JP2006061828A - 酸性水及びアルカリ性水の製造方法 - Google Patents

酸性水及びアルカリ性水の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】劇薬を含む薬品の購入、処理が不要で、現場で即座に実行可能な、金属、樹脂、及び回路基板等の洗浄用の酸(アルカリ)性水、並びに、土壌、排(廃)水、セメント、及びモルタル等のpH調節用の酸(アルカリ)性水の製造方法を提供する。
【解決手段】可搬な陽(陰)イオン交換塔の新品もしくは再生品をセットするステップと、所定の弁を開閉し、pHが6以上で8以下の原水を陽(陰)イオン交換塔に供給するステップと、陽(陰)イオン交換塔から得られた酸(アルカリ)性の処理済水を、洗浄又はpH調節を目的として使うステップと、処理済水のpHを判定するステップと、処理済水のpH値が規定範囲外になると、所定の弁を開閉し、薬注用強酸(アルカリ)を陽(陰)イオン交換塔に供給して、陽(陰)イオン交換塔の機能を再生する複数のステップと、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸性水及びアルカリ性水の製造方法に係り、特に、金属、樹脂、もしくは回路基板等の洗浄の現場で、又は、土壌、排(廃)水、セメント、もしくはモルタル等のpH調節の現場で、通常に入手できる補給水を用いて即座に実行可能な、酸性水及びアルカリ性水の製造方法に関するものである。
金属製品、樹脂製品、又は回路基板等金属と樹脂を複合したものの洗浄に際しては、対象物の汚れの性質に合わせたpHを有する洗浄水が必要であるが、洗浄水としては、pHが所望の範囲にあれば、特定の物質に関する純度等他の性質は必ずしもクリティカルではない。
また、土壌、排(廃)水、セメント、又はモルタル等のpH調節に際しては、対象物の元のpHをキャンセルして中和(pHを約7にする)できるpH調節水が必要であるが、pH調節水としては、pHが所望の範囲にあれば、特定の物質に関する純度等他の性質はクリティカルではない。
従来は、そのような場合でも、一定のpHと特定の物質に関する純度等他の性質に関する一定の特性を有する酸性水又はアルカリ性水を前もって準備して保管しておき、現場に持ち込むか、現場に原料を持ち込んで何らかの化学反応又は溶解反応により、所定のpHを有する酸性水又はアルカリ性水を生成する必要があった。
これらの酸性水、アルカリ性水、又はその原料の保管、運搬、反応等に際しては、薬品として購入して処理しなければならず、さらに劇薬としての取扱いが必要な場合があり、購入及び取扱いに手間がかかる上に高価についていた。
本発明の目的は、上記の問題を解決するため、劇薬を含む薬品の購入、処理が不要で、現場で即座に実行可能な、金属、樹脂、及び回路基板等の洗浄用の酸性水、並びに、土壌、排(廃)水、セメント、及びモルタル等のpH調節用の酸性水の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記の問題を解決するため、劇薬を含む薬品の購入、処理が不要で、現場で即座に実行可能な、金属、樹脂、及び回路基板等の洗浄用の、アルカリ性水、並びに、土壌、排(廃)水、セメント、及びモルタル等のpH調節用のアルカリ性水の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の本発明による酸性水の製造方法は、可搬なカチオン(陽イオン)交換塔の新品もしくは再生品をセットするステップと、所定の弁を開閉して、pHが6以上で8以下の原水を前記カチオン交換塔に供給するステップと、前記カチオン交換塔から得られた酸性の処理済水を、洗浄又はpH調節を目的として使うステップと、前記処理済水のpHを判定するステップと、前記処理済水のpH値が規定範囲外になると、所定の弁を開閉して、薬注用強酸を前記カチオン交換塔に供給して、前記カチオン交換塔の機能を再生する複数のステップと、を含むことを特徴とする。
また、請求項2の本発明によるアルカリ性水の製造方法は、可搬なアニオン(陰イオン)交換塔の新品もしくは再生品をセットするステップと、所定の弁を開閉して、pHが6以上で8以下の原水を前記アニオン交換塔に供給するステップと、前記アニオン交換塔から得られたアルカリ性の処理済水を、洗浄又はpH調節を目的として使うステップと、前記処理済水のpHを判定するステップと、
前記処理済水のpH値が規定範囲外になると、所定の弁を開閉し、薬注用強アルカリを前記アニオン交換塔に供給して、前記アニオン交換塔の機能を再生する複数のステップと、を含むことを特徴とする。
本発明による、酸性水の製造方法によれば、通常に入手できる補給水を用いて、現場で即座に必要な量だけ酸性水を得ることができるので、薬品の保管、運搬、又は劇薬としての危険な取扱い作業の必要がなく、安価かつ安全に金属、樹脂、及び回路基板等を洗浄し、土壌、排(廃)水、セメント、及びモルタル等のpH調節を行うことができる。
本発明による、アルカリ性水の製造方法によれば、通常に入手できる補給水を用いて、現場で即座に必要な量だけアルカリ水を得ることができるので、薬品の保管、運搬、又は劇薬としての危険な取扱い作業の必要がなく、安価かつ安全に金属、樹脂、又は回路基板等を洗浄し、土壌、排(廃)水、セメント、又はモルタル等のpH調節を行うことができる。
以下、本発明に係る実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1、図2は、本発明による第1の実施例である、酸性水の製造方法を説明する図であり、図1はフローチャート、図2は対応する装置の模式図である。
図2において、未使用又は使用途中の強酸性カチオン(陽イオン)交換樹脂22を内蔵するカチオン交換塔20に対して、後述の図1のステージ2を通す、即ち、HCl(塩酸)、HSO(硫酸)等の化学薬品を用いると、強酸性カチオン交換樹脂に結合しているCa、Mg、Na、K、等の陽イオンをHイオンで置換する、即ちカチオン交換樹脂の特徴であるHイオンを強酸性カチオン交換樹脂に電着させ、カチオン交換塔を新品相当の再生品とすることができる。
市水、井水、工水、中水、海水等、通常の現場にある補給水のpHは約6〜8である。
ただし海水は、実際には例えば他の補給水で希釈しないと、イオン交換樹脂のイオン交換能力がすぐ失われてしまうので、一般には実用的ではない。
しかし、例えば海水に漬かった物体の水洗洗浄排水など、海水の混合した補給水については、本実施例の原水として使うことができる。
図2において、この補給水を原水40とする。
図1のステージ1(原水処理)に示すように、ステップ1において、カチオン交換塔の新品もしくは再生品をセットし、ステップ2において図2の弁1、2、3、4、5を開け、弁6、7、8、9、10を閉じる。
そうすると図2において、原水40はカチオン交換塔20に供給され、薬注用強酸(HCl又はHSO)30はカチオン交換塔20に供給されないので、原水のみが強酸性カチオン交換樹脂に、例えば通水線速度LV20m/時にて通水される。
原水中に中性塩、又はアルカリの形で含有されていた、Ca、Mg、Na、K、等のカチオンが、強酸性カチオン樹脂に電着させてあったH(水素イオン)を置換し、通水後の処理済水中にはH+が、中性塩の形で含有されていたCa、Mg、Na、K、等のカチオンの電荷当量に大よそ相当する分だけ増加する。
この結果、集水板24を経た処理済水は原水のpHに拘わらず酸性になり、処理済水50のpHはpH測定計93でモニタすると、例えば標準的な強酸性カチオン交換樹脂である、イオン交換基としてスルホ基(−SOH)を備えたスチレン−DVB(Di−Vinyl−Benzene)共重合体の場合、2.9〜3.4を示す。
生産した処理済水50中のHイオンは安定に存在し、例えば、生産日より6ヶ月後にpH=2.9、1年後にpH=3.2と、長時間経過してもpHが若干しか変動しないという特徴がある。
pHが時間経過と共に若干上昇するのは、処理水中に含まれる炭酸として含まれるCOが徐々に気化することにより、酸性度が低下するからである。
このように、一旦生産した処理済水50は酸性を呈し、そのpHは安定している。
図1のステージ1のステップ3Aを参照すると、洗浄を目的として、有機物又は金属等の表面に付着した酸溶解性物質を含む対象物を、処理済水50中に浸漬する、又は上記対象物に処理済水を吹きかけると、Hが上記有機物又は酸溶解性物質と反応し始める。
上記反応の結果、有機物は分解され、酸溶解性物質は処理済水に分解されて溶解する。
実例として、pH=2.9の処理済水50中に通常使用している10円硬貨を投入し、3時間〜6時間〜12時間と観察を続けると、目視で確認できる範囲で硬貨の表面が下記のように変化し、処理済水のpHが下記のように変化した。
3時間経過後、10円硬貨の表面の汚れ(有機物)が徐々に剥離し、その際のpHは3.8を示した。
6時間経過後、10円硬貨の表面の汚れ(有機物)が全体の60%程度剥離し、その際のpHは4.5を示した。
12時間経過後、10円硬貨の表面の汚れ(有機物)が全体の99%剥離し、その際のpHは5.9を示した。
これを考察するに、pH=2.9の酸性水は、金属の表面に付着した有機物等と反応し、有機物を分解し、そのため有機物は硬貨から剥離した。
その証明として、処理済水のpHは除々に上昇した、即ち有機物の分解が進むにつれ、処理済水の酸性度は低下した。
処理済水50の最終的なpHが国及び各都道府県の排水の基準pH域に達した場合は、そのまま放流しても問題がない。
図1のステージ1のステップ3Bを参照すると、pH調節を目的として、上記のように生産した酸性の処理済水50は、土壌、排(廃)水、セメント、及びモルタル等の対象物のpH調節に際して、アルカリ性の対象物のpHをモニタしながら、より中性側、中和、又は酸性側の所望の値に調節したい場合に使うことができる。
強酸性カチオン交換樹脂は、原水をある一定量だけ通水すると、酸性の処理済水50を生産する能力が失われ、原水がそのまま、処理済水として出てくる。
この限界点は、図1のステージ1のステップ4に示すように、処理済水50のpHを図2のpH測定計93によりモニタすることにより把握できる。
図1のステージ2(カチオン交換樹脂再生)を参照すると、限界点に達した強酸性カチオン交換樹脂は、HCl(塩酸)、H2SO4(硫酸)等の化学薬品を用いることにより再生でき、繰り返して使える。
即ち、ステージ2では、ステップ5(再生ライン)で、図2の弁1、7、3、6を開け、原水の残液を排水ピット95、96に排出する。
ステップ6(沈静)で、全弁1〜10を閉じた後、ステップ7(薬注ライン)で、弁1、2、8、9、3、4、10を開け、弁6、7、5を閉じる。
最後のステップ7において、薬注用強酸(HCl又はHSO)30がカチオン交換塔20に、弁8、9、及びエゼクター(吸引バルブ)91を介して注入され、強酸性カチオン交換樹脂22を再生する。
このようにすると、劇薬である薬注用強酸を現場で直接希釈して所望のpHの酸性水を得る場合に比べて、発熱を伴う危険な希釈作業を省くことができる。
ステップ6の終了後にカチオン交換塔20を予備の新品(再生品)に取替え、使用済みのカチオン交換塔を持ち返って、ステップ7を専門工場で実施すると、劇薬である薬注用強酸を現場で取り扱うという危険な作業を省くことができる。
図3、図4は、本発明による第2の実施例である、アルカリ性水の製造方法を説明する図であり、図3はフローチャート、図4は対応する装置の模式図である。
図4において、未使用又は使用途中の強アルカリ性アニオン(陰イオン)交換樹脂23を内蔵するアニオン交換塔21に対して、後述の図3のステージ2を通す、即ち、NaOH(苛性ソーダ)等の化学薬品を用いると、強アルカリ性アニオン交換樹脂に結合しているCl、NO 、SO 2−、HCO 、等の陰イオンをOHイオンで置換する、即ちアニオン交換樹脂の特徴であるOHイオンを強アルカリ性アニオン交換樹脂に電着させ、アニオン交換塔を新品相当の再生品とすることができる。
市水、井水、工水、中水、海水等、通常の現場にある補給水のpHは約6〜8である。
ただし海水は、実際には例えば他の補給水で希釈しないと、イオン交換樹脂のイオン交換能力がすぐ失われてしまうので、一般には実用的ではない。
しかし、例えば海水に漬かった物体の水洗洗浄排水など、海水の混合した補給水については、本実施例の原水として使うことができる。
図4において、この補給水を原水40とする。
図3のステージ1(原水処理)に示すように、ステップ1において、アニオン交換塔の新品もしくは再生品をセットし、ステップ2において図4の弁1、2、3、4、5を開け、弁6、7、8、9、10を閉じる。
そうすると図4において、原水40はアニオン交換塔21に供給され、薬注用強アルカリ(NaOH)31はアニオン交換塔21に供給されないので、原水のみが強アルカリ性アニオン交換樹脂に、例えば通水線速度LV20m/時にて通水される。
原水中に中性塩、又は酸の形で含有されていた、Cl、NO 、SO 2−、HCO 、等のアニオンが、強アルカリ性アニオン樹脂に電着させてあったOH(水酸化イオン)を置換し、通水後の処理済水中にはOHが、中性塩の形で含有されていたCl、NO 、SO 2−、HCO 、等のアニオンの電荷当量に大よそ相当する分だけ増加する。
この結果、集水板24を経た処理済水は原水のpHに拘わらずアルカリ性になり、処理済水51のpHはpH測定計93でモニタすると、例えば標準的な強酸性アニオン交換樹脂である、イオン交換基として4級アンモニウム基(−N(CH・OH)を備えたスチレン−DVB共重合体の場合、10.5〜11.2を示す。
生産した処理済水51中のOHイオンは安定に存在し、例えば、生産日より6ヶ月後にpH=10.5、1年後にpH=9.8と、pHが時間経過と共に若干しか変動しないという特徴がある。
pHが時間経過と共に若干減少するのは、大気中の酸素Oと処理済水中のHCO3塩基の反応の結果、COが徐々に気化することにより、アルカリ性度が低下するからである。
このように、一旦生産した処理済水51はアルカリ性を呈し、そのpHは安定している。
図3のステージ1のステップ3Aを参照すると、洗浄を目的として、油脂又は金属等の表面に付着した酸不溶性物質を含む対象物を、処理済水51中に浸漬する、又は上記対象物に処理済水を吹きかけると、OHが上記有機物又は酸不溶性物質と反応し始める。
上記反応の結果、油脂は分解され、酸不溶性物質は処理済水に分解されて溶解し、脱脂現象が起きる。
実例として、pH=11.2の処理済水中に通常使用しているプリント基板を投入し、3時間〜6時間〜12時間と観察を続けると、目視で確認できる範囲でプリント基板の表面が下記のように変化し、処理済水51のpHが下記のように変化した。
3時間経過後、プリント基板の表面の汚れ(ハンダ付け用油脂を含む有機物)が徐々に剥離し、その際のpHは10.2を示した。
6時間経過後、プリント基板の表面の汚れ(有機物)が全体の60%程度剥離し、その際のpHは9.5を示した。
12時間経過後、プリント基板の表面の汚れ(有機物)が全体の98%剥離し、その際のpHは8.1を示した。
これを考察するに、pH=11.2のアルカリ性水は、金属の表面に付着した有機物等と反応し、有機物を分解し、そのため有機物は硬貨から剥離した。
その証明として、処理済水のpHは除々に上昇下降した、即ち有機物の分解が進むにつれ、処理済水のアルカリ性度は低下した。
処理済水51の最終的なpHが国及び各都道府県の排水の基準pH域に達した場合は、そのまま放流しても問題がない。
従来、プリント基板等の脱脂には、かつてはフロンが良く使われ、環境問題を抑えるためイソプロピル系のアルコールが主流になっているが、本処理済水51は、その安価な代替品となることができる。
図3のステージ1のステップ3Bを参照すると、pH調節を目的として、上記のように生産したアルカリ性処理済水51は、土壌、排(廃)水、セメント、及びモルタル等の対象物のpH調節に際して、酸性の対象物のpHをモニタしながら、より中性側、中和、又はアルカリ性側の所望の値に調節したい場合に使うことができる。
例えば、酸性土壌の土質改良、排(廃)水の中和が、特別な化学薬品を用意しなくても、現場にある補給水を利用して可能になる。
また、セメントの凝固に際しては、酸化カルシウムCaOを水HOと反応させて水酸化カルシウムCa(OH)に変える必要がある。
この凝固反応の触媒として、過去においては、Clイオンを含む海水が用いられたこともあったが、鉄筋などの腐食を招いてしまうので、一般には用いることができない。
本発明によるアルカリ性処理済水は、その水酸基OHがセメント凝固の触媒役としてのClを代替し、鉄筋の腐食の原因となるカソード反応を抑制し、常にアノード反応をしているので、鉄筋の腐食を防止し、凝固性を向上できる。
さらに、海水等を含む砂、砂利等の表面に付着しているClを洗浄、中和も同時に行うので、凝固後の硬度劣化も防止できる。
さて、強アルカリ性アニオン交換樹脂は、原水をある一定量だけ通水すると、アルカリ性の処理済水を生産する能力が失われ、原水がそのまま、処理済水として出てくる。
この限界点は、図3のステージ1のステップ4に示すように、処理済水51のpHを図4のpH測定計93によりモニタすることにより把握できる。
図3のステージ2(アニオン交換樹脂再生)を参照すると、限界点に達した強アルカリ性アニオン交換樹脂は、NaOH(苛性ソーダ)等の化学薬品を用いることにより再生でき、繰り返して使える。
即ち、ステージ2では、ステップ5(再生ライン)で、図4の弁1、7、3、6を開け、原水の残液を排水ピット95、96に排出する。
ステップ6(沈静)で、全弁1〜10を閉じた後、ステップ7(薬注ライン)で、弁1、2、8、9、3、4、10を開け、弁6、7、5を閉じる。
最後のステップ7において、薬注用強アルカリ(NaOH)31がアニオン交換塔21に弁8、9、及びエゼクター(吸引バルブ)91を介して注入され、強アルカリ性アニオン樹脂23を再生する。
このようにすると、劇薬である薬注用強アルカリを現場で直接希釈して所望のpHのアルカリ性水を得る場合に比べて、発熱を伴う危険な希釈作業を省くことができる。
ステップ6の終了後にアニオン交換塔21を予備の新品(再生品)に取替え、使用済みのアニオン交換塔を持ち返って、ステップ7を専門工場で実施すると、劇薬である薬注用強アルカリを現場で取り扱うという危険な作業を省くことができる。
本発明による第1の実施例におけるフローチャートである。 本発明による第1の実施例における、対応する装置の模式図である。 本発明による第2の実施例におけるフローチャートである。 本発明による第2の実施例における、対応する装置の模式図である。
符号の説明
1、2、3、4、5,6、7、8、9、10 弁(バルブ)
20 カチオン(陽イオン)交換塔
21 アニオン(陰イオン)交換塔
22 強酸性カチオン交換樹脂
23 強アルカリ性アニオン交換樹脂
24 集水板
30 薬注用強酸(HCl又はHSO
31 薬注用強アルカリ(NaOH)
40 原水
50、51 処理済水
91 エゼクター(吸引バルブ)
93 pH測定計
95、96 排水ピット

Claims (2)

  1. 可搬なカチオン(陽イオン)交換塔の新品もしくは再生品をセットするステップと、
    所定の弁を開閉して、pHが6以上で8以下の原水を前記カチオン交換塔に供給するステップと、
    前記カチオン交換塔から得られた酸性の処理済水を、洗浄又はpH調節を目的として使うステップと、
    前記処理済水のpHを判定するステップと、
    前記処理済水のpH値が規定範囲外になると、所定の弁を開閉し、薬注用強酸を前記カチオン交換塔に供給して、前記カチオン交換塔の機能を再生する複数のステップと、
    を含むことを特徴とする酸性水の製造方法。
  2. 可搬なアニオン(陰イオン)交換塔の新品もしくは再生品をセットするステップと、
    所定の弁を開閉して、pHが6以上で8以下の原水を前記アニオン交換塔に供給するステップと、
    前記アニオン交換塔から得られたアルカリ性の処理済水を、洗浄又はpH調節を目的として使うステップと、
    前記処理済水のpHを判定するステップと、
    前記処理済水のpH値が規定範囲外になると、所定の弁を開閉し、薬注用強アルカリを前記アニオン交換塔に供給して、前記アニオン交換塔の機能を再生する複数のステップと、
    を含むことを特徴とするアルカリ性水の製造方法。
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