JP2006076482A - 車両用シートの回転スライド装置 - Google Patents

車両用シートの回転スライド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006076482A
JP2006076482A JP2004263815A JP2004263815A JP2006076482A JP 2006076482 A JP2006076482 A JP 2006076482A JP 2004263815 A JP2004263815 A JP 2004263815A JP 2004263815 A JP2004263815 A JP 2004263815A JP 2006076482 A JP2006076482 A JP 2006076482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
curved
rail
slider
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004263815A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Kawai
義和 河井
Hidenori Kinoshita
英紀 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2004263815A priority Critical patent/JP2006076482A/ja
Publication of JP2006076482A publication Critical patent/JP2006076482A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 回転スライド装置の高さ寸法を従来よりも小さくして、座席本体のシートクッションレベルを低くできるようにすることを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る車両用シートの回転スライド装置は、座席本体を支持する支持部材30と、車両の床部上に並んで設置された直線レール14と曲線レール16と、直線レール14上をその直線レール14に沿って摺動可能な構成であり、支持部材30を支持した状態で、その支持部材30に対して回転可能に連結されている直線用摺動子24,25と、曲線レール16上をその曲線レール16に沿って摺動可能な構成であり、支持部材30を支持した状態で、その支持部材30に対して回転可能に連結されている曲線用摺動子26,27とを有していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、座席本体をスライドさせつつ回転させる車両用シートの回転スライド装置に関する。
これに関連する回転スライド装置を備える従来の車両用シートが特許文献1に記載されている。
この車両用シートの回転スライド装置は、図8の背面図に示すように、車室の床部上に設置されたベース92を備えている。ベース92上には、前後方向スライド機構94を介してスライドベース96が設置されており、そのスライドベース96上に回転機構98を介して回転ベース99が設置されている。そして、前記回転ベース99に座席本体(図示省略)が支持されている。
また、前記ベース92の下側には、前後方向スライド機構94と回転機構98とを連動させる連動機構97が設けられている。
上記構成により、乗降時に座席本体を車両前方にスライドさせつつドア開口部側に回転させることが可能になる。
特開平12−052824号公報
しかし、上記した回転スライド装置では、前後方向にスライド可能なスライドベース96と、回転可能な回転ベース99とが高さ方向に重ねられる構成のため、前記回転スライド装置の高さ寸法が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、回転スライド装置の高さ寸法を従来よりも小さくして、座席本体のシートクッションレベルを低くできるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、座席本体をスライドさせつつ回転させる車両用シートの回転スライド装置であって、前記座席本体を支持する支持部材と、車両の床部上に並んで設置された直線レールおよび曲線レールと、前記直線レール上をその直線レールに沿って摺動可能な構成であり、前記支持部材を支持した状態で、その支持部材に対して回転可能に連結されている直線用摺動子と、前記曲線レール上をその曲線レールに沿って摺動可能な構成であり、前記支持部材を支持した状態で、その支持部材に対して回転可能に連結されている曲線用摺動子とを有していることを特徴とする。
本発明によると、支持部材を支持する直線用摺動子と曲線用摺動子とをそれぞれ直線レールと曲線レールとに沿って摺動させることにより、前記支持部材をスライドさせつつ回転させることが可能になる。このように、支持部材が従来のスライドベースと回転ベースの機能を合わせ持つようになるため、二つのベースを高さ方向に重ねる必要がなくなる。このため、回転スライド装置の高さ寸法を小さくでき、座席本体のシートクッションレベルを低くできるようになる。
請求項2の発明によると、曲線レールが、直線レール上に曲率中心を有する円弧状の第1範囲と、該第1範囲の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する円弧状の第2範囲とを有していることを特徴とする。
このため、曲線用摺動子が曲線レールの第1範囲内を摺動しているときには、支持部材は直線レール上の曲率中心回りに回転するようになる。即ち、前記支持部材はスライドすることなく回転のみを行うようになる。また、曲線用摺動子が曲線レールの第2範囲内を摺動しているときには、支持部材は直線用摺動子を直線レールに対して摺動させつつ、回転するようになる。即ち、前記支持部材はスライドしつつ、回転を行うようになる。
請求項3の発明によると、支持部材又は車両の床部の一方に固定されたモータおよび該モータにより回転させられるピニオンと、前記支持部材又は車両フロアの他方に固定され、前記曲線用摺動子が前記曲線レールの第1範囲に沿って移動する間、前記ピニオンが噛み合う第1円弧状歯列、および前記曲線用摺動子が前記曲線レールの第2範囲に沿って移動する間、前記ピニオンが噛み合う第2円弧状歯列を備える歯列形成部材とを有していることを特徴とする。
このため、曲線用摺動子が曲線レールの第1範囲内に位置しているとき、モータの駆動によりピニオンが回転すると、ピニオンが第1円弧状歯列との噛み合いによりこれに沿って相対的に移動し、これに伴い支持部材と座席本体がスライドすることなく回転のみを行う。また、曲線用摺動子が曲線レールの第2範囲内に位置しているとき、モータの駆動によりピニオンが回転すると、ピニオンが第2円弧状歯列との噛み合いにより、これに沿って相対的に移動し、これに伴い支持部材と座席本体がスライドしつつ回転を行う。
請求項4の発明によると、支持部材の下面に、直線用摺動子を収納可能な第1凹部と、曲線用摺動子を収納可能な第2凹部とが形成されていることを特徴とする。
このため、車室の床部に対する支持部材のレベルを第1凹部および第2凹部の深さ寸法分だけ低い位置に保持できるようになる。したがって、回転スライド装置の高さ寸法をさらに小さくできるようになる。
本発明によると、回転スライド装置の高さ寸法を小さくできるため、座席本体のシートクッションレベルを低くできるようになる。
(実施形態1)
以下、図1〜図7に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シートの回転スライド装置の説明を行う。本実施形態は、車両の助手席に本発明を適用したものであり、図1は回転スライド装置を表す一部破断分解斜視図、図2は図1のII-II矢視模式縦断面図である。また、図3から図7は、回転スライド装置の回転スライド動作を表す平面図である。ここで、車両幅方向をX方向、車両前後方向をY方向、車両高さ方向をZ方向として図示する。
回転スライド装置10は、図1、図2に示すように、車室の床部Fに固定される角形のベース12を備えている。ベース12は、図3に示すように、車室Mのドア開口部Hの前側ピラーPfから所定寸法だけ後方にさげられた位置で、そのベース12の長手方向が車両の前後方向と一致するように設置されている。なお、ベース12の形状は床部Fの形状に合わせて適宜変更可能である。
ベース12の上面には、車両の前後方向に延びる直線レール14と曲線レール16とが並べられた状態で設置されている。曲線レール16は、図3に示すように、直線レール14上に曲率中心C0を有する円弧状の第1範囲16bと、その第1範囲16bの曲率半径よりも大きい曲率半径を有する円弧状の第2範囲16fとから構成されている。
円弧状の第1範囲16bは、曲線レール16の後側に設けられており、その第1範囲16bに対する中心角がθ0に設定されている。
また、円弧状の第2範囲16fは、曲線レール16の前側に設けられており、その第2範囲16fの曲率中心C1が、図5に示すように、車室Mのドア開口部Hの外側に配置されている。そして、曲線レール16の円弧状の第2範囲16fに対する中心角がθ1に設定されている。
ここで、曲線レール16における第1範囲16bの曲率中心C0の位置は、車室Mのドア開口部Hの後側ピラーPbよりも若干前側になるように設定されている。
ベース12上の直線レール14には、図1、図2に示すように、その直線レール14に沿って摺動可能な直線用摺動子24が載置されている。さらに、直線用摺動子24の上には、その直線用摺動子24と支持部材30(後記する)とを相対回転可能な状態で連結する固定治具25が取付けられている。固定治具25は、図1、図2に示すように、直線用摺動子24に固定される門形の治具本体25mと、その治具本体25m上に立設された縦ボルト25pと、ブシュ(図示省略)を介してその縦ボルト25pが通される一対のスラスト軸受25jと、縦ボルト25pに螺合されるロックナット25nとから構成されている。なお、図1では、スラスト軸受25jとロックナット25nとは省略されている。この構成により、一対のスラスト軸受25jを、図2に示すように、支持部材30の第1受け孔31hの上下に配置し、固定治具25の縦ボルト25pおよびブシュを下方から一対のスラスト軸受25jおよび第1受け孔31hに通した後、その縦ボルト25pにロックナット25nを締付けることで、固定治具25は相対回転可能な状態で支持部材30に連結される。
ここで、直線用摺動子24が直線レール14の後退限位置にある状態で、固定治具25の縦ボルト25pの軸心は、曲線レール16の第1範囲16bの曲率中心C0と一致するように構成されている(図3参照)。
ベース12上の曲線レール16には、図1、図2に示すように、その曲線レール16に沿って摺動可能な曲線用摺動子26が載置されている。さらに、曲線用摺動子26の上には、その曲線用摺動子26と支持部材30とを相対回転可能な状態で連結する固定治具27が取付けられている。
固定治具27は、図1、図2に示すように、曲線用摺動子26に固定される平板形の治具本体27mと、その治具本体27m上に立設された縦ボルト27pと、ブシュ27kを介してその縦ボルト27pが通される一対のスラスト軸受27jと、縦ボルト27pに螺合されるロックナット27nとから構成されている。この構成により、一対のスラスト軸受27jを、図2に示すように、支持部材30の第2受け孔32hの上下に配置し、固定治具27の縦ボルト27pおよびブシュ27kを下方から一対のスラスト軸受27jおよび第2受け孔32hに通した後、その縦ボルト27pにロックナット27nを締付けることで、固定治具27は相対回転可能な状態で支持部材30に連結される。
ベース12の後部上面には、図1〜図3に示すように、直線レール14と曲線レール16との間に平面略三日月形をした歯列形成部材40が固定されている。歯列形成部材40には、図3に示すように、曲線レール16側に位置する外周縁に第1円弧状歯列41と第2円弧状歯列42とが形成されており、その第1円弧状歯列41の中心角θ0が曲線レール16の第1範囲16bの中心角θ0と等しく設定されている。また、第1円弧状歯列41は、その第1円弧状歯列41の曲率中心が曲線レール16の第1範囲16bの曲率中心C0と一致するように形成されている。
また、歯列形成部材40の第2円弧状歯列42の曲率半径は、第1円弧状歯列41の曲率半径よりも大きく設定されており、図5に示すように、その第2円弧状歯列42の曲率中心C2が車室Mのドア開口部Hの外側に配置されている。そして、第2円弧状歯列42に対する中心角が、後記するように曲線レール16の第2範囲16fの中心角θ1に対応した値θ2に設定されている。
支持部材30は、図1に示すように、座席本体(図示省略)を支持するテーブル状部材である。支持部材30は、図3等に示すように、その支持部材30の前後方向が前記ベース12の前後方向(車両の前後方向)と一致した状態、即ち、支持部材30が原位置にある状態で、その支持部材30はベース12と平面的にほぼ重なるようになる。支持部材30は、図1等に示すように、高さ方向においてベース12と平行に配置される角形平板33と、その角形平板33の左右両側に立設された側板34と、角形平板33の後端部に立設された背面板35とから構成されている。支持部材30上には、前記座席本体が前後方向をその支持部材30の前後方向と合わせた状態でセットされる。このため、図3に示すように、支持部材30が原位置にある状態で、前記座席本体は車両前方を向くようになる。
支持部材30における角形平板33の中央部左側には、図1、図3に示すように、その角形平板33が原位置ある状態で、後退限位置の直線用摺動子24および固定治具25(以下、直線用摺動子24等という)と重なる位置に円形の第1開口33aが形成されている。第1開口33aは、直線用摺動子24等を囲えるように、その直線用摺動子24等の長さ寸法よりも大きな内径寸法を備えている。また、第1開口33aには、図1に示すように、上方から浅い箱状の第1蓋材31が被せられており、その第1蓋材31の周縁部が角形平板33に固定されている。このため、支持部材30の下側には、第1開口33aから第1蓋材31の内側にかけて直線用摺動子24等を収納可能な第1凹部S1(図2参照)が形成される。さらに、第1蓋材31には、第1凹部S1に収納された直線用摺動子24等の縦ボルト25pが通される前述の第1受け孔31hが形成されている。
支持部材30における角形平板33の右後端部には、その角形平板33が原位置ある状態で、後退限位置の曲線用摺動子26および固定治具27(以下、曲線用摺動子26等という)と重なる位置に、円形の第2開口33bが形成されている。第2開口33bは、曲線用摺動子26等を囲えるように、その曲線用摺動子26等の長さ寸法よりも大きな内径寸法を備えている。また、第2開口33bには、図1に示すように、上方から浅い箱状の第2蓋材32が被せられており、その第2蓋材32の周縁部が角形平板33に固定されている。このため、支持部材30の下側には、第2開口33bから第2蓋材32の内側にかけて曲線用摺動子26等を収納可能な第2凹部S2(図2参照)が形成される。さらに、第2蓋材32には、第2凹部S2に収納された曲線用摺動子26等の縦ボルト27pが通される前述の第2受け孔32hが形成されている。
支持部材30における角形平板33の左後端部には、図1に示すように、その角形平板33が原位置ある状態で、第1円弧状歯列41の左後端部とほぼ重なる位置に、第3開口33cが形成されている。第3開口33cは、図2に示すように、第1円弧状歯列41あるいは第2円弧状歯列42と噛合するピニオン43が通される貫通孔であり、前記ピニオン43の外径寸法よりも十分大きな内径寸法に設定されている。ピニオン43はモータ45の回転軸45eに連結されており、そのモータ45が角形平板33の上面にボルト等で固定されている。
このように、直線用摺動子24等の縦ボルト25p、曲線用摺動子26等の縦ボルト27pおよびピニオン43は共に支持部材30に連結されているため、これら三点(縦ボルト25p,27p及びピニオン43)の位置関係は支持部材30の回転如何に係わらず常に一定となる。
次に、上記した車両用シートの回転スライド装置10の動作を説明する。
回転スライド装置10の支持部材30が原位置にある状態、即ち、前記座席本体が車両前方を向いている状態では、図3に示すように、支持部材30を支える直線用摺動子24等は直線レール14の後退限位置に保持されている。また、その直線用摺動子24等の縦ボルト25pは、歯列形成部材40における第1円弧状歯列41の曲率中心C0および曲線レール16の第1範囲16bの曲率中心C0と一致している。さらに、曲線用摺動子26等は曲線レール16の第1範囲16bの後退限位置に保持されている。また、支持部材30にモータ45を介して取付けられたピニオン43は歯列形成部材40の第1円弧状歯列41と噛合している。
この状態で降車スイッチが押されると、モータ45が駆動されてピニオン43が図3において左回転させられる。これによって、ピニオン43は第1円弧状歯列41に沿って第2円弧状歯列42の方向(矢印方向)に移動する。即ち、ピニオン43は、第1円弧状歯列41の曲率中心C0の回りを左回転方向に移動する。したがって、そのピニオン43とモータ45を介して連結された支持部材30は、直線用摺動子24等の縦ボルト25p(曲率中心C0)を中心に回転し、その支持部材30と連結された曲線用摺動子26等が曲線レール16の第1範囲16bに沿って前進する。
即ち、支持部材30は、後退限位置に保持された状態で直線用摺動子24等の縦ボルト25pを中心にドア開口部H側に左回転する(図4参照)。
このようにして支持部材30が直線用摺動子24等の縦ボルト25p(曲率中心C0)を中心にθ0°(約45°)回転すると、図4に示すように、ピニオン43が第1円弧状歯列41と第2円弧状歯列42との境界位置に配置される。さらに、曲線用摺動子26等の縦ボルト27pが曲線レール16の第1範囲16bと第2範囲16fとの境界位置に配置される。
ここで、支持部材30の回転角度θ0は、座席本体に着座している乗員のつま先が前側ピラーPfを通過するまで、前記座席本体を回転させられる値に設定されている。このように、支持部材30が後退限位置に保持されている状態で左回転するため、座席本体の前方のスペースを広く確保でき、その座席本体に着座している乗員が窮屈な思いをすることがない。
この状態からピニオン43が引き続き左回転すると、ピニオン43は第2円弧状歯列42に沿って前進方向に移動する。即ち、ピニオン43は、図5、図6に示すように、第2円弧状歯列42の曲率中心C2の回りを左回転方向に移動する。したがって、前記ピニオン43の移動により、そのピニオン43とモータ45を介して連結されている支持部材30の左後端部は第2円弧状歯列42に沿って移動するようになる。また、支持部材30の左後端部の移動に伴って、その支持部材30の右後端部の曲線用摺動子26等は曲線レール16の第2範囲16fに沿って前進する。即ち、支持部材30の右後端部(曲線用摺動子26等)は、曲線レール16における第2範囲16fの曲率中心C1の回りを左回転方向に移動する。このように、支持部材30の左後端部のピニオン43と支持部材30の右後端部の曲線用摺動子26等とが異なる曲率中心C2,C1を中心に回転することにより、その支持部材30の中央部左側の直線用摺動子24等はピニオン43および曲線用摺動子26等の移動に伴って直線レール14上を前進するようになる。即ち、座席本体に着座している乗員のつま先が前側ピラーPfを通過した後(乗員のつま先がドア開口部Hの外にある状態)、支持部材30は前方にスライドしながら左回転するようになる。
ここで、第2円弧状歯列42に対する中心角θ2と曲線レール16の第2範囲16fに対する中心角θ1とは、ピニオン43が第2円弧状歯列42の前進限位置まで到達したときに、曲線用摺動子26等が曲線レール16の第2範囲16fの前進限位置まで到達するような値に設定されている。
そして、図7に示すように、ピニオン43が第2円弧状歯列42の前進限位置まで到達し、曲線用摺動子26等が曲線レール16の第2範囲16fの前進限位置まで到達した段階で、直線用摺動子24等が直線レール14の前進限位置まで到達するようになる。この段階でモータ45が停止し、支持部材30及び座席本体はドア開口部H側を向く位置に保持される。
このように、支持部材30は、後退限位置でθ0(45°)に左回転し、座席本体に着座している乗員のつま先が前側ピラーPfを通過した後、その支持部材30は前方にスライドしながらドア開口部H側を向く位置まで左回転するようになる。このため、支持部材30が左回転する際にその支持部材30および座席本体が後側ピラーPbと干渉するようなことがない。これによって、ドア開口部Hの幅寸法を必要最小限に設定でき、車体の強度低下等を防止できるようになる。
支持部材30及び座席本体がドア開口部H側を向く位置からその支持部材30等を原位置に戻すには、乗車スイッチ(図示省略)を押してモータ45を逆転駆動させ、ピニオン43を図7において右回転させる。これによって、支持部材30及び座席本体は上記と逆の手順で原位置まで戻されるようになる。
上記したように、本実施形態に係る回転スライド装置10によると、支持部材30を支持する直線用摺動子24等と曲線用摺動子26等とをそれぞれ直線レール14と曲線レール16とに沿って摺動させることにより、支持部材30をスライドさせつつ回転させることが可能になる。このように、支持部材30が従来のスライドベースと回転ベースの機能を合わせ持つようになるため、二つのベースを高さ方向に重ねる必要がなくなる。このため、回転スライド装置の高さ寸法を小さくでき、座席本体のシートクッションレベルを低くできるようになる。
また、曲線用摺動子26等が曲線レール16の第1範囲16b内を摺動しているときには、支持部材30は後退限位置でスライドすることなく回転のみを行うようになる。このため、座席本体の前方スペースを広く確保でき、車室内においてその座席本体に着座している乗員が窮屈な思いをすることがない。さらに、曲線用摺動子26等が曲線レール16の第2範囲16fを摺動しているときには、支持部材30は直線用摺動子24等を直線レール14に対して摺動させつつ、回転するようになる。即ち、座席本体に着座している乗員のつま先がドア開口部Hの外にあるときは、支持部材30はスライドしつつ、回転をするようになる。このため、支持部材30と後側ピラーPbとの干渉を防止できるようになる。
また、支持部材30の下面には、直線用摺動子24等を収納可能な第1凹部S1と、曲線用摺動子26等を収納可能な第2凹部S2とが形成されている。このため、車室Mの床部Fに対する支持部材30のレベルを第1凹部S1および第2凹部S2の深さ寸法分だけ低い位置に保持できるようになる。したがって、回転スライド装置10の高さ寸法をさらに小さくできるようになる。
また、従来のように、スライド用の駆動機構と回転用の駆動機構とを個別に設けなくても良くなるため、コストの低減を図れるようになる。
ここで、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、本実施形態では、モータ45およびピニオン43を支持部材30側に設け、第1円弧状歯列41および第2円弧状歯列42を備える歯列形成部材40をベース12側に設ける例を示したが、歯列形成部材40を支持部材30側に設け、モータ45、ピニオン43をベース12側に設けることも可能である。
また、本実施形態では、第2円弧状歯列42の曲率中心C2と曲線レール16の第2範囲16fの曲率中心C1とを異なる位置に設ける例を示したが、曲線レール16と平行に円弧状歯列を配置して両曲率中心を一致させ、曲線用摺動子26にその円弧状歯列と噛合するピニオンを連結させる構成でも可能である。
本発明の実施形態1に係る車両用シートの回転スライド装置を表す一部破断分解斜視図である。 図1のII-II矢視模式縦断面図である。 回転スライド装置の回転スライド動作を表す平面図である。 回転スライド装置の回転スライド動作を表す平面図である。 回転スライド装置の回転スライド動作を表す平面図である。 回転スライド装置の回転スライド動作を表す平面図である。 回転スライド装置の回転スライド動作を表す平面図である。 従来の車両用シートの回転スライド装置を表す縦断面図である。
符号の説明
14 直線レール
16 曲線レール
16b 第1範囲
16f 第2範囲
24 直線用摺動子
26 曲線用摺動子
30 支持部材
40 歯列形成部材
41 第1円弧状歯列
42 第2円弧状歯列
43 ピニオン
45 モータ
S1 第1凹部
S2 第2凹部

Claims (4)

  1. 座席本体をスライドさせつつ回転させる車両用シートの回転スライド装置であって、
    前記座席本体を支持する支持部材と、
    車両の床部上に並んで設置された直線レールおよび曲線レールと、
    前記直線レール上をその直線レールに沿って摺動可能な構成であり、前記支持部材を支持した状態で、その支持部材に対して回転可能に連結されている直線用摺動子と、
    前記曲線レール上をその曲線レールに沿って摺動可能な構成であり、前記支持部材を支持した状態で、その支持部材に対して回転可能に連結されている曲線用摺動子と、
    を有していることを特徴とする車両用シートの回転スライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの回転スライド装置であって、
    前記曲線レールが、前記直線レール上に曲率中心を有する円弧状の第1範囲と、該第1範囲の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する円弧状の第2範囲とを有していることを特徴とする車両用シートの回転スライド装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートの回転スライド装置であって、
    前記支持部材又は車両の床部の一方に固定されたモータおよび該モータにより回転させられるピニオンと、
    前記支持部材又は車両フロアの他方に固定され、前記曲線用摺動子が前記曲線レールの第1範囲に沿って移動する間、前記ピニオンが噛み合う第1円弧状歯列、および前記曲線用摺動子が前記曲線レールの第2範囲に沿って移動する間、前記ピニオンが噛み合う第2円弧状歯列を備える歯列形成部材と、
    を有していることを特徴とする車両用シートの回転スライド装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用シートの回転スライド装置であって、
    支持部材の下面に、前記直線用摺動子を収納可能な第1凹部と、前記曲線用摺動子を収納可能な第2凹部とが形成されていることを特徴とする車両用シートの回転スライド装置。
JP2004263815A 2004-09-10 2004-09-10 車両用シートの回転スライド装置 Pending JP2006076482A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004263815A JP2006076482A (ja) 2004-09-10 2004-09-10 車両用シートの回転スライド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004263815A JP2006076482A (ja) 2004-09-10 2004-09-10 車両用シートの回転スライド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006076482A true JP2006076482A (ja) 2006-03-23

Family

ID=36156296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004263815A Pending JP2006076482A (ja) 2004-09-10 2004-09-10 車両用シートの回転スライド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006076482A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103568879A (zh) * 2013-11-01 2014-02-12 安徽工贸职业技术学院 一种可转动的汽车坐具
JP2018188149A (ja) * 2018-09-06 2018-11-29 テイ・エス テック株式会社 回転シート装置
JP2021098452A (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 トヨタ車体株式会社 車両用シート装置
CN114475372A (zh) * 2020-11-13 2022-05-13 丰田纺织株式会社 旋转座椅
CN115214438A (zh) * 2021-04-16 2022-10-21 丰田纺织株式会社 座椅旋转装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103568879A (zh) * 2013-11-01 2014-02-12 安徽工贸职业技术学院 一种可转动的汽车坐具
JP2018188149A (ja) * 2018-09-06 2018-11-29 テイ・エス テック株式会社 回転シート装置
JP2021098452A (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 トヨタ車体株式会社 車両用シート装置
JP7321417B2 (ja) 2019-12-23 2023-08-07 トヨタ車体株式会社 車両用シート装置
CN114475372A (zh) * 2020-11-13 2022-05-13 丰田纺织株式会社 旋转座椅
CN114475372B (zh) * 2020-11-13 2023-10-03 丰田纺织株式会社 旋转座椅
CN115214438A (zh) * 2021-04-16 2022-10-21 丰田纺织株式会社 座椅旋转装置
CN115214438B (zh) * 2021-04-16 2023-10-31 丰田纺织株式会社 座椅旋转装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6253937B2 (ja) 乗物用シート
WO2011030473A1 (ja) 車両用シート
WO2008032475A1 (fr) Siège de véhicule
US20070222267A1 (en) Swinging Apparatus
KR20090052053A (ko) 자동차의 차체 조립 라인용 턴 테이블 장치
JP2006076482A (ja) 車両用シートの回転スライド装置
JP2020199867A (ja) 手すり構造
JP2019089498A (ja) シートスライド装置
KR20220016368A (ko) 차량의 암레스트
JP2019055631A (ja) 車両用シート装置
JP2013053455A (ja) 車両のウインドレギュレータ装置
US20220332223A1 (en) Seat rotating device
JP4853192B2 (ja) 車両用シート
JP5217415B2 (ja) 車両用シート装置
JP2005111611A (ja) 締結装置
JP2010012866A (ja) 車両用シート
JP5335246B2 (ja) 車両内装用のカップホルダ
JP2006021715A (ja) 回転式車両用シート
JP2008087646A (ja) 車両用シート回転装置
CN212827975U (zh) 汽车座椅位置调整机构及汽车
JP2008143302A (ja) 車両の車室内構造
JP4564880B2 (ja) コンソールボックス組立体
JP2019089499A (ja) シートスライド装置
JP2002029294A (ja) 旋回及びシフト移動可能な車両用シート装置
JP2005262943A (ja) 車両用グラブボックス