JP2006015671A - 印刷機およびインキ移しローラの制御方法 - Google Patents

印刷機およびインキ移しローラの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 インキ移動のタイミングを平均化することで、印刷品質を安定化することのできるインキ移しローラの制御方法の提供。
【解決手段】 演算処理後の基本値を履歴値として、これに回数比を加算した値が、予め設定した基本値を超えるか超えないかによってインキ移しローラ20の呼出しを制御して、オペレータが設定した回数比におけるインキ移しローラ20の呼出しを平均的に発生させることで、印刷品質にむらが発生するのを防止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インキ壺に溜められたインキをインキローラへ転移させる際に、インキ壺とインキローラとの間に配置したインキ移しローラを用いる印刷機およびそのインキ移しローラの制御方法に関する。
従来、印刷機(例えば枚葉印刷機)では、インキ壺に溜められたインキを、インキ移しローラを介して版胴側へ供給する場合、インキ壺に設けたインキ壺キーを開いてインキ壺ローラ(もとローラ)にインキを移し、このインキをインキ壺ローラとインキローラとの間に設けたインキ移しローラへ移し、このインキ移しローラからインキローラへインキを移すようにしていた。この場合、版胴が一定回数回転するごとにインキ移しローラを1回往復動作させている。しかし、例えば画像面積率の低い画像を印刷する場合等は、特にインキ移し量の調整が難しく、インキ壺キーを最小の隙間としてもインキ移し量が多すぎる場合が生じてしまうことがあった。そこで、インキ壺キーの開度を調整することに加え、インキ移しローラの往復動作を、或るタイミングで停止させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来例におけるインキ供給装置では、インキ壺キーの開度だけでインキの移し量を調整できないときは、インキ移しローラの往復動作を停止させている。具体的には、例えば版胴が2回転する間に1回だけ往復動作を行い、一度インキ移しローラの往復動作が行われると、次の動作までは設定された版胴の回転回数に対応する分だけ版胴が回転する間は、インキ移しローラの動作を休止したままの状態とするものである。
特開平5−147200号公報
ところで上記従来の印刷機では、単純に、版胴の回転回数に対して1回の往復動作を行って、その後は設定された版胴の回転回数に対応する分だけ版胴が回転する間、インキ移しローラの動作を停止させている。しかし、このようにインキ移しローラの動作を停止していると、回数比1/1と1/2の間を設定できないため、インキ壺キーの開度を大幅に変更する必要があり、また、インキ壺キーの開度の変化が印刷物の濃度に反映されるまで時間がかかるため、操作が困難で印刷品質が安定しにくい場合が生じていた。
そこで本発明は、印刷品質を安定化させることのできる印刷機およびインキ移しローラの制御方法の提供を課題とする。
本発明は、インキ壺とインキローラとの間を往復動作して、前記インキ壺に溜められたインキを、インキローラを介して版胴側へ転移させるためのインキ移しローラを設け、このインキ移しローラの駆動を制御する制御装置を設けた印刷機であって、前記制御装置は、版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数である回数比を、インキ移しローラの往復動作回数が1以外の既約分数比とするよう設定する機能を有している。
このように、制御装置が版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数である回数比を、インキ移しローラの往復動作回数が1以外の既約分数比とするよう設定する機能を有している構成によれば、版胴の回転回数中に複数回のインキ移しローラの往復動作が可能となり、その分だけインキローラへのインキ移し量を細かく設定することができるから、単に版胴の一定回転回数中における1回のインキの転移に比べて、印刷品質を安定化させることができる。
特に、制御装置は、インキ移しローラの往復動作を、版胴の回転回数中に平均的なタイミングで配分して発生させる機能を有することによれば、複数回のインキ移しローラの作動のタイミングが平均化することで、いっそう印刷品質を安定化させることができる。
特に制御装置は、版胴の回転回数Aを分母とし、インキ移しローラの往復動作回数Bを分子とし、版胴の1回転ごとに基本値CにB/Aを加算して新たな基本値C=C+B/Aの演算結果がC>1.0となる場合インキ移しローラを駆動し、基本値C≦1.0となる場合インキ移しローラの駆動を停止させる機能を有している。この機能によれば、回数比が変更された場合に、インキ移しローラの動作を、変更した回数比に応じて平均的に、かつ次回の版胴の回転動作からすぐに行うことができるから、印刷品質にむらが発生するのを効果的に防止することができる。
特に制御装置は、版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数を、版胴回転回数中に平均的なタイミングで配分した分布テーブルを予め設定し、この分布テーブルの配分にしたがって、版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数を決定する機能を有したことによれば、この分布テーブルの配分にしたがって、版胴の回転回数に対するインキ移しローラを、タイミングの配分どおりに作動させることができるので、単に版胴の回転回数において1回のインキの転移に比べて、インキローラへのインキの転移を細かく行うことができ、印刷品質を安定化させることができる。
本発明は、インキ壺とインキローラとの間を往復動作して、前記インキ壺に溜められたインキを、インキローラを介して版胴側へ転移させるようにしたインキ移しローラの制御方法であって、版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数である回数比を、インキ移しローラの往復動作回数を1以外の既約分数比としてインキ移しローラを動作させることを特徴としている。
このようにしてインキ移しローラを動作させることにより、版胴の回転回数中に複数回のインキ移しローラの往復動作が可能となり、その分だけインキローラへのインキ移し量を細かく設定することができるから、単に版胴の一定回転回数中における1回のインキの転移に比べて、印刷品質を安定化させることができる。特に、版胴の回転回数中に平均的なタイミングに配分してインキ移しローラを動作させるようにすることで、いっそう印刷品質を安定化させることができる。
特に、版胴の回転回数Aを分母とし、インキ移しローラの往復動作回数Bを分子とし、版胴の1回転ごとに基本値CにB/Aを加算して新たな基本値C=C+B/Aの演算結果がC>1.0となる場合インキ移しローラを駆動し、基本値C≦1.0となる場合インキ移しローラの駆動を停止させるようにすれば、回数比が変更された場合に、インキ移しローラの動作を、変更した回数比に応じて平均的に、かつ次回の版胴の回転動作からすぐに行うことができるから、印刷品質にむらが発生するのを効果的に防止することができる。
本発明の制御方法によれば、版胴の回転回数中におけるインキローラへのインキの転移を平均的なタイミングで複数回行い得、したがって印刷品質に影響する印刷むらを効果的に抑制し、印刷品質を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る印刷機(例えば、オフセット枚葉印刷機)のインキ移しローラの制御方法の一例を、図面に基づいて説明する。図1はインキ供給装置の概略側面図、図2はインキ供給装置の拡大概略側面図である。これらの図を参照して、印刷機は、版胴1に巻付けられた刷版2にインキを供給するインキ供給装置Sと、刷版2に水を供給する水供給装置3とを有する。版胴1の外周面に巻付けられた刷版2に、インキ4および湿し水が供給されて、版胴1からゴム胴(ブランケット胴)5を介して圧胴6とゴム胴5との間を通過する枚葉紙に印刷を行うものである。
インキ供給装置Sは、インキ壺ローラ10とブレード11とから構成されるインキ壺12を備え、インキ壺12に溜められたインキ4はインキ壺ローラ10とブレード11との間のギャップ13から流出し、回転するインキ壺ローラ10の外周面に供給される。ブレード11はインキ壺ローラ10の軸方向に沿って並設された複数のインキ壺キーから構成され、各インキ壺キーは個々にその開度が調節可能となっている。ギャップ13はブレード11を開閉させることで調節可能となっており、ブレード11の開度を大きくするとギャップ13が広がってインキ壺12から出るインキ量が増加し、ブレード11の開度を小さくするとギャップ13が狭くなって、インキ壺12から出るインキ量が少なくなる。インキ壺12からインキ壺ローラ10上に流出したインキは、多数のインキローラ14から構成されたインキローラ群15を介して刷版2に供給される。インキローラ14は、インキ壺ローラ10や版胴1等と平行に設けられることで上流側から下流側へと順にインキを移すよう構成されている。なお、最も下流に位置するインキ着ローラ16,17,18,19は、版胴1に対して接触可能に構成されている。
また、最も上流に位置するインキローラ14とインキ壺ローラ10との間には、揺動することで両ローラ間を往復移動自在なインキ移しローラ(ダクターローラともいう)20が配置されている。インキ移しローラ20は両ローラ間を所定の周期で矢印21,22方向に往復する呼出し動作を行い、この呼出し動作によってインキ壺ローラ10の外周面に付着したインキをインキローラ14に転移させる。このようにインキ壺12のインキ4は、インキ壺ローラ10からインキ移しローラ20、インキローラ14へと移り、インキ着ローラ16〜19が刷版2に接触することにより刷版2に供給される。そしてインキローラ14には、印刷中に必要とされる最低限の基本インキ膜を付着させておくことが必要である。
図3はインキ供給装置Sの一部のハードウェア構成図である。バランスライン25には、制御装置としてCPU26、ROM27、RAM28が接続されている。CPU26はROM27に格納されたプログラムにしたがって印刷機の各駆動部を制御する機能を有する。バランスライン25にはI/Oインターフェース30を介して本機制御部31、給紙制御部32が接続されている。本機制御部31は、印刷機の各胴、各ローラの回転を制御し、給紙制御部32はフィーダ部を制御して給紙を行う。バランスライン25にはI/Oインターフェース30を介して、インキ壺キー制御部33、インキ壺ローラ制御部34、インキ移しローラ制御部35、インキ着ローラ制御部36が接続されている。インキ着ローラ制御部36は、インキローラ群15のインキ着ローラ16〜19の版胴1に対する接触、非接触を制御する機能を有する。インキ壺キー制御部33はインキ壺12のインキ壺キーを移動制御してその開度を制御する。インキ壺ローラ制御部34は、インキ壺ローラ10の回転数を制御する機能を有する。そして、インキ移しローラ制御部35は、インキ移しローラ20の呼出し動作を制御する機能を有する。
さらにバランスライン25には、I/Oインターフェース30を介して、用紙種選択入力部40、パターン入力部41、本機スタート入力部42、インキングスタート入力部43、呼出し回数入力部45および表示部46が接続されている。
オペレータは、用紙種選択入力部40を通じて用紙種を選択、入力し、パターン入力部41を通じてインキング内容、すなわちスタートインキングかプリセットインキングかを選択し、入力する。CPU26はこの入力を認識し、入力にしたがった制御を実行する。オペレータが本機スタート入力部42を通じて入力を行った場合、CPU26はこの入力を認識して本機制御部31を制御する。オペレータがインキングスタート入力部43を通じて入力を行った場合、CPU26はこの入力を認識してインキ壺キー制御部33、インキ壺ローラ制御部34、インキ移しローラ制御部35等を制御してインキングを実行する。さらにCPU26は、表示部46にインキ移しローラ20の呼出し回数を表示させ、これによりオペレータは呼出し回数を確認するとともに、呼出し回数入力部45を通じて所望の呼出し回数を入力することができるよう構成されている。CPU26はこの入力を認識し、入力された呼出し回数にしたがってインキ移しローラ制御部35を制御する。
本実施形態における印刷機では、インキ移しローラ制御部35に接続されたインキ移しローラ駆動装置を、版胴1の回転回数に応じて間欠的(断続的)に停止させることで、インキ移しローラ20の呼出し動作である揺動動作を所定間隔ごと、すなわち版胴1の回転回数に対するインキ移しローラ20の呼出し回数である回数比に応じて、インキ移しローラ20の呼出しを間欠的に停止させて、インキローラ14へのインキ移し量を調節・変更させるようにしている。インキ移しローラ駆動装置の間欠的な駆動・停止のタイミングを判断する方法は下記のような制御に基づいている。すなわち、
A:分母(版胴の回転回数)
B:分子(インキ移しローラの呼出し回数)
C:基本値(版胴の1回転ごとに計算し直されるしきい値)
としたとき、Cの初期値として1.0を用い、C=C+B/Aを演算し、仮にC>1.0(基本値Cが1.0より大きい)となる場合、インキ移しローラ駆動装置を駆動する、すなわちインキ移しローラ20を呼出す。基本値Cが1.0以下ならば、インキ移しローラ駆動装置を停止する、すなわちインキ移しローラ20の往復動作を休止させるといった制御方法である。
ここで、図4のフローチャートに基づいて、ROM27に格納されたプログラムのうち、インキローラ14へのインキ移し量を変更し得る、上記制御方法に対応した特徴的な制御方法を説明する。ROM27は、動作のはじめにはCの初期の基本値としてC(1.0)を設定している。ここで、オペレータが呼出し回数入力部45の操作を行って、B/Aである回数比を設定し場合、ROM27は、基本値に対してB/Aを加算する演算を行う〔ステップ1〕。したがって、この演算によって得られるCの値は初期の基本値(1.0)より大きくなる(C>1.0)から、ROM27は、インキ移しローラ駆動部に駆動信号を出力することになる〔ステップ2〕。ここで、C>1.0となった場合、ROM27は、初期の基本値であるC=1.0を、B/Cが加算されたCの値から減じる演算を行い〔ステップ3〕、B(分子)が変更されたのであればその変更値を、その後のBに反映し〔ステップ4〕、A(分母)が変更されたのであればその変更値を、その後のAに反映する〔ステップ5〕。ROM27は、以上の動作を版胴1の回転1回転毎に繰返す。
図5にインキ移しローラ駆動部の制御の具体例を示す。これは、オペレータが呼出し回数入力部45を操作して、A=10(版胴の回転回数),B=7(呼出し回数)と設定して印刷を開始した場合のインキ移しローラ駆動部の制御である。なお、図5の「X欄」において「1.0」はインキ移しローラ駆動部の駆動、「0」はインキ移しローラ駆動部の停止を示している。また、オペレータが呼出し回数入力部45を操作してA,Bを操作する場合は、当該A,B値として、整数として設定表示された表示部分を操作するものとする。
例えば、版胴1の回転回数1回目のB/A=0.7は7/10であり、「C」+(B÷A)=1.7は17/10である。なお「C」+(B÷A)の演算における当該「C」は、1回転前の状態でのCであり、Cの履歴値である。また、版胴1回転ごとに計算し直されるしきい値である処理後のCの演算方法は、〔「C」+(B÷A)−X〕である。この図から、版胴1の10回転に対してインキ移しローラ20の呼出し回数を7回と設定した場合では、1回目〜3回目,5回目および6回目,8回目および9回目にインキ移しローラ駆動部が駆動しており、4回目,7回目,10回目には駆動を停止している。このように、インキ移しローラ20の7回の呼出し(往復動作)が、版胴1の10回転の動作中に間欠的、かつ平均的に配分(図5の矢印P1の範囲)されていることが分かる。換言すれば、インキ移しローラ駆動部の停止状態が間欠的、かつ平均的に発生していることになる。そして、オペレータによって呼出し回数入力部45が操作されない間は、上記制御を繰返すよう制御される。
ここで一例として、それまで7/10の回数比の設定を、オペレータが回数比を小さく設定し直すために、版胴1の回転中の、例えば2回目の回転が終了した時点で呼出し回数入力部45を操作して、2/5の回数比に設定し直した場合を考える。この場合を図5の下段に示している。ここで、回数比を7/10から2/5に減らしたのであるから、版胴1の3回目の回転に対応するインキ移しローラ20の動きとしては停止する(呼出しを行わない)ことが好ましい。そこで図5の下段を参照すると、3回転目の「C」+(B÷A)の値0.8は、基本値1.0以下になっている。つまり、インキ移しローラ駆動部は停止した状態に保持されており、オペレータの要望どおり、版胴1にインキが供給されない状態を発生している。なお、2/5の回数比の設定がなされると、2回目および5回目にインキ移しローラ駆動部が駆動し、1回目,3回目および4回目には駆動を停止している。このように、インキ移しローラ20の2回の呼出しが、版胴1の5回転の動作中に間欠的、かつ平均的に配分(図5の矢印P2の範囲)されていることが分かる。なお、B/Aが変更されない間は、上記動作を繰返すことになる。
この制御方法は、処理後の基本値Cを履歴値としてこれに回数比を加算し、その値が予め設定されている基本値を超えたときに呼出し動作を行い、予め設定されている基本値(1.0)を減じた処理後の基本値を履歴値とする。また、処理後の基本値Cを履歴値としてこれに回数比を加算し、その値が予め設定されている基本値を超えないときは呼出し動作を行なわず、呼出し回数を加算した値をそのまま基本値Cの履歴値として持越す制御方法であり、誤差拡散の原理を用いた制御方法といえる。この制御方法によれば、インキ移しローラ20の呼出し動作に係る分母・分子、すなわち回数比を任意に設定する場合に、インキ移しローラ20の駆動装置の駆動あるいは停止を当該設定に応じて判断可能となる。なお、回数比を任意に設定するにあたり、例えば印刷機に設けた操作部(操作パネル)に予め設定できる回数比を表示した部分を設けてオペレータがその表示部を操作する場合、あるいは必要に応じた分母・分子をその都度入力する場合の双方が考えられる。
そしてこの制御方法によれば、版胴1の回転中であっても、その回転回数(分母)に対するインキ移しローラ20の呼出し回数の設定・変更が可能であり、上記のように、処理後のC値を履歴値として、これに回数比を加算した値が、予め設定した基本値を超えるか超えないかによってインキ移しローラ駆動部の駆動を制御することにより、オペレータが設定した回数比におけるインキ移しローラ駆動部の駆動状態を平均的に発生させるよう、インキローラ14へのインキ移し量を調節することができる。そして、このように版胴回転中に平均的なタイミングでインキローラ14にインキが転移されるから、印刷品質にむらが発生するのを効果的に防止することができる。また、インキ移しローラ20の呼出しを平均的に発生させることで、インキ移しローラ20側でインキローラ14に転移させるインキの量を細かく調整できるから、オペレータがインキ壺12(ブレード11)の開度の変更操作を複雑に操作する必要がなくなる。さらに、処理後のC値を履歴値として用いた制御方法であるから、印刷中に回数比を変更した場合であっても、変更した回数比に応じて平均的にインキ移しローラ駆動部の駆動あるいは停止が、次回の版胴1の回転動作からすぐに行われ、印刷品質にむらが発生するのを効果的に防止することができる。
図6に別の実施形態を示す。これは、インキ移しローラ駆動部の駆動あるいは停止のタイミングの分布を、分布テーブルとしてRAM28に記憶させ、この分布テーブルの記録にしたがってインキ移しローラ20の動作を制御する制御方法である。例えばこの制御方法では、回数比の分母を10、分子を1〜10に変化させた場合、インキ移しローラ駆動部の駆動、または停止の周期は、下記のように平均的に分布させることが好ましい。この図では、インキ移しローラ駆動部の駆動によるインキ移しローラ20の揺動(呼出し)を○、インキ移しローラ駆動部の停止によるインキ移しローラ20の休止を×として標記している。例えば回数比7/10では、10回転の中に7回の揺動を平均的に発生させていることを示している。なお、例えば回数比を7/10から2/5に変更することで、回数比2/5に応じたインキ移しローラ20の呼出しが可能となり、印刷品質にむらが発生するのを効果的に防止することができる。
上記のように分布テーブルを作成してインキ移しローラ20の呼出しを制御する方法として、回数比を約分して行う方法が考えられる。例えば回数比5/10なら1/2、6/10なら3/5として分布テーブルを作成し、この分布テーブルによってインキ移しローラ20の揺動あるいは休止を制御するものである。そしてこの方法では、分母が10の場合に比べて周期が短いから分布テーブルの作成が容易となる。
本発明の実施形態を示す印刷機のインキ供給装置の概略側面図。 同じく要部拡大概略側面図。 同じくインキ供給装置のハードウェア構成図。 図3のROMに格納されたプログラムのフローチャート。 図4のフローチャートに基づいて制御されたインキ移しローラの呼出し状態を示す図表。 別の実施形態を示す制御方法におけるインキ移しローラの駆動のオン/オフを示す図表。
符号の説明
1…版胴、2…刷版、3…水供給装置、4…インキ、10…インキ壺ローラ、11…ブレード、12…インキ壺、13…ギャップ、14…インキローラ、15…インキローラ群、20…インキ移しローラ、25…バランスライン、26…CPU、27…ROM、28…RAM、30…I/Oインターフェース、31…本機制御部、32…給紙制御部、33…インキ壺キー制御部、34…インキ壺ローラ制御部、35…インキ移しローラ制御部、36…インキ着ローラ制御部、40…用紙種選択入力部、41…パターン入力部、42…本機スタート入力部、43…インキングスタート入力部、45…呼出し回数入力部、46…表示部、S…インキ供給装置

Claims (7)

  1. インキ壺とインキローラとの間を往復動作して、前記インキ壺に溜められたインキを、インキローラを介して版胴側へ転移させるためのインキ移しローラを設け、このインキ移しローラの駆動を制御する制御装置を設けた印刷機であって、
    前記制御装置は、版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数である回数比を、インキ移しローラの往復動作回数が1以外の既約分数比とするよう設定する機能を有していることを特徴とする印刷機。
  2. 制御装置は、インキ移しローラの往復動作を、版胴の回転回数中に平均的なタイミングで配分して発生させる機能を有することを特徴とする請求項1記載の印刷機。
  3. 制御装置は、版胴の回転回数Aを分母とし、インキ移しローラの往復動作回数Bを分子とし、版胴の1回転ごとに基本値CにB/Aを加算して新たな基本値C=C+B/Aの演算結果がC>1.0となる場合インキ移しローラを駆動し、基本値C≦1.0となる場合インキ移しローラの駆動を停止させる機能を有することを特徴とする請求項2記載の印刷機。
  4. 制御装置は、版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数を、版胴回転回数中に平均的なタイミングで配分した分布テーブルを予め設定し、この分布テーブルの配分にしたがって、版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数を決定する機能を有することを特徴とする請求項1記載の印刷機。
  5. インキ壺とインキローラとの間を往復動作して、前記インキ壺に溜められたインキを、インキローラを介して版胴側へ転移させるようにしたインキ移しローラの制御方法であって、
    版胴の回転回数に対するインキ移しローラの往復動作回数である回数比を、インキ移しローラの往復動作回数を1以外の既約分数比としてインキ移しローラを動作させることを特徴とするインキ移しローラの制御方法。
  6. 版胴の回転回数中に平均的なタイミングに配分してインキ移しローラを動作させることを特徴とする請求項5記載のインキ移しローラの制御方法。
  7. 版胴の回転回数Aを分母とし、インキ移しローラの往復動作回数Bを分子とし、版胴の1回転ごとに基本値CにB/Aを加算して新たな基本値C=C+B/Aの演算結果がC>1.0となる場合インキ移しローラを駆動し、基本値C≦1.0となる場合インキ移しローラの駆動を停止させることを特徴とする請求項6記載のインキ移しローラの制御方法。
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