JP2006023653A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 効率の良いフォーカスレンズの駆動制御を行うことのできる光学機器を提供する。
【解決手段】 第1の信号を出力する第1の焦点検出手段(9c)と、被写体像のコントラスト状態を示す第2の信号を生成する第2の焦点検出手段(50)と、第1の信号に基づいてフォーカスレンズの駆動範囲を決定し、駆動範囲でフォーカスレンズを所定量ずつ駆動するスキャン駆動を行って第2の信号に基づく合焦位置を求める制御手段(46)を有する。制御手段は、位置検出手段によるフォーカスレンズの検出位置が駆動範囲内である場合と駆動範囲外である場合とでフォーカスレンズの駆動制御シーケンスを変更する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、フォーカスレンズの駆動制御を行う光学機器に関するものである。
近年、被写体像を撮像光学系により半導体撮像素子、たとえば撮像素子イメージセンサ上に結像して電気信号に変換し、これにより得られた静止画データを記録媒体に記録する、いわゆる電子カメラが広く普及しつつある。この電子カメラのほとんどは、被写体に対して自動的にピント調節を行うオートフォーカス(AF:自動合焦)機能を有しており、このAF機能には、コントラストAFや山登りAFなどと称される方式が用いられることが多い。これは撮影画像を取り込む撮像素子の出力を用いて焦点検出を行うことができるためである。
一方、銀塩フィルムを用いた一眼レフタイプのカメラにおいては、コントラストAFの他に、位相差AF方式が広く用いられている。
また、位相差AF方式により焦点検出を行う光学系及び受光センサからなる焦点検出手段と、コントラストAF方式により焦点検出を行う光学系及び受光センサからなる焦点検出手段と、位相差AF方式での焦点検出とコントラストAF方式での焦点検出とを組み合わせて用いることにより、レンズを合焦位置まで駆動させるものがある(例えば、特許文献1参照)。すなわち、位相差AF方式の焦点検出により粗調を行うとともに、コントラストAF方式の焦点検出により微調を行うことで、レンズを合焦位置まで移動させている。
また、位相差検出方式の焦点検出によって得られた合焦位置までフォーカスレンズを移動させた後、この位置を含む前後の領域内でフォーカスレンズを移動させてコントラスト検出方式による焦点検出を行うことで合焦位置を検出するものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、位相差検出信号に基づいて撮影レンズを駆動させた後に、撮像画像(被写体像)のコントラストに応じたAF評価値に基づいて撮像レンズを合焦位置まで駆動するものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、複数の測距手段が複数の測距エリアを持ち、測距手段を他の測距手段に切り換えたときに前回の測距エリア情報を参考にして測距を行うものがある(例えば、特許文献4参照)。
特開平7−43605号公報(段落番号0007、図1等) 特開平9−181954号公報(段落番号0038、0039、図4、図9等) 特開2001−281530号公報(段落番号0058、0060、図5等) 特開平10−39196号公報(段落番号0036〜0048、図5等)
しかしながら、特許文献1や特許文献3では、位相差検出方式による焦点検出結果をコントラスト検出方式の焦点検出におけるレンズ駆動制御に反映させるといったことは行っていない。また、コントラスト検出方式の焦点検出を行う際のレンズ駆動の具体的なシーケンスには開示されていない。
特許文献2では、位相差検出方式の焦点検出によって得られた合焦位置までレンズを移動させた後、コントラスト検出方式の焦点検出を開始させる位置までレンズを移動させているため、焦点検出を行う際に時間的なロスが生じてしまう。また、同文献では、コントラスト検出方式の焦点検出を行う際のレンズ駆動範囲については何ら開示されていない。
また、特許文献4では、次の測距手段に参考にされるのは測距エリア情報であり、次の測距手段が測距シーケンスを変えるものではない。
本発明の光学機器は、フォーカスレンズを含む撮影光学系からの光束を分割して得られた複数の光学像を光電変換して得られた第1の信号を出力する第1の焦点検出手段と、撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた映像信号から被写体像のコントラスト状態を示す第2の信号を生成する第2の焦点検出手段と、第1の信号に基づいてフォーカスレンズの駆動範囲を決定し、駆動範囲でフォーカスレンズを所定量ずつ駆動するスキャン駆動を行って第2の信号に基づく合焦位置を求める制御手段と、フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段とを有し、制御手段は、位置検出手段によるフォーカスレンズの検出位置が駆動範囲内である場合と駆動範囲外である場合とでフォーカスレンズの駆動制御シーケンスを変更することを特徴とする。
本発明によれば、フォーカスレンズの検出位置が駆動範囲内にある場合と駆動範囲外にある場合とに応じたフォーカスレンズの適切な駆動制御を行うことができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1であるカメラシステムにおける主要な構成を示す図である。本実施例のカメラシステムは、カメラ本体(光学機器)100と、カメラ本体100に装着されるレンズ装置101とを有している。
1及び2は撮影レンズである。具体的には、撮影レンズ1は光軸L方向に移動して撮影光学系の焦点距離を変更可能なズームレンズであり、撮影レンズ2は光軸L方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズである。3は被写体の輝度に応じて、像面に入射する光量を調節する光量調節部材としての絞りである。ここで、撮影レンズ1、2および絞り3は、レンズ装置101内に設けられている。
22は位置検出ユニット(位置検出手段)であり、フォーカスレンズ2の位置を検出し、この検出結果をシステムコントローラ46に出力する。
5はミラーであり、カメラ本体100が非撮影状態にあるときには撮影光路内に配置され、非撮影状態にあるときには撮影光路から退避した位置にある。ミラー5はハーフミラー5aおよびサブミラー5bを有している。
ハーフミラー5aは、非撮影状態にあるとき、撮影レンズ1及びフォーカスレンズ2を通過した光束のうち一部の光束を透過させて像面側に向かわせるとともに、残りの光束を反射させてカメラ本体100内に設けられた不図示のファインダ光学系に導く。ハーフミラー5aに対して像面側に配置されたサブミラー5bは、非撮影状態にあるとき、ハーフミラー5aを透過した光束を反射させて、後述する焦点検出ユニット9に導く。
6、7はそれぞれ、ハーフミラー5で分割された光束のうち像面に向かう光束の光軸と、焦点検出ユニット9に向かう光束の光軸である。8は、撮影レンズ1、2によって形成された被写体像(光学像)を光電変換する撮像素子(例えば、CCDやCMOSセンサ)である。
10はシャッタ(フォーカルプレンシャッタ)であり、先幕および後幕を開閉動作させることで、撮像素子8に入射する光量を時間的に制限する。ここで、撮像素子8からデータを読み出すときには、シャッタ10が閉じ状態となる。
9は焦点検出ユニットであり、ミラー5bで反射した光束(AF光束)を受光して位相差検出方式によって撮影光学系(撮影レンズ1、2を含む)の焦点状態を検出する。ここで、9aはAFミラー(高反射率のミラー)であり、ミラー5bからのAF光束を反射させて後述するAFセンサに導く。9bはAF光束の瞳を分割するためのセパレータレンズである。9cはAFセンサであり、セパレータレンズ9bで分割されたAF光束を受光して、位相差検出方式により焦点調節状態(デフォーカス量)を検出する。
図5は、本実施例のカメラシステムの構成を示すブロック図である。ここで、図1で説明した部材と同じ部材については同一符号を付している。
システムコントローラ46は、撮像回路30を介して撮像素子8の駆動を制御する。撮像素子8から読み出された信号は、A/D変換器31でデジタル信号に変換されるとともに、画像処理回路32で所定の画像処理(色処理等)が施される。そして、画像処理回路32で生成された画像信号は、バッファメモリ33に一旦格納される。
ここで、画像データを保存する場合、バッファメモリ33で格納されたデータは、圧縮伸長回路34においてJPEG方式等により圧縮処理された後、ディスクドライブ35を介して記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク)36に記録される。
なお、記録媒体36に記録された画像データは、圧縮伸長回路34で伸長処理されてバッファメモリ33に格納された後に、VRAM(ビデオRAM)42を経て、表示制御回路43により表示ユニット(EVF、Electronic View Finder)44で撮影画像として表示される。
AFセンサ9cの出力信号は、システムコントローラ46内のAF制御部45に入力され、位相差方式によるAF制御に用いられる。また、システムコントローラ46内のAF制御部45は、撮像素子8からの出力に基づいて、コントラスト方式によるAF制御を行う。
システムコントローラ46はカメラシステム内での制御を行い、電源スイッチ49、レリーズスイッチ41およびズームスイッチ48からの指示を受けて、これらの指示に応じた動作を行う。
レリーズスイッチ41は、撮影準備動作(測光動作や焦点調節動作等)の開始を指示するスイッチSW1と、撮影動作(撮像素子8から読み出された信号の記録媒体36への記録等)の開始を指示するスイッチSW2とを有している。ズームスイッチ47は、撮影光学系の焦点距離の切り換えを指示するスイッチである。
システムコントローラ46は、AF制御部45でのAF制御に応じて、フォーカス駆動回路19を介してフォーカスモータ21の駆動制御を行うことによって、フォーカスレンズ2を駆動する。
また、システムコントローラ46は、ズームスイッチ48からの指示を受けると、ズーム駆動回路39を介してズームモータ40の駆動制御を行うことによって、ズームレンズ1を駆動する。ここで、システムコントローラ46は、焦点距離検出回路47を介してズームレンズ1の位置(撮影光学系の焦点距離)を検出している。
なお、カメラ本体100およびレンズ装置101のそれぞれにコントローラが設けられている場合には、システムコントローラ46の動作のうち一部の動作をカメラ本体100内のコントローラによって行い、他の動作をレンズ装置101内のコントローラによって行うことができる。
図2は、位相差検出方式による焦点検出の原理を説明するための図である。ここで、セパレータレンズ9bによって分割されたAF光束は、AFセンサ9c上に設けられた光電変換素子列9d1、9d2で受光される。
図2(A)は、撮影光学系が合焦状態にあるときのフォーカスレンズ2の位置と、AFセンサ9cの出力とを示している。このとき、セパレータレンズ9bで分割された2つの光束は、光電変換素子列9d1、9d2の中央部に結像している。
一方、フォーカスレンズ2が図2(A)に示す合焦位置よりも図中右側又は左側に移動すると、図2(B)、(C)に示すように、光電変換素子列9d1、9d2上での結像位置が光電変換素子列9d1、9d2の端側に移動する。すなわち、図2(B)に示す状態(前ピンの状態)では、2つの光束の結像位置が互いに近づく方向に変位する。また、図2(C)に示す状態(後ピンの状態)では、2つの光束の結像位置が互いに離れる方向に変位する。
このため、結像位置のズレ量とズレ方向を検知、演算すれば、フォーカスレンズ2を合焦位置まで駆動させるための信号を特定できる。
図3は、位相差検出方式による焦点検出動作を行う構成を示したブロック図である。
AFセンサ9cの出力信号のレベルが所定値に達するか、もしくはシステムコントローラ46内の蓄積時間計測部18で決められた所定時間(Tmax)が経過するまで光電変換素子列9d1、9d2での電荷蓄積を行い、電荷蓄積が終了すると、AFセンサ9cの出力信号は、信号処理回路15で量子化された後、システムコントローラ46に入力される。
システムコントローラ46内のデフォーカス量演算部16は、信号処理回路15で量子化された量子情報を用いてずれ量算出の演算を行い、この演算結果をデフォーカス量Dfとして正規化する。
ここで、合焦状態が維持されているか否か、すなわち被写体が移動しているか否かを判別するには、所定時間の間隔をおいて位相差検出方式による焦点検出を繰り返し行うことで判別することができる。
一方、コントラスト検出方式による焦点検出では、システムコントローラ46内のAF評価信号生成部50が、撮像素子8の出力信号から高周波成分を抽出し、AF評価値を生成することによって行われる。そして、AF評価値のピークが最大となるようにフォーカスレンズ2を移動させることにより合焦が得られる。コントラスト検出方式による焦点検出では、撮影画像を取り込むための撮像素子8をセンサとして用いているため、位相差検出方式による焦点検出に比べて、きわめて高精度に焦点検出を行うことが可能である。なお、AF評価信号生成部50は、システムコントローラ46外に設けてもよい。
図4に、撮像素子における撮像領域の概略図を示す。本実施例では、読み出し動作の高速化を図るために、撮像領域のうち特定の領域25では通常の速さで読み出し動作を行うようにし、他の領域26、27では特定の領域での読み出し速度よりも速い速度で読み出し動作を行うようにしている。システムコントローラ46は、上述した動作を行わせるように、撮像回路30を介して撮像素子8の駆動を制御する。上述したように他の領域26、27での読み出し速度を高速化させることで、部分読み出し動作を高速化させることができる。
図6は、本実施例のカメラシステムにおける撮影動作を示すフローチャートである。電源スイッチ49をオン状態にするとカメラシステムが起動し(S1)、システムコントローラ46は、各種スイッチの検出を行う(S2)。
そして、レリーズスイッチ41のSW1がオン状態であるか否かを判別し(S3)、SW1がオン状態でなければステップS2に戻る。また、SW1がオン状態である場合には、撮像素子8を用いて測光(S4)を行う。すなわち、被写体光を撮像素子8に到達させ、撮像素子8の出力に基づいて被写体輝度の測定を行う。
そして、システムコントローラ46は、ステップS4での測光結果に基づいて絞り値を決定し、この絞り値となるように絞り3の駆動制御を行う(S5)次に、焦点距離検出回路47の出力に基づいて、撮影光学系の焦点距離の検出を行う(S6)。
そして、位相差AFルーチンに進み、位相差検出方式による焦点検出を行う(S7)。この位相差AFルーチンに関しては図7を用いて後述する。
次に、システムコントローラ46は、位相差AFルーチン(S7)での検出結果(デフォーカス量)に基づいて、撮影光学系を合焦状態とさせるためのフォーカスレンズ2の移動停止位置を算出する(S8)。この移動停止位置は、位相差検出方式による焦点検出によって得られるフォーカスレンズ2の合焦位置(第2の合焦位置、以下、位相差合焦位置と称す)であり、この位相差合焦位置に関する情報は、システムコントローラ46内のメモリ等に記憶される。
そして、スキャン範囲設定ルーチン(S9)に進む。ここで、スキャン範囲設定ルーチンでは、後述するようにステップS5で設定された絞り値およびステップS6で検出された焦点距離とに基づいて、コントラスト検出方式による焦点調節(以下、TV−AFと称す)を行う際のスキャン範囲(フォーカスレンズの駆動範囲)を設定する。スキャン範囲設定ルーチンの詳細に関しては図8を用いて後述する。
スキャン範囲設定ルーチン(S9)が終了した後は、フォーカスレンズ2の移動方向を設定する(S10)。具体的には、フォーカスモータ21の回転方向Mrを、フォーカスレンズ2の移動方向に対応した回転方向Roに設定する(S10)。
次に、位置検出ユニット22で検出されたフォーカスレンズ2の現在位置がステップS9(スキャン範囲設定ルーチン)で設定されたTv−AFでのスキャン範囲内にあるか否かの判別を行う(S11)。フォーカスレンズ2の現在位置がスキャン範囲内にある場合には、ステップS9で設定されたスキャン範囲の一端に相当する位置までフォーカスレンズ2を移動させる(S12)。
次に、第1のTV−AFルーチンに進む(S13)。この第1のTV−AFルーチンについては図9を用いて後述する。
一方、フォーカスレンズ2の現在位置がスキャン範囲内に無い場合(S11)には、フォーカスレンズ2を駆動して、スキャン範囲に近づく方向へ移動させる(S15)。そして、フォーカスレンズ2の現在位置がスキャン範囲内にあるか否かの判別を行う(S16)。
ここで、フォーカスレンズ2の現在位置がスキャン範囲外であれば(S16)、引き続きフォーカスレンズ2を駆動してスキャン範囲に近づける(S15)。一方、フォーカスレンズ2の現在位置がスキャン範囲内にある場合には、この位置からTV−AF動作を行うために第2のTV−AFルーチンに進む(S17)。この第2のTV−AFルーチンについては図10を用いて後述する。
次に、システムコントローラ46(AF制御部45)は、第1のTV−AFルーチン(S13)及び第2のTV−AFルーチン(S17)での処理を完了した後に、撮影光学系が合焦状態にあるか否かの判別を行う(S14)。ここで、合焦状態でなければステップS2に戻り、上述した動作を繰り返す。一方、撮影光学系が合焦状態にあれば、合焦表示を行う(S18)。具体的には、表示ユニット44やファインダ視野内に、撮影光学系が合焦状態にあることを示す情報を表示する。
次に、レリーズスイッチ41のSW2がオン状態であるか否かの判別を行い、SW2がオフ状態の場合にはステップS2に戻り、上述した動作を繰り返す(S19)。一方、SW2がオン状態の場合(S19)には、露光制御を行う(S20)。具体的には、シャッタ10を開閉動作させることによって、撮像素子8への露光を行い、撮像素子8から読み出された信号に対して所定の処理(A/D変換器31、画像処理回路32および圧縮伸長回路34での処理)を行った後に、記録媒体36に記録する。そして、撮影動作を終了する。
図7は、本実施例における位相差AFルーチンを示すフローチャートである。位相差検出方式による焦点検出が開始されると、AFセンサ9c(光電変換素子列9d1、9d2)での電荷蓄積を開始し(S21)、図3を用いて説明したように所定時間の経過を待って蓄積動作を終了する(S22)。そして、システムコントローラ46内のデフォーカス量演算部16(図3参照)は、AFセンサ9cの出力に基づいて、デフォーカス量(Df)を演算する(S23)。システムコントローラ46は、上記デフォーカス量に基づいて、フォーカスレンズ2の位相差合焦位置を算出する(図6のS8)。
図8は、本実施例におけるスキャン範囲設定ルーチンを示す図である。ここで、スキャン範囲設定ルーチンでは、図6のステップS5で決定された絞り値及びステップS6で検出された焦点距離情報に基づいて、スキャン範囲を設定する。
まず、スキャン範囲設定ルーチンがスタートすると、図6のステップS6で得られた焦点距離Lが所定の焦点距離L0よりも小さいか否かを判別する(S26)。焦点距離Lが所定の焦点距離L0よりも小さい場合(S26)には、焦点距離から算出されるTV−AFのスキャン範囲WLを移動刻み間隔Bのn1倍に設定する(S27)。また、焦点距離Lが所定の焦点距離L0よりも大きい場合(S26)には、スキャン範囲WLを移動刻み間隔Bのn2倍に設定する(S28)。
ここで、移動刻み間隔Bは、フォーカスレンズ2の最小駆動量であり、例えば、フォーカスモータ21としてステッピングモータを用いたときの1ステップ分に相当する駆動量である。また、n1とn2は互いに異なる数値であって、n1>n2の関係を満たす数値である。
焦点距離Lが所定の焦点距離L0よりも長い場合には、所定の焦点距離L0よりも短い場合に比べて被写界深度が浅くなるため、TV−AFでのスキャン範囲を狭くしても焦点検出を行うことが可能である。そこで、本実施例では、上述したように撮影光学系の焦点距離に応じてスキャン範囲を変更することで、焦点距離に応じた効率の良いTV−AF動作を行うことができる。すなわち、焦点距離Lが所定の焦点距離L0よりも長い場合におけるスキャン範囲を、焦点距離Lが所定の焦点距離L0よりも短い場合におけるスキャン範囲よりも狭くすることで、無駄なレンズ駆動を省略して効率の良いTV−AF動作を行うことが可能となる。そして、TV−AF動作に要する時間を短縮することが可能となる。
次に、図6のステップS5で決定した絞り値Aが所定の絞り値A0よりも小さいか否かの判別を行う(S29)。ここで、絞り値Aが絞り値A0よりも小さい場合には、絞り値から算出されるTV−AFのスキャン範囲WAを移動刻み間隔Bのn3倍に設定する(S30)。一方、絞り値Aが絞り値A0よりも大きい場合には、絞り値から算出されるTV−AFのスキャン範囲WAを移動刻み間隔Bのn4倍に設定する(S31)。
ここで、n3とn4は互いに異なる数値であって、n3<n4を満たす数値である。
絞り値Aが所定の絞り値A0よりも小さい(絞り口径が大きい)場合には、所定の絞り値A0よりも大きい場合に比べて被写界深度が浅くなるため、TV−AFでのスキャン範囲を狭くしても焦点検出を行うことが可能である。そこで、本実施例では、上述したように絞り値Aに応じてスキャン範囲を変更することで、絞り値に応じた効率の良いTV−AF動作を行うことができる。すなわち、絞り値Aが所定の絞り値A0よりも小さい場合におけるスキャン範囲を、絞り値Aが所定の絞り値A0よりも小さい場合におけるスキャン範囲よりも狭くすることで、無駄なレンズ駆動を省略して効率の良いTV−AF動作を行うことができる。そして、TV−AF動作に要する時間を短縮することが可能となる。
次に、ステップS27又はステップS28で決定したスキャン範囲WLと、ステップS30又はステップS31で決定したスキャン範囲WAとを比較する(S32)。ここで、WL>WAの場合(S32)には、TV−AFでの最終的なスキャン範囲Wをスキャン範囲WLとする(S33)。また、WL≦WAの場合(S32)には、TV−AFでの最終的なスキャン範囲Wをスキャン範囲WAとする(S34)。
そして、ステップS33又はステップS34で設定されたスキャン範囲Wに基づいて、フォーカスレンズ2の移動すべき絶対位置を算出し(S35)、メインフローチャート(図6のステップS10)に戻る(S36)。
図9は、第1のTV−AFルーチンのフローチャートを示している。第1のTV−AFルーチンがスタートすると、まず露光準備のためとTV−AFを行うために、撮像素子8を用いた測光を行う(S40)。次に、フォーカスモータ21の回転方向を設定する(S41)。具体的には、図6のステップS12におけるレンズ駆動方向とは反対方向にフォーカスレンズ2を移動させることができるように、フォーカスモータ21の回転方向を回転方向R0に設定する(S41)。
ステップS41で設定された回転方向でフォーカスレンズ2を駆動し、フォーカスレンズ2を上述した移動刻み間隔Bの分だけ移動させる(S42)。そして、フォーカスレンズ2がスキャン範囲の一端に相当する位置にあるか否かを判別し(S43)、上記一端に相当する位置に無ければフォーカスレンズ2の駆動を停止させるとともに、フォーカスモータ21の回転方向を回転方向R0に設定する(S44)。
次に、撮像素子8への露光条件を設定し(S45)、撮像素子8への露光および電荷蓄積を行う(S46)。そして、蓄積された電荷を撮像素子8から読み出して(S47)、AF評価信号生成部50においてAF評価信号を生成する(S48)。
次に、フォーカスレンズ2を移動刻み間隔Bの分だけさらに移動させる(S49)。そして、フォーカスレンズ2がスキャン範囲の他端に相当する位置に移動するまで、ステップS45〜ステップS50までの動作を繰り返し行う。
フォーカスレンズ2がスキャン範囲の他端に相当する位置まで移動したときには、フォーカスレンズ2がスキャン範囲の一端側に移動するようにフォーカスモータ21の回転方向を設定する(S51)。そして、フォーカスモータ21の駆動用によって、フォーカスレンズ2をスキャン範囲の他端側から一端側に向けて移動させて、AF評価値が最大値を示す位置まで移動させる(S52)。
上述した動作を、図12を用いて具体的に説明する。図12は、図6のステップS12での処理および第1のTV−AFルーチンによるフォーカスレンズの駆動を説明するための図である。図12の横方向は、フォーカスレンズ2の位置を示している。
aで示す位置は、図6のステップS7での位相差検出方式による焦点検出を行う前のフォーカスレンズ2の現在位置を示している。まず、フォーカスレンズ2がaの位置にある状態において、ステップS7で位相差AFルーチン(図7)へ進むと、フォーカスレンズ2の位相差合焦位置を特定し、この位置に関するデータをシステムコントローラ46内のメモリに記憶する。
ここで、図7のステップS23で得られたデフォーカス量に基づいて決定される位相差合焦位置が、図12のbで示す位置であったとする。
フォーカスレンズ2の位相差合焦位置bが分かると、図6のステップS9(TV−AFのスキャン範囲設定ルーチン)で決定されたスキャン範囲Wから、フォーカスレンズ2を移動させる位置範囲が分かる。スキャン範囲Wの両端に相当する位置は、図12に示すように、スキャン範囲Wの中心を位相差合焦位置bとすることで決定される。すなわち、位相差合焦位置bからスキャン範囲Wの一端に相当する位置cまでの距離(距離A)と、位相差合焦位置bからスキャン範囲Wの他端に相当する位置dまでの距離(距離A)とが等しくなる。そして、第1のTV−AF動作では、上述したように決定された位置範囲の中でフォーカスレンズ2を駆動させる。
図12に示すように、フォーカスレンズ2の現在位置aと位相差合焦位置bとスキャン範囲Wとに基づいて、現在位置aがスキャン範囲W内にあると判断した場合(図6のS11)には、位置cまでフォーカスレンズ2を移動させる(図6S12)。この動作をIV示す。
次に、フォーカスモータ21を逆回転させて(図9のS41)、フォーカスレンズ2に対して矢印Vで示す動作を行わせる(S42)。すなわち、位置cから位置dまでフォーカスレンズ2を移動させる。矢印Vで示す動作では、ステップS45〜S49の処理を黒丸の数だけ繰り返す。ここで、互いに隣り合う黒丸の位置の間隔は、上述した移動刻み間隔Bを示している。
次に、複数の黒丸の位置で得られたAF評価値に基づいて、スキャン範囲Wの中で最もAF評価値が高かった位置eを算出し、フォーカスモータ21を逆転させることで(S51)、フォーカスレンズ2を位置eまで移動させる(S52)。この動作を、図12の矢印VIで示す。ここで、位置eがTV−AF動作によって得られた合焦位置(第1の合焦位置、以下、コントラスト合焦位置と称す)を示す。なお、コントラスト合焦位置は、位相差合焦位置と一致しない場合もある。
ここで、AF評価値の演算は、上述したようにフォーカスレンズ2が黒丸の位置にあるときに行われるが、各位置で得られたAF評価値に基づいて2つの位置間でのAF評価値も演算される。これにより、スキャン範囲Wの全領域におけるAF評価値が得られることになる。
一方、フォーカスレンズ2の現在位置aが位相差合焦位置bと位置dとの間にある場合には、まず、フォーカスレンズ2を位置dまで移動させる。そして、スキャン範囲W内において、黒丸の位置でフォーカスレンズ2を停止させてAF評価値を取得する。フォーカスレンズ2を位置cまで移動させると、フォーカスモータ21を逆回転させることによって、AF評価値が最も高い値を示す位置(コントラスト合焦位置)まで移動させる。
次に、図10の第2のTV−AFルーチンのフローチャートについて、図11とともに説明を行う。ここで、図11は、図6のステップS15からステップS17までの動作を説明するための図である。図11の横方向はフォーカスレンズ2の位置を示している。
図11のa1で示す位置は、図6のステップS7の処理(位相差AFルーチン)を行う前のフォーカスレンズ2の現在位置を示している。ここで、現在位置a1は、スキャン範囲W外に位置している。
フォーカスレンズ2が位置a1にある状態において、ステップS7の位相差AFルーチン(図7)へ進むと、位相差検出方式による焦点検出によって撮影光学系におけるデフォーカス量が演算される。
次に、図6のステップS8では、フォーカスレンズ2の現在位置aおよび上記デフォーカス量に基づいて、フォーカスレンズ2の位相差合焦位置b1(図11参照)が特定される。
フォーカスレンズ2の位相差合焦位置b1が分かると、上述したように図6のステップS9(TV−AFのスキャン範囲設定ルーチン)で決定されたスキャン範囲Wから、フォーカスレンズ2を移動させる位置範囲が分かる。スキャン範囲Wの両端に相当する位置は、図11に示すように、スキャン範囲Wの中心を位相差合焦位置b1とすることで決定される。
図11に示すように、フォーカスレンズ2の現在位置a1と位相差合焦位置b1とスキャン範囲Wとに基づいて、現在位置a1がスキャン範囲W外に位置していると判断すると(図6のS11)、図6のステップS15の処理によって、フォーカスレンズ2をスキャン範囲Wの一端に相当する位置c1まで移動させる。この動作を図11の矢印Iで示す。
次に、図6のステップS16において、フォーカスレンズ2の位置がスキャン範囲W内に入ったか否かの判別を行う。ここで、スキャン範囲W内に入ったと判別したときには、フォーカスレンズ2が位置c1まで移動したことになる。そして、ステップS17の第2のTV−AFルーチンへ進む。
第2のTV−AFルーチン(図10)では、測光(S60、図9のS40に対応)後、ステップS15でのレンズ駆動方向と同じ方向でフォーカスレンズ2を駆動させるようにフォーカスモータ21の回転方向を設定する(S41)。そして、フォーカスレンズ2に対して図10のIIに示す動作を行わせる。
すなわち、フォーカスレンズ2を黒丸で示す位置に停止させて、撮像素子8への露光を行い、撮像素子8の出力に基づいてAF評価値の演算を行う(S62〜S65)。そして、この動作を繰り返しながら、フォーカスレンズ2を位置c1から位置d1まで移動させる。
ここで、互いに隣り合う黒丸の位置の間隔は、上述した移動刻み間隔Bを示している。
次に、上述したように複数の黒丸の位置でのAF評価値に基づいて、スキャン範囲内で最もAF評価値が高かった位置e1を算出するとともに、フォーカスモータ21を逆回転させるように設定を行う(S68)。ここで、位置e1は、TV−AF動作によって得られたフォーカスレンズ2の合焦位置(コントラスト合焦位置)を示す。
そして、フォーカスモータ21を駆動することによって、フォーカスレンズ2を位置d1から位置e1まで移動させる。この動作を、図11の矢印IIIで示す。これにより、撮影光学系は合焦状態となる。なお、ステップS62からステップS69までの各処理は、図9のステップS45からステップS52までの各処理に対応している。
一方、図6のステップS7の処理を行う前のフォーカスレンズ2の現在位置a1が、位置d1に対して図11中右側にある場合には、まず、フォーカスレンズ2を位置d1まで移動させる。そして、スキャン範囲W内の黒丸の位置でAF評価値を取得しながら、フォーカスレンズ2を位置d1から位置c1まで移動させる。次に、位置c1にあるフォーカスレンズ2を、AF評価値が最も高い位置まで移動させる。これにより、撮影光学系は合焦状態となる。
本実施例によれば、位相差検出方式による焦点検出によって位相差合焦位置を特定しておき、この位相差合焦位置を含むスキャン範囲内でTV−AFによる焦点検出を行うため、効率の良い焦点検出を行うことができる。これにより、従来のように位相差検出方式による焦点検出に基づいてレンズ駆動を行うとともに、コントラスト検出方式による焦点検出のためのレンズ駆動を行う場合に比べて、焦点検出に要する時間(合焦状態に至るまでの時間)を短縮することができる。すなわち、本実施例では、従来のようにフォーカスレンズを位相差合焦位置まで移動させた後に、スキャン範囲の一端まで移動させるのではなく、位相差合焦位置を含むスキャン範囲の端まで移動させておき、その後にスキャン範囲内でTV−AF動作を行うため、レンズの駆動量を少なくでき、焦点検出に要する時間を短縮できる。
次に、本発明の実施例2であるカメラシステムについての説明を行う。本実施例のカメラシステムの構成は、実施例1のカメラシステムの構成と同様であるため説明を省略する。また、以下の説明では、実施例1と異なる部分についてのみ説明する。
図13は、本実施例におけるスキャン範囲設定ルーチンを示す図(実施例1の図8に対応する図)である。
ここで、図13のスキャン範囲設定ルーチンの前に行われた図6の位相差AFルーチン(S7)での結果(AFセンサ9cの出力)を用いることで、被写体のコントラストが第1の所定値よりも高いか否かを判別できる。このコントラストが高いか否かの判別は、図2に示すようにAFセンサ9cの出力波形の高さhに基づいて判別することができる。つまり、出力波形の高さhが第2の所定値(第1の所定値に対応した値)よりも高ければコントラストが第1の所定値よりも高くなり、高さhが第2の所定値よりも低ければコントラストが第1の所定値よりも低くなることになる。
図13において、システムコントローラ46は、位相差AFルーチンでのAFセンサ9cの出力に基づいて、被写体のコントラストhが第1の所定値h0よりも高いか否かを判別する(S80)。
ここで、コントラストhが第1の所定値h0よりも高い場合には、スキャン範囲WCを移動刻み間隔Bのn5倍の範囲に設定する(S81)。また、コントラストhが第1の所定値h0よりも低い場合には、スキャン範囲WCを移動刻み間隔Bのn6倍の範囲に設定する(S82)。ここで、n5とn6は互いに異なる数値であって、n5<n6を満たす数値である。
そして、最終的なスキャン範囲Wを、ステップS81又はステップS82で決定したスキャン範囲WCに設定して(S83)、図6のステップS10に進む。
本実施例では、上述したように、被写体のコントラストが第1の所定値に対して高い場合と低い場合とで、スキャン範囲WCを変更している。すなわち、コントラストが高い場合には、コントラストが低い場合に比べてスキャン範囲を狭くしている。ここで、コントラストが高い場合には、スキャン範囲が狭くてもTV−AFによる焦点検出を行うことが可能である。そして、スキャン範囲を狭くした分だけ、TV−AFでのフォーカスレンズ2の総駆動量も小さくなり、素速いAF動作を行うことができる。
次に、本発明の実施例3であるカメラシステムについて、図14及び図15を用いて説明する。ここで、図14は、本実施例における第1のTV−AFルーチンのフローチャート(実施例1の図9に対応するフローチャート)を示し、図15は、本実施例における第2のTV−AFルーチンのフローチャート(実施例1の図10に対応するフローチャート)を示している。なお、本実施例のカメラシステムの構成は、実施例1のカメラシステムの構成と同じであり、以下で説明する動作以外の動作は実施例1で説明した動作と同様である。
図14及び図15に示すフローチャートは、図9及び図10に示すフローチャートの一部を変更したものである。具体的には、図14では、図9のステップS49とステップS50との間に、ステップS54〜ステップS56を追加している。また、図15では、図10のステップS66とステップS67との間に、ステップS71〜ステップS73を追加している。なお、図14および図15において、図9および図10で説明した処理と同じ処理については同一符号を付している。
図14のステップS45〜S50は、TV−AFによるスキャン動作を示しているが、本実施例では、上記スキャン動作の最中に位相差検出方式に基づいて再度合焦状態を確認するようにしている。
TV−AFのスキャン動作において、フォーカスレンズ2をスキャン範囲内の所定位置(図12の黒丸で示す位置)に停止させたときに(S49)、フォーカスレンズ2が位相差合焦位置まで移動したか否かを判別する(S54)。ここで、位相差合焦位置の情報は、図6のステップS8で予め記憶されているため、この合焦位置情報を用いることで、フォーカスレンズ2が合焦位置まで移動したか否かを判別することができる。
ステップS54において、フォーカスレンズ2が位相差合焦位置を通過していなければ、スキャン範囲内にフォーカスレンズ2が位置しているか否かの判別を行う(S50)。
一方、ステップS54において、フォーカスレンズ2が位相差合焦位置を通り過ぎている場合には、再度位相差AFルーチン(図7)へ進む(S55)。そして、位相差検出方式による焦点検出の結果(デフォーカス量)に基づいて、先に設定されたスキャン範囲内に位相差合焦位置があるか否かの判別を行う(S56)。
ここで、位相差合焦位置がスキャン範囲内にある場合にはステップS50に進む。一方、位相差合焦位置がスキャン範囲外である場合には、被写体が大きく移動したことになり、スキャン範囲内でTV−AF動作を行っても被写体にピントを合わせることができないため、図6のステップS8へ戻る。
また、図15のステップS62〜S67は、TV−AFによるスキャン動作を示しているが、上記スキャン動作の最中に位相差検出方式に基づいて再度合焦状態を確認するようにしている。
TV−AFのスキャン動作において、フォーカスレンズ2をスキャン範囲内の所定位置(図11の黒丸で示す位置)に停止させたときに(S66)、フォーカスレンズ2が位相差合焦位置まで移動したか否かを判別する(S71)。
ここで、フォーカスレンズ2が位相差合焦位置を通過していなければ、スキャン範囲内にフォーカスレンズ2が位置しているか否かの判別を行う(S67)。一方、フォーカスレンズ2が位相差合焦位置を通過していれば(S71)、再度位相差AFルーチン(図7)へ進む(S72)。そして、位相差検出方式による焦点検出の結果(デフォーカス量)に基づいて、先に設定されたスキャン範囲内に位相差合焦位置があるか否かの判別を行う(S73)。
ここで、位相差合焦位置がスキャン範囲内にある場合にはステップS67へ進む。一方、位相差合焦位置がスキャン範囲外である場合には、被写体が大きく移動したことになり、スキャン範囲内でTV−AF動作をおこなっても被写体にピントを合わせることができないため、図6のステップS8へ戻る。
本実施例では、上述したようにTV−AF動作中に再度位相差検出方式による焦点検出を行うようにしている。これにより、被写体が元の位置から動いてしまうこと等によって、TV−AF動作中に位相差合焦位置がスキャン範囲外となった場合には、TV−AF動作を中止することで、無駄なAF動作の時間を省略することができる。そして、再びスキャン範囲を設定してTV−AF動作を行うため、被写体に移動に応じた効率の良いAF動作を行うことができる。
本発明の実施例1であるカメラシステムの構成図。 位相差検出方式による焦点検出の原理説明図。 位相差検出方式による焦点検出を行う部分の構成を示すブロック図。 撮像素子における撮像領域の概略図。 実施例1のカメラシステムの構成を示すブロック図。 実施例1のカメラシステムにおける撮影動作を示すフローチャート。 実施例1における位相差AFルーチンを示すフローチャート。 実施例1におけるスキャン範囲設定ルーチンを示すフローチャート。 実施例1における第1のTV−AFルーチンを示すフローチャート。 実施例1における第2のTV−AFルーチンを示すフローチャート。 第2のTV−AF動作によるフォーカスレンズの駆動を説明するための図。 第1のTV−AF動作によるフォーカスレンズの駆動を説明するための図。 実施例2におけるスキャン範囲設定ルーチンを示すフローチャート。 実施例3における第1のTV−AFルーチンを示すフローチャート。 実施例3における第2のTV−AFルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
2:フォーカスレンズ
8:撮像素子
9:焦点検出ユニット
22:位置検出ユニット
46:システムコントローラ
50:AF評価信号生成部

Claims (6)

  1. フォーカスレンズを含む撮影光学系からの光束を分割して得られた複数の光学像を光電変換して得られた第1の信号を出力する第1の焦点検出手段と、
    前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた映像信号から該被写体像のコントラスト状態を示す第2の信号を生成する第2の焦点検出手段と、
    前記第1の信号に基づいて前記フォーカスレンズの駆動範囲を決定し、該駆動範囲で前記フォーカスレンズを所定量ずつ駆動するスキャン駆動を行って前記第2の信号に基づく合焦位置を求める制御手段と、
    前記フォーカスレンズの位置を検出する位置検出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記位置検出手段による前記フォーカスレンズの検出位置が前記駆動範囲内である場合と前記駆動範囲外である場合とで前記フォーカスレンズの駆動制御シーケンスを変更することを特徴とする光学機器。
  2. 前記制御手段は、前記検出位置が前記駆動範囲内である場合は、前記フォーカスレンズを前記駆動範囲内における所定位置に駆動した後、駆動方向を反転させて前記スキャン駆動を行い、前記検出位置が前記駆動範囲外である場合は、前記フォーカスレンズを前記所定位置に駆動した後、駆動方向を反転せずに前記スキャン駆動を行うことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. フォーカスレンズを含む撮影光学系からの光束を分割して得られた複数の光学像を光電変換して得られた第1の信号を出力する第1の焦点検出手段と、
    前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた映像信号から該光学像のコントラスト状態を示す第2の信号を生成する第2の焦点検出手段と、
    前記フォーカスレンズを所定量ずつ駆動するスキャン駆動を行って前記第2の信号に基づく合焦位置を求める制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記第1の信号の出力レベルに応じて前記スキャン駆動を行う駆動範囲を変更することを特徴とする光学機器。
  4. 前記制御手段は、前記第1の信号の出力レベルが所定値よりも高いときは、低いときよりも前記駆動範囲を狭くすることを特徴とする請求項3に記載の光学機器。
  5. フォーカスレンズを含む撮影光学系からの光束を分割して得られた複数の光学像を光電変換して得られた第1の信号を出力する第1の焦点検出手段と、
    前記撮影光学系により形成された光学像を光電変換して得られた映像信号から該光学像のコントラスト状態を示す第2の信号を生成する第2の焦点検出手段と、
    前記第1の信号に基づいて前記フォーカスレンズの駆動範囲を決定し、該駆動範囲で前記フォーカスレンズを所定量ずつ駆動するスキャン駆動を行って前記第2の信号に基づく第1の合焦位置を求める制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記スキャン駆動中に前記第1の信号に基づいて第2の合焦位置を求め、該第2の合焦位置が前記駆動範囲内か否かを判定することを特徴とする光学機器。
  6. 前記制御手段は、前記第2の合焦位置が前記駆動範囲外であると判定したときは、前記スキャン駆動を中止することを特徴とする請求項5に記載の光学機器。


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