JP2006055343A - 使い捨てパンツ - Google Patents

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Abstract

【課題】パンツとしてもおむつとしても利用可能であり、おむつとして使用する際にも開閉作業をスムーズに行うことができる使い捨てパンツを提供する。
【解決手段】この使い捨てパンツ1は、パンツ及びおむつの両機能を併有するものであり、左右の破断部17a,17bを破断することにより、左前腹部2a及び右前腹部2bを左右に展開できる。左前腹部2a及び右前腹部2bには、中前腹部2cの付着部23に着脱される付着片22a,22bが設けられる。股部4における前股部4aの横幅方向領域内に、中前腹部2cを備える。中前腹部2cの横幅方向領域内に、より幅狭とされた付着部23を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、パンツとしてもおむつとしても利用可能な使い捨てパンツに関する。
今日、腰回り、胴回り及び脚回りに伸縮性を持たせて着用者の身体にフィットさせる使い捨てパンツの需要が高まってきており、子供用としても大人用としても利用されることが多くなってきている。
このような使い捨てパンツは、前記腰回り等の伸縮性によって、着用時等の上げ下げがしやすいため、特に高齢者の***介護の際には、はかせたり脱がせたりの作業がしやすく好まれている。
しかしながら、このような使い捨てパンツは、***物で汚れてしまった場合に新しい使い捨てパンツと交換するに際して、上に着用している衣服を脱がす必要があるという不便さがあった。
そこで、必要に応じてパンツとしてもおむつとしても利用可能な使い捨てパンツが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この使い捨てパンツは、前身頃の左右両側に切断線を設け、その切断線の部分で前身頃を切り離し可能とすると共に、前身頃及び後身頃の左右の接合部に接合された付着片を設けている。そして、切断線により前身頃を切り離した際に、左右の付着片により前身頃と後身頃との締結を行うようになっている。
特開平5−317356号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の使い捨てパンツにおいては、左右の付着片がそれぞれ左右両側の接合部寄りにあるため、おむつとして使用する際に、開閉作業がし辛いという問題があった。
そこで、本発明の解決すべき課題は、パンツとしてもおむつとしても利用可能であり、おむつとして使用する際にも開閉作業をスムーズに行うことができる使い捨てパンツを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、略環状に連なる前腹部及び後背部と、その前腹部及び後背部間に連なって設けられる股部とを備え、前記股部に吸収体が設けられ、前記前腹部における前記股部が連なる部分の左右両側に前記前腹部を破断するための左右の破断部が形成された使い捨てパンツであって、前記前腹部の外面側における前記左右の破断部の間に位置する中間領域に、第1付着部を設け、前記前腹部における前記左右の破断部よりも左右方向外方側の部分に接合された左右の付着片を設け、前記左右の付着片に、前記第1付着部に対して着脱される第2付着部をそれぞれ設け、前記股部における前股部の横幅方向領域内に、前記中間領域を備えている。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨てパンツにおいて、前記中間領域の横幅方向領域内に、より幅狭とされた前記第1付着部を設けた構造としている。
請求項1に記載の発明に係る使い捨てパンツは、パンツ、おむつの両機能を併有しているため、着用時等の上げ下げが容易である。
また、股部における前股部の横幅方向領域内に、第1付着部が設けられた中間領域を備える構造としているため、前股部の横幅よりも中間領域がはみ出さず、前股部を着用者の前腹部位に当てがいながら、その上側で左右の付着片を中間領域の第1付着部に止着する作業が行え、開閉作業をスムーズに行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、中間領域の横幅方向領域内に、より幅狭とされた第1付着部を設けた構造としているため、左右の付着片が止着される第1付着部がさらに中央寄りとなって、着用者のより中央の前腹部位上に位置し、前股部を着用者の前腹部位に当てがいながら、その上側で左右の付着片を中間領域の第1付着部に止着する作業が行え、開閉作業をよりスムーズに行うことができる。
<第1実施形態>
<概略説明>
図1ないし図8を参照して、本発明の実施形態に係る使い捨てパンツ1について説明する。この使い捨てパンツ1は、図1ないし図8に示すように、略環状に連なる前腹部2及び後背部3と、その前腹部2及び後背部3間に連なって設けられる股部4とを備えて構成され、パンツとしてもおむつとしても利用可能となっている。なお、この使い捨てパンツ1の説明において、左及び右とは着用者から見て左手側及び右手側を指すものとする。
前腹部2及び後背部3とは、この使い捨てパンツ1における主に着用者の前腹部及び後背部に面する部分を指す。前腹部2の左右の縁部と後背部3の左右の縁部とは互いに接合され、これによって前腹部2と後背部3とは略環状に連なっている。このため、使い捨てパンツ1の左右の縁部には、前腹部2の左右の縁部と後背部3の左右の縁部とを接合する左サイド接合部11a及び右サイド接合部11bが形成されている。このサイド接合部11a,11bでの接合は、接着剤、例えばホットメルト接着剤による接着と超音波溶着(あるいは、加熱溶着)とのいずれか一方、またはその両方の併用により行われる。
股部4とは、この使い捨てパンツ1における主に着用者の股部に面する部分を指し、その前股部4a及び後股部4bがそれぞれ前腹部2及び後背部3にそれぞれ連なっている。本実施形態では、股部4の前股部4a及び後股部4bが前腹部2及び後背部3に接着剤、例えばホットメルト接着剤により接合されている。なお、変形例として、股部4を前腹部2及び後背部3の一方または両方と連続した部材により一体に形成してもよい。
このように略環状に連なった前腹部2及び後背部3の上縁部12,13によりウエスト開口部Qが形成されている。前腹部2の左前腹部2aの下縁部14a、後背部3の左斜め下の傾斜状の縁部15a、及び股部4の左縁部16aにより左脚開口部Raが形成されている。前腹部2の右前腹部2bの下縁部14b、後背部3の右斜め下の傾斜状の縁部15b、及び股部4の右縁部16bにより右脚開口部Rbが形成されている。
<前腹部>
前腹部2は、図1に示すように、全体形状としては平面視略横長矩形状であり、左前腹部2a、右前腹部2b、及びそれらの中間に位置する中前腹部2cを備えている。中前腹部2cは本発明の中間領域に相当している。左前腹部2aと中前腹部2cとの間には、前腹部2を上下に縦断する左破断部17aが形成され、右前腹部2bと中前腹部2cとの間には、前腹部2を上下に縦断する右破断部17bが形成されている。中前腹部2cには、図7に示すように、股部4の前股部4aとの接合部分18が形成される。接合部分18での接合は、接着剤、例えばホットメルト接着剤を用いて行われる。破断部17a,17bは、図2に示すように、ミシン目により形成され、この破断部17a,17bを破断することにより、図3ないし図6に示すように、前腹部2を破断部17a,17bの部分で切り離せるようになっている。ここで、破断部17a,17bは、図2に示すように直線状に形成してもよいし、必要に応じて曲線状に形成してもよい。
左前腹部2a及び右前腹部2bの上縁部12a,12bには、ウエスト用弾性部材19a,19bが左右方向に伸張された状態で取り付けられている。左前腹部2a及び右前腹部2bの下縁部14a,14bには脚用弾性部材20a,20bが左右方向に伸張された状態で取り付けられている。左前腹部2a及び右前腹部2bの上縁部12a,12bと下縁部14a,14bとの間の部分には、ボディ用弾性部材21a,21bが左右方向に伸張された状態で取り付けられている。これらの弾性部材19a,19b,20a,20b,21a,21bの収縮・伸張により前腹部2(特に、左前腹部2a及び右前腹部2b)が着用者の腹部に沿うように柔らかくフィットすることができる。
このような前腹部2は、図7に示すように、肌面側の内層シート57と、外側の外層シート58との間に弾性部材19a,19b,20a,20b,21a,21bを挟み込んで構成されている。
左前腹部2a及び右前腹部2bの外面側における中前腹部2c側の端部には、略シート状の左付着片22a及び右付着片22bが接着剤、例えばホットメルト接着剤により接合されている。この付着片22a,22bは、破断部17a,17bを破断した際に、このパンツ1の止着のために用いられるものであり、前腹部2の外面側において、左右の破断部17a,17bを跨ぐように設けられている。中前腹部2cの外面側には、付着片22a,22bを付着させるための第1付着部に相当する付着部23が設けられている。この付着部23は、所定の形成領域A1内に連続的に面状に形成されている。この際、付着部23は中前腹部2cの横幅方向領域内により幅狭とされた形状とされ、付着部23の形成領域A1の横幅W1(横幅方向寸法)は、図4に示すように、左右の破断部17a,17b間の間隔、即ち、中前腹部2cの横幅D以下に設定され、その縦幅W2(縦方向寸法)は、付着片22a,22bの縦寸法L1(縦方向寸法)とほぼ等しく設定されている。
また、図4に示すように、前股部4aの横幅方向寸法Xと、中前腹部2cの横幅Dとは、D≦Xの関係となるように設定されており、特に本実施形態においては、前股部4aの横幅方向領域内に収まるように中前腹部2cが備えられた構造とされ、前股部4aの横幅方向寸法Xよりも中前腹部2cの横幅Dの方が短く設定されている。
付着片22a,22bは、略縦長帯状の本体部24と、その本体部24から上下に二股に分かれてその自由端側に向けて延設された2個の張出し部25,26とをそれぞれ有している。本体部24の左右方向外方側端部は、図7に示すように、接着剤66、例えばホットメルト接着剤により、左前腹部2a及び右前腹部2bにおける破断部17a,17b側の端部に接合されている。
付着片22a,22bの各張出し部25,26の中前腹部2cに面する側の面(内面側)には、付着部27,28がそれぞれ設けられ、本体部24の内面側にも付着部29が設けられている。これらの付着部27〜29は、第2付着部に相当するものであり、中前腹部2cに設けられた付着部23に対して着脱自在に付着するようになっている。
付着部23の具体例としては、表面に微細なループ構造が密に形成された不織布、織布、編み物等を有するループ材が考えられ、付着部27〜29の具体例としては、そのループ材に着脱自在に係合する微細なフック構造が表面に密に形成されたフック材が考えられる。さらに具体的には、付着部23としては、例えば、面ファスナーのループ材として好適に用いられる不織布、織布等を表面に有するプラスチックフィルム複合材が用いられる。付着部27〜29としては、面ファスナーのフック材として好適に用いられる表面に密に形成されたピンを有するプラスチックフィルムが用いられる。あるいは、ループ材を別部材として中前腹部2cに貼着するのではなく、中前腹部2cの外面側を表面処理してループ材(付着部23)として機能させるようにしてもよい。
また、付着部23の他の具体例としては、粘着剤との繰り返し剥離性を有するように表面処理、例えばピーロイル加工されたプラスチックフィルム等が考えられ、付着部27〜29の他の具体例としては、繰り返し利用可能な接着剤などが考えられる。
なお、前記の付着部23及び付着部27〜29の前記2つの具体例において、付着部23側の構成と付着部27〜29側の構成を入れ替えてもよい。
また、付着片22a,22bの各張出し部25,26の先端部は、付着片22a,22bをつまみやすくするために、つまみ部31(図4参照)となっている。このつまみ部31には、付着部27,28は設けられていない。
このような構成により、右付着片22bの張出し部25,26をつまんで右付着片22bの付着部27〜29を付着部23から引き剥がし、右方向外方に引っ張ると、図3に示すように、右破断部17bが破れて、右前腹部2bが右付着片22bと一体となって右側に展開する。同様に、左付着片22aの張出し部25,26をつまんで左付着片22aの付着部27〜29を付着部23から引き剥がし、左方向外方に引っ張ると、図4に示すように、左破断部17aが破れて、左前腹部2aが左付着片22aと一体となって左側に展開する。このとき、中前腹部2cは股部4と接合された状態に保たれ、前股部4aの外側に残ることになる。
このため、この使い捨てパンツ1は、図1に示すように、破断部17a,17bを破断する前の製品出荷時の状態では、前腹部2と股部4とが接合部分18によって固定されているため、パンツとして機能し、付着片22a,22b等の開閉手段のない通常の使い捨てパンツと同様に容易に上げ下げできるようになっている。また、この状態では、仮に付着片22a,22bと付着部23との係合が外れても、前腹部2と股部4とが別々になってしまうことがない。
また、この使い捨てパンツ1をパンツ状態で着用させている場合において、後述する吸収体43が***物を吸収、保持した場合には、付着片22a,22bの係合を解除して、破断部17a,17bを破断して展開して、パンツ1を着用者から容易に取り除くことができる。この場合、着用者の衣服を脱がさなくとも、パンツ1の取外しができる。
また、付着片22a,22bの係合を解除して破断部17a,17bを破断し、前腹部2を展開して、パンツ1の内部の汚染状況を確認した後、付着片22a,22bを付着部23に係合させて、パンツ1を元のパンツ状態に戻すことができる。また、このパンツ1と尿取りパット等の補助パットとを併用しているときにも、付着片22a,22bを着脱して補助パットの交換等を容易に行うことができる。
また、着用させる前に、パンツ1を図5に示す状態に展開しておいて着用者の臀部にあてがって、図4、図3、図1の順に閉じてゆくことにより、このパンツ1を通常の使い捨ておむつのように利用することもできる。この場合、着用者の衣服を脱がさなくとも、パンツ1の着用及び取り外しができる。
さらに、本実施形態においては、股部4における前股部4aの横幅方向領域内に位置して、中前腹部2cが備えられた構造とされており、前股部4aの横幅方向寸法Xよりも中前腹部2cの横幅Dの方が短い幅となっている。従って、左右の付着片22a,22bを左右に展開した状態から閉じる作業を行う場合、前股部4aを着用者の前腹部位に当てがっておいて、その上側で左右の付着片22a,22bを中前腹部2cの付着部23に止着する作業を行うことができ、開閉作業をスムーズに行うことができる。
さらにまた、付着部23の横幅W1は中前腹部2cの横幅Dよりも幅狭として、中前腹部2cの横幅方向領域内に設けられた構造とされており、左右の付着片22a,22bが止着される付着部23がさらに中央寄りとなって、着用者のより中央の前腹部位上に位置し、前股部4aを着用者の前腹部位に当てがっておいて、その上側で左右の付着片22a,22bを中前腹部2cの付着部23に止着する作業が行え、開閉作業をよりスムーズに行うことができる。
<股部>
股部4は、図5に示すように、全体形状としては展開すると前後方向に延びる略帯状の形態を有し、前股部4a、後股部4b、及びそれらの中間に位置する中股部4cを備え、主に中股部4cを中心として着用者の股間部にあてがわれる。前股部4aは、図5ないし図7に示すように、中前腹部2cの内面側に重ね合わされた状態で接合部分18によって中前腹部2cと接合されている。後股部4bは、図5に示すように、後背部3の内面側に重ね合わされた状態で後背部3と接着固定されている。このような股部4の左縁部16a及び右縁部16bには、脚用弾性部材40a,40bが縁部16a,16bの延設方向に伸張された状態で取り付けられている。
股部4は、図8にも示すように、透液性のトップシート41と不透液性のバックシート42との間に、吸収体43を挟み込んで構成されている。吸収体43は、所定の横幅を有し、中股部4cを中心にして前後方向に帯状に広がっている。股部4の内面側における吸収体43の左右両側には、股部4の延設方向に沿って延びる起立部44a,44bが設けられている。
例えば、トップシート41は透液性の不織布等により構成され、バックシート42は撥水性不織布等により構成される。また、吸収体43は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸収体を混合した塊をティッシュペーパーなどの紙シートまたは透液性不織布シート等の被覆シートで包み、所定形状に成形されたものである。
トップシート41及びバックシート42の吸収体43と重ならない部分は、互いに対向する面同士が接着剤、例えばホットメルト接着剤によって互いに接合されている。より好ましくは、図8に示すように、トップシート41の横幅は、吸収体43の肌面側を覆い、かつバックシート42の横幅よりも若干狭く設定され、トップシート41の吸収体43を超えて前後左右に張り出した部分が、接着剤、例えばホットメルト接着剤によりバックシート42と接合されている。バックシート42におけるトップシート41の左右両側に張り出した部分の肌面側には、起立部44a,44bを構成する左右のサイドシート45a,45bが接着剤、例えばホットメルト接着剤によって接合されている。
また、サイドシート45a,45bの前後方向の両端縁は、股部4の前後方向の両端縁に接着剤60、例えばホットメルト接着剤により接合されている。サイドシート45a,45bの左右方向内方側縁部は、前後方向に伸びる弾性部材46を包み込むようにして、封止部47にて熱溶着(または超音波溶着)等により固定されている。起立部44a,44bは、弾性部材46の収縮力によりその左右方向内方側縁部が縮められ、これによって図8に示すように着用者の肌に押し付けられる方向に起立する。
また、本実施形態では、図5に示すように、股部4における前腹部2及び後背部3の腰回り部3aと重なる重複部分において、左右の縁部を傾斜辺48a,48b,49a,49bとし、その横幅を前後方向の端縁側に向けて徐々に減少させている。
この傾斜辺48a,48bにより、使い捨てパンツ1を上げ下げする際に、前股部2aが引っ掛かってめくれたり、折れ曲がったり、着用者の肌に影響を及ぼすのを防止し、スムーズに上げ下げすることができる。
また、通常、後背部3と股部4とが重なる領域については、後背部3の収縮力が弱まる傾向にあるが、前記傾斜辺49a,49bによるトリム領域を形成することにより、後背部3の伸縮部分の面積が後背部3の上側に向けて徐々に増えてゆき、これによって後背部3が着用者の後背部にフィットしやすくなる。
なお、股部4の構成の変形例として、吸収体43をシート41,42の間に挟み込むのではなく、吸収体43をシート42の肌面側に貼着し、シート41を省略する構成としてもよい。あるいは、吸収体43の前後の端部にシートを接合したものを股部4として用いるようにしてもよく、大型の吸収体43を用いてその吸収体43を股部4として用い、シート41,42を省略するようにしてもよい。
<後背部>
後背部3は、図3ないし図6に示すように、展開すると略矩形の左右下側の角を略斜めに切り落としたような形態を有し、着用者の背面側の腰回り部から臀部にかけた部分にあてがわれる。このため、この後背部3は、着用者の背面側の腰回り部に主に位置する平面視略横長帯状の腰回り部3aと、その腰回り部3aの下側に連なり着用者の臀部に主に位置する平面視略台形状の臀部3bとを備えている。腰回り部3aの上縁部13には、ウエスト用弾性部材51が左右方向に伸張された状態で取り付けられており、腰回り部3aのそれ以外の領域には、ボディ用弾性部材52が左右方向に伸張された状態で取り付けられている。後背部3の左斜め下の傾斜状の縁部15aには、脚用弾性部材53aが縁部15aに沿って伸張された状態で取り付けられており、後背部3の右斜め下の傾斜状の縁部15bには、脚用弾性部材53bが縁部15bに沿って伸張された状態で取り付けられている。これらの弾性部材51,52,53a,53bの収縮、伸張により後背部3が着用者の後背部及び臀部にフィットしやすくなっている。
特に、後背部3の臀部3bは、下側に向けて横幅が徐々に狭くなる構成とされていると共に、その左右の傾斜状の縁部15a,15bに脚用弾性部材53a,53bが設けられているため、脚用弾性部材53a,53bの収縮力により縁部15a,15bが縮められると、臀部3bが着用者の臀部にフィットしやすくなっている。
なお、脚用弾性部材53a,53bは、臀部3bの左右の傾斜状の縁部15a,15b及び下縁部15cに沿って連続的に臀部3bに取り付けられた後、少なくとも股部4の吸収体43と重なる部分54(図6参照)について、弱化処理が施されている。弱化処理とは、その部分54の弾性部材を切断したり、収縮力を弱める処理を行う等により、ノーテンション状態とすることである。これによって、脚用弾性部材53a,53bの収縮力によって吸収体43に不所望な歪み等が生じ、その吸収機能が低下するのが防止される。
<その他の構成及び各部の材料等>
なお、前腹部2に設ける左右の弾性部材19a,19b、弾性部材20a,20b及び弾性部材21a,21bについては、前記脚用弾性部材53a,53bの場合と同様に、弾性部材20a,20b,21a,21bを中前腹部2cを介して左右方向に連続的に前腹部2に設けた後、弾性部材20a,20b,21a,21bの中前腹部2cに位置する部分について、弱化処理を施すのが好ましい。
また、付着片22a,22bの材料構成としては、不織布、織布、編布、プラスチップ材から適宜選択できる。中でも、スパンボンド法、エアースルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法及びエアレイド法のうちの1つまたは複数の製法の組み合わせによって製造される不織布が好ましい。さらに、目付30〜100g/m2で、スパンボンド法若しくは、スパンボンド法とメルトブロー法とを組み合わせたSMS法により製造された不織布が強度の点から好ましい。最も好ましいのは、目付50〜85g/m2でスパンボンド法により製造された不織布である。材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、パルプ、絹等の天然繊維から適宜選択できるが、好ましくはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルといった合成繊維が利用でき、中でもポリプロピレン、ポリエステル繊維を主成分とするものは強度があり、好適である。最も好ましいのは、ポリエステル繊維である。
また、弾性部材19a,19b,20a,20b,21a,21b,40a,40b,46,53a,53bとしては、通常使い捨てパンツに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、伸張状態でホットメルト接着剤、熱溶着、超音波溶着などの貼着手段によりパンツ1の所定部位に貼着される。
以上のように、本実施形態に係る使い捨てパンツ1は、パンツ、おむつの両機能を併有しているため、着用時等の上げ下げが容易である。
また、股部4における前股部4aの横幅方向領域内に位置して、中前腹部2cが備えられた構造とされており、前股部4aの横幅方向寸法Xよりも中前腹部2cの横幅Dの方が短い幅となっている。従って、左右の付着片22a,22bを左右に展開した状態から閉じる作業を行う場合、前股部4aを着用者の前腹部位に当てがっておいて、その上側で左右の付着片22a,22bを中前腹部2cの付着部23に止着する作業を行うことができ、開閉作業をスムーズに行うことができる。
さらにまた、付着部23の横幅W1は中前腹部2cの横幅Dよりも幅狭として、中前腹部2cの横幅方向領域内に設けられた構造とされており、左右の付着片22a,22bが止着される付着部23がさらに中央寄りとなって、着用者のより中央の前腹部位上に位置し、前股部4aを着用者の前腹部位に当てがっておいて、その上側で左右の付着片22a,22bを中前腹部2cの付着部23に止着する作業が行え、開閉作業をよりスムーズに行うことができる。
また、左右の付着片22a,22bに上下に2股に分かれた2個の張出し部25,26が設けられているため、その2個の張出し部25,26を有効に利用してパンツ1の止着を行うことにより、パンツ1の形状や各部の締め付け力を着用者の体形に応じて微妙に調節することができ、着用者の体形へのフィット性の向上が図れる。
さらに、付着部23が中前腹部2cにおける形成領域A1内に略面状に連続的に設けられているため、左右の付着片22a,22bを形成領域A1内の任意の位置に付着させることができ、止着の態様の自由度が高い。
また、付着部23を形成する形成領域A1の縦幅W1を左右の付着片22a,22bの縦寸法L1とほぼ等しく設定しているため、付着部23を必要かつ十分な範囲に形成することができ、付着部23を形成するためのコストを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る使い捨てパンツの正面図である。 図1の使い捨てパンツの右付着片を破断した図である。 図1の使い捨てパンツの右破断部を破断して右前腹部を展開した状態を示す図である。 図3の使い捨てパンツの左破断部を破断して左前腹部を展開した状態を示す図である。 図4の使い捨てパンツの股部を展開した状態を示す図である。 図5の使い捨てパンツを図5の反対側から見た図である。 図1の使い捨てパンツのC1−C1線に沿った部分の断面図である。 図5の使い捨てパンツのC2−C2線に沿った部分の断面図である。
符号の説明
1 使い捨てパンツ、2 前腹部、2a 左前腹部、2b 右前腹部、2c 中前腹部、3 後背部、3a 腰回り部、3b 臀部、4 股部、4a 前股部、4b 後股部、4c 中股部、17a 左破断部、17b 右破断部、18 接合部分、19a,19b ウエスト用弾性部材、20a,20b 脚用弾性部材、21a,21b ボディ用弾性部材、22a,22b 付着片、23 付着部、24 本体部、25,26 張出し部、27〜29 付着部、30 切込み、31 つまみ部、40a,40b 脚用弾性部材、41 トップシート、42 バックシート、43 吸収体、44a,44b 起立部、45a,45b サイドシート、46 弾性部材、51 ウエスト用弾性部材、52 ボディ用弾性部材、53a,53b 脚用弾性部材、57 内層シート、58 外層シート

Claims (2)

  1. 略環状に連なる前腹部及び後背部と、その前腹部及び後背部間に連なって設けられる股部とを備え、前記股部に吸収体が設けられ、前記前腹部における前記股部が連なる部分の左右両側に前記前腹部を破断するための左右の破断部が形成された使い捨てパンツであって、
    前記前腹部の外面側における前記左右の破断部の間に位置する中間領域に、第1付着部を設け、
    前記前腹部における前記左右の破断部よりも左右方向外方側の部分に接合された左右の付着片を設け、
    前記左右の付着片に、前記第1付着部に対して着脱される第2付着部をそれぞれ設け、
    前記股部における前股部の横幅方向領域内に、前記中間領域を備えていることを特徴とする使い捨てパンツ。
  2. 請求項1に記載の使い捨てパンツにおいて、
    前記中間領域の横幅方向領域内に、より幅狭とされた前記第1付着部を設けたことを特徴とする使い捨てパンツ。
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