JP2006026490A - スピードスプレーヤの薬液噴霧機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 民家や無農薬栽培畑等の薬液散布を回避したい方向への薬液飛散をより確実に回避するとともに、簡易な構成により容易かつ低コストの実施を可能にする。
【解決手段】 右方,左方及び上方を含む放射方向の所定範囲Aに薬液Dを噴霧するスピードスプレーヤMの薬液噴霧機構1を構成するに際して、所定範囲Aにおける一部範囲An(Ae)を遮断して薬液Dの噴霧を規制する遮断部材2と、この遮断部材2を一部範囲An(Ae)を遮断する使用位置Xs又はこの遮断を解除する非使用位置Xrに選択的に位置させる格納手段3を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、右方,左方及び上方を含む放射方向の所定範囲に薬液を噴霧するスピードスプレーヤの薬液噴霧機構に関する。
従来、放射方向の所定範囲に薬液を噴霧する薬液噴霧機構を備えたスピードスプレーヤは、特開2000−4760号公報で知られている。
同公報に開示されるスピードスプレーヤは、整流部の開口縁に沿った車両本体の左右の両側面に各々薬液を供給する主管を配置し、主管に連通する複数の可動枝管を、軸線を車両本体の前後方向に向けかつ主管の流路中心から偏位させて、主管方向に所定間隔で配し、可動枝管の各々に、主管に連通するノズルを設け、各々の可動枝管の端部にリンクアームの一端側を固定し、隣接する可動枝管のリンクアームの他端側間をリンクロッドによりリンク結合し、リンクロッドを押動してリンクアームを揺動させることにより軸線を回動中心として可動枝管を回動させる駆動機構を設けたものであり、これにより、片側にのみ果樹がある圃場の端,果樹の成育状態(高さ状態)或いは傾斜地など、噴霧場所の状態に応じて薬液の噴射方向を可変することができる。
特開2000−4760号
しかし、上述した従来のスピードスプレーヤ(薬液噴霧機構)は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、薬液の噴射方向を変更しても、薬液散布を回避したい方向への薬液飛散を確実に防止することができない。したがって、民家や無農薬栽培畑等に対する薬液飛散を十分に回避することができない。
第二に、特定の方向に対して薬液飛散を回避するには、当該特定の方向に対応するノズルにそれぞれ開閉バルブを設けるなどにより対応可能であるが、薬液飛散を回避したい特定の方向は一時的に発生するものであるため、大掛かりな回避手段はコスト対効果の面で不利になる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したスピードスプレーヤの薬液噴霧機構の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、右方,左方及び上方を含む放射方向の所定範囲Aに薬液Dを噴霧するスピードスプレーヤMの薬液噴霧機構1を構成するに際して、所定範囲Aにおける一部範囲An(Ae)を遮断して薬液Dの噴霧を規制する遮断部材2と、この遮断部材2を一部範囲An(Ae)を遮断する使用位置Xs又はこの遮断を解除する非使用位置Xrに選択的に位置させる格納手段3を備えることを特徴する。
この場合、発明の好適な態様により、遮断部材2には、一体形成した遮断板2pを用いることができるとともに、この遮断板2pの内面には、この内面から突出することにより前方及び(又は)後方への薬液Dの飛散を防止する補助遮断面2s,2tを設けることができる。一方、格納手段3には、遮断部材2をスライド自在に支持し、かつ使用位置Xs又は非使用位置Xrに選択的に変位させるガイドレール機構部4を用いることができる。なお、このガイドレール機構部4には、運転席5の操作部6sにより遮断部材2を使用位置Xs又は非使用位置Xrに変位させる操作駆動手段6を設けることができる。他方、他の格納手段3としては、遮断部材2を使用位置Xsに対して着脱させる第一着脱機構部7sと、遮断部材2を非使用位置Xrに対して着脱させる第二着脱機構部7rを用いることができる。この第一着脱機構部7s及び第二着脱機構部7rは、それぞれ離間した位置に配した係止機構部7ss,7rsと固定機構部7sc,7rcにより構成することができる。また、この第二着脱機構部7rは、送風機9を覆う風洞カバー8の上面8uに設けることができる。
このような構成を有する本発明に係るスピードスプレーヤMの薬液噴霧機構1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 遮断部材2により所定範囲Aにおける一部範囲An(Ae)を遮断して薬液Dの噴霧を規制するため、民家や無農薬栽培畑等の薬液散布を回避したい方向への薬液飛散をより確実に防止することができる。
(2) 所定範囲Aにおける一部範囲An(Ae)を遮断する遮断部材2及びこの遮断部材2を使用位置Xs又は非使用位置Xrに位置させる格納手段3を設ければ足り、簡易な構成により容易かつ低コストに実施することができる。
(3) 好適な態様により、遮断部材2として一体形成した遮断板2pを用いれば、風圧に十分に耐える剛性の高い遮断部材を容易に得れるとともに、一枚の金属パネル材のみで容易に形成できるなど、更なる低コスト化に寄与できる。
(4) 好適な態様により、遮断板2pの内面に、この内面から突出することにより前方及び(又は)後方への薬液Dの飛散を防止する補助遮断面2s,2tを設ければ、前方に位置する運転席5側或いは後方に居る他の作業者等に対する無用な薬液飛散を防止できる。
(5) 好適な態様により、格納手段3に、遮断部材2をスライド自在に支持し、かつ使用位置Xs又は非使用位置Xrに選択的に変位させるガイドレール機構部4を用いれば、格納手段3を比較的簡易な構成により実現できるとともに、遮断部材2を使用位置Xs又は非使用位置Xrに対して容易かつ確実に変位させることができる。
(6) 好適な態様により、ガイドレール機構部4に、運転席5の操作部6sにより遮断部材2を使用位置Xs又は非使用位置Xrに変位させる操作駆動手段6を設ければ、スピードスプレーヤMの運転中であっても遮断部材2を使用位置Xs又は非使用位置Xrに変位させることができ、作業能率性及び利便性を高めることができる。
(7) 好適な態様により、格納手段3に、遮断部材2を使用位置Xsに対して着脱させる第一着脱機構部7sと、遮断部材2を非使用位置Xrに対して着脱させる第二着脱機構部7rを用いるとともに、第一着脱機構部7s及び第二着脱機構部7rを、それぞれ離間した位置に配した係止機構部7ss,7rsと固定機構部7sc,7rcにより構成すれば、構成の簡略化により、更なるコスト低減を図れるとともに、小型部品の使用で足りるため、これらが邪魔になる不具合を回避することができる。
(9) 好適な態様により、第二着脱機構部7rを、送風機9を覆う風洞カバー8の上面8uに設ければ、遮断部材2の格納場所としてデッドスペースの有効利用を図れるとともに、必要により、遮断部材2を物入れ等に利用して付加価値及び多機能性を高めることができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本発明を明確にするため、本実施形態に係る薬液噴霧機構1を備えるスピードスプレーヤMの概略構成について、図3を参照して説明する。
スピードスプレーヤMにおいて、10はシャーシであり、このシャーシ10の前側に、左右一対の前輪11…を備えるとともに、後側に、左右一対の後輪12…を備え、搭載するエンジンにより自走する。一方、シャーシ10上のボディ13には、前部に運転席5を備えるとともに、運転席5の前方におけるフロントパネル14には、ヘッドライト等のライト類やバックミラー等の必要な車両設備を備える。一方、運転席5の後方には、薬液タンク15を備えるとともに、この薬液タンク15の後方に、本実施形態に係る薬液噴霧機構1を備える。
次に、本実施形態に係る薬液噴霧機構1の構成について、図1〜図3を参照して具体的に説明する。
薬液噴霧機構1は、ボディ13の後端に、風洞カバー8に覆われた送風機9(図4参照)を有する送風部16を備えるとともに、この送風部16と薬液タンク15の間には、噴射空間Sを有し、この噴射空間Sには、整流筒17及びこの整流筒17に沿って配した図に現れない多数の噴射ノズルを備える。これにより、噴射ノズルから噴射される薬液Dは、送風部16からの送風によって噴射空間Sから、右方,左方及び上方を含む放射方向の所定範囲A(図4参照)に噴霧される。なお、18は、給水ポンプ(ジェットポンプ)に接続したサクションホースである。
また、薬液噴霧機構1は、所定範囲Aにおける一部範囲Anを遮断して薬液Dの噴霧を規制する遮断部材2を備えるとともに、この遮断部材2を、一部範囲Anを遮断する使用位置Xs又はこの遮断を解除する非使用位置Xrに選択的に位置させる格納手段3を備える。例示の遮断部材2は、一部範囲Anとして、スピードスプレーヤMの右方への噴霧を規制するため、この一部範囲Anを規制できるように、噴射空間Sの周り一部を遮蔽する遮断板2pを用いる。遮断板2pは、図1及び図2に示すように、一枚の短冊状をなす金属パネル材の一部又は全部を噴射空間Sの周りに沿わせるとともに、当該周りを遮蔽可能な形状に形成する。ところで、噴射空間Sから放射方向に向かう風圧は、かなりの大きさに及ぶため、遮断板2pには、この風圧に耐える機械的強度が要求される。本実施形態では、遮断部材2を複数部材の組合わせ構成とすることなく、一体形成による一枚の遮断板2pを用いたため、風圧に十分に耐える剛性の高い遮断部材を容易に得れるとともに、一枚の金属パネル材のみで容易に形成できるなど、低コスト化に寄与できる。なお、21…は、遮断板2pの複数位置に膨出形成した補強用リブ部である。
さらに、遮断板2pの内面には、この内面から直角方向に突出する前後一対の補助板22s,22tを固定する(図9及び図10参照)。各補助板22s,22tは、遮断板2pの上下方向に沿って設ける。これにより、各補助板22s,22tは、遮断板2pを使用位置Xsに位置させた際に、この遮断板2pの内面と薬液タンク15の外面間及び遮断板2pの内面と風洞カバー8の外面間に生じる隙間を塞ぎ、薬液噴霧時に、遮断板2pの内面に当たった薬液Dが前方及び後方へ飛散するのを防止する補助遮断面2s,2tとして機能し、前方に位置する運転席5側或いは後方に居る他の作業者等に対する無用な薬液飛散を防止できるとともに、遮断板2pに対する更なる機械的補強を図ることができる。また、後側の補助板22tには、把手23を取付ける。
一方、格納手段3は、遮断板2pをスライド自在に支持し、かつ使用位置Xs又は非使用位置Xrに選択的に変位させるガイドレール機構部4により構成する。ガイドレール機構部4は、噴射空間Sを跨ぐように、薬液タンク15の側面と風洞カバー8の側面間に、固定用ブラケット介して水平方向に架設した上下一対のガイドレール27,28を備える。また、遮断板2pの内面における上下離間した位置には、上下一対の水平方向に配した軸受スリーブ25,26を固着し、この軸受スリーブ25,26を、ガイドレール27,28に対してスライド自在に装填する。
次に、本実施形態に係る薬液噴霧機構1の使用方法(機能)について、図1〜図4を参照して説明する。
まず、遮断板2pを使用するときは、図1に仮想線で示す非使用位置Xrにある遮断板2pを前方(図右方)へ押し、ガイドレール27,28に沿って移動させることにより、図1に実線で示す使用位置Xsにセットする。なお、移動させる際は、把手23を利用できる。これにより、薬液Dを噴霧する際は、スピードスプレーヤMの右方が遮断板2pにより遮断されるため、図4に示すように、一部範囲Anに対する薬液Dの噴霧が規制され、例えば、民家や無農薬栽培畑等の薬液Dの散布を回避したい方向への薬液飛散をより確実に防止することができる。また、この際、各補助板22s,22tは、遮断板2pの内面と薬液タンク15の外面間及び遮断板2pの内面と風洞カバー8の外面間に生じる隙間を塞ぐため、前方に位置する運転席5側或いは後方に居る他の作業者等に対する無用な薬液飛散が防止される。しかも、遮断板2pは、一体形成による一枚の遮断板2pを用いたため、この際の強い風圧にも十分に耐えることができる。
一方、遮断板2pを使用しないときは、図1に実線で示す使用位置Xsにある遮断板2pを後方へ押し、ガイドレール27,28に沿って移動させることにより、仮想線で示す非使用位置Xrに位置させる。これにより、遮断板2pは、非使用位置Xrに格納される。遮断板2pが、非使用位置Xrに位置することにより、噴射空間Sは、遮断板2pに遮断されることなく全範囲が開放され、通常の所定範囲Aに対して薬液Dの散布が行われる。なお、使用位置Xsと非使用位置Xrにおける遮断板2pは、不図示のストッパにより位置が保持される。このようなストッパとしては、ロックピン等の簡単な固定具やマグネット等の公知のストッパを利用できる。
よって、本実施形態に係る薬液噴霧機構1は、所定範囲Aにおける一部範囲Anを遮断する遮断板2p及びこの遮断板2pを使用位置Xs又は非使用位置Xrに位置させるガイドレール機構部4を設ければ足り、簡易な構成により容易かつ低コストに実施できる。特に、遮断部材2として一体形成した遮断板2pを用いたため、風圧に十分に耐える剛性の高い遮断部材を容易に得られるとともに、一枚の金属パネル材のみで容易に形成できるなど、更なる低コスト化に寄与できる。また、格納手段3として、ガイドレール機構部4を用いたため、比較的簡易な構成により格納手段3を実現できるとともに、遮断板2pを使用位置Xs又は非使用位置Xrに対して容易かつ確実に変位させることができる。なお、このような図1〜図3(図5〜図7の場合も同様)に示すガイドレール機構部4を利用する方式は、遮断板2が大きくかつ重くなる比較的大型のスピードスプレーヤMに用いて好適である。
次に本発明の各種変更実施形態に係る薬液噴霧機構1について、図5〜図12を参照して説明する。
図5及び図6に示す変更実施形態は、図1の実施形態に対して、薬液タンク15の側面を二重構造に構成し、遮断板2pを格納する収容部31を設けることにより、この収容部31に遮断板2pを格納できるようにした点、ガイドレール27,28も収容部31内に配する点、遮断板2pを駆動シリンダ(エアシリンダ,油圧シリンダ又は電動シリンダ)32等を利用した駆動部33により移動させる点が異なる。このため、運転席5には、例えば、駆動部33に備える制御弁33vを制御して、遮断板2pを使用位置Xs又は非使用位置Xrへ移動させる切換スイッチ34を設ける。この切換スイッチ34は、操作部6sを構成するとともに、この切換スイッチ34と駆動部33は、操作駆動手段6を構成する。
これにより、スピードスプレーヤMを運転中であっても、切換スイッチ34を切換操作し、駆動部33を制御することにより、遮断板2pを、図5に仮想線で示す非使用位置Xrに位置させて収容部31に格納することができるとともに、収容部31から突出させ、図5に実線で示す使用位置Xsに位置させることにより噴射空間Sの一部を遮断することができ、全体の作業能率性及び利便性を高めることができる。なお、その他の構成及び機能は、基本的に図1に示した実施形態と同じになる。このため、図5及び図6において、図1〜図3と同一部分には、同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
また、図7に示す変更実施形態は、図5及び図6の変更実施形態に対して、駆動部33の代わりに遠隔操作部35を設けた点が異なり、この遠隔操作部35が操作駆動手段6を構成する。遠隔操作部35は、運転席5に設けた操作レバー部36(操作部6s)と、この操作レバー部36と遮断板2p間を結合した操作ワイヤ37と、遮断板2pを後方(使用位置Xs側)へ付勢するスプリング38…により構成する。
これにより、操作レバー部36を操作しないときは、遮断板2pはスプリング38…により付勢されることにより図7に実線で示す使用位置Xsに移動するとともに、操作レバー36を矢印Fr方向(後方)へ操作すれば、操作ワイヤ37、更には、遮断板2pがスプリング38…の付勢力に抗して前方へ引張られるため、遮断板2pを図7に仮想線で示す非使用位置Xrまで移動させることができる。よって、スピードスプレーヤMの運転中であっても遮断板2pを使用位置Xs又は非使用位置Xrに位置させることができるという図5及び図6の変更実施形態と同様の効果を得れるとともに、図7の変更実施形態では、動力を用いないため、構成の簡略化及び低コスト化に寄与できる利点がある。なお、その他の構成及び機能は、基本的に図5及び図6に示した変更実施形態と同じになる。このため、図7において、図5及び図6と同一部分には、同一符号を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
さらに、図8〜図12に示す変更実施形態は、図1に示す実施形態に対して格納手段3を異ならせたものであり、遮断板2pを使用位置Xsに対して着脱させる第一着脱機構部7sと、遮断部材2を非使用位置Xrに対して着脱させる第二着脱機構部7rを備える点が、図1に示した実施形態と異なる。したがって、この変更実施形態に係る格納手段3に用いる遮断板2pは、図1の遮断板2pに対して、軸受スリーブ25,26が無い点、補助板22s,22tの形状を異ならせた点、把手23を遮断板2pの外面に設けた点を除いて、基本的には、同じ遮断板2pを用いることができる。
変更実施形態に係る格納手段3において、第一着脱機構部7sは、図8〜図10に示すように、一側に配した係止機構部7ss及び他側に配した固定機構部7scにより構成する。係止機構部7ssは、図8中の抽出拡大図及び図10に示すように、薬液タンク15の外面及び風洞カバー8の外面に、それぞれ固定ブラケット介して取付けた一対のL形フック部41及び42と、遮断板2pの内面に固定した係止板43に形成した係止孔部44,45により構成する。この場合、L形フック部41,42の先端は上向きである。また、固定機構部7scは、図9に示すように、風洞カバー8の外面の他の位置に、固定ブラケットを介して取付けたI形ピン部46と、遮断板2pに設けた係止孔部47と、リンチピン48により構成する。この場合、I形ピン部46は、ピン本体部46mと、このピン本体部46mの上部中間位置に設けた係止フランジ部46fと、この係止フランジ部46fよりも上端側に位置するピン本体部46mの径方向であって、上下方向に貫通形成したリンチピン挿通孔46hを有するとともに、リンチピン48は、リンチピン本体部48mと、このリンチピン本体部48mの頭部48hに両端を回動自在に係合させたリング48rを有する。
これにより、遮断板2pを、第一着脱機構部7sに装着する際は、図8に示すように、最初に、遮断板2pの係止孔部44,45にフック部41及び42を挿入し、この後、図9に示すように、遮断板2pの係止孔部47にI形ピン部46を挿入するとともに、リンチピン挿通孔46hにリンチピン48を上から挿入すればよく、遮断板2pを使用位置Xsに固定(装着)することができる。この場合、図1に示した実施形態のように、遮断板2pをスライドさせることがないため、補助板22s,22tは、噴射空間Sの内部側となる薬液タンク15の外面及び風洞カバー8の外面よりも内方の位置まで収容することができ、前方及び後方へのより確実な薬液Dの飛散防止を図ることができる。一方、遮断板2pを、第一着脱機構部7sから離脱する際には、装着時と逆の操作、即ち、最初に、リンチピン挿通孔46hからリンチピン48を抜取り、遮断板2pの係止孔部47を、I形ピン部46から離脱させた後、さらに、遮断板2pの係止孔部44,45を、フック部41及び42から離脱させればよい。
他方、第二着脱機構部7rは、図12に示すように、一側に配した係止機構部7rs及び他側に配した固定機構部7rcにより構成し、送風機9を覆う風洞カバー8の上面8uに設ける。この場合、係止機構部7rsの基本的な構成は、係止機構部7ssと同じであるとともに、固定機構部7rcの基本的な構成は、固定機構部7scと同じである。よって、遮断板2pを、第二着脱機構部7rに装着する際は、最初に、遮断板2pの係止孔部44,45に係止機構部7rsのフック部41及び42を挿入し、この後、遮断板2pの係止孔部47に第二着脱機構部7rのI形ピン部46を挿入するとともに、リンチピン挿通孔46hにリンチピン48を上から挿入すればよい。これにより、遮断板2pは、図12に示すように、非使用位置Xrとなる風洞カバー8の上面8uに固定(装着)することができる。なお、遮断板2pを、第二着脱機構部7rから離脱する際には、逆の操作を行えばよい。
ところで、遮断板2pに設ける補助板22s,22tは、別途形成したプレート材を溶接等により固着した場合を示したが、図11に示すように、一枚のプレート材の一個所又は複数個所にプレス成形等により、内面側に膨出した膨出形成部51を設け、この膨出形成部51における起立面部51s,51tを補助遮断面2s,2tとして利用してもよい。これにより、補助板22s,22tは不要になる。また、膨出形成することにより、遮断板2pには凹部52が形成されるため、必要により開閉式のカバー(蓋)等を付設することにより、物入れ等として利用することも可能であり、付加価値及び多機能性を高めることができる。
このような図8〜図12に示す変更実施形態に係る薬液噴霧機構1によれば、格納手段3に、遮断部材2を使用位置Xsに対して着脱させる第一着脱機構部7sと、遮断部材2を非使用位置Xrに対して着脱させる第二着脱機構部7rを用いるとともに、第一着脱機構部7s及び第二着脱機構部7rを、それぞれ離間した位置に配した係止機構部7ss,7rsと固定機構部7sc,7rcにより構成したため、構成の簡略化により、更なるコスト低減を図れるとともに、小型部品の使用で足りるため、これらが邪魔になる不具合を回避することができる。また、第二着脱機構部7rを、送風機9を覆う風洞カバー8の上面8uに設けたため、遮断部材2の格納場所としてデッドスペースの有効利用を図れるとともに、必要により、遮断部材2を物入れ等に利用して付加価値及び多機能性を高めることができる利点がある。なお、このような図8〜図12に示す着脱機構部7s,7rを利用する方式は、遮断板2が小サイズで軽量となる比較的小型のスピードスプレーヤMに用いて好適である。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、いずれの実施形態も、遮断板2pは、スピードスプレーヤMの右側面に付設して、右方における一部範囲Anを遮断する場合を示したが、スピードスプレーヤMの左側面に付設し、図4に示すように、左方における一部範囲Aeを遮断する場合も、構成が左右対称となる点を除き、基本的には同様に実施することができる。この際、ガイドレール機構部4を用いる実施形態の場合には、右側に設けたガイドレール機構部4及び遮断板2pによる構成を全て左側に設ける必要があるため、遮断板2pが左右の計二枚が必要になるが、着脱機構部7s,7rを用いる実施形態の場合には、一枚の遮断板2pを兼用できる利点がある。また、補助遮断面2s,2tは、遮断板2pにおける前側と後側の双方に設けた場合を示したが、前側又は後側のいずれか一方にのみ設けてもよい。
本発明の最良の実施形態に係る薬液噴霧機構の要部を示す右側面図、 同薬液噴霧機構の要部を示す背面図、 同薬液噴霧機構を備えるスピードスプレーヤの右側面図、 同薬液噴霧機構の作用説明図、 本発明の変更実施形態に係る薬液噴霧機構の要部を示す右側面図、 同薬液噴霧機構の要部を示す背面図、 本発明の他の変更実施形態に係る薬液噴霧機構の要部を示す右側面図、 本発明の他の変更実施形態に係る薬液噴霧機構の要部及び係止機構部の抽出拡大図を含む第一着脱機構部の正面図、 同薬液噴霧機構における固定機構部の斜め方向から見た平面図、 同薬液噴霧機構の要部を示す右側面図、 同薬液噴霧機構における遮断板の変更例を示す平面断面図、 同薬液噴霧機構の第二着脱機構部の背面図、
符号の説明
1 薬液噴霧機構
2 遮断部材
2p 遮断板
2s 補助遮断面
2t 補助遮断面
3 格納手段
4 ガイドレール機構部
5 運転席
6 操作駆動手段
6s 操作部
7s 第一着脱機構部
7r 第二着脱機構部
7ss 係止機構部
7rs 係止機構部
7sc 固定機構部
7rc 固定機構部
8 風洞カバー
8u 風洞カバーの上面
9 送風機
A 所定範囲
An 一部範囲
Ae 一部範囲
D 薬液
M スピードスプレーヤ
Xs 使用位置
Xr 非使用位置

Claims (8)

  1. 右方,左方及び上方を含む放射方向の所定範囲に薬液を噴霧するスピードスプレーヤの薬液噴霧機構において、前記所定範囲における一部範囲を遮断して薬液の噴霧を規制する遮断部材と、この遮断部材を前記一部範囲を遮断する使用位置又はこの遮断を解除する非使用位置に選択的に位置させる格納手段を備えることを特徴するスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
  2. 前記遮断部材には、一体形成した遮断板を用いることを特徴する請求項1記載のスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
  3. 前記遮断板の内面には、この内面から突出することにより前方及び(又は)後方への薬液の飛散を防止する補助遮断面を有することを特徴する請求項2記載のスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
  4. 前記格納手段は、前記遮断部材をスライド自在に支持し、かつ前記使用位置又は前記非使用位置に選択的に変位させるガイドレール機構部を備えることを特徴する請求項1記載のスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
  5. 前記ガイドレール機構部は、運転席の操作部により前記遮断部材を前記使用位置又は前記非使用位置に変位させる操作駆動手段を備えることを特徴する請求項4記載のスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
  6. 前記格納手段は、前記遮断部材を前記使用位置に対して着脱させる第一着脱機構部と、前記遮断部材を前記非使用位置に対して着脱させる第二着脱機構部を備えることを特徴する請求項1記載のスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
  7. 前記第一着脱機構部及び前記第二着脱機構部は、それぞれ離間した位置に配した係止機構部と固定機構部を備えることを特徴する請求項6記載のスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
  8. 前記第二着脱機構部は、送風機を覆う風洞カバーの上面に設けることを特徴する請求項6記載のスピードスプレーヤの薬液噴霧機構。
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