JP2005344934A - 樹脂製ジョイントブーツ - Google Patents

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栄一 今津
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宏 大野
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Abstract

【課題】 小径筒部の固定用凹部における亀裂の発生を抑制して耐久性に優れる樹脂製ジョイントブーツを提供する。
【解決手段】 小径筒部12と、該小径筒部12と離間して同軸的に配置された大径筒部14と、これら小径筒部12と大径筒部14を一体に連結する蛇腹部16とからなる樹脂製ジョイントブーツ10において、小径筒部12の外周面に締付クランプ4を受け入れるための固定用凹部20を設け、この固定用凹部20の蛇腹部側肩部20cを全周にわたって切り欠くことにより切欠部24を設け、該切欠部24により固定用凹部20の蛇腹部側肩部20cのボリュームを低減して、該凹部20の蛇腹部側の端部20aにかかる応力を緩和する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、樹脂製ジョイントブーツに関し、詳しくは、自動車の等速ジョイントなどに用いられる蛇腹状の樹脂製ジョイントブーツに関する。
自動車や産業機械などの駆動シャフトのジョイントには、封入されているグリースを保持するため、あるいは塵埃等の進入を防ぐために、ジョイントブーツが装着されている。
図4は、従来のジョイントブーツ100の一例を示したものである。このブーツ100は、等速ジョイントのハウジング部に嵌着される大径筒部102と、該大径筒部102と離間して同軸的に配置されてシャフトに嵌着される小径筒部104と、両者を一体に連結する蛇腹部106とからなり、熱可塑性エラストマー樹脂の射出ブロー成形等により一体に成形されている。
大径筒部102と小径筒部104の外周面には、それぞれ締付クランプを受け入れるための固定用凹部108,110が設けられている。詳細には、図5に示すように、小径筒部104は固定用凹部110に装着したリング状の締付クランプ120により、シャフト122の外周面に固定される。大径筒部102についても、図示しないが同様にしてハウジング部の外周面に固定される。
ところで、従来、この種の樹脂製ジョイントブーツにおいては、広角度に屈曲変形した状態で回転させたときに、特に小径筒部においてその固定用凹部に亀裂が発生して耐久性に劣るという問題がある。これは、特に小径筒部側では、広角度に屈曲変形させて回転したときに、図5に示すように、小径筒部104に隣接する蛇腹部106の第1山部112が矢印X0で示す方向に繰り返し変形を受けるため、それによる応力が固定用凹部110の蛇腹部側端部114に作用することによる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、固定用凹部における亀裂の発生を抑制して耐久性に優れる樹脂製ジョイントブーツを提供することを目的とする。
本発明の樹脂製ジョイントブーツは、第1筒部と、第2筒部と、両者を一体に連結する蛇腹部とを備えてなる樹脂製ジョイントブーツであって、前記第1筒部の外周面に固定用凹部を備え、該凹部の蛇腹部側肩部に切欠部が設けられたことを特徴とする。
本発明の樹脂製ジョイントブーツであると、固定用凹部の蛇腹部側肩部を切り欠いて切欠部を設けたことにより、当該肩部のボリュームが低減され、これにより、該凹部の蛇腹部側の端部にかかる応力を緩和することができる。そのため、樹脂製ジョイントブーツの耐久性を向上することができる。
かかる応力による亀裂の問題は、特に小径筒部側で発生するため、上記第1筒部を小径筒部とし、上記第2筒部を該小径筒部と同軸的に配された大径筒部とすることが好適である。
本発明の樹脂製ジョイントブーツであると、固定用凹部の蛇腹部側肩部に切欠部を設けたことにより、当該肩部のボリュームが低減され、これにより、該凹部の蛇腹部側の端部にかかる応力を緩和することができるので、樹脂製ジョイントブーツの耐久性を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る樹脂製ジョイントブーツ10について図面に基づいて説明する。
本実施形態の樹脂製ジョイントブーツ10は、自動車の等速ジョイントに装着される熱可塑性エラストマー樹脂製ブーツであり、図1,2に示すように、小径筒部12と、該小径筒部12と離間して同軸的に配置された大径筒部14と、これら小径筒部12と大径筒部14を一体に連結する蛇腹部16とからなる。
大径筒部14は、等速ジョイントにおける円筒形ハウジング部1の先端部外周面に締付クランプ2によって外嵌固定される短円筒状をなしており、外周側にリング状の締付クランプ2を受け入れるための周方向に延びる固定用凹部18が設けられている。
小径筒部12は、上記ハウジング部1から突出するシャフト3の外周面に締付クランプ4によって外嵌固定される短円筒状をなしており、大径筒部14と同軸的に、即ち共通の中心線Lを持つように配置されている。小径筒部12にも、外周側にはリング状の締付クランプ4を受け入れるための周方向に延びる固定用凹部20が設けられている。
蛇腹部16は、両端に口径差のある断面円形の蛇腹体であり、その内部にグリース封入空間22を形成する。蛇腹部16は、小径筒部12側から順に第1山部16a、第1谷部16b、第2山部16c、第2谷部16d……というように、山部と谷部が交互に連続して形成された複数の山部及び谷部からなる。山部及び谷部の径は、それぞれ、小径筒部12から大径筒部14へと順次に大きくなるように設定されている。
図3に示すように、小径筒部12の断面形状(ブーツ中心線Lを通る断面形状)において、固定用凹部20の軸方向両側の隅部20a,20bは湾曲面状に形成されている。また、固定用凹部20の蛇腹部側隅部20aから上方、即ち半径方向外方に立ち上がった部分である蛇腹部側肩部20cは全周にわたって切り欠かれており、これにより当該肩部20aには周方向に延びる切欠部24が形成されている。
この切欠部24は、小径筒部12の外周面から半径方向内方に落ち込む縦面部26と、該縦面部26の内方端から固定用凹部20の蛇腹部側壁面20dに至る傾斜面部28とからなる。傾斜面部28は、縦面部26の下端、即ち半径方向内方端から小径筒部12の開口縁12aに向かって半径方向内方に傾斜しており、この実施形態では上記断面形状においてブーツ内側に向かって凸の湾曲面状に形成されている。
なお、この実施形態では切欠部24に縦面部26を設けているが、このような縦面部を設けることなく、小径筒部12の外周面から固定用凹部20の蛇腹部側壁面20dにかけて単にテーパ面状又は湾曲面状に切り欠くことにより、切欠部24を形成することもできる。
小径筒部12には、また、図3に示すように、その内周面に半径方向内方に突出するシール用突条30が設けられている。このシール用突条30は、固定用凹部20の裏側に設けられており、シャフト3の外周面に設けられた凹部5と嵌合した状態で、上記締付クランプ4により固定されることで、グリース封入空間22の小径筒部12側でのシール性を確保するように構成されている。
以上よりなる本実施形態の樹脂製ジョイントブーツ10では、固定用凹部20の蛇腹部側肩部20cを切り欠いて切欠部24を設けたことにより、当該肩部20cのボリュームが低減されている。そのため、図3に示すように蛇腹部16の第1山部16aに矢印Xで示す方向に繰り返し変形を付与した場合であっても、固定用凹部20の蛇腹部側隅部20aにかかる応力が緩和される。
従って、このジョイントブーツ10は、広角度に屈曲変形した状態で回転させたとしても、小径筒部12においてその固定用凹部20に亀裂が発生しにくく、よって、耐久性に優れる。
以上の点を確認するために、図1に示す本実施形態のジョイントブーツと、図4に示す従来のジョイントブーツとについて、有限要素法(Finite Element analysis Method)による解析(以下、FEM解析という)を用いて、ジョイント角(ハウジング部の中心線とシャフトの中心線のなす角度)=43°と35°に変形した場合における応力の分布についてシミュレーションを行った。
結果は下記表1に示すとおりであり、小径筒部における固定用凹部の蛇腹部側肩部に切欠部を持つ本実施形態では、当該凹部の蛇腹部側端部にかかる最大応力振幅値(蛇腹部側端部の断面Rに沿った方向に作用する主応力の振幅値)が切欠部のない従来例に比べて低減していた。
また、ブーツ成形材料として熱可塑性エラストマーを用いて、図1に示す実施形態のジョイントブーツと、図4に示す従来のジョイントブーツを成形し、得られた樹脂製ジョイントブーツについて、耐久性試験を行った。耐久性試験は、上記樹脂製ジョイントブーツを等速ジョイントに組付け、雰囲気温度=100℃、ジョイント角=43°、回転数=500r.p.m.として行った。
結果は下記表1に示すとおりであり、従来のジョイントブーツでは、試験開始後25時間にて小径筒部における固定用凹部の蛇腹部側隅部から破損した。これに対し、実施形態のジョイントブーツでは、破損発生が試験開始後40時間まで延びて目標値である30時間を達成することができ、しかもその破損も蛇腹部の谷部であり、小径筒部での破損は見られなかった。
Figure 2005344934
なお、上記実施形態では、小径筒部12において固定用凹部20の蛇腹部側肩部20cに切欠部24を設けた例について説明したが、これに代えて大径筒部14の固定用凹部18に同様の切欠部を設けてもよく、また、小径筒部12と大径筒部14の双方の固定用凹部18,20に同様の切欠部を設けることもできる。
本発明の一実施形態に係る樹脂製ジョイントブーツの半断面半側面図である。 同ジョイントブーツの等速ジョイントへの装着状態を示す半断面図である。 図1のA部拡大図である。 従来の樹脂製ジョイントブーツの半断面半側面図である。 従来のジョイントブーツにおける小径筒部の拡大断面図である。
符号の説明
10……樹脂製ジョイントブーツ
12……小径筒部
14……大径筒部
16……蛇腹部
20……固定用凹部
20c……固定用凹部の蛇腹部側肩部
24……切欠部

Claims (2)

  1. 第1筒部と、第2筒部と、両者を一体に連結する蛇腹部とを備えてなる樹脂製ジョイントブーツであって、前記第1筒部の外周面に固定用凹部を備え、該凹部の蛇腹部側肩部に切欠部が設けられたことを特徴とする樹脂製ジョイントブーツ。
  2. 前記第1筒部が小径筒部であり、前記第2筒部が該小径筒部と同軸的に配された大径筒部である請求項1記載の樹脂製ジョイントブーツ。
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