JP2005523975A - 織物手入れ用品用多成分系制御デリバリーシステム - Google Patents

織物手入れ用品用多成分系制御デリバリーシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2005523975A
JP2005523975A JP2003587915A JP2003587915A JP2005523975A JP 2005523975 A JP2005523975 A JP 2005523975A JP 2003587915 A JP2003587915 A JP 2003587915A JP 2003587915 A JP2003587915 A JP 2003587915A JP 2005523975 A JP2005523975 A JP 2005523975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
fragrance
cationic
agent
chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003587915A
Other languages
English (en)
Inventor
シェファー,アディ
シェファー,サミュエル
Original Assignee
サルヴォナ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サルヴォナ エルエルシー filed Critical サルヴォナ エルエルシー
Publication of JP2005523975A publication Critical patent/JP2005523975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0039Coated compositions or coated components in the compositions, (micro)capsules
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/38Cationic compounds
    • C11D1/62Quaternary ammonium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/50Perfumes
    • C11D3/502Protected perfumes
    • C11D3/505Protected perfumes encapsulated or adsorbed on a carrier, e.g. zeolite or clay
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D9/00Compositions of detergents based essentially on soap
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D9/00Compositions of detergents based essentially on soap
    • C11D9/04Compositions of detergents based essentially on soap containing compounding ingredients other than soaps
    • C11D9/22Organic compounds, e.g. vitamins
    • C11D9/26Organic compounds, e.g. vitamins containing oxygen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D9/00Compositions of detergents based essentially on soap
    • C11D9/04Compositions of detergents based essentially on soap containing compounding ingredients other than soaps
    • C11D9/22Organic compounds, e.g. vitamins
    • C11D9/36Organic compounds, e.g. vitamins containing silicon

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

本発明は、芳香性能を向上させる目的で、乾燥顆粒状または粉末状の、洗濯用洗剤、タンブル乾燥機シート、洗浄補助用品および他の織物手入れ用品のような織物手入れ用品中に組み込まれうる、改善された制御デリバリーシステムに関する。本発明の制御デリバリーシステムは、固体状のスフェアである水に感受性のマイクロ−スフェア中に封入される、固体状、疎水性の、正に荷電した、封入された芳香などの活性成分のナノ−スフェアから構成される、実質的に流動性の粉末を含む。ナノ−スフェアの高いカチオン性電荷密度により、洗濯された織物上への芳香剤の付着が改善される。ナノ−スフェア上の高いカチオン性電荷密度は、ナノ−スフェアの固体状疎水性マトリックス中にカチオン性衣類仕上げ剤を導入することにより、水に感受性のマイクロ−スフェアマトリックス中にカチオン性電荷「増強剤」を導入することにより、または、ナノ−スフェア中のカチオン性衣類仕上げ剤をマイクロ−スフェアマトリックス中のカチオン性電荷「増強剤」と組み合わせて用いることにより、作製される。この芳香キャリアーシステムはまた、洗濯された乾燥織物からの芳香剤の長期間にわたる制御された放出もしくは持続的な放出を提供し、または、織物のアイロンがけ時に高衝撃芳香「バースト」を生じる。本発明はまた、本発明の制御放出システムを含む織物手入れ用品にも関する。

Description

発明の背景
1.発明の分野
本発明は、織物用柔軟剤、洗濯用洗剤、タンブル乾燥機シート、および他の織物手入れ用品などの織物手入れ用品中に導入されることができ、芳香剤に加えて織物上への活性成分の付着を促進し、そして長期間にわたる洗濯された乾燥織物からの活性成分および芳香剤の延長された放出、または織物をアイロンがけする際に高衝撃芳香「バースト」を提供する、改善された制御放出キャリアーシステムに関する。
2.関連技術の説明
日用品工業では、長年にわたって織物手入れ用品の性能を向上させる手法が探索されており、消費者にとってこれらの製品は美的に満足のいくものとなっている。洗濯用品が消費者に受け入れられるかどうかは、これらの製品により達成される性能だけではなく、これらの製品に関連する美的感覚によっても決定される。芳香はよく売れる織物手入れ用品の重要な側面であって、美的に満足のいく香りを付与することに加えて、その製品の性能および有効性(すなわち、その織物は清潔である、洗いたてである、など)を消費者に伝達するためにも用いられている。
芳香剤は、洗濯された織物と同様に、織物手入れ用品に新鮮で清潔な印象を付与する目的で、これらの製品にも添加されるのが一般的である。芳香が織物手入れ用品の性能を向上させることはないが、これらの製品を美的により満足のいくものとし、そして消費者はかような製品が心地よい香りを有することを期待するようになっている。消費者が織物手入れ用品を選択して購入する際に、芳香剤は主要な、そして多くの場合には決定的な役割を果たしている。消費者は次第に賢くなりつつあって、織物手入れ製品に対して高度に洗練されていることを期待している。多くの消費者は、これらの製品中に含まれる芳香剤が、織物上に付着し、長期間にわたってその場所に残留して新鮮であるという印象を持続的に伝達することを好む。また消費者は、織物上に高レベルの芳香を付着させ、アイロンがけの際に芳香剤を放出する織物手入れ用品にも関心がある。織物手入れ用品用の芳香の作製は、有効性やコストといった事柄によってのみならず、当該製品の組成物中の他の成分と芳香成分との適合性、および芳香成分が織物上に付着して、洗浄およびすすぎのプロセスに耐える能力によっても制限される。さらに、乾燥プロセス時には、たとえ織物を物干しで乾燥させる場合であっても、大量の芳香が失われている。現在入手しうる織物手入れ用品を用いると、水性洗浄組成物への特定の芳香成分の溶解度のために、すすぎプロセス中に芳香の大部分が失われ、付着した分の芳香も、芳香成分の揮発性のために速やかに蒸発してしまうことが経験上明らかとなっている。
洗濯用洗剤組成物や織物用柔軟剤組成物のような一般的な織物手入れ用品は、製剤中に0.5重量%〜1重量%の芳香を含有する。本願の発明者に対して発行された、米国特許第6,051,540号には、標準的な粉末洗濯用組成物または織物用柔軟剤リンスを用いて衣類を洗浄する洗浄プロセス中にはこれらの織物手入れ用品中に含まれる芳香のごく一部が実際に衣類に移るということが開示されている。残留物として衣類上に残る芳香の量は、これらの製品の製剤それ自身に含有されている元の少量の芳香のたった1%であるということを示す試験が記載されているのである。
洗濯された織物をより長時間にわたって美的に満足のいくものに維持することを目的として、織物上への芳香剤の付着を増加させ、芳香剤の放出を阻害または遅延させる試みがなされている。一つのアプローチとしては、芳香剤を衣類へ運ぶためのキャリアーを用いたものがある。当該キャリアーは、芳香剤を含有し、粒子同伴または化学変化を介して洗浄サイクル中に自分自身を衣類に付着させるように製剤化される。
洗剤および織物用柔軟剤中の芳香をデリバリーする目的で、シリカや粘土のような種々の材料上に香水を吸着させている。米国特許第4,954,285号には、乾燥機により放出される織物用柔軟剤/静電気防止剤に特に用いられる芳香粒子が開示されている。当該芳香粒子は、シリカ上に芳香を吸着させることにより構成される。この粒子は、約1ミクロンを超える直径を有している。この粒子は、織物用柔軟剤組成物で処理された織物上に時々存在する、柔軟剤の目に見える染みの光沢のある外観を低減させ、そして溶融した柔軟剤組成物の粘度を比較的一定に維持するために用いられうる。この芳香粒子は、織物の洗浄時に用いられる洗剤組成物中に添加される、コーティングされた織物用柔軟剤の粒子を含む、乾燥機により活性化される織物用固体状柔軟剤組成物中への導入に特に適合する。この組成物は、乾燥機中で織物に対して柔軟剤を放出し、任意の織物用柔軟剤の織物上への付着の美的特性を改善する。この芳香粒子はまた、洗剤の顆粒と混合されてもよく、またコーティングされていてもいなくてもよい。このシステムは、芳香性油が充分に保護されずに加工中に高い頻度で消失し、または不安定化されてしまうという欠点を有している。
米国特許第4,946,624号、米国特許第5,112,688号、および米国特許第5,126,061号には、コアセルベーション工程により調製されるマイクロカプセルが開示されている。このマイクロカプセルは、封入される材料、好ましくは芳香、の中央の巨大なコアを有し、壁には、前記コアの材料または活性化されて当該壁を崩壊させうる他の材料の小さな粒子が壁に封入されて含まれるという複雑な構造を有している。コアセルベーションにより調製され芳香を含有するこのマイクロカプセルは、約7以下のpHを有しカチオン性織物用柔軟剤を含有する織物用柔軟剤組成物中に導入される。封入される芳香剤は、比較的水溶性の成分を大量には含まないことが好ましい。かような成分は、前記織物用柔軟剤組成物に対して別途添加される。所望の揮発性を達成する目的で、所望の芳香と比較して高いまたは低い揮発性を有する成分を、芳香剤に添加してもよく、芳香から取り除いてもよい。これらのタイプの制御放出システムは、全てのタイプの芳香成分を用いた場合に機能するわけではなく、特に比較的水溶性で織物に付着しない芳香成分を用いた場合には機能しないという限界を有している。
米国特許第4,402,856号には、ゼラチン、あるいはゼラチンとアラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、および/またはアニオン性重合体との混合物からなる織物手入れ用品に用いられる芳香粒子を作製するための、コアセルベーション技術の使用が開示されている。このゼラチンは、天然のおよび/または合成の不溶化剤(tanning agent)を用いて、並びにカルボニル化合物を用いて、硬化される。この発明によれば、前記粒子が織物に付着して乾燥機に運ばれる。乾燥機が高温条件のときにのみ、カプセルから芳香が拡散する。
米国特許第4,152,272号は、保存時および洗濯プロセス中に芳香を保護するための、ワックス粒子中への芳香の導入を教示している。この芳香/ワックス粒子は、水性の衣類仕上げ剤組成物中に導入される。この芳香は次いで、乾燥機が高温条件のときに粒子から織物上へ拡散する。
米国特許第4,919,841号には、織物などの日用品の用途のための、乳化工程に基づいてワックスに封入される活性剤が開示されている。封入活性剤粒子の調製工程は:溶融ワックス中に活性材料を分散させ;この活性剤/ワックス分散液を界面活性剤水溶液中で乳化し;冷却によりカプセルをクエンチさせ;そして、固化したカプセルを回収する、段階を有する。当該活性材料は、塩素系または酸素系漂白剤、漂白剤前駆体、酵素、芳香剤、織物用柔軟剤、および界面活性剤から選択されうる。得られたカプセルは分散液(液体)の形態であり、自動食器洗浄用洗剤組成物などの洗浄組成物に有用である。
米国特許第5,246,603号には、タンブル乾燥機用品中に導入される複合体マイクロカプセルが開示されている。このマイクロカプセルは、ワックス材料と芳香性油との混合物からなる粒子が水溶性重合体中に包埋されてなる。このマイクロカプセルは約100ミクロン未満の直径を有し、乾燥機中での芳香の放出を制御し、加工および貯蔵時の芳香の消失を防止するためのタンブル乾燥機用品中への導入に有用である。
米国特許第5,425,887号には、天然の、または修飾された天然もしくは合成の水溶性重合体および芳香からなる、タンブル乾燥機用品のための芳香カプセルが開示されている。この芳香カプセルは、前記重合体と水とを混合して溶液とし、この溶液に芳香剤を添加して乳化混合物とし、そしてこの乳化混合物を噴霧乾燥またはコアセルベートすることにより、形成される。
また、本願の発明者に対して発行された米国特許第6,042,792号には、水性分散液が開示されている。皮膚、頭髪、および織物、並びにこれらの周囲の環境のようなサービス(service)への標的化されたデリバリーのための、制御された徐放性のマイクロ微粒子状の、活性および生物活性な組成物(芳香性組成物を含む)が記載されており、この際、前記活性および生物活性な材料は1〜8の算出されたlogP値を有する(Pは、n−オクタノール−水分配係数である)。かような組成物は、活性または生物活性な材料を、当該材料上にコーティングされたおよび/または適合する界面活性剤を含有するワックスもしくは重合体マトリックスにおける単一相の固溶体中に含む。かような組成物を調製するための工程および装置、並びに前記組成物を使用する工程もまた、記載されている。この芳香製剤は選択されたものであり、この特許によれば当該システムで用いられうる芳香剤のタイプが制限されてしまうという欠点がある。
米国特許第4,446,032号および米国特許第4,464,271号には、マイクロカプセル中に封入された芳香懸濁液を含む、液状または固体状の織物用柔軟剤組成物が開示されている。この組成物は、非封入芳香性油を、封入されたまたは物理的に閉じ込められた芳香性油と組み合わせることにより調製される、徐放性の芳香を含有する。これらの組み合わせは、遊離性の芳香性油または芳香性油のエマルジョンが物理的に閉じ込められた芳香性油および懸濁化剤のネットワーク中に結合するように構築される。得られるチキソトロープ性ペーストまたは流動性粉末が生成物であり、ここで、閉じ込められていない芳香性油または閉じ込められていない芳香性油のエマルジョン、「封入された」または物理的に閉じ込められた芳香性油、および懸濁化剤は、物理的な力により支持されている。この制御放出システムは、(i)閉じ込められていない芳香組成物;(ii)1以上のタイプの固体状粒子中に物理的に閉じ込められている1以上の芳香性油、および(iii)ヒドロキシプロピルセルロース、シリカ、キサンタンガム、エチルセルロースまたは前記の4つの物質の組み合わせを含み;閉じ込められていない芳香物質、閉じ込められた芳香性油および懸濁化剤は予め混合され、続いて液状または固体状の織物用柔軟剤組成物が作製される。
水溶性重合体はまた、芳香性油を封入するためにも用いられる。かようなカプセルは消臭剤において芳香を放出するのに有用であることがわかっている。しかしながら、かようなカプセルは織物からの芳香の徐放において商業的に成功してはいない。米国特許第5,425,887号には、タンブル乾燥機用品における封入芳香システムが開示されている。封入用の材料は、湿気に応答して芳香を放出しうる約300,000未満の分子量を有する天然または合成の水溶性重合体である。これらのシステムは水に感受性のため、これらのタイプの粒子は水性の織物用柔軟剤組成物中には導入されえない。
米国特許第5,066,419号および米国特許第5,154,842号には、コーティングされた芳香粒子が開示されている。この芳香粒子は、水に不溶性かつ非重合性の特定のキャリアー材料内に分散した芳香を含み、脆いコーティング材料を用いて被覆することにより保護シェル中に封入される。このコーティングされた粒子によれば、貯蔵時や洗浄組成物中において分解または消失しやすい芳香剤の保存および保護が可能となる。使用時には、表面コーティングの割れ目および下層のキャリアー/芳香粒子により、多様なタイプの芳香が織物へと効率的にデリバリーされる。
いくつかの特許には、シクロデキストリン複合体に基づく織物手入れ用途のための制御放出システムの使用が開示されており、例えば、米国特許第5,094,761号、米国特許第5,207,33号、米国特許第5,232,612号、米国特許第5,234,611号、米国特許第5,236,615号、米国特許第5,102,564号、および米国特許第5,234,610号が挙げられる。これらの特許には、(a)実質的に水に不溶性、好ましくは水により膨潤せず通常の貯蔵条件で固体であるが、自動織物乾燥機(洗濯乾燥機)中の温度では溶融する、比較的融点の高い保護性材料中に粒子複合体を埋め込むことにより、織物用柔軟剤組成物および/または洗剤組成物中で保護される、保護された水に感受性の特定の材料、特にシクロデキストリンと芳香剤との粒子複合体を用いる;(b)水に不溶性の粒子の水性織物用柔軟剤組成物中への懸濁を補助するために、防汚性重合体を用いる;および/または(c)上記の融点の高い材料を溶融させ、溶融した上記の融点の高い保護性材料中に上記の粒子状の複合体または他の水に感受性の材料を分散させ、得られた溶融混合物を水性媒体中に分散させ、そして、冷却により小さく平滑な球状の粒子複合体、または融点の高い材料により実質的に保護されるその他の水に感受性の材料を形成することで、上記の粒子状の保護された水に感受性の材料(複合体)を調製することにより、家庭での洗濯作業のすすぎサイクルで用いられる、好ましくは液体状の織物用柔軟剤組成物が改善されるということが開示されている。これらのシステムは、材料が高価で製造コストが増大してしまうという欠点を有している。
米国特許第4,973,422号および米国特許第5,137,646号には、洗浄用組成物および仕上げ用組成物に用いられる芳香粒子が開示されている。ワックス材料内に分散した芳香剤を含む芳香粒子が開示されている。この粒子は、例えば洗濯プロセスにおける織物のような処理された表面に当該粒子をより持続的に存在させる材料を用いてさらにコーティングされうる。かような材料は織物への当該粒子のデリバリーを助け、織物上への直接的な芳香の放出を最大化する。このコーティング材料は、一般的に水に不溶性のカチオン性材料である。これらの粒子を含む洗浄用組成物および調整用組成物もまた、開示されている。
米国特許第6,024,943号には、吸収された液体を含有する粒子およびその製造方法が開示されている。芳香剤は、重合体を外部にさらに有する有機重合体粒子内に吸収される。当該重合体は遊離ヒドロキシル基を備え、洗浄液またはすすぎ液からの粒子の付着を促進するように作用する。当該重合体は封入シェルの一部であってもよいが、より簡便には、粒子の重合時の安定化剤として用いられる。高度に加水分解されたポリビニルアルコールが好ましい。それにより吸収された液体に加えて、水に不溶性の有機重合体を含有し、その外部に、遊離ヒドロキシ基を備えた重合体を有する粒子。
米国特許第5,476,660号には、標的とする表面に活性物質を付着させるための組成物が開示されている。この活性物質は、製品が表面を洗浄された後にも当該表面上に残留する。好ましい付着は、アニオン性界面活性剤がともに存在する際のアニオン性または非イオン性活性剤を含有する組成物からのものである。この組成物は、両性またはカチオン性の表面を有するキャリアー粒子、および、荷電した有機カルビル(carbyl)基を含有する外表面に突出した複数のフィラメントを含有する。この特許において用いられる「両性」という語は、カチオン性およびアニオン性の混合物を意味し(必ずしも中性とは限らない);よって、両性粒子の表面はカチオン性基およびアニオン性基(すなわち、正に荷電したおよび負に荷電した有機カルビル基)の双方を有する。前記活性物質は、キャリアー粒子内に含まれる。標的とする表面の例としては、哺乳動物の皮膚、頭髪または爪などが挙げられる。
米国特許第6,051,540号には、洗濯用洗剤、織物用柔軟剤組成物、および乾燥機補助織物用柔軟剤用品中に導入するための、芳香を含有し、長期間持続する固体状粒子を製造するために、ドラムチリングを用いる方法が開示されている。この発明は、洗濯用洗剤組成物、織物用柔軟剤組成物、または乾燥機補助織物用柔軟剤に芳香を付与する目的で、予め選択された芳香剤を、脂肪およびスパン(SPAN)(登録商標)界面活性剤からなる群からの固体の非イオン性界面活性剤中に封入することに関する。この発明はまた、予め選択された芳香配合剤と、予め選択された芳香配合剤のための脂肪および界面活性剤のキャリアーとを配合する方法にも関する。米国特許第6,051,540号の重要性は芳香製剤を製造する点にあり、よってこのシステムで用いられうる芳香のタイプは制限されてしまう。この特許はまた、これらの粒子の製造は2つの段階のプロセス(すなわち、ドラムチリングおよび粉砕)からなり、この芳香粒子の製造にかかる製造コストが高いという欠点も有している。
米国特許第6,083,899号には、柔軟剤としての利点が強化された織物用柔軟剤組成物が開示されている。この織物用柔軟剤は、カチオン性電荷増強剤と組み合わせた織物用柔軟剤活性物質からなる。開示されているカチオン性電荷増強剤は、任意の織物用柔軟剤活性物質との使用に適当であり、好ましくは、ジエステルおよびジアミド第4級アンモニウム(DEQA)化合物を有する。この発明は、これらの組成物にカチオン性電荷増強剤を導入した結果として織物用柔軟剤活性物質の性能を強化することのみに関する。この発明は、カチオン性電荷増強剤を、織物上に粒子を付着させる目的で用いることを開示してはいないのである。
活性成分を含むシステムの織物上への付着を最大化させることにより、織物用手入れ用品のための制御デリバリーシステムを提供することが望まれている。本発明のシステム、すなわちナノ−スフェアの付着を最大化させる鍵は、粒子サイズを最適化して粒子を織物の繊維内に確実に同伴させること、および粒子の表面上のカチオン性電荷密度を充分に高くして粒子と織物との間のイオン性相互作用を最大化することである。本技術分野においては、織物上へ活性成分並びに芳香剤を効果的に付着させるための有効な制御デリバリーシステム、および粒子全体の電荷密度を増加させ、これにより織物上への付着を強化する方法に対しての要求が依然として存在している。
出願人が認識している従来技術には、活性成分並びに芳香の付着を強化するための、織物手入れ用品中に導入されうる制御放出システムは記載されておらず、特に洗浄組成物の水相中への溶解度がより高く織物上には付着しない芳香成分については記載されていない。現時点では織物上に持続的に存在しない、より広範な芳香成分を用いること、並びに芳香の持続性および洗濯された織物上での寿命を改善することを可能としうる、織物手入れ用品のための芳香キャリアーシステムに対しての要求もまた、存在している。これらの限界を克服するための制御放出システムを提供することが望まれている。また、広範な芳香成分を織物上へ効果的にデリバリーし、洗濯された乾燥織物からの芳香の放出を長期間にわたって持続させ、または織物をアイロンがけする際に高衝撃芳香「バースト」を生じさせるための、効率的かつ経済的なプロセスの使用方法を提供することも、望まれている。
発明の要約
本発明は、粉末状洗濯用洗剤、タンブル乾燥機シート、および他の織物手入れ用品のような織物手入れ用品のための、水に感受性のマイクロ−スフェア中に封入された正に荷電した複数の疎水性ナノ−スフェアを含む、改善されたキャリアーシステムに関する。芳香剤および活性成分は、マイクロ−スフェアマトリックス中のナノ−スフェアマトリックスに、またはナノおよびマイクロ−スフェアマトリックスの双方に導入されうる。前記ナノ−スフェアの表面はカチオン性の電荷密度が高くてもよく、これにより洗濯された織物上への芳香の付着が改善される。ナノ−スフェアの表面上の高いカチオン性電荷密度は、ナノ−スフェアの疎水性マトリックス中にカチオン性衣類仕上げ剤を導入することにより、水に感受性のマイクロ−スフェアマトリックス中にカチオン性電荷「増強剤」を導入することにより、またはマイクロ−スフェアマトリックス中のカチオン性電荷「増強剤」と組み合わせてナノ−スフェア中にカチオン性衣類仕上げ剤を用いることにより、作製される。この芳香キャリアーシステムはまた、洗濯された乾燥織物からの長期間にわたる制御された放出または延長された芳香の放出を提供し、あるいは織物をアイロンがけする際に高衝撃芳香「バースト」を生じさせる。
一実施形態において、本発明は、洗濯された、および/または織物用柔軟剤を用いて処理された、および/または洗浄補助もしくは乾燥機補助織物用柔軟剤製品を用いて処理された衣類上での芳香の持続性を改善した、織物手入れ用品のための改善された芳香キャリアーシステムを提供する。織物の手入れに関する工業において、「持続性(substantivity)」の語は、衣類上への芳香の付着、並びに洗濯された衣類上および織物手入れ用品を用いて処理された衣類上での芳香剤の保持および知覚を意味する。本発明の芳香キャリアーシステムを構成するカチオン性界面活性剤によれば、広範な芳香および芳香成分を当該キャリアーの組成物に適合させることができ、現時点では織物上に持続して存在しない芳香および芳香成分の持続性を向上させることができる。当該芳香キャリアーシステムはまた、洗濯された乾燥織物からの長期間にわたる延長された芳香の放出を提供し、または織物をアイロンがけする際に高衝撃芳香「バースト」を生じさせる。「芳香バースト」とは、芳香の迅速な放出を意味する。さらに、当該芳香キャリアーシステムの製造には最小限の加工段階を用い、効率的かつ経済的である。
本発明のキャリアーシステムは、湿気に感受性のマイクロ−スフェア中に封入された、種々の活性成分および芳香剤を含む、正に荷電した固体状の疎水性ナノ−スフェアから構成される流動性の粉末であり:
(i)活性成分、および揮発性である芳香の構成成分を、貯蔵の間中、必要とされるまで保護すること;
(ii)湿気への応答(洗浄時、乾燥機中で、など)による、活性成分および芳香を含むナノ−スフェアの、湿気誘発性の放出、そして、
(iii)織物上への芳香剤の付着の促進;並びに、
(iv)洗濯された乾燥織物からの長期間にわたる延長された芳香の放出;または、
(v)織物をアイロンがけする際に高衝撃芳香「バースト」を生じさせること、
により特徴づけられる。
本発明はまた:
(i)カチオン性衣類仕上げ剤、活性成分、および芳香剤を、固体状の疎水性ナノ−スフェア中に導入し;
(ii)1以上の活性剤、前記ナノ−スフェア、カチオン性電荷増強剤、および、デンプン誘導体、天然ゴム、ポリビニルアルコール、タンパク質、親水コロイド、またはこれらの混合物などの水に感受性の材料からなる水性混合物を形成し;および
(iii)前記混合物を噴霧乾燥させて乾燥粉末組成物を形成する、
段階を有する、活性成分を含む本発明の多成分系制御放出システムの製造方法を提供する。
本発明はさらに:
(i)疎水性材料を前記材料の融点を超える温度まで加熱して、溶融液を形成し;
(ii)カチオン性衣類仕上げ剤を前記溶融液中に溶解または分散させ;
(iii)芳香剤および前記第1の活性剤を前記溶融液中に溶解または分散させ;
(iv)第2の活性剤、カチオン性電荷増強剤、および、デンプン誘導体、天然ゴム、ポリビニルアルコール、タンパク質、親水コロイド、またはこれらの混合物などの湿気に感受性の材料を水相中に分散させ;
(v)組成物を前記疎水性材料の融解温度超に加熱し;
(vi)この高温溶融液を前記水相と混合して、分散液を形成し;
(vii)約1ミクロン〜約2ミクロンの粒子サイズを有する均質な微細分散液が得られるまで、前記融解温度超の温度で前記分散液を高い剪断力で均質化し;
(viii)均質化された前記分散液を室温まで冷却し;
(ix)乳化混合懸濁液を噴霧乾燥させて、乾燥粉末組成物を形成する、
段階を有する、活性成分および芳香を含む多成分系制御放出システムの製造プロセスを提供する。
織物手入れ用品中の湿気に感受性のマトリックス内に封入された芳香剤および他の活性剤を含む、噴霧乾燥されたナノ−スフェアを導入することにより、織物上への芳香の付着が促進され、これらの芳香および他の活性成分の放出速度が長期間にわたって延長されることがわかった。別の実施形態において、制御放出組成物は、活性剤を導入した疎水性ナノ−スフェアから形成される。
本発明はまた、本発明の多成分系制御放出システムを含む、織物用柔軟剤、粉末状洗濯用洗剤、タンブル乾燥機シート、および他の織物手入れ用品などの織物手入れ用品を提供する。本発明の多成分系制御放出システムを含む粉末状洗濯用洗剤またはタンブル乾燥機シートを用いて選択された織物は、湿潤および乾燥状態の双方において高レベルの芳香(高い臭気強度)を示し、この洗濯された乾燥織物上での芳香の知覚は長期間、すなわち、2〜3週間にわたって知覚されることが観察された。
本発明は、芳香を衣類上へ伝達するための改良型キャリアーシステムを採用して洗濯された織物を長期間にわたり美的に満足のいくものに維持することを目的として、広範な芳香および芳香成分の織物上への付着を増大させ、その放出を持続させるという上記の要求を満足するものである。
ナノ−スフェア表面のカチオン性荷電基は、本組成物中に用いると織物と結合し、スフェアの同伴および静電相互作用の双方を介して洗浄サイクル時の織物上へのナノ−スフェアの付着を助け、織物上へ芳香剤を効果的にデリバリーし、芳香剤の放出速度を持続させると考えられる。疎水性マトリックスは、ナノ−スフェアを介した芳香剤の拡散速度を持続させ、洗濯された乾燥織物からの、長期間にわたるまたはアイロンがけのような熱処理時の芳香の放出を可能とする。
本発明の多成分系制御放出システムは、約1重量%〜約50重量%の疎水性マトリックス、約1重量%〜約50重量%の水に感受性のマトリックス、約0重量%〜約10重量%のカチオン性電荷増強剤、約0.01重量%〜約10重量%のカチオン性衣類仕上げ剤、および約1重量%〜約50重量%の芳香剤を含みうる。マイクロ−スフェアは、約20ミクロン〜約100ミクロンの範囲の平均スフェアサイズを有し、ナノ−スフェアは、約0.01ミクロン〜約5ミクロンの範囲の平均スフェアサイズを有し、約30℃〜約100℃の融点を有する。このマイクロ−スフェアは任意の織物手入れ用品中に導入されることができ、好ましくは、粉末状洗濯用洗剤、織物用柔軟剤、またはタンブル乾燥機シート組成物に導入されうる。
本発明のキャリアーシステムは、タンブル乾燥機シート、および顆粒状または粉末状の乾燥した織物手入れ用組成物中に導入され、長期間にわたる貯蔵安定性を提供しうる。
詳細な説明
本発明は、織物手入れ用品中に導入されて、長期間にわたる芳香剤の放出を提供しうる、またはアイロンがけ時に高衝撃芳香「バースト」を生じさせうる、芳香剤に加えて活性剤の放出速度を制御する方法に特徴を有する。本発明のキャリアーシステムは、図1に示すように、湿気に感受性のマイクロ−スフェア中に封入された、活性成分および芳香剤を含む、正に荷電した固体状の疎水性ナノ−スフェアから構成される流動性の粉末である。ナノ−スフェア表面上の高いカチオン性電荷密度により、洗濯された織物上への芳香剤の付着が改善される。ナノ−スフェア表面上の高いカチオン性電荷密度は、ナノ−スフェアの固体状疎水性マトリックス中にカチオン性衣類仕上げ剤を導入することにより、水に感受性のマイクロ−スフェアマトリックス中にカチオン性電荷「増強剤」を導入することにより、またはマイクロ−スフェアマトリックス中のカチオン性電荷「増強剤」と組み合わせてナノ−スフェア中のカチオン性衣類仕上げ剤を用いることにより、作製されうる。「スフェア」の語は、固体状の、実質的に球状の粒子を説明することを意図するものである。本発明の教示に従って、他のスフェア形状が形成されてもよいことは理解されるであろう。
本発明のナノ−スフェアは、約0.01ミクロン〜約10ミクロンの範囲の平均直径を有する。好ましくは、ナノ−スフェアのスフェアサイズは約0.05ミクロン〜約2ミクロンの範囲である。約0.5ミクロン〜約1ミクロンの範囲内のスフェアが、織物表面に効率的に同伴し、織物上では目に見えないことが判明している。個々のスフェアについてのこの長さの次元は、スフェアの表面上の2点を通る最長の直線の長さにより示される。
追加の成分または剤が芳香キャリアーシステムに対して添加されてもよく、ナノもしくはマイクロ−スフェアのいずれかのマトリックス中に導入されてもよい。例えば、芳香キャリアーシステム中に含まれうる追加の成分または剤としては:シリコーンのようなアイロン補助剤;縮み防止剤、皺防止剤;漂白剤、布の縮れ剤;スポット剤;殺菌剤;防カビ剤;安定化剤、保存剤;組成物を保護し織物を処理するのに有効でありうる殺菌剤;フロー剤;およびこれらの混合物が挙げられる。この追加成分は、スフェアの約1重量%〜約20重量%の量で存在しうる。
I.カチオン性電荷増強剤
本発明の芳香キャリアーシステムは、ナノ−スフェア表面上のカチオン性電荷密度を増強させる目的で、カチオン性電荷増強剤を含んでもよい。適当なカチオン性電荷増強剤は、参照により本願中に組み込まれる、米国特許第6,083,899号に記載されている。ここで、本発明のカチオン性電荷増強剤の適当な例を以下に記載する。
I.a. 第4級アンモニウム化合物
本発明の好ましい組成物は、少なくとも約0.1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の、下記化学式を有するカチオン性電荷増強剤を含む。
Figure 2005523975
ここで、R、R、R、およびRは、それぞれ独立して、C〜C22のアルキル、C〜C22のアルケニル、R−Q−(CH−(この際、RはC〜C22のアルキルである)、およびこれらの混合物であり、mは1〜約6であり;Xはアニオンである。好ましくは、RはC〜C22のアルキル、C〜C22のアルケニル、およびこれらの混合物であり、より好ましくは、RはC11〜C18のアルキル、C11〜C18のアルケニル、およびこれらの混合物であり;R、R、およびRは、それぞれ好ましくはC〜Cのアルキルであり、より好ましくは、R、R、およびRはそれぞれメチルである。
あるいは、RはR−Q−(CH−部分であってもよく、この際Rは、1〜22個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル部分であり、好ましくは、前記アルキルまたはアルケニル部分をQ単位と合わせるとアシル単位である。例えばQは、タロー、部分的に水素化されたタロー、ラード、部分的に水素化されたラード、カノーラ油、ベニバナ油、ピーナッツ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、トール油、ツルアズキ油などの植物油、およびこれらの混合物から選択されるトリグリセリド源由来であってもよい。
−Q−(CH−部分を含む織物用柔軟剤カチオン性増強剤の一例としては、下記化学式を有するものがある。
Figure 2005523975
ここで、R−Q−は、オレオイル単位を示し、mは2である。
Xは好ましくは強酸のアニオンのような柔軟剤に適合性のアニオンである。例えば、Xは塩化物イオン、臭化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、およびこれらの混合物であってもよい。より好ましくは、Xは塩化物イオンおよびメチル硫酸イオンである。
I.b.ポリビニルアミン
本発明の好ましい組成物は、少なくとも約0.1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の、1以上の下記化学式を有するポリビニルアミン系電荷増強剤を含有する。
Figure 2005523975
ここで、yは約3〜約10,000、好ましくは約10〜約5,000、より好ましくは約20〜約500である。本発明での使用に適当なポリビニルアミンは、ルパソール(Lupasol)(登録商標)LU321の商品名でビーエーエスエフ(BASF)から入手可能である。当該ポリビニルアミン上の単位重量あたりの非常に多数のアミン部分により、充分量の好ましい電荷密度が提供される。
I.c.ポリアルキレンイミン
本発明の好ましい組成物は、少なくとも約0.1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の、下記化学式を有するポリアルキレンイミン系電荷増強剤を含む。
Figure 2005523975
ここで、mの値は2〜約700であり、nの値は0〜約350である。好ましくは、本発明の化合物は少なくとも1:1であるm:nの比を有するポリアミンを含むが、10:1といった高い比、好ましくは2:1の比の範囲であってもよいし、さらに直鎖状重合体を含んでもよい。m:nの比が2:1である場合、−RNH、−RNH、および−RN部分の第1級:第2級:第3級アミン部分の比は、1:2:1である。Rは、C〜Cのアルキレン、C〜Cのアルキル置換アルキレン、およびこれらの混合物であってもよい。Rは、好ましくはエチレン、1,2−プロピレン、1,3−プロピレン、およびこれらの混合物であり、より好ましくはエチレンである。Rラジカルは主鎖のアミン窒素に結合するように作用する。
必要であれば、ポリビニルアミン主鎖の−NH単位の水素の一以上が下記化学式を有するアルキレンオキシ単位により置換されてもよい。
Figure 2005523975
ここで、RはC〜Cのアルキレンであり;Rは水素、C〜Cのアルキル、およびこれらの混合物であり;そしてxは1〜50である。本発明の一実施形態においては、前記ポリビニルアミンをまず、窒素上に2−プロピレンオキシ単位を直接的に付加する基質と反応させ、続いて1モル以上のエチレンオキシドとの反応により、下記一般式を有する単位を形成させる。
Figure 2005523975
ここで、xは1〜約50の値を有する。上記のような置換は、PO−EO−という略された化学式により表される。しかしながら、2以上のプロピレンオキシ単位がアルキレンオキシ置換基中に導入されてもよい。
本発明の好ましいポリアミン系カチオン性電荷増強剤は、4個以上の炭素原子を含むR基が50%未満の主鎖を含む。主鎖において、窒素原子間のR部分として2個および3個の炭素スペーサーを用いると、分子の電荷増強特性を制御するのに有利である。本発明のより好ましい実施形態では、4個以上の炭素原子を有する部分が約25%未満である。さらにより好ましい主鎖では、4個以上の炭素原子を有する部分が約10%未満である。最も好ましい主鎖では、約100%がエチレン部分である。
本発明のカチオン性電荷増強性ポリアミンは、均質な、または均質でない主鎖を含みうるが、好ましくは均質な主鎖を含む。本発明の目的に対して、「均質なポリアミン主鎖」の語は、全てがエチレンであるといった、同一のR単位を有するポリアミン主鎖として定義される。しかしながら、この定義によって、選択された化学合成の手法の不自然性のために存在する重合体主鎖を含む他の異質な単位を有するポリアミンが排除されるわけではない。例えば、エタノールアミンがポリエチレンイミンの合成における「開始剤」として用いられることは当業者に周知であり、従って、重合「開始剤」に起因する1個のヒドロキシエチル部分を含むポリエチレンイミンのサンプルは、本発明の目的に対しては均質なポリアミン主鎖を構成するものとみなされる。
本発明の目的に対して、「均質でない重合体主鎖」の語は、R単位と合わせて、例えばエチレンおよび1,2−プロピレンのような1以上のアルキレンまたは置換アルキレンを構成するポリアミン主鎖を意味する。
本発明の化合物の主鎖を構成する他のポリアミンは、通常はポリアルキレンアミン(PAA)、ポリアルキレンイミン(PAI)であり、好ましくはポリエチレンアミン(PEA)またはポリエチレンイミン(PEI)である。本発明での使用に適当なポリエチレンイミンは、1,800の平均分子量を有するルパソール(商標)PR8515などの、ルパソール(登録商標)の商品名でビーエーエスエフから入手可能である。一般的なポリアルキレンアミン(PAA)はテトラブチレンペンタミンである。PEAは、アンモニアと二塩化エチレンとを用いた反応後に分留することにより得られる。得られる一般的なPEAは、トリエチレンテトラミン(TETA)およびテトラエチレンペンタミン(TEPA)である。ヘキサミン、ヘプタミン、オクタミン、可能であればノナミンなどの、ペンタミンより大きいものについては、同時に(cogenerically)得られる混合物を蒸留により分離することができないと思われ、環状アミン、特にピペラジンなどの他の物質を含みうる。
I.d.ポリ−第4級アンモニウム化合物
本発明の好ましい組成物は、少なくとも約0.1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%の、下記化学式を有するカチオン性電荷増強剤を含む。
Figure 2005523975
ここで、Rは、置換または非置換のC〜C12のアルキレン、置換または非置換のC〜C12のヒドロキシアルキレンであり;Rはそれぞれ独立してC〜Cのアルキルであり、Rはそれぞれ独立してC〜C22のアルキル、C〜C22のアルケニル、R−Q−(CH−(この際、RはC〜C22のアルキル、C〜C22のアルケニルである)、およびこれらの混合物であり;mは1〜約6であり;Qは上述したカルボニル化合物およびこれらの混合物であり;Xはアニオンである。
Rは好ましくはエチレンであり、Rは好ましくはメチルまたはエチル、より好ましくはメチルである。好ましくは、Rの少なくとも1つがC〜Cのアルキル、より好ましくはメチルである。最も好ましくは、Rの少なくとも1つがC11〜C22のアルキル、C11〜C22のアルケニル、およびこれらの混合物である。
あるいは、RはR−Q−(CH−部分であり、この際Rは、1〜22個の炭素原子を有するアルキル部分であり、当該アルキル部分は、好ましくは、Q単位と合わせると、タロー、部分的に水素化されたタロー、ラード、部分的に水素化されたラード、カノーラ油、ベニバナ油、ピーナッツ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、トール油、ツルアズキ油などの植物油、部分的に水素化された植物油、およびこれらの混合物からなる群から選択されるトリグリセリド源由来のアシル単位である。
−Q−(CH−部分を含む織物用柔軟剤カチオン性増強剤の一例としては、下記化学式を有するものがある。
Figure 2005523975
ここで、Rはメチルであり、R単位の1つはメチルであり、他方のR単位はR−Q−(CH−(この際、R−Q−はオレオイル単位である)であり、mは2である。Xは強酸のアニオンのような柔軟剤に適合性のアニオンである。例えば、Xは塩化物イオン、臭化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、およびこれらの混合物であってもよい。より好ましくは、塩化物イオンおよびメチル硫酸イオン。
II.カチオン性衣類仕上げ剤
本発明のナノ−スフェアは、本技術分野において周知の任意のカチオン性衣類仕上げ剤を含む。
ここでの使用に適当な炭化水素系衣類仕上げ剤は、以下の化合物の種類から選択される:
(i)カチオン性第4級アンモニウム塩。対イオンはメチル硫酸イオンもしくは任意のアルキル硫酸イオン、または任意のハロゲン化物イオンであり、本発明の乾燥機補助用品にはメチル硫酸イオンが好ましい。
カチオン性第4級アンモニウム塩の例としては、以下に制限されないが、
(1)少なくとも2つのC8〜30、好ましくはC12〜22のアルキル鎖を有する非環式第4級アンモニウム塩、例えば:メチル硫酸ジタロージメチルアンモニウム、メチル硫酸ジ(水素化タロー)ジメチルアンモニウム、メチル硫酸ジステアリルジメチルアンモニウム、メチル硫酸ジココジメチルアンモニウムなど;
(2)イミダゾリニウム型の環状第4級アンモニウム塩、例えば、メチル硫酸ジ(水素化タロー)ジメチルイミダゾリニウム、メチル硫酸1−エチレン−ビス(2−タロー−1−メチル)イミダゾリニウムなど;
(3)ジアミド第4級アンモニウム塩、例えば:メチル硫酸メチル−ビス(水素化タローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウム、メチル硫酸メチルビス(タローアミドエチル)−2−ヒドロキシプロピルアンモニウムなど;
(4)生分解性第4級アンモニウム塩、例えば、メチル硫酸N,N−ジ(タローオイル−オキシ−エチル)−N,N,−ジメチルアンモニウム、およびメチル硫酸N,N−ジ(タローオイル−オキシ−プロピル)−N,N−ジメチルアンモニウム。生分解性第4級アンモニウム塩は、例えば、参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第4,137,180号、米国特許第4,767,547号、および米国特許第4,789,491号に記載されている、
が挙げられる。
好ましい生分解性第4級アンモニウム塩としては、生分解性カチオン性ジエステル化合物(参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第4,137,180号を参照)が挙げられる。
(ii)少なくとも1つ、好ましくは2つのC〜C30、好ましくはC12〜C22のアルキル鎖を有する第3級脂肪族アミン。その例としては、硬化タロー−ジ−メチルアミン、および、1−(水素化タロー)アミドエチル−2−(水素化タロー)イミダゾリンのような環状アミンが挙げられる。本願の組成物のために用いられうる環状アミンは、参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第4,806,255号に記載されている。
(iii)1分子あたり8〜30個の炭素原子および1つのカルボキシル基を有するカルボン酸。アルキル部位は、8〜30個、好ましくは12〜22個の炭素原子を有する。当該アルキル部位は直鎖状または分枝状、飽和または不飽和であってもよく、直鎖状飽和アルキルが好ましい。ステアリン酸が、本願の組成物での使用に好ましい脂肪酸である。これらのカルボン酸の例は、少量の他の脂肪酸を含みうる、商用グレードのステアリン酸およびパルミチン酸、並びにこれらの混合物である。
(iv)ソルビタンエステルやステアリン酸グリセロールのような多価アルコールのエステル。ソルビタンエステルは、ソルビトールまたはイソ−ソルビトールとステアリン酸などの脂肪酸との縮合生成物である。好ましいソルビタンエステルはモノアルキルである。ソルビタンエステルの一般的な例は、ソルビタンとステアリン酸イソソルビドとの混合物の、スパン(SPAN)60(ICI)である。
(v)脂肪族アルコール、エトキシ化脂肪族アルコール、アルキルフェノール、エトキシ化アルキルフェノール、エトキシ化脂肪族アミン、エトキシ化モノグリセリド、およびエトキシ化ジグリセリド。
(vi)鉱油、およびポリエチレングリコールのようなポリオール。
(vii)参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第5,174,911号に記載されているような、シリコーン油およびシリコーン性界面活性剤。
適当な柔軟剤は、その開示が参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第4,134,838号に記載されている。
本発明での使用に適当な他の第4級アンモニウム塩衣類仕上げ剤化合物は、参照により本明細書中に組み込まれる、米国特許第3,686,025号、および米国特許第6,083,899号に記載されており、「Cationic Surfactants」,Surfactant Science Series,Vol.34,edited by Richmond J.M.,Marcel Dekker Inc.,1990に記載されている。
本発明での使用に特に好ましいカチオン性衣類仕上げ剤は:塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム;メチル硫酸ジタロージメチルアンモニウム;塩化ジタロージメチルアンモニウム;メチル硫酸メチル(1)ステアリルアミドエチル(2)ステアリルイミダゾリニウム;塩化メチル(1)ステアリルアミドエチル(2)ステアリルイミダゾリニウム;塩化N,N−ジ(ジタローイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(カノリル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチル,N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム;塩化N,N−ジ(カノリル−オキシ−エチル)−N−メチル,N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム;塩化N,N−ジ(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(2−カノリルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(2−タローイルオキシエチルカルボニルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(2−カノリルオキシエチルカルボニルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N−(2−タローオイルオキシ−2−エチル)−N−(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N−(2−カノリルオキシ−2−エチル)−N−(2−カノリルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N,N−トリ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチルアンモニウム;塩化N,N,N−トリカノリル−オキシ−エチル)−N−メチルアンモニウム;塩化N−(2−タローイルオキシ−2−オキソエチル)−N−(タローイル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N−(2−カノリルオキシ−2−オキソエチル)−N−(カノリル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化1,2−ジタローイルオキシ−3−N,N,N−トリメチルアンモニオプロパン;および塩化1,2−ジカノリルオキシ−3−N,N,N−トリメチルアンモニオプロパン;並びにこれらの混合物である。
ヴァリソフト(Varisoft)(商標)475の商品名でウィトコ ケミカル カンパニー(Witco Chemical Company)から入手可能なメチル硫酸メチル−1−タローアミドエチル−2−タローイミダゾリニウム。モノアルキルトリメチルアンモニウム塩の例は、それぞれアドジェン(Adgen)(商標)471、アドジェン(商標)441、アドジェン(商標)444、およびアドジェン(商標)415の商品名でウィトコ ケミカル カンパニーから入手可能な、塩化モノタロートリメチルアンモニウム、塩化モノ(水素化タロー)トリメチルアンモニウム、塩化パルミトイルトリメチルアンモニウム、および塩化ソヤトリメチルアンモニウムである。塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムの例は、ケママイン(Kemamine)(商標)Q2803−Cの商品名でウィトコ ケミカル コーポレイション(Witco Chemical Corporation)のハムコ化学部門(Humko Chemical Division)から市販されているものである。メチル硫酸メチルビス(タローアミドエチル)(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムおよびメチル硫酸メチルビス(水素化タローアミドエチル)(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムは、それぞれヴァリソフト(商標)222およびヴァリソフト(商標)110の商品名でウィトコ ケミカル カンパニーから入手可能であり:塩化ジメチルステアリルベンジルアンモニウムは、ウィトコ ケミカル カンパニーによりヴァリソフト(商標)SDCの商品名で、オニクス ケミカル カンパニー(Onyx Chemical Company)によりアンモニクス(Ammonyx)(商標)490の商品名で市販されている。
最も好ましい第4級アンモニウム塩衣類仕上げ剤は、インクロソフト(INCROSOFT)(登録商標)100の商品名でクローダ インコーポレイテッド(Croda Inc.)から市販されている塩化メチルビス(水素化ジタローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウム;アコソフト(ACCOSOFT)(登録商標)440−75DEGの商品名でステパン カンパニー(Stepan Company)から市販されているメチル硫酸メチルビス(水素化タローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウム;アコソフト(登録商標)808HTの商品名でステパン カンパニーから市販されているメチル硫酸メチル(1)水素化タローアミドエチル(2)水素化タローイミダゾリニウム;ケママイン(商標)Q2803−Cの商品名でウィトコ ケミカル コーポレイションのハムコ化学部門から市販されている塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムである。
III.ナノ−スフェアを形成するためのマトリックス材料
本発明のナノ−スフェアを形成するための適当な固体状コア材料は、約30℃〜約90℃の範囲の融点を有する、不活性な非毒性疎水性材料である。疎水性材料の例としては、ミツロウ、ラノリンおよびセラックワックスのような動物性ワックス、カルナバ、カンデリラ、サトウキビ、米ぬか、およびヤマモモのワックスのような植物性ワックス、パラフィンおよびマイクロクリスタリンワックスなどの石油ワックスのようなミネラルワックス、並びにこれらの混合物が挙げられる。本発明において用いられうる他の疎水性材料としては、カンデリラワックスおよびシリコン共重合体、オゾクライト(Ozokrite)ワックスおよびシリコン共重合体、ミツロウおよびシリコン共重合体などのような、ワックスおよびシリコン共重合体が挙げられる。本発明において用いられうる他の疎水性化合物としては:ステアリン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピルおよびパルミチン酸イソプロピルのような脂肪酸エステル;セトステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびオレイルアルコールのような高分子量脂肪族アルコール、固体状硬化ヒマシ油および植物油、硬化パラフィン、固化脂肪、並びにこれらの混合物が挙げられる。用いられうる他の疎水性化合物としては、合成または天然源からの単離により製造されうる、好ましくは少なくとも食品グレードの純度を有する、トリグリセリドが挙げられる。天然源には、長鎖トリグリセリド(LCT)の源としての、動物性脂肪または、大豆油などの植物油が含まれうる。本発明での使用に適当な他のトリグリセリドは、大部分が中鎖脂肪酸(C10〜C18)から構成され、中鎖トリグリセリド(MCT)として示される。かようなトリグリセリドの脂肪酸部分は不飽和または多価不飽和であってもよく、種々の脂肪酸材料を有するトリグリセリドの混合物であってもよい。ナノ−スフェアマトリックスは単一の疎水性材料または複数の材料の混合物からなってもよい。当業者に周知の他の疎水性材料、並びに「Industrial Waxes」,Vol.I and II,by Bennett F.A.I.C.,published by Chemical Publishing Company Inc.,1975、およびMartindale,「The Extra Pharmacopoeia」,The Pharmaceutical Press,28th Edition pp.1063−1072に記載されているような適当な材料が、本発明において用いられてもよい。
本発明において用いられうる他の疎水性材料としては、アイエスピー カンパニー(ISP Company)からガネックス(Ganex)(登録商標)共重合体シリーズとして市販されている、アルキル化ポリビニルピロリジンのような合成の重合体が挙げられる。マトリックス材料としての使用に適当な他の疎水性重合体および共重合体の例としては、アライド シグナル インコーポレイテッド(Allied Signal Inc.)から市販されている、ポリエチレン単独重合体であるA−C(登録商標)1702、A−C(登録商標)617、A−C(登録商標)617A、およびA−C(登録商標)15;ベイカー ペトロライト カンパニー(Baker Petrolite Co.)から入手可能な、パフォーマレン(PERFORMALENE)(商標)PL;ニュー フェイズ テクノロジーズ(New Phase Technologied)から市販されている、ポリエチレン単独重合体;アライド シグナル インコーポレイテッドから市販されている、エチレンアクリル酸共重合体であるA−C(登録商標)540、A−C(登録商標)540A、およびA−C(登録商標)580;約6,000〜約12,000の範囲の分子量を有するポリアミド、例えば、デュッセルドルフ、ドイツのハンケル アーゲーにより製造されるマクロメルト(MACROMELT)(商標)6030;ジェネラル ミルズ インコーポレイテッド(General Mills Inc.)から市販されている、ヴァーサロン(VERSALON)(商標)1135ポリアミド重合体、が挙げられる。
本発明のナノ−スフェアは、約30℃〜約90℃、好ましくは約40℃〜約90℃の範囲の融点を有することが好ましい。スフェアの融点は、通常は用いられるキャリアーマトリックスの関数である。従って、好ましいマトリックス材料は約50℃〜約80℃、好ましくは約60℃〜約70℃の範囲の融点を有する。本発明のキャリアーシステムの使用のために重要なのはキャリアーマトリックスの融点よりも、むしろスフェアの融点であるということは理解されるべきである。
マトリックス材料を選択する際に考慮すべきこととしては、活性剤および芳香成分に対する優れたバリア特性、低い毒性および刺激性、安定性、並びに所定の活性剤を高度に取り込む能力が挙げられる。
IV.マイクロ−スフェアマトリックスを形成するためのマトリックス材料
本発明のマイクロ−スフェアを形成するための水に感受性の材料としては、水溶性および水に分散性の合成の重合体および共重合体、デンプン誘導体、多糖、親水コロイド、天然ゴム、タンパク質、並びにこれらの混合物が挙げられる。
本発明に有用な水に感受性の合成重合体としては、ポリビニルピロリドン、水溶性セルロース、ポリビニルアルコール、エチレン無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体、アクリル酸共重合体、メタクリル酸のアニオン性重合体およびメタクリル酸塩、ジメチル−アミノエチルアンモニウム官能基を有するカチオン性重合体、ポリエチレンオキシド、水溶性のポリアミドまたはポリエステルが挙げられる。
水溶性のヒドロキシアルキルおよびカルボキシアルキルセルロースの例としては、ヒドロキシエチルおよびカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルおよびカルボキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルおよびカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルカルボキシメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルカルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルカルボキシプロピルセルロース、ヒドロキシブチルカルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。これらのカルボキシアルキルセルロースのアルカリ金属塩、好ましくはナトリウムおよびカリウム誘導体もまた、有用である。
本発明の実施に有用なポリビニルアルコールは、約75%から約99%までの程度(加水分解度と称する)で加水分解されたポリ酢酸ビニルを用いた「ポリビニルアルコール」と称される、部分的におよび完全に加水分解されたポリ酢酸ビニルである。かような材料は、参照により本明細書中に引用される、1991年9月24日に発行された、米国特許第5,051,222号公報の実施例I〜XIVのいずれの方法によっても調製されうる。
本発明の実施に有用なポリビニルアルコールは、ワーミニスター ペンシルヴェニアのゲーリング−モンゴメリー インコーポレイテッド(Gehring−Montgomery, Inc. of Warminister Pennsylvania)より市販されている、約14,000Daの分子量および約83%の加水分解度を有するモウィオール(Mowiol)(登録商標)3−83、モウィオール(登録商標)3−98、並びに、16,000Daの分子量を有する完全に加水分解された(98%)ポリビニルアルコールである。他の適当なポリビニルアルコールは:約15,000〜27,000Daの分子量および約88%の加水分解度を有し、アレンタウン,ペンシルヴェニアのエアー プロダクツ アンド ケミカルズ,インコーポレイテッド(Air Products & Chemicals, Inc. of Allentown, Pennsylvania)より市販されているエアヴォール(AIRVOL)(登録商標)205、並びに、15,000〜27,000Daの分子量および約99%の加水分解度を有し、アレンタウン,ペンシルヴェニアのエアー プロダクツ アンド ケミカルズ,インコーポレイテッドより市販されているヴィネックス(VINEX)(登録商標)1025;約22,000〜26,000Daの分子量および約89%の加水分解度を有し、デュ ポン カンパニー,ポリマー プロダクツ デパートメント,ウィルミントン,デラウェア(the Du Pont Company, Polymer Products Department, Wilmington, Delaware)より市販されている、エルヴァノール(ELVANOL)(登録商標)51−05;約76%〜約79%の加水分解度を有し、テンプルフィールズ,ハーロウ,エセックス,イングランド シーエム20 2ビーエイチ(ハーロウ ケミカル カンパニー リミテッドthe Harlow Chemical Co. Ltd. Of Templefields, Harlow, Essex, England CM20 2BH)より市販されているアルコテックス(ALCOTEX)(登録商標)78、並びに、約86%〜約88%の加水分解度を有し、テンプルフィールズ,ハーロウ,エセックス,イングランド シーエム20 2ビーエイチより市販されているアルコテックス(登録商標)F88/4;並びに、日本 530、大阪市、北区、野崎町、9−6の日本合成化学工業株式会社(Nippon Gohsei K.K., The Nippon Synthetic Chemical Industry Co., Ltd., of No. 9−6, Nozaki Cho,Kita−Ku, Osaka, 530 Japan)より市販されている、ゴーセノール(GOHSENOL)(登録商標)GL−03およびゴーセノール(登録商標)KA−20である。
適当な多糖は、例えばアラビアゴムのような天然ゴム、デンプン誘導体、デキストリン化および加水分解されたデンプンなどの、甘くない、コロイド状に溶解するタイプの多糖である。適当な多糖としては、ブリッジウォーター,ニュー ジャージーのナショナル スターチ アンド ケミカル カンパニー(the National Starch and Chemical Company of Bridgewater, New Jersey)より市販されているカプール(Capul)(登録商標)、エヌ−ロック(N−Lok)(登録商標)、またはハイ−キャップ(Hi−Cap)(商標)200;マスカティーン,アイオワのグレイン プロセシング コーポレイション(the Grain Processing Corporation of Muscatine, Iowa)より市販されているピュア−コート(Pure−Cote)(商標)などの、水に分散性の市販の修飾デンプンがある。好ましい実施形態において、前記天然ゴムは、ティーアイシー ガムズ インコーポレイテッド ベルカンプ,ミッドランド(TIC Gums Inc. Belcamp, Midland)より市販されているアラビアゴムである。適当な親水コロイドはキサンタン、マルトデキストリン、ガラクトマンナンまたはトラガカントであり、好ましくは、マスカティーン,アイオワのグレイン プロセシング コーポレイションより市販されているマルトリン(Maltrin)(商標)M100、およびマルトリン(商標)M150のようなマルトデキストリンである。
V.芳香剤
好ましくは、本発明のキャリアーシステムには芳香剤が含まれる。本発明のキャリアーシステムに封入されうる芳香剤は、任意の芳香性材料であればよく、芳香の作製者の嗜好に従って選択されうる。一般的に言えば、かような芳香材料は、室温での大気圧よりも低い蒸気圧により特徴づけられる。本願で用いられる高沸点の芳香性材料は、ほとんどの場合室温で固体であろうが、これらもまた高沸点の液体に含まれうる。アルデヒド、ケトン、エステルなどといった材料のような広範な化学物質が香料用途として周知である。より一般的には、種々の化学成分の複雑な混合物を含む、天然に存在する植物および動物の油および滲出物が芳香としての使用について周知であり、かような材料も本願において用いられうる。本発明に有用な芳香は、単一の芳香性化学物質であってもよく、その組成が比較的単純であってもよく、または、すべて任意の所望の香りを提供するように選択される、高度に洗練された、天然および合成の化学成分の複雑な混合物を含んでもよい。
本発明において用いられうる適当な芳香剤としては、例えば、ビャクダン油、シベット、パチョリ油などの外来の材料を含有する木/土ベースの高沸点成分が挙げられる。本願の芳香は、例えば、バラエキス、スミレエキスなどの高沸点成分のような、軽質な、花の芳香であってもよい。本願の芳香は、例えば、ライム、レモン、オレンジなどのような所望の果実の香りを提供するように配合されうる。芳香は、織物に適用されると心地よいまたは所望の香りを発散する適切な化学的および物理的特性の任意の材料であってもよい。本発明での使用に適当な芳香性材料は、いずれの文献も参照により本明細書中に組み込まれる、S.Arctander,Perfume Flavors and Chemicals,Vols I and II,Aurthor,Montclair,N.J.およびMerck Index,8th Edition,Merck & Co.,Inc.Rahway,N.J.中に、より完全に記載されている。
VI.加工方法
VI.A.ナノ−スフェア
本発明のナノ−スフェア中に、封入される活性成分および芳香剤は、(1)疎水性材料を融点を超える温度まで加熱して、溶融液を形成し、(2)カチオン性衣類仕上げ剤、芳香、および第1の活性成分を前記溶融液中に溶解または分散させ、(4)前記溶融液を水相中に乳化し;そして(5)分散液を室温まで冷却して、微細な懸濁液を形成する、段階により調製されうる。
芳香または他の活性成分が固体状の疎水性ナノ−スフェア中に導入されうる。好ましくは約1重量%〜約80重量%、より好ましくは約1重量%〜約60重量%の活性剤が、ナノ−スフェアを形成する際に用いられる。
VI.B.マイクロ−スフェア
本発明の制御放出システムは、(a)カチオン性衣類仕上げ剤、選択された芳香剤、および他の活性剤を、ナノ−スフェアの疎水性の内部に導入し、(b)1以上の活性剤、ナノ−スフェア、カチオン性電荷増強剤、および水に感受性の材料を含む水性混合物を形成し、そして(c)本発明の混合物を噴霧乾燥させて、乾燥粉末組成物を形成する、段階により調製されうる。従って、ナノ−スフェアは、マイクロ−スフェア構造中に封入されうる。ナノ−スフェア中に導入される活性剤と同一であってもよく異なってもよい1以上の活性剤が、マイクロ−スフェア構造中に導入されうる。
多成分系制御放出システムの製造工程は、以下の段階を含む:
(i)疎水性材料を融点を超える温度まで加熱して、溶融液を形成し;
(ii)カチオン性衣類仕上げ剤を前記溶融液中に溶解または分散させ;
(iii)芳香剤および第1の活性剤を前記溶融液中に溶解または分散させ;
(iv)第2の活性剤、カチオン性電荷増強剤、および、デンプン誘導体、天然ゴム、ポリビニルアルコールまたはこれらの混合物などの湿気に感受性のマトリックス材料を水相中に分散させ、これを前記疎水性材料の融解温度超に加熱し;
(v)約1ミクロン〜約2ミクロンの粒子サイズを有する均質な微細分散液が得られるまで、前記融解温度超の温度で前記分散液を高い剪断力で均質化し;
(vi)前記分散液を室温まで冷却し;そして、
(vii)乳化混合懸濁液を噴霧乾燥させて、乾燥粉末組成物を形成する。
均質化は、シンプルパドルまたはリボンミキサーのような、本技術分野において周知の種々のミキサーを用いた任意の適当な手法により行われてもよく、ただし、リボンまたはプラウブレンダー、ドラムアグロメレーター、および高剪断力ミキサーなどの他のミキサーが用いられてもよい。本工程に適当な装置としては、エーピーブイ ゴーリン インコーポレイテッド エヴェレット,マサチューセッツ(APV Gaulin Inc.Everett,Massachusetts)から入手可能な、モデル ラニー 100 ラブ ホモジナイザー(model Rannie 100 lab homogenizer)、イースト ロング メドウ,マサチューセッツのシルヴァーソン マシーンズ(Silverson Machines.of East Long Meadow,Massachusetts)またはスパータ,ニュー ジャージーのスコット プロセシング エクイップメント コーポレイション(Scott Prossessing Equipment Corp. of Sparta,New Jersey)から入手可能な、ローターステーター高剪断力ミキサー、および他の高剪断力ミキサーが挙げられる。
過剰な水分を除去する目的で、懸濁液をスプレー乾燥させる。噴霧乾燥は本技術分野において周知であり、主要な材料が香味油である食品、および主要な材料が芳香性油である化粧品などの多くの用途において商業的に用いられている。参照により本明細書中に組み込まれる、Balassa,“Microencapsulation in the Food Industry”,CRC Critical Review Journal in Food Technology,July 1971,pp.245−265;Barreto.“Spray Dried Perfumes for Specialties,Soap and Chemical Specialties”,December 1966;Maleeny,Spray Dried Perfumes,Soap and San Chem,Jan.1958,pp.135 et seq.;Flinn and Nack,“Advances in Microencapsulation Techniques”,Batelle Technical Review,Vo.16,No.2,pp.2−8(1967);米国特許第5,525,367号;および米国特許第5,417,153号を参照。
好ましい実施形態において、活性剤は、マイクロ−スフェアの約0.01重量%〜約60重量%、好ましくは約1重量%〜約50重量%のレベルで存在する。活性剤の例としては、芳香剤、シリコーンのようなアイロン補助剤;縮み防止剤;皺防止剤;漂白剤、布の縮れ剤;スポット剤;殺菌剤;防カビ剤;安定化剤、保存剤;組成物を保護し織物を処理するのに有効でありうる殺菌剤;フロー剤;およびこれらの混合物が挙げられる。好ましい実施形態において、ナノ−スフェアは通常、マトリックス材料の約1重量%〜約80重量%、好ましくは約1重量%〜約60重量%のレベルで水に感受性のマトリックス中に存在し、残りが活性剤、カチオン性衣類仕上げ剤、カチオン性電荷増強剤、および水に感受性の材料である。好ましい実施形態において、湿気に感受性の材料は通常、マトリックス材料の約1重量%〜約80重量%、好ましくは約1重量%〜約60重量%のレベルで存在し、残りが活性剤、カチオン性衣類仕上げ剤、カチオン性電荷増強剤、および疎水性材料である。
一実施形態において、マイクロ−スフェアは、ナノ−スフェアを充分に封入しうる条件下で、選択された活性剤を含むナノ−スフェアを、ポリビニルアルコール、またはポリビニルアルコールおよび多糖の組成物と混合することにより、形成される。好ましくは、エマルジョンが形成されるまで、選択された活性剤をポリビニルアルコール、またはポリビニルアルコールおよび多糖の組成物と混合し、次いでこのエマルジョンを噴霧乾燥させることにより封入されたナノ−スフェアを形成する。好ましい実施形態において、湿気に感受性のマトリックスは、マトリックス材料の約1重量%〜約80重量%、好ましくは約1重量%〜約70重量%のレベルのポリビニルアルコール材料により形成され、残りは活性剤および最適量の多糖の重量である。他の実施形態において、ポリビニルアルコールは約1%〜約80%の量でマトリックス材料中に存在し、多糖の重量は約1%〜約80%の量で存在する。好ましい実施形態において、活性剤組成物は通常、約0.01重量%〜約80重量%、好ましくは約1重量%〜約50重量%の封入される活性剤のレベルで存在し、残りはポリビニルアルコール、またはポリビニルアルコールおよび多糖である。必要であれば、保存剤、界面活性剤などの本技術分野において公知の他の成分が、本発明の教示に従って用いられてもよい。本発明の多成分系スフェアは、約0.5ミクロン〜約300ミクロン、より好ましくは約1ミクロン〜約200ミクロン、最も好ましくは約2ミクロン〜約50ミクロンのサイズを有しうる。本発明は、スフェアの表面に、最小限の、好ましくは1%未満の活性剤を有する。
ポリビニルアルコールは、揮発性芳香成分の透過に対する優れたバリア材料であり、その結果、本発明の制御放出システムは乾燥状態において知覚可能な香りを生じない。充分な量の、体液のような液体により湿潤すると、ポリビニルアルコールの他のマトリックス材料に対する比のようなマトリックスの組成に応じて、マトリックスは溶解して活性成分のバーストを提供するか、またはマトリックスを膨潤および軟化させて封入された活性剤を長期間にわたってゆっくりと放出する。異なる拡散速度を提供する、湿気により活性化されるスフェアを用いることも含まれる。例えば、湿気により活性化されるスフェアは、以下の速度のいずれかにより拡散しうる:
(i)単位時間あたり実質的に持続して放出される、定常状態または0次放出速度:
(ii)時間とともに放出速度が0へと減少する、1次放出速度;および
(iii)初速度は遅いが、続いて時間とともに増加する、徐放。
多糖と組み合わせた、より少量のポリビニルアルコールを含むマトリックスと比較すると、マトリックス中の大量のポリビニルアルコールにより、より遅い放出速度が提供されることがわかっている。例えば、約70%〜約80%のポリビニルアルコールを有するマトリックスは、約30%〜約40%の多糖および約40%〜約50%のポリビニルアルコールを有するマトリックスよりも、より遅い放出速度を有する。例えば、約70%〜約80%の範囲のような大量のポリビニルアルコールがマトリックス中に用いられると、マトリックスは、マトリックスが湿気と接触したときから48時間までの長期間にわたって、活性剤の制御された放出を提供する。約30%〜約40%の量のポリビニルアルコールおよび約30%〜約40%の量の多糖のように、マトリックス中でポリビニルアルコールが多糖と組み合わされると、湿気との接触によってより大量の活性剤が放出されて活性剤の「バースト」が提供され、活性剤は、例えばマトリックスが液体に接触したときから約6時間〜約24時間の範囲までのより短い時間にわたって放出される。一般的に、スフェアの表面の活性剤は液体との接触により放出され、活性剤の残りは、マトリックスが溶解する場合にはバースト中に放出され、マトリックスが膨潤および軟化すると長期間にわたって放出される。
分子拡散によって活性剤を長期間にわたって放出することを目的として、疎水性材料から形成されるナノ−スフェアは制御放出システムを提供する。ナノ−スフェアの疎水性材料中の活性剤は、過渡拡散により放出されうる。ナノ−スフェアの疎水性マトリックス中に溶解している活性成分の放出速度の、早い時間および遅い時間での理論的な近似値は、下記の等式により算出されうる:
Figure 2005523975
ここで:
rは、シリンダーの半径であり;
は、無限大の時間後に制御放出システムから放出される芳香の量であり;
は、時間t後に制御放出システムから放出される芳香の量であり;そして、
は、マトリックス中の芳香または芳香性化学物質の拡散係数である。
疎水性ナノ−スフェアから芳香剤または他の活性剤が放出される放出速度は、一般的に、水に感受性のマトリックスから活性剤が放出される放出速度よりも遅い。活性剤は、活性剤の所望の放出時間に応じて、疎水性ナノ−スフェアまたは水に感受性のマトリックス中に導入されるように選択されうる。例えば、所定の第1の活性剤は、洗浄時に放出されるように、水に感受性のマトリックス中に導入され、所定の第2の活性剤は、前記第1の活性剤が放出される際または放出された後の長期間にわたる放出のために、疎水性ナノ−スフェア中に導入されうる。例えば、本発明により形成される湿気に感受性のマトリックスは、湿気と接触すると第1の活性剤を放出して第1の活性剤の持続的な放出とともに「バースト」を提供することができ、本発明により形成されるナノ−スフェアは、放出速度に応じて、数日内のような初期から数週間まで、活性剤を放出しうる。
以下の実施例により、本発明はさらに説明されうる。ただし、これらの実施例は単に例示の目的で含まれており、そうでないと特記しない限り本発明の範囲を制限することを意図するものではないと理解されるであろう。本明細書中、詳細な説明、実施例および特許請求の範囲に記載の百分率、比率、および部は、全て質量基準であり、そうでないと特記しない限り概略値である。
多成分系芳香デリバリーシステムの調製
実施例1
以下の実施例で用いられる芳香は、ニート油として用いた場合には織物上に持続的に存在しない芳香組成物である。用いた芳香剤の組成は以下の通りである:
Figure 2005523975
疎水性ナノ−スフェアマトリックス中の活性成分として芳香を有する多成分系制御放出システムを調製するために、以下の手法を用いる。ナノ−スフェアの疎水性マトリックスは、ウエスト バビロン,ニュー−ヨークのストラール アンド ピッチ インコーポレイテッド(Strahl & Pitsch Inc. of Babylon,New−York)から市販されている、カンデリラワックスであり、カチオン性衣類仕上げ剤は、インクロソフト100としてクローダ インコーポレイテッドから市販されている、塩化メチルビス(水素化ジタローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムであり、マイクロ−スフェアの水に感受性のマトリックスは、ハイ−キャップ(Hi−Cap)(商標)100(ブリッジウォーター,ニュー ジャージーのナショナル スターチ アンド ケミカル カンパニー(the National Starch and Chemical Company of Bridgewater, New Jersey)から市販されている)である。
200gのカンデリラワックスを80℃のオーブン中に仕込み、溶融させる。多目的シリコンラバーヒーター(コール−パルマー インストゥルメント カンパニー(Cole−Palmer Instrument Company))を装着した1ガロン容器中に、1500gの脱イオン水を仕込む。450gのハイ−キャップ(商標)100(ブリッジウォーター,ニュー ジャージーのナショナル スターチ アンド ケミカル カンパニーから市販されている)を水中に添加し、この水溶液をプロペラミキサーを用いて混合しながら90℃まで加熱した。カンデリラワックスをオーブンから取り出し、50gの、インクロソフト100としてクローダ インコーポレイテッドから市販されている、カチオン性衣類仕上げ剤である塩化メチルビス(水素化ジタローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウム、および300gの芳香を、ガラス棒を用いて手動で溶融液中に混合した。この芳香剤/仕上げ剤/ワックス混合物を水溶液中に注ぎ、この分散液を、エーピーブイ ゴーリン インコーポレイテッドから入手可能なラニー 100 ラブ ホモジナイザーを用いて20,000psiで均質化する。この分散液をチューブインチューブ型の熱交換器(モデル 00413,エナジー インコーポレイテッド ハンソン マサチューセッツ(Model 00413,Energy Inc. Hanson Massachusetts))中を通過させることにより室温まで冷却し、懸濁液を形成する。得られた懸濁液を、ボーウェン ラブ モデル ドライヤー(ミドルセックス,ニュー ジャージーのスプレー−テック製)(Bowen Lab Model Drier(at Spray−Tek of Middlesex,New Jersey))により、380°Fの入口温度、225°Fの出口温度、および45,000r.p.m.のホイール速度で、250c.f.m.の空気を用いて噴霧乾燥させて、固体状の疎水性ナノ−スフェア中に封入された30%の芳香を含有する、流動性の乾燥粉末を製造する。得られた多成分系制御放出システムは、30%の芳香、20%のカンデリラワックス、5%の仕上げ剤、および45%の水に感受性の材料を含有する。
実施例2
疎水性ナノ−スフェアマトリックス中の活性成分として芳香を有する多成分系制御放出システムを調製するために、以下の手法を用いる。ナノ−スフェアの疎水性マトリックスは、パフォーマレン(商標)PLとしてニュー フェイズ テクノロジーズから市販されている、ポリエチレン単独重合体であり、カチオン性衣類仕上げ剤は、インクロソフト100としてクローダ インコーポレイテッドから市販されている、塩化メチルビス(水素化ジタローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムである。マイクロ−スフェアの水に感受性のマトリックスは、ハイ−キャップ(商標)100(ブリッジウォーター,ニュー ジャージーのナショナル スターチ アンド ケミカル カンパニーから市販されている)であり、マイクロ−スフェアの水に感受性のマトリックス中に導入されるカチオン性電荷増強剤は、ルパソール(商標)PR815としてビーエーエスエフ コーポレイションから市販されている、1800の平均分子量を有するポリエチレンイミンである。
200gのポリエチレン単独重合体を90℃のオーブン中に仕込み、溶融させる。多目的シリコンラバーヒーター(コール−パルマー インストゥルメント カンパニー)を装着した1ガロン容器中に、1500gの脱イオン水を仕込む。449gのハイ−キャップ(商標)100(ブリッジウォーター,ニュー ジャージーのナショナル スターチ アンド ケミカル カンパニーから市販されている)および1gの、ルパソール(商標)PR815としてビーエーエスエフ コーポレイションから市販されている、1800の平均分子量を有するポリエチレンイミンを水中に添加し、この水溶液をプロペラミキサーを用いて混合しながら95℃まで加熱した。ポリエチレン単独重合体をオーブンから取り出し、50gの、インクロソフト100としてクローダ インコーポレイテッドから市販されている、カチオン性衣類仕上げ剤である塩化メチルビス(水素化ジタローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウム、および300gの芳香を、ガラス棒を用いて手動で溶融液中に混合した。この芳香剤/仕上げ剤/ポリエチレン重合体混合物を水溶液中に注ぎ、この分散液を、エーピーブイ ゴーリン インコーポレイテッドから入手可能なラニー 100 ラブ ホモジナイザーを用いて20,000psiで均質化する。この分散液をチューブインチューブ型の熱交換器(モデル 00413,エナジー インコーポレイテッド ハンソン マサチューセッツ(Model 00413,Energy Inc. Hanson Massachusetts))中を通過させることにより室温まで冷却し、懸濁液を形成する。得られた懸濁液を、ボーウェン ラブ モデル ドライヤー(ミドルセックス,ニュー ジャージーのスプレー−テック製)(Bowen Lab Model Drier(at Spray−Tek of Middlesex,New Jersey))により、380°Fの入口温度、225°Fの出口温度、および45,000r.p.m.のホイール速度で、250c.f.m.の空気を用いて噴霧乾燥させて、固体状の疎水性ナノ−スフェア中に封入された30%の芳香を含有する、流動性の乾燥粉末を製造する。得られた多成分系制御放出システムは、20%の疎水性重合体、ナノ−スフェアの疎水性マトリックス中の5%の仕上げ剤、44.9%の水に感受性の材料、およびマイクロ−スフェアの水に感受性のマトリックス中の0.1%のカチオン性電荷「増強剤」を含有する。
試験方法
本発明の芳香キャリアースフェアの性能を評価するために、以下の規格14”×17”を有する20枚の綿のタオルを用いた。10枚のタオルは100%綿であり、10枚は65%のポリエステルおよび35%の綿から構成されていた。この織物をアメリカ製の洗濯機であるケンモア(Kenmore)(商標)90シリーズで洗濯した。
洗浄条件
織物の量:20枚のタオル
洗濯用洗剤のサンプル量:100g
織物用柔軟剤のサンプル量:30g
機械中への投入:洗濯用洗剤は機械中へ直接投入した
織物用柔軟剤はディスペンサー中へ配置した
水流レベル:低負荷
水温:冷水/冷水
サイクル:短サイクル
水温:冷水/冷水
すすぎオプション:1回のすすぎサイクル
速度:高馬力
洗濯された織物を無芳香室中で一晩、物干しで乾燥させた。乾燥した織物を2つにたたみ、約5cmの深さのアルミニウムトレイ中に入れ、嗅覚試験まで、見えないように穴の開いたアルミニウムシートで被覆した。洗浄の24時間後、10人の採点官により、「予め換気された」部屋で、洗濯された乾燥織物についての嗅覚試験を行った。次いで、洗濯された織物を穴の開いたアルミニウムシートで被覆し、1週間および2週間後に、嗅覚試験により再度評価した。
匂いの知覚は、その性質上とても主観的な判断である。手順に従って、試験サンプルを10人の匂いの専門家の集団に供し、この専門家は匂いおよび強度について、1(最小)から10(最大)の基準に基づき、匂いの強度をランク付けする。約2未満にランク付けされる匂いを発するサンプルは、一般大衆によってはほとんど知覚されない匂いを有する。
織物手入れ用品への多成分系制御放出システムの組み込み
実施例3
実施例1の芳香キャリアーシステムを含む粉末状洗濯用洗剤製品の性能(すなわち、織物上への芳香剤の付着を増加させる能力、および、洗濯された乾燥織物からの芳香剤の放出を長期間にわたって延長させ、または織物のアイロンがけ時に高衝撃芳香「バースト」を生じさせる能力)を評価し、同様の芳香レベルで、ニート芳香剤を含む同様の製品の性能と比較した。非芳香性の粉末状洗濯用洗剤の基材は、シンシナティ,オハイオのプロクター アンド ギャンブル カンパニー(Procter & Gamble Company of Cincinnati,Ohio)から市販されている、無香性タイド(TIDE)(商標)フリー(FREE)粉末状洗濯用洗剤であった。
実施例1に記載の芳香を用いて、1%の有効芳香濃度で洗濯用サンプルを調製した。1gのニート芳香剤、99gの無香性タイド(商標)フリーをジャー内部に秤量し、得られた混合物を約1時間混合することにより、コントロールサンプルを調製した。3.3gの実施例2の芳香スフェア、および96.7gのタイド(商標)フリー無香性粉末状洗濯用洗剤基材をジャー内部に秤量し、得られた混合物を約1時間混合して、本発明の芳香スフェアを含む粉末状洗濯用洗剤を調製した。
20枚のタオルを洗濯機中に入れ(用いたタオルの10枚は100%綿であり、残りは65%のポリエステルおよび35%の綿であった)、100gの粉末状洗濯用洗剤を洗濯機中に直接投入した。
以下の洗濯機サイクルを用いた:
織物の量:20枚のタオル
洗濯用洗剤のサンプル量:100g
織物用柔軟剤のサンプル量:30g
機械中への投入:洗濯用洗剤は機械中へ直接投入した
水流レベル:低負荷
水温:冷水/冷水
サイクル:短サイクル
水温:冷水/冷水
すすぎオプション:1回のすすぎサイクル
速度:高馬力
衣類サンプルを物干しにより24時間乾燥させ、次いで4つの段階:乾燥直後(洗浄後24時間);洗浄の24時間後のアイロンがけ時;乾燥の1週間後;および乾燥の2週間後、において評価した。乾燥した織物を2つにたたみ、約5cmの深さのアルミニウムトレイ中に入れ、評価の段階中、嗅覚試験のときまで、穴の開いたアルミニウムシートで被覆した。10人の採点官により、「予め換気された」部屋で、洗濯された乾燥織物についての嗅覚試験を行った。試験結果を以下に示す:
Figure 2005523975
この試験結果から、洗浄直後(洗浄の24時間後)において、実施例1の封入された芳香を用いて洗浄された衣類サンプルでは、ニート芳香を用いて洗浄されたコントロールサンプルよりも有意により強いことが示される。
実施例1の封入された芳香スフェアを用いて洗濯された織物のアイロンがけ時に、芳香強度の有意な増加が観察された。ニート芳香剤を用いて洗濯された織物(コントロール)の芳香強度は、アイロンがけ時には直接的により強かったものの、芳香の有意な増加は観察されなかった。ニート芳香剤を用いて洗濯された織物(コントロール)のアイロンがけ時には、芳香強度のわずかな増加のみが観察された。
Figure 2005523975
この試験結果から、1週間および2週間において、実施例1の封入された芳香を用いて洗浄された衣類サンプルでは、ニート芳香を用いて洗浄されたコントロールサンプル(コントロール)よりも有意により強いことが示される。封入された芳香を含む製品は、芳香の揮発性成分の維持、および洗濯された乾燥織物からの長期間にわたる芳香の持続的な放出の提供において、ニート芳香の性能に対して有意な改善を示す。
上記の実施形態は、本発明の原理が適用されうる多くの可能な具体的な実施形態のほんのいくつかを例示するためのものであると解される。当業者によれば、本発明の思想および範囲から逸脱することなく、これらの原理に従って、容易に多くの多様な変更がなされうる。
本発明のキャリアーシステムの好ましい一実施形態を示す模式図である。

Claims (40)

  1. 複数の固体状ナノ粒子を含み、それぞれの前記固体状ナノ粒子が有効量の第1の活性剤を含み、前記固体状ナノ粒子が疎水性材料から構成され、複数の前記ナノ粒子が湿気に感受性のマイクロ粒子中に封入され、前記湿気に感受性のマイクロ粒子が湿気に感受性のマトリックス材料から構成され、この際、前記固体状ナノ粒子が正に荷電している、湿気により活性化される多成分系組成物。
  2. 前記ナノ粒子が、カチオン性衣類仕上げ剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記カチオン性衣類仕上げ剤が、第4級アンモニウム塩またはカチオン性イミダゾリニウムである、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記カチオン性衣類仕上げ剤が、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムまたはアルキルトリメチルアンモニウム化合物であり、この際、前記アルキルが12〜20個の原子を有する、請求項2に記載の組成物。
  5. 前記カチオン性衣類仕上げ剤が、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム;メチル硫酸ジタロージメチルアンモニウム;塩化ジタロージメチルアンモニウム;メソ硫酸メチル(1)ステアリルアミドエチル(2)ステアリルイミダゾリニウム;塩化メチル(1)ステアリルアミドエチル(2)ステアリルイミダゾリニウム;塩化N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(カノリル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチル,N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム;塩化N,N−ジ(カノリル−オキシ−エチル)−N−メチル,N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム;塩化N,N−ジ(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(2−カノリルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(2−タローイルオキシエチルカルボニルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N−ジ(2−カノリルオキシエチルカルボニルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N−(2−タローオイルオキシ−2−エチル)−N−(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N−(2−カノリルオキシ−2−エチル)−N−(2−カノリルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N,N,N−トリ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチルアンモニウム;塩化N,N,N−トリカノリル−オキシ−エチル)−N−メチルアンモニウム;塩化N−(2−タローイルオキシ−2−オキソエチル)−N−(タローイル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化N−(2−カノリルオキシ−2−オキソエチル)−N−(カノリル)−N,N−ジメチルアンモニウム;塩化1,2−ジタローイルオキシ−3−N,N,N−トリメチルアンモニオプロパン;および塩化1,2−ジカノリルオキシ−3−N,N,N−トリメチルアンモニオプロパン;並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
  6. 前記カチオン性衣類仕上げ剤が、塩化メチルビス(水素化ジタローアミドエチル)2ヒドロキシエチルアンモニウムを含む、請求項2に記載の組成物。
  7. 前記カチオン性衣類仕上げ剤が、メチル硫酸メチルビス(水素化タローアミドエチル)−2−ヒドロキシエチルアンモニウムを含む、請求項2に記載の組成物。
  8. 前記カチオン性衣類仕上げ剤が、メチル硫酸メチル(1)水素化タローアミドエチル(2)水素化タローイミダゾリニウムを含む、請求項2に記載の組成物。
  9. 前記カチオン性衣類仕上げ剤が、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムを含む、請求項2に記載の組成物。
  10. 前記マイクロ−スフェアが、第4級アンモニウム化合物、ポリビニルアミン、ポリアルキレンイミン、およびポリ−第4級アンモニウム化合物からなる群から選択されるカチオン性電荷増強剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記カチオン性電荷増強剤が、1,800の平均分子量を有するポリエチレンイミンを含む、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記カチオン性電荷増強剤が、1,800の平均分子量を有するポリエチレンイミンを含む、請求項10に記載の組成物。
  13. 前記マイクロ−スフェアが、第4級アンモニウム化合物、ポリビニルアミン、ポリアルキレンイミン、およびポリ−第4級アンモニウム化合物からなる群から選択されるカチオン性電荷増強剤をさらに含む、請求項2に記載の組成物。
  14. 前記ナノ−スフェアが、前記カチオン性衣類仕上げ剤を長期間にわたって放出する、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記長期間が約3週間までである、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記スフェアを熱処理すると、前記マイクロ−スフェアが有効量の前記カチオン性電荷増強剤を放出し、前記ナノ−スフェアが有効量の前記カチオン性衣類仕上げ剤を放出してバーストを提供する、請求項13に記載の組成物。
  17. 前記第1の活性剤が、芳香剤、アイロン補助剤、シリコーン、縮み防止剤、皺防止剤、布の縮れ剤(fabric crisping agent)、漂白剤、スポット剤、殺菌剤、防カビ剤、安定化剤、保存剤、殺菌剤、フロー剤、およびこれらの混合物からなる群の1以上の剤から選択される、請求項1に記載の組成物。
  18. 前記第1の活性剤が芳香剤を含む、請求項17に記載の組成物。
  19. 前記湿気に感受性のマトリックス中に封入された第2の活性剤をさらに含み、前記マトリックスが、前記湿気と接触するとその後長期間にわたって前記第2の活性剤を持続的に放出する、請求項1に記載の組成物。
  20. 前記第2の活性剤が、芳香剤、アイロン補助剤、シリコーン、縮み防止剤、皺防止剤、布の縮れ剤、スポット剤、漂白剤、殺菌剤、防カビ剤、安定化剤、保存剤、殺菌剤、フロー剤、およびこれらの混合物からなる群の1以上の剤から選択される、請求項19に記載の組成物。
  21. 前記第2の活性剤が芳香剤である、請求項20に記載の組成物。
  22. 前記湿気に感受性のマトリックス材料が、水溶性合成重合体、水分散性合成重合体、デンプン誘導体、天然ゴム、ポリビニルアルコール、多糖、タンパク質、親水コロイド、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  23. 前記親水コロイドが、キサンタン、マルトデキストリン、ガラクトマンナン、およびトラガカントからなる群から選択される、請求項22に記載の組成物。
  24. 前記天然ゴムがアラビアゴムである、請求項22に記載の組成物。
  25. 前記ポリビニルアルコールが、前記粒子の約1重量%〜約70重量%の重量で存在する、請求項22に記載の組成物。
  26. 前記ポリビニルアルコールが、前記粒子の約70重量%〜約80重量%の重量で存在する、請求項25に記載の組成物。
  27. 前記ポリビニルアルコールが、約75%〜約99%の加水分解度を有する、請求項22に記載の組成物。
  28. 前記デンプン誘導体が、前記マイクロ−スフェアの約1重量%〜約70重量%の重量で存在する、請求項22に記載の組成物。
  29. 前記デンプン誘導体が、前記スフェアの約30%〜約40%の重量で存在し、前記ポリビニルアルコールが、前記スフェアの約30%〜約40%の重量で存在する、請求項22に記載の組成物。
  30. 前記疎水性材料が、天然ワックスおよび合成ワックス、天然ワックスおよびシリコン共重合体、合成ワックスおよびシリコン共重合体、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、固体状硬化植物油、天然の重合体、並びに合成の重合体からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  31. 前記疎水性材料がカンデリラワックスを含む、請求項1に記載の組成物。
  32. 前記疎水性材料が、カンデリラワックスおよびシリコン共重合体を含む、請求項1に記載の組成物。
  33. 前記第1の活性剤が、約1重量%〜約50重量%の芳香を含む、請求項1に記載の組成物。
  34. 約1%〜約10%の、芳香剤、アイロン補助剤、シリコーン、縮み防止剤、皺防止剤、布の縮れ剤、漂白剤、スポット剤、殺菌剤、防カビ剤、安定化剤、保存剤、殺菌剤、フロー剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される活性剤をさらに含む、請求項23に記載の組成物。
  35. (i)前記第1の活性剤および前記カチオン性衣類仕上げ剤を前記ナノ−スフェア中に導入し;
    (ii)前記ナノ−スフェア、前記第2の活性剤、並びに、前記カチオン性電荷増強剤および前記湿気に感受性の材料を含む水性混合物を形成し;さらに、
    (iii)前記混合物を噴霧乾燥させて、乾燥粉末組成物を形成する、
    段階を有する、請求項13に記載の組成物の製造方法。
  36. (i)前記ナノ−スフェアを形成するための疎水性材料を前記疎水性材料の融点を超える温度まで加熱して、溶融液を形成し;
    (ii)前記カチオン性衣類仕上げ剤を前記溶融液中に溶解または分散させ;
    (iii)芳香および前記第1の活性剤を前記溶融液中に溶解または分散させ;
    (iv)前記第2の活性剤、前記カチオン性電荷増強剤、および前記湿気に感受性のマトリックス材料を水相中に分散させ;
    (v)分散液を前記疎水性材料の融解温度超に加熱して、高温溶融液を形成し;
    (vi)前記高温溶融液を前記水相と混合して、分散液を形成し;
    (vii)約1ミクロン〜約2ミクロンの粒子サイズを有する均質な微細分散液が得られるまで、前記融解温度超の温度で前記分散液を均質化し;
    (viii)均質化された前記分散液を室温まで冷却して、懸濁液を形成し;そして、
    (ix)乳化混合前記懸濁液を噴霧乾燥させて、乾燥粉末組成物を形成する、
    段階を有する、請求項13に記載の組成物の製造方法。
  37. 正に荷電した疎水性ナノ粒子中に導入され、そして湿気に感受性のマトリックス材料中に封入された芳香剤を含む、湿気により活性化される組成物を提供する段階を有する、織物手入れ用品における長期間にわたる芳香の制御放出の提供方法。
  38. 請求項1に記載の組成物を含む、湿気により活性化される組成物を提供する段階を有する、織物手入れ用品における長期間にわたる芳香の制御放出の提供方法。
  39. 請求項1に記載の組成物を含む織物手入れ用品。
  40. 前記織物手入れ用品が、織物用柔軟剤;タンブル乾燥機シート、粉末状洗濯用洗剤;洗浄補助用品;乾燥機補助織物用柔軟剤製品;およびアイロン補助製品からなる群から選択される、請求項36に記載の織物手入れ用品。
JP2003587915A 2002-04-26 2003-03-19 織物手入れ用品用多成分系制御デリバリーシステム Pending JP2005523975A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/133,833 US6740631B2 (en) 2002-04-26 2002-04-26 Multi component controlled delivery system for fabric care products
PCT/US2003/008366 WO2003091379A1 (en) 2002-04-26 2003-03-19 A multi component controlled delivery system for fabric care products

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005523975A true JP2005523975A (ja) 2005-08-11

Family

ID=29249066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003587915A Pending JP2005523975A (ja) 2002-04-26 2003-03-19 織物手入れ用品用多成分系制御デリバリーシステム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6740631B2 (ja)
EP (1) EP1499704A4 (ja)
JP (1) JP2005523975A (ja)
AU (1) AU2003218252A1 (ja)
CA (1) CA2484071A1 (ja)
MX (1) MXPA04010626A (ja)
WO (1) WO2003091379A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527054A (ja) * 2004-12-21 2008-07-24 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 香料デリバリー系
JP2009536252A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー マイクロカプセル付きフィルム
JP2015530471A (ja) * 2012-10-08 2015-10-15 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 香味香気配合物(iii)

Families Citing this family (160)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050176598A1 (en) * 2001-01-29 2005-08-11 Bergquist Catharine J. Compositions and method for targeted controlled delivery of active ingredients and sensory markers onto hair, skin and fabric
CA2442751A1 (en) * 2001-05-04 2002-11-14 The Procter & Gamble Company Air freshening compositions, articles comprising same and methods for preparing same
US7037513B1 (en) 2005-01-31 2006-05-02 Aquea Scientific Corporation Bodywash additives
US6998113B1 (en) 2005-01-31 2006-02-14 Aquea Scientific Corporation Bodywashes containing additives
US7025952B1 (en) 2005-01-31 2006-04-11 Aquea Scientific Corporation Methods of preparation and use of bodywashes containing additives
US20060173709A1 (en) * 2005-01-31 2006-08-03 Traynor Daniel H Bodywash additive business methods
US6825161B2 (en) * 2002-04-26 2004-11-30 Salvona Llc Multi component controlled delivery system for soap bars
US7208460B2 (en) * 2002-04-26 2007-04-24 Salvona Ip, Llc Multi component controlled delivery system for soap bars
US7585824B2 (en) * 2002-10-10 2009-09-08 International Flavors & Fragrances Inc. Encapsulated fragrance chemicals
US20040071742A1 (en) * 2002-10-10 2004-04-15 Popplewell Lewis Michael Encapsulated fragrance chemicals
US7125835B2 (en) * 2002-10-10 2006-10-24 International Flavors & Fragrances Inc Encapsulated fragrance chemicals
US20040144659A1 (en) * 2003-01-16 2004-07-29 Heather Lynch Starch applicator system
US7279454B2 (en) * 2004-03-18 2007-10-09 Colgate-Palmolive Company Oil containing starch granules for delivering benefit-additives to a substrate
US7276472B2 (en) * 2004-03-18 2007-10-02 Colgate-Palmolive Company Oil containing starch granules for delivering benefit-additives to a substrate
US7888306B2 (en) 2007-05-14 2011-02-15 Amcol International Corporation Compositions containing benefit agent composites pre-emulsified using colloidal cationic particles
US7977288B2 (en) * 2005-01-12 2011-07-12 Amcol International Corporation Compositions containing cationically surface-modified microparticulate carrier for benefit agents
CN101119768A (zh) * 2005-01-12 2008-02-06 安姆科尔国际公司 含有用胶体阳离子颗粒预乳化的疏水有益试剂的洗涤组合物
US7871972B2 (en) * 2005-01-12 2011-01-18 Amcol International Corporation Compositions containing benefit agents pre-emulsified using colloidal cationic particles
US20060165740A1 (en) * 2005-01-24 2006-07-27 Goldschmidt Chemical Corporation Perfume delivery system
US7001592B1 (en) * 2005-01-31 2006-02-21 Aquea Scientific Corporation Sunscreen compositions and methods of use
DE602006013099D1 (de) 2005-02-17 2010-05-06 Procter & Gamble Zusammensetzung für die gewebepflege
US20080112904A1 (en) * 2005-03-08 2008-05-15 Daniel Henry Traynor Sunscreen Compositions And Methods Of Use
JP4615600B2 (ja) 2005-04-18 2011-01-19 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 増粘剤を含有する希釈布地ケア組成物及び陰イオンキャリーオーバー存在下で用いる布地ケア組成物
DE102005020552A1 (de) * 2005-05-03 2006-11-09 Degussa Ag Verfahren zur chemischen Modifizierung von Polysacchariden
DE102005020551A1 (de) * 2005-05-03 2006-11-09 Degussa Ag Feste, redispergierbare Emulsion
US20060282031A1 (en) * 2005-06-13 2006-12-14 Gleiber Michael A Scented orthopedic device
DE102005044189A1 (de) * 2005-09-15 2007-03-22 Degussa Ag Pellets aus Diacylperoxid in einer Polysaccharidmatrix
WO2007057859A2 (en) * 2005-11-18 2007-05-24 The Procter & Gamble Company Fabric care article
US20070179082A1 (en) * 2006-01-30 2007-08-02 The Procter & Gamble Company Dryer-added fabric care articles
WO2008054874A2 (en) * 2006-05-12 2008-05-08 Brown University Particles with high uniform loading of nanoparticles and methods of preparation thereof
US20070270327A1 (en) * 2006-05-22 2007-11-22 The Procter & Gamble Company Dryer-added fabric care articles imparting fabric feel benefits
US20070275866A1 (en) * 2006-05-23 2007-11-29 Robert Richard Dykstra Perfume delivery systems for consumer goods
GB0610562D0 (en) * 2006-05-30 2006-07-05 Givaudan Sa Microcapsules
US20080045426A1 (en) * 2006-08-17 2008-02-21 George Kavin Morgan Dryer-added fabric care articles imparting malodor absorption benefits
CA2688812A1 (en) * 2007-05-21 2008-11-27 Aquea Scientific Corporation Highly charged microcapsules
US20090053268A1 (en) * 2007-08-22 2009-02-26 Depablo Juan J Nanoparticle modified lubricants and waxes with enhanced properties
EP2055351B1 (en) 2007-10-29 2016-05-25 The Procter and Gamble Company Compositions with durable pearlescent aesthetics
CA2725814A1 (en) 2008-02-08 2009-08-13 Amcol International Corporation Compositions containing cationically surface-modified microparticulate carrier for benefit agents
US8361953B2 (en) * 2008-02-08 2013-01-29 Evonik Goldschmidt Corporation Rinse aid compositions with improved characteristics
US8188022B2 (en) 2008-04-11 2012-05-29 Amcol International Corporation Multilayer fragrance encapsulation comprising kappa carrageenan
CA2744033A1 (en) 2008-12-01 2010-06-10 The Procter & Gamble Company Perfume systems
US8754028B2 (en) * 2008-12-16 2014-06-17 The Procter & Gamble Company Perfume systems
EP2204155A1 (en) 2008-12-30 2010-07-07 Takasago International Corporation Fragrance composition for core shell microcapsules
WO2010102065A1 (en) 2009-03-05 2010-09-10 Bend Research, Inc. Pharmaceutical compositions of dextran polymer derivatives
GB0904700D0 (en) * 2009-03-19 2009-04-29 Unilever Plc Improvements relating to benefit agent delivery
WO2010111132A2 (en) 2009-03-27 2010-09-30 Bend Research, Inc. Spray-drying process
GB2471303A (en) * 2009-06-24 2010-12-29 Bell Flavors & Fragrances Duft Und Aroma Gmbh Microparticles and method of making microparticles
MX2011013859A (es) 2009-06-30 2012-01-30 Procter & Gamble Composiciones que contienen aminosilicona añadidas durante el enjuague y metodos para usarlas.
EP2270124A1 (en) 2009-06-30 2011-01-05 The Procter & Gamble Company Bleaching compositions comprising a perfume delivery system
US8188027B2 (en) 2009-07-20 2012-05-29 The Procter & Gamble Company Liquid fabric enhancer composition comprising a di-hydrocarbyl complex
US8338360B2 (en) 2009-07-30 2012-12-25 The Procter & Gamble Company Fabric conditioning fabric care articles comprising a particulate lubricant agent
US8309505B2 (en) * 2009-07-30 2012-11-13 The Procter & Gamble Company Hand dish composition in the form of an article
US8288332B2 (en) * 2009-07-30 2012-10-16 The Procter & Gamble Company Fabric care conditioning composition in the form of an article
CN102470078A (zh) 2009-07-30 2012-05-23 宝洁公司 口腔护理制品
US8367596B2 (en) * 2009-07-30 2013-02-05 The Procter & Gamble Company Laundry detergent compositions in the form of an article
HUE031936T2 (en) 2009-09-14 2017-10-30 Procter & Gamble Liquid detergent composition
CA2682636C (en) 2009-11-05 2010-06-15 The Procter & Gamble Company Laundry scent additive
US8476219B2 (en) 2009-11-05 2013-07-02 The Procter & Gamble Company Laundry scent additive
US9295859B2 (en) * 2009-12-08 2016-03-29 The Procter & Gamble Company Porous, dissolvable solid substrate and surface resident coating comprising matrix microspheres
MX2012006616A (es) 2009-12-09 2012-06-21 Procter & Gamble Productos para el cuidado de las telas y el hogar.
WO2011084463A1 (en) 2009-12-17 2011-07-14 The Procter & Gamble Company Freshening compositions comprising malodor binding polymers and malodor control components
WO2011075551A1 (en) 2009-12-18 2011-06-23 The Procter & Gamble Company Perfumes and perfume encapsulates
DE102010001350A1 (de) 2010-01-29 2011-08-04 Evonik Goldschmidt GmbH, 45127 Neuartige lineare Polydimethylsiloxan-Polyether-Copolymere mit Amino- und/oder quaternären Ammoniumgruppen und deren Verwendung
WO2011094374A1 (en) 2010-01-29 2011-08-04 The Procter & Gamble Company Novel linear polydimethylsiloxane-polyether copolymers with amino and/or quaternary ammonium groups and use thereof
CA2689925C (en) 2010-02-01 2011-09-13 The Procter & Gamble Company Fabric softening compositions
US8492325B2 (en) 2010-03-01 2013-07-23 The Procter & Gamble Company Dual-usage liquid laundry detergents comprising a silicone anti-foam
MX2012011473A (es) 2010-04-01 2012-11-16 Procter & Gamble Suavizante de telas.
BR112012024811B1 (pt) 2010-04-01 2021-08-31 Evonik Operations Gmbh Composição ativa amaciante de tecido, e seu método de preparação
US8183199B2 (en) 2010-04-01 2012-05-22 The Procter & Gamble Company Heat stable fabric softener
EP2674477B1 (en) 2010-04-01 2018-09-12 The Procter and Gamble Company Cationic polymer stabilized microcapsule composition
MX2012011475A (es) 2010-04-01 2012-11-16 Procter & Gamble Composiciones que comprenden organosiliconas.
RU2526035C1 (ru) 2010-04-01 2014-08-20 Эвоник Дегусса Гмбх Активная композиция мягчителя ткани
US20110239377A1 (en) 2010-04-01 2011-10-06 Renae Dianna Fossum Heat Stable Fabric Softener
WO2011123746A1 (en) 2010-04-01 2011-10-06 The Procter & Gamble Company Fabric care compositions comprising copolymers
US20110240510A1 (en) 2010-04-06 2011-10-06 Johan Maurice Theo De Poortere Optimized release of bleaching systems in laundry detergents
BR112012027530B1 (pt) 2010-04-28 2020-12-01 Evonik Operations Gmbh composição amaciante de tecido, seu uso e seus processos de preparação, e amaciante de tecido de ciclo de enxágue aquoso
WO2011143322A1 (en) 2010-05-12 2011-11-17 The Procter & Gamble Company Fabric and home care product comprising care polymers
EP2397120B2 (en) 2010-06-15 2019-07-31 Takasago International Corporation Fragrance-containing core shell microcapsules
EP3287511A1 (en) 2010-06-22 2018-02-28 The Procter & Gamble Company Perfume systems
WO2011163337A1 (en) 2010-06-22 2011-12-29 The Procter & Gamble Company Perfume systems
PL2399980T3 (pl) 2010-06-24 2013-01-31 Procter & Gamble Trwałe kompozycje zawierające polimer celulozy oraz celulazę
PL2399978T5 (pl) 2010-06-24 2021-08-30 The Procter And Gamble Company Stabilne, bezwodne, płynne kompozycje zawierające polimer kationowy w postaci proszku
PL2399979T5 (pl) 2010-06-24 2022-05-30 The Procter And Gamble Company Rozpuszczalne produkty w dawkach jednostkowych zwierające polimer kationowy
US8507425B2 (en) 2010-06-29 2013-08-13 Evonik Degussa Gmbh Particulate fabric softener comprising ethylenediamine fatty acid amides and method of making
MX339494B (es) 2010-06-30 2016-05-26 Procter & Gamble Composiciones que contienen aminosilicona añadidas durante el enjuague y metodos de uso de las mismas.
ES2792823T3 (es) 2010-07-02 2020-11-12 Procter & Gamble Artículo de estructura de trama fibrosa soluble que comprende principios activos
WO2012003300A2 (en) 2010-07-02 2012-01-05 The Procter & Gamble Company Filaments comprising a non-perfume active agent nonwoven webs and methods for making same
RU2541949C2 (ru) 2010-07-02 2015-02-20 Дзе Проктер Энд Гэмбл Компани Филаменты, содержащие активный агент, нетканые полотна и способы их получения
RU2543892C2 (ru) 2010-07-02 2015-03-10 Дзе Проктер Энд Гэмбл Компани Способ получения пленок из нетканых полотен
RU2555042C2 (ru) 2010-07-02 2015-07-10 Дзе Проктер Энд Гэмбл Компани Способ доставки активнодействующего вещества
BR112013000104A2 (pt) 2010-07-02 2016-05-17 Procter & Gamble produto detergente
US9084976B2 (en) 2010-09-03 2015-07-21 Bend Research, Inc. Spray-drying apparatus and methods of using the same
US8815294B2 (en) 2010-09-03 2014-08-26 Bend Research, Inc. Pharmaceutical compositions of dextran polymer derivatives and a carrier material
US9084944B2 (en) 2010-09-03 2015-07-21 Bend Research, Inc. Spray-drying apparatus and methods of using the same
US9248584B2 (en) 2010-09-24 2016-02-02 Bend Research, Inc. High-temperature spray drying process and apparatus
CN103249824A (zh) 2010-12-01 2013-08-14 宝洁公司 织物护理组合物
US8603960B2 (en) 2010-12-01 2013-12-10 The Procter & Gamble Company Fabric care composition
US8709992B2 (en) 2011-03-30 2014-04-29 The Procter & Gamble Company Fabric care compositions comprising front-end stability agents
US9084727B2 (en) 2011-05-10 2015-07-21 Bend Research, Inc. Methods and compositions for maintaining active agents in intra-articular spaces
AR086558A1 (es) 2011-06-23 2014-01-08 Procter & Gamble Sistema de perfume
WO2013002786A1 (en) 2011-06-29 2013-01-03 Solae Baked food compositions comprising soy whey proteins that have been isolated from processing streams
EP2737040A1 (en) 2011-07-27 2014-06-04 The Procter and Gamble Company Multiphase liquid detergent composition
US20130239429A1 (en) * 2011-09-09 2013-09-19 Judy Vella Micro-encapsulated Chemical Re-application Method
MX337832B (es) 2011-10-20 2016-03-22 Procter & Gamble Un proceso continuo para elaborar una composicion suavizante de telas.
GB2498443B (en) 2012-01-04 2016-06-15 Procter & Gamble Active containing fibrous structures with multiple regions having differing characteristics
MX342355B (es) 2012-01-04 2016-09-23 Procter & Gamble Estructuras fibrosas que contienen activos con multiples regiones.
FR2985274B1 (fr) 2012-01-04 2021-01-08 Procter & Gamble Structures fibreuses comprenant des particules et leur procede de fabrication
WO2013113453A1 (en) 2012-01-30 2013-08-08 Evonik Industries Ag Fabric softener active composition
WO2013167376A1 (en) 2012-05-07 2013-11-14 Evonik Industries Ag Fabric softener active composition and method for making it
WO2013189661A1 (en) 2012-06-21 2013-12-27 Unilever Plc Improvements relating to fabric conditioners
US20150284660A1 (en) 2012-08-21 2015-10-08 Firmenich Sa Method to improve the performance of encapsulated fragrances
EP2708590A1 (en) 2012-09-14 2014-03-19 The Procter & Gamble Company Process to introduce hydrophobic antibacterial compound in an aqueous composition
US9456966B2 (en) 2012-11-06 2016-10-04 CoLabs International Corporation Composition containing a cellulose derived capsule with a sunscreen
US11707421B2 (en) 2012-11-06 2023-07-25 Colabs Int'l Corp. Compositions containing a flexible derived capsule with an active agent
US11690793B2 (en) 2012-11-06 2023-07-04 Colabs Int'l Corp. Composition containing a cellulose derived capsule with a sunscreen
US11724134B2 (en) 2012-11-06 2023-08-15 CoLabs International Corporation Compositions containing a cellulose derived capsule with a sunscreen active agent
US11491088B2 (en) 2012-11-06 2022-11-08 CoLabs International Corporation Compositions containing a capsule with a moisturizing agent
US10322301B2 (en) 2012-11-06 2019-06-18 CoLabs International Corporation Compositions containing a cellulose derived capsule with a sunscreen active agent
EP2743339B1 (en) 2012-12-12 2018-02-21 The Procter & Gamble Company Improved structuring with threads of non-polymeric, crystalline, hydroxyl-containing structuring agents
EP2746377A1 (en) 2012-12-20 2014-06-25 The Procter & Gamble Company Improved structuring using an external structurant and a cosmotrope
CN104854229B (zh) 2012-12-20 2018-08-07 宝洁公司 衣物洗涤香味添加剂
EP2824170B1 (en) 2013-07-12 2018-11-14 The Procter & Gamble Company Structured liquid compositions
EP2824169A1 (en) 2013-07-12 2015-01-14 The Procter & Gamble Company Structured fabric care compositions
EP2865741A1 (en) 2013-10-28 2015-04-29 Dow Global Technologies LLC Stable non-aqueous liquid compositions comprising insoluble or weakly soluble ingredients
EP2865742A1 (en) 2013-10-28 2015-04-29 Dow Global Technologies LLC Stable non-aqueous liquid compositions comprising a cationic polymer in particulate form
BR102014025172B1 (pt) 2013-11-05 2020-03-03 Evonik Degussa Gmbh Método para fabricação de um éster de ácido graxo de metisulfato de tris-(2-hidroxietil)-metilamônio, e composição ativa de amaciante de roupa
CA2928436A1 (en) 2013-11-15 2015-05-21 The Procter & Gamble Company Fabric softener composition
EP4253649A3 (en) 2013-12-09 2023-12-06 The Procter & Gamble Company Fibrous structures including an active agent and having a graphic printed thereon
EP2960322B1 (en) 2014-06-25 2021-01-13 The Procter and Gamble Company Structuring premixes comprising non-polymeric, crystalline, hydroxyl-containing structuring agents and a linear alkyl sulphate, and compositions comprising them
CN106661509A (zh) 2014-06-30 2017-05-10 宝洁公司 衣物洗涤剂组合物
US9365803B2 (en) 2014-07-28 2016-06-14 The Procter & Gamble Company Fabric treatment composition comprising an aminosiloxane polymer nanoemulsion
WO2016023145A1 (en) 2014-08-11 2016-02-18 The Procter & Gamble Company Laundry detergent
UA119182C2 (uk) 2014-10-08 2019-05-10 Евонік Дегусса Гмбх Активна композиція для пом'якшувача тканини
JP6650933B2 (ja) 2014-10-31 2020-02-19 ベンド リサーチ, インコーポレイテッド マトリックス中に分散された活性薬剤ドメインを形成するためのプロセス
WO2016106168A1 (en) 2014-12-23 2016-06-30 Lubrizol Advanced Materials, Inc. Laundry detergent compositions stabilized with an amphiphilic rheology modifier crosslinked with an amphiphilic crosslinker
CN107995923B (zh) 2015-06-01 2021-11-02 营养与生物科学美国4公司 包含聚α-1,3-葡聚糖的胶体分散体的结构化的液体组合物
CN115919665A (zh) 2015-06-30 2023-04-07 宝洁公司 包含多个包含香料的微胶囊群体的组合物
WO2017004340A1 (en) 2015-06-30 2017-01-05 The Procter & Gamble Company Methods for making compositions containing multiple populations of microcapsules
WO2017004338A1 (en) 2015-06-30 2017-01-05 The Procter & Gamble Company Compositions containing multiple populations of microcapsules
US10221380B2 (en) 2016-04-01 2019-03-05 The Procter & Gamble Company Dryer-activated fabric conditioning products having frangible boundaries and methods
WO2018030431A1 (en) 2016-08-09 2018-02-15 Takasago International Corporation Solid composition comprising free and encapsulated fragrances
EP3541913A1 (en) 2016-11-18 2019-09-25 The Procter and Gamble Company Fabric treatment compositions and methods for providing a benefit
US20180142188A1 (en) 2016-11-18 2018-05-24 The Procter & Gamble Company Fabric treatment compositions having polymers and fabric softening actives and methods for providing a benefit
US10870816B2 (en) 2016-11-18 2020-12-22 The Procter & Gamble Company Fabric treatment compositions having low calculated cationic charge density polymers and fabric softening actives and methods for providing a benefit
GB2604760B (en) 2017-01-27 2022-11-30 Procter & Gamble Active agent-containing articles that exhibit consumer acceptable article in-use properties
US11697906B2 (en) 2017-01-27 2023-07-11 The Procter & Gamble Company Active agent-containing articles and product-shipping assemblies for containing the same
US11697904B2 (en) 2017-01-27 2023-07-11 The Procter & Gamble Company Active agent-containing articles that exhibit consumer acceptable article in-use properties
US11697905B2 (en) 2017-01-27 2023-07-11 The Procter & Gamble Company Active agent-containing articles that exhibit consumer acceptable article in-use properties
HUE063260T2 (hu) 2017-06-08 2024-01-28 Procter & Gamble Eljárások mosószerkészítmények struktúrálására
EP3461879A1 (en) 2017-09-29 2019-04-03 The Procter & Gamble Company Improved structuring
US10913920B1 (en) * 2018-05-14 2021-02-09 Value Smart Products, Inc. Fragrance containing pastilles
AU2019291885A1 (en) 2018-06-27 2021-02-04 CoLabs International Corporation Compositions comprising silicon dioxide-based particles including one or more agents
EP4045620A1 (en) 2019-10-15 2022-08-24 The Procter & Gamble Company Detergent compositions
EP4069811A1 (en) 2019-12-05 2022-10-12 The Procter & Gamble Company Method of making a cleaning composition
WO2021113567A1 (en) 2019-12-05 2021-06-10 The Procter & Gamble Company Cleaning composition
EP4053256A1 (en) 2021-03-01 2022-09-07 Novozymes A/S Use of enzymes for improving fragrance deposition
MX2023005794A (es) 2021-04-29 2023-05-29 Procter & Gamble Premezclas estructurantes y composiciones liquidas que las comprenden.
EP4083176A1 (en) 2021-04-29 2022-11-02 The Procter & Gamble Company Structuring premixes and liquid compositions comprising them
WO2024046952A1 (en) 2022-08-30 2024-03-07 Novozymes A/S Improvements in or relating to organic compounds
WO2024119295A1 (en) 2022-12-05 2024-06-13 The Procter & Gamble Company Laundry treatment composition including a polyalkylenecarbonate compound

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1587122A (en) 1976-10-29 1981-04-01 Procter & Gamble Ltd Fabric conditioning compositions
DE3016170A1 (de) 1980-04-26 1981-10-29 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Mikrokapseln mit definierter oeffnungstemperatur, verfahren zu deren herstellung sowie deren verwendung
US4446032A (en) 1981-08-20 1984-05-01 International Flavors & Fragrances Inc. Liquid or solid fabric softener composition comprising microencapsulated fragrance suspension and process for preparing same
US4464271A (en) 1981-08-20 1984-08-07 International Flavors & Fragrances Inc. Liquid or solid fabric softener composition comprising microencapsulated fragrance suspension and process for preparing same
US4954285A (en) 1988-03-07 1990-09-04 The Procter & Gamble Company Perfume, particles, especially for use in dryer released fabric softening/antistatic agents
US4919841A (en) 1988-06-06 1990-04-24 Lever Brothers Company Wax encapsulated actives and emulsion process for their production
US5102564A (en) 1989-04-12 1992-04-07 The Procter & Gamble Company Treatment of fabric with perfume/cyclodextrin complexes
US4973422A (en) 1989-01-17 1990-11-27 The Procter & Gamble Company Perfume particles for use in cleaning and conditioning compositions
CA2009047C (en) 1989-02-27 1999-06-08 Daniel Wayne Michael Microcapsules containing hydrophobic liquid core
US4946624A (en) 1989-02-27 1990-08-07 The Procter & Gamble Company Microcapsules containing hydrophobic liquid core
US5094761A (en) 1989-04-12 1992-03-10 The Procter & Gamble Company Treatment of fabric with perfume/cyclodextrin complexes
US5137646A (en) 1989-05-11 1992-08-11 The Procter & Gamble Company Coated perfume particles in fabric softener or antistatic agents
US5154842A (en) 1990-02-20 1992-10-13 The Procter & Gamble Company Coated perfume particles
US5066419A (en) 1990-02-20 1991-11-19 The Procter & Gamble Company Coated perfume particles
US5207933A (en) 1991-08-28 1993-05-04 The Procter & Gamble Company Liquid fabric softener with insoluble particles stably suspended by soil release polymer
US5234611A (en) 1991-08-28 1993-08-10 The Procter & Gamble Company Fabric softener, preferably liquid, with protected, dryer-activated, cyclodextrin/perfume complex
US5232612A (en) 1991-08-28 1993-08-03 The Procter & Gamble Company Solid, particulate fabric softener with protected, dryer-activated, cyclodextrin/perfume complex
US5236615A (en) 1991-08-28 1993-08-17 The Procter & Gamble Company Solid, particulate detergent composition with protected, dryer-activated, water sensitive material
US5246603A (en) 1991-09-25 1993-09-21 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Fragrance microcapsules for fabric conditioning
US5425887A (en) 1993-07-26 1995-06-20 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Encapsualted perfume in fabric conditioning articles
US5476660A (en) 1994-08-03 1995-12-19 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Deposition of materials to surfaces using zwitterionic carrier particles
US6083899A (en) 1996-09-19 2000-07-04 The Procter & Gamble Company Fabric softeners having increased performance
US6395302B1 (en) * 1996-11-19 2002-05-28 Octoplus B.V. Method for the preparation of microspheres which contain colloidal systems
WO1998028398A1 (en) 1996-12-23 1998-07-02 Quest International B.V. Particles containing absorbed liquids and methods of making them
FR2761886B1 (fr) * 1997-04-14 2000-05-05 Virbac Sa Compositions contenant au moins un polymere cationique et au moins une molecule active contenue dans au moins un vecteur micro ou nanoparticulaire, et leur utilisation pour le traitement de surfaces vivantes ou inertes
US6042792A (en) 1997-09-18 2000-03-28 International Flavors & Fragrances Inc. Apparatus for preparing a solid phase microparticulate composition
US6051540A (en) 1998-11-05 2000-04-18 International Flavors & Fragrances Inc. Method employing drum chilling and apparatus therefor for producing fragrance-containing long lasting solid particle
DE10008306A1 (de) * 2000-02-23 2001-09-06 Henkel Kgaa Wasch- und Reinigungsmittel
EP1146057A1 (en) * 2000-04-15 2001-10-17 Givaudan SA Polymeric nanoparticles including olfactive molecules

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527054A (ja) * 2004-12-21 2008-07-24 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 香料デリバリー系
JP2009536252A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー マイクロカプセル付きフィルム
JP2015530471A (ja) * 2012-10-08 2015-10-15 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 香味香気配合物(iii)

Also Published As

Publication number Publication date
US6740631B2 (en) 2004-05-25
AU2003218252A1 (en) 2003-11-10
MXPA04010626A (es) 2005-09-20
CA2484071A1 (en) 2003-11-06
WO2003091379A1 (en) 2003-11-06
US20030203829A1 (en) 2003-10-30
EP1499704A4 (en) 2005-12-07
EP1499704A1 (en) 2005-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005523975A (ja) 織物手入れ用品用多成分系制御デリバリーシステム
US6531444B1 (en) Controlled delivery system for fabric care products
EP0601074B1 (en) Solid, particulate fabric softener with protected, dryer-activated, cyclodextrin/perfume complex
US6620777B2 (en) Fabric care composition comprising fabric or skin beneficiating ingredient
US7053034B2 (en) Targeted controlled delivery compositions activated by changes in pH or salt concentration
EP0601065B1 (en) Liquid fabric softener with insoluble pefume-containing particles stably suspended by soil release polymer
EP1740682B1 (en) Fabric care composition comprising polymer encapsulated fabric or skin beneficiating ingredient
US20080234172A1 (en) Substrate Care Product
US20050143282A1 (en) Emulsions
US20050176599A1 (en) Controlled delivery system for household products
CZ282971B6 (cs) Způsob přípravy částic chránících materiál citlivý vůči vodě
US20050176598A1 (en) Compositions and method for targeted controlled delivery of active ingredients and sensory markers onto hair, skin and fabric
JP2005194271A (ja) 封入された活性成分を放出する系および方法
JPH0319978A (ja) 香料/シクロデキストリン複合体での布帛の処理
WO2005103215A1 (en) Fabric care composition comprising polymer encapsulated fabric or skin beneficiating ingredient
EP1853692B1 (en) Extended delivery of ingredients from a fabric softener composition

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091020