JP2006064786A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、液晶パネルの下縁が台座の天面に近接して配設された液晶表示装置において、液晶パネルを傾斜させるときに液晶パネルと台座の天面との間に利用者が指先を挟んでしまうのを防止できる安全性に優れた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 映像情報を表示する液晶パネルと、前記液晶パネルを保持するアームと、前記アームの一端を回転軸のまわりに回動可能に支持する支持部材と、前記回転軸及び支持部材を内部に配置されるスタンド部とを有する台座と、を備え、前記液晶パネルの底面が前記スタンド部の天面に近接するように配置されている液晶表示装置において、前記スタンド部の天面を所定の曲率半径で円弧状に形成するようにした。
【選択図】 図１

Description

本発明は、テレビ放送等の映像を液晶パネルに表示する液晶表示装置に関し、特に、液晶パネルを傾斜可能に支持する台座の構造に関する。

液晶表示装置は、ＣＲＴに比べて極めて奥行きが小さく省スペース化を実現できるという利点を有する。そして、表示部である液晶パネルは比較的軽量であることから、液晶パネルを任意に傾斜可能なチルト機構を備えた液晶表示装置が提案されている。例えば、特許文献１，２にチルト機構の一例が開示されている。このチルト機構により、液晶表示装置の利用者は液晶パネルを好みの角度に調整して視認性を向上させることができる。

また、机上や卓上に載置して使用することを前提とした液晶表示装置においては、液晶パネルを安定して支持する必要があるため、液晶パネルとアームを数本のネジによって結合し、アームの他端を台座に取り付けるようにした構成が知られている。

図３は従来の液晶表示装置の一例を示す側面図であり、図４は図３に示す液晶表示装置２００の液晶パネル１０を取り外したときの外観斜視図である。

図３，４に示すように、液晶表示装置２００は、一方の面に表示部１１を有する液晶パネル１０と、該液晶パネル１０を支持するアーム３０と、アーム３０の下半部を格納するスタンド部２１と卓上に安定して設置するための底面部２２を有する台座２０と、で構成される。

液晶パネル１０は、正面から見て略矩形の平板形状をなし、一方の面に表示部１１を有する。図示を省略するが、液晶パネル１０の内部には、液晶表示ユニット、制御回路ユニット及び電源ユニット等が組み込まれている。また、液晶パネル１０の背面下部には切欠凹部（図示略）が形成されている。

一方、台座２０は、円盤状の底面部２２と天面２１ｂに開口部を有するスタンド部２１で構成される。ここで、液晶パネル１０を安定して支持できるように、底面部２２及びスタンド部２１の重量や形状は設計される。

アーム３０の一端は、液晶パネル１０に形成された切欠凹部（図示略）に例えば複数のネジにより取り付けられる。また、アーム３０の他端は、スタンド部２１の内部に液晶パネル１０の下縁と平行に設けられた回動軸Ｘに回動自在に結合される。

また、図３，４に示すように、従来の液晶表示装置２００においては、液晶パネル１０の下縁１２とスタンド部２１の天面２１ｂは、ほぼ水平に形成されているため、回転軸Ｘから液晶パネル１０の下縁１２までの距離及び液晶パネル１０の厚さ等を考慮して、液晶パネル１０の下縁１２とスタンド部２１の天面２１ｂとの間に所定以上の隙間を設けるようにしている。これにより、所望の角度範囲で液晶パネルの仰角を変更させることが可能となる。

また、液晶パネル１０のアーム３０への取付位置が高いと重心が高くなり不安定となるため、上記隙間はできるだけ小さくなるようにしている。例えば、液晶パネル１０を５°〜―２０°（回転軸Ｘからの垂線方向を０°）の範囲で傾斜可能とする場合には、上記隙間は１０ｍｍ弱程度となるように設計される。
特開平１０−２１４０３４号公報 特開２００２−３１１８４５号公報

しかしながら、上述した構造の液晶表示装置２００では、スタンド部２１の天面２１ｂを手で押さえながら液晶パネル１０を前後に傾斜させる状況が考えられ、液晶パネル１０とスタンド部２１との隙間に指先が挟まれてしまう危険性がある。

本発明は、液晶パネルの下縁が台座の天面に近接して配設された液晶表示装置において、液晶パネルを傾斜させるときに液晶パネルと台座の天面との間に利用者が指先を挟んでしまうのを防止できる安全性に優れた液晶表示装置を提供することを目的とする。

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、映像情報を表示する液晶パネルと、前記液晶パネルを保持するアームと、前記アームの一端を回転軸のまわりに回動可能に支持する支持部材と、前記回転軸及び支持部材を内部に配置されるスタンド部とを有する台座と、を備え、前記液晶パネルの底面が前記スタンド部の天面に近接するように配置されている液晶表示装置において、前記スタンド部の天面を所定の曲率半径で円弧状に形成するようにしたものである。少なくとも、液晶パネルを傾斜させる範囲においてスタンド部の天面を円弧状に形成すればよい。

また、前記スタンド部の天面は、前記回転軸から前記スタンド部の天面の頂点までの距離を曲率半径とする円弧状に形成されるようにした。これにより、液晶パネルの底面はスタンド部の天面に沿って移動されることとなり、液晶パネルとスタンド部が衝突することはあり得ないので、液晶パネルを自由に傾斜させることが可能となる。なお、スタンド部の天面をアームの回転軸からスタンド部の天面の頂点までの距離よりも小さな曲率半径で円弧状に形成しても同様の効果を得られることはいうまでもない。

また、前記スタンド部は天面に開口部を有し、前記アームは前記開口部を介してその一部を前記スタンド部の内部に格納されるようにした。これにより、利用者の使用形態を考慮して液晶パネルを底面から所定の高さ（例えば１０ｃｍ）で設置する場合でも、アームの露出部分を少なくすることができるので、外観上優れた液晶表示装置となる。

本発明によれば、台座を構成するスタンド部の天面が所定の曲率半径で円弧状に形成されるようにしたので、スタンド部の内部に配置される回転軸を中心としてアームを回動させたときにアームの一端に固定された液晶パネルの底面はスタンド部の天面に沿って移動することとなるため、液晶パネルとスタンド部との間隔を極めて小さく（例えば１〜２ｍｍ）することができる。これにより、利用者が液晶パネルを傾斜させようとしたときに、誤って液晶パネルとスタンド部との間に指先を挟んでしまうのを防止することができる。

以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。

図１は本実施形態に係る液晶表示装置を示す側面図であり、図２は図１に示す液晶表示装置１００の液晶パネル１０を取り外したときの外観斜視図である。

図１，２に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置１００は、液晶パネル１０と、台座２０と、液晶パネル１０と台座を連結するアーム３０と、を備える。また、液晶パネル１０は、液晶パネル１０の底面１２が台座２０（スタンド部２１）の天面２１ｂに近接するように配置されている。

液晶パネル１０は、正面から見て略矩形の平板形状をなし、一方の面に映像情報を表示する表示部１１を有する。図示を省略するが、液晶パネル１０の内部には、液晶表示ユニット、制御回路ユニット及び電源ユニット等が組み込まれている。また、液晶パネル１０の背面下部には切欠凹部（図示略）が形成され、この切欠凹部の所定の位置にアーム３０と結合するためのネジ孔が設けられている。

一方、台座２０は、卓上に安定して載置するための円盤状の底面部２２と、天面２１ｂに開口部を有するスタンド部２１とを有し、両者は一体的に成形されてなる。本実施形態では、スタンド部２１の天面２１ａを円弧状に形成している点が特徴的である。

スタンド部２１の横幅は液晶パネルの横幅より若干小さく、縦断面は略台形状をしている。そして、スタンド部２１の内部には、回転軸Ｘと、アーム３０の一端を回転軸Ｘのまわりに回動可能に支持する支持部材（図示略）と、が配置されている。また、利用者の使用形態を考慮して液晶パネル１０は所定の高さで配置されるが、アーム３０が外部に露出されて外観が損なわれないように、スタンド部２１は所定の高さ（例えば１０ｃｍ）を有し、開口部を介してアーム３０の下半部が格納されるようにしている。なお、台座２０を構成する底面部２２及びスタンド部２１は、液晶パネル１０を安定して支持できるようにその重量や形状が設計される。

アーム３０は、上部にコ字状の切欠部を形成された板状部材の両端を折り曲げ加工されてなり、切欠部を挟む２本の支柱には複数（図２では３個）の貫通口が形成されている。複数のネジが、この２本の支柱に形成された貫通口を介して液晶パネル１０に形成された切欠凹部（図示略）のネジ孔に螺合されることで、液晶パネル１０とアーム３０は結合されている。また、アーム３０の他端は、スタンド部２１の内部に液晶パネル１０の下縁と平行に設けられた回動軸Ｘに回動自在に結合されている。このような構成により、液晶パネル１０は所定の角度範囲（例えば、回転軸Ｘの垂線方向に対して５°〜―２０°）で傾斜可能となる。なお、回転軸の支持機構及びアームの回動機構は特に制限されず、公知技術を適用することができるので説明は省略する。

図３，４に示す従来の液晶表示装置２００においては、液晶パネル１０の下縁１２とスタンド部２１の天面２１ｂがほぼ水平に形成されていたのに対して、本実施形態の液晶表示装置１００ではスタンド部２１の天面２１ａを円弧状に形成するようにしている。具体的には、スタンド部２１の天面２１ａは、回転軸Ｘからスタンド部２１の天面２１ａの頂点までの距離Ｒを曲率半径とする円弧状に形成されている。

これにより、液晶パネル１０の底面１２はスタンド部２１の天面２１ａに沿って移動することとなり（すなわち、液晶パネル１０の底面１２とスタンド部２１の天面２１ａの隙間は一定）、液晶パネル１０とスタンド部２１が接触することはあり得ない。したがって、従来の液晶表示装置２００では、回転軸Ｘから液晶パネル１０の下縁１２までの距離及び液晶パネル１０の厚さ等を考慮して液晶パネル１０の下縁１２とスタンド部２１の天面２１ｂとの間に所定以上の隙間（例えば１ｃｍ程度）を設けるようにしていたが、本実施形態ではこのような隙間を設ける必要はなく、例えば１〜２ｍｍ程度の隙間を設けるだけでよい。

このように、本実施形態の液晶表示装置１００においては、液晶パネル１０とスタンド部２１の天面２１ａとの隙間を極めて小さくすることができるので、利用者が液晶パネル１０を傾斜させようとしたときに液晶パネル１０とスタンド部２１との間に誤って指先を挟まれてしまうという危険性を排除することができる。

以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。

例えば、台座２０を構成する底部２２及びスタンド部２１の形状、アーム３０の形状、液晶パネル１０へのアーム３０の取付構造等は上記実施形態に制限されない。

また、上記実施形態では、スタンド部２１の天面２１ａ全体を曲率半径Ｒの円弧状に形成しているが、少なくとも、液晶パネル１０を傾斜させる範囲（例えば５°〜−２０°）においてスタンド部２１の天面２１ｂを円弧状に形成すればよい。また、スタンド部２１の天面２１ａをアーム３０の回転軸Ｘからスタンド部２１の天面２１ａの頂点までの距離Ｒよりも小さな曲率半径で円弧状に形成しても同様の効果を得ることができる。

本発明は、台座に液晶パネルを傾斜させるための回転軸を備え、該回転軸を格納する台座の天面（上記実施形態ではスタンド部２１の天面２１ａ）に近接して液晶パネルが配置されている液晶表示装置に適用することができる。

本実施形態に係る液晶表示装置を示す側面図である。 図１に示す液晶表示装置１００の液晶パネル１０を取り外したときの外観斜視図である。 従来の液晶表示装置の一例を示す側面図である。 図３に示す液晶表示装置２００の液晶パネル１０を取り外したときの外観斜視図である。

符号の説明

１０ 液晶パネル
１１ 表示部
１２ 液晶パネル底面
２０ 台座
２１ スタンド部
２１ａ，２１ｂ スタンド部天面
２２ 底面部
３０ アーム
１００，２００ 液晶表示装置
Ｘ 回転軸

Claims (4)

1. 映像情報を表示する液晶パネルと、
   前記液晶パネルを保持するアームと、
   前記アームの一端を回転軸のまわりに回動可能に支持する支持部材と、前記回転軸及び支持部材を内部に配置されるスタンド部とを有する台座と、を備え、
   前記液晶パネルの底面が前記スタンド部の天面に近接するように配置されている液晶表示装置であって、
   前記スタンド部は、その天面が前記回転軸から前記スタンド部の天面の頂点までの距離を曲率半径とする円弧状に形成されるとともに、
   前記天面に開口部を有し、前記アームが前記開口部を介してその一部を前記スタンド部の内部に格納可能に構成されていることを特徴とする液晶表示装置。
2. 映像情報を表示する液晶パネルと、
   前記液晶パネルを保持するアームと、
   前記アームの一端を回転軸のまわりに回動可能に支持する支持部材と、前記回転軸及び支持部材を内部に配置されるスタンド部とを有する台座と、を備え、
   前記液晶パネルの底面が前記スタンド部の天面に近接するように配置されている液晶表示装置であって、
   前記スタンド部の天面は所定の曲率半径で円弧状に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
3. 前記スタンド部の天面は、前記回転軸から前記スタンド部の天面の頂点までの距離を曲率半径とする円弧状に形成されていることを特徴とする請求項２に記載の液晶表示装置。
4. 前記スタンド部は天面に開口部を有し、前記アームは前記開口部を介してその一部が前記スタンド部の内部に格納されていることを特徴とする請求項２又は３に記載の液晶表示装置。

Images