JP2006050787A - リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置 - Google Patents

リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 過酷な条件で可動体を駆動してもマグネットが樹脂層から剥離することなく、異音の発生、性能の低下、剥離したマグネットが積層コアに接触し、可動体が破損することがないリニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置を提供すること。
【解決手段】 インナーヨーク3との間に第1の隙間6、および第2の隙間7を構成するアウターヨーク4と、隙間6、7内にマグネット9を備える可動体5とを有するリニアアクチュエータ1において、アウターヨーク4およびインナーヨーク3は、周方向に複数本、配置され、可動体5は、インナーヨーク3とアウターヨーク4との間に各々配置されるマグネット9を備え、かつ、隣接するマグネット9の間には、マグネット9の両端を埋設して保持させるとともに樹脂からなるマグネット保持部52を有し、このマグネット保持部52では、マグネット9が軸線方向に樹脂と重なる突出部91を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置に関するものである。
従来、シリンダ内でピストンが直線運動するようなポンプ装置やコンプレッサー装置は、シリンダが形成された本体部と、ピストンを駆動するリニアアクチュエータとから構成されており、リニアアクチュエータが有する駆動部としては、ピストンを軸線方向に往復駆動させるためにリニアモータが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−337725号公報
このリニアアクチュエータを、ポンプ装置やコンプレッサー装置の駆動源とした場合、可動体は、作動時の雰囲気温度が80°C程度まで上昇する環境において、振幅4〜8mm、駆動周波数が60〜80Hzで駆動される。その場合、過酷な環境下、インサート成形または接着固定された永久磁石群18に絶えず振動方向の応力がかかるため、永久磁石群18が樹脂層から剥離する可能性がある。永久磁石群18が樹脂層から剥離すると、異音や性能の低下が発生したり、最悪の場合には、剥離した永久磁石群18が内側積層コア24または外側積層コア19に接触し、可動体が破損するという問題があった。
そこで、本発明の課題は、過酷な条件で可動体を駆動してもマグネットが樹脂層から剥離することなく、異音の発生、性能の低下、および剥離したマグネットが内側積層コアまたは外側積層コアに接触し、可動体が破損することがないリニアアクチュエータ、それを用いたポンプ装置並びにコンプレッサー装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、インナーヨークと、該インナーヨークの外周面との間に軸線方向で離間する第1の隙間および第2の隙間を形成するように当該インナーヨークの周りに配設されたアウターヨークと、前記アウターヨーク、前記第1の隙間、前記インナーヨーク、前記第2の隙間、および前記アウターヨークを磁路として前記第1の隙間および前記第2の隙間に交番磁界を発生させるコイルとからなる駆動部と、前記インナーヨークと前記アウターヨークとの間にマグネットを備え、前記交番磁界に連動して軸線方向に往復駆動される可動体とを有するリニアアクチュエータにおいて、前記アウターヨークおよび前記インナーヨークは、各々対向面をもって周方向に複数本、配置され、前記可動体は、前記インナーヨークと前記アウターヨークとの間に各々配置される複数の前記マグネットを備え、かつ、隣接する前記マグネットの間には、前記マグネットの両端を埋設して保持させる樹脂からなるマグネット保持部を有し、該マグネット保持部において、前記マグネットは、軸線方向に前記樹脂と重なる重なり部を有していることを特徴とする。
本発明において、前記マグネット保持部は、隣接する前記インナーヨークの間、および隣接する前記アウターヨークの間に少なくとも一部が入り込んでいることが好ましい。このように構成すると、マグネット保持部を大きく構成することができ、剛性の確保が図られる。しかも、隣接するインナーヨークや隣接するアウターヨークの間はデッドスペースなので、リニアアクチュエータを大型化させずにすむ。
本発明において、前記重なり部は、軸線方向と交差する方向に突出した突出部によって構成されていることが好ましい。突出部は、軸線方向と交差する方向に突出していれば、厚さ方向の表面や厚さ方向に直交する側等、如何なる場所から突出していてもよい。
本発明において、前記マグネットは四角形の薄板であって、前記重なり部は、隣接する前記マグネットどうしの対向面から隣接する前記マグネット方向へ突出した突出部によって構成されていることが好ましい。このように構成すると、強度、省スペースの点でバランスの良い重なり部を構成することができる。しかも、マグネットを形成する金型として単純な上下型を用いることができる。
本発明において、前記重なり部は、前記マグネットの厚み方向の2面を連通する連通孔によって構成された構成であってもよい。
以上説明したように、マグネットの両端を埋設して保持させるマグネット保持部において、マグネットが、軸線方向に樹脂と重なる重なり部をしている。故に、可動体の振動方向である軸線方向に、樹脂に重なる重なり部によって振動方向の応力を受けることができる。このように振動方向の応力をマグネットと樹脂との接着力の他に物理的にも受けているので、過酷な条件で可動体を駆動してもマグネットが樹脂層から剥離することがない。従って、異音の発生、性能の低下、および剥離したマグネットがインナーヨークまたはアウターヨークに接触し、可動体が破損する不具合を防止することができる。
図面を参照して、本発明を適用したリニアアクチュエータを説明する。
(全体構成)
図1(A)、(B)は、それぞれ、本発明を適用したリニアアクチュエータの要部の縦断面図、およびX−Y横断面図である。図2(A)、(B)は、それぞれ、本発明を適用したリニアアクチュエータの一部を切り欠いて斜め上方から見た斜視図、および可動体の一部を切り欠いて斜め下方から見た斜視図である。図3は、本発明を適用したリニアアクチュエータの要部を拡大した縦断面図である。
図1(A)、(B)、および図2(A)において、本形態のリニアアクチュエータ1は、各種流体を供給するためのポンプ装置、あるいはコンプレッサー装置等に用いられるもので、ステータ側を軸線方向から挟持するフレーム2を備えた駆動部87と、この駆動部87に対して軸線Lに沿って往復移動可能な可動体5とから構成されている。
図1に示すように、駆動部87において、フレーム2のホルダ22には、円筒状の円筒部16が形成され、この円筒部16の上端に対して、リング状に形成された保持体17に一端が固定されたインナーヨーク3が固定されている。インナーヨーク3は、周方向に等角度間隔に8枚、配置された状態にある。インナーヨーク3は、平板状を有しており、後述のアウターヨーク4との対向面(外側)、およびその裏面(内側)のいずれもが平面になっている。
フレーム2としての一対のホルダ21、22の間には、インナーヨーク3の対向面によって軸線方向で離間する位置に第1および第2の隙間6、7を構成するように配置されたブロック状のアウターヨーク4が周方向に隙間86(図1(B))を介して等角度間隔に8個、取り付けられている。ここで、アウターヨーク4は、インナーヨーク3との対向面が平面になっている。なお、インナーヨーク3とアウターヨーク4との互いに平面状に形成された対向面は、略3mm離間して平行に構成されている。
アウターヨーク4は、縦断面がU字形状を備えた上下2つのアウターヨーク部材41、42から構成されている。各々のアウターヨーク部材41、42において、その内側で軸線方向に折れ曲がった部分が、インナーヨーク3に第1および第2の隙間6、7を介して対向する第1および第2の対向部分410、420になっている。また、その外側で軸線方向に折れ曲がった部分の端部419、429が当接している。2つのアウターヨーク部材41、42はいずれも、複数枚の磁性薄板をその端面がインナーヨーク3の方を向くように立たせたものを積層してブロック体としたものである。このため、アウターヨーク4では渦電流損が比較的小さいという利点がある。
また、アウターヨーク4において、2つのアウターヨーク部材41、42の間に構成される空間内には、リング状の平面形状を備えたコイル8がコイルボビン80に巻回され配置されている。なお、コイル8の外側は、樹脂製のカバー89で覆われている。ここで、コイル8は、8個のアウターヨーク4全体を取り巻くように巻回された共通のコイルである。アウターヨーク部材41、42は、各々コイル8の外周側に位置する部分からコイル8の軸線方向の両端面を通ってその内周側で軸線方向に折れ曲がり、先端側が、上述の対向部410、420になっている。
このように構成した駆動部87に対して、本形態では、図2、図5に示すカップ状の可動体5が配置されている。この可動体5は、樹脂成形品であり、図2(B)に示すように、正8角形の底部51と、この底部51の角部分から軸線方向に起立する細長いマグネット保持部52と、隣接するマグネット保持部52の側面を閉鎖する側壁部55とを備えている。本形態の場合、全てのマグネット保持部52の側面が側壁部55によって閉鎖され、筒状に構成されている。
側壁部55は、底部51側から開放端側に沿って、樹脂壁53、マグネット9、および樹脂壁54が一体成形されている。すなわち、可動体5は、マグネット9がインサート形成された樹脂成型品になっている。また、マグネット保持部52は、計8箇所、形成され、8枚のマグネット9を周方向に等角度間隔に保持している。なお、マグネット9は、厚みが略2mmの平板状を有しており、厚み方向の両面が平面になって外部に露出し、アウターヨーク4との対向面(外側)、およびインナーヨーク3との対向面(内側)になっている。また、樹脂壁53および樹脂壁54の内外面は、マグネット9の両対向面とそれぞれ同一平面になるように形成されている。
ここでマグネット9は、Nd−Fe−B系の希土類磁石、あるいは樹脂マグネットであって、表裏がそれぞれ反対の極に着磁されており、その平面形状が長方形に形成されている。また、厚み方向の2面が平行な平面に形成された平板であって、隣接するマグネット9どうしの対向面には、隣接するマグネット9方向へ突出して形成された重なり部としての突出部91が、それぞれ4つづつ形成されている。
また、図1(B)に示すように、マグネット保持部52は、軸線方向からみたとき略三角形の平面形状をしており、三角形の頂点に相当する部分は、隣接するインナーヨーク3の間に楔状に入り込んでいる一方、三角形の底辺に相当する部分は、隣接するアウターヨーク4の間に入り込んでいる。
このように構成した可動体5を、図1(A)に示すように、駆動部87側に配置することにより、8枚のマグネット9を各々、インナーヨーク3とアウターヨーク4との第1よび第2の隙間6、7に位置させる。本形態の場合、インナーヨーク3とアウターヨーク4の間に配設される8枚のマグネット9全てが、アウターヨーク4よりインナーヨーク3に近接配置されるようになっている。すなわち、インナーヨーク3とこのインナーヨーク3に対向したマグネット9の対向面との距離d(図2参照)が、0.4mmに設定されるとともに、アウターヨーク4とこのアウターヨーク4に対向するマグネット9の対向面との距離D(図2参照)が、0.6mmに設定されている。
(コイルボビンとアウターヨークとの係合構造)
図4(A)、(B)、(C)は、本発明を適用したリニアアクチュエータに用いたコイルボビン、コイルボビンとアウターヨーク、およびコイルボビンとアウターヨークとの係合部との説明図である。
本形態のリニアアクチュエータ1において、コイルボビン80は、筒状の胴部81と、胴部81の両端から半径方向の外方に向かって延設された鍔部85とから構成されており、胴部81によりコイル8とアウターヨーク4の第1の対向部分410および第2の対向部分420との絶縁を確保している。また鍔部85によりコイル8とこのコイル8の軸線方向の両端面を通るアウターヨーク4との絶縁を確保している。
図3、図4(A)、(B)、(C)に示すように、胴部81の内周面には、第1の対向部分410および第2の対向部分420の双方と係合して、第1および第2の対向部分410、420がマグネット9に吸引されて変位することを防止する係合部として、インナーヨーク3に向かって突出する係合突起82が形成されている。
ここで、係合突起82は、図4(C)に示すように軸線方向に突き出して、胴部81の内周面とによって軸線方向に開口する凹部821、822を形成する突起823、824と、この突起823、824の軸線方向の中央からインナーヨーク3に向けて突き出した小突起825とから構成されている。
これに対して、第1の対向部分410の先端部分、および第2の対向部分420の先端部分には、内周側突起411、421と、外周側突起412、422とがそれぞれ形成され、これらの突起411、412の間、および突起421、422の間には軸線方向に開口する凹部413、423がそれぞれ形成されている。
従って、第1および第2のアウターヨーク部材41、42を軸線方向の両側からコイルボビン80に重ね、コイル8の外周側において第1および第2のアウターヨーク部材41、42の端部419、429が当接されると、コイルの内周側において係合突起82の凹部821、822に対して、第1および第2のアウターヨーク部材41、42の外周側突起412、422が嵌るとともに、係合突起82の突起823、824に対して、第1および第2のアウターヨーク部材41、42の凹部413、423が嵌る。さらに、係合突起82の小突起825に対しては、第1および第2のアウターヨーク部材41、42の内周側突起411、421の先端が当接する。
ここで、コイルボビン80には、周方向の8箇所にこのような係合突起82が形成されている。すなわち、係合突起82がインナーヨーク3を囲むように全周に配設されている。このため、第1の対向部分410および第2の対向部分420は、マグネット9の吸引力を受けてもコイルボビン80によって保持されているので、半径方向に変位することがない。
(リニアアクチュエータの組み立て手順およびリニアアクチュエータの連結方法)
図5は、本発明を適用したリニアアクチュエータを構成する各部材を斜め上方からみたときの分解斜視図である。
本形態では、コイル8とアウターヨーク部材41、42とは予め組み立てられ組部品10になっている。この組部品10は、コイルボビン80にコイル8を巻回した後、コイルボビン80を上下で跨ぐようにして、第1および第2のアウターヨーク部材41、42を軸線方向の両側から重ねることにより形成される。
本形態のリニアアクチュエータ1を組み立てるには、以下の手順に基づいて行われる。すなわち、最初に、ホルダ22の円筒部16の上端に対して、インナーヨーク3の一端を固定する。全てのインナーヨーク3が固定された後、保持体17をインナーヨーク3の他端に係合するように落とし込む。次に、ホルダ22に形成されたねじ穴221に3つの雄ねじ23を落とし込み、その後、雄ねじ23の上から上述の組部品10を落とし込み、この組部品10をホルダ22の所定位置にセットする。
さらに、部組品10の上からホルダ21を被せ、その後、ホルダ21、22を周方向の3箇所に配設された固定ボルト90と固定ナット94とにより固定する。このとき、部組品10は、ホルダ21、22に挟持された状態でホルダ21、22に固定される。最後に、可動体5をインナーヨーク3とアウターヨーク4との隙間に落とし込むことにより、リニアアクチュエータ1が完成する。
(動作)
図6(A)、(B)はそれぞれ、このリニアアクチュエータの動作を示す説明図である。
本形態のリニアアクチュエータ1において、マグネット9の内側の面がS極に着磁され、外側の面がN極に着磁されている場合には、図6(A)、(B)に示すように、実線の矢印B1、B2で示す磁界が発生している。この状態でコイル8に交流電流を流したとき、図6(A)に示すように、図面の向こう側から手前側に電流が流れている間では、点線の矢印B3に示す磁界が発生し、第1の隙間6の側では、マグネット9からの磁界とコイル8からの磁力線の向きが同一であるのに対して、第2の隙間7の側ではマグネット9からの磁界とコイル8からの磁力線の向きが反対である。その結果、マグネット9には、軸線方向における下方(第2の隙間7の方)に向かう力が作用する。
これに対して、図6(B)に示すように、図面の手前側から向こう側に電流が流れている期間では、点線の矢印B4に示す磁界が発生し、第1の隙間6の側では、マグネット9からの磁界とコイル8からの磁力線の向きが反対であるのに対して、第2の隙間7の側ではマグネット9からの磁界とコイル8からの磁力線の向きが同一である。その結果、マグネット9には、軸線方向における上方(第1の隙間6の方)に向かう力が作用する。
このようにしてマグネット9には、コイル8による交番磁界の向きに対応して、軸線方向に加わる力の向きが入れ代わるので、それと一体の可動体5が軸線方向に振動し、可動体5に取り付けられたピストン130から往復直線運動を出力することになる。
(その他の実施の形態)
なお、上記の実施の形態では、重なり部が、隣接するマグネット9どうしの対向面から隣接するマグネット9方向へ突出形成された4つの突出部91により構成されているが、突出部の数は4つに限定されるものではない。また、隣接するマグネット9どうしの対向面を図7(A)に示すようなテーパ形状にして重なり部としての突出部92を構成してもよいし、図7(B)に示すようにマグネット9の厚み方向の2面を連通する連通孔93により重なり部としてもよい。
また、上記実施の形態では、マグネット9の両端がインサート成形によってマグネット保持部52に埋設させているが、マグネット9の両端を接着材によりマグネット保持部52に接着固定させてもよい。
さらに、上記実施の形態では、マグネット9が四角形の平板で、厚み方向の2面が平行な平面に形成されているが、マグネット9の2面を平行な曲面で形成してもよい。例えば、所定の曲率半径の円弧状に形成してもよい。
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態では、インナーヨーク3と、インナーヨーク3の外周面との間に軸線方向で離間する第1の隙間6および第2の隙間7を形成するようにインナーヨーク3の周りに配設されたアウターヨーク4と、アウターヨーク4、第1の隙間6、インナーヨーク3、第2の隙間7、およびアウターヨーク4を磁路として第1の隙間6および第2の隙間7に交番磁界を発生させるコイル8とからなる駆動部87と、インナーヨーク3とアウターヨーク4との間にマグネット9を備え、交番磁界に連動して軸線方向に往復駆動される可動体5とを有するリニアアクチュエータ1において、アウターヨーク4およびインナーヨーク3は、各々平面的な対向面をもって周方向に複数本、配置され、可動体5は、インナーヨーク3とアウターヨーク4との間に各々配置される複数のマグネット9を備え、かつ、隣接するマグネット9の間には、マグネット9の両端をインサート成形により埋設して保持させるとともに樹脂からなるマグネット保持部52を有し、マグネット保持部52において、マグネット9は、軸線方向に樹脂と重なる突出部91、突出部92および貫通孔93を有している。故に、可動体5の振動方向である軸線方向の樹脂に重なるこれら重なり部によって振動方向の応力を受けることができる。このように振動方向の応力をマグネット9と樹脂との接着力の他に物理的にも受けているので、過酷な条件で可動体5を駆動してもマグネット9が樹脂層から剥離することがない。従って、異音の発生、性能の低下、および剥離したマグネット9がインナーヨーク3またはアウターヨーク4に接触し、可動体5が破損する不具合を防止することができる。
また、マグネット保持部52は、隣接するインナーヨーク3の間、および隣接するアウターヨーク4の間に少なくとも一部が入り込んでいる。故に、マグネット保持部52の肉厚を厚く構成することができ、剛性の確保が図られる。しかも、隣接するインナーヨーク3や隣接するアウターヨーク4の間はデッドスペースなので、リニアアクチュエータ1を大型化させずにすむ。
さらに、マグネット9は四角形の平板であって、隣接するマグネット9どうしの対向面には、突出部91、92が隣接するマグネット9方向へ突出して形成されている。故に、重なり部をこのような突出部91、92によって構成することにより、強度および小スペース化の点からバランスに優れた重なり部を構成することができる。しかも、マグネット9を形成する金型として単純な上下型を用いることができる。
(ポンプ装置並びにコンプレッサー装置への搭載例)
本発明を適用したリニアアクチュエータ1については、図8を参照して説明するように、ポンプ装置並びにコンプレッサー装置に適用できる。
図8は、本発明を適用したエアーポンプ装置の断面図である。
図8において、本形態のエアーポンプ装置100では、リニアアクチュエータ1の可動体5に対して作動軸110の基端側がワッシャ152およびナット153を用いて連結され、作動軸110は、図4に示すように、インナーヨーク3を保持するフレーム2の円筒部16を貫通した状態にある。
駆動部87のホルダ22の底部には、エアー吸い込み口171およびエアー吐出口172を備えた本体部側ケース170が雄ねじ23で固定され、エアー吸い込み口171にはフィルタ174が装着されている。ケース170の内側にはシリンダケース120が配設され、シリンダケース120の底部において、エアー吸い込み口171と対峙する部分には、バルブ押さえ143によってバルブ141が固定され、エアー吐出口172と対峙する部分にはバルブ押さえ144によってバルブ142が固定されている。
シリンダケース120の内部は、シリンダケース120の底部との間にシリンダ室122を構成するピストン130が配設され、このピストン130の側面には、シリンダケース120の内周側面との気密を確保するための加圧リング135が装着されている。
ピストン130に対しては、作動軸110の先端部分がワッシャ137、138およびOリング136を介してナット139で固定されており、作動軸110の振動によって、ピストン130が軸線方向に駆動される。従って、リニアアクチュエータ1によって作動軸110が軸線方向の基端側(図面に向かって上方)に移動すると、エアー吸い込み口171からシリンダ室122内に空気が吸い込まれ、リニアアクチュエータ1によって作動軸110が軸線方向の先端側(図面に向かって下方)に移動すると、シリンダ室122内の空気がエアー吐出口172から吐出される。また、本形態において、作動軸110の振動に対して図示しないスプリングや外付けの板ばね等による共振を利用しており、小型のリニアアクチュエータ1を用いたエアーポンプ装置100であっても、優れたポンプ特性を得ることができる。
(A)、(B)は、それぞれ、本発明を適用したリニアアクチュエータの要部の縦断面図、およびX−Y横断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ、本発明を適用したリニアアクチュエータの一部を切り欠いて斜め上方から見た斜視図、および可動体の一部を切り欠いて斜め下方から見た斜視図である。 本発明を適用したリニアアクチュエータの要部を拡大した縦断面図である。 (A)、(B)、(C)は、本発明を適用したリニアアクチュエータに用いたコイルボビン、コイルボビンとアウターヨーク、およびコイルボビンとアウターヨークとの係合部との説明図である。 本発明を適用したリニアアクチュエータを構成する各部材を斜め上方からみたときの分解斜視図である。 (A)、(B)はそれぞれ、このリニアアクチュエータの動作を示す説明図である (A)、(B)は、本発明を適用しリニアアクチュエータに用いた別のマグネットの平面図である。 本発明を適用したエアーポンプ装置の断面図である。
符号の説明
1 リニアアクチュエータ
2 フレーム
3 インナーヨーク
4 アウターヨーク
5 可動体
6 第1の隙間
7 第2の隙間
8 コイル
9 マグネット
20 拡開防止部材
41 第1のアウターヨーク部材
42 第2のアウターヨーク部材
52 マグネット保持部
80 コイルボビン
87 駆動部
91、92 突出部(重なり部)
93 貫通孔(重なり部)

Claims (7)

  1. インナーヨークと、該インナーヨークの外周面との間に軸線方向で離間する第1の隙間および第2の隙間を形成するように当該インナーヨークの周りに配設されたアウターヨークと、前記アウターヨーク、前記第1の隙間、前記インナーヨーク、前記第2の隙間、および前記アウターヨークを磁路として前記第1の隙間および前記第2の隙間に交番磁界を発生させるコイルとからなる駆動部と、前記インナーヨークと前記アウターヨークとの間にマグネットを備え、前記交番磁界に連動して軸線方向に往復駆動される可動体とを有するリニアアクチュエータにおいて、
    前記アウターヨークおよび前記インナーヨークは、各々対向面をもって周方向に複数本、配置され、
    前記可動体は、前記インナーヨークと前記アウターヨークとの間に各々配置される複数の前記マグネットを備え、かつ、隣接する前記マグネットの間には、前記マグネットの両端を埋設して保持させる樹脂からなるマグネット保持部を有し、該マグネット保持部において、前記マグネットは、軸線方向に前記樹脂と重なる重なり部を有していることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記マグネット保持部は、隣接する前記インナーヨークの間、および隣接する前記アウターヨークの間に少なくとも一部が入り込んでいることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項1または2において、前記重なり部は、軸線方向と交差する方向に突出した突出部によって構成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  4. 請求項3において、前記マグネットは四角形の薄板であって、前記重なり部は、隣接する前記マグネットどうしの対向面から隣接する前記マグネット方向へ突出した突出部によって構成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  5. 請求項1において、前記重なり部は、前記マグネットの厚み方向の2面を連通する連通孔によって構成されることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに規定するリニアアクチュエータを用いたことを特徴とするポンプ装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに規定するリニアアクチュエータを用いたことを特徴とするコンプレッサー装置。
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