JP2006062143A - 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006062143A
JP2006062143A JP2004245444A JP2004245444A JP2006062143A JP 2006062143 A JP2006062143 A JP 2006062143A JP 2004245444 A JP2004245444 A JP 2004245444A JP 2004245444 A JP2004245444 A JP 2004245444A JP 2006062143 A JP2006062143 A JP 2006062143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
medium
position detection
pattern
paper feed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004245444A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Endo
宏典 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004245444A priority Critical patent/JP2006062143A/ja
Priority to US11/210,782 priority patent/US20060045601A1/en
Publication of JP2006062143A publication Critical patent/JP2006062143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 給紙部にセットされた媒体のサイズを長期間にわたり精度良く検出する。
【解決手段】 印刷装置は、(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、(C)前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、(D)前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、(E)前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部とを備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、給紙部にセットされた媒体の端部近傍にて媒体の位置ずれを規制するために、給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドを備えた印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システムに関する。
インクジェットプリンタをはじめとする各種印刷装置では、例えば、普通紙や写真専用紙、マット紙、フィルム、はがきなど、様々な種類の媒体に対して印刷が行われる。また、これらの媒体には、さまざま種類のサイズがある。例えば、「A4」や「B5」、「A5」、「はがき」、「letter」など、様々な種類のサイズがある。印刷を行う場合には、印刷装置の給紙部にセットされた媒体の種類やサイズをユーザーにより設定するようになっている。しかしながら、ユーザーにより設定された媒体の種類やサイズが、実際に給紙部にセットされた媒体の種類やサイズと大きく異なると、画像がぴったり媒体に収まらなかったり、また画質が悪くなるなどの不具合が生じる場合がある。
そこで、従来より、各種印刷装置には、印刷しようとする媒体のサイズがどのようなサイズなのかをチェックすることが行われている。印刷しようとする媒体のサイズをチェックする方法としては、次のようなものがあった。
(1)印刷時に媒体が給紙された際に、媒体に対して相対的に移動しながらインクを吐出するヘッド等に設けられた光学センサ等により媒体の横幅を検知する(特許文献1、2参照)。
(2)給紙カセットなどに設けられた媒体の定形サイズを示す機械的なスイッチ、例えば、「A4」サイズや「B4」サイズ、「はがき」などといった各種定形サイズを示すスイッチを読み取って、媒体のサイズをチェックする。
特開2004−74706号公報 特開2002−103721号公報
しかしながら、これらの方法には、次のような問題があった。すなわち、(1)の場合には、実際に印刷時に給紙部から媒体が送られてくるまで、媒体のサイズを調べることはできなかった。
また、(2)の場合には、印刷前に媒体のサイズを調べることができるものの、機械的なスイッチにより媒体のサイズを調べることから、機械的接触部分の摩耗や部品の経時変化、疲労等によって、機械的なスイッチに劣化が生じ、長期間にわたって精度良く調べることは困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、給紙部にセットされた媒体のサイズを長期間にわたり精度良く検出できるようにすることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、(C)前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、(D)前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、(E)前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部と、(F)を備えたことを特徴とする印刷装置である
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、
(C)前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
(D)前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
(E)前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部と、
(F)を備えたことを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置にあっては、給紙部側に設けられた位置検出用パターンを、規制ガイド側に設けられた光学センサにより読み取ることで、規制ガイドの位置を簡単に検出することができる。しかも、規制ガイドの位置を非接触にて検出することができる。これにより、給紙部にセットされた媒体のサイズを長期間にわたり精度良く検出することができる。
かかる印刷装置にあっては、前記位置検出用パターンは、前記規制ガイドの移動方向に沿って設けられていても良い。このように位置検出用パターンが、規制ガイドの移動方向に沿って設けられれば、光学センサにより規制ガイドの位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記位置検出用パターンは、前記規制ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンであっても良い。このように位置検出用パターンが、規制ガイドの移動方向に沿って、発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンが設けられれば、規制ガイドの給紙部に対する任意の位置を検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光の反射率が異なるパターンは、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記規制ガイドの移動方向に沿って異なるパターンであっても良い。このように光の反射率が異なるパターンとして、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記規制ガイドの移動方向に沿って異なるパターンが設けられていれば、規制ガイドの給紙部に対する任意の位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光の反射率が異なるパターンは、前記規制ガイドの移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンであっても良い。このように光の反射率が異なるパターンとして、前記規制ガイドの移動方向に沿って、色の濃度が異なるパターンが設けられていれば、規制ガイドの給紙部に対する任意の位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記位置検出用パターンは、前記発光部から発せられた光の反射率が異なる複数のパターンからなる構成であっても良い。このように位置検出用パターンが、発光部から発せられた光の反射率が異なる複数のパターンからなれば、規制ガイドの位置を非接触にて検出することができる。これにより、給紙部にセットされた媒体のサイズを長期間にわたり精度良く検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光の反射率が異なる複数のパターンは、それぞれ色の濃度が異なっても良い。このように光の反射率が異なる複数のパターンが、それぞれ色の濃度が異なっていれば、規制ガイドの位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光の反射率が異なる複数のパターンは、それぞれ少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が各パターン毎に異なっても良い。このように光の反射率が異なる複数のパターンが、それぞれ少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が各パターン毎に異なっていれば、規制ガイドの位置を簡単に検出することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光の反射率が異なる複数のパターンは、それぞれ前記媒体の定形サイズに対応する位置に設けられていても良い。このように光の反射率が異なる複数のパターンは、それぞれ前記媒体の定形サイズに対応する位置に設けられていれば、印刷される媒体が定形サイズか否か簡単に調べることができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記規制ガイドとは反対の側から前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、他の規制ガイドが設けられていても良い。このような他の規制ガイドが設けられれば、給紙部にセットされた媒体の位置ずれを十分に規制することができる。
また、かかる印刷装置にあっては、前記光学センサによる前記規制ガイドの位置の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われても良い。このように規制ガイドの任意の位置の検出が、媒体に対して印刷を施す際に行われれば、印刷前に媒体のサイズを調べることができ、媒体のサイズにあった印刷も実施可能となる。
(A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
(B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、
(C)前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
(D)前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
(E)前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部と、
(F)を備え、
(G)前記位置検出用パターンとして、前記規制ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンが設けられ、
(H)前記光の反射率が異なるパターンとして、少なくとも2色以上の色の領域を有し、各色の領域の割合が前記規制ガイドの移動方向に沿って連続的に異なるパターンが設けられ、
(I)前記規制ガイドの反対側から前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するための他の規制ガイドが設けられ、
(J)前記光学センサによる前記規制ガイドの位置の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われる
(K)を備えたことを特徴とする印刷装置。
媒体に対して印刷を施す際に、
給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドの前記給紙部に対する位置を、
前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
発光部および受光部を有し、前記発光部から前記位置検出用パターンに対して光を発して、前記位置検出用パターンから反射された光を前記受光部にて受け、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
を用いて検出することを特徴とする印刷方法。
媒体に対して印刷を施す際に、前記媒体がセットされた給紙部に対して相対的に移動自在に設けられ、前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制する規制ガイドの前記給紙部に対する位置を検出するために、
前記規制ガイド側に設けられた光学センサの発光部から、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンに向けて光を発光させるステップと、
前記光学センサから出力された、前記光学センサの受光部が受けた、前記位置検出用パターンから反射された光の強さに応じた信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するステップと、
を実行することを特徴とするプログラム。
コンピュータと、このコンピュータと通信可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
前記印刷装置は、印刷される媒体がセットされる給紙部と、
前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、
前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部と、
を備えたことを特徴とする印刷システム。
===印刷装置の概要===
本発明に係る印刷装置の実施の形態について、インクジェットプリンタを例にとり説明する。図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1を示したものである。図1は、そのインクジェットプリンタ1の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部の構成を示す。図4は、そのインクジェットプリンタ1のシステム構成を示す。
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、背面から供給された印刷用紙等の媒体を前面から排出する構造を備えており、その前面部には操作パネル2および排紙部3が設けられ、その背面部には給紙ユニット4が設けられている。操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレイ7が設けられている。給紙ユニット4には、カット紙などの媒体を保持するための給紙トレイ8が設けられている。この給紙トレイ8は、本発明の給紙部に相当する。給紙トレイ8には、当該給紙トレイ8にセットされた用紙等の媒体の位置ずれを規制するための用紙ガイド9(本発明の規制ガイドに相当)が設けられている。給紙ユニット4の構成については、後で詳しく説明する。
このインクジェットプリンタ1の内部には、図2に示すように、キャリッジ41が設けられている。このキャリッジ41は、左右方向に沿って相対的に移動可能に設けられている。キャリッジ41の周辺には、キャリッジモータ42と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とが設けられている。キャリッジモータ42は、DCモータなどにより構成され、キャリッジ41を左右方向(以下、キャリッジ移動方向ともいう)に沿って相対的に移動させるための駆動源である。タイミングベルト45は、プーリ44を介してキャリッジモータ42に接続されるとともに、その一部がキャリッジ41に接続され、キャリッジモータ42の回転駆動によってキャリッジ41をキャリッジ移動方向(左右方向)に沿って相対的に移動させる。ガイドレール46は、キャリッジ41をキャリッジ移動方向(左右方向)に沿って案内する。
この他に、キャリッジ41の周辺には、キャリッジ41の位置を検出するリニア式エンコーダ51と、媒体Sをキャリッジ41の移動方向と交差する方向(図中、前後方向。以下、搬送方向ともいう)に沿って搬送するための搬送ローラ17Aと、この搬送ローラ17Aを回転駆動させる搬送モータ15とが設けられている。
一方、キャリッジ41には、各種インクを収容したインクカートリッジ48と、媒体Sに対して印刷を行うヘッド21とが設けられている。インクカートリッジ48は、例えば、イエロ(Y)やマゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などの各色のインクを収容しており、キャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部49に着脱可能に装着されている。また、ヘッド21は、本実施形態では、媒体Sに対してインクを吐出して印刷を施す。このために、ヘッド21には、インクを吐出するための多数のノズルが設けられている。
この他に、このインクジェットプリンタ1の内部には、ヘッド21のノズルの目詰まりを解消するためにノズルからインクを吸い出すポンプ装置31や、ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するために、印刷を行わないとき(待機時など)にヘッド21のノズルを封止するキャッピング装置35などが設けられている。
次にこのインクジェットプリンタ1の搬送部について説明する。この搬送部には、図3に示すように、給紙ローラ13と、紙検知センサ53と、搬送ローラ17Aと、排紙ローラ17Bと、プラテン14と、フリーローラ18A、18Bとが設けられている。
印刷される媒体Sは、給紙トレイ8にセットされる。給紙トレイ8にセットされた媒体Sは、断面略D形状に成形された給紙ローラ13により、図中矢印A方向に沿って搬送されて、インクジェットプリンタ1の内部へと送られる。インクジェットプリンタ1の内部に送られてきた媒体Sは、紙検知センサ53と接触する。この紙検知センサ53は、給紙ローラ13と、搬送ローラ17Aとの間に設置されたもので、給紙ローラ13により給紙された媒体Sを検知する。
紙検知センサ53により検知された媒体Sは、搬送ローラ17Aによって、印刷が実施されるプラテン14へと順次搬送される。搬送ローラ17Aの対向位置には、フリーローラ18Aが設けられている。このフリーローラ18Aと搬送ローラ17Aとの間に、媒体Sを挟み込むことによって、媒体Sをスムーズに搬送する。
プラテン14へと送り込まれた媒体Sは、ヘッド21から吐出されたインクによって順次印刷される。プラテン14は、ヘッド21と対向して設けられ、印刷される媒体Sを下側から支持する。
印刷が施された媒体Sは、排紙ローラ17Bにより順次、プリンタ外部へと排出される。排紙ローラ17Bは、搬送モータ15と同期に駆動されていて、当該排紙ローラ17Bに対向して設けられたフリーローラ18Bとの間に媒体Sを挟み込んで、媒体Sをプリンタ外部へと排出する。
<システム構成>
次にこのインクジェットプリンタ1のシステム構成について説明する。このインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、コントローラ126と、メインメモリ127と、通信インターフェース129と、キャリッジモータ制御部128と、搬送制御部130と、ヘッド駆動部132とを備えている。
通信インターフェース129は、当該インクジェットプリンタ1が、例えばパーソナルコンピュータ等の外部のコンピュータ140とデータのやりとりを行うたものである。通信インターフェース129は、外部のコンピュータ140と有線または無線等により通信可能に接続され、コンピュータ140から送信された印刷データ等の各種データを受信する。
バッファメモリ122には、通信インターフェース129により受信された印刷データ等の各種データが一時的に記憶される。また、イメージバッファ124には、バッファメモリ122に記憶された印刷データが順次記憶される。イメージバッファ124に記憶された印刷データは、順次、ヘッド駆動部132へと送られる。また、メインメモリ127は、ROMやRAM、EEPROMなどにより構成される。メインメモリ127には、当該インクジェットプリンタ1を制御するための各種プログラムや各種設定データなどが記憶される。
コントローラ126は、メインメモリ127から制御用プログラムや各設定データなどを読み出して、当該制御用プログラムや各種設定データに従ってインクジェットプリンタ1全体の制御を行う。また、コントローラ126には、ロータリ式エンコーダ134やリニア式エンコーダ51、紙検知センサ53などの各種センサからの検出信号が入力される。
コントローラ126は、外部のコンピュータ140から送られてきた印刷データ等の各種データが通信インターフェース129により受信されてバッファメモリ122に格納されると、その格納されたデータの中から必要な情報をバッファメモリ122から読み出す。コントローラ126は、その読み出した情報に基づき、リニア式エンコーダ51やロータリ式エンコーダ134からの出力を参照しながら、制御用プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132などを各々制御する。
キャリッジモータ制御部128は、コントローラ126からの命令に従って、キャリッジモータ42の回転方向や回転数、トルクなどを駆動制御する。搬送制御部130は、コントローラ126からの命令に従って、搬送ローラ17Aを回転駆動する搬送モータ15などの駆動を制御する。
ヘッド駆動部132は、コントローラ126からの命令に従って、イメージバッファ124に格納された印刷データに基づき、ヘッド21に設けられた各色のノズルを駆動制御する。
この他に、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、用紙ガイド9の位置を検出する位置センサ150を備えている。この位置センサ150は、光学センサ80と、センサ制御部90とを備えている。この位置センサ150については、後で詳しく説明する。
===印刷動作===
次に前述したインクジェットプリンタ1の印刷動作について説明する。ここでは、「双方向印刷」を例にして説明する。図5は、インクジェットプリンタ1の印刷動作の処理手順の一例を示したフローチャートである。以下で説明される各処理は、コントローラ126が、メインメモリ127からプログラムを読み出して、当該プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132などを各々制御することにより実行される。
コントローラ126は、コンピュータ140から印刷データを受信すると、その印刷データに基づき印刷を実行すべく、まず、給紙処理を行う(S102)。給紙処理は、印刷しようとする媒体Sをインクジェットプリンタ1内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)まで搬送する処理である。コントローラ126は、給紙ローラ13を回転させて、印刷しようとする媒体Sを搬送ローラ17Aまで送る。コントローラ126は、搬送ローラ17Aを回転させて、給紙ローラ13から送られてきた媒体Sを印刷開始位置(プラテン14の上方付近)に位置決めする。
次に、コントローラ126は、キャリッジモータ制御部128を通じてキャリッジモータ42を駆動して、キャリッジ41を媒体Sに対して相対的に移動させて媒体Sに対して印刷を施す印刷処理を実行する。ここでは、まず、キャリッジ41をガイドレール46に沿って一の方向に向かって移動させながら、ヘッド21からインクを吐出する往路印刷を実行する(S104)。コントローラ126は、キャリッジモータ42を駆動してキャリッジ41を移動させるとともに、印刷データに基づきヘッド21を駆動してインクを吐出する。ヘッド21から吐出されたインクは、媒体Sに到達してドットとして形成される。
このようにして印刷を行った後、次に、媒体Sを所定量だけ搬送する搬送処理を実行する(S106)。ここでは、コントローラ126は、搬送制御部130を通じて搬送モータ15を駆動して搬送ローラ17Aを回転させて、媒体Sをヘッド21に対して相対的に搬送方向に所定量だけ搬送する。この搬送処理により、ヘッド21は、先ほどの印刷した領域とは異なる領域に印刷をすることが可能になる。
このようにして搬送処理を行った後、排紙すべきか否か排紙判断を実行する(S108)。ここで、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがなければ、排紙処理を実行する(S116)。一方、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがあれば、排紙処理は行わずに、復路印刷を実行する(S110)。この復路印刷は、キャリッジ41をガイドレール46に沿って先ほどの往路印刷とは反対の方向に移動させて印刷を行う。ここでも、コントローラ126は、キャリッジモータ制御部128を通じてキャリッジモータ42を先ほどとは逆に回転駆動させてキャリッジ41を移動させるとともに、印刷データに基づきヘッド21を駆動してインクを吐出して、印刷を施す。
復路印刷を実行した後、搬送処理を実行し(S112)、その後、排紙判断を行う(S114)。ここで、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがあれば、排紙処理は行わずに、ステップS104に戻って、再度往路印刷を実行する(S104)。一方、印刷中の媒体Sに印刷すべき他のデータがなければ、排紙処理を実行する(S116)。
排紙処理を行った後、次に、印刷終了か否かを判断する印刷終了判断を実行する(S118)。ここでは、次にコンピュータ140から印刷データに基づき、次に印刷すべき媒体Sがないかどうかチェックする。そして、次に印刷すべき媒体Sがある場合には、ステップS102に戻り、再び給紙処理を実行して、印刷を開始する。一方、次に印刷すべき媒体Sがない場合には、印刷処理を終了する。
===給紙ユニットの構成===
図6は、本実施形態のインクジェットプリンタの給紙ユニット4の構成を詳しく示したものである。給紙ユニット4には、図1でも説明したように、給紙トレイ8と、給紙トレイ8にセットされた用紙等の媒体Sの位置ずれを規制するための用紙ガイド9とが設けられている。給紙トレイ8には、印刷される媒体Sがセットされる。給紙トレイ8にセットされる媒体Sの枚数としては、1枚〜数十枚ほどである。給紙トレイ8の左右両側には、図6に示すように、給紙トレイ8の側縁部に沿って(媒体Sの給紙方向に沿って)突起部62A、62Bが設けられている。これら2つの突起部62A、62Bの間の間隔Lmは、当該インクジェットプリンタ1が印刷可能な媒体Sの最大サイズに対応して設定されている。媒体Sは、これら2つの突起部62A、62Bの間にセットされる。
一方、用紙ガイド9は、同図に示すように、給紙トレイ8の横幅方向、即ち図中矢印B方向に沿ってスライド移動自在に設けられている。この用紙ガイド9は、給紙トレイ8にセットされた媒体Sの幅寸法Mに合わせて移動される。媒体Sは、この用紙ガイド9と、給紙トレイ8の突起部62A、62Bのうちの一方の突起部、ここでは右側の突起部62Bとの間にセットされる。なお、ここで、右側の突起部62Bは、本発明の他の規制ガイドに相当する。
用紙ガイド9は、給紙トレイ8にセットされた媒体Sの端部近傍、ここでは媒体Sの左端近傍にて設置される。そして、給紙トレイ8にセットされた媒体Sが、印刷時に、印刷部、即ちプラテン14側へと送られるときに、用紙ガイド9は、右側の突起部62Bとの間に媒体Sを挟み込んで、媒体Sに位置ずれが生じないように媒体Sを案内する。
この用紙ガイド9の位置調節は、ユーザーにより行われる。ユーザーは、用紙ガイド9に設けられたつまみ部10をつまんで、給紙トレイ8にセットされる媒体Sの横幅寸法Mに合わせて、媒体Sの端部近傍に位置するように、用紙ガイド9を移動させる。
===位置センサ===
<センサの概要>
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、給紙トレイ8に設けられた用紙ガイド9の現在位置を検出するために、位置センサ150を備えている。この位置センサ150は、図6に示すように、位置検出用パターン70と、この位置検出用パターン70を読み取る光学センサ80とを備えている。位置検出用パターン70は、用紙ガイド9の位置を検出するために、給紙トレイ8に設けられている。位置検出用パターン70は、給紙トレイ8の上面上に、用紙ガイド9の移動方向、即ちキャリッジ41の移動方向に沿って帯状に形成されている。この位置検出用パターン70は、シート材や接着テープなどに印刷されたりして給紙トレイ8上に貼付等により設けられている。
一方、光学センサ80は、同図に示すように、用紙ガイド9に設けられている。この光学センサ80は、給紙トレイ8に設けられた位置検出用パターン70の上方に、位置検出用パターン70に対向して設けられている。用紙ガイド9が移動すると、用紙ガイド9とともに、光学センサ80が、位置検出用パターン70の上方を位置検出用パターン70に沿って相対的に移動する。
<光学センサの構成>
図7は、光学センサ80の構成を詳しく説明したものである。この光学センサ80は、反射型光学センサであり、同図に示すように、光を発光する発光部82と、光を受光する受光部84とを備えている。これら発光部82および受光部84は、位置検出用パターン70に対して所定の間隔Dをあけて、位置検出用パターン70に対向して配置される。発光部82は、例えば、発光ダイオードなどにより構成され、位置検出用パターン70に向けて光を発する。一方、受光部84は、例えば、フォトトランジスタなどにより構成され、位置検出用パターン70によって反射された光を受光する。
発光部82が発光する光のスポット径は、位置検出用パターン70の縦幅寸法Nとほぼ等しいか、若しくはそれよりも大きく設定される。これにより、発光部82から発せられた光は、位置検出用パターン70の縦幅方向全体にわたって照射される。受光部84には、位置検出用パターン70の縦幅方向全体にわたって反射された光が入射する。
受光部84は、当該受光部84に入射した光の強さに応じた信号を生成して出力する。つまり、受光部84に入射した光の強さが強い場合には、例えば、レベルの高い信号を生成して出力する。また、受光部84に入射した光の強さが弱い場合には、例えば、レベルの低い信号を生成して出力する。
受光部84により生成された信号は、光学センサ80から検出信号として外部へと出力される。本実施形態では、光学センサ80の受光部84にて生成された信号は、図4に示すように、光学センサ80からセンサ制御部90へと入力される。そして、センサ制御部90は、光学センサ80の受光部84にて生成された信号に関する情報をコントローラ126に伝達する。このセンサ制御部90については、後で詳しく説明する。
<位置検出用パターン>
位置検出用パターン70について説明する。図8は、この位置検出用パターン70を詳しく示したものである。本実施形態の位置検出用パターン70は、同図に示すように、直角三角形状に形成された白色の領域WHと、同じく直角三角形状に形成された黒色の領域BKとの2つの異なる色の領域を有している。これら直角三角形状の白色の領域WHと、黒色の領域BKとは、相互に斜辺どうしが密着し、これら2つの直角三角形状の領域WH、BKによって、長方形状の横長な位置検出用パターン70が形成されている。
白色の領域WHは、位置検出用パターン70の左部側に偏って設けられている。また、黒色の領域BKは、位置検出用パターン70の右部側に偏って設けられている。これにより、白色の領域WHと黒色の領域BKとの割合が、用紙ガイド9の移動方向に沿って異なっている。つまり、位置検出用パターン70の左側の部分では、黒色の領域BKの割合が、白色の領域WHの割合よりも大きくなっている。また、位置検出用パターン70の右側の部分では、白色の領域WHの割合が、黒色の領域BKの割合よりも大きくなっている。
このように白色の領域WHと黒色の領域BKとの割合が、位置検出用パターン70上の位置に応じて異なることで、発光部82から発光された光の反射率が異なっている。つまり、白色の領域WHの割合が黒色の領域BKの割合よりも大きい位置検出用パターン70の右側の部分では、光の反射率が低くなっている。また、白色の領域WHの割合が黒色の領域BKの割合よりも大きい位置検出用パターン70の右側の部分では、光の反射率が高くなっている。つまり、発光部82から発光された光の反射率は、位置検出用パターン70の右側の部分から左側の部分にかけて、用紙ガイド9の移動方向に沿って徐々に低くなっている。
このように位置検出用パターン70上の位置に応じて、発光部82から発光された光の反射率が異なることで、用紙ガイド9の現在位置を検出することができる。つまり、位置検出用パターン70上の位置に応じて反射される光の強さが異なるから、その反射された光の強さを調べることで、用紙ガイド9の位置を検出することができる。
特に、本実施形態の位置検出用パターン70では、白色の領域WHと黒色の領域BKとの割合が、用紙ガイド9の移動方向に沿って徐々に変化していることから、給紙トレイ8に対する用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。
また、位置検出用パターン70の長さLmは、用紙ガイド9の移動範囲に対応して設定されているから、用紙ガイド9がどこの位置に設置されていても、これを検出することができる。
<センサ制御部>
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、図4に示すように、光学センサ80は、センサ制御部90により駆動制御されている。センサ制御部90は、コントローラ126からの命令に従って光学センサ80を駆動する。つまり、センサ制御部90は、コントローラ126から命令があると、光学センサ80の発光部82から光を発光させたり、発光部82による発光を停止させたりする。さらに、センサ制御部90は、A/D変換部92を備え、このA/D変換部92により、光学センサ80の受光部84から出力された信号をアナログ信号からデジタル信号へと変換する。具体的には、センサ制御部90は、光学センサ80から出力された信号をA/D変換してデジタル信号に変換してデジタルデータとしてコントローラ126に出力する。
<コントローラの処理>
コントローラ126は、センサ制御部90から伝達された、光学センサ80の受光部84が受光した光の強さに関する情報に基づき、用紙ガイド9の現在位置を検出する。つまり、ここでは、コントローラ126は、受光部84が受光した光の強さが強ければ強いほど、用紙ガイド9が給紙トレイ8の右側に移動していると判断する。一方、コントローラ126は、受光部84が受光した光の強さが弱ければ弱いほど、用紙ガイド9が給紙トレイ8の左側に移動していると判断する。
これにより、コントローラ126は、用紙ガイド9の現在位置を検出することができる。しかも、位置検出用パターン70は、図8に示すように、右側部から左側部にかけて、光学センサ80の発光部82が発光する光の反射率が異なっているから、コントローラ126は、用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。なお、本実施形態のコントローラ126は、本発明の検出部に相当する。
===他の位置検出用パターン===
図9は、他のタイプの位置検出用パターン72の一例を説明するものである。ここで用いられた位置検出用パターン72は、同図に示すように、用紙ガイド9の移動方向Bに沿って色の濃度が異なるパターンである。ここでは、黒色の濃度が用紙ガイド9の移動方向Bに沿って異なっている。また、位置検出用パターン72の右端部から左端部にかけて、色の濃度が徐々に濃くなるように設定されている。つまり、位置検出用パターン72の右端部では、黒色の濃度が薄く、白色に近い色となっている。また、位置検出用パターン72の左端部では、黒色の濃度が濃く、黒色に近い色となっている。位置検出用パターン72の右端部から左端部にかけては、灰色が徐々に濃くなっている。
このように色の濃度が、用紙ガイド9の移動方向に沿って位置検出用パターン72上の位置に応じて異なることで、発光部82から発光された光の反射率も異なる。つまり、ここでは、黒色の濃度が薄い位置検出用パターン72の右端部では、光の反射率が低く、また、黒色の濃度が濃い位置検出用パターン72の左端部では、光の反射率が高くなっている。
このように位置検出用パターン72上の位置に応じて、発光部82から発光された光の反射率が異なることで、用紙ガイド9の現在位置を検出することができる。特に、この位置検出用パターン72においては、色の濃度が、用紙ガイド9の移動方向に沿って徐々に変化していることから、給紙トレイ8に対する用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。
なお、この場合、光学センサ80の発光部82のスポット径については、前述した実施形態のように、位置検出用パターン72の幅寸法Nとほぼ等しいか、若しくはそれよりも大きく設定される必要はない。つまり、ここでは、色の濃度が異なることにより、光の反射率が異なっているから、位置検出用パターン72上のどのポイントに発光部82から光を照射しても、位置検出用パターン72上の位置に応じた光の反射率の相違を検出することができる。このような位置検出用パターン72であっても、用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。
===コントローラ等の処理==
コントローラ126は、外部に接続されたコンピュータ140からの指示により、位置センサ150から用紙ガイド9の現在位置に関する情報を取得する。そして、コントローラ126は、位置センサ150から取得した情報をコンピュータ140に伝達する。コンピュータ140は、コントローラ126から取得した用紙ガイド9の現在位置に関する情報に基づき、印刷処理を実行する。
図10は、コントローラ126とコンピュータ140との間の一連のやりとりの一例を説明したものである。コンピュータ140は、ユーザーから印刷命令があると(S202)、インクジェットプリンタ1に対して、用紙ガイド9の位置を検出するように命令を発行する(S204)。
インクジェットプリンタ1のコントローラ126は、印刷待機状態にて(S232)、コンピュータ140から用紙ガイド9の位置検出命令を受けると(S234)、センサ制御部90に対して光学センサ80の発光部82を発光させる旨の命令を発行する(S236)。これにより、光学センサ80の発光部82から位置検出用パターン70、72に向けて光が発せられる。また、位置検出用パターン70、72によって反射された光が光学センサ80の受光部84にて受光される。光学センサ80は、受光部84が受光した光の強さに応じた信号をセンサ制御部90に向けて出力する。センサ制御部90は、光学センサ80からの信号をA/D変換部92によりデジタルデータに変換してコントローラ126に伝達する。
コントローラ126は、光学センサ80の受光部84が受光した光の強さに関する情報をセンサ制御部90を通じて取得する(S237)。そして、コントローラ126は、光学センサ80の受光部84が受光した光の強さに関する情報から用紙ガイド9の現在位置に関する情報を取得し、その情報をコンピュータ140に向けて送信する(S238)。
コンピュータ140は、インクジェットプリンタ1から用紙ガイド9の現在位置に関する情報を受信する(S208)。そして、コンピュータ140は、受信した情報に基づき、印刷データを生成する(S210)。ここでは、コンピュータ140は、インクジェットプリンタ1から送られてきた用紙ガイド9の現在位置に関する情報から、給紙トレイ8に実際にセットされている媒体Sのサイズに関する情報を取得し、その情報から、これから印刷しようとする媒体Sのサイズに合うように画像が印刷されるような印刷データを生成する。コンピュータ140は、生成した印刷データをインクジェットプリンタ1に向けて送信する(S212)。
インクジェットプリンタ1のコントローラ126は、コンピュータ140からの印刷データを受信すると(S240)、その受信した印刷データに基づき印刷処理を実行し(S242)、媒体Sに印刷を施す。
===媒体のサイズと横幅寸法の関係===
図11は、媒体Sの各種定形サイズと、その横幅寸法とを具体的に示したものである。図12は、各種媒体Sの横幅寸法の関係を具体的に示したものである。ここでは、最も大きいサイズの媒体が「letter」となっている。この「letter」から、「A4」、「往復はがき」、「B5」、「A5」、「2L」、「A6」、「はがき」、「L」、「名刺」、「カード」の順に横幅寸法が小さくなっている。このように媒体Sの種類に応じて横幅寸法が異なることから、横幅寸法を検出することによって、媒体Sの種類を判別することも可能となる。
しかも、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、位置センサ150により、用紙ガイド9の任意の位置を検出することができる。このことから、横幅寸法にあまり差がない媒体、例えば、「letter」と「A4」や、「A4」と「はがき」、「A6」と「はがき」、「名刺」と「カード」などについても、用紙ガイド9の位置を的確に検出して、媒体Sの種類をそれぞれ比較的簡単に判別することも可能となる。
なお、ここで行われる位置センサ150からの検出結果に基づく媒体Sの種類を判別する処理は、インクジェットプリンタ1のコントローラ126により行われても良く、また外部に接続されたコンピュータ140により行われても良い。
===まとめ===
以上本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、給紙トレイ8に設けられた用紙ガイド9の位置を検出するための位置センサ150として、位置検出用パターン70、72と、この位置検出用パターン70、72を読み取る光学センサ80とを備えたことで、用紙ガイド9の位置を非接触にて検出することができる。これによって、印刷前に給紙トレイ8にセットされた媒体Sのサイズを調べることができるとともに、媒体Sのサイズを長期間にわたり的確に検出することができる。
また、本実施形態にあっては、位置検出用パターン70として、用紙ガイド9の移動方向に沿って、光学センサ80の発光部82から発光された光の反射率が異なるパターンが設けられているから、用紙ガイド9の給紙トレイ8に対する任意の位置を高精度に検出することができる。
また、本実施形態にあっては、用紙ガイド9の任意の位置を検出することができることから、横幅寸法にあまり差がない媒体、例えば、「letter」と「A4」や、「A4」と「はがき」、「A6」と「はがき」、「名刺」と「カード」などについても、各々簡単に判別することも可能にすることができる。
また、本実施形態にあっては、給紙トレイ8にセットされた媒体Sのサイズを位置センサ150により印刷前に事前に調べることができることで、印刷しようとする媒体Sのサイズの合わせて印刷データを生成することができる。これにより、ユーザーにより設定された媒体Sのサイズが、実際に印刷しようとする媒体Sのサイズと異なる場合であっても、実際に印刷しようとする媒体Sのサイズに合った適切な印刷処理を実行することができる。
===他の給紙ユニットの構成===
図13は、他の給紙ユニット4の構成について説明するための図である。ここでは、給紙ユニット4には、給紙トレイ8と、用紙ガイド9A、9Bとが設けられている。給紙トレイ8には、印刷される媒体Sがセットされる。用紙ガイド9A、9Bは、給紙トレイ8にセットされた用紙等の媒体Sの位置ずれを規制するために設けられている。媒体Sは、これら2つの用紙ガイド9A、9Bの間にセットされる。2つの用紙ガイド9A、9Bは、給紙トレイ8にセットされた媒体Sを左右両側から挟み込んで、印刷時に媒体Sが、印刷部、即ちプラテン14側へと送られるときに、媒体Sに位置ずれが生じないように媒体Sを案内するようになっている。なお、これら2つの用紙ガイド9A、9Bのうちのいずれか一方は、本発明の規制ガイドに相当し、また他方は、本発明の他の規制ガイドに相当する。
また、2つの用紙ガイド9A、9Bは、同図に示すように、給紙トレイ8の横幅方向、即ち図中矢印C方向に沿ってそれぞれスライド移動自在に設けられている。2つの用紙ガイド9A、9Bは、相互に連動して図中矢印C方向に沿って移動するように構成されている。すなわち、一方の用紙ガイド9Aが移動すると、他方の用紙ガイド9Bも連動して移動するようになっている。つまり、これら2つの用紙ガイド9A、9Bを相互に連動して移動させるような図示しない機構が給紙トレイ8の裏部等に設けられている。ここでは、一方の用紙ガイド9Aが他方の用紙ガイド9Bから離れる方向に移動した場合、他方の用紙ガイド9Bもこれに連動して、一方の用紙ガイド9Aから離れる方向に移動するようになっている。また、一方の用紙ガイド9Aが他方の用紙ガイド9Bに接近する方向に移動した場合には、他方の用紙ガイド9Bについてもこれに連動して、一方の用紙ガイド9Aに接近する方向に移動するようになっている。これにより、給紙トレイ8にセットされる媒体Sが、必ず給紙トレイ8の中央にセットされるようにすることができる。
このように各々スライド移動自在に設けられた2つの用紙ガイド9A、9Bを備えた場合には、2つの用紙ガイド9A、9Bのうちの少なくとも一方の用紙ガイドの位置を検出することにより、給紙トレイ8にセットされた媒体Sの横幅寸法を取得することができる。ここでは、左側の用紙ガイド9Aの位置を検出するために、当該用紙ガイド9Aに光学センサ80が設けられている。また、この光学センサ80に対応して当該用紙ガイド9Aの移動方向に沿って位置検出用パターン74が給紙トレイ8上に設けられている。これにより、媒体Sのサイズや種類についても判別することができる。
===他の位置検出用パターン<1>===
図14〜図16は、本発明の位置検出用パターンとして、他の位置検出用パターンの例をそれぞれ示したものである。図14は、色の濃度がそれぞれ異なる複数のパターン75A、75B、75C、75D、75Eを設けた場合を示している。図15は、黒色の領域BKの縦方向の長さがそれぞれ異なる複数のパターン76A、76B、76C、76D、76Eを設けた場合を示している。図16は、黒色の領域BKがそれぞれ異なる位置に設けられた複数のパターン77A、77B、77Cを設けた場合を示している。
図14に示す複数のパターン75A、75B、75C、75D、75Eには、色の濃度が濃いパターン75A、75Bや、色の濃度が薄いパターン75D、75Eがある。ここで、各パターン75A、75B、75C、75D、75Eは、用紙ガイド9の移動方向に沿って、相互に間隔をあけて離散して配置されている。各パターン75A、75B、75C、75D、75Eは、発光部82から発光された光の反射率が異なっている。すなわち、最も色の濃度が濃いパターン75Aが、最も光の反射率が低く、また、最も色の濃度が薄いパターン75Eが、最も光の反射率が高い。各パターン75A、75B、75C、75D、75Eの間には、白色の領域WHが設けられている。
用紙ガイド9に設けられた光学センサ80は、これらの複数のパターン75A、75B、75C、75D、75Eのうちのいずれか1つのパターンの上方に位置したときに、そのパターンを読み取ることができる。パターン75A、75B、75C、75D、75Eは、それぞれ色の濃度が異なることから、光学センサ80の受光部84が受光する光の強さも異なる。このことから、光学センサ80の受光部84が受光する光の強さを調べれば、光学センサ80がどのパターンの上方に位置しているのかチェックすることができる。これにより、用紙ガイド9の位置を検出することができる。なお、光学センサ80が白色の領域WHの上方に位置した場合には、用紙ガイド9の位置を検出することはできない。
ここで、給紙トレイ8に定形サイズの媒体Sがセットされたときに、用紙ガイド9が設置されるポイントに、各パターン75A、75B、75C、75D、75Eが各々分散して設けられれば、どのような種類の媒体Sが給紙トレイ8にセットされたのかを簡単に確認することができる。
なお、この場合、光学センサ80の発光部82のスポット径は、前述した実施形態のように、パターン75A、75B、75C、75D、75Eの幅寸法Nとほぼ等しいか、若しくはそれよりも大きく設定される必要はない。
図15に示す複数のパターン76A、76B、76C、76D、76Eには、黒色の領域BKの縦方向の長さが短いパターン76Eや、黒色の領域BKの縦方向の長さが長いパターン76Aがある。各パターン76A、76B、76C、76D、76Eは、用紙ガイド9の移動方向に沿って相互に間隔をあけて離散して配置されている。光学センサ80の発光部82のスポット径は、パターン76A、76B、76C、76D、76Eの幅寸法Nとほぼ等しいか、若しくはそれよりも大きく設定される。このため、光学センサ80の発光部82から各パターン76A、76B、76C、76D、76Eに向けて光が発せられたときに、各パターン76A、76B、76C、76D、76Eにおける光の反射率はそれぞれ異なる。すなわち、黒色の領域BKの縦方向の長さが最も長いパターン76Aが、最も光の反射率が低く、また、黒色の領域BKの縦方向の長さが最も短いパターン76Eが、最も光の反射率が高い。各パターン76A、76B、76C、76D、76Eの間には、白色の領域WHが設けられている。
用紙ガイド9に設けられた光学センサ80は、これらの複数のパターン76A、76B、76C、76D、76Eのうちのいずれか1つのパターンの上方に位置したときに、そのパターンを読み取ることができる。すなわち、各パターン76A、76B、76C、76D、76Eは、それぞれ発光部82から発光された光の反射率が異なるから、光学センサ80の受光部84が受光する光の強さを調べれば、光学センサ80がどのパターンの上方に位置しているのか調べることができる。これにより、用紙ガイド9の位置を検出することができる。なお、光学センサ80が白色の領域WHの上方に位置した場合には、用紙ガイド9の位置を検出することはできない。
図16に示す複数のパターン77A、77B、77Cには、黒色の領域BKが左寄りに配置されたパターン77Aや、黒色の領域BKが中央部に配置されたパターン77B、黒色の領域BKが右寄りに配置されたパターン77Cがある。
ここでは、各パターン77A、77B、77C毎に、光学センサ80A、80B、80Cが対応して設けられる。すなわち、黒色の領域BKが左寄りに配置されたパターン77Aには、当該パターン77Aに対応する1つの光学センサ80Aが設けられ、また、黒色の領域BKが右寄りに配置されたパターン77Cにも、当該パターン77Cに対応して1つの光学センサ80Cが設けられる。これらの光学センサ80A、80B、80Cは、1つの用紙ガイド9に一体的に設けられる。
用紙ガイド9の移動により、光学センサ80A、80B、80Cのうちのいずれか1つの光学センサが、これに対応するパターン77A、77B、77Cの黒色の領域BKの上方に位置すれば、用紙ガイド9の位置を検出することができる。すなわち、例えば、光学センサ80Aが、これに対応するパターン77Aの黒色の領域BKの上方に位置すれば、受光部84が受光する光の強さが異なる。これによって、光学センサ80Aがパターン77Aの黒色の領域BKの上方に位置していることが確認され、したがって、用紙ガイド9の位置を検出することができる。
なお、ここでは、光学センサ80A、80B、80Cのうちのどれか1つが、パターン77A、77B、77Cのうちのいずれかの1つの黒色の領域BKの上方に位置していなければ、用紙ガイド9の位置を検出することはできない。
===他の位置検出用パターン<2>===
図17は、本発明の位置検出用パターンとして、他の位置検出用パターンの例を示したものである。ここでは、位置検出用パターンとして、直角三角形状の黒色の領域BKを1つ有する第1パターン78Aと、直角三角形状の黒色の領域BK1、BK2、BK3を複数有する第2パターン78Bとが設けられている。ここで、第1パターン78Aは、直角三角形状に形成された黒色の領域BKと、同じく直角三角形状に形成された白色の領域WHとを有している。これら2つの領域BK、WHは、相互に斜辺どうしが密着して、横長な長方形状の第1パターンをなしている。
一方、第2パターン78Bは、ここでは、直角三角形状の黒色の領域BK1、BK2、BK3を3つ有している。各黒色の領域BK1、BK2、BK3は、用紙ガイド9の移動方向に沿って、相互に間隔をあけて離散して配置されている。さらに本実施形態では、各黒色の領域BK1、BK2、BK3の大きさが異なっている。ここでは、黒色の領域BK1の大きさが最も大きく、次に黒色の領域BK2、黒色の領域BK3の順になっている。これら黒色の領域BK1、BK2、BK3は、用紙ガイド9の位置検出をより高精度に行うために設けられている。
すなわち、第1パターン78Aでは、直角三角形状の黒色の領域BKが1つしか設けられていないことから、この第1パターン78Aのみに基づいて用紙ガイド9の位置検出を行ったときに、横幅寸法にあまり差がない媒体Sの場合に、媒体Sの横幅寸法を正確に検出することができず、媒体Sの種類を的確に把握することが困難になる虞がある。そこで、第1パターンの他に、第2パターン78Bも併用して位置検出を行う。
第2パターン78Bの3つの黒色の領域BK1、BK2、BK3は、それぞれ横幅寸法にあまり差がない媒体Sの種類をより正確に判別することができるようにするために、それらの媒体Sの横幅寸法に対応する位置付近にそれぞれ設けられている。例えば、黒色の領域BK1は、「letter」、「A4」および「往復はがき」の間の判別をより正確に行うために設けられる。また、黒色の領域BK2は、「A6」、「はがき」および「L」の間の判別をより正確に行うために設けられる。また、黒色の領域BK3は、「名刺」および「カード」の間の判別をより正確に行うために設けられる。これら3つの黒色の領域BK1、BK2、BK3が設けられていることによって、横幅寸法が非常に近い媒体Sの種類をより高精度に判別することができるようになる。
なお、ここでは、これら第1パターン78Aおよび第2パターン78Bを各々個別に検出するために、2つの光学センサ80D、80Eが、用紙ガイド9に一体的に設けられている。
また、ここでは、直角三角形状の黒色の領域BK、BK1、BK2、BK3を有する第1パターン78Aおよび第2パターン78Bを用いた場合について説明したが、これら第1パターン78Aおよび第2パターン78Bの代わりに、図9で説明するような、用紙ガイド9の移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンが設けられても良い。
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る印刷システムの一実施形態について、印刷装置としてインクジェットプリンタ1を備えた場合を例に説明する。図18は、本発明に係る印刷システムの一実施形態の外観構成を示したものである。この印刷システム300は、コンピュータ140と、表示装置304と、入力装置306とを備えている。コンピュータ140は、パーソナルコンピュータなどをはじめとする各種コンピュータにより構成される。
コンピュータ140は、フロッピーディスクドライブ装置314やCD−ROMドライブ装置316などの読み取り装置312を備える。この他に、コンピュータ140は、例えば、MO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVDドライブ装置などを備えても良い。また、表示装置304は、CRTディスプレイやプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等など、各種表示装置により構成される。入力装置306は、キーボード308やマウス310などにより構成される。
図19は、本実施形態の印刷システムのシステム構成の一例を示したブロック構成図である。コンピュータ140は、フロッピーディスクドライブ装置314やCD−ROMドライブ装置316などの読み取り装置312の他に、CPU318と、メモリ320と、ハードディスクドライブ322とを備えている。
CPU318は、コンピュータ140の全体の制御を行う。また、メモリ320には、各種データが記憶される。ハードディスクドライブ322には、本実施形態のインクジェットプリンタ1等の印刷装置を制御するためのプログラムとして、プリンタドライバなどがインストールされている。CPU318は、ハードディスクドライブ322に記憶されたプリンタドライバなどのプログラムを読み込んで、プログラムに従って動作する。また、CPU318には、コンピュータ140の外部に設置された表示装置304や入力装置306、インクジェットプリンタ1などが接続される。
なお、このようにして実現された印刷システム300は、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係る印刷装置としてインクジェットプリンタについて説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、印刷装置(インクジェットプリンタ1等)側にて行っていた処理の一部をコンピュータ140側にて行ってよく、また印刷装置(インクジェットプリンタ1等)とコンピュータ140との間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
<給紙部について>
前述した実施の形態では、本発明の給紙部として、印刷装置(インクジェットプリンタ1)の背部に、媒体Sが斜めにセットされるような給紙トレイ8を例にして説明したが、本発明の給紙部にあっては、このような給紙トレイ8に限らない。つまり、媒体Sが斜めではなく水平にセットされる給紙トレイを備えた給紙部であっても良い。また、印刷装置に着脱自在に装着されるような給紙カセットなども、本発明の給紙部に該当する。この他、印刷される媒体Sがセットされる部位であれば、いかなる部位も、本発明の給紙部に該当する。
<規制ガイドについて>
前述した実施の形態では、本発明の規制ガイドとして、図1や図6、図9に示すようなつまみ部10を有する長方形状の用紙ガイド9を例にして説明したが、本発明の規制ガイドにあってはこのような用紙ガイドに限らない。つまり、セットされた媒体の端部近傍にて媒体の位置ずれを規制するために、給紙部に相対的に移動自在に設けられたガイドであれば、どのようなタイプや形状の規制ガイドであっても構わない。
<光学センサについて>
前述した実施の形態では、本発明の光学センサとして、図4や図6、図7、図9に示すような、給紙方向に沿って発光部82および受光部84が配列されたセンサが開示されていたが、本発明の光学センサは、必ずしもこのような構成にする必要はない。つまり、給紙部側に設けられた位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、位置検出用パターンによって反射された光を受ける受光部とを備えれば、どのようなタイプの光学センサであっても構わない。
<位置検出用パターンについて>
前述した実施の形態では、本発明の位置検出用パターンとして、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って異なる位置検出用パターン70と、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って色の濃度が異なる位置検出用パターン72とを例にして説明したが、本発明の位置検出用パターンにあっては、これらのパターンに限られない。すなわち、規制ガイド(用紙ガイド9)の給紙部に対する位置を検出するためのパターンであれば、どのようなパターンであっても構わない。
また、前述した実施の形態では、給紙部へとの位置検出用パターンの形成方法として、シート材や接着テープなどに印刷されたりして給紙トレイ8に貼付等により設ける方法を開示したが、本発明の位置検出用パターンを給紙部側に設ける方法としては、このような方法に限らない。すなわち、位置検出用パターンは、必ずしも給紙トレイ8に設けられる必要はなく、また、貼付などにより必ずしも設けられる必要はない。つまり、例えば、給紙トレイ8の表面に、コーティングや塗装等により直接パターンを形成したり、また、ざらつき面を加工により形成するなどして、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って光の反射率が異なるパターンを形成しても良い。また、この他に、光学センサ100と反射部との間の距離に応じて、光学センサ100から発せられた光の反射率が異なることを利用して、給紙トレイ8上に凹凸部を設けて位置検出用パターンを形成するようにしても良い。
また、光の反射率が異なるパターンとして、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って異なる位置検出用パターン70と、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って色の濃度が異なる位置検出用パターン72とを例にして説明したが、これらの位置検出用パターン70、72に限られない。すなわち、規制ガイド(用紙ガイド9)の移動方向に沿って光の反射率が異なるパターンであれば、どのようなパターンであっても良い。
<位置検出用パターンの色>
前述した実施の形態では、位置検出用パターン70、72の色として、白色と黒色とを用いていたが、本発明の位置検出用パターンにあっては、このような色に限られない。すなわち、例えば、ブルーやイエロ、レッド、グリーンなど、様々な色が用いられても良い。
また、位置検出用パターン70、72を構成するための1つの色として、給紙トレイ8等の給紙トレイ8の下地色を用いても良い。つまり、例えば、図6や図8で説明するような位置検出用パターンの場合には、直角三角形状の黒色の領域BKまたは白色の領域WHを、給紙トレイ8等の給紙トレイ8の下地色により形成しても良い。すなわち、黒色の領域BKおよび白色の領域WHのうちのどちらか一方のみを印刷やシール等により形成する。
<検出部について>
前述した実施の形態では、本発明の検出部として、印刷装置(インクジェットプリンタ1)のコントローラ126により、光学センサから出力された信号に基づき、規制ガイド(用紙ガイド9)の位置を検出していたが、本発明の検出部にあっては、このような場合に限らない。すなわち、本発明の検出部としては、光学センサから出力された信号に基づき、規制ガイドの位置を検出する専用の処理回路を備えても良い。また、本発明の検出部にあっては、インクジェットプリンタ1の外部にを備えても良い。
<他の規制ガイドについて>
前述した実施の形態では、本発明の他の規制ガイドとして、図6で説明したような給紙トレイ8の右側に沿って設けられた突起部62Bと、図13で説明したように、給紙トレイ8に対して相対的に移動自在に設けられた用紙ガイド9Bとを例にして説明したが、本発明の他の規制ガイドにあっては、これらに限られない。
<印刷装置について>
前述した実施の形態では、本発明に係る印刷装置としては、前述したようなインクジェットプリンタ1の場合を例にして説明したが、このような印刷装置に限らず、他の方式によりインクを吐出するインクジェットプリンタをはじめ、その他、インクを吐出しないタイプのプリンタ、例えば、ドットインパクト式プリンタや熱転写プリンタ、またレーザービーム式プリンタなど、印刷機能を備えた装置であれば、どのような装置であっても本発明の印刷装置に含まれる。
<媒体について>
媒体Sについては、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、印刷対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
本発明に係る印刷装置の一実施形態の斜視図。 印刷装置の内部構成を説明した斜視図。 印刷装置の搬送部を示す断面図。 印刷装置のシステム構成を示すブロック構成図。 印刷処理の一例を説明するフローチャート。 給紙ユニットを説明するための説明図。 光学センサの構成例を説明する図。 位置検出用パターンの一例を詳しく示した図。 他のタイプの位置検出用パターンの一例を示した図。 処理手順の一例を説明する説明図。 媒体の各種定形サイズの横幅寸法の説明図。 媒体の各種定形サイズと横幅寸法との関係の説明図。 他の給紙ユニットの一例を説明する図。 他の位置検出用パターンの一例を説明する図。 他の位置検出用パターンの一例を説明する図。 他の位置検出用パターンの一例を説明する図。 他の位置検出用パターンの一例を説明する図。 本発明に係る印刷システムの一例の外観を示す斜視図。 本発明に係る印刷システムの一例のシステム構成を示すブロック構成図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 操作パネル、3 排紙部、4 給紙ユニット、
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレイ、8 給紙トレイ、9 用紙ガイド、
9A 用紙ガイド、9B 用紙ガイド、10 つまみ部、13 給紙ローラ、
14 プラテン、15 搬送モータ、17A 搬送ローラ、17B 排紙ローラ、
18A フリーローラ、18B フリーローラ、21 ヘッド、31 ポンプ装置、
35 キャッピング装置、41 キャリッジ、42 キャリッジモータ、
44 プーリ、45 タイミングベルト、46 ガイドレール、
48 インクカートリッジ、49 カートリッジ装着部、51 リニア式エンコーダ、
53 紙検知センサ、62A 突起部、62B 突起部、70 位置検出用パターン、
72 位置検出用パターン、74 位置検出用パターン、75A パターン、
75B パターン、75C パターン、75D パターン、75E パターン、
76A パターン、76B パターン、76C パターン、76D パターン、
76E パターン、77A パターン、77B パターン、77C パターン、
78A 第1パターン、78B 第2パターン、80 光学センサ、
80A 光学センサ、80B 光学センサ、80C 光学センサ、80D 光学センサ、80E 光学センサ、82 発光部、84 受光部、90 センサ制御部、
92 A/D変換部、122 バッファメモリ、124 イメージバッファ、
126 コントローラ、127 メインメモリ、128 キャリッジモータ制御部、
129 通信インターフェース、130 搬送制御部、132 ヘッド駆動部、
134 ロータリ式エンコーダ、140 コンピュータ、150 位置センサ、
300 印刷システム、304 表示装置、306 入力装置、308 キーボード、
310 マウス、312 読み取り装置、314 フロッピーディスクドライブ装置、
316 CD−ROMドライブ装置、318 CPU、320 メモリ
322 ハードディスクドライブ、

Claims (15)

  1. (A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
    (B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、
    (C)前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
    (D)前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
    (E)前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部と、
    (F)を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記位置検出用パターンは、前記規制ガイドの移動方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記位置検出用パターンは、前記規制ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンであることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記光の反射率が異なるパターンは、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記規制ガイドの移動方向に沿って異なるパターンであることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記光の反射率が異なるパターンは、前記規制ガイドの移動方向に沿って色の濃度が異なるパターンであることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  6. 前記位置検出用パターンは、前記発光部から発せられた光の反射率が異なる複数のパターンからなることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  7. 前記光の反射率が異なる複数のパターンは、それぞれ色の濃度が異なることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記光の反射率が異なる複数のパターンは、それぞれ少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が各パターン毎に異なることを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  9. 前記光の反射率が異なる複数のパターンは、それぞれ前記媒体の定形サイズに対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記規制ガイドとは反対の側から前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、他の規制ガイドを備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷装置。
  11. 前記光学センサによる前記規制ガイドの位置の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の印刷装置。
  12. (A)印刷される媒体がセットされる給紙部と、
    (B)前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、
    (C)前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
    (D)前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
    (E)前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部と、
    (F)を備え、
    (G)前記位置検出用パターンは、前記規制ガイドの移動方向に沿って設けられ、かつ前記規制ガイドの移動方向に沿って、前記発光部から発せられた光の反射率が異なるパターンであり、
    (H)前記光の反射率が異なるパターンが、少なくとも2以上の異なる色の領域を有し、各色の領域の割合が前記規制ガイドの移動方向に沿って異なるパターンであり、
    (I)前記規制ガイドの反対側から前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するための他の規制ガイドを備え、
    (J)前記光学センサによる前記規制ガイドの位置の検出は、前記媒体に対して印刷を施す際に行われる
    (K)を備えたことを特徴とする印刷装置。
  13. 媒体に対して印刷を施す際に、
    給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドの前記給紙部に対する位置を、
    前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
    発光部および受光部を有し、前記発光部から前記位置検出用パターンに対して光を発して、前記位置検出用パターンから反射された光を前記受光部にて受け、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
    を用いて検出することを特徴とする印刷方法。
  14. 媒体に対して印刷を施す際に、前記媒体がセットされた給紙部に対して相対的に移動自在に設けられ、前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制する規制ガイドの前記給紙部に対する位置を検出するために、
    前記規制ガイド側に設けられた光学センサの発光部から、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンに向けて光を発光させるステップと、
    前記光学センサから出力された、前記光学センサの受光部が受けた、前記位置検出用パターンから反射された光の強さに応じた信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するステップと、
    を実行することを特徴とするプログラム。
  15. コンピュータと、このコンピュータと通信可能な印刷装置とを具備した印刷システムであって、
    前記印刷装置は、印刷される媒体がセットされる給紙部と、
    前記給紙部にセットされた前記媒体の端部近傍にて前記媒体の位置ずれを規制するために、前記給紙部に対して相対的に移動自在に設けられた規制ガイドと、
    前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出するために、前記給紙部側に設けられた位置検出用パターンと、
    前記規制ガイド側に設けられ、前記位置検出用パターンに向けて光を発する発光部と、前記位置検出用パターンから反射された光を受ける受光部とを有し、前記受光部が受けた光の強さに応じた信号を出力する光学センサと、
    前記光学センサから出力された前記信号に基づき、前記給紙部に対する前記規制ガイドの位置を検出する検出部と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
JP2004245444A 2004-08-25 2004-08-25 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム Pending JP2006062143A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004245444A JP2006062143A (ja) 2004-08-25 2004-08-25 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム
US11/210,782 US20060045601A1 (en) 2004-08-25 2005-08-25 Printing apparatus and printing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004245444A JP2006062143A (ja) 2004-08-25 2004-08-25 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006062143A true JP2006062143A (ja) 2006-03-09

Family

ID=36109032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004245444A Pending JP2006062143A (ja) 2004-08-25 2004-08-25 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006062143A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060045601A1 (en) Printing apparatus and printing method
JPWO2004011262A1 (ja) 液体吐出装置、及び、印刷システム
JP4110907B2 (ja) 記録装置、記録方法、プログラム、およびコンピュータシステム
EP1614544B1 (en) Device, system, and method for discharging liquid
US10532589B2 (en) Printing apparatus and method for controlling printing
JP2008132613A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
EP1535747A1 (en) Recording apparatus, recording method, program, computer system
JP2009286140A (ja) 印刷装置
JP2011121271A (ja) 記録方法
JP5115521B2 (ja) 印刷装置、及び、印刷方法
JP2003246129A (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法
JP4496725B2 (ja) 印刷装置
JP2009148954A (ja) 記録装置及び搬送制御方法
JP3982455B2 (ja) 液体吐出装置、印刷装置、調整方法および印刷システム
US7618114B2 (en) Liquid ejection method and liquid ejecting apparatus
JP2006062144A (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム
JP2006062142A (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラムおよび印刷システム
JP4067771B2 (ja) 画像記録装置
JP4433853B2 (ja) 媒体判別装置、媒体判別方法、印刷装置、プログラム及び印刷システム
JP2003254721A (ja) 印刷シートの判別装置、印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷シートの判別方法
JP3502004B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2011051747A (ja) 印刷装置および印刷媒体の端部検出方法
JP2013063834A (ja) 印刷装置およびその制御方法
JP2006062143A (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム、および印刷システム
JP2008114999A (ja) シート供給装置