JP2005345046A - 熱源機器の劣化診断システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
熱源機器の劣化診断システムで、冷却水系の伝熱管汚れを精度よく診断するとともに、効率的な運用形態を提供する。
【解決手段】
熱源機の運転時計測データと機器データから、伝熱管の汚れ係数又は管内熱伝達率、熱通過率を算出し、経時的な傾向によって診断を行う。この中で、冷却水の流量計測値から求めた理想管内熱伝達率と実測管内熱伝達率から汚れ係数を求めることにより診断精度を向上し、さらに冷却水変流量システムにも対応可能とする。診断装置は、夫々データ収録部を設けた複数の熱源機と情報通信ネットワークを介して接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、凝縮器に冷却水が通水されるターボ冷凍機や吸収冷温水機などの熱源機器およびその劣化診断システムに関し、特に伝熱管の汚れによる性能の劣化を診断する熱源機器の劣化診断システムに関するものである。
従来、熱源機器の一つである吸収式冷温水機の凝縮器の異常検出を行う異常検出装置として、凝縮器の平均温度差を計算する回路と、凝縮器の熱交換量を計算する回路と、凝縮器の異常度を計算する回路と、故障判定回路とを具えた演算装置を持つものがある(例えば、特許文献1参照)。
本従来技術では、凝縮器平均温度差計算回路において、冷却水中間温度センサーから得られる冷却水中間温度すなわち凝縮器の冷却水入口温度Tco_midと、冷却水出口温度センサーから得られる凝縮器の冷却水出口温度Tco_outと、凝縮冷媒温度センサーから得られる凝縮冷媒温度Tv_condから、下記の計算式によって凝縮器の平均温度差Tmを算出する。
Tm={(Tv_cond−Tco_mid)+(Tv_cond−Tco_out)}/2
また、凝縮器熱交換量計算回路では、冷却水中間温度センサーから得られる冷却水中間温度すなわち凝縮器の冷却水入口温度Tco_midと、冷却水出口温度センサーから得られる凝縮器の冷却水出口温度Tco_outと、冷却水流量センサーから得られる冷却水流量Vcoから、下記の計算式によって凝縮器熱交換量Qcondを算出する。
Qcond=Vco×(Tco_out−Tco_mid)
また、凝縮器異常度計算回路では、凝縮器平均温度差計算回路から得られる実際の凝縮器平均温度差Tmと、凝縮器熱交換量計算回路から得られる凝縮器熱交換量Qcondに基づいて、次式によって凝縮器の異常度Acondを算出する。
Acond=(Tm−Tmn)/Tmn
ここで、Tmnは正常運転時における理想的な平均温度差であり、予め凝縮器熱交換量Qcondとの関係でグラフ化され、或いはテーブル化されて、メモリに記憶されている。
さらに、凝縮器異常度計算回路から得られる凝縮器異常度は故障判定回路へ供給されて、所定の評価基準と比較される。そして、故障判定回路は該比較結果に基づいて故障の程度を判定し、その結果を表示装置へ出力する。
特許第3054554号公報
従来の熱源機器の診断システムでは、上記特許文献1に記載されるように、熱源機に設置された各センサーからの計測値から算出される異常度によって故障の程度を判定していた。この場合、異常度の基礎となっている凝縮器平均温度差は、上記特許文献1にも記載されるように凝縮器熱交換量によって変化するために、正常時の値を用いた正規化を行って異常度を算出しているが、この異常度が凝縮器熱交換量の影響を受けて、劣化の度合が同じ場合であっても凝縮器熱交換量によって異なる値となるという課題があった。
また上記従来技術では、診断用の基準値として正常運転時における理想的な平均温度差を用いているが、この基準は正常運転時の定義及び算出方法に依存するために、機器仕様、運転条件などの、劣化以外の因子の影響が大きく、取扱いが難しいという課題があった。特に、劣化の主要因である伝熱管の汚れとの対応付けの手順が複雑かつ不明確である。
さらに上記従来技術では、基準値である理想的な平均温度差が凝縮器熱交換量との関係で記憶されており、冷却水の流量を制御して省エネルギーを図る冷却水変流量システムを導入した場合は考慮されていない。この場合、冷却水の流量が減少すると、伝熱管内の冷却水流速および管内熱伝達率が低下するために正常であるにもかかわらず異常度が増加するという課題があった。
さらに上記従来技術では、熱源機器本体と異常検出装置との接続形態については触れていないが、産業的に利用、運用する際にはこの点が重要である。
本発明の目的は、上記課題を解決し、凝縮器熱交換量のや機種の違い、及び冷却水流量が変動するシステムに対応し、劣化の主要因である伝熱管の汚れに直接対応した使い勝手の良い評価指標およびその算出方法を具えた熱源機器の劣化診断システム、さらにこのシステムの、産業に利用し易い実用的な運用形態を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る熱源機器の劣化診断システムでは、診断用の基礎データとして各センサーからの計測値に加えて、凝縮器の伝熱面積や冷却水の流路断面積などの機器の形状データを用いることによって、熱通過率、管内熱伝達率、汚れ係数などの劣化現象に直結した劣化診断指標を算出して診断を行い、その中で冷却水流量によって変動する管内熱伝達率も考慮したものである。また、診断を行う監視センタを情報通信ネットワークを介して複数の熱源機に接続したものとなっている。
本発明によって、実際の劣化に直接関連した物理量である凝縮器の熱通過率、管内熱伝達率、汚れ係数を用いた劣化診断が可能となり、熱源機全体の性能低下との関連付けが明確になる。例えば、伝熱管の洗浄によって汚れを取り除いた場合に性能がどの程度回復するかを容易に予測することができ、伝熱管の洗浄を含むメンテナンスの時期や内容を適確に設定し、計画的、経済的に行うことが可能となる。
さらに本発明によれば、熱源機器の凝縮器に通水される冷却水の流量が変動する場合においても、この影響を排除して伝熱管の汚れ係数を算出するので、冷却水変流量システムを導入した場合にも好適な劣化診断システムが得られる。さらには、情報通信ネットワークの利用によって複数の熱源機器を集中的に管理することによって、劣化診断システムの効率的な運用が可能となる。
本発明の一実施例を図1、図2、図3を用いて説明する。図1は本発明による熱源機器の劣化診断システムの全体図である。また、図2は本発明による劣化診断システムの熱源機器部分の計測系統を、蒸気焚吸収式冷凍機(a)とターボ冷凍機(b)のそれぞれについて示した図である。さらに、図3は本発明による劣化診断システムの診断装置のブロック図である。
図1に示すように劣化診断システムは、各サイトに設けられた診断対象である熱源機1、熱源機2、……、熱源機nにそれぞれ設けられたデータ収録部1a、2a、……、naと、これらのデータ収録部と接続された情報通信ネットワーク100と、この情報通信ネットワーク100に接続された劣化診断装置200とによって構成する。
図2(a)に熱源機が蒸気焚吸収冷温水機である場合の、熱源機本体とデータ収録部との信号線の接続図を示す。吸収冷温水機は、一般的な構成要件である高温再生器31、低温再生器32、凝縮器33、蒸発器34、吸収器35、低温熱交換器36、高温熱交換器37、ドレンクーラ38などから構成されている。なお本実施例では冷却水の通水方法として、冷却水をまず吸収器35の一部に通水し、次に凝縮器に通水した後に吸収器の残りの部分に通水する方式としている。
データ収録部1aには、伝熱管の汚れを検出するための計測値として、凝縮器への冷却水入口温度33a、凝縮器からの冷却水出口温度33b、凝縮器内の冷媒蒸気圧力33c、凝縮器および吸収器内に通水される冷却水の流量33dの計測信号が入力されている。その他、熱源機全体の性能を診断するための計測値として、吸収冷温水機に供給される冷却水の温度35a、吸収冷温水機から図示しない冷却塔に送られる冷却水の温度35b、蒸発器への冷水入口温度34a、冷水出口温度34b、冷水流量34d、高温再生器31に供給される熱源蒸気の入口圧力31a、高温再生器からドレンクーラ38に向かうドレン温度31b、ドレン流量38dなどが入力され、記憶されている。
次に、熱源機がターボ冷凍機である場合の熱源機本体とデータ収録部との信号線の接続図を図2(b)に示す。ターボ冷凍機は、圧縮機71、凝縮器33、蒸発器などから構成されており、データ収録部2aが設置されている。冷却水は冷却水入口配管82から凝縮器に供給され、冷却水出口配管81で凝縮器から排出されている。
データ収録部2aには、伝熱管の汚れを検出するための計測値として、凝縮器への冷却水入口温度33a、凝縮器からの冷却水出口温度33b、凝縮器内の冷媒蒸気圧力33c、凝縮器に通水される冷却水流量33dの計測信号が入力されている。
これらの熱源機の計測値は情報通信ネットワーク100を介して図1に示す劣化診断装置200に送信される。劣化診断装置200は、演算部210、記憶部250、表示部290などを有しており、記憶部250内には熱源機仕様データベース251(形状データ、伝熱特性等の各種仕様データを記憶)、劣化履歴データベース261が記憶されている。図3は演算部210における演算内容を示したブロック図である。以下、熱源機1を例として演算部210における伝熱管汚れの劣化診断方法について詳細に説明する。
演算部200では、熱源機1に設けられたデータ収録部1aから情報通信ネットワーク100を介して送信された凝縮器冷却水入口温度TwCi、凝縮器冷却水出口温度TwCo、凝縮器圧力pC、凝縮器冷却水流量GwCと、図1の記憶部250の熱源機仕様データベース251に記憶された凝縮器伝熱面積AC、凝縮熱伝達率αCo、凝縮器冷却水流路断面積SwCなどの機器データ、冷媒と冷却水の物性値から、以下に示す手順で伝熱管汚れの劣化を診断する。
まず、凝縮器圧力pCから、熱源機1で用いている冷媒の熱物性値の計算式数1によって冷媒凝縮温度TCを計算する。
Figure 2005345046
数1の関数ftは冷媒の種類によって決定し、例えば水を冷媒とする吸収式冷凍機に対しては、蒸気表などに記載されている水蒸気の圧力と平衡温度との関係式を用いる。
次に、数1によって算出したTCと、凝縮器冷却水入口温度TwCi、凝縮器冷却水出口温度TwCoから、凝縮器の平均熱交換温度差ΔTCを数2によって求める。
Figure 2005345046
なお、次の数3によって、対数平均温度差ΔLTCを求めてもよい。
Figure 2005345046
次に、凝縮器冷却水入口温度TwCi、凝縮器冷却水出口温度TwCoと、凝縮器冷却水流量GwCから、凝縮器交換熱量QCを、次の数4によって算出する。
Figure 2005345046
ここでcpwCは冷却水の比熱容量であり、一定値として記憶部250内の熱源機仕様データベース251に記憶しているものである。なお、この比熱容量は、凝縮器冷却水入口温度TwCi、または凝縮器冷却水出口温度TwCo、あるいはこれらの平均値などから、水の物性値を表す数5用いて算出してもよい。
Figure 2005345046
数5は冷却水すなわち水の比熱容量を温度から求める関数である。
以上の計算手順は前記特許文献1に記載のものと共通である。本実施例では、さらに数2によって算出した凝縮器の平均熱交換温度差ΔTC、数4によって算出した凝縮器交換熱量QCと、熱源機仕様データベース251に記憶された凝縮器伝熱面積ACから、凝縮器熱通過率KCを、次の数6によって求める。
Figure 2005345046
なお凝縮器伝熱面積ACは、管群式の凝縮器を用いている場合は伝熱管の管外、管内どちらの面積を用いてもよい。本実施例では管外面積を用いるものとし、凝縮器の伝熱管群の管外総面積をACoで表す。
次に、数6で算出した凝縮器熱通過率KCと、熱源機仕様データベース251に記憶された凝縮熱伝達率αCo、凝縮器の伝熱管群の管外総面積をACiから、凝縮器管内熱伝達率αCiを次の数7によって求める。
Figure 2005345046
次に、伝熱管の汚れ係数の計算に移る。まず、凝縮器冷却水流量GwCと、熱源機仕様データベース251に記憶された凝縮器冷却水流路断面積SwCから、凝縮器冷却水管内流速vwCを次の数8によって求める。
Figure 2005345046
ここでρwCは冷却水の密度であり、一定値として記憶部250内に記憶しているものである。なお、この密度は、凝縮器冷却水入口温度TwCi、または凝縮器冷却水出口温度TwCo、あるいはこれらの平均値などから、水の物性値を表す数9用いて算出してもよい。
Figure 2005345046
数9は冷却水すなわち水の密度を温度から求める関数である。
次に、数8で算出した凝縮器冷却水管内流速vwCと、熱源機仕様データベース251に記憶された凝縮器冷却水伝熱管内径dCiを用いて、凝縮器理想管内熱伝達率αCiiを次の数10によって求める。
Figure 2005345046
数10において、NuwCは凝縮器の管内を流れる冷却水の平均ヌセルト数であり、本実施例では一般的に用いられているディタスーベルターの式によって凝縮器冷却水管内流速vwCから求める。また、λwCは冷却水の熱伝導率であり、冷却水の温度から物性値の式を用いて求める。
さらに、数7で算出した凝縮器管内熱伝達率αCiと、数10で算出した凝縮器理想管内熱伝達率αCiiから、凝縮器管内汚れ係数rCiを次の数11によって求める。
Figure 2005345046
診断装置200の記憶部250には、数10によって算出された凝縮器管内汚れ係数rCi、数7によって算出された凝縮器管内熱伝達率αCi、数6で算出された凝縮器熱通過率KCが、劣化履歴データベース261として経時的に記憶されている。
これらの値は月単位の平均値として記憶されており、診断装置200の表示部290を操作することによって数値表示あるいは図1の299に示すようなトレンド表示として表示される。この表示結果を用いて診断を行う。
また、トレンド表示例299に示したような時系列データを一次式などの関数で近似してその後の劣化の進行を予測し、その結果に基づいて伝熱管の洗浄や冷却水の水質管理などの、保守の計画を行うこともできる。
上記の記載は、数式の解法による劣化判断を述べているが、これを図3に当てはめて説明する。
先ず、計測した凝縮器圧力33cを用いて数1により冷媒凝縮温度TCを求める。次に、凝縮器冷却水入口温度33aと凝縮器冷却水出口温度33bとの計測値、及び冷媒凝縮温度TCを用いて数2により凝縮器熱交換温度差ΔTCを求める。また、凝縮器冷却水入口温度33aと凝縮器冷却水出口温度33b及び冷却水流量33dとを用いて数4により凝縮器交換熱量QCを求める。次に、凝縮器熱交換温度差ΔTCと凝縮器交換熱量QC及び凝縮器伝熱面積ACとを用いて凝縮器熱通過率KCを数6により求める。また、凝縮熱伝達率αC等と、凝縮器熱通過率KCを用いて数7により、凝縮器管内熱伝達率αCを求める。
次に、冷却水流量33dと凝縮器冷却水流路断面積SwCとから凝縮器冷却水管内流速vwCを数8により求める。この凝縮器冷却水管内流速vwCと本図には図示していない凝縮器冷却水伝熱管内径dCiとから凝縮器管内理想熱伝達率αCiiを数10により求める。次に、凝縮管内熱伝達率αCiと凝縮器管内理想熱伝達率αCiiとを用いて数11により凝縮器管内汚れ係数rCiを求める。そして、劣化履歴データベース261に凝縮器管内汚れ係数、凝縮器管内熱伝達率、凝縮器熱通過率が時系列的に記憶され、この結果が表示部に時系列的に表示される。また、凝縮器管内汚れ係数等が所定の基準値を越えているか否かを判断し(チューブ汚れ診断)、基準値を越えている場合は管内の洗浄等を行うように報知する。また、凝縮器管内汚れ係数の変化の度合いを求めて、劣化の進行を予測して、保守計画等を立案できるようにしてある。
以上説明したように本実施例においては、熱源機器の劣化の代表的要因である冷却水系統の伝熱管汚れに対して、実際の現象を直接反映し、かつ熱源機の性能劣化との関係が明らかな、凝縮器管内汚れ係数rCi、凝縮器管内熱伝達率αCiを用いて診断を行うので、熱交換温度差と熱交換量から診断する従来技術と比較して、診断結果と熱源機の性能劣化との関係、伝熱管洗浄時の性能回復効果の予測が容易にかつ精度よく行うことができる。
さらに本実施例においては、診断装置200の記憶部250内に熱源機仕様データベース251を具えているので、様々な熱源機の機種ごとに、当該機種の形状データから凝縮器熱通過率KC、凝縮器管内熱伝達率αCi、凝縮器管内汚れ係数rCiを算出することができる。
さらに本実施例においては、冷却水流量33dを流量計を用いて実測しているので、稼動時の冷却水流量が熱源機の定格流量と異なる場合や冷却水変流量システムを採用した場合においても、凝縮器交換熱量QCと凝縮器管内流速vwCを実測値から算出して診断を行うことが可能である。
さらに本実施例においては、複数の熱源機器1、2、……nと診断装置200を情報通信ネットワーク100で接続しているので、データの管理を一元的、容易に行うことができ、熱源機仕様データベースを診断装置200に具えることによって、熱源機の内部形状に係わる機密データの漏洩を防止することができる。
本発明による熱源機器の劣化診断システムの全体図である。 本発明による劣化診断システムの熱源機器部分の計測系統図である。 本発明による劣化診断システムの診断装置のブロック図である。
符号の説明
1…熱源機(蒸気焚吸収式冷凍機)、2…熱源機(ターボ冷凍機)、3、4、……、n…熱源機、1a、2a、……、na…データ収録部、31…高温再生器、32…低温再生器、33…凝縮器、34…蒸発器、35…吸収器、36…低温熱交換器、37…高温熱交換器、38…ドレンクーラ、71…圧縮機、81…冷却水入口配管、82…冷却水出口配管、100…情報通信ネットワーク、200…劣化診断装置、210…演算部、250…記憶部、251…熱源機仕様データベース、261…熱源機劣化履歴データベース、290…表示部、299…表示例、31a…熱源蒸気圧力、31b…高温再生器熱源ドレン出口温度、33a…凝縮器冷却水入口温度、33b…凝縮器冷却水出口温度、33c…凝縮器圧力、33d…凝縮器冷却水流量、34a…蒸発器(熱源機)冷水入口温度、34b…蒸発器(熱源機)冷水出口温度、34d…冷水流量、35a…熱源機冷却水入口温度、35b…熱源機冷却水出口温度、38b…ドレンクーラドレン出口温度、38d…ドレン流量。

Claims (6)

  1. 外部から冷却水が供給される熱源機器の、伝熱管の汚れを検出する熱源機器の劣化診断システムにおいて、前記熱源機器の前記冷却水が通水される凝縮器の冷却水入口温度検出手段と、前記凝縮器の冷却水出口温度検出手段と、前記凝縮器の冷媒凝縮温度検出手段と、前記凝縮器の伝熱管内の汚れを検出する劣化診断装置とを備え、前記劣化診断装置は、前記凝縮器の形状データを記憶する記憶部と、前記各検出手段によって検出された凝縮器の冷却水入口温度、凝縮器の冷却水出口温度、冷媒凝縮温度および前記記憶部に記憶された形状データから前記凝縮器の熱通過率を算出する熱通過率計算手段と、を有することを特徴とする熱源機器の劣化診断システム。
  2. 請求項1に記載の熱源機器の劣化診断システムにおいて、前記凝縮器の冷却水流量検出手段を備え、前記劣化診断装置の前記熱通過率計算手段は、前記各検出手段によって検出された凝縮器の冷却水入口温度、凝縮器の冷却水出口温度、冷媒凝縮温度、冷却水流量および前記記憶部に記憶された形状データから前記凝縮器の熱通過率を算出することを特徴とする熱源機器の劣化診断システム。
  3. 請求項1または2に記載の熱源機器の劣化診断システムにおいて、前記劣化診断装置は、前記記億部に凝縮熱伝達率を記憶すると共に、前記熱通過率計算手段によって算出された熱通過率、前記凝縮器の形状データ、前記凝縮熱伝達率から前記凝縮器の管内熱伝達率を算出する管内熱伝達率計算手段と、前記各検出手段によって検出された凝縮器の冷却水入口温度または凝縮器の冷却水出口温度、冷却水流量、および前記記憶部に記憶された形状データから前記凝縮器の理想管内熱伝達率を算出する理想管内熱伝達率計算手段と、前記管内熱伝達率と前記理想管内熱伝達率から凝縮器の伝熱管汚れ係数を算出する伝熱管汚れ係数計算手段と、を有することを特徴とする熱源機器の劣化診断システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の熱源機器の劣化診断システムにおいて、前記劣化診断装置は前記熱通過率算出手段によって算出された凝縮器の熱通過率を時系列的に記憶する熱通過率記憶手段を有し、凝縮器の熱通過率、又は凝縮器の熱通過率の所定に時点における値を基準とした相対値もしくは比率、乃至は凝縮器の熱通過率に前記形状データの一部である凝縮器伝熱面積を乗じた値を表示する表示部を設けたことを特徴とする熱源機器の劣化診断システム。
  5. 請求項3に記載の熱源機器の劣化診断システムにおいて、前記劣化診断装置は前記伝熱管汚れ係数計算手段によって算出された凝縮器の伝熱管汚れ係数を時系列的に記憶する汚れ係数記憶手段を有し、凝縮器の汚れ係数、又は凝縮器の汚れ係数の所定に時点における値を基準とした相対値表示する表示部を設けたことを特徴とする熱源機器の劣化診断システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の熱源機器の劣化診断システムにおいて、前記熱源機器に各種データを収録するデータ収録部を設け、前記データ収録部と前記劣化診断装置とを情報通信ネットワークを介して接続したことを特徴とする熱源機器の劣化診断システム。
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