JP2006059193A - クレジットカード管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】クレジットカード利用限度額を適正に設定することができるシステムを提供する。
【解決手段】
クレジットカード管理システムは、クレジットカード会員の現在の可処分所得の範囲にてクレジットカード利用限度額を設定する。更に、クレジットカード正会員は、家族会員の利用限度額を設定することができる。更に、クレジットカード会員には、利用実績情報の電子データを送信し、クレジットカード会員のコンピュータの家計簿ソフトウエアに書き込む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、クレジットカード会社がクレジットカード会員の利用実績、利用限度額等を管理するためのクレジットカード管理システムに関する。
クレジットカード会社は、クレジットカード入会申込時の本人の属性情報、外部信用情報、および、クレジットカードの利用実績により、クレジットカード会員をグループに分類し、その分類結果に従って、クレジットカード利用限度額を決める。即ち、クレジットカード会員の信用レベル、現在の財務状況等の情報を収集して、利用限度額を設定しているわけではない。従って、クレジットカード利用限度額が適正に設定されないことがあり、クレジットカードの未払いが生ずることがあった。
クレジットカード会社は、クレジットカード会員の家族にも家族会員として、クレジットカードを自由に利用できるシステムを提供している場合がある。この場合、家族会員が、クレジットカード正会員が購入することを了承していない高額な商品を購入することができる。以降、「クレジットカード会員」とは、当該クレジットカードの正会員とその家族会員を包含するものとして述べる。
クレジットカード会社は、クレジットカード利用限度額及び利用実績を、クレジットカード会員へ、郵便等によって通知していた。従って、クレジットカード会員は、クレジットカード会社から郵送された利用限度額及び利用実績を、自宅のコンピュータの家計簿ソフトウエアにキーボードから入力しなければならなかった。
本発明の目的は、クレジットカード利用限度額を適正に設定し、それをクレジットカード利用実績情報と共にクレジットカードの会員に、電子データとして送信することができるシステムを提供することにある。
本発明によると、クレジットカード管理システムは、クレジットカード会員に関する個人情報を含むクレジットカード会員属性データベースと、クレジットカード会員のクレジットカードの利用実績情報を含むクレジットカード利用実績データベースと、クレジットカード会員のクレジットカード利用限度額を算出するクレジットカード利用限度額算出部と、クレジットカード会員とデータを交信する通信部と、を有し、上記通信部を介して、上記クレジットカード会員のコンピュータに上記クレジットカード会員のクレジットカード利用実績とクレジットカード利用限度額の電子データを送信する。
本発明によると、クレジットカード会員は、自宅のコンピュータの家計簿ソフトウエアによって、クレジットカード利用状態を容易に管理することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面により詳細に説明する。図1Aは、本発明によるクレジットカード管理システムの構成を示す。クレジットカード会員の自宅または勤務先1001には、クレジットカード会員のコンピュータ1002と家計簿データベース1005が設けられている。コンピュータ1002は、通信用プログラム1003、及び、家計簿ソフトウエア1004を有する。
クレジットカード会社1008は、コンピュータ1009、クレジットカード利用実績データベース1012、月次クレジットカード利用限度額データベース1013、及び、クレジットカード会員属性データベース1014を有する。クレジットカード利用実績データベース1012の内容は、図13を参照して説明する。月次クレジットカード利用限度額データベース1013の内容は、図14を参照して説明する。クレジットカード会員属性データベース1014は、図8に示されるクレジットカード会員別月次可処分所得テーブル、および、図9に示されるクレジットカード正会員属性テーブル、および、図10に示されるクレジットカード家族会員属性テーブルを有する。
コンピュータ1009は、クレジットカード管理プログラム1010、及び、通信用プログラム1011を有する。
クレジットカード会員が管理または保有するコンピュータ1002とクレジットカード会社のコンピュータ1009は、ネットワーク1006で互いに接続されている。クレジットカード正会員が所持する携帯電話1015またはPHSとクレジットカード会社のコンピュータ1009は、ネットワーク1007で互いに接続されており、e-mailにより電子情報を交信することができる。
図1Bは、クレジットカード管理プログラム1010の内容を示す。クレジットカード管理プログラム1010は、クレジットカード会員別の基準月次可処分所得算出機能1016、クレジットカード会員別の月次可処分所得算出機能1017、クレジットカード会員別のクレジットカード利用限度額算出機能1018、クレジットカード正会員が指定するクレジットカード会員のクレジットカード利用限度額登録機能1019を有する。
クレジットカード会員またはその家族会員は、コンピュータ1002の家計簿ソフトウエア1004を使用して、家計データを入力する。入力した家計データは家計簿データ1005に保存され管理される。クレジットカード会員またはその家族会員は、月に1回の頻度で定期的に、家計データを加工し、現在から過去1か月分の可処分所得を算出する。これを以後、月次可処分所得と呼ぶ。月次可処分所得の算出は、家計簿ソフトウエアまたはこれに関連するソフトウエアによって実行してよい。また、クレジットカード会員またはその家族会員が、表計算ソフトウエア等によって算出してもよい。図11は、月次可処分所得の算出方法の一例を示す。
算出した月次可処分所得情報は、暗号化等のセキュリティ処理が施され、該クレジットカード会員またはその家族会員の識別情報と共に、クレジットカード会員のコンピュータ1002の通信用プログラム1003を介して、クレジットカード会社のコンピュータ1009の通信用プログラム1011に送信される。
基準月次可処分所得算出機能1016は、図7の基準月次可処分所得を算出する式を用いて基準月次可処分所得Z(N,X)を算出する。図7の計算式の「税込み年収」項には、図9のクレジットカード正会員属性テーブルのクレジットカード入会時の年収情報格納フィールド9004に示されるクレジットカード正会員の入会時年収と、図10のクレジットカード家族会員テーブルのクレジットカード入会時の年収情報格納フィールド10005に示される、クレジットカード正会員に属する全てのクレジットカード家族会員の入会時本人年収の合計を全て加算した値を代入する。
図7の計算式の「生活保護所帯支給金額F(X)」項には、図6の生活保護所帯支給金額一覧表から求めた生活保護所帯支給金額F(X)を代入する。図6を参照して説明する。生活保護所帯支給金額一覧表は、国または地方自治体で決められている家族数別の生活保護所帯支給金額を示す。この、生活保護所帯支給金額、即ち、「最低限生活するために必要な資金」を、図7の計算式の「生活保護所帯支給金額F(X)」項に代入する。
家族数Xは、図9のクレジットカード正会員属性テーブルの子供の人数情報格納フィールド9006に示されるクレジットカード正会員の子供の数と、クレジットカード正会員の配偶者有無情報格納フィールド9005に示される配偶者の有無から、算出する。
図7の計算式の「所得税」項、「厚生年金」項、及び、「社会保険」項には、クレジットカード会社が独自に、標準的な値を規定した場合にはそれを代入する。又は、クレジットカード会員入会時に、個人の属性情報として取得し、図9または図10に示されるデータベースで管理している場合には、それを利用してもよい。
月次可処分所得算出機能1017は、基準月次可処分と当該クレジットカード会員またはその家族会員から受信した月次可処分所得情報とを比較し、両者のうち少ない額を選択し、これを月次可処分所得とする。
クレジットカード会員別のクレジットカード利用限度額算出機能1018は、月次可処分所得にリスク率αを乗じた値を、暫定月次クレジットカード利用限度額として設定する。リスク率αは、クレジットカード会員の月次可処分所得の内、実際に当該クレジットカード会員が、クレジットカードを利用する金額の割合であり、0以上且つ1以下である。リスク率αは、クレジットカード会社により独自に設定できる。
一方、クレジットカード会社のコンピュータ1009は、クレジットカード会員の家族会員を含めた平均月次クレジットカード支払実績を、図12に示される式に従って予め算出し、それをクレジットカード利用実績データベース1012に格納しておく。
クレジットカード利用限度額算出機能1018は、クレジットカード利用実績データベース1012に格納された平均月次クレジットカード支払実績と暫定月次クレジットカード利用限度額を比較し、両者のうち大きいほうの値を、最大月次クレジットカード利用限度額として設定する。こうして設定された最大月次クレジットカード利用限度額は、クレジットカード正会員及びその家族会員の月次クレジットカード利用限度額を表す。
クレジットカード会社のコンピュータ1009は、設定した最大月次クレジットカード利用限度額を、クレジットカード会員のコンピュータ1002又は携帯電話1015に通知する。クレジットカード正会員は、通知された最大月次クレジットカード利用限度額の範囲内にて、家族会員の月次クレジットカード利用限度額を設定し、それクレジットカード会社のコンピュータ1009に送信する。
クレジットカード利用限度額登録機能1019は、クレジットカード正会員が指定するクレジットカード会員のクレジットカード利用限度額が最大月次クレジットカード利用限度額より小さい場合に、それを月次クレジットカード利用限度額データベース1013に登録する。
以降1ヶ月間は、クレジットカード正会員は、最大月次クレジットカード利用限度額の範囲内でクレジットカードを利用することができる。また、クレジットカード正会員のクレジットカード家族会員は、家族会員の月次クレジットカード利用限度額の範囲内でクレジットカードを利用することができる。
一方、クレジットカード会員のコンピュータ1002とクレジットカード会社のコンピュータ1009との間でネットワーク1006を介して、通信セッションが確立された時に、クレジットカード会社のコンピュータ1009は、クレジットカード会員のコンピュータ1002から、当該クレジットカード正会員のID情報を取得する。クレジットカード会社のコンピュータ1009は、このID情報をキーとして、クレジットカード利用実績データベース1012から、当該クレジットカードの正会員および家族会員の月次クレジットカード利用実績情報を検索し、検索した月次クレジットカード利用実績情報を、暗号化等のセキュリティ処理を施し、クレジットカード会員のコンピュータ1002に送信する。
クレジットカード会員のコンピュータ1002の家計簿ソフトウエア1004は、クレジットカード会社のコンピュータ1009から送信された月次クレジットカード利用実績情報を、家計データの一部として家計簿データベース1005に格納する。
クレジットカード会社のコンピュータ1009は、クレジットカード会員の月次クレジットカード利用実績情報と家族会員の月次クレジットカード利用限度額を、クレジットカード会員のコンピュータ1002の家計簿ソフトウエア1004のデータ形式と同一のデータ形式に変換して、送信する。従って、クレジットカード会員は、クレジットカード会員の月次クレジットカード利用実績情報と家族会員の月次クレジットカード利用限度額をキーボード等にて入力する必要がなく、簡単に、クレジットカード利用状況を管理することができる。
図13は、クレジットカード利用実績データベース1012の内容を示す。クレジットカード利用実績データベース1012は、各クレジットカード会員のクレジットカードの利用実績情報を示す。クレジットカード利用実績データベース1012は、クレジットカード会員のクレジットカード番号情報格納フィールド13001、クレジットカード会員のクレジットカード正会員のクレジットカード番号情報格納フィールド13002、クレジットカード会員が購入した商品の購入年月日情報格納フィールド13003、クレジットカード会員が購入した商品の購入商品情報格納フィールド13004、クレジットカード会員が購入した商品の購入数量情報格納フィールド13005、及び、クレジットカード会員が購入した商品の購入金額情報格納フィールド13006を有する。
図14は、月次クレジットカード利用限度額データベース1013の内容を示す。月次クレジットカード利用限度額データベース1013は、各クレジットカード会員の月次クレジットカード利用限度額データベースを示す。月次クレジットカード利用限度額データベース1013は、クレジットカード会員のクレジットカード番号情報格納フィールド14001、クレジットカード会員のクレジットカード正会員のクレジットカード番号情報格納フィールド14002、クレジットカード正会員の月次クレジットカード利用限度額情報格納フィールド14003、及び、クレジットカード会員の月次クレジットカード利用限度額情報格納フィールド14004を有する。
図8を参照して、クレジットカード会員属性データベース1014のクレジットカード会員別月次可処分所得テーブルを説明する。クレジットカード会員別月次可処分所得テーブルは、個人を識別するクレジットカード番号情報が格納されたクレジットカード番号情報格納フィールド8001、月次可処分所得情報格納フィールド8002、及び、基準月次可処分所得情報格納フィールド8003を有する。クレジットカード番号情報格納フィールド8001は、クレジットカードの正会員とクレジットカード家族会員の双方のクレジットカード番号を管理する。月次可処分所得情報格納フィールド8002は、クレジットカード会員のクレジットカード番号に関連付けして、クレジットカード会員の月次可処分所得を管理する。
月次可処分所得情報格納フィールド8002に格納される月次可処分所得は、クレジットカード会員のコンピュータ1002の家計簿ソフトウエア1004が、家計簿データベース1005を参照し、図11に示される計算式を用いて算出したものである。
基準月次可処分所得8003に格納される基準月次可処分所得は、クレジットカード会社のコンピュータ1009のクレジットカード管理プログラムの基準月次可処分所得算出機能1016が、図6、図9、および、図10に示されるデータを参照し、図7に示される計算式を用いて算出したものである。
図9を参照して、クレジットカード会員属性データベース1014のクレジットカード正会員属性テーブルを説明する。クレジットカード正会員属性テーブルは、クレジットカードの正会員が当該クレジットカードの入会手続きを行なった時に取得した当該正会員の属性情報を格納し管理する。クレジットカード正会員属性テーブルは、クレジットカード番号情報格納フィールド9001、クレジットカード正会員の生年月日情報格納フィールド9002、クレジットカード正会員のクレジットカード入会日情報格納フィールド9003、クレジットカード正会員のクレジットカード入会時の年収情報格納フィールド9004、クレジットカード正会員の配偶者有無情報格納フィールド9005、及び、クレジットカード正会員の子供の人数情報格納フィールド9006を有する。
図10を参照して、クレジットカード会員属性データベース1014のクレジットカード家族会員属性テーブルを説明する。クレジットカード家族会員属性テーブルは、クレジットカードの家族会員が当該クレジットカードの家族会員入会手続きを行なった時に取得した当該家族会員の属性情報を格納し管理する。クレジットカード家族会員属性テーブルは、家族会員のクレジットカード番号情報格納フィールド10001、クレジットカード正会員のクレジットカード番号情報格納フィールド10002、クレジットカード家族会員の生年月日情報格納フィールド10003、クレジットカード家族会員のクレジットカード入会日情報格納フィールド10004、及び、クレジットカード家族会員のクレジットカード入会時の年収情報格納フィールド10005を有する。
次に、図2、及び、図3を参照して、本発明のクレジットカード管理システムの処理を説明する。
ステップ2001にて、クレジットカード会員のコンピュータ1002は、クレジットカード正会員または家族会員が、家計簿データ1005にアクセスし、家計簿データに、新規情報の追加、または、変更等の更新指示を行なったか否かを判定する。新規情報の追加、または、変更等の更新指示があった場合には、ステップ2002に進む。
ステップ2002にて、クレジットカード会員のコンピュータは、家計簿データベース1005の更新処理を行なう。
ステップ2003にて、クレジットカード会員のコンピュータ1002は、クレジットカード正会員または家族会員が、ネットワーク1006を介して、クレジットカード会社のコンピュータ1009と同期処理の指示を行ったか否かを判定する。同期処理の指示を行った場合には、ステップ2004に進む。
ステップ2004にて、クレジットカード会員のコンピュータ1002は、クレジットカード会社のコンピュータ1009とセッション開始処理を行なう。セッションが確立されると、ステップ2005にて、クレジットカード会員のコンピュータは、家計簿ソフトウエア1004によって、家計簿データベース1005に格納されている、過去1ケ月間の家計情報より、図11に示される式を用いて月次可処分所得Yを算出する。算出した月次可処分所得Yを、家計簿データベース1005に格納する。
ステップ2006にて、クレジットカード会員のコンピュータは、算出したクレジットカード会員の月次可処分所得Yに、クレジットカード会員を識別するためのID情報を付与し、クレジットカード会社のコンピュータ1009に送信する。ここでクレジットカード会員を識別するためのID情報は、クレジットカード会員のクレジットカード番号でもよいし、別途、定義したID情報でもよい。
ステップ2007にて、クレジットカード会社のコンピュータは、クレジットカード利用実績データベース1012及びクレジットカード会員属性データベース1014を参照して、クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額を算出する。このステップ2007の処理の詳細は、図15に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップ2008にて、クレジットカード会社のコンピュータは、算出したクレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額を、クレジットカード会員の月次クレジットカード利用限度額データベース1013に格納する。即ち、図14に示す月次クレジットカード利用限度額データベース1013の当該クレジットカード会員のクレジットカード番号が記録されているレコードの、正会員の月次クレジットカード利用限度額情報格納フィールド14003、および、月次クレジットカード利用限度額情報格納フィールド14004に格納する。
ステップ2009にて、クレジットカード会社のコンピュータは、当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額を、当該クレジットカードの正会員が所持している携帯電話に通知する。尚、携帯電話の代わりにPHSに通知してもよい。また、携帯電話及びPHSに通知する手段として、電子メールを使用してよいが、電子メール以外の方法で通知してもよい。
ステップ2013にて、当該クレジットカードの正会員が所持している携帯電話は、クレジットカード会社から、当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額通知を着信したか否かを判定する。着信した場合には、図3のステップ3003にて、当該クレジットカードの正会員が所持している携帯電話はクレジットカード正会員本人に対して着信通知を行なう。
ステップ2010にて、クレジットカード会社のコンピュータは、当該クレジットカード会員の正会員または家族会員を含めた最近1ケ月間のクレジットカード利用実績を、クレジットカード会員のコンピュータに送信する。クレジットカード利用実績は、図13のクレジットカード利用実績データベース1012に示されるデータ形式によって送信される。
ステップ2011にて、クレジットカード会員のコンピュータは、クレジットカード会社のコンピュータから、当該クレジットカード会員の正会員または家族会員を含めた最近1ケ月間のクレジットカード利用実績を受信する。ステップ2012にて、クレジットカード会員のコンピュータは、受信した情報を、当該クレジットカード会員のコンピュータが管理する家計簿データベース1005に格納する。ここでは、受信した情報と、既に格納されているクレジットカード利用実績を比較し、両者の差分の情報を追加する。
図3のステップ3001にて、クレジットカード会員のコンピュータは、クレジットカード会員により、セッション終了指示が入力されたか否かを判定する。セッション終了指示が入力された場合には、ステップ3002にて、クレジットカード会員のコンピュータは、クレジットカード会社のコンピュータとセッション終了処理を行う。それにより、クレジットカード会員のコンピュータと、クレジットカード会社のコンピュータとの間における、可処分所得情報、および、クレジットカードの利用実績の情報交換、および、当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額算出のための一連の処理が完了する。
次に、図4及び図5を参照して、クレジットカード正会員が、クレジットカード家族会員の月次クレジットカード利用限度額を設定する処理を説明する。ステップ4001にて、クレジットカード正会員は、本人が所持する携帯電話に、当該クレジットカード家族会員の最大月次クレジットカード利用限度額を入力し、送信ボタンを押す。クレジットカード正会員は、このクレジットカード家族会員の最大月次クレジットカード利用限度額を設定する処理を何時でもできるが、図3のステップ3003にて、クレジットカード正会員の携帯電話に、クレジットカード会社から最大月次クレジットカード利用限度額が通知されたときに行ってもよい。この場合、クレジットカード正会員本人は、携帯電話の画面から、着信した最大月次クレジットカード利用限度額を参照し、家族会員の月次最大利用限度額を入力し、クレジットカード会社のコンピュータへの返信として送信ボタンを押す。
ステップ4002にて、携帯電話は、家族会員の月次最大利用限度額をクレジットカード正会員のID情報と共に、クレジットカード会社のコンピュータへ送信する。勿論、ID情報の代わりに、当該クレジットカード正会員のクレジットカード番号を用いてもよい。
ステップ4003にて、クレジットカード会社のコンピュータ1009は、クレジットカード正会員のID情報、及び、当該クレジットカード正会員によって指定された当該クレジットカード正会員に属するクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額を受信する。クレジットカード会社のコンピュータは、家族会員月次最大利用限度額が、図15に示される処理で算出した当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額を超えていないかを判定する。
家族会員月次最大利用限度額が、当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額を超えている場合には、ステップ4004にて、クレジットカード会社のコンピュータは、当該クレジットカード正会員の携帯電話に、当該クレジットカード正会員が設定した家族会員月次最大利用限度額は無効である旨とその理由の通知を行なう。家族会員月次最大利用限度額が、当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額の範囲内であれば、ステップ4005にて、クレジットカード会社のコンピュータは、当該クレジットカード正会員に属するクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額が有効と判断する。クレジットカード会社のコンピュータは、月次クレジットカード利用限度額データベース1013の当該クレジットカード正会員に属するクレジットカード家族会員のクレジットカード番号と一致するレコードの、月次クレジットカード利用限度額情報格納フィールド14004に、当該クレジットカード正会員に属するクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額を格納する。
ステップ4003およびステップ4004にて、当該クレジットカード正会員が設定したクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額が無効であった場合には、ステップ4005の格納処理は行なわれない。図2のステップ2008の格納処理によって、図14に示される月次クレジットカード利用限度額データベース1013の当該クレジットカード正会員に属するクレジットカード家族会員のクレジットカード番号と一致するレコードの、月次クレジットカード利用限度額情報格納フィールド14004に、当該クレジットカード正会員の月次クレジットカード利用限度額14003と同額の値が格納されている。即ち、クレジットカード家族会員の月次クレジットカード利用限度額は、当該クレジットカード正会員の月次クレジットカード利用限度額と同額である。
ステップ4006にて、クレジットカード会社のコンピュータは、当該クレジットカード正会員が所持する携帯電話に対して、当該クレジットカード正会員に属するクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額の設定が完了した旨と、設定したクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額を通知する。
図5を参照して説明する。ステップ5004にて、クレジットカード正会員が所持する携帯電話は、ステップ4004の設定無効通知を受信したか又はステップ4006の設定完了通知を受信したかを判定する。ステップ4004の設定無効通知を受信した場合には、ステップ5005にて、クレジットカード正会員が所持する携帯電話は、画面上にクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額の設定が無効である旨とその理由を表示する。ステップ4006の設定完了通知を受信した場合には、ステップ5006にて、クレジットカード正会員が所持する携帯電話は、画面上にクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額の設定が完了した旨とそのクレジットカード家族会員の月次最大利用限度額を表示する。
次に、ステップ4006の通知の処理の後に、クレジットカード会員のコンピュータとクレジットカード会社のコンピュータとの間でセッションが確立され、クレジットカード会社のコンピュータから、クレジットカード会員のコンピュータへ、クレジットカード正会員によって設定された、クレジットカード家族会員の月次最大利用限度額を通知する処理を説明する。
ステップ4007にて、クレジットカード会員のコンピュータは、クレジットカード会員から、セッション開始指示が行われたか否かを判定する。セッション開始指示が行われた場合には、ステップ4008にて、クレジットカード会員のコンピュータは、クレジットカード会社のコンピュータとのセッション開始処理を行なう。
ステップ4009にて、クレジットカード会社のコンピュータは、クレジットカードの家族会員とセッションが開始されたか否かを判定する。セッションが開始された場合には、ステップ4010にて、セッションを開始した相手のコンピュータを特定し、相手のコンピュータのクレジットカード会員のクレジットカード番号を特定する。特定したクレジットカード会員に含まれるクレジットカード家族会員の月次最大クレジットカード利用限度額を、クレジットカード月次利用限度額データベース1013内の当該クレジットカード会員に属する全てのクレジットカード家族会員のクレジットカード番号とそれぞれ一致するレコードを検索する。
ステップ4011にて、検索した結果、ヒットした場合には、ステップ4012にて、ヒットした当該クレジットカード会員に属する全てのクレジットカード家族会員のレコードから、月次クレジットカード利用限度額情報格納フィールド14004内の金額を取り出し、当該クレジットカード会員の、クレジットカード家族会員月次最大クレジットカード利用限度額情報として前記当該クレジットカード会員のコンピュータに通知する。
ステップ4011にて、検索した結果、1件もヒットしなかった場合には、当該クレジットカード会員のコンピュータとセッションが開始されていても、クレジットカード家族会員月次最大クレジットカード利用限度額情報の通知は行なわない。
ステップ4014にて、クレジットカード会員のコンピュータは、当該クレジットカード会員に属する全てのクレジットカード家族会員の、クレジットカード家族会員の月次最大クレジットカード利用限度額情報を受信したか否かを判定する。受信した場合には、図5のステップ5001にて、クレジットカード会員のコンピュータは、クレジットカード家族会員の月次最大クレジットカード利用限度額情報を、家計簿データベース1005に格納し、クレジットカード家族会員月次最大クレジットカード利用限度額情報の取得が完了する。
ステップ5002にて、その後、クレジットカード会員のコンピュータは、クレジットカード会員から、クレジットカード会社のコンピュータとのセッション終了指示が行なわれたか否かを判定する。セッション終了指示が行なわれた場合には、ステップ5003にて、クレジットカード会社のコンピュータとのセッション終了処理を行ない、一連の処理を終了する。
図15を参照して、クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額を算出する処理を説明する。これは、図2のステップ2007の処理であり、クレジットカード会社のコンピュータが実行する。ステップ15001にて、クレジットカード会社のコンピュータは、図2のステップ2006により当該クレジットカード会員のコンピュータから、当該クレジットカード会員の月次可処分所得とID情報を受信したか否かを判定する。受信した場合には、ステップ15002にて、クレジットカード会社のコンピュータは、クレジットカード会員属性データベース1014より、ID情報をキーとして、予め算出され格納されている当該クレジットカード会員の基準月次可処分所得情報を検索する。
ステップ15003にて、クレジットカード会社のコンピュータは、検索した結果、取得した当該クレジットカード会員の基準月次可処分所得の値と、ステップ15001で受信した当該クレジットカード会員の月次可処分所得の値とを比較する。比較した結果、もし、ステップ15001で受信した当該クレジットカード会員の月次可処分所得の値が、ステップ15002で検索した当該クレジットカード会員の基準月次可処分所得の値より大きいかまたは等しい場合には、ステップ15004に進み、当該クレジットカード会員の基準月次可処分所得を、当該クレジットカード会員の月次可処分所得の値として選択する。もし、ステップ15001で受信した当該クレジットカード会員の月次可処分所得の値が、ステップ15002で検索した当該クレジットカード会員の基準月次可処分所得の値よりも小さい場合には、ステップ15005に進み、ステップ15001で受信した当該クレジットカード会員の月次可処分所得の値を当該クレジットカード会員の月次可処分所得の値として選択する。
次に、ステップ15006にて、クレジットカード会社のコンピュータは、ステップ15005までの処理により選択した当該クレジットカード会員の月次可処分所得の値に、当該クレジットカード会社が予め規定した比率αを乗じて、当該クレジットカード会員の暫定月次クレジットカード利用限度額を算出する。ここでαとは、当該クレジットカード会員が、当該クレジットカード会員の可処分所得の内、どれ位クレジットカード利用に充てるかの割合を示している。αの取り得る値の範囲は、0以上且つ1以内であり、従って、算出した暫定クレジットカード利用限度額は、前記当該クレジットカード会員の月次可処分所得の内数となる。
ステップ15007にて、クレジットカード会社のコンピュータは、クレジットカード利用実績データベース1012から、家族会員まで含めた当該クレジットカード会員の、月間における最大のクレジットカード利用実績金額、即ち、月次最大クレジットカード利用実績額を検索し取得する。次に、ステップ15008にて、ステップ15007にて検索した月次クレジットカード最大利用実績額と、ステップ15006で算出した暫定クレジットカード利用限度額とを比較する。
もし、ステップ15007で検索した当該クレジットカード会員の月次クレジットカード最大利用実績額の値が、ステップ15006で算出した当該クレジットカード会員の暫定月次クレジットカード利用限度額より大きいかまたは等しい場合には、ステップ15009に進み、ステップ15007で検索した当該クレジットカード会員の月次クレジットカード最大利用実績額の値を当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額として選択する。もし、ステップ15007で検索した当該クレジットカード会員の月次クレジットカード最大利用実績額の値が、ステップ15007で算出した当該クレジットカード会員の暫定月次クレジットカード利用限度額よりも小さい場合には、ステップ15010に進み、ステップ15007で算出した当該クレジットカード会員の暫定月次クレジットカード利用限度額を当該クレジットカード会員の最大月次クレジットカード利用限度額として選択する。
以上説明したように、本発明によるクレジットカード管理システムによると、クレジットカードの正会員は、当該クレジットカード会員に属するクレジットカード家族会員が一定以上の高額商品を購入しないように、クレジットカードの正会員自身により、クレジットカード会社が設定するクレジットカード月次利用限度額の範囲内で、クレジットカード家族会員の月次利用限度額を自由に設定することができるため、クレジットカード家族会員の月次利用額を統制し不慮の支出を防止することができる。また、クレジットカード会員のコンピュータの家計簿ソフトウエアと、クレジットカード会社のコンピュータとの間でデータの交信が行える。クレジットカード会員は、クレジットカードの利用実績情報をクレジットカード会社から直接、家計簿ソフトウエアのデータ形式と同一のデータ形式の電子データとして入手する。従って、家計簿ソフトへのデータ入力の手間を低減することができる。また、クレジットカード会社にとっては、クレジットカード会員に対して、電子データとして直接、当該クレジットカード会員の利用実績情報を提供するサービスのサポートにより他社との差別化を図ることができる。また、クレジットカード会員のコンピュータと接続することで、当該クレジットカード会員の家計情報に関するデータを取得することが可能であるため、クレジットカード会員毎に月次利用限度額を高い精度で設定することができ、クレジットカードの未払いリスクの低減を実現することが可能となる。
以上、本発明の例を説明したが本発明は上述の例に限定されるものではなく特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者に理解されよう。
1001…クレジットカード会員の自宅または勤務先、1002…クレジットカード会員のコンピュータ、1003…通信用プログラム、1004…家計簿ソフトウエア、1005…家計簿データベース、1006、1007…ネットワーク、1008…クレジットカード会社、1009…クレジットカード会社のコンピュータ、1010…クレジットカード管理プログラム、1011…通信用プログラム、1012…クレジットカード利用実績データベース、1013…月次クレジットカード利用限度額データベース、1014…クレジットカード会員属性データベース、1015…携帯電話またはPHS、1016…クレジットカード会員別基準月次可処分所得算出機能、1017…クレジットカード会員別月次可処分所得算出機能、1018…クレジットカード会員別クレジットカード利用限度額算出機能、1019…クレジットカード正会員が指定した当該クレジットカード会員のクレジットカード利用限度額登録機能。
Claims (5)
- クレジットカード会員に関する個人情報を含むクレジットカード会員属性データベースと、クレジットカード会員のクレジットカードの利用実績情報を含むクレジットカード利用実績データベースと、クレジットカード会員のクレジットカード利用限度額を算出するクレジットカード利用限度額算出部と、クレジットカード会員とデータを交信する通信部と、を有し、上記通信部を介して、上記クレジットカード会員のコンピュータに上記クレジットカード会員のクレジットカード利用実績とクレジットカード利用限度額の電子データを送信することを特徴とするクレジットカード管理システム。
- 請求項1記載のクレジットカード管理システムにおいて、上記クレジットカード会員のコンピュータに送信する電子データは、上記クレジットカード会員のコンピュータの家計簿ソフトウエアのデータ形式と同一のデータ形式であることを特徴とするクレジットカード管理システム。
- 請求項1記載のクレジットカード管理システムにおいて、上記クレジットカード利用限度額算出部は、上記クレジットカード会員属性データベースに格納されている上記クレジットカード会員に関する個人情報に基づいて設定した上記クレジットカード会員のクレジットカード利用限度額と上記クレジットカード利用実績データベースに格納された上記クレジットカード会員のクレジットカードの利用実績を比較し、両者のうち大きい値を上記クレジットカード会員の最大クレジットカード利用限度額として設定することを特徴とするクレジットカード管理システム。
- 請求項1記載のクレジットカード管理システムにおいて、更に、クレジットカード正会員の家族会員のクレジットカード利用限度額を登録する家族会員利用限度額登録部を有し、該家族会員利用限度額登録部は、上記通信部を介して入力した上記クレジットカード正会員から上記クレジットカード正会員の家族会員のクレジットカード利用限度額を上記クレジットカード会員属性データベースに登録することを特徴とするクレジットカード管理システム。
- 請求項4記載のクレジットカード管理システムにおいて、上記家族会員利用限度額登録部は、上記クレジットカード正会員の家族会員のクレジットカード利用限度額が上記最大クレジットカード利用限度より小さい場合に、それを上記クレジットカード会員属性データベースに登録することを特徴とするクレジットカード管理システム。
Priority Applications (1)
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2004
- 2004-08-20 JP JP2004241449A patent/JP2006059193A/ja active Pending
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