JP2006048970A - 留め具、コネクタの実装構造及びコネクタの実装方法 - Google Patents

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悟 新堂
義一 ▲高▼木
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真人 南方
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Atsushi Nishida
篤史 西田
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Abstract

【課題】外部からの大きな応力に対して、あるいは高温の環境下においても基板上に接合されたコネクタの基板との接合状態を良好に維持して、これらの接合不良を低減し得る留め具と、この留め具を備えたコネクタの実装構造と、この留め具及び補強タブを備えたコネクタの実装構造と、この留め具を用いたコネクタの実装方法とを提供する。
【解決手段】複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタに取り付けられ、且つ前記コネクタと回路基板との接合状態を補強するための留め具であって、前記回路基板の上面に前記コネクタを実装した際、前記回路基板の上面側において前記ハウジングの端部に装着される装着部が設けられた垂直板と、該垂直板の下端から水平方向に延設され、前記回路基板の下面に当接する当接部が設けられた水平板とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリント配線基板などの回路基板の表面に形成された配線パッドに対して、ピンコンタクトを表面実装により接続して用いられる表面実装型のコネクタの基板との接合状態を補強する留め具と、この留め具を備えたコネクタの実装構造と、留め具及びこの留め具と同様に表面実装型のコネクタの基板との接合状態を補強する補強タブを備えたコネクタの実装構造と、留め具を用いたコネクタの実装方法とに関する。
従来、表面実装技術により基板上に表面実装されるSMT(Surface−Mount−Technology)コネクタとして、次のような構造を有するものが知られている。すなわち、SMTコネクタは、複数の配線端子を束ねたハーネス端子などの相手方コネクタを装着して電気的に接続させる第1接続部を上面側に有し、基板上に形成された配線パッドと電気的に接続させる第2接続部としての複数のピンコンタクトを下面側に有し、これら複数のピンコンタクトを長手方向に沿って所定のピッチで並設した状態で保持させる。尚、ハウジングは各種エンジニアリングプラスチックなどの樹脂からなり、基板はガラスフィラー入りエポキシ樹脂などからなる。すなわち、これらハウジングと基板とは異なる材質からなる。
上記ハウジングは、第1接続部において、相手方コネクタを容易に装着させるために、相手方コネクタを所定の位置へと案内する位置決め部として、当該相手方コネクタを4方から囲む側壁面を有する間口部を備えている。尚、相手方コネクタの各配線端子は、コネクタの第1接続部の接続端子とほぼ同じピッチに予め配列されている。また、ハウジングの両端部には、基板への実装時の接合強度をより強くするための補強タブが設けられている。この補強タブは、黄銅など銅系の材質からなり、ハウジングの樹脂成形時に一体的に形成されたり、ハウジングに嵌合するなどして一体的に形成されている。また、補強タブは側面視略L字状の形態をなし、その屈曲部を境にして一方側(上側外面)がハウジングの端面に一体的に形成され、他方側(下側裏面)が基板上の金属製パッドとハンダを介して接続固定されている。コネクタのピンコンタクトは、各々基板上の配線パッドとハンダを介して接続されている。
一般に、コネクタの基板上への実装については、リフロー方式が採用され、予め各パッドにハンダが塗布された基板上に、当該パッドのハンダにコネクタの各ピンコンタクトが接触するように位置決めされた状態で搭載され、この状態で基板を高温下のリフロー槽に通してハンダを溶融した後に当該リフロー槽から取り出してハンダを固化することにより、コネクタの各ピンコンタクトをハンダに接続固定し、各パッドと電気的に接続させている。
上述したような構造を有するコネクタとしては、例えば、下記特許文献1に示されるように、下向きコ字状のアーチ形の頭頂部に吊設されたバルジ部と、両端部から水平方向に背向して突出した基板への接合部とを有する補強金具を具備しており、ハウジングの長手方向の両端上面に穿設されたバルジ穴に上記バルジ部を上方から圧入し、上記接合部をピンコンタクトと表面実装可能に併設されるように構成したものが提案されている。
特開平9−139242号公報
特許文献1のようなコネクタなどの電子部品が実装された基板は、様々な電子製品に用いられており、その中には例えば自動車の車体内などに用いられて使用時に非常に高い温度にさらされる環境下に置かれることも多い。
このような高温の環境下に置かれたときには、コネクタは熱膨張によりハウジングの全長寸法が伸長変形することになるが、コネクタのハウジングの材質が基板と異なることが多いため、これらの熱膨張係数の違いにより、コネクタの各ピンコンタクトと基板上の各配線パッドとの間で位置ずれが生じる。特に、補強タブはハウジングの両端部に設けられているので、ハウジングの熱膨張による変形に伴う位置ずれの影響を最も受けやすい。例えば、上述したような側面視L字状の補強タブを用いたときは、ハウジングの熱膨張に伴う伸長変形によって、ハウジングに一体的に形成された上側外面が長手方向へ押圧されて屈曲部における内角が鋭角になるように変形し、基板との接合部分においてハンダに接合された下側裏面に対して屈曲部近辺から剥がれる方向へ変形力が付加される。このような変形力によって、基板との接合部分におけるハンダにクラックが生じたり基板からの剥離が生じやすくなり、コネクタのピンコンタクトと基板上の配線パッドとの電気的接続が不安定になるとともに、基板上におけるコネクタの接合強度(ピール強度)が弱まって脱落してしまうといった不具合が生じやすい。
上述したような側面視L字状の形態をなす構造以外の補強タブとして、例えば、上記特許文献1に示すようなコネクタに用いる補強金具を用いた場合でも、補強金具は基板との接合部以外の部分がコネクタのハウジングに圧入され一体化されているため、ハウジングの熱膨張による長手方向への伸長変形時に上記接合部と熱膨張係数の異なる基板の配線パッドとの位置ずれが生じてこれら接合部分に大きな応力が集中的に付加され、同様な不具合が生じやすい。
このような不具合を防止するために、補強タブにおける基板との接合面積を大きくして接合に用いるハンダ量を増やすことにより接合強度を向上させることが考えられるが、この場合には基板上の電子部品の実装有効面積が減少してしまうとともに、多量のハンダにより基板の細かな配線パターンに対して複数の配線パターンに跨って塗布され接続不良が生じやすくなるのであまり好ましくない。
また、基板に貫通穴を設けて補強タブをこの貫通穴に挿入して取り付け固定することも考えられるが、基板の裏面側での電子部品の実装有効面積が減少してしまうのでこれも好ましくない。
さらに、相手方コネクタとして、例えば、頻繁にコネクタに対して抜き差しするようなゲームカセットを用いた場合では、使用者がゲームカセットをコネクタから引き抜く際にコネクタに対して平面的あるいは立体的に回転方向へねじるように応力を付加させることもあり、当該ねじり応力がコネクタと基板との接合部分に集中することによりこれらの接合状態が悪化して、上述したような課題を引き起こすことも考えられる。
また、上記のような課題については、コネクタに限られるものでなく、人の手動による操作によって様々な方向から外力が付加される電気部品に生じやすく、例えば、複数のスイッチが備えられ且つ回路変更を可能とするDIPスイッチをはじめとする多くの種類の面実装型の電気部品に生じやすい。
本発明は、上述したような補強タブの有する課題を解決するために、補強タブの代わりに又は補強タブとともに用いられ、外部からの大きな応力に対して、あるいは高温の環境下においても基板上に接合されたコネクタの基板との接合状態を良好に維持して、これらの接合不良を低減し得る留め具と、この留め具を備えたコネクタの実装構造と、この留め具及び補強タブを備えたコネクタの実装構造と、この留め具を用いたコネクタの実装方法とを提供することを課題としている。
課題を解決するための手段及び効果
本発明は、複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタに取り付けられ、且つ前記コネクタと回路基板との接合状態を補強するための留め具であって、前記回路基板の上面に前記コネクタを実装した際、前記回路基板の上面側において前記ハウジングの端部に装着される装着部が設けられた垂直板と、該垂直板の下端から水平方向に延設され、前記回路基板の下面に当接する当接部が設けられた水平板とを備えるものである。
上記構成により、ハウジングと回路基板との間の保持力が向上するので、ピンコンタクトがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクトと回路基板との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタの回路基板上の姿勢を崩さないようにすることが可能である。
本発明の留め具は、前記垂直板の装着部の装着方向先端にフックが設けられたものであることが好ましい。
上記構成により、ハウジング端部にフックを掛合する掛合部が設けられている場合には、装着時にフックを掛合部に掛合することにより留め具が固定されるので、確実にハウジングと回路基板との保持力を保つことができる。
本発明のコネクタの実装構造は、上述の留め具を用いて、複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタを回路基板上に実装するコネクタの実装構造であって、前記回路基板の上面に前記コネクタが搭載されて、前記回路基板の上面に設けられた複数の配線パッドに前記コネクタのピンコンタクトが半田接合されるとともに、前記留め具の垂直板の装着部が前記コネクタのハウジングの長手方向端部に装着され、前記留め具の水平板が前記回路基板の下面を押圧しているものであることが好ましい。
上記構成により、ハウジングと回路基板との間の保持力が向上するので、ピンコンタクトがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクトと回路基板との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタの回路基板上の姿勢を崩さないようにすることが可能である。
本発明の留め具は、前記水平板における前記垂直板の装着部の装着方向先端に凹型の開口部を有するものであることが好ましい。
上記構成により、例えば、コネクタのハウジング下方に突出し先端部が鍔状に膨出した突起部が設けられており、この突起部が回路基板に設けられたスルーホールを突き抜けてその先端部が回路基板の下面に突出している場合、本発明の留め具の水平板の開口部が回路基板の下面と突起部の先端部との間に挿嵌されることにより、ハウジングと回路基板との間の保持力が向上するので、ピンコンタクトがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクトと回路基板との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタの回路基板上の姿勢を崩さないようにすることが可能である。また、このような場合、留め具の位置決めとしての役割も有しているものである。
本発明のコネクタの実装構造は、直上に示した留め具を用いて、複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタを回路基板上に実装するコネクタの実装構造であって、前記回路基板の上面に前記コネクタが搭載されて、前記回路基板の上面に設けられた複数の配線パッドに前記コネクタのピンコンタクトが半田接合されるとともに、前記留め具の垂直板の装着部が前記コネクタのハウジングの長手方向端部に装着される一方、前記コネクタのハウジングには下方に突出し先端部が鍔状に膨出した突起部が設けられており、この突起部が前記回路基板に設けられたスルーホールを突き抜けてその先端部が前記回路基板の下面に突出し、前記留め具の水平板の開口部が前記回路基板の下面と前記突起部の先端部との間に挿嵌されているものであることが好ましい。
上記構成により、ハウジングと回路基板との間の保持力が向上するので、ピンコンタクトがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクトと回路基板との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタの回路基板上の姿勢を崩さないようにすることが可能である。
本発明は、上述のコネクタの実装構造であって、先端部に設けられた半田接合部及び後端部に設けられたコネクタのハウジングに対する取り付け部を有し、前記コネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブの前記取り付け部を前記コネクタのハウジングの端部に取り付けるとともに、前記半田接合部を前記回路基板上面に半田接合することにより、さらに前記コネクタが前記回路基板の上面に接合状態が補強されて実装されていることが好ましい。
上記構成により、ハウジングと回路基板との間の保持力が向上するので、ピンコンタクト及び補強タブがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクト及び補強タブの半田接合部と回路基板との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタの回路基板上の姿勢を崩さないようにすることが可能である。
本発明のコネクタの実装方法は、上述の留め具を用いて、複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタを回路基板上に実装するコネクタの実装方法であって、前記回路基板の縁部の上面に前記コネクタを搭載する工程、前記留め具を前記回路基板縁から内方へ前記回路基板平面に沿って移動させることにより、前記垂直板の装着部を前記ハウジングの長手方向の端部に設けられた被装着部に挿入して装着する一方、前記水平板を前記回路基板の下面にならって押し込む工程とを有するものであることが好ましい。
上記構成により、確実に留め具を装着することができ、その結果として、ハウジングと回路基板との間の保持力が向上するので、ピンコンタクトがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクトと回路基板との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタの回路基板上の姿勢を崩さないようにすることが可能である。
次に、本発明の留め具、コネクタの実装構造及びコネクタの実装方法の一実施形態について図面等を参照しつつ説明するが、本発明はこれに限定されるものでない。なお、以下の実施の形態において用いる、前後左右上下などの方向に関する用語は、説明の便宜上のためにのみ用いられるものである。
図1は本実施形態のコネクタの実装構造を示す斜視図である。図2は本実施形態のコネクタの実装構造の正面図である。図3は本実施形態のコネクタの実装構造における端部の拡大斜視図である。図4は本実施形態のコネクタの実装構造における端部の拡大正面図である。図5は本実施形態のコネクタに用いられる補強タブを示す斜視図である。図6は本実施形態のコネクタに用いられる留め具を示す斜視図である。
コネクタの実装構造1は、コネクタ2と、このコネクタ2が実装される回路基板3と、後述する補強タブ4とともにコネクタ2と回路基板3との接合強度を補強するための板状部材からなる留め具5a、5bとを備えてなる。
コネクタ2は、金属製の複数のピンコンタクト6と、絶縁性樹脂で一体成型してなるハウジング7と、このハウジング7の長手方向における両端部の各々に設けられコネクタ2と回路基板3との接合強度を補強するための板状部材からなる弾性変形が可能な補強タブ4とを備えている。
ハウジング7の正面側には、相手側であるソケット側コネクタ(図示せず)が装着できるコネクタの間口部8が形成されている。間口部8の内壁面には、2つの突起部9がソケット側コネクタを所定の位置で装着させるための案内用として縦方向に沿って立設されている。また、間口部8の底面には、突起部9による案内によって装着されたソケット側コネクタの複数の端子と各々当接する端子部10(図2参照)が長手方向に沿って列状に並設されている。ハウジング7の各端部には、後述する留め具5a、5bの垂直板19が装着される被装着部11が設けられている。この被装着部11には、垂直板19を挿入する孔11aが設けられている。また、被装着部11の左斜め下付近(図4参照)であって、ハウジング7の端部の底部から下方に突出し先端部が鍔状に膨出した突起部12が設けられている。
複数のピンコンタクト6は、ハウジング7の後面部において、上下2段に、当該ハウジング7の長手方向に沿って列状に等間隔で並設されている。なお、上段の複数のピンコンタクト6は、ハウジング7中央部には設けられておらず、2つの群に分かれている。ピンコンタクト6はバネ性を有し、その下部が回路基板の配線パッドとの接合面積を増大させるために、回路基板に対して平行となるようにほぼ水平方向へ曲げ加工が施されている。尚、ハウジング7の材質としては、例えば、シンジオタクチックポリスチレン、ポリフェニンサルファイド、6Tナイロン、46ナイロンなどの熱可塑性樹脂を好ましく用いることができる。
補強タブ4は、ハウジング7の両端面に嵌め込むように取り付けられている。ハウジング7の両端面には、平面視ハ字状の被嵌合部13(図3参照)が一体的に形成されており、補強タブ4はこの被嵌合部13に嵌め込まれるようにハウジング7に取り付けられている。補強タブ4は、黄銅など銅系の材質からなる板状部材を所定の形状に加工してなるものである(図5参照)。補強タブ4として銅系の材質を用いることにより、ステンレスなどに必要な表面めっき処理を不要として、低コスト化を図るとともに回路基板への接合時のハンダとの接合強度を良好なものとしている。補強タブ4は、半田接合部14とリード部15とを備えてなる。
半田接合部14は、リード部15の下方端に位置し、ハウジング7の周縁から離間するように、回路基板3に接合するべく設けられている。半田接合部14は、図9に示すように、平面視略E字状の形態をなしており、ハウジング7端部に取り付けられた際にU字状開口部14a、14b側がハウジング7の周縁から外方へ延びるように形成されている。なお、半田接合部14は、面視略E字状の形態をなしているが、これに限定されるものでなく、U字状開口部が1つのもの等でもよい。
リード部15は、ハウジング7の被嵌合部13に嵌合する嵌合部16と後述する留め具5a、5bのフック22を掛合させるための被掛合部17とを備えてなる。被掛合部17は、バネ等の弾性部材を内蔵し、押圧するとリード部15内に埋没し、押圧を開放すると突出する(図5の状態)ものである。
次に、本発明の特徴部分である留め具5a、5bについて説明する。なお、留め具5aと留め具5bとは、水平板21の配置が異なるだけのものであるため、留め具5aのみの説明を行い、留め具5bについては説明を省略する。留め具5aは、回路基板3の上面にコネクタ2を実装した際、回路基板3の上面側においてハウジング7の端部に装着される装着部18が設けられた垂直板19と、垂直板19の下端から水平方向に延設され、回路基板3の下面に当接する当接部20が設けられた水平板21とを備える。
垂直板19の留め具5a装着方向先端部には、リード部15に設けられた被掛合部17に掛合させるためのフックが設けられている。
水平板21の留め具5a装着方向先端部には、ハウジング7に設けられた突起部12と係合させるため、留め具5a装着方向に開いたU字状開口部23が設けられている。
回路基板3は、留め具5aを装着する際にその姿勢を安定させるための被嵌合部26を備える。この被嵌合部26は、具体的には、留め具5aの垂直板19を嵌合できるように、ハウジング7の端部に設けられた被装着部11の孔11aの直下において、スリット状に形成されている。
次にコネクタ2の回路基板3への接合状態について説明する。このような形態の補強タブ4及び留め具5a、5bを有するコネクタ2は、所定の配線パターンが形成された回路基板3に面実装される(図1参照)。回路基板3には、コネクタ2の複数のピンコンタクト6に当接する所定位置に配線パッド24が形成されているとともに、補強タブ4と当接する位置に金属性のパッド25が形成されている。コネクタ2は、回路基板3上の各パッド24、25に対してリフロー方式などによりハンダを介して接合される一方、回路基板3上の図示しない部位において他の多くの電子部品などが接合されることにより回路基板ユニットが形成される。このような回路基板ユニットは、自動車メーター用などに用いられ、この使用時において非常に高い温度の環境下にさらされる場合がある。このような状況下においては、コネクタ2のハウジング7及び回路基板3は熱膨張により伸長変形するが、両者の材質が異なり熱膨張係数の違いから回路基板3上の各配線パッド24に対するコネクタ2の各ピンコンタクト6の位置ずれ、及び回路基板3上のパッド25に対するコネクタ2の補強タブ4における半田接合部14の位置ずれが生じてしまいやすい。特に、ハウジング7の中心位置から最も遠くに位置する両端面に取り付けられた補強タブ4ではこの位置ずれの度合いが大きい。本実施形態のコネクタの実装構造1では、図3、4に示すように、留め具5a、5bがコネクタ2と回路基板3とを補強し、さらに留め具5a、5bのフック22が補強タブ4の被掛合部17に嵌合されているので、熱衝撃耐久後でも補強タブがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクト6及び補強タブ4の半田接合部と回路基板3との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタ2の回路基板3上での姿勢を崩さないようにすることが可能である。
次に、留め具5a、5bを用いたコネクタの実装方法について説明する。まず、回路基板3の縁部の上面にコネクタ2を半田付けによって搭載する。次に、留め具5a、5bを回路基板縁から内方へ回路基板3平面に沿って移動させることにより、垂直板19の装着部18をハウジング7の長手方向の端部に設けられた被装着部11の孔11aに挿入して装着する一方、水平板21を回路基板3の下面にならって且つ突起部12にU字状開口部23を係合させながら押し込む。このとき、垂直板19のフック22が補強タブ4の被掛合部17と掛合するまで押し込む。このような方法により、留め具5a、5bがハウジング7及び回路基板3に固定されるので、確実にハウジング7と回路基板3の保持力を保つことができる。
上記実施形態によれば、ハウジングと回路基板との間の保持力が向上するので、ピンコンタクト及び補強タブがハウジングと回路基板との材質の違いによる収縮差の影響を受けることを抑制できる。これによって、コネクタに対する様々な方向から付加される外力に対して、ピンコンタクト及び補強タブの半田接合部と回路基板との半田接合部分のクラックの発生を抑制し、コネクタの回路基板上の姿勢を崩さないようにすることが可能である。
次に、本発明に用いられる留め具5aの変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の部分については説明を省略することがある。まず、図6の留め具5aの垂直板19の変形例について説明する。図7は、本発明に用いられる留め具5aの変形例1を示す斜視図である。垂直板19の変形例である図7に示す垂直板27は、ハウジング7の被装着部11内に設けられた凹部(図示せず)に嵌合する嵌合部28を装着部18に有するものである。この嵌合部28は、バネ等の弾性部材を内蔵し、被装着部11の孔11aに挿入する際に押圧されて埋没し、嵌合部28の突起形状と合致する被装着部11内に設けられた凹部の位置まで挿入されると、押圧が解放されてこの凹部に嵌合するものである。これにより、図6の留め具5aと同様の効果が得られる。
図8は、本発明に用いられる留め具5aの変形例2を示す斜視図である。垂直板19の変形例である図8に示す垂直板29は、装着部18の水平断面が波型となるように折曲部30を設けたものである。この場合、ハウジング7端部の被装着部11の代わりに、上述した嵌合部28と同様の機能を有する嵌合部を設け(図示せず)、折曲部30の凹部側に嵌合させて、垂直板29を固定するようにしてもよい。このとき、垂直板29をさらに安定させて固定するために、ハウジング7の端部に平板31を挿入できる被挿入部(図示せず)を配設してもよい。
図9は、本発明に用いられる留め具5aの変形例3を示す斜視図である。垂直板19の変形例である図9に示す垂直板31は、略L字状平面を有するものであり、垂直板31の先端部に設けられた装着部18の下方側縁に突起部32が2つ設けられている。これらの突起部32がハウジング7の被装着部11に嵌合されることにより、留め具5aが固定されるようにしてもよい。
図10は、本発明に用いられる留め具5aの変形例4を示す斜視図である。垂直板19の変形例である図10に示す垂直板31は、略T字状平面を有するものであり、垂直板33中央部から装着方向側に延設された装着部18の上方側及び下方側の縁にそれぞれ突起部34が2つずつ設けられている。これらの突起部34がハウジング7の被装着部11に嵌合されることにより、留め具5aが固定されるようにしてもよい。
次に、図6の留め具5aの水平板21の変形例について説明する。図11は、本発明に用いられる留め具5aの変形例5を示す斜視図である。水平板21の変形例である図11に示す水平板35は、留め具5a装着方向と平行の断面が波型形状となるように折曲部36を設けたものである。この折曲部36の頂上部分36aが回路基板3の下面を押圧することができるように、水平板21は垂直板19から延設されている。これにより、ハウジング7と回路基板3とを挟掴できるので、上記実施形態で示したハウジング7下方に設けた突起部12を設ける必要がない。
図12は、本発明に用いられる留め具5aの変形例6を示す断面図である。水平板21の変形例である図11に示す水平板37は平面板当接部20を有し、垂直板19との結合部分において水平面からθの角度折り曲げたものである。これにより、ハウジング7と回路基板3とを挟掴できるので、上記実施形態で示したハウジング7下方に設けた突起部12を設ける必要がない。
なお、上述した実施形態や各変形例における垂直板と水平板とを様々に組合せてもよい。また、これらの変形例は留め具5bについても同様に適用できるものである。
本実施形態のコネクタの実装構造を示す斜視図である。 本実施形態のコネクタの実装構造の正面図である。 本実施形態のコネクタの実装構造における端部の拡大斜視図である。 本実施形態のコネクタの実装構造における端部の拡大正面図である。 本実施形態のコネクタに用いられる補強タブを示す斜視図である。 本実施形態のコネクタに用いられる留め具を示す斜視図である。 本発明に用いられる留め具5aの変形例1を示す斜視図である。 本発明に用いられる留め具5aの変形例2を示す斜視図である。 本発明に用いられる留め具5aの変形例3を示す斜視図である。 本発明に用いられる留め具5aの変形例4を示す斜視図である。 本発明に用いられる留め具5aの変形例5を示す斜視図である。 本発明に用いられる留め具5aの変形例6を示す断面図である。
符号の説明
1 コネクタの実装構造
2 コネクタ
3 回路基板
4 補強タブ
5a、5b 留め具
6 ピンコンタクト
7 ハウジング
8 間口部
9、12、32、34 突起部
10 端子部
11 被装着部
11a 孔
13、26 被嵌合部
14 半田接合部
14a 字状開口部
15 リード部
16、28 嵌合部
17 被掛合部
18 装着部
19、27、29、31、33 垂直板
20 当接部
21、35、37 水平板
22 フック
23 U字状開口部
24 配線パッド
25 パッド
30、36 折曲部
31 平板

Claims (7)

  1. 複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタに取り付けられ、且つ前記コネクタと回路基板との接合状態を補強するための留め具であって、
    前記回路基板の上面に前記コネクタを実装した際、前記回路基板の上面側において前記ハウジングの端部に装着される装着部が設けられた垂直板と、該垂直板の下端から水平方向に延設され、前記回路基板の下面に当接する当接部が設けられた水平板とを備える留め具。
  2. 前記垂直板の装着部の装着方向先端にフックが設けられた請求項1記載の留め具。
  3. 前記水平板における前記垂直板の装着部の装着方向先端に凹型の開口部を有する請求項1又は2に記載の留め具。
  4. 請求項1又は2に記載の留め具を用いて、複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタを回路基板上に実装するコネクタの実装構造であって、前記回路基板の上面に前記コネクタが搭載されて、前記回路基板の上面に設けられた複数の配線パッドに前記コネクタのピンコンタクトが半田接合されるとともに、前記留め具の垂直板の装着部が前記コネクタのハウジングの長手方向端部に装着され、前記留め具の水平板が前記回路基板の下面を押圧しているコネクタの実装構造。
  5. 請求項3に記載の留め具を用いて、複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタを回路基板上に実装するコネクタの実装構造であって、前記回路基板の上面に前記コネクタが搭載されて、前記回路基板の上面に設けられた複数の配線パッドに前記コネクタのピンコンタクトが半田接合されるとともに、前記留め具の垂直板の装着部が前記コネクタのハウジングの長手方向端部に装着される一方、前記コネクタのハウジングには下方に突出し先端部が鍔状に膨出した突起部が設けられており、この突起部が前記回路基板に設けられたスルーホールを突き抜けてその先端部が前記回路基板の下面に突出し、前記留め具の水平板の開口部が前記回路基板の下面と前記突起部の先端部との間に挿嵌されているコネクタの実装構造。
  6. 先端部に設けられた半田接合部及び後端部に設けられたコネクタのハウジングに対する取り付け部を有し、前記コネクタと回路基板との接合状態を補強するための補強タブの前記取り付け部を前記コネクタのハウジングの端部に取り付けるとともに、前記半田接合部を前記回路基板上面に半田接合することにより、さらに前記コネクタが前記回路基板の上面に接合状態が補強されて実装されている請求項4又は5に記載のコネクタの実装構造。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の留め具を用いて、複数のピンコンタクトを長手方向に沿って並設した状態で保持するハウジングを備えた表面実装型のコネクタを回路基板上に実装するコネクタの実装方法であって、前記回路基板の縁部の上面に前記コネクタを搭載する工程、前記留め具を前記回路基板縁から内方へ前記回路基板平面に沿って移動させることにより、前記垂直板の装着部を前記ハウジングの長手方向の端部に設けられた被装着部に挿入して装着する一方、前記水平板を前記回路基板の下面にならって押し込む工程とを有するコネクタの実装方法。

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