JP2006057083A - クレヨン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本発明によれば、有機溶剤、この有機溶剤に可溶性の樹脂、着色剤、ゲル化剤及び干渉型パール顔料を含有してなるクレヨンが提供される。
【効果】
このクレヨンは、メタリック調やパール調の塗膜を与え、しかも、その塗膜の色調がその塗膜を見る角度、即ち、塗膜に対する視角によって変化する特徴を有する。従って、このクレヨンは、例えば、自動車のメタリック調やパール調の塗装の傷に塗れば、自動車のそのような塗装によくなじんで、一体化した塗膜を形成するので、そのような傷を補修するために好適に用いることができる。
【選択図】なし
本発明によれば、有機溶剤、この有機溶剤に可溶性の樹脂、着色剤、ゲル化剤及び干渉型パール顔料を含有してなるクレヨンが提供される。
【効果】
このクレヨンは、メタリック調やパール調の塗膜を与え、しかも、その塗膜の色調がその塗膜を見る角度、即ち、塗膜に対する視角によって変化する特徴を有する。従って、このクレヨンは、例えば、自動車のメタリック調やパール調の塗装の傷に塗れば、自動車のそのような塗装によくなじんで、一体化した塗膜を形成するので、そのような傷を補修するために好適に用いることができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、メタリック調やパール調の塗膜を与え、しかも、その塗膜の色調がその塗膜を見る角度、即ち、塗膜に対する視角によって変化する変色性を有するクレヨンに関する。詳しくは、本発明は、光輝性、付着性及び描画性にすぐれたメタリック調やパール調の塗膜を与え、しかも、その塗膜の色調が変色性を有し、描画に好適に用いることができるのみならず、例えば、自動車のメタリック調やパール調の塗装の傷に塗って、これを補修するために好適に用いることができるクレヨンと、それを用いるそのような塗装の補修方法に関する。
従来、金色、銀色等の反射性の金属光沢を有する塗膜、即ち、描画跡を形成するために、例えば、特開昭58−134167号公報(特許文献1)には半蒸着ガラスビーズを用いたクレヨンが記載されており、特開昭59−93770号公報(特許文献2)には金属箔片(ラメ)を用いたクレヨンが記載されている。これらのクレヨンは、ある程度の金属光沢や反射性を有する塗膜を与えるものの、金属光沢や反射性は十分ではなく、しかも、それら金属光沢や反射性は平板であって、所謂深みに欠ける。また、上述したクレヨンは、メタリック調やパール調の塗装になじまないので、そのような塗装の傷に塗っても、これを補修する性能は殆どない。
そこで、メタリック調やパール調の塗膜を与える塗料や固形描画材も提案されている。メタリック調の琺瑯製品、例えば、外装材の表面に生じた欠け傷等に塗って、これを補修するための塗料が特開平5−279604号公報(特許文献3)に記載されている。この塗料はクリヤー樹脂塗料とこれと同じ樹脂系の着色塗料にアルミニウムペーストとパール顔料を配合してなるものであって、固液混合物であるので、時間の経過と共に、比重の大きい顔料が沈降して、均一性が失われるほか、琺瑯製品の表面の欠け傷に塗布した後、乾燥に時間を要するので、即効性や簡便性に乏しい。
また、特開2003−221552号公報(特許文献4)には、見る角度によって色調が変わるメタリック色やパール色の光沢を有する塗膜を与える固形描画材が記載されている。この固形描画材は、ワックスを定着剤とし、これにパール顔料を分散させてなるものである。しかし、ワックスを定着剤とする固形描画材は描画面、例えば、金属板や樹脂板等の表面に対する塗膜の定着性、特に、塗膜中への顔料の固着性や高い環境温度に対する塗膜の抵抗性が十分ではない。例えば、自動車のボディは、太陽光に曝されて、高温になることが往々にしてあるので、このような固形描画材を自動車のボディの塗装の傷の補修に用いても、補修した箇所の塗膜中のワックスが軟化し、融けて、傷が再び露出するので、補修の用途に用いることができない。また、場合によっては、自動車用ワックスによって補修した箇所の塗膜が溶解してしまう問題もある。
特開昭58−134167号公報
特開昭59−93770号公報
特開平5−279604号公報
特開2003−221552号公報
そこで、本発明は、光輝性、付着性及び描画性にすぐれたメタリック調やパール調の塗膜を与え、しかも、その塗膜の色調がその塗膜を見る角度、即ち、塗膜に対する視角によって変化する変色性を有するクレヨンを提供することを目的とする。更に、本発明は、ワックスを定着剤とする固形描画材とは相違して、自動車のボディのように、往々にして高温となる場合であっても、補修を要する箇所、即ち、自動車のボディの塗装の傷に定着性よく塗ることができ、しかも、補修した箇所の塗膜が融けることもなく、自動車等のボディの塗装になじんで、違和感なしに補修することができる、塗装の傷を補修するためのクレヨンと、これを用いるそのような塗装の補修方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため鋭意検討した結果、本発明は、有機溶剤、この有機溶剤に可溶性の樹脂、着色剤、ゲル化剤及び干渉型パール顔料を含有してなるクレヨンとすることで、上記目的を達成した。また、有機溶剤がグリコール類、グリコールエーテル類、グリコールエーテルエステル類及びアルコール類よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、さらにゲル化剤がジベンジリデンソルビトール、トリベンジリデンソルビトール及びそれらの誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
また、樹脂がフィルム形成性樹脂と接着性樹脂との組み合わせからなり、フィルム形成性樹脂がポリビニルブチラールとセルロースアセテートブチレートから選ばれる少なくとも1種であり、接着性樹脂がアクリル樹脂とケトン樹脂とキシレン樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。さらに、二酸化チタンを10重量%以下の範囲で含有することが好ましい。
さらに、有機溶剤がエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル及び3−メチル−3−メトキシブタノールよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることがより好ましい。
本発明は、パール調又はメタリック調の塗装に生じた傷を補修する方法において、前記いずれかに記載のクレヨンを上記傷に塗り込み、上記塗装の表面まで充填することからなる方法である。
本発明によれば、有機溶剤、この有機溶剤に可溶性の樹脂、着色剤、ゲル化剤及び干渉型パール顔料を含有してなるクレヨンが提供される。更に、本発明によれば、メタリック色やパール色の塗装の表面の傷に上記クレヨンを塗り込むことからなる上記塗装の表面の傷を補修する方法が提供される。
また、本発明において、クレヨンは固形描画材と同義であり、着色剤として、干渉型パール顔料を含み、描画面上にメタリック調やパール調の虹彩色を有する光沢ある塗膜を形成する。従って、本発明によるクレヨンは、通常の描画のほか、特に、メタリック調やパール調の塗装の傷を補修するために好適に用いることができる。
本発明によるクレヨンにおいて、有機溶剤は、特に限定されるものではなく、例えば、キシレン、テトラリン等の芳香族炭化水素類、n−プロピルシクロヘキサン、n−ブチルシクロヘキサン等の炭素数9又は10のシクロヘキサン系炭化水素類、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル等のエステル類、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類及びグリコールエーテルエステル類等の溶剤が用いられるが、なかでも、グリコール類、グリコールエーテル類、グリコールエーテルエステル類及びアルコール類よりなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶剤が好ましく用いられる。このような好ましい有機溶剤の具体例としては、アルコール類として、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール等を挙げることができ、グリコール類として、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等を挙げることができ、グリコールエーテル類として、例えば、上記グリコール類のメチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル、フェニルエーテル等を挙げることができ、グリコールエーテルエステル類として、例えば、上記グリコールエーテル類のアセテート等を挙げることができる。
本発明においては、特に、これらのなかでも、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル及び3−メチル−3−メトキシブタノールよりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。
本発明において、上記有機溶剤は、着色剤等の成分との関係において適宜に定められるが、通常、20〜80重量%程度、好ましくは、35〜65重量%程度の範囲で用いられる。有機溶剤を過多に用いるときは、所要の各成分をまとめてゲル化することが困難となるおそれがある。他方、有機溶剤が少なすぎるときは、所要の各成分をこれに溶解させることが困難となり、均一なゲルが形成できないおそれがあり、このように、均一なゲルが形成できないときは、得られるクレヨンにて描画したとき、塗膜に塗りむらを生じて、メタリック調又はパール調の効果が減少するおそれがある。
よく知られているように、パール顔料は、通常、天然雲母や合成雲母の表面に二酸化チタンを被覆してなる顔料であり、銀白色のパール光沢を有する。また、天然雲母、合成雲母、アルミナフレーク、シリカフレーク等の表面に酸化第二鉄を被覆してなるパール顔料も知られており、このようなパール顔料は、種々の色調の金属光沢のパール光沢を有する。本発明によれば、このようなパール顔料のなかでも、干渉型パール顔料が用いられる。この干渉型パール顔料とは、上記基材上の二酸化チタンや酸化第二鉄からなる被覆層の厚みを所定の範囲とすることによって、虹彩色を伴った真珠光沢を発現するようにしたパール顔料である。
このような干渉型パール顔料は市販されており、本発明においては、そのような市販品を好適に用いることができる。そのような市販品の具体例を挙げれば、基材である雲母の表面を二酸化チタンで被覆してなる干渉型パール顔料として、日本光研工業(株)製のパールグレイズMB−100RF、MG−100RF、MRB−100RF、MY−100RF、MV−100RF、MV−100R、MB−100R、アルティミカBB−100、BE−100、GB−100、GD−100、RBB−100等や、メルクジャパン(株)製のイリオジン201、211、221、223、7215、7217、7219、215WNT、221WNT、イリオジンウルトラ7225WNT、7235WNT等を挙げることができる。
また、酸化アルミニウムの表面を二酸化チタンで被覆してなる干渉型パール顔料も用いることができる。このような干渉型パール顔料として、例えば、メルクジャパン(株)製のシラリックT60−10WNT、T60−20WNT、T60−21WNT、T60−23WNT、T60−24WNT等を挙げることができる。
本発明においては、このような干渉型パール顔料は、そのメジアン径が5〜150μmの範囲にあることが好適である。干渉型パール顔料のメジアン径が5μmよりも小さいときは、顔料粒子が小さすぎるので、見る角度で色調が変わるという干渉型パール顔料特有の特性が劣り、他方、150μmを超えるときは、描画に際して描画面上でクレヨンが滑って、均一な塗膜を得ることができない。
本発明によるクレヨンにおいて、上記干渉型パール顔料は、0.1〜20重量%の範囲で含まれていることが好ましい。クレヨンにおいて、干渉型パール顔料が0.1重量%よりも少ないときは、見る角度で色調が変わるという干渉型パール顔料特有の効果が十分でない。しかし、クレヨンにおいて、干渉型パール顔料が20重量%を超えるときは、その製造に際して、各成分と溶剤とからなる混合物の粘度が高すぎ、流動性が低下して、所要の形状のクレヨンに成形し難い。本発明において、干渉型パール顔料の最適の配合量は、クレヨンにおいて、1〜15重量%の範囲である。
本発明において、干渉型パール顔料は、上に例示したものを単独で用いてもよく、また、2種以上を併用してもよい。また、干渉型パール顔料を通常のパール顔料やアルミニウム顔料等の光輝性顔料と混合して用いることもできる。
本発明において、ゲル化剤は、各成分を一体に固体にまとめるための成分であり、そのようなゲル化剤としては、例えば、ジベンジリデンソルビトール類、トリベンジリデンソルビトール類、アミノ酸系油ゲル化剤、脂肪酸類等が好ましく用いられる。ジベンジリデンソルビトール類としては、ジベンジリデンソルビトールのほか、ジベンジリデンソルビトールのベンジリデン基中のベンゼン核が任意の位置にて炭素数1〜3のアルキル基で置換された化合物(ジベンジリデンソルビトール誘導体)を例示することができ、具体例としては、〔ジ(p−メチルベンジリデン)〕ソルビトール、〔ジ(m−エチルベンジリデン)〕ソルビトール、〔ジ(p−クロルベンジリデン)〕ソルビトール等を挙げることができる。
トリベンジリデンソルビトール類としては、トリベンジリデンソルビトールのほか、トリベンジリデンソルビトールのベンジリデン基中のベンゼン核が任意の位置にて炭素数1〜3のアルキル基で置換された化合物(トリベンジリデンソルビトール誘導体)を例示することができ、具体例としては、〔トリ(p−メチルベンジリデン)〕ソルビトール、〔トリ(m−エチルベンジリデン)〕ソルビトール、〔トリ(p−クロルベンジリデン)〕ソルビトール等を挙げることができる。
アミノ酸系油ゲル化剤としては、例えば、N−アシルグルタミンジアミド、N−ラウロイルグルタミン酸ジ−n−ブチルアミド等を挙げることができる。ステアリン酸、ミリスチン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸やヒドロキシ脂肪酸、更には、これら脂肪酸やヒドロキシ脂肪酸の金属塩、例えば、アルカリ金属塩やアンモニウム塩等を挙げることができる。
クレヨンにおいて、ゲル化剤の含有量は、用いるゲル化剤の種類等に応じて適宜に定められるが、通常、2〜20重量%の範囲であり、好ましくは、3〜15重量%の範囲である。クレヨンにおいて、ゲル化剤が多すぎるときは、ゲル硬度が高すぎて、得られるクレヨンの着色性等が低下し、他方、ゲル化剤が少なすぎるときは、その製造において、各成分を一体にまとめてゲル化することが困難となる。上記例示したゲル化剤は、単独で用いてもよく、また、2種以上を併用してもよい。
本発明において、樹脂成分は、クレヨンの製造に際しては、各成分をまとめる役割を果たすと共に、得られたクレヨンにて描画面上に描画したとき、形成された塗膜の定着剤としての役割を果たす。このような樹脂成分として、好ましくは、フィルム形成性樹脂と接着性樹脂が併用される。
フィルム形成性樹脂は、クレヨンの硬度を高めると共に、描画面に形成された塗膜を強固にするためのものであって、そのような性質を有するものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロース、アセチルセルロース等のセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂等のビニル樹脂等が好ましく用いられる。これらフィルム形成性樹脂は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記例示したなかでは、アセチル基5%以下、水酸基18〜40%、ブチラール基60%以上、重合度200〜2000のポリビニルブチラール樹脂やセルロースアセテートブチレートが特に好ましく用いられる。
一方、接着性樹脂としては、クレヨンの塗膜の描画面への付着性を高めるためのものであって、そのような性質を有する限り、特に限定されるものではないが、通常、例えば、ケトン樹脂、アクリル樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂等が用いられる。ケトン樹脂としては、例えば、シクロヘキサンとホルムアルデヒドとの縮合物を例示することができる。アクリル樹脂としては、例えば、熱可塑性のポリアクリル酸エステルを例示することができる。キシレン樹脂としては、例えば、メタキシレンとホルムアルデヒドとの縮合物を例示することができる。ポリアミド樹脂としては、例えば、ダイマー酸とジ−又はポリアミンの縮重合によって得られる熱可塑性樹脂であって、分子量4000〜9000程度のものを例示することができる。これらの接着性樹脂も、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
特に、本発明によれば、ポリビニルブチラールとセルロースアセテートブチレートから選ばれる少なくとも1種のフィルム形成性樹脂とアクリル樹脂とケトン樹脂とキシレン樹脂から選ばれる少なくとも1種の接着性樹脂の組み合わせて用いることが好ましい。
本発明において、上記フィルム形成性樹脂と接着性樹脂との割合は、他の成分との関係で適宜に定められるが、通常、フィルム形成性樹脂:接着性樹脂フィルム形成用樹脂の重量比は1:0.1〜5程度、好ましくは、1:0.2〜3程度である。
クレヨンにおいて、上記フィルム形成性樹脂と接着性樹脂の含有量は、両者の合計量にて、通常、3〜40重量%の範囲であり、好ましくは、6〜35重量%の範囲である。樹脂の割合が多すぎるときは、得られるクレヨンのゲル硬度が高すぎて、着色性とレベリング性が悪く、他方、樹脂の割合が少なすぎるときは、各成分を一体にまとめてゲル化することが困難となり、また、得られるクレヨンが十分な定着性や強度を有しない。
本発明によるクレヨンにおいては、自動車のボディの塗装に生じた前述したような傷を補修することができるように、樹脂成分として、石油系の溶剤に溶解しない上述したような極性を有する樹脂が好ましく用いられる。自動車用のワックスには石油系の溶剤が含まれているので、本発明によるクレヨンが石油系の溶剤に溶解する樹脂を含んでいるときは、本発明によるクレヨンにて補修した箇所の塗膜は、そのような自動車用のワックスを用いてワックスがけがなされたときに溶解することがある。そこで、本発明においては、樹脂成分として、上述したような極性を有する樹脂が好ましく用いられるので、そこで、そのような極性を有する樹脂を溶解させるための溶剤として、前述したようなグリコール類、グリコールエーテル類、グリコールエーテルエステル類及びアルコール類が好ましく用いられるのである。
本発明によるクレヨンは、前述した干渉型パール顔料と共に着色剤を含有していてもよく、着色剤を用いることによって、クレヨンが描画面上に形成する塗膜をメタリック調やパール調としつつ、それに種々の色を与えることができる。着色剤としては、干渉型パール顔料と反応せず、また、このような干渉型パール顔料の発色に望ましくない影響を与えないものを用いることが重要である。更に、着色剤としては、溶解性と分散性がよいものが好ましい。
着色剤としては、具体的には、酸性染料、直接染料、塩基性染料等の水溶性染料(トリフェニルメタン系、キサンテン系、アントラキノン系、金属錯体系、銅フタロシアニン系等)、フタロシアニン、キナクリドン、カーボンブラック、二酸化チタン等の有機顔料又は無機顔料、更には、蛍光顔料や着色樹脂球等を使用することができる。また、顔料分散体として配合することもできる。着色剤は単独で用いてもよく、また、2種以上を併用してもよい。
本発明によれば、着色剤は、クレヨンにおいて、0.01〜30重量%の範囲で含まれていることが好ましい。着色剤がクレヨンにおいて、0.01重量%よりも少ないときは、着色剤としての効果を殆どもたない。しかし、着色剤がクレヨンにおいて、30重量%を超えるときは、干渉型パール顔料を用いる前記効果が低下する。クレヨンにおける着色剤の最適の配合量は、着色剤の種類によって幾分異なるが、通常、0.05〜20重量%の範囲である。但し、着色剤として、二酸化チタンを用いるときは、二酸化チタンは隠蔽性の強い顔料であるので、干渉型パール顔料の前記効果が損なわれないように、クレヨンにおいて、通常、10重量%以下の範囲で用いられる。
本発明によるクレヨンは、上述した成分に加えて、必要に応じて、その他の成分として、例えば、防錆剤、充填剤、レベリング剤、粘度調整剤、構造粘性付与剤、乾燥性付与剤等、従来より、クレヨンにおける添加剤として知られているものを適宜に含有していてもよい。また、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート、エポキシヘキサヒドロフタル酸2−エチルヘキシル、セバシン酸2−エチルヘキシル、トリクレジルホスフェート等の可塑剤も適宜に含有していてもよい。
本発明において、クレヨンのゲル硬度は、用いる溶剤、ゲル化剤、樹脂等の種類や配合量によって任意に調節することができ、その用途等に応じて適宜に設定されるが、通常、5〜50kg/cm2程度、好ましくは、7〜30kg/cm2の範囲である。
本発明のクレヨンは、その製造方法において、何ら限定されるものではない。基本的には、上述した各成分を均一に混合し、一体にゲル化すれば、本発明によるクレヨンを得ることができるが、一例を挙げれば、例えば、先ず、着色剤が必要な場合は、溶剤の一部にフィルム形成性樹脂等を加えて溶解させ、得られた溶液に着色剤を加え、ミル等で十分に分散させた後、残りの溶剤を加え、更に、これに接着性樹脂、干渉型パール顔料、ゲル化剤等を加え、これらを溶解分散させ、最後に、このようにして得られた均一な液状の混合物を所望の形状を有する容器に流し込み、冷却して、固化させれば、そのような形状を有するクレヨンを得ることができる。このようにして、クレヨンを製造する場合、各成分を溶解させるに際して、必要に応じて、加熱してもよい。
本発明のクレヨンは、鉄板等の金属、セラミック、樹脂、ガラス等、どのような材質の描画面にも接着性よく、滑らかに描画することができ、そのような描画面上に描画した後、室温(25℃)で5〜10分程度乾燥させれば、描画面上に着色性にすぐれた塗膜を形成する。更に、このようにして、描画面上に形成された塗膜は、色移りせず、また、干渉型パール顔料は塗膜から脱落しない。しかも、その塗膜は、干渉型パール顔料を含有しているので、着色が鮮明で、且つ、表面色と底色の差が著しく、光輝性と深みあるメタリック調やパール調の虹彩色を伴った光沢を有している。本発明において、表面色とは、描画面上の塗膜を描画面に対してほぼ垂直方向からみたときの色をいい、底色とは、描画面上の塗膜を描画面に対してほぼ水平方向からみたときの色をいい、表面色と底色の差が著しいときは、光の干渉によって、塗膜が虹彩色を有する。
従って、本発明のクレヨンは、通常の描画に好適に用いることができるのみならず、既存のメタリック調やパール調の塗装に塗れば、それとよくなじんで一体化するので、例えば、自動車のボディ、家具、床等のメタリック調やパール調の塗装の傷を補修するために好適に用いることができる。ここに、メタリック調やパール調の塗装とは、顔料として、前述したような干渉型パール顔料を含むパール顔料や金属粉顔料を含む塗装をいう。
例えば、自動車の走行中、砂利や小石等がボディに衝突して、ボディのメタリック調やパール調の塗装に小さい傷が付くことがあり、また、鋭利な何かによって引っかき傷が付くことがある。このような傷は、場合によっては、金属板まで達する深いものであることもあり、そのような場合、傷をそのまま放置すれば、金属板が腐食して、孔があくおそれもある。そこで、本発明によれば、上述したようなクレヨンをボディのメタリック調やパール調の塗装に生じた傷に塗り込み、ボディの塗装の表面まで充填した後、布等を用いてその傷上の過剰のクレヨンを拭いとり、その後、好ましくは、ワックスを用いて磨きをかければ、ボディのメタリック調やパール調の塗装によくなじんで一体化するので、ボディの塗装の傷を補修することができる。
以下に比較例と共に実施例を挙げて示し、本発明によるクレヨンを一層具体的に説明する。
実施例1
エチレングリコールモノブチルエーテル12重量部、プロピレングリコールモノブチルエーテル20重量部及びジピロピレングリコールモノメチルエーテル19.5重量部にポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業(株)製デンカブチラール2000L)19重量部とアクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製ダイアナールBR−107)13重量部を加えて溶解させた。得られた溶液にアルミニウムペースト(エカルト社製スタンダードクロマルX)1重量部と干渉型パール顔料(日本光研工業(株)製パールグレイズMRB−100RF)6重量部を加え、十分に分散させた。次いで、これにブチルベンジルフタレート3.5重量部を加え、撹拝しながら、130℃に加熱して、溶解させ、次いで、ソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオールD)6重量部を加えて、溶解させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させた後、固形物をクレヨンとして取り出した。
エチレングリコールモノブチルエーテル12重量部、プロピレングリコールモノブチルエーテル20重量部及びジピロピレングリコールモノメチルエーテル19.5重量部にポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業(株)製デンカブチラール2000L)19重量部とアクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製ダイアナールBR−107)13重量部を加えて溶解させた。得られた溶液にアルミニウムペースト(エカルト社製スタンダードクロマルX)1重量部と干渉型パール顔料(日本光研工業(株)製パールグレイズMRB−100RF)6重量部を加え、十分に分散させた。次いで、これにブチルベンジルフタレート3.5重量部を加え、撹拝しながら、130℃に加熱して、溶解させ、次いで、ソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオールD)6重量部を加えて、溶解させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させた後、固形物をクレヨンとして取り出した。
実施例2
エチレングリコールモノブチルエーテル35重量部、プロピレングリコールモノブチルエーテル9.5重量部及びブチルベンジルフタレート5重量部にセルロースアセテートブチレート(イーストマンケミカル社製CAB381−1/2“)12重量部を加え、溶解させた。得られた溶液に二酸化チタン3重量部を加え、ミルで十分に分散させた後、130℃で加熱撹枠しつつ、更に、ケトン樹脂(日立化成工業(株)製ハイラック111)16重量部を加え、上記温度に保って溶解させた。次いで、パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン100シルバー)12重量部と干渉型パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン225)1重量部を加え、十分に分散させた後、ソルビトール系ゲル化剤(ゲルオールD)6.5重量部を加えて溶解させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させて、固形物をクレヨンとして取り出した。
エチレングリコールモノブチルエーテル35重量部、プロピレングリコールモノブチルエーテル9.5重量部及びブチルベンジルフタレート5重量部にセルロースアセテートブチレート(イーストマンケミカル社製CAB381−1/2“)12重量部を加え、溶解させた。得られた溶液に二酸化チタン3重量部を加え、ミルで十分に分散させた後、130℃で加熱撹枠しつつ、更に、ケトン樹脂(日立化成工業(株)製ハイラック111)16重量部を加え、上記温度に保って溶解させた。次いで、パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン100シルバー)12重量部と干渉型パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン225)1重量部を加え、十分に分散させた後、ソルビトール系ゲル化剤(ゲルオールD)6.5重量部を加えて溶解させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させて、固形物をクレヨンとして取り出した。
実施例3
エチレングリコールモノブチルエーテル40重量部と3−メチル−3−メトキシブタノール9.8重量部にポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製エスレックBM−S)14重量部を加え、溶解させた。得られた溶液にカーボンブラック0.5重量部とフタロシアニンブルー7重量部を加え、ミルで十分に分散させた後、130℃で加熱攪拌しつつ、更に、ケトン樹脂(日立化成工業(株)製ハイラック111)15重量部を加え、上記温度に保って溶解させた。次いで、パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン100シルバー)2重量部と干渉型パール顔料(日本光研工業(株)製パールグレイズMRB−100RF)を加え、十分に分散させた後、ソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオールD)4重量部、ソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオ一ルT)3重量部及び防錆剤(共栄社化学(株)製ラスミンA)4重量部を加え、溶解分散させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させて、固形物をクレヨンとして取り出した。
エチレングリコールモノブチルエーテル40重量部と3−メチル−3−メトキシブタノール9.8重量部にポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製エスレックBM−S)14重量部を加え、溶解させた。得られた溶液にカーボンブラック0.5重量部とフタロシアニンブルー7重量部を加え、ミルで十分に分散させた後、130℃で加熱攪拌しつつ、更に、ケトン樹脂(日立化成工業(株)製ハイラック111)15重量部を加え、上記温度に保って溶解させた。次いで、パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン100シルバー)2重量部と干渉型パール顔料(日本光研工業(株)製パールグレイズMRB−100RF)を加え、十分に分散させた後、ソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオールD)4重量部、ソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオ一ルT)3重量部及び防錆剤(共栄社化学(株)製ラスミンA)4重量部を加え、溶解分散させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させて、固形物をクレヨンとして取り出した。
実施例4
エチレングリコールモノブチルエーテル10重量部、プロピレングリコールモノブチルエーテル20重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート6重量部及び3−メチル−3−メトキシブタノール10重量部にポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製エスレックBL−1)18重量部を加え、溶解させた。得られた溶液にカーボンブラック1.8重量部とフタロシアニングリーン6重量部を加え、ミルで十分に分散させた後、130℃で加熱攪拌しつつ、更に、キシレン樹脂(三菱瓦斯化学(株)製ニカノールHP−100)5重量部とケトン樹脂(日立化成工業(株)製ハイラック111)10重量部を加え、上記温度に保って溶解させた。次いで、干渉型パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン235)3重量部とソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオールD)6.2重量部を加え、溶解分散させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させて、固形物をクレヨンとして取り出した。
エチレングリコールモノブチルエーテル10重量部、プロピレングリコールモノブチルエーテル20重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート6重量部及び3−メチル−3−メトキシブタノール10重量部にポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製エスレックBL−1)18重量部を加え、溶解させた。得られた溶液にカーボンブラック1.8重量部とフタロシアニングリーン6重量部を加え、ミルで十分に分散させた後、130℃で加熱攪拌しつつ、更に、キシレン樹脂(三菱瓦斯化学(株)製ニカノールHP−100)5重量部とケトン樹脂(日立化成工業(株)製ハイラック111)10重量部を加え、上記温度に保って溶解させた。次いで、干渉型パール顔料(メルクジャパン(株)製イリオジン235)3重量部とソルビトール系ゲル化剤(新日本理化(株)製ゲルオールD)6.2重量部を加え、溶解分散させた。得られた溶液を容器に流し込み、冷却固化させて、固形物をクレヨンとして取り出した。
比較例1
実施例1において、干渉型パール顔料パールグレイズMRB−100RFを用いなかった以外は、実施例1と同様にして、クレヨンを得た。
比較例2
実施例2において、干渉型パール顔料イリオジン225を用いなかった以外は、実施例2と同様にして、クレヨンを得た。
比較例3
実施例において、干渉型パール顔料イリオジン235を用いなかった以外は、実施例4と同様にして、クレヨンを得た。
比較例4
実施例1において、ポリビニルブリラール樹脂とアクリル樹脂のいずれも用いなかった以外は、実施例1と同様にして、クレヨンを得た。
実施例1において、干渉型パール顔料パールグレイズMRB−100RFを用いなかった以外は、実施例1と同様にして、クレヨンを得た。
比較例2
実施例2において、干渉型パール顔料イリオジン225を用いなかった以外は、実施例2と同様にして、クレヨンを得た。
比較例3
実施例において、干渉型パール顔料イリオジン235を用いなかった以外は、実施例4と同様にして、クレヨンを得た。
比較例4
実施例1において、ポリビニルブリラール樹脂とアクリル樹脂のいずれも用いなかった以外は、実施例1と同様にして、クレヨンを得た。
次に、これらのクレヨンを用いて、下記の試験を行った。結果を第1表に示す。
光輝感
各クレヨンで鉄板上に描画し、乾燥させた後、描画面に対する視角を変化させながら、描画面上の塗膜を目視にて観察して、塗膜の表面色と底色の差をそれぞれ評価した。表面色と底色の差が大きく、光輝感が強いときをA、表面色と底色の差が小さいか、認められず、光輝感が弱いか、認められないときをBとして評価した。
定着性
各クレヨンで鉄板上に描画し、乾燥させた後、描画面上の塗膜の上に市販の粘着テープを貼り付け、次いで、これを剥がしたときの塗膜の状態を目視にて観察して、以下の評価基準によって塗膜の定着性を評価した。即ち、塗膜から干渉型パール顔料が剥離しておらず、粘着テープを貼り付ける前の光輝感が失われていないときをAとし、塗膜から干渉型パール顔料が剥離しており、粘着テープを貼り付ける前の光輝感が失われているときをBとした。
描画性
各クレヨンで鉄板上に描画して、滑らかに描画できたときをAとし、描画が重く感じられたときをBとした。
光輝感
各クレヨンで鉄板上に描画し、乾燥させた後、描画面に対する視角を変化させながら、描画面上の塗膜を目視にて観察して、塗膜の表面色と底色の差をそれぞれ評価した。表面色と底色の差が大きく、光輝感が強いときをA、表面色と底色の差が小さいか、認められず、光輝感が弱いか、認められないときをBとして評価した。
定着性
各クレヨンで鉄板上に描画し、乾燥させた後、描画面上の塗膜の上に市販の粘着テープを貼り付け、次いで、これを剥がしたときの塗膜の状態を目視にて観察して、以下の評価基準によって塗膜の定着性を評価した。即ち、塗膜から干渉型パール顔料が剥離しておらず、粘着テープを貼り付ける前の光輝感が失われていないときをAとし、塗膜から干渉型パール顔料が剥離しており、粘着テープを貼り付ける前の光輝感が失われているときをBとした。
描画性
各クレヨンで鉄板上に描画して、滑らかに描画できたときをAとし、描画が重く感じられたときをBとした。
第1表に示した結果から、実施例1〜4のクレヨンによる塗膜は、表面色と底色の差が大きく、強い光輝性と虹彩性を有すると共に、定着性と描画性もすぐれている。即ち、実施例1〜4によるクレヨンは、干渉型パール顔料を含有しており、表面色と底色の差が大きく、強い光輝感を備えたメタリック調やパール調の虹彩色を有する塗膜を与える。従って、また、自動車のボディや家具等の傷に塗り込めば、自動車のボディや家具等のメタリック調やパール調の塗装と一体化した塗膜を与える。
これに対して、比較例1によるクレヨンは、実施例1のクレヨンと比較して、干渉型パール顔料を用いておらず、塗膜は、アルミニウム粉によってメタリック調は有していたものの、光輝感は弱いものであった。比較例2のクレヨンは、実施例2のクレヨンと比較して、干渉型パール顔料を用いておらず、塗膜は、パール顔料によってパール調を有するものではあったが、光輝感はなかった。比較例3のクレヨンは、実施例4のクレヨンと比較して、干渉型パール顔料を用いておらず、塗膜は、光輝性をもたなかった。比較例4のクレヨンは、実施例1のクレヨンと比較して、樹脂を用いていないので、柔らかく、描画に際して崩れて、描画性が悪く、また、塗膜は、レベリングや定着性の悪いものであった。
Claims (7)
- 有機溶剤、この有機溶剤に可溶性の樹脂、着色剤、ゲル化剤及び干渉型パール顔料を含有してなるクレヨン。
- 有機溶剤がグリコール類、グリコールエーテル類、グリコールエーテルエステル類及びアルコール類よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のクレヨン。
- ゲル化剤がジベンジリデンソルビトール、トリベンジリデンソルビトール及びそれらの誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載のクレヨン。
- 樹脂がフィルム形成性樹脂と接着性樹脂との組み合わせからなり、フィルム形成性樹脂がポリビニルブチラールとセルロースアセテートブチレートから選ばれる少なくとも1種であり、接着性樹脂がアクリル樹脂とケトン樹脂とキシレン樹脂から選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至3に記載のクレヨン。
- 二酸化チタンを10重量%以下の範囲で含有してなる請求項1乃至4に記載のクレヨン。
- 有機溶剤がエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル及び3−メチル−3−メトキシブタノールよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至5に記載のクレヨン。
- パール調又はメタリック調の塗装に生じた傷を補修する方法において、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のクレヨンを上記傷に塗り込み、上記塗装の表面まで充填することからなる方法。
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