JP2006051839A - 車両用サブフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体に対して補強材としての作用しない点を解決することで、車体剛性に寄与することを可能にするとともに、車両用サブフレーム全体を振動させる点を解決することで、十分な振動や騒音の低減を図ることを可能にする。
【解決手段】 車体フレーム(車体)11及びフロントサスペンション(懸架装置)70に介在させる車両用サブフレームにおいて、車体フレーム11に直接固定する第1のフレーム部41と、この第1のフレーム部41に弾性部材43,43及び弾性部材44,44を介して連結するとともに、フロントサスペンション70を支持する第2のフレーム部42と、から構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車輪を懸架する懸架装置などのを予め搭載し、この懸架装置などを車体側に取付けることができる車両用サブフレームに関するものである。
車両用サブフレームとして、前部クロスメンバの両端に左右のサイドメンバを繋ぎ、これらのサイドメンバの先端同士を後部クラスメンバで繋いだ略矩形のサブフレームが実用に供されている。
実用の車両用サブフレームは、略矩形のサブフレームに懸架装置などを搭載し、搭載済みのサブフレームに防振対策を施して車体側に取付けるようにすれば実用上十分であった。
このような車両用サブフレームとして、サブフレームをラバーマウント(防振用弾性ブッシュ)を介して車体側に取付けるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−171045号公報(第5頁、図2)
図11従来の基本構成を説明する図であり、車両用サブフレーム200は、前部クロスメンバ201と、この前部クロスメンバ201の両端に繋いだ左右のサイドメンバ202,202(奥側の202は不図示)と、これらのサイドメンバ202,202の先端同士に繋いだ後部クラスメンバ203と、から略矩形のフレームを構成し、ラバーマウント(防振用弾性ブッシュ)204・・・(・・・は複数を示す)を介してボルト205・・・で車体(車体フレーム)206に固定することで、車体206に対して全体をフローティング構造にしたものである。
しかし、車両用サブフレーム200では、車体206に対して全体をフローティング構造にしたので、車体206に対して補強材としての作用が弱く、車体剛性に寄与することが十分ではない。
すなわち、車体剛性に寄与することができるとともに、振動や騒音のさらなる低減を図ることができる車両用サブフレームが望まれる。
本発明は、車体に対して補強材としての作用しない点を解決し、車体剛性に寄与することができるとともに、車両用サブフレーム全体を振動させる点を解決し、十分な振動や騒音の低減を図ることができる車両用サブフレームを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体及び懸架装置に介在させる車両用サブフレームにおいて、この車両用サブフレームを、車体に直接固定する第1のフレーム部と、この第1のフレーム部に弾性部材を介して連結するとともに、懸架装置を支持する第2のフレーム部と、から構成したことを特徴とする。
例えば、車体に対して補強材としての作用させることができれば、車体剛性の向上を図ることができるので好ましいことである。
そこで、車両用サブフレームを、車体に直接固定する第1のフレーム部と、懸架装置を支持する第2のフレーム部と、に分割構成した。
すなわち、分割構成した第1のフレーム部を直接車体に固定することで、車体剛性を向上させ、車両の乗り心地の向上を図る。
請求項2に係る発明は、第2のフレーム部に、ステアリングギヤボックス、後部エンジンマウント及び懸架装置のロアアームを支持させたことを特徴とする。
一般的に、ステアリングギヤボックス、後部エンジンマウント及び懸架装置のロアアームは振動源を伝達する部材であり、車両用サブフレームを第1のフレーム部と第2のフレーム部とに分割構成するとともに、第1のフレーム部に弾性部材を介して第2のフレーム部を取付け、この第2のフレーム部に、ステアリングギヤボックス、後部エンジンマウント及び懸架装置のロアアームを支持させることで、第2のフレーム部に振動源を集中させることができる。
請求項1に係る発明では、分割構成した第1のフレーム部を直接車体に固定したので、車体剛性を向上させることができる。この結果、車両の乗り心地の向上を図ることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、分割構成するとともに第1のフレーム部に弾性部材を介して取付けた第2のフレーム部に、ステアリングギヤボックス、後部エンジンマウント及び懸架装置のロアアームを支持させたので、第2のフレーム部に振動源を集中させることができる。この結果、十分な振動や騒音の低減を図ることができ、車両の静粛化を推進することができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両用サブフレームを採用した車両の側面であり、図中、10は車両、11は車体としての車体フレーム、14はフロントバンパ、15はボンネット、16はフロントフェンダ、17はフロントウインドウ、18は前ドア、19は前輪、33はエンジン、36,37は前部・後部エンジンマウントである。
本発明に係る車両用サブフレーム(フロントサブフレーム)40は、後述するように、車体フレーム11に直接固定する第1のフレーム部41と、この第1のフレーム部41に防振用の弾性部材43,43(奥側の43は不図示)及び防振用の弾性部材44,44(奥側の44は不図示)を介して連結するとともに、後述する懸架装置(フロントサスペンション)を支持する第2のフレーム部42と、から構成したものである。
図2は本発明に係る車両用サブフレームを採用した車両の前部の斜視図であり、車体フレーム11の前部構造は、車体前部の両側で車体前後に延ばした左右のフロントサイドフレーム21,21と、これらのフロントサイドフレーム21,21の車幅方向外側で且つ上方で車体前後に延ばした左右のアッパフレーム22,22と、これらのフロントサイドフレーム21,21及びアッパフレーム22,22の間に掛け渡した左右のフロントダンパハウジング23,23と、左右のフロントサイドフレーム21,21の前部並びに左右のアッパフレーム22,22の前部に結合したフロントバルクヘッド24と、を主要構成としたモノコックボディである。
フロントバルクヘッド24は、左右のフロントサイドフレーム21,21の前部下方で車幅方向に延ばしたロアクロスメンバ25と、このロアクロスメンバ25の両端部から上方へ延ばした左右のサイドステー26,26と、これらのサイドステー26,26の上端に結合するべく車幅方向に延ばしたアッパクロスメンバ27と、を主要構成とする。
アッパクロスメンバ27は、左右両端部から斜め後方へ左右の延長部28,28を延ばし、これら延長部28,28を介して左右のアッパフレーム22,22の長手途中に結合したものである。
すなわち、車体フレーム11は、左右のフロントサイドフレーム21,21の前部と、このフロントサイドフレーム21,21の後端から後方へ延びる左右のフロアフレーム31,31の前端部とに、前車体取付部54,54及び後車体取付部55,55を車両用サブフレーム(フロントサブフレーム)40を吊り下げた構成である。
図3は本発明に係る車両用サブフレームにエンジン及びトランスミッションを搭載した状態の斜視図であり、車両用サブフレーム(フロントサブフレーム)40は、右半部に横置きエンジン(動力源)33を前部エンジンマウント36及び後部エンジンマウント37を介してマウントするとともに、左半部にトランスミッション34をマウントしたものである。トランスミッション34は、出力側から後方にプロペラシャフト35を延ばして動力を伝達する。
図4は本発明に係る車両用サブフレームの分解斜視図であり、車両用サブフレーム40は、車体フレーム11(図1参照)に直接固定する第1のフレーム部41と、この第1のフレーム部41に弾性部材43,43(及び弾性部材44,44(奥側の44は不図示)を介して連結するとともに、図5に示す懸架装置としてのフロントサスペンション70を支持する第2のフレーム部42と、からなる。
第1のフレーム部41は、アルミニウム合金にて形成した略コ字形のフレームであって、前部横メンバ46と、この前部横メンバ46の左右端部に接続した左右の前継手部47,47と、左の前継手部47から後方に延ばした左の縦メンバ48と、右の前継手部47から後方に延ばした右の縦メンバ48と、からなる。
前部横メンバ46は、前部エンジンマウント36(図1参照)を支持するために上部中央に前部マウント支持部51を形成するとともに、ジャッキアップのために下部中央にジャッキアップ部52を取付けたものである。
左の前継手部47は、地上高を確保するロアクロスバー(不図示)を支持するステー金具53と、車体フレーム11(図1参照)の前部にリジッドに(堅く)固定するための前車体取付部54と、を備える。なお、右の前継手部47は、左の前継手部47に車体中心に関して対称の形状である。
左の縦メンバ48は、フロントサスペンション70(図5参照)のロアアーム72の前部を支持するロアアーム前支持部56と、弾性部材43を介して第2のフレーム部42を取付ける前取付部57と、弾性部材44を介して第2のフレーム部42を取付ける後取付部58と、車体フレーム11(図1参照)の後部にリジッドに(堅く)固定するための後車体取付部55と、を備える。
なお、61,62は前・後車体取付部54,55に設けた取付用ボルトである。また、右の縦メンバ48は、左の縦メンバ48に車体中心に関して対称の形状である。
第2のフレーム部42は、左右の縦メンバ48,48にそれぞれ形成した前取付部57,57に弾性部材43,43を介して弾性的支持させる前支持部64,64と、左右の縦メンバ48,48にそれぞれ形成した後取付部58,58に弾性部材44,44を介して弾性的支持させる後支持部65,65(奥の65は不図示)と、フロントサスペンション70(図5参照)のロアアーム72,72(一方の72は不図示)の後部を支持するロアアーム後支持部66,66と、後部エンジンマウント37を支持するマウント支持ボス67・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)と、ステアリングギヤボックス86を取付けるギヤボックス取付ボス68・・・と、を形成したものである。
図5は本発明に係る車両用サブフレーム廻りの取付部品の分解斜視図であり、フロントサスペンション(懸架装置)70は、フロントサイドフレーム21(図1参照)に上下スイング可能に取付けたアッパアーム71と、第1のフレーム部41のロアアーム前支持部56並びに第2のフレーム部42のロアアーム後支持部66にスイング可能に取付けたロアアーム72と、ロアアーム72とフロントダンパハウジング23(図1参照)との間に取付けたフロントクッション73と、アッパアーム71並びにロアアーム72に連結したナックル74とを主要構成として、車体フレーム11(図1参照)に前輪19を懸架する前輪懸架装置である。
ロアアーム72は、ナックル74を連結するナックル連結部76から延ばした前側の前部アーム77と、ナックル連結部76から延ばした後側の後部アーム78と、を備えた平面視略Y字状の部材である。
ナックル74は、ステアリングボックス86から延出したタイロッド88を連結するアーム部75を備える。
前部アーム77は、防振用の弾性ブッシュ81を介して第1のフレーム部41のロアアーム前支持部56に上下スイング可能に取付けたことを示し、後部アーム78は、防振用の弾性ブッシュ82を介してボルト83で第2のフレーム部42のロアアーム後支持部66に上下スイング可能に取付けたことを示す。
ステアリングギヤボックス86は、図示せぬステアリングハンドルの操舵力を車体の左右方向の転舵力に変換してタイロッド88から取り出すためのギヤ機構(例えばパワーステアリング式ギヤ機構)を収納した部材であり、タイロッド88は、先端をナックル74のアーム部75に連結することで、前輪19(図1参照)を転舵するものである。なお、89はステアリングギヤボックス86及びタイロッド88を覆うブーツである。
すなわち、車両用サブフレーム40は、図1に示す車体フレーム(車体)11及びフロントサスペンション(懸架装置)70に介在させる車両用サブフレームにおいて、車体フレーム11に直接固定する第1のフレーム部41と、この第1のフレーム部41に弾性部材43,43及び弾性部材44,44を介して連結するとともに、フロントサスペンション70を支持する第2のフレーム部42と、から構成したものと言える。
例えば、車体に対して補強材としての作用させることができれば、車体剛性の向上を図ることができるので好ましいことである。
そこで、車両用サブフレーム40を、車体フレーム11に直接固定する第1のフレーム部41と、フロントサスペンション70を支持する第2のフレーム部42と、に分割構成し、分割構成した第1のフレーム部41を直接車体フレーム(車体)11に固定することで、車体剛性を向上させることができる。この結果、車両10(図1参照)の乗り心地や操安性(操縦安定性)の向上を図ることができる。
また、車両用サブフレーム40は、第2のフレーム部42に、ステアリングギヤボックス86、後部エンジンマウント37及びフロントサスペンション(懸架装置)70のロアアーム72を支持させたものとも言える。
一般的に、ステアリングギヤボックス86、後部エンジンマウント37及びフロントサスペンション(懸架装置)70のロアアーム72は振動源を伝達する部材であり、車両用サブフレーム40を第1のフレーム部41と第2のフレーム部42とに分割構成するとともに、第1のフレーム部41に弾性部材43,43及び弾性部材44,44を介して第2のフレーム部を取付け、この第2のフレーム部42に、ステアリングギヤボックス86、後部エンジンマウント37及びフロントサスペンション(懸架装置)70のロアアーム72を支持させることで、第2のフレーム部42に振動源を集中させることができる。この結果、十分な振動や騒音の低減を図ることができ、車両10(図1参照)の静粛化を推進することができる。
図6は本発明に係る車両用サブフレームに採用した弾性部材の縦断面図であり、第2のフレーム部42の前支持部64の弾性部材43を示す。
弾性部材43は、前支持部64の上部に被せる上部ピース91と、前支持部64に嵌合させる下部ピース92と、からなる。
上部ピース91は、ワッシャ部材93に上部弾性ブッシュ94を焼付けた(ライニングした)ものであり、下部ピース92はインナ部材95に下部弾性ブッシュ96を焼付けた(ライニングした)ものである。下部弾性ブッシュ96は、中間に中間リング部材97を備え、外周にアウタ部材98を備える。なお、弾性部材44は、弾性部材43に略同一構成であり、詳細な説明は省略する。
図7は本発明に係る車両用サブフレーム廻りの取付部品の斜視図であり、言い換えれば、車両用サブフレーム40は、エンジン(動力源)33含む駆動系部品、ステアリングギヤボックス86(図5参照)を含む操舵部品、フロントサスペンション70を含む懸架装置を支持し、図1に示す車体フレーム(車体)11側に支持させる車両用サブフレーム(フロントサブフレーム)40を備えた車体フレーム構造において、車両用サブフレーム40を、車体フレーム(車体)側に直接支持させる第1のフレーム部41と、この第1のフレーム部41に弾性部材43,43(一方の43不図示)及び弾性部材44,44(一方の44不図示)を介して取付ける第2のフレーム部42と、に分割構成し、フロントサスペンション(懸架装置)70を、第1・第2のフレーム部41,42に跨って支持させたものとも言える。
すなわち、車両用サブフレーム40を、図1に示す車体フレーム(車体)11側に直接支持させる第1のフレーム部41と、この第1のフレーム部41に弾性部材43,43及び弾性部材44,44を介して取付ける第2のフレーム部42と、に分割構成し、フロントサスペンション(懸架装置)70を、第1・第2のフレーム部41,42に跨って支持させることで、前輪19にサイドフォースが加わるときに第1のフレーム部41に対して第2のフレーム部42を移動させてサイドフォースを円滑に吸収させることができる。
この結果、操舵フィーリングの向上を図ることができるとともに、操縦安定性に寄与できると考えられる。
以上に述べた車両用サブフレーム40の作用を説明する。
図8(a),(b)は本発明に係る車両用サブフレームの組立状態を示す作用説明図である。なお、(a)は比較例の車両用サブフレーム140を示し、(b)は実施例の車両用サブフレーム40を示す。
(a)において、車両用サブフレーム140は、アルミニウム合金にて形成した略コ字形のフレームであって、前部横メンバ146と、この前部横メンバ146の左右端部に接続した左右の前継手部147,147(右の147は不図示)と、左右の前継手部147,147から後方に延ばした左右の縦メンバ148,148(右の148は不図示)と、左右の縦メンバ148,148の後端を一体的に(リジッドに(堅く))連結する後部横メンバ149と、からなる一体的のサブフレームであり、図9に示すように、車体フレーム111に4個の防振用弾性ブッシュ132・・・を介して取付けるものである。
図中、156はロアアーム前支持部、166はロアアーム後支持部、170はフロントサスペンション(懸架装置)、172はフロントサスペンション170のロアアーム、176はロアアーム172のナックル連結部、177はロアアーム172の前部アーム、178はロアアーム172の後部アーム、181,182は防振用の弾性ブッシュ、186はステアリングギヤボックス、188はタイロッドである。
(b)において、車両用サブフレーム40は、車体フレーム11(図1参照)に直接固定する第1のフレーム部41と、この第1のフレーム部41に弾性部材43,43及び弾性部材44,44を介して連結するとともに、フロントサスペンション70を支持する第2のフレーム部42と、から構成したことを示す。
図9(a),(b)は本発明に係る車両用サブフレーム廻りの構成部品の取付状態を示す作用説明図である。なお、(a)は比較例の車両用サブフレーム140を示し、(b)は実施例の車両用サブフレーム40を示す。
(a)において、車両用サブフレーム140廻りの取付構造は、車体フレーム(車体)111に防振用弾性ブッシュ132,132を介して車両用サブフレーム140を弾性的に取付け、この車両用サブフレーム140に前部・後部エンジンマウント136,137を介してエンジン133を弾性的に取付け、車両用サブフレーム140に防振用弾性ブッシュ181,182を介して弾性的に取付けた構造である。
(b)において、車両用サブフレーム40廻りの取付構造は、車両用サブフレーム40を第1・第2のフレーム部41,42に分割構成し、車体フレーム(車体)11に第1のフレーム部41を直接的に固定し(リジッドに取付け)、第1のフレーム部41に弾性ブッシュ81,82を介して第2のフレーム部42を弾性的に取付け、エンジン33を、車体フレーム11に前部エンジンマウント36を介して弾性的に取付けるとともに第2のフレーム部42に後部エンジンマウント37を介して弾性的に取付け、フロントサスペンション70(具体的には図8に示すロアアーム72)を、車体フレーム11に弾性ブッシュ81を介して弾性的に取付けるとともに第2のフレーム部42に弾性ブッシュ82を介して弾性的に取付けた構造である。
すなわち、車両用サブフレーム40は、第1・第2のフレーム部41,42に分割構成し、車両用サブフレーム40廻りの取付構造は、エンジン33を第1のフレーム部41及び第2のフレーム部42に跨って取付けるとともに、フロントサスペンション70(ロアアーム72)を第1のフレーム部41及び第2のフレーム部42に跨って取付けたものと言える。
エンジン33を第1のフレーム部41及び第2のフレーム部42に跨って取付けることで、エンジン33の振動対策を緻密に行うことが可能になり、車両振動の低減に寄与することができる。
同様に、フロントサスペンション70(ロアアーム72)を第1のフレーム部41及び第2のフレーム部42に跨って取付けることで、フロントサスペンション70に起因する振動の対策を容易にすることができる。
また、車両用サブフレーム40は、車体フレーム(車体)11に第1のフレーム部41を直接的に固定した(リジッドに取付けた)ので、車体剛性の向上を図ることができる。 この結果、車両10(図1参照)の静粛性の向上を図ることができる。
図10(a),(b)は本発明に係る車両用サブフレームにサイドフォースがかかったときの作用を示す作用説明図である。なお、(a)は比較例の車両用サブフレーム140を示し、(b)は実施例の車両用サブフレーム40を示す。
(a)において、車両用サブフレーム140は一体構造のフレームなので、例えば、車輪119に矢印a1の如くサイドフォースがかかったときには、車両用サブフレーム140全体が矢印a2の如く移動する。
(b)において、車両用サブフレーム40は第1のフレーム部41及び第2のフレーム部42の分割構造のフレームなので、例えば、車輪19に矢印b1の如くサイドフォースがかかったときには、主に第2のフレーム部42のみが矢印b2の如く移動する。
これにより、慣性外輪である車輪19が切れ戻り、トーアウト傾向となる。従って、車両バランスを保つことができ、走行安定性の向上を図ることができる。
尚、本発明に係る車両用サブフレームは、図5に示すように、フロントサスペンション70(ロアアーム72)を第1のフレーム部41及び第2のフレーム部42に跨って取付けたが、これに限るものではなく、第2のフレーム部42のみに取付けるものであってもよい。
本発明に係る車両用サブフレームは、車体剛性を要求される高級サルーンなどの乗用車に採用するのに好適である。
本発明に係る車両用サブフレームを採用した車両の側面である。 本発明に係る車両用サブフレームを採用した車両の前部の斜視図である。 本発明に係る車両用サブフレームにエンジン及びトランスミッションを搭載した状態の斜視図である。 本発明に係る車両用サブフレームの分解斜視図である。 本発明に係る車両用サブフレーム廻りの取付部品の分解斜視図である。 本発明に係る車両用サブフレームに採用した弾性部材の縦断面図である。 本発明に係る車両用サブフレーム廻りの取付部品の斜視図である。 本発明に係る車両用サブフレームの組立状態を示す作用説明図である。 本発明に係る車両用サブフレーム廻りの構成部品の取付状態を示す作用説明図である。 本発明に係る車両用サブフレームにサイドフォースがかかったときの作用を示す作用説明図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…車両、11…車体(車体フレーム)、33…エンジン、36,37…前部・後部エンジンマウント、40…車両用サブフレーム、41,42…第1・第2のフレーム部、43,44…弾性部材、70…懸架装置(フロントサスペンション)、72…ロアアーム、86…ステアリングギヤボックス。

Claims (2)

  1. 車体及び懸架装置に介在させる車両用サブフレームにおいて、
    この車両用サブフレームは、前記車体に直接固定する第1のフレーム部と、この第1のフレーム部に弾性部材を介して連結するとともに、前記懸架装置を支持する第2のフレーム部と、からなることを特徴とする車両用サブフレーム。
  2. 前記第2のフレーム部に、ステアリングギヤボックス、後部エンジンマウント及び前記懸架装置のロアアームを支持させたことを特徴とする請求項1記載の車両用サブフレーム。
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