JP2005525371A - 糖尿病および他の疾患を治療するための二環式複素環 - Google Patents

糖尿病および他の疾患を治療するための二環式複素環 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(300)で示した構造を有する特定の二環式複素環に関し、これは、脂質代謝および糖質代謝に関連した疾患(例えば、2型糖尿病およびアテローム性動脈硬化症)を治療する際に有用である。本発明はまた、脂質代謝、糖質代謝、または脂質および糖質代謝を変調させることにより、2型糖尿病および関連した疾患を治療する方法に関する。これらの方法は、このような処置または変調が必要と診断された哺乳動物(好ましくは、ヒト)に、1種またはそれ以上の本発明の化合物またはその医薬組成物を投与する工程を包含する。

Description

(関連出願)
本願は、2002年3月8日に出願された米国仮特許出願第60/362,732号から優先権を主張しており、その開示内容は、全体が本明細書中で参考として援用されている。
(発明の背景)
2型糖尿病はまた、インシュリン非依存性糖尿病(NIDDM)とも呼ばれているが、先進国では、全糖尿病患者の80〜90%が罹患している。米国だけでも、約千5百万人、全世界では、1億人を超える人が、罹患している。この疾患は、遅発性疾患であり、しばしば、太り過ぎの人に起こるので、この疾患に罹っている患者の数がさらに増えると予想できる。2型糖尿病に罹った患者は、通常、依然としてインシュリンを産生するが、自身のインシュリンおよびインシュリン療法に対する耐性が増す。最近では、有望な新しい種類の薬剤が導入されており、これらは、自身のインシュリンに対して患者を再感作し(インシュリン感作物質)、それにより、外来インシュリンの要求を少なくしている。トログリタゾン(Resulin(登録商標))およびロジグリタゾン(Avandia(登録商標))は、米国および他の数カ国で2型糖尿病の治療に認可された種類の薬剤のうちで第一の代表例に入る。しかしながら、これらの薬剤は、稀ではあるが重症の肝毒性(すなわち、トログリタゾン)を含めた副作用があり、それらは、ヒトの体重を増加し得る。このような副作用は、10年またはそれ以上にわたって糖尿病を治療する必要がある患者にとっては、大きな懸念である。従って、2型糖尿病および関連した障害を治療する新しい良好な薬剤が必要とされている。
本発明の化合物の1つの性質には、多くの場合、前脂肪細胞を脂肪細胞に変換できる、すなわち、脂肪細胞の分化を誘発できることにある。分子が特定の細胞または細胞型の分化を誘発する能力はまた、しばしば、抗癌活性と相関していることが知られている。
糖尿病および/または糖質代謝障害を治療するのに有効であり得る低分子は、2003年2月4日に発行された米国特許第6,515,003号で開示され、この特許は、2000年8月31日に出願された米国特許出願第09/652,810号に基づいており、これは、1999年8月31日に出願された米国仮特許出願第60/151,670号から優先権を主張している。ある種の癌を治療する際に有用であり得る関連した低分子は、2001年3月8日に公開されたPCT特許出願WO01/16122で開示されており、これは、上で引用した同じ米国仮特許出願第60/151,670号から優先権を主張している。上記特許文献の全ての開示内容は、これらの化合物の化学構造の開示、生体活性の教示、および医薬組成物としての使用方法について、本明細書中で参考として援用されている。
しかしながら、2型糖尿病および関連した糖質および/または脂質代謝の障害(高脂血症および高コレステロール血症を含めて)を治療する新しい薬剤が引き続いて必要とされている。特に、糖尿病の血糖値を抑制でき、また、アテローム性動脈硬化症を予防または軽減するために、高脂血症および/または高コレステロール血症を同時に抑制できる新しい薬剤は、糖尿病の治療に大きな価値があるものとなる。
(発明の要旨)
本発明は、2型糖尿病および糖質代謝に関連した疾患を治療するのに有用な置換複素環に関する。予想外なことに、これらの薬剤は、同時に、脂質代謝に関連した疾患(例えば、高脂血症および/または高コレステロール血症−これらは、アテローム性動脈硬化症と関連し得る)を治療できることが発見された。
本発明の化合物はまた、制御できない増殖疾患(例えば、癌)を治療するのに有用であ
り得る。
本発明の一部の実施形態は、式(300)の第一属の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩に関する:
Figure 2005525371
ここで:
a)R200、R201およびR202は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたは有機残基から選択され、該有機残基は、1個〜12個の炭素原子を含有する;
b)Nは、ヘテロアリール環の窒素原子数であり、該数は、0個、1個または2個から選択される;
c)L、M、N、QおよびT残基は、別個に、−C(O)−、−C(S)−、−O−、−S−、−N(R203)−、−N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−残基から選択され、また、該L、M、N、QまたはT残基の0個〜2個は、不在であり得る;
ここで、
i)R200、R201、R202、R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたは有機残基から選択され、該有機残基は、1個〜12個の炭素原子を含有する;または該R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210残基の2個は、一緒に連結されて、環外置換基残基を形成し得、該環外置換基残基は、1個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意の環ヘテロ原子を含有し、該任意の環ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択される;そして
ii)L、M、N、QおよびTは、アミド残基を形成しない;
d)Ar10は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール残基であり、該残基は、3個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意の環ヘテロ原子を含有し、該任意の環ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択される;
e)R211は、水素、ヒドロキシまたは有機残基であり、該有機残基は、1個〜10個の炭素原子を含有する;
f)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;
g)W、X、YおよびZは、別個に、または一緒になって、−C(O)−、−C(S)−、−S−、−O−または−NH−であり、2,4−チアゾリジンジオン、2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン残基を形成する。
関連した実施形態では、本発明は、以下の構造を有する第二属の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩に関する:
Figure 2005525371
ここで:
a)pは、0、1または2である;
b)L、M、N、QおよびT残基は、別個に、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R203)−、−N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−残基から選択されるが、但し、該L、M、N、QまたはTラジカルの1個または2個は、不在であり得る;
c)R200、R201、R202、R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、または有機ラジカルから選択される;
d)Ar10は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールラジカルである;
e)以下の二環式ラジカル:
Figure 2005525371
該ラジカルは、6個〜20個の炭素原子を含有する;
f)R211は、水素、ヒドロキシまたは有機残基である;
g)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;そして
h)HArは、以下の構造を有する:
Figure 2005525371
他の局面では、本発明は、上で開示された本発明の化合物を、脂質代謝、糖質代謝、または脂質および糖質代謝を変調させるのに使用することに関する。これらの化合物はまた、制御できない細胞増殖疾患(例えば、癌)を治療し、また、炎症疾患を治療するのに有用である。
本発明はまた、脂質代謝、糖質代謝、または脂質および糖質代謝を変調させることにより、2型糖尿病および関連した疾患を治療する方法に関する。これらの方法は、このような処置または変調が必要と診断された哺乳動物(好ましくは、ヒト)に、1種またはそれ以上の本発明の化合物またはその医薬組成物を投与する工程を包含する。本発明はまた、制御されない細胞増殖疾患を治療する方法(該方法は、制御されない細胞増殖疾患に罹っていると診断された哺乳動物に、1種またはそれ以上の本発明の化合物を投与する工程を包含する)および炎症疾患を治療する方法(該方法は、炎症疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症)に罹っていると診断された哺乳動物に、1種またはそれ以上の本発明の化合物を投与する工程を包含する)を提供する。
他の局面では、本発明は、1種またはそれ以上の薬学的に受容可能な賦形剤と混合して本明細書中で開示された1種またはそれ以上の化合物を含有する医薬組成物に関する。
(詳細な説明)
本発明は、本発明の種々の実施形態の以下の詳細な説明およびそこに含まれる実施例および図面および先の記述および以下の記述を参照することにより、さらに容易に理解できる。本発明の化合物、組成物および/または方法を開示し記述する前に、本発明は、特定の合成方法、特定の医薬担体または処方、または本発明の化合物を投与する特定の様式には限定されず、それ自体、もちろん、変えることができることが理解できるはずである。また、本明細書中で使用する専門用語は、特定の実施形態を記述する目的のためのみであり、限定するとは解釈されないことが理解できるはずである。
(定義)
本明細書およびここに記載された式では、以下の用語は、以下のように定義される。
「任意の」または「必要に応じて」とは、引き続いて記述された事象または状況が起こり得るかまたは起こり得ないこと、およびこの記述が、該事象が起こる場合および該事象が起こらない場合を含むことを意味する。例えば、「必要に応じて置換した低級アルキル」との語句は、その低級アルキル基が置換され得るか置換され得ないこと、およびその記述は、非置換低級アルキルおよび置換が存在する低級アルキルの両方を含むことを意味する。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用する単数形「a」、「an」および「the」は、他に文脈で明らかに指示がなければ、複数の指示物を含むことに注目しなければならない。それゆえ、例えば、「an aromatic compound」の対象物は、芳香族化合物の混合物を含む。
しばしば、範囲は、本明細書中にて、「約」ある特定の値および/または「約」他の特定の値として表わされる。このような範囲が表わされるとき、他の実施形態は、ある特定の値からおよび/または他の特定の値までを包含する。同様に、値が、先行詞である「約」を使用することにより、概算値として表わされるとき、その特定の値は、他の実施形態をなすことが分かる。さらに、これらの範囲の各々の終点は、他の終点に関連して、また、他の終点とは無関係に、重要であることが分かる。
「薬学的に受容可能な」とは、生物学的またはそれ以外で所望ではない物質、すなわち、臨床的に許容できない生体効果を生じたりせず、また、それが含有される医薬組成物の他の成分のいずれかと有害な様式で相互作用せずに、関連した活性化合物と共に個体に投与できる物質を意味する。
本明細書中で提供した化合物の「有効量」との用語は、その化合物が所望の機能の所望
の調節(例えば、遺伝子発現、タンパク質機能または疾患の状態)を生じるのに十分な量を意味する。以下で指摘するように、必要な正確な量は、被験体の種、年齢および一般的な健康状態、治療する疾患の重症度、使用する特定の化合物、その投与様式などに依存して、被験体ごとに変わる。それゆえ、正確な「有効量」を特定することは、可能ではない。しかしながら、適当な有効量は、日常的な実験だけを使用して、当業者により決定され得る。
「アルキル」との用語は、炭化水素基または残基であって、非環式アルカンからの1つの水素原子の除去(従って、非水素基または残基の置換)により変性した非環式アルカン化合物と構造的に類似しているものを意味する。アルキルは、非環式で飽和の直鎖または分枝鎖炭化水素残基を包含し、これは、1個〜12個の炭素、1個〜8個の炭素または1個〜6個の炭素を有する。このようなアルキルラジカルの例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、アミル、t−アミル、n−ペンチルなどのラジカルが挙げられる。低級アルキルは、1個〜4個の炭素原子を有する非環式で飽和の直鎖または分枝鎖炭化水素残基を包含する。
「置換アルキル」との用語は、上記定義と類似のアルキルラジカルであって、1個、2個またはそれ以上の追加の有機または無機置換基で置換したものを意味する。適当な置換基には、ヒドロキシル、シクロアルキル、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アリールまたは置換アリールが挙げられるが、これらに限定されない。1個より多い置換基が存在しているとき、それらは、同一または異なり得る。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。「置換アルキル」との用語は、上記定義の1個〜12個の炭素を含有するラジカルであって、1個またはそれ以上であるが、好ましくは、1個、2個または3個の基で置換したものを意味し、これらは、ヒドロキシル、シクロアルキル、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシまたはハロアルコキシから選択される。1個より多い置換基が存在しているとき、それらは、同一または異なり得る。
「ヒドロキシアルキル」との用語は、1個またはそれ以上のヒドロキシラジカルで置換されたアルキルラジカルを意味する。低級ヒドロキシアルキルラジカルは、1個〜4個の炭素原子を含有する。ヒドロキシアルキル基の例には、ヒドロキシメチルラジカル(−CHOH)、1−ヒドロキシエチル(−CH(OH)CH)、2−ヒドロキシエチルラジカル(−CHCHOH)、およびそれより高級な同族体が挙げられる。
「アルコキシアルキル」との用語は、アルコキシまたはヒドロキシアルキルラジカルで置換されたアルキルラジカルを意味する。低級アルコキシアルキル基は、1個〜6個の炭素原子を含有する。アルコキシアルキル基の例には、アルコキシメチルラジカル(−CH−O−Rであって、ここで、Rは、アルキルラジカルである)、アルコキシ−エチルラジカル(−CHCH−O−Rであって、ここで、Rは、アルキルラジカルである)が挙げられる。
「アルケニル」との用語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する上で定義したアルキル残基を意味する。例には、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキサニル、2−へプテニル、3−へプテニル、4−へプテニル、5−へプテニル、6−へプテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。「アルケニル」との用語は、直鎖および分枝鎖のジエンおよびトリエンを含む。
「置換アルケニル」との用語は、上記定義のアルケニル残基であって、1個またはそれ
以上であるが、好ましくは、1個、2個または3個の基で置換したものを意味し、これらは、ハロゲン、ヒドロキシル、シクロアルキル、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシまたはハロアルコキシから選択される。1個より多い置換基が存在しているとき、それらは、同一または異なり得る。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
「アルキニル」との用語は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有する上で定義した残基を意味する。例には、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。「アルキニル」との用語は、ジ−およびトリ−インを含む。
「置換アルキニル」との用語は、上記定義のアルキニル残基であって、1個またはそれ以上であるが、好ましくは、1個、2個または3個の基で置換したものを意味し、これらは、ハロゲン、ヒドロキシル、シクロアルキル、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシまたはハロアルコキシから選択される。1個より多い置換基が存在しているとき、それらは、同一または異なり得る。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
「シクロアルキル」との用語は、炭化水素基または残基であって、環式アルカンからの1つの水素原子の除去(従って、非水素基または残基の置換)により変性した環式アルカン化合物と構造的に類似している。シクロアルキル基または残基ラジカルは、3個〜18個の炭素、好ましくは、4個〜12個の炭素、または5個〜8個の炭素を有する。例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、デカヒドロナフチル、アダマンチルなどの残基が挙げられる。「シクロアルキル」との用語は、3個〜8個の炭素を含有するラジカル(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど)を意味する。「置換シクロアルキル」との用語は、上で定義したシクロアルキルであって、1個またはそれ以上の基でさらに置換したものを意味し、これらには、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アミノ、一置換アミノまたは二置換アミノから選択される。このシクロアルキルが1個またはそれ以上の基で置換されているとき、それらは、同一または異なり得る。
「置換シクロアルキル」との用語は、上で定義したシクロアルキル残基であって、1個、2個またはそれ以上の追加の有機または無機基でさらに置換したものを意味し、これらには、ハロゲン、アルキル、置換アルキルヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アミノ、一置換アミノまたは二置換アミノを挙げることができるが、これらに限定されない。このシクロアルキルが1個またはそれ以上の置換基で置換されているとき、それらは、同一または異なり得る。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
「シクロアルケニル」との用語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する上
で定義したシクロアルキルラジカルを意味する。例には、シクロプロペニル、1−シクロブテニル、2−シクロブテニル、1−シクロペンテニル、2−シクロペンテニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキシル、2−シクロヘキシル、3−シクロヘキシルなどが挙げられるが、これらに限定されない。「置換シクロアルケニル」との用語は、上で定義したシクロアルケニルであって、1個またはそれ以上の基でさらに置換したものを意味し、これらは、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アミノ、一置換アミノまたは二置換アミノから選択される。このシクロアルキルが1個またはそれ以上の基で置換されているとき、それらは、同一または異なり得る。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
本明細書中で使用する「アルコキシ」との用語は、上で定義したアルキル残基であって、酸素に直接結合してエーテル残基を形成するものを意味する。例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシ、イソ−ブトキシなどが挙げられる。
「置換アルコキシ」との用語は、1個またはそれ以上の置換基(好ましくは、1個または2個の基)で置換した上記定義のアルコキシ残基を意味し、これには、ヒドロキシル、シクロアルキル、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシまたはハロアルコキシが挙げられるが、これらに限定されない。1個またはそれ以上の基が存在するとき、それらは、同一または異なり得る。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
「一置換アミノ」との用語は、1個の有機置換基で置換されたアミノ基を意味し、この置換基には、アルキル、置換アルキルまたはアリールアルキル(ここで、これらの用語は、この上で見られる定義と同じ定義を有する)が挙げられるが、これらに限定されない。
「二置換アミノ」との用語は、アリール、置換アリール、アルキル、置換アルキルまたはアリールアルキル(ここで、これらの用語は、本明細書中で開示した定義と同じ定義を有する)から選択される同一または異なり得る2個のラジカルで置換されたアミノ残基を意味する。一部の例には、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジエチルアミノなどが挙げられる。
「ハロアルキル」との用語は、1個またはそれ以上のハロゲン(好ましくは、フッ素)で置換されたアルキル残基(これは、上で定義した)(例えば、トリフルオロメチル、ペンタフルオロメチルなど)を意味する。
「ハロアルコキシ」との用語は、酸素に直接結合してトリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシなどを形成するハロアルキル残基(これは、上で定義した)を意味する。
「アシル」との用語は、1個〜8個の炭素を含有するR−C(O)−残基を意味する。例には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブタノイル、イソ−ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、ベンゾイルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アシルオキシ」との用語は、酸素と直接結合してR−C(O)O−残基を形成するアシルラジカル(これは、上で定義した)を意味する。例には、アシルオキシ、プロピオニルオキシ、ブタノイルオキシ、イソ−ブタノイルオキシ、ベンゾイルオキシなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アリール」との用語は、6個〜18個の炭素、好ましくは、6個〜12個の炭素を含有する環ラジカルであって、その中に、少なくとも1個の6員芳香族「ベンゼン」残基を有するものを意味する。このようなアリール残基の例には、フェニルおよびナフチルが挙
げられる。「置換アリール」との用語は、上で定義したアリール環ラジカルであって、1個またはそれ以上、または好ましくは、1個、2個または3個の有機または無機置換基でさらに置換したものを意味し、これらには、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、シクロアルキル、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシまたはハロアルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、複素環、置換複素環(ここで、これらの用語は、本明細書中で定義されている)が挙げられるが、これらに限定されない。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
「ヘテロアリール」との用語は、上で定義したアリール環ラジカルであって、そのアリール芳香環の炭素原子の少なくとも1個、好ましくは、1個、2個または3個をヘテロ原子で置換したものを意味し、このヘテロ原子には、窒素原子、酸素原子およびイオウ原子が挙げられるがこれらに限定されない。ヘテロアリール残基の例には、ピリジル、ビピリジル、フラニルおよびチオフラニル残基が挙げられる。置換「ヘテロアリール」残基は、1個またはそれ以上の有機または無機置換基、または好ましくは、1個、2個または3個のこのような基を有し得、これらは、アリール基について上で言及したように、そのヘテロ芳香環の炭素原子に結合されている。これらの有機置換基は、1個〜12個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
「ハロ」または「ハロゲン」との用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード基を意味する。
「チオアルキル」との用語は、1個〜8個の炭素を含むスルフィドラジカル(直鎖または分枝)を意味する。例には、メチルスルフィド、エチルスルフィド、イソプロピルスルフィドなどが挙げられる。
「チオハロアルキル」との用語は、1個またはそれ以上のハロゲンで置換したチオアルキルラジカルを意味する。例には、トリフルオロメチルチオ、1,1−ジフルオロメチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「カルボアルコキシ」との用語は、カルボン酸のアルキルエステルを意味し、ここで、アルキルは、上で見られる定義と同じ定義を有する。例には、カルボメトキシ、カルボエトキシ、カルボイソプロポキシなどが挙げられる。
「アルキルカルボキサミド」との用語は、アミドのアミンに結合した単一アルキル基を意味し、ここで、アルキルは、上で見られる定義と同じ定義を有する。例には、N−メチルカルボキサミド、N−エチルカルボキサミド、N−(イソ−プロピル)カルボキサミドなどが挙げられる。「置換アルキルカルボキサミド」との用語は、アミドのアミンに結合した単一「置換アルキル」基(これは、上で定義した)を意味する。
「ジアルキルカルボキサミド」との用語は、アミドのアミンに結合した2個のアルキルまたはアリールアルキル基(これには、同一または異なる)を意味し、ここで、アルキルは、上で見られる定義と同じ定義を有する。ジアルキルカルボキサミドの例には、N,N−ジメチルカルボキサミド、N−メチル−N−エチルカルボキサミドなどが挙げられる。「置換ジアルキルカルボキサミド」との用語は、アミドのアミンに結合した2個のアルキル基を意味し、ここで、一方または両方の基は、上で定義した「置換アルキル」である。これらの基は、同一または異なる得ることが分かる。例には、N,N−ジベンジルカルボキサミド、N−ベンジル−N−メチルカルボキサミドなどが挙げられる。
「アリールアルキル」との用語は、アリール基(これは、上で定義したように、置換または非置換であり得る)で置換されたアルキレン(例えば、−CH−)を定義する。「アリールアルキル」の例には、ベンジル、フェネチレンなどが挙げられる。
「有機残基」との用語は、炭素含有残基、すなわち、少なくとも1個の炭素原子を含有する残基を定義し、これには、炭素を含有する基、残基またはラジカル(これらは、上で
定義した)が挙げられるが、これらに限定されない。有機残基は、種々のヘテロ原子を含有できるか、またはヘテロ原子(酸素、窒素、イオウ、リンなどを含めて)を介して、他の分子に結合できる。有機残基の例には、アルキルまたは置換アルキル、アルコキシまたは置換アルコキシ、一置換または二置換アミノ、アミド基などが挙げられるが、これらに限定されない。有機残基は、好ましくは、1個〜18個の炭素原子、1個〜15個の炭素原子、1個〜12個の炭素原子、1個〜8個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有できる。
ここで定義し本明細書中で使用する「アミド」との用語は、窒素原子に結合したカルボニル(CO)基を含有する官能基または残基(すなわち、次式を有する残基)を意味する:
Figure 2005525371
本明細書および添付の請求の範囲で使用する化学種のラジカルは、その構造断片または部分が実際に化学種から得られるかどうかに関係なく、特定の化学図式および引き続いた処方または化学生成物で生じる化学種の生成物である部分を意味する。それゆえ、ポリエステル中のエチレングリコール残基は、エチレングリコールがそのポリエステルを調製するのに使用されるかどうかに関係なく、そのポリエステル中の1個またはそれ以上の−OCHCHO−繰り返し単位を意味する。同様に、化学化合物中の2,4−チアゾリジンジオン残基は、その残基が2,4−チアゾリジンジオンと反応されてその化合物を得ることにより得られたかどうかに関係なく、その化合物の1個またはそれ以上の2,4−チアゾリジンジオン部分を意味する。
「残基」との用語に非常に近い類義語には、「ラジカル」との用語があり、これは、本明細書および添付の請求の範囲にて、本明細書中で記述した分子がいかにして調製されるかに関係なく、その分子の断片、基または下部構造を意味する。例えば、特定の化合物中の2,4−チアゾリジンジオンラジカルは、その化合物を調製するのにチアゾリジンジオンが使用されるかどうかに関係なく、以下の構造を有する:
Figure 2005525371
ある実施形態では、このラジカル(例えば、アルキル)は、そこに1個またはそれ以上の「置換基ラジカル」を結合することにより、さらに修飾できる(すなわち、置換アルキル)。所定ラジカル中の原子数は、特に明記しない限り、本発明には重要ではない。
本明細書中で定義し使用する「無機ラジカル」は、炭素原子を含有せず、従って、炭素以外の原子だけを含有する。無機ラジカルは、水素、窒素、酸素、ケイ素、リン、イオウ、セレンおよびハロゲン(例えば、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素)から選択される原子を結合した組合せを含み、これらは、個々に存在できるか、化学的に安定な組み合わせで、共に結合できる。無機ラジカルは、10個またはそれより少ない無機原子(これらは、上で列挙した)、または好ましくは、1個〜6個または1個〜4個の無機原子を共に結合して有する。無機ラジカルの例には、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、チオール、硫酸塩、リン酸塩、および類似の通例公知の無機ラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。無機ラジカルは、周期表の金属性元素(例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、ランタニド金属またはアクチニド金属)と結合していないが、このような金属イオンは、時には、アニオン性無機ラジカル(例えば、硫酸塩、リン酸塩などのアニオン性無機ラジカル)の薬学的に受容可能なカチオンとして働く。無機ラジカルは、特に明記しない限り、メタロイド元素(例えば、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、ヒ素、スズまたはテルル、または希ガス元素)を含有しない。
本明細書中で定義し使用する「有機ラジカル」は、1個またはそれ以上の炭素原子を含有する。例えば、有機ラジカルは、1個〜26個の炭素原子、1個〜18個の炭素原子、1個〜12個の炭素原子、1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を有し得る。有機ラジカルは、しばしば、その有機ラジカルの炭素原子の少なくとも一部に結合した水素を有する。無機原子を含有しない有機ラジカルの一例には、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチルラジカルがある。ある実施形態では、有機ラジカルは、そこに結合した1個〜10個の無機ヘテロ原子を含有でき、これらには、ハロゲン、酸素、イオウ
、窒素、リンなどが挙げられる。有機ラジカルの例には、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、一置換アミノ、二置換アミノ、アシルオキシ、シアノ、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミド、置換ジアルキルカルボキサミド、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、チオアルキル、チオハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、複素環または置換複素環ラジカルが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、これらの用語は、本明細書中の他の箇所で定義されている。ヘテロ原子を含有する有機ラジカルの少数の非限定的な例には、アルコキシラジカル、トリフルオロメトキシラジカル、アセトキシラジカル、ジメチルアミノラジカルなどが挙げられる。
本明細書および添付の請求の範囲で使用する単数形「a」、「an」および「the」は、他に文脈で明らかに指示がなければ、複数の指示物を含むことに注目しなければならない。それゆえ、例えば、「an aromatic compound」の対象物は、芳香族化合物の混合物を含む。
(本発明の化合物)
本発明の一部の実施形態は、式(300)の第一属の化合物またはそれらの薬学的に受容可能な塩に関する:
Figure 2005525371
ここで:
a)R200、R201およびR202は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたは有機残基から選択され、該有機残基は、1個〜12個の炭素原子を含有する;
b)Nは、ヘテロアリール環の窒素原子数であり、該数は、0個、1個または2個から選択される;
c)L、M、N、QおよびT残基は、別個に、−C(O)−、−C(S)−、−O−、−S−、−N(R203)−、−N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−残基から選択され、また、該L、M、N、QまたはT残基の0個〜2個は、不在であり得る;
ここで、
i)R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたは有機残基であり、該有機残基は、1個〜12個の炭素原子を含有する;または該R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210残基の2個は、一緒に連結されて、環外置換基残基を形成し、該環外置換基残基は、1個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意の環ヘテロ原子を含有し、該任意の環ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択される;そして
ii)L、M、N、QおよびTは、アミド残基を形成しない;
d)Ar10は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール残基であり、該残基は、3個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意の環ヘテロ原子を含有し、該任意の環ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択される;
e)R211は、水素、ヒドロキシまたは有機残基であり、該有機残基は、1個〜10個の炭素原子を含有する;
f)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;
g)W、X、YおよびZは、別個に、または一緒になって、−C(O)−、−C(S)−、−S−、−O−または−NH−であるか、2,4−チアゾリジンジオン、2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン残基を形成する;
Figure 2005525371
上記化合物の属は、本明細書中では、「第一」属の二環式化合物と呼ぶ。
関連した代替実施形態では、本発明は、以下の構造を有する他の「第二」属の二環式化
合物およびそれらの薬学的に受容可能な塩に関する:
Figure 2005525371
ここで:
a)pは、0、1または2である;
b)L、M、N、QおよびT残基は、別個に、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R203)−、−N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−ラジカルから選択されるが、但し、該L、M、N、QまたはT残基の1個または2個は、不在であり得る;
c)R200、R201、R202、R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、または有機ラジカルから選択され、該有機ラジカルは、1個〜12個の炭素原子を含有する;
d)Ar10は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールラジカルであり、該ラジカルは、2個〜18個の炭素原子を含有する;
e)以下のラジカル:
Figure 2005525371
該ラジカルは、6個〜20個の炭素原子を含有する;
f)R211は、水素、ヒドロキシまたは有機ラジカルであり、該有機ラジカルは、1個〜10個の炭素原子を含有する;
g)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;そして
h)HArは、以下の構造を有する:
Figure 2005525371
すぐ上で開示した2つの属の化合物は、多数の一般的な特徴を共有しているが、いくつかの側面で異なる。以下のさらに詳細な実施形態の記述は、可能かつ合理化的な範囲まで、上記の「第一」属および「第二」属の両方の化合物に適用できると解釈される。第一属と第二属とのいくつかの相違点を述べる。
第一属の化合物に関連した実施形態では、W、X、YおよびZラジカルは、炭素原子と共に、1個〜4個の別個の5員複素環の1つを形成し、これらは、2,4−チアゾリジンジオン、2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン残基またはラジカルから選択され、それらの構造は、以下の図で示す:
Figure 2005525371
Figure 2005525371
参照し易くし簡潔にするために、この2,4−チアゾリジンジオン、2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン残基は、総称的に、「HAr」複素環残基またはラジカルと呼ぶことができる。上記第二属の化合物は、「HAr」との術語を使用するが、4種の複素環残基の同じセット、すなわち、2,4−チアゾリジンジオン、2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン残基またはラジカルを意図している。
本発明の化合物は、第一属および第二属の両方を含めて、次式の少なくとも1個の「二環式」残基またはラジカルを含有する:
Figure 2005525371
第一属の化合物では、該L、M、N、QおよびTラジカルまたは残基は、別個に、−C(O)−、−C(S)−、−O−、−S−、−N(R203)−、−N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−残基から選択されるが、但し、該L、M、N、QまたはTは、アミド残基を形成しない。第二属の化合物では、該L、M、N、QおよびTラジカルまたは残基は、別個に、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R203)−、−
N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−ラジカルから選択される。該L、M、N、QおよびTラジカルまたは残基を含有する環は、芳香環ではないことに注目すべきである。
上記記述、式および図に関して、「LMNQT」環の「N」は、窒素原子、または列挙した2個の−N(R203)−または−N(R204)−ラジカルのうちの1個を表わし得るが、そのNはまた、列挙した残基のいずれかを表わし得ることが理解できるはずである。
両方の属の化合物では、R200、R201、R202、R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210残基またはラジカルは、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたは有機残基を含み得る(これらに限定さりない)残基またはラジカルから選択できる。適当な有機残基またはラジカルには、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アシルオキシ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミド残基が挙げられるが、これらに限定されない。ある実施形態では、この有機残基またはラジカルは、1個〜12個の炭素原子、または1個〜8個の炭素原子、または1個〜6個の炭素原子、または1個〜4個の炭素原子を含有する。
このL、M、N、QまたはT残基の1個または2個は、不在であり得ることが理解できるはずである。例えば、これらの二環式残基は、その非芳香環に5個〜7個の原子を有する「LMNQT」環を含有できる。このような二環式残基の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2005525371
理論で束縛するつもりはないものの、本発明の化合物は、この二環式ラジカルおよびその種々の置換基を含めて、本発明の化合物が標的生体分子の結合領域と相互作用してそれを実質的に満たしその中に嵌めるのに適当な外形、大きさおよび極性を有するように、また、これらの化合物が生体標的分子内の結合部位へと有効に結合するのに寄与するように、選択される。従って、一部の実施形態では、この二環式ラジカルまたは残基は、L、M、N、QおよびTおよび全ての関連したR200、R201、R202、R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210置換基ラジカルと一緒になって、6個〜20個の炭素原子、または7個〜18個の炭素原子、または8個〜16個の炭素原子、または9個〜14個の炭素原子を含有する。
ある実施形態では、これらの二環式残基は、少なくとも1個の環ヘテロ原子またはヘテロ芳香族基を含有し、これらは、L、M、N、QまたはT位置のいずれか1箇所で存在し得る。例えば、L、M、N、QおよびTは、置換または非置換アリールと一緒になって、式(305a〜f)を有する1個のヘテロ原子またはヘテロ芳香族基を備えた二環式残基またはラジカルを形成できる:
Figure 2005525371
他の実施形態では、L、M、N、QおよびTは、置換または非置換アリールと一緒になって、式(305g〜k)を有するラジカルで例示されるように、2個のヘテロ原子またはヘテロ芳香族基を備えた二環式残基またはラジカルを形成できる:
Figure 2005525371
これらの二環式残基またはラジカルの一部の実施形態では、この二環式残基のアリール環にて、窒素が存在しており、すなわち、p=1であり、その結果、L、M、N、QおよびTは、置換または非置換ヘテロアリールと一緒になって、二環式ピリジン残基またはラ
ジカルを形成する。このような二環式ピリジンラジカルの例には、式(305l〜m)が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2005525371
あるいは、このヘテロアリール環は、2個の窒素原子を有するヘテロ芳香族残基を含有でき、すなわち、p=2である。このような二環式「ピリミデン」残基の一例は、以下で示す。
Figure 2005525371
本発明の二環式残基またはラジカルのR200、R201、R202、R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210置換基は、別個に、無機または有機残基またはラジカルから選択できる。適当な置換基には、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の一部の実施形態は、L、M、N、QおよびTが一緒になって式(306)の部分還元ベンゾピラン環を形成する化合物に関する:
Figure 2005525371
ここで:
200は、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドである;
201およびR202は、水素またはハロゲンである;そして
207およびR208は、別個に、または一緒になって、アルキルまたは置換アルキルである。
本発明の一部の実施形態は、L、M、N、QおよびTが一緒になって式(307)の部分還元ベンゾチオフラン環を形成する化合物に関する:
Figure 2005525371
ここで:
200は、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコ
キシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドである;
201およびR202は、水素またはハロゲンである;そして
207およびR208は、別個に、または一緒になって、アルキルまたは置換アルキルである。
本発明の一部の実施形態は、L、M、N、QおよびTが一緒になって式(308)の部分還元ベンゾピロール環を形成する化合物に関する:
Figure 2005525371
ここで:
200は、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドである;
201およびR202は、水素またはハロゲンである;そして
203、R207およびR208は、別個に、または一緒になって、水素、アルキルまたは置換アルキルである。
本発明の化合物の多くの実施形態では、R200は、水素ではない。一部の実施形態では、R200は、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドから選択される。
一部の実施形態では、このR200残基またはラジカルは、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールから選択され、これらは、1個〜10個の炭素原子、または2個〜8個の炭素原子、または3個〜6個の炭素原子を有する。ヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキルは、時には、好ましい置換アルキルである。
一部の実施形態では、R200は、アルキルである。R200の一部の例は、C〜Cの直鎖または分枝アルキルである。他の例では、R200は、C〜Cの直鎖または分枝アルキルである。さらに他の例では、R200は、C〜Cの直鎖または分枝アルキル(例えば、メチル、エチル、i−プロピル、n−プロピル、i−ブチル、n−ブチルおよびt−ブチル)である。
一部の実施形態では、R200は、分枝であるC〜Cのアルキルである。一部の実施形態では、イソブチル基が好ましいR200基である。
一部の実施形態では、R200は、直鎖または分枝のいずれかであるC〜Cのアル
コキシである。他の例では、R200は、直鎖または分枝のいずれかであるC〜Cのアルコキシである。さらに他の例では、R200は、直鎖または分枝のいずれかであるC〜Cのアルコキシである。
一部の実施形態では、R200は、アリールまたは置換アリールである。他の実施形態では、R200は、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールである。置換アリールおよび置換ヘテロアリールの一部の代表的な例は、式(310aおよび310b)で示す:
Figure 2005525371
ここで、R222、R223およびR224は、有機または無機ラジカルである。適当なラジカルには、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドが挙げられるが、これらに限定されない;そしてNは、その環内の窒素数を表わし、ここで、「r」は、1、2または3であり、それゆえ、それぞれ、置換または非置換ピリジル、ピリミジニルまたはトリアジニルを形成する。R200がヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールである一部の他の実施形態には、5員環が挙げられる。一部の興味深いヘテロアリールおよび置換ヘテロアリール残基には、5員環があり、ここで、一部の代表例は、式(312a〜x)である:
Figure 2005525371
Figure 2005525371
ここで、R222、R223およびR224は、別個に、または一緒になって、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドである。一部の実施形態では、R222、R223およびR224は、水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキルである。
ヘテロアリール残基(ここで、N−R222は、水素である)を有する式(312a〜x)の化合物では、互変異性体が可能であり、これらは、本発明の範囲内であることが理解できるはずである。例えば、トリアゾール(312e)は、R222が水素であるとき、数種の互変異性体で存在できる。これらの形状は、以下のようにして表わすことができる:
Figure 2005525371
種々の互変異性体形状として存在できる他の代表的な構造には、例えば、(312i)、(312m)、(312t)および(312u)が挙げられる。
本発明の一部の実施形態は、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−および−C(R209)(R210)−が、別個に、シクロアルキル(これは、必要に応じて、O、SまたはN−アルキルで置換されている)である第一属または第二
属の化合物に関する。例えば、二環式残基(305a〜n)および(306)〜(308)の実施形態では、それらのR207およびR208ラジカルは、必要に応じて、一緒に結合して、追加環外ラジカルを形成でき、これらは、必要に応じて、−O−、−S−、−NH−または−N(アルキル)−から選択される1個または2個のヘテロ原子を含有できる。任意のヘテロ原子を有するこのような環外シクロアルキルの代表的な例には、環外シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニルおよび類似のラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、式(305a)の残基については、−C(R207)(R208)−ラジカルの(R207)および(R208)置換基は、一緒に結合して、式(309a〜c)を有するシクロアルキルを形成できる。
Figure 2005525371
本発明の一部の実施形態は、−C(R209)(R210)−が、別個に、シクロアルキル(これは、必要に応じて、−O−、−S−、−NH−または−N−(アルキル)−で置換されている)である本発明の化合物に関する。式(305d)の二環式残基(ここで、−C(R209)(R210)−は、一緒になって、シクロアルキルを形成する)の代表例は、式(309d〜f)である。
Figure 2005525371
これらのR203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210残基の任意の2個は、一緒に結合して、環外置換基を形成でき、これは、1個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意の環ヘテロ原子(これは、O、SまたはNから選択される)を含有する。
このAr10残基は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール残基である。理論で束縛するつもりはないものの、本発明の化合物は、このAr10ラジカルおよび/またはその種々の置換基を含めて、本発明の化合物が標的生体分子の結合領域と相互作用してそれを実質的に満たしその中に嵌めるのに適当な外形、大きさおよび極性を有するように、また、これらの化合物が生体標的分子内の結合部位へと有効に結合するのに寄与するように、選択される。従って、一部の実施形態では、このAr10ラジカルまたは残基は、全ての関連した置換基ラジカルと一緒になって、2個〜18個の炭素原子、または3個〜16個の炭素原子、または4個〜12個の炭素原子、または5個〜10個の炭素原子を含有する。
多くの実施形態では、Ar10は、3個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意のヘテロ原子(これは、O、SまたはNから選択される)を含有する。これらのアリールおよびヘテロアリール環(置換されていようと非置換であろうと)には、ベンゼン、ピリジン、ピリミデンおよびピラジン環が挙げられる。このAr10残基は、この二環式残基と、この複素環(これは、W、X、YおよびZを含有する)に連結する炭素原子との両方に結合されているという意味で、少なくとも二置換されている。このAr10残基は、任意の環置換相対位置を有し得る(すなわち、この二環式残基および炭素原子置換基は、互いに介して、オルト、メタおよびパラのいずれかであり得る)。
それにもかかわらず、ある実施形態(特に、糖尿病、脂質代謝または糖質代謝、または脂肪細胞分化の治療用の薬剤としてこれらの化合物を使用することに関する実施形態)では、「メタ」環相対位置を備えたAr10残基を有する化合物は、予想外に有利であることが発見された。このようなメタ置換Ar10残基の例には、式(315a)、(315b)、(315c)または(315d)の化合物が挙げられる:
Figure 2005525371
Ar10に対するR230、R231、R232およびR233は、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバ
ミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドから選択される。多くの実施形態では、R230、R231、R232およびR233置換基の各々は、もし、それらが有機残基またはラジカルであるなら、1個〜8個の間の炭素、または1個〜6個の間の炭素、または1個〜4個の間の炭素を含有する。
ある実施形態では、R230は、水素ではない。理論で束縛するつもりはないものの、このような置換基は、脂質および糖質代謝、脂肪細胞分化を変調させる薬剤、および/または抗糖尿病活性および/または抗コレステロール血活性を生じる薬剤としてのこれらの化合物の活性を予想外に向上できると考えられている。一部の実施形態では、好ましいR125残基は、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、アミノ、一置換アミノまたは二置換アミノ、特に、1個〜6個の炭素または1個〜4個の炭素を含有するものである。
一部の実施形態では、Ar10は、式(317a)、(317b)、(317c)または(317d)である:
Figure 2005525371
ここで、R231、R232およびR233は、別個に、または一緒になって、水素またはハロゲンである。
一部の実施形態では、−−−−は、結合が存在していることを表わし、従って、R211置換基に結合した炭素と、W、X、YおよびZラジカルを含む複素環との間では、炭素−炭素二重結合が存在しており、この化合物は、式(320)を有する「ベンジリデン」化合物である:
Figure 2005525371
一部の実施形態では、−−−−は、結合が存在していないことを表わし、従って、R211置換基に結合した炭素と、W、X、YおよびZラジカルを含む複素環との間では、炭素−炭素単結合が存在しており、この化合物は、式(322)を有する「ベンジル」化合物である:
Figure 2005525371
一部の実施形態では、R211は、水素、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシ、アルコキシまたはハロアルコキシである。一部の実施形態では、R211は、水素またはアルキルである。多くの実施形態では、R211は、水素である。
本発明の化合物はまた、第一属および第二属の上記実施形態よりもさらに狭く記述できる。このような狭い記述の2つの例は、以下で示すが、種々の関連した用語および記号の意味は、上で示したさらに詳細な説明で記述した同じ用語および記号と同じであると解釈される。
本発明のさらに狭い記述では、本発明は、以下の構造を有する化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩に関する:
Figure 2005525371
ここで:
a)該二環式ラジカル
Figure 2005525371
は、以下の構造を有する:
Figure 2005525371
ここで、R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チ
オアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;
201およびR202は、別個に、水素またはハロゲンから選択される;そして
203、R207およびR208は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する;
b)W、X、YおよびZは、以下の構造を有する複素環を形成する:
Figure 2005525371
c)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;そして
d)Ar10は、以下の構造を有する:
Figure 2005525371
ここで、R230、R231、R232およびR233は、別個に、水素、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、アシルオキシ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシル、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドから選択される;但し、R230は、水素ではない;そして
e)R211は、水素またはアルキルであり、該アルキルが、1個〜4個の炭素原子を有する。
さらに他の実施形態では、本発明は、以下の構造を有する化合物に関する:
Figure 2005525371
ここで:
a)R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;
b)W、X、YおよびZは、以下の構造を有する複素環を形成する:
Figure 2005525371
c)Ar10は、以下の構造を有する:
Figure 2005525371
ここで、R231、R232およびR233は、別個に、水素またはハロゲンから選択される。
本明細書中で開示した化合物は、種々の互変異性形状で存在できる。例えば、本明細書中で開示した2,4−チアゾリジンジオン含有化合物は、互変異性体(324a)、(324b)および(324c)の形状で、存在できる。
Figure 2005525371
互変異性体がまた、複素環2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オンを含有する本発明の化合物と共に存在できることは、当業者に理解できる。便宜上、これらの互変異性体の全ては、本明細書中では、単一の式で提示できるが、全ての互変異性体は、本発明の範囲内であることが分かる。
−−−−−が存在しているとき、E立体配置およびZ立体配置の両方は、本発明の範囲内である。例えば、本発明の2,4−チアゾリジンジオン化合物および2−チオキソ−4−チアゾリジンジオン化合物は、それぞれ、以下の構造を有し得る:
Figure 2005525371
これらの2種の異性体のうちの1種だけが本明細書または添付の特許請求の範囲で示されているとき、両方の異性体およびそれらの混合物は、文脈から明白でなければ、単一の
異性体のみを意図していると解釈されることが仮定できるはずである。
本明細書中で開示した化合物には、また、これらの化合物の塩(例えば、カチオンを備えた塩)が挙げられる。本発明の化合物が薬学的に受容可能な塩を形成できるカチオンには、アルカリ金属(例えば、ナトリウムまたはカリウム);アルカリ土類金属(例えば、カルシウム);および三価金属(例えば、アルミニウム)が挙げられる。このカチオンの選択に関する唯一の制約は、許容できない程に毒性を高めるべきではないことである。
既に上で述べたように、4種の複素環のうちの1種(これらは、2,4−チアゾリジンジオン、2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン残基から選択される)に由来のW、X、YおよびZ基を含む5員複素環残基は、総称して、「HAr」複素環と呼ぶことができる。4種の可能なHAr複素環残基は、以下の図で示す:
Figure 2005525371
上で示したHAr複素環の4種全ては、水素原子に結合した少なくとも1個の環窒素原子を含有する。これらのHAr複素環の4種全ての窒素結合水素原子は、通例の実験室塩基(例えば、有機アミン化合物、水酸化物塩など)と反応するのに十分に酸性である。
これらの4種のHAr複素環の酸性は、本発明の化合物に由来のアニオンおよび使用した塩基から誘導したカチオンを生成するために適当な塩基と反応させることにより、本発明の化合物の塩を調製する即座の方法を提供する。このような反応により形成される塩は、以下の構造を有する:
Figure 2005525371
このような塩を生成するために、多種多様な塩基が使用でき、これらには、一価アルカリ金属水酸化物、二価アルカリ土類金属水酸化物、または三価金属塩(例えば、アルミニウム)を含む塩基が挙げられる。あるいは、有機塩基(例えば、第一級、第二級または第三級アミン)は、本発明の化合物の酸性水素と反応して、アンモニウム塩を形成できる。この塩基および/またはその会合したカチオンは、所望の塩を形成した後、その塩で、望ましい溶解性、毒性および/またはバイオアベイラビリティー特性を与えるように、選択できる。この塩基および/または得られるカチオンの素性は、もちろん、本発明の化合物の素性、使用する医薬組成物の特性およびその固体または液体としての物理的形状、および使用する任意の溶媒および/または担体の性質と共に、ある程度変わる。
米国食品医薬品局は、薬学的に受容可能な塩用の薬学的に受容可能なカチオンのリストを公開したが、これにはアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛カチオン、酸性化合物とベンザチンとの反応により形成されたアンモニウムカチオン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、プロカイン、t−ブチルアミン、およびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(「トリス」)が挙げられる。米国食品医薬品局規制精査が低下した可能性のために、本発明の化合物の1種の特に有用な「トリス」アンモニウム塩の合成例を提供する、実施例25のような「薬学的に受容可能な」塩はしばしば、本発明で使用され、および/または本発明での使用が調べられる。
また、本明細書中で開示した1種またはそれ以上の化合物は、その化合物(例えば、アミン、アニリン、置換アニリン、ピリジルおよび類似の残基)の内部に含まれた窒素とHAr基の酸性水素との反応によって形成された双性イオン塩を含有できる。あるいは、この化合物の内部に含有された塩基性窒素は、外部の酸(例えば、HCl、硫酸、カルボン酸など)と反応できる。
本発明は、実施例で示した特定の化合物を提供するが、これらに限定されない。
(本発明の化合物の製造)
本明細書中で開示した化合物を製造する際には、種々の合成方法が使用できる。代表的な合成経路のセットは、Ar10とのカップリングに続いて式(300)の化合物へのカップリングで使用できるアリール基の製造について、図4〜7で示されており、この1つの方法としては、例えば図4に示されるような、アニソール(331)を得るために、例えば3−クロロ−2−メチル−プロペンで、アルキル化できるアニソール(330)の使
用が挙げられる。所望のクロロ−プロペンを選択することにより、本発明の化合物には、R207208基が導入できる。アニソール(331)は、引き続いて、ピリジン塩酸塩およびキノリンの存在下にて、加熱して環化され、ジヒドロ−ベンゾフラン(332)が得られる。このジヒドロ−ベンゾフラン(332)は、化合物(333)にヨウ素化でき、引き続いて、本明細書中で以下で記述した方法を使用してカップリングでき、ビアリール(334)が得られる。この合成のこの段階では、異なる基が導入できる。例えば、ビアリール(334)は、他のカップリング反応(例えば、スズキカップリング反応)および本明細書中で以下で記述した他の方法を受けることができ、ビアリール(335)が得られ、ここで、異なるヘテロアリール基またはアリール基は、図4で示したようにして、導入できる。
例えば、図5で示した他の方法は、エステル(337)を得るためにα−ハロアセテートでアルキル化できるアリールチオール(336)の使用を包含する。このエステルは、当該技術分野で公知の方法(例えば、グリニャール試薬)により、第三級アルコール(338)に変換できる。これらのR207208基は、適当なグリニャール試薬を選択することにより、本発明の化合物に導入できる。アルコール(338)は、例えば、ルイス酸(例えば、AlCl)を使用して環化され、ジヒドロ−ベンゾチオフェン(339)が得られる。本明細書中で上で記述した様式と類似の様式で、ジヒドロベンゾチオフェン(339)は、化合物(340)にヨウ素化できる。化合物(340)は、ビアリール(341)に変換でき、引き続いて、ビアリール(342)に変性できる。その分子内にイオウが存在しているビアリールへのカップリング反応は、特定の触媒作用では、困難であり得る。しかし、当該技術分野では、イオウ原子の存在下でこのようなカップリングが可能な種々の手順が存在する。例えば、Cramら、J.Org.Chem.55:4622−4634(1990)およびSavarinら、Org.Letters 3:2149−2152(2001)。
例えば、図6で示した他の方法は、Krausら、Tetrahedron Letters 40:2039−2040(1999)で記述された様式と類似の様式で環化してジヒドロ−インドール(344)が得られるアニリン(343)の使用を包含する。この段階では、R203は、R203−LGをジヒドロ−インドール(344)の窒素アニオンと反応させてジヒドロ−インドール(345)を得ることにより導入でき、ここで、LGは、脱離基(例えば、Cl、Br、I、OTfなど)である。ジヒドロ−インドール(345)は、ヨウ素化でき、ジヒドロ−インドール(346)が得られ、本明細書中で上で記述した方法を使用して、ジヒドロ−インドール(346)は、ビアリール(347)に変換され、引き続いて、アリールまたはヘテロアリール変性ビアリール(348)に変換される。ビアリール(334)、(341)および(347)は、ホウ素誘導体(例えば、ホウ素エステルまたはボロン酸)に変換でき、引き続いて、ハロゲン化アリールまたはハロゲン化ヘテロアリールとカップリングでき、それぞれ、対応するカップリングしたビアリール(335)、(342)および(348)が得られることが分かる。
例えば、図7で示した他の方法は、臭化アリール(349)を使用して種々のR200基を調製する。例えば、臭化アリール(349)は、アリールリチウム中間体およびDMFまたはそれらの等価物により、アルデヒド(350)に変換できる。アルデヒド(350)は、当該技術分野の方法(例えば、KMnOまたは類似の酸化剤)を使用して酸化でき、カルボン酸(351)が得られる。カルボン酸(351)は、種々のアミン(例えば、ジメチルアミン)とカップリングでき、アミド(352)が得られるか、またはクルチウス転位を受けてアニリン(356)が得られるか、いずれかである。このような転位は、例えば、ジフェニルホスホリルアジドを使用して、達成できる。アニリン(356)は、種々の求電子試薬(例えば、塩化アセチル)と反応でき、アミド(357)が得られる。アルデヒド(350)はまた、還元剤(例えば、シアノホウ水素化ナトリウム)の存在下にて、アミンとの還元アミノ化にかけられ、アミン(359)が得られる。アルデヒド(350)はまた、還元でき、ベンジルアルコール(360)が得られ、引き続いて、塩基およびアルキル−LGを使用してエーテル(361)に変換でき、ここで、LGは、
脱離基(例えば、本明細書中で上で記述したもの)である。臭化アリール(349)はまた、上記様式で、アリールリチウム中間体に変換され、そしてアルデヒドまたはケトン(例えば、イソブチルアルデヒド)と反応でき、アルコール(353)が得られる。アルコール(353)は、ケトン(354)に酸化できるか、または例えば、TFA中のトリエチルシランを使用して脱酸素できアリールアルキル(355)が得られるか、いずれかであり得る。臭化アリール(349)はまた、当該技術分野で公知の方法(例えば、加熱しつつ、キノリン中のCuCN)を使用して、ベンゾニトリル(358)に変換できる。ベンゾニトリルは、当該技術分野で公知の方法を使用して、種々の複素環に変換できる。
アリールまたはヘテロアリールを共に式(300)のAr10とカップリングする際には、種々の合成方法が使用できる。代表的な合成経路のセットは、図8で示す。例えば、1つの方法は、式(362)のボロン酸(ここで、R240=Hである)を式(364)の適当なカルボニル含有アリール(例えば、R250=Br、I、Cl、トリフレートなど)とカップリングしてビアリール(366)(これは、カルボニル基(例えば、ホルミル基(すなわち、R211=H))で置換されている)を得ることを包含する。あるいは、ボロン酸(362)は、例えば、R250=Br、I、Cl、トリフレートなどのとき、アリール(368)とカップリングでき、ビアリール(370)が得られ、これは、引き続いて、当該技術分野で公知の技術(例えば、VilsmeierまたはVilsmeier−Haack反応、Gatterman反応、Duff反応、Reimer−Tiemann反応または類似の反応)を使用して処方される。ビアリール(366)および(370)の形成について記述したもののようなカップリング反応はまた、ボロン酸エステルを使用して行うことができ、例えば、ここで、R240は、そのホウ素と一緒になって、ピナコールホウ酸エステルを形成する(ピナコールエステルの形成:Ishiyama,T.ら、J.Org.Chem.1995,60,7508−7510,Ishiyama,T.ら、Tetrahedron Letters 1997,38,3447−3450;ピナコールエステルのカップリング:Firooznia,F.ら、Tetrahedron Letters 1999,40,213−216,Manickam,G.ら、Synthesis 2000,442−446;4つの全ての引用例の内容は、本明細書中で参考として援用されている)。R250がトリフレートであるときのアリール(368)の例では、それは、対応するフェノールから、公知方法により、容易に得ることができる。
ビアリール(370)はまた、例えば、フリーデル・クラフツアシル化反応(酸塩化物を使用する)などにより、アシル化でき、ビアリール(366)が得られ、ここで、R211は、水素ではない。あるいは、2段階様式では、ビアリール(370)は、まず、ハロゲン化工程(例えば、臭素化)を実行してビアリール(372)を得ることにより、続いて、Iidaら、Tetrahedron Letters 2001,42,4841−4844で記述されているようにして、アルキルリチウムまたはリチウムトリブチルマグネセートを使用するハロゲン−金属交換反応にかけ、そしてDMFまたは当該技術分野で公知の等価物と反応させて、ビアリール(366)(ここで、R211は、Hである)が得られる。
代替様式では、このカップリングは、アリール(382)(例えば、ここで、R250=Br、I、Cl、トリフレートなどである)とボロン酸(384、R240=Hまたはアルキル)との間で行うことができ、上記ビアリール(366)が得られる。また、アリール(382)は、ボロン酸(386)とカップリングでき、ビアリール(370)が得られる。上記と同じ戦略を使用して、ビアリール(370)は、ビアリール(366)に変換できる。
2個のアリール環のカップリングは、それぞれ、以下の文献で記述されているようにして、ハロゲン化アリール(例えば、ヨード、ブロモもしくはクロロ)、トリフレートまたはジアゾニウムテトラフルオロボレートと共に、アリールボロン酸またはエステルを使用して、行うことができる:Suzuki,Pure & Applied Chem.,66:213− 222(1994),Miyaura and Suzuki,Che
m.Rev.95:2457−2483(1995),Watanabe,Miyaura and Suzuki,Synlett.207−210(1992),Littke and Fu,Angew.Chem.Int.Ed.,37:3387−3388(1998),Indolese,Tetrahedron Letters,38:3513−3516(1997),Firoozniaら、Tetrahedron Letters 40:213−216(1999)、およびDarsesら、Bull.Soc.Chim.Fr.133:1095−1102(1996);これらの全ての内容は、本明細書中で参考として援用されている。このカップリング反応によれば、前駆体(例えば、(362)および(364))が使用できる:
Figure 2005525371
ここで、R240は、アルキル、シクロアルキル(すなわち、ピナコール)または水素であり、そしてR250は、ハロゲン化物(例えば、ヨード、ブロモもしくはクロロ)、トリフレートまたはジアゾニウムテトラフルオロボレートである。あるいは、これらのカップリング基は、同じカップリング生成物を得るために、逆にできる(例えば、(382)および(384)の使用)ことが分かる。
Figure 2005525371
ここで、R240およびR250は、上記と同じ意味を有する。上記前駆体の調製は、当業者に容易に利用できる方法により、調製できる。例えば、このボロン酸エステルは、そのハロゲン化物を対応するアリールリチウムに変換することにより、続いて、ホウ酸トリアルキルで処理することにより、アリール(382、ここで、R250=ハロゲン化物(例えば、ブロモ)である)から調製できる。トリフレート(例えば、アリール(382、ここで、R250=トリフレート))からピナコールボロン酸エステルを調製する方法は、当該技術分野で公知である。このカップリング反応はまた、ハロゲン化アリール亜鉛とハロゲン化アリールまたはトリフレートとの間で、行うことができる。あるいは、このカップリング反応はまた、アリールトリアルキルスズ誘導体およびハロゲン化アリールまたはトリフレートを使用して、実行できる。これらのカップリング方法は、Stanforth、Tetrahedron 54:263−303(1998)により概説されており、その内容は、本明細書中で参考として援用されている。一般に、特定のカップリング手順の利用は、利用可能な前駆体、化学選択性、位置選択性および立体構造の要件に関して、選択される。
このビアリールカルボニル含有誘導体(例えば、図8、化合物(366))と適当な活性メチレン化合物(例えば、2,4−チアゾリジンジオン)との縮合は、当該技術分野で公知の方法を使用することにより、達成できる。例えば、このカップリング反応の由来のビアリールカルボニル生成物は、Tietze and Beifuss,Comprehensive Organic Synthesis(Pergamon Press),2:341−394,(1991)(その内容は、本明細書中で参考として援用されている)で記述されているように、活性メチレン化合物で縮合でき、式(300)(すなわち、−−−−−は、結合である)のベンジリデン化合物が得られる。そこに結合した水酸基を有する中間体は、以下で示すように、ビアリールカルボニル含有誘導体および活性メチレン化合物の縮合中にて形成できることは、当業者に理解できる。
Figure 2005525371
ベンジル中間体(例えば、(367))の水酸基は、しばしば、この縮合反応中にて、(水として)脱離され、所望のベンジリデン化合物を形成する。それにもかかわらず、この反応の条件は、ヒドロキシル含有中間体の単離またはそれ以上の使用について変えることができ、このような実施形態は、本発明の範囲内である。この縮合に有効な触媒は、その遊離塩基として、または有機酸(例えば、酢酸)とのアミン塩としてのいずれかで、アンモニア、第一級、第二級および第三級アミンから選択できる。触媒の例には、ピロリジン、ピペリジン、ピリジン、ジエチルアミンおよびそれらの酢酸塩が挙げられる。この縮合には、無機触媒もまた、使用できる。無機触媒には、四塩化チタンおよび第三級塩基(例えば、ピリジン);および酸化マグネシウムまたは酸化亜鉛(不活性溶媒系)が挙げら
れるが、これらに限定されない。この種の縮合は、非常に溶媒依存性であり得、特定の触媒に適当な溶媒を発見するために通常の実験が必要であり得ることが分かり、好ましい溶媒には、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサンまたはトルエン;またはそれらの混合物が挙げられる。
還元ベンジル複素環(例えば、化合物(380))を調製するために、ビアリール(366)のカルボニル基は、ホウ水素化ナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウムなどで還元でき、ベンジルアルコール(376、R260=OH)が得られ、そしてHBrまたは当該技術分野で公知の他の方法(例えば、PPh/CBr)で臭化ベンジル(378、R260=Br)に変換できるか、または他の脱離基(例えば、メシレートまたはヨウ化物)に変換できる。臭化ベンジル(378、R260=Br)または類似の化合物は、HAr(1)、HAr(2)、HAr(3)またはHAr(4)の前駆体のアニオン(例えば、2,4−チアゾリジンジオンの脱プロトン化アニオン)と反応でき、複素環ビアリール(380)が得られる。
あるいは、式(380)の還元ベンジルビアリールは、Pd/C、Mg/MeOH、LiBH(THF/ピリジン中)などの存在下にて、当該技術分野で公知の方法(例えば、水素化)を使用して、このベンジリデン化合物(374)の還元により、調製できる。ベンジリデン化合物をベンジル化合物に還元するのに適当な多数の方法(水素化、水素化金属試薬との反応、または溶解金属還元を含めて)は、当業者に公知であり、これらの方法は、本発明の方法で適用できる。
本発明の化合物の一部は、以下の式の「二環式」残基またはラジカルを含有する:
Figure 2005525371
ここで、これらのL、M、N、QおよびTラジカルまたは残基は、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択できる。式(305b)または(305e)の化合物は、−S−基を含有するような化合物の例である。このようなチオエーテル化合物は、当業者に明らかなように、ベンゼンチオール前駆体から調製できる。対応するスルホキシドおよびスルホンは、これらのチオエーテル化合物の選択的な酸化により、容易に調製できる。例えば、適当なチオエーテル合成前駆体は、選択的な様式で、m−クロロ過安息香酸で酸化でき、このスルホキシド化合物が得られる。このスルホキシドは、Zaskら、J.Med.Chem.33:1418−1423(1990)で記述されているように、追加m−クロロ過安息香酸、または酢酸中の過酸化水素でさらに酸化でき、以下で示唆するように、これらのスルホン化合物が得られる。
Figure 2005525371
上記教示および開示に照らして、一部の局面では、本発明は、本発明の化合物を調製する方法に関し、該方法は、以下の工程を包含する:
a)i)以下の構造を有する二環式複素環前駆体化合物を、
Figure 2005525371
ii)以下の構造を有するAr10前駆体化合物とカップリングして、
Figure 2005525371
iii)次式を有するカルボニル含有前駆体化合物を形成する工程:
Figure 2005525371
b)さらに、該カルボニル含有前駆体のカルボニルを該HAr複素環と連結するように、該カルボニル含有前駆体化合物を反応させる工程。
本発明の化合物を製造する方法はまた、1つまたはそれ以上の追加工程を包含でき、これには、前記さらに反応させる工程が、前記カルボニル含有前駆体化合物を次式の化合物で縮合する工程を包含する工程が挙げられる:
Figure 2005525371
本発明の化合物を調製した後、これらの化合物の多くの適用のために、薬学的に受容可能な塩を調製することが望ましい。薬学的に受容可能な塩を調製する多くの方法は、当業者に周知である。このような塩を調製するのに容易に使用できる1つの方法は、以下の構造を有する塩を調製するために、そのHAr基の酸性水素原子を除去するために、本発明
の化合物を塩基性化合物(例えば、一価、二価または三価金属カチオンの塩基性塩、または有機アミン)と反応させることである:
Figure 2005525371
このような酸/塩基反応により得られるカチオンは、もちろん、この薬学的に受容可能な塩を調製するのに使用される塩基の性質に依存している。適当なカチオンおよび/または塩基は、既に、これらの活性化合物それ自体の種々の実施形態に関連した開示で、上で開示されている。
この上で記述した種々の合成戦略および/または有機基の変換は、当業者が理解するように、上記のもの以外の多数の改良した戦略および/または手順により、実行できる。これらの合成工程に利用できる他の合成手順を開示している参考文献は、例えば、March,J.,Advanced Organic Chemistry,4版、Weiley−Interscience(1992);またはLarock,R.C.,Comprehensive Organic Transformations,A Guide to Functional Group Preparations,VCH Publishers,Inc.(1989)で見られ得、両方の内容は、その全体において本明細書中で参考として援用されている。
(医薬組成物)
本明細書中で開示された化合物は、純粋な化学物質として投与できるものの、その活性成分は、医薬組成物として存在しているのがしばしば好ましい。それゆえ、本発明の追加実施形態は、その1種またはそれ以上の薬学的に受容可能な担体、および必要に応じて、他の治療成分および/または予防成分と共に、1種またはそれ以上の化合物および/または1種またはそれ以上のそれらの薬学的に受容可能な塩を含有する医薬組成物の使用に関する。これらの担体は、その組成物の他の成分と相溶性であり、それを受ける人に過度に有害ではないという意味で、「受容可能」でなければならない。
これらの医薬組成物には、経口、腸内、非経口(筋肉内、皮下および静脈内を含めて)、局所、鼻内、膣内、眼内、舌下または吸入投与に適当なものが挙げられる。これらの組成物は、適当な場合、都合良く、個別の単位投薬形態で提示でき、薬学分野で周知の方法のいずれかにより、調製できる。このような方法は、その活性化合物を、液状担体、固形マトリックス、半固形担体、細かく分割した固形担体またはそれらの組合せと会合させる工程、次いで、必要に応じて、その生成物を所望の送達系に成形する工程を包含する。
経口投与に適当な医薬組成物は、個別の単位投薬形態(例えば、硬質または軟質ゼラチンカプセル剤、カシュ剤または錠剤(各々は、所定量の活性成分を含有する))として;粉末または顆粒として;溶液、懸濁液または乳濁液として、提示できる。この活性成分はまた、巨丸剤、舐剤またはペーストとして、提示できる。経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、通常の賦形剤(例えば、結合剤、充填剤、潤滑剤、崩壊剤または湿潤剤)を含有できる。これらの錠剤は、当該技術分野で周知の方法に従って(例えば、腸溶性被覆で)被覆できる。
経口液状製剤は、例えば、水性または油性の懸濁液、溶液、乳濁液、シロップまたはエリキシル剤の形状であり得るか、使用前に水または他の適当なビヒクルと構成する乾燥製品として、提示できる。このような液状製剤は、従来の添加剤(例えば、懸濁剤、乳化剤、非水性ビヒクル(これは、食用油を含有できる)、または1種またはそれ以上の防腐剤)を含有できる。
これらの化合物はまた、非経口投与(例えば、注入、例えば、巨丸剤の注入または連続注入)用に処方でき、アンプル、予め満たした注射器、小さい巨丸剤注入容器、または防腐剤を加えた複数用量容器にて、単位用量形態で、提示できる。これらの組成物は、油性または水性ビヒクル中にて、懸濁液、溶液または乳濁液の形態をとり得、処方剤(例えば、懸濁剤、安定化剤および/または分散剤)を含有できる。あるいは、この活性成分は、粉末形状であり得、使用前に、適当なビヒクル(例えば、無菌の発熱物質なしの水)と構成するために、滅菌固形物の無菌単離または溶液からの凍結乾燥により、得ることができる。
表皮に局所投与するためには、これらの化合物は、軟膏、クリームもしくはローションとして、または経皮パッチの活性成分として、処方できる。適当な経皮送達系は、例えばFisherら、(米国特許第4,788,063号;その内容は、本明細書中で参考として援用されている)またはBawasら、(米国特許第4,931,279号、同第4,668,504号および第4,713,224号;全ての内容は、本明細書中で参考として援用されている)で開示されている。軟膏およびクリームは、例えば、適当な増粘剤および/またはゲル化剤を加えた水性または油性の塩基で処方できる。ローションは、水性または油性の塩基で処方でき、一般に、また、1種またはそれ以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤または着色剤を含有する。この活性成分はまた、米国特許第4,140,122号、同第4383,529号または同第4,051,842号(これらの内容は、本明細書中で参考として援用されている)で開示されているように、イオン泳動によって、送達できる。
口での局所投与に適当な組成物は、単位投薬形態、例えば、薬用ドロップ(これは、風味を付けた基剤(通常、スクロースおよびアラビアゴムまたはトラガカントゴム)内に活性成分を含む);香錠(これは、不活性基剤(例えば、ゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアラビアゴム)内に活性成分を含む);粘膜付着ゲル、およびうがい薬(これは、適当な液状担体内に、活性成分を含む)を含有する。
望ましいとき、上記組成物は、例えば、それを特定の親水性重合体マトリックス(これは、例えば、天然ゲル、合成重合体ゲルまたはそれらの混合物を含む)と混ぜ合わせることにより、使用する活性成分の持続的な放出を与えるように適合できる。
本発明による医薬組成物はまた、他の補助剤(例えば、香料、着色剤、抗菌剤または防腐剤)を含有できる。
(化合物の生体活性)
本発明の化合物は、インビトロおよびインビボの両方において、ヒトの疾患に相関しているかそれを代表する多数の生物学的アッセイで活性であることが発見された。
(脂肪細胞分化のインビトロスクリーニング)
本発明の化合物は、前脂肪細胞から脂肪細胞への分化を誘発できる。一旦、前脂肪細胞が分化すると、それらは、脂質を蓄積する傾向にあり、分化した細胞の増加した脂質含量は、容易に検出できる。この活性(Harris and Kletzien,Mol.Pharmacol.,45:439−445(1994);Willsonら、J.Med.Chem.39:665−668(1996))は、ヒトにおいて抗糖尿病活性を有する特定の化合物について観察されており(Teboulら、J.Biol.Chem.270:28183−28187(1995))、脂肪細胞の分化活性のアッセイは、抗糖尿病活性について新規化合物をスクリーニングするために、当業者に使用されている。
実施例21および図1で説明するように、その合成が実施例1〜19で詳述された多数の化合物は、1×10−6モル以下の濃度で適用するとき、インビトロ試験において、3T3−L1前脂肪細胞の分化を誘発することが発見された。比較する目的のみのために、図1は、化合物20(5−[3−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、米国特許第6,515,003号において、脂肪細胞の分化および糖尿病の治療の両方に活性であると開示された))の比較脂肪細胞分化活性を示す。図1で分かるように、本発明の多数の二環式化合物は、少なくとも、比較化合物20の活性に匹敵する脂肪細胞分化活性を有する。
従って、本発明の化合物の生体活性をアッセイする1つの方法は、実施例21で記述したようにしてアッセイを行うことであり、約1×10−6Mに等しいかそれ未満の濃度で脂肪細胞分化を誘発する任意の化合物は、糖尿病および/または関連した糖質代謝障害および/または脂質代謝障害の可能性のある治療に関連した生体活性を有すると見なすことができる。脂肪細胞分化に関する有効性および/または活性について本発明の種々の化合物の活性を立証するために、この化合物は、約7日間にわたって、約1×10−6Mの濃
度で、マウス前脂肪細胞3T3−L1細胞に適用して、その細胞の脂肪含量の増加を測定できる。これらの化合物は、もし、約1×10−7Mの濃度でマウス前脂肪細胞3T3−L1細胞の対照培養物に適用したとき、誘発された脂質蓄積が5−[3−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオンで誘発された脂肪蓄積の少なくとも約20%、または少なくとも約40%であるなら、脂肪細胞分化に活性であると見なすことができる。
(ヒト疾患のマウスモデルを使用する生体活性のインビボスクリーニング)
これらの化合物が抗糖尿病分子としておよび/または糖質代謝および/または脂質代謝の変調剤として機能する性能は、動物モデルで立証できる。これらのモデルには、特に、db/dbマウス、ob/obマウス、およびKKAマウスが挙げられる。従って、本発明の化合物の生体活性は、KKAマウスを使用する実験で、立証された。このような実験の手順は、Iwatsukaら、1970 General Survey of Diabetic Features of Yellow KK Mice.Endocrinol.Japon.17:23−35で詳細に記述され、その内容は、本明細書中で参考として援用されている。本発明の化合物の試験は、実施例22で記述したようにして、行った。これらの動物を、ゴマ油に懸濁した試験化合物15mg/kg(3−5ml/kgの投薬容量)で、毎日1回の経口用量で処理した。1週間および2週間の治療が終了すると、これらの動物を尾静脈から採血し、それらの血清グルコースおよびトリグリセリドおよび/またはコレステロールを2連で測定した。
本発明の化合物1、6および9の試験結果は、図2および3で示す。図2で分かるように、3種の全ての化合物は、対照と比較して、処理したラットの血清グルコースレベルを著しく低下させた。予想外なことに、図3で分かるように、3種の全ての化合物は、対照と比較して、処理した動物の血清トリグリセリドレベルを同時に低下させた。これらの動物における血清グルコースおよび血清トリグリセリドの両方の同時低下は、糖尿病の治療に既に認可された特定の薬剤が脂質代謝の問題を悪化させるという公知の傾向を考慮すると、特に予想外かつ驚くべきことであった。
このKKAマウスにおける実験に照らして、本発明の化合物は、経口バイオアベイラビリティーを示した。経口バイオアベイラビリティーがあるために、自分で投与できて他の投与手段よりも安価に、慢性病(例えば、糖尿病)で使用するために経口投薬できるようになる。
血清トリグリセリドを高めずに血清グルコースを低くする効能を示す化合物、または好ましくは、このKKAマウスモデルにおいて、グルコースレベルおよびトリグリセリドレベルを同時に低くする化合物は、当該技術分野で公知の追加インビボモデル動物(例えば、db/db、ob/obおよびSDラットが関与したもの)で、さらに試験できる。化合物が特定の脂質(例えば、コレステロール)を低下させるか善玉コレステロールと悪玉コレステロールとの比(すなわち、HDL対LDL)を変える性能は、動物モデルにおいて測定できる。通例使用される1つのモデルは、食餌誘発性の高コレステロール血症SDラットである。
(疾患を治療する方法)
本明細書中で記述した化合物は、哺乳動物(ヒトを含めて)における2型糖尿病および/または関連した疾患状態を予防、緩和または他に治療するのに有効に使用できる。周知なように、2型糖尿病は、糖質代謝の欠乏に関連している。2型糖尿病に罹った患者は、通常、インシュリン(これは、糖質代謝に直接関与している)をなお産生するが、患者自身のインシュリンおよびインシュリン療法にますます耐性となる。糖質代謝の欠乏は、血清グルコース濃度の有害な増加を引き起こし、潜在的に致命的となる副作用を引き起こすか、および/または一般代謝および/または生命の維持に重要な器官を損傷する。
本発明の化合物を動物(例えば、糖尿病患者)に投与する工程を包含する治療方法は、有益なことに、糖質代謝を変調させる。糖質代謝は、動物におけるまたは対照動物と比較した糖質代謝のレベルを近づけるか、または動物におけるまたは対照動物と比較した糖質
代謝のレベルから逸脱させるか、いずれかのために、上方制御または下方制御できる。
従って、一部の実施形態では、本発明は、2型糖尿病を治療する方法に関し、該方法は、このような治療が必要と診断された動物、哺乳動物またはヒトに、該動物、哺乳動物またはヒトの血清グルコースレベルを低下させるのに有効な量で、本発明の1種またはそれ以上の化合物を投与する工程を包含する。該方法の一部の実施形態では、該化合物は、該動物、哺乳動物またはヒトにおいて、該血清グルコースレベルを少なくとも約5%または約10%だけ低下させるのに有効な量で、適用される。
糖質代謝の変化はまた、直接的または間接的に、脂質代謝の変化を生じ得、同様に、脂質代謝の変化は、糖質代謝の変化を引き起こし得る。例えば、2型糖尿病では、患者における遊離脂肪酸の増加は、グルコースの細胞摂取および代謝の減少を引き起こす。
従って、本発明はまた、細胞内または細胞外の脂質含量の増加を誘発するために、動物、哺乳動物またはヒトに本発明の化合物を投与することに関する脂質代謝を変調させる方法に関する。例えば、本発明の化合物は、マクロファージを誘発して細胞外培地へのコレステロールの分泌を増加できる。コレステロール装填マクロファージ泡沫細胞は、アテローム硬化型外傷の特徴である[Gownら、(1986)Am.J.Phathol.125,191−207]。進行したヒトアテローム硬化型外傷は、他の細胞型を含むものの、この外傷の富脂質部分は、非常に破裂し易く、心筋梗塞を引き起こし易いことが示唆されている(Ross,1999)。マクロファージを含む末梢細胞からコレステロールを除去することは、全身のコレステロール恒常性の維持およびアテローム性動脈硬化症の予防における重要なプロセスである[Oram,J.F.(2002)Trends Mol.Med.8,168−173]。このプロセスには、末梢細胞から新生の高密度リポタンパク質(HDL)へのコレステロールの流出に続いて、肝臓への過剰のコレステロールの輸送に続いて、コレステロールまたは胆汁酸塩の形状での肝臓摂取および分泌、最終的に、糞便への排出が関与している。従って、アテローム硬化型外傷においてマクロファージからのコレステロール流出を高める新規治療薬は、冠動脈疾患(これは、しばしば、糖尿病に関連した疾患である)に罹った患者を治療するのに使用できる。
本発明の化合物による脂質代謝の変調はまた、細胞内または細胞外の脂質含量の減少を誘発できる。代謝の変調は、例えば、本発明の化合物とその同族レセプタとの結合により、直接的に起こり得、これは、脂質代謝に関与している遺伝子を上方制御または下方制御することにより、血清脂質含量の増加または減少に直接的に影響を与える。代謝の変調はまた、例えば、本発明の化合物とその同族レセプタとの結合により、間接的に起こり得、これは、脂質を産生する細胞の細胞分化または成長を上方制御または下方制御し、それにより、脂質代謝を間接的に変調させる。変調はまた、例えば、脂質代謝の増加を含み、その結果、この脂質代謝は、対照のものに近づく。同様に、脂質代謝の変調は、脂質代謝速度の低下であり得、脂質代謝速度は、対照未満または対照に向かって減少する。
また、種々の脂質分子が変調できることは、理解できるはずである。本明細書中で開示した化合物は、単一種の脂質分子(例えば、トリグリセリド)を変調できる。従って、一部の実施形態では、本発明は、異脂肪血症を治療する方法に関し、該方法は、このような治療が必要と診断された動物、哺乳動物またはヒトに、対照動物、哺乳動物またはヒトにおける血清トリグリセリドレベルと比較して、あるいは該動物、哺乳動物またはヒトにおける血清トリグリセリドレベルを低下させるのに有効な量で、本発明の1種またはそれ以上の化合物を投与する工程を包含する。一部の実施形態では、本発明の化合物は、血清トリグリセリドレベルを少なくとも約5%または少なくとも約10%だけ低下させるのに有効な量で、投与される。
本発明で開示した化合物はまた、複数種の脂質分子(コレステロールを含めて)を変調できる。従って、一部の実施形態では、本発明は、高コレステロール血症を治療する方法に関し、該方法は、このような治療が必要と診断された動物、哺乳動物またヒトに、該高コレステロール血症を治療するのに有効な量で、1種またはそれ以上の本発明の化合物を投与する工程を包含する。一部の実施形態では、前記1種またはそれ以上の化合物は、対照動物、哺乳動物またはヒトと比較して、前記動物、哺乳動物またはヒトの血清コレステ
ロールレベルを少なくとも約5%または少なくとも約10%だけ低下させるのに有効な量で、適用される。
驚くべきことに、また、全く予想外なことに、糖尿病の治療に本発明の化合物を使用する治療方法は、糖尿病の動物モデルにおける血清グルコースレベルおよび血清トリグリセリドレベルの両方を同時に低下させることが明らかになった。
本明細書中で開示した化合物は、哺乳動物の疾患(特に、ヒトに関連した疾患)を治療するために、単数または複数のいずれかで、また、およびそれらの医薬組成物で、使用できる。本発明で開示した化合物およびそれらの組成物は、脂質代謝、糖質代謝、脂質および糖質代謝に関連した疾患(例えば、多嚢胞性卵巣症候群、X症候群、2型糖尿病(2型糖尿病に関連した疾患(例えば、糖尿病性網膜症、神経障害、マクロ血管病または脂肪細胞分化)を含めて))を治療するために、種々の方法(例えば、経口、経腸、非経口、局所、鼻内、膣内、眼内、舌下または吸入を含めて)により、投与できる。当該技術分野で公知の投与経路および投薬量は、Comprehensive Medicinal Chemistry,Volume 5,Hansch,C.Pergamon Press,1990で見られる;その内容は、本明細書中で参考として援用されている。
これらの組成物はまた、制御できない増殖疾患の調節剤として、使用できる。この組成物は、腎多嚢胞病および癌(例えば、癌腫、リンパ腫、白血病および肉腫)の治療に有用であり得る。癌の代表的ではあるが非限定的なリストには、リンパ腫、ホジキン病、ミエロイド白血病、多発性嚢胞腎、膀胱癌、脳腫瘍、頭部および頸部の癌、腎臓癌、肺癌(例えば、小細胞肺癌および非小細胞肺癌)、骨髄腫、神経芽細胞腫/グリア芽細胞腫、卵巣癌、膵癌、前立腺癌、皮膚癌、肝臓癌、黒色腫、大腸癌、子宮癌、乳癌および上皮癌がある。本明細書中で開示した化合物は、炎症疾患(例えば、変形性関節症、慢性関節リウマチ、クローン病、肺線維症および炎症性腸疾患)の治療に使用できる。
さらに、治療で使用するのに必要な化合物またはその活性塩または誘導体の量は、選択される特定の塩だけでなく、その投与経路、治療する疾患の性質および患者の年齢および健康状態と共に変わり、最終的には、担当医または臨床医が決定することが理解できる。
一般に、当業者は、モデルとなる生物体(例えば、KKAマウス、ob/obまたはdb/dbマウス)で得られたインビボデータを他の哺乳動物(例えば、ヒト)にいかにして外挿するかを理解している。これらの外挿は、単に、2種の生物体の重量に基づいているのではなく、代謝の差、薬理学的送達の差、および投与経路を組み込む。これらの種類の要件に基づいて、適当な用量は、代替実施形態では、典型的には、約0.5〜約100mg/kg/日、または約1〜約75mg/体重1kg/日、または約3〜約50mg/レシピエントの体重1kg/日の範囲である。
この化合物は、好都合には、単位剤形で投与される;例えば、代替実施形態では、これは、単位剤形あたり、0.5〜1000mg、5〜750mg、最も好都合には、10〜500mgの活性成分を含有する。
当業者は、これらの典型的な範囲の外側の投薬量および剤形が試験でき、適当な場合、本発明の方法で使用できることを認識する。
別の実施形態では、この活性成分は、約0.5〜約75μM、約1〜50μM、または約2〜約30μMの活性化合物のピーク血漿濃度を達成するために、投与できる。これは、例えば、必要に応じて、生理食塩水中での活性成分の0.05〜5%溶液を静脈内注入することにより達成できるか、または約0.5〜500mgの活性成分を含有する巨丸剤として、経口投与できる。望ましい血液レベルは、連続注入で約0.01〜5.0mg/kg/時間を得ることにより、または約0.4〜15mg/kgの活性成分を含有する断続的注入により、維持できる。
所望の用量は、好都合には、単一用量または分割用量(これらは、適当な間隔で、例えば、1日あたり、2回、3回、4回またはそれ以上の副用量として、投与される)で、提示できる。この副用量それ自体は、さらに、例えば、多数の個別の大まかに間隔を空けた投与(例えば、吸入器からの複数回の吸入または目への複数滴の適用)に分割できる。
本発明は、その特定の実施形態に関連して記述されているものの、それは、さらに改良
でき、本願は、一般に、本発明の原理に従って、本発明の任意の変更、使用または適合を含むと解釈され、これらには、本発明が属する技術分野の範囲内の公知または通例の実施に入るような本開示からの逸脱および先に述べた必須の特徴に適用できるような本開示からの逸脱、および添付の請求の範囲に従うような本開示からの逸脱を含むことが理解される。
以下の実施例は、本発明の例示するために示されており、いずれの様式でも、包括的であるとは解釈されない。
実施例1:5−[3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物1」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
トルエン(35mL)、ピペリジン(145μL)、酢酸(145μL)、3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(5.7g、14.53mmol)および2,4−チアゾリジンジオン(1.7g、14.53mmol)の混合物を、還流状態で、20時間加熱した。その反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜20%酢酸エチル)にかけ、さらに、エタノール/水から再結晶して、5.15g(72%)の5−[3−(5−イソブチル−3、3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオンを得た。融点142〜146℃。
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして調製した:
a.3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
トルエン(39mL)、エタノール(7.5mL)および水(2.5mL)中の3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(実施例1h)(4.24g、15.75mmol)、5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−ボロン酸(4.3g、17.33mmol)および炭酸カリウム(4.35g、31.5mmol)の混合物を、15分間にわたって、アルゴンで脱気した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.728g、0.63mmol)を加え、その混合物を、還流状態で、アルゴン下にて、20時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の0〜5%酢酸エチル)で精製して、5.76gの3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(93%)を得た。
Figure 2005525371
b.5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−ボロン酸。
THF(50mL)中の7−ブロモ−5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(9.9g、34.96mmol)の混合物(これは、アルゴン雰囲気下にて、−78℃まで冷却した)に、n−BuLi(25.17mL、2.5M、62.93mmol)を滴下した。その反応混合物を5分間攪拌し、そしてホウ酸トリイソプロピル(24.2mL、104.87mmol)を滴下した。この混合物を、−50℃で、2時間攪拌し、次いで、室温まで温め、そして室温で、一晩攪拌した。この反応混合物に1.0N HCl(100mL)をゆっくりと加えた。1時間後、この混合物を酢酸
エチルで希釈し、そして層分離した。その有機層を、水、ブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜20%酢酸エチル)にかけて、4.3gの5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−ボロン酸(46%)を得た。
Figure 2005525371
c.7−ブロモ−5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン。
5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(1.59g、7.78mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液に、三臭化ピリジニウム(2.49g、7.78mmol)を加え、その反応混合物を、室温で、一晩攪拌した。この溶液を水、ブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の0%〜2%酢酸エチル)で精製して、1.51gの7−ブロモ−5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(68%)を得た。
Figure 2005525371
d.5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン。
1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オール(1.97g、8.93mmol)の乾燥ジクロロメタン(40mL)冷却溶液(0℃)に、トリエチルシラン(2.85mL、17.86mmol)を加えた。10分後、トリフルオロ酢酸を加え、その反応混合物を、0℃で、30分間攪拌した。この反応混合物に水を注ぎ、そして層分離した。その有機層を、水、NaHCO水溶液およびブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の0%〜5%酢酸エチル)で精製して、1.6gの5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(87%)を得た。
Figure 2005525371
e.1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オール。
5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(2.03g、8.93mmol)の乾燥THF(10mL)溶液に、−78℃で、アルゴン下にて、n−BuLi(ヘキサン中で1.6M、13.4mmol、8.38mL)を加えた。その混合物を5分間攪拌し、次いで、イソブチルアルデヒド(1.22mL、8.38mmol)を加え、この混合物を室温までゆっくりと温め、そして室温で、一晩撹拌した。塩化アンモニウム水溶液を加え、その溶液を酢酸エチルで抽出し、その有機抽出物を乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の0%〜20%酢酸エチル)で精製して、1.97gの1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オール(100%)を得た。
Figure 2005525371
f.5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン。
4−ブロモ−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル)−1−メトキシ−ベンゼン(65g、0.234mol)、ピリジン塩酸塩(121.8g、1.054mol)およびキノリン(110.67mL、0.936mol)の混合物を、164〜167℃で、アルゴン下にて、5時間還流した。室温まで冷却した後、その反応混合物を氷冷6N
HClで処理し、そしてエーテルで2回抽出した。それらの有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)で精製して、52gの5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(98%)を得た。H NMR(300MHz;CDCl):δ 1.32(s、6H)、4.23(s、2H)、6.67(d、J=8.1Hz、1H)、7.19(m、2H)。
g.4−ブロモ−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル)−1−メトキシ−ベ
ンゼン。
アルゴン下にて、4−ブロモアニソール(14.6mL、0.117mol)に、硫酸(2mL、0.033mol)を滴下した。その混合物を40〜43℃(温水浴)まで温め、そして4つの均等部分で、2時間にわたって、3−クロロ−2−メチルプロペンを滴下した。40〜43℃で2時間後、この溶液をジクロロメタンで希釈し、そして水、飽和水性NaHCO、水およびブラインで連続的に洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をヘキサンから結晶化して、14.1gの4−ブロモ−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル)−1−メトキシ−ベンゼンを得た。その母液をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)でさらに精製して、さらに4.8gの生成物を得た。収率58%。H NMR(300MHz;CDCl):δ 1.43(s、6H)、3.82(s、3H)、3.93(s、2H)、6.75(dd、J=2.4Hzおよび7.2Hz、1H)、7.32(m、2H)。
h.3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド。
TFA(400mL)およびHSO(80mL)の混合物中の4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(150g、0.79mol)の溶液に、40〜45℃で、等部分で、2時間にわたって、N−ブロモスクシンイミド(281g、1.579mol)を加えた。その反応混合物を、40〜45℃で、一晩攪拌し、氷水に注ぎ、そしてCHClで抽出した。その有機層を水で洗浄し、次いで、30分間にわたって、飽和NaHCO(800mL)で処理した。層分離し、その有機層を、水およびブラインでさらに洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をヘキサンで粉砕し、そして濾過した。溶媒を蒸発させた後、その残留物を蒸留して、3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(150.2g、60℃、0.3mm/Hg、70%)を得た。
Figure 2005525371
実施例2:5−[3−(5−イソブチリル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物2」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(5−イソブチリル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で調製した。エタノールから結晶化した後の収率55%。融点92〜96℃。
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−イソブチリル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして調製した:
a.3−(5−イソブチリル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
トルエン(15mL)、エタノール(3mL)および水(1.8mL)中の3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(1.27g、5.43mmol)、1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オン(1.35g、4.53mmol)および炭酸カリウム(1.25g、9.06mmol)の混合物を、アルゴンで、30分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(105mg、0.09mmol)を加え、その混合物を、還流状態で、アルゴン下にて、16時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)で精製して、405mgの3−(5−イソブチリル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(22%)を得た。
Figure 2005525371
b.3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸。
THF(70mL)(これは、アルゴン雰囲気下にて、−78℃まで冷却した)中の2−(3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシ−1−フェニル)−1,3−ジオキソラン(7.20g、22.9mmol)の混合物に、n−BuLi(13.8mL、2.5M、34.4mmol)を滴下した。得られた懸濁液を5分間攪拌し、そして注射器を経由して、ホウ酸トリイソプロピル(15.9mL、68.7mmol)を滴下した。この混合物を、−50℃で、2時間攪拌し、次いで、室温まで温め、そして室温で、一晩攪拌した。この反応混合物に1.0N HCl(50mL)をゆっくりと加えた。3時間後、この混合物を酢酸エチルで希釈し、そして層分離し、その水層を酢酸エチルで1回抽出し、2つの有機層を合わせた。得られた有機層を、水、ブラインでさらに洗浄し、そして乾燥した(MgSO)。この混合物を濾過し、そして蒸発させ、その残留物をヘキサン中で攪拌した。得られた白色懸濁液を濾過し、その白色固形物を高真空下にて乾燥して、3.00gの3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(56%)を得た。
Figure 2005525371
c.2−(3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシ−1−フェニル)−1,3−ジオキソラン。
3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(20g、74.0mmol)のトルエン(200mL)溶液に、エチレングリコール(82.6mL、1.48mol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.84g、4.44mmol)を加えた。その反応混合物を、還流状態で、一晩加熱し、この水を、ディーン−スターク装置を使用して、除去した。この溶液を室温まで冷却し、炭酸カリウム水溶液(10%)に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を、水、ブラインでさらに洗浄し、そして乾燥した(MgSO)。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)で精製して、15.4gの2−(3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシ−1−フェニル)−1,3−ジオキソラン(66%)を得た。
Figure 2005525371
d.1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オン.
AlCl(1.5g、11.32mmol)の無水ジクロロメタン(30mL)溶液に、室温で、ジクロロメタン(15mL)中の1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オン(989mg、4.52mmol)を滴下したのに続いて、臭素(0.28mL、5.43mmol)を滴下し、その反応物を6時間攪拌した。1N HClをゆっくりと加え、そして層分離した。その水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を、KCO水溶液、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、1.44gの1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オン(91%)を得た。
Figure 2005525371
e.1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オン。
1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オール(実施例1e)(1.13g、5.15mmol)の無水ジクロロメタン(20mL)溶液に、室温で、クロロクロム酸ピリジニウム(1.33g、6.18mmol)を加えた。その反応混合物を、室温で、2時間攪拌し、次いで、セライトで濾過した。水を加えて、層分離した。その水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%酢酸エチル)にかけて、530mgの1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オン(47%)を得た。
Figure 2005525371
実施例3:7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルアミド(これは、「化合物3」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
7−[5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルアミドを使用して、実施例1と類似の様式で調製した。収率45%。融点227〜229℃。
Figure 2005525371
その中間体である7−[5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルアミドは、7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルアミドおよび3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(実施例2b)を使用して、実施例2aと類似の様式で調製した。
Figure 2005525371
a.7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルアミド。
7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸(4.99g、18.41mmol)の無水THF(40mL)溶液に、室温で、塩化チオニル(2mL、27.61mmol)およびDMF(0.14mL、1.84mmol)を加えた。その反応混合物を1時間攪拌し、次いで、メチルアミン塩酸塩(2.48g、36.82mmol)を加え、続いて、ピリジン(4.5mL、55.23mmol)をゆっくりと加えた。この反応混合物を一晩攪拌し、次いで、水および酢酸エチルを加えた。層分離した。その水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた抽出物を、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%〜100%酢酸エチルに次いで、酢酸エチル中の40%MeOH)にかけて、1.17gの7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルアミド(22%)を得た。
Figure 2005525371
b.7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸。
7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド(14.61g、57.29mmol)のアセトン(80mL)溶液を、室温で、KMnO(9.05g、57.29mmol)(これは、水(200mL)に溶解した)に加えた。その反応混合物を、室温で、一晩攪拌し、セライトで濾過し、次いで、水中のHSOを加え、その溶液を酢酸エチルで抽出した。その有機層を水およびブラインでさらに洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、9.9gの7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸(64%)を得た。
Figure 2005525371
c.7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド。
AlCl(1.22g、9.18mmol)の無水ジクロロメタン(15mL)溶液に、室温で、ジクロロメタン(15mL)中の3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド(647mg、3.67mmol)を滴下したのに続いて、臭素(0.23mL、4.41mmol)を滴下し、その反応物を3時間攪拌した。1N HClをゆっくりと加え、そして層分離した。その水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘ
キサン中の20%酢酸エチル)にかけて、856mgの7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド(91%)を得た。
Figure 2005525371
d.3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド。
5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(実施例1f)(15.90g、70.01mmol)の無水THF(100mL)溶液に、−78℃で、アルゴン下にて、n−BuLi(ヘキサン中で1.6M、105mmol、42mL)を滴下した。その混合物を5分間攪拌し、次いで、DMF(16.3mL、210mmol)を加え、この混合物を−50℃まで急速に温め、次いで、0℃で、3時間温めた。水をゆっくりと加え、その溶液を酢酸エチルで抽出した。その有機層を、水、ブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させて、13.15gの3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒドを得、これを、次の工程でそのまま使用した。
Figure 2005525371
実施例4:7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミド(これは、「化合物4」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
7−[5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミドを使用して、実施例1と類似の様式で調製した。収率25%。融点268〜272℃。
Figure 2005525371
その中間体である7−[5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミドは、以下のようにして調製した:
a.7−[5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミド。
7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミド(437mg、1.46mmol)のジオキサン(4mL)溶液に、アルゴン下にて、トリエチルアミン(0.82mL、5.86mmol)、Pd(OAc)(16mg、0.07mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(103mg、0.29mmol)およびピナコールボラン(0.64mL、4.40mmol)を滴下した。その混合物を、80℃で、アルゴン下にて、2時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。水(0.5mL)を滴下し、次いで、Ba(OH)・8HO(1.38g、4.40mmol)を滴下し、続いて、3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(実施例1h)(473mg、1.76mmol)(これは、ジオキサン(1.2mL)に溶解した)を滴下した。その混合物を4時間還流し、次いで、室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、そしてセライトで濾過した。この溶液を水およびブラインでさらに洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ジクロロメタン中の5%メタノール)で精製して、264mgの7−[5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミド(これは、H NMRで決定したように、50%の3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミドを含有する)を得、これを、次の工程で、そのまま使用した。
b.7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミド。
7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸(実施例3b)およびジメチルアミン塩酸塩を使用して、実施例3aと類似の様式で、調製した。収率45%。
Figure 2005525371
実施例5:5−[3−(3,3−ジメチル−5−プロピオニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物5」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(3,3−ジメチル−5−プロピオニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で調製した。収率74%、融点105〜108℃。
Figure 2005525371
その中間体である3−(3,3−ジメチル−5−プロピオニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして調製した:
a.3−(3,3−ジメチル−5−プロピオニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
トルエン(12mL)、エタノール(2.4mL)および水(1.5mL)中の1−[3,3−ジメチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−プロパン−1−オン(1.33g、4.05mmol)、3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(実施例1h)(1.09g、4.05mmol)および炭酸カリウム(1.12g、8.10mmol)の混合物を、30分間にわたって、アルゴンで脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(234mg、0.20mmol)を加え、その混合物を、還流状態で、アルゴン下にて、19時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)で精製して、1.17gの3−(3,3−ジメチル−5−プロピオニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(50%)を得た。
Figure 2005525371
b.1−[3,3−ジメチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−プロパン−1−オン。
1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−プロパン−1−オン(1.69g、5.99mmol)のジオキサン(16mL)溶液に、アルゴン下にて、トリエチルアミン(3.34mL、23.96mmol)、Pd(OAc)(67mg、0.30mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(420mg、1.20mmol)およびピナコールボラン(2.61mL、17.97mmol)を滴下した。その混合物を、85℃で、アルゴン下にて、1.5時間加熱し、次いで、室温まで冷却した。水(0.5mL)を滴下し、続いて、NHCl飽和水溶液を滴下した。その溶液を酢酸エチルで抽出し、次いで、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10〜20%酢酸エチル)で精製して、1.34gの1−[3,3−ジメチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−プロパン−1−オンを得た。
c.1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−プロパン−1−オン.
AlCl(2.42g、18.18mmol)の無水ジクロロメタン(30mL)溶液に、室温で、ジクロロメタン(30mL)中の1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−プロパン−1−オン(1.48g、7.27mmol)を滴下したのに続いて、臭素(0.45mL、8.72mmol)を滴下し、その反応物を、室温で、12時間攪拌した。1N HClをゆっくりと加え、そして層分離した。
その水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を、水、NaHCO水溶液、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させて、1.7gの1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−1−プロパン−1−オン(83%)を得た。
Figure 2005525371
d.1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−プロパン−1−オン。
1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−プロパン−1−オール(2.6g、12.60mmol)の無水ジクロロメタン(40mL)溶液に、室温で、クロロクロム酸ピリジニウム(3g、13.86mmol)を加えた。その反応混合物を、室温で、1時間攪拌し、次いで、セライトで濾過した。水を加えて、層分離した。その水層をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の5%酢酸エチル)にかけて、530mgの1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−プロパン−1−オン(58%)を得た。
Figure 2005525371
e.1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−プロパン−1−オール。
5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(実施例1f)およびプロピオンアルデヒド(92%)を使用して、実施例1eと類似の様式で、調製した(92%)。
Figure 2005525371
実施例6:5−[2,5−ジフルオロ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物6」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
2,5−ジフルオロ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−メトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で調製した。融点165〜168℃。
Figure 2005525371
その中間体である2,5−ジフルオロ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル)−4−メトキシ−ベンズアルデヒドは、5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−ボロン酸(実施例lb)および2,5−ジフルオロ−3−ヨード−4−メトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1aと類似の様式で、調製した。
実施例7:5−[4−ジメチルアミノ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物7」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
4−ジメチルアミノ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。融点205〜207℃。
Figure 2005525371
その中間体である4−ジメチルアミノ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−ベンズアルデヒドは、1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オン(実施例2d)および2−ジメチルアミノ−5−ホルミル−1−フェニルボロン酸を使用して、実施例2aと類似の様式で、調製した。
実施例8:7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2
−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルエステル(これは、「化合物8」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルエステルを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。融点307〜310℃。
Figure 2005525371
その中間体である7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルエステルは、7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルエステルおよび3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(実施例2b)を使用して、実施例2aと類似の様式で、調製した。収率72%。
Figure 2005525371
実施例9:5−[3−(5−フラン−3−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物9」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(5−フラン−3−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。収率68%。
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−フラン−3−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして調製した:
a.3−(5−フラン−3−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
DME(10mL)および水(1mL)中の3−(5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(580mg、1.40mmol)、3−フランボロン酸(316mg、2.8mmol)および炭酸カリウム(387mg、2.8mmol)の混合物を、アルゴン下にて、15分間脱気した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(81mg、0.07mmol)を加え、その混合物を、還流状態で、アルゴン下にて、20時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)で精製して、148mgの3−(5−フラン−3−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(26%)を得た。
Figure 2005525371
b.3−(5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
トルエン(25mL)、エタノール(5mL)および水(3mL)中の5−ブロモ−7−ヨード−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(2.85g、8.07mmol)、3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(1.72g、7.34mmol)および炭酸カリウム(2.03g、14.7mmol)の混合物を、アルゴンで、20分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(844mg、0.73mmol)を加え、その混合物を、還流状態で、アルゴン下にて、21時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)で精製して、585mg
の3−(5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(19%)を得た。
Figure 2005525371
c.5−ブロモ−7−ヨード−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン。
5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(実施例1f)(10g、44mmol)を氷酢酸(40mL)に溶解し、一塩化ヨウ素(10.86g、66.9mmol)を加え、その反応混合物を、還流状態で、72時間加熱し、次いで、0℃まで冷却し、pH=8になるまで、1N NaOHをゆっくりと加え、続いて、その溶液が無色になるまで、NaCOを加えた。この溶液を酢酸エチルで抽出し、その有機層を水およびブラインでさらに洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の10%酢酸エチル)で精製して、8.7gの5−ブロモ−7−ヨード−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(56%)を得た。
Figure 2005525371
実施例10:2−[3,3−ジメチル−7−(2−トリフルオロメトキシ−5−ビニル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イルメトキシ]−エタノール;チアゾリジン−2,4−ジオンを有する化合物(これは、「化合物10」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシメチル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル]−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。収率75%、融点166〜169℃。
Figure 2005525371
その中間体である3−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシメチル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル]−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして調製した:
a.3−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシメチル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル]−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド
テトラヒドロフラン(4mL)中の2−[7−(5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イルメトキシ]−エタノール(393mg、0.89mmol)および1N HCl(9mL)の混合物を、室温で、1時間攪拌した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、そして層分離した。その水層を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、その混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物を、次の工程で、そのまま使用した。
Figure 2005525371
b.2−[7−(5−[1,3]−ジオキソラン−2−イル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イルメトキシ]−エタノール。
トルエン(45mL)中の3−(5−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(1.76g、4.82mmol)および12N HCl(12mL)の混合物を、還流状態で、1時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、そして層分離した。その水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を、水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。得られた残留物である(3−[5−クロロメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド)(これは、トルエン(20mL)で希釈した)に、エチレングリコール(2.5mL、44.34mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(0.44mmol、84mg)を加えた。その混合物を、ディーン−スターク装置を使
用して、還流状態で、一晩加熱した。その溶液を室温まで冷却し、炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を、水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%酢酸エチル)にかけて、830mgの2−[7−(5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イルメトキシ]−エタノールを得た。収率38%。
Figure 2005525371
c.3−(5−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
その中間体である3−(5−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、[3,3−ジメチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−メタノールおよび3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒドを使用して、実施例1aと類似の様式で、調製した。収率59%。
Figure 2005525371
d.[3,3−ジメチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−メタノール.
その中間体である[3,3−ジメチル−7−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−メタノールは、7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボアルデヒド(実施例3c)を使用して、実施例5bと類似の様式で、調製した。収率55%。
Figure 2005525371
e.3−[5−クロロメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
Figure 2005525371
実施例11:5−[3−(5−メトキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物11」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(5−メトキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。収率78%、融点148〜151℃。
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−メトキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして調製した:
a.3−(5−メトキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
水素化ナトリウムのテトラヒドロフラン(4mL)冷却(0℃)溶液に、アルゴン雰囲気下にて、テトラヒドロフラン(6mL)中の3−(5−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(実施例10c)(246mg、0.67mmol)を加えた。その混合物を、0℃で、15分間攪拌し、次いで、アルゴン流を停止し、そしてヨウ化メチルを加えた。室温で3時間後、この混合物を酢酸エチルで希釈した。水をゆっくりと加え、そして層分離した。その有機層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の20%酢
酸エチル)にかけて、99mgの3−(5−メトキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを得た。収率39%。
Figure 2005525371
実施例12:7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸(これは、「化合物12」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸を使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。収率35%、融点223〜226℃。
Figure 2005525371
その中間体である7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸は、以下のようにして調製した:
a.7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸。
メタノール(20mL)中の7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルエステル(1.76g、4.82mmol)(実施例8)および5N水酸化カリウム(2mL)の混合物を、還流状態で、1時間加熱した。次いで、溶媒を蒸発させた。この混合物を水で希釈し、そしてジエチルエーテルで2回洗浄した。それらの水層を1N HClで酸性化し、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を、水、ブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の30%酢酸エチル)にかけて、112mgの7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸を得た。収率10%。
Figure 2005525371
実施例13:5−[3−(5−ジメチルアミノメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物13」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(5−ジメチルアミノメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。収率65%、融点233〜235℃。
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−ジメチルアミノメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして調製した:
a.3−(5−ジメチルアミノメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
トルエン(35mL)中の3−(5−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(1.25g、3.41mmol)(実施例10c)および12N HCl(8.5mL)の混合物を、還流状態で、1時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、そして層分離した。その水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を、水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。得られた残留物(3−[5−クロロメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド)(実施例10e)(これは、ジメチルホルムアミド(35mL)で希釈した)に、炭酸カリウム(3.49g、25.25mmol)を
加え、次いで、ジメチルアミン塩酸塩(1.47g、18.04mmol)を加えた。その混合物を、室温で、3時間攪拌した。水を加え、そして層分離した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、そして合わせた有機抽出物を、水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の10%メタノール)にかけて、742mgの3−(5−ジメチルアミノメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを得た。収率56%。
Figure 2005525371
実施例14:7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミド(これは、「化合物14」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。収率45%。
Figure 2005525371
その中間体である7−(5−ホルミル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミドは、7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミドおよび3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(実施例2b)を使用して、実施例2aと類似の様式で、調製した。収率90%。
Figure 2005525371
a.7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミド。
3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミド(215mg、0.89mmol)のトリフルオロ酢酸(5mL)および硫酸(1mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(317mg、1.78mmol)を少しずつ加えた。その混合物を、室温で、一晩攪拌し、氷水の溶液に注ぎ、そしてジクロロメタンでリンスした。層分離した。その水層をジクロロメタンで2回抽出し、そして合わせた有機抽出物を、水、炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の30%酢酸エチル)にかけて、91mgの7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミドを得た。収率32%。
Figure 2005525371
b.3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミド。
3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(160mg、1.08mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に、−10℃で、クロロスルホン酸(72μL、1.08mmol)を加えた。その混合物を、−10℃で、15分間攪拌し、次いで、溶媒を蒸発させて、3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸を得た。
Figure 2005525371
その残留物を塩化チオニル(1mL、13.71mmol)で希釈し、そしてジメチルホルムアミド1滴を加えた。溶媒を45分間還流し蒸発させた後、その固形化合物をジクロロメタン/ヘキサン混合物中で洗浄して、3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホニルクロライドを得た。
Figure 2005525371
次いで、メチルアミンの2.0Mテトラヒドロフラン(0.81mL、1.62mmol)溶液をゆっくりと加え、その混合物を、室温で、15分間攪拌した。溶媒を蒸発させて、215mgの3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メ
チルアミドを得た。収率83%。
Figure 2005525371
c.3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン。
5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(実施例1f)(3.3g、14.53mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液に、−78℃で、アルゴン雰囲気下にて、n−ブチルリチウムのヘキサン(8.8mL、22mmol)溶液を滴下した。その混合物を、−78℃で、5分間攪拌し、次いで、水を加え、この混合物を室温まで温め、そして30分間攪拌した。層分離した。その水層を酢酸エチルで2回抽出し、そして合わせた有機抽出物を、水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして濾過した。溶媒を蒸発させて、2.13gの3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフランを得た。収率99%。
Figure 2005525371
実施例15:5−[3−(5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物15」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。収率22%、融点215〜227℃。
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、7−ブロモ−5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフランおよび3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(実施例2b)を使用して、実施例2aと類似の様式で調製した。収率30%。
Figure 2005525371
その中間体である7−ブロモ−5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフランは、5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフランを使用して、実施例14aと類似の様式で、調製した。収率27%。
Figure 2005525371
a.5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン。
3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(実施例14c)(870mg、5.87mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(0.1mL、1.17mmol)および無水メタンスルホン酸(2.04g、11.74mmol)の混合物を、135℃まで加熱した。この温度に達した後、ヒーターを取り除き、その混合物を室温まで冷却した。この混合物を氷水の溶液に注いだ。その水層を酢酸エチルで2回抽出し、そして合わせた有機抽出物を、水、炭酸水素ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の30%〜50%酢酸エチル)にかけて、317mgの5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフランを得た。収率24%。
Figure 2005525371
実施例16:5−[3−(5−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物16」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(5−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。(収率:66%)。H−NMR(300MHz、DMSO−d−6):
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾ
フラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして、調製した:
a.3−(5−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノン(925mg、3.44mmol)および3−ホルミル−6−トリフルオロメトキシ−1−フェニルボロン酸(実施例2b)(1207mg、5.16mmol)を、トルエン(30mL)、EtOH(6mL)および水(4mL)と混合した。その混合物に、20分間にわたって、アルゴンを泡立たせた後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(398mg、0.34mmol)および炭酸カリウム(951mg、6.88mmol)を加えた。その混合物を、アルゴン下にて、15時間にわたって、還流状態まで加熱し、次いで、室温まで冷却し、そして水(20ml)を加えた。この混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc/6:1)で精製して、1.08gの3−(5−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(83%)を得た。
Figure 2005525371
b.1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノン。
1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノン(1.69g、8.88mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液に、AlCl(2.96g、22.2mmol)のジクロロメタン(30mL)懸濁液をゆっくりと加えた。臭素(1.61g、10.7mmol)を滴下し、その混合物を、室温で、6時間攪拌し、次いで、0℃まで冷却し、そしてHCl水溶液(1N)を加え、この混合物をジクロロメタンで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて、蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc/10:1〜2:1)で精製して、1.94gの1−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノン(81%)を得た。
Figure 2005525371
c.1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノン。
1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノール(3.39g、15.4mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、0℃で、クロロクロム酸ピリジニウム(4.32g、20mmol)を加え、その混合物を、室温で、4時間攪拌し、次いで、セライトで濾過した。その濾液をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc/5:1〜3:1)で精製して、1.69gの1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノン(58%)を得た。
Figure 2005525371
d.1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−エタノール。
5−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(実施例1f)(3.50g、15.4mmol)の乾燥THF(20mL)溶液に、−78℃で、アルゴン下にて、n−BuLi(ヘキサン中で1.6M、23.1mmol、14.4mL)を加えた、その混合物を2時間攪拌し、次いで、アセトアルデヒド(0.95mL)を加え、この混合物を室温までゆっくりと温め、そして室温で、一晩攪拌した。1N HClを加え、その溶液を酢酸エチルで抽出し、その有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させて、3.3gの1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−
5−イル)−エタノールを得た。
Figure 2005525371
実施例17:5−[3−(5−イソキサゾール−5−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物17」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(5−イソキサゾール−5−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。(収率:51%)。
Figure 2005525371
その中間体である3−(5−イソキサゾール−5−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして、調製した:
a.3−(5−イソキサゾール−5−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
3−(5−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(実施例16a)(780mg、2.06mmol)、エチレングリコール(2.56g、41.2mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(24mg、0.12mmol)を、フラスコ(これは、ディーン−スタークトラップを備え付けた)にて、トルエン(10mL)と混合した。その混合物を、3時間にわたって、還流状態まで加熱し、次いで、室温まで冷却し、そして水を加えた。この溶液をEtOAcで抽出し、1N HCl、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて蒸発させて、850mgの1−[7−(5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−エタノンを得、これを、次の工程で、そのまま使用した。
1−[7−(5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−エタノン(850mg)を、乾燥フラスコ中で、アルゴン下にて、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(5mL)と混合し、そして24時間にわたって、還流状態まで加熱した。この溶液を室温まで冷却し、そして減圧下にて、過剰のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールを除去して、褐色オイル(1.1g)として、3−ジメチルアミノ−1−[7−(5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−プロペノンを得、これを、次の工程で、そのまま使用した。
3−ジメチルアミノ−1−[7−(5−[1,3]ジオキソラン−2−イル−2−トリフルオロメトキシ−フェニル)−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]−プロペノン(1.1g)のEtOH(10mL)溶液に、ヒドロキシアミン塩酸塩(147mg、2.11mmol)を加えた。その混合物を、14時間にわたって、還流状態まで加熱し、次いで、室温まで冷却し、そして減圧下にて、溶媒を除去した。15mLのTHFおよび15mLの1N HCl水溶液を加え、その溶液を、4時間にわたって、還流状態まで加熱した。次いで、この溶液を室温まで冷却し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc/10:1〜5:1)で精製して、220mgの3−(5−イソキサゾール−5−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(3段階で27%)を得た。
Figure 2005525371
実施例18:5−[3−(6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これ
は、「化合物18」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。
Figure 2005525371
その中間体としての3−(6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして、調製した:
a.3−(6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
トルエン(1.5mL)、エタノール(0.4mL)および水(0.2mL)中の6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−ボロン酸(110mg、0.50mmol)、3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(実施例1h)(133mg、0.50mmol)および炭酸カリウム(137mg、0.99mmol)の混合物を、15分間にわたって、アルゴンで脱気した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(29mg、0.02mmol)を加え、その混合物を、還流状態で、アルゴン下にて、18時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、そして水およびブラインで連続的に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の5%酢酸エチル)で精製して、69mgの3−(6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを得た。
Figure 2005525371
b.6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−ボロン酸。
THF(3mL)中の4−ブロモ−6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール(232mg、0.90mmol)の混合物(これは、アルゴン下にて、−78℃まで冷却した)に、n−BuLi(0.72mL、2.5M、1.80mmol)を滴下した。その反応混合物を5分間攪拌し、そしてホウ酸トリイソプロピル(0.62mL、2.71mmol)を滴下した。この混合物を、−50℃で、2時間攪拌し、次いで、室温まで温め、そして室温で、攪拌した。その反応混合物に、2.0N HClをゆっくりと加えた。30分後、この混合物を酢酸エチルで希釈し、そして層分離した。その有機層を、水、ブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の30%酢酸エチル)にかけて、110mgの6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−ボロン酸(55%)を得た。
c.4−ブロモ−6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール。
7−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド(437mg、1.91mmol)の乾燥エーテル(6mL)溶液に、アルゴン下にて、−30℃で、塩化イソプロピルマグネシウム(1.15mL、エーテル中で2.0M、2.29mmol)をゆっくりと加え、この溶液を30分間攪拌した。塩化アンモニウム水溶液を加え、そして層分離した。その水層を酢酸エチルで抽出し、その有機物を合わせ、そして水、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させて、503mgの1−(7−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オールを得た。
1−(7−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチル−プロパン−1−オール(498mg、1.82mmol)の乾燥ジクロロメタン(10mL)冷却溶液(0℃)に、トリエチルシラン(0.6mL、3.65mmol)を加えた。15分後、トリフルオロ酢酸を加え、その反応混合物を、0℃で、45分間攪拌した。この反応混合物に水を注ぎ、そして層分離した。その有機層を、水、NaHCO水溶液およびブラインでさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。その残留物をシリカゲル(ヘキサン中の5%酢酸エチル)で精製して、242mgの4−ブロモ−6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール(52%)を得た。
Figure 2005525371
d.7−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド。
3−ブロモ−5−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンズアルデヒド(5.98g、25.89mmol)のジクロロメタン(200mL)溶液に、−78℃で、アルゴン下にて、三臭化ホウ素(4.9mL、51.79mmol)を滴下した。その混合物を、2時間にわたって、室温までゆっくりと温め、次いで、氷水に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を、さらに、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させた。酢酸エチルおよびヘキサンから結晶化すると、4.4gの3−ブロモ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド(78%)が得られた。
3−ブロモ−4,5−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド(1.52g、7.02mmol)のDMF(20mL)溶液に、KF(4.077g、70.18mmol)を加え、続いて、ジブロモメタン(1mL、14.04mmol)を加え、その混合物を、140℃で、4時間加熱した。その溶液を室温まで冷却し、水を加え、この混合物をエーテルで抽出した。その有機層をNaHCO飽和水溶液でさらに洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして蒸発させて、973mgの7−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒドを得た。
Figure 2005525371
実施例19:5−[3−(3,3−ジメチル−5−オキサゾール−2−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物19」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
3−(3,3−ジメチル−5−オキサゾール−2−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドを使用して、実施例1と類似の様式で、調製した。
Figure 2005525371
その中間体としての3−(3,3−ジメチル−5−オキサゾール−2−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒドは、以下のようにして、調製した:
a.3−(3,3−ジメチル−5−オキサゾール−2−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド。
2−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−オキサゾール(550mg、1.87mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)(これは、アルゴンでフラッシュした)溶液に、トリエチルアミン(754mg、1.94mL、7.48mmol)、2−(ジクロロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(131mg、0.37mmol)、酢酸パラジウム(II)(21mg、0.09mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(718mg、0.82mL、5.61mmol)を加えた。その混合物を、アルゴン下にて、2時間にわたって、80℃まで加熱し、そして室温まで冷却した。水(1mL)を加え、続いて、Ba(OH)・8HO(1.77g、5.05mmoL)、3−ブロモ−4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(600mg、2.23mmol)、酢酸パラジウム(II)(10mg、0.05mmol)および2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(65mg、0.18mrnol)を加えた。この混合物を、12時間にわたって、還流状態まで加熱し、そして室温まで冷却した。その溶液をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下にて蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc/10:1〜5:1)で精製して、340mgの3−(3,3−ジメチル−5−オキサゾール−2−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンズアルデヒド(45%)を得た。
Figure 2005525371
b.2−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イ
ル)−オキサゾール。
7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−カルボン酸(実施例3b)(1.8g、6.64mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液に、数滴のDMFを加え、続いて、0℃で、アルゴン下にて、塩化チオニルのジクロロメタン(2.0M、6.64mL、13.3mmol)溶液を加えた。この添加後、その混合物を、室温で、5時間攪拌した。減圧下にて、溶媒および過剰の塩化チオニルを除去した。その残留物をテトラメチレンスルホン(10mL)に溶解し、そしてアルゴン下にて、炭酸カリウム(1.84g、13.3mmol)および1H−1,2,3−トリアゾール(504mg、7.3mmol)を加え、この混合物を、16時間にわたって、140℃まで加熱した。その溶液を室温まで冷却し、水を加え、その混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下にて蒸発させた。その残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc/5:1)で精製して、900mgの2−(7−ブロモ−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−オキサゾール(46%)を得た。
Figure 2005525371
実施例20:5−[3−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−4−トリフロオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、「化合物20」と呼ぶことができる)。
Figure 2005525371
化合物20は、2003年2月4日に登録された米国特許第6,515,003号で開示され、化合物20の合成および生体活性の開示内容は、本明細書中でその全体が参考として援用されており、この化合物は、比較の目的のためにのみ、本明細書中で使用する。
実施例21:インビトロアッセイにおける3T3−L1前脂肪細胞の分化。
マウス前脂肪細胞3T3−L1細胞(これは、ATCC(American Tissue Culture Collection,MD)から得た)を、まず、DMEダルベッコ変性イーグル培地(これは、4500mg/Lのグルコース;4mMのL−グルタミン;10U/mlのPen−G;10mcg/mlのストレプトマイシンおよび10%仔ウシ血清(CS)を含有する)にて、37℃および10%COで成長させた。細胞を、約3,000個の細胞/ウェルの密度で、96ウェルプレートにて、プレートし、そして同じ培地にて、コンフルーエンスするまで(細胞がウェル中の利用可能な空間の100%を使用するとき)成長させた。分化実験を、分化培地(DM)(これは、DMEダルベッコ変性イーグル培地(これは、4500mg/Lのグルコース;4mMのL−グルタミン;10U/mlのPen−G;10mcg/mlのストレプトマイシンおよび10%仔ウシ血清(FCS)および1μg/mLのインシュリンを含有する)からなる)にて、コンフルーエンスの2日後、行った。次いで、細胞を、10−10〜10−6Mの濃度の試験化合物、または完全に分化した前脂肪細胞(例えば、デキサメサゾン/インシュリン(それぞれ、2.5μM;10μg/ml))用の対照で処理した。これらの化合物を含有する分化培地を、インシュリンをさらに加えることなく、全体で7日間にわたって、2〜3日ごとに交換した。分化活性の標準として化合物24を使用し、それが0.1μMで3T3−L1細胞を分化する能力を、100%分化の参照として、調べた。これらの実験の終了時に、処理した細胞をPBS(Phosphate Buffer Saline,Irvine Scientific,Irvine,CA)で1回洗浄し、インサイチュで、50μLの10%Hecameg(Detergent,Calbiochem,San Diego)で溶解した。これらの細胞溶解物を、Sigma製のTriglyceride−GPO Trinder試薬を使用して、それらの脂質含量について分析した。これらの化合物を、5−[3−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン(これは、本明細書中にて、化合物20と呼ぶ)として知られている内部標準と比較する。図1で示すように、本発明の化合物は、3T3−L1細胞の分化を誘発する。
実施例22:KKAマウスの2型糖尿病の治療における本発明の化合物の経口投与。
実験手順:6〜8週齡のオスKKAマウス(これは、Jackson Labs of Bar Harbour,Maineから入手できる)を一定の12〜12時間人工光−暗黒サイクルに収容し、そして標準的な齧歯類の食餌を適宜与えて維持した。この研究を開始する前に、動物を、2日間、この実験環境に慣らした。治療を開始する前、これらの動物を尾静脈から採血し(100〜200μLの全血)、そしてグルコースおよびトリグリセリドの血清レベルを2回測定した(Trinder kits;Sigma,St.Louis,MO)。これらの初期測定に基づいて、動物を、ほぼ同じ平均血清トリグリセリドレベルの群に分類した。一旦、分類すると、これらの動物を1ケージあたり1匹収容し、そして齧歯類の食餌を適宜与えた。
治療群A(n=6匹/群):
1)KKA対照(ゴマ油)
2)化合物1(15mg/kg)
治療群B(n=6匹/群):
1)KKA対照(ゴマ油)
2)化合物6(15mg/kg)
治療群C(n=6匹/群):
1)KKA対照(ゴマ油)
2)化合物9(15mg/kg)
全ての化合物をゴマ油に懸濁し、そして3ml/kg/用量の容量で、動物に投与した。全ての治療は、毎日1回、経口胃管栄養法(oral gavage)で投与した。
試験した化合物の効果をモニターするために、動物を、この治療期間の7日目および/または14日目の暗黒サイクルの最後に採血した。血清グルコースおよびトリグリセリドレベルを2回測定した。この血液を、室温で保持して、凝固させ、その後、その血清を分離し、そしてグルコースおよびトリグリセリドレベルをアッセイした。図2および3で示すように、化合物1、6および9は、1日1回投与したとき、血清グルコースおよびトリグリセリドレベルの両方の低下を示した。
本発明の範囲および精神を逸脱することなく、本発明において、種々の改良および変更を行うことができることは、当業者に明らかである。本発明の他の実施形態は、本明細書および本明細書中で開示された発明の実施の要件から、当業者に明らかとなる。本明細書および実施例は、代表的なものと見なされるにすぎず、本発明の真の範囲および精神は、添付の請求の範囲で示されると解釈される。
図1は、本発明の化合物が3T3−L1前脂肪細胞の脂肪細胞への分化を誘発する活性を示す。 図2は、KKAマウスモデルでの本発明の化合物の血清グルコース低下活性を示す。 図3は、KKAマウスモデルでの本発明の化合物の血清トリグリセリド低下活性を示す。 図4は、本明細書中で開示したジヒドロベンゾフラン化合物の特定の合成前駆体を合成する方法の例を示す。 図5は、本明細書中で開示したジヒドロベンゾチオフラン化合物の特定の合成前駆体を合成する方法の例を示す。 図6は、本明細書中で開示したジヒドロベンゾピロール化合物の特定の合成前駆体を合成する方法の例を示す。 図7は、本明細書中で開示した化合物を合成するのに使用される合成前駆体に種々のR200置換基を導入する方法の例を示す。 図8は、本明細書中で開示した最終生成物複素環を合成するために種々の合成前駆体をカップリングする方法の例を示す。

Claims (53)

  1. 以下の構造を有する化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩:
    Figure 2005525371
    ここで:
    a)pは、0、1または2である;
    b)L、M、N、QおよびT残基は、別個に、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R203)−、−N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−ラジカルから選択されるが、但し、該L、M、N、QまたはT残基の1個または2個は、不在であり得る;
    c)R200、R201、R202、R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、または有機ラジカルから選択され、該有機ラジカルは、1個〜12個の炭素原子を含有する;
    d)Ar10は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールラジカルであり、該ラジカルは、2個〜18個の炭素原子を含有する;
    e)以下のラジカル:
    Figure 2005525371
    該ラジカルは、6個〜20個の炭素原子を含有する;
    f)R211は、水素、ヒドロキシまたは有機残基であり、該有機残基は、1個〜10個の炭素原子を含有する;
    g)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;そして
    h)HArは、以下の構造を有する:
    Figure 2005525371
  2. pが、0である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005525371
  4. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜8個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;
    201およびR202は、別個に、水素またはハロゲンから選択される;そして
    203、R207およびR208は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  5. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドから選択される、
    化合物。
  6. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜4個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;そして
    207およびR208は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜10個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  7. 前記R207およびR208残基が、一緒に連結されて、環外置換基残基を形成し、該環外置換基残基が、3個〜6個の環炭素原子および1個〜3個の任意の環ヘテロ原子を含有し、該任意の環ヘテロ原子が、O、SまたはNから選択される、請求項4に記載の化合物。
  8. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;そして
    201およびR202は、別個に、水素またはハロゲンから選択される;そして
    205、R206、R207およびR208は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  9. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル
    、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;そして
    205、R206、R207、R208、R209およびR210は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  10. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;そして
    203、R204、R205、R206、R207およびR208は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  11. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;そして
    205およびR206は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  12. pが、1または2である、請求項1に記載の化合物。
  13. 前記ラジカル
    Figure 2005525371
    が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜10個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル
    、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;そして
    201は、水素またはハロゲン化物である;そして
    205、R206、R207およびR208は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  14. 200が、1個〜8個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドから選択される、請求項1に記載の化合物。
  15. 200が、以下の構造を有するアリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換アリールである、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R222、R223およびR223は、別個に、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドから選択される;そしてrは、1、2または3である、
    化合物。
  16. 200が、以下の構造を有するヘテロアリールまたは置換アリールである、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    Figure 2005525371
    ここで、R222、R223およびR224は、別個に、水素、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、置換アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、置換アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルコキシ、置換アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミド、置換アルキルカルボキサミド、ジアルキルカルボキサミドまたは置換ジアルキルカルボキサミドから選択される、
    化合物。
  17. 200が、以下の構造を有するヘテロアリールまたは置換アリールである、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R222、R223およびR224は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する、
    化合物。
  18. 200が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005525371
  19. Ar10が、3個〜6個の環炭素原子、および必要に応じて、1個〜3個の環ヘテロ原子を含有し、該ヘテロ原子が、O、SまたはNから選択される、請求項1に記載の化合物。
  20. Ar10が、ベンゼン環またはピリジン環を含有する、請求項1に記載の化合物。
  21. Ar10が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R230、R231、R232およびR233は、別個に、水素、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、一置換アミノ、二置換アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アルキル尿素、アルキルチオ尿素、アリール尿素、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、置換チオカルバミン酸アルキル、チオカルバミン酸アリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドから選択される、
    化合物。
  22. 230が、水素ではない、請求項21に記載の化合物。
  23. Ar10が、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで、R231、R232およびR233は、別個に、水素またはハロゲンから選択される、
    化合物。
  24. 211が、水素またはアルキルであり、該アルキルが、1個〜4個の炭素原子を有する、請求項1に記載の化合物。
  25. 211が、水素である、請求項1に記載の化合物。
  26. −−−−−が、存在している、請求項1に記載の化合物。
  27. HArが、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005525371
  28. −−−−−が、存在している、請求項27に記載の化合物。
  29. −−−−−が、存在していない、請求項27に記載の化合物。
  30. HArが、以下の構造を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2005525371
  31. HArが、以下の構造を有する、請求項4に記載の化合物:
    Figure 2005525371
  32. Ar10が、以下の構造を有する、請求項31に記載の化合物であて:
    Figure 2005525371
    ここで、R230、R231、R232およびR233は、別個に、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、または1個〜4個の炭素原子を有するラジカルから選択され、該ラジカルは、アルキル、ハロアルキル、アシルオキシ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシル、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドから選択される;但し、R230は、水素ではない、
    化合物。
  33. 211が水素であって、−−−−−が存在している、請求項32に記載の化合物。
  34. 約1×10−6Mの濃度で約7日間にわたって適用したとき、約1×10−7Mの濃度でマウスの前脂肪細胞3T3−L1の対照培養物に適用したときに5−[3−(3,5,5,8,8−ペンタメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオンにより誘発される脂肪蓄積の少なくとも約20%だけ培養物の脂肪含量を高めるように、マウスの前脂肪細胞3T3−L1の十分な分化を誘発するのに有効である、請求項1に記載の化合物。
  35. 約15mg/kgの濃度で約7日間にわたってKKAマウスに経口投与したときに、少なくとも約10%だけ該KKAマウスの血清グルコースレベルを低下させるのに有効である、請求項1に記載の化合物。
  36. 約15mg/kgの濃度で約7日間にわたってKKAマウスに経口投与したときに、少なくとも約10%だけ該KKAマウスの血清トリグリセリドレベルを低下させるのに有効である、請求項1に記載の化合物。
  37. 哺乳動物において、糖尿病または肥満を治療する量、または脂質代謝、糖質代謝、脂質および糖質代謝を変調させる量で、1種またはそれ以上の薬学的に受容可能な担体と1種またはそれ以上の請求項1に記載の化合物とを含有する、医薬組成物。
  38. 脂質代謝、糖質代謝、または脂質および糖質代謝を変調させる方法であって、このような変調が必要と診断された哺乳動物に、1種またはそれ以上の請求項1に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
  39. 高コレステロール血症を治療する方法であって、このような治療が必要と診断された哺乳動物に、該高コレステロール血症を治療するのに有効な量で、1種またはそれ以上の請求項1に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
  40. 前記1種またはそれ以上の化合物が、血清コレステロールレベルを少なくとも約5%だけ低下させるのに有効な量で、適用される、請求項39に記載の方法。
  41. 異脂肪血症を治療する方法であって、このような治療が必要と診断された哺乳動物に、血清トリグリセリドレベルを低下させるのに有効な量で、1種または
    それ以上の請求項1に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
  42. 前記1種またはそれ以上の化合物が、血清トリグリセリドレベルを少なくとも約5%だけ低下させるのに有効な量で、適用される、請求項41に記載の方法。
  43. 2型糖尿病を治療する方法であって、このような治療が必要と診断された哺乳動物に、該2型糖尿病を治療するのに有効な量で、1種またはそれ以上の請求項1に記載の化合物を投与する工程を包含する、方法。
  44. 前記化合物が、前記哺乳動物における血清グルコースレベルを少なくとも約5%低下させるのに有効な量で、適用される、請求項43に記載の方法。
  45. 前記投与がまた、前記哺乳動物の血清トリグリセリドレベルを少なくとも約5%だけ低下させるのに有効である、請求項44に記載の方法。
  46. 前記哺乳動物が、ヒトである、請求項43に記載の方法。
  47. 請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
    a)i)以下の構造を有する二環式複素環前駆体を、
    Figure 2005525371
    ii)以下の構造を有するAr10前駆体化合物とカップリングして、
    Figure 2005525371
    iii)次式を有するカルボニル含有前駆体化合物を形成する工程:
    Figure 2005525371
    b)さらに、該カルボニル含有前駆体のカルボニルをHAr複素環と連結するように、該カルボニル含有前駆体化合物を反応させる工程。
  48. 前記さらに反応させる工程が、前記カルボニル含有前駆体化合物を、次式を有する化合物で縮合する工程を包含する、請求項47に記載の方法:
    Figure 2005525371
  49. 以下の構造を有する化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって:
    Figure 2005525371
    ここで:
    a)該二環式ラジカル
    Figure 2005525371
    は、以下の構造を有する:
    Figure 2005525371
    ここで、R200は、1個〜8個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;
    201およびR202は、別個に、水素またはハロゲンから選択される;
    203、R207およびR208は、別個に、水素またはアルキルから選択され、該アルキルは、1個〜4個の炭素原子を含有する;
    b)W、X、YおよびZは、以下の構造を有する複素環を形成する:
    Figure 2005525371
    c)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;そして
    d)Ar10は、以下の構造を有する:
    Figure 2005525371
    ここで、R230、R231、R232およびR233は、別個に、水素、アルキル、ハロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、アシルオキシ、一置換アミノ、二置換アミノ、アシル、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドから選択される;但し、R230は、水素ではない;そして
    e)R211は、水素またはアルキルであり、該アルキルが、1個〜4個の炭素原子を有する、
    化合物。
  50. 以下の構造を有する化合物であって:
    Figure 2005525371
    ここで:
    a)R200は、1個〜4個の炭素原子を含有し、そしてアルキル、ハロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、アシルオキシ、アミノ、モノ−アルキル−アミノ、ジアルキル−アミノ、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミド、ヘテロアリールスルホンアミド、アシル、カルバミン酸アルキル、カルバミン酸アリール、チオカルバミン酸アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ハロアルコキシ、チオアルキル、アルキルスルホキシド、アルキルスルホニル、チオハロアルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、アルキルカルボキサミドまたはジアルキルカルボキサミドからなる群から選択される;
    b)W、X、YおよびZは、以下の構造を有する複素環を形成する:
    Figure 2005525371
    c)Ar10は、以下の構造を有する:
    Figure 2005525371
    ここで、R231、R232およびR233は、別個に、水素またはハロゲンから選択される、
    化合物。
  51. 式(300)の化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩であって:
    Figure 2005525371
    ここで:
    a)R200、R201およびR202は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたは有機残基から選択され、該有機残基は、1個〜12個の炭素原子を含有する;
    b)Nは、ヘテロアリール環の窒素原子数であり、該数は、0個、1個または2個から選択される;
    c)L、M、N、QおよびT残基は、別個に、−C(O)−、−C(S)−、−O−、−S−、−N(R203)−、−N(R204)−、−C(R205)(R206)−、−C(R207)(R208)−または−C(R209)(R210)−残基から選択され、また、該L、M、N、QまたはT残基の0個〜2個は、不在であり得る;
    ここで、
    i)R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210は、別個に、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノまたは有機残基であり、該有機残基は、1個〜12個の炭素原子を含有する;または該R203、R204、R205、R206、R207、R208、R209およびR210残基の2個は、一緒に連結されて、環外置換基残基を形成し、該環外置換基残基は、1個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意の環ヘテロ原子を含有し、該任意の環ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択される;そして
    ii)L、M、N、QおよびTは、アミド残基を形成しない;
    d)Ar10は、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリール残基であり、該残基は、3個〜6個の環炭素原子および0個〜3個の任意の環ヘテロ原子を含有し、該任意の環ヘテロ原子は、O、SまたはNから選択される;
    e)R211は、水素、ヒドロキシまたは有機残基であり、該有機残基は、1個〜10
    個の炭素原子を含有する;
    f)−−−−−は、存在するか存在しないかいずれかである;
    g)W、X、YおよびZは、別個に、または一緒になって、−C(O)−、−C(S)−、−S−、−O−または−NH−であるか、2,4−チアゾリジンジオン、2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン、2,4−イミダゾリジンジオンまたは2−チオキソ−イミダゾリジン−4−オン残基を形成する;
    Figure 2005525371
  52. 次式を有する化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩:
    5−[3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;
    5−[2,5−ジフルオロ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−メトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン;または
    5−[3−(5−フラン−3−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン。
  53. 次式を有する化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩:
    5−[3−(5−イソブチリル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルアミド、
    7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸ジメチルアミド、
    5−[3−(3,3−ジメチル−5−プロピオニル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    5−[4−ジメチルアミノ−3−(5−イソブチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸メチルエステル、
    2−[3,3−ジメチル−7−(2−トリフルオロメトキシ−5−ビニル−フェニル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イルメトキシ]−エタノール、
    5−[3−(5−メトキシメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−カルボン酸、
    5−[3−(5−ジメチルアミノメチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    7−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2−トリフルオロメトキシ−フェニル]−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−スルホン酸メチルアミド、
    5−[3−(5−メタンスルホニル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    5−[3−(5−アセチル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    5−[3−(5−イソキサゾール−5−イル−3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン、
    5−[3−(6−イソブチル−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオンまたは
    5−[3−(3,3−ジメチル−5−オキサゾール−2−イル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−4−トリフルオロメトキシ−ベンジリデン]−チアゾリジン−2,4−ジオン。
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