JP2006027280A - ファクシミリ装置 - Google Patents

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英樹 室矢
Eizo Ebii
栄三 戎井
Hideo Nakazawa
秀夫 中澤
Tokukazu Takahashi
徳和 高橋
Tomoe Sasayama
智枝 笹山
Naoki Kinoshita
直紀 木下
Taisuke Iwato
泰典 岩藤
Takeshi Kobayashi
剛 小林
Kenji Yokoi
健二 横井
Atsuhiko Urushibara
篤彦 漆原
Yasuyuki Kojima
康行 小嶋
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Abstract

【課題】ブック原稿を直接読み取って、そのイメージ情報を自動的にファックス送信する。
【解決手段】ファクシミリ装置は、ブック原稿を載せるための原稿読み取り面19と、シート原稿を送るための自動給紙部94a,94bと、シート原稿またはブック原稿を読み取るための読取りヘッド25とを備える。読取りヘッド25は、原稿読み取り面19上のブック原稿を読み取る場合には、原稿読取り面19に沿って移動し、自動給紙部94a,94bにより送られるシート原稿を読み取る場合には、所定の位置に停止している。
【選択図】図10

Description

本発明は、ファクシミリ装置に関する。
公衆回線等を介して、文書・図画をイメージデータとして伝送することができるファクシミリ装置は、現在、業務用に広く普及しているが、近年、各家庭内でも個人的に利用されるようになってきている。
ファクシミリ装置の標準的な構成は、機能的には、原稿送信のための原稿イメージ読取り部と、受信したイメージを記録するイメージ記録部と、送信相手先ファクシミリ番号の入力および通話のための電話器部とから成る。
図2に、従来の典型的なファクシミリ装置の外観を示す。
同図のファクシミリ装置において、原稿送信時には、原稿の送信面を裏向きにして原稿給紙トレイ2上に載置し、操作部6で相手先ファクシミリ番号を入力し、送信指示を行う。そこで、原稿が1枚だけ取り込まれて読取り用ラインセンサの上を通過し、原稿排紙トレイ4(図では内側に折りたたんであるが、使用時は措置側に開ける)の上に排出される。このようにして、順次1枚ずつ原稿イメージが送信されていく。
一方、受信時には、通常、自動的に動作して受信イメージを、内蔵の感熱ロール紙に感熱記録し、記録済用紙をカットして記録紙排紙トレイ8上に排出する。
上記従来のファクシミリ装置では、以下のような間題があった。
まず、送信時の原稿読取りに関して、送信原稿はシー卜状の用紙に限られ、ブック型原稿(すなわち本)のなかの一頁を直接送信するようなことはできなかった。その場合には、その頁を複写機で複写した後、その複写原稿をファクシミリ装置にかけるという手続きが必要であり、複写の手間と費用が無駄であった。
次に、受信のイメージ記録に関する問題として、受信イメージの記録に感熱ロール紙を用いるので、記録済用紙が経時的に変色しやすく長期保存に適さず、鉛筆による書込みが困難であった。また、ロール紙が終端に近づくにつれて、排出された用紙がカールし、取扱いが厄介であった。さらに、ロール紙は大サイズの用紙に合わせて幅広のものが用いられるため、通常サイズの原稿に対しては記録済用紙の側部に余白が生じ、保管あるいは複写等のためにその余白を切断する必要があり、この意味でも取扱いが不便であった。
さらに、ファクシミリ装置全体として、原稿給紙卜レイ2および記録紙排紙卜レイ8がファクシミリ本体から外部へ突出するため、本体の大きさの割に広い設置スペースを必要とするという問題もあった。
その他、操作部には通常必要のない操作キーも含めて多数の操作キー(操作スイッチ)が配置されており、業務用としてはまだしも、老人等の操作も考慮すべき家庭用としては必ずしも使い勝手のよいものではなかった。
したがって、本発明の目的は、ブック型の原稿のイメージを直接送信することができるファクシミリ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、受信イメージの記録紙の保管・取扱い等が便利なファクシミリ装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、省設置スペース化が図れるファクシミリ装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、上記ファクシミリ装置に適した記録紙カセットおよびインクフィルムカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によるファクシミリ装置は、送信すべき原稿のイメージを読み取るイメージ読取り手段と、カット紙を保持するカセット本体およびホルダカバーよりなる記録紙カセットと、該記録紙カセットに保持されたカット紙に受信イメージを記録する記録手段とを備え、前記記録紙カセットのカセットカバーを、前記記録手段により記録された記録済カット紙の排紙卜レイとして利用するようにしたものである。
本発明によるファクシミリ装置は、他の見地によれば、送信すべき原縞のイメージを読み取るイメージ読取り手段と、カット紙を保持するカセット本体およびカセットカバーよりなる記録紙カセットと、該記録紙カセットに保持されたカット紙をUターンして前記記録紙カセッ卜のカセットカバー上ヘ搬送する搬送手段と、該搬送手段の搬送途上に配置され、前記カット紙に受信イメージを記録する記録手段とを備えたものである。
この装置において、記録紙カセットはファクシミリ装置に設けた開口から内部にほぼ完全に格納され、前記記録済カット紙が前記排紙トレイに排出されたとき前記記録済カット紙が前記開口から若干はみ出すよう前記搬送手段の位置決めを行なうことが好ましい。この場合、さらに、前記記録済カッ卜紙の記録面が上向きに前記排紙卜レイ上に排出されるよう、前記記録手段を配設することが好ましい。
本発明によるファクシミリ装置は、さらに他の見地によれば、送信すべき原稿を載置する原稿読取り面と、該原稿読取り面上に載置された原稿を読み取るイメージ読取リ手段と、カット紙を保持する記録紙カセットと、該記録紙カセットに保持されたカット紙に受信イメージを記録する記録手段と、該記録手段により記録された記録済カッ卜紙を排出する排紙トレイとを備え、前記原稿読取り面と、前記記録紙カセットのカット紙載置面および前記排紙トレイのカット紙載置面とは略平行に位置し、かつ、前記記録紙カセットおよび排紙トレイの両カット紙載置領域を前記原稿読取り面に投影したとき、両カット紙載置領域の投影像が前記原稿読取り面上のカット紙載置領域と略重複するようにしたものである。
この装置において、記録紙カセットは、カット紙を保持するカセット本体およびカセットカバーよりなり、該カセットカバーを前記排紙トレイとして兼用することが好ましい。
本発明によるファクシミリ装置は、さらに他の見地によれば、送信すべき原稿を載置する原稿読取り面と、該原稿読取り面に沿って移動するラインセンサを有し、前記原稿読取り面上に載置された原稿を読み取るイメージ読取り手段と、一辺を回動軸として開閉し、前記原稿読取り面を覆う原稿カバーとを備えたものである。
この装置において、好ましくは、原稿カバーに、前記原稿読取り面の長手方向に平行な軸を中心として凸状に湾曲した外部表面形状を持たせる。
あるいは、前記原稿カバーの外部表面に原稿載置面を形成し、かつ、該原稿載置面上に載置した複数枚の原稿を1枚ずつ前記原稿読取り面の一端へ給紙する給紙手段を前記原稿カバーに設けることも可能である。
前記イメージ読取り手段のラインセンサは、前記給紙手段を動作させる際には、移動開始位置に固定状態とする。
前記原稿カバーを閉じたとき前記原稿カバーにより隠れる位置と隠れない位置とに、複数の操作スイッチを分散して配置するようにしてもよい。
前記記録紙カセットは、例えば、前記収納された記録紙の前端を押し上げる板状部材と、該押し上げる力に抗して押し下げた前記板状部材をロックするロック手段と、記録紙カセットのファクシミリ装置への完全装着に応じて前記ロック手段のロックを解除するロック解除手段とにより構成する。この場合、前記記録紙カセットの前端と、該前端に当接するファクシミリ装置本体部分との少なくとも一方に磁石を設け、他方に磁性体を設けることが好ましい。
本発明によるインクフィルムカー卜リッジは、記録ライン幅に相当する幅を有するインクフィルムを巻いた第1のシャフトと、該第1のシャフトに巻かれた前記インクフィルムを巻き取る第2のシャフトと、該第1および第2のシャフト間に記録ヘッド当接用の開口を有し、両シャフトを回動可能に保持するハウジングと、前記第1および第2のシャフ卜の対角の端部に設けた1対のシャフト駆動用ギヤとを備え、前記第1のシャフトから第2のシャフトヘ巻き取ったフィルムを、同一の巻き取り機構で、逆に第2のシャフ卜から第1のシャフトへ巻き取り可能としたものである。
このインクフィルムカートリッジを用いるファクシミリ装置では、好ましくは、前記1対のシャフト駆動用ギヤの一方と歯合して前記インクフィルムを巻き取るギヤ駆動手段と、前記1対のシャフト駆動用ギヤの他方と歯合して前記インクフィルムにバックテンションを与えるバックテンション付与手段とを設ける。
さらに、本発明による記録紙カセットは、イメージ記録用のカット紙を収納する記録紙カセットであって、バネ部材と、該バネ部材により前記収納された記録紙の前端を押し上げる板状部材と、前記バネ部材の弾力に抗して押し下げた前記板状部材をロックするロック手段と、該ロック手段のロック動作と連動して記録紙カセット挿入方向の前端に突出する突出部材と、該突出部材の押し戻しに応じて前記ロック手段のロックを解除するロック解除手段とを備えたものである。
まず、本発明のファクシミリ装置は、従来のファクシミリ装置と異なり、原稿読取り面を有し、その上に載置した原稿を移動させることなく、読取り手段が読み取る構成としたことにより、ブック型原稿を直接電送することが可能となった。
この構成に伴って原稿カバーを設けるが、この表面形状を凸状に湾曲させることにより、ブック型原稿の原稿押えに適した原稿カバーの機能および強度を得ることができる。
また、原稿カバーを閉めたときに、原稿カバーに隠される部分と隠されない部分とに操作スイッチを分散配置することにより、使い勝手が向上し、誤操作が減少する。
受信イメージを記録する記録紙としてカット紙を採用することにより、従来のロール紙の有するカール、切断必要性等の欠点が解消される。また、普通紙を採用することにより、経時変色が軽減され、また、鉛筆書込みも可能となる。
さらに、カット紙の記録紙を収納する記録紙カセットのカセットカバーを排紙トレイとして兼用することにより、物量および設置スペースを削減することができる。特に、記録紙カセットをファクシミリ装置本体内部に格納することにより、その効果は大となる。前述の原稿読取り購成と組み合わせれば原稿給紙トレイも不要になり、装置外部へ突出する部材が全くなくなり、設置スペース削減に有効である。電話器自体も既存のものを利用することにより電話器も不要となり、極めてコンパクトな構成のファクシミリ装置が得られる。
なお、原稿カバーに自動給紙機構を設ける場合も、原稿カバーを原稿載置台として利用することにより省スペース化が図れる。また、この場合、前記原稿読取り手段を静止させて用いることにより、先の構成によるブック型原稿読取り機能と本構成の自動給紙機能とを併有したファクシミリ装置を提供することも可能となる。
本発明のファクシミリ装置によれば、読取りヘッドを移動させることにより、ブック型の原稿のイメージを直接送信することができる。また、普通紙のカット紙に受信イメージを記録することにより、記録済用紙の保管・取扱い等が便利となる。さらに、装置から外部へ突出するトレイを不要とすることにより省設置スペース化が図れる。
以下、本発明のファクシミリ装置の実施例について詳細に説明する。
まず、図1に本発明のファクシミリ装置の第1の実施例の外観の斜視図を示す。
同図に示すように、本実施例のファクシミリ装置は、送信原稿を覆う原稿カバー11と、原稿読取り機構およびイメージ記録機構等を内蔵する本体上部12と、記録紙カセット20、記録紙搬送機構、インクフィルムカートリッジ等を内蔵する本体下部13とからなる。
原稿カバー11は、図3に示すように、本体上部12の後部長辺部を回動軸として開閉し、その上部表面形状は、長手方向に平行な軸を中心として凸状に湾曲している。原稿は、送信面を裏向きにして原稿読取り面(ガラス)19上に載置する。また、図4に示すように、厚みのあるブック原稿に対応できるように、回動軸近くに切目10を設け、この切目10で逆L字状に折れ曲がれるようになっている。原縞カバー11の上部表面形状が前述のように湾曲しているので、ブック原稿に対して原稿カバー11の上から使用者が中心部に圧力をかけたとき、原稿カバー11が平坦な場合に比べ、圧力が全体により均等に分散する。また、原稿カバー11に対して上部からかかる圧力に対する構造強度も増加する。
なお、本実施例では本体の長辺を装置の正面としたが、短辺を正面とする構成も考えられる。また、いずれを正面とするかに関わらず、原稿カバー11の回動軸は、その短辺側に設けることもできる。
原稿カバー11に覆われない本体12の上面端部には、本実施例では、ファクシミリ送信指示(またはコピー指示)を行なうスタートスイッチ17、送受信枚数等の表示部16、ストップスイッチ18、メモリ送信スイッチ14、および受信/登録スイッチ15を配置している。これらのスイッチは、通常、原稿カバーを締めた状態で操作するスイッチである。すなわち、メモリ送信スイッチ14は、送信すべきイメージデータを一旦内蔵の記憶装置(図示せず)に格納した後、その記憶装置の内容を読出して送信するためのものである。受信/登録スイッチ15は、外部からファクシミリ送信を電話器で受けたときに、ファクシミリ受信に切り替える際、または、OCRシートで相手先電話番号を読み取り、若しくは内部状態(例えば時計)の設定を行なう際に押下するスイッチである。ストップスイッチ18は、送信を中断または停止するために押下するスイッチである。本実施例では、原稿カバー11を閉じた送信操作時(またはコピー時)には、これらのスイッチ14〜18のみが視野に入り、従来のように多数の操作スイッチに惑わされる心配がない。その他のスイッチ、例えば、読取りの解像度、濃度、コピー時の拡大縮小率の設定用スイッチ等は、原稿カバー11の下に配置している。
なお、原稿カバー11の外に配置するスイッチの種類および個数は、そのファクシミリ装置の機種、機能等によって変わりうる。例えば、イメージデータの記憶装置を有さない機種ではメモリ送信のスイッチは存在しない。
受信イメージを記録する記録紙は普通紙のカット紙であり、記録紙カセット20に複数枚格納される。この記録紙カセット20は、その短部が本体下部13の端面のほぼ面位置に一致するように、本体下部13の側面に設けた開口21に収納される。なお、この開口21は、本実施例では本体下部13の短辺側に設けたが、長辺側に設けてもよい。
本ファクシミリ装置には、受話器は設けておらず、既設の電話器を接続し、相手先番号の入力等はその電話機で行なうことができる。また、従来装置のような、外部に突出した原稿給紙トレイおよび記録紙排紙卜レイは存在しない。
図5に、本ファクシミリ装置の正面から見た内部構成を示す。
読取りヘッド25としての読取り光学系は、本体上部12の中で、通常、原稿読取り面19の一端の下部に位置し、原稿をスキャンする際には読取りヘッド駆動手段29の働きにより一定速度で原稿読取り面19の下部に沿って他端へ向かって移動する。読取りヘッド25を構成する読取り光学系は、発光素子としてのLEDアレイ27と、これにより照らされた原稿像を透過および反射するミラーおよびレンズと、これを経由して線状の像を結像するCCDアレイ28とからなる。読取りヘッド駆動手段29は、読取りヘッド27に結合された駆動ベルト30、およびこのベルト30を回転駆動する駆動モータ(図示せず)からなる。読取りヘッド25は、図示の光学系に限るものではなく、公知の密着型のイメージセンサであってもよい。
原稿を送信する際には、まず、送信面を裏向きにして原稿載置面19上に載置しておき、電話器で相手先番号を入力し相手側ファクシミリ装置との間で通信回線の接続を碓立する。そこで、スタートボタン17(図1)を押すと、読取りヘッド25がスキャンを開始し、読み取ったイメージ信号を順次通信回線へ送信する。その後、一定時間(例えば12秒間)内に、次の原稿を載置してスタートボタン17を再度押せば、回線が切れることなく続けて原稿の電送が行なえる。この時間内に読取りヘッド25を初期位置に戻す作業が自動的に行なわれる。したがって、ブック型原稿の場合もその頁めくりはこの時間内に行なうことができる。原稿が1枚送信されるごとに表示部16に表示される送信枚数がインクリメントされる。一定時間内に次のスター卜ボタンが押されなければ、あるいはその時間内であってもストップスイッチ18が押されなければ、回線接続が切れる。
なお、前記一定時間内に、継続送信が可能であることを示す例えば「ピッピッ…」という催促音を鳴らして使用者に知らせるようにしてもよい。また、予め送信枚数を設定しておき、表示部16ではその設定枚数から、順次、デクリメントしていき、''0''に達したとき回線接続を切断することも可能である。
その他、本体上部12には、本体下部13に向かって露出した記録ヘッド32も内蔵する。本実施例では、熱転写型記録を採用しているので、この記録ヘッド32サーマルヘッドである。
本体下部13内には、交換のために着脱可能なインクフィルムカートリッジ31を内包する。また、記録紙カセット20から記録ヘッド32へカット紙を供給し、記録紙カセッ卜20の上部の空間35に記録済用紙を排出する搬送手段を有する。この搬送手段は、各極ローラー、ギヤおよび駆動モータ(図示せず)からなる。
本体上部12は、支点34において、本体下部13に対して回動可能に支持されており、カートリッジ31の交換時およびその他の保守時に本体上部12を上方へ開くことができる。
イメージ記録機構は、本実施例では熱転写式を採用したが、普通紙に記録できる記録方式であれば、例えばインクジェット式、ドットインパクト式等の他の方式のものであってもよい。
図6に、記録紙カセット20の外観を示す。
記録紙カセット20は、大別して、カット紙を収納するカセット本体64とカセットカバー52とからなる。カセットカバー52は記録紙が記録後にその上に排出される排紙卜レイをも兼ねる。カセットカバー52は記録紙取りだし方向に上向きに傾斜した傾斜部51を有する。更に、カセッ卜カバー52の表面には排紙方向に沿って伸びる幾本かの細い突条61を有する。カセット20の一端にはカセット本体64の下部に凹部を形成した取手部63を設け、この取手部63と反対側には記録紙の前端を持ち上げるリフト用板状部材56を設けている。カセット20の前端には後述する突出材58が突出している。さらに、カセット20の前端の両側には2組の磁石59を配設している。一方、ファクシミリ装置の本体下部13には、記録紙カセット20が完全に装着されたとき当接する位置に、この磁石59と磁力で結合する磁性体(図示せず)を有する。なお、本体下部13の方に磁石を設けてもよく、また、双方とも磁石であってもよい。
記録紙カセッ卜20は、複数のサイズの記録紙に合わせて保持部等を変更し、あるいはサイズ毎に別個のカセットを用意することができる。
図7に記録紙カセット20の要部の側面断面図を示す。
リフト用板状部材56は、その後端が支点53により回動可能に支持されており、下部に配設されたバネ54により、常時、上方向へ付勢される力を受ける。リフト用板状部材56はその下部にL字状の係合片55を一体に有する。一方、前述した突出部材58は、係合片55の下方の位置に、係合片55と係合する係合穴57を有し、バネ62により前方(カセットの挿入方向)へ付勢されている。係合穴57のバネ62側の壁面は、前方へ進むほど深くなるよう傾斜している。カセット20内に記録紙が収納されて、リフト用板状部材56が下方へ押し下げられると、係合片55の先端が係合穴57の斜面をスライドしながら、バネ62の反発力に抗して突出部材60を内側へ移動させていく。最終的に、係合片55の先端部が係合穴57を通過した時点で、突出部材60が若干前進し、係合片55の先端が突出片60と係合する。これにより、リフト用板状部材56が下側へロックされた状態となる。このようにして、記録紙が収納された記録紙カセット20をファクシミリ本体開口に挿入し、完全に格納されると、突出部材58の先端60がファクシミリ本体に当接して押し戻される。これによって、係合片55の係合状態が解除され、リフト用板状部材56はバネ54の力により上方へ持ち上げられる。この時点で、前述のように両者は磁力で吸引し合い、この状態は外力が働くまで保持される。このようにして、記録紙の枚数の多少に関わらず、最上部に位置する記録紙を記録紙搬送部へ供給することができる。
従来、プリンタ・複写機等においては、記録紙カセットが本体から外部へ突出した状態で装着され、てこの原理で記録紙先端部を持ち上げるものが知られているが、図1装置のようにカセッ卜の挿入口が狭く、かつカセット全体が完全に収納される本発明の場合には適用できない。また、装置内に板バネを設けておき、記録紙カセットを強く挿入して、カセット下部に設けた開口から前記板バネで押し上げるという構造のものも知られているが、カセット全体を装置内に収納する本発明の場合には強く挿入するのに支障がある。一方、本発明の構造では、カセッ卜挿入に強い力は要さず、かつ、確実に記録紙先端を持ち上げることが可能である。すなわち、本発明による記録紙カセットは図1のようなファクシミリ装置に最適である。
次に、図8を参照して、記録紙がカセット20から取り出されて記録ヘッド32で記録され、カセッ卜カバー52上に排出されるまでの過程を説明する。
記録紙カセット20に記録紙48が収納されているか否かは記録紙有無センサ49で検知される。記録紙が収納されていなければ、適当な方法で使用者に報知される。また、本体上部12が上方へ開かれているときに動作しないように、本体上部12を検知するセンサ37を設けている。受信イメージの記録時あるいは原稿のコピー時に、記録紙はカセット20から1枚の記録紙を、送りローラー66でピックアップする。二重送りを避けるためにリフト用板状部材56の先端にはゴム47が付設されている。ピックアップされた記録紙は、先端にスポンジ45を付設した記録紙押え44で送りローラー66に密着させられ、ガイド41、42により記録ヘッド32の方向へ移送されていく。記録ヘッド32の手前に設けた記録紙センサ40により記録紙が記録ヘッド32の直前に到着したことを検知し、記録のためのタイミングを取る。続いて、符号50に示すように、記録紙は記録ヘッド32とヘッドローラー68との間を通過し、その間、イメージ信号に応じてインクフィルム33のインクが記録紙表面に転写される。記録済用紙は、ガイド39およびローラーの働きにより、排紙卜レイを兼ねたカセットカバー52の上に排出される。この排出された用紙は図示のように、その先端がカセット20端部から(すなわち開口から)若干飛び出すように、記録紙カセット20に対する記録紙の排出位置が予め設定されている。
記録済用紙の先端が飛び出す構成により、排紙卜レイが装置内に完全に内包されている本実施例の場合であってもファクシミリ受信があったことが、容易に認知できる。また、用紙の取り出しも容易となる。本実施例では記録ヘッド32が下向きに設置されているので、記録済用紙の記録面は表向きに排出される。ファクシミリ受信した記録済用紙の先端には、通信日時・宛名等の情報が記録されるものもあり、記録紙先端が飛び出していれば、取り出さなくてもその部分が認知できるという利点もある。
図9は、記録紙搬送手段の駆動機構およびインクフィルムカートリッジ31の駆動機構を示す。
駆動モータ70の回転は、ギヤ71〜74を介してインクカー卜リッジ31の駆動ギヤ75に伝達される。他方、ギヤ73はギヤ76および77を介してヘッドローラー68を回転させる。また、モータ70の回転は図示しないギヤ群を介して図8の送りローラー66ヘも伝えられる。
図10および図11に、インクフィルムカートリッジ31の外観を示す。図10は表側の外観図であり、図11は裏側の外観図である。
インクフィルムカー卜リッジ31は、中央に記録ヘッド進入用の開口83を有するハウジング80と、このハウジング80によって互いに平行保持されたシャフト81,82と、両シャフトの間で一方から他方へ巻き取られるインクフィルム33と、シャフト81,82の対角側の端部に設けた同一構成のギヤ79,75とからなる。インクフィルム33は、最大サイズの記録紙の幅に対応した幅を有する。通常、熱転写記録用のインクフィルムは単一回の記録でインクがフィルムから抜けてしまい複数回の使用はできないが、インクフィルムおよびサーマルヘッドの加熱制御の改良により複数回の使用が可能である。本インクフィルムカートリッジ31は、このような複数回の使用を前提としている。すなわち、本カートリッジ31では、一度、一方のシャフトから他方へ巻き取ったフィルムを、次回には逆向きに巻き取る。そこで、本実施例のカートリッジ31は後述する駆動機構との関係もあり、図示のように軸84を中心に回転対称の構造をしている。また、図12に示すように、インクフィルム33には終端の識別子としての白帯を対角の位置に2箇所設けている。なお、白帯の検知手段は公知であり、図示省略してある。
図13はインクフィルムカー卜リッジ31が駆動機構に装着される様子を駆動側から示したものであり、図14はその様子を被駆動側から示したものである。
図13に示すように、この例では、ギヤ75の付いた側が巻取り側となる。ギヤ75は、トルクコンバータ付き歯車73によりギヤ74を介して駆動される。歯車73ヘは、図8で先に説明したように、モータ70の回転力が伝達される。一方、図14に示すように、卜ルクコンバータ付き歯車73の対角の位置には、ギヤ88およびバックテンション付き歯車89を設けている。すなわち、被駆動側のギヤ79はギヤ88を介してバックテンション付き歯車89に歯合する。よって、インクフィルム33には適度の張力が与えられる。フィルム33が一杯に巻き取られたら、カートリッジ31を180°回転させ、今度は逆向きにフィルム33を巻き取っていく。
このように、フィルム駆動機構のギア73および89を対角側に配し、かつ、インクフィルムカートリッジ31を回転対象の構造とすることにより、複数回使用のために駆動機構およびカートリッジの構造が複雑化することを回避できる。もし、カートリッジ31のギア75および79がシャフトの同じ側に付設されていれば、180°回転させて使用するためには、駆動機構が2組必要となる。逆に駆動機構を同じ側にのみ設けるとすれば、カートリッジ31のシャフトにはすべての端部に4個のギアが必要となる。しかし、本発明では、駆動機構は1組でもよく、シャフトのギアの個数も2個で済んでいる。
次に、図15に、本発明によるファクシミリ装置の第2の実施例の外観を示す。本実施例において、第1の実施例と同一の要素には同一の参照番号を付してある。
本実施例は、第1の実施例の機能に、更に原稿の自動給紙機能を付加したものである。自動給紙のための機構は、主として、原稿カバー90に設ける。すなわち、図示のとおり、原稿カバー本体102の表面に原稿載置面91および1対の原稿ガイド92を設け、原稿カバー90の一端に原稿給紙部94を設けている。1対のガイド92は周知の機構により原縞サイズに合わせて幅を変更可能に連動するようになっている。本実施例では、原稿載置面91は平坦であるが、残りの表面部分は第1の実施例と同様に湾曲している。また、原稿カバー90を開けば、第1の実施例と同様の原稿載置面19を有し、ブック型原稿の読取りも行なえる。
本実施例で追加した原稿自動給紙機能について、図16により説明する。
原稿給紙部14は、原稿カバー90の原稿載置面91側のカバー本体102との間に原稿が通過する間隙103を形成し、この間隙103は原稿読取面19の一端へ導通している。原稿給紙部14は、互いに独立した2つの前段および後段部分94a,94bからなる。前段部分94aは間隙103に面するローラー97を有し、保守のために支点100を中心として矢印104の方向に開くようになっている。後段部分94bは本体上部12に面するローラー98を有する。カバー本体102には間隙103に面するローラー95および96を有する。ローラー95は原稿押え101に当接し、開口93内に挿入された原稿の引き込みを行なう。ローラー95はローラー97に当接し原稿を搬送する。搬送された原稿は読取りヘッド25の上部位置でそのイメージが読み取られる。すなわち、この自動給紙機能を用いて読取りを行なうときには、読取りヘッド25は初期位置に静止したままであり、移動はしない。本体上部12の端部にはローラー99を有し、後段部分94b内のローラー98に当接し、読み取られた原稿を装置外部へ排出する働きをする。
本実施例では省スペース化のため原稿排紙トレイはあえて設けていないが、設けることも可能である。
本発明によるファクシミリ装置の第1の実施例の外観斜視図 従来のファクシミリ装置の外観斜視図 原稿カバーを開いた状態の図1装置の外観斜視図 ブック原稿を載置した図1の装置の外観斜視図 図1の装置の内部構成を示す正面図 図1の装置内の記録紙カセットの外観斜視図 図6の記録紙カセッ卜の要部の側面断面図 図1の装置の記録紙の給紙から排紙までの経過の説明図 図1の装置の記録紙搬送手段等の駆動機構の説明図 図1の装置に用いるインクフィルムカートリッジの外観図 図1の装置に用いるインクフィルムカートリッジの外観図 インクフィルムの説明図 インクフィルムカートリッジの駆動機構の説明図 インクフィルムカートリッジの駆動機構の説明図 本発明によるファクシミリ装置の第2実施例の外観斜視図 図15の装置の要部の断面図
符号の説明
11,90…原稿カバー、12…本体上部、13…本体下部、16…表示部、1
7…スター卜スイッチ、18…ストップスイッチ、19…原稿読取面、20…記録紙カセット、21…開口、25…読取りヘッド、31…インクフィルムカートリッジ、32…記録ヘッド、91…原稿載置面、94…原縞給紙部。

Claims (2)

  1. 記録ライン幅に相当する幅を有するインクフィルムを巻いた第1のシャフ卜と、
    該第1のシャフ卜に巻かれた前記インクフィルムを巻き取る第2のシャフ卜と、
    該第1および第2のシャフト間に記録ヘッド当接用の開口を有し、両シャフトを回動可能に保持するハウジングと、
    前記第1および第2のシャフ卜の対角の端部に設けた1対のシャフト駆動用ギヤとを備え、
    前記第1のシャフトから第2のシャフトヘ巻き取ったフィルムを、同一の巻き取り機構で、逆に第2のシャフトから第1のシャフトへ巻き取り可能としたことを特徴とするインクフィルムカートリッジ。
  2. 請求項1記載のインクフィルムカー卜リッジを用いるファクシミリ装置であって、
    前記1対のシャフト駆動用ギヤの一方と歯合して前記インクフィルムを巻き取るギヤ駆動手段と、
    前記1対のシャフト駆動用ギヤの他方と歯合して前記インクフィルムにバックテンションを与えるバックテンション付与手段とを備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012040800A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Sony Corp 表面性改質シートカートリッジおよび画像形成カートリッジ

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