JP2005344851A - シール構造及び十字軸継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シールの締め代にばらつきがあっても、安定した確実なシール性能を発揮するシール構造及び十字軸継手を提供する。
【解決手段】 シール4の軸方向に平行に互いに異なる長さだけ延び出た2つの筒状のアキシャルリップ421,422のみによりリップ部を構成する(ラジアルリップは設けない。)とともに、十字軸2のネック部22には軸に対して45度を成す円錐面のネック斜面部221を設け、ここに、軸方向から2つのアキシャルリップ421,422を押し当てる構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シール構造に関し、特に、十字軸継手のシール構造に関する。
例えば自動車のドライブシャフトやステアリング装置に使用されているユニバーサルジョイントは、タイヤから飛び散る泥水や、路面からはね返る泥水がかかるため、耐泥水性が求められる。図13は、このようなユニバーサルジョイントを構成する主要な部材である十字軸継手1を示す正面図(一部断面図)である。図において、十字軸2の4つの軌道部21にはそれぞれ、ベアリングカップ3が装着されている。ベアリングカップ3は、カップ31の内側に針状ころ32を備えたもので、カップ31は、軌道部21に対して回転自在である。カップ31の外周面には、周溝3aが形成されている(なお、周溝3aが無いタイプのカップもある。)。また、ベアリングカップ3の端部にはリング状のシール4が取り付けられており、これにより、十字軸2のネック部23とカップ31との隙間を封止している。
図14は、図13のXIV部の拡大図である(同様の構造は、例えば特許文献1〜3参照。)。図において、十字軸2は、軌道部21の根元側に、シール4を圧接させるためのネック部23を備えている。ネック部23は、図示の断面形状において、軌道部21の中心軸に平行な直線状(立体的には円筒面状)のストレート部231と、このストレート部231に対して急角度(例えば約75度)で傾斜した直線状(立体的には円錐面状)のネック斜面部232と、その中間にあって円弧状に形成されたネックR部233とによって構成されている。一方、シール4は、カップ31に圧入して固定される金属環体41と、この金属環体41に一体成形されたゴム製のシール体43とによって構成されている。なお、シール体43は、自由な状態における形態で表しているが、実際には十字軸2に押し当てられて弾性変形する。
上記シール体43は、ネック斜面部232に押し当てられるアキシャルリップ43aと、ストレート部231に押し当てられるラジアルリップ43rとを有している。なお、このシール4の場合、軌道部21の中心軸に対して、アキシャルリップ43aの延び出る方向は例えば約25度、ラジアルリップ43rの延び出る方向は例えば約−40度である。
上記の十字軸2を図示しないヨークに取り付けるには、軌道部21をヨークの孔に挿入した後、ベアリングカップ3(シール4が圧入されたもの)を軌道部21に装着する。そして、一軸両端の2つのベアリングカップ3の周溝3aに止め輪(図示せず。)を嵌めることにより、十字軸継手1と一方のヨークとが接続される。他方のヨークについても同様にして接続される。
上記のようにして接続することにより、ベアリングカップ3は、十字軸2に対して所定の軸方向位置まで押し込まれ、アキシャルリップ43aがネック斜面部232に対して、所定の締め代分だけ押し当てられる。また、ラジアルリップ43rは、締め代とは関係なく、ストレート部231に押し当てられる。これにより、耐泥水性のあるシール構造が実現される。
特開2002−106594号公報(第2〜3頁、図1,図2) 実開昭53−88646号公報(第1図) 特開平11−223223号公報(第4〜5頁、図1〜8)
上記のような従来の十字軸継手では、ヨークとの位置関係によって、十字軸2に対するベアリングカップ3の相対的な軸方向位置が決まり、シール4の締め代が決まる。しかしながら、各部材の寸法許容誤差や組み付け許容誤差により、シール4の締め代を厳密に一定値に維持することは困難であり、実際にはばらつきがある。アキシャルリップ43aは急傾斜のネック斜面部232に押し当てられているため、軸方向への僅かな位置変化によっても当たり方がかなり違ってくる。その結果、耐泥水性能が安定しないという問題点がある。他方、ラジアルリップ43rに関しては、ストレート部231に押し当てられている限り、上記ばらつきは問題とならないが、最大誤差の場合にはネックR部233に押し当てられることがある。このネックR部233への押し当てによっては、十分なシール性能が得られない。
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、シールの締め代にばらつきがあっても、安定した確実なシール性能を発揮するシール構造及び十字軸継手を提供することを目的とする。
本発明のシール構造は、全体としてリング状であって、リップ部が、軸方向に互いに異なる長さだけ延び出た複数の筒状のアキシャルリップのみからなるシールと、前記シールと同軸に位置する円錐面を有し、当該円錐面にその中心軸方向から前記複数のアキシャルリップを接触させる被シール部とを備えたものである。
上記のようなシール構造においては、円錐面に対してその中心軸方向から押し当てられた複数の筒状のアキシャルリップが、軸方向及び径方向に緊迫力を得て、シール性能が確保される。このようなシール構造は、シールの締め代の変化に対して接触面圧分布の変化が小さい。
また、本発明のシール構造は、全体としてリング状であって、軸方向に略平行に延び出たアキシャルリップを有するシールと、前記シールと同軸に位置し、かつ、中心軸に対して略45度傾斜した円錐面を有し、当該円錐面にその中心軸方向から前記アキシャルリップを接触させる被シール部とを備えたものであってもよい。
上記のようなシール構造においては、略45度傾斜した円錐面に対してその中心軸方向から押し当てられたアキシャルリップが、軸方向及び径方向に緊迫力を得て、シール性能が確保される。このようなシール構造は、シールの締め代の変化に対して接触面圧分布の変化が小さい。
また、本発明の十字軸継手は、軌道部の根元側に当該軌道部の軸に対して所定角度傾斜した円錐面のネック斜面部が形成された十字軸と、前記軌道部に装着されるベアリングカップと、前記ベアリングカップに装着され、全体としてリング状であって、前記ネック斜面部にその中心軸方向から接触させるリップ部が、軸方向に延び出た複数の筒状のアキシャルリップのみからなるシールとを備えたものである。
上記のような十字軸継手においては、ネック斜面部に対してその中心軸方向から押し当てられた複数の筒状のアキシャルリップが、軸方向及び径方向に緊迫力を得て、シール性能が確保される。このような十字軸継手は、シールの締め代の変化に対して接触面圧分布の変化が小さい。
また、本発明の十字軸継手は、軌道部の根元側に当該軌道部の軸に対して略45度傾斜した円錐面のネック斜面部が形成された十字軸と、前記軌道部に装着されるベアリングカップと、前記ベアリングカップに装着され、全体としてリング状であって、前記ネック斜面部にその中心軸方向から接触させるリップ部が、軸方向に略平行に延び出たアキシャルリップからなるシールとを備えたものであってもよい。
上記のような十字軸継手においては、略45度傾斜したネック斜面部に対してその中心軸方向から押し当てられたアキシャルリップが、軸方向及び径方向に緊迫力を得て、シール性能が確保される。このような十字軸継手は、シールの締め代の変化に対して接触面圧分布の変化が小さい。
本発明のシール構造又は十字軸継手によれば、シールの締め代の変化に対して接触面圧分布の変化が小さい。従って、シールの締め代にばらつきがあっても、安定した確実なシール性能を発揮するシール構造を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態による十字軸継手1を示す正面図(一部断面図)である。この十字軸継手1は、例えば、自動車のドライブシャフトやステアリング装置に使用されているユニバーサルジョイントを構成する主要な部材である。図において、X,Y2方向の2軸からなる十字軸2は、4つの軌道部21を有し、各軌道部21にベアリングカップ3が装着される。ベアリングカップ3は、カップ31の内側に針状ころ32を備えたもので、カップ31は、軌道部21に対して回転自在である。また、本例のカップ3の外周面には周溝3aが形成されている(なお、周溝3aが無いタイプもある。)。ベアリングカップ3の端部には、全体としてリング状のシール4が取り付けられており、これにより、十字軸2のネック部22とカップ31との隙間を封止し、カップ31内部に泥水やほこりが浸入することを防止している。ここで、軌道部21、ネック部22、シール4及びベアリングカップ3は、相互に同軸の位置関係にある。
図2は、図1のII部の拡大図である。図において、十字軸2は、軌道部21の根元側に、シール4を圧接させるための「被シール部」としてのネック部22を備えている。実線は本実施形態のネック部22の形状を示し、二点鎖線は従来のネック部の形状(図14)を示している。ネック部22は、図示の断面形状において、軌道部21の中心軸(X軸)に対して45度傾斜した直線(立体的には45度傾斜した円錐面)状のネック斜面部221と、その上下端にあって円弧状に形成されたネックR部222,223とによって構成されている。なお、従来のような、シール4を径方向外方から圧接させるためのストレート部は設けられていない。ストレート部が存在しないことで、上記のように45度傾斜したネック斜面部221を設けても、ネック部22全体のX,Y方向の寸法は、従来の寸法範囲内に収まっている。言い換えれば、従来のストレート部を廃止することにより、十字軸2の基本的寸法を変えることなく、45度傾斜したネック斜面部221を設けることが可能となった。
なお、従来のネック部23(図14)ではネックR部233に応力集中が生じて、ここに亀裂や変形を生じることがあった。しかし、本実施形態の上記ネック部22によれば、45度傾斜したネック斜面部221による補強効果や、従来に比べて、ネックR部223が荷重のかかる軌道部21に接近し、かつ、その曲率半径が大きくなったこと等により、機械的強度が大幅に向上し、亀裂や変形の発生を防止することができる。また、ネック部22の形状が従来より単純であり、従って加工が容易である。
一方、シール4は、カップ31に圧入して固定される金属環体41と、この金属環体41に一体成形されたゴム製のシール体42とによって構成されている。なお、シール体42は、自由な状態における形態で表しているが、実際には十字軸2に押し当てられて弾性変形する。図3,4,5,6,7及び8はシール4単体の図面であり、それぞれ、正面図、背面図、側面図、図3におけるVI−VI線断面図、正面側の斜視図、背面側の斜視図である。
図3〜図8を参照しつつ、図2において、上記シール体42は、ネック斜面部221の上方に押し当てられる第1アキシャルリップ421と、ネック斜面部221の下方に押し当てられる第2アキシャルリップ422と、これらに共通の基部423とを有している。各リップ421,422は、軌道部21の中心軸と平行に、基部423に対して左方へ延び出た筒状の形態となっている。また、ネック斜面部221の傾斜に合わせるように、第1アキシャルリップ421は、第2アキシャルリップ422より長く延び出ている。なお、当該シール体42には従来のようなラジアルリップは設けられておらず、上記アキシャルリップ421,422のみによってシールのリップ部が構成されている。
一方、シール4の内径D2は、軌道部21の外径D1との関係において、D2>D1となっている。また、その隙間((D2−D1)/2)はごく僅かなものではなく、図示する程度に余裕のある隙間となっている。
なお、他の3つの軌道部21においても、同様のシール構造が設けられている。
上記の十字軸2を図示しないヨークに取り付けるには、軌道部21をヨークの孔に挿入した後、ベアリングカップ3(シール4が圧入されたもの)を軌道部21に装着する。そして、一軸(例えばX軸)両端の2つのベアリングカップ3の周溝3aに止め輪(図示せず。)を嵌めることにより、十字軸継手1と一方のヨークとが接続される。他方のヨークについても同様にして接続される。このようにして接続することにより、ベアリングカップ3は、十字軸2に対して所定の軸方向位置まで押し込まれる。ベアリングカップ3を軌道部21に装着する際、図1における全周の針状ころ32の左端内周縁を、軌道部21の右端外周縁に沿わせるようにすることにより、軌道部21とベアリングカップ3とは相互に「芯出し」される。このとき、前述のようにシール4の内径D2が軌道部21の外径より大きいことにより、第2アキシャルリップ422は、軌道部21との間に隙間を確保し、軌道部21と干渉しない。また、軌道部21と干渉しないため、各アキシャルリップ421,422がネック斜面部221に当接するまでは、シール体42の内圧が上昇しない。そのため、十字軸2への、ベアリングカップ3の取り付けが容易である。
一方、各アキシャルリップ421,422は、ネック斜面部221との当接部において、ネック斜面部221の法線方向に押し返される力Fを受ける。この力Fは、軸方向へのシール4の緊迫力となるアキシャル成分Faと、径方向へのシール4の緊迫力となるラジアル成分Frとを含んでおり、Faの大きさ(Fの大きさ×cos45°)は、Frの大きさ(Fの大きさ×sin45°)と基本的に同じである。従って、各アキシャルリップ421,422は、軸方向へシール作用を発揮するのみならず、径方向へも同程度のシール作用を発揮することになり、リップ自体は軸方向に延び出たアキシャルリップでありながら、ネック斜面部221との関係において、ラジアルリップと同等のシール作用をも発揮する。
また、各アキシャルリップ421,422の延び出る方向が軸方向と平行であることによって、軸方向に対して所定角度(約25度)傾斜して延び出ている従来のアキシャルリップ43a(図14)に比べて、シール4の締め代がばらついても接触面圧分布が変化しにくく、それによりシール性能の安定化に寄与すると考えられる。
次に、FEM解析によるシールの接触面圧分布について説明する。なお、発明者らは、接触面圧分布についてのFEM解析の結果は、実測値と大きな誤差がないことを確認した。従って、FEM解析の結果は、実際の接触面圧分布をほぼ正確に表しているといえる。図9は、締め代を変化させながら上記シール4の接触面圧分布を調べた結果の概略を示すグラフである。締め代は、この例では、(イ)が最も小さく、以下順に増加し、(ト)が最も大きい。図中の接触幅とは、例えば第1アキシャルリップ421とネック斜面部221との接触面の、ネック斜面部221の表面に沿った内外方向への幅である。また、各分布の左方が大気側(図2の第1アキシャルリップ421の上方)、右方がグリース側(第1アキシャルリップ421の下方)である。
図示のように、締め代が小さいほど鋭く尖った山を成す分布となり、締め代の増加とともに、接触幅が拡がり、接触圧力のピーク値が下がってくる。ここで、ピークを中心とした分布の左右の幅を図示のようにa及びbとして、図9の(イ)〜(ト)に対応するa/(a+b)の値を、締め代に対応してプロットし、変化の概略を連続した実線で表したものが、図10のグラフである。図中、横線はa/(a+b)=0.5のラインである。図示のように、各プロット点のa/(a+b)は0.5より小さく、かつ、締め代が変化してもa/(a+b)の値はあまり変化しない。
基本的に、シール面は、面圧分布のなだらかな方から急峻な方へ流体を押し出すような特性を有する。従って、上記a/(a+b)の値は、シール性能を示す指標となる。すなわち、上記のようにa/(a+b)が0.5より小さいときは、グリース側から大気側へグリースを押し出そうとする特性が生じ、良好なシール性能を確保することができる。逆に、a/(a+b)が0.5より大きいときは、外部から流体(水等)を吸い込もうとする特性となり、シール性能が確保されない。
上記のように、本実施形態のシール構造によれば、締め代が変化してもa/(a+b)の値はあまり変化せず、かつ、0.5より小さいので、締め代の変化にほとんど影響されることなく、安定したシール性能を確保することができる。
従って、シール4の締め代にばらつきがあっても、安定した確実な耐泥水性能を発揮するシール構造及び十字軸継手を提供することができる。
なお、ネック斜面部221の傾斜角度は、締め代の変化に対するシール性能(a/(a+b))の安定性の点から、ここに示した45度の場合が最も優れていることが、FEM解析により確認された。但し、実用上は、正確に45度でなくても略45度であれば足り、また、±10度以内であれば相応にシール性能安定の効果は得られるので、この程度の前後範囲を排除するものではない。
図11は、比較のために、従来例(図14)のシールについて同様にFEM解析を行った結果を示すグラフである。(イ)〜(ホ)の締め代は、図9における(イ)〜(ホ)の締め代とそれぞれ同じである。図11における各分布(各締め代)のa/(a+b)の値をプロットすると図12に示すようになり、締め代に対してのa/(a+b)の値の変化が大きい。また、締め代によって、a/(a+b)の値が0.5より小さい場合と、0.5より大きい場合とがあるので、明らかにシール性能が不安定である。0.5より大きくなる締め代(イ)及び(ロ)については、前述のようにシール性能が確保されない。また、(ホ)のように接触圧力が大幅に下がり、しかも左側のピーク値の他に右側にも山が存在する場合は、シール性能が良くないことがわかっている。従って、従来例では、締め代(ハ)及び(ニ)のときしか、シール性能が確保されないことになる。
これに対して、本実施形態では図9の(イ)〜(ト)のすべての締め代においてシール性能を確保することができる。また、締め代(イ)〜(ホ)を従来例と比較すると本実施形態は接触幅が小さい。従って、摩擦抵抗が小さく、リップの引きずりトルクが従来より低減され、ベアリングカップ3の回転の低トルク化に寄与する。
なお、上記実施形態において、アキシャルリップ421,422の延び出る方向は、軸方向と平行としたが、厳密に平行でなくてもよく、例えば、平行を0度とすると、0±10度であってもよい。
また、アキシャルリップ421,422の数は2個に限定されない。必要により3個以上設けることもできるし、逆に、1個の場合もあり得る。
また、上記実施形態のシール構造は、十字軸継手に限らず、アキシャル方向に動きを生じる各種のシール構造に適用可能である。
本発明の一実施形態による十字軸継手を示す正面図(一部断面図)である。 図1のII部の拡大図である。 図1の十字軸継手におけるシール単体の正面図である。 上記シールの背面図である。 上記シールの側面図である。 上記シールの、図3におけるVI−VI線断面図である。 上記シールの正面側の斜視図である。 上記シールの背面側の斜視図である。 締め代を変化させながら上記シールの接触面圧分布を調べた結果の概略を示すグラフである。 図9の(イ)〜(ト)に対応するa/(a+b)の値を、締め代に対応してプロットし、変化の概略を連続した実線で表したものである。 従来のシールについて、締め代を変化させながら接触面圧分布を調べた結果の概略を示すグラフである。 図11の(イ)〜(ホ)に対応するa/(a+b)の値を、締め代に対応してプロットし、変化の概略を連続した実線で表したものである。 従来の十字軸継手を示す正面図(一部断面図)である。 図13のXIV部の拡大図である。
符号の説明
1 十字軸継手
2 十字軸
3 ベアリングカップ
4 シール
21 軌道部
22 ネック部(被シール部)
221 ネック斜面部(円錐面)
421 第1アキシャルリップ
422 第2アキシャルリップ

Claims (4)

  1. 全体としてリング状であって、リップ部が、軸方向に互いに異なる長さだけ延び出た複数の筒状のアキシャルリップのみからなるシールと、
    前記シールと同軸に位置する円錐面を有し、当該円錐面にその中心軸方向から前記複数のアキシャルリップを接触させる被シール部と
    を備えたことを特徴とするシール構造。
  2. 全体としてリング状であって、軸方向に略平行に延び出たアキシャルリップを有するシールと、
    前記シールと同軸に位置し、かつ、中心軸に対して略45度傾斜した円錐面を有し、当該円錐面にその中心軸方向から前記アキシャルリップを接触させる被シール部と
    を備えたことを特徴とするシール構造。
  3. 軌道部の根元側に当該軌道部の軸に対して所定角度傾斜した円錐面のネック斜面部が形成された十字軸と、
    前記軌道部に装着されるベアリングカップと、
    前記ベアリングカップに装着され、全体としてリング状であって、前記ネック斜面部にその中心軸方向から接触させるリップ部が、軸方向に延び出た複数の筒状のアキシャルリップのみからなるシールと
    を備えたことを特徴とする十字軸継手。
  4. 軌道部の根元側に当該軌道部の軸に対して略45度傾斜した円錐面のネック斜面部が形成された十字軸と、
    前記軌道部に装着されるベアリングカップと、
    前記ベアリングカップに装着され、全体としてリング状であって、前記ネック斜面部にその中心軸方向から接触させるリップ部が、軸方向に略平行に延び出たアキシャルリップからなるシールと
    を備えたことを特徴とする十字軸継手。
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