JP2006054442A - 圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッドの製造方法、圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッド - Google Patents

圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッドの製造方法、圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】 製造工程を簡略化でき、コストを低減できるとともに動作の安定化を図ることのできる圧電アクチュエータおよびインクジェットヘッド、並びにそれらの製造方法を提供することにある。
【解決手段】 拡散防止層を兼ねる下部電極3を振動板2と圧電層4との間に設ける。このような構成によれば、電極と拡散防止層とを兼ねる層を一の工程で作成することができるから、製造工程の簡略化およびコストの削減を図ることができる。また、従来のように電極層と拡散防止層とを二層構造とした場合と比較して、これらの層の物性が基板の撓みに与える影響を低減することができるため、圧電アクチュエータとしての動作を安定させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェットヘッド等に用いられる圧電アクチュエータおよびインクジェットヘッド、並びにそれらの製造方法に関する。
インクジェットヘッド等に用いられる圧電アクチュエータの一例として、特許文献1に記載のものがある。この圧電アクチュエータは、流路形成体においてノズル開口と連通する圧力室の開口部を閉じるように設けられる基板(弾性膜)を備え、この基板上に下部電極、圧電層、上部電極を順に積層したものである。下部電極と上部電極との間に電界を印加すると、圧電層の変形に伴って基板が撓み、圧力室内のインクが加圧されてノズル開口から吐出される。
このような圧電アクチュエータの製造方法として、エアロゾルデポジション法(AD法)と呼ばれるものがある。これは、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料の微粒子を気体中に分散させたもの(エアロゾル)を基板表面に向けて噴射させ、微粒子を基板上に衝突・堆積させることにより圧電膜を形成させるものである(例えば特許文献2)。
特開平11−314365号公報 特開2001−152360公報
ところで、上記のようなAD法により成膜した圧電膜には、基板を十分に撓ませるのに必要な圧電特性を得るために、アニール処理を施す必要がある。
ここで、圧電アクチュエータ用の基板としては金属製の素材が使用されることが多い。その理由は、(1)インクジェットヘッドの流路形成体は、微細なインク流路を有するものであるため、薄い金属プレートにエッチングにより微細孔を形成し、この金属プレートを複数枚積層することによって各金属プレートの微細孔を連通させてインク流路を形成することが望ましいこと、(2)基板は流路形成体に熱圧着で接合されるが、前記したように流路形成体が金属製であることから、基板もこの流路形成体と熱膨張係数の近い同種の金属で構成すれば、接合時の反りを防止できること、による。
しかし、このような構成では、600℃を越えるような高温でアニール処理を行うと、基板に含まれる金属元素が圧電膜中に拡散し、圧電特性を低下させてしまうことがある。そこで、このような現象を防止するために、基板と圧電膜との間に拡散防止層を設けることが行われていた。
しかし、このような方法は、拡散防止層を設けるという工程を余分に必要とするため、製造工程が煩雑化するとともに、コストが増大するという問題があった。また、基板と圧電層との間に拡散防止層と下部電極という2つの層が存在し、この2つの層の物性がそれぞれ基板の撓みに影響を与えることとなるため、動作を安定させることが難しかった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造工程を簡略化でき、コストを低減できるとともに動作の安定化を図ることのできる圧電アクチュエータおよびインクジェットヘッド、並びにそれらの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、製造工程を簡略化でき、コストを低減できるとともに動作の安定化を図ることのできる圧電アクチュエータ及びその製造方法を開発すべく鋭意研究してきたところ、金属製の基板と圧電層との間に設けられる電極層を、拡散防止機能を有するものとすることで、電極と拡散防止層とを兼ねる層を一の工程で作成でき、かつ、層の物性が基板の撓みに与える影響を低減できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、圧電材料の粒子を含むエアロゾルを金属製基板の表面側に噴き付けて前記粒子を付着させることにより圧電層を形成する圧電アクチュエータの製造方法であって、前記金属製基板の表面上に、導電性を有するとともに前記金属製基板に含まれる元素の前記圧電層への拡散を防止する拡散防止機能を有する一の電極層を形成する第1の電極層形成工程と、前記一の電極層上に前記エアロゾルを噴き付けて前記粒子を付着させることにより前記圧電層を形成する圧電層形成工程と、前記圧電層をアニール処理するアニール処理工程と、前記圧電層上に前記一の電極層と対となる他の電極層を構成する第2の電極層形成工程と、を含むものである。
また、本発明の圧電アクチュエータは、金属製基板と、前記金属製基板の表面側に、圧電材料の粒子を含むエアロゾルを噴き付けて前記粒子を付着させることにより設けられた圧電層と、前記金属製基板と前記圧電層との間に設けられ、導電性を有するとともに前記金属製基板に含まれる元素の前記圧電層への拡散を防止する拡散防止機能を有する一の電極層と、前記圧電層上に設けられ、前記一対の電極と対となる他の電極層と、を備えるものである。
本発明の一の電極層は、導電性を有し、かつ金属製基板に含まれる元素の拡散を防止できるものであればよく、例えば、金属製基板に含まれる元素が鉄、アルミニウム、クロム、コバルト、マンガン、モリブデン、またはタングステンである場合には、Au,Pt,Ti,Ag−Pd合金,Ag−Pt合金,Rh,In,La,Nd,Nb,Sb,Th,W,Ca,Sr,Mgのうち1種または2種以上を含むものを使用することが好ましい。この一の電極層は、例えば上記した元素のいずれかにより形成された金属薄膜であってもよく、あるいは上記した元素の酸化物の薄膜であってもよい。酸化物の薄膜としては、例えばLa1−xSrMnO(LSMO)、(La1−xSr)(Ga1−yMg)O3−δ(LSGM)、インジウム−スズ酸化物(ITO)、SrRuO(SRO)、La2−xSrCoO(LSCO)等を好ましく使用することができる。
また、一の電極層の厚さは0.1μm以上5μm以下とすることが好ましい。厚さを0.1μm以上とすることで、金属製基板から圧電層への元素の拡散を十分に遮断することができ、また、厚さを5μm以下とすることで、電極層が基板の撓みに与える影響を、圧電アクチュエータの動作に影響しない程度にとどめることができるためである。
本発明の圧電アクチュエータは、微細なインク流路を実現するために複数枚の金属プレートを加工、積層することによって製造されたインク流路形成体と、このインク流路形成体と熱膨張係数の近い同種の金属で構成された振動板とを備えるインクジェットヘッドに、特に好ましく適用することができる。
本発明によれば、導電性と、基板に含まれる元素の圧電層への拡散を防止する拡散防止機能を併せ持つ一の電極層を基板と圧電層との間に形成する。形成された層は拡散防止層とを兼ねるものとなる。このような構成によれば、電極と拡散防止層とを兼ねる層を一の工程で作成することができるから、製造工程の簡略化およびコストの削減を図ることができる。また、従来のように電極層と拡散防止層とを二層構造とした場合と比較して、これらの層の物性が基板の撓みに与える影響を低減することができるため、圧電アクチュエータとしての動作を安定させることができる。
また、インクジェットヘッドとして、微細なインク流路が容易に形成できるようにインク流路形成体を金属材料から構成し、このインク流路形成体と接合される振動板をインク流路形成体と同種の金属から構成した場合においても、製造工程の簡略化、コストの削減、及び圧電アクチュエータの動作の安定性を図りつつ、金属製振動板に含まれる元素の圧電層への拡散を防止することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。
図1には、本実施形態のインクジェットヘッド10を示す。インクジェットヘッド10は、インク20が収容される複数の圧力室16を備えた流路ユニット11(本発明のインク流路形成体に該当する)と、この流路ユニット11上に圧力室16を閉じるように接合されたアクチュエータプレート1(本発明の圧電アクチュエータに該当する)とを備えている。
流路ユニット11は、全体として平板状をなしており、ノズルプレート12、マニホールドプレート13、流路プレート14、および圧力室プレート15(以上、本発明の金属製プレートに該当する)を順に積層するとともに、各プレート12、13、14、15を互いにエポキシ系の熱硬化性接着剤にて接合した構成となっている。
ノズルプレート12は、ポリイミド系の合成樹脂材料にて形成されており、その内部にはインク20を噴射するための複数のインク吐出ノズル19となる孔が整列して形成されている。マニホールドプレート13は、例えばステンレス(SUS430)にて形成され、その内部には、インク吐出ノズル19に接続する複数のノズル流路18となる孔が設けられている。流路プレート14は、同じくステンレス(SUS430)にて形成されており、内部にノズル流路18に連通した複数のプレッシャ流路17となる孔が設けられている。圧力室プレート15は同じくステンレス(SUS430)にて形成され、その内部にはプレッシャ流路17に連通した複数の圧力室16となる孔が設けられている。圧力室16は、流路プレート14およびマニホールドプレート13に設けられた図示しないマニホールド流路および共通インク室を介してインクタンクに接続されている。このようにして、インクタンクに接続された共通インク室から、マニホールド流路、圧力室16、プレッシャ流路17およびノズル流路18を経てインク吐出ノズル19へと至るインク流路Fが形成されている。なお、このインク流路Fは微細なものであり、高精度に形成される必要があることから、インク流路Fとなる孔が加工性の良いエッチングで行われており、各プレート12〜15はエッチングによる侵食がなされるように金属製とされている。
この流路ユニット11に積層されるアクチュエータプレート1は、圧力室16の壁面の一部を構成する振動板2(本発明の金属製基板、金属製振動板に該当する)と、この振動板2上に形成された下部電極3(本発明の一の電極層に該当する)と、この下部電極3上に積層された圧電層4と、この圧電層4上に設けられた上部電極5(本発明の他の電極層に該当する)とで構成されている。
振動板2は、例えばステンレス(SUS430)にて矩形状に形成されており、流路ユニット11の上面に熱圧着により接合されて、流路ユニット11の上面全体を覆う形態となっている。なお、この振動板2は、流路ユニット11を構成するマニホールドプレート13、流路プレート14、および圧力室プレート15と同種の金属材料により形成されており、これにより、振動板2を流路ユニット11に熱圧着する際の反りを防止することができる。
この振動板2において流路ユニット11に接する面と反対側の面には、全面にわたって下部電極3が形成されている。この下部電極3は金属製の振動板2に直接に接触しており、この振動板2を介して駆動回路IC(図示せず)のグランドに接続されることで、グランド電極として使用される。この下部電極3は、例えばAuを振動板2上に蒸着することにより形成されており、振動板2に含まれる元素が圧電層4に拡散するのを防止する拡散防止層を兼ねている。
圧電層4は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電体の圧電セラミックス材料から形成されており、振動板2との間で下部電極3を挟み込むようにしながら、振動板2の表面全体に均一な厚みで積層されている。この圧電層4は、エアロゾルデポジション法により形成されたものであって、その厚み方向に分極するように分極処理が施されている。
この圧電層4上において振動板2に密着されている側と逆側の面上には、複数の上部電極5が備えられている。この上部電極5は、各圧力室16の開口部16Aに対応する領域にそれぞれ設けられるとともに、駆動回路ICに接続されており、駆動電極として使用される。
次に、このインクジェットヘッド10を製造する方法について説明する。まず、ステンレスにより形成されたノズルプレート12、マニホールドプレート13、流路プレート14、圧力室プレート15にそれぞれインク吐出ノズル19ノズル流路18、プレッシャ流路17、圧力室16となる孔をエッチングにより形成する。次いで、これらを積層した状態で接合することで、流路ユニット11を形成する(インク流路形成体形成工程)。
次に、図2Aに示すように、ステンレスにより形成された振動板2を流路ユニット11における圧力室プレート15の上面に位置合わせした状態で重ねて熱圧着により接合し、振動板2によって各圧力室16を閉鎖する(振動板接合工程)。
次に、図2Bに示すように、振動板2上に拡散防止層を兼ねる下部電極3を形成する(第1の電極層形成工程)。下部電極3は、例えばAu薄膜を蒸着法により成膜することによって形成することができる。
次に、図2Cに示すように、圧電層4をエアロゾルデポジション法(AD法)によって形成する(圧電層形成工程)。図3には、圧電層4を形成するための成膜装置30の概略図を示した。この成膜装置30は、材料粒子Mをキャリアガスに分散させてエアロゾルZを形成するエアロゾル発生器31、およびエアロゾルZを噴射ノズル37から噴出させて基板に付着させるための成膜チャンバ35を備えている。
エアロゾル発生器31には、内部に材料粒子Mを収容可能なエアロゾル室32と、このエアロゾル室32に取り付けられてエアロゾル室32を振動する加振装置33とを備えている。エアロゾル室32には、キャリアガスを導入するためのガスボンベBが導入管34を介して接続されている。導入管34の先端はエアロゾル室32内部において底面付近に位置し、材料粒子M中に埋没するようにされている。キャリアガスとしては、例えばヘリウム、アルゴン、窒素等の不活性ガスや空気、酸素等を使用することができる。
成膜チャンバ35には、圧電層4を形成する基板を取り付けるためのステージ36と、このステージ36の下方に設けられた噴射ノズル37が備えられている。噴射ノズル37は、エアロゾル供給管38を介してエアロゾル室32に接続されており、エアロゾル室32内のエアロゾルZが、エアロゾル供給管38を通って噴射ノズル37に供給されるようになっている。また、この成膜チャンバ35には、粉体回収装置39を介して真空ポンプPが接続されており、その内部を減圧できるようにされている。
この成膜装置30を用いて圧電層4を形成する際には、まず、振動板2をステージ36にセットする。次いで、エアロゾル室32の内部に材料粒子Mを投入する。材料粒子Mとしては、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を使用することができる。
そして、ガスボンベBからキャリアガスを導入して、そのガス圧で材料粒子Mを舞い上がらせる。それととともに、加振装置33によってエアロゾル室32を振動することで、材料粒子Mとキャリアガスとを混合してエアロゾルZを発生させる。そして、成膜チャンバ35内を真空ポンプPにより減圧することにより、エアロゾル室32と成膜チャンバ35との間の差圧により、エアロゾル室32内のエアロゾルZを高速に加速しつつ噴射ノズル37から噴出させる。噴出したエアロゾルZに含まれる材料粒子Mは振動板2に衝突して堆積し、圧電層4を形成する。
続いて、必要な圧電特性を得るために、形成した圧電層4のアニール処理を行う。このとき、圧電層4と振動板2との間には、拡散防止層を兼ねる下部電極3が全面にわたって設けられているから、振動板2に含まれるFe等の金属元素の圧電層4への拡散が防止される。
次に、図2Eに示すように、各圧電層4の上面に上部電極5、および各上部電極5に接続した複数のリード部を形成する。上部電極5及びリード部を形成するには、例えば、圧電層4上の全域に導体膜を形成した後、フォトリソグラフィ・エッチング法を利用して所定のパターンに形成してもよく、あるいは圧電層4の上面に直接スクリーン印刷により形成しても良い。
この後、上部電極5−下部電極3間に通常のインク噴射動作時よりも強い電界を印加して、両電極間の圧電層4を厚み方向に分極する(分極処理)。以上によりアクチュエータプレート1が完成する。
続いて、以上のように構成されたインクジェットヘッド10の作用及び効果について説明する。
印刷を行う際には、駆動回路ICから所定の駆動信号が発せられると、上部電極5の電位が下部電極3よりも高い電位とされ、圧電層4の分極方向(厚み方向)に電界が印加される。すると、圧電層4が厚み方向に膨らむとともに、面方向に収縮する。これにより、圧電層4および振動板2(即ちアクチュエータプレート1)において圧力室16の開口に対応する領域が、圧力室16側に凸となるように局所的に変形する(ユニモルフ変形)。このため、圧力室16の容積が低下して、インク20の圧力が上昇し、インク吐出ノズル19からインク20が噴射される。その後、上部電極5が下部電極3と同じ電位に戻されると、圧電層4と振動板2とが元の形状になって圧力室16の容積が元の容積に戻るので、インク20をインクタンクに連通するマニホールド流路より吸い込む。
このとき、従来のように振動板2と圧電層4との間に拡散防止層と下部電極という2つの層が存在していると、この2つの層の物性がそれぞれ振動板2の撓みに影響を与えることとなるため、動作を安定させることが難しい。しかし、本実施形態のインクジェットヘッド10では、振動板2と圧電層4との間に拡散防止層を兼ねる下部電極3というただ1つの層が存在しているのみである。したがって、下部電極3(拡散防止層)の物性が振動板2の撓みに与える影響を最小限度に抑えることができ、アクチュエータプレート1の動作を安定させることができる。
以上のように本実施形態によれば、拡散防止層を兼ねる下部電極3を振動板2と圧電層4との間に設ける。このような構成によれば、電極と拡散防止層とを兼ねる層を一の工程で作成することができるから、製造工程の簡略化およびコストの削減を図ることができる。また、従来のように電極層と拡散防止層とを二層構造とした場合と比較して、これらの層の物性が基板の撓みに与える影響を低減することができるため、圧電アクチュエータとしての動作を安定させることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
<実施例1>1.圧電膜の形成1)成膜
基板としてはステンレス(SUS430)板を、材料粒子としては平均粒子径0.3〜1μmのPZTを用いた。成膜装置としては上記実施形態と同様のものを使用した。
基板表面に、Ptからなる下部電極をスパッタにより形成させた。下部電極の厚さは表面粗さ計による段差測定で概ね1.5μmであった。この下部電極を設けた基板上に、ノズル開口0.4mm×10mm、成膜チャンバー内圧力200Pa、エアロゾル室内圧力30000Pa、キャリアガス種類He、ガス流量は4.0リットル/min、ノズル−基板間距離10〜20mmとして、エアロゾルの吹き付けを行い、圧電膜を形成した。圧電膜の厚さは表面粗さ計による段差測定で概ね8μmであった。
2)アニール処理
続いて形成した圧電膜のアニール処理を行った。マッフル炉(ヤマト工業株式会社製FP100)内に圧電膜を形成した基板を入れ、300℃/hにて850℃まで昇温した。850℃で30分間保持した後、炉内を自然冷却により室温まで冷却し、基板を取り出した。
2.試験
圧電膜上に粘着性樹脂テープを用いてマスキングを行い、有効面積3.6mm以上の上部電極をAu蒸着機を用いて形成し、基板であるステンレス(SUS430)板を下部電極とした圧電アクチュエータを構成した。次いで、印加電界318kV/cmで分極処理を行った。
この圧電アクチュエータについて、強誘電体測定器(TFANALYZER2000;AiXACT社製)により、電圧を印加しながら静電容量を測定し、残留分極(Pr)と抗電界(Ec)とを測定した。
<比較例1>
下部電極を形成しなかった他は実施例1と同様にして圧電膜を形成し、試験を行った。なお、印加電界を400kV/cmとした。
<比較例2>
基板としてはアルミナ板を用いた。この基板上に、Ptペースト(田中貴金属工業製)を用いて、厚さ8μmのペースト層を形成し、1300℃で焼き付けることにより下部電極を形成した。
下部電極を形成した基板上に、実施例1と同様の方法で下部電極および圧電膜を形成し、試験を行った。なお、印加電界を329kV/cmとした。
<比較例3>
基板としてはアルミナ板を用いた。この基板上に、Auペースト(田中貴金属工業製;TR1533)を用いて厚さ8μmのペースト層を形成し、850℃で焼き付けることにより下部電極を形成した。
下部電極を形成した基板上に、実施例1と同様の方法で圧電膜を形成し、試験を行った。なお、印加電界を286kV/cmとした。
[結果と考察]
実施例および比較例についての実験結果を表1に示す。
Figure 2006054442
ステンレス(SUS430)製の基板上にPtによる下部電極を設けた場合(実施例1)には、圧電層に拡散する元素を含まないアルミナ製の基板を用いた場合(比較例2、3)とほぼ同等の圧電特性を示していた。これに対して、下部電極を設けなかった場合(比較例1)には、ステンレス基板に含まれる元素の拡散によって抗電界が上昇し、Pr/Ec値が大幅に低下していた。このことから、下部電極を設けることによってステンレス基板に含まれるFe元素、Cr元素の圧電膜への拡散の影響を防止できているといえる。
次に、他の実施形態について、図4を参照しつつ説明する。先の実施形態と共通する部分についてはその説明を省略する。図4に示されるように、他の実施形態において、下部電極を共通化する代わりに、複数の下部電極3a,3b,・・を設けている。複数の下部電極3a,3b,・・は、それぞれ圧力室16a,16b、・・に対応する位置に設けられている。そして、下部電極3a,3b,・・は、それぞれ独立に駆動回路ICに接続されており、駆動回路ICによって、下部電極3a,3b,・・毎に駆動電圧を印加するか否かが独立に制御される。
また、他の実施形態においては、圧電層も複数の圧電層4a,4b,・・に分割されている。複数の圧電層4a,4b,・・は、それぞれ圧力室16a,16b、・・に対応する位置に設けられている。そして、圧電層4a,4b,・・のそれぞれは、下部電極3a,3b,・・のそれぞれの表面に積層されており、金属板2に直交する方向から見たときに、圧電層4a,4b,・・のそれぞれは、下部電極3a,3b,・・のそれぞれの内側に完全に包含されるように位置している。より具体的には、下部電極3a,3b,・・は、金属板2に直交する方向から見たときに、圧電層4a,4b,・・に対してこれらよりも小さい相似形状を有しており、圧電層4a,4b,・・のそれぞれの外周縁は、下部電極3a,3b,・・のそれぞれの外周縁より、圧電層4a,4b,・・の厚みと等しいかこれよりも長い距離だけ離れている。このように構成することで、金属板2の圧電層4a,4b,・・の外周縁よりも外側の領域から、圧電層4a,4b,・・に向かう拡散を抑制することができる。
また、外部電極は、先の実施形態と同様に、複数の外部電極5a,5b、・・に分割されており、金属板2に直交する方向から見たときに、圧電層4a,4b,・・のそれぞれと完全に重複する領域に形成されている。そして、これらの外部電極5a,5b、・・は、駆動回路ICによって等しく一定の共通電位が付与される。なお、これらの外部電極5a,5b、・・を一体化して1枚の外部電極として形成してもよい。
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
(1)上記実施形態では、下部電極3を蒸着法により形成しているが、下部電極の形成方法は上記実施形態の限りではなく、例えばスパッタリング、メッキ、塗装、または導電性ペーストを印刷後焼き付ける方法等、電極層を形成するための一般的な方法を使用して形成することができる。
(2)上記実施形態では、流路ユニット11を構成する各プレート13、14、15および振動板2は、ステンレス(SUS430)にて形成されていたが、インク流路形成体および振動板の材質は上記実施形態の限りではなく、例えばSUS304、42A合金等によって形成することもできる。
本実施形態のインクジェットヘッドの側断面図 アクチュエータプレートの製造工程を示す側断面図 (A)振動板を圧力室プレートに接合した様子を示す図 (B)振動板上に下部電極を形成した様子を示す図(C)圧電層を形成した様子を示す図 (D)上部電極を形成した様子を示す図 成膜装置の概略図 他の実施形態のインクジェットヘッドの側断面図
符号の説明
1…アクチュエータプレート(圧電アクチュエータ)
2…振動板(金属製基板、金属製振動板)
3…下部電極(一の電極層)
4…圧電層
5…上部電極(他の電極層)
10…インクジェットヘッド
11…流路ユニット(インク流路形成体)
12・・・ノズルプレート12(金属製プレート)
13・・・マニホールドプレート13(金属製プレート)
14・・・流路プレート14(金属製プレート)
15・・・圧力室プレート15(金属製プレート)
19…インク吐出ノズル
F・・・インク流路
M…材料粒子(圧電材料の粒子)
Z…エアロゾル

Claims (6)

  1. 圧電材料の粒子を含むエアロゾルを金属製基板の表面側に噴き付けて前記粒子を付着させることにより圧電層を形成する圧電アクチュエータの製造方法であって、
    前記金属製基板の表面上に、導電性を有するとともに前記金属製基板に含まれる元素の前記圧電層への拡散を防止する拡散防止機能を有する一の電極層を形成する第1の電極層形成工程と、
    前記一の電極層上に前記エアロゾルを噴き付けて前記粒子を付着させることにより前記圧電層を形成する圧電層形成工程と、
    前記圧電層をアニール処理するアニール処理工程と、
    前記圧電層上に前記一の電極層と対となる他の電極層を構成する第2の電極層形成工程と、
    を含む圧電アクチュエータの製造方法。
  2. 前記元素が鉄、アルミニウム、クロム、コバルト、マンガン、モリブデン、またはタングステンであり、前記一の電極層がAu,Pt,Ti,Ag−Pd合金,Ag−Pt合金,Rh,In,La,Nd,Nb,Sb,Th,W,Ca,Sr,Mgのうちいずれかを含んで形成されることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  3. 前記一の電極層の厚さを0.1μm以上5μm以下とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
  4. 圧電材料の粒子を含むエアロゾルを金属製振動板の表面側に噴き付けて前記粒子を付着させることにより圧電層を形成した圧電アクチュエータを備えたインクジェットヘッドの製造方法であって、
    前記金属製振動板と同種の金属からなる複数の金属製プレートのそれぞれにインク流路となる孔を形成するとともに、これら複数の金属製プレートを積層して接合することによりインク流路形成体を形成するインク流路形成体形成工程と、
    前記インク流路形成体の上面に前記金属製振動板を接合する振動板接合工程と、
    前記金属製振動板の表面上に、導電性を有するとともに前記金属製振動板に含まれる元素の前記圧電層への拡散を防止する拡散防止機能を有する一の電極層を形成する第1の電極層形成工程と、
    前記一の電極層上に前記エアロゾルを噴き付けて前記粒子を付着させることにより前記圧電層を形成する圧電層形成工程と、
    前記圧電層をアニール処理するアニール処理工程と、
    前記圧電層上に前記一の電極層と対となる他の電極層を構成する第2の電極層形成工程と、
    を含むインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 金属製基板と、
    前記金属製基板の表面側に、圧電材料の粒子を含むエアロゾルを噴き付けて前記粒子を付着させることにより設けられた圧電層と、
    前記金属製基板と前記圧電層との間に設けられ、導電性を有するとともに前記金属製基板に含まれる元素の前記圧電層への拡散を防止する拡散防止機能を有する一の電極層と、
    前記圧電層上に設けられ、前記一対の電極と対となる他の電極層と、
    を備える圧電アクチュエータ。
  6. インク吐出ノズルに連通するとともに一面側に開口する圧力室が複数設けられた金属製のインク流路形成体と、
    その裏面側が前記開口を閉じるように前記インク流路形成体の一面側に接合されるものであって前記インク流路形成体と同種の金属からなる金属製振動板と、
    前記金属製振動板の表面側に圧電材料の粒子を含むエアロゾルを噴き付けて前記粒子を付着させることにより設けられた圧電層と、
    前記金属製振動板と前記圧電層との間に設けられ、導電性を有するとともに前記金属製振動板に含まれる元素の前記圧電層への拡散を防止する拡散防止機能を有する一の電極層と、
    前記圧電層上に設けられ、前記一の電極層と対となる他の電極層と、
    を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。
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