JP2006058410A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録材と搬送部材との適正な接触状態を維持すると共に、記録材の走行を安定化して、紙しわの発生を防止することにより画像品質を維持することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 加熱部材1と加圧部材2とを備え、未定着トナー像が形成された記録材5を、加熱部材1と加圧部材2との間で形成される定着ニップ部Nに挿通させて、未定着トナー像の定着を行う定着装置10において、定着ニップ部Nより記録材搬送方向下流側にて、互いに対向して圧接するように配置され、対向部Pに記録材5を挿通させて搬送走行させる一対の搬送用回転体6A,6Bを備え、一対の搬送用回転体6のうち、記録材の画像形成側に対向する搬送用回転体6Bは、その幅が記録材5の最大通紙幅よりも広く、且つ、一対の搬送用回転体6A,6Bの対向部は、2kgf/cm2以下の圧力で圧接されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、未定着トナー像が形成された記録材を一対の定着ローラ間に通してトナー像を定着する電子写真複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した画像形成装置に使用される定着装置に関するものである。
特開2003−195663号公報
従来、電子写真プロセスを利用した複写機等の画像形成装置においては、記録材上に形成された未定着トナー像を定着して永久画像にする必要があり、その定着方式としては、溶剤定着方式、圧力定着方式及び加熱定着方式等が知られている。
しかし、上記溶剤定着方式、圧力定着方式は環境問題、定着性能等の観点から、いくつかの欠点を有しており、いずれも広く実用されていないのが現状である。そこで、このような未定着トナー像の定着には、加熱によってトナーを溶融させ記録材上にトナー像を定着させる加熱定着方式が一般に広く採用されている。
この加熱定着方式としては、少なくとも一方を加熱した一対のロール(加熱ロール及び加圧ロール)間に一定圧力を加え、このロール間の定着ニップ部に未定着トナー像を有する記録材を通過させて定着を行う熱ロール方式が従来より知られている。この熱ロール方式は、他の加熱定着装置と比べて低電力であり、定着部での紙づまりによる発火の危険性の少ないこと等の利点があることから最も広く使用されている定着方式である。
ところで、近年の画像形成装置への高画質化の要請に伴い、記録材上の画像には高い光沢が要求されるようになってきている。こうした高光沢の画像を得るためには記録材上のトナーを十分に溶融する必要があり、こうした要請に基づいた定着装置は、記録材上のトナーに多くの熱量を供給できるように、加熱温度を増加させたり定着ニップ部の長さを増大させたりして熱供給が十分に行えるような構成となっている。
このようにトナーを十分に溶融させた場合、記録材が定着装置の定着ニップ部から排出された後も記録材上のトナーは十分には冷却されず、トナーが十分に冷却される前に、記録材が搬送方向下流側に設けられた搬送部材にて形成された圧接部を通過することとなってしまう。このため、搬送部材にて形成された圧接部と記録材とが接触した箇所は、トナーの熱量が搬送部材に奪われて急激に冷却され、一方、圧接部と接触しない箇所は接触物が無いために冷却されず、記録材上のトナー表面の冷却状態が異なってしまう。
そこで、こうした問題を解決するために、平滑な搬送部材を設けてトナーの冷却状態を均一にする定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述の先行技術においては、定着装置のニップ部と平滑な搬送部材との間で記録材が保持されるため、記録材の走行状態によっては、搬送部材と記録材との間で不均一な接触が発生し易く、これによる紙しわの発生及びこれに伴う画像品質の低下といった問題が生じていた。
そこで、本発明は上記のような従来技術の問題点に鑑みて、記録材と搬送部材との適正な接触状態を維持すると共に、記録材の走行を安定化して、紙しわの発生を防止することにより画像品質を維持することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の定着装置は、互いに圧接しながら回転する加熱部材と加圧部材とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を、これら加熱部材と加圧部材との間で形成される定着ニップ部に挿通させて、未定着トナー像の定着を行う定着装置において、前記定着ニップ部より記録材搬送方向下流側にて、互いに対向して圧接するように配置され、この対向部に前記記録材を挿通させて搬送走行させる一対の搬送用回転体を備え、前記一対の搬送用回転体のうち、前記記録材の画像形成面に対向する搬送用回転体は、その幅が記録材の最大通紙幅よりも広く、且つ、前記一対の搬送用回転体の対向部は、2kgf/cm2以下の圧力で圧接されていることを特徴とする。
このように構成した本発明の定着装置は、加熱部材と加圧部材とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を、加熱部材と加圧部材との間で形成される定着ニップ部に挿通させて、未定着トナー像の定着を行う定着装置において、定着ニップ部より記録材搬送方向下流側にて、互いに対向して圧接するように配置され、この対向部に記録材を挿通させて搬送走行させる一対の搬送用回転体を備え、一対の搬送用回転体のうち、記録材の画像形成面に対向する搬送用回転体は、その幅が記録材の最大通紙幅よりも広く、且つ、前記一対の搬送用回転体の対向部は、2kgf/cm2以下の圧力で圧接されているので、記録材の画像形成面と搬送用回転体との接触状態を適正に維持すると共に、記録材の走行を安定化して、紙しわの発生を防止することにより画像品質を維持することができる定着装置を簡易に実現することができる。
ここで、前記一対の搬送用回転体により形成される圧接部の圧接力は、その中央部よりも端部の方が高く、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大圧接力と略中央部の最小圧接力との差は、最大圧接力の50%以下であってもよい。
この場合は、一対の搬送用回転体により形成される圧接部の圧接力が、その中央部よりも端部の方が高く、最大通紙幅に対応する端部の最大圧接力と略中央部の最小圧接力との差は、最大圧接力の所定の比率以下であるので、圧接力の差により、記録材の中央から端部へ向かう力を発生させて紙しわを防止すると共に、記録材と搬送用回転体との間で非接触状態が生じることを確実に防止し、適正な接触状態を維持することが可能な、より好適な定着装置を提供することができる。
また、本発明の定着装置は、互いに圧接しながら回転する加熱部材と加圧部材とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を、これら加熱部材と加圧部材との間で形成される定着ニップ部に挿通させて、未定着トナー像の定着を行う定着装置において、前記定着ニップ部より記録材搬送方向下流側にて、互いに対向して圧接するように配置され、この対向部に前記記録材を挿通させて搬送走行させる一対の駆動側搬送用回転体と従動側搬送用回転体とを備え、前記一対の搬送用回転体のうち、前記記録材の画像形成面に対向する搬送用回転体は、その幅が記録材の最大通紙幅よりも広く、且つ、前記搬送用回転体における記録材の搬送方向端部の速度が略中央部の速度より速くなっていることを特徴とする。
このように構成した本発明の定着装置は、加熱部材と加圧部材とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を、加熱部材と加圧部材との間で形成される定着ニップ部に挿通させて、未定着トナー像の定着を行う定着装置において、定着ニップ部より記録材搬送方向下流側にて、互いに対向して圧接するように配置され、この対向部に記録材を挿通させて搬送走行させる一対の駆動側搬送用回転体と従動側搬送用回転体とを備え、一対の搬送用回転体のうち、記録材の画像形成面に対向する搬送用回転体は、その幅が記録材の最大通紙幅よりも広く、且つ、前記搬送用回転体における記録材の搬送方向端部の速度が略中央部の速度より速くなっているので、記録材の画像形成面と搬送用回転体との接触状態を適正に維持すると共に、記録材の走行を安定化して、紙しわの発生を防止することにより画像品質を維持することができる定着装置を簡易に実現することができる。
ここで、前記駆動側搬送用回転体の外径は、略中央部よりも端部の方が大きく、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大外径と略中央部の最小外径との差は、最大外径の5%以下であってもよい。
この場合は、駆動側搬送用回転体の外径が、略中央部よりも端部の方が大きく、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大外径と略中央部の最小外径との差は、最大外径の所定の比率以下であるので、搬送速度の差により、記録材の中央から端部へ向かう力を発生させて紙しわを防止すると共に、記録材と搬送用回転体との間で非接触状態が生じることを確実に防止し、適正な接触状態を維持することが可能な、より好適な定着装置を提供することができる。
また、前記一対の搬送用回転体により形成される圧接部の圧接力は、その中央部よりも端部の方が高く、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大圧接力と略中央部の最小圧接力との差は、最大圧接力の50%以下であってもよい。
この場合は、一対の搬送用回転体により形成される圧接部の圧接力が、その中央部よりも端部の方が高く、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大圧接力と略中央部の最小圧接力との差は、最大圧接力の所定の比率以下であるので、搬送速度及び圧接力の差により、記録材の中央から端部へ向かう力を発生させて紙しわを防止すると共に、記録材と搬送用回転体との間で非接触状態が生じることを確実に防止し、適正な接触状態を維持することが可能な、より好適な定着装置を提供することができる。
以上において、未定着トナー像が形成された前記記録材は、前記加熱部材の長手方向の中央を基準にして搬送されてもよい。
一般に、大サイズの記録材(例えば、A3サイズ)の場合には、搬送用回転体による記録材の搬送の際に紙しわが発生し易く、小サイズの記録材(例えば、B5サイズ)の場合には、こうした搬送に伴う紙しわはあまり問題となり難い。
そこで、上述のように未定着トナー像が形成された記録材が、加熱部材の長手方向の中央を基準にして搬送される、いわゆるセンターレジを採用することにより、大サイズの記録材端部と中央部との間に、圧接力の差及び/又は速度差により、記録材中央部から端部方向に向かう力を確実に発生させ、大サイズの記録材の紙しわの発生防止に、より好適な現像装置を提供することができる。
また、本発明は上述した現像装置に限られるものではなく、このような現像装置と、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成手段を備える画像形成装置をも対象とする。
本発明によれば、記録材と搬送部材との適正な接触を維持すると共に、記録材の走行を安定化して、紙しわの発生を防止することにより画像品質を維持することができる定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第一の実施形態>
まず、本発明に係る定着装置を含む画像形成装置の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す概略構成図である。
図1において、符号21は、矢印方向に回転する有機感光体からなる静電潜像担持体であり、この静電潜像担持体21はスコロトロンなどの帯電装置22によって帯電され、レーザ書込み装置やLEDアレイを有する露光装置23によって静電潜像が書き込まれる。この静電潜像は、光の当たった静電潜像担持体21の表面電位が低下し、光の当たっていない高電位部分とのコントラストによる電位画像として形成される。また、現像装置24は、現像ハウジング31内に着色粒子であるトナー及びキャリアからなる二成分現像剤を収容し、現像剤担持体32に二成分現像剤を担持させ、この現像剤担持体32にバイアス電源25からの現像バイアスを印加することで、現像剤担持体32を静電潜像の高電位部と低電位部との中間電位に保持し、静電潜像の画像部を帯電されたトナーにて現像するようにしたものである。さらに、転写装置26は、例えば静電潜像担持体21に接触配置される転写ロールにて構成され、バイアス電源27によって静電潜像担持体21上のトナー像が引き付けられる方向の転写バイアスを印加されることで、静電潜像担持体21上のトナー像を記録材5に転写させるようにしたものである。また、静電潜像担持体21上に残留したトナーは、例えばドクターブレード式のクリーニング装置29によって除去される。さらに、記録材5は不図示の給紙装置により供給されて、静電潜像担持体21上のトナー像を転写された後、定着装置10に搬送される。そして、この定着装置10により、未定着トナー像が記録材5に定着される。定着装置10は、例えばヒートロール方式で、加熱ロール1と加圧ロール2とを有し、この加熱ロール1と加圧ロール2との間に記録材5を通過させることにより未定着トナー像を記録材5に定着するようになっている。また、本実施の形態に係る定着装置が適用可能な画像形成装置は、大サイズの記録材の紙しわの発生を防止する観点から、記録材5が、加熱ロール1の長手方向(回転軸方向)の中央を基準に搬送される、いわゆるセンターレジが好適であるが、サイドレジの構成にも適用可能である。
次に、本発明の第一の実施の形態に係る定着装置の構成について、図2を参照して説明する。
図2に示されるように、定着装置10は、互いに圧接しながら回転する加熱部材である加熱ロール1と加圧部材である弾性体被覆された加圧ロール2とを備え、未定着トナー像が形成された記録材5を、これら加熱ロール1及び加圧ロール2の間で形成される定着ニップ部Nに挿通させて未定着トナー像の定着を行うものである。そして、加熱ロール1内には加熱源である加熱ランプ3が内蔵されている。また、加熱ロール1の表面又はその近傍には、温度検知センサー4が、加熱ロール1の表面温度を検知するように配設されており、この温度検知センサー4の検知情報に基づき、不図示のCPUにより加熱ランプ3による加熱が制御され、加熱ロール1の温度を一定に保つようになっている。
なお、本実施の形態において、加圧ロール2の内部には加熱ランプを設けていないが、同様な加熱ランプを加圧ロール2内に設けて、加圧ロール2についても温度制御を行なってもよい。また、加熱ロール1内に設けられる加熱ランプ3は、複数本であってもよい。
加熱ロール1としては、図2に示すような円筒状芯金の表面にシリコーンゴム等の耐熱性弾性体を被覆したものや、さらにこの耐熱性弾性体の上にパーテトラフロロエチレン(PTFE)や、パーフロロアルコキシ(PFA)等の耐熱性樹脂を被覆したものが用いられている。
一方、加圧ロール2としては、円筒状芯金の表面にシリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱弾性体を被覆したものや、さらにこの耐熱弾性体の上にパーテトラフロロエチレン(PTFE)や、パーフロロアルコキシ(PFA)等の耐熱性樹脂を被覆したもの、あるいはアルミニウムや鉄などの金属の表面にパーテトラフロロエチレン(PTFE)や、パーフロロアルコキシ(PFA)等の耐熱性樹脂を被覆したものが用いられている。
さらに、本実施の形態においては、加熱ロール1と加圧ロール2とで形成される定着ニップ部Nよりも記録材5の搬送方向下流側に、互いに圧接対向する上下一対の搬送用回転体6が設けられている。
このように構成された本実施の形態に係る加熱定着方式の定着装置においては、未定着トナー像は記録材5上で溶融され、加熱ロール1及び加圧ロール2とで形成された定着ニップ部Nを通過した後に冷却され、記録材5上で固着される。そして、この記録材5は、定着ニップ部Nを通過した後に記録材搬送方向下流側に設けられた上下一対の搬送用回転体6によって画像形成装置の外部へ排出されるようになっている。
次に、本実施の形態に係る搬送用回転体の詳細について、図3を参照して説明する。
図3に示されるように、本実施の形態に係る搬送用回転体6は、不図示の駆動源と接続され、記録材5に搬送力を伝達する駆動側ロールである駆動ロール6A(図中下側)と、この駆動ロール6Aに従動し、駆動ロール6Aとの間で圧接部Pを形成する従動側ロールである搬送加圧ロール6B(図中上側)とで構成されている。ここで、駆動ロール6AはEPDM等の弾性体で形成されており、記録材5の画像形成側に対向する搬送加圧ロール6Bは樹脂又はスポンジ等の材質で形成されている。
また、本実施の形態においては、搬送加圧ロール6Bの幅(搬送方向と略直交する方向の長さ)は記録材5の最大通紙幅よりも大きくなるように設定されており、所定の荷重にて駆動ロール6Aに圧接されている。
なお、この所定の荷重は、2kgf/cm2を超えると、記録材5が搬送用回転体6の間で過度に圧接されて記録材5の中央部から両端部へと向かう力の発生を妨げるので、2kgf/cm2以下の範囲に設定することが好ましい。
さらに、本実施の形態において、駆動ロール6Aと搬送加圧ロール6Bとで形成される圧接部Pの圧接力は、軸方向中央部P1よりも端部P2のほうが高くなるように構成されている。そして、最大通紙幅に対応する端部P2の最大圧接力と、略中央部P1の最小圧接力との差は、最大圧接力の50%以下となるように設定されている。
このように、圧接部Pの略中央部P1と端部P2とで圧接力に差を設けることにより、記録材5の中央部から両端部へと向かう力を生じさせ、記録材5と搬送用回転体6との接触状態を適正に維持しつつ、記録材5の走行を安定化させると共に、紙しわの発生をより効果的に防止することが可能となる。
また、圧接力の差を最大圧接力の50%以下と設定しているのは、圧接力の差が、最大圧接力の50%を超えてしまう場合には、記録材5の中央部から端部に向かう力が強くなりすぎて、逆に紙しわの発生要因となるためである。
なお、本実施の形態においては、記録材5の画像形成面に対向する側を搬送加圧ロール6Bとし、反対側を駆動ロール6Aとしているが、記録材5の画像形成面に対向する側を駆動ロール6Aとして構成してもよい。
また、本実施の形態においては、搬送用回転体6としてロールタイプの駆動ロール6A及び搬送加圧ロール6Bを用いているが、一対の搬送用回転体6のいずれか又は両方の回転体がベルト形状であっても構わない。
次に、上述のように構成した本発明に係る定着装置を用いて、搬送用回転体6を構成する駆動ロール6Aと搬送加圧ロール6Bとの接触圧力を変化させた際の、記録材5における紙しわの発生頻度について検証を行った。検証内容を実施例1として以下に示す。
まず、検証に用いた定着装置の概略仕様について以下に示す。
加熱ロール1及び加圧ロール2としては、φ50mmのものを用い、回転速度は220mm/sに設定した。
搬送用回転体6A,6Bとしては、φ25mmのロールを用い、それぞれの幅方向の長さは、駆動ロール6Aが335mm、搬送加圧ロール6Bが330mmとし、駆動ロール6Aの回転速度は220mm/sに設定した。
また、記録材5の搬送方向に沿った、定着ニップ部Nの中心と搬送用回転体6の圧接部Pの中心との距離は、80mmに設定した。
記録材5としては、富士ゼロックス(株)社製P紙を用いて、C,M,Y,Bからなるカラー画像を形成した。
以上のような条件で、記録材の紙しわの発生状態を目視にて検証した結果を表1に示す。
Figure 2006058410
表1から理解されるように、搬送用回転体6の接触圧力を2.5kgf/cm2以上とすると紙しわが発生することがわかり、接触圧力を0.5kgf/cm2以上2kgf/cm2以下とすることにより紙しわの発生を抑えられることが確認された。
また、駆動ロール6Aと搬送加圧ロール6Bとにより形成される圧接部Pの略中央部P1と最大通紙幅に対応する端部P2との間に、前述した所定の圧接力の差を設けた場合にも、同様に紙しわの発生が防止できることを確認した。
<第二の実施形態>
次に、本発明に係る定着装置の第二の実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。なお、本実施の形態は、搬送用回転体における記録材の搬送方向端部の速度が略中央部の速度より速くなるように構成したものである。具体的には、先の実施の形態における駆動ロール又は搬送加圧ロールのいずれか一方のロールに、中央部と端部との間で外径差を設けたものであり、同様な部材には同様な符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態における搬送用回転体6は、例えば、図4に示されるように、互いに圧接して対向配置された駆動ロール6A´及び搬送加圧ロール6Bとで構成されている。
ここで、駆動ロール6A´については、略中央部60に比べて、最大通幅に対応するロール端部65の外径が大きくなるように形成されており、中央部60と端部65との外径差は端部最大外径の0.1%以上5%以下となるように形成されている。
このように、駆動ロール6A´の中央部60と最大通紙幅に対応する端部65とで外径差を設けることにより、搬送用回転体6に搬入された記録材5の概ね中央部60と端部65とで速度差が生じる。そして、この速度差に基づいて記録材5の端部を中央部よりも速く進ませることにより、記録材5の概ね中央部から両端部へと向かう力が発生し、これにより紙しわの発生を防止することができる。
なお、外径差が最大通紙幅に対応する端部65の最大外径の0.1%より小さいと、記録材5の中央部から両端部へと向かう力が生じずに、紙しわの発生を防止する効果が得られず、外径差が最大外径の5%より大きいと、記録材5と搬送用回転体6との間に非接触領域が生じたり、中央部から端部に向かう力が強くなりすぎて、逆に紙しわの発生要因となるため、外径差は、最大通紙幅に対応する端部65の最大外径の0.1%以上5%以下であることが好ましい。
また、駆動力を伝達する駆動ロール6A´には、中央部と端部とで外径差を設ける必要があるが、図5に示されるように、対向する従動側ロール6B´にも外径差を設けてもよい。
次に、本実施の形態に係る定着装置を用いて、搬送用回転体6を構成する駆動ロール6A´の中央部と端部との外径差を設けた場合の、記録材5における紙しわの発生頻度について目視にて検証を行った。検証内容を実施例2として以下に示す。
まず、検証に用いた定着装置の概略仕様は、駆動ロール6A´を除き、先の実施例と同様であり、駆動ロール6A´の仕様について以下に示す。
駆動ロール6A´の最大通紙幅であるA3縦幅(297mm)に対応する端部の外径はφ25mmとし、中央部の外径φが異なる複数の駆動ロールを用いて、それぞれの駆動ロールと紙しわの発生頻度を測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2006058410
表2から理解されるように、駆動ロール6A´の中央部60と端部65との外径差を最大外径の0.1%より小さくした場合、若しくは最大外径の5%より大きくした場合には、紙しわが発生することがわかり、外径差を最大外径の0.1%以上5%以下とすることにより紙しわの発生を抑えられることが確認できた。
なお、本実施の形態においては、駆動ロール6A´の形状に外径差を設けることによって、記録材5の中央部と端部との間に搬送速度差を設けたが、ロールの概ね中央部と端部とで接触圧力を変化させ、弾性体の変形量を変化させることによっても同様な効果を得ることが可能である。
以上の実施の形態においては、定着装置を2本のロールにより構成した方式を例として用いたが、本発明は、ロール構成に限定されるものではなく、上側がベルトでも、下側がベルトでも、あるいは両側がベルトの構成であっても構わない。
また、当然に、上述の実施の形態をそれぞれ組み合わせて実施しても構わない。
本発明に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置を示す概略構成図である。 本発明に係る搬送用回転体の第一の実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る搬送用回転体の第二の実施形態の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る搬送用回転体の第二の実施形態の別の例を示す概略構成図である。
符号の説明
1:加熱ロール、2:加圧ロール、3:加熱ランプ、4:温度検知センサー、5:記録材、6:搬送用回転体、6A:駆動ロール、6B:搬送加圧ロール、10:定着装置、21:静電潜像担持体、22:帯電装置、23:露光装置、24:現像装置、25:バイアス電源、26:転写装置、27:バイアス電源、29:クリーニング装置、31:現像ハウジング、32:現像剤担持体、60:中央部、65:端部、N:ニップ部、P:圧接部、P1:中央部、P2:端部

Claims (7)

  1. 互いに圧接しながら回転する加熱部材と加圧部材とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を、これら加熱部材と加圧部材との間で形成される定着ニップ部に挿通させて、未定着トナー像の定着を行う定着装置において、
    前記定着ニップ部より記録材搬送方向下流側にて、互いに対向して圧接するように配置され、この対向部に前記記録材を挿通させて搬送走行させる一対の搬送用回転体を備え、
    前記一対の搬送用回転体のうち、前記記録材の画像形成面に対向する搬送用回転体は、その幅が記録材の最大通紙幅よりも広く、且つ、前記一対の搬送用回転体の対向部は、2kgf/cm2以下の圧力で圧接されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記一対の搬送用回転体により形成される圧接部の圧接力は、その中央部よりも端部の方が高く、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大圧接力と略中央部の最小圧接力との差は、最大圧接力の50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 互いに圧接しながら回転する加熱部材と加圧部材とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を、これら加熱部材と加圧部材との間で形成される定着ニップ部に挿通させて、未定着トナー像の定着を行う定着装置において、
    前記定着ニップ部より記録材搬送方向下流側にて、互いに対向して圧接するように配置され、この対向部に前記記録材を挿通させて搬送走行させる一対の駆動側搬送用回転体と従動側搬送用回転体とを備え、
    前記一対の搬送用回転体のうち、前記記録材の画像形成面に対向する搬送用回転体は、その幅が記録材の最大通紙幅よりも広く、且つ、前記搬送用回転体における記録材の搬送方向端部の速度が略中央部の速度より速くなっていることを特徴とする定着装置。
  4. 前記駆動側搬送用回転体の外径は、略中央部よりも端部の方が大きく、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大外径と略中央部の最小外径との差は、最大外径の5%以下であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記一対の搬送用回転体により形成される圧接部の圧接力は、その中央部よりも端部の方が高く、かつ、最大通紙幅に対応する端部の最大圧接力と略中央部の最小圧接力との差は、最大圧接力の50%以下であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  6. 未定着トナー像が形成された前記記録材は、前記加熱部材の長手方向の中央を基準にして搬送されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置と、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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