JP2006025040A - Pllシンセサイザー - Google Patents
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Abstract
【課題】 PLL−IC側からのノイズのVCOへの侵入が生じ難く、良好な特性を得ることができるだけでなく、温度上昇に伴う消費電流の増大を抑制することが可能とされているPLLシンセサイザーを提供する。
【解決手段】 電源端子1Aを有し、電源端子1Aに第1の電源端子ライン3を介してPLL−ICが電気的に接続されており、電源端子1Aに第2の電源ライン5を介してVCO6が電気的に接続されているPLLシンセサイザー1であって、第2の電源ライン5にPTCサーミスタ8が挿入されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 電源端子1Aを有し、電源端子1Aに第1の電源端子ライン3を介してPLL−ICが電気的に接続されており、電源端子1Aに第2の電源ライン5を介してVCO6が電気的に接続されているPLLシンセサイザー1であって、第2の電源ライン5にPTCサーミスタ8が挿入されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、携帯電話機などの無線通信機器の高周波信号生成回路として用いられているPLLシンセサイザーに関する。
従来、携帯電話機などにおいては、高周波信号を生成するための回路として、PLLシンセサイザーが用いられている。PLLシンセサイザーでは、通常、1つの実装基板上に、電圧制御発振器(VCO)、PLL−IC、及びループフィルタ回路などが搭載されている。PLLシンセサイザーでは、電源電圧を供給するための電源端子が設けられている。この電源端子に、第1の電源ラインを介してPLL−ICが接続されており、第2の電源ラインを介してVCOが電気的に接続されている。従って、上記電源端子を介して、VCOとPLL−ICとは直結されている。
他方、PLL−ICの1つの入力端には、PLLシンセサイザーの外部に配置された温度補償用水晶発振器(TCXO)から与えられる基準周波数信号が入力される。この基準周波数信号に基づくノイズがPLL−ICにおいて生じ易いという問題があった。そして、上記ノイズが、PLL−ICの電源端子に漏れ出ることがあり、その場合には、ノイズがVCOの電源端子に達し、VCOに悪影響を与えるおそれがあった。すなわち、VCOの発振信号の位相雑音特性が劣化したり、発振信号に変調がかかったりするおそれがあった。
上記のような問題を解決するために、下記の特許文献1には、図3に示すPLLシンセサイザーモジュールが開示されている。PLLシンセサイザーモジュール101は、PLL回路102、ループフィルタ回路103及びVCO104を有する。そして、電源回路に接続される電源端子Xに、第1の電源ライン105及び第2の電源ライン106が接続されている。第1の電源ライン105は、PLL回路102の電源端子に接続されている。第2の電源ライン106は、VCO104の電源端子に接続されている。そして、上記第1の電源ライン105の端部が第2の電源ライン106に接続される点に、デカップリング抵抗R1が接続されている。この回路構成を、図4に示す。
PLLシンセサイザー101では、上記デカップリング抵抗R1により、PLL回路102で生じたノイズのVCO104への伝達が抑制されている。
特開2002−271195号公報
ところで、一般に、VCOには半導体が使用されており、半導体のpn接合は−2.0〜−2.5mV/℃の温度特性を持っているため、VCOでは、周囲温度が上昇すると、消費電流が増加する傾向があった。従って、特許文献1に記載のPLLシンセサイザー101においても、周囲温度が上昇すると、VCO104における消費電流が増加しがちであった。
他方、PLLシンセサイザーなどが搭載される電子機器では、近年、消費電流の低減が強く望まれている。しかしながら、PLLシンセサイザー101では、VCO104を有するため、温度上昇に伴う消費電流の増大を抑制することが困難であった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、VCOへのPLL−IC側からのノイズの伝播を抑制することができるだけでなく、温度上昇に伴う消費電流の増大を効果的に抑制することができ、従って低消費電流のPLLシンセサイザーを提供することによる。
本発明は、電源端子と、該電源端子に第1の電源ラインにより電気的に接続されたPLL回路と、前記電源端子に少なくとも第2の電源ラインを介して電気的に接続された電圧制御発振器とを有するPLLシンセサイザーにおいて、前記第2の電源ラインにPTCサーミスタが挿入されていることを特徴とする。
本発明に係るPLLシンセサイザーでは、電源端子とVCOとを接続している第2の電源ラインにPTCサーミスタが挿入されているため、周囲温度が上昇するとPTCサーミスタの抵抗値が高くなり、PTCサーミスタを挿入したことによる電圧降下が大きくなる。従って、VCOの電源端子に印加される電圧が低下し、消費電流が減少する。よって、VCOにおける温度上昇に伴う消費電流増加分が、上記VCOに印加される電圧の低下による電流低減分と相殺されて、PLLシンセサイザーの温度上昇時の消費電流の増大を抑制することができる。よって、温度上昇時のPLLシンセサイザーの消費電流をほぼ一定とすることが可能となる。
加えて、上記PTCサーミスタがPLL−ICとVCOの電源を結ぶ経路に挿入されているため、特許文献1に記載の先行技術と同様に、PLL−IC側からのノイズのVCOへの侵入を効果的に抑制することができる。
従って、本発明によれば、ノイズによる特性の劣化を抑制しつつ、消費電流が低減されたPLLシンセサイザーを提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の一実施形態に係るPLLシンセサイザーの回路図である。PLLシンセサイザー1は、一点鎖線Aで示す部分で囲まれた部分に相当し、具体的には1つの部品として構成されている。
PLLシンセサイザー1は、外部の電源回路2に接続された電源端子1Aを有する。電源端子1Aに、第1の電源ライン3を介してPLL−IC4が電気的に接続されている。また、PLLシンセサイザー1では、電源端子1Aに、第2の電源ライン5を介してVCO6が電気的に接続されている。より正確には第2の電源ライン5はVCO6と第1の電源ライン3との間に設けられている。そして、PLL−IC4と、VCO6との間に、ループフィルタ回路7が接続されている。
本実施形態の特徴は、第2の電源ライン5に、PTCサーミスタ8が挿入されていて、VCO6にはPTCサーミスタ8を介して電源が供給されていることにある。
PTCサーミスタ8は、正の抵抗温度特性を有する抵抗素子である。従って、温度が上昇すると、PTCサーミスタ8の電気抵抗が増大する。そのため、周囲温度が上昇すると、電源端子1AからVCO6に至る第2の電源ライン5における電圧降下量がPTCサーミスタ8の抵抗上昇により増大する。従って、VCO6の電源端子に印加される電圧が低下し、VCO6の消費電流が低くなる。
他方、前述したように、VCO6は、一般に、周囲温度が上昇すると消費電流が増大する特性を有する。従って、本実施形態では、VCO6の消費電流が周囲温度の上昇に伴って上昇する消費電流上昇分が、上記PTCサーミスタ8の抵抗の上昇による電圧降下の増大による電源電圧低下分と相殺され、VCO6における消費電流を効果的に低減することができる。
すなわち、図2に示すように、従来のPLLシンセサイザー101では、温度が上昇すると破線で示すように、消費電流が増大した。これに対して、PTCサーミスタ8を接続した本実施形態のPLLシンセサイザー1では、温度が上昇しても実線で示すように、消費電流の増大が抑制され、周囲温度が高くなった際の消費電流の値をほぼ一定とすることができる。
なお、図2の横軸の内、(1)の温度範囲は、常温(20℃付近)の温度範囲であり、この温度範囲では、PTCサーミスタ8の抵抗はほぼ一定である。他方、(2)の温度範囲は、常温付近よりも低い温度であり、より具体的には、PTCサーミスタ8の抵抗が温度の上昇に伴って若干低下する温度範囲である。(3)の温度範囲は、PTCサーミスタ8の抵抗が温度上昇に伴って徐々に上昇する温度範囲である。なお、(1)の温度範囲の上限は通常50℃程度であり、下限は10℃程度である。
上記のように、本実施形態のPLLシンセサイザー1では、PTCサーミスタ8の挿入により、温度上昇による消費電流の増大を効果的に抑制することができる。
また、PLLシンセサイザー1においても、PLL−IC4の一方入力端には、外部のTCXOから基準周波数信号が矢印Aで示すように入力され、この信号に起因するノイズが電源端子1A側に洩れることがある。しかしながら、PTCサーミスタ8が接続されているため、該ノイズのVCO6側への侵入を効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、PLLシンセサイザー1は、図1に示す抵抗R2、コンデンサC1,C2からなるループフィルタ7を有していたが、本発明において、ループフィルタ7の回路構成は図示の回路構成に限定されず、また、ループフィルタ7は、PLLシンセサイザー1の外部に構成されていてもよい。
1…PLLシンセサイザー
1A…電源端子
2…電源回路
3…第1の電源ライン
4…PLL−IC
5…第2の電源ライン
6…VCO
7…ループフィルタ回路
8…PTCサーミスタ
1A…電源端子
2…電源回路
3…第1の電源ライン
4…PLL−IC
5…第2の電源ライン
6…VCO
7…ループフィルタ回路
8…PTCサーミスタ
Claims (1)
- 電源端子と、該電源端子に第1の電源ラインにより電気的に接続されたPLL回路と、前記電源端子に少なくとも第2の電源ラインを介して電気的に接続された電圧制御発振器とを有するPLLシンセサイザーにおいて、
前記第2の電源ラインにPTCサーミスタが挿入されていることを特徴とする、PLLシンセサイザー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199605A JP2006025040A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | Pllシンセサイザー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199605A JP2006025040A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | Pllシンセサイザー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006025040A true JP2006025040A (ja) | 2006-01-26 |
Family
ID=35798024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004199605A Pending JP2006025040A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | Pllシンセサイザー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006025040A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102195643A (zh) * | 2010-03-09 | 2011-09-21 | 日本电波工业株式会社 | Pll装置 |
-
2004
- 2004-07-06 JP JP2004199605A patent/JP2006025040A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102195643A (zh) * | 2010-03-09 | 2011-09-21 | 日本电波工业株式会社 | Pll装置 |
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