JP2006073264A - 燃料電池発電システム及び温水生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージユニットを統合化する場合に、全体的に小型化及び軽量化を実現する燃料電池発電システムを提供することにある。
【解決手段】燃料電池本体1を含む発電系を収納するパッケージユニットと、貯湯タンク2を収納するパッケージユニットとを統合化した燃料電池発電システムにおいて、当該貯湯タンク2に貯蔵する温水を加温器10,11により高温化することにより、当該貯湯タンク2の相対的な小型化及び軽量化を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般的には、水素を含む燃料を使用して発電する燃料電池発電システムに関し、特に、発電に伴う発熱を利用して得られる温水を貯蔵する貯湯タンクを備えた燃料電池発電システムに関する。
近年、例えば都市ガスなどを原燃料として、当該原燃料に含まれる水素(実際上では、水素リッチガス)を使用して発電する燃料電池発電システムの開発が推進されている。
また、水素インフラの整備が推進される見通しから、水素ガスあるいは改質ガス(都市ガスなどから作られる水素リッチガス)を原燃料として使用するシステムも並行して開発されている。
このような燃料電池発電システムにおいて、燃料電池本体以外に、発電に伴う発熱を利用して得られる温水を貯蔵する貯湯タンク、燃料電池本体から出力される直流を交流に変換するインバータ、及び制御装置等を含む統合型のシステムの実用化が図られている。このような統合型構成は、電力だけでなく、温水も合わせて利用可能であるため、特に一般家庭用として開発が推進されている小型の燃料電池発電システムに有用である。
ところで、当該統合型システムの具体的構造としては、主として貯湯タンクを収納するパッケージユニット(筐体)と、それ以外の燃料電池本体を含む発電系を収納するパッケージユニットの2つのユニットに分かれている構造が一般的である(例えば、特許文献1,2を参照)。
これら2つのパッケージユニットは、個別に設置されて、配管と電線により接続して相互間の熱エネルギー交換(具体的には温水の生成)や、各種の信号の交換を行っている。
また、特に水素ガスあるいは改質ガスを原燃料として使用する燃料電池発電システムにおいては、発電系を収納するパッケージユニットには、燃料電池本体に含まれるアノード部(燃料極)で発電に消費されなかった水素を、十分安全な濃度まで希釈された後に大気に放散するための設備が設けられている。
特開2004−111208号公報 特開2004−111209号公報
従来の統合型の燃料電池発電システムは2つのパッケージユニットに分かれているため、これらの各ユニットを、例えば一般家庭の庭やマンションのベランダ等に設置する場合に、設置スペースの確保が課題となっている。
また、設置工事を行う際にも、両パッケージユニットの基礎工事、両パッケージユニット間の配管工事や電気計装工事が必要となり、そのために要する費用や期間が少なくないため、それらを軽減したいという課題がある。
ここで、統合型の燃料電池発電システムを2つのパッケージユニットに分ける理由を挙げると、以下の2つの理由が考えられる。即ち、第1の理由としては、寸法と重量の制約上の問題である。また、第2の理由としては、全てのシステム要素を、一つのパッケージユニットに収納するための技術上の課題である。
例えば一般家庭用の燃料電池発電システムを一例にあげると、燃料電池本体を含む発電系を収納するパッケージユニットの寸法は、例えば、幅80cm、奥行き30cm、高さ85cm、重さが140kg程度になることが予想される。また、貯湯タンクを収納するパッケージユニットの寸法は、例えば、幅75cm、奥行き45cm、高さ190cm、重さが満水時で約300kg程度になることが予想される。これら2つのパッケージユニットを統合化した場合、寸法や重量が一般家庭の庭やマンションのベランダ等に設置するうえで過大になることが予想される。
また、従来において、発電容量が10kW以下の小型燃料電池発電システムでは、可燃性ガスを扱う機器や配管、可燃性ガスを扱わない空気系の機器や配管、電気系の機器や配線、及び貯湯タンクや電池冷却水系の水や温水(湯)を扱う機器や配管を、同一のパッケージユニットに収納した実際例は無い。また、その場合の技術的課題や安全性の検討、及びそれに基づいた設計についても実際的になされてはいない。
そこで、本発明の目的は、パッケージユニットを統合化する場合に、全体的に小型化及び軽量化を実現することにより、結果として設置の際の省スペース化、及び設置工事の費用削減と期間の短縮を図ることができる燃料電池発電システムを提供することにある。
本発明の観点は、燃料電池本体を含む発電系を収納するパッケージユニットと、貯湯タンクを収納するパッケージユニットとを統合化した燃料電池発電システムにおいて、当該貯湯タンクの相対的小型化及び軽量化を実現して、結果として全体的に小型化及び軽量化を実現した燃料電池発電システムである。
本発明の観点に従った燃料電池発電システムは、水素を含む燃料を使用して発電する燃料電池本体と、前記燃料電池本体の発電に伴う発熱により加温された温水を貯蔵する貯湯タンクと、前記燃料の一部を使用して熱を発生させて前記温水を加温する加温手段とを備えた構成である。
このような構成であれば、貯湯タンクに貯蔵する温水の温度を、相対的に高い温度にすることができる。従って、同一量の貯湯量でより多くの熱量を蓄えることが可能となる。このため、結果として、要求される温度及び湯量の給湯に使用される温水を蓄える貯湯タンクの小型化及び軽量化を実現できる。
本発明によれば、温水を貯蔵する貯湯タンクの小型化及び軽量化を実現できるため、当該貯湯タンクを収納するパッケージユニットの小型化及び軽量化を実現できる。従って、当該パッケージユニットと燃料電池本体を含む発電系を収納するパッケージユニットとを統合化して燃料電池発電システムを構築する場合に、結果として、小型及び軽量の燃料電池発電システムを提供することができる。これにより、当該システムを設置する際の省スペース化、及び設置工事の費用削減と期間の短縮を図ることができる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に関する燃料電池発電システムの要部を示すブロック図である。
図1に示すように、本システムは大別して、燃料電池本体1と、貯湯タンク2と、電池冷却水系統6と、熱利用系統9とを有し、一つのパッケージユニットとして構成されている。
燃料電池本体1は、アノード部(燃料極)3と、カソード部(空気極)4と、電解質部5とを有する。アノード部3には、発電に必要な水素(水素リッチガス)100が供給される。また、カソード部4には、空気200が供給される。空気200は、図示しない空気ブロワにより供給される。
貯湯タンク2は、後述する温水を貯蔵するためのタンクであり、給水配管13及び給湯配管14が接続されている。貯湯タンク2は、給水配管13により水400が供給される。なお、水400は、給水バイパス管15により給湯温度調節弁16を介して給湯配管14にも供給されている。
貯湯タンク2に貯蔵された温水は、給湯温度調節弁16及び給湯配管14を介して、外部に給湯500として送られる。要求される温度の温水で供給するために、給湯温度調節弁16と共に、温度検出器17が設置されている。
電池冷却水系統6は、燃料電池本体1が発電する際に発生する熱を除去回収するための系統であり、電池冷却水ポンプ7及び電池排熱回収熱交換器8を有する。また、熱利用系統9は、燃料電池本体1の発電に伴う発熱及び後述する加温器による発熱を利用して、貯湯タンク2に給水された水400から温水を生成する系統である。
具体的には、熱利用系統9は、貯湯タンク2から水を取り出す熱利用ポンプ12、電池排熱回収熱交換器8、及び加温器(10,11)を有する。電池排熱回収熱交換器8は、燃料電池本体1が発電にする際に発生する熱を回収し、熱利用ポンプ12により取り出された水を加温する。
また、加温器は、水素酸化反応器10及び水素反応熱回収熱交換器11を有し、電池排熱回収熱交換器8からの温水を、さらに加温する要素である。水素酸化反応器10は、アノード部3で消費されずに排出される水素(水素リッチガス)を導入し、当該水素と空気200中の酸素と酸化反応させる機器であり、当該反応熱を水素反応熱回収熱交換器11に供給する。水素反応熱回収熱交換器11は、当該反応熱により電池排熱回収熱交換器8からの温水を加温して、貯湯タンク2に戻すための系統に送出する。
(第1の実施形態の作用効果)
まず、燃料電池本体1は、アノード部3に水素(水素リッチガス)100が供給されて、かつカソード部4に空気200が供給されることで発電する。この発電により発生する熱(例えば70℃程度)を、電池排熱回収熱交換器8が回収する。
一方、貯湯タンク2は、給水配管13により水400が供給されている。貯湯タンク2に蓄積された水は、熱利用ポンプ12により取り出されて、電池排熱回収熱交換器8に送られる。この電池排熱回収熱交換器8により、貯湯タンク2に蓄積された水は、例えば60℃程度の温水になる。
ここで、アノード部3では、供給された水素(水素リッチガス)100の全てが発電に消費されずに、その一部110が排出される。これは、燃料電池の特性上の制約からくるものであり、アノード部3での水素の消費率(水素利用率)をあまり高くとり過ぎると、部分的に水素欠乏が発生して、電池が損傷する可能性があるためである。
水素酸化反応器10は、アノード部3から排出される水素(水素リッチガス)110を導入し、空気200中の酸素と反応して、反応熱を発生する。水素酸化反応器10としては、水素を燃焼させる水素バーナ、または触媒の作用で水素と空気中の酸素を反応させる触媒燃焼器を有する構成である。
水素反応熱回収熱交換器11は、水素酸化反応器10から発生した反応熱(例えば200〜300℃程度)を回収し、電池排熱回収熱交換器8から送られる温水を加温し、例えば60℃程度の温水の温度を、例えば90℃程度まで上昇させる。
このような作用により、燃料電池本体1の発電と共に、貯湯タンク2には、給水された水400から、例えば90℃程度まで加温された温水が蓄積される。従って、貯湯タンク2から、給湯温度調節弁16及び給湯配管14を介して、例えば90℃以下の温水を給湯することができる。
以上のように本実施形態によれば、燃料電池本体1の反応温度が70℃程度の場合に、
熱利用系統9の電池排熱回収熱交換器8により例えば60℃程度の温水が生成された後に、加温器(10,11)により、当該温水は、さらに90℃程度の高温まで高められる。
従って、貯湯タンク2には、90℃程度の高温まで加温された温水を蓄積することができる。換言すれば、貯湯タンク2に貯蔵する温水の温度を、通常の60℃程度から90℃程度まで高めることにより、同一量の貯湯量でより多くの熱量を蓄えることができる。このため、結果として、要求される温度及び湯量の給湯を行うための貯湯タンク2を、相対的に小型化及び軽量化することが可能となる。
以下更に具体例を示すと、例えば一般的な家庭では、平均的に1日約300リットルの温水を風呂や台所で使用する。ここで、温水供給温度を45℃程度として、貯湯温度60℃程度の貯湯タンクから供給するとした場合、水道水の水温を20℃として、約190リットルの温水を貯蔵する必要がある。
これに対して、本実施形態では、90℃程度の高温の温水を貯蔵できるため、前記の条件を満たす場合の貯蔵量は約110リットルの温水を貯湯タンク2に貯蔵すればよいことになる。従って、本実施形態での貯湯タンク2は、相対的に小型化及び軽量化が可能となる。これにより、燃料電池本体1を含む発電系を収納するパッケージユニットと、貯湯タンク2を収納するパッケージユニットとを統合化して、一つのパッケージユニットとして燃料電池発電システムを構成する場合に、小型及び軽量の燃料電池発電システムを実現することができる。
特に、一般家庭用の燃料電池発電システムに適用すれば、システム全体の小型化及び軽量化が可能となるため、一般家庭の庭やマンションのベランダ等の制限された設置スペースに、当該システムを容易に設置することが可能となる。また、設置工事の費用削減と期間の短縮を図ることができる。
(本実施形態の別の効果)
更に、本実施形態の燃料電池発電システムには、以下のような効果を得ることができる。
即ち、燃料電池システムから排出される水素110のエネルギーを回収し、温水の形態で利用することが可能となるため、結果として、燃料電池システムの熱回収効率を高めることができる。
具体例により説明すると、燃料電池本体1のアノード部3での水素利用率を90%とした場合、供給される水素の10%が発電に利用されずに、アノード部3から排出されてしまう。この10%の水素のエネルギーを、温水の形態で回収することで熱回収効率を10ポイント上昇させることができる。
また、通常のシステムでは、燃料電池本体1のアノード部3から排出される水素を、十分安全な濃度まで希釈して大気放散させるための空気ブロワが要求される。これに対して、本実施形態の構成であれば、当該空気ブロワの動力を不要にできるため、結果として、システムの発電効率を高めることができる。換言すれば、エネルギーロスの少ない省エネルギー性に優れたシステムを実現できる。
具体例として、700W定格の燃料電池システムで試算すると、アノード部3での水素利用率を90%とした場合に、1時間当たり約60リットルの水素が排出される。水素の燃焼範囲は非常に広く、濃度約4%以上で燃焼するため、大気放散するためには、これより十分低い濃度まで希釈する必要がある。通常では、燃焼下限濃度の1/10程度まで希釈しており、このために必要な空気を送るためのブロワ動力として7W程度を必要としている。この動力が不要となることで、システムの発電効率(送電端効率)が約0.3ポイント向上することになる。
さらに、プラント排気に水素が含まれなくなるため、システムの運転上の管理項目を削減できる。また、設置したシステムのユーザの心理的不安の軽減にも効果を発揮する。
なお、本実施形態では、水素酸化反応器10は、アノード部3から排出される水素(水素リッチガス)100の一部110を導入して反応熱を発生する構成として説明した。しかし、これに限ることなく、図1に示すように、水素酸化反応器10は、例えばアノード部3をバイパスして得られる水素ガスまたは水素リッチガス300の一部を導入して反応熱を発生する構成でもよい。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に関する燃料電池発電システムの要部を示すブロック図である。なお、前述の図1に示す同一要素については、同一符号を付して説明を省略している。
本実施形態のシステムは、図2に示すように、相互に隔壁で区画された第1の部屋20、第2の部屋21及び第3の部屋22を有する一つのパッケージユニットとして構成されている。
第1の部屋20は、可燃性ガスを扱う燃料電池本体1、及び水素酸化反応器10と水素反応熱回収熱交換器11を含む水素系統の機器や配管を収納している部屋である。第2の部屋21は、可燃性ガスを扱わない空気系、電池冷却水系6、熱利用系統9、及びインバータ18と制御装置19を含む電気系の機器、配管、配線を収納した部屋である。第3の部屋22は、貯湯タンク2を含む温水供給系の周辺機器・配管を収納した部屋である。
また、第1の部屋20には、排気用換気ファン23及び吸気口24が設置されている。第2の部屋21には、吸気用換気ファン25及び排気口26が設置されている。また、第3の部屋22は、密閉式、あるいは図示していないが部屋の上部および下部に開口部を設けて、かつ強制換気を行わない構造である。
(第2の実施形態の作用効果)
なお、温水の供給系を含む燃料電池発電システムの作用効果については、前述の第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。
第1の部屋20では、換気空気は、吸気口24から流入し、換気空気の流れの最下流すなわち当該部屋の排気口部に設けられた換気ファン23によって強制排出される。換気ファン23の下流が大気圧であるので、第1の部屋20の内部は負圧に保持されている。従って、万一、第1の部屋20の内部で可燃性ガスの漏洩が生じた場合でも、可燃性ガスが排気口部(23)以外の部分から外部に流出するリスクを排除できる。
第2の部屋21では、換気空気は、最上流すなわち部屋の吸気口部に設けられた換気ファン25により部屋の中に押し込められ、排気口26から排出される。従って、万一、第2の部屋21の外部が可燃性ガス雰囲気となった場合でも、可燃性ガスが吸気口部(25)以外の部分から第2の部屋21の内部に流入する可能性を排除できる。これにより、第2の部屋21に設置されているインバータ18などの電気系の機器に起因する着火のリスクを回避できる。
また、第3の部屋22は、密閉式とすれば、貯湯タンク2や付属配管からの放熱ロスを最小限に留めることができる。なお、温水の漏洩に起因する機器の劣化や故障、性能低下等のリスクを排除するためには、第3の部屋22の下部に、小径の開口部(穴)を設ける設計が有効である。この場合は、万一、水素が下部の開口部から流入して、第3の部屋22の中に滞留するリスクを回避するため、当該部屋の上部にも小径の開口部(穴)を設けることが必要である。
以上のような構成及び作用を有する本実施形態によれば、燃料電池発電システム全体を、各システムの機能や安全性を損なうことなく、1つのパッケージユニットとしてコンパクトに収納することが可能となる。従って、特に一般家庭の庭やマンションのベランダ等の設置スペースが制限されている場所でも、当該システムの設置が容易となる。また、設置工事を行う際のパッケージユニット間の配管工事や電気・計装工事が不要となり、そのための費用や期間が短縮できる。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態に関する燃料電池発電システムの要部を示すブロック図である。なお、前述の図1及び図2に示す同一要素については、同一符号を付して説明を省略している。
本実施形態のシステムは、図3に示すように、第1の部屋20の吸気口24、第2の部屋21の排気口26及び第2の部屋21の換気ファン25が削除されて、第1の部屋20と第2の部屋21との間に換気通路27を設けた構造である。他の構造については、前述の図2と同様であるため説明を省略する。
(本実施形態の作用効果)
本実施形態のシステムでは、換気空気は、第2の部屋21の吸気口28から流入し、第2の部屋21内を換気した後、換気通路27を経由して第1の部屋20に流入する。第1の部屋20に流入してきた換気空気は、当該部屋内を流れた後に、換気ファン23により大気に排出される。
このような構造のシステムにおいても、前述した第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上のように各実施形態によれば、統合化したパッケージユニットからなる燃料電池発電システムにおいて、システム全体の小型化及び軽量化を実現できる。従って、システムを設置する際の設置スペースの節約、設置工事の費用削減と期間の短縮を実現できる。更に、高い発電効率および熱回収効率でかつ安全性の優れた燃料電池発電システムを提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に関する燃料電池発電システムの要部を示すブロック図。 第2の実施形態に関する燃料電池発電システムの要部を示すブロック図。 第3の実施形態に関する燃料電池発電システムの要部を示すブロック図。
符号の説明
1…燃料電池本体、2…貯湯タンク、3…アノード部、4…カソード部、5…電解質部、
6…電池冷却水系統、7…電池冷却水ポンプ、8…電池排熱回収熱交換器、
9…熱利用系統、10…水素酸化反応器、11…水素反応熱回収熱交換器、
12…熱利用ポンプ、13…給水配管、14…給湯配管、15…給水バイパス管、
16…給湯温度調節弁、17…給湯温度検出器、18…インバータ、19…制御装置、
20…第1の部屋、21…第2の部屋、22…第3の部屋、23…換気ファン、
24…吸気口、25…換気ファン、26…排気口、27…換気通路、
28…吸気口。

Claims (12)

  1. 水素を含む燃料を使用して発電する燃料電池本体と、
    前記燃料電池本体の発電に伴う発熱により加温された温水を貯蔵する貯湯タンクと、
    前記燃料の一部を使用して熱を発生させて、前記温水を加温する加温手段と
    を具備したことを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記加温手段は、前記燃料の一部である水素の酸化反応熱を発生して、前記温水を加温する構成であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記加温手段は、前記燃料電池本体に含まれるアノード部から消費される水素以外に排出される水素を導入し、当該水素の酸化反応熱を発生して、前記温水を加温する構成であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記加温手段は触媒燃焼器を含み、前記水素を当該触媒燃焼器に導入して酸化し、当該水素の酸化反応熱を発生して前記温水を加温する構成であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  5. 前記貯湯タンクに供給される水を取り出して、前記燃料電池本体の発電に伴う発熱により加温された温水を前記貯湯タンクに戻す手段を有し、
    前記加温手段は、前記貯湯タンクに戻す前に前記温水を加温する構成であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  6. 前記燃料電池本体の発電による直流を交流に変換するインバータを含み、
    前記燃料電池本体、前記貯湯タンク、及び前記加温手段のそれぞれを収納する1つのパッケージユニットとして構成されたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  7. 前記パッケージユニットをそれぞれ独立した第1から第3の部屋に区画し、
    前記第1の部屋には可燃性ガスを扱う前記燃料電池本体及び前記加温手段を含む水素系統の配管と機器が収納されて、
    前記第2の部屋には可燃性ガスを扱わない空気系、電池冷却水系及び前記インバータを含む電気系の機器、配線、配管が収納されて、
    前記第2の部屋には前記貯湯タンクが収納された構成であることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池発電システム。
  8. 前記第1の部屋は、換気ファンを換気空気の流れの最下流、即ち当該部屋の排気口側に設けて、強制換気させる構造を有することを特徴とする請求項7に記載の燃料電池発電システム。
  9. 前記第2の部屋は、換気ファンを換気空気の流れの最上流、即ち当該部屋の吸気口側に設けて、強制換気させる構造を有することを特徴とする請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  10. 前記第3の部屋は、密閉式または当該部屋の上下に開口部を設けて、かつ強制換気を行わない構造としたことを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  11. 前記第1の部屋の吸気口と前記第2の部屋の排気口とを接続した構造を有することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
  12. 水素を含む燃料を使用して発電する燃料電池本体、及び温水を貯蔵する貯湯タンクを有する燃料電池発電システムに適用する温水生成方法であって、
    前記貯湯タンクに供給された水を、前記燃料電池本体の発電に伴う発熱により加温して第1の温度を有する温水を生成するプロセスと、
    前記燃料の一部を使用した発熱手段により前記温水を加温して、前記第1の温度より上昇させた第2の温度を有する温水を生成するプロセスと、
    前記第2の温度を有する温水を前記貯湯タンクに供給するプロセスと
    を実行することを特徴とする温水生成方法。
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