JP2006038283A - 作動流体および該作動流体を冷媒に用いた冷凍サイクル - Google Patents
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Abstract
【課題】安定で安全でしかも圧縮効率も良好な作動流体および該作動流体を冷媒に使用し、サイクルの設計、制御も容易な冷凍サイクルを提供する。
【解決手段】二酸化炭素と、10モル%を超える炭化水素とを含有する混合物からなることを特徴とする作動流体および該作動流体を冷媒に使用した冷凍サイクル。
【選択図】図1
【解決手段】二酸化炭素と、10モル%を超える炭化水素とを含有する混合物からなることを特徴とする作動流体および該作動流体を冷媒に使用した冷凍サイクル。
【選択図】図1
Description
本発明は、二酸化炭素と炭化水素との混合物からなる作動流体および該作動流体を用いた冷凍サイクルに関する。
近年、代替フロンとして、二酸化炭素およびアンモニア、プロパン等の炭化水素の使用が進められている。現在、いわゆる自然系冷媒としては二酸化炭素(CO2)、炭化水素等が実用化されている。二酸化炭素は、低濃度では無害であり、不燃性で安価でしかも安定である。このため、作動流体(たとえば、冷媒)としての望ましい特性を備えている。しかし、二酸化炭素の臨界温度は304K(31℃)、臨界圧力は73.8barであるため、二酸化炭素を冷媒に用いる冷凍サイクルを臨界状態において運転する場合には、高圧側圧力が100bar以上に達する。このため、耐圧性やシール性確保のため冷凍サイクルの設計や運転時の制御が困難になるおそれがある。つまり、冷媒が超臨界状態にされる冷凍サイクルにおいては、高温、高圧に耐え得る配管やシール材を設ける必要がある。しかし、この場合、装置のコストアップは避け難い。したがって、冷凍サイクルは、冷媒が臨界温度、臨界圧力にならない状態のサイクル(以下、通常の冷凍サイクルという。)に構成されることが好ましいが、反面、冷凍サイクルにおける冷凍効率を高めるには、臨界状態に近い状態での運転が好ましい。また、冷凍運転時においては二酸化炭素の圧縮効率は良好とは言えない。
一方、炭化水素は可燃性ではあるが、冷凍サイクルの冷媒に用いられる場合においても、該冷凍サイクルの高圧側圧力は20bar程度に抑制でき、冷凍サイクルの設計や制御を容易化できる。また、冷凍運転時においては炭化水素の圧縮効率は良好である。
このため、二酸化炭素と炭化水素の混合物を作動媒体とし、両者の長所を活かしつつ、互いの短所を補い合った作動流体を用いた冷凍サイクルの提案もなされている(たとえば、特許文献1、2)。
しかし、二酸化炭素と炭化水素の長所を活かしつつ、互いの短所を補い合い、しかも、広範な外気温度において通常の冷凍サイクルを構成可能な作動流体を得るには、両者の混合比に伴い変化する臨界温度、臨界圧力を十分に考慮する必要がある。
特開2002−235072号公報
特開2003−279181号公報
そこで本発明の課題は、作動流体としての二酸化炭素と炭化水素の長所を活かしつつ、しかも互いの短所を補い合った優れた作動流体、即ち、安定で安全でしかも圧縮効率も良好な作動流体を提供するとともに、該作動流体を使用することにより広範な外気条件等において、通常の冷凍サイクルを構成可能でサイクルの設計、制御も容易な冷凍サイクルを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る作動流体は、二酸化炭素と、10モル%を超える炭化水素とを含有する混合物からなることを特徴とするものからなる。
上記作動流体の臨界温度は60℃以上であることが好ましい。作動流体の臨界温度を60℃以上にすれば、広範な外気温度において、通常の冷凍サイクルを構成できる。
上記炭化水素の含有量は10モル%以上であることが好ましい。10モル%未満の場合、臨界温度の上昇効果が十分に期待できず、通常の冷凍サイクルを構成できる範囲が狭められ冷凍サイクルの設計、制御の容易化を達成できなくなるおそれがある。一方、炭化水素が30モル%を超えると作動媒体としての不燃性を十分に確保できなくなるおそれがある。また、30モル%を超えると冷媒の臨界圧力が急激に低下し始め通常の冷凍サイクルを構成できる範囲が狭められるので、炭化水素の含有量は10モル%以上、30モル%以下であることが好ましい。
上記炭化水素は上記目的を達成可能なものであれば、とくに限定されるものではないが好ましくはプロパン、ブタン、イソブタン等を挙げることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る冷凍サイクルは、特許請求の範囲の請求項1ないし3のいずれかに記載された作動流体を冷媒に使用するものからなる。
上述のように冷凍サイクルは、作動流体の臨界温度、臨界圧力以下で作動されることが好ましい。二酸化炭素と炭化水素とを混合すれば、二酸化炭素のみの場合に比べ臨界温度を上昇させつつ、臨界圧力をある程度高圧に維持できるので、広範な外気温度範囲で冷媒を臨界状態にしない通常の冷凍サイクルを構成できる。したがって、冷凍サイクルの設計、制御の容易化を達成できる。
また、二酸化炭素と炭化水素のような沸点の異なる混合物を冷媒に使用する場合には、冷凍サイクルを、複数の蒸発器を有する2元冷凍サイクルに構成することが好ましい。このように、複数の蒸発器を設ければ、いずれか一方の蒸発器により主に二酸化炭素が気化され、他方の蒸発器により炭化水素が気化されるので、冷媒全体を効率よく気化することができる。ただし、二酸化炭素の沸点に近い沸点を有する炭化水素を使用する場合には、一つの蒸発器のみを有する通常の冷凍サイクルに構成しても差し支えない。
上記のような本発明に係る作動流体は、二酸化炭素と炭化水素の長所を活かしつつ、しかも互いの短所を補い合った作動流体、即ち、安定で安全でしかも圧縮効率も良好な作動流体を実現できる。また、該作動流体を使用すれば、広範な外気温度条件下において通常の冷凍サイクルを構成できるので、サイクルの設計、制御も容易な冷凍サイクルを提供できる。
以下に、本発明に係る作動流体および該作動流体を使用した冷凍サイクルについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る作動流体が使用される冷凍サイクルを示している。図1において、1は冷凍サイクルを示している。冷凍サイクル1は、コンプレッサ2とコンデンサ3と第1蒸発器4と第2蒸発器5とを有するサイクルに形成されている。
図1は、本発明に係る作動流体が使用される冷凍サイクルを示している。図1において、1は冷凍サイクルを示している。冷凍サイクル1は、コンプレッサ2とコンデンサ3と第1蒸発器4と第2蒸発器5とを有するサイクルに形成されている。
第1蒸発器4の入口側には第1膨張弁6が設けられている。また、第1蒸発器4の出口側には絞り弁8が設けられている。一方、第2蒸発器5の入口側には第2膨張弁7が設けられている。
本実施態様においては、冷媒としての作動媒体は互いに沸点が異なる二酸化炭素と炭化水素との混合物からなっているが、このように2つの蒸発器4、5を設けることにより、一方の蒸発器においては主に二酸化炭素が蒸発され、他方の蒸発器においては主に炭化水素が蒸発されるようになっている。したがって、冷媒を効率よく確実に気化させることができる。
本実施態様において用いられる冷媒としての作動媒体は、二酸化炭素と炭化水素との混合物からなっている。図3は各炭化水素の含有量(モル%)に対する臨界温度の変化を、図4は各炭化水素の含有量(モル%)に対する臨界圧力の変化を示したものである。なお、この結果を表1に示す。また、図5は各炭化水素の含有量(モル%)に対する気相状態の圧力の変化を、図6は各炭化水素の含有量(モル%)に対する液相状態の圧力の変化を示している。
図3から分かるように、冷媒の臨界温度を上昇させるにはブタン、イソブタンが有効である。しかし、図4に示すようにブタン、イソブタンの含有量が30%を超えると臨界圧力が低下し始めるため、通常の冷凍サイクルを構成できる条件範囲が狭小化するおそれがある。したがって、ブタン、イソブタンの含有量は30%程度に止めることが好ましい。
表1に示すように、略純粋な二酸化炭素の場合、臨界温度は304K(31℃)、臨界圧力は73.8barである。しかし、ブタンの含有量を10モル%にすると臨界温度は318K(45℃)、臨界圧力は65barになる。ところで、一般的に、冷媒の凝縮温度は外気温度+15℃である。したがって、日本国内の夏期の外気温度を約30℃と想定すれば冷媒の凝縮温度を45℃に設定でき、盛夏期においても略通常の冷凍サイクルを構成できる。このときのサイクルの運転状態を図2に示す。
また、図5、図6から分かるように、同一圧力においては各炭化水素は液相がリッチになっている。したがって、コンデンサ3における凝縮温度(外気温度)が高い場合であっても、冷媒を十分に液化することができる。
本実施態様においては、冷媒としての作動媒体は互いに沸点が異なる二酸化炭素と炭化水素との混合物からなっている。このため、図1に示したように、冷凍サイクル1には、2つの蒸発器4、5が設けられている。2つの蒸発器4、5を設けることにより、一方の蒸発器においては主に二酸化炭素が蒸発され、他方の蒸発器においては主に炭化水素が蒸発されるようになっている。ただし、二酸化炭素の沸点と近い沸点を有する炭化水素を使用する場合においては、蒸発器は一つであってもよい。
本発明に係る作動流体は、たとえば、車両用空調装置、ショーケース、自動販売機等の冷凍サイクルの冷媒に利用できる。また、本発明に係る冷凍サイクルは、とくに車両用空調装置なかでも自動車用空調装置の冷凍サイクルに好適である。
1 冷凍サイクル
2 コンプレッサ
3 コンデンサ
4 第1蒸発器
5 第2蒸発器
6 第1膨張弁
7 第2膨張弁
8 絞り弁
2 コンプレッサ
3 コンデンサ
4 第1蒸発器
5 第2蒸発器
6 第1膨張弁
7 第2膨張弁
8 絞り弁
Claims (5)
- 二酸化炭素と、10モル%を超える炭化水素とを含有する混合物からなることを特徴とする作動流体。
- 臨界温度が60℃以上である、請求項1の作動流体。
- 前記炭化水素がプロパン、ブタン、イソブタンのいずれかである、請求項1または2の作動流体。
- 前記炭化水素の含有量が10モル%以上30モル%以下である、請求項1ないし3のいずれかに記載の作動流体。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の作動流体を冷媒に使用する冷凍サイクル。
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JP2004215803A JP2006038283A (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 作動流体および該作動流体を冷媒に用いた冷凍サイクル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2922557A1 (fr) * | 2007-10-19 | 2009-04-24 | Denis Jean Christian Chretien | Composition de refrigerant et cycle frigorifique associe pour air conditionne et surgeles |
JP2009121725A (ja) * | 2007-11-13 | 2009-06-04 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷凍装置及び多段冷凍装置 |
JP2015215111A (ja) * | 2014-05-09 | 2015-12-03 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ヒートポンプ機器 |
JP2017020675A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | 三菱電機株式会社 | 冷凍サイクル装置 |
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2004
- 2004-07-23 JP JP2004215803A patent/JP2006038283A/ja active Pending
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WO2009090331A3 (fr) * | 2007-10-19 | 2009-12-03 | Denis Jean Christian Chretien | Composition de refrigrant et cycle frigorifique associe pour air conditionne et surgeles |
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