JP2006077943A - 電磁クラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】動力伝達中に生じる異音を抑制した電磁クラッチを提供することを目的とする。
【解決手段】電磁クラッチを構成するアーマチュア板3、ハブ部材1及び板バネ2がこれらを結合固定するリベット7を中心に相対的に回転することを防止した。アーマチュア板3とこれに組み付けられる板バネ2の一端相互間の相対的回動及びハブ部材1とこれに組み付けられる板バネ2の他端相互間の相対的回動のうち少なくとも一方の相対的回動が防止されていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】電磁クラッチを構成するアーマチュア板3、ハブ部材1及び板バネ2がこれらを結合固定するリベット7を中心に相対的に回転することを防止した。アーマチュア板3とこれに組み付けられる板バネ2の一端相互間の相対的回動及びハブ部材1とこれに組み付けられる板バネ2の他端相互間の相対的回動のうち少なくとも一方の相対的回動が防止されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えば、自動車用の空調用圧縮機に用いられる電磁クラッチに関する。
従来、この種の電磁クラッチとして特開2001−200861号公報(特許文献1)に記載されたものが公知である。この公報記載の電磁クラッチでは、電磁力の有無により動力の伝達、もしくは非伝達を選択して行なうことができるようになっている。この電磁クラッチは、図5に示すように、空調用圧縮機の入力回転軸10の自由端に固定されたハブ部材1と、ハブ部材1に複数の板バネ2を介して支持されたアーマチュア板3と、このアーマチュア板3にわずかな隙間を隔てて対向して配置されると共に自動車に搭載されている内燃機関(不図示)により回転駆動されるクラッチロータ5とを備えている。各板バネ2の両端は、それぞれハブ部材1及びアーマチュア板3にリベットで結合されている。
クラッチロータ5内部には、電力の供給により磁力を発生する環状の励磁コイル6が嵌め込まれており、電力が供給されると励磁コイル6に磁力が生じる。アーマチュア板3は鉄等の磁性体で形成されているため、この磁力によりクラッチロータ5側に吸引され、板バネ2を撓ませてクラッチロータ5の端面に密着結合し、アーマチュア板3はクラッチロータ5と共に回転する。このようにしてアーマチュア板3が回転すると、その回転は板バネ2を介してハブ部材1に伝えられ、圧縮機の入力軸が回転する。
逆に、励磁コイル6への電力供給が断たれると、磁力が消滅するため、アーマチュア板3は板バネ2の弾性力によりクラッチロータ5から引き離される。
特開2001−200861号公報(第5−6頁、図7)
上述したように、ハブ部材1とアーマチュア板3とをリベット7で固定される板バネ2で連結した構造を有する電磁クラッチにおいては、アーマチュア板3がクラッチロータ端面に吸引結合された状態(クラッチが繋がっている状態)で圧縮機が運転されるが、圧縮機の運転中に電磁クラッチ周辺から板バネの振動による異音が生ずるという課題があった。
そこで、本発明は、上述の異音の発生を抑制した電磁クラッチを提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本発明の最も主要な特徴点は、アーマチュア板とこれに組み付けられる板バネの一端相互間の相対的回動及びハブ部材とこれに組み付けられる板バネの他端相互間の相対的回動のうち少なくとも一方の相対的回動を防止する手段を講じた点となっている。
かかる相対的回動を防止する具体的な手段として、アーマチュア板やハブ部材や板バネに形成されリベットの軸部が嵌入するリベット貫通孔の形状を円形ではない形状としている。
さらに、リベットとアーマチュア板やハブ部材、板バネとの密着度を高めるため、リベット軸部の形状もリベット貫通孔の形状に合わせて円形ではない形状としている。
また、リベット軸部をリベット頭部側から自由端側にかけて先細りのテーパ状に形成し、アーマチュア板やハブ部材、板バネに形成されるリベット貫通孔もリベットの軸部と合致するテーパ状に形成することが好ましい。
上述したように、本発明においては、板バネとアーマチュア板若しくはハブ部材の相対的回転が防止されているので、板バネの振動による異音の発生が抑制される。
この異音の発生のメカニズムは、次のように説明できる。すなわち、圧縮機の運転中、入力軸に作用する圧縮機の負荷は変動する。このため、クラッチに作用するトルクも変動することとなる。一方、板バネのアーマチュア板及びハブ部材に対する固定に使用されていたリベットは、リベット軸部の断面形状がほぼ真円形であった。また、ハブ部材、アーマチュア板及び板バネに形成されリベット軸部が嵌入するリベット貫通孔8の形状もリベット軸部の断面形状と同様にほぼ真円形であった(図6参照)。このため、このトルク変動によりリベット結合されたアーマチュア板と板バネ、及び、板バネとハブ部材はわずかであるがリベット軸部を中心として相対的に回動していた。この相対的な回動の際に、各部材の摩擦により振動が生じ、その振動が板バネに伝わって板バネがスピーカの振動版と同様に作用する結果、異音が発生していたと考えられる。このことは、リベットによる固定部に潤滑油をさすと異音が発生しなくなるという事実とも整合する。
以下、本発明の実施の形態について図1〜4を参照して説明する。
図1は本発明を適用した電磁クラッチの縦断面図であり、同図は自動車に搭載される空調用圧縮機に併設された電磁クラッチを示している。図示したように、圧縮機の入力回転軸10の自由端にハブ部材1がナットにより固定されており、ハブ部材1は入力回転軸10と共に回転する。ハブ部材1にはフランジ部が設けられており、このフランジ部には3枚の矩形をした板バネ2の一端がリベットで固定されている。この3枚の板バネ2の他端は、ドーナツ型をした円板状のアーマチュア板3にリベットで固定されている。アーマチュア板3は、その内径がハブ部材1のフランジ部より大きくなるように形成され、板バネ2を介してハブ部材1と同心に保持されているので、ハブ部材1のフランジ部と干渉することなしに板バネ2を撓ませて入力回転軸10の軸方向に移動可能となっている。
アーマチュア板3に対して、わずかな隙間を隔ててクラッチロータ5が対向配置されている。クラッチロータ5はクラッチベース11の突き出した中空の円筒状部分外周に軸受を介して回転自在に取り付けられている。クラッチロータ5は、円環状を呈しており、その外周部には図示しない無端ベルトが巻き掛けられるようになっている。そして、この無端ベルトを介して車載エンジン等の動力源によりクラッチロータ5は回転駆動される。
また、クラッチロータ5の内部には、図示したように、環状の励磁コイル6が内設されている。励磁コイル6には、図示しない外部電源から電力が供給される。励磁コイル6に電力が供給されると、励磁コイル6は磁力を発生する。アーマチュア板3は鉄等の磁性体で形成されているので、この磁力によりクラッチロータ5側に吸引され、板バネ2を撓ませてクラッチロータ5の端面に密着結合する。図1は、この密着結合した状態を示している。
この密着結合状態では、アーマチュア板3は回転駆動されているクラッチロータ5とともに回転する。アーマチュア板3は、板バネ2によってハブ部材1に固定されているので、アーマチュア板3が回転すると、ハブ部材1およびハブ部材1と一体的に回転する入力
回転軸10が回転駆動される。これにより、外部動力源によって回転駆動されるクラッチロータ5の回転が、入力回転軸10を介して圧縮機等の被駆動装置に伝達される。これが、所謂クラッチが繋がった状態である。
回転軸10が回転駆動される。これにより、外部動力源によって回転駆動されるクラッチロータ5の回転が、入力回転軸10を介して圧縮機等の被駆動装置に伝達される。これが、所謂クラッチが繋がった状態である。
アーマチュア板3は、励磁コイル6に供給されている電力が断たれると、磁力が消失するため、撓んだ板バネ2の復元力によりクラッチロータ端面から引き離される。この状態では、クラッチロータ5の回転は、アーマチュア板3には伝達されず、被駆動装置にも伝達されない。これが、所謂クラッチが切れた状態である。
ところで、各板バネ2の両端は、それぞれハブ部材1及びアーマチュア板3にリベット17で固定されているが、このリベット17の軸部の断面形状が円形でないことが本発明の特徴となっている。図2及び図3は本発明に適応するリベット17の斜視図である。図示したように、本発明では、軸部の断面形状が従来の真円形に近いものと異なり、楕円形や四角形等の多角形のリベット17を用いている。また、これに対応して、ハブ部材1、アーマチュア板3及び板バネ2に形成され、リベット軸部が嵌入されるリベット貫通孔18の形状も楕円形や四角形等の多角形に形成されている。図4はハブ部材1、アーマチュア板3及び板バネ2を仮組みした状態を示した正面図である。この図から明らかなように、本発明による電磁クラッチの場合、ハブ部材1、アーマチュア板3及び板バネ2には、リベット軸部が嵌入するリベット貫通孔18として四角形の貫通孔が形成されている。
このように、リベット軸部の断面形状及びリベット貫通孔18を楕円形や多角形とすることにより、リベット17で結合されるハブ部材1、アーマチュア板3及び板バネ2の相互間にリベット軸部を中心とした相対的回転が生じなくなり、異音が解消する。
なお、図2及び図3にも示したように、リベット17の軸部はリベット17の頭部側から自由端側に向かって先細りのテーパがつけられ、さらに、ハブ部材1、アーマチュア板3及び板バネ2に形成されるリベット貫通孔18もリベット軸部と合致するテーパがつけられていることが望ましい。リベット17をかしめる際にハブ部材1及びアーマチュア板3とリベット17との密着度を高めることができるからである。
図2及び図3に示したリベット17は、軸部が先細となっているが、先細となっていなくても、かしめる際に軸部を外側に膨らませることができれば、ハブ部材1、アーマチュア板3及び板バネ2に形成されたリベット貫通孔18とリベット17との密着度を高めることは可能である。
さらに、かしめる際に軸部を外側に膨らませることができる場合は、ハブ部材1、アーマチュア板3及び板バネ2に形成されるリベット貫通孔18の形状が楕円形や四角形等の多角形に形成されていれば、かしめる際の拡径によりリベット軸部はリベット貫通孔18に密着し、リベット軸部の外形はリベット貫通孔18の形状に追随するので、リベット軸部の断面形状は従来のように円形であってもよい。
なお、上述した実施例1〜3では、ハブ部材1と板バネ2及びアーマチュア板3と板バネ2はリベットで結合・固定されているが、これらの結合・固定のためには溶接等他の結合・固定手段を用いることも可能である。要は、これらの結合・固定部に相対的回動が生じなければ、相対的回動を原因とする摩擦も生じないので、この摩擦を原因とする振動の発生も防止され、板バネの振動による異音の発生も抑制される。
本発明の電磁クラッチは、実施例でも説明したように、駆動トルクの変動する圧縮機等の被駆動装置に動力を断続的に伝達する場合に用いることができる。
1 ハブ部材
2 板バネ
3 アーマチュア板
5 クラッチロータ
6 励磁コイル
7 リベット
8 リベット貫通孔
9 ボルト
10 入力回転軸
11 クラッチベース
17 リベット
18 リベット貫通孔
2 板バネ
3 アーマチュア板
5 クラッチロータ
6 励磁コイル
7 リベット
8 リベット貫通孔
9 ボルト
10 入力回転軸
11 クラッチベース
17 リベット
18 リベット貫通孔
Claims (4)
- 回転するクラッチロータに電磁力により吸引され結合するアーマチュア板と、入力回転軸に取り付けられると共に前記アーマチュア板に組み付けられ前記アーマチュア板と一体的に回転するハブ部材と、一端を前記ハブ部材に組み付けられ他端を前記アーマチュア板に組みつけられる板バネとを備えた電磁クラッチであって、
前記アーマチュア板とこれに組み付けられる前記板バネの一端相互間の相対的回動及び前記ハブ部材とこれに組み付けられる前記板バネの他端相互間の相対的回動のうち少なくとも一方の相対的回動が防止されていることを特徴とする電磁クラッチ。 - 請求項1記載の電磁クラッチであって、
前記板バネの前記アーマチュア板及び前記ハブ部材に対する組み付けは、リベットでなされており、前記アーマチュア板、前記ハブ部材及び前記板バネに形成され前記リベットの軸部が嵌入されるリベット貫通孔の形状が円形でない形状となっていることを特徴とする電磁クラッチ。 - 請求項1又は2記載の電磁クラッチであって、
前記リベットの軸部の断面形状は、前記リベット貫通孔の形状に合わせて円形でない形状となっていることを特徴とする電磁クラッチ。 - 請求項1、2又は3に記載の電磁クラッチであって、
前記リベットの軸部にはリベット頭部側から自由端側に向かって先細りのテーパがつけられており、かつ、前記貫通孔にも前記リベットの軸部と合致するテーパがつけられていることを特徴とする電磁クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004265126A JP2006077943A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | 電磁クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004265126A JP2006077943A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | 電磁クラッチ |
Publications (1)
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JP2006077943A true JP2006077943A (ja) | 2006-03-23 |
Family
ID=36157562
Family Applications (1)
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JP2004265126A Withdrawn JP2006077943A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | 電磁クラッチ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006077943A (ja) |
-
2004
- 2004-09-13 JP JP2004265126A patent/JP2006077943A/ja not_active Withdrawn
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