JP2005502569A - 山積みに重ねたシートを整合する装置 - Google Patents

Abstract

本発明はシート（０９）のシーケンスを維持しながら、山に積み重ねた複数のシート（０９）の少なくとも一つのエッジを整合するための装置に関し、前記装置はシート（０９）の先端エッジを整合するための先端エッジストッパ（１３）を一側に有する支持台（１１）を含む。本発明は、前記支持台（１１）の上流に、先端エッジが未整合の状態で山積みされるシート（０９）を担持する担持プレート（０２）を有し、かつ鱗状にはみ出して重なる状態の鱗状流れを形成するように、前記担持プレート（０２）から前記支持台（１１）の先端エッジストッパ（１３）へシート（０９）を搬送するシートフィーダ（０８，０４，０６）を含むことを特徴とする。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は請求項１の序文に記載の上下に山積みされたシートを整合するための装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
かかる装置は、非制限例として例えば少なくとも一つのエッジに沿って印刷紙を精確に上下に整合するために使用され、その結果としてエッジが整合され得る。相当数の印刷物、例えば登録数字を有する有価証券等の場合、シートを印刷した後に積み重ねた山の状態でシートのシーケンス即ち順番（sequence)を維持する必要がある。
【０００３】
ＥＰ０６１４８０Ａ１は振動台の形態に設計された装置を開示する。支持台はこの振動台のために設けられ、側ストッパは支持台の少なくとも二つの隣接する側に設けられ、かつシートの側エッジに当接する。積み重ねたシートの山を整合するために、山は支持台の上に積載され、かつ支持台は、シートの側エッジが重力によりストッパに当接するまで、二つのストッパの方向へ傾斜する。そこで、振動台がシートの山を緩めるために振動して個別シートを相互に対して整合運動させる。
【０００４】
ＤＥ６８０９１５６Ｕはメールの物品を整合するための装置を開示し、この事例において、鱗状または瓦状（imbricated)の流れが山を形成するために整合する。
【０００５】
【特許文献１】
ＥＰ０６１４８０Ａ１
【特許文献２】
ＤＥ６８０９１５６Ｕ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明の課題は山の状態に上下に積み重ねたシートを整合するための装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の課題は請求項１の特徴部に記載の発明により達成される。
【０００８】
本発明により達成される利点は、特に、先端エッジが未整合のシートの山が、支持台上に直接的にセットされるのではなく、上流の担持プレート上にセットされることにある。本発明による装置は、シートフィーダを含み、このシートフィーダによって担持プレート上に積載されたシートは別々に、かつ鱗状または瓦状に重なる流れの形態で支持台の先端エッジストッパまで搬送される。シートフィーダは、鱗状にはみ出し重なる形態の鱗状流れ、即ち各シートの先端エッジが各ケースにおいてそれぞれ先行するシートの下に搬送されるように設計される。その結果として、山が支持台の方向において担持プレートから再積み上げされる必要なく、シートのシーケンスが維持される。各ケースにおいてシートは個別に先端エッジストッパへ搬送されかつそこで整合されるので、高度な整合精度が達成される。本発明による装置の設計は、シート印刷機へシートを分離して供給するために使用されている既知シートフィーダの、僅かな設計変更を伴う使用を含む。既知シートフィーダを変更するために、先端エッジストッパは、特に、支持台の平面内で鱗状に重なる流れが搬送されるように支持台上に設けられる。
【０００９】
以下に、本発明の例示形態について添付図面を参照して更に詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
図１に示された装置の製造は、シート印刷機へ別々にシートを供給するために使用される従来シートフィーダに基礎を置く。
【００１１】
かかるシートフィーダは担持プレート０２を有し、担持プレート０２の上側にシート０９が積み重ねた山０３の状態で設置され、シート０９の少なくとも一つの側エッジは整合されていない。吸引機０４，０６および空気ノズルに一体化された圧力付与フット０８によって、シート０９は支持台１１の方向へ山０３から別々に搬送される。支持台１１は、ここでは、循環吸引ベルト１２を有する吸引ベルト台１１の形態に設計されている。
【００１２】
吸引機０４，０６、ストッパ０７、吸引圧力付与フット０８および吸引ベルト１２の使用は、結果としてシート０９を、鱗状にはみ出して重なる鱗状の流れの形態で、担持プレート０２から支持台１１の方向への搬送を可能にする。支持台１１の後端には、シート０９を搬送方向に見て、先端エッジストッパ１３が配置され、これに対してシート０９の先端エッジが吸引ベルト１２の前進運動により搬送され、かつその工程で整合される。先端エッジストッパ１３上のシートの整合は、ここでは、先端エッジストッパ１３の方向への支持台１１の傾斜によって補助される。これは、シート０９上に働く誘導重力が支持台１１の傾斜角度によって水平方向に働く成分と垂直方向に働く成分に分割されることによる。従って、シート０９に働く誘導重力を変化可能にするために、支持台１１の傾斜角度を変更できれば特に有利である。
【００１３】
担持プレート０２上のシートの山０３から連続的に供給されるシート０９は支持台１１上に上下に積み重ねたシート０９の山１４を形成し、そのシートの先端エッジは各ケースにおいて先端エッジストッパ１３上で整合する。シート０９のシーケンスはここでは鱗状の流れの鱗状に重なるはみ出しによって維持される。
【００１４】
整合すべきシート０９はすでに整合したシート０の山１４の下に押し込まれる。この場合、すでに整合した山１０４が厚ければ厚いほど、各ケースにおいて整合すべきシート０９上に働く誘導重力は大きくなる。各ケースにおいて山１４と整合すべきシート０９の上側との間の摩擦力が整合すべきシートの整合運動を妨害するような許容できない大きさになるのを阻止するために、送風手段１６を装置０１上に設けることが可能であり、送風手段１６は特にイオン化空気等の空気を、鱗状に重なる流れの最前のシート０９と山１４との間に、整合したシート０９の末端エッジから送風する。その結果、空気クッションが山１４と各ケースにおいて整合すべき次のシート０４間に形成され、従って、その摩擦は小さくなる。
【００１５】
図２は本発明による装置２１の第二例示形態を上から斜めに見た斜視図を示す。装置２１は担持プレート２２を有し、担持プレート２２の上側に未整合先端エッジを有するシート２９の山２３がセットされている。担持プレート２２の上方には吸引手段２４が配置され、吸引手段２４は三つの軸に沿って設置でき、かつ吸引手段の吸引カップ２６が山２３の最上シート２９の上側に当接する。吸引カップ２６の対応する搬送運動によって、山２３の最上シート２９は個別的に上昇し、かつ支持台２７の方向へ搬送される。吸引手段２４は、ここで搬送運動をし、その結果として、シート２９は山２３から支持台２７の方向へ鱗状にはみ出して重なる鱗状流れとして搬送される。
【００１６】
支持台２７は吸引ベルト２８を有する吸引ベルト台２７として設計される（図３参照）。その結果、支持台２７の上側の分離に続いて、シート２９は先端エッジストッパ３１の方向へ搬送され、かつ先端エッジストッパ３１に当接することにより整合される。
【００１７】
先端エッジストッパ１３，３１はシート０９，２９の先端エッジの形状、特に凹、凸またはスロープ形に調整できる。
支持台２７の鱗状にはみ出して重なる状態によるシートの連続的搬送の結果として、先端エッジストッパ３１上で各ケースにおいて整合した先端エッジを有するシート２９の山３２が形成される。各ケースにおいて整合させるべきシート２９の山３２の下への搬送を補助するために、送風装置３３が設けられ、送風装置３３は複数の送風ノズルを有し、その送風ノズルからイオン化された空気を山３２と整合すべき鱗状に重なる流れの最前のシート２９との間の領域へ送風することが可能である。
【００１８】
装置２１内でシート２９の側エッジを整合するために、側エッジストッパ３４が設けられる。側エッジストッパ３４はシート２９のフォーマットを調整でき、かつ側エッジストッパ３４に対してシート２９の側エッジが当接してシートを整合する。側エッジストッパ３４上のシート２９の整合運動を補助するために、更に送風装置３６が設けられ、この送風装置３６によりイオン化した空気が山３２と整合すべき最下シート２９との間に、側エッジストッパと反対側に位置するシート側から送風される。
【００１９】
図３は装置２１の下から見た斜視図を示し、装置２１の種々の構成要素の観察を可能にする。
【００２０】
図４は種々の構成要素を有する装置２１を上から見た図を示す。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】第一例示形態の概略側面図を示す。
【図２】第二例示形態の概略斜視図を示す。
【図３】図２による装置の他の斜視図を示す。
【図４】図２の装置の上から見た図を示す。
【符号の説明】
【００２２】
０１…装置
０２…担持プレート
０３…未整合先端エッジ（０９）を有する山
０４…吸引機
０６…吸引機
０７…ストッパ
０８…圧力付与フット
０９…シート
１１…支持台、吸引ベルト台
１２…吸引ベルト
１３…先端エッジストッパ
１４…整合した先端エッジ（０９）を有する山
１６…送風装置
２１…装置
２２…担持プレート
２３…未整合先端エッジ（２９）を有する山
２４…吸引手段
２６…吸引カップ
２７…支持台、吸引ベルト台
２８…吸引ベルト
２９…シート
３１…先端エッジストッパ
３２…整合先端エッジ（２９）を有する山
３３…先端エッジ（２９）が整合された山
３４…側エッジストッパ
３６…送風装置

Claims (15)

1. シート（０９，２９）のシーケンスを維持しながら、山（１４，３２）に積み重ねた複数のシート（０９，２９）の少なくとも一つのエッジを整合し、かつシート（（０９，２９）の先端エッジを整合するための先端エッジストッパ（１３，３１）を一側に有する支持台（１１，２７）を含む装置において、
   前記支持台（１１，２７）の上流に、先端エッジが未整合の状態で山（０３，２３）に積まれるシート（０９，２９）を担持する担持プレート（０２，２２）が配置され、
   前記装置は、鱗状にはみ出して重なる状態の鱗状流れを形成するように、前記担持プレート（０２，２２）から前記支持台（１１，２７）の先端エッジストッパ（１３，３１）へシート（０９，２９）を搬送するシートフィーダに含むことを特徴とする、装置。
2. 前記支持台（１１，２７）は吸引ベルト台に設計されていて、前記吸引ベルト台の吸引ベルト（１２，２８）によって鱗状に重なる流れの最下シート（０，２９）を前記先端エッジストッパ（１３，３１）に対して搬送することが可能である特徴とする、請求項１の装置。
3. 前記支持台（１１，２７）は前記先端エッジストッパ（１３，３１）の方向において下方へ傾斜することが可能であることを特徴とする、請求項１または２の装置。
4. 前記支持台（１１，２７）の傾斜角度は前記先端エッジストッパ（１３，３１）の方向において変化可能であることを特徴とする、請求項３の装置。
5. 前記装置上に少なくとも一つの送風装置（１６，３３）が設けられ、前記送風装置によりイオン化空気等の空気を、鱗状に重なる流れのシート（０９，２９）と前記支持台（１１，２７）の先端エッジストッパ（１３，３１）上ですでに整合されたシートの鱗状に重なる山（１４，３２）との間で、シート（０９，２９）の末端エッジから吹きつけ可能であることを特徴とする、請求項１から４のいずれか１の装置。
6. 前記先端エッジストッパ（１３，３１）は高さ調整自在であることを特徴とする、請求項１から５のいずれか１の装置。
7. 前記先端エッジストッパ（１３，３１）は凹形、凸形またはスロープ形等のシート（０９，２９）の先端エッジの形状に調整可能であることを特徴とする、請求項１から６のいずれか１の装置。
8. 前記シート（２９）の側エッジを整合できる側エッジストッパ（３４）が前記支持台（２７）の一側に設けられていることを特徴とする、請求項１から７のいずれか１の装置。
9. 前記側エッジストッパ（３４）はシート（２９）のフォーマットに調整可能であることを特徴とする、請求項８の装置。
10. 前記支持台（２７）は側エッジストッパ（３４）の方向において下方に傾斜可能であることを特徴とする、請求項８または９の装置。
11. 前記支持台（２７）の傾斜角度は前記側エッジストッパ（３４）の方向において変更可能であることを特徴とする、請求項８から１０のいずれか１の装置。
12. 前記装置上に少なくとも一つの送風装置（３６）が設けられ、前記送風装置によってイオン化空気等の空気を鱗状に重なる流れのシート（２９）と前記支持台（２７）上の側エッジストッパ（３４）上ですでに整合されたシートの山（３２）との間で前記側エッジストッパ（３４）と反対側のシート（２９）の側エッジから吹きつけることができることを特徴とする、請求項８から１１のいずれか１の装置。
13. 前記シートの山は担持プレート（０２，２２）上に積載されていることを特徴とする、請求項１の装置。
14. 各ケース内の山の最上シート（０９，２９）を掴む吸引手段（２４）が設けられていることを特徴とする、請求項１の装置。
15. 前記吸引ベルトは形成されるべき山の下に配置されていることを特徴とする、請求項２の装置。