JP2006052692A - 筒内直接噴射式多気筒内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 燃料インジェクタ4,点火プラグ3が燃焼室2の略中央に配設される筒内直接噴射式多気筒内燃機関において、点火プラグ3を気筒列方向に傾斜させてシリンダヘッド1に配設し、点火プラグ取付穴20の上方に、各気筒の燃料インジェクタ4へ燃料を供給する燃料レール24を固定するためのボルト穴29を配設する。
【選択図】 図1
Description
また、前記カムシャフト間のシリンダヘッド上面に、燃料インジェクタに燃料を供給する燃料レールが固定され、この燃料レールは、矩形板状のレール本体と、このレール本体内の長手方向に連続形成した燃料通路と、この燃料通路の一部と連通する燃料供給口を内部に設けてレール本体の下面から突出して燃料インジェクタの上部外周を包囲して保持するインジェクタ保持部とを備えている。
図1〜図3は、本発明に係る筒内直接噴射式多気筒内燃機関の第1実施形態を示す。
図1は、シリンダ列方向に平行でかつシリンダ軸線を含む平面で断面したシリンダヘッド部の拡大断面図、図2はシリンダヘッドの上面図であり、図1は図2のA−A断面図である。更に、図3は、図1のB方向矢視図である。
ここで、点火プラグ3は機関後方に傾斜し、燃料インジェクタ4は機関前方に傾斜させてある。
前記点火プラグ3及び燃料インジェクタ4の上端部は、シリンダヘッド1のトップデッキ5のセンタコア6内に突出する。
前記吸気カムシャフトコア12には、吸気弁軸穴14が開口し、また、吸気カムシャフトジャーナル15が設けられ、前記排気カムシャフトコア13には、排気弁軸穴16が開口し、また、排気カムシャフトジャーナル17が設けられる。
前記吸気カムシャフトコア12及び排気カムシャフトコア13は、図示省略したロッカカバーが装着されることで遮蔽される一方、前記センタコア6はカバーで覆わないようになっている。
前記シリンダヘッド1は、シリンダボアが形成されるシリンダブロックに対してヘッドボルト穴19に挿通されるヘッドボルトによって締め付け固定される。
前記点火プラグ3の上端部(端子部分)には、ハイテンションケーブル7が接続される。
前記燃料レール24は、各燃料インジェクタ4の上部に延設され、シリンダヘッド1の上面に対して燃料レール固定ボルト26によって固定される。
前記固定ボス28には、前記燃料レール固定ボルト26が締め付けられる雌ねじが形成されるボルト穴29が開口されており、前記取り付けボス27の貫通孔27aに挿通させた燃料レール固定ボルト26を前記固定ボス28の雌ねじに締め付けることで、前記燃料レール24がシリンダヘッド1の上面に対して固定される。
前記固定ボス28を点火プラグ取付穴20上方に配設することで、シリンダ軸線に平行な方向において前記ボルト穴28と点火プラグ取付穴20とが一部重なる。
そして、前記取り付けボス27は、前記固定ボス28に位置合わせして、ボルト穴28の軸線と貫通孔27aが同軸になるように、前記燃料レール24に対して一体的に設けられる。
従って、サイズの小さい内燃機関であっても、吸気側カムシャフト及び排気側カムシャフトとの間のシリンダヘッド1上面に、燃料インジェクタ4,点火プラグ3,燃料レール24をコンパクトに取り付けることができる。
図4に示す第2実施形態では、前記固定ボス28の基端部に、換言すれば、前記点火プラグ取付穴20と前記ボルト穴29との間に、シリンダ列に直交する方向に延びて吸気カムシャフトコア12と排気カムシャフトコア13とを連通させる連結通路31を形成してある。
図5,図6は、本発明に係る筒内直接噴射式多気筒内燃機関の第3実施形態を示す。
図5,図6に示す第3実施形態では、前記第2実施形態と同様に、連結通路31を形成すると共に、点火プラグ3と隣の気筒の燃料インジェクタ4との間に、ウォータジャケット中子とトップコア中子を支えると共に鋳造時のガス抜きを兼ねる、ウォータジャケット22とセンタコア6とを連通させるトップコアホール32を形成してある。
尚、図5,図6で右端の気筒の点火プラグ3とシリンダヘッド1の一方端との間に、前記トップコアホール32を形成し、左端の気筒の燃料インジェクタ4とシリンダヘッド1の他方端との間に、トップデッキ5上で吸気カムシャフトコア12と排気カムシャフトコア13とを連通させる連結通路34を形成してある。
図7は、本発明に係る筒内直接噴射式多気筒内燃機関の第4実施形態を示す。
図7に示す第4実施形態では、トップデッキ5上で吸気カムシャフトコア12と排気カムシャフトコア13とを連通させる連結通路34,35を、シリンダヘッド1の両端側にそれぞれ形成する一方、吸気カムシャフトコア12と排気カムシャフトコア13とを連通させる連結通路31が形成される固定ボス28が設けられる気筒と、ウォータジャケット22とセンタコア6とを連通させるトップコアホール32が設けられる気筒とを、シリンダ列方向に対して交互に設定してある。
図8は、本発明に係る筒内直接噴射式多気筒内燃機関の第5実施形態を示す。
図8は、シリンダヘッド1及びシリンダブロック41を、気筒列方向に直交する面で断面した図であり、吸気カムシャフトコア12と排気カムシャフトコア13とのいずれか一方に、複数のブローバイガス通路42をコア底面よりも高い位置に開口させ、該ブローバイガス通路42によって、吸気カムシャフトコア12と排気カムシャフトコア13とのいずれか一方を、シリンダブロック41を介してクランクケース43内と連通させている。
即ち、クランクケース43内と吸気カムシャフトコア12,排気カムシャフトコア13とをそれぞれに連結する第1通路,第2通路を設け、これらのうち一方の開口位置をコア底面よりも高くすることでブローバイガス通路として機能させ、他方の開口位置をコア底面とすることでオイル戻し通路として機能させるものである。
Claims (10)
- 燃料インジェクタと点火プラグを燃焼室の略中央に配設した筒内直接噴射式多気筒内燃機関において、
前記点火プラグを気筒列方向に傾斜させてシリンダヘッドに配設し、
前記シリンダヘッドの前記点火プラグを収容する点火プラグ取付穴の上方に、各気筒の前記燃料インジェクタへ燃料を供給する燃料レールを固定するボルト穴を配設したことを特徴とする筒内直接噴射式多気筒内燃機関。 - 前記点火プラグと共に、前記燃料インジェクタを気筒列方向に傾斜させて配設したことを特徴とする請求項1記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
- 前記燃料インジェクタを、前記点火プラグとは逆方向に傾斜させて配設したことを特徴とする請求項2記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
- 前記燃料レールと一体に、前記燃料インジェクタの燃料導入口を備える上端部が挿入される挿入部を形成し、
前記燃料インジェクタ及び前記挿入部の中心軸線と前記ボルト穴の中心軸線とを平行にしたことを特徴とする請求項2又は3記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。 - 前記燃料インジェクタの並び方向に対する外形幅の内側に、前記ボルト穴を配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
- 前記シリンダヘッドのトップデッキ上の空間を吸気側の空間と中央の空間と排気側の空間とに分離する吸気側隔壁と排気側隔壁とを設け、前記中央の空間部分に前記点火プラグと前記燃料インジェクタを配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
- 前記トップデッキ下のウォータジャケットと前記中央の空間とを連結するトップコアホールを、隣り合う気筒の前記点火プラグと前記燃料インジェクタとの間に配設したことを特徴とする請求項6記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
- 前記点火プラグ取付穴と前記ボルト穴との間に、気筒列に直交する方向に延びて前記吸気側の空間と前記排気側の空間とを連結する連結通路を配設したことを特徴とする請求項6又は7記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
- 前記トップコアホールが配設される気筒と、前記点火プラグ取付穴と前記ボルト穴との間に、気筒列に直交する方向に延びて前記吸気側の空間と前記排気側の空間とを連結する連結通路が配設される気筒とを、気筒列方向に沿って交互に配設したことを特徴とする請求項7記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
- 前記吸気側の空間とシリンダブロックのクランクケース内の空間とを連結する第1通路と、前記排気側の空間と前記クランクケース内の空間とを連結する第2通路とを設け、これら第1,第2通路のいずれか一方が主にオイル戻し通路として機能すると共に他方が主にブローバイガス通路として機能するよう前記第1,第2通路の開口位置を設定したことを特徴とする請求項8又は9記載の筒内直接噴射式多気筒内燃機関。
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JP2004235417A JP2006052692A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 筒内直接噴射式多気筒内燃機関 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2861857A4 (en) * | 2012-06-18 | 2016-07-06 | Perusahaan Otomobil Nasional Sdn Bhd | METHOD AND APPARATUS FOR COOLING CYLINDER HEAD |
CN115013206A (zh) * | 2022-07-14 | 2022-09-06 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种用于点燃压燃发动机的油轨总成及发动机 |
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2004
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CN115013206A (zh) * | 2022-07-14 | 2022-09-06 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种用于点燃压燃发动机的油轨总成及发动机 |
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