JP2005526783A - 弾性シリコーンの粒子を含む化粧用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、生理学的に許容可能な媒体中に、熱可逆性又は架橋ゲルを形成可能なポリマー、及びこれらの混合物から選択される少なくとも一つのポリマーと、弾性有機ポリシロキサン粒子の水性分散物とを含む、局所的適用のための組成物に関する。ポリマーは、好ましくはカラギーナン、アガー、ゲランゴム、アルギナート、ペクチン及びこれらの混合物から選択される。得られる組成物は、好ましくはペースト状の感触を有し、そして非常に柔らかくて冷感があるという利点を有する。本発明の主題はまた、該組成物の、特に皮膚及び/又は唇の欠点を隠す、及び/又は和らげるための、特に化粧における使用でもある。

Description

本発明は、熱可逆性又は架橋ゲルを形成可能なポリマー、そして弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物を含む、局所的適用のための組成物に関する。本発明はまた、この組成物の使用にも関し、具体的には化粧的使用に関し、より具体的には皮膚、粘膜(唇)のトリートメント及び/又はケアのための、さらに具体的には皮膚及び/又は唇の欠点を和らげる、補正する、及び/又は隠すための化粧的使用に関する。
皮膚のためのケア組成物又は皮膚微小起状、皺、細かい線、毛穴又はまだらな色などの皮膚の欠点の改善又は隠すために使用されるメークアップ組成物は、往々にしてペースト状の感触を持つ、通常油性ゲル化剤と充填材を含む無水製品である。これらの組成物は伸ばすのが難しく、そして皮膚を乾燥させるという不具合がある。しかし、化粧用組成物に求められる性質はその効果ばかりではなく、人の皮膚又は人のそのほかの如何なるケラチン質の支持体に適用する際の柔らかさ及び/又は冷却効果につながる心地よい質もまた求められる。
化粧用組成物に、皮膚に適用する際これらの組成物に良い触感、特に柔らかさを与えるシリコーン樹脂を組み込むことは知られている。しかし、そのような樹脂を含む化粧用組成物は、皮膚に適用する際冷却効果を与えないという不具合がある。さらに、所望の冷却効果を奏する水性組成物にこれらの組成物を加えるということは、分散物を安定させるために、界面活性剤を数パーセント位の量(通常組成物の全重量の0.5%や1%を超える)使用することを必要とし、これは特に敏感肌の人々にとって刺激の問題を起こすこともある。
欧州特許出願公開第355908号明細書 特開2000−119166号公報 国際公開第99/51193号パンフレット
したがって、ペースト状であってよく、そして皮膚の欠点を和らげ、同時に柔らかさと冷たさを皮膚に適用する際奏し、さらに乳化剤を少ししか、あるいはまったく含まない局所的適用のための組成物、特には化粧用組成物の需要がある。
驚くことに、本発明者は、熱可逆性又は架橋ゲルを形成可能なポリマーを弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物と組み合わせることによって、本発明の目的を達成することができるということを発見した。
確かに、熱可逆性又は架橋ゲルを形成可能なポリマーを化粧用組成物に使用することは知られている。しかし、そのようなゲルに弾性シリコーンを加えることはいまだかつて述べられたことはなく、この種のポリマーを大量に含むゲルに弾性シリコーンの粒子の水性分散物を加えることはさらになかった。
特許文献EP−A−355908は、200パスカル未満の弾性率という性質の安定した液状組成物を得るために、可逆性ゲルを形成可能なポリマーの使用を開示している。この文献は弾性シリコーンの粒子の水性分散物の添加や、そのような添加が皮膚に適用する際冷たさと柔らかさを両方とも与え、ペースト状の組成物を得ることを可能にすることは述べてもいないし示唆してもいない。本発明のペースト状の組成物は25℃で5000パスカルを越える、好ましくは10000パスカルを超える弾性率、そして50パスカルを超える、好ましくは100パスカルを超える弾性率によって特徴付けられる。
特許文献JP−A−2000/119166は、多糖から得られ、水溶性の増粘剤を安定剤として含む液状ゲルを開示している。安定剤は自然のゲランでもよい。しかし、この文献で使用される濃度では、ゲランは水溶性増粘ポリマーのように振舞い、それはすなわち激しく攪拌することによってせん断された時液状になる流動性液化ゲルを形成し、しかし本発明の目的である、流動性液化ゲルとは異なりせん断された時液化せず永続的三次元ネットワークの形成によって定義されるゲルを形成しない。さらに、この文献は一般的に可能性のある添加物のリストの中でシリコーン樹脂とシリコーンパウダーを挙げているが、そのような添加物の添加は界面活性剤の存在下で起こる(フェニルメチコーンを含む例6を参照)。さらに、弾性シリコーンのパウダーはこれらの添加物の中で述べられることも説明されることもなく、弾性シリコーンの水性分散物についてはもってのほかである。さらに、この文献中追求される目的は液状ゲルを得ることであり、この文献から当業者にペースト状の組成物を作成することを促すものは何もない。
最後に、特許文献WO−A−99/51193はせん断されたゲルと呼ばれる天然ポリマー、及び任意でプレ乳化された形状にある弱架橋シリコーンゴムなどのコンディショニング剤からなっていてよい懸濁相を含む、髪のための洗浄及びコンディショニング液状組成物を開示している。この文献中に述べられているシリコーンゴム、そしてプレ乳化された分散物は油性媒体を増粘させる性質を持ち、したがって本発明中に使用され水性相に加えられる強架橋弾性有機ポリシロキサンの水性分散物とは異なる。さらに、これらの弱架橋シリコーンゴムのこの文献で述べられた髪用組成物への添加は界面活性剤の使用を必要とし、界面活性剤はもっとも頻繁には電荷され(特にカチオン)、本発明による組成物は好ましくは組成物の全重量に対して界面活性剤を0.05重量%未満含む一方この文献の組成物は0.5%を超える量必要とする。最後に、この文献中の所望の目的は液状組成物を得ることであり、これは本発明の目的と相反する。
したがって、本発明の目的はペースト状の組成物を得ることであるのに対して、上記の文献はすべて液状組成物を述べている。さらに、これらの文献はひとつとして、ペースト状の感触でもよく、冷感があって乳化界面活性剤を少ししか、又はまったく含まない組成物を得るために、熱可逆性又は架橋ゲルを生成するポリマーを弾性シリコーンの粒子の水性分散物と組み合わせることは述べてもいないし、示唆してもいない。
よって、本発明は、生理学的に許容可能な媒体に、(a)熱可逆性ゲルを形成可能なポリマー、架橋ゲルを形成可能なポリマー、及びこれらの混合物から選択される少なくとも一つのポリマーと、(b)弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物を含む組成物に関する。
「生理学的に許容可能」という表現は、頭皮を含めた皮膚、粘膜(唇)、目及び人のケラチン性繊維と相互性のある媒体を意味すると理解される。
「弾性」と言う表現は柔らかく、粘弾性質を持ち、特にスポンジ又は柔軟な球体の硬度を持つ変形可能な物質を意味する。その弾性率は変形に抵抗があり、そしてこの物質が膨張と収縮に対して限界を有するようなものである。この物質はその元の形に引っ張った後戻る能力がある。このエラストマーは、架橋部の均一なネットワークによって可動性が制限された高分子量のポリマー鎖からなる。本発明に使用される弾性有機ポリシロキサンは部分的に、又は完全に架橋され、三次元構造を有している。
本発明による組成物は、シリコーン粒子の水性分散物とポリマーを熱い状態で単に混合し、そして下記に述べられる製造方法で示されるように激しく攪拌しながら得られた混合物を冷却することによって有利に得られることができる。この方法は界面活性剤又は安定化ポリマーを含まない、シリコーンパウダーを含んだ水性化粧用組成物を得ることを可能にし、それはすなわち無水粒子を水性相に分散させるのに一般的に使用される界面活性剤又は安定化ポリマーの添加なしに得られるということである。「乳化界面活性剤又は安定化ポリマーを含まない」という表現は0.1%未満の乳化剤及び/又は0.05%未満の安定化ポリマーを含む組成物を意味すると理解される。安定化ポリマーという表現は永続的三次元マクロ分子ネットワークの形成によって定義されるゲルを形成する性質を持たない増粘ポリマーを意味すると理解される。
使用される方法によって、かなりの高ポリマー濃度を含む組成物を調製することが可能であり、この濃度は最初にポリマーから解体されたゲルが調製されれば、それはすなわち無数のポリマーゲルのミクロ粒子からなるゲルを意味し、そして弾性シリコーンの粒子の水性分散物と混合されれば達成することは不可能である。したがって、本発明によって使用される方法は半固形からペースト状の感触を有し、そのため程度の差はあっても固形のペーストを形成する組成物を得ることを可能にする。「半固形からペースト状の感触」という表現は、100000(=10)から500000(=5・10)Pa.sの範囲の粘度に相当する感触を意味し、この粘度は25℃で平円錐配置のHaake Rheostress RS 150装置で測定される。
したがって、本発明の主題は上記で定義された組成物の製造方法でもあり、この製造方法は、ポリマーのゲル化の温度より高温でポリマーと弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物を混合し、次いでせん断しながら混合物を冷却することを特徴とする。
この熱い状態で混合する方法は、文献WO−A−99/51193中に述べられているようにプレ乳化シリコーン分散物を仮に弾性シリコーンの水性分散物の代わりに使用すれば、プレ乳化分散物中には比較的大量の電荷している(アニオン界面活性剤)界面活性剤が存在し、これがポリマーのゲル化を妨げるため均一な組成物を得ることができないことを特記するべきである。本発明では、存在する界面活性剤の量はポリマーのゲル化を妨げないものである;さらに、界面活性剤が存在するならば、一般的に非イオン性であり、したがって電荷していない。
本発明の弾性シリコーンの粒子は水中で均一な分散物(又は懸濁物)として提供される。粒子を形成する弾性シリコーンは、特に文献JP−A−10/175816中に述べられている架橋されたポリマーの中から選択することができる。この文献によると、それらは、少なくとも:
−(a)分子ごとに少なくとも二つのビニル基をシリコーン鎖のα、ω−位置で有する一つの有機ポリシロキサン(i);及び
−(b)分子ごとに少なくとも一つの水素原子が一つのシリコン原子に結合された一つの有機シロキサン(ii)
の、特に白金系触媒の存在下での付加及び架橋反応によって得られる。
特に、有機ポリシロキサン(i)はポリジメチルシロキサンから選択され、より具体的にはα、ω−ジメチルビニルポリジメチルシロキサンである。
本発明によると組成物に使用される弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物は特に以下のようにして得ることができる:
−(a)有機ポリシロキサン(i)及び有機シロキサン(ii)を混合する;
−(b)乳化剤を含む水性相を工程(a)の混合物に添加する;
−(c)水性相と前記混合物を乳化する;
−(d)工程(c)の乳液に熱湯を添加する;そして
−(e)有機ポリシロキサン(i)及び有機シロキサン(ii)を白金触媒の存在下で乳化重合する。
好ましくは、工程(c)は非イオン性乳化剤の存在下で行われる。
この方法において、水は約40から60℃の温度で有利に加えられる。工程(e)の後、捕えられた水の一部又は全てを蒸発するため、得られた粒子を乾燥することも可能である。
得られた有機ポリシロキサン粒子は変性可能な固形粒子であり、室温でショアA硬度計(ASTM D2240基準による)又は日本のJIS−A方法で測定することができる硬さを有する。この硬さは以下のようにこの目的のために用意されたエラストマーの塊上で測定することができる:有機ポリシロキサン(i)及び有機シロキサン(ii)の混合;混合物からの空気の除去;オーブンで100℃で30分間の成形及び加硫;室温に冷却次いで硬さの測定。密度もこのエラストマー塊上で決定される。
特に、本発明の組成物中に使用される粒子のショア硬度は好ましくは80ショアA以下であり、より好ましくは65ショアA以下である。本発明の組成物中に使用される弾性有機ポリシロキサンの水性分散物は、例えば、Dow CorningによってBY 29−122及びBY 29−119の名前で販売されているものでもよい。これらの商業製品の混合物を使用することも可能である。BY 29−122製品を基にしたエラストマーは7の硬度を有し、BY 29−119製品を基にしたエラストマーは30の硬度を有する。密度は約0.97から0.98の範囲である。BY 29−122及びBY 29−119の分散物は分散物の全重量に対して約63重量%の弾性有機ポリシロキサン(すなわち約63%の乾燥物含量)を含む。例えば、BY 29−119は36.35%水、63%弾性有機ポリシロキサンの粒子、0.25%のC12−15 Pareth−12、0.1%ポリアクリレート ナトリウム 及び0.3%フェノキシエタノール(保存剤)からなる弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物である。
特に、弾性有機ポリシロキサンの粒子(活性物質として)は0.1から500μmの範囲の数平均サイズを有し、より好ましくは0.1から200μmである。これらの粒子は球体、平面体、非結晶質でもよく、好ましくは球体の形のものである。
したがって、上記の方法に示されるように、水中で安定して分散するためには、これらの有機ポリシロキサン粒子は一つ又は複数の非イオン、8以上のHLB(親水−親油バランス)のカチオン又はアニオン乳化剤と組み合わされてもよい。水性分散物中の乳化剤の割合は弾性有機ポリシロキサンの水性分散物の100重量部につき0.1から20重量部の範囲が好ましく、0.5から10重量部がより好ましい(文献JP−A−10/175816の説明を参照)。
さらに、これらの弾性有機ポリシロキサンの粒子は、水性分散物中で、脂肪性物質と、特には室温で固形のワックス又はゴム、動物、植物、ミネラル又は合成由来のペースト状の脂肪性物質、これらの混合物、及び本願明細書中に述べられているもののような無機パウダーと組み合わされてもよい。
好ましくは、本発明の組成物中に弾性有機ポリシロキサンの粒子が、活性物質の量としては組成物の全重量に対して、例えば0.1から25重量%、好ましくは1から20重量%、より好ましくは5から15重量%の範囲で存在している。
本発明の組成物に使用されるポリマーは、熱可逆性ゲルを形成可能なポリマー、架橋ゲルを形成可能なポリマー及びこれらの混合物から選択される。本発明の好ましい実施態様によれば、ポリマーは熱可逆性ゲルを形成可能なポリマーから選択される。「ゲル」という表現はマクロ分子によって形成され、弾性係数が粘性係数より大きいことによって定義される、形成されたシステムに粘弾性質を付与している、マクロ三次元ネットワークを意味すると理解される。このネットワークは水素の結合/相互作用、弾性静力学的及び/又は分散(=例えばCH2基間などの無極性組成物間の相互作用)結合型によって安定化されている。「熱可逆性」という表現は、ゲル状態が可逆的に得られる、つまり使用されるポリマーがポリマーのゲル化温度より高温では液状であり、ゲル化温度未満に冷却した後溶液が固体化することを意味すると理解される。このゲル化温度は使用されるポリマーによって決まる。
「架橋(された)ゲル」という表現は、永続的三次元ネットワークを形成するようポリマーの分子を物理的に結合するのが役目である架橋剤が加えられた、ポリマー溶液から得られたゲルを意味すると理解される。
熱可逆性あるいは架橋ゲルを形成可能なポリマーは天然由来のポリマーから選択される。
本発明の組成物に使用されるポリマーは、特にカラギーナン、アガー、ゲランゴム、アルギナート、ペクチン、及びこれらの混合物から選択することができる。
カラギーナン、アガー及びゲランゴムは熱可逆性ゲルを形成可能なポリマーである。それらは流動液化ゲルを形成する増粘ゲルのようにではなく熱可逆性ゲルを形成可能なポリマーのように作用するために十分量でなければいけない。したがって、その量は一般的に組成物の全重量の3%以上である。
カラギーナンはある赤藻に存在する直鎖状の多糖類である。それは交互にあるβ−1、3−とα−1、4−ガラクトース基からなり、多くのガラクトース基が硫化されていることがある。この多糖族はPeter Harris著、「Food Gels」、1989年、Elsevierという本の第三章中に述べられている。カラギーナンとして、例えばカッパカラギーナン、イオタカラギーナン及びこれらの混合物を挙げることができる。これらのカラギーナンと、水溶液中にゲルを形成しないが上記のカラギーナンとの混合物としてはゲルを形成するラムダカラギーナンとの混合物を使用することも可能である。好ましくはカッパ−カラギーナンがカラギーナンとして使用される。
アガーはある赤藻から抽出されるポリマーであり、アガロース及びアガロペクチン、硫黄と、交互にあるα−1、4ガラクトース基とβ−1、3−ガラクトース基、ピルベート及び/又はアガロペクチンの場合はグルクロン基を含む。アガーは上記の「Food Gels」の第一章中に述べられている。アガーとして、例えばArthur Bramwell会社によってAgar Luxara 1253の名前で販売されている製品を挙げることができる。
ゲランゴムはバクテリア由来のポリマーであり、交互にあるグルコース、グルクロン酸及びラムノース基からなる。ゲラン族に属するポリマーは上記の「Food Gels」の第六章中に述べられている。ゲランゴムとして、例えばNutrasweet Kelco会社によってLecogel Fの名前で販売されている製品を挙げることができる。
アルギナート及びペクチンは架橋型のゲルを形成するポリマーである;ゲルの形成は架橋剤として作用する塩の添加によって引き起こされる。アルギナートは、Gブロック、MブロックとG−Mモノマーが交互にあるブロックに分けられる、グルコロン酸(G)とマヌロン酸(M)という二種類のモノマーの結合によって得られる多糖鎖からなるものである。ゲル化はこれらの多糖鎖を多価イオンの補助によって架橋することによって得られる。この架橋は好ましくはGブロック間で起こる。アルギナートとして、例えばNutrasweet Kelco会社によってManugel DMBの販売名で売られているアルギン酸ナトリウム、及びKelco会社によってKelcoloid Oの名前で売られているプロピレン グリコールのように部分的アルキル又はヒドロキシアルキル アルギナートを挙げることができ、Kelcoloid Oは80から86%のエステル化度を有するプロピレン グリコール アルギナートである。
ペクチンとしては、例えばUnipectine会社によってRapid Set Pectinの名前で販売されている製品を挙げられる。
これらの熱可逆性又は架橋ゲルを形成可能なポリマーを一つ又は複数使用することが可能である。本発明の組成物中の熱可逆性又は架橋ゲルを形成可能なポリマーの量は、例えば、組成物の全重量に対して3から15重量%、好ましくは4から10重量%の間であってもよい。
一つ又は複数のゲルを形成する水溶性ポリマーを、少量で本発明による組成物の所望な性質を変えない限り、上記のような熱可逆性又は架橋ゲルを形成可能なポリマーに加えることが任意で可能である。水溶性ポリマーとして、例えば、キサンタンゴム、セルロースポリマー、及びアクリルアミドから誘導されたポリマー、特に、より具体的にはClariant会社によってHostacerin AMPSの名前で販売されているポリマーなどのポリアクリルアミドメチルプロパンフルホン酸のホモポリマー又はコポリマーである、エチレン不飽和及びスルホン基を有する、そして遊離状態若しくは部分的又は完全に中性化された、少なくとも一つのモノマーを含むホモポリマー又はコポリマーが挙げられる。これらの水溶性ポリマーが存在するとき、それは組成物の全重量に対して好ましくは0.1重量%未満、より好ましくは0.05重量%未満、さらに好ましくは0.02重量%未満の量である。水溶性ポリマーの量は、例えば組成物の全重量に対して0.0001から0.1重量%、好ましくは0.0005から0.05重量%、さらに好ましくは0.0005から0.02重量%の範囲である。
セルロースポリマーは、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、特にアルキル基をグラフトすることによって変性された変性セルロース、及びこれらの混合物などのセルロース又はその誘導体から選択することができる。
本発明による組成物は、組成物の全重量に対して通常60から97重量%、好ましくは75から95重量%、より好ましくは80から90重量%の量の水を含む。
本発明による組成物は局所的使用に適しており、そして特に化粧用又は皮膚科学的組成物を構成する。
上記のように、本発明の組成物の調製は熱い状態で一工程で行うことができる。「一工程」という表現は弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物及びポリマーが熱い状態でポリマーのゲル化以前に混合され、したがってゲルの事前準備がないことを意味すると理解される。したがって、この方法はポリマーのゲル化温度より高温で(例えば90℃)、ポリマー及び弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物、そしてその他の任意の添加物を混合し、次いでせん断(激しい攪拌)しながら混合物を冷却することを含む。
この方法はポリマーを大量に含む組成物を調製することを可能にし、したがってポリマーゲルの均一な混合物及びシリコーン粒子からなるペーストを得ることを可能にする。このため、上記のように、界面活性剤及び/又は安定化ポリマーを含まない、又は実質的に含まず、シリコーンパウダーを含む、水性でありペースト状の化粧用組成物を得ることができ、この組成物中で弾性シリコーンパウダーはその性質を維持する。
より詳細には、製造方法は以下の工程を含む:
・ 弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物をポリマーのゲル化温度より高温(例えば90℃)に加熱し、加熱した分散物をポリマーと混合することによって水溶液を調製する。この混合は、好ましくはゆっくりとした攪拌(毎分30から100回転)とともに、任意でポリマーと弾性有機ポリシロキサンの粒子の濃度を調整するために加熱した水(90℃)を添加しながら行われる;
・ 完全な溶液化を確かなものにするために、温度を保ちながら(約90℃の温度)溶液を攪拌する(30から100rpmの穏やかな攪拌);
・ ペーストを得るためにせん断しながら溶液を室温に冷却する(解体段階);せん断速度及び時間はペーストを得るために十分でなければいけない(約2000から4000rpmの速度で60分間);
・ ペーストを均一になるまで室温で攪拌する(穏やかな攪拌:約30から100rpm)(約1時間の間攪拌)。
この方法によってポリマーのゲルと架橋されたシリコーンパウダーの均一な混合物からなるペーストが得られる。得られた組成物の顕微鏡での検査は、シリコーン粒子がずっと構造的一貫性を保持するということを示す。したがって、これらの粒子の使用に関連する感触的性質、特に柔らかさは保たれる。
上記の方法は適当な如何なる装置で実行されてよく、例えばOLSA(登録商標)パイロットミキサーなどのプロペラや刃を備えたタンクで、若しくはツインスクリュー成形機である。
架橋型ゲルを形成するポリマーの場合、ポリマー溶液を解体する段階において架橋剤が注入される、若しくは方法がツインスクリュー成形機で実行されるならばポリマー溶液の成形の際に注入されることを前提に上記の方法を使用することが可能である。
本発明による組成物は、降伏点、弾性係数及び粘性係数を含む特徴的流動学パラメーターを有する。組成物の解体降伏応力あるいは降伏点τ0は、組成物のマクロな流れを引き起こすのに必要な圧力と定義される;例えば、25℃の温度でHaake 流量計 CS150の圧力を適応するなど、圧力下でのスキャニングによって決定することができる。
さらに、組成物の弾性係数及び粘性係数は、測定の際適用される圧力は組成物の解体降伏応力より小さいということによって定義される、いわゆる直線形の粘弾性領域において、1ヘルツの周波圧力について測定することができる。
本発明による組成物はペースト状であり、25℃で5000パスカルを超える、好ましくは10000パスカルの弾性係数、及び、0.2未満の、25℃で1ヘルツの圧力周波に対する、粘性係数の弾性係数に対する比によって与えられる接線値(δ)によって特徴付けられる。本発明の組成物の降伏点は50パスカルを超える、若しくは100パスカルの単位である。本発明の組成物の粘性は、100000Pa.s(=10Pa.s)以上であり、好ましくは300000Pa.s(=3.10Pa.s)以上であり、粘性は平円錐配置の25℃でHaake Rheostress RS150装置で100パスカルの圧力下で測定される。
本発明を説明する実施例の組成物の流動学的パラメーターは実施例の後で与えられる。
上段で示されるように、本発明による組成物は好ましくはペースト状である程度固形のペーストをなす、すなわち半固形からペースト状、さらに固形の感触を有していてもよい。
周知の方法によって、本発明の組成物は、親水性又は親油性活性剤、保存剤、抗酸化剤、香料、充填材、着色物(顔料又は着色剤)、脂質小胞、及びこれらの混合物などの、化粧及び皮膚科学分野において常套的な補助剤から選択される一つ又は複数の補助剤を含んでいてもよい。これらの補助剤は、化粧又は皮膚科学分野で常套的な割合で使用され、例えば組成物の全重量に対して0.01から30%である。
当然、当業者はこれらの任意の追加化合物及び/又はその量を、本発明の組成物の有益な性質が追加によって損なわれない、又はほとんど損なわれないように選択するよう慎重にする。
活性剤として、サンスクリーン;ポリオール(グリセリン、グリコール)などの保湿剤;ビタミン及び特にビタミンA(レチノール)、C(アスコルビン酸)、E(トコフェロール)、B3(ナイアシンアミド)、B5(パンテノール)、H(ビオチン)、F及びD、そしてこれらの誘導体及び特にそれらのエステル;例えばα−ヒドロキシ酸などの角質溶解又は剥離促進剤;β−ケト酸;α−ビサボロル、アラントイン及びガンマ−オリザノールなどの鎮静剤;尿素;ルチン;酵素;緑茶、メリッサ抽出物、タイム抽出物、サンザシPCO、パインPCO及びグレープPCOなどのプロシアニドル オリゴマー(PCO)など天然抽出物;麹酸、カフェイン酸、レチノール酸及びこれらの誘導体、1、4−ベンゼン[ジ(3−メチリジン−10−カンフォスルホン)]酸などの酸;例えばα−、β−及びγ−カロチン、β、ψ−カロチン、ε−カロチン、β、λ−カロチン、リコピン(Ψ、Ψ−カロチン)などのカルチノイド;及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明の組成物に使用できる充填材として、ポリアミド粒子、そして特にAtochem会社によってOrgasolの名前で売られているもの;ポリエチレンパウダー;Dow Corning会社によってPolytrapの名前で販売されているエチレン グリコール ジメタクリレート/ラウリル メタクリレート コポリマーから作られているものなどの、アクリル コポリマーを基にしたミクロ球;中空ミクロ球などの拡張パウダー、特にKemanord Plast会社によってExpancelの販売名で、若しくはMatshumoto会社によってMicropearl F 80 EDの販売名で販売されているミクロ球;架橋された、若しくはされていない、National Starch会社によってDry-Floの名前で販売されている無水コハク酸オクテニルと架橋された澱粉パウダーなどの、メイズ、麦又は米澱粉などの天然有機物質のパウダー;Toshiba Silicone会社によってTospearlの名前で販売されているもののようなシリコーン樹脂のミクロビーズ;及びこれらの混合物が挙げられる。
さらに具体的に、充填材が繊維のとき、後者は合成又は天然、無機又は有機の親水性又は非親水性繊維から選択されることができる。これらの繊維は短くても長くてもよく、個別又は例えば編んであるなどまとめられていてもよい。繊維は如何なる形又は構造であってもよく、個別の適用に応じて、特に円形又は多角形(四角、五角形又は八角形)の断面を有することができる。具体的に、繊維の端は負傷を避けるために丸く、且つ/又は滑らかである。
具体的に、繊維は1μm(0.001mm)から10mm、好ましくは0.1μmから5mm、さらに好ましくは0.1mmから1.5mmの範囲の長さ(L)であってもよい。その断面は1nm(0.001μm)から100μm、好ましくは1nm(0.001μm)から50μm、さらに好ましくは5μmから40μmの範囲の直径(D)を有する円内に収まっていてもよく、好ましくは縦横比、すなわちL/D(長さ/直径)比が3.5から2500、さらに好ましくは5から500、より一層好ましくは5から150の範囲で、そして線密度が0.15から30デニール、より好ましくは0.18から18デニールであり、デニールは9kmの糸のグラムにした重さである。
繊維は、織物の製造に使用されるもの、特にシルク繊維、綿繊維、毛繊維、フラックス繊維、特に木、野菜又は藻から抽出されたセルロース繊維、ポリアミド繊維(ナイロン(登録商標))、変性セルロース繊維(レーヨン、ビスコース、アセテート、特にレーヨンアセテート)、ポリ(p−フェニリン テレフタルアミド)繊維、特にKevlar(登録商標)、アクリル繊維、特にポリ(メチル メタクリレート)又はポリ(2−ヒドロキシエチル メタクリレート)繊維、ポリオレフィン繊維、そして特にポリエチレン又はポリプロピレン繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、アラミド繊維、カーボン繊維、特にグラファイト状のもの、テフロン(登録商標)繊維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル繊維、ポリ(塩化ビニル)又はポリ(塩化ビニリジン)繊維、ポリ(ビニル アルコール)繊維、ポリアクリロニトリル繊維、キトサン繊維、ポリウレタン繊維又はポリ(フタル酸エチレン)繊維、ポリアミド/ポリエステル繊維など、上記のポリマーなどのポリマーの混合物から形成された繊維、これら繊維の混合物であってよい。
ポリウレタン繊維として、エラステーンのクラスに属する分離ポリ(ウレタン尿素)ポリマーから作られる繊維が挙げられ、具体的にDu Pont会社によってリクラ(登録商標)の名前で販売されているものが挙げられる。
グリコール酸及びカプロラクトーンから調製される繊維などの、手術で使用される吸収性合成繊維(Johnson&Johnson会社のモノクリル);ラクト酸及びグリコール酸型のコポリマーの吸収性合成繊維(Johnson&Johnson会社のVicryl);テレフタル ポリエステル繊維(Johnson&Johnson会社のEthibond)及びステンレススチールワイヤ(Johnson&Johnson会社のAcier)を使用することも可能である。
さらに、繊維は表面処理されていてもされていなくてもよく、そしてコーティングされていてもいなくてもよい。繊維は、特にコーティングされ、且つ/又は機能化された繊維であってもよく、「機能化」とは繊維が表面処理されることによって性質が変化させられていることを意味する。
本発明に使用できるコーティングされた繊維として、硫化銅で静電気防止のためにコーティングされた(例えばRhodia会社のR-STAT)、又は繊維に独特な配列を付与する他のポリマーによってコーティングされた(特別な表面処理)、又は色彩/ホログラム効果を引き起こす表面処理された(例えばSildorex会社のLurex繊維)ポリアミド繊維が挙げられる。
繊維は機能化されていてもよく、すなわち特定の機能を有するように変性されていてもよい。この機能化は繊維の表面及び繊維の中の両方で行われていてよく、化合物を繊維に付着させる若しくは繊維の立体形状によって形成された空洞内に捕えることを可能にする如何なる方法によって行われても良い。方法として、例えば、活性剤で繊維をコーティングする;ナノカプセル又はナノ球体などの活性剤を含む粒子の繊維への付着;繊維内への吸着作用;化学反応による付着が挙げられる。したがって、例えば、化学的又は物理的サンスクリーン剤で変性することによる抗UV繊維;保存剤又は抗バクテリア剤で変性することによる抗バクテリア又は抗菌繊維;着色分子で変性することによる着色繊維;角質溶解又は剥離剤で変性することによる角質溶解又は剥離繊維;保湿剤又は水分保持ポリマーで変性することによる保湿繊維;香料で変性することによる香付き繊維;抗炎症剤又は鎮静剤で変性することによる沈痛又は鎮静繊維;発汗抑制剤で変性することによる発汗抑制繊維などの、特定の機能性を有する繊維を使用することができる。
繊維として、より特別にポリアミド繊維、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維、綿繊維、及びこれらの混合物が挙げられる。その長さは0.1から10mm、好ましくは0.1から1mmの範囲であってよく、その平均直径は5から50μmであってよく、縦横比は好ましくは5から150の範囲である。
特に、Etablissements P. BonteによってPolyamide 0.9 dtex 0.3mmの名前で販売されている、平均直径15から20μm、線密度約0.9dtex(0.81デニール)そして0.3mmから1.5mmの範囲の長さを有するポリアミド繊維;Du Pont Fibres会社によってKevlar Flocの名前で販売されているもののように、平均直径12μmと約1.5mmの長さを有するポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)繊維;例えば、Institut Textile de France、Filature de Lomme、Textiles de Dunes会社又はVelfil会社によって販売されているものなど、平均直径20μm、長さ0.3mm、そして縦横比15を有するものなどの、綿繊維が挙げられる。
充填材の量は組成物の全重量に対して、活性物質が0.01から20重量%、そして好ましくは0.1から10重量%の範囲であってよい。
本発明の主題である組成物は、特に頭皮を含めた皮膚及び唇の化粧的処理への多数の適用ができ、特に皮膚及び/又は唇の処理、保護及びケアのための、そしてより具体的には微小起状、しわ、細かい線、毛穴又はまだら色などの、皮膚及び/又は唇の欠点を和らげ、補正し、且つ/又は隠す際に適用できる。
したがって、本発明の主題は上段で定義された組成物の、皮膚及び/又は唇の処理、保護及び/又はケアのための化粧としての使用でもある。
本発明の主題はまた、皮膚及び/又は唇の欠点を和らげ、補正し、且つ/又は隠すための、上段で定義された組成物の化粧としての使用でもある。
本発明の主題はまた、上段で定義された組成物を皮膚及び/又は唇に塗布することを特徴とする、頭皮を含めた皮膚及び/又は唇の化粧的処理のための方法でもある。
本発明の組成物はまた、乾燥皮膚及び/又は乾燥唇及び/又は敏感皮膚の処理を目的としていてよい。
本発明の主題はまた、乾燥皮膚及び/又は乾燥唇及び/又は敏感皮膚の処理を目的とする組成物の製造のための、上段で定義された組成物の使用でもある。
以下に与えられている組成物の実施例は説明するためにあり、限定するものではない。特に記述がない場合、量は重量%として与えられている。
<例1>
アガー(Agar Luxara 1253) 5.5%
シリコーンパウダーの水性分散物(63.5%の弾性有機ポリシロキサン
(BY 29−119)の活性物質を含む) 16.6%
保存剤 0.25%
水 77.65%
適用の際冷感のあるゲルが得られ、それは非常に柔らかく、そして皮膚の微小起状という欠点を補正することを可能にする。
この組成物の25℃で上段に示される条件での流動学的パラメーターが以下の表に示されている:
Figure 2005526783

Claims (22)

  1. 生理学的に許容可能な媒体中に、(a)熱可逆性ゲルを形成可能なポリマー、架橋ゲルを形成可能なポリマー、及びこれらの混合物から選択される少なくとも一つのポリマーと(b)弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物とを含み、前記弾性有機ポリシロキサンが、触媒の存在下で、少なくとも:
    −(i)分子ごとに二つのビニル基をシリコーン鎖のα、ω−位置に有する一つの有機ポリシロキサン;
    及び
    −(ii)分子ごとに一つのシリコン原子に少なくとも一つの水素原子が結合されている一つの有機シロキサン
    の付加及び架橋反応によって得られることを特徴とする、皮膚又は唇の局所的適用のための組成物。
  2. 有機ポリシロキサン(i)がポリジメチルシロキサンから選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 有機ポリシロキサン(i)がα、ω−ジメチルビニルポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 有機ポリシロキサン粒子の水性分散物が以下の工程によって得られることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の組成物:
    −(a)有機ポリシロキサン(i)と有機シロキサン(ii)を混合する;
    −(b)乳化剤を含有する水性相を工程(a)の混合物に添加する;
    −(c)水性相と前記混合物を乳化する;
    −(d)工程(c)のエマルションに熱湯を添加する;
    −(e)有機ポリシロキサン(i)と有機シロキサン(ii)を白金触媒の存在下で乳化重合する。
  5. 工程(c)が非イオン性乳化剤の存在下で行われることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 有機シロキサン粒子が平均0.1から500μmの範囲の数平均粒子径を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 有機ポリシロキサン粒子が80ショアA以下、好ましくは65ショアA以下の硬さを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 有機シロキサン粒子が、活性物質の量について組成物の全重量に対して0.1から25重量%の範囲で存在することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. ポリマーが、カラギーナン、アガー、ゲランゴム、アルギナート、ペクチン、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. ポリマーの量が、組成物の全重量に対して3から15重量%、好ましくは4から10重量%の範囲であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 組成物の全重量に対して、60から97重量%の水、好ましくは75から95重量%の水を含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 25℃で、10Pa.s以上の粘度、好ましくは3.10Pa.s以上の粘度を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 0.1重量%未満の乳化剤を含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 0.05重量%未満の安定化ポリマーを含むことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. ペースト状組成物をなすことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 化粧用又は皮膚科学的組成物をなすことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の組成物の製造方法であって、ポリマーのゲル化温度より高い温度でポリマーと弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物、並びにその他の任意の添加物を混合する工程、及び、次いで混合物をせん断しながら冷却する工程とを含むことを特徴とする製造方法。
  18. 以下の工程を含むことを特徴とする、請求項17に記載の製造方法:
    ・ 弾性有機ポリシロキサンの粒子の水性分散物をポリマーのゲル化温度より高い温度に加熱し、そして加熱された分散物とポリマーを混合し、任意でポリマーと弾性有機ポリシロキサンの粒子の相対的濃度を調整するために水を加えることによって水溶液を調製する;
    ・ 完全に溶解させるために温度を保ちながら溶液を攪拌する;
    ・ ペーストを得るためにせん断しながら溶液を室温に冷却する;
    ・ ペーストを室温で攪拌し均一化する。
  19. 皮膚及び/又は唇のトリートメント、保護及び/又はケアのための請求項1乃至15のいずれか一項に記載の組成物の化粧用としての使用。
  20. 皮膚及び/又は唇の欠点を和らげる、補正する、及び/又は隠すための請求項1乃至15のいずれか一項に記載の組成物の化粧用としての使用。
  21. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の組成物を皮膚及び/又は唇に塗布することを特徴とする、皮膚及び/又は唇の化粧トリートメント方法。
  22. 乾燥肌及び/又は乾燥唇及び/又は敏感肌のケアのための組成物の製造のための、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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