JP2003270521A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003270521A
JP2003270521A JP2002072011A JP2002072011A JP2003270521A JP 2003270521 A JP2003270521 A JP 2003270521A JP 2002072011 A JP2002072011 A JP 2002072011A JP 2002072011 A JP2002072011 A JP 2002072011A JP 2003270521 A JP2003270521 A JP 2003270521A
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JP
Japan
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lens
lens position
camera
focusing
unit
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JP2002072011A
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English (en)
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Akihiko Ito
彰彦 伊藤
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構成でありながら、より迅速に合焦動作
を行うことができるカメラを提供する。 【解決手段】EEPROM20に記憶されたレンズ位置
に関する情報に基づいてヒストグラムを作成し、統計処
理によって、次の撮影におけるレンズ位置に近いと推定
される近接範囲Rを推定すれば、そこにレンズユニット
1のフォーカシングレンズを移動させるだけで合焦を達
成できる可能性が高まる。又、デジタルスチルカメラ1
00が、フォーカシングレンズを移動させながら取り込
んだ画像に基づいて、合焦位置を探索する機能を備えて
いれば、たとえば近接範囲R内を探索すれば、予め定め
られた初期位置から探索するよりも、より迅速に合焦動
作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関し、特
にオートフォーカス動作を迅速に行えるカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】被写体に対してレンズの合焦動作を行え
るオートフォーカス機能を備えたカメラが知られてい
る。ここで、オートフォーカスには、被写体に対して赤
外光等を照射して、被写体から反射した赤外光等を受光
し、その入射角度を距離に換算してあるいは位相差を検
出して距離を測定する、いわゆるアクティブAF方式
(銀塩カメラに用いられることが多い)と、CCD等の
撮像素子によりレンズを介した光学像を取り込んで、そ
れに対応する画像データを画像処理することでレンズの
合焦位置を決定する、いわゆる像面AF方式(電子カメ
ラに用いられることが多い)等が知られている。
【0003】
【課題を解決するための手段】アクティブAF方式は、
赤外光等を用いて被写体距離を直接測距できるために、
迅速に合焦動作を行えるという利点がある反面、赤外光
等が主要被写体とは異なる被写体(例えば背景)に照射
されたような場合、撮影者の意図とは異なる合焦位置が
決定されてしまうという恐れがある。これに対し、像面
AF方式は、初期位置よりレンズを光軸方向に微小距離
移動させながら、その都度実際に画像を取り込んで、最
もピントがあった位置を探索するものであるために、合
焦精度は高いが、合焦開始から終了までに時間がかかる
という問題がある。
【0004】このような問題に対し、例えばカメラにア
クティブAF方式と像面AF方式との双方を備え、まず
アクティブAF方式でおおまかな合焦位置を決定し、そ
の後像面AF方式で精度良く合焦位置を求めることで、
合焦の迅速性と精度とを両立させることも考えられる。
しかしながら、本来的には一つ備えれば足りるはずのオ
ートフォーカス機構を複数設けることは、コストの増大
を招き、またカメラの構成の複雑化・大型化を招く。
【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、簡素な構成でありながら、より
迅速に合焦動作を行うことができるカメラを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明のカメラ
は、撮影毎に得られたレンズ位置に関する情報を記憶す
る記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記レンズ位
置に関する情報に基づいて、次の撮影におけるレンズ位
置に近接する近接範囲を推定する推定手段と、前記推定
手段によって推定された前記近接範囲に、レンズを移動
させる駆動手段と、を有するので、例えば記憶された前
記レンズ位置に関する情報を統計処理するなどして、次
の撮影におけるレンズ位置に近いと推定される前記近接
範囲を推定できれば、そこに前記レンズを移動させるだ
けで合焦を達成できる可能性が高まる。又、前記カメラ
が、レンズを移動させながら取り込んだ画像に基づい
て、合焦位置を探索する機能を備えていれば、たとえば
前記近接範囲内を探索すれば、予め定められた初期位置
から探索するよりも、より迅速に合焦動作を行える可能
性が高まる。但し、前記近接範囲を狭い範囲(一点を含
む)で精度良く推定できれば、実際の合焦位置に対し
て、かかる近接範囲が多少ずれたとしても、被写界深度
内に収まる可能性も高く、かかる場合には、測距動作を
行うことなく撮影できる。
【0007】第2の本発明のカメラは、レンズを移動さ
せながら取り込んだ画像に基づいて、合焦位置を探索す
る機能を備えたカメラにおいて、撮影毎に得られたレン
ズ位置に関する情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手
段に記憶された前記レンズ位置に関する情報に基づい
て、次の撮影におけるレンズ位置(一点でなく範囲でも
良い)を推定する推定手段と、前記推定手段によって推
定された前記レンズ位置に対して所定の距離(距離=0
も含む)離れた所定位置に、前記レンズを移動させる駆
動手段と、前記所定位置からレンズ位置がある方向に合
焦位置を探索する探索手段と、を有するものである。こ
こで、例えば記憶された前記レンズ位置に関する情報を
統計処理するなどして、次の撮影におけるレンズ位置を
推定できれば、そこに前記レンズを移動させるだけで合
焦を達成できる可能性が高まるが、かかる推定が正しく
ない恐れもある。そこで、推定された前記レンズ位置に
対して所定の距離離れた前記所定位置を求め、ここを起
点としてレンズ位置がある方向に合焦位置を探索すれ
ば、合焦動作を迅速に達成できる可能性が極めて高ま
る。
【0008】更に、前記推定手段は、前記記憶手段に記
憶された複数の前記レンズ位置に関する情報に基づい
て、出現頻度の高いレンズ位置の範囲を求め、前記探索
手段は、求められた前記出現頻度の高いレンズ位置の範
囲の端を前記所定位置として、そこから前記範囲内に向
かって、合焦位置を探索すれば、前記範囲内には高い確
率で合焦位置が含まれているので、迅速に合焦動作を行
える可能性が高まる。
【0009】又、前記記憶手段は、撮影毎に、記憶され
た前記レンズ位置を更新すると、最新の情報に基づい
て、より精度良い推定が可能となる、
【0010】更に、前記記憶手段は、前記レンズ位置と
対応づけて撮影モードを記憶し、前記推定手段は、更に
前記モードに基づいて、次の撮影における前記レンズ位
置を推定すると、モードに応じて被写体の焦点距離が変
わることを利用して、より精度の良い推定が可能とな
る。
【0011】尚、前記レンズはフォーカシングレンズで
あると好ましく、又、電子カメラであれば、その構造
上、本来的に像面AF方式を採用できるため好ましい
が、銀塩カメラであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態にかかるカメラを詳細に説明する。図1は、本
発明を適用したデジタルスチルカメラl00の一実施の
形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチル
カメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図で
ある。
【0013】図1において、デジタルスチルカメラ10
0の前面に、被写体を撮像するための撮像部24、被写
体に補助光としての閃光を発光する閃光発光部(閃光装
置)22、撮影者が覗くことで被写体を含む構図を確認
できるファインダー25を備え、その背面に、撮影画像
等を表示する画像表示部8、撮影設定状況等を表示する
情報表示部26、各種機能の設定、切換を操作するため
の操作SW(スイッチ)21を備え、更にデジタルスチ
ルカメラ100の上面に、シャッターレリーズを行うた
めのレリーズSW21aを備えて構成される。なお、各
構成部における詳細な説明は、後述する機能的構成の説
明と併せて記載する。
【0014】図2は、デジタルスチルカメラ100の機
能的構成を示すブロック図である。図2において、デジ
タルスチルカメラ100は、レンズユニット1、絞り
2、CCD3からなる撮像部24、撮像回路4、A/D
変換回路5、メモリ6、D/A変換回路7、画像表示部
8、記録用メモリ9、圧縮伸長回路10、CPU11、
TG12、AE・AF処理回路13、CCDドライバ1
4、第1モータ15、第1モータ駆動回路16、第2モ
ータ17、第2モータ駆動回路18、電池19、EEP
ROM20、操作SW21、閃光発光部22、スイッチ
ング回路23とから構成される。
【0015】撮像部24は、後述する被写体の光学像を
取り込むフォーカシングレンズ群からなるレンズユニッ
ト1、レンズユニット1を透過した光束の光量を調節す
ると共に露光の調節を行う絞り2、レンズユニット1の
光路上において結像された被写体の光学像を光電変換す
るCCD(Charge Coupled Devic
e)3により構成され、光電変換された画像信号(アナ
ログ信号)を撮像回路4ヘ出力する。すなわち、撮像部
24は、撮像手段としての機能を有する。
【0016】撮像回路4は、TG12から入力されるタ
イミング信号に同期させて、CCD3から入力された画
像信号の感度補正等の各種画像処理を行って所定の画像
信号を生成し、A/D変換回路5に出力する。A/D変
換回路5は、入力された画像信号をアナログ信号からデ
ジタル信号へ変換し、CPU11の指示によりメモリ
6、又はAE・AF処理回路13に画像データを出力す
る。
【0017】メモリ6は、バッファメモリ等から構成さ
れ、入カされた画像信号を一時的に記憶する。また、メ
モリ6は、CPU11より画像表示指示を受けると、D
/A変換回路7に画像表示指示された画像データを出力
し、D/A変換回路7は、入力された画像データをアナ
ログ変換するとともに、出力表示に適応するよう処理を
施して画像表示部8に出力表示する。一方、メモリ6
は、CPU11より画像記録指示を受けると、圧縮伸長
回路10に画像記録指示きれた画像データを出力し、圧
縮伸長回路10は、入力された画像データに対して記録
用メモリ9に出力する。
【0018】画像表示部8は、TFT(Thin Fi
lm Transistor)等から構成され、D/A
変換回路5から入力された画像信号を出力表示する。な
お、表示は画像に限らず、例えば、機能選択するメニュ
ー画面などのテキスト画面であってもよい。
【0019】記録用メモリ9は、半導体メモリ等からな
る記録用のメモリであり、圧縮伸長回路10から入力さ
れた画像データを記録する画像データ記録領域を有する
記録用メモリである。記録用メモリ9は、例えば、フラ
ッシュメモリ等の内蔵型メモリであってもよいし、着脱
可確なメモリカードやメモリスティックであってもよい
し、ハードディスク、又はフロッピー(登録商標)ディ
スク等の磁気記録用メモリ等であってもよい。すなわ
ち、記録メモリ9は、記録手段としての機能を有する。
【0020】また、記録用メモリ9は、CPU11より
画像読み出し指示を受けると、圧縮伸長回路10に読み
出し指示された画像データを出力し、圧縮伸長回路10
は、入力された画像データの伸長処理を行ってメモリ6
に出力する。
【0021】圧縮伸長回路10は、メモリ6から入力さ
れた画像データを所定の符号化方式で圧縮する圧縮回路
と、読み出し指示された画像データを画面表示するため
に記録用メモリ9から入力された画像データを復号化し
て伸長する伸長回路と、からなる。すなわち、圧縮伸長
回路10は、圧縮手段としての機能を有する。
【0022】CPU(Central Process
ing Unit)11は、EEPROM9に記憶され
ている撮影に関わる各種アプリケーションプログラムを
図示しないワークエリアに読み出し、当該プログラムに
従って撮影処理等の各種処理を実行し、処理結果を画像
表示部8、或いは情報表示部26に表示させる。
【0023】CPU11は、レリーズSW21aの半押
しに応じて、AE・AF処理回路13を駆動制御し、得
られた測光値より露光条件を決定すると共に、レンズユ
ニット1をAF処理により検出された合焦位置に駆動
し、レリーズSW21aの全押しに応じて露光処理を実
行し、生成された画像信号に画像処理、及びデジタル変
換を行ってメモリ6に一時記憶後、圧縮伸長回路10に
より画像データの圧縮化を行い、記録用メモリ9に出力
する。
【0024】TG(Timing Generato
r)12は、所定のタイミング信号を発生して撮像回路
4、CPU11、CCDドライバ14に出力する。
【0025】AE(Auto Exposure:自動
露光制御)・AF(Auto Focus:自動焦点制
御)処理回路13は、適正な露光条件を検出するAE処
理を実行するAE処理回路と、合焦位置を検出するAF
処理を実行するAF処理回路と、を備えて構成される。
各処理は、CPU11からの指示によりA/D変換回路
5から入力された画像データに対して実行される。
【0026】AE処理回路は、AE処理において、入力
された1画面分、若しくは画面内の所定領域の輝度値に
対して累積加算等の演算処理を行い、この処理結果から
実露光時の適正な露光条件を算出して、CPU11に出
力する。一方、AF処理回路は、AF処理において、入
力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象と
してAF評価値の算出を行い、その算出結果をCPU1
1に出力する。
【0027】このAF評価値は、焦点が合うほど大きい
値になる特性を有しており、レンズユニット1のフォー
カシングレンズ位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとり
グラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成され
る。すなわち、フォーカシングレンズを移動させながら
求めたAF評価値を互いに比較することにより、山の頂
点、つまり合焦点を求めることができる。このようにし
てAF評価値を求める動作を探索動作という。なお、A
F評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所
定領域に対して画像データの周波数を分析することによ
り算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フ
ィルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像
信号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価
値とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明
暗の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の
強度を求める演算を行うことにより算出される。
【0028】ここで、CPU11、AF処理回路による
AF処理について説明する。CPU11は、駆動手段で
ある第2モータ駆動回路18を駆動制御してレンズユニ
ット1のフォーカシングレンズを移動させながら各レン
ズ位置で漸次CCD3により画像信号を生成させる。A
E・AF処理回路13は、A/D変換回路5から入力さ
れた画像データ毎にAF評価値を算出し、その比較を行
って最大AF評価値であるレンズ位置を合焦点として検
出し、CPU11に出力する。すなわち、AE・AF処
理回路13は、探索手段としての機能を有する。
【0029】CCDドライバ14は、CPU11からの
指示を受けると、TG12から入力されるタイミング信
号に同期させてCCD3の駆動及び制御を行う。具体的
には、露光調節制御に応じたCCD3の電荷蓄積時間の
制御を実行する。
【0030】第1モータ駆動回路16は、CPU11か
らの指示により第1モータ15の駆動を制御し、第1モ
ータ15は絞り2を駆動する。また、第2モータ駆動回
路18は、CPU11からの指示により第2モータ17
の駆動を制御し、第2モータ17はレンズユニット1の
フォーカシングレンズを駆動する。
【0031】電池19は、デジタルスチルカメラ100
の各構成部に電力を供給する電力源であり、例えば、リ
チウム電池やアルカリ乾電池等が適用される。
【0032】EEPROM(Electrically
Erasable Programmable Re
ad−Only Memory)20は、デジタルスチ
ルカメラ100の撮像に関る各種アプリケーションプロ
グラム、処理プログラム等を記憶する。
【0033】操作SW(スイッチ)21は、レリーズS
W21aや、機能を切り替えるモードSW、設定を選択
するメニューSW等、各種操作スイッチを備えて構成さ
れる。また、各スイッチを操作すると、信号を生成して
CPU11に出力する。なお、レリーズSW21aは、
撮影動作に先立ってAE、AF処理を開始させる半押し
レリーズSWと、実際の露光処理を開始させる全押しレ
リーズSWと、からなる2段のスイッチから構成されて
いる。
【0034】閃光発光部22は、撮影時に検出された周
囲環境の輝度が不足する場合に、被写体にストロボ光を
発光する発光部であり、スイッチング回路23によりそ
の発光タイミングや発光量等が制御される。
【0035】次に、図面を参照して本実施の形態の動作
を説明する。図3は、本発明を適用したデジタルスチル
カメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチ
ャートである。
【0036】図3のステップS101において、電源ス
イッチ(不図示)がオンで、なおかつ撮影モードとなっ
ていれば、CPU11は、ステップS102で、レリー
ズSW21aが半押しされるのを待つ。
【0037】ステップS102で、CPU11は、レリ
ーズSW21aが半押しされ、第1段のレリーズSW2
1aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれ
ば、ステップS103で、記憶手段であるEEPROM
20に記憶されたレンズ位置情報(及びモード)を読み
出す。続いて推定手段であるCPU11は、読み出した
レンズ位置情報(及びモード)に基づいて、次の撮影に
おけるレンズ位置(ここでは近接範囲)を推定する。こ
れを、以下に説明する。
【0038】まず、レンズ位置と被写体距離との関係を
図4に示す。レンズ位置は、無限遠方(∞)から至近
(306mm)まで22ステップに分かれている。ま
ず、CPU11は、EEPR0M20に記憶されたレン
ズ位置情報(レンズ位置に関する情報ともいう)に基づ
いて、過去に行われた撮影のレンズ位置をヒストグラム
で表す。その例を図5(a)〜(e)に示す。
【0039】ここで、図5(a)に示すヒストグラムが
得られたものとする。図5(a)のヒストグラムは、正
規分布におおよそ従っているので、CPU11が、平均
値(又は最大値)の±2σの範囲を近接範囲Rと推定す
る(ステップS104)ことで、高い確率で、近接範囲
Rに、次の撮影時のレンズ位置を含めることができる。
そこで、ステップS105で、CPU11は、その端で
ある−2σの位置(ここではレンズ位置5)に第2モー
タ駆動回路18を駆動制御してフォーカシングレンズを
移動させ、AE・AF処理回路13を駆動制御すること
でCCD3から得られた画像を処理し、そこを起点とし
て高ステップ(至近)側にフォーカシングレンズを移動
させつつ、得られたAF評価値を比較することで、最適
な合焦位置を求める(ステップS106)。尚、近接範
囲Rの別な端である+2σの位置(ここではレンズ位置
9)にフォーカシングレンズを移動させ、そこを起点と
して低ステップ(無限遠方)側にフォーカシングレンズ
を移動させても良い。
【0040】更に、図5(b)に示すヒストグラムが得
られた場合、図5(b)のヒストグラムも、正規分布に
おおよそ従っているので、CPU11が、平均値(又は
最大値)の±2σの範囲(これに限らず、±σあるいは
±3σ等であっても良し、山のすそ野を含む範囲でもよ
い)を近接範囲Rと推定することができる(ステップS
104)。そこで、ステップS105で、CPU11
は、その端である−2σの位置(ここではレンズ位置1
7)に第2モータ駆動回路18を駆動制御してフォーカ
シングレンズを移動させ、AE・AF処理回路13を駆
動制御することでCCD3から得られた画像を処理し、
そこを起点として高ステップ(至近)側にフォーカシン
グレンズを移動させつつ、得られたAF評価値を比較す
ることで、最適な合焦位置を求める(ステップS10
6)。尚、近接範囲Rの別な端である+2σの位置(こ
こではレンズ位置21)にフォーカシングレンズを移動
させ、そこを起点として低ステップ(無限遠方)側にフ
ォーカシングレンズを移動させても良い。
【0041】更に、図5(c)に示すヒストグラムが得
られた場合、図5(c)のヒストグラムは、正規分布に
従ってはいないが、かかるカメラでは、撮影時のレンズ
位置はゼロ、すなわち風景等を撮影するために合焦位置
を無限遠方とする頻度が極めて高いことを示しており、
CPU11は、レンズ位置0を端とする近接範囲Rを推
定することができる(ステップS104)。そこで、ス
テップS105で、CPU11は、その端であるレンズ
位置0にフォーカシングレンズを移動させ、CCD3か
ら得られた画像を処理し、そこを起点として高ステップ
(至近)側にフォーカシングレンズを移動させつつ、得
られたAF評価値を比較することで、最適な合焦位置を
求めることができる(ステップS106)。尚、以上の
3例で、万が一近接範囲R内に、合焦位置が存在しなか
った場合、CPU11は、フォーカシングレンズを近接
距離R以外に移動させることで、正しい合焦位置を求め
ることができる。又、近接範囲Rを推定することなく、
例えば出現頻度の平均値や最大値から、機械的に所定の
ステップ(たとえば5ステップ)だけ離れた位置から、
かかる平均値や最大値に向かって探索動作を行うように
しても良い。
【0042】しかしながら、図5(d)に示すようなヒ
ストグラムが得られる場合もある。かかる場合、図5
(d)のヒストグラムは正規分布に従わず、従って±2
σの位置を決めても、その範囲内に合焦位置が存在する
とは限らない。そこで、かかる場合にCPU11は、ス
テップS104で、全範囲を近接範囲Rと推定し、ステ
ップS105でフォーカシングレンズをレンズ位置0又
は21に移動させ、ステップS106で、そこを起点と
して、高ステップ(至近)側又は低ステップ(無限遠
方)側にフォーカシングレンズを移動させつつ、得られ
たAF評価値を比較することで、合焦位置を求めること
ができる。
【0043】更に、図5(e)に示すようなヒストグラ
ムが得られる場合もある。かかる場合、図5(e)のヒ
ストグラムでは、出現頻度の山A,Bが2つ現れ、単純
に近接範囲を決めることができない。この場合、CPU
11は、ステップS104で、山A、Bを含む範囲を近
接範囲Rと推定し、ステップS105でフォーカシング
レンズを山Aの−2σであるレンズ位置3に移動させ、
ステップS106で、そこを起点として、高ステップ
(至近)側又は低ステップ(無限遠方)側にフォーカシ
ングレンズを移動させつつ、得られたAF評価値を比較
することで、合焦位置を求めることができる。尚、近接
範囲Rの別な端である+2σの位置(ここではレンズ位
置19)にフォーカシングレンズを移動させ、そこを起
点として低ステップ(無限遠方)側にフォーカシングレ
ンズを移動させても良い。
【0044】但し、図5(d)又は(e)のヒストグラ
ムが得られた場合でも、設定されている撮影モードに応
じて、ある程度精度良く近接範囲Rを推定できる。例え
ば撮影者の操作により赤目防止モードが設定されている
場合、CPU11は、閃光発光部22からの照射光が届
く範囲(例えばカメラの3m先)に主要被写体がいると
判断して、レンズ位置0にフォーカシングレンズを移動
させ、そこを起点として高ステップ(至近)側にフォー
カシングレンズを移動させつつ、最適な合焦位置を求め
ることができる。又、バルブモードが設定されている場
合も、CPU11は、夜景撮影などが行われると判断し
て、レンズ位置0にフォーカシングレンズを移動させ、
そこを起点として高ステップ(至近)側にフォーカシン
グレンズを移動させつつ、最適な合焦位置を求めること
ができる。一方、閃光発光禁止モードが設定された場
合、CPU11は、マクロ撮影などが行われると判断し
て、レンズ位置22にフォーカシングレンズを移動さ
せ、そこを起点として低ステップ(無限遠方)側にフォ
ーカシングレンズを移動させつつ、最適な合焦位置を求
めることができる。
【0045】以上の撮影モードの例は、一般的な経験則
によるものであるが、EEPROM20に、レンズ位置
情報に対応づけて撮影モード情報を記憶することによっ
て、いずれかの撮影モードの時は、この被写体距離で撮
影を行う頻度が高いというデータが得られれば、これを
利用して近接範囲の推定を行っても良い。
【0046】以上のようにして合焦位置を求めた後、図
3において、ステップS107で、レリーズSW21a
が全押しされるのを待つ。尚、図示していないが、この
時点で測光処理も終了しているものとする。
【0047】ステップS107で、CPU11は、レリ
ーズSW21aが全押しされ、第2段のレリーズSW2
1aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれ
ば、ステップS108で、画像データの取り込みを行
う。CPU11は、取り込んだ画像データに基づき、ス
テップS109で、たとえば階調補正、ホワイトバラン
スなどの画像処理に必要な画像処理パラメータを算出
し、得られた画像パラメータにより画像データに画像処
理を行った後、ステップS110で、処理された画像デ
ータを記録用メモリ9に記録する。更に、CPU11
は、ステップS111で、撮影時のレンズ位置と撮影モ
ードとを情報としてEEPROM20に書き込むことが
できる。AF評価値の山の頂点が検出できないとき(す
なわち合焦位置が検出できないとき)は、過焦点位置に
レンズを移動して撮影するように制御されるカメラがあ
る。このようなカメラの場合、撮影結果は必ずしもレン
ズが合焦位置にはないため、撮影毎にレンズの位置情報
を記録すると推定の精度が低くなる。したがって、合焦
位置が検出できずに撮影が行われた場合には、レンズ位
置情報を記録しない等、必ずしも毎回の撮影について書
き込みを行わなくてもよい。尚、古くなった情報は、近
接範囲Rの推定の精度を落とす可能性があるので、例え
ばEEPROM20に書き込むレンズ位置情報等は、最
新の撮影からさかのぼって50件までとし、古い情報は
自動的に消去するなどの更新を行うことが望ましい。そ
の後フローは、ステップS101へ戻る。
【0048】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、本発明はデジタルスチルカメ
ラ等の電子カメラのみではなく、銀塩カメラにも適用可
能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、簡素な構成でありなが
ら、より迅速に合焦動作を行うことができるカメラを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルスチルカメラl00
の一実施の形態を示す外観図である。
【図2】デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示
すブロック図である。
【図3】本実施の形態のデジタルスチルカメラの動作を
示すフローチャート図である。
【図4】レンズ位置と被写体距離との関係を示す図であ
る。
【図5】記憶されたレンズ位置の出現頻度を表すヒスト
グラムである。
【符号の説明】 1 レンズ 11 CPU 13 AE/AF処理回路 18 第2モータ駆動回路 20 EEPROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 G03B 3/00 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影毎に得られたレンズ位置に関する情
    報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記レンズ位置に関する情報
    に基づいて、次の撮影におけるレンズ位置に近接する近
    接範囲を推定する推定手段と、 前記推定手段によって推定された前記近接範囲に、レン
    ズを移動させる駆動手段と、を有することを特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】 レンズを移動させながら取り込んだ画像
    に基づいて、合焦位置を探索する機能を備えたカメラに
    おいて、 撮影毎に得られたレンズ位置に関する情報を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記レンズ位置に関する情報
    に基づいて、次の撮影におけるレンズ位置を推定する推
    定手段と、 前記推定手段によって推定された前記レンズ位置に対し
    て所定の距離離れた所定位置に、前記レンズを移動させ
    る駆動手段と、 前記所定位置からレンズ位置がある方向に合焦位置を探
    索する探索手段と、を有することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記推定手段は、前記記憶手段に記憶さ
    れた複数の前記レンズ位置に関する情報に基づいて、出
    現頻度の高いレンズ位置の範囲を求め、 前記探索手段は、求められた前記出現頻度の高いレンズ
    位置の範囲の端を前記所定位置として、そこから前記範
    囲内に向かって、合焦位置を探索することを特徴とする
    請求項2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、撮影毎に、記憶された
    前記レンズ位置を更新することを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、前記レンズ位置と対応
    づけて撮影モードを記憶し、前記推定手段は、更に前記
    モードに基づいて、次の撮影における前記レンズ位置を
    推定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記レンズはフォーカシングレンズであ
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    カメラ。
  7. 【請求項7】 電子カメラであることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載のカメラ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2006023653A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Canon Inc 光学機器
JP2012098509A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Sony Corp 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム。
JP2012098510A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Sony Corp 撮像装置、撮像方法およびプログラム。
JP2012226247A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Nikon Corp 焦点検出装置および撮像装置

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