JP2005516037A - ジアミド無脊椎有害生物防除剤 - Google Patents

ジアミド無脊椎有害生物防除剤 Download PDF

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Abstract

式I
【化1】
Figure 2005516037

(式中、
AおよびBは、独立して、OまたはSであり、
Eは、CまたはNであり、
Jは、1つから4つのRによって各環または環系が場合により置換されていてもよいフェニル環、ナフチル環系、5員もしくは6員芳香族複素環、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系であり、
Kは、2つの隣接連結炭素原子と一緒になって、C(=O)、SOまたはS(O)よりなる群から選択される1つまたは2つの環員を場合により含んでいてもよく、1つから4つのRによって各環が場合により置換されていてもよい5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環式環を形成し、
そして、R、R、R、RおよびRは開示中に定義される通りである)の化合物、ならびにそれらのN−オキシドおよび適する塩が開示されており、これらは無脊椎有害生物防除剤として有用である。また、式Iの化合物を含有する組成物、および無脊椎有害生物またはその環境を、式Iの化合物の有効量と接触させることを含む、無脊椎有害生物の防除方法も開示される。

Description

本発明は、ある種のジアミド、それらのN−オキシド、それらの適する塩および組成物、ならびに農業的および非農業的環境の両方における無脊椎有害生物の防除のための使用方法に関する。
高い作物効率を達成するために、無脊椎有害生物の防除は極めて重要である。成長中の農作物および貯蔵された農作物に及ぼす無脊椎有害生物による損害は、生産性の著しい減少を引き起こす可能性があり、それによって消費者にコスト増加をもたらす可能性がある。林業、温室作物、装飾物、苗作物、貯蔵食品および繊維製品、家畜、家庭用、ならびに公衆衛生および動物衛生においても無脊椎有害生物の防除は重要である。これらの目的のための多くの製品が市販品として入手可能であるが、より有効であるか、コストが低いか、毒性が低いか、環境的に安全であるか、または異なる作用形態を有する新規化合物に対する必要性が存続している。
特許文献1は、殺節足動物剤として式iのN−アシルアントラニル酸誘導体を開示する。
Figure 2005516037
(式中、特に、AおよびBは、独立して、OまたはSであり、Jは、場合により置換されていてもよいフェニル環、5員もしくは6員芳香族複素環、ナフチル環系、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系であり、RおよびRは、独立して、H、または場合により置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲンまたはCNであり、かつnは1から4である)
国際公開第01/070671号パンフレット
本発明は、式Iの化合物、それらのN−オキシド、およびそれらの適する塩を提供する。
Figure 2005516037
(式中、
AおよびBは、独立して、OまたはSであり、
Eは、CまたはNであり、
Jは、1つから4つのRによって各環または環系が場合により置換されていてもよいフェニル環、ナフチル環系、5員もしくは6員芳香族複素環、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系であり、
Kは、2つの隣接連結原子と一緒になって、C(=O)、SOおよびS(O)よりなる群から選択される1つまたは2つの環員を場合により含んでいてもよく、1つから4つのRによって各環が場合により置換されていてもよい5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環式環を形成し、
およびRは、互いに独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜CアルコキシカルボニルまたはC〜Cアルキルカルボニルであり、
は、H;G;G、ハロゲン、CN、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各フェニル、フェノキシおよび5員もしくは6員芳香族複素環が場合により置換されていてもよいフェニル、フェノキシおよび5員もしくは6員芳香族複素環よりなる群から選択される1つから5つの置換基によってそれぞれ場合により置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル;または1つから3つのRによって場合により置換されていてもよいフェニルであるか、あるいは
およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、2つから6つの炭素原子と、場合により1つの追加の窒素、イオウまたは酸素原子とを含有し、かつR12から独立して選択される1つから4つの置換基によって場合により置換されていてもよい環を形成し、かつ
Gは、C(=O)、SOおよびS(O)よりなる群から選択される1つまたは2つの環員を場合により含んでいてもよく、かつR12から選択される1つから4つの置換基によって場合により置換されていてもよい5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環式環であり、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C(O)R10、CO10、C(O)NR1011、NR1011、N(R11)CO10またはC〜Cトリアルキルシリルであるか、あるいは
各Rは、独立して、Rから選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、フェノキシ、または5員もしくは6員芳香族複素環であり、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルスルホニルオキシ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニルオキシ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであるか、あるいは
各Rは、独立して、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各環または環系が場合により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、ベンゾイル、フェノキシ、5員もしくは6員芳香族複素環、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系であるか、あるいは
隣接炭素原子に結合している場合、2つのR基は一緒になって、−OCFO−、−CFCFO−または−OCFCFO−であり、
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜C(アルキル)シクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
各R10は、独立して、H、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり、
各R11は、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、かつ
各R12は、独立して、C〜Cアルキル、ハロゲン、CN、NOまたはC〜Cアルコキシである)
また本発明は、無脊椎有害生物またはその環境を、式Iの化合物、それらのN−オキシド、またはその化合物の適する塩(例えば、本明細書に記載の組成物として)の生物学的に有効な量と接触させることを含んでなる、無脊椎有害生物の防除方法も提供する。また本発明は、無脊椎有害生物またはその環境を、式Iの化合物、あるいは式Iの化合物、それらのN−オキシド、またはその化合物の適する塩を含んでなる組成物の生物学的に有効な量および無脊椎有害生物を防除するための少なくとも1つの追加の化合物または薬剤の生物学的に有効な量と接触させる、かかる方法にも関する。
また本発明は、式Iの化合物、それらのN−オキシド、またはその化合物の適する塩の生物学的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤よりなる群から選択される少なくとも1つの追加成分とを含んでなる、無脊椎有害生物を防除するための組成物も提供する。また本発明は、式Iの化合物、それらのN−オキシド、またはその化合物の適する塩の生物学的に有効な量と、少なくとも1つの追加の生物学的に活性な化合物または薬剤の有効量とを含んでなる組成物も提供する。
上記詳述において、単独または「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」のような組み合わされた単語のいずれかで使用される用語「アルキル」としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたは種々のブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキルが挙げられる。「アルケニル」としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、ならびに種々のブテニル、ペンテニルおよびヘキセニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルケンが挙げられる。「アルケニル」としては、1,2−プロパジエニルおよび2,4−ヘキサジエニルのようなポリエンも挙げられる。「アルキニル」としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ならびに種々のブチニル、ペンチニルおよびヘキシニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキンが挙げられる。「アルキニル」としては、2,5−ヘキサジイニルのような複数の三重結合から構成される部分も挙げることができる。「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ならびに種々のブトキシ、ペントキシおよびヘキシルオキシ異性体が挙げられる。「アルコキシアルキル」は、アルキル上のアルコキシ置換を示す。「アルコキシアルキル」の例としては、CHOCH、CHOCHCH、CHCHOCH、CHCHCHCHOCHおよびCHCHOCHCHが挙げられる。「アルキルチオ」としては、メチルチオ、エチルチオ、ならびに種々のプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオ異性体のような分枝鎖または直鎖アルキルチオ部分が挙げられる。「アルキルスルフィニル」としては、アルキルスルフィニル基の両エナンチオマーが挙げられる。「アルキルスルフィニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)、ならびに種々のブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニルおよびヘキシルスルフィニル異性体が挙げられる。「アルキルスルホニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)、ならびに種々のブチルスルホニル、ペンチルスルホニルおよびヘキシルスルホニル異性体が挙げられる。「アルキルスルホニルオキシ」の例としては、CHS(O)O、CHCHS(O)O、CHCHCHS(O)O、(CHCHS(O)O、ならびに種々のブチルスルホニルオキシ、ペンチルスルホニルオキシおよびヘキシルスルホニルオキシ異性体が挙げられる。「アルキルアミノ」、「ジアルキルアミノ」、「アルケニルチオ」、「アルケニルスルフィニル」、「アルケニルスルホニル」、「アルキニルチオ」、「アルキニルスルフィニル」、「アルキニルスルホニル」等は、上記例と同様に定義される。「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。
「芳香族」は、各環原子が本質的に同一平面に存在し、かつ環平面に対して垂直なp−軌道を有し、かつ(4n+2)π電子は、nが0または正の整数である場合、環に関連してヒュッケル則に従うことを表す。用語「芳香族環系」は、多環式環系の少なくとも1つの環が芳香族である完全不飽和炭素環および複素環を示す。用語「芳香族炭素環式環または環系」は、完全芳香族炭素環および多環式環系の少なくとも1つの環が芳香族(例えば、フェニルおよびナフチル)である炭素環を含む。用語「非芳香族炭素環式環または環系」は、環系におけるいずれの環によってもヒュッケル則が満たされない完全飽和炭素環ならびに部分的または完全不飽和炭素環を示す。用語「複素」は、環または環系に関連して、少なくとも1つの環原子が炭素以外であり、窒素、酸素およびイオウよりなる群から独立して選択される1つから4つのヘテロ原子を含有し得るが、ただし各環が4以下の窒素、2以下の酸素および2以下のイオウを含有する環または環系を指す。用語「芳香族複素環または環系」は、完全芳香族複素環および多環式環系の少なくとも1つの環が芳香族である複素環を含む(ここで、芳香族は、ヒュッケル則を満たすものを表す)。用語「非芳香族複素環式環または環系」は、環系におけるいずれの環によってもヒュッケル則が満たされない完全飽和複素環ならびに部分的または完全不飽和複素環を示す。いずれかの利用可能な炭素または窒素を通して、該炭素または窒素上の水素を置換することにより、複素環式環または環系を結合させることができる。
用語「ハロゲン」としては、単独または「ハロアルキル」のような組み合わされた単語のいずれかで、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。更に「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語で使用される場合、該アルキルは、同一であっても、または異なっていてもよいハロゲン原子により部分的または完全に置換されていてよい。「ハロアルキル」の例としては、FC、ClCH、CFCHおよびCFCClが挙げられる。用語「ハロアルケニル」、「ハロアルキニル」、「ハロアルコキシ」、「ハロアルキルチオ」等は、用語「ハロアルキル」と同様に定義される。「ハロアルケニル」の例としては、(Cl)C=CHCHおよびCFCHCH=CHCHが挙げられる。「ハロアルキニル」の例としては、HC≡CCHCl、CFC≡C、CClC≡CおよびFCHC≡CCHが挙げられる。「ハロアルコキシ」の例としては、CFO、CClCHO、HCFCHCHOおよびCFCHOが挙げられる。「ハロアルキルチオ」の例としては、CClS、CFS、CClCHSおよびClCHCHCHSが挙げられる。「ハロアルキルスルフィニル」の例としては、CFS(O)、CClS(O)、CFCHS(O)およびCFCFS(O)が挙げられる。「ハロアルキルスルホニル」の例としては、CFS(O)、CClS(O)、CFCHS(O)およびCFCFS(O)が挙げられる。「ハロアルキルスルホニルオキシ」の例としては、CFS(O)O、CClS(O)O、CFCHS(O)OおよびCFCFS(O)Oが挙げられる。
「アルキルカルボニル」の例としては、C(O)CH、C(O)CHCHCHおよびC(O)CH(CHが挙げられる。「アルコキシカルボニル」の例としては、CHOC(=O)、CHCHOC(=O)、CHCHCHOC(=O)、(CHCHOC(=O)、および種々のブトキシ−またはペントキシカルボニル異性体が挙げられる。「アルキルアミノカルボニル」の例としては、CHNHC(=O)、CHCHNHC(=O)、CHCHCHNHC(=O)、(CHCHNHC(=O)、および種々のブチルアミノ−またはペンチルアミノカルボニル異性体が挙げられる。「ジアルキルアミノカルボニル」の例としては、(CHNC(=O)、(CHCHNC(=O)、CHCH(CH)NC(=O)、CHCHCH(CH)NC(=O)および(CHCHN(CH)C(=O)が挙げられる。
置換基中の全炭素原子数を接頭辞「C〜C」で表し、ここで、iおよびjは1から6の数である。例えば、C〜Cアルキルスルホニルは、メチルスルホニルからプロピルスルホニルまでを示し、CアルコキシアルキルはCHOCHを示し、Cアルコキシアルキルは、例えば、CHCH(OCH)、CHOCHCHまたはCHCHOCHを示し、かつCアルコキシアルキルは、総数4の炭素原子を含有する、アルコキシ基により置換されたアルキル基の様々な異性体を示し、例としてはCHCHCHOCHおよびCHCHOCHCHが挙げられる。
上記詳述において、式Iの化合物が、1つもしくはそれ以上の複素環式環から構成される場合、いずれかの利用可能な炭素または窒素を通して、該炭素または窒素上の水素を置換することにより、全ての置換基はこれらの環に結合している。
置換基の数が1を超え得ることを表す下付き文字を有する置換基により化合物が置換された場合、該置換基は(1を超える場合)、定義された置換基の群から独立して選択される。更に、下付き文字が範囲、例えば(R)i−jを表す場合、置換基の数はiとjとの間を全て含む整数から選択されてよい。
用語「1つから3つの置換基によって場合により置換されていてもよい」等は、基の利用可能な位置の1つから3つが置換され得ることを表す。基が、水素であり得る置換基、例えばRまたはRを含有する場合、次いでこの置換基が水素として見なされる場合、これは該基が未置換であることに同等であることが認識される。
本発明の化合物は、1つもしくはそれ以上の立体異性体として存在することも可能である。様々な立体異性体としては、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体および幾何異性体が挙げられる。他の立体異性体に関して濃縮された場合、または他の立体異性体から分離された場合、1つの立体異性体がより活性であり得、そして/または有利な効果を示し得ることを当業者は認識するだろう。加えて、当業者は、該立体異性体をいかにして分離するか、濃縮するか、そして/または選択的に調製するかを知っている。従って、本発明は、式Iから選択される化合物、それらのN−オキシド、および農業的に適するそれらの塩を含んでなる。本発明の化合物は、立体異性体の混合物として、個々の立体異性体として、または光学的に活性な形態として存在してよい。
窒素はオキシドへの酸化に利用可能な孤立電子対を必要とすることから、全ての窒素含有複素環がN−オキシドを形成し得ないことを当業者は認識し、N−オキシドを形成できるそれらの窒素含有複素環を当業者は認知するだろう。第三級アミンがN−オキシドを形成し得ることも当業者は認知するだろう。複素環および第三級アミンのN−オキシドの調製に関する合成法は当業者に周知であり、過酢酸およびm−クロロ過安息香酸(MCPBA)のようなペルオキシ酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、ならびにジメチジオキシランのようなジオキシランによる複素環および第三級アミンの酸化を含む。これらのN−オキシドの調製方法は文献に広く記載されており、再調査されている。例えば、T.L.ギルクリスト(T.L.Gilchrist)著、コンプリヘンシブ オーガニック シンテシス(Comprehensive Organic Synthesis)、第7巻、第748〜750頁、S.V.レイ(S.V.Ley)編、ペルガモン プレス(Pergamon Press);M.ティスラー(M.Tisler)およびB.スタノウニク(B.Stanovnik)著、コンプリヘンシブ ヘテロサイクリック ケミストリー(Comprehensive Heterocyclic Chemistry)、第3巻、第18〜20頁、A.J.ボウルトン(A.J.Boulton)およびA.マクキロップ(A.McKillop)編、ペルガモン プレス(Pergamon Press);M.R.グリムメット(M.R.Grimmett)およびB.R.T.ケーン(B.R.T.Keene)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第43巻、第149〜161頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)編、アカデミック プレス(Academic Press);M.ティスラー(M.Tisler)およびB.スタノウニク(B.Stanovnik)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第9巻、第285〜291頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)およびA.J.ボウルトン(A.J.Boulton)編、アカデミック プレス(Academic Press);ならびにG.W.H.チーズマン(G.W.H.Cheeseman)およびE.S.G.ウェルスティク(E.S.G.Werstiuk)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第22巻、第390〜392頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)およびA.J.ボウルトン(A.J.Boulton)編、アカデミック プレス(Academic Press)を参照のこと。
本発明の化合物の塩としては、臭化水素酸、塩化水素酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸および吉草酸のような無機または有機酸による酸付加塩が挙げられる。化合物がカルボン酸のような酸部分またはフェノールを含有する場合、本発明の化合物の塩としては、有機塩基(例えば、ピリジン、アンモニアまたはトリエチルアミン)あるいは無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムまたはバリウムの水素化物、水酸化物または炭酸塩)により形成されたものも挙げられる。
上記の通り、Jは、1つから4つのRによって各環または環系が場合により置換されていてもよいフェニル環、ナフチル環系、5員もしくは6員芳香族複素環、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系である。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらのJ基に関連して、未置換であるか、または未置換類似体が有する生物学的活性を失活させない少なくとも1つの水素以外の置換基を有する基を指す。1つから4つのRによって場合により置換されていてもよいフェニルの例は、提示1においてU−1として図示される環であり、ここではRはRであり、かつrは0から4の整数である。1つから4つのRによって場合により置換されていてもよいナフチル基の例は、提示1においてU−85として図示され、ここではRはRであり、かつrは0から4の整数である。1つから4つのRによって場合により置換されていてもよい5員もしくは6員芳香族複素環の例としては、提示1に図示された環U−2からU−53が挙げられ、ここではRはRであり、かつrは0から4の整数である。ここで留意すべき点は、以下のJ−1からJ−13も、5員もしくは6員芳香族複素環を示すことである。ここで留意すべき点は、U−2からU−20はJ−1の例であり、U−21からU−35およびU−40はJ−2の例であり、U−36からU−39はJ−3の例であり、U−41からU−48はJ−4の例であり、そしてU−49からU−53はJ−5の例であることである。ここで留意すべき点は、U−11はJ−6と同等であり、U−26はJ−7またはJ−10と同等であり、U−42はJ−8と同等であり、U−45はJ−9と同等であり、U−4はJ−11と同等であり、かつU−24はJ−12またはJ−13と同等であることである。また、ここで留意すべき点は、J−6からJ−13において、RおよびRは、発明の概要において定義されるRのサブセットであることである。1つから4つのRによって場合により置換されていてもよい芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系の例としては、提示1に図示されたU−54からU−84が挙げられ、ここではRはRであり、かつrは0から4の整数である。
それらの原子価を充填するために置換を必要とする窒素原子は、HまたはRにより置換される。ここで留意すべき点は、幾つかのU基は、4未満のR基によってのみ置換され得ることである(例えば、U−14、U15、U−18からU−21およびU−32からU−34は、1つのRによってのみ置換され得る)。ここで留意すべき点は、(RとU基との間の結合点が固定されていない状態で図示される場合、(RはU基のいずれかの利用可能な炭素または窒素に結合可能であることである。ここで留意すべき点は、U基上の結合点が固定されていない状態で図示される場合、U基のいずれかの利用可能な炭素または窒素を通して、水素原子を置換することにより、U基は式Iの残りの部分に結合可能であることである。
Figure 2005516037
Figure 2005516037
Figure 2005516037
Figure 2005516037
上記の通り、Kは、2つの隣接連結原子と一緒になって、C(=O)、SOおよびS(O)よりなる群から選択される1つまたは2つの環員を場合により含んでいてもよく、1つから4つのRによって各環が場合により置換されていてもよい5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環式環を形成する。式Iにおける点線は、示された結合が場合により、単結合であっても二重結合であってもよいことを意味する。また、Kを含んでなる他の結合も、単結合であっても二重結合であってもよい。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらのK環に関連して、(式Iに示されるアミド置換基以外)未置換であるか、または未置換類似体が有する生物学的活性を失活させない少なくとも1つの水素以外の置換基を有する基を指す。1つから4つのRによって場合により置換されていてもよい5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環式環の例としては、提示2において図示される環K−1からK−53が挙げられる。これらの例において、波線は、示されるKにアミド部分が結合し、ここでは、上部右側の結合は、NRC(=A)J部分に結合し、そして下部右側の結合は、C(=B)NR部分に結合していることを示す。R13は、HまたはRのサブセットであり、H、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルから選択される。
Figure 2005516037
Figure 2005516037
Figure 2005516037
上記の通り、Rは、(中でも)Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル環、および5員もしくは6員芳香族複素環よりなる群から選択される1つもしくはそれ以上の置換基によってそれぞれ場合により置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキルであり得る。前記R基に組み入れられたかかる環の例としては、(RよりRから独立して選択される1つから3つの置換基によりかかる環が場合により置換されていてもよいこと、および上記リストから選択されるR基にかかる環が結合していることを除き、提示1において図示されるU−1からU−53、およびU−86として図示される環が挙げられる。
上記の通り、Rは、(中でも)G;あるいはGによってそれぞれ場合により置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキルであり得、ここで、Gは、C(=O)、SOおよびS(O)よりなる群から選択される1つまたは2つの環員を場合により含んでいてもよく、かつR12から選択される1つから4つの置換基によって場合により置換されていてもよい5員もしくは6員の非芳香族炭素環または複素環式環である。用語「場合により置換されていてもよい」は、これらのG基に関連して、未置換であるか、または未置換類似体が有する生物学的活性を失活させない少なくとも1つの水素以外の置換基を有する基を指す。水素原子を置換することにより、いずれかの利用可能な炭素原子に、任意の置換基を結合させることができる。Gとしての5員もしくは6員の非芳香族炭素環式環の例としては、提示3のG−1からG−8として図示される環が挙げられる。Gとしての5員もしくは6員の非芳香族複素環式環の例としては、提示3のG−9からG−38として図示される環が挙げられる。ここで留意すべき点は、GがG−31からG−34、G−37およびG−38から選択される環を含んでなる場合、QはO、SまたはNから選択されることである。ここで留意すべき点は、GがG−11、G13、G−14、G16、G−23、G−24、G−30からG−34、G−37およびG−38であり、かつQがNである場合、HまたはC〜Cアルキルの置換により、窒素原子はその原子価を完全に満たすことができることである。ここで留意すべき点は、G基上の結合点が固定されていない状態で図示される場合、G基のいずれかの利用可能な炭素を通して、水素原子を置換することにより、G基は式Iの残りの部分に結合可能であることである。
Figure 2005516037
Figure 2005516037
上記の通り、各Rは、独立して、(中でも)Rから独立して選択される1つから3つの置換基により各環が場合により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、フェノキシ、または5員もしくは6員芳香族複素環であり得る。かかるR基の例としては、(RよりRから独立して選択される1つから3つの置換基によりかかる環が場合により置換されていてもよいことを除き、提示1において図示されるU−1からU−53、U−86およびU−87として図示される環または環系が挙げられる。
上記の通り、各Rは、独立して、(中でも)Rから独立して選択される1つから3つの置換基により各環が場合により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、ベンゾイル、フェノキシ、5員もしくは6員芳香族複素環、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系であり得る。かかるR基の例としては、(RよりRから独立して選択される1つから3つの置換基によりかかる環が場合により置換されていてよいことを除き、提示1において図示されるU−1からU−88として図示される環または環系が挙げられる。
より良好な活性および/または合成の容易さの理由から、好ましい化合物は以下のものである。
好ましい1.AおよびBは両方ともOであり、かつJは、1つから4つのRによって場合により置換されていてもよいフェニル基である、上記式Iの化合物、それらのN−オキシド、およびそれらの農業的に適する塩。
好ましい2.各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、NOまたはC〜Cアルコキシであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分またはC(=B)NR部分のいずれかに隣接する炭素において結合し、かつ
各Rは、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、CN、NO、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜CハロアルキルスルホニルまたはC〜Cアルコキシカルボニルであるか、あるいは
各Rは、独立して、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環であるか、あるいは
隣接炭素原子に結合している場合、2つのR基は一緒になって、−OCFO−、−CFCFO−または−OCFCFO−である、好ましい1の化合物。
好ましい3.RおよびRは両方ともHであり、
は、ハロゲン、CN、OCHおよびS(O)CHよりなる群から独立して選択される1つから5つの置換基によって場合により置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、CH、CF、CNまたはハロゲンであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分に隣接する炭素において結合し、
各Rは、独立して、ハロゲン、メチル、CF、OCF、OCHF、S(O)CF、S(O)CHF、OCHCF、OCFCHF、S(O)CHCFまたはS(O)CFCHF;あるいはC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲンおよびCNよりなる群から独立して選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリジンまたはピリミジン環であり、かつ
pは0、1または2である、好ましい2の化合物。
好ましい4.RはC〜Cアルキルである、好ましい3の化合物。
好ましい5.AおよびBは両方ともOであり、
Jは、1つから3つのRによってそれぞれ場合により置換されていてもよいJ−1、J−2、J−3、J−4およびJ−5
Figure 2005516037
よりなる群から選択される5員または6員芳香族複素環であり、
Qは、O、S、NHまたはNRであり、かつ
W、X、YおよびZは、独立して、N、CHまたはCRであるが、ただしJ−4およびJ−5において、W、X、YまたはZの少なくとも1つはNである、上記式Iの化合物、それらのN−オキシド、およびそれらの農業的に適する塩。
好ましい6.各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、NOまたはC〜Cアルコキシであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分またはC(=B)NR部分のいずれかに隣接する炭素において結合し、かつ
各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、NO、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜CハロアルキルスルホニルまたはC〜Cアルコキシカルボニルであり、
各Rは、独立して、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環である、好ましい5の化合物。
好ましい7.Jは、
Figure 2005516037
よりなる群から選択され、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または
Figure 2005516037
であり、
Vは、N、CH、CF、CCl、CBrまたはCIであり、
は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシまたはC〜Cハロアルキルチオであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシまたはC〜Cハロアルキルチオであり、
各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜Cハロアルキニルであるが、ただし、RおよびRの両方がHであることはなく、かつ
mは0または1である、好ましい6の化合物。
好ましい8.VはNである、好ましい7の化合物。
好ましい9.VはCH、CF、CClまたはCBrである、好ましい7の化合物。
好ましい10.RおよびRは両方ともHであり、
は、ハロゲン、CN、OCHおよびS(O)CHよりなる群から独立して選択される1つから5つの置換基によって場合により置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、CH、CF、CNまたはハロゲンであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分に隣接する炭素において結合し、
は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲンまたはCNであり、
は、H、CH、CF、OCHFまたはハロゲンであり、
pは0、1または2であり、かつ
mは1である、好ましい8または好ましい9の化合物。
好ましい11.RはC〜Cアルキルであり、各R基は、独立して、CH、Cl、BrまたはIであり、かつ場合により、第2のRは、F、Cl、Br、I、CNまたはCFである、好ましい10の化合物。
好ましい12.JはJ−6であり、Rはハロゲンであり、かつRは、ハロゲンまたはCFである、好ましい11の化合物。
好ましい13.VはNであり、Rは、メチル、エチル、イソプロピルまたは第三級ブチルであり、かつRは、Br、ClまたはCFである、好ましい12の化合物。
好ましい14.JはJ−7であり、Rはハロゲンであり、かつRは、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである、好ましい11の化合物。
好ましい15.JはJ−8であり、Rはハロゲンであり、かつRは、ハロゲンまたはCFである、好ましい11の化合物。
好ましい16.JはJ−9であり、Rはハロゲンであり、かつRはCFである、好ましい11の化合物。
好ましい17.JはJ−10であり、Rはハロゲンであり、かつRは、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである、好ましい11の化合物。
好ましい18.JはJ−11であり、Rはハロゲンであり、かつRは、ハロゲンまたはCFである、好ましい11の化合物。
好ましい19.JはJ−12であり、Rはハロゲンであり、Rは、H、ハロゲンまたはCFであり、かつRは、H、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである、好ましい11の化合物。
好ましい20.JはJ−13であり、Rはハロゲンであり、Rは、H、ハロゲンまたはCFであり、かつRは、H、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである、好ましい11の化合物。
最も好ましくは、3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[2−メチル−6−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−1−シクロヘキセン−1−イル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および
1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−3−チエニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
の群から選択される、好ましい12の化合物である。
また本発明は、式Iの化合物、それらのN−オキシドまたはそれらの適する塩の生物学的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤よりなる群から選択される少なくとも1つの追加成分とを含んでなる、無脊椎有害生物を防除するための組成物にも関する。また本発明は、式Iの化合物、それらのN−オキシドまたはそれらの適する塩の生物学的に有効な量と、少なくとも1つの追加の生物学的に活性な化合物または薬剤の有効量とを含んでなる組成物にも関する。本発明の好ましい組成物は、上記好ましい化合物を含んでなるものである。
また本発明は、無脊椎有害生物またはその環境を、式Iの化合物、それらのN−オキシドまたはそれらの適する塩(例えば、本明細書に記載の組成物として)の生物学的に有効な量と接触させることを含んでなる、無脊椎有害生物の防除方法にも関する。また本発明は、無脊椎有害生物またはその環境を、式Iの化合物、あるいは式Iの化合物、それらのN−オキシドまたはそれらの適する塩を含んでなる組成物の生物学的に有効な量および無脊椎有害生物を防除するための少なくとも1つの追加の化合物または薬剤の生物学的に有効な量と接触させる、かかる方法にも関する。好ましい使用方法は、上記好ましい化合物を含むものである。
1つもしくはそれ以上の以下のスキーム1〜17に記載の方法および変法により、式Iの化合物を調製することができる。式2〜13の化合物におけるA、B、J、K、R、RおよびRの定義は、上記発明の概要において定義された通りである。式Ia〜c、2a〜d、3a〜cおよび7a〜cの化合物は、それぞれ式I、2、3および7の化合物の様々なサブセットである。
式Iの化合物を調製するための典型的手順は、スキーム1に詳述され、場合によりルイス酸、例えば、トリメチルアルミニウムの存在下における、式2のエステルとアミンとのアミド化を含む。以下の全スキームにおけるR’は、低級アルキルまたはフェニルもしくはピリジル基である。
Figure 2005516037
スキーム2に詳述される方法により、式2の化合物を調製することができ、これは、酸掃去剤の存在下における式3のアミンと式4の酸塩化物とのカップリングを含み、式2aの化合物を提供する。典型的な式4の化合物の調製方法は、国際公開第01/070671号に詳述されている。典型的な酸掃去剤としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンおよびピリジンのようなアミン塩基が挙げられ、他の掃去剤としては、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムのような水酸化物、ならびに炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムのような炭酸塩が挙げられる。特定の例において、ポリマー結合ジイソプロピルエチルアミンおよびポリマー結合ジメチルアミノピリジンのようなポリマー支持酸掃去剤を使用することが有用である。その後の工程において、五硫化リンおよび(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド)を含む様々な標準チオ転移試薬を使用して、式2aのアミドを式2bのチオアミドに変換することができる。
Figure 2005516037
スキーム3に説明される通り、式2aの化合物の調製のための代替方法は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)のような脱水剤の存在下における式3のアミンと式5の酸とのカップリングを含む。ここで、ポリマー結合シクロヘキシルカルボジイミドのようなポリマー支持試薬が再び有用である。スキーム2および3の合成方法は、式2の化合物の調製のための有用な広範囲のカップリング方法の単なる代表例であり、合成文献は、この種類のカップリング反応に関して広範囲である。
Figure 2005516037
また、当業者は、多数の周知の方法によって式5の酸から式4の酸塩化物を調製することができることを理解するだろう。例えば、トルエンまたはジクロロメタンのような不活性溶媒中で、触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドの存在下において、式5のカルボン酸を塩化チオニルまたは塩化オキサリルと反応させることによって、式4の酸塩化物は式5のカルボン酸から容易に製造される。
スキーム4に示される通り、式6の化合物と亜鉛金属との反応から、式3aのアミンを調製することができる。
Figure 2005516037
スキーム5に説明される通り、水素による処理により、1〜100気圧の圧力で、またはシクロヘキサンのような水素源による処理により、炭素上に支持されたパラジウムまたは酸化白金のような適する遷移金属触媒の存在下、式2cの化合物または式3bのエナミンから、それぞれ式2dまたは3cの化合物を得ることができる(ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Org.Chem.),1968,33(3),1287)。
Figure 2005516037
スキーム6に説明される通り、典型的に、ケト基のアミノ化により、式7の相当するβ−ケトエステルから式3のアミンは入手可能である。典型的手順は、式3aの化合物を得るために、アンモニアまたは酢酸アンモニウムのようなその塩による処理を含む。硝酸アンモニウムまたはp−トルエンスルホン酸のような酸性触媒の有無にかかわらず、エタノール、ジオキサンまたはヘキサンのような適切な溶媒において、反応を実行する。ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Org.Chem.),1978,43(7),1460に記載の通り、式7の化合物をトリメチルシリルイミノトリフェニルホスホランと反応させることによって式3aの化合物を調製することもできる。また、これらの方法を使用して、第一級アミンまたはそれらの適する塩によってアンモニアを置換することによって、Rがアルキルまたは置換アルキルである式3bの化合物を調製することができる。
Figure 2005516037
スキーム7からスキーム12は、式7の化合物、ならびに式7b、7cおよび7dのそれらのサブセットを調製するための様々な方法を説明する。
スキーム7に説明される通り、ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.),1974,96(4),1082に従って、アルキル化により、式7aのβ−ケトエステルのケト基のアルファ位にR置換基を導入し、式7bの化合物を得ることができる。
Figure 2005516037
スキーム8に説明される通り、当該分野において周知の手順に従って、式8のビス−エステルのディークマン(Dieckman)環化により、式7cのβ−ケトエステルを調製することができる。
Figure 2005516037
スキーム9に説明される通り、水素化ナトリウムまたはリチウムジイソプロピルアミドのような適切な塩基の存在下で、式9の環式ケトンと、エチルカルボネートまたはジ−トリルチオカルボネートのようなカルボキシルまたはチオカルボキシル供与体とのクライゼン縮合により、式7のβ−ケトエステルを調製することができる。Lgは、ハライド、アルキルまたはアリールスルホネートおよびアルキルスルフェートのような求核置換可能脱離基である。
Figure 2005516037
スキーム10に説明される通り、ルイス酸またはトリエチルオキソニウムテトラフルオロボレートの存在下で、式9の環式ケトンと、ジアゾ酢酸エチルのようなジアゾ酢酸エステルとの反応により、式7cのβ−ケトエステルを調製することができる(スキーム10)。
Figure 2005516037
また、スキーム11に説明される通り、式10の環式エナミンのアシル化と、それに続く加水分解によって、式7のβ−ケトエステルを調製することができる(ジャーナル オブ アメリカン ケミカル ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.),1963,85,207)。Lgは、スキーム9に関して上記で定義された通りである。
Figure 2005516037
スキーム12に説明される通り、炭酸カリウムのような適切な塩基の存在下で、式11の非環式β−ケトエステルの分子内アルキル化またはアシル化によって、式7dのβ−ケトエステルを調製することができる。ここで、Lgは、スキーム9に関して上記で定義された通りである。
Figure 2005516037
あるいは、スキーム13に示される通り、スキーム2および3の方法に従って、式12の化合物から式Iaの化合物を調製することができる。それに続く工程において、五硫化リンおよびローソン試薬を含む様々な標準チオ転移試薬を使用して、式Iaのアミドを式Ibのチオアミドへと転換することができる。
Figure 2005516037
スキーム14に説明される通り、スキーム6の方法に従って、式13の化合物から式12および12aの化合物を調製することができる。
Figure 2005516037
塩基および式14のイソシアネートまたは式15の塩化カルバモイルの作用により、スキーム15の方法に従って、式9の化合物から式13の化合物を調製することができる。
Figure 2005516037
スキーム16〜17に概説される手順により、KがK−34である式Icの化合物を調製することができる。例えば、アルキルイソシアネートまたは塩化カルバモイルによる式14の化合物のアシル化、それに続く、適切な還元剤、例えば、ホウ化水素ナトリウムによる処理により、式Icの化合物を提供することができる。
Figure 2005516037
それぞれスキーム2および3に記載の方法に従って、式4の酸塩化物または式5の酸との式16のアミノピリジンのカップリングにより、式14の化合物を調製することができる。
Figure 2005516037
式Iの化合物を調製するための上記いくつかの試薬および反応条件は、中間体に存在するある種の官能性に適合しないであろうことが認識されている。これらの例において、合成系中に保護/脱保護配列または官能基の相互転換を組み入れることは、所望の生成物を得ることを助けるだろう。保護基の使用および選択は化学合成の当業者に明白であろう(例えば、グリーン,T.W.(Greene,T.W.)、ワッツ,P.G.M.(Wuts,P.G.M.)、プロテクティブ グループス イン オーガニック シンテシス(Protective Groups in Organic Synthesis)第2版、ウィリー(Wiley)、ニューヨーク(New York)、1991を参照のこと)。いくつかの場合、いずれかの個々のスキームに記述されたように与えられた試薬の導入後、式Iの化合物の合成を完了するために、詳細に記載されていない追加の慣例合成工程を実行する必要があることを当業者は認識するだろう。
置換基を加えるため、または存在する置換基を変性するために、本明細書に記載の式Iの化合物および中間体に、様々な求電子、求核、ラジカル、有機金属、酸化および還元反応を受けさせることができることも当業者は認識するだろう。
更なる詳細がなくても、前記を使用する当業者は、本発明をその最も十分な範囲まで利用することができると考えられる。従って、以下の実施例は単なる実例として解釈され、かついずれかの様式に本開示を制限するものではない。クロマトグラフィー溶媒混合物を除いて、または特記されない限り、パーセントは重量によるものである。特記されない限り、クロマトグラフィー溶媒混合物に関する部およびパーセントは体積によるものである。H NMRスペクトルは、テトラメチルシランからのppm低磁場で報告され、sは一重項を意味し、dは二重項を意味し、tは三重項を意味し、qは四重項を意味し、mは多重項を意味し、ddは二重項の二重項を意味し、dtは三重項の二重項を意味し、br sは広域一重項を意味する。
実施例1
1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−3−チエニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
工程A:2−[(3−メトキシ−3−オキソプロピル)チオ]プロパン酸エチルの調製
アクリル酸メチル(9.5g、110ミリモル)および2−チオプロピオン酸エチル(14.8g、99ミリモル)の混合物に、ピペリジン(0.1mL、1.0ミリモル)を添加した。生じた発熱を氷浴で制御し、混合物を周囲温度で一晩撹拌し、粗製表題生成物を得た。
H NMR(CDCl)δ4.2(q,2H)、3.70(s,3H)、3.42(q,1H)、3.0−2.8(m,2H)、2.7−2.6(m,2H)、1.44(d,3H)、1.30(t,3H)。
工程B:4−アミノ−2,5−ジヒドロ−5−メチル−3−チオフェンカルボン酸エチルの調製
トルエン(160mL)中の工程Aの生成物(17.24g、73ミリモル)の溶液をカリウムt−ブトキシド(18.4g、164ミリモル)で処理し、この混合物を還流下で1.5時間加熱した。周囲温度まで冷却時に、混合物を1N塩酸で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣(11.0g)のエタノール(150mL)溶液に、ギ酸アンモニウム(32.3g、0.51モル)を添加し、そして混合物を還流下で7時間加熱し、次いで一晩周囲温度で撹拌した。混合物をエチルエーテルで希釈し、水(2×)で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥させ、黄色油状物として7.05gの表題の生成物を得た。この物質は、メチルエステルとエチルエステルとの混合物であった。
エチルエステルに関するデータ:H NMR(CDCl)δ6.2−5.5(bs,2H)、4.21−4.14(m,3H)、3.9−3.7(AB m,2H)、1.51(d,3H)、1.28(t,3H)。
工程C:3−クロロ−2−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジンの調製
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(300mL)中2,3−ジクロロピリジン(99.0g、0.67モル)および3−トリフルオロメチルピラゾール(83g、0.61モル)の混合物に、炭酸カリウム(166.0g、1.2モル)を添加し、次いで、反応物を48時間かけて110℃〜125℃まで加熱した。反応物を100℃まで冷却し、セライト(Celite)(登録商標)珪藻土フィルターエイドを通して濾過し、固体を除去した。気圧下で蒸留によって、N,N−ジメチルホルムアミドおよび過剰量のジクロロピリジンを除去した。減圧下での生成物の蒸留(b.p.139℃〜141℃、7mm)により、透明黄色油状物として表題の生成物を得た(113.4g)。
H NMR(CDCl)δ6.78(s,1H)、7.36(t,1H)、7.93(d,1H)、8.15(s,1H)、8.45(d,1H)。
工程D:1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸の調製
−75℃の乾燥テトラヒドロフラン(700mL)中、3−クロロ−2−[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリジン(すなわち、工程Cの生成物)(105.0g、425ミリモル)の溶液に、カニューレを介して、乾燥テトラヒドロフラン(300mL)中リチウムジイソプロピルアミド(425ミリモル)の−30℃溶液を添加し、深赤色溶液を得た。15分間撹拌後、溶液が淡黄色になって発熱がやむまで−63℃で二酸化炭素をバブリングした。反応物を更に20分間撹拌し、次いで水(20mL)で反応停止させた。減圧下で溶媒を除去し、エーテルおよび0.5N水酸化ナトリウム水溶液の間で反応混合物を分配した。水性抽出物をエーテル(3×)で洗浄し、残渣固体を除去するためにセライト(Celite)(登録商標)珪藻土フィルターエイドを通して濾過し、次いでpHが約4になるまで酸性化し、この時点でオレンジ色油状物が形成した。水性混合物を強力に撹拌し、追加の酸を添加してpHを2.5〜3まで低下させた。オレンジ色油状物は粒状固体へと凝固し、これを濾過し、水および1N塩酸で連続的に洗浄し、真空下50℃で乾燥させて、オフホワイト色固体として表題の生成物を得た(130g)。(同様の手順に従う、もう1回の実行からの生成物は175℃〜176℃で融解した。)
H NMR(DMSO−d)δ7.61(s,1H)、7.76(dd,1H)、8.31(d,1H)、8.60(d,1H)。
工程E:4−[[[1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル]アミノ]−2,3−ジヒドロ−5−メチル−3−チオフェンカルボン酸エチルの調製
ジクロロメタン(10mL)中1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(すなわち、工程Dの生成物)(1.11g、3.81ミリモル)の懸濁液に、ジメチルホルムアミド(20μL)および塩化オキサリル(450μL、5.16ミリモル)を添加し、この混合物を周囲温度で3時間撹拌した。得られた溶液を減圧下で濃縮し、そして高真空(0.1トル)下に0.5時間置いた。残渣をアセトン(5mL)中に再融解させ、そしてアセトン(10mL)中の工程Bの表題の化合物(0.665g、3.8ミリモル)および炭酸カリウム(0.787g、5.7ミリモル)の混合物に添加し、そしてこの混合物を周囲温度で一晩撹拌した。重炭酸ナトリウム飽和溶液で反応を停止させ、混合物をセライトカラムを通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。溶出剤を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル中20%、次いで40%、次いで60%、次いで80%エチルエーテル)によって精製し、黄色固体として、そのメチルエステルと混合された表題の化合物を得た(0.8g)。
エチルエステルに関するデータ:H NMR(CDCl)δ8.50(dd,1H)、7.93(dd,1H)、7.71(bs,1H)、7.46(dd,1H)、7.05(s,1H)、4.20(q,2H)、4.10(q,1H)、3.5−3.4(m,2H)、1.83(s,3H)、1.28(t,3H)。
工程F:1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−3−チエニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの調製
イソプロピルアミン(170μL、1.9ミリモル)を、ジクロロメタン(10mL)中トリメチルアルミニウム(1mL、ヘキサン中2M溶液、1.9ミリモル)の溶液に添加し、溶液を周囲温度で0.75時間撹拌した。次いで、工程Eの生成物(425mg、0.9ミリモル)を添加し、そして溶液を一晩還流下で加熱した。水で反応を停止させ、そして有機層を分離し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル中60%、次いで80%エチルエーテル)による濃縮および精製により、黄色固体として表題の化合物(本発明の化合物)を得た(151mg)。
H NMR(CDCl)δ8.81(bs,1H)、8.48(dd,1H)、7.93(dd,1H)、7.47(dd,1H)、7.42(s,1H)、6.16(bd,1H)、4.03−3.84(m,2H)、3.40(m,1H)、3.38(m,1H)、1.87(d,3H)、0.99(d,3H)、0.95(d,3H)。
実施例2
3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[6−メチル−2−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−1−シクロヘキセン−1−イル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
工程A:3−メチル−2−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチルの調製
氷浴によって、混合物の温度を10℃と15℃の間に維持しながら、テトラヒドロフラン(250mL)中の水素化ナトリウム(5.0g、0.125モル)の懸濁液に、テトラヒドロフラン(30mL)中の2−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(19.9mL、0.125モル)の溶液を添加した。5℃で1時間撹拌後、12℃未満の温度を維持しながら、ブチルリチウム(52.5mL、ヘキサン中2.5M溶液、131ミリモル)を滴下して添加した。30分間5℃で撹拌後、ヨードメタン(7.8mL、125ミリモル)を添加した。反応混合物を5℃で1.5時間撹拌し、次いで塩化アンモニウム飽和溶液で反応停止させた。混合物をエチルエーテルで希釈し、そして水で洗浄した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣を蒸留し(100℃〜110℃、0.1トル)、無色油状物として表題の化合物を得た。
H NMR(CDCl)δ4.26−4.11(q,2H)、3.44−3.33(m)、2.73−0.75(m,13H)。
工程B:2−アミノ−3−メチル−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸エチルの調製
ジオキサン(60mL)を通して、アンモニアを0.25時間バブリングした。次いで、工程Aの生成物(2.0g、10.9ミリモル)を添加し、そしてフィッシャー−ポーター(Fisher−Porter)装置において、得られた溶液を一晩40psi(275kPa)で90℃で加熱した。冷却時に、溶液を濃縮し、約90%の純度で無色油状物として表題の化合物を得た(残りの10%は工程Aの生成物が構成した)。
H NMR(CDCl)δ4.13(q,2H)、2.4−2.3(m,1H)、2.3−2.2(m,2H)、1.8−1.4(m,4H)、1.27(t,3H)、1.20(d,3H)。
工程C:3−ブロモ−N,N−ジメチル−1H−ピラゾール−1−スルホンアミドの調製
−78℃の乾燥テトラヒドロフラン(500mL)中N−ジメチルスルファモイルピラゾール(44.0g、0.251モル)の溶液に、温度を−60℃未満に維持しながら、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、105.5mL、0.264モル)の溶液を滴下して添加した。添加の間、厚みのある固体が形成した。添加完了時、反応混合物を更に15分間維持した。次いで、温度を−70℃未満に維持しながら、テトラヒドロフラン(150mL)中1,2−ジブロモ−テトラクロロエタン(90g、0.276モル)の溶液を滴下して添加した。反応混合物は透明オレンジ色に変化した。更に15分間、撹拌後、−78℃の浴を取り外し、反応を水(600mL)で停止させた。反応混合物をジクロロメタン(4×)で抽出し、有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮させた。溶出剤としてジクロロメタン/ヘキサン(50:50)を使用して、シリカゲル上クロマトグラフィによって粗製生成物を更に精製し、透明無色油状物(57.04g)として表題の生成物を得た。
H NMR(CDCl)δ3.07(d,6H)、6.44(m,1H)、7.62(m,1H)。
工程D:3−ブロモピラゾールの調製
トリフルオロ酢酸(70mL)に、工程Cからのブロモピラゾール生成物(57.04g)をゆっくり添加した。室温で30分間、反応混合物を撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をヘキサンに溶解させ、不溶性固体を濾過して除去し、そしてヘキサンをエバポレーションし、油状物として粗製生成物を得た。ジクロロメタン/酢酸エチル(90:10)で溶出させて、シリカゲル上クロマトグラフィによって粗製生成物を更に精製し、油状物を得た。油状物をジクロロメタンに溶解させ、重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、ジクロロメタン(3×)で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして白色固体(25.9g)(融点61〜64℃)として表題の生成物を得た。
H NMR(CDCl)δ6.37(d,1H)、7.59(d,1H)、12.4(br s,1H)。
工程E:2−(3−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)−3−クロロピリジンの調製
乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(88mL)中2,3−ジクロロピリジン(27.4g、185ミリモル)および3−ブロモピラゾール(25.4g、176ミリモル)の混合物に、炭酸カリウム(48.6g、352ミリモル)を添加し、そして反応混合物を18時間、125℃まで加熱させた。反応混合物を室温まで冷却し、そして氷水(800mL)中に注ぎ入れた。沈殿物が形成した。沈殿した固体を1.5時間撹拌し、濾過し、そして水(2×100mL)で洗浄した。固体濾過ケーキをジクロロメタンに溶解させ、そして順番に、水、1N塩酸、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄した。次いで、有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮し、39.9gのピンク色固体を得た。粗製固体をヘキサン中で懸濁させ、そして1時間、強力に撹拌させた。固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し、そして乾燥させ、NMRによって>94%純度であると決定されたオフホワイト色粉末(30.4g)として表題の生成物を得た。工程Fにおいて更なる精製をせずに、この材料を使用した。
H NMR(CDCl)δ6.52(s,1H)、7.30(dd,1H)、7.92(d,1H)、8.05(s,1H)、8.43(d,1H)。
工程F:3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸の調製
−76℃の乾燥テトラヒドロフラン(250mL)中の工程Eからのピラゾール生成物(30.4g、118ミリモル)の溶液に、−71℃未満の温度が維持されるような速度で、テトラヒドロフラン中のリチウムジイソプロピル−アミド(118ミリモル)の溶液を滴下して添加した。−76℃で15分間撹拌後、二酸化炭素を10分間バブリングし、−57℃までの加温を引き起こした。反応混合物を−20℃まで加温し、そして水で反応停止させた。反応混合物を濃縮し、次いで、水(1L)およびエーテル(500mL)に溶解させ、次いで、水酸化ナトリウム水溶液(1N、20mL)を添加した。水性抽出物をエーテルで洗浄し、そして塩酸で酸性化させた。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させて、黄褐色固体(27.7g)として表題の生成物を得た。(同様の手順に従うもう1回の実行からの生成物は、200〜201℃で溶解した。)
H NMR(DMSO−d)δ7.25(s,1H)、7.68(dd,1H)、8.24(d,1H)、8.56(d,1H)。
工程G:2−[[[3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル]アミノ]−3−メチル−2−シクロヘキセン−1−カルボン酸エチルの調製
ジクロロメタン(10mL)3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(すなわち、工程Fの生成物)(1.0g、3.11ミリモル)の懸濁液に、ジメチルホルムアミド(20μL)および塩化オキサリル(299μL、3.42ミリモル)を添加した。透明溶液が得られるまで、この混合物を周囲温度で撹拌した。次いで、溶液を減圧下で濃縮し、そして高真空(0.1トル)下に0.5時間置いた。残渣をアセトン(5mL)中に再融解させ、そしてアセトン(10mL)中の2−アミノ−3−メチル−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸エチル(すなわち、工程Bの生成物)(570mg、3.11ミリモル)および炭酸カリウム(645mg、4.67ミリモル)の混合物に添加した。周囲温度で一晩撹拌後、水を添加し、混合物をセライトカラムを通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。溶出剤を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル中60%、次いで80%エチルエーテル)によって精製し、白色固体として表題の化合物を得た(0.2g)。
H NMR(CDCl)δ8.47(dd,1H)、7.86(dd,1H)、7.52(bs,1H)、7.38(s,1H)、6.76(s,1H)、4.2−4.1(m,2H)、3.29(bs,1H)、2.1−2.0(bm,2H)、2.0−1.9(m,2H)、1.66−1.58(m,5H)、1.27(t,3H)。
工程H:3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[6−メチル−2−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−1−シクロヘキセン−1−イル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドの調製
イソプロピルアミン(77μL、0.9ミリモル)を、ジクロロメタン(10mL)中トリメチルアルミニウム(0.45mL、ヘキサン中2M溶液、0.9ミリモル)の溶液に添加した。周囲温度で1時間撹拌後、ジクロロメタン(5mL)中2−[[[3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−イル]カルボニル]アミノ]−3−メチル−2−シクロヘキセン−1−カルボン酸エチル(工程Gの生成物)(425mg、0.9ミリモル)を添加し、そして溶液を24時間還流下で加熱し、次いで一晩周囲温度に置いた。水で反応を停止させ、そして混合物をセライトカラムを通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄した。溶出剤を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(石油エーテル中60%、次いで80%エチルエーテル、次いで、エチルエーテル、次いで、酢酸エチル)によって精製し、無色油状物として本発明の化合物である表題の化合物を得た(100mg)。
H NMR(CDCl)δ8.59(bs,1H)、8.45(dd,1H)、7.88(dd,1H)、7.40(dd,1H)、7.12(s,1H)、6.24(bd,1H)、3.92(m,1H)、3.01(bs,1H)、2.2−1.5(m,6H)、1.62(s,3H)、1.00(d,3H)、0.95(d,3H)。
当該分野で既知の方法とともに本明細書に記載の手順により、以下の表1〜10の化合物を調製することができる。表中、以下の略号を使用する:tは第三級であり、sは第二級であり、nはノルマルであり、iはイソであり、cはシクロであり、Meはメチルであり、Etはエチルであり、Prはプロピルであり、i−Prはイソプロピルであり、Buはブチルであり、そしてt−Buは第三級ブチルである。
Figure 2005516037
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製剤/効用
本発明の化合物は一般的に、少なくとも1つの液体希釈剤、固体希釈剤または界面活性剤を含んでなる農業的に適切な担体とともに製剤または組成物として使用される。製剤または組成物成分は、活性成分の物性、適用形態、ならびに土壌タイプ、湿度および温度のような環境要因と調和するように選択される。有用な製剤は、場合によりゲルへと濃厚化されることが可能な、溶液(乳化可能な濃縮物を含む)、懸濁液、乳液(ミクロエマルジョンおよび/またはサスポエマルジョンを含む)等のような液体を含む。有用な製剤は更に、水分散性(「水和」)または水溶性であり得る、ダスト、粉末、顆粒、ペレット、タブレット、フィルム等のような固体を含む。活性成分を(マイクロ)カプセル化することができ、更に懸濁液または固体製剤へと形成することができ、あるいは活性成分の全製剤をカプセル化(または「オーバーコート」)することができる。カプセル化により、活性成分放出を制御することができるか、または遅らせることができる。噴霧可能な製剤を適切な培地に施すことができ、1ヘクタールあたり約1〜数百リットルの噴霧量で使用することができる。更なる製剤の中間体として、最初に高強度組成物を使用する。
製剤は典型的に、以下の100重量%まで加算される適切な範囲内で、有効量の活性成分、希釈剤および界面活性剤を含有する。
Figure 2005516037
典型的な固体希釈剤は、ワトキンス(Watkins)ら、ハンドブック オブ インセクティサイド ダスト ディリューエンツ アンド キャリアズ(Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers)第2版、ドーランド ブックス(Dorland Books)、コールドウェル(Caldwell)、ニュージャージー(New Jersey)に記載されている。典型的な液体希釈剤は、マルスデン(Marsden)、ソルベンツ ガイド(Solvents Guide)第2版、インターサイエンス(Interscience)、ニューヨーク(New York)、1950に記載されている。マクカッチェオンズ デタージェンツ アンド エマルシフィアズ アニュアル(McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual)、アルレッド パブリッシング コーポレーション(Allured Publ.Corp.)、リッジウッド(Ridgewood)、ニュージャージー(New Jersey)およびシスレー(Sisely)およびウッド(Wood)、エンサイクロペディア オブ サーフェイス アクティブ エージェンツ(Encyclopedia of Surface Active Agents)、ケミカル パブリッシング カンパニー インコーポレイテッド(Chemical Publ.Co.,Inc.)、ニューヨーク(New York)、1964は界面活性剤および推奨される使用を記載している。全ての製剤は、発泡、ケーキング、腐食、微生物の増殖等を低下させるための添加剤、または粘度を増加させるための増粘剤を少量含量することが可能である。
界面活性剤としては、例えば、ポリエトキシル化アルコール、ポリエトキシル化アルキルフェノール、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ジアルキルスルホスクシネート、アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、オルガノシリコーン、N,N−ジアルキルタウレート、リグニンスルホネート、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド縮合物、ポリカルボキシレートおよびポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマーが挙げられる。固体希釈剤としては、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイトおよびカオリンのような粘土、澱粉、糖、シリカ、タルク、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウム、ならびに硫酸ナトリウムが挙げられる。液体希釈剤としては、例えば、水、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン、エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、オリーブ油、ひまし油、亜麻仁油、桐油、ゴマ油、コーン油、ピーナッツ油、綿実油、大豆油、菜種油およびココナッツ油、脂肪酸エステル、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロンおよび4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンのようなケトン、ならびにメタノール、シクロヘキサノール、デカノールおよびテトラヒドロフルフリルアルコールのようなアルコールが挙げられる。
成分を単純に混合することにより、乳化可能濃縮物を含む溶液を調製することができる。ブレンドおよび通常、ハンマーミルまたは流体エネルギーミルにおいて粉砕することにより、ダストおよび粉末を調製することができる。懸濁液は通常、湿式粉砕により調製される。例えば、米国特許第3,060,084号を参照のこと。予備形成された顆粒担体上に活性材料を噴霧することにより、または凝集技術により、顆粒およびペレットを調製することができる。ブローニング(Browning)、「アグロメーション(Agglomeration)」、ケミカル エンジニアリング(Chemical Engineering)、1967年12月4日、第147〜48頁、ペリーズ ケミカル エンジニアズ ハンドブック(Perry’s Chemical Engineer’s Handbook)、第4版、マグローヒル(McGraw−Hill)、ニューヨーク(New York)、1963、第8〜57頁以下およびPCT公報国際公開第91/13546号を参照のこと。米国特許第4,172,714号に記載されるようにペレットを調製することができる。米国特許第4,144,050号、米国特許第3,920,442号およびDE3,246,493号に教示されるように水分散性および水溶性顆粒を調製することができる。米国特許第5,180,587号、米国特許第5,232,701号および米国特許第5,208,030号に教示されるようにタブレットを調製することができる。GB2,095,558号および米国特許第3,299,566号に教示されるようにフィルムを調製することができる。
製剤の分野に関するさらなる情報に関しては、T.S.ウッズ(T.S.Woods)、ペスティサイド ケミストリー アンド バイオサイエンス、ザ フード−エンバイロンメント チャレンジ(Pesticide Chemistry and Bioscience,The Food−Environment Challenge)における「ザ フォーミュレーターズ ツールボックス−プロダクト フォームス フォー モダン アグリカルチャー(The Formulator’s Toolbox −Product Forms for Modern Agriculture)」、T.ブルックス(T.Brooks)およびT.R.ロバーツ(T.R.Roberts)編、プロシーディングス オブ ザ ナインス インターナショナル コングレス オン ペスティサイド ケミストリー(Proceedings of the 9th International Congress on Pesticide Chemistry)、ザ ロイヤル ソサエティー オブ ケミストリー(The Royal Society of Chemistry)、ケンブリッジ(Cambridge)、1999、第120〜133を参照のこと。米国特許第3,235,361号、第6欄、第16行〜第7欄、第19行および実施例10〜41;米国特許第3,309,192号、第5欄、第43行〜第7欄、第62行および実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167および169〜182;米国特許第2,891,855号、第3欄、第66行〜第5欄、第17行および実施例1〜4;クリングマン(Klingman)、ウィード コントロール アズ ア サイエンス(Weed Control as a Science)、ジョン ウィリー アンド サンズ インコーポレイテッド(John Wiley and Sons,Inc)、ニューヨーク(New York)、1961、第81〜96頁;ならびにハンス(Hance)ら、ウィード コントロール ハンドブック(Weed Control Handbook)、第8版、ブラックウェル サイエンティフィック パブリケーションズ(Blackwell Scientific Publications)、オックスフォード(Oxford)、1989も参照のこと。
以下の実施例において、全てのパーセントは重量によるものであり、全ての製剤は従来法で調製される。化合物の番号は、索引表Aの化合物を指す。
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本発明の化合物は、都合のよい代謝および/または土壌残留パターンを持つことを特徴とし、農業と非農業の無脊椎動物害虫無脊椎有害生物のスペクトルを制御する活性を呈する。(本願開示内容の文脈において、「無脊椎動物害虫無脊椎有害生物の制御防除」とは、摂食(feeding)を大きく低下させる無脊椎動物害虫無脊椎有害生物の発育または害虫によって引き起こされる他の損傷あるいは被害の阻害(死滅させることを含む)を意味し、関連の表現については同様に定義する。)本願開示で用いる場合、「無脊椎動物害虫無脊椎有害生物」という用語には、害虫として経済的観点から重要である節足動物、腹足類および線虫を含む。「節足動物」という用語には、昆虫、ダニ、クモ、サソリ、ムカデ、ヤスデ、ダンゴムシ、コムカデを含む。「腹足類」という用語には、カタツムリ、ナメクジ、その他の柄眼目を含む。「線虫」という用語には、回虫、犬糸状虫および植物寄生性線虫(線虫綱)、吸虫(吸虫綱)、鉤頭動物門および条虫(条虫綱)などのあらゆる蠕虫類を含む。すべての化合物があらゆる害虫に同じように有効だとは限らないことは当業者であれば分かるであろう。本発明の化合物は、経済的観点から重要な農業的および非農業的有害生物に対して活性を示す。用語「農業的」は、食品および繊維のような農作物の生産を指し、禾穀類(例えば、小麦、オート麦、大麦、ライ麦、米、トウモロコシ)、大豆、野菜作物(例えば、レタス、キャベツ、トマト、豆)、ジャガイモ、サツマイモ、ブドウ、綿および果樹(例えば、梨状果、石果および柑橘類果物)の育成を含む。用語「非農業的」は、他の園芸作物(例えば森林、温室、苗床または原野で育成されない装飾用植物)、公衆衛生(人間健康)および動物健康、家庭用および商業用建築、家庭、ならびに貯蔵製品用途または有害生物を指す。無脊椎有害生物防除範囲および経済的重要性の理由のため、無脊椎有害生物防除による綿、トウモロコシ、大豆、米、野菜作物、ジャガイモ、サツマイモ、ブドウおよび果樹の農作物の保護(無脊椎有害生物により引き起こされる損害または傷害から)は、本発明の好ましい実施形態である。農業的または非農業的有害生物としては、ヤガ科のアーミーワーム、根切虫、ルーパー、タバコガ(ハスモンヨトウ(Spodoptera fugiperda J.E.スミス(Smith))、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua ヒュブネル(Huebner))、タマナヤガ(Agrotis ipsilon ハフナゲル(Hufnagel))、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni ヒュブネル(Huebner))、オオタバコガ(Heliothis virescens ファブリシウス(Fabricius))など);メイガ科の穿孔性害虫、繭を作る害虫、食葉に巣を作る群局性害虫、コーンワーム、アオムシ、葉脈を残して葉を食害する害虫(アワノメイガ(Ostrinia nubilalis ヒュブネル(Huebner))、ネーブルオレンジワーム(Amyelois transitella ウォーカー(Walker))、ウスギンツトガ(Crambus caliginosellus クレメンス(Clemens))、クロオビクロノメイガ(Herpetogramma licarsisalis ウォーカー(Walker))など);ハマキガ科のハマキムシ、芽を食害する害虫、種子を食害する害虫、果実を食害する害虫(コドリンガ(Cydia pomonella リンネ(Linnaeus))、グレープベリーモス(Endopiza viteana クレメンス(Clemens))、ナシヒメシンクイ(Grapholitamolesta ブスク(Busck))など);経済的観点から重要な他の多くの鱗翅目(コナガ(Plutella xylostella リンネ(Linnaeus))、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella ソーンダズ(Saunders))、マイマイガ(Lymantria dispar) リンネ(Linnaeus)など)などの鱗翅目の幼虫;チャバネゴキブリ科およびゴキブリ科(トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis リンネ(Linnaeus))、アジアゴキブリ(Blatella asahinai ミズクボ(Mizukubo))、チャバネゴキブリ(Blattella germanica リンネ(Linnaeus))、チャオビゴキブリ(Supella longipalpa ファブリシウス(Fabricius))、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana リンネ(Linnaeus))、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea バーマイスター(Burmeister))、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae ファブリシウス(Fabricius)))などのゴキブリをはじめとするゴキブリ目のニンフおよび成虫;ヒゲナガゾウムシ科、マメゾウムシ科、ゾウムシ科のゾウムシ(ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis ボヘマン(Boheman))、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus クッシェル(Kuschel))、オサゾウムシ(Sitophilus granarius リンネ(Linnaeus))、ココクゾウムシ(Sitophilus oryzae) リンネ(Linnaeus));ハムシ科のノミハムシ、ウリハムシ、根食い線虫、ハムシ、イモハムシおよびハモグリムシ(コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata セイ(Say))、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera ルコンテ(LeConte))など);コガネムシ科(Scaribaeidae)のコガネムシおよび他の甲虫(マメコガネ(Popillia japonica ニューマン(Newman))、ヨーロピアンコガネムシ(European chafer)(Rhizotrogus majalis ラゾウモブスキー(Razoumowsky))など);カツオブシムシ科のカツオブシムシ;コメツキムシ科のコメツキムシ;キクイムシ科のキクイムシ、ゴミムシダマシ科のコクヌストモドキをはじめとする鞘翅目の食葉性幼虫および成虫が挙げられる。また、クギヌキハサミムシ科のハサミムシ(ヨーロッパクギヌキハサミムシ(Forficula auricularia) リンネ(Linnaeus)、ブラックイヤウィグ(black earwig)(Chelisoches morio ファブリシウス(Fabricius))など)をはじめとする革翅目の成虫および幼虫;カスミカメムシ科のカスミカメムシ、セミ科のセミ、ヨコバイ科のヨコバイ(カキノヒメヨコバイ(Empoasca)spp.など)、アワフキムシ科(Fulgoroidae)およびウンカ科のプラントホッパー、ツノゼミ科のツノゼミ、キジラミ科のキジラミ、コナジラミ科のコナジラミ、アブラムシ科のアブラムシ、ネアブラムシ科のネアブラムシ、コナカイガラムシ科のコナカイガラムシ、カタカイガラムシ科、マルカイガラムシ科およびワタフキカイガラムシ科のカイガラムシ、グンバイムシ科のグンバイムシ、カメムシ科のカメムシ、ナガカメムシ科のナガカメムシ(cinch bug)(Blissus spp.など)ならびに他のコバネナガカメムシ、コガシラアワフキ科のアワフキムシ、ヘリカメムシ科のヘリカメムシ、ホシカメムシ科のアカホシカメムシおよびホシカメムシなどの半翅目および同翅目の成虫およびニンフも挙げられる。さらに、ハダニ科のハダニおよびアカダニ(リンゴハダニ(Panonychus ulmi コッチ(Koch))、ナミハダニ(Tetranychus urticae コッチ(Koch))、マクダニエルダニ(Tetranychus mcdanieli マクレガー(McGregor))など)、ヒメハダニ科のヒメハダニ(カンキツヒメハダニ(Brevipalpus lewisi マクレガー(McGregor))など)、フシダニ科のサビダニおよびフシダニならびに他の食葉性ダニなどのコナダニ(ダニ)ならびに、人間および動物の健康にとって重要なダニすなわち、チリダニ科のヒョウダニ、ニキビダニ科のニキビダニ、ニクダニ科のムギコナダニ、マダニ科のマダニ(シカダニ(Ixodes scapularis セイ(Say))、オーストラリアマダニ(Ixodes holocyclus ニューマン(Neumann))、カクマダニ(Dermacentor variabilis セイ(Say))、ローンスターチック(lone star tick)(Amblyomma americanum リンネ(Linnaeus))、キュウセンダニ科、シラミダニ科、ヒゼンダニ科の疥癬や皮癬のダニの成虫および幼虫;バッタ、イナゴおよびコオロギ(クルマバッタ(Melanoplus sanguinipes ファブリシウス(Fabricius)、M.differentialis トーマス(Thomas))、アメリカイナゴ(Schistocerca americana ドルーリー(Drury)など)、サバクバッタ(Schistocerca gregaria フォースカル(Forskal))、トノサマバッタ(Locusta migratoria リンネ(Linnaeus))、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus リンネ(Linnaeus))、ケラ(Gryllotalpa spp.)など)をはじめとする直翅目の成虫および幼若虫;ハモグリムシ、ユスリカ、ミバエ(ミバエ科)、キモグリバエ(Oscinella frit リンネ(Linnaeus))、ウジバエ、イエバエ(Musca domestica リンネ(Linnaeus)など)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis リンネ(Linnaeus)、F.femoralis ステイン(Stein)など)、サシバエ(Stomoxys calcitrans リンネ(Linnaeus))、イエバエの一種(face fly)、ノサシバエ、クロバエ(Chrysomya spp.、Phormia spp.)および他のイエバエ(muscoid)害虫、アブ(Tabanus spp.など)、ウマバエ(Gastrophilus spp.、Oestrus spp.など)、ウシバエ(Hypoderma spp.など)、メクラアブ(Chrysops spp.)、ヒツジシラミバエ(Melophagus ovinus リンネ(Linnaeus)など)ならびに他の短角亜目、カ(Aedes spp.、Anopheles spp.、Culex spp.など)、ブユ(Prosimulium spp.、Simulium spp.など)、クロヌカカ、スナバエ、sciaridsおよび他の長角亜目をはじめとする双翅目の成虫および幼若虫;ネギアザミウマ(Thrips tabaci リンデマン(Lindeman))および他の食葉性アザミウマをはじめとする総翅目の成虫および幼若虫;アリ(アカオオアリ(Camponotus ferrugineus ファブリシウス(Fabricius))、クロオオアリ(Camponotus pennsylvanicus デ・ギーア(De Geer))、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis リンネ(Linnaeus))、チビヒアリ(Wasmannia auropunctata Roger)、アカカミアリ(Solenopsis geminata ファブリシウス(Fabricius))、ヒアリ(Solenopsis invicta ブレン(Buren))、アルゼンチンアリ(Iridomyrmex humilis メイル(Mayr))、アシナガキアリ(Paratrechina longicornis ラトレイル(Latreille))、トビイロシワアリ(Tetramorium
caespitum リンネ(Linnaeus))、ヒメトビイロケアリ(Lasius alienus フォースター(Forster))、コヌカアリ(Tapinoma sessile セイ(Say)))、ハチ(クマバチを含む)、スズメバチ(hornet)、スズメバチ(yellow jacket)、大形のハチ(wasp)をはじめとするハチ目の昆虫害虫;ミゾガシラシロアリ(Reticulitermes flavipes コラー(Kollar))、セイヨウシロアリ(Reticulitermes hesperus バンクス(Banks))、イエシロアリ(Coptotermes formosanus シラキ(Shiraki))、ハワイシロアリ(Incisitermes immigrans シンダー(Snyder))および他の経済的観点から重要であるシロアリなどのシロアリ目の昆虫害虫;セイヨウシミ(Lepisma saccharina リンネ(Linnaeus))、マダラシミ(Thermobia domestica パッカード(Packard))などのシミ目の昆虫害虫;コロモジラミ(Pediculus humanus capitis デ・ギーア(De Geer))、アタマジラミ(Pediculus humanus humanus リンネ(Linnaeus))、ニワトリハジラミ(Menacanthus stramineus ニッツ(Nitszch))、イヌハジラミ(Trichodectes canis デ・ギーア(De Geer))、fluff louse(Goniocotes gallinae デ・ギーア(De Geer))、ヒツジハジラミ(Bovicola ovis シュランク(Schrank))、ウシジラミ(short−nosed cattle louse)(Haematopinus eurysternus ニッツ(Nitszch))、ウシジラミ(long−nosed cattle louse)(Linognathus vituli リンネ(Linnaeus))ならびに、人間や動物につく他の吸血シラミおよびハジラミを含むハジラミ目の昆虫害虫;ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis ロッシュチャイルド(Rothschild))、ネコノミ(Ctenocephalides felis ブーシュ(Bouche))、イヌノミ(Ctenocephalides canis カーティス(Curtis))、ニワトリノミ(Ceratophyllus gallinae シュランク(Schrank))、ニワトリフトノミ(Echidnophaga gallinacea ウェストウッド(Westwood))、ヒトノミ(Pulex irritans リンネ(Linnaeus))および人間や鳥を悩ます他のノミを含むノミ目の昆虫害虫が挙げられる。包含されるさらに他の節足動物害虫として、ドクイトグモ(Loxosceles reclusa グレッチュおよびミュレイク(Gertsch & Mulaik))ならびにクロゴケグモ(Latrodectus mactans ファブリシウス(Fabricius))などのクモ目のクモ、イエムカデ(Scutigera coleoptrata リンネ(Linnaeus))などの唇脚綱ゲジ目のムカデが挙げられる。活性には、経済的観点から重要な農業害虫(すなわち、ネコブセンチュウ属の根こぶ線虫、ネグサレセンチュウ属の根ぐされ線虫、ユミハリセンチュウ属のユミハリ線虫など)ならびに動物および人間の健康を害する害虫(すなわち、経済的観点から重要なあらゆる吸虫、条虫および回虫であり、ウマの普通円虫(Strongylus vulgaris)、イヌの犬回虫(Toxocara canis)、ヒツジの捻転胃虫(Haemonchus contortus)、イヌの犬糸状虫(Dirofilaria immitis レイディ(Leidy))、ウマの葉状条虫(Anoplocephala perfoliata)、反芻動物の肝蛭虫(Fasciola hepatica リンネ(Linnaeus))など)などであるがこれに限定されるものではない、円虫目、回虫目、蟯虫目、ラブジチダ目、センビセンチュウ目、エノプルス目の経済的観点から重要な虫類をはじめとする、線虫綱、条虫綱、吸虫綱および鉤頭動物門の虫類も含まれる。
本発明の化合物は、鱗翅目(ヤガの幼虫(Alabama argillacea Huebner)、果樹ハマキムシ(Archips argyrospila Walker)、セイヨウハマキ(A.rosana Linnaeus)およびその他のハマキ(Archips)種、ニカメイチュウ(Chilo suppressalis Walker)、コブノメイガ(Cnaphalocrosis medinalis Guenee)、ハムシモドキの幼虫(Crambus caliginosellus Clemens)、シバツトガ(Crambus teterrellus Zincken)、コドリンガ(Cydia pomonella Linnaeus)、ミスジアオリンガ(Earias insulana Boisduval)、クサオビリンガ(Earias vittella Fabricius)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera Huebner)、オオタバコガの幼虫(Helicoverpa zea Boddie)、オオタバコガの幼虫(Heliothis virescens Fabricius)、クロオビクロノメイガ(Herpetogramma licarsisalis Walker)、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana Denis & Schiffermueller)、ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella Saunders)、ミカンコハモグリ(Phyllocnistis citrella Stainton)、オオモンシロチョウ(Pieris brassicae Linnaeus)、モンシロチョウ(Pieris rapae Linnaeus)、コナガ(Plutella xylostella Linnaeus)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua Huebner)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura Fabricius)、ヨトウガの一種(Spodoptera frugiperda J.E.Smith)、イラクサキンウワバ(Trichoplusia ni Huebner)およびキバガの一種(Tuta absoluta Meyrick)など)の害虫に対して特に高い活性を示す。また、本発明の化合物は、エンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthisiphon pisum Harris)、マメアブラムシ(Aphis craccivora Koch)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae Scopoli)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii Glover)、リンゴアブラムシ(Aphis pomi De Geer)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola Patch)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani Kaltenbach)、イチゴケナガアブラムシ(Chaetosiphon fragaefolii Cockerell)、ロシアコムギアブラムシ(Diuraphis noxia Kurdjumov/Mordvilko)、バラリンゴアブラムシ(Dysaphis plantaginea Paaserini)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum Hausmann)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni Geoffroy)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi Kaltenbach)、穀類につくアブラムシ(Metopolophium dirrhodum Walker)、チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosipum euphorbiae Thomas)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae Sulzer)、レタスアブラムシ)Nasonovia ribisnigri Mosley)、コブアブラムシ(Pemphigus spp.)、トウモロコシアブラムシ(Rhopalosiphum maidis Fitch)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi Linnaeus)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum Rondani)、ムギヒゲナガアブラムシ(Sitobion avenae Fabricius)、マダラアルファルファアブラムシ(Therioaphis maculata Buckton)、コミカンアブラムシ(Toxoptera aurantii Boyer de Fonscolombe)およびミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricida Kirkaldy)、カサアブラムシ(Adelges spp.)、ペカンネアブラムシ(Phylloxera devastatrix Pergande)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci Gennadius)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii Bellows & Perring)、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri Ashmead)およびオンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum Westwood)、ジャガイモヒメヨコバイ(Empoasca fabae Harris)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus Fallen)、フタテンヨコバイ(Macrolestes quadrilineatus Forbes)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cinticeps Uhler)、クロスジツマグロヨコバイ(Nephotettix nigropictus Stal)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens Stal)、トウモロコシウンカ(Peregrinus maidis Ashmead)、セジロウンカ(Sogatella furcifera Horvath)、イネウンカ(Sogatodes orizicola Muir)、シロリンゴヨコバイ(Typhlocyba pomaria McAtee)、チマダラヒメヨコバイ(Erythroneoura spp.)、十七年ゼミ(Magcidada septendecim Linnaeus)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi Maskell)、サンホゼカイガラムシ(Quadraspidiotus perniciosus Comstock)、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri Risso)、他のコナカイガラムシ(Pseudococcus spp.)、ヨーロッパナシキジラミ(Cacopsylla pyricola Foerster)、カキキジラミ(Trioza diospyri Ashmead)を含む同翅目の虫類に対して商業的に有用な活性を有する。これらの化合物は、アオクサカメムシ(Acrosternum hilare Say)、ヘリカメムシの一種(Anasa tristis De Geer)、コバネナガカメの一種(Blissus leucopterus leucopterus Say)、コットンレースバグ(Corythuca gossypii Fabricius)、トマトバグ(Cyrtopeltis modesta Distant)、アカホシカメムシ(Dysdercus suturellus Herrich−Schaeffer)、茶色のカメムシの一種(Euchistus servus Say)、イッテンカメムシ(Euchistus variolarius Palisot de Beauvois)、ヒメマダラカメムシ(Graptosthetus spp.)、マツノミヘリカメムシ(Leptoglossus corculus Say)、ミドリメクラガメ(Lygus lineolaris Palisot de Beauvois)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula Linnaeus)、イネカメムシ(Oebalus pugnax Fabricius)、ナガカメムシの一種(Oncopeltus fasciatus Dallas)、ワタノミハムシ(Pseudatomoscelis seriatus Reuterを含む半翅目の虫類に対する活性も有する。本発明の化合物で防除される他の昆虫目としては、総翅目(ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis Pergande)、ミカンアザミウマ(Scirthothrips citri Moulton)、ダイズアザミウマ(Sericothrips variabilis Beach)およびネギアザミウマ(Thrips tabaci Lindemanなど;鞘翅目(コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata Say)、インゲンテントウ(Epilachna varivestis Mulsant)およびアグリオテス(Agriotes)属、アトウス(Athous)属またはリモニウス(Limonius)属のコメツキムシの幼虫など)が挙げられる。
本発明の化合物を、殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺線虫剤、殺バクテリア剤、殺ダニ剤、定着刺激剤のような成長調整剤、不妊化剤、信号化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激剤、他の生物学的に活性な化合物、または昆虫病原性バクテリア、ウィルスもしくは真菌類を含む1つもしくはそれ以上の他の生物学的に活性な化合物または薬剤と混合して、一層広範囲の農業的効用を与える多成分有害生物防除剤を形成することもできる。従って、本発明の組成物は、少なくとも1つの追加の生物学的に活性な化合物または薬剤の生物学的に有効な量をさらに含む。本発明の化合物と配合することができるかかる生物学的に活性な化合物または薬剤の例は、アバメクチン、アセフェート、アセトアミプリド、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ビフェントリン、ビンフェナゼート、ブプロフェジン、カルボフラン、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クロムアフェノジド、クロチアニジン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、フェノチカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンプロキシメート、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルシトリネート、τ−フルバリネート、フルフェノクロン、ホノホス、ハロフェノジド、ヘキサフルムロン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、イソフェンホス、ルフェヌロン、マラチオン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、モノクロトホス、メトキシフェノジド、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメト、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、ピメトロジン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、ロテノン、スピノサド、スルプロホス、テブフェノジド、テフルベンズロン、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタプ−ナトリウム、トラロメトリン、トリクロルホンおよびトリフルムロンのような殺虫剤;アシベンゾラー、アゾキシストロビン、ベノミル、ブラストサイジン−S、ボルドー混合物(三塩基性硫酸銅)、ブロムコナゾール、カルプロパミド、カプタホール、カプタン、カルベンダジム、クロロネブ、クロロタロニル、酸塩化銅、銅塩、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、(S)−3,5−ジクロロ−N−(3−クロロ−1−エチル−1−メチル−2−オキソプロピル)−4−メチルベンズアミド(RH7281)、ジクロシメト(S−2900)、ジクロメジン、ジクロラン、ジフェノコナゾール、(S)−3,5−ジヒドロ−5−メチル−2−(メチルチオ)−5−フェニル−3−(フェニルアミノ)−4H−イミダゾール−4−オン(RP407213)、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドジン、エジフェンホス、エポキシコナゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンカルアミド(SZX0722)、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチンアセテート、フェンチンヒドロキシド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトバー(RPA403397)、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトラニル、フルトリアホール、ホルペット、ホセチル−アルミニウム、フララキシル、フラメタピル(S−82658)、ヘキサコナゾール、イプコナゾール、イプロベンホス、イプロジオン、イソプロチオラン、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、マンコゼブ、マネブ、メフェノキサム、メプロニル、メタラキシル、メトコナゾール、メトミノストロビン/フェノミノストロビン(SSF−126)、ミクロブタニル、ネオ−アソジン(メタンアルソネート第二鉄)、オキサジキシル、ペンコナゾール、ペンシクロン、プロベナゾール、プロクロラゾ、プロパモカルブ、プロピコナゾール、ピリフェノックス、ピラクロストロビン、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、スピロキサミン、イオウ、テブコナゾール、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルズアミド、チオファナート−メチル、チラム、チアジニル、トリアジメホン、トリアジメノール、トリシクラゾール、トリフロキシストロビン、トリチコナゾール、バリダマイシンおよびビンクロゾリンのような殺菌・殺カビ剤;アルジカルブ、オキサミルおよびフェナミホスのような殺線虫剤;ストレプトマイシンのような殺バクテリア剤;アミトラズ、チノメチオナト、クロロベンジレート、シヘキサチン、ジコホール、ジエノクロル、エトキサゾール、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェンプロパトリン、フェンピロキシメート、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、ピリダベンおよびテブフェンピラドのような殺ダニ剤;ならびに亜種アイザワイ(aizawai)およびクルスターキ(kurstaki)を含むバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)・デルタエンドトキシン、バクロウィルス、および昆虫病原性バクテリア、ウィルスおよび真菌類のような生物剤である。
これらの農業用保護剤に関する一般的参照は、ザ ペスティサイド マニュアル(The Pesticide Manual)第12版、C.D.S.トムリン(C.D.S.Tomlin)編、ブリティッシュ クロップ プロテクション カウンシル(British Crop Protection Council)、英国、サリー州、ファーナム(Farnham,Surrey,U.K.)、2000である。
本発明の化合物と混合するのに好ましい殺虫剤および殺ダニ剤としては、シペルメトリン、シハロトリン、シフルトリン、β−シフルトリン、エスフェンバレレート、フェンバレレートおよびトラロメトリンのようなピレスロイド;フェノチカルブ、メトミル、オキサミルおよびチオジカルブのようなカルバメート;クロチアニジン、イミダクロプリドおよびチアクロプリドのようなネオニコチノイド;インドキサカルブのような神経細胞のナトリウムチャンネルブロッカー;スピノサド、アバメクチン、アベルメクチンおよびエマメクチンのような殺虫性大環状ラクトン;エンドスルファン、エチプロールおよびフィプロニルのようなγ−アミノ絡酸(GABA)拮抗剤;フルフェノクロンおよびトリフルムロンのような殺虫性尿素;ジオフェノランおよびピリプロキシフェンのような幼生ホルモン擬態;ピメトロジン;ならびにアミトラズが挙げられる。本発明の化合物と混合するのに好ましい生物剤としては、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)およびバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)・デルタエンドトキシン、ならびにバクロウィルス科の構成員を含む天然由来および遺伝子改変ウィルス性殺虫剤、ならびに食虫性真菌類が挙げられる。
最も好ましい混合物としては、本発明の化合物とシハロトリンとの混合物、本発明の化合物とβ−シフルトリンとの混合物、本発明の化合物とエスフェンバレレートとの混合物、本発明の化合物とメトミルとの混合物、本発明の化合物とイミダクロプリドとの混合物、本発明の化合物とチアクロプリドとの混合物、本発明の化合物とインドキサカルブとの混合物、本発明の化合物とアバメクチンとの混合物、本発明の化合物とエンドスルファンとの混合物、本発明の化合物とエチプロールとの混合物、本発明の化合物とフィプロニルとの混合物、本発明の化合物とフルフェノクロンとの混合物、本発明の化合物とピリプロキシフェンとの混合物、本発明の化合物とピメトロジンとの混合物、本発明の化合物とアミトラズとの混合物、本発明の化合物とバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)との混合物、および本発明の化合物とバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)・デルタエンドトキシンとの混合物が挙げられる。
ある種の例において、同様の範囲の防除を有するが作用様式が異なる他の無脊椎有害生物防除化合物または薬剤との組み合わせは、抵抗処理に関して特に有利である。従って、本発明の組成物は、同様の範囲の防除を有するが作用様式が異なる少なくとも1つの追加の無脊椎有害生物防除化合物または薬剤の生物学的に有効な量をさらに含み得る。植物保護化合物(例えば、タンパク質)を発現するように遺伝子改変された植物または植物の位置を本発明の化合物の生物学的に有効な量と接触させることにより、より広い範囲の植物保護をもたらすこともでき、抵抗処理に有利となり得る。
農業的および/または非農業的外寄生位置を含む有害生物環境に、保護されるべき領域に、または防除されるべき有害生物に直接、1つもしくはそれ以上の本発明の化合物を有効量で適用することにより、農業的および非農業的用途で無脊椎有害生物を防除する。従って、本発明は、無脊椎動物またはそれらの環境と、1つもしくはそれ以上の本発明の化合物の生物学的に有効な量と、あるいは少なくとも1つのかかる化合物を含んでなる組成物または少なくとも1つのかかる化合物および有効量の少なくとも1つの追加の生物学的に活性な化合物もしくは薬剤を含んでなる組成物とを接触させることを含んでなる、農業的および/または非農業的用途における無脊椎動物の防除方法をさらに含んでなる。
好ましい接触方法は噴霧による。あるいは、本発明の化合物を含んでなる顆粒組成物を植物の葉面または土壌に適用することができる。本発明の化合物は、植物と、液体製剤の土壌水薬、土壌への顆粒製剤、苗床箱処理または移植浸透として適用される本発明の化合物を含んでなる組成物との接触により、植物の取り込みを介しても有効に運搬される。化合物は、本発明の化合物を含んでなる組成物の外寄生位置への局所的適用によっても有効である。他の接触方法としては、直接および残留噴霧、空気噴霧、シードコーティング、マイクロカプセル化、浸透移行性取り込み、エサ、イヤータグ、ボーラス、霧発生器、燻蒸剤、エーロゾル、ダスト等による本発明の化合物または組成物の適用が挙げられる。
無脊椎動物により消費されるエサ中に、またはトラップ等のようなデバイス内に、本発明の化合物を組み入れることができる。非常に低い適用率で、特に直接接触よりも摂取により致死である活性成分投与量で土壌昆虫を防除するために、0.01〜5%の活性成分、0.05〜10%の保湿剤および40〜99%の植物粉を含んでなる顆粒またはエサが有効である。
本発明の化合物を純粋な状態で適用することができるが、最も頻繁な適用は、適切な担体、希釈剤および界面活性剤とともに、可能であれば期待される最終用途次第の食品と組み合わせて1つもしくはそれ以上の化合物を含んでなる製剤である。好ましい適用方法は、化合物の水分散系または精製された油溶液の噴霧を含む。噴霧油、噴霧油濃縮物、散布展着剤、アジュバント、他の溶媒およびピペロニルブトキシドのような協力剤との組み合わせもしばしば化合物効能を増加させる。
有効な防除に必要とされる適用率(すなわち、「生物学的に有効な量」)は、防除されるべき無脊椎動物の種類、有害生物の生命サイクル、生命段階、大きさ、位置、年齢、宿主作物または動物、摂食行動、交接行動、周囲湿度、温度等のような要因次第である。通常の環境下において、農業的生態系における有害生物を防除するために1ヘクタールあたり約0.01〜2kgの活性成分の適用率が十分であるが、0.0001kg/ヘクタール程度の少なさでも十分であり、または8kg/ヘクタール程度の多さが必要とされてもよい。非農業的適用に関して、有効な使用率は、約1.0〜50mg/平方メートルの範囲であるが、0.1mg/平方メートル程度の少なさでも十分であり、または150mg/平方メートル程度の多さが必要とされてもよい。所望のレベルの無脊椎有害生物防除に必要な生物学的に有効な量を当業者は容易に決定することができる。
以下の本発明の生物学的実施例における試験は、特定の節足動物有害生物から植物を保護することに関して本発明の方法の効能を実証する。「防除効能」とは、著しく低下した摂食を引き起こす、節足動物発育の抑制(死亡を含む)を意味する。しかしながら、化合物により得られる有害生物防除保護はこれらの種類に制限されない。化合物の記述に関しては索引表Aを参照のこと。略号「Ex.」は「実施例」を表し、その後ろに化合物が調製される実施例を示す数字が続く。
Figure 2005516037
Figure 2005516037
本発明の生物学的実施例
試験A
コナガ(Plutella xylostella)の防除を評価するために、12〜14日齢ラディッシュ植物を内部に含む小型開放容器で試験ユニットを構成した。(コアサンプラーを使用して)昆虫食餌の一片において10〜15個体の新生幼虫で、これを事前に外寄生させた。
他に特記されない限り、10%アセトン、90%水、ならびに300ppmのX−77(登録商標)スプレッダー ロー−フォーム フォーミュラ(Spreader Lo−Foam Formula)非イオン性界面活性剤(アルキルアリールポリオキシエチレン、遊離脂肪酸、グリコールおよびイソプロパノール含有)(ラブランド・インダストリーズ・インコーポレイテッド(Loveland Industries,Inc.))を含有する溶液を使用して、試験化合物を配合した。各試験ユニット上1.27cm(0.5インチ)上に位置する1/8JJカスタムボディーを有するSUJ2噴霧器ノズル(スプレーイング・システムス・カンパニー(Spraying Systems Co.))を通して、配合された化合物を1mL液体中に適用した。このスクリーンにおける全ての実験化合物を250ppmで噴霧し、三回繰り返した。配合された試験化合物の噴霧後、各試験ユニットを1時間乾燥させ、次いで黒色のスクリーンキャップを上部に置いた。25℃および70%相対湿度で育成チャンバー中に6日間、試験ユニットを保持した。次いで、植物摂食損害を視覚的に評価した。
試験された化合物の中で、次のものが優れたレベルの植物保護(10%以下の範囲の摂食損害)をもたらした:1および2。
試験B
オオタバコガ(Heliothis virescens)の防除を評価するために、6〜7日齢綿植物を内部に含む小型開放容器で試験ユニットを構成した。試験Aに記載された通り、コアサンプラーの使用により、昆虫食餌の一片において8個体の2日齢幼虫で、これを事前に外寄生させた。
試験Aに記載された通り試験化合物を配合し、50ppmで噴霧した。適用を三回繰り返した。噴霧後、試験Aに記載された通り試験ユニットを育成チャンバー中で保持し、次いで視覚的に評価した。
試験された化合物の中で、この試験比率において、次のものが非常に良好なレベルの植物保護(20%以下の範囲の摂食損害)をもたらした:1および2。
試験C
シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)の防除を評価するために、4〜5日齢コーン(トウモロコシ)植物を内部に含む小型開放容器で試験ユニットを構成した。試験Aに記載された通り、コアサンプラーの使用により、昆虫食餌の一片において10〜15個体の1日齢幼虫で、これを事前に外寄生させた。
試験Aに記載された通り試験化合物を配合し、50ppmで噴霧した。適用を三回繰り返した。噴霧後、試験Aに記載された通り試験ユニットを育成チャンバー中で保持し、次いで視覚的に評価した。
試験された化合物の中で、この試験比率において、次のものが非常に良好なレベルの植物保護(20%以下の範囲の摂食損害)をもたらした:1。

Claims (24)

  1. 式I
    Figure 2005516037
    (式中、
    AおよびBは、独立して、OまたはSであり、
    Eは、CまたはNであり、
    Jは、1つから4つのRによって各環または環系が場合により置換されていてもよいフェニル環、ナフチル環系、5員もしくは6員芳香族複素環、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系であり、
    Kは、2つの隣接連結原子と一緒になって、C(=O)、SOおよびS(O)よりなる群から選択される1つまたは2つの環員を場合により含んでいてもよく、1つから4つのRによって各環が場合により置換されていてもよい5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環式環を形成し、
    およびRは、互いに独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜CアルコキシカルボニルまたはC〜Cアルキルカルボニルであり、
    は、H;G;G、ハロゲン、CN、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cトリアルキルシリル、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各フェニル、フェノキシおよび5員もしくは6員芳香族複素環が場合により置換されていてもよいフェニル、フェノキシおよび5員もしくは6員芳香族複素環よりなる群から選択される1つから5つの置換基によってそれぞれ場合により置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル;または1つから3つのRによって場合により置換されていてもよいフェニルであるか、あるいは
    およびRは、それらが結合している窒素と一緒になって、2つから6つの炭素原子と、場合により1つの追加の窒素、イオウまたは酸素原子とを含有し、かつR12から独立して選択される1つから4つの置換基によって場合により置換されていてもよい環を形成し、かつ
    Gは、C(=O)、SOおよびS(O)よりなる群から選択される1つまたは2つの環員を場合により含んでいてもよく、かつR12から選択される1つから4つの置換基によって場合により置換されていてもよい5員もしくは6員非芳香族炭素環または複素環式環であり、
    各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルコキシアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、C(O)R10、CO10、C(O)NR1011、NR1011、N(R11)CO10またはC〜Cトリアルキルシリルであるか、あるいは
    各Rは、独立して、Rから選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、フェノキシ、または5員もしくは6員芳香族複素環であり、
    各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルキルスルホニルオキシ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニルオキシ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであるか、あるいは
    各Rは、独立して、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各環または環系が場合により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、ベンゾイル、フェノキシ、5員もしくは6員芳香族複素環、または芳香族8員、9員もしくは10員縮合複素二環式環系であるか、あるいは
    隣接炭素原子に結合している場合、2つのR基は一緒になって、−OCFO−、−CFCFO−または−OCFCFO−であり、
    各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、NO、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜C(アルキル)シクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
    各R10は、独立して、H、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり、
    各R11は、独立して、HまたはC〜Cアルキルであり、かつ
    各R12は、独立して、C〜Cアルキル、ハロゲン、CN、NOまたはC〜Cアルコキシである)の化合物、そのN−オキシド、またはそれらの適する塩。
  2. AおよびBは両方ともOであり、かつJは、1つから4つのRによって場合により置換されていてもよいフェニル基である請求項1に記載の化合物。
  3. 各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、NOまたはC〜Cアルコキシであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分またはC(=B)NR部分のいずれかに隣接する炭素において結合し、かつ
    各Rは、独立して、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、CN、NO、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜CハロアルキルスルホニルまたはC〜Cアルコキシカルボニルであるか、あるいは
    各Rは、独立して、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環であるか、あるいは
    隣接炭素原子に結合している場合、2つのR基は一緒になって、−OCFO−、−CFCFO−または−OCFCFO−である請求項2に記載の化合物。
  4. およびRは両方ともHであり、
    は、ハロゲン、CN、OCHおよびS(O)CHよりなる群から独立して選択される1つから5つの置換基によって場合により置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、CH、CF、CNまたはハロゲンであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分に隣接する炭素において結合し、
    各Rは、独立して、ハロゲン、メチル、CF、OCF、OCHF、S(O)CF、S(O)CHF、OCHCF、OCFCHF、S(O)CHCFまたはS(O)CFCHF;あるいはC〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲンおよびCNよりなる群から独立して選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピリジンまたはピリミジン環であり、かつ
    pは0、1または2である請求項3に記載の化合物。
  5. はC〜Cアルキルである請求項4に記載の化合物。
  6. AおよびBは両方ともOであり、
    Jは、1つから3つのRによってそれぞれ場合により置換されていてもよいJ−1、J−2、J−3、J−4およびJ−5
    Figure 2005516037
    よりなる群から選択される5員または6員芳香族複素環であり、
    Qは、O、S、NHまたはNRであり、かつ
    W、X、YおよびZは、独立して、N、CHまたはCRであるが、ただしJ−4およびJ−5において、W、X、YまたはZの少なくとも1つはNである請求項1に記載の化合物。
  7. 各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、NOまたはC〜Cアルコキシであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分またはC(=B)NR部分のいずれかに隣接する炭素において結合し、かつ
    各Rは、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、NO、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜CハロアルキルスルホニルまたはC〜Cアルコキシカルボニルであり、
    各Rは、独立して、Rから独立して選択される1つから3つの置換基によって各環が場合により置換されていてもよいフェニル、または5員もしくは6員芳香族複素環である請求項6に記載の化合物。
  8. 1つから3つのRによって置換されたJは、J−6、J−7、J−8、J−9、J−10、J−11、J−12およびJ−13
    Figure 2005516037
    よりなる群から選択され、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、または
    Figure 2005516037
    であり、
    Vは、N、CH、CF、CCl、CBrまたはCIであり、
    は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシまたはC〜Cハロアルキルチオであり、
    各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲン、CN、C〜Cアルコキシ、C〜CハロアルコキシまたはC〜Cハロアルキルチオであり、
    各Rは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cハロアルケニル、C〜CアルキニルまたはC〜Cハロアルキニルであるが、ただし、RおよびRの両方がHであることはなく、かつ
    mは0または1である請求項7に記載の化合物。
  9. VはNである請求項8に記載の化合物。
  10. VはCH、CF、CClまたはCBrである請求項8に記載の化合物。
  11. およびRは両方ともHであり、
    は、ハロゲン、CN、OCHおよびS(O)CHよりなる群から独立して選択される1つから5つの置換基によって場合により置換されていてもよいC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、CH、CF、CNまたはハロゲンであり、かつ1つのR基は、K環に、NRC(=A)J部分に隣接する炭素において結合し、かつ
    は、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、ハロゲンまたはCNであり、
    は、H、CH、CF、OCHFまたはハロゲンであり、
    pは0、1または2であり、かつ
    mは1である請求項9または10に記載の化合物。
  12. はC〜Cアルキルであり、各R基は、独立して、CH、Cl、BrまたはIであり、かつ場合により、第2のRは、F、Cl、Br、I、CNまたはCFである請求項11に記載の化合物。
  13. JはJ−6であり、Rはハロゲンであり、かつRは、ハロゲンまたはCFである請求項12に記載の化合物。
  14. VはNであり、Rは、メチル、エチル、イソプロピルまたは第三級ブチルであり、かつRは、Br、ClまたはCFである請求項13に記載の化合物。
  15. JはJ−7であり、Rはハロゲンであり、かつRは、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである請求項12に記載の化合物。
  16. JはJ−8であり、Rはハロゲンであり、かつRは、ハロゲンまたはCFである請求項12に記載の化合物。
  17. JはJ−9であり、Rはハロゲンであり、かつRはCFである請求項12に記載の化合物。
  18. JはJ−10であり、Rはハロゲンであり、かつRは、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである請求項12に記載の化合物。
  19. JはJ−11であり、Rはハロゲンであり、かつRは、ハロゲンまたはCFである請求項12に記載の化合物。
  20. JはJ−12であり、Rはハロゲンであり、Rは、H、ハロゲンまたはCFであり、かつRは、H、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである請求項12に記載の化合物。
  21. JはJ−13であり、Rはハロゲンであり、Rは、H、ハロゲンまたはCFであり、かつRは、H、CF、CHF、CHCFまたはCFCHFである請求項12に記載の化合物。
  22. 3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[2−メチル−6−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−1−シクロヘキセン−1−イル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド、および
    1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4,5−ジヒドロ−2−メチル−4−[[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル]−3−チエニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
    の群から選択される請求項13に記載の化合物。
  23. 無脊椎有害生物またはその環境を、請求項1の化合物の生物学的に有効な量と接触させることを含んでなる、無脊椎有害生物の防除方法。
  24. 請求項1の化合物の生物学的に有効な量と、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤よりなる群から選択される少なくとも1つの追加成分とを含んでなり、場合により、少なくとも1つの追加の生物学的に活性な化合物または薬剤の有効量をさらに含んでなる、無脊椎有害生物を防除するための組成物。
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