JP2006064403A - トルクセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 高価な材料を必要とせず、高度な技術も必要とせずに、磁歪材をトルク伝達軸の外周部に信頼性高く設け得るようにする。
【解決手段】 トルク伝達軸1の外周部に軸方向に対して傾斜状に溝2,3を形成し、この溝2,3に磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填した。これにより、アモルファス材料のような高価な材料を必要とせず、又、円柱状のトルク伝達軸1の外表面に薄帯を接着したり、磁歪材をメッキしたり、更には、磁歪材を溶射やスパッタリングしたりするような高度な技術を必要とせずして、トルク伝達軸1の外周部に磁歪材(磁歪材の粉体4)を設けることができる。そして特には、磁歪材の粉体4は、溝2,3の各底面と両側面に密着するから、その密着面積が大きく、加えて、磁歪材の粉体4で直接でなくバインダー5で密着するので、大きな密着力が得られる。よって、磁歪材をトルク伝達軸1の外表面に対する薄帯の接着のような剥がれのおそれなく信頼性高く設けることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 トルク伝達軸1の外周部に軸方向に対して傾斜状に溝2,3を形成し、この溝2,3に磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填した。これにより、アモルファス材料のような高価な材料を必要とせず、又、円柱状のトルク伝達軸1の外表面に薄帯を接着したり、磁歪材をメッキしたり、更には、磁歪材を溶射やスパッタリングしたりするような高度な技術を必要とせずして、トルク伝達軸1の外周部に磁歪材(磁歪材の粉体4)を設けることができる。そして特には、磁歪材の粉体4は、溝2,3の各底面と両側面に密着するから、その密着面積が大きく、加えて、磁歪材の粉体4で直接でなくバインダー5で密着するので、大きな密着力が得られる。よって、磁歪材をトルク伝達軸1の外表面に対する薄帯の接着のような剥がれのおそれなく信頼性高く設けることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、トルク伝達軸に作用するトルクを、そのトルク伝達軸の外周部に設けた磁歪材の透磁率の変化により検出するトルクセンサに関する。
従来より、この種のトルクセンサにおいては、トルク伝達軸の外周部に磁歪材が設けられ、その外周にコイルが配置された構成にて、トルク伝達軸に作用するトルクにより上記磁歪材に引張りや圧縮の応力が及び、それによる逆磁歪効果で磁歪材の透磁率が変化することにより、その透磁率の変化をコイルにて検出し、もって、トルク伝達軸に作用したトルクを検出するものが供されている。
しかして、このものの場合、磁歪材は、例えばアモルファス薄帯にて、それをトルク伝達軸の外周部に接着することで設けられていた。又、それとは異なるものとして、トルク伝達軸の外周部に磁歪材がメッキすることで設けられたものもあり、更に、溶射やスパッタリングをして設けられたものもある。
特開平5−133824号公報
上記従来のもののうち、磁歪材がアモルファス薄帯でトルク伝達軸の外周部に接着することで設けられたものの場合、高価なアモルファス材料が必要で、しかも、円柱状のトルク伝達軸の外表面に薄帯を接着するという高度な技術が必要であった。又、それでいて、接着剤の劣化により薄帯の剥がれを生じるおそれがあり、信頼性に劣っていた。
一方、トルク伝達軸の外周部に磁歪材がメッキすることで設けられたものでは、トルク伝達軸の外表面に、磁歪効果をよく得るための磁歪材として、例えばNi−Fe、Fe−Alなど数種類の合金をメッキで形成する必要があり、その合金の組成を厳密に管理する高度なメッキ技術が必要であった。
更に、トルク伝達軸の外周部に磁歪材が溶射やスパッタリングで設けられたものでは、その溶射やスパッタリングをするのに高度な技術が必要であった。
更に、トルク伝達軸の外周部に磁歪材が溶射やスパッタリングで設けられたものでは、その溶射やスパッタリングをするのに高度な技術が必要であった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、高価な材料を必要とせず、高度な技術も必要とせずに、磁歪材をトルク伝達軸の外周部に信頼性高く設けることのできるトルクセンサを提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のトルクセンサにおいては、トルク伝達軸に作用するトルクを、そのトルク伝達軸の外周部に設けた磁歪材の透磁率の変化により検出するものにおいて、前記トルク伝達軸の外周部に軸方向に対して傾斜状に溝を形成し、この溝に前記磁歪材の粉体をバインダーと共に充填したことを特徴とする。
上記手段によれば、トルク伝達軸の外周部に軸方向に対して傾斜状に形成した溝に磁歪材の粉体をバインダーと共に充填するだけで、磁歪材をトルク伝達軸の外周部に信頼性高く設けることができる。
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図3を参照して説明する。
まず、図1には、トルク伝達軸1を側視して示しており、これはステンレス鋼など金属にて円柱状に形成したもので、その外周部には、中間部の二箇所に溝2,3を形成している。この溝2,3は、トルク伝達軸1の軸方向に対して傾斜状、特には約45度角の傾斜状にて、ともに複数(多数)形成したもので、二箇所でその傾斜の方向を逆にしている。
まず、図1には、トルク伝達軸1を側視して示しており、これはステンレス鋼など金属にて円柱状に形成したもので、その外周部には、中間部の二箇所に溝2,3を形成している。この溝2,3は、トルク伝達軸1の軸方向に対して傾斜状、特には約45度角の傾斜状にて、ともに複数(多数)形成したもので、二箇所でその傾斜の方向を逆にしている。
そして、溝2,3には、図2にそのうちの溝2で代表して示すように、磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填している。この場合、磁歪材の粉体4は、例えばFe−Al、Fe−Al−Si(センダスト)、Fe−Ni(パーマロイ)、フェライトなど、磁歪を有する磁性粉であり、一方、バインダー5は、ナイロンやエポキシ樹脂などの原形が粒体であって、これらを混合し、それを溝2,3に詰めて例えば圧縮成型し、その後に、磁歪材の粉体4は溶融しない例えば100〔℃〕の熱で加熱してバインダー5を溶融させ、溝2,3の各周壁に溶融バインダー5を密着させて、その後、固化させることにより、溝2,3に磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填している。
なお、図1には、上述のように溝2,3に磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填したトルク伝達軸1の、その充填磁歪材の粉体4及びバインダー5部分の外周囲にそれぞれ囲繞配置したコイル6,7をも示している。
又、図3は、上述のコイル6,7を含むトルクセンサ、特にはその検出回路8を示しており、コイル6,7と抵抗9,10とによってブリッジ回路11を形成し、このブリッジ回路11の入力端子に直流電源Eをスイッチング素子12を介して接続している。スイッチング素子12は、スイッチング素子制御部13によってスイッチングが制御されるようになっている。
一方、ブリッジ回路11の出力端子間に差動増幅器14を接続し、この差動増幅器14の出力端子を整流回路15を介して検出出力端子16に接続している。
一方、ブリッジ回路11の出力端子間に差動増幅器14を接続し、この差動増幅器14の出力端子を整流回路15を介して検出出力端子16に接続している。
この構成で、ブリッジ回路11には、直流電源Eから、スイッチング素子制御部13によってスイッチングが制御されたスイッチング素子12を介して例えば10〔kHz〕程度の高周波の方形波電源が印加されるものであり、それがブリッジ回路11のコイル6と抵抗9とに分圧されると共に、コイル7と抵抗10とに分圧されて、ブリッジ回路11からは電圧V1、V2が出力される。
そして、それらが差動増幅器14に入力されて差動出力されることにより、該差動増幅器14からは電圧V3が出力され、その出力電圧V3が整流回路15により整流されて、検出出力端子16からは電圧Voutが出力される。
そして、それらが差動増幅器14に入力されて差動出力されることにより、該差動増幅器14からは電圧V3が出力され、その出力電圧V3が整流回路15により整流されて、検出出力端子16からは電圧Voutが出力される。
こうした状況で、トルク伝達軸1にトルクが伝達されると、トルク伝達軸1にはそれに応じた応力が所定の傾き角度で発生する。この応力に対し、トルク検出軸1の外周部の二箇所に傾斜の方向を逆にして形成した溝2,3にそれぞれ充填した磁歪材である磁歪材の粉体4のうち、一方の磁歪材の粉体4には引張りの応力が及び、他方の磁歪材の粉体4には圧縮の応力が及ぶ。このうち、引張りの応力が及んだ一方の磁歪材の粉体4では、それの透磁率が大きくなり、圧縮の応力が及んだ他方の磁歪材の粉体4では、それの透磁率が小さくなる。このため、コイル6,7のうち、引張りの応力が及んだ一方の磁歪材の粉体4に対応したコイルでは、インダクタンスが大きくなり、圧縮の応力が及んだ他方の磁歪材の粉体4に対応したコイルでは、インダクタンスが小さくなる。
この結果、ブリッジ回路11からの出力電圧V1と出力電圧V2との差が大きくなり、差動増幅器14の出力電圧V3が大きくなることによって、検出出力端子16の出力電圧Voutも大きくなる。かくして、トルク伝達軸1に伝達されたトルクが検出される。
このように、トルク伝達軸1に作用するトルクを、そのトルク伝達軸1の外周部に設けた磁歪材(磁歪材の粉体4)の透磁率の変化により検出するトルクセンサにおいて、それを、本構成のものにおいては、トルク伝達軸1の外周部に軸方向に対して傾斜状に溝2,3を形成し、この溝2,3にそれぞれ磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填して構成している。
この構成によれば、アモルファス材料のような高価な材料を必要とせず、又、円柱状のトルク伝達軸1の外表面に薄帯を接着したり、磁歪材をメッキしたり、更には、磁歪材を溶射やスパッタリングしたりするような高度な技術を必要とせずして、トルク伝達軸1の外周部に磁歪材(磁歪材の粉体4)を設けることができる。従って、製造コストの低減ができる。そして特には、磁歪材の粉体4は、溝2,3の各底面と両側面に密着するから、その密着面積が大きく、加えて、磁歪材の粉体4で直接でなくバインダー5で密着するので、大きな密着力が得られる。よって、磁歪材をトルク伝達軸1の外表面に対する薄帯の接着のような剥がれのおそれなく信頼性高く設けることができる。
以上に対して、図4及び図5は本発明の第2実施例(第2の実施形態)を示すもので、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
このものの場合、トルク伝達軸1の溝2,3に磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填すると共に、それらを覆ってトルク伝達軸1の外表面部にも磁歪材の粉体4をバインダー5と共に所定の厚さで充填している。
このようにすることによって、溝2,3における磁歪材の粉体4の密着強度を高めることができる。又、その充填に使用する型の構成を簡単にすることができる。
このものの場合、トルク伝達軸1の溝2,3に磁歪材の粉体4をバインダー5と共に充填すると共に、それらを覆ってトルク伝達軸1の外表面部にも磁歪材の粉体4をバインダー5と共に所定の厚さで充填している。
このようにすることによって、溝2,3における磁歪材の粉体4の密着強度を高めることができる。又、その充填に使用する型の構成を簡単にすることができる。
なお、トルク伝達軸1の溝2,3への磁歪材の粉体4のバインダー5と共の充填、並びにそれらを覆ってのトルク伝達軸1の外表面部への磁歪材の粉体4のバインダー5と共の充填には、前述の圧縮成型に代わって、射出成型を採用しても良い。
この射出成型の場合、磁歪材の粉体4と混合したバインダー5は、型内に注入する前に加熱して溶融させ、それを型内に注入して成型する。従って、この場合には、溶融したバインダー5が磁歪材の粉体4を含む湯となって射出成型を容易ならしめる。又、それにより、成型精度も高く得られ、溝2,3や特にトルク伝達軸1の外表面部には磁歪材の粉体4を均一に充填できるため、トルク検出の誤差を小さくできて、トルク検出の精度を高く得ることができる。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
図面中、1はトルク伝達軸、2,3は溝、4は磁歪材の粉体、5はバインダーを示す。
Claims (2)
- トルク伝達軸に作用するトルクを、そのトルク伝達軸の外周部に設けた磁歪材の透磁率の変化により検出するものにおいて、
前記トルク伝達軸の外周部に軸方向に対して傾斜状に溝を形成し、この溝に前記磁歪材の粉体をバインダーと共に充填したことを特徴とするトルクセンサ。 - トルク伝達軸の溝と共にトルク伝達軸の外表面部にも、磁歪材の粉体をバインダーと共に充填したことを特徴とする請求項1記載のトルクセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004243946A JP2006064403A (ja) | 2004-08-24 | 2004-08-24 | トルクセンサ |
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JP2004243946A JP2006064403A (ja) | 2004-08-24 | 2004-08-24 | トルクセンサ |
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JP2006064403A true JP2006064403A (ja) | 2006-03-09 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103033358A (zh) * | 2012-12-13 | 2013-04-10 | 重庆理工大学 | 一种汽车传动轴疲劳试验方法 |
-
2004
- 2004-08-24 JP JP2004243946A patent/JP2006064403A/ja active Pending
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