JP2006047907A - レンズ駆動装置、および撮像装置 - Google Patents

レンズ駆動装置、および撮像装置 Download PDF

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充雄 真鍋
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光彦 岡
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Abstract

【課題】レンズを光軸に沿う方向に駆動することができる小型のレンズ駆動装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】円筒形状を有するステータと、ステータの円筒形状内に位置して、ステータによって形成される磁場によって回転駆動されるロータと、ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを保持するレンズホルダと、ロータの回転駆動による力の方向をレンズの光軸に沿う方向へと変換してレンズホルダに伝達する変換機構と、ロータの回転を案内する案内部分、および、ステータが物理的に当接することによりステータの位置が決まる位置決め部分を有する、ロータとステータとの間隔を所定間隔に保持する保持体とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レンズを光軸に沿う方向に駆動するレンズ駆動装置、および被写体光を表わす画像データを取得する撮像装置に関する。
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などといった小型機器に、被写体を撮影してデジタルの撮影画像を取得する撮像装置を内蔵することが広範に行われている。日ごろから常に携帯している小型機器に撮像装置が備えられることによって、デジタルカメラやビデオカメラを持ち運ぶ手間をかけずに、いつでも手軽に撮影を行うことができる。また、これらの小型機器には、無線や赤外線などを使ったデータ通信機能が予め搭載されていることが一般的であり、撮影した撮影画像をその場ですぐに他の携帯電話やパーソナルコンピュータなどに送ることができるなどという利点もある。
しかし、携帯電話などといった小型機器に内蔵される撮像装置は、通常のデジタルカメラと比較してかなり小型なために、レンズやCCD(Charge Couple Device)などといった構成要素の大きさや、それら構成要素を収納するスペースが大幅に制限される。このため、これらの小型機器は、デジタルカメラの代替機器として用いられるには撮影機能や撮影画像の画質等が不十分であり、メモ替わりに画像を得る場合や、携帯電話等の待ち受け画面用の画像を得る場合などのように、画質を要求されない撮影用に用途が限定されることが多い。
これらの点に関し、近年では、高画素の小型CCDや、高コントラストな小型レンズなどが開発されてきており、携帯電話やPDAなどといった小型機器を使って撮影される撮影画像の高画質化が急速に進んでいる。残る課題である撮影機能の充実においては、特に、これらの小型機器に、デジタルカメラには標準的に搭載されているオートフォーカス機能やズーム機能が搭載されることが望まれている。
オートフォーカス機能やズーム機能は、撮像装置内で複数のレンズを光軸に沿う方向に移動させることによって実現される。デジタルカメラやビデオカメラ等では、レンズ駆動方法として、DCモータやステッピングモータなどの回転を利用する方法や、圧電素子の圧縮伸長を利用する方法などが知られている。これらの方法を、携帯電話などといった小型機器に適用する場合、装置の小型化、およびレンズの移動制御の精度などの点から、レンズが保持されたレンズ鏡筒の外周を取り囲む円筒形状の中空ロータを、その中空ロータの外周を取り囲むステータにパルス電流を与えることによって回転させる中空ステッピングモータを用いる方法が好ましいと考えられる。
このような中空ステッピングモータを適用したレンズ駆動方法としては、例えば、レンズ鏡筒とロータとの間にカム機構などといった移動機構を介して、レンズ鏡筒を光軸に沿う方向に駆動させる方法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)や、ロータ自体でレンズ鏡筒を移動させる方法(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6)や、レンズ鏡筒とロータを一体化させる方法(例えば、特許文献7)などが提案されている。
特開昭56−147132号公報 特開昭59−109006号公報 特開昭59−109007号公報 特開昭60−415号公報 特開昭60−416号公報 特開昭60−417号公報 特開昭62−195615号公報
ここで、ステッピングモータにおいては、ロータを回転させるためにロータとステータとの間に隙間(エアーギャップと称する)が空けられているが、このエアーギャップが広いと、ステッピングモータが大型化してしまうという問題がある。逆に、エアーギャップが狭いと、ステータによって形成される磁場との吸引力が増加するため、ロータの全周においてエアーギャップが一様でない場合には、エアーギャップが特に狭い部分でロータがステータに強く引き付けられて偏ってしまい、トルクが減少してしまう。
通常サイズのデジタルカメラなどに適用されるステッピングモータは、比較的大きいために元々のトルクが大きいうえに、エアーギャップも十分にとることができるので、トルクの減少の影響が小さい。
しかし、デジタルカメラよりも大幅に小型の撮像装置では、装置の小型化に伴って摩擦等の影響を強く受けるためにレンズがスムーズに駆動しにくく、上述したようなトルクの減少が生じると、レンズが全く駆動しなくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、レンズを光軸に沿って駆動することができる小型のレンズ駆動装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のレンズ駆動装置は、レンズを光軸に沿う方向に駆動させるレンズ駆動装置において、
円筒形状を有する、円筒形状内に磁場を形成するステータと、
ステータの円筒形状内に位置して円筒形状と同軸の円筒形状を有する、ステータによって形成される磁場によってステータに対して回転駆動されるロータと、
ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダと、
ロータの回転駆動による力の方向をレンズの光軸に沿う方向へと変換してレンズホルダに伝達する変換機構と、
ロータの回転を案内する案内部分、および、ステータが物理的に当接することによりステータの位置が決まる位置決め部分を有する、ロータとステータとの間隔を所定間隔に保持する保持体とを備えたことを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置によると、保持体の位置決め部分によってステータの位置が規定されるとともに、保持体の案内部分によってロータの回転が案内され、ステータとロータとの間隔を、簡易な構造によって一様な間隔に保つことができる。したがって、ロータの偏りによってトルクが減少してしまう不具合が回避され、レンズはスムーズに駆動される。また、本発明のレンズ駆動装置は、ステータおよびロータの位置が1つの部材によって規定されるため、装置の大型化が抑えられ、携帯電話などといった小型機器にも搭載することができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮像装置は、レンズを光軸に沿う方向に駆動させ、レンズで被写体光を結像させて、被写体光を表わす画像データを取得する撮像装置において、
円筒形状を有する、円筒形状内に磁場を形成するステータと、
ステータの円筒形状内に位置して円筒形状と同軸の円筒形状を有する、ステータによって形成される磁場によってステータに対して回転駆動されるロータと、
ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が該円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダと、
ロータの回転駆動による力の方向をレンズの光軸に沿う方向へと変換してレンズホルダに伝達する変換機構と、
ロータの回転を案内する案内部分、および、ステータが物理的に当接することによりステータの位置が決まる位置決め部分を有する、ロータとステータとの間隔を所定間隔に保持する保持体と、
レンズを通ってきた被写体光を結像させて、被写体光を表わす画像データを取得する撮像素子とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置によると、携帯電話などといった小型機器にも搭載する場合であっても、ロータのトルクが減少してしまう不具合を回避し、レンズをスムーズに駆動することができる。
本発明によれば、レンズを光軸に沿って駆動することができる小型のレンズ駆動装置、および撮像装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された撮像装置の外観斜視図である。
撮像装置1は、携帯電話などに搭載される小型の撮像装置であり、光軸に沿う方向(以下、この方向を前後方向と称する)に複数のレンズを駆動させることによって、被写体に焦点を合わせるオートフォーカス機能が用意されている。この撮像装置1は、外観上、上カバー10と、下カバー40との間に、円筒形状を有するステータ30が挟まれており、そのステータ30の内側には、後述するマグネットや複数のレンズが保持されたレンズホルダ20などが配置されている。このステータ30は、本発明にいうステータの一例に相当する。
図2は、図1に示す撮像装置1を直線AA´を通る面で切断するときの断面図である。
図2には、図1にも示す上カバー10、下カバー40、ステータ30、レンズホルダ20が示されており、さらに、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、マグネット50、回転体51、CCD60などが示されている。
レンズホルダ20、マグネット50、および回転体51は、ステータ30と同軸の円筒形状を有し、ステータ30の内側に、ステータ30に近い側からマグネット50、回転体51、レンズホルダ20の順に配置されている。ステータ30とマグネット50は、ステッピングモータを構成しており、ステータ30にパルス電流が印加されると、そのパルス電流に応じた回転数だけマグネット50が回転される。マグネット50は、本発明にいうロータの一例に相当し、レンズホルダ20は、本発明にいうレンズホルダの一例に相当する。
ここで、一旦、図2の説明を中断し、図3を使ってステータ30とマグネット50について詳しく説明する。
図3は、ステータ30とマグネット50を示す図である。
ステータ30は、上コイル部30aと下コイル部30bとの2層のコイル部で構成されている。上コイル部30aと下コイル部30bとでは同様の構成を有しているため、下コイル部30bの構成の説明を省き、上コイル部30aの構成についてのみ説明する。
上コイル部30aは、上コイルカバー32と下コイルカバー33とで円筒形状に取り囲まれて形成されており、カバーで取り囲まれた内部に、巻回された導線からなるコイル31が格納されている。また、上コイルカバー32および下コイルカバー33には、円筒形状の内側にそれぞれが互い違いに噛み合うように配置された歯32a,33aが設けられている。これら歯32aと歯33aとの間には、ギャップが存在する。
上コイル部30aのコイル31と、下コイル部30bのコイル31には、交互にパルス電流が印加される。パルス電流が印加されると、コイル31では磁力線が発生し、その磁力線が上コイルカバー32および下コイルカバー33によって円筒形状の内側に導かれる。導かれた磁力線は、歯32a,33aに達すると、一旦空気中に出てギャップを越える。これによって、互いに噛み合うように配置された歯32a,33aの一方がN極、他方がS極となり、ステータ30の円筒形状の内周に沿ってN極、S極の磁場が交互に形成される。
マグネット50は、例えば、内周に沿ってN極、S極が交互に形成されているリング状のヘッドの内部を通過させられることによって、円筒形状の外周に沿ってN極、S極交互に磁極化された永久磁石である。マグネット50は、ステータ30によって形成される磁場との反発力および吸引力によって、ステータ30に対して回転駆動される。
マグネット50の回転駆動について説明する。
マグネット50は、48極に磁極化されており、上コイル部30aおよび下コイル部30bの歯はそれぞれ48個ずつ設けられている。また、上コイル部30aの歯の位置と、下コイル部30bの歯の位置とでは、歯の半個分ずつずれている。ステータ30にパルス電流が後述するように通電されると、マグネット50は、1極分を1ステップとして回転し、48ステップで1周回転する。
マグネット50を順方向に回転させるときには、上コイル部30aの順方向、下コイル部30bの順方向、上コイル部30aの逆方向、下コイル部30bの逆方向という順番で通電を繰り返すことによって、マグネット50を順方向に確実に回転させることができる。また、上コイル部30aの順方向、下コイル部30bの逆方向、上コイル部30aの逆方向、下コイル部30bの順方向という順番で通電を繰り返すことによって、マグネット50を逆方向に回転させることができる。
以上で、図3の説明を終了し、図2に戻って説明する。
図2に示す回転体51は、マグネット50の内側に接着されており、マグネット50の回転に伴って回転される。この回転体51の内面には、らせん溝51aが設けられており、このらせん溝51aがレンズホルダ20の外面に設けられたらせん溝20a(後述する)と噛み合っている。
レンズホルダ20は、上カバー10に近い側から第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23の順に並べられたレンズを保持している。これら第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23は、以下の条件を満たしている。
まず、第1レンズ21は、この例では、ガラス材料によって構成され、前側(上カバー10に近い側)の面(以下、表面と称する)が凸面形状の、正のパワーを有するメニスカス形状である。
第2レンズ22は、プラスチック材によって構成され、この例では、裏面が非球面形状で、表面が凹面形状の、負のパワーを有するメニスカス形状である。
第3レンズ23は、プラスチック材によって構成され、表裏面の両面が非球面形状であり、裏面が光軸近傍において凹面形状の、負のパワーを有する形状である。
また、レンズ系全体の近軸焦点距離をf、第3レンズ23の近軸焦点距離をf3、第1レンズ21の表面の曲率半径をR1、最大像高における半画角をθとすると、
0.6<R1/f<0.8 ……(1)
−1.0<f3/f<0 ……(2)
0.60<tanθ<0.70……(3)
を満たす。
上記のような条件を満たす第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23を適用することによって、コンパクトで高精度なレンズ群を構成することができる。
また、レンズホルダ20の、第1レンズ21の側方のスペースには、前後方向に延びる凸部20bが設けられており、第2レンズ22、および第3レンズ23を保持している部分の外面には、らせん溝20aが設けられている。
このレンズホルダ20が前後方向に駆動される機構について説明する。
ステータ30にパルス電流が通電されると、マグネット50の回転に伴って、回転体51が48ステップごとに1周回転される。回転体51のらせん溝51aは、レンズホルダ20のらせん溝51aよりも2周分(=96ステップ分)多く設けられており、レンズホルダ20は、96ステップ分の移動が可能である。
回転体51の回転力は、らせん溝51aとらせん溝20aによって前後方向の力に変換される。変換された前後方向の力は、レンズホルダ20に伝えられ、レンズホルダ20が前後方向に駆動される。本実施形態では、レンズホルダ20は、フルストローク(=96ステップ分)で前後方向に約1.25mm移動し、1ステップでは前後方向に約13μm移動する。つまり、この撮像装置1では、レンズ位置を13μm単位で制御することができる。らせん溝51aとらせん溝20aとを合わせたものは、本発明にいう変換機構の一例に相当する。
図2に示す上カバー10と下カバー40とは、ビス80(図2には示さない。図4参照)によって繋がっている。
上カバー10には、レンズホルダ20の凸部20bに相応する部分に、前後方向に延びた、凸部20bと嵌合する凹部10aが設けられている。マグネット50の回転力は、らせん溝51aとらせん溝20aによってレンズホルダ20に伝えられるが、レンズホルダ20の回転方向への移動が規制されていない場合、レンズホルダ20が回転しながら前後方向に移動されるため、レンズの偏心によって像がずれてしまう恐れがある。レンズホルダ20の凸部20bと、上カバー10の凹部10aとが互いに嵌り合うことによって、このようなレンズホルダ20の回転が防止される。
また、上カバー10には、ステータ30と接触して、ステータ30の位置を規定する第1凸部10bと、マグネット50と接触して、マグネット50の回転を案内する第2凸部10cも設けられている。ステータ30とマグネット50との間隔に偏りがあると、その間隔が狭い部分でステータ30がマグネット50を強く引き付けてしまい、トルクが減少してしまって、マグネット50がスムーズに回転しなくなってしまう。本実施形態においては、第1凸部10bと第2凸部10cによってステータ30とマグネット50の間隔が一様に保持されている。第2凸部10cは、本発明にいう案内部分の一例にあたり、第1凸部10bは、本発明にいう位置決め部分の一例に相当する。また、第1凸部10bと第2凸部10cとを合わせたものは、本発明にいう保持体の一例に相当する。
また、下カバー40は、ローパスフィルタ70とCCD60とを保持している。
第1レンズ21、第2レンズ22、および第3レンズ23を通ってきた被写体光は、ローパスフィルタ70を通ってCCD60に受光される。ローパスフィルタ70では、被写体光に含まれる不要に緻密な空間周波数成分が均される。このローパスフィルタ70を介すことによって、擬色やモアレなどといった不具合を軽減させることができる。
ローパスフィルタ70を通ってきた被写体光は、CCD60で受光され、被写体を表わす画像データが生成される。CCD60は、本発明にいう撮像素子の一例に相当する。
以上のような撮像装置1において、以下のような手順でオートフォーカス機能が実現される。尚、ここでは、ステータ30に順方向のパルス電流を通電することによって、レンズホルダ20は前方向に移動するものとして説明する。
まず、CCD60において被写体光が粗く読み取られ、被写体光を表わす低解像度データが生成される。この低解像度データは、撮像装置1が備えられた携帯電話等のCPUに伝えられる。
続いて、ステータ30に、レンズホルダ20を1ステップ分移動させるための順方向のパルス電流が通電される。
ステータ30にパルス電流が通電されると、マグネット50が1ステップ分回転し、そのマグネット50の回転に伴って、回転体51が回転される。回転体51の回転力は、前方向の力に変換されてレンズホルダ20に伝えられ、レンズホルダ20が前方向に約13μm移動する。
レンズホルダ20が移動すると、再びCCD60で被写体光が読み取られて低解像度データが生成される。この低解像度データも、撮像装置1が備えられた携帯電話等のCPUに伝えられる。
CPUでは、CCD60から伝えられた2つの低解像度データそれぞれのコントラストが検出され、検出されたコントラストのうちどちらのコントラストが大きいかが判定される。先の低解像度データのコントラストの方が大きい場合には、レンズホルダ20を後方向に1ステップ分戻す逆方向のパルス電流がステータ30に通電され、後の低解像度データのコントラストの方が大きい場合には、レンズホルダ20を前方向にさらに1ステップ分移動させる順方向のパルス電流がステータ30に通電される。
上記のように、レンズホルダ20を移動させてコントラストを検出する処理を、先の低解像度データのコントラストと、後の低解像度データのコントラストとの大小が反転するまで最大で96ステップ分続ける。それらのコントラストの大小が反転したら、ステータ30に、その直前に通電した方向とは逆の方向のパルス電流を通電して、レンズホルダ20を1ステップ分戻す。このときのレンズホルダ20の位置が、コントラストが最大となる合焦位置となる。
撮像装置1は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、この撮像装置1における本発明の特徴は、ステータ30とマグネット50との間隔を保持する第1凸部10bと第2凸部10cとの作用にある。以下では、撮像装置1が組み立てられる過程における、第1凸部10bと第2凸部10cの作用について説明する。
図4は、撮像装置1の分解斜視図である。
この撮像装置1は、上カバー10に設けられた複数の柱11と下カバー40とがビス80によって繋げられ、それら上カバー10、柱11、下カバー40によって囲まれる空間にステータ30が配置される。
撮像装置1が組み立てられる際には、まず、上カバー10の内側にステータ30が配置される。
図5は、ステータ30が配置された上カバー10を裏側から見た斜視図である。
上カバー10には、図2にも示す第1凸部10bおよび第2凸部10cが設けられている。ステータ30は、上カバー10の第1凸部10bよりも外側にはめ込まれて接着される。このとき、第1凸部10bによって、ステータ30の左右方向の位置が固定され、ステータ30を上カバー10に精度よく取り付けることができる。
続いて、図4に示すように、マグネット50の円筒形状の内側に、回転体51と、レンズホルダ20とが取り付けられる。さらに、マグネット50が、図5に示す、上カバー10の第1凸部10bと第2凸部10cの間に嵌め込まれる。マグネット50は、第1凸部10bおよび第2凸部10cによって左右方向の位置が規定され、ステータ30との間隔が保たれる。
上カバー10に、ステータ30、およびマグネット50が取り付けられると、下カバー40と上カバー10とがビス80によって繋げられる。上カバー10の柱11と、下カバー40とが接着剤等で接着されると、CCDカバーを兼ねた下カバー40にCCD60が保持され、撮像装置1が構成される。
このように、撮像装置1では、ステータ30とマグネット50それぞれの位置が、上カバー10に設けられた第1凸部10bと第2凸部10cとによって規定されており、それらの位置を規定する部品をそれぞれ用意する場合と比べて、装置の大型化が抑えられている。また、第1凸部10bと第2凸部10cによって、ステータ30とマグネット50との間隔が偏りなく保持されており、マグネット50の一部がステータ30に強く引き付けられてしまって、マグネット50がスムーズに回転しなくなってしまう不具合を回避することができる。
ここで、上記では、ステータにパルス電流を印加することによって、ロータの回転を制御するステッピングモータを適用する例について説明したが、本発明にいうレンズホルダを駆動するモータはDCモータなどであってもよい。
また、上記では、撮像素子としてCCDを適用する例について説明したが、本発明にいう撮像素子は、例えば、MOSなどであってもよい。
また、上記では、変換機構としてらせん溝を適用する例について説明したが、本発明にいう変換機構は、例えば、カム溝とカムピンなどであってもよい。
また、上記では、第1凸部10bと第2凸部10cとを上カバー10に設ける例について説明したが、本発明にいう保持体は、例えば、下カバー40に設けられてもよい。
また、上記では、レンズホルダを駆動して、オートフォーカス機能を実現する例について説明したが、本発明のレンズ駆動装置および撮像装置は、例えば、ズーム機能を実現するものであってもよく、ズーム機能とオートフォーカス機能との両方を実現するものであってもよい。
本発明の一実施形態が適用された撮像装置の外観斜視図である。 図1に示す撮像装置1を直線AA´を通る面で切断するときの断面図である。 ステータ30とマグネット50を示す図である。 撮像装置1の分解斜視図である。 ステータ30が配置された上カバー10を裏側から見た斜視図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 上カバー
10a 凹部
10b 第1凸部
10c 第2凸部
11 柱
20 レンズホルダ
20a らせん溝
20b 凸部
21 第1レンズ
22 第2レンズ
23 第3レンズ
30 ステータ
30a 上コイル部
30b 下コイル部
31 コイル
32 上コイルカバー
33 下コイルカバー
32a,33a 歯
40 下カバー
50 マグネット
51 回転体
51a らせん溝
60 CCD
70 ローパスフィルタ
80 ビス

Claims (2)

  1. レンズを光軸に沿う方向に駆動させるレンズ駆動装置において、
    円筒形状を有する、該円筒形状内に磁場を形成するステータと、
    前記ステータの円筒形状内に位置して該円筒形状と同軸の円筒形状を有する、該ステータによって形成される磁場によって該ステータに対して回転駆動されるロータと、
    前記ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が該円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダと、
    前記ロータの回転駆動による力の方向を前記レンズの光軸に沿う方向へと変換して前記レンズホルダに伝達する変換機構と、
    前記ロータの回転を案内する案内部分、および、前記ステータが物理的に当接することにより該ステータの位置が決まる位置決め部分を有する、前記ロータと前記ステータとの間隔を所定間隔に保持する保持体とを備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. レンズを光軸に沿う方向に駆動させ、該レンズで被写体光を結像させて、該被写体光を表わす画像データを取得する撮像装置において、
    円筒形状を有する、該円筒形状内に磁場を形成するステータと、
    前記ステータの円筒形状内に位置して該円筒形状と同軸の円筒形状を有する、該ステータによって形成される磁場によって該ステータに対して回転駆動されるロータと、
    前記ロータの円筒形状の更に内側に位置して、レンズを、光軸が該円筒形状の軸に沿うように保持するレンズホルダと、
    前記ロータの回転駆動による力の方向を前記レンズの光軸に沿う方向へと変換して前記レンズホルダに伝達する変換機構と、
    前記ロータの回転を案内する案内部分、および、前記ステータが物理的に当接することにより該ステータの位置が決まる位置決め部分を有する、前記ロータと前記ステータとの間隔を所定間隔に保持する保持体と、
    前記レンズを通ってきた被写体光を結像させて、被写体光を表わす画像データを取得する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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