JP2006082652A - 鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体 - Google Patents

鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006082652A
JP2006082652A JP2004268391A JP2004268391A JP2006082652A JP 2006082652 A JP2006082652 A JP 2006082652A JP 2004268391 A JP2004268391 A JP 2004268391A JP 2004268391 A JP2004268391 A JP 2004268391A JP 2006082652 A JP2006082652 A JP 2006082652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastening
railway vehicle
roof
wife
roof structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004268391A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Hirozawa
賢 広沢
Shiyougo Okochi
正悟 大河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinki Sharyo Co Ltd filed Critical Kinki Sharyo Co Ltd
Priority to JP2004268391A priority Critical patent/JP2006082652A/ja
Publication of JP2006082652A publication Critical patent/JP2006082652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

【課題】 剛性、耐久性を満足してハイブリッド化、軽量化にも対応できるようにする。
【解決手段】 個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体を用い、それらを結合して鉄道車両の車体を組み立てる鉄道車両の組立て方法であって、
屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合関係において、屋根構体を結合相手に対して載置した状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結する工程、を含んで、台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互間を結合することにより鉄道車両の車体5を組み立てて、上記の目的を達成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体に関し、例えば100%低床式の鉄道車両に適用しても好適な鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体に関するものである。
予め製作した台枠、側構体、屋根構体、妻構体を、ボルトとスリーブよりなりスリーブ部分の変形によって所定の締結力を発生する締結具にて締結し車体を組み立てる方法が知られているし(例えば、特許文献1参照。)、熱不要な接合技術で組合せる組立て方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
これらによれば、構体間の接合部に熱接合による歪みがなく、従って作業者の力仕事となり、耳栓による騒音対策によっても難聴になりかねない歪み取り作業や、歪みにより生じる材料の縮みを経験によって配慮しておくといった不確定な作業要素、を必要としない簡単な現場作業にて車体を組み立てられる。
一方、バリアフリーに対応するなどのために車両を低床化するのに、台車を有した短い車体間に台車を有しない中間車体を支持してこの中間車体が台車を有しないことにより100%の低床車体となるようにしたものが知られている(例えば、特許文献3、4)。この中間車体はその宙吊り状態になる支持方式も関係して、実用車では全長が6m程度以下と小さく抑えられているが、剛性を落すことなくさらなる軽量化に併せ、低コスト化も望まれている。
特表平11−504591号公報 特開平09−086407号公報 特開2001−301614号公報 特開2003−048539号公報
前記のような要望に応えるのに、本発明者は、車体を鋼板やステンレス鋼板とアルミニウムホロー材とを併用するなどしてハイブリッド化することが好適であるし、ハイブリッドでの接合が可能で、しかも、合理的な現場作業で組み立てられる特許文献1、2に記載の組立て方式を採用するのが好適であると考えるに至った。
しかし、特許文献1、2に記載の技術ではこれを俄かに実現するのは困難である。例えば、特許文献1に記載の技術では、側構体と屋根構体との結合は、双方の側壁どうしの打ち合わせ部を締結具で締結するだけであるので、それらを適正な位置関係に保って締結する作業は困難であるし、それを満足する支持治具を用いるにしても大掛かりなものになってしまう。また、締結具に比較的大きくて重い屋根構体の重力による剪断力が掛かるので締結強度および耐久性を上げるには応力の分散を考えると締結箇所数が勢い増大して作業工数、重量共に増大する。しかも、締結具が外観されるので近時の車体としては見栄えがよくない。これらのために特許文献1に記載のものは実用性に欠ける。一方、特許文献2に記載のものは、特許文献1に記載のものに比し具体性がなく、特許文献1に記載のものの課題を解決する技術ではないし、容易に実現できない。
本発明の目的は、剛性、耐久性を満足してハイブリッド化、軽量化にも対応できる鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体を提供することにある。
上記のような課題を達成するために、本発明の、鉄道車両の車体組立て方法は、個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体を用い、それらを結合して鉄道車両の車体を組み立てる鉄道車両の組立て方法であって、屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合関係において、屋根構体を結合相手に対して載置した状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結する工程、を含んで、台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互間を結合することにより鉄道車両の車体を組み立てることを1つの特徴とし、
これによる鉄道車両の車体は、個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合して構成された鉄道車両の車体であって、屋根構体が、側構体またはおよび妻構体への載置状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結されていることを1つの特徴としている。
このような構成では、予め製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合する現場作業において、屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合を、締結具による締結にて行い、車体を熱不要で熱歪みの問題がなく、ハイブリッド化やそれによる軽量化に対応できる接合技術で組み立てるのに、屋根構体は結合相手である側構体またはおよび妻構体への載置状態にて特別な支持構造なしに結合相手との締結位置に支持でき、それらの間の締結作業が容易かつ短時間に達成されて、低コスト化が図れるし、前記載置関係によって屋根構体と側構体またはおよび妻構体との締結具には比較的大きくて重い屋根構体の重力による剪断力が働かないので、より少ない締結箇所および緩み止め締結具のより少ない使用数にて十分な締結の強度および耐振動性、耐久性を満足することができ、さらなる低コスト化、軽量化ができる。しかも、互いの載置構造部を利用して締結を行うことにより締結部が外観されず体裁のよいものとなる。
本発明の鉄道車両の車体組立て方法は、また、個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体を用い、それらを結合して鉄道車両の車体を組み立てる鉄道車両の組立て方法であって、屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合関係において、屋根構体を結合相手に対して位置決め部を当てがい載置した状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結する工程、を含んで、台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互間を結合することにより鉄道車両の車体を組み立てることを別の特徴としている。
これによる鉄道車両の車体は、また、個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合して構成された鉄道車両の車体であって、屋根構体が、側構体またはおよび妻構体へ位置決め部を当てがった載置状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結されていることを別の特徴としている。
このような構成では、予め製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合する現場作業において、屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合を、締結具による締結にて行い、車体を熱不要で熱歪みの問題がなく、ハイブリッド化やそれによる軽量化に対応できる接合技術で組み立てるのに、屋根構体は結合相手である側構体またはおよび妻構体へ位置決め部を当てがった載置状態にて特別な支持構造なしに側構体との締結位置に位置決めして支持できるので、それらの間の締結作業が、予め製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体に各々必要に応じて歪み取り作業を実施した後、予め設けておいた締結穴を利用しても位置ずれなしに容易かつ短時間に達成されて、より低コスト化が図れるし、屋根構体と側構体間、またはおよび屋根構体と妻構体間のそれぞれは、前記位置決め関係によってその位置決めしている方向への位置ずれが防止される上、前記載置関係によって屋根構体と側構体またはおよび妻構体との締結具には比較的大きくて重い屋根構体の重力による剪断力が働かないので、より少ない締結箇所および緩み止め締結具のより少ない使用数にて十分な締結の強度および耐振動性、耐久性を満足することができ、さらなる低コスト化、軽量化ができる。しかも、互いの載置構造部を利用して締結を行うことにより締結部が外観されず体裁のよいものとなる。
本発明の鉄道車両の車体組立て方法は、また、個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体を用い、それらを結合して鉄道車両の車体を組み立てる鉄道車両の組立て方法であって、屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合関係において、屋根構体を結合相手に対して位置決め部を嵌め合せて載置した状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結する工程、を含んで、台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互間を結合することにより鉄道車両の車体を組み立てることを他の特徴としている。
これによる鉄道車両の車体は、個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合して構成された鉄道車両の車体であって、屋根構体が、側構体またはおよび妻構体へ位置決め部を嵌め合せた載置状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結されていることを他の特徴としている。
このような構成では、予め製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合する現場作業において、屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合を、締結具による締結にて行い、車体を熱不要で熱歪みの問題がなく、ハイブリッド化やそれによる軽量化に対応できる接合技術で組み立てるのに、屋根構体は結合相手である側構体またはおよび妻構体へ位置決め部を嵌め合わせた載置状態にて特別な支持構造なしに側構体またはおよび妻構体との締結位置に確固に位置保持して支持できるので、それらの間の締結作業が予め設けておいた締結穴を利用してもより位置ずれなしにより容易かつ短時間に達成されて、より低コスト化が図れるし、屋根構体と側構体間、またはおよび屋根構体と妻構体間のそれぞれは、前記嵌め合わせ状態での位置決め関係によってその位置保持している方向への位置ずれがより確固に防止される上、前記載置関係によって屋根構体と側構体またはおよび妻構体との締結具には比較的大きくて重い屋根構体の重力による剪断力が働かないので、より少ない締結箇所および緩み止め締結具のより少ない使用数にて十分な締結の強度および、耐振動性、耐久性を満足することができ、さらなる低コスト化、軽量化ができる。しかも、互いの載置構造部を利用して締結を行うことにより締結部が外観されず体裁のよいものとなる。
屋根構体と側構体またはおよび妻構体との締結し合う所定の締結箇所どうしに、共通した配列ピッチ基準による締結穴を予め設けておく、さらなる構成では、
組立て現場での穴加工やそれによる加工屑の発生を回避しながら、構体間を締結し合う締結箇所どうしの各締結穴の構体上の全体での配列位置にバラツキがあっても、それぞれの配列ピッチが共通した配列ピッチ基準により等しく互いに一致し合うのを利用して、締結穴の補正やあけ直しといった作業もなく容易に締結できる。
屋根構体と側構体またはおよび妻構体とは、前記締結に接着剤による接着を併用して結合し組み立てる、さらなる構成では、
ややもすれば締結境界における締結具まわりに働きやすい応力集中を、締結境界での接着による面結合によって軽減し、また回避することができ、それによって、締結具の疲労強度が大きくなり耐用年数が増大する。
このような方法を用いた鉄道車両の車体としては、構体が、前記締結に、接着剤による接着を併用して組み立てられているものとなる。
屋根構体は、その下に作業空間を持つように治具で支持した状態で、屋上機器設置などの屋上施工と照明や空調の吹出し部などの内装施工とを予め行う、さらなる構成では、
屋根構体の治具による支持で、その下に確保した作業空間と、その上の開放状態とを利用して、屋上機器設置などの屋上施工と、照明や空調の吹出し部などの内装施工との双方を外回りから、しかも同時進行して容易かつ短時間に達成することができる。
所定の締結箇所は千鳥配置となるようにする、さらなる構成では、
締結箇所が千鳥配置であれば、一列や縦横に並ぶ場合に比して分散し、この締結箇所の分散によって構体間の締結による応力の集中が緩和する。
千鳥配置が、前記載置部まわりの屈曲部を介した2つ以上の面に跨って位置する、さらなる構成では、
1つの面での締結によって隣合う面の締結具に働く剪断力を低減することができる。
異種金属よりなる構体の締結境界には電気絶縁層を設ける、さらなる構成では、
異種金属間を絶縁することによりそれらの間に生じる電気化学腐食を防止することができる。
異種金属よりなる構体の締結は、構体間の熱膨張差を締結具側との間で吸収する熱膨張差吸収手段を有している、さらなる構成では、
異種金属よりなる構体どうしは、それらの熱膨張差によって、それらを締結している締結具に剪断力を及ぼそうとするのを、構体と締結具との間に介在している熱膨張差吸収手段がその熱膨張差を吸収するので、締結具にそのような熱膨張差による外力が働くのを防止することができる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限りにおいて種々な組合せで複合して用いることができる。
本発明の鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた車体によれば、予め製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合する現場作業において、屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合を、締結具による締結にて行い、車体を熱不要で熱歪みの問題がなく、ハイブリッド化やそれによる軽量化に対応できる接合技術で組み立てるのに、車体を熱不要でハイブリッド化やそれによる軽量化に対応できる接合技術で組み立てることが、構体どうしの載置関係を利用して容易かつ短時間に達成されて低コスト化が図れるし、締結具に働く剪断力を軽減してより少ない締結箇所および緩み止め締結具のより少ない使用数にて十分な締結の強度および耐振動性、耐久性を満足してさらなる低コスト化、軽量化ができ、締結部が外観されない体裁のよいものとすることもできる。従って、通常車両に加え、今後の100%低床車体にも有用である。
本発明の鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体に係る実施の形態は、路面電車の100%低床な車体を構成する場合の例であり、図1に示すような個別に製作された台枠1、側構体2、妻構体3、屋根構体4を用い、それらを結合して図2に示すような鉄道車両の車体5を組み立てるのに、屋根構体4と側構体2またはおよび妻構体3どうしの結合に締結具7による締結を用いる。側構体2と妻構体3どうしも締結具7による締結を用いることができる。また、原理的には、台枠1と側構体2や妻構体3との結合にも締結具7による締結を用いることができるが、強度的な面からの必要があれば溶接技術による結合を採用すればよいし、締結具7による締結を複合して採用することもできる。
本実施の形態での組立て方法としては、図3の例、図4の例に示すように側構体2を台枠1に載置した状態で、相互間の所定の締結箇所6を緩み止め機能を有した緩み止め締結具7を少なくとも一部に用いて締結する工程と、図5の例、図6の例、図7の例に示すように屋根構体4を側構体2に載置した状態で、相互間の所定の締結箇所8を緩み止め機能を有した緩み止め締結具7を少なくとも一部に用いて締結する工程と、を含んで、台枠1、側構体2、妻構体3、屋根構体4の相互間を緩み止め締結具7などを含んで締結することにより鉄道車両の車体5を組み立てるようにしている。
ここで、緩み止め締結具7は、締結が振動などによって緩むのを防止できる締結具をいい、緩み止めできる分高強度で高締結力が得られやすい。その種類は多く、種々なものがあるが、既に知られ、以降開発されるもの全てを採用できる。具体的にはボルトとナットのように雌雄部材を組み合わせた締結具が主流であるが、緩み止め機構が種々異なる。幾つかの例を示すと、図8(a)に示すように雄部材としての頭部11a付きピン11と雌部材としてのフランジ12a付きスリーブ12との組合せからなるBOM(ポップリベット・ファスナー株式会社販売のHUCK製ファスナー)が、高剪断、高引っ張り強度を持ったものとして知られている。これは、図8(a)に示すようにピン11に対しその頭部にまでスリーブ12をその足部側から嵌め合わせたものを、一対の締結材14、15の各締結穴14a、15aへ頭部11a側からフランジ12aまで貫通させ、この状態で図8(b)(c)に示すようにスリーブ12に対して工具13のピン11の足部の先端側に設けた溝部11bを掴持した掴持部13aによって引っ張りながら、スリーブ12を工具13の端部13bとピン11の頭部11aとの間で座屈させて、締結材14、15に対しその両側からかしめ付けて締結するのと同時に、フランジ12aをピン11の足まわりに押圧してその溝部11cに圧着させて緩み止めし、最終に図8(d)に示すようにピン11の足部分の不要箇所を引きちぎることで締結作業が終了する。
また、米国軍規格MIL−N25077にも適したMロックナット(ロックファスナー株式会社製)や、ハードロックナット(ハードロック工業株式会社製)も知られている。Mロックナットはナットの内周に樹脂ワッシャを設けたものや、ナットボディにテーパ部にスリットを入れたロッキング機能部分を設けたものとなっている。ハードロックナットは、下ナットと上ナットとの間に締結周期に締まり方向に楔作用を発揮する偏心摺動面を持った嵌め合い部を設けたものとなっている。
また、別に、人工衛星、自動車、航空機などにも使用されるナイロック(米国ナイロック社製、阪神ネジ株式会社販売)も知られている。このものは、ナイロック加工されたねじが締め付けられたとき、特殊ナイロンの弾性反発力で、ナイロンの付着された反対側のねじ部全体に強力な摩擦接合力が生まれ、振動力や衝撃に対して、恒久的な戻り止め機能を発揮するとしている。これも繰り返し使用が可能で、分解修理が容易にできる。
また、別に、GT−GAPと称されるボルト(株式会社互省製作所の製造、販売品)も知られている。このものは緩み止め座金が予め組み込まれており、強い締め付け力に対しても優れた耐久性があるとされている。数回の繰り返し使用が可能で、分解修理が容易にできる。
なお、上記以外の緩み止め機能を持ったナットや座金も別途提供されており、それらを利用することもできる。
このような緩み止め機能を持った緩み止め締結具7を少なくとも一部に用いて予め製作された台枠1、側構体2、妻構体3、屋根構体4の相互を上記のように締結して車体5を現場作業にて組み立てると、その接合技術が熱不要であることにより熱歪みの問題が回避できるし、ハイブリッド化やそれによる軽量化にも対応できる。特に、側構体2は台枠1への載置状態にて特別な支持構造なしに台枠1との締結位置に支持でき、屋根構体4は側構体2への載置状態にて特別な支持構造なしに側構体2との締結位置に支持できるので、それらの間の締結作業が容易かつ短時間に達成されて、低コスト化が図れる。また、前記載置関係によって側構体2と台枠1との締結を行う緩み止め締結具7などには比較的大きくて重い側構体2の重力による剪断力が働かないし、屋根構体4と側構体2との締結を行う緩み止め締結具7などには比較的大きくて重い屋根構体4の重力による剪断力が働かない。このため、より少ない締結箇所および緩み止め締結具7のより少ない使用数にて十分な締結の強度および耐振動性、耐久性を満足することができ、さらなる低コスト化、軽量化ができる。しかも、互いの載置部9を利用して図示するように締結を行うことにより締結箇所8での締結状態が外観されず体裁のよいものとなる。この場合、既述したBOMを用いると、締結穴14a、15aに対し一方側からの挿入によって締結が達成でき、締結箇所8の一方側だけが開放部10となっていれば締結作業ができるので便利である。
なお、緩み止め締結具7の使用数は車体5の緩み止めの安全を確保する上で必要な最少限にして、緩み止め機能を持たないボルト、ナットの組み合わせなど安価な通常の締結具と併用することで、より低コスト化が図れる。また、通常の締結具の併用の結果、緩み止め締結具7を全締結個所6、8・・に使用する場合に比し、締結強度などの問題から締結箇所6、8・・の総数が増加するような場合でも、その結果特にコスト上昇を招いたり、軽量化を損なうようなことがなければ、締結による応力集中を通常の締結具の使用によって分散できることになり、好適といえる。
一方、妻構体3は、台枠1、側構体2、屋根構体4がトンネル形態に組み立てられた後、そのトンネル形態の端部に当てがうか、嵌め合せて、特に図示しない所定の締結箇所にて緩み止め締結具7を少なくとも一部に用いて締結すればよい。しかし、妻構体3は台枠1、側構体2、屋根構体4のいずれとも締結する必要があり、車体5を組み立てるどの段階でどの構体と締結してもよく、その締結順は特に問わない。しかし、台枠1は予め乗客荷重による撓みを相殺する上に凸の撓みを設けておくいわゆるキャンバと称される前組立てが行われるのが一般であり、側構体2もそれに追随させるので、通常は、そのように前組立てした台枠1に側構体2および妻構体3を締結し、側構体2および妻構体3間を締結した後、屋根構体4をそれら側構体2および妻構体3に締結することになる。台枠1への側構体2および妻構体3の締結順は基本的にどちらさ先でもよいし、側構体1および妻構体2はそのどちらを先に台枠1に締結しているかにかかわらず、互いの連結は双方の倒れ防止になるので、屋根構体4の締結に先立って、側構体2および妻構体3の台枠1への締結と、側構体2および妻構体3双方の締結を行っておくのが好適である。
いずれにしても、妻構体3と台枠1との締結においても上記のような載置部9を採用すると有効である。また、屋根構体4が最後に側構体2および妻構体3に対し締結する場合も、屋根構体4は側構体2に加え妻構体3に対しても載置部9を採用すると有効である。もっとも、屋根構体4はその締結順序にもよるが、側構体2に対する代わりに妻構体3に対し載置部9を設けて側構体2よりも優先的に締結することもできる。
また、図3、図4に示す各例では、載置部9において、側構体2を台枠1に位置決め部21を当てがい載置した状態とし、図5〜図7に示す各例では、屋根構体4を側構体2の上に位置決め部22を当てがい載置した状態として、締結を行っている。これにより、側構体2は台枠1への位置決め部21を当てがった載置状態にて台枠1との締結位置に位置決めして支持でき、屋根構体4は側構体2への位置決め部22を当てがった載置状態にて側構体2との締結位置に位置決めして支持できるので、それらの間の締結作業が、予め設けておいた互いの締結穴14a、15aを利用しても位置ずれなしに容易かつ短時間に達成されて、より低コスト化が図れる。また、台枠1および側構体2間、側構体2および屋根構体4間のそれぞれは、前記位置決め関係によってその位置決めしている方向への位置ずれが防止され、その分だけ、より少ない締結箇所8および緩み止め締結具7のより少ない使用数にて十分な締結の強度および耐振動性、耐久性を満足することができ、さらなる低コスト化、軽量化ができる。
さらに、図3、図4に示す各例では、載置部9において、側構体2を台枠1上に位置決め部21を嵌め合わせ部21aとして上方から例えば跨るように嵌め合せて載置した状態とし、図6に示す例では、屋根構体4を側構体2の上に位置決め部22を嵌め合わせ部22aとして上方から跨らせるように嵌め合せて載置した状態として、締結を行っている。これにより、側構体2は台枠1への位置決め部21を嵌め合わせた載置状態にて台枠1との締結位置に位置保持して支持でき、屋根構体4は側構体2への位置決め部22を嵌め合わせた載置状態にて側構体2との締結位置に位置保持して支持できるので、それらの間の締結作業が予め設けておいた互いの締結穴14a、15aを利用しても位置ずれなしに容易かつ短時間に達成されて、より低コスト化が図れるし、台枠1および側構体2間、側構体2および屋根構体4間のそれぞれは、前記位置決め関係によってその位置保持している方向への位置ずれが防止され、その分だけ、より少ない締結箇所および緩み止め締結具のより少ない使用数にて十分な締結の強度および、耐振動性、耐久性を満足することができ、さらなる低コスト化、軽量化ができる。図5、図7に示す各例では、屋根構体4の位置決め部22は左右の側構体2間への嵌め合せ部22aをなしているといえる。
台枠1、側構体2、妻構体3、屋根構体4の締結し合う所定の締結箇所6どうし、締結個所8どうしに、共通した配列ピッチ基準による締結穴14a群、および締結穴15a群を予め設けておくようにする。共通した配列ピッチ基準は、例えば、締結穴14a群の配列時にも、締結穴15a群の配列時にも、締結穴の配列ピッチを規制する指標、目盛り、穴あけガイドなどを持ったゲージや治具を共通に用いることで実現する。これにより、組立て現場での穴加工やそれによる加工屑の発生を回避しながら、構体間を締結し合う相対向する締結箇所6どうし、締結個所8群どうしの各締結穴14a群、15a群の構体上の全体配列位置にバラツキがあっても、それぞれの配列ピッチが共通した配列ピッチ基準により等しく互いに一致し合うのを利用して、対向し合う締結穴14a、15aどうしの補正やあけ直しといった作業もなく容易に締結できる。
なお、組み立てる車体5が路面電車の100%低床化したものであるにしても、ハイブリッド化することは必須でなく、汚れや錆びに強いステンレス鋼SUS製としたり、種々な意匠性への適用が図りやすい一般構造用圧延鋼材SS製としたりすることができる。ハイブリッド化は例えば、屋根構体4のアルミニウム形材を採用して溶接作業のさらなる削減や軽量化、低コスト化を図るのに好適であり、他の台枠1、側構体2および妻構体3は前記SSやSUS製とする。また、屋根構体4やその屋根へのアルミニウム押し出し形材の適用によっては、前記軽量化に加え車体5の低重心化が図れるし、カーテンレール部を屋上配線のハーネス化に有効利用したりできる。台枠1へのアルミニウム形材の適用によっては、軽量化に加え車端圧縮強度の確保ができる。それには、特にアルミニウム押し出し形材のホロー構造のものを採用するのが好適である。もっとも、これを側構体2、屋根構体4に適用することもできるし、全てにアルミニウム形材を適用することもできる。
台枠1、側構体2、妻構体3、屋根構体4のそれぞれを締結し合う所定の締結箇所6、8・・は、図3〜図7に示す各例のように千鳥配置となるようにする。それには2列以上の交互配置となるが、2列程度でよい。このように、締結箇所6どうし、締結個所8どうしが千鳥配置であれば、締結箇所6、8・・のそれぞれが一列や縦横に並ぶ場合に比して分散し、この締結箇所6、8・・それぞれの分散によって構体間の締結による応力の集中が緩和し、耐久性が向上する。また、この場合、緩み止め締結具7および通常の締結具を混合して用いていると、緩み止め締結具7による締結箇所が締結力が通常の締結具によるよりも大きく応力が集中しやすいので、緩み止め締結具7による締結箇所が千鳥配置箇所においても分散配置するのが好適である。
さらに、締結箇所6どうし、締結箇所8どうしが、図4〜図7に示す各例のように前記載置部9まわりの屈曲部31を介した2つ以上の面32、33に跨って位置するような千鳥配置にすると、1つの面32または33での締結によってそれに隣合う面33または32の締結具に働く剪断力を低減することができる。
ここで、図3〜図7に示す車体5について、さらに詳述する。図3に示す例の車体5は、台枠1をアルミニウム形材によって形成している。アルミニウム形材は特に、アルミ押し出しホロー形材41、41を車体5の幅方向に溶接接合部42を有して繋ぎ合わせたもので、側梁部43にてSSやSUS製の外板44を用いた側構体2と締結している。この締結のために外板44の内側下部にほぼL型の外板44と同じ材料よりなる長土台45を千鳥配置となったスポット溶接部146を有して取り付け、外板44と長土台45とで既述した内外一対の位置決め部21およびそれらの間の嵌め合わせ部21aを形成している。側梁部43は上面に前記嵌め合わせ部21aが上方から車体5の幅方向に跨るように嵌まり合い載置状態となるようにするベッド型の支持面46を形成している。そこで、この支持面46とこの上に載置される長土台45の連結辺45aとに一平面上での千鳥配置に設定された締結個所6にて緩み止め締結具7によって上方から締結作業するようにしている。これら締結部は外板44と同じ材料よりなる塞ぎ板47で覆い、塞ぎ板47を台枠1および長土台45に対しスポット溶接部48にて固定している。ここで、スポット溶接部48は各構体1、2、3、4の締結作業現場での現場作業になるが、この締結現場には溶接設備のないことが多い。しかし、それにはスポット溶接48に代わる、接着剤による接着や、リベットを用いたカシメ付け、あるいはねじ止めによって対応することもできる。
ところで、本例はハイブリッド化したものであって、台枠1と側構体2との特に強度上重要な締結境界が異種金属どうし、従って、卑金属と貴金属とが接触する部分となって、その締結境界にはいわゆるガルバニック腐食と称される電気化学腐食が生じ得る。そこで、これを防止するのにその締結境界に図3に黒塗りして示す電気絶縁層50を設ける。これにより、前記異種金属どうしの電気的な接触を断つことができガルバニック腐食は生じない。このような電気絶縁層50としては、例えば、耐熱性、耐寒性に優れたポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社製で商品名カプトン)、金属を始め樹脂フィルムなどへの接着性、塗布性に優れた共重合ポリエステル(東洋紡績株式会社製の商品名バイロン)などが知られている。しかし、これに限られることはなく種々のものを採用することができる。
図4に示す例では、台枠1、側構体2共にSS製かSUS製とした車体5の場合であり、台枠1は側梁51間に端梁や横梁52を架け渡して溶接付けするなどして構成され、側梁51の内側にはL型の内座54を当てがって溶接付けして補強している。側構体2は図3に示す場合と同様のものを用い、それを側梁51上に上方から位置決め部21にて車体5の幅方向に跨る状態で嵌め合せて載置し、緩み止め締結具7にて締結している。台枠1の上面にはSUS製のキーストン板55を凹凸が車体5の前後に向くように当てがいスポット溶接などして取り付け、大きな圧縮荷重に対応できるようにしている。これにより、側構体2の倒れこみによるモーメントは、側梁51の上面と面32での緩み止め締結具7などによる締結力で受け持ち、締結力は主として緩み止め締結具7の軸力である。
図5に示す例では、アルミホロー材よりなる長桁61間にアルミホロー材よりなる垂木62を架け渡して溶接付けなどした枠体の上に屋根板64を当てがった屋根構体4を用いたもので、長桁61とその内側に当てがい溶接付け部67などにて取り付けた金属片66とによる位置決め部22を有して、側構体2の長桁65の上に長桁61部が載置されるようにしている。一方、側構体2は長桁65の内側に内座68を当てがい溶接付けなどし、しかも長桁65の上に座板69を当てがい、その上に屋根構体4を載置している。このとき、側構体2の外板44が長桁65よりも上に延びて屋根構体4の外側位置決め部22と当接し合う位置決め部71となっている。
図6に示す例では、屋根構体4をアルミニウム形材で形成したもので、さらに具体的にはアルミ押し出しホロー形材72を溶接接合部73を有して車体5の幅方向につなぎ合わせたもので、図5に示すものに類似の側構体2に対して、図6に示すようにアルミ押し出しホロー形材72に一体成形した内外の位置決め部22とその内側に形成した嵌め合わせ部22aとによって上方から車体5の幅方向に跨らせて載置している。本例では特に、雨樋74、カーテンレール部75、その他の溝レール部76などをアルミ押し出しホロー形材72に一体形成し、雨樋74はそのまま雨を受けて車体5の妻部へ案内するのに用い、カーテンレール部75、溝レール部76などは屋根構体4での各種配線のハーネス化、屋上機器や内装機器を取り付ける部分などとして利用できるようにしている。
図7に示す例では図5に示す例と基本構造は同じであるが、締結し合う側構体2と屋根構体4との間の材料の違いによる熱膨張差を緩み止め締結具7による締結部にて吸収できるようにした点で相違し、屋根構体4における長桁61の下面に設けた凹部81内に、金属ばねやゴム、金属およびゴムの貼り合わせ体や積層体などよりなる高剛性弾性部材83で左右上下に変位できるように支持した締結座82を設け、この屋根構体4の側の締結座82に対して側構体2との緩み止め締結具7による締結を行っている。これにより、緩み止め締結具7による締結部は、側構体2側と屋根構体4側との材料の違いによる熱膨張差があっても、締結座82の高剛性弾性部材83による屋根構体4に対する移動によって吸収することができ、側構体2や屋根構体4に締結に原因した歪みや変形、損傷が生じるのを防止することができる。
ところで、屋根構体4は屋上や内装両面への施工作業が特に多い。そこで、図1(b)に示すように、その下に作業空間91を持つように治具92で支持した状態とし、空調機器93を始めとする屋上機器設置などの屋上施工と、天井ユニット94を始めとする照明や空調の吹出し部などの内装施工とを予め行うようにする。これにより、屋根構体4の治具92による支持で、その下に確保した作業空間91と、その上の開放状態とを利用して、屋上機器設置などの屋上施工と、照明や空調の吹出し部などの内装施工とを同時進行して容易かつ短時間に達成することができる。
しかし、これに限られることはなく、治具92は屋根構体4を、その上下反転を伴い上方からの屋上施工および内装施工に供するように支持してもよい。この場合、治具92は屋上施工や内装施工を上方から行うのに屋根構体4の内装部や屋上設置物などと干渉しないだけの遊びを有すればよく、前記の場合よりも極く低いものとして屋根構体4の屋上施工および屋内施工の双方を屋根構体4を上へ反転させるだけでその場で順次に手順よく遂行することができる。
なお、台枠1、側構体2、妻構体3、屋根構体4は、前記締結に接着剤による接着を併用して結合し組み立てることができる。これにより、ややもすれば締結境界における締結具まわりに働きやすい応力集中を、締結境界での接着による面結合によって軽減し、また回避することができ、それによって、締結具の疲労強度が大きくなり耐用年数が増大する。ここで、接着は各構体1〜4の締結間の必要となる締結境界部だけで行うことができるし、同じ締結境界部の全域を接着域とするのが好適であるが、場合によっては部分でも、また連続していなくてもよい。
本発明は鉄道車両の車体の組立てに実用でき、構造面、コスト面、強度面等に有利となる。
鉄道車両の車体を構成する各構体を示す斜視図と、屋根構体に対する施工例を示す斜視図である。 図1の構体により組立てられた鉄道車両の車体の例を示す斜視図である。 図2の車体を組み立てる場合の台枠と側構体との1つの締結例を示す斜視図である。 図2の車体を組み立てる場合の台枠と側構体との別の締結例を示す斜視図である。 図2の車体を組み立てる場合の側構体と屋根構体との1つの締結例を示す、分解状態と締結後の状態で示す斜視図である。 図2の車体を組み立てる場合の側構体と屋根構体との別の締結例を示す斜視図である。 図2の車体を組み立てる場合の側構体と屋根構体との他の締結例を示す斜視図である。 緩み止め締結具の1つの例を、締結前の状態から締結後の状態までを(a)〜(d)に段階的に示す断面図である。
符号の説明
1 台枠
2 側構体
3 妻構体
4 屋根構体
5 車体
6、8・・ 締結箇所
7 緩み止め締結具
9 載置部
10 開放部
11 ピン
12 スリーブ
14a、15a 締結穴
21、22 位置決め部
21a、22a 嵌め合わせ部
31 屈曲部
32、33 面
92 治具

Claims (14)

  1. 個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体を用い、それらを結合して鉄道車両の車体を組み立てる鉄道車両の組立て方法であって、
    屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合関係において、屋根構体を結合相手に対して載置した状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結する工程、を含んで、台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互間を結合することにより鉄道車両の車体を組み立てることを特徴とする鉄道車両の車体組立て方法。
  2. 個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体を用い、それらを結合して鉄道車両の車体を組み立てる鉄道車両の組立て方法であって、
    屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合関係において、屋根構体を結合相手に対して位置決め部を当てがい載置した状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結する工程、を含んで、台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互間を結合することにより鉄道車両の車体を組み立てることを特徴とする鉄道車両の車体組立て方法。
  3. 個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体を用い、それらを結合して鉄道車両の車体を組み立てる鉄道車両の組立て方法であって、
    屋根構体と側構体、屋根構体と妻構体、の少なくとも1つの結合関係において、屋根構体を結合相手に対して位置決め部を嵌め合せて載置した状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結する工程、を含んで、台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互間を結合することにより鉄道車両の車体を組み立てることを特徴とする鉄道車両の車体組立て方法。
  4. 屋根構体と側構体またはおよび妻構体との締結し合う所定の締結箇所どうしに、共通した配列ピッチ基準による締結穴を予め設けておく請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体組立て方法。
  5. 屋根構体と側構体またはおよび妻構体とは、前記締結に接着剤による接着を併用して結合し組み立てる請求項1〜4のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体組立て方法。
  6. 屋根構体は、その下に作業空間を持つように治具で支持した状態で、屋上機器設置などの屋上施工と照明や空調の吹出し部などの内装施工とを予め行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体組立て方法。
  7. 個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合して構成された鉄道車両の車体であって、
    屋根構体が、側構体またはおよび妻構体への載置状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結されていることを特徴とする鉄道車両の車体。
  8. 個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合して構成された鉄道車両の車体であって、
    屋根構体が、側構体またはおよび妻構体へ位置決め部を当てがった載置状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結されていることを特徴とする鉄道車両の車体。
  9. 個別に製作された台枠、側構体、妻構体、屋根構体の相互を結合して構成された鉄道車両の車体であって、
    屋根構体が、側構体またはおよび妻構体へ位置決め部を嵌め合せた載置状態で、相互間の所定の締結箇所を緩み止め機能を有した緩み止め締結具を少なくとも一部に用いて締結されていることを特徴とする鉄道車両の車体。
  10. 所定の締結箇所は千鳥配置となるようにする請求項7〜9のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
  11. 所定の締結箇所の千鳥配置は、構体間における前記載置部まわりの屈曲部を介した2つ以上の面に跨って位置する請求項7〜10のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
  12. 異種金属よりなる構体の締結境界には電気絶縁層を設ける請求項7〜11のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
  13. 異種金属よりなる構体の締結は、構体間の熱膨張差を締結具側との間で吸収する熱膨張差吸収手段を有している請求項7〜12のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
  14. 構体は、前記締結に、接着剤による接着を併用して組み立てられている請求項7〜13のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
JP2004268391A 2004-09-15 2004-09-15 鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体 Pending JP2006082652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268391A JP2006082652A (ja) 2004-09-15 2004-09-15 鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004268391A JP2006082652A (ja) 2004-09-15 2004-09-15 鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006082652A true JP2006082652A (ja) 2006-03-30

Family

ID=36161505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004268391A Pending JP2006082652A (ja) 2004-09-15 2004-09-15 鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006082652A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006947A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Yokohama Seiki Kk 内装パネル及びその製造方法
JP2009234373A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nabtesco Corp ホームドア装置
JP2011131637A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2011143808A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2012017043A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2012051495A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2012171493A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 交通車両の構体同士の接合構造、及び交通車両
CN113263743A (zh) * 2021-07-19 2021-08-17 常州市新创智能科技有限公司 一种复合材料车体拼装定位装置及拼装工艺
CN113619627A (zh) * 2021-08-20 2021-11-09 中车唐山机车车辆有限公司 车体及磁悬浮车辆

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006947A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Yokohama Seiki Kk 内装パネル及びその製造方法
JP2009234373A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Nabtesco Corp ホームドア装置
JP2011131637A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2011143808A (ja) * 2010-01-14 2011-07-28 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2012017043A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2012051495A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Hitachi Ltd 鉄道車両構体
JP2012171493A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 交通車両の構体同士の接合構造、及び交通車両
CN113263743A (zh) * 2021-07-19 2021-08-17 常州市新创智能科技有限公司 一种复合材料车体拼装定位装置及拼装工艺
CN113263743B (zh) * 2021-07-19 2021-09-28 常州市新创智能科技有限公司 一种复合材料车体拼装定位装置及拼装工艺
CN113619627A (zh) * 2021-08-20 2021-11-09 中车唐山机车车辆有限公司 车体及磁悬浮车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5067890B2 (ja) 軽量パネルの支持体取付方法
JP5685494B2 (ja) 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造
TWI237082B (en) A beam coupling device
JP2009509854A5 (ja)
JP5243399B2 (ja) 鉄道車両構体
JP2004528196A5 (ja)
JP2006082652A (ja) 鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体
JP5353323B2 (ja) 部品締結構造
US9751430B2 (en) Drive of a seat adjusting device for motor vehicles
JP2012006466A (ja) 鉄道車両構体及びその製造方法
WO2012137706A1 (ja) 鉄道車両の内装部材取付構造
JP2007269123A (ja) フレーム構造用締結部材、フレーム部材、及びフレーム締結方法
JP2000272541A (ja) 車体部材の接合構造
JP2003191842A (ja) 鉄道車両構体の製造方法
JPH0986407A (ja) 鉄道車両及びその製作方法
JP4097991B2 (ja) 車両用ルーフパネルの取付構造
JP4668045B2 (ja) 自動車のルーフラック取付け構造
JP5432733B2 (ja) 鉄道車両構体
JP3888551B2 (ja) 車両用ドアヒンジ装着構造
WO2013077192A1 (ja) 軌条車両
JP3678013B2 (ja) 車両の内装材の取り付け方法および内装構造
JP4783357B2 (ja) 締結具固定構造
JPH0858582A (ja) 鉄道車両用艤装構造
JP5466114B2 (ja) 鉄道車両構体
JP2008087543A (ja) 車両用パネル構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090804

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091028