JP2006049017A - プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法及びプラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法及びプラズマディスプレイパネル Download PDF

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Abstract

【課題】放電開始電圧が小さく、コストを低減でき、高輝度であって表示動作が安定であり、生産性が向上できるプラズマディスプレイパネル(PDP)の製造方法を提供する。
【解決手段】PDPの製造方法において、PDPを加熱炉に入れ、PDPの放電空間内に導入した洗浄ガスを排気温度より低い洗浄温度範囲T1〜T2で昇温しながら一定時間保持する(SA1〜6)。これにより放電開始電圧を小さくしコストを低減する。次に、洗浄ガスを排気し、洗浄温度より高い排気温度にて一定時間排気を続ける(SA7〜10)。これにより、走査、維持電極を有する表面基板上に形成される保護膜中の不純物を少なくして、高輝度なPDPを実現し長期間の表示動作を安定にすると共に、エージング時間の短縮を図り生産性を向上させる。その後、加熱炉を停止させ、室温程度に達したなら放電ガスを導入し、通気管をチップオフして終了する(SA11〜14)。
【選択図】図1

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマディスプレイパネルを主要部として含むプラズマ表示装置の製造方法及びプラズマディスプレイパネルに係り、詳しくは、放電開始電圧が小さく、コストを低減でき、高輝度であって表示動作が安定であり、生産性が向上できるプラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法及びプラズマディスプレイパネルに関する。
一般に、プラズマディスプレイパネル(以下、PDP(Plasma Display Panel)とも呼ぶ)を主要部として含むプラズマ表示装置は、従来から広く用いられているCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置と比較して、ちらつきがなく、表示コントラスト比が大きく、薄型で大画面表示が可能であることや、応答速度が速いこと等の利点を有しており、大型平面テレビジョン受像機や、情報処理機器のディスプレイ等に利用されている。
このPDPを主要部として含むプラズマ表示装置は、放電により発生した紫外線を蛍光体に照射することによって可視光を取り出して表示を行うディスプレイである。PDPは、動作方式により、電極が誘電体で被覆されて間接的に交流放電の状態で動作させるAC型のものと、電極が放電空間に露出されて直流放電の状態で動作させるDC型のものとに略大別され、特にAC型のものは、高輝度が得られ、比較的簡単な構造で製造し易い等の点で優れている。AC型PDPには電極構造の違いから面放電方式と対向放電方式の2つがある。
以下、図11から図13を用いて従来の面放電方式のAC型PDP構造を説明する。図11は従来の面放電方式AC型PDPの構造を示す斜視図である。図12は図11の面放電方式AC型PDPの平面図である。図13は図12の面放電方式AC型PDPの線分ABに沿った断面図を示している。
前面基板1及び背面基板2には例えば厚さ2〜5mmの低歪点ガラスや原料が安価なソーダライムガラスが用いられる。前面基板1上には透明導電膜である透明な走査電極3a及び維持電極3bが電極対3を形成している。透明導電膜としては、酸化スズ又はITO(Indium Tin Oxide)が用いられる。走査電極3a及び維持電極3bの電気的抵抗を小さくするために、走査電極3a及び維持電極3b上に重ねて金属のバス電極13a,13bが形成されている。バス電極13a,13bは厚膜銀やアルミニウムや銅等の薄膜で形成されている。この電極対3の一部を覆う様に厚さ10〜40μmの低融点ガラスからなる透明誘電体層5が形成され、さらに透明誘電体層5は保護膜8で覆われている。保護膜8としては、二次電子放出係数が大きく、耐スパッタ性に優れた酸化マグネシウム(MgO)が適しており、厚さ0.5〜2μmのMgO薄膜が電子ビーム蒸着等により成膜されている。
一方、背面基板2にはデータ電極4が設けられ、白色誘電体層6がデータ電極4を覆っている。白色誘電体層6上には隔壁11が形成され、隔壁11により形成される溝の底部や側部には赤あるいは緑あるいは青の蛍光体層7r,7g,7bが塗布されている。蛍光体材料としては、一般に以下の材料が用いられている。
赤:(Y,Gd)BO3:Eu
緑:Zn2SiO4:Mn
青:BaMgAl1017:Eu
次に、従来のPDPの製造方法について述べる。電極対3とデータ電極4が直行するように前面基板1と背面基板2を向かい合わせる(組み立て工程)。以下、データ電極4が延びている方向を列方向、電極対3が延びている方向を行方向と呼ぶ。電極対3とデータ電極4の交点に形成される構造部分の一つ一つが放電セル(単に、セルとも呼ぶ)である。各セル12は列方向に延びる隔壁11によって仕切られている。組み立て工程の後、加熱し、背面基板2の外周部のフリットガラスを溶かして前面基板1と背面基板2を接合し、PDPを形成する(封着工程)。
次に、背面基板2のセル12を除く部分に放電空間10とつながった開口部を設け、この開口部に図略の真空排気・ガス導入装置からの排気管を接続し、この排気管を通して放電空間10内を排気しながら真空加熱する(排気工程)。次に、放電ガスを導入した後、排気管を封じ切り、真空排気・ガス導入装置より切り離す(チップオフ工程)。こうして各セル12の放電空間10には、放電ガスとしてXe(キセノン)ガスを含む混合希ガスが圧力20kPa〜80kPaで封入される。
次に、セル12内で放電を発生させ、一定の時間、放電を行うことで放電を安定化する(エージング工程)。図14にエージング工程において電極に印加する電圧波形の一例を示す。エージング工程では、図略のパルス電圧発生回路によって、維持電極3bにパルスpbを、走査電極3aにパルスpaを印加する。ここで、パルス幅tpは、略4[μs]である。また、維持電圧Vs=180V、周波数f=125kHzである。これによって、各セル12の放電空間10内に放電を発生させ、エージングを行う。
しかしながら、電極対3を覆うMgOで形成される保護膜8は吸湿性を有するために、保護膜8内に、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)や、炭酸マグネシウム(MgCO3等)等の不純物が形成される。排気工程での真空加熱により、これらの不純物の大部分が除去されるもの十分には除去できず、特に、保護膜8内に不純物が残存していると、放電が不安定になるために、エージングを長時間行う必要があった。このため、プラズマディスプレイパネルの生産性が悪化するという問題があった。また、特に、炭酸マグネシウムは除去され難い上に、保護膜8内に炭酸マグネシウム等の不純物が残存していると、図15に示すように放電開始電圧が高くなるため、回路の製造コストが高くなるという問題があった。
このため、排気工程の一部に、放電空間内に酸素を導入し、炭酸マグネシウム等の不純物を酸化物として排出して保護膜を清浄化する保護膜清浄化工程を含める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、放電空間に水素を導入した後に排出して、保護膜8の表層部に残存する過剰な酸素を除去する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第2984015号 特許第2984014号
しかしながら、上記特許文献1,2に記載された従来のPDPの製造方法には、下記のようないくつかの解決すべき問題点があった。
第1の問題点は、上記従来技術では、不純物が十分除去されないことにより、放電開始電圧が増大し、コストが嵩む原因となっているという点である。特に、近年は、PDPの輝度向上を図るために放電ガスのキセノン混合比を高めているので、図15に示したようにキセノン混合比に比例して、不純物のために高くなっている放電開始電圧が益々高くなってきており、さらにコストが嵩む原因となっている。
第2の問題点は、上記従来技術では、放電空間に単に酸素を導入した後に排出しても不純物の除去効果が不十分であり、長時間のエージングを必要として、依然として生産性が低下するという点である。
第3の問題点は、上記従来技術では、放電空間に水素を導入した場合、高温で水素を導入するので、パネル内表面の物質と水素とが反応して、水素化物が生成され、水素化物を残存させたまま、PDPとして完成させると、長期間の使用中には、表示動作中に水素がパネル内に放出されて、PDPの輝度低下や、表示動作の不安定化の原因となってしまうという点である。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、放電開始電圧を低下させ、コストを低減させることができるプラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法及びプラズマディスプレイパネルを提供することを第1の目的としている。また、プラズマディスプレイパネルの輝度を向上させ、表示動作を安定化させることができるプラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法及びプラズマディスプレイパネルを提供することを第2の目的としている。更に、生産性を向上させることができるプラズマディスプレイパネルの製造方法、プラズマ表示装置の製造方法及びプラズマディスプレイパネルを提供することを第3の目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1の電極層、誘電体層及び該誘電体層を保護する保護膜が順次形成されてなる第1の基板と、少なくとも第2の電極層及び蛍光体層を有してなる第2の基板とを間隙を隔てて互いに対向させた状態で配置し、前記第1及び第2の基板の周縁部を封止して放電空間を形成するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前記放電空間内に導入した洗浄ガスを排気温度より低い洗浄温度で一定時間保持する第1の工程と、前記放電空間内から前記洗浄ガスを排気し前記排気温度で一定時間排気を続ける第2の工程と、前記放電空間内に放電ガスを導入する第3の工程とを含むことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記第1の工程では、前記洗浄ガスを洗浄温度に達する前から導入しながら前記洗浄温度まで昇温して一定時間保持することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記第1の工程では、前記洗浄温度が所定の範囲を有し、放電空間内に導入した洗浄ガスを前記所定の範囲で昇温しながら一定時間保持することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記第1の工程では、前記洗浄温度を一定値とし、放電空間内へ導入した洗浄ガスを前記一定値で一定時間保持することを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法に係り、前記第2の工程を実施した後に、前記洗浄を行う第1の工程と前記排気を行う第2の工程とを交互に複数回行う第4の工程を含むことを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法に係り、前記第4の工程では、最後に排気を行う第2の工程における一定時間を他の排気を行う第2の工程よりも長くすることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記洗浄ガスとして還元性ガス又はH2Oガスを用いることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記洗浄温度が排気温度より低く室温より大きい温度であることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記洗浄温度が150〜280℃であることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記排気温度が、前記第1及び第2の基板の周縁部を封止している封止材が溶けない程度の高い温度であることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載のプラズマディスプレイの製造方法に係り、前記排気温度が300〜450℃であることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、に係り、プラズマディスプレイパネルを製造する第5の工程と、前記プラズマディスプレイパネルを駆動する回路とともに前記プラズマディスプレイパネルを一つのモジュールとして製造する第6の工程と、画像信号をフォーマット変換して前記モジュールに送信するインタフェースを前記モジュールに電気的に接続する第7の工程とを含むプラズマ表示装置の製造方法であって、前記第5の工程では、請求項1乃至11のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法が実行されることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、プラズマディスプレイパネルに係り、請求項1乃至11のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法を用いて製造されたことを特徴としている。
図9に洗浄ガスによる放電空間内の洗浄温度とPDPの放電開始電圧の関係を示す。図9では、測定データの分布の平均を結ぶ折れ線として前記の関係を表している。この図によれば、洗浄温度が150〜280℃の温度範囲の洗浄ガスによりPDPを洗浄した場合のPDPの放電開始電圧が最も小さいことが分かる。
この発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法の構成によれば、排気温度より低い上記の温度範囲の洗浄温度においてPDP内に洗浄ガスを導入して前記洗浄温度を一定時間保持することで洗浄を行うようにしたので、放電開始電圧が小さいPDP及びプラズマ表示装置が得られる。
また、洗浄ガスを排気し、上記洗浄温度より高い排気温度にて一定時間排気を行い真空加熱するようにしたので、保護膜中の不純物を少なくすることができ、表示動作中に輝度劣化や不安定動作の要因となるガスが放出されることがない保護膜を形成することができ、高輝度で、表示動作が安定なPDP及びプラズマ表示装置が得られる。同じく、保護膜中の不純物が少ないためエージング時間を短縮できるので、PDP及びプラズマ表示装置の生産性を向上することができ、コストを低減させることができる。
更に、この発明のプラズマ表示装置の製造方法の構成によれば、プラズマ表示装置をモジュール化して組み立てるようにしたので、部品交換の必要が生じた場合に、モジュール毎交換することによって、補修の簡素化及び迅速化を図ることができる。
この発明は、放電空間を有するPDPの製造方法において、排気温度より低い洗浄温度において、放電空間内に洗浄ガスを導入して前記洗浄温度を一定時間保持する洗浄工程を含むことにより、放電開始電圧が小さいPDP及びプラズマ表示装置を提供するという第1の目的を実現した。
また、洗浄ガスを排気し、洗浄温度より高い排気温度にて一定時間排気を行う排気工程を含むことにより、保護膜中の不純物を少なくし、表示動作中に輝度の劣化や動作不安定の要因となるガスが放出されることがない保護膜を形成し、高輝度で、長期間表示動作が安定なPDP及びプラズマ表示装置を提供するという第2の目的を実現した。
また、同じく保護膜中の不純物を少なくすることにより、エージング時間を短縮可能として生産性を向上させたPDP及びプラズマ表示装置を提供するという第3の目的を実現した。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。
図1から図4及び図11から図13を参照して、この発明の第1実施例であるPDPの製造方法を説明する。
図1は、この発明の第1実施例であるPDPの製造方法のうちの保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程を説明するための処理手順図であり、図中のSA1〜SA14は処理のステップを表している。図2は、同保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程における時間と加熱温度との間の関係を示す図であり、t1〜t6は時間を表している。図3は、同PDPを製造するために用いられるPDP製造装置の概略構成を示す図であり、この例のPDP製造装置20は、加熱炉16と真空排気・ガス導入装置17とシーケンス制御装置(単に、制御装置とも呼ぶ)18等から構成されている。図4は、同PDPの製造方法を説明するための処理手順図であり、SB1〜SB4、SC1〜SC4及びSD5〜SD8は処理のステップを表している。なお、同PDPの概略構成は図11から図13に示したとおりである。
まず、図4に示すように、前面基板1の内面に行方向(水平方向)に沿って平行に透明電極である走査電極3a及び維持電極3bを形成する(SB1)。走査電極3a及び維持電極3bには、酸化錫やITO(Indium Tin Oxide)等を用いる。次に、抵抗値を小さくするためのバス電極(トレース電極)13a,13bを行方向に沿って走査電極3a及び維持電極3bの下面側に形成する(SB2)。次に、走査電極3及び維持電極3bを被覆する透明誘電体層5を形成する(SB3)。透明誘電体層5には、例えばPbO(酸化鉛)等の低融点ガラスを用いる。次に、透明誘電体層5を放電から保護するための保護膜6を形成する(SB4)。保護膜6には、MgO(酸化マグネシウム)等を用いる。
一方、図4に示すように、背面基板2の上面に列方向(垂直方向)に沿って平行にデータ電極4を形成する(SC1)。データ電極4には、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)等を用いる。次に、データ電極4を被覆する白色誘電体層6を形成する(SC2)。次に、白色誘電体層6上に、放電セル12を画成するために、ストライプ状に隔壁11を形成する(SC3)。隔壁11は、例えば、光硬化ペーストを硬化させて所定の凹凸パターンを形成した後、焼成処理を施して作成する。次に、隔壁11,11間の底部及び側部に蛍光体層7を形成する(SC4)。蛍光体層7は、放電ガスの放電によって発生する紫外線を可視光に変換する赤色蛍光体層7r、緑色蛍光体層7g、及び青色蛍光体層7bに塗り分けられる。
次に、前面基板1と背面基板2とを100μm程度のギャップを隔てて互いに対向した状態で、前面基板1と背面基板2の間に放電空間10が形成されるように、貼り合わせて配置し、その周縁部を、例えば、フリットガラスからなる封止材14(図3)によって気密封着する(SD5)。次に、ステップSD6に進み、保護膜清浄化工程に移り、続いてステップSD7の放電ガス封封入工程に移る。
この保護膜清浄化工程と、放電ガス封入工程とを図1の処理手順図により説明する。前準備として、室温においてPDP15を加熱炉16に入れ、PDP15の放電空間10と真空排気・ガス導入装置17とを通気管19で接続する。まず、制御装置18は、真空排気・ガス導入装置17に排気を指令すると共に、加熱炉16の設定温度として洗浄温度T1を指示する。これを受けて真空排気・ガス導入装置17が放電空間10内を排気しながら(SA1)、加熱炉16が炉内温度を洗浄温度T1とするように加熱の制御を開始する(SA2)。なお、加熱炉16は、図略の自動温度調節機構を備え、制御装置18から指示される設定温度を目標値として炉内温度の自動温度調節を行う機能を有している。また、加熱炉16の炉内温度は逐次、制御装置18に通知される。
制御装置18は、加熱炉16が洗浄温度T1に達したかを判定し(SA3)、達した場合には(t1)、真空排気・ガス導入装置17に洗浄ガスの導入を指令すると共に、加熱炉16の設定温度としてT1より高い洗浄温度T2を指示する。これを受けて真空排気・ガス導入装置17が放電空間10内に洗浄ガスを導入しながら(SA4)、加熱炉16が炉内温度を洗浄温度T2とするように加熱を制御する(SA5)。図9に示したように、放電開始電圧を低くするために、T1及びT2は排気温度より低く、室温(15〜20℃)よりは高い、例えば150〜280℃の範囲とする。洗浄ガスとしては、還元ガス又はH2Oガス(水蒸気)を用いる。還元ガスとしては、例えば、H2(水素)ガスと希ガスの混合ガス等を用いる。T2の値が高い程、後記する排気工程への移行が早くなる。
制御装置18は、加熱炉16が洗浄温度T1に達した時点t1からの洗浄時間の経過時間を計測し、洗浄時間が一定時間経過したか判定し(SA6)、経過した場合には(t2)、真空排気・ガス導入装置17に洗浄ガスの排気を指令すると共に、加熱炉16の設定温度として洗浄温度T2よりも高い排気温度T3を指示する。これを受けて真空排気・ガス導入装置17が放電空間10内の洗浄ガスを排気しながら(SA7)、加熱炉16が炉内温度を排気温度T3とするように加熱、昇温し(SA8)、排気温度T3に達した後は、排気温度T3を保持する。このときの炉内温度も逐次、制御装置18に通知される。
次に制御装置18は、加熱炉16が排気温度T3に達したかを判定し(SA9)、達した場合(t3)には、その時点t3からの経過時間を計測し、その経過時間が一定時間となったかを判定し(SA10)、一定時間となった場合には加熱炉16に停止を指令する(t4)。これを受けて加熱炉16は停止し、炉内温度は次第に室温まで下がる(SA11)。この間、真空排気・ガス導入装置17による放電空間10内の排気は継続している。排気温度T3としては、できる限り高温であることが望ましいが、PDP15の前面基板1、背面基板2及びこれらを封着しているフリットガラス等の封止材14が溶ける温度より低い、300〜450℃とする。このときの炉内温度も逐次、制御装置18に通知される。
次に制御装置18は、加熱炉16が室温程度にまで下がったことを判定し(SA12)、室温程度まで下がった場合(t5)には、真空排気・ガス導入装置17に放電ガスを導入を指令する。これを受けて、真空排気・ガス導入装置17は通気管19を通して放電空間10内に放電ガスを導入し(SA13)、その導入後(t6)、背面基板2の通気口に接続されている通気管19の開口端部を加熱によってチップオフして、背面基板2の通気口を閉塞し(SA14)、PDP15への放電ガス封入を終える(SD7)。この後、図14に示した放電パルスを印加することによりエージングを行い、放電の動作を安定化させる(SD8)。
図5は、この発明の第2実施例であるPDPの製造方法のうちの保護膜清浄化工程(SD6)及び放電ガス封入工程(SD7)を説明するための処理手順図であり、図中のSA1〜SA14は処理のステップを表している。図6は、同保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程における時間と加熱温度との間の関係を示す図であり、t1〜t6は時間を表している。なお、同PDPの概略構成は図11から図13に示したとおりであり、同PDP製造装置は図3と同様である。
この実施例は実施例1と略同様であるが、実施例1と異なる主な点は、図1のステップSA5が無いことである。即ち、室温においてPDP15を加熱炉16に入れ、PDP15の放電空間10と真空排気・ガス導入装置17とを通気管19で接続した状態において、制御装置18は、真空排気・ガス導入装置17に排気を指令すると共に、加熱炉16の設定温度として150〜280℃の洗浄温度範囲のうちの温度T1を指示する。これを受けて真空排気・ガス導入装置17が放電空間10内を排気しながら(SA1)、加熱炉16が炉内温度を洗浄温度T1とするように加熱の制御を開始する(SA2)。
制御装置18は、加熱炉16が洗浄温度T1に達したかを判定し(SA3)、達した場合には(t1)、真空排気・ガス導入装置17に洗浄ガスの導入を指令する。ここで実施例1と異なる点は、制御装置18は加熱炉16へ新たな設定温度の指示を行わないので、加熱炉16の設定温度はT1のままであることにある。制御装置18からの指令を受けて、真空排気・ガス導入装置17は放電空間10内に洗浄ガスを導入するが(SA4)、加熱炉16は引き続き一定の洗浄温度T1を保持する。
ステップSA4に続いて、制御装置18は、加熱炉16が洗浄温度T1に達した時点t1からの洗浄時間の経過時間を計測し、洗浄時間が一定時間経過したか判定し(SA6)、経過した場合には(t2)、真空排気・ガス導入装置17に洗浄ガスの排気を指令すると共に、加熱炉16の設定温度として洗浄温度T1よりも高い上述の排気温度T3を指示する。これ以降の処理のステップは、同符号の実施例1のステップSA7〜SA14と同様である。即ち、簡単に説明すると、放電空間10内から洗浄ガスを排気しながら、加熱炉16を排気温度T3まで昇温し(t3)、排気温度T3を一定時間保持した後(t4)、引き続き排気しながら加熱炉16の温度を室温まで下げ(t5)、放電ガスを導入して、PDP16をチップオフする(t6)。
図7は、この発明の第3実施例であるPDPの製造方法のうちの保護膜清浄化工程(SD6)及び放電ガス封入工程(SD7)を説明するための処理手順図であり、図中のSA1〜SA16は処理のステップを表している。図8は、同保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程における時間と加熱温度との間の関係を示す図であり、t1〜t15は時間を表している。なお、同PDPの概略構成は図11から図13に示したとおりであり、同PDP製造装置は図3と同様である。
この実施例では、実施例2と同様に、ステップSA1〜SA4,SA6〜SA10を実行する。この処理を簡単に説明すると、PDP15を加熱炉16に入れて、PDP15の放電空間10内を排気をしながら加熱の制御を開始し、加熱炉16の温度が洗浄温度T1に達してから(t1)、放電空間10内に洗浄ガスを導入し、洗浄ガスを導入してから一定時間、加熱炉を洗浄温度T1で保持し(t2)、放電空間10内の洗浄ガスの圧力を一定に保った後、洗浄ガスを排気しながら、排気温度T3まで昇温し(t3)、排気温度T3を一定時間保持する(t4)。実施例2と異なるのは、上述した、洗浄温度で洗浄ガスを導入する洗浄工程と排気温度で排気を行う排気工程とを、交互に規定回数(複数回)行うことである。
即ち、この実施例では、排気温度T3を一定時間保持した(SA10)後、制御装置18は繰り返し回数が規定回数に達したかを判定し(SA15)、達していない場合には、繰り返し回数を+1増加させると共に(SA16)、加熱炉16に対し洗浄温度T1への温度設定を指令してステップSA2に戻り、上述のステップSA2〜SA4,SA6〜SA10を繰り返した後(t5〜t12:2回の繰り返し)、再び繰り返し回数の判定(SA15)を行う。なお、ステップSA16から移行した場合のステップSA2では、加熱炉16の自然冷却又は強制冷却により洗浄温度T1の温度制御を行う。
制御装置18は、繰り返し回数が規定回数に達したかの判定(SA15)において、達していると判定した場合には、引き続き排気しながら排気温度T3を更に一定時間保持した後(SA10b,t13)、上述の実施例1,2と同様に、ステップSA11〜SA14を実行して保護膜清浄化工程(SD6)及び放電ガス封入工程(SD7)を終了する。即ち、簡単に説明すると、加熱炉16を停止させて室温まで下げた後(t14)、放電ガスを導入して、PDP15をチップオフする(t15)。なお、ステップSA10bにより、最後の排気工程が他の排気工程より長時間実行されることになるが、他の排気工程と実行時間を同じにすれば省略することができる。
この実施例の様に、排気温度よりも低い洗浄温度で洗浄ガスを導入する洗浄工程と、洗浄温度より高い排気温度で排気を行う排気工程とを複数回繰り返すことにより、放電開始電圧を小さく押さえながら保護膜の不純物を除去する効果をより一層高めることが可能となる。
図10は、この発明の第4実施例であるプラズマ表示装置の製造方法によって製造されたプラズマ表示装置の電気的構成を示すブロック図である。この例のプラズマ表示装置21は、モジュール構造を有するものとして設計されており、具合的には、アナログインタフェース(以下、IFと呼ぶ)22とPDPモジュール23とから構成されている。
アナログIF22は、クロマ・デコーダを有するY/C分離回路24と、A/D変換回路25と、PLL(フェイズ・ロックド・ループ)回路を有する同期信号制御回路26と、画像フォーマット変換回路27と、逆γ(ガンマ)変換回路28と、システムコントロール回路29と、PLE制御回路31とから構成されている。概略的には、アナログIF22は、受信したアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換した後、このデジタル映像信号をPDPモジュール23に供給する。例えば、テレビチューナから発信されたアナログ映像信号は、Y/C分離回路24において、RGBの各色の輝度信号に分解された後、A/D変換回路25において、デジタル映像信号に変換される。
この後、PDPモジュール23の画素構成と映像信号の画素構成とが異なる場合には、画像フォーマット変換回路27において、必要な画像フォーマットの変換が行われる。PDPの入力信号に対する表示輝度の特性は線形的に比例するが、通常の映像信号は、CRTの特性に合わせて、予め補正されている(γ変換されている)。このため、A/D変換回路25において、映像信号のA/D変換を行った後、逆γ変換回路28において、映像信号に対して逆γ変換を施し、線形特性に復元されたデジタル映像信号を生成する。このデジタル映像信号は、RGB映像信号としてPDPモジュール23に出力される。
アナログ映像信号には、A/D変換用のサンプリングクロック及びデータクロック信号が含まれていないため、同期信号制御回路26に内蔵されているPLL回路がアナログ映像信号と同時に供給される水平同期信号を基準として、サンプリングクロック及びデータクロック信号を生成し、PDPモジュール23に出力する。アナログIF22のPLE制御回路31は輝度制御を行う。具体的には、平均輝度レベルが所定値以下である場合には、表示輝度を上昇させ、平均輝度レベルが所定値を超える場合には、表示輝度を低下させる。
システムコントロール回路29は、各種制御信号をPDPモジュール23に出力する。PDPモジュール23は、さらに、デジタル信号処理・制御回路32と、パネル部33と、D/Dコンバータを内蔵するモジュール内電源回路34とから構成されている。デジタル信号処理・制御回路32は、入力IF信号処理回路35と、フレームメモリ36と、メモリ制御回路37と、ドライバ制御回路38とから構成されている。例えば、入力IF信号処理回路35に入力された映像信号の平均輝度レベルは、入力IF信号処理回路35内の入力信号平均輝度レベル演算回路(図示省略)によって計算され、例えば、5ビットデータとして出力される。また、PLE制御回路31は、平均輝度レベルに応じてPLE制御データを設定し、入力IF信号処理回路35内の輝度レベル制御回路(図示省略)に入力する。
パネル部33は、PDP15と、走査電極を駆動する走査ドライバ39と、データ電極を駆動するデータドライバ41と、PDP15及び走査ドライバ39にパルス電圧を供給する高圧パルス回路42と、高圧パルス回路42からの余剰電力を回収する電力回収回路43とから構成されている。PDP15は、例えば1365個×768個に配列された画素を有するものとして構成されている。PDP15では、走査ドライバ39が走査電極と維持電極を制御し、データドライバ41がデータ電極を制御することにより、これらの画素のうちの所定の画素の点灯又は非点灯が制御され、所望の表示が行われる。なお、ロジック用電源がデジタル信号処理・制御回路32及びパネル部33にロジック用電源を供給している。さらに、モジュール内電源回路34は、表示電源から直流電力を供給され、この直流電力の電圧を所定の電圧に変換した後、パネル部33に供給している。
次に、図10を参照して、この例のプラズマ表示装置21の製造方法について概略的に説明する。
まず、PDP15と、走査ドライバ39と、データドライバ41と、高圧パルス回路42と、電力回収回路43とを一基板上に配置し、パネル部33を形成する。また、パネル部33とは別個にデジタル信号処理・制御回路32を形成する。このようにして形成されたパネル部33及びデジタル信号処理・制御回路32を一つのモジュールとして組み立て、PDPモジュール23を形成する。更に、PDPモジュール23とは別個にアナログIF22を形成した後、双方を電気的に接続することによって、プラズマ表示装置21が完成する。
このように、プラズマ表示装置21をモジュール化することによって、プラズマ表示装置21を構成する他の構成部品とは別個に独立にプラズマ表示装置21を製造することが可能となり、例えば、プラズマ表示装置21が故障した場合には、PDPモジュール23毎交換することにより、補修の簡素化及び迅速化を図ることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、保護膜として、酸化マグネシウム膜を形成する場合について述べたが、酸化マグネシウムに限らず、酸化バリウム等、他のアルカリ土類金属の酸化物を用いても良い。この場合でも、上述した保護膜清浄化工程の実施によって、例えば、炭酸バリウム等の不純物を除去することができる。また、洗浄ガス導入時の温度は洗浄温度としているが、洗浄温度又は洗浄温度範囲で洗浄ガスを一定時間保持すれば、洗浄ガス導入時の温度は洗浄温度でなくても良い。即ち、洗浄温度に達する前から洗浄ガスの導入を行っても良い。上述の実施例3の洗浄工程では、実施例2と同様に洗浄温度を一定値としたが、実施例1のように所定の温度範囲で遷移させるように加熱炉の温度を制御しても良い。
この発明は、面放電方式の他、対向放電方式のプラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置、並びに、放電ガスとして、キセノンガスの他、ヘリウムガスやネオンガスを用いるプラズマディスプレイパネル及びプラズマ表示装置の製造方法に適用することができる。
この発明の第1実施例であるプラズマディスプレイパネルの製造方法のうち保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程を説明するための処理手順図である。 同保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程における時間と加熱温度との間の関係を示す図である。 同プラズマディスプレイパネルを製造するために用いられるプラズマディスプレイパネル製造装置の概略構成を示す図である。 同プラズマディスプレイパネルの製造方法を説明するための処理手順図である。 この発明の第2実施例であるプラズマディスプレイパネルの製造方法のうち保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程を説明するための処理手順図である。 同保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程における時間と加熱温度との間の関係を示す図である。 この発明の第3実施例であるプラズマディスプレイパネルの製造方法のうち保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程を説明するための処理手順図である。 同保護膜清浄化工程及び放電ガス封入工程における時間と加熱温度との間の関係を示す図である。 洗浄ガス導入による洗浄温度と放電開始電圧との間の関係を示す図である。 この発明の第4実施例であるプラズマ表示装置の製造方法によって製造されるプラズマ表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 面放電方式AC型のプラズマディスプレイパネルの構成を示す斜視図である。 面放電方式AC型のプラズマディスプレイパネルの構成を示す平面図である。 図12のA−B線に沿った断面図である。 エージング工程における時間と電極に印加する印加電圧との間の関係を示す図である。 放電ガスにおけるXe(キセノン)混合比と放電開始電圧との間の関係を示す図であって、保護膜の不純物の影響を示す図である。
符号の説明
1 前面基板(第1の基板)
2 背面基板(第2の基板)
3 電極対(第1の電極層)
4 データ電極(第2の電極層)
7 蛍光体層
8 保護膜
10 放電空間
14 封止材
15 プラズマディスプレイパネル
21 プラズマ表示装置
22 PDPモジュール(モジュール)
23 アナログインタフェース(インタフェース)

Claims (13)

  1. 第1の電極層、誘電体層及び該誘電体層を保護する保護膜が順次形成されてなる第1の基板と、少なくとも第2の電極層及び蛍光体層を有してなる第2の基板とを間隙を隔てて互いに対向させた状態で配置し、前記第1及び第2の基板の周縁部を封止して放電空間を形成するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、
    前記放電空間内に導入した洗浄ガスを排気温度より低い洗浄温度で一定時間保持する第1の工程と、前記放電空間内から前記洗浄ガスを排気し前記排気温度で一定時間排気を続ける第2の工程と、前記放電空間内に放電ガスを導入する第3の工程とを含むことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  2. 前記第1の工程では、前記洗浄ガスを洗浄温度に達する前から導入しながら前記洗浄温度まで昇温して一定時間保持することを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  3. 前記第1の工程では、前記洗浄温度が所定の範囲を有し、放電空間内に導入した洗浄ガスを前記所定の範囲で昇温しながら一定時間保持することを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  4. 前記第1の工程では、前記洗浄温度を一定値とし、放電空間内へ導入した洗浄ガスを前記一定値で一定時間保持することを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  5. 前記第2の工程を実施した後に、前記洗浄を行う第1の工程と前記排気を行う第2の工程とを交互に複数回行う第4の工程を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  6. 前記第4の工程では、最後に排気を行う第2の工程における一定時間を他の排気を行う第2の工程よりも長くすることを特徴とする請求項5記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  7. 前記洗浄ガスとして還元性ガス又はH2Oガスを用いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  8. 前記洗浄温度が排気温度より低く室温より大きい温度であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  9. 前記洗浄温度が150〜280℃であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  10. 前記排気温度が、前記第1及び第2の基板の周縁部を封止している封止材が溶けない程度の高い温度であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1に記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  11. 前記排気温度が300〜450℃であることを特徴とする請求項10記載のプラズマディスプレイの製造方法。
  12. プラズマディスプレイパネルを製造する第5の工程と、前記プラズマディスプレイパネルを駆動する回路とともに前記プラズマディスプレイパネルを一つのモジュールとして製造する第6の工程と、画像信号をフォーマット変換して前記モジュールに送信するインタフェースを前記モジュールに電気的に接続する第7の工程とを含むプラズマ表示装置の製造方法であって、
    前記第5の工程では、請求項1乃至11のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法が実行されることを特徴とするプラズマ表示装置の製造方法。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法を用いて製造されたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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