JP2005349182A - 薬剤容器 - Google Patents

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恒平 湯山
Hidekatsu Shoji
英克 庄司
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実 岡
Junji Kaga
順二 加賀
Hiroshi Honda
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Abstract

【課題】密封性が損なわれたときには、これを外部から信頼性よく検知することができる薬剤容器を提供する。
【解決手段】ガスバリア性素材からなる容器本体1の内部に薬剤2を密封状態に収納する薬剤容器にあって、少なくともガスを透過させる封止体3によって容器本体1の口部4を封止すると共に、封止体3の外側をガスバリア性の被覆体5によって剥離可能に密封し、かつ、封止体3と被覆体5との間にガス検知体6を配設し、該ガス検知体6の反応を被覆体5または口部4を透して外部から目視で確認できるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスバリア性素材からなる容器本体の口部をガス透過性の封止体によって封止し、その口部の外側をガスバリア性の被覆体によって剥離可能に密封するようにした薬剤容器に関する。
アミノ酸薬剤やある種の抗生物質等の易酸化性薬剤は、酸素の影響を受けないようにするために、ガラスバイアルやガラスアンプルのような酸素バリア性の容器に収納されて、ヘッドスペースを実質的に酸素を含まない不活性ガスによって置換していた。また、眼灌流液や重炭酸リンゲル液のような重炭酸塩を含む薬剤等は、解離平衡を維持するためにヘッドスペースを炭素ガスで置換して、やはりガラスバイアル等の炭素ガスバリア性容器に収納されていた。
しかし、ガラス製の容器は、重くて破損しやすい上に、ある種の薬剤と反応してガラス成分が溶出するおそれもあるため、近年は、柔軟なプラスチック製のバッグやアンプルにとって代わられつつある。ところが、薬剤を収納できる安全なプラスチック材は、一般にガス透過性であるため、別のガスバリア性素材で形成した外装体の中にガス検知体と共に本体容器を包装するようにして使用されることが多い(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このように外装体の中に本体容器を装入する場合、外装工程を別途必要として工程が複雑になり、コスト高になる難点があった。また、特に、栄養療法に使用される薬剤を収納する場合等には、本体容器が大きくなるため、外装体も大きくならざるを得ず、かなりのコスト高になる上に、嵩高くもなるため取り扱いにくくなる。
最近では、薬剤を収納可能な透明でガスバリア性を有する柔軟なプラスチックフィルムが種々開発され、外装体を用いることなく、本体容器のみで薬剤を収納できるようになりつつある。そして、このような密封容器に適用できるガス検知機能付きのフタも提案されている(例えば、特許文献2参照)。これは、密封容器の口部を封止するフタの内部に通気口付きの検知剤収納容器を設けたものである。
特開平8−164185号公報 実公昭58−21432号公報
しかし、上記従来例(特許文献2)のように、フタの内部に検知剤収納容器を設けた場合、その検知剤収納容器の底部に、容器本体内部と連通する通気口が形成されているため、密封容器の取り扱い方によっては、検知剤収納容器の内部に収納したガス検知剤が容器本体内の薬剤と接触する可能性があり薬剤の純度が損なわれることが懸念される。
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、薬剤を純度を損うことなく収納でき、かつ、密封性が損なわれたときには、これを外部から信頼性よく検知することができる薬剤容器を提供することを目的とする。
ところで、ガスバリア性容器内に薬剤を収納する場合、薬剤の酸化を防止するために、薬剤を充填した後、ヘッドスペース(空間部)を炭酸ガス(又は窒素ガス等の不活性ガス)によって置換するようにしている。しかし、このような置換を行っても酸素濃度を0%にするのは技術的に困難である。例えば、ヘッドスペースを窒素ガスで置換すると1%程度の酸素が残留する。
従って、アミノ酸薬剤やある種の抗生物質等の易酸化性薬剤をガスバリア性容器に収納する場合、このような残留酸素を完全に除去できるようにすることが望ましい。そこで、本発明は、ガスバリア性容器のヘッドスペースを無酸素状態にできるようにした薬剤容器を提供することをも目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
(1)本発明の薬剤容器は、ガスバリア性素材からなる容器本体1の内部に薬剤2を密封状態に収納する薬剤容器であって、
少なくともガスを透過させる封止体3によって前記容器本体1の口部4を封止すると共に、前記封止体3の外側をガスバリア性の被覆体5によって剥離可能に密封し、かつ、前記封止体3と被覆体5との間にガス検知体6を配設し、該ガス検知体6の反応を前記被覆体5又は口部4を透して外部から目視で確認できるようにしている。
このような構成によれば、容器本体1にピンホール等が生じて密封性が損なわれると、ヘッドスペースのガス雰囲気が変化し、そのガスが封止体3を透過してガス検知体6で検知され、そのガス検知体6が反応(変色)し、その反応をガスバリア性の被覆体5又は口部4を透して外部から目視で確認することができる。また、被覆体5が破損した場合等には、直接ガス検知体6で検知されるため、同様に、外部から目視で確認することができる。なお、本発明でいう薬剤2には病人等に供給される流動性食品等も含まれる。
(2)ガス検知体6が酸素ガス又は炭酸ガスを検知するようにしてもよい。内部に収納する薬剤が易酸化性物質、例えば、トリプトファン、システインのような易酸化アミノ酸を含む薬液(例:総合アミノ酸薬剤)、抗生物質(例:セファゾリンナトリウム等)等である場合には、ヘッドスペースの酸素濃度を実質的に0%にし、酸素ガスを検知できるガス検知体を設ければよい。また、内部に収納する薬剤が、二酸化炭素で安定化される物質、例えば、重炭酸塩を含む薬液(例:眼灌流液、透析液、重炭酸リンゲル液)、抗生物質(例:硫酸セフピロム等)、コーヒー等である場合には、空間部を炭酸ガス雰囲気にし、炭酸ガス濃度の変化を検知できるガス検知体を設ければよい。
(3)前記被覆体5と封止体3の間に、酸素吸収剤(脱酸素剤)又は炭酸ガス発生剤9が配設されてもよい。このようにすれば、被覆体5と封止体3の間の空間を無酸素状態とすることができ、被覆体5と封止体3の間に酸素が侵入すれば、直ちにこれをガス検知体によって検知することができる。また、酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤9と容器本体1のヘッドスペースが封止体3を介して連通状態となるため、ヘッドスペースも無酸素状態とされる。従って、ヘッドスペースを炭酸ガス(又は窒素ガス等の不活性ガス)によって置換した場合にも、残留酸素を除去して酸素濃度を0%にすることができ、薬剤2の酸化を効果的に阻止することができる。さらに、口部4に酸素が侵入しても、酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤9で酸素を吸収できる限度内で薬剤2の酸化を防止することができる。そして、酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤9は、封止体3によって薬剤2との接触が阻止されるため、その酸素吸収能が充分に保護され、かつ、薬剤2の純度も保持される。
(4)前記封止体3は、薬剤2の通過を阻止し、かつ、ガスの透過を許容するガス透過性素材からなるものであってもよい。このようにすれば、別途、ガス透過手段を設ける必要がなくなるため、部品点数が少なくなり構成を簡素化することができる。
(5)前記封止体3は、薬剤2の通過を阻止し、かつ、ガスの透過を許容するガス透過手段7を備えていてもよい。このようにすれば、封止体3そのものの素材の選択の自由度が向上する。
(6)前記ガス透過手段7は、前記封止体3に穿設された貫通孔31の両端をガス透過性膜32,32によって閉塞することにより形成されてもよい。このようにすれば、簡易な構成でガス透過手段7を形成することができる。
(7)前記ガス透過手段7は、前記封止体3の前記薬剤2と対応する側に穿設された凹部33の背面側に形成される薄肉部33aであってもよい。このように、封止体3に薄肉部33aを形成することで、ガス透過度の低い素材を用いても適切なガス透過性を得ることができるため、より簡易な構成でガス透過手段7を形成することができる。
(8)前記封止体3のガス透過度は、10cm3 /m2 ・day以上であってもよい。
該封止体3のガス透過度が、容器全体のガス透過度より僅かでも高ければ、本発明の効果を得ることができる。例えば、酸素ガス透過度又は炭酸ガス透過度が10cm3 /m2 ・day以上であれば、ガス検知体6によってガス漏れを充分に検知することができ、好ましくは100cm3 /m2 ・day以上のガス透過度を確保できればよい。
(9)本発明の別の薬剤容器は、ガスバリア性素材からなる容器本体1の内部に薬剤2を密封状態に収納する薬剤容器であって、
少なくともガスを透過させる封止体3によって前記容器本体1の口部4を封止すると共に、前記封止体3の外側をガスバリア性の被覆体5によって剥離可能に密封し、かつ、前記封止体3と被覆体5との間に酸素吸収剤(脱酸素剤)又は炭酸ガス発生剤9を配設したことを特徴とする。
このような構成によれば、酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤9と容器本体1のヘッドスペースが封止体3を介して連通状態となるため、ヘッドスペースが無酸素状態とされる。従って、ヘッドスペースを炭酸ガス(又は窒素ガス等の不活性ガス)によって置換した場合にも、残留酸素を除去して酸素濃度を0%にすることができ、薬剤2の酸化を効果的に阻止することができる。さらに、口部4に酸素が侵入しても、酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤9で酸素を吸収できる限度内で薬剤2の酸化を防止することができる。そして、その酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤9は、封止体3によって薬剤2との接触が阻止されるため、その酸素吸収能が充分に保護され、かつ、薬剤2の純度も保持される。
本発明に係る薬剤容器は、ガスを透過させる封止体と被覆体の間に配設したガス検知体の反応を被覆体を透して外部から目視で確認できるようにしているので、容器本体にピンホール等が生じて密封性が損なわれると内部のガス雰囲気が変化するため、そのガスが封止体を透過してガス検知体を反応(変色)させ、その反応を被覆体又は口部を透して外部から目視で確認することができる。また、被覆体が破損した場合等には、直接ガス検知体で検知されるため、同様に、これを外部から目視で確認することができる。従って、密封性が損なわれて純度の低下した薬剤を誤って使用するようなトラブルの発生を防止することができる。なお、ガス検知体の変色状態を確認するためには、被覆体又は口部は透明である必要はない。例えば、酸素検知剤が無酸素状態で桃色で酸素の検知によって青色となる場合、被覆体又は口部は白色にしておけば、検知可能である。要するに、被覆体又は口部はガス検知体の変色状態を外部から検知できる素材で構成されればよい。
本発明の別の薬剤容器は、封止体と被覆体との間に酸素吸収剤(脱酸素剤)又は炭酸ガス発生剤を配設するので、容器本体のヘッドスペースを無酸素状態にすることができるため、内部に収納されている薬剤の酸化を効果的に防ぐことができる。また、口部に酸素が侵入しても、酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤で酸素を吸収できる限度内で薬剤の酸化を防止することができる。そして、その酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤は、封止体によって薬剤との接触が阻止されるので、その酸素吸収能が充分に保護され、薬剤の純度も保持される。
以下に、本発明の最良の実施の形態に係る薬剤容器について図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は薬剤容器の口部の断面図、図2は薬剤容器の正面図である。これらの図に示すように、この薬剤容器は、ガスバリア性素材からなる容器本体1の内部に薬剤2を収納し、その口部(口部材)4が、少なくともガスの透過を許容する封止体3によって封止されている。そして、その口部4の外側が、ガスバリア性の透視可能な被覆体5で剥離可能に密封され、かつ、その被覆体5と封止体3との間にガス検知体6が配設され、そのガス検知体6の反応を被覆体5を透して外部から目視で確認できるようにしている。なお、口部4を透視可能な素材で形成すれば、ガス検知体6の反応を口部4を透しても確認することができる。また、図示の例では、ガス検知体6は被覆体5の内面に貼り付け乃至は印刷等により付着されているが、これに限らず、ガス検知体6は被覆体5と封止体3の間に配設されればよい。
容器本体1、口部4及び被覆体5の素材は、ガスバリア性(ガス不透過性)のものであれば、特に限定されるものではないが、容器全体のガス透過度が、1.0cm3 /m2 ・day以下、好ましくは、0.5cm3 /m2 ・day以下とすればよい。また、酸素ガス透過度については、1cm3 /m2 ・day以下、好ましくは0.1cm3 /m2 ・day以下、さらに好ましくは、0.05cm3 /m2 ・day以下とすればよい。この点については、炭酸ガス透過度についても同様である。なお、容器本体1は、薬液を収納する場合には、安全性が高く、かつ、外部から薬液を透視できるのが好ましい。また、被覆体5(及び口部4)は、内部に配設したガス検知体6の反応を外部から目視できるよう、少なくともその一部を透明又は透視可能にすればよい。
容器本体1及び被覆体5の素材としては、例えば、ポリエステルフィルムやナイロン、ポリオレフィン系等の合成樹脂からなる基材フィルムの上にシリカやアルミナ等を蒸着した透視可能な蒸着フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体けん化フィルム、これらの積層体等を用いることができる。積層体を採用する場合には、ガス透過性又はガス非透過性の別の樹脂素材を含んでもよい。
口部4の素材としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等の汎用されているプラスチックを採用しても、ある程度の厚みを持たせることにより、容器全体のガスバリア性を損なわないようにすることができる。勿論、ポリビニルアルコールやエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物の層を設けたり、シリカやアルミナ等を蒸着した透視可能な蒸着フィルムやアルミ層を設けてガスバリア性を高めることもできる。
封止体3には、液体の通過を阻止できるガス透過性の素材を用いる。そのガス透過度は、10cm3 /m2 ・day以上、好ましくは100cm3 /m2 ・day以上に設定するのがよい。例えば、酸素ガス透過度又は炭酸ガス透過度も同程度に設定するのが好ましい。本実施の形態では、封止体3にガス透過性の高い素材を用い、例えば、天然ゴム、ブタジエンゴム、熱可塑性エラストマー等を採用することができる。このような封止体3で口部4を封止することによって、薬剤2が収納されている容器本体1の内部と、ガス検知体が配設されている口部4と被覆体5の間の空間部、との間のガスの移動のみが許容され、薬剤2の移動を阻止することができる。
ガス検知体6については、特に限定されることなく、容器本体1に収納される薬剤2またはヘッドスペースを置換したガス雰囲気に応じて適切なものを選択すればよい。薬剤2が重炭酸含有薬液である場合には、例えば、炭酸ガス検知体(インジケータ)や酸素ガス検知体(インジケータ)を用いればよい。炭酸ガス検知体を用いる場合、容器本体1の内部を炭酸ガス雰囲気とし、容器内部から炭酸ガスが漏れると、炭酸ガスの濃度変化によって炭酸ガス検知体が反応して変色し、これを外部から目視で確認することができる。酸素ガス検知体を用いる場合、容器本体1の内部を炭酸ガス雰囲気とし、容器内部に酸素が侵入すると、侵入した酸素ガスと酸素ガス検知体が反応して変色し、これを外部から目視で確認することができる。
また、薬剤2が易酸化性物質である場合、酸素ガス検知体をガス検知体6として用い、容器本体1内のヘッドスペースを、例えば、窒素等の不活性ガスで置換すればよい。このようにすれば、容器内部に酸素が侵入すると、封止体3を透して漏れる酸素ガスによって酸素ガス検知体が反応して変色し、これを外部から目視で確認することができる。
被覆体5は、ガス不透過性のものであればよく、フィルム状であっても硬質状であってもよい。この被覆体5は、口部4の外側を覆うように、剥離可能なシール剤又はねじ止め等の公知の固着手段で剥離可能な密封状態に固着されればよい。
この被覆体5と封止体3の間に配設されるガス検知体6の配置位置については、特に限定されるものではないが、例えば、被覆体5の内面に印刷するか貼り付けるのが好ましい。このようにすれば、開封時に、被覆体5を剥離したときに、ガス検知体6が散逸すこともなく、被覆体5と共に廃棄することができる。なお、被覆体5の内面に印刷されるか又は貼り付けられたガス検知体6の封止体3に対応する側をガス透過性のフィルムで覆えば、ガス検知体6の溶出を防ぐことができ、また、ガス検知体6の汚染を防ぐこともでき、良好な感度を維持することができる。
また、図1に示すように、被覆体5と封止体3の間に、酸素吸収剤(脱酸素剤)(又は炭酸ガス発生剤)9を配設してもよい。このようにすれば、被覆体5と封止体3の間の空間を無酸素状態とすることができ、被覆体5と封止体3の間に酸素が侵入すれば、直ちにこれをガス検知体によって精度よく検知することができる。また、酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)9と容器本体1の内部が封止体3を介して連通状態になっているため、容器本体1のヘッドスペースが無酸素状態とされる。従って、ヘッドスペースを炭酸ガス(または窒素ガス等の不活性ガス)によって置換した場合に、たとえ残留酸素が発生してもこれを除去することができるため酸素濃度を0%にすることができ、薬剤2の酸化を効果的に阻止することができる。
また、口部4に酸素が侵入しても、酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)9で酸素を吸収できる限度内で、薬剤2の酸化を防止することができる。そして、その酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)9は、封止体3によって薬剤2との接触が阻止されるため、その酸素吸収能が充分に保護され薬剤2の純度も保持される。なお、酸素吸収剤としては、例えば、三菱ガス化学株式会社製のエージレス(商品名)、炭酸ガス発生剤としては、例えば、三菱ガス化学株式会社製のエージレスG(商品名)、エージレスGM(商品名)や凸版印刷株式会社製の鮮度保存剤Cタイプ(商品名)等を挙げることができる。
以上のように構成される薬剤容器では、常時は、封止体3によって、薬剤2とガス検知体6が接触することはなく、薬剤2の純度を安定に保持することができる。そして、容器本体1にピンホール等が生じて密封性が損なわれると、酸素の侵入によりヘッドスペースのガス雰囲気が変化するため、そのガスが封止体3を透過してガス検知体6で検知されることにより、そのガス検知体6が反応(変色)し、その反応を透視可能な被覆体5(又は口部4)を透して外部から確認することができる。また、被覆体5が破損した場合には、直接ガス検知体6で検知されるため、同様に、外部から確認することができる。
従って、使用前に、ガス検知体6が反応(変色)していないことを確認することで、密封性が損なわれてpH値が上昇してしまう等で変質してしまった薬剤2を誤って使用するようなトラブルの発生を未然に防ぐことができる。また、ガス不透過性の外装体で薬剤容器を包む必要がなく、コスト安に提供することができる。
このような薬剤容器の製造方法については、例えば、まず、容器本体1の容器口部1aに、容器本体1の内層と材質が同一又は同質系統の樹脂材からなる筒状ポート8の下部を熱溶着した後、容器本体1内に薬剤2を充填し、次いで、筒状ポート8の上部に封止体3を挿入した後、加熱した治具を用いて封止体3に対して口部4をプレスして被嵌させ、その口部4の開口4aを塞ぐように被覆体5を熱溶着等によって口部4の開口端に被着させればよいが、本発明は、薬剤容器の製造方法については何ら限定するものではなく、適宜な方法が採用されればよい。
図3は薬剤容器の異なる例を示し、この場合、口部4を多層被覆体5Lで覆い、その多層被覆体5Lの外側層をなす透視可能なガスバリア性フィルム層(本発明の被覆体)5の内側にガス検知体を印刷してガス検知体層51(本発明のガス検知体)を形成し、その内側にガス透過性のフィルム層(シーラント層)52を形成している。ガスバリア性フィルム層5としては、例えば、外側からアルミナ蒸着PET・ポリアミド・アルミナ蒸着PET等を積層した多層構成としてもよく、また、ガス透過性のフィルム層52としてはPPやPE等を用いることができる(後述する実施例1参照)。なお、封止体3によって薬剤2がガス検知体層51に接触するのが阻止されるためフィルム層52は省略してもよい。
図4は薬剤容器の別の例を示し、この場合も、多層被覆体5Lの外側層をなす透視可能なガスバリア性フィルム層(本発明の被覆体)5の内側にガス検知体を印刷してガス検知体層51を形成し、その内側に、ガス透過性のフィルム層52を介して酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)層53を積層し、さらに、その内側にガス透過性のフィルム層(シーラント層)52を形成している。なお、ガスバリア性フィルム層5及びガス透過性のフィルム層52には、図3の例と同様の素材を用いることができる。
このように、多層被覆体5Lに、ガス検知体層51と酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)層53を一体的に積層した構成では、製造工程を簡素化できる利点がある。また、薬剤2の使用時に、その多層被覆体5Lを剥がせば、ガス検知体層51と酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)層53も剥離されてしまうので、その多層被覆体5Lのみを廃棄すればよく、その後直ちに、封止体3に針を刺して薬剤2を取り出すことができるため使い勝手が向上する。
上述の酸素吸収剤層53は、通常の樹脂材に酸素吸収能力のあるインキを塗布して形成してもよい。ベースとしてアルミナ蒸着PETを用いる場合、アルミナを蒸着していない面にインキを塗布すればよい。なお、酸素吸収剤(脱酸素剤)をフィルム乃至はシート状に調整する方法については、例えば、特開2000−84407号公報(段落番号「0017」等参照)に記載されている。
また、酸素吸収剤(脱酸素剤)を配合したポリオレフィン系樹脂を酸素吸収剤層53としてもよい。このような構成については、例えば、特開平11−123794号公報(段落番号「0018」〜「0025」参照)等に記載されている。なお、配合する脱酸素剤は、酸素吸収反応を起こすことができ、かつ、ポリオレフィン中に分散可能なものであればよく、金属鉄を酸素吸収反応の主剤とする鉄系脱酸素剤もの、特に、金属鉄と金属ハロゲン化物とを含有するものが好ましく、さらには、鉄粉に金属ハロゲン化物を付着させたものが、酸素吸収活性が高いので最も好ましいとされている。
以上のように、ガスバリア性素材からなる容器本体1の口部4をガス透過性の封止体3によって封止し、その口部4の外側をガスバリア性の被覆体5等によって剥離可能に密封するようにした薬剤容器では、例えば、図5に示すように、被覆体5と封止体3の間に、酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)9のみを配設するようにしてもよい。
また、図6に示すように、多層被覆体5Lの内部に酸素吸収剤層(又は炭酸ガス発生剤層)53を形成してもよい。この場合、例えば、外層51はPET,ナイロンからなり、ガスバリア層(本発明の被覆体)5は、アルミ箔,MXD6,EVOH,シリカ蒸着膜等からなり、酸素吸収剤層53は、ポリオレフィン(PP又はPE) +鉄系酸素吸収剤、シーラント層54は、ポリオレフィン(PP又はPE) 等とすればよい。
以上のような構成によれば、酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)9又は酸素吸収剤層(又は炭酸ガス発生剤層)53と容器本体1の内部(ヘッドスペース)が、封止体3を介して連通状態となるので、ヘッドスペースを窒素ガス等で置換した際に残留酸素が発生してもこれを除去することができ、薬剤2の酸化を効果的に防止することができる。また、たとえ口部4に酸素が侵入しても、酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)9で吸収される限り、薬剤2の酸化を防止することができる。そして、その酸素吸収剤(又は炭酸ガス発生剤)9又は酸素吸収剤層(又は炭酸ガス発生剤層)53は、封止体3によって薬剤2との接触が阻止されるため、酸素吸収能が充分に保護され、薬剤2の純度を保持することもできる。なお、図5及び図6の構成では、被覆体5及び口部4は透明でなくてもよい。
〔実施の形態2〕
本実施の形態は図7に示される。封止体3は、例えば、合成ゴム等の弾性部材からなる本体に、薬剤2を収納している容器本体1の内部と、被覆体5と封止体3との間の空間部とを連通させるための微細な貫通孔31をあけ、その貫通孔31の両端部をガス透過性膜32,32で閉塞することにより、本発明のガス透過手段7を構成している。なお、前実施の形態と同一乃至は同等部材については同一符号を付し、その説明を省略する。
この場合、封止体3は、ガス透過性の低いもの、例えば、ブチルゴム等を用いればよい。また、貫通孔31の両端部を閉塞するためのガス透過性膜32には、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、疎水フィルター等々を用いることができる。なお、封止体3には、通常、薬剤2を取り出すための針を刺しやすいようにするために中央部に凹状部が2,3箇所設けられているが、貫通孔31は、その位置を避けた周縁部にあけるのが好ましい。また、貫通孔31の径は、ガスの透過が許容されればよく、0.1mm〜1mmφ程度で充分である。
このように構成される薬剤容器では、封止体3に形成された貫通孔31の両端がガス透過性膜32によって閉塞されているため、薬剤2とガス検知体6が接触することはなく、薬剤2の純度を安定に保持することができる。そして、容器本体1にピンホール等が生じて密封性が損なわれると酸素の侵入又は炭酸ガスの揮発によりpH値が変化する等の薬剤2の変質が生じるため、そのガスがガス透過性膜32を透過してガス検知体6で検知されることにより、そのガス検知体6が反応(変色)し、その反応を透視可能な被覆体5を透して外部から確認することができる。
〔実施の形態3〕
本実施の形態は図8に示される。この場合も、封止体3は、ガス透過性の低いもの、例えば、ブチルゴム等を用い、その本体に、前実施の形態と同様の貫通孔31を形成するが、その両端は開放状態とし、筒状ポート8の底部をガス透過性膜11で閉塞するようにしている。そのガス透過性膜11には、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、疎水フィルター等々が用いることができる。なお、図示は省略するが、容器本体1の容器口部1aの内側をガス透過性膜で閉塞するようにしてもよい。また、前実施の形態と同一乃至は同等部材については同一符号を付し、その説明を省略する。
このように構成される薬剤容器では、封止体3に形成された貫通孔31の両端が開放されているが、容器本体1の容器口部1aの内側がガス透過性膜11で閉塞されているため、薬剤2とガス検知体6が接触することはなく、薬剤2の純度を安定に保持することができる。そして、容器本体1にピンホール等が生じて密封性が損なわれると酸素の侵入又は炭酸ガスの揮発によりpH値が変化する等の薬剤2の変質が生じるため、そのガスがガス透過性膜11を透過してガス検知体6で検知されることにより、そのガス検知体6が反応(変色)し、その反応を透視可能な被覆体5を透して外部から確認することができる。
〔実施の形態4〕
本実施の形態は図9に示される。この場合、封止体3は、ガス透過性の低いもの、例えば、ブチルゴム等を用いるが、貫通孔は形成せず、その本体に貫通しない穴部(本発明の凹部)33を形成し、その穴部33の底部に形成された薄肉部33aでガスの透過を許容する本発明のガス透過手段7を構成している。なお、前実施の形態と同一乃至は同等部材については同一符号を付し、その説明を省略する。
このように構成される薬剤容器では、封止体3に形成された穴部33は貫通していないので、薬剤2とガス検知体6が接触することはなく、薬剤2の純度を安定に保持することができる。そして、容器本体1にピンホール等が生じて密封性が損なわれると酸素の侵入又は炭酸ガスの揮発によりpH値が変化する等の薬剤2の変質が生じるため、そのガスが薄肉部33aを透過してガス検知体6で検知されることにより、そのガス検知体6が反応(変色)し、その反応を透視可能な被覆体5を透して外部から確認することができる。なお、穴部33の深さは、ガスの透過を許容できる薄肉部33aを形成できる程度に設定されればよい。
以上の各実施の形態において、ガス検知体6を取り付けるための構成については、図示は省略するが、例えば、比較的硬質な素材で形成された被覆体5の内面に多色成形してもよく、また、比較的硬質な素材で形成された被覆体5に開口を形成して、その開口を、フィルム材でサンドイッチ状にしたガス検知体で閉塞するようにしてもよい。その他、フィルム材への印刷等の適宜な方法、手段で、封止体3と被覆体5との間にガス検知体6が配設されればよい。
以下に、実施例について説明する。
(実施例1) 薬剤容器を以下のような構成とした(図3参照)。即ち、容器本体1は、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレート、シリカ蒸着ナイロン、PE(ポリエチレン)の順で積層した3層からなるラミネートフィルムにより成形してガスバリア性とした。容器本体1の容器口部1aに熱溶着される筒状ポート7も、ガス不透過性樹脂又はガス不透過性無機質材料を加えて積層体としてガスバリア性とする。そのガス不透過性樹脂としては、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエチレンナフタレート等、また、ガス不透過性無機質材料には、アルミ箔、アルミラミネートフィルム等を用いることができる。
また、封止体3には、厚み6.5mmのイソプレンゴムを用いた。被覆体5は、外層からアルミナ蒸着PET・ポリアミド・アルミナ蒸着PET・ガス検知体6・PPとする。ガス検知体6としては、m−クレゾールパープル、水酸化ナトリウム、水、ポリビニルアルコール、イソプロピールアルコールからなる炭酸ガス検知用インキ組成物を印刷した。
以上のような構成で、薬剤容器全体の炭酸ガス透過度を0.3cm3 /m2 ・day以下としたガスバリア性の容器本体1内に、0.7%重炭酸水溶液を250ml収納し、ヘッドスペースの約50mlを50%の炭酸ガスで置換して密封した。このような二酸化炭素置換をおこなうことにより、重炭酸水溶液の平衡移動による炭酸ガスの飛散を効果的に抑制することができる。この薬剤容器を3日間放置し、ガス検知体6の色を黄色に変化させた。その後、120cmの高さからこの薬剤容器を20回落下させることでクラックを形成し、40℃75RHで3日間保存したところ、ガス検知体6の色が黄色から紫色に変色したことを外部から目視することができ炭酸ガス濃度の低下を確認することができた。
(実施例2)
薬剤容器は、容器本体1をアルミナ片面蒸着PET・アルミナ両面蒸着PET・PEの順で積層した3層からなるラミネートフィルムで成型した以外は実施例1と同様の素材とし、容器全体の酸素ガス透過度を0.3cm3 /m2 ・day以下とした(図3参照)。但し、被覆体5の内面には、ガス検知体6として、前実施例の炭酸ガス検知用インキに代えて酸素インジケータ(三菱ガス化学株式会社製エージレスアイ,商品名)を貼り付けた。封止体3には貫通孔31を設け、その両端にポリエチレンフィルム(ガス透過性膜32)を貼り付けた。なお、封止体3と被覆体5の間に、酸素吸収剤として三菱ガス化学株式会社製のエージレス(商品名)を入れた。
その容器本体1内に、アミノ酸薬剤(アミパレン(商品名):株式会社大塚製薬工場製)を250ml収納し、ヘッドスペースの約50mlを窒素で置換して密封した。この薬剤容器を3日間放置し、酸素インジケータの色を桃色に変化させた。その後、120cmの高さから該容器を20回落下させることでクラックを形成し、40℃75RHで24時間保存したところ、ガス検知体6の色が桃色から紫色に変色したことを外部から目視することができ、酸素の侵入を確認することができた。
(実施例3)
薬剤容器は実施例1と同様の素材とし、容器全体の酸素ガス透過度を0.3cm3 /m2 ・day以下とした(図5参照)。但し、被覆体5の内面には、ガス検知体6として炭酸ガスインジケータを貼り付けた。封止体3には、貫通しない穴部32を形成し、その穴部33の底部に形成された薄肉部33aでガスの透過を許容するようにした。尚、封止体3の厚みを6.5mmとし、穴部32の内径は0.5mmφ、深さ6.0mmとした。従って、薄肉部33aは、0.5mm厚程度となる。
その容器本体1内に7%の重炭酸水溶液を250ml収納し、ヘッドスペースの約50mlを二酸化炭素で置換して密封した。この薬剤容器を3日間放置し、炭酸ガスインジケータの色を黄色に変化させた。その後、120cmの高さから該容器を20回落下させることでクラックを形成し、40℃75RHで2日間保存したところ、ガス検知体6の色が黄色から紫色に変色したことを外部から目視し、酸素の侵入を確認することができた。
(実施例4)
被覆体を4層構造として(図6参照)、外層51はPET、ガスバリア層5はEVOH、酸素吸収剤層52はPE+鉄系酸素吸収剤、シーラント層53はPPとし、酸素吸収能力は0.5mL/cm2 であった。このような多層被覆体5Lを適用した薬剤容器における酸素吸収有効面積は1.13cm2 であった(半径0.6cmの円形状)。
例えば、容器本体1に薬剤2を充填した状態でのヘッドスペースが20mLである場合、ヘッドスペースを窒素ガスで置換すると1%の酸素、即ち、0.2mLの酸素がヘッドスペースに残る。上述の酸素吸収剤層52は0.565mL(0.5mL×1.13)の酸素を吸収できる能力があり、ヘッドスペースに残留した酸素は酸素吸収剤層52によって完全に除去できることを確認することができた。
尚、本発明は、実施の形態及び実施例の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、設計変更や改良等は自由であり、各実施の形態間での組み合わせも自由である。例えば、筒状ポート8に対する口部4の取り付け構造等は、図示以外にも、容器本体の大きさや収納する薬剤の種類等々に応じて適切に設定されてよい。また、図6に示す酸素吸収剤層(又は炭酸ガス発生剤層)53に、段落番号「0040」「0041」に記載の酸素吸収剤層(又は炭酸ガス発生剤層)53を適用してもよい。さらに、多層被覆体5Lの内部に酸素吸収剤層(又は炭酸ガス発生剤層)53を形成する場合の層構成については、適宜自由に選択されてよく、ガス検知体層51を設けない場合には、例えば、酸素吸収剤層(又は炭酸ガス発生剤層)53の外層に着色隠蔽層を設けてもよい。
本発明の実施の形態1に係る薬剤容器の要部断面図である。 同薬剤容器の正面図である。 同異なる薬剤容器の要部断面図である。 同別の薬剤容器の要部断面図である。 同さらに別の薬剤容器の要部断面図である。 同他の薬剤容器の要部断面図である。 本発明の実施の形態2に係る薬剤容器の要部断面図である。 本発明の実施の形態3に係る薬剤容器の要部断面図である。 本発明の実施の形態4に係る薬剤容器の要部断面図である。
符号の説明
1…容器本体、2…薬剤、3…封止体、4…口部、5…被覆体、6,51…ガス検知体、7…ガス透過手段、9,53…酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤、31…貫通孔、32…ガス透過性膜、33…凹部、33a…薄肉部

Claims (9)

  1. ガスバリア性素材からなる容器本体(1)の内部に薬剤(2)を密封状態に収納する薬剤容器であって、
    少なくともガスを透過させる封止体(3)によって前記容器本体(1)の口部(4)を封止すると共に、前記封止体(3)の外側をガスバリア性の被覆体(5)によって剥離可能に密封し、かつ、前記封止体(3)と被覆体(5)との間にガス検知体(6)を配設し、該ガス検知体(6)の反応を前記被覆体(5)又は口部(4)を透して外部から目視で確認きるようにしたことを特徴とする薬剤容器。
  2. 前記ガス検知体(6)は、酸素ガス又は炭酸ガスを検知することを特徴とする請求項1に記載の薬剤容器。
  3. 前記被覆体(5)と封止体(3)の間には、酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤(9)が配設されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薬剤容器。
  4. 前記封止体(3)は、薬剤(2)の通過を阻止し、かつ、ガスの透過を許容するガス透過性素材からなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の薬剤容器。
  5. 前記封止体(3)は、薬剤(2)の通過を阻止し、かつ、ガスの透過を許容するガス透過手段(7)を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の薬剤容器。
  6. 前記ガス透過手段(7)は、前記封止体(3)に穿設された貫通孔(31)の両端をガス透過性膜(32)(32)によって閉塞することにより形成されることを特徴とする請求項5に記載の薬剤容器。
  7. 前記ガス透過手段(7)は、前記封止体(3)の前記薬剤(2)と対応する側に穿設された凹部(33)の背面側に形成される薄肉部(33a)であることを特徴とする請求項5に記載の薬剤容器。
  8. 前記封止体(3)のガス透過度が、10cm3 /m2 ・day以上であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の薬剤容器。
  9. ガスバリア性素材からなる容器本体(1)の内部に薬剤(2)を密封状態に収納する薬剤容器であって、
    少なくともガスを透過させる封止体(3)によって前記容器本体(1)の口部(4)を封止すると共に、前記封止体(3)の外側をガスバリア性の被覆体(5)によって剥離可能に密封し、かつ、前記封止体(3)と被覆体(5)の間に酸素吸収剤又は炭酸ガス発生剤(9)を配設したことを特徴とする薬剤容器。
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