、位置ずれ測定開始からピーク検出信号が出力されるまでの時刻(μs)、PSは、プロセス速度(mm/s)である。基準色シアンに対する、マゼンタ、ブラックの相対位置ずれ量も同様に計算する。これを主走査方向の2箇所で検出すれば、主走査、副走査のオフセットずれに加え、副走査方向のスキューずれや、主走査方向の全倍率ずれを検出できる。更に、3箇所以上で検出すれば、走査線の曲がりによる位置ずれ(BOWずれやリニアリティずれ)や主走査方向の部分倍率ずれなどを検出できる。
この計算は、図8のステップS11に該当し、条件補正部13で、位置ずれ量の測定および計算終了後、ステップS12で出力画像形成時の画像形成位置、すなわちROSによる主走査方向、および副走査方向の露光タイミングを設定する。これら一連の動作により補正モードにおける1回の位置ずれ補正が行われている。
次に、濃度誤差補正では、図8のステップS21において、フォトダイオード10dの検出信号をもとに検出情報抽出部12にてサンプル&ホールド回路から出力されたホールド信号から、マーク像の濃度誤差を条件補正部13で計算されるものとなっている。
本実施例において、マーク像の濃度誤差は、図9に示されているマーク像測定時のタイミングチャートから計算して求められている。前述の通り、補正モードでは、先ず、シャッター10fを閉じた状態でLED10bを点灯させる。これにより、センサ出力信号は、シャッター10fの基準板10hからの反射光に対応した電圧値が出力され、これをセンサの基準板出力電圧(Vref)として測定する。そして、中間転写体ベルト6の移動方向に対し先頭に配列されているマーク像がセンサの測定位置を通過する前にシャッター10fを開き、フォトダイオード10dへマーク像からの反射光を入射できる状態にする。
センサの出力信号は、シャッター10fを開いた後、シアンのマーク像の通過により、シアンのトナー量に対応したパルス状の波形となる。この際、ピーク検出回路21により、センサ出力信号の最大値が検出され、ピーク検出信号が出力される。サンプル&ホールド回路22では、ピーク検出回路21から出力されるピーク検出信号の立上がりパルスをトリガとして、シアンのトナー量に対応したセンサ出力信号の最大値をホールドすることにより、シアンの濃度電圧(Vc)が測定される。以後、同様にして、イエロー、シアン、マゼンタ(図中省略)、シアン(図中省略)のマーク像の通過により、イエローの濃度電圧(Vy)、マゼンタの濃度電圧(Vm)を測定する。
次に、ブラックのマーク像の通過に合わせLED10bを消灯すると同時にLED10aを点灯させる。この時、センサ出力信号は中間転写体ベルト6からの反射光に応じた電圧値にて出力される。そして、ブラックのマーク像の通過により、センサの出力電圧は、ブラックのトナー量に対応して減少するパルス状の波形となる。ここで、図5に示されているように、アンダーピーク検出回路23により、センサ出力信号の最小値が検出され、アンダーピーク検出信号が出力される。サンプル&ホールド回路24では、アンダーピーク検出回路23から出力されるアンダーピーク検出信号の立上がりパルスをトリガとして、ブラックのトナー量に対応したセンサ出力信号の最小値をホールドすることにより、ブラックの濃度電圧(Vk)が測定される。次に、ブラックのマーク像通過後、センサ出力信号は、再び、中間転写体ベルト6からの正反射光に応じた電圧値を示すこととなり、この値をベルト面電圧(Vbelt)として測定する。そして、このベルト面電圧測定後、LED10aを消灯すると共に、LED10bを点灯することにより、センサ出力信号は0Vとなる。
画像濃度の計算は、ブラックと、カラー(CYM)でその計算方法が異なる。ブラックの画像濃度は、中間転写体ベルト6の非画像面に対する相対値を
画像濃度:Dk= Vk / Vbelt
と定義し、計算する。それに対し、カラー(CYM)の画像濃度は、基準板10hの出力に対する相対値を
画像濃度:Dn=(( Vn平均値 ) / Vref )
ただし、n=トナー色(c、y、m)
定義し、計算する。
このように、画像濃度として中間転写体ベルト6面、或いは基準板10hの出力に対する相対値を用いる理由は、センサの汚れや、経時変化、温度変化によりLED光量やPD感度などの変動が生じても、パターンブロックMの濃度を高精度に測定するためである。このようにして、図8のステップS21で、パターンブロックMの画像濃度が計算され、ステップS22で予め決められている濃度目標値と、計算された画像濃度との誤差が計算される。
図8のステップS23における、ROSレーザーパワーの補正量:ΔLPは、
レーザーパワーの補正量:ΔLP=ΔDn / An
ただし、n=トナー色(k、c、y、m)
で求められる。ここで、ΔDnはステップS22で求めた、パターンブロックMの濃度誤差、AnはレーザーパワーとパターンブロックMの画像濃度との対応関係を示す係数である。この係数は、予め実験などにより求めておく。
次に、ステップS24で、パターンブロックM形成時のレーザーパワーから、ステップS23で求めたレーザーパワーの補正量:ΔLPを減じることにより、レーザーパワーの設定値を補正する。この際得られたレーザーパワー設定値は、出力画像形成時のレーザーパワーとしてROS3に供給される。以上のように、補正モードにおいて位置ずれ補正及び濃度誤差補正を同時に行い、これら補正を定期的に繰り返すことにより、画像形成位置及び出力画像濃度が一定に保たれている。
本発明の第1実施例におけるL字形状を有するマーク像でのラインスクリーンの設定例を示しているのが図10である。分図(a)において、L字形状を有するシアンのマーク像Mcは図中矢印の方向に移動しており、フォトセンサ10の視野領域Rに近付いている。そして、点線rは、視野領域Rの幅を示している。分図(b)は、分図(a)の点線円Zで囲まれている部分を拡大したものであり、視野領域R近傍におけるラインスクリーンSが便宜上黒色の線分で示されている。
分図(b)に示されているように、マーク像Mcは階調に応じた所定の間隔を空け配列されている複数のラインスクリーンSによりその階調が表現されている。そして、そのスクリーン角はマーク像Mcの移動方向と平行となる角度に設定されており、マーク像Mcの各外形線uと各ラインスクリーンSとは交差するものとなっている。従って、ラインスクリーンSの両端によりマーク像Mcの外形の一部が表現され、そのラインスクリーンSが複数集合することによりマーク像Mcの外形及び階調が表現されている。これにより、視野領域R近傍のマーク像Mc各辺の幅w、ひいてはその重心位置Gを正確に検知し、マーク像Mcの位置ずれ情報の精度を向上させることが可能となる。尚、図10ではシアンのマーク像Mcにおける例が示されているが、イエロー、マゼンタ、ブラックのマーク像のラインスクリーンSについても同様にスクリーン角を設定することができる。
本発明の第1実施例における直角形状を有するマーク像でのラインスクリーンの設定例を示しているのが図11である。分図(a)において、直角三角形状を有するイエローのマーク像Myは図中矢印の方向に移動しており、フォトセンサ10の視野領域Rに近付いている。そして、点線rは、視野領域Rの幅を示している。分図(b)は、分図(a)の点線楕円Zで囲まれている部分を拡大したものであり、視野領域R近傍におけるラインスクリーンSが便宜上黒色の線分で示されている。
分図(b)に示されているように、マーク像Myは階調に応じた所定の間隔を空け配列されている複数のラインスクリーンSによりその階調が表現されている。そして、そのスクリーン角はマーク像Myの移動方向と平行となる角度に設定されており、マーク像Myの各外形線uと各ラインスクリーンSとは交差するものとなっている。従って、ラインスクリーンSの両端によりマーク像Myの外形の一部が表現され、そのラインスクリーンSが複数集合することによりマーク像Myの外形及び階調が表現されている。これにより、視野領域R近傍におけるマーク像Myの外形を正確に検知し、マーク像Myの位置ずれ情報の精度を向上させることができる。尚、図11ではイエローのマーク像Myにおける例が示されているが、シアン、マゼンタ、ブラックのマーク像のラインスクリーンSについても同様にスクリーン角を設定することが可能である。
本発明の第2実施例におけるL字形状を有するマーク像での外形線の設定例を示しているのが図12である。分図(a)において、シアン及びマゼンタのL字形状を有するマーク像Mc、Mmは図中矢印の方向に移動しており、フォトセンサ10の視野領域Rに近付いている。そして、点線rは、視野領域Rの幅を示している。また、マーク像Mc、Mmのラインスクリーンのスクリーン角は、図中に示されているように移動方向に対しそれぞれ45度の角度に設定され、便宜上黒色の線分で示されている。そのため、点線円Z1及びZ4で囲まれている部分におけるラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とは平行であるのに対し、点線円Z2及びZ3で囲まれている部分におけるラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とは交差するものとなっている。従って、点線円Z1及びZ4で囲まれている部分については、マーク像Mc、Mmの各辺の幅が誤検知されてしまうことがある。
そこで、点線円Z1及びZ4で囲まれている部分についてもラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とが交差するようにそれぞれの外形線を設定した例を示しているのが分図(b)である。本図に示されているようにマーク像Mc、Mmの外形線を設定することにより、それぞれのラインスクリーンのスクリーン角を変更することなく、点線円Z1、Z2、Z3、Z4で囲まれている全ての部分についてラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とを交差させることができ、マーク像Mc、Mmの位置ずれ情報の精度を確保させることが可能となる。
本発明の第2実施例における三角形状を有するマーク像での外形線の設定例を示しているのが図13である。分図(a)において、シアン及びマゼンタの三角形状を有するマーク像Mc、Mmは図中矢印の方向に移動しており、フォトセンサ10の視野領域Rに近付いている。そして、点線rは、視野領域Rの幅を示している。また、マーク像Mcのラインスクリーンのスクリーン角は、図中に示されているように移動方向に対し45度の角度に設定され、マーク像Mmのそれは移動方向と直交する角度に設定され、便宜上黒色の線分で示されている。そのため、点線円Z2及びZ3で囲まれている部分におけるラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とは平行であるのに対し、点線円Z1及びZ4で囲まれている部分におけるラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とは交差するものとなっている。従って、点線円Z2及びZ3で囲まれている部分については、マーク像Mc、Mmの幅が誤検知されてしまうことがある。
そこで、点線円Z2及びZ3で囲まれている部分についてもラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とが交差するようにそれぞれの外形線を設定した例を示しているのが分図(b)である。本図示されているようにマーク像Mc、Mmの外形線を設定することにより、それぞれのラインスクリーンのスクリーン角を変更することなく、点線円Z1、Z2、Z3、Z4で囲まれている全ての部分についてラインスクリーンのスクリーン角とマーク像Mc、Mmの外形線とを交差させることができ、マーク像Mc、Mmの位置ずれ情報の精度を確保させることが可能となる。
また、図12及び図13では、ラインスクリーンのスクリーン角に応じてマーク像の外形線を設定する例が示されているが、ラインスクリーンのスクリーン角と、マーク像の外形線とを互いに交差する角度に設定してもよい。尚、これらの図においてはシアン及びマゼンタのマーク像Mc、Mmでの例が示されているが、イエロー、ブラックのマーク像の外形線についても同様に設定することができる。
第1実施例及び第2実施例では、ラインスクリーンにより階調が表現される画像形成装置におけるマーク像の外形線の誤検知を防ぐ方法を示したが、この他に、ドットスクリーンや誤差拡散スクリーンによる階調の表現がある。これらのスクリーンを適用した場合には、ラインスクリーンのように当該ラインスクリーンを構成している線分の間隔や太さを変化させることにより階調が表現されていないため、マーク像の外形線が誤検知されることはない。従って、マーク像を正確に検出することが可能となる。
本発明が適用される電子写真方式を用いたカラー画像形成装置の概略構成図である。 カラー画像形成装置における位置ずれ及び濃度誤差の補正の流れを示している図である。 本発明に適用されているL字形状及び直角三角形状のマーク像の配列を示している図である。 本発明が適用されているカラー画像形成装置におけるフォトセンサの概略構成図を示している図である。 フォトダイオードからの出力信号が検出情報抽出部で処理される流れを示すブロック図である。 フォトセンサに取り付けられているシャッターをLED側から見た平明図である。 中間転写体ベルト上に形成されたマーク像とフォトセンサの中間転写体ベルト上における視野領域との位置関係を時経過に沿って示している図である。 本発明の補正モードにおける位置ずれ補正及び濃度誤差補正の動作を示しているフローチャートである。 マーク像測定時のシャッターの動作信号、フォトセンサの点灯信号、センサ出力信号、ピーク検知信号、ピークホールド信号、アンダーピーク検知信号、アンダーピークホールド信号の波形を示しているタイミングチャートである。 本発明の第1実施例におけるL字形状を有するマーク像でのラインスクリーンの設定例を示している図である。 本発明の第1実施例における直角三角形状を有するマーク像でのラインスクリーンの設定例を示している図である。 本発明の第2実施例におけるL字形状を有するマーク像での外形線の設定例を示している図である。 本発明の第2実施例における三角形状を有するマーク像での外形線の設定例を示している図である。 マーク像の外形線とその階調を表現するラインスクリーンのスクリーン角とが互いに平行な関係となるように設定されている例を示している図である。
符号の説明
Mc・・・マーク像、R・・・視野領域、r・・・視野領域幅、S・・・ラインスクリーン、u・・・外形線、w・・・辺の幅、G・・・重心位置

Claims (3)

  1. 画像データ信号に応じ各色のトナー像が感光体の表面に形成される複数の作像手段と、前記感光体から各色のトナー像が多重転写される像担持体と、各作像手段へ信号を送り、前記像担持体の表面に画像の位置ずれ及び濃度誤差を補正するための各色のマーク像を順次転写させる補正モード制御部と、各色のマーク像を光学的に読み込む検出手段と、この検出手段の検出信号から各色トナー像の位置ずれ情報及び濃度誤差情報の双方を抽出する検出情報抽出部と、前記位置ずれ情報及び濃度誤差情報に応じ各作像手段におけるトナー像の作像条件を補正する条件補正部とから構成されるカラー画像形成装置において、
    前記補正モード制御部は、各色の前記マーク像のラインスクリーンの角度を前記マーク像における前記検出手段の視野領域内を通過する部位の外形線の角度と交差する角度に設定させることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 画像データ信号に応じ各色のトナー像が感光体の表面に形成される複数の作像手段と、前記感光体から各色のトナー像が多重転写される像担持体と、各作像手段へ信号を送り、前記像担持体の表面に画像の位置ずれ及び濃度誤差を補正するための各色のマーク像を順次転写させる補正モード制御部と、各色のマーク像を光学的に読み込む検出手段と、この検出手段の検出信号から各色トナー像の位置ずれ情報及び濃度誤差情報の双方を抽出する検出情報抽出部と、前記位置ずれ情報及び濃度誤差情報に応じ各作像手段におけるトナー像の作像条件を補正する条件補正部とから構成されるカラー画像形成装置において、
    前記補正モード制御部は、各色の前記マーク像のラインスクリーンの角度と、前記マーク像における前記視野領域内を通過する部位の外形線とを互いに交差する角度に設定させることを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 画像データ信号に応じ各色のトナー像が感光体の表面に形成される複数の作像手段と、前記感光体から各色のトナー像が多重転写される像担持体と、各作像手段へ信号を送り、前記像担持体の表面に画像の位置ずれ及び濃度誤差を補正するための各色のマーク像を順次転写させる補正モード制御部と、各色のマーク像を光学的に読み込む検出手段と、この検出手段の検出信号から各色トナー像の位置ずれ情報及び濃度誤差情報の双方を抽出する検出情報抽出部と、前記位置ずれ情報及び濃度誤差情報に応じ各作像手段におけるトナー像の作像条件を補正する条件補正部とから構成されるカラー画像形成装置において、
    前記補正モード制御部は、各色の前記マーク像の階調をドットスクリーン或いは誤差拡散スクリーンにより表現することを特徴とするカラー画像形成装置。
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