JP2001241508A - 電磁クラッチ用カップリング - Google Patents

電磁クラッチ用カップリング

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JP2001241508A
JP2001241508A JP2000048571A JP2000048571A JP2001241508A JP 2001241508 A JP2001241508 A JP 2001241508A JP 2000048571 A JP2000048571 A JP 2000048571A JP 2000048571 A JP2000048571 A JP 2000048571A JP 2001241508 A JP2001241508 A JP 2001241508A
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Junichiro Yanagi
順一郎 柳
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Nok Vibracoustic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ作動時の良好な作動性や緩衝性を確
保し、回転軸の捩り方向及び軸方向への振動によるコン
プレッサの振動や騒音を有効に低減する。 【解決手段】 回転軸fに取り付けられるハブ1と、電
磁コイルaの励磁によりロータbに吸着されるアーマチ
ュアgに取り付けられるアウターリング2と、ハブ1と
その外周側のアウターリング2とを弾性的に連結する主
弾性体3と、ハブ1のリム部13に圧入嵌着されたスリ
ーブ4と、このスリーブ4と同心的に配置した環状のマ
ス部材5と、スリーブ4とマス部材5の間に接着された
副弾性体6とを備える。副弾性体6とマス部材5は動的
吸振部Dを構成しており、その捩り方向及び軸方向の固
有振動数が、低減対象の所定の周波数帯域に設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から入力され
る回転駆動力を回転軸に伝達すると共にトルク変動を吸
収するカップリングに関し、例えば、自動車の車室空調
装置におけるコンプレッサの電磁クラッチに設けられる
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室空調装置の冷凍サイクルに
おいて、冷媒を圧縮するコンプレッサの電磁クラッチ
は、従来、例えば図5に示されるような構造を有する
(例えば実開昭62−167936号公報参照)。
【0003】すなわち、上記電磁クラッチ100は、非
回転の電磁コイル101と、これを包囲するように配置
されると共にコンプレッサの軸孔ハウジング103の外
周にベアリング104を介して回転自在に保持され外周
にプーリ102aが設けられたロータ102と、このロ
ータ102の端面に近接対向されたアーマチュア106
と、このアーマチュア106を前記軸孔ハウジング10
3に挿通されたコンプレッサシャフト105に対して軸
方向移動自在に連結するカップリング107とを備え
る。
【0004】カップリング107は、コンプレッサシャ
フト105の先端部外周に螺子部材108を介して取り
付けられたハブ107aと、このハブ107aの外周側
に同心的に配置されアーマチュア106に円周方向複数
のリベット109を介して連結されたアウターリング1
07bと、このアウターリング107bと前記ハブ10
7aのリム部との対向周面間に加硫接着された環状のゴ
ム状弾性材料からなる弾性体107cとを備える。
【0005】そしてこのカップリング107は、電磁コ
イル101を励磁した時に、その磁力によってアーマチ
ュア106が軸方向移動して回転中のロータ102に吸
着されるのを、弾性体107cの変形によって許容する
と共に、このアーマチュア106からコンプレッサシャ
フト105へトルクを伝達し、電磁コイル101への励
磁電流を遮断した時には、弾性体107cの復元力によ
ってアーマチュア106をロータ102の端面から軸方
向距離Lだけ離し、電磁コイル101の励磁によるアー
マチュア106とロータ102とのクラッチミート時の
騒音や衝撃を低減する機能を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンプレッ
サ、特に斜板レシプロタイプのコンプレッサは、比較的
周波数の高い捩り振動を発生する。そして、コンプレッ
サシャフト105を捩りばねとし、ハブ107aを慣性
質量とする振動系も、その捩り方向固有振動数が、通常
1000Hz程度の、比較的高周波数帯域にある。した
がって、この振動系が高周波数帯域で捩り共振して、コ
ンプレッサの振動及び騒音を増大させるといった問題が
指摘される。
【0007】一方、従来構造のカップリング107は、
電磁コイル101を通電した時のアーマチュア106の
軸方向作動性を向上させ、かつアーマチュア106がロ
ータ102の端面に吸着されてコンプレッサシャフト1
05へのトルク伝達が開始される時の捩り衝撃を緩和さ
せる観点からは、弾性体107cの軸方向及び捩り方向
のばね定数をある程度低く設定する必要がある。このた
め、弾性体107cを捩りばねとし、アーマチュア10
6及びロータ102を慣性質量とする系の捩り方向固有
振動数が、比較的低周波数帯域にあり、したがって、コ
ンプレッサから発生する振動を有効に低減する動的吸振
効果が期待できない。
【0008】また、コンプレッサシャフト105は軸方
向にも加振力を受け、この場合はコンプレッサシャフト
支持系をばねとし、コンプレッサシャフト105、ハブ
107a及び斜板(図示省略)等を慣性質量とする振動
系が共振するが、従来のカップリング107は、このよ
うな軸方向振動に対する防振効果も期待できない。
【0009】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、クラ
ッチ作動時の良好な作動性や緩衝性を確保すると共に、
回転軸の捩り方向及び軸方向への振動によるコンプレッ
サの振動や騒音を有効に低減可能とすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る電磁クラッチ用カップリングは、回転軸に
取り付けられるハブと、電磁コイルの励磁によりロータ
に吸着されるアーマチュアに取り付けられるアウターリ
ングと、前記ハブとその外周側の前記アウターリングと
を弾性的に連結するゴム状弾性材料からなる主弾性体
と、前記ハブのリム部に圧入嵌着されたスリーブと、こ
のスリーブと同心的に配置した環状のマス部材と、前記
スリーブとマス部材の間に接着されたゴム状弾性材料か
らなる副弾性体と、を備える。前記副弾性体とマス部材
は、動的吸振部を構成するものであり、その捩り方向及
び軸方向の固有振動数を、低減対象の所定の周波数帯域
に設定することによって、その周波数帯域での共振によ
る動的吸振効果を発揮するものである。
【0011】本発明においては、主弾性体を、アウター
リングと、副弾性体が接着されたスリーブとの間に接着
した構造としたり、あるいは、前記副弾性体をハブのリ
ム部に接着し、マス部材をこの副弾性体に圧入嵌着した
構造とすることによって、ゴム状弾性材料による主弾性
体と副弾性体を同時に成形・接着可能とすれば、安価に
製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る電磁クラッ
チ用カップリングの第一の実施形態を、自動車用車室空
調装置のコンプレッサにおける電磁クラッチの一部と共
に示すものである。この図1に示される電磁クラッチ
は、基本的には先に説明した図5に示されるものと同様
の構成を備える。
【0013】すなわち図1における参照符号aは非回転
の電磁コイル、参照符号bはこの電磁コイルaを包囲す
るように配置され、外周にプーリcが一体的に設けられ
た磁性体からなるロータである。ロータbは、コンプレ
ッサの軸孔ハウジングdの外周にベアリングeを介して
回転自在に保持されている。また、前記軸孔ハウジング
dの内周には、コンプレッサ内の冷媒圧縮機構(図示省
略)を動作させるコンプレッサシャフトfが、回転可能
に挿通されている。参照符号gは磁性体からなる円盤状
のアーマチュアで、ロータbの端面と近接対向した状態
に配置されており、軸孔ハウジングdの外端開口部から
突出したコンプレッサシャフトfの先端部外周側に、本
発明のカップリングjを介して、軸方向変位可能な状態
で取り付けられている。
【0014】カップリングjは、コンプレッサシャフト
fの先端部に螺子部材hを介して取り付けられるハブ1
と、電磁クラッチのアーマチュアgに取り付けられるア
ウターリング2と、前記ハブ1とアウターリング2とを
弾性的に連結する主弾性体3と、前記ハブ1のリム部1
3の内周面に圧入嵌着されたスリーブ4と、このスリー
ブ4の内周側に同心的に配置した環状のマス部材5と、
前記スリーブ4とマス部材5とを弾性的に連結する副弾
性体6とを備える。
【0015】ハブ1は、コンプレッサシャフトfに固定
される内周のボス部11と、そこから外周側へ展開しア
ーマチュアgの正面側に達する円盤部12と、その外周
端からアーマチュアgと反対側へ軸方向に延びるリム部
13とを有する。一方、アウターリング2は、リベット
iを介してアーマチュアgの外周部に固定される円周方
向複数のフランジ2aと、このフランジ2aの基部から
ハブ1のリム部13の外周側をアーマチュアgと反対側
に向けて延びる筒状本体部2bとを有する。主弾性体3
はゴム状弾性材料で成形されたものであって、前記リム
部13の外周面と、これに半径方向に対向するアウター
リング2の筒状本体部2bの内周面に加硫接着されてい
る。
【0016】主弾性体3の内周部には、アーマチュアg
側へ向けて突出した円弧状に延びる弾性突条3aが円周
方向断続的に形成されて、ハブ1における円盤部12の
外周部背面に加硫接着されている。この弾性突条3a
は、アーマチュアgが主弾性体3の弾性によってロータ
bの端面から軸方向距離Lだけ離間した位置に保持され
ている時に、このアーマチュアgにおけるロータbと反
対側の端面に圧接するようになっている。
【0017】副弾性体6はゴム状弾性材料によって成形
されたものであって、スリーブ4と、その内周側に同心
的に配置したマス部材5との対向周面間に加硫接着され
ており、前記スリーブ4、副弾性体6及びマス部材5に
よって、動的吸振部Dが構成されている。この動的吸振
部Dは、前記スリーブ4をハブ1におけるリム部13の
内周面に圧入嵌着することによって、このリム部13の
内周空間に収まっており、マス部材5は、副弾性体6の
捩り方向剪断変形及び軸方向剪断変形によって、ハブ1
に対して捩り方向及び軸方向へ相対変位可能となってい
る。
【0018】動的吸振部Dの捩り方向固有振動数は、副
弾性体6の捩り方向剪断ばね定数及びマス部材5の捩り
方向慣性質量によって、コンプレッサシャフトfを捩り
ばねとし、ハブ1を慣性質量とする振動系の捩り方向固
有振動数に同調させて、例えば1000Hz付近に設定
されている。また、この動的吸振部Dの軸方向固有振動
数は、副弾性体6の軸方向慣性質量及びマス部材5の軸
方向剪断ばね定数によって、コンプレッサシャフト支持
系をばねとし、コンプレッサシャフトf、ハブ1及び斜
板(図示省略)等を慣性質量とする振動系の固有振動数
に同調させて設定されている。
【0019】このカップリングjの製造においては、図
示されていない金型内で、ハブ1のリム部13と、その
外周側に同心的に配置したアウターリング2の筒状本体
部2bとの対向周面間に、主弾性体3を加硫成形・加硫
接着することによって、カップリング本体部分が製作さ
れる。一方、図示されていない他の金型内で、スリーブ
4と、その内周側に同心的に配置したマス部材5との対
向周面間に、副弾性体6を加硫成形・加硫接着すること
によって、ブッシュ状の動的吸振部Dが製作される。そ
して、前記リム部13の内周面に、前記動的吸振部Dの
スリーブ4を適当な締め代をもって圧入嵌着することに
よって組み立てられる。
【0020】次に、以上のように構成された本実施形態
のカップリングjの作用を、電磁クラッチの動作と共に
説明する。
【0021】まず、ロータbは、プーリcに巻き掛けら
れたベルト(図示省略)を介して、エンジンのクランク
プーリ等からの駆動力を与えられて回転している。そし
て図1に示された状態から電磁コイルaに励磁電流が供
給されると、その磁力により、アーマチュアgが主弾性
体3の軸方向剪断変形を伴いながらロータb側へ軸方向
変位し、その端面に吸着されて、クラッチミート状態と
なる。そしてその時点で、ロータbの回転トルクがアー
マチュアgからカップリングjのアウターリング2、主
弾性体3及びハブ1を介してコンプレッサシャフトfへ
伝達され、コンプレッサ(ひいては空調装置)が運転状
態となる。
【0022】このとき、アーマチュアgがロータbの端
面に吸着される時のクラッチミート音や、この時にロー
タbの回転トルクがアーマチュアgへ急激に入力される
ことによる衝撃は、低ばね定数である主弾性体3の捩り
方向剪断変形動作によって、有効に緩和される。
【0023】また、ロータbにアーマチュアgが吸着さ
れたコンプレッサ運転状態から、電磁コイルaへの励磁
電流の供給が遮断されると、主弾性体3の弾性的な復元
力によって、アーマチュアgはロータbの端面から離
れ、図1の状態に復帰動作される。このため、ロータb
からアーマチュアg及びカップリングjを介しての回転
トルクの伝達が遮断され、コンプレッサシャフトfの回
転が停止される。このとき、復帰動作したアーマチュア
gは、ハブ1の背面に金属接触することはなく、主弾性
体3における弾性突条3aによって緩衝されるので、騒
音の発生が防止される。
【0024】先に説明したように、コンプレッサの運転
状態においては、コンプレッサシャフトfを捩りばねと
し、ハブ1を慣性質量とする捩り振動系が、前記コンプ
レッサシャフトfの捩り振動を受けて、比較的高い周波
数帯域で共振し、図2に一点鎖線で示されるように、通
常、その振動レベルが1000Hz付近で極大となる。
しかし、この共振領域では、副弾性体6を捩りばねと
し、マス部材5を慣性質量とする動的吸振部Dが、前記
振動系から入力される捩り方向振動と逆位相で共振して
動的吸振効果を発揮する。すなわち、前記動的吸振部D
の捩り共振によるトルクは前記入力振動のトルクと方向
が反対であるため、図2に実線で示されるように、振動
レベルのピークが低減され、コンプレッサの振動及び騒
音を有効に低減することができる。
【0025】また、コンプレッサシャフトfは軸方向に
も加振力を受け、この場合はコンプレッサシャフト支持
系をばねとし、コンプレッサシャフトf、ハブ1及び斜
板(図示省略)等を慣性質量とする振動系が共振する
が、副弾性体6及びマス部材5からなる動的吸振部D
は、その軸方向固有振動数が、前記共振周波数帯域に設
定されているので、その動的吸振作用によって、前記軸
方向の振動も有効に低減する。
【0026】次に図3は、本発明に係る電磁クラッチ用
カップリングjの第二の実施形態を未装着状態で示すも
のである。この実施形態によるカップリングjは、動的
吸振部Dにおける副弾性体6が、ハブ1におけるリム部
13の内周面に加硫接着されると共に、前記リム部13
の端縁に被着されたゴム膜部3bを介して、外周側の主
弾性体3と連続形成されており、動的吸振部Dにおける
マス部材5が、前記副弾性体6の内周面に圧入嵌着され
ている。その他の部分の構成は、基本的には先の図1に
示される第一の実施形態と同様である。
【0027】ハブ1のリム部13の内周面には、円周方
向に連続した曲面状の溝13aが形成されており、マス
部材5の外周面には、前記溝13aと対応する位置に、
円周方向に連続した曲面状の突条5aが形成されてい
る。このため、副弾性体6は、前記リム部13とマス部
材5との間で、前記溝13a及び突条5aによって径方
向に蛇行した状態に介在しており、これによってマス部
材5が容易に脱落しないようになっている。
【0028】上記第二の実施形態によるカップリングj
も、ハブ1に動的吸振部Dを設けたことによって、基本
的には図1に示される第一の実施形態と同様の作用・効
果を奏するものである。また、このカップリングjの製
造に際しては、ハブ1のリム部13と、その外周側に同
心的に配置したアウターリング2の筒状本体部2bとの
間の主弾性体3の加硫成形・加硫接着と、前記リム部1
3の内周面への副弾性体6の加硫成形・加硫接着を、一
つの金型内で同時に行うことができる。このため、動的
吸振部Dを設けたことによって加硫工程が増大すること
はなく、金型装置も一つで良く、安価に製造することが
できる。
【0029】次に図4は、本発明に係る電磁クラッチ用
カップリングjの第三の実施形態を未装着状態で示すも
のである。この実施形態によるカップリングjは、ハブ
1におけるリム部13が、先の第一及び第二の実施形態
とは逆の方向、すなわち図1に示されるアーマチュアg
側を向いている。また、このリム部13に固定されたス
リーブ4は、前記リム部13の内周面に圧入嵌着される
内周スリーブ4aと、その一端から前記リム部13の端
縁を迂回する屈曲部4cを介して、外周側へ折り返され
るように形成された外周スリーブ4bとからなる。
【0030】ハブ1とアウターリング2とを弾性的に連
結する主弾性体3は、スリーブ4における外周スリーブ
4bの外周面と、その外周側に同心的に配置された前記
アウターリング2の外周面との間に加硫接着されてお
り、動的吸振部Dを構成する副弾性体6は、前記スリー
ブ4における内周スリーブ4aの内周面と、その内周側
に同心的に配置されたマス部材5の外周面との間に加硫
接着されている。また、前記主弾性体3と副弾性体6
は、前記スリーブ4における屈曲部4cに沿って形成さ
れた弾性突条3aを介して、互いに連続して形成されて
いる。
【0031】この実施形態によるカップリングjも、基
本的には先の第一及び第二の実施形態と同様の作用・効
果を奏するものである。また、この構成によれば、マス
部材5及び副弾性体6からなる動的吸振部Dが、ハブ1
におけるリム部13の内周のアーマチュアg側を向いた
空間に収まっているため、外部から保護されており、し
かも万一副弾性体6が損傷した場合でも、マス部材5が
飛び出すようなことがない。
【0032】また、アウターリング2、主弾性体3、ス
リーブ4、副弾性体6及びマス部材5は、一体の加硫成
形品を構成するものであるため、この成形品は、金型内
でアウターリング2、スリーブ4及びマス部材5を同心
的にセットし、互いに連続した主弾性体3と副弾性体6
を同時に加硫成形(加硫接着)することによって、一度
の加硫工程で得ることができる。そして、この成形品に
おけるスリーブ4の内周スリーブ4aの外周面を、ハブ
1のリム部13の内周面に適当な締め代をもって圧入嵌
着することによって、図3の形態のカップリングjが組
み立てられる。したがって、この実施形態の構成のもの
も、安価に製造することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る電磁クラッチ用カップリン
グによると、主弾性体によって、アーマチュアの磁気吸
着による良好なクラッチ作動性と、クラッチミート時の
衝撃や騒音に対する低減機能を奏するのに加えて、動的
吸振部によって、回転軸の捩り方向及び軸方向の共振に
対する低減機能を有するため、コンプレッサの振動及び
騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁クラッチ用カップリングの第
一の実施形態を、電磁クラッチの一部と共に、軸心を通
る平面で切断して示す断面図である。
【図2】本発明による振動低減効果を示す説明図であ
る。
【図3】本発明に係る電磁クラッチ用カップリングの第
二の実施形態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図
である。
【図4】本発明に係る電磁クラッチ用カップリングの第
三の実施形態を、軸心を通る平面で切断して示す断面図
である。
【図5】従来技術に係る電磁クラッチ用カップリング
を、電磁クラッチの一部と共に、軸心を通る平面で切断
して示す断面図である。
【符号の説明】
a 電磁コイル b ロータ c プーリ d 軸孔ハウジング e ベアリング f コンプレッサシャフト(回転軸) g アーマチュア h 螺子部材 i リベット j カップリング D 動的吸振部 1 ハブ 11 ボス部 12 円盤部 13 リム部 13a 溝 2 アウターリング 2a フランジ 2b 筒状本体部 3 主弾性体 3a 弾性突条 4 スリーブ 4a 内周スリーブ 4b 外周スリーブ 4c 屈曲部 5 マス部材 5a 突条 6 副弾性体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(f)に取り付けられるハブ
    (1)と、 電磁コイル(a)の励磁によりロータ(b)に吸着され
    るアーマチュア(g)に取り付けられるアウターリング
    (2)と、 前記ハブ(1)とその外周側の前記アウターリング
    (2)とを弾性的に連結するゴム状弾性材料からなる主
    弾性体(3)と、 前記ハブ(1)のリム部(13)に圧入嵌着されたスリ
    ーブ(4)と、 このスリーブ(4)と同心的に配置し
    た環状のマス部材(5)と、 前記スリーブ(4)とマス部材(5)の間に接着された
    ゴム状弾性材料からなる副弾性体(6)と、を備えるこ
    とを特徴とする電磁クラッチ用カップリング。
  2. 【請求項2】 主弾性体(3)を、アウターリング
    (2)と、副弾性体(6)が接着されたスリーブ(4)
    との間に接着してなることを特徴とする請求項1に記載
    の電磁クラッチ用カップリング。
  3. 【請求項3】 回転軸(f)に取り付けられるハブ
    (1)と、 電磁コイル(a)の励磁によりロータ(b)に吸着され
    るアーマチュア(g)に取り付けられるアウターリング
    (2)と、 前記ハブ(1)とその外周側の前記アウターリング
    (2)とを弾性的に連結するゴム状弾性材料からなる主
    弾性体(3)と、 前記ハブ(1)のリム部(13)に加硫接着したゴム状
    弾性材料からなる副弾性体(6)と、 この副弾性体(3)に圧入嵌着した環状のマス部材
    (5)と、を備えることを特徴とする電磁クラッチ用カ
    ップリング。
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