JP2005503450A - 透明感圧接着剤層 - Google Patents

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Abstract

本発明は、透明感圧接着剤層に係り、この感圧接着剤層の感圧接着剤は、
(i)(a)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび(b)一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物と、
(ii)一種以上の粘着性付与樹脂と
を含み、一種以上の前記アルキルアクリレートモノマーの濃度および前記感圧接着剤層の厚さが、前記感圧接着剤層がFINAT法No.2に準拠し測定して72時間の滞留時間後に、少なくとも35N/1.27cmの、ポリカーボネートからの90度引き剥がし粘着力を有するように選択される。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、72時間の滞留時間後に少なくとも35N/1.27cmのポリカーボネートからの高い90度引き剥がし粘着力ならびに好ましくは有利な耐湿性および有利な静的剪断性能を有する透明感圧接着剤層に関する。また、本発明は、少なくとも一層の第1の感圧接着剤層と、前記第1の感圧接着剤層上に貼合されている少なくとも一層の露出した第2の感圧接着剤層とを含む透明多層積層体であって、前記第2の感圧接着剤層の感圧接着剤が非常に粘着性であり、前記積層体が好ましくは有利な耐湿性を有することを特徴とする透明多層積層体に関する。さらに、本発明は、前記透明感圧接着剤層および前記透明多層積層体の製造ならびに透明基板を接着するための前記透明感圧接着剤層と前記透明多層積層体の用途に関連する。
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネートからの高い90度引き剥がし粘着力を有する感圧接着剤テープは、「3M Tape#4945」という商品名で、米国ミネソタ州セントポールのスリーエム社(3M Company(St.Paul,MN))によって販売されている。この感圧接着剤テープは約1140μmの厚さを有し、透明ではない。その理由は、種々の表面に対して良好な順応性を有する発泡体をもたらすために充填剤粒子としてガラスバブルを含むからである。
【0003】
ポリカーボネート基板を接着するために適する透明感圧接着剤材料は、例えば、1999年6月2日出願の米国特許出願第09/324,148号において開示されている。この透明接着剤は、DVD、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、DVR、DVDオーディオおよびDVDハイブリッドなどの光学記録媒体中で用いるために提案されている。この用途においては、接着剤は典型的には約50〜75μmの厚さを有する接着剤層として用いられる。約50μmの厚さを有する接着剤フィルムは、72時間後に約8.6〜13.1N/1.27cm(61.8〜94.8oz/inに対応する)のポリカーボネートからの180度引き剥がし粘着力を示すことが見出された。
【0004】
米国特許第5,028,484号には、
(a)(i)アルキル基が平均で4〜12個の炭素原子を有する主としてアルキルアクリレートである一種以上のモノマーおよび
(ii)約0〜15重量%の一種以上の強い極性の共重合性モノマーまたは約0〜30重量%の一種以上の適度に極性の共重合性モノマー
の紫外線重合ポリマー約50〜95重量%と、
(b)好ましくは(ポリ)t−ブチルスチレン粘着性付与樹脂である一種以上の粘着性付与樹脂約5〜50重量%と
を含む透明感圧接着剤が開示されている。
【0005】
この透明接着剤は、ポリプロピレン、ABSおよびステンレススチールを含む種々の基板を接着するために提案されている。実施例において、厚さ127μmの比較的薄い感圧接着剤層は、例えば、9.1または23.5N/1.27cm(72および185N/dmに対応する)のABSからの180度引き剥がし粘着力を有することが記載されている。米国特許第5,028,484号には、高分子微小球またはガラス微小球などの微小球を含有するより厚い発泡体様感圧接着剤テープが7欄50行〜8欄16行でさらに開示されている。得られる感圧接着剤層は微小球の存在のために不透明である。
【0006】
WO第94/13,750号には、ポリカーボネート表面への接着のための接着剤組成物であって、単量体アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル、共重合性強化モノマー、共重合性マクロモノマーおよび光開始剤を含む組成物が開示されている。実施例において、アクリル酸は強い極性の強化コモノマーとして用いられている。実施例30において、厚さ約1.27mmの感圧接着剤層であって、その感圧接着剤組成物が92.2重量%のイソオクチルアクリレート、4.8重量%のアクリル酸および3.0重量%のマクロモノマーAを含む感圧接着剤層が記載されている。その調製は12頁30行〜13頁9行で開示されている。感圧接着剤層は、70℃で72時間後に約26.2N/1.27cm(206N/dmに対応する)のポリカーボネートからの90度引き剥がし粘着力を示す。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術に鑑みて、本発明の目的は、少なくとも37N/1.27cmのポリカーボネート表面からの90度引き剥がし粘着力および好ましくはさらに有利な耐湿性および有利な静的剪断性能も有する透明感圧接着剤層を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、透明感圧接着剤層であって、前記感圧接着剤層の感圧接着剤が、
(i)(a)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
(b)一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを
含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物と、
(ii)一種以上の粘着性付与樹脂と
を含み、
前記一種以上のアルキルアクリレートモノマーの濃度および前記感圧接着剤層の厚さが、前記感圧接着剤層が、FINAT法No.2に準拠し測定して72時間の滞留時間後に、少なくとも35N/1.27cmの、ポリカーボネートからの90度引き剥がし粘着力を有するように選択される、透明感圧接着剤層に関する。
【0009】
また、本発明は、第1の感圧接着剤層と、前記第1の感圧接着剤層上に貼合された少なくとも一層の露出した第2の感圧接着剤層と
を含む透明多層積層体であって、
前記第1の感圧接着剤層の感圧接着剤が、
(a)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
(b)一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物
を含み、
前記第2の感圧接着剤層の感圧接着剤が、
(c)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
(d)一種以上の強い極性の共重合性モノマーを含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物
を含む、透明多層積層体に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の透明感圧接着剤層の調製のために用いられる感圧接着剤材料は、
(i)(a)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
(b)一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを
含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物と、
(ii)一種以上の粘着性付与樹脂と
を含む。
【0011】
有用なアルキル(メタ)アクリレート(すなわち、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー)には、アルキル基が、4〜20個、好ましくは4〜14個、特に4〜12個の炭素原子を有する非第三アルキルアルコールの直鎖または分岐一官能性不飽和アクリレートまたはメタクリレートが挙げられる。本発明において用いられるより低級のアルキルアクリレートの例には、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、2−メチルブチルアクリレート、イソノニルアクリレート、n−ノニルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−デシルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソデシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、4−メチル−2−ペンチルアクリレートおよびドデシルアクリレートが挙げられるが、それらに限定されない。好ましいより低級のアクリレートエステルおよびメタクリレートエステルには、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレートおよびドデシル(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0012】
重合性前駆体は、好ましくは5種以下、特に1〜4種のアルキルアクリレートを含む。
【0013】
感圧接着剤の前駆体は、例えば、マレイン酸アルキルエステルおよびフマル酸アルキルエステル(それぞれマレイン酸およびフマル酸に基づく)などのアクリル酸以外の不飽和脂肪族カルボン酸のアルキルエステルを含有することが可能である。この点で、マレイン酸ジブチルエステル、マレイン酸ジオクチルエステル、フマル酸ジブチルエステルおよびフマル酸ジオクチルエステルは好ましい。アクリル酸以外の不飽和脂肪族カルボン酸のエステル化合物の量は多すぎず、アルキルアクリレート成分の質量を基準にして特に10重量%未満、より好ましくは5重量%未満、特に好ましくは2重量%未満である。
【0014】
重合性前駆体は、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーをさらに含有する。極性(すなわち、水素結合能力)は、「強い」、「適度に」および「弱い」などの用語の使用によって表現されることが多い。これらの溶解度の用語および他の溶解度用語を記載している参考文献には、ソード(G.G.Seward)編、「溶媒塗料試験マニュアル(Solvents paint testing manual)」、第3版、ペンシルバニア州フィラデルフィアの米国材料・試験協会(American Society for Testing and Materials)(Philadelphia,PA)出版、および「溶解度に対する三次元アプローチ(A three−dimensional approach to solubility)」、塗料技術論文誌(Journal of Paint Technology)、第38巻、第496章、p.269−280が挙げられる。
【0015】
重合性前駆体の一部を構成する適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーは、好ましくは、n−ビニル含有モノマー、アクリロニトリル、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、アクリロイルモルホリンおよびピロリドンエチルアクリレートを含む群から選択される。n−ビニル含有モノマー、特に例えば、n−ビニルピロリドンおよびn−ビニルカプロラクタムなどのn−ビニルラクタムは特に好ましい。n−ビニルカプロラクタムが特に好ましい。
【0016】
重合性前駆体は、好ましくは5種以下、特に1〜4種の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを含有する。
【0017】
強い極性のモノマーの例には、アクリル酸、メタクリル酸およびアクリルアミドが挙げられる。重合性前駆体中の極性コモノマーの存在が感圧接着剤材料の耐湿性に対して通常は有害であることが本発明者らによって見出された。本発明において用いられる感圧接着剤材料が、一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にして好ましくは2重量%未満の強い極性のモノマーを含有し、より好ましくは1重量%未満で含有し、特に好ましくは極性コモノマーを含有しないことが見出された。
【0018】
一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の共重合性モノマーの質量の合計を基準にした一種以上のアルキルアクリレートモノマーの量は、感圧接着剤層が、FINAT法No.2に準拠し測定して少なくとも35N/1.27cmのポリカーボネート表面からの90度引き剥がし粘着力を有するように、感圧接着剤層の厚さと合わせて選択される。一種以上のアルキルアクリレートモノマーの量が、それぞれ上で定義された重合性アルキルアクリレートモノマーおよび共重合性モノマーの質量の合計を基準にして、好ましくは59〜80重量%の間、より好ましくは60〜78重量%の間、特に好ましくは60〜75重量%の間であることが本発明者らによって見出された。
【0019】
一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の共重合性モノマーの質量の合計を基準にした一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーの量は、好ましくは20〜41重量%の間、より好ましくは22〜40重量%の間、特に好ましくは25〜40重量%の間である。
【0020】
本発明において用いられる感圧接着剤材料は、重合前、重合中または重合後に重合性前駆体に添加することが可能である一種以上の粘着性付与樹脂も含む。
【0021】
適する広範な粘着性付与樹脂は市販されている。これらには、例えば、ハーキュレス社(Hercules Corp.)によって販売されているフォラル85(Foral85)(高安定化樹脂のグリセロールエステル)、フォラル105(水素添加樹脂のペンタエリトリトールエステル)、スタビライトエステル10(Stabilite ester10)およびペンタリンH(PentalynH)、アリゾナ・ケミカル社(Arizona Chemical Company)によって販売されているPE エステルガム(PE Estergum)など、ならびにシルバケム社(Sylvachem Corp.)によって販売されているシルバタック40N(Sylvatac40N)、シルバタックRXおよびシルバタック95などが挙げられる。
【0022】
エクソン・ケミカル社(Exxon Chemical Company)によって販売されているエスコレス1304(Escorez1304)のような種々の脂肪族炭化水素樹脂、ならびにC9化合物、C5化合物、ジシクロペンタジエン、クマロン、インデン、スチレン、置換スチレンおよびスチレン誘導体などに基づく芳香族炭化水素樹脂も使用することが可能である。
【0023】
ハーキュレス社(Hercules Corp.)によって販売されているレガルレス1018(Regalrez1018)、レガルレス1033、レガルレス1078、レガルレス1094、レガルレス1126、レガルレス3102、レガルレス6108、レガライトR7100(RegaliteR7100)などの水素添加樹脂および部分水素添加樹脂は、本発明の感圧接着剤層の感圧接着剤材料のために特に有用な粘着性付与剤である。スケネクタディ・ケミカル社(Schenectady Chemical Inc.)によって販売されているタイプSP560の種々のテルペンフェノール樹脂、レイクホルド・ケミカル社(Reichold Chemical Inc.)によって販売されているニレズ1100(Nirez1100)、およびハーキュレス社によって販売されているピコライトS−100(PiccolyteS−100)も使用することが可能である。ハーキュレス社によって販売されているヘルコテックスAD1100(HercotexAD1100)などの種々の混合脂肪族・芳香族樹脂も使用することが可能である。
【0024】
本発明の感圧接着剤材料中で用いるために適する樹脂は、サタス(Satas)著による、「感圧接着剤技術ハンドブック(Handbook of pressure−sensitive adhesive technology)」、第3版、D.Statas編集、Statas & Associations出版、、米国ロードアイランド州ウォーウィック(Warwick,Rhode Island)、p.486から例として挙げられることも可能である。米国特許第5,028,484号で開示されたポリ(t−ブチルスチレン)(TBS)粘着性付与樹脂も特に好ましい。
【0025】
粘着性付与樹脂を重合前または重合中に重合性前駆体に添加する場合、粘着性付与樹脂は、好ましくは、重合性前駆体の硬化を実質的に妨げないように選択される。従って、部分水素添加粘着性付与樹脂またはより好ましくは高水素添加粘着性付与樹脂は、好ましくは、粘着性付与樹脂の存在下で重合性前駆体を重合させる時に用いられる。
【0026】
本発明の感圧接着剤材料中で用いるために適する粘着性付与樹脂は、好ましくは、約65〜110℃の軟化温度を有する。
【0027】
それぞれ一種以上の粘着性付与樹脂、およびそれらのそれぞれの量は、重合性前駆体の反応生成物および好ましくは重合性前駆体とも実質的に相溶性であるように選択される。本明細書で用いられる「実質的に相溶性」という用語は、透明感圧接着剤材料を見込むために、それぞれ重合性前駆体の反応生成物と一種以上の粘着性付与樹脂との間で巨視的相分離がないことを意味する。好ましくは、接着剤は微視的相分離もない。
【0028】
一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にしたそれぞれ一種以上の粘着性付与樹脂の量は、少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも7.5重量%である。それぞれ一種以上の粘着性付与樹脂の濃度範囲の上限は、より重要ではないが、多くの場合に75重量%より高い濃度が感圧接着剤材料の特性をさらに改善しないことが本発明者らによって見出された。本発明の感圧接着剤層中で用いられる感圧接着剤材料が透明である必要があるので、それぞれ一種以上の粘着性付与樹脂の濃度範囲の上限は、好ましくは、巨視的相分離も微視的相分離も起きないように選択される。それぞれ一種以上の粘着性付与樹脂は、好ましくは、5〜50重量%、より好ましくは7.5〜45重量%、特に好ましくは7.5〜30重量%、とりわけ好ましくは10〜25重量%の量で用いられる。本発明において用いられる感圧接着剤材料は、好ましくは、1〜4種、より好ましくは1〜3種、特に好ましくは1または2種の粘着性付与樹脂を含有する。
【0029】
本発明において有用な感圧接着剤材料中に含まれる反応生成物の重合性前駆体は、好ましくは、得られる感圧接着剤材料の凝集強度および引張強度を高めるために架橋剤成分を含有する。有用な架橋剤には、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、アントラキノン、種々のベンゾフェノン型化合物および例えば2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−p−メトキシスチリル−s−トリアジンなどのビニルハロメチル−s−トリアジン型化合物が挙げられる。例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、1,2−エチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレートまたは1,12−ドデカンジオールジアクリレートなどのポリアクリル酸官能性モノマーは好ましい。置換されることも置換されないことも可能である上述の化合物は例示的であり決して限定的であることを意図していない。
【0030】
本発明において有用な感圧接着剤材料中で用いられるべき架橋成分は、好ましくは1〜5種、特に1〜3種の間、とりわけ1〜2種の架橋剤化合物を含有する。特に好ましい架橋剤化合物は、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレートおよびトリプロピレングリコールジアクリレートである。
【0031】
一種以上の架橋剤化合物の濃度は、それぞれ、一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にして好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.02〜5重量%、特に好ましくは0.05〜2重量%である。
【0032】
本発明において有用な感圧接着剤材料は、感圧接着剤材料の透明要件に悪影響を及ぼさないように選択する必要があるけれども、添加剤をさらに含んでもよい。
【0033】
上記および以下で用いられる透明という用語は、それぞれ厚さ1mmのそれぞれ本発明の感圧接着剤層または多層積層体の透過率が以下で記載する試験方法によって測定して540nm〜560nmの間の可視スペクトル範囲において少なくとも70%であることを表す。厚さ1mmのそれぞれ感圧接着剤層または積層体の透過率は、可視範囲において好ましくは少なくとも75%、より好ましくは少なくとも80%である。
【0034】
適する添加剤は、粗表面への感圧接着剤層の順応性を高めるために好ましくは添加される、例えば可塑剤である。適する可塑剤には、例えば、サンティサイザー141(Santicizer(登録登録商標)141)という商品名で、米国ミズーリ州セントルイスのソルティア(Solutia Inc.(St.Louis,MO,USA))によって販売されているオクチルジフェニルホスフェートなどの有機ホスフェート、ならびにジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)およびジイソデシルフタレート(DIDP)などの古典的な低分子フタレートが挙げられる。本発明のアクリルPSAの改質のために適する可塑剤は、サタス(Satas)著による、「感圧接着剤技術ハンドブック(Handbook of pressure−sensitive adhesive technology)」、第3版、D.Statas編集、Statas & Associations出版、米国ロードアイランド州ウォーウィック(Warwick,Rhode Island)、p.491から例として挙げられることも可能である。
【0035】
感圧接着剤材料は、疎水性シリカまたは微粉化二酸化チタンなどの透明充填剤をさらに含んでもよい。疎水性シリカは、例えば、アエロジル(Aerosil)R972、R974、R976またはR8200という商品名で、ハーナウ(Hanau)のデグッサ(Degussa)によって販売されている。
【0036】
本発明において適当な感圧接着剤材料中で用いてもよい他の添加剤には、溶媒、連鎖移動剤、例えば、EP第0,349,216号またはEP第0,352,901号に記載されたもののようなポリマー添加剤、および/またはテープ技術上知られている他の補助剤が挙げられる。透明性および鮮明性に悪影響を及ぼさずに、得られたPSA材料に色を付与する顔料、着色剤および/または塗料の添加は特に好ましい。適する塗料の例は、ドイツ国バックナンのSICPAドルックファーベン(SICPA Druckfaben GmbH(Backnang,Germany))によって販売されているYellow Permalink CTL−Druckfarbe(印刷塗料)である。
【0037】
一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にした本発明において用いられる一種以上の添加剤の量は、好ましくは50重量%以下、より好ましくは35重量%未満、特に好ましくは0.1〜25重量%である。
【0038】
本発明による感圧接着剤層中で用いられる感圧接着剤材料は、塊状重合、溶液重合、乳化重合または懸濁重合などの一般に知られている重合法を利用することにより得ることが可能である。環境の理由のため、塊状重合は有機溶媒の使用を避けるために多くの場合に好ましい。
【0039】
重合反応は、好ましくは重合開始剤によって始まり、好ましくはラジカル重合のメカニズムによって進行する。重合開始剤の有用な例には、ベンゾインエーテル(例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル;、アニソインメチルエーテルなどの置換ベンゾインエーテル)、アセトフェノン(例えば、2,2−ジエトキシアセトフェノン)、またはアルファ−ケトール(例えば、2−メチル−2−ヒドロキシ−プロピオフェノン)などの放射線活性化性開始剤および特に光活性化性開始剤、および/または例えば、有機過酸化物(例えば、過酸化ベンゾイルおよび過酸化ラウリル)および2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)などの熱活性化性開始剤が挙げられる。化学線による重合および特に光重合ならびに光活性化性開始剤の添加は好ましい。開始剤成分は、好ましくは1〜3種の間、特に1〜2種の間の開始剤化合物を含む。それぞれ一種以上の開始剤化合物は、一種以上のアルキルアクリレートモノマー、適度に極性の一種以上のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にして好ましくは0.01〜2.00重量%、特に0.05〜1.00重量%の間、とりわけ0.1〜0.5重量%の量で存在する。
【0040】
好ましい調製方法において、それぞれ一種以上の開始剤化合物の一部は、一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば別の任意の一種以上の共重合性モノマーを含む混合物に添加される。その後、混合物は、典型的には2〜30%の程度に部分的に重合して、通常の室温で例えば300〜20,000cps(ブルックフィールド)の被覆可能粘度のシロップを生成させる。必要ならば、前駆体の粘度は、例えばWO第94/00,052号に記載されたような好ましくは光重合性ポリアクリレートである典型的には5重量%未満の少量の高分子添加剤を添加することにより、あるいは透明充填剤を添加することにより調節することも可能である。重合は、例えば米国特許第4,181,752号に記載されている光重合として好ましくは進行する。好ましい実施形態において、重合は、強度が約0.1〜約25mW/cm2の間であって、280〜400nmの間の発光スペクトルの60%より多く、好ましくは75%より多くを有するUVブラックライトを用いて行われる。放射線露光量は典型的には900〜1,500mJ/cm2の間である。重合は、放射線または熱源の除去、および/または例えばラジカル捕捉酸素の導入のいずれかによって停止させてもよい。
【0041】
得られた部分重合済みシロップ様混合物は、それぞれ開始剤化合物または一種以上の化合物の残りの部分および後続の任意の化合物、添加剤または補助剤と混合される。
【0042】
本発明による感圧接着剤層を形成するために、上述したシロップ様混合物は、裏地、キャリアウェブまたは剥離ライナー上に被覆され、不活性雰囲気内、すなわち、例えば窒素雰囲気内などの無酸素雰囲気内で重合される。
【0043】
本発明の特に好ましい方法において、部分重合シロップは、過酸化ベンゾイルなどの熱活性化性開始剤を用いて重合されるのに対して、シロップの後続の硬化では光開始剤の使用が好ましい。
【0044】
上記および以下での「層」という用語は、層の長さまたは幅の一方または両方より厚さが実質的に薄い構造を表現するために用いられる。感圧接着剤層の厚さが層の長さより実質的に薄いが、層の幅より実質的に薄くない場合、リボン型感圧接着剤層または帯型感圧接着剤層が得られる。感圧接着剤層の厚さが層の長さと幅より実質的に薄い場合、感圧接着剤層は、好ましくは、二つの実質的に平行の対向面を有し、例えば、フィルム、テープまたはディスクと呼ばれることが多い。「実質的に薄い」という用語は、感圧接着剤層の厚さに対する長さおよび/または幅の比が好ましくは少なくとも5、より好ましくは少なくとも7.5、特に好ましくは少なくとも10であることを意味する。
【0045】
本発明の感圧接着剤層は裏(サポート)付きまたは裏なしであることが可能である。
【0046】
裏なし感圧接着剤層は、例えば、シロップ様混合物を第1の剥離ライナー上に被覆し、混合物を第2の剥離ライナーで覆い、その後、二つの剥離ライナー間で混合物を重合させることにより得ることが可能である。第1の剥離ライナーは、例えば、剥離特性を備えた表面を有する移動可能キャリアウェブで置き換えてもよい。
【0047】
単一シート、フィルムまたは帯の形で使用または貯蔵する時、裏なし感圧接着剤層は、典型的には二つの剥離ライナーによって保護される一方で、ロールの形で感圧接着剤層を使用または貯蔵する時に一つの剥離ライナーで通常は十分である。適する剥離ライナーは、例えば、シリコン処理紙、シリコン処理ポリエステル、ポリエチレンまたはフルオロケミカルで処理されたポリマーフィルムである。ロールの形で感圧接着剤層フィルムを用いる時、剥離ライナーは、好ましくは両側で剥離特性を示し、裏側は典型的には前側より低い感圧接着剤層への粘着力を示す。
【0048】
本発明による裏付き感圧接着剤層は、例えば、シロップ様混合物を裏地またはキャリア層上に被覆し、こうした裏地またはキャリア層それぞれと剥離ライナーとの間で後で感圧接着剤層を重合させることにより得ることが可能である。裏付き感圧接着剤層を作るために、本発明による裏なし感圧接着剤層をそれぞれ裏地またはキャリア層上に貼合せることも可能であるともに好ましい。本発明による露出した一層の感圧接着剤層を含む裏付き感圧接着剤層は、上記および以下で片面感圧接着剤フィルムと呼ぶ。少なくとも一方が本発明による感圧接着剤層である露出した二層の接着剤層を含む裏付き感圧接着剤層は、上記および以下で本発明による両面感圧接着剤フィルムと呼ぶ。
【0049】
それぞれの用途に応じて、キャリア層または裏地は、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリカーボネートまたはポリメタクリレートなどの種々の靱性の高分子フィルム、紙、ノンウーブン、積層体(例えば、永久アクリル接着剤で両面に貼合されたポリエチレン発泡体またはポリウレタン発泡体、あるいはポリエチレンテレフタレートで貼合された紙またはポリエチレンテレフタレートでジグ溶接された紙など)、ワンパートメカニカルファスナー(例えば、米国特許第5,077,870号に記載されている)または金属を含む材料の群から選択してもよい。キャリア層の厚さは、典型的には25〜3,000μmの間、好ましくは25〜1,000μmの間で異なる。キャリア材料は、それぞれ一層以上の感圧接着剤層がキャリア材料に非常に強く接着するように選択されるべきである。こうした選択は容易に行うことができ、専門家からの発明的情報を全く必要としない。必要ならば、キャリア材料は化学的下塗剤で処理してもよく、あるいはコロナ処理またはプラズマ処理してもよい。両面感圧接着剤フィルムにおいて、キャリア層の反対側に被着される感圧接着剤層は、互いに異なってもよく、または互いに同じであってもよい。キャリア層または裏地は透明である。
【0050】
本発明による裏なし感圧接着剤層の厚さあるいは裏付き片面感圧接着剤フィルムまたは裏付き両面感圧接着剤フィルム中の本発明による一層以上の感圧接着剤層の厚さは、裏なし感圧接着剤層あるいはそれぞれの感圧接着剤フィルム中の一層以上の裏付き感圧接着剤層それぞれの滞留時間72時間後のポリカーボネート表面からの少なくとも35N/1.27cmの高い90度引き剥がし粘着力を提供するために、本発明の感圧接着剤層の感圧接着剤材料中のアルキルアクリレートモノマーの量の濃度と連携して選択される。90度引き剥がし粘着力は、以下で規定するFINAT法No.2に準拠して測定される。平滑表面を有する市販ポリカーボネート基板を用いた。着脱可能な高分子フィルムによって使用前に汚染および引掻に対して、こうしたポリカーボネート表面を保護した。
【0051】
本発明の感圧接着剤層の厚さは、好ましくは少なくとも500μm、より好ましくは少なくとも750μm、特に好ましくは少なくとも800μmである。次のような感圧接着剤層が好ましい。
・少なくとも500μmの厚さを有する。
・感圧接着剤材料は、60〜75重量%の間のアルキルアクリレート濃度を有する。
・ルイス塩基官能性共重合性モノマーの濃度が25〜40重量%の間。
・一種以上の粘着性付与樹脂の量が少なくとも10重量%。
ここで、重量%は、一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にしている。
【0052】
下記の組み合わせ:
・感圧接着剤層の比較的厚い厚さ。
・感圧接着剤層の感圧接着剤材料の比較的低い極性。
・一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーに関する比較的狭い濃度範囲の選択。および
・一種以上の粘着性付与樹脂の使用。
は、驚くべきことに、有利な静的剪断値と合わせて、72時間の滞留時間後にポリカーボネート表面からの少なくとも35N/1.27cm、好ましくは少なくとも40N/1.27cm、より好ましくは少なくとも45N/1.27cm、特に好ましくは少なくとも50N/1.27cmの高い90度引き剥がし粘着力を有する感圧接着剤層を提供する。
【0053】
72時間の滞留時間後にポリカーボネートからの少なくとも35N/1.27cmの90度引き剥がし粘着力に加えて、少なくとも2,000分、より好ましくは少なくとも5,000分、特に好ましくは少なくとも7,500分の70℃でのステンレススチールからの静的剪断値を示す本発明による感圧接着剤層は特に好ましい。
【0054】
さらに、本発明の感圧接着剤層は、好ましくは、以下の試験方法節で多少詳細に記載する試験方法を用いて測定できる時に高い耐湿性を示す。本発明の感圧接着剤層は、好ましくは6日後、より好ましくは8日後にこの試験により測定して、外観の変化を示さない。
【0055】
本発明の感圧接着剤層は、厚さ1,000μmの裏なし感圧接着剤層のサンプルを周囲条件でヒトの目により検査することにより定性的に評価できる少なくとも可視光線の波長範囲内で透明である。感圧接着剤層のこうしたサンプルを通して明瞭に見ることが可能である場合、こうしたサンプルを透明と呼ぶ。感圧接着剤層の透明性は上で定義され、以下に示した透過率試験法により定量的に測定することが可能である。
【0056】
第1の感圧接着剤層と、前記第1の感圧接着剤層上に貼合された少なくとも一層の露出した第2の感圧接着剤層とを含む透明多層積層体であって、前記第1の感圧接着剤層の感圧接着剤が、
(a)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
(b)一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物
を含み、前記第2の感圧接着剤層の感圧接着剤が、
(c)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
(d)一種以上の強い極性の共重合性モノマーを含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物
を含むことを特徴とする透明多層積層体が有利な特性によって特徴付けられることが本発明者らによってさらに見出された。
【0057】
透明積層体の反応性前駆体の成分(a)と(c)の両方のために適するアルキル(メタ)アクリレート(すなわち、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー)には、互いに独立して、アルキル基が4〜20個、好ましくは4〜14個、特に4〜12個の炭素原子を有する非第三アルキルアルコールの直鎖または分岐一官能性不飽和アクリレートまたはメタクリレートが挙げられる。本発明において用いられるより低級のアルキルアクリレートの例には、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、2−メチルブチルアクリレート、イソノニルアクリレート、n−ノニルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−デシルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソデシルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、4−メチル−2−ペンチルアクリレートおよびドデシルアクリレートが挙げられるが、それらに限定されない。好ましいより低級のアクリレートエステルおよびメタクリレートエステルには、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレートおよびドデシル(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0058】
第2の感圧接着剤層のために適するアルキル(メタ)アクリレートモノマーには、さらに、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートまたはn−プロピル(メタ)アクリレートなどの炭素原子数1〜3のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートモノマーが挙げられる。
【0059】
透明積層体の第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層の両方の重合性前駆体は、好ましくは、5種以下、特に1〜4種のアルキルアクリレートを互いに独立して含有する。
【0060】
透明積層体の第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層の両方の重合性前駆体は、互いに独立して、例えば、マレイン酸アルキルエステルおよびフマル酸アルキルエステル(それぞれマレイン酸およびフマル酸に基づく)などのアクリル酸以外の不飽和脂肪族カルボン酸のアルキルエステルを含有することが可能である。この点で、マレイン酸ジブチルエステル、マレイン酸ジオクチルエステル、フマル酸ジブチルエステルおよびフマル酸ジオクチルエステルは好ましい。それぞれの前駆体中のアクリル酸以外の不飽和脂肪族カルボン酸のエステル化合物の量は好ましくは多すぎず、互いに独立して、それぞれの一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーの質量を基準にして特に10重量%未満、より好ましくは5重量%未満、特に好ましくは2重量%未満である。
【0061】
第1の感圧接着剤層の重合性前駆体は、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーをさらに含有する。重合性前駆体の一部を構成する適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーは、好ましくは、n−ビニル含有モノマー、アクリロニトリル、アクリロイルモルホリン、ピロリドンエチルアクリレートおよびジメチルアミノプロピルメタクリレートを含む群から選択される。n−ビニル含有モノマー、特に例えば、n−ビニルピロリドンおよびn−ビニルカプロラクタムなどのn−ビニルラクタムは特に好ましい。n−ビニルカプロラクタムが特に好ましい。
【0062】
第1の感圧接着剤層の重合性前駆体は、好ましくは5種以下、特に1〜4種の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを含有する。
【0063】
一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば別の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にした第1の接着剤層の感圧接着剤材料の前駆体中の一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマー(=成分(a))の量は、好ましくは59〜80重量%の間、より好ましくは60〜78重量%の間、特に好ましくは60〜75重量%の間である。
【0064】
一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば別の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にした適度に極性の一種以上のルイス塩基官能性共重合性モノマーの量は、好ましくは20〜41重量%の間、より好ましくは22〜40重量%の間、特に好ましくは25〜40重量%の間である。
【0065】
第1の感圧接着剤層の感圧接着剤材料の共重合性前駆体中の強い極性コモノマーの存在が透明多層積層体の耐湿性に対して通常は有害であることが本発明者らによって見出された。これは、第1の感圧接着剤層の厚さに対する第2の感圧接着剤層の厚さの比が好ましくは0.2未満、より好ましくは0.15未満、特に好ましくは0.1未満である透明多層積層体の好ましい実施形態において特に当てはまる。この好ましい実施形態において、耐湿性および静的剪断の性能を含む透明多層積層体のバルク特性は、第1の感圧接着剤層の特性によって支配される。
【0066】
第1の感圧接着剤層の感圧接着剤材料は、存在するなら本発明の透明接着剤層に関して上で規定された粘着性付与樹脂から好ましくは選択される一種以上の粘着性付与樹脂(しかし、一般にはより好ましくないものである)を含有してもよい。第1の感圧接着剤層の感圧接着剤材料中の一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にしたそれぞれ一種以上の粘着性付与樹脂の量は、好ましくは少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも7.5重量%である。それぞれ一種以上の粘着性付与樹脂の濃度範囲の上限は、より重要でないが、多くの場合に75重量%より高い濃度が感圧接着剤材料の特性をさらに改善しないことが本発明者らによって見出された。本発明の多層積層体中で用いられる第1の感圧接着剤材料と第2の感圧接着剤材料の両方が透明である必要があるので、第1の感圧接着剤層中のそれぞれ一種以上の粘着性付与樹脂(存在するなら)の濃度範囲の上限は、好ましくは、巨視的相分離も微視的相分離も起きないように選択される。第1の感圧接着剤層中のそれぞれ一種以上の粘着性付与樹脂(存在するなら)は、好ましくは、5〜50重量%、より好ましくは7.5〜45重量%、特に好ましくは7.5〜30重量%、とりわけ好ましくは10〜25重量%の量で用いられる。積層体の第1の感圧接着剤層中で用いられる感圧接着剤材料は、好ましくは、1〜4種、より好ましくは1〜3種、特に好ましくは1または2種の粘着性付与樹脂を含有してもよい。
【0067】
第2の感圧接着剤層の重合性前駆体は、一種以上の強い極性の共重合性モノマー(=成分(d))をさらに含有し、そのモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸およびアクリロニトリルを含む群から好ましくは選択され、メタクリル酸が好ましい。
【0068】
第2の感圧接着剤層の感圧接着剤の重合性前駆体は、任意に、開示された適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーの群から好ましくは選択されるより適度に極性の共重合性モノマーを含むことが可能である。しかし、第2の感圧接着剤層の感圧接着剤材料の前駆体中の適度に極性の共重合性モノマーの存在は好ましくない。
【0069】
一種以上のアルキルアクリレートモノマー、強い極性の一種以上の共重合性アルキル(メタ)アクリレートおよび存在するならば別の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にした第2の感圧接着剤層の感圧接着剤材料の前駆体中の一種以上のアルキル(メタ)アクリレート(=成分(c))の量は、好ましくは85〜99部の間、より好ましくは90〜98部の間、特に好ましくは93〜97部の間である。
【0070】
第2の感圧接着剤層の感圧接着剤材料の前駆体は、存在するなら本発明の感圧接着剤層に関して上述された粘着性付与樹脂の群から好ましくは選択される一種以上の粘着性付与樹脂を任意に含むことが可能である。
【0071】
透明多層積層体のそれぞれ第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層の両方の感圧接着剤材料の前駆体は、好ましくは一種以上の架橋性化合物を含む。一種以上の架橋性化合物および第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層の前駆体中のそれぞれの濃度は、互いに独立して、本発明の感圧接着剤層に関して上で開示されたように選択される。
【0072】
透明積層体の第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層の感圧接着剤材料は、多層積層体の透明要件に悪影響を及ぼさないように選択する必要があるけれども、添加剤をさらに含んでもよい。第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層の両方のために適する添加剤には、互いに独立して、可塑剤、透明充填剤、顔料、溶媒、連鎖移動剤、透明着色剤および/または塗料が挙げられるが、それらに限定されない。
【0073】
本発明の透明多層積層体は、第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層を互いの上に貼合せることにより得られる。これは、複数の共重合性被覆性組成物を互いの上に被覆し、被覆された層のスタックを後で照射重合する米国特許第5,028,484号で開示された多層テープ構造とは異なる。異なる層の光重合性モノマーがそれぞれの層を通して移行し、それによって得られた多層テープ構造の接着を強化させることが米国特許第5,028,484号において請求されている。
【0074】
第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層が貼合せ後に互いに非常に強く接着することが本発明者らによって見出された。第1の感圧接着剤層と第2の感圧接着剤層との間の強い接着のために、これらは、好ましくは、界面下塗層を用いずに貼合される。
【0075】
透明多層積層体を調製する第1の工程は、通常、塊状重合、溶液重合、乳化重合または懸濁重合などの一般に知られている重合方法を利用することにより第1の感圧接着剤材料を調製することからなる。環境の理由のため、塊状重合は有機溶媒の使用を避けるために多くの場合に好ましい。
【0076】
重合反応は、好ましくは重合開始剤によって始まり、好ましくはラジカル重合メカニズムによって進行する。重合開始剤の有用な例には、熱活性化性開始剤および放射線活性化性開始剤、特に本発明の感圧接着剤層に関して上で開示された光活性化性開始剤の群から好ましくは選択される光活性化性開始剤が挙げられる。
【0077】
好ましい方法において、被覆可能な部分重合無溶媒シロップが最初に調製され、その後、シロップはキャリアウェブまたは剥離ライナー上に被覆され、不活性ガス雰囲気内で光重合される。
【0078】
第1の感圧接着剤層は、裏なしであることが可能であるか、あるいは先に開示された裏地またはキャリア層を好ましくは用いる裏付きであることが可能である。第1の感圧接着剤層は、当業者に先に示された詳細な説明を参照させるように本発明の感圧接着剤層に関して先に開示された方法を用いて調製される。第1の感圧接着剤層は、好ましくは裏なしであるが、透明裏地を用いる裏付きフィルム構造も使用することが可能である。
【0079】
第2の感圧接着剤層は、第1の感圧接着剤層に関して上述の方法のいずれによっても調製できるが、好ましくは米国再発行特許第24,906号(ウルリッチ(Ulrich))において開示されたように溶液重合によって調製される。第2の感圧接着剤層は、好ましくは裏なしであるが、透明裏地を用いる裏付きフィルム構造も使用することが可能である。
【0080】
上記に基づいて、透明多層積層体は、一層以上の第1の感圧接着剤層および一層以上の第2の感圧接着剤層を含む種々の構造を示すことが可能である。
【0081】
最も複雑でない構造において、一層または二層の第2の裏なし感圧接着剤層は、界面下塗層を用いずに、それぞれ第1の裏なし感圧接着剤層の一層または二層の対向表面上に貼合される。例えば、前進接着線に沿って層を互いに接着させるために加圧対向ロールを用い、よって二層の接着剤層間の界面に空気を閉じ込めることを防ぐ一般に入手可能な貼合せ装置を用いて第2の感圧接着剤層を第1の感圧接着剤層上にプレスすることにより、貼合せを行うことが可能である。第1の感圧接着剤層および/または第2の感圧接着剤層は、貼合せ中に任意に加熱することが可能である。
【0082】
第1の裏なし感圧接着剤層の厚さは、好ましくは少なくとも500μm、より好ましくは少なくとも750μm、特に好ましくは少なくとも800μmであるのに対して第2の感圧接着剤層の厚さは、互いに独立して、好ましくは20〜200μm、より好ましくは25〜100μm、特に好ましくは30〜60μmである。以下の実施例節において、第2の感圧接着剤層/第1の感圧接着剤層/別の第2の感圧接着剤層の三層積層体構造中の第1の感圧接着剤層はコア層とも呼ばれるのに対して、第2の感圧接着剤層(互いに同じかまたは異なることが可能である)はスキン層とも呼ばれる。
【0083】
透明多層積層体のこの構造において、積層体の露出表面の少なくとも一表面の特性は第2の感圧接着剤層の表面特性に対応するのに対して、積層体の好ましい耐湿性および静的剪断の性能を含む多層積層体のバルク特性は第1の感圧接着剤層の特性によって支配される。
【0084】
第2の好ましい実施形態において、透明多層積層体は、それぞれ積層体の対向表面の一表面または二表面上に第1の感圧接着剤層を保持する透明裏地を含む。少なくとも一層の第2の感圧接着剤層は、第1の感圧接着剤層の少なくとも一層上に貼合される。
【0085】
本発明の透明多層積層体は、種々の基板の接着に対して最適化できるように種々の他の構造を示してもよい。
【0086】
特に指示がない限り、上記および以下のすべての濃度は、一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にした重量%(wt%)として示している。これは、換言すると、一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーについて想定された重量%の濃度値が合計で100%になることを意味する。透明積層体のそれぞれ透明接着剤層あるいは第1の接着剤層または第2の接着剤層の任意の他の化合物の濃度(重量%)(この濃度は、文献において時によってはpph[パーツ・パー・ハンドレッド]とも呼ばれる)は、重合性モノマーの質量の合計を基準として、すなわち、一種以上のアルキルアクリレートモノマー、一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準として与えられる。本発明によるそれぞれ透明感圧接着剤層および透明多層積層体は種々の接着用途向けに適する。しかし、それらは、ポリカーボネート、PMMAまたはガラスなどの一種以上の透明基板の接着のために特に好ましい。
【実施例】
【0087】
以下の実施例は、本発明を限定せずに本発明をさらに例示することを意図している。しかし、最初に、本発明において用いられる幾つかの試験方法を説明する。
【0088】
試験方法
90度引き剥がし粘着力
以下の例外を除いて、Federation Internationale des Fabricants Europeens et Transformateurs d’Adhesifts et Thermocollants sur Papiers et autres Supports(FINAT)試験法No.2に準拠して、300mm/分での90度引き剥がし粘着力を測定した。
1.それぞれ本発明の感圧接着剤層、感圧接着剤フィルムまたは多層積層体を放置して、FINAT試験によって要求されたような20分と24時間でなく、それぞれ5分と72時間にわたり、試験しようとする基板上に滞留させた。
2.それぞれ本発明の感圧接着剤層、感圧接着剤フィルムまたは多層積層体の幅は、FINAT試験によって要求されたような2.5cmでなく1.27cmであった。
3.伸びない裏地を形成させるために、幅1.6cmの厚さ150μmのアルミニウム帯をそれぞれ本発明の感圧接着剤層、感圧接着剤フィルムまたは多層積層体の片面に手で被着させる。
4.それぞれ本発明の感圧接着剤層、感圧接着剤フィルムまたは多層積層体を基板に被着させるために、FINAT試験法によって要求されたような2kgでなく6.8kgのロールを用いた。
【0089】
用いた基板は、マクロロン(MAKROLON(登録商標))ポリカーボネート、プレクシグラス(PLEXIGLASS(登録商標))XTポリメチルメタクリレート、トロビドール(TROVIDUR(登録商標))ETポリ塩化ビニルおよびステンレススチールであった。FINAT試験法によって要求されたようなフロートガラス(空気側)を基板として用いた。高分子基板の厚さは2mmであった。ガラスの厚さは3mmであった。イソプロパノール中で飽和したティッシュで拭き取ることにより高分子基板とガラス基板の両方を清浄化した。a)メチルエチルケトン(MEK)で飽和したティッシュで拭き取り、b)ジアセトンアルコール中で飽和したティッシュで拭き取り、最後にc)水とイソプロパノールの体積による1:1混合物で飽和したティッシュで拭き取ることにより、ステンレススチール基板を清浄化した。ステンレススチール基板を放置して、各後続清浄化工程の前に簡単に空気中で乾燥させた。
【0090】
5.FINAT試験法によって要求されたようなN/2.5cmでなくN/1.27cmで結果を報告した。
【0091】
70℃での静的剪断
イリノイ州シカゴの感圧テープ評議会(Pressure Sensitive Tape Council(Chicago,IL/USA))PSTC−7(手順C)に準拠して、標準静的剪断試験を高温で行った。PSTC試験法によって要求されたような49℃(120°F)でなく70℃で試験を行った。用いた基板は、ステンレススチールおよびマクロロン(登録商標)ポリカーボネートであった。イソプロパノール中で飽和したティッシュで拭き取ることによりマクロロン(登録商標)ポリカーボネートを清浄化した。a)メチルエチルケトン(MEK)で飽和したティッシュで拭き取り、b)ジアセトンアルコール中で飽和したティッシュで拭き取り、最後にc)水とイソプロパノールの体積による1:1混合物で飽和したティッシュで拭き取ることにより、ステンレススチール基板を清浄化した。ステンレススチール基板を放置して、各後続清浄化工程の前に簡単に空気中で乾燥させた。
【0092】
接着済みサンプル領域は、垂直方向2.54cm×幅方向1.27cm(PSTC試験法によって要求されたような1.27cm×1.27cmでなく)であった。試験片が裏なし感圧接着剤層であった場合、アルマイトフォイルの帯を感圧接着剤層の上に重ね合わせて、PSTC−7に記載されたように分銅を垂らす手段を提供した。接着済み領域上に5分にわたり1kgの分銅を置くことにより、それぞれ本発明の感圧接着剤層、感圧接着剤フィルムまたは多層積層体を基板に接着させた。サンプル付きの剪断スタンドを70℃で保持された強制空気炉内に10分にわたり入れて、サンプルを状態調節し、その後、それぞれ本発明の感圧接着剤層、感圧接着剤フィルムまたは多層積層体に接着させたアルミニウム帯の端から750gの荷重(PSTC試験法によって要求されたような1kgでなく)を垂らした。
【0093】
接着ボンドに関する破壊までの時間を分で記録した。
【0094】
湿度試験
二つの厚さ3mmのガラス板を互いに接着させるために、それぞれ本発明の感圧接着剤層、感圧接着剤フィルムまたは多層積層体の2.54cm×2.54cmのサイズのサンプルを用いた。ゴムハンドロールでローラー掛けし、手の圧力によって可能な限り多くの力を加えることにより、積層体を互いにプレスした。加熱された湿度チャンバ内に35℃の温度および98%の相対湿度で積層体を入れた。温度を6時間以内に35℃から75℃に直線的に上げ、35℃に戻した。外観の変化(両端で始まる接着剤層の白濁外観)が観察できるまで、または当該時間後に変化が観察できなかった時18日後に打ち切るまで、6時間の温度サイクルを続けた。
【0095】
可視光線の透過率
正透過率(Tr)をASTM D1746−97に準拠して測定した。それぞれ本発明の感圧接着剤層または多層積層体の厚さ1mmのサンプルをキュベットホールダー内で裏なしフィルムとして吊り下げ、550SEという商品名で、パーキンエルマー・アソーシエーツ(Perkin−Elmer Associates)によって販売されているUV可視分光光度計のビーム内に入れた。サンプルがビーム内にない時、100%の透過率を指示するように分光光度計は調節されていた。540nm〜560nmの範囲内の正透過率(Tr)の平均値を試験法によって要求されたように報告した。
【0096】
%正透過率(Tr)を次の通り計算することが可能である。
r=100Ir/I0
式中、
r=試験片がビーム内にある時の光線強度、I0=試験片がビーム内にない時の光線強度。
【0097】
実施例で用いた材料
モノマー
2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)
イソオクチルアクリレート(IOA)
アクリル酸(AA)
ドイツ国ルードヴィスハーベンのバスフ(BASF(Ludwigshafen,Germany))によって販売されているN−ビニルカプロラクタム(NVC)
ピロリドンエチルアクリレート(PYEA)
日本国のイスズ(Isuzu)によって販売されているイソボルニルアクリレート(IBA)
【0098】
粘着性付与剤
(1)ハーキュレス社によって販売されているレガルレス6108、石油化学原料油から誘導された部分水素添加炭化水素熱可塑性樹脂、環球式軟化点103℃、Mn=825、Mw=1250、Mz=1850。
(2)ハーキュレス社によって販売されているレガライトR7100、石油化学原料油から誘導された部分水素添加炭化水素熱可塑性樹脂、環球式軟化点102℃、Mn=625、Mw=1000、Mz=1525。
【0099】
可塑剤
サンティサイザー141という商品名で、ベルギー国ルヴェンラネウベのソルティア・ヨーロッパ(Solutia Europe(SA/NV(Louvain−la−Neuve,Belgium))によって販売されているオクチルジフェニルホスフェート
【0100】
その他
光開始剤として入手できるイルガキュア(Irgacure(登録商標))651、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(スイス国バーゼルのチバガイギー(Ciba−Geigy(Basel,Switzerland))
ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)、架橋剤
過酸化ベンゾイル(BPO)、熱フリーラジカル開始剤
【0101】
実施例1
熱的方法によるシロップの調製
窒素パージした容器内で、2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA、61.4重量%)およびN−ビニルカプロラクタム(NVC、38.6重量%)を0.1重量%の過酸化ベンゾイル(BPO)と組み合わせ、約60〜70℃に加熱した。ポリマーへの約6〜7%転化率に達するまで温度を約60℃で保持した。シロップの粘度は2000〜7000mPa・sの範囲内であった。その後、シロップを約35℃に冷却し、同時に空気でパージしてモノマーの重合を遅くし、最後に止めた。その後、シロップがまだ暖かい間に粘着性付与剤(レガルレス6108、12.5重量%)および1.1重量%の可塑剤(サンティサイザー141)を添加し、均質シロップを得るまで混合を続けた。ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA、0.07重量%)を添加し、均質になるまで混合した。その後、イルガキュア651光開始剤を0.2重量%の量で添加した。
最終感圧接着剤層に向けたシロップの被覆および硬化
【0102】
上述したシロップを真空下でガス抜きし、その後、厚さ50μmの透明シリコン処理ポリエステル剥離ライナー上にナイフコーターにより約1000μmの厚さで被覆した。その後、厚さ50μmの第2の透明シリコン処理ポリエステル剥離ライナーでシロップ層を覆った。こうして調製した積層体を中圧水銀蒸気(UV)ランプの下に通して、これも約1000μmの厚さを有する感圧接着剤層に向け重合を本質的に完了させた。接着剤に照射したエネルギーの全量は約800mJ/cm2であった。
【0103】
こうして調製した感圧接着剤層を上述の試験方法下で示された方法に従って試験した。感圧接着剤層中で用いられた感圧接着剤の組成を表1でまとめており、試験結果を表2および表3でまとめている。
【0104】
実施例2
可塑剤を省き、粘着性付与剤である2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)およびN−ビニルカプロラクタム(NVC)を表1に示したレベルに若干調節したことを除き、実施例1を繰り返した。
【0105】
実施例1で用いたのと同じ技術によって重合を行った。
【0106】
実施例3〜7
UV線を用いてガラスジャー内でシロップを最初に調製することにより実施例3〜7を調製した。最初にNVCを溶融し、それを液体2−HEAに添加し、攪拌により2−EHA/NVC溶液に粘着性付与剤を溶解させ、可塑剤および最後に光開始剤を添加することにより、モノマー(2−EHAおよびNVC)、粘着性付与剤および可塑剤(存在する場合)ならびに0.04重量%のイルガキュア651光開始剤をガラスジャー内で組み合わせた。得られた混合物を窒素パージによりガス抜きし、その後、300ワットOSRAM Ultra VITALUX UVランプからのUV線を約4〜5分にわたり照射して、約1000mPa・s(cps)の粘度をもたらした。UV線源を取り除き、ジャーを開放し、空気をシロップに攪拌して入れることにより重合を止めた。モノマーの転化率は8〜10%であると推定された。
【0107】
この手順は、実施例1〜2ではシロップの生成後に粘着性付与剤および可塑剤を添加し、実施例3〜7ではシロップの生成中に粘着性付与剤および可塑剤(存在する場合)が存在する点で実施例1〜2の手順とは異なる。
【0108】
イルガキュア651光開始剤の追加部分(0.16重量%)を0.12重量%のヘキサンジアクリレート(HDDA)と同様にシロップに混合した。
【0109】
その後、シロップを真空下でガス抜きし、実施例1の場合のように1000μmの厚さで二重透明ポリエステル剥離ライナー間で重合させて、それぞれの感圧接着剤層をもたらした。
【0110】
実施例8
1.粘着性付与剤レガルレス6108をレガライトR7100に代えた。
2.シロップを製造するために用いた過酸化ベンゾイル(BPO)の量を0.10重量%から0.02重量%に減らした。
以上の例外を除き、実施例1を繰り返した。
【0111】
実施例8の感圧接着剤層の透過率を上述の試験方法下で示された方法に従って測定した。正透過率は、上述の試験方法に従って82%として測定された。
【0112】
比較例1〜3
粘着性付与剤と可塑剤の両方を省いた例外を除き、比較例1〜3を実施例3〜7のために用いた手順によって調製した。2−EHAおよびNVCの量は表1に示した量に変えた。
【0113】
表2および表3の結果は、得られた感圧接着剤層に関して低い静的剪断値と低い引き剥がし粘着力値の両方を示している。
【0114】
比較例4〜6
比較例4〜6を実施例3〜7のために用いられた方法によって調製した。
【0115】
比較例7
本発明のテープのために用いられるのと同じ試験方法を用いて、強い極性の親水性共重合性モノマーを含むスリーエム社(3M Company)によって販売されている厚さ約1000μmのアクリル系透明接着テープ#4910を試験した。
【0116】
試験結果は、23N/1.27cmのポリカーボネートからの90度引き剥がし粘着力を示している。劣った耐湿性も表4に示したように観察された。
【0117】
比較例8
スリーエム社(3M Company)によって販売されている不透明接着テープ#4945は、良好なポリカーボネートからの引き剥がし粘着力および良好なステンレススチールからの静的剪断を示している。しかし、良好な順応性をもたらす発泡体を作るために用いられるガラスバブルが充填されたアクリル系コア層を含むので、それは透明ではない。基板への良好な接着を確実にするために、接着力の強い感圧接着剤スキンがコアの両面上に存在する。三層サンドイッチである接着テープ#4945の合計厚さは1140μmであった。
【0118】
【表1】
Figure 2005503450
【0119】
【表2】
Figure 2005503450
【0120】
【表3】
Figure 2005503450
【0121】
実施例9〜14
2−EHA−NVCコポリマーのより厚い第1の感圧接着剤層(コア)およびコアの各側のより薄い第2の感圧接着剤層(スキン)を含む透明多層積層体を調製した。各スキンは、各表面上に強い極性の一種以上のコモノマーを含むアクリル感圧接着剤材料を含む。コアはEHA−NVCコポリマーを各場合に含む。粘着性付与剤および可塑剤の量を変え、よって実施例11は粘着性付与剤も可塑剤も含まない。特に、各スキンは、イソオクチルアクリレート、メチルアクリレートおよびアクリル酸のターポリマーを含んでいた。
【0122】
実施例1に記載された技術と本質的に同じラジカル重合技術によってコアを調製した。
【0123】
有機溶媒中でそれぞれ65、30および5重量%の比率のイソオクチルアクリレート(IOA)、メチルアクリレート(MA)およびアクリル酸(AA)のアクリル感圧接着剤ターポリマーを最初に調製し、溶液ポリマーの層を剥離ライナーに被着させ、その後接着剤の層を乾燥させて、約60μmの厚さを有する転写テープを作ることによりスキンを調製した。
【0124】
その後、気泡が含まれないように転写テープをコアの各側に注意深く貼合せた。貼合せはゴム被覆ハンドロールを用いて行った。サンプルを放置して23℃で少なくとも3日間エージングさせて、コア層とPSAスキンとの間の粘着力増大を見込んだ。コアとスキンとの間の良好な接着を果たすために下塗剤は不要であった。
【0125】
その後、実施例9〜14で調製した積層体の引き剥がし粘着力、静的剪断および耐湿性を試験した。5分のみの滞留時間後の90度引き剥がし試験も選択されたPSAスキンの強い急速タック性を示すために含めた。
【0126】
実施例10は、上述の試験方法によって測定して86%の正透過率を示した。
【0127】
比較例9
比較例9は、コアとして3Mテープ#4910を含むアクリル酸を含むアクリルコアとアクリル酸を含むアクリルスキンを示している。間に下塗剤を入れずにスキンをコア上に貼合せた。このサンプルは、90度引き剥がし粘着力試験と静的剪断試験の両方に関して表5に示したようにコアとスキンとの間の接着において破壊を示している。
【0128】
比較例10
比較例10は、コアに接着させるべきスキンの表面に貼合せの前に下塗を被着させた例外を除き、比較例8と同じである。
【0129】
実施例15および16
実施例15と16の両方は、アクリル酸含有スキンと組み合わせたEHA−NVCコアを含む。ヘンケル(Henkel)によって販売されているポリアミド下塗層、マクロメルト(Makromelt)6240が接着剤層間の両方の界面で約5μmの厚さで存在する。
【0130】
試験結果は、下塗層の存在が不要であり、実際に接着強度の減少をもたらすことを示している。従って、下塗層の使用は、より好ましくない。
【0131】
実施例17
実施例17は、本発明による2−EHA−NVC感圧接着剤層、すなわち、積層体でない感圧接着剤層を示している。5分の滞留時間後の90度引き剥がし粘着力は衝撃的挙動を伴って18N/1.27cmであり、両方とも場合によって望ましい滑らかな引き剥がしを有する5分引き剥がし値が25N/1.27cmであった実施例10または5分引き剥がし値が29N/1.27cmであった実施例9の場合のような、より強いアクリル酸含有スキンを用いる時より相当に低い。
【0132】
【表4】
Figure 2005503450
【0133】
【表5】
Figure 2005503450
【0134】
実施例18
実施例18は、第1の感圧接着剤層がルイス酸官能性モノマーとしてピロリドンエチルアクリレート(PYEA)を含む多層積層体を示している。
【0135】
比較例11
感圧接着剤スキンとコアとの間にポリアミド下塗層(ヘンケル(Henkel)によって販売されているマクロメルト(登録商標)4260を組み込んだ例外を除き、実施例18を繰り返した。
【0136】
【表6】
Figure 2005503450
【0137】
【表7】
Figure 2005503450

Claims (14)

  1. 透明感圧接着剤層であって、前記感圧接着剤層の感圧接着剤が、
    (i)(a)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
    (b)一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを
    含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物と、
    (ii)一種以上の粘着性付与樹脂と
    を含み、
    一種以上の前記アルキルアクリレートモノマーの濃度および前記感圧接着剤層の厚さが、前記感圧接着剤層が、FINAT法No.2に準拠し測定して72時間の滞留時間後に、少なくとも35N/1.27cmの、ポリカーボネートからの90度引き剥がし粘着力を有するように選択される、透明感圧接着剤層。
  2. 前記一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーが、前記一種以上のアルキルアクリレートモノマー、前記一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量を基準にして59〜80重量%の濃度で存在する請求項1に記載の感圧接着剤層。
  3. 前記感圧接着剤層の厚さが少なくとも500μmである請求項1又は2に記載の感圧接着剤層。
  4. 一種以上の前記ルイス塩基官能性共重合性モノマーが、N−ビニル含有モノマー、アクリロイルモルホリンおよびピロリドンエチルアクリレートを含む群から選択される請求項1〜3のいずれか1項に記載の感圧接着剤層。
  5. ルイス塩基官能性モノマーとしてN−ビニルカプロラクタムを含む請求項4に記載の感圧接着剤層。
  6. 前記一種以上のルイス塩基官能性共重合性モノマーが、前記一種以上のアルキルアクリレートモノマー、前記一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量を基準にして20〜41重量%の量で存在する請求項1〜5のいずれか1項に記載の感圧接着剤層。
  7. 任意に部分または完全水素添加α−メチルスチレンを含む前駆体組成物の重合によって得られた少なくとも一種の粘着性付与樹脂を含む請求項1〜6のいずれか1項に記載の感圧接着剤層。
  8. 前記一種以上の粘着性付与樹脂が、前記一種以上のアルキルアクリレートモノマー、前記一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーおよび存在するならば他の任意の一種以上の共重合性モノマーの質量の合計を基準にして5〜75重量%の量で存在する請求項1〜7のいずれか1項に記載の感圧接着剤層。
  9. 前記感圧接着剤層の感圧接着剤がPSTC−7/Cにより測定して、少なくとも2,000分の、70℃でのステンレススチールからの静的剪断を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の感圧接着剤層。
  10. 裏地に被着された請求項1〜9のいずれか1項に記載の少なくとも一層の感圧接着剤層を含む感圧接着剤フィルム。
  11. 第1の感圧接着剤層と、前記第1の感圧接着剤層上に貼合された少なくとも一層の第2の感圧接着剤層とを含む透明多層積層体であって、前記第1の感圧接着剤層の感圧接着剤が、
    (a)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
    (b)一種以上の適度に極性のルイス塩基官能性共重合性モノマーを含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物
    を含み、前記第2の感圧接着剤層の感圧接着剤が、
    (c)アルキル基が互いに独立して4〜20個の炭素原子を含む一種以上のアルキル(メタ)アクリレートモノマーおよび
    (d)一種以上の強い極性の共重合性モノマーを含む前駆体を重合することにより得ることができる反応生成物を含む、透明多層積層体。
  12. 前記強い極性の共重合性モノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸およびアクリロニトリルを含む群から選択される請求項11に記載の多層積層体。
  13. 前記第1の感圧接着剤層の厚さに対する前記第2の感圧接着剤層の厚さの比が0.2未満である請求項11又は12に記載の多層積層体。
  14. 前記第1の感圧接着剤層が請求項1〜9のいずれか1項に記載の層である請求項11〜13のいずれか1項に記載の多層積層体。
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