JP2005339612A - ディスク状基板の貼り合せ装置及び貼り合せ方法 - Google Patents

ディスク状基板の貼り合せ装置及び貼り合せ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光硬化型接着剤によってディスク状基板を貼り合せる際、気泡の混入を防止することができるディスク状基板の貼り合せ装置及び貼り合せ方法を提供する。
【解決手段】 ディスク状基板(9,10)をギャップ(G)だけあけて支持する基板支持手段(13,14)と、ギャップ(G)の大きさを調整するギャップ調整手段(3,4)と、ディスク状基板(9,10)を回転させる基板回転手段(6,7)と、ギャップ(G)に挿入可能な接着剤注入ノズル(19)と、接着剤注入ノズル(19)をギャップ(G)に進入及び退出させる進退機構(5)と、接着剤注入ノズル(19)から光硬化型接着剤(11)を吐出させる吐出機構(12)と、ディスク状基板(9,10)の表面に対し平行に光を照射できる光源(15)とを有するディスク状基板の貼り合せ装置(1)とする。
【選択図】 図1








Description

本発明は、複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤によって貼り合せるためのディスク状基板の貼り合せ装置及び貼り合せ方法に関する。
ディスク状記録媒体であるDigital Versatile Disk(DVD)は、同じくディスク状記録媒体であるCompact Disk(CD)等に比べ、大容量の情報が記録できるため、映画等の映像の記録媒体や大容量のコンピュータデータの記録媒体として広く使用されている。
DVD等のディスク状記録媒体の製造方法としては、従来、複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤により貼り合せて製造する方法が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
図5〜図7に、特許文献1に提案されたディスク状基板の貼り合せ方法を説明するための断面図を示す。まず、図5に示すように、ディスク状基板101上にスクリーン104を配置し、カチオン系の紫外線硬化型接着剤である接着剤102をスクリーン104を介してスキージ103によりディスク状基板101上に塗布する(スクリーン印刷)。そして、図6に示すように、接着剤102がディスク状基板101の表面に広がった後、紫外線照射装置105を用いて接着剤102に紫外線UVを照射する。この時点より、接着剤102の硬化反応が開始される。そして、別に、ディスク状基板106(図7)を用意し、同様の手順により接着剤102を印刷し、印刷された接着剤102に紫外線UVを照射した後、図7に示すように、ディスク状基板101,106を、接着剤102同士が対向するように配置し、プレス用治具107,108にてディスク状基板101,106の上下から加圧し、ディスク状基板101,106を貼り合せる。
特開平9−69239号公報(第1−7頁)
しかし、特許文献1に提案されたディスク状基板の貼り合せ方法では、粘度が非常に高い(10000mPa・s以上)カチオン系の紫外線硬化型接着剤を使用している上、スクリーン印刷方式でディスク状基板上に塗布しているため、気泡の混入を防ぐことが困難であった。気泡が混入すると、接着力にバラツキが生じ、接着強度が不均一となる上、気泡の存在によりディスク状基板積層体(ディスク状記録媒体等)の美観が損なわれ、商品価値が下がるおそれがあった。特に、透明基板を含むディスク状基板同士を貼り合せるDVDの作製に、前記貼り合せ方法を適用すると、透明基板側から混入された気泡が見えるため商品価値が下がるおそれがあった。
本発明は、光硬化型接着剤によってディスク状基板を貼り合せる際、気泡の混入を防止することができるディスク状基板の貼り合せ装置及び貼り合せ方法を提供する。
本発明のディスク状基板の貼り合せ装置は、複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤によって貼り合せるためのディスク状基板の貼り合せ装置であって、それぞれの前記ディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持する基板支持手段と、前記ギャップの大きさを調整するギャップ調整手段と、前記基板支持手段に支持されたそれぞれの前記ディスク状基板を回転させる基板回転手段と、前記ギャップに挿入可能な接着剤注入ノズルと、前記接着剤注入ノズルを前記ギャップに進入及び退出させる進退機構と、前記接着剤注入ノズルから所望量の光硬化型接着剤を吐出させる吐出機構と、前記基板支持手段に支持されたそれぞれの前記ディスク状基板の表面に対し平行に光を照射できる光源とを有することを特徴とする。
本発明のディスク状基板の貼り合せ方法は、複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤によって貼り合せるディスク状基板の貼り合せ方法であって、それぞれの前記ディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持し、前記ギャップ内において、光硬化型接着剤をそれぞれの前記ディスク状基板の表面に接触させながら前記ディスク状基板上に略円状に供給し、供給された前記光硬化型接着剤に向けて、それぞれの前記ディスク状基板の表面に対し平行に光を照射し、前記ディスク状基板のうち、最下部に配置されたディスク状基板以外のディスク状基板の支持を解除し、前記光硬化型接着剤を介してそれぞれの前記ディスク状基板を積層させ、それぞれの前記ディスク状基板を同期させて回転させることを特徴とする。
本発明のディスク状基板の貼り合せ装置によれば、複数枚のディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持する基板支持手段と、前記ギャップの大きさを調整するギャップ調整手段とを備えているため、接着剤注入ノズルから所望量の光硬化型接着剤を吐出させる際、基板支持手段に支持されたそれぞれのディスク状基板の表面に前記光硬化型接着剤が接触するように、ギャップ調整手段によりディスク状基板間のギャップを調整することができる。これにより、気泡の混入を抑制しながら光硬化型接着剤を吐出させることができる。また、基板回転手段を備えているため、例えば、それぞれのディスク状基板を同期させて回転させながら光硬化型接着剤を吐出させることができる。これにより、ディスク状基板上に光硬化型接着剤を均一に吐出させることができる。また、基板支持手段に支持されたそれぞれのディスク状基板の表面に対し平行に光を照射できる光源を備えているため、前記ギャップに吐出された光硬化型接着剤に対し光を照射することができる。
本発明のディスク状基板の貼り合せ方法によれば、複数枚のディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持し、前記ギャップ内において、光硬化型接着剤をそれぞれのディスク状基板の表面に接触させながらディスク状基板上に略円状に供給するため、気泡の混入を抑制しながら光硬化型接着剤を供給することができる。また、供給された光硬化型接着剤に向けて光を照射した後、複数枚のディスク状基板のうち、最下部に配置されたディスク状基板以外のディスク状基板の支持を解除し、光硬化型接着剤を介してそれぞれのディスク状基板を積層させ、それぞれのディスク状基板を同期させて回転させるため、上側に配置されたディスク状基板の自重で光硬化型接着剤を押し潰しながら、それぞれのディスク状基板間の接着箇所へ前記光硬化型接着剤を充填させることができる。よって、気泡の混入を抑制した上で、均一にそれぞれのディスク状基板を貼り合せることができる。
このように、本発明のディスク状基板の貼り合せ装置及び貼り合せ方法は、光硬化型接着剤によってディスク状基板を貼り合せる際、気泡の混入を防止することができるため、ディスク状基板間の接着強度をほぼ一定のレベルに揃えることができる上、気泡の混入による商品価値の低下を防止することができる。
本発明のディスク状基板の貼り合せ装置は、複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤によって貼り合せるためのディスク状基板の貼り合せ装置である。前記ディスク状基板としては、DVD等のディスク状記録媒体を構成する基板が好適に使用できる。例えば、DVDの場合は、記録基板(例えば、透明基板/反射膜/保護膜の積層構造体)と透明基板との組み合せや、前記記録基板同士の組み合せ等が例示できる。なお、透明基板の材料としては、ポリカーボネート等が好適に使用でき、反射膜の材料としては、アルミニウム等が好適に使用できる。また、保護膜の材料としては、ラジカル重合系紫外線硬化型樹脂等が好適に使用でき、例えば、大日本インキ化学工業製の「SD−211」等が挙げられる。光硬化型接着剤としては、紫外線硬化型接着剤が好適に使用できる。また、光硬化型接着剤として、遅効性の光硬化型接着剤を使用することが好ましい。遅効性の光硬化型接着剤を使用すると、光照射後もしばらくの時間は硬化が顕著に進行しないで流動性を維持できるため、その流動性を維持している時間内に後述する処理を行うことができる。遅効性の光硬化型接着剤の例としては、例えば、長瀬ケムテックス製接着剤「DENAOPTO」や大日本インキ化学工業製接着剤「ダイキュア」等のカチオン系紫外線硬化型接着剤を例に挙げることができる。これらの接着剤は、紫外線の照射前において、常温で従来のカチオン系紫外線硬化型接着剤よりも低い200〜500mPa・s程度の粘度を有しているため、取り扱い上好ましい。
そして、本発明のディスク状基板の貼り合せ装置は、複数枚のディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持する基板支持手段と、前記ギャップの大きさを調整するギャップ調整手段と、基板支持手段に支持されたそれぞれのディスク状基板を回転させる基板回転手段と、前記ギャップに挿入可能な接着剤注入ノズルと、接着剤注入ノズルを前記ギャップに進入及び退出させる進退機構と、接着剤注入ノズルから所望量の光硬化型接着剤を吐出させる吐出機構と、基板支持手段に支持されたそれぞれのディスク状基板の表面に対し平行に光を照射できる光源とを有する。基板支持手段及びギャップ調整手段を備えているため、接着剤注入ノズルから所望量の光硬化型接着剤を吐出させる際、基板支持手段に支持されたそれぞれのディスク状基板の表面に光硬化型接着剤が接触するように、ギャップ調整手段によりディスク状基板間のギャップを調整することができる。これにより、気泡の混入を抑制しながら光硬化型接着剤を吐出させることができる。また、基板回転手段を備えているため、例えばそれぞれのディスク状基板を同期させて回転させながら光硬化型接着剤を吐出させることができる。これにより、ディスク状基板上に光硬化型接着剤を均一に吐出させることができる。
また、本発明のディスク状基板の貼り合せ装置における光源は、基板支持手段に支持されたそれぞれのディスク状基板の外周より外側に配置されていることが好ましい。これにより、前記ギャップに吐出された光硬化型接着剤への光照射を容易に行うことができる。更に、前記構成において、前記光源が、基板支持手段に支持されたそれぞれのディスク状基板の外周に沿って複数箇所に配置されていることがより好ましい。これにより、前記ギャップに吐出された光硬化型接着剤に対して万遍なく光を照射することができる。
本発明のディスク状基板の貼り合せ方法は、複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤によって貼り合せるディスク状基板の貼り合せ方法であって、それぞれのディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持し、前記ギャップ内において、光硬化型接着剤をそれぞれのディスク状基板の表面に接触させながら前記ディスク状基板上に略円状に供給する。これにより、気泡の混入を抑制しながら光硬化型接着剤を供給することができる。そして、供給された光硬化型接着剤に向けて、それぞれのディスク状基板の表面に対し平行に光を照射し、前記ディスク状基板のうち、最下部に配置されたディスク状基板以外のディスク状基板の支持を解除し、前記光硬化型接着剤を介してそれぞれのディスク状基板を積層させ、それぞれのディスク状基板を同期させて回転させる。これにより、上側に配置されたディスク状基板の自重で光硬化型接着剤を押し潰しながら、それぞれのディスク状基板間の接着箇所へ前記光硬化型接着剤を充填させることができる。よって、気泡の混入を抑制した上で、均一にそれぞれのディスク状基板を貼り合せることができる。
また、本発明のディスク状基板の貼り合せ方法は、光硬化型接着剤を供給する際、前記ギャップに接着剤注入ノズルを挿入し、それぞれのディスク状基板を所定の回転速度で同期させて回転させながら、接着剤注入ノズルから光硬化型接着剤の所望量を供給することが好ましい。これにより、それぞれのディスク状基板上に光硬化型接着剤を均一に供給することができる。また、本発明のディスク状基板の貼り合せ方法は、光硬化型接着剤に向けて光を照射する際、前記ギャップを更に広げた状態で照射することが好ましい。これにより、供給された光硬化型接着剤が伸ばされて、光硬化型接着剤で構成される膜が薄くなった状態で、光を照射できるため、光硬化型接着剤を均一に硬化させることができる。なお、本発明のディスク状基板の貼り合せ方法で使用できる光硬化型接着剤としては、前述した本発明のディスク状基板の貼り合せ装置で好適に使用できる接着剤と同様のものが好ましい。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。参照する図1は、本発明の一実施形態に係るディスク状基板の貼り合せ装置(以下、単に「貼り合せ装置」という)の断面図である。
図1に示すように、貼り合せ装置1は、DVD等を構成するディスク状基板9,10を所定のギャップGだけあけて互いに平行に対向させて支持する基板支持手段13,14と、ギャップGの大きさを調整するギャップ調整手段3,4と、ギャップGに挿入可能な接着剤注入ノズル19と、接着剤注入ノズル19をギャップGに進入及び退出させる進退機構5と、接着剤注入ノズル19に接続され、接着剤注入ノズル19から所望量の光硬化型接着剤11を吐出させる吐出機構12と、基板支持手段13,14に支持されたディスク状基板9,10の表面に対し平行に光を照射できる光源15とを備えている。
ディスク状基板9は、図中上側に位置する基板支持手段13に支持され、ディスク状基板10は、図中下側に位置する基板支持手段14に支持されている。基板支持手段13,14がそれぞれディスク状基板9,10を支持する機構としては、吸着固定等の既知のものを用いることができる。なお、ディスク状基板9,10としては、例えば、両面記録型のDVDを構成するディスク状基板であれば、透明基板/反射膜/保護膜の3層構造からなる記録基板等を使用することができる。この場合は、保護膜同士が対向するように基板支持手段13,14で支持すればよい。
ギャップ調整手段3,4は、それぞれ軸部3a,4a及び基部3b,4bを有している。軸部3a,4aは、それぞれ基部3bの穴部31b及び基部4bの穴部41bに対し上下動可能となるように基部3b,4bに取り付けられている。また、軸部3a,4aの一端は、それぞれ基板支持手段13,14に固定されている。そして、ギャップGの大きさを調整する際は、軸部3a,4aを穴部31b,41bから出し入れさせることにより、基板支持手段13,14を上下動させる。また、軸部3a,4aは、それぞれ穴部31b,41b内で、その軸Xを中心に回転可能に取り付けられている。これにより、ギャップ調整手段3,4は、基板支持手段13,14に支持されたディスク状基板9,10を回転させる基板回転手段6,7を兼ねている。ディスク状基板9,10を回転させる際は、基板支持手段13,14にディスク状基板9,10を取り付けて、軸部3a,4aを回転させることにより、基板支持手段13,14を回転させる。なお、ディスク状基板9,10を同期させて回転させる際は、公知の制御手段(図示せず)を用いて軸部3a,4aを回転させればよい。
接着剤注入ノズル19から所望量の光硬化型接着剤11を吐出させる吐出機構12としては、ディスペンサー等の吐出装置を使用することができる。接着剤注入ノズル19をギャップGに進入及び退出させる進退機構5は、スライダ部5aと基部5bとを有しており、スライダ部5aは、基部5bに図中左右方向へスライド可能となるように取り付けられている。また、スライダ部5aの一端は吐出機構12に固定されている。そして、接着剤注入ノズル19をギャップGに進入又は退出させる際は、基部5b上でスライダ部5aを左右にスライドさせることにより、吐出機構12を左右にスライドさせる。
光源15は、基板支持手段13,14に支持されたディスク状基板9,10の外周より外側において、ディスク状基板9,10の表面に対し平行に光を照射できる位置に配置されている。光源15としては、光硬化型接着剤11に紫外線硬化型接着剤を用いる場合は、紫外線ランプ等を用いることができる。
次に、貼り合せ装置1を用いた本発明のディスク状基板の貼り合せ方法に係る一実施形態について図1〜図4を参照して説明する。図2及び図3は、供給された光硬化型接着剤11に向けて光を照射する工程を示す断面図であり、図4は、ディスク状基板9,10を回転させて貼り合せる工程を示す断面図である。なお、図2〜図4においては、接着剤注入ノズル19、進退機構5及び吐出機構12が省略されており、更に、図4においては、ギャップ調整手段3、基板支持手段13及び光源15も省略されている。
まず、図1に示すように、ディスク状基板9,10をそれぞれ基板支持手段13,14に取り付けて、ギャップ調整手段3,4により所定のギャップGだけあけて互いに平行に対向させて支持する。ギャップGは、後述するように、接着剤注入ノズル19より吐出される光硬化型接着剤11が、対向するディスク状基板9,10にほぼ同時に接触するように大きさを設定すればよい。例えば、接着剤注入ノズル19のノズル径が1.2mmであれば、ギャップGは、1.4〜2.0mm程度の大きさに調整することが好ましい。
次に、ギャップG内において、ディスク状基板9,10の中心から予め設定された半径の位置まで、進退機構5により接着剤注入ノズル19を挿入する。次に、吐出機構12により、接着剤注入ノズル19から予め設定された吐出圧及び吐出時間(即ち、吐出量)にて光硬化型接着剤11を吐出させる。そして、吐出される光硬化型接着剤11がディスク状基板9,10に接触した時点から、基板回転手段6,7により、ディスク状基板9,10を予め設定された回転速度で同期させて回転させる。この際、ディスク状基板9,10の回転速度と接着剤注入ノズル19からの光硬化型接着剤11の吐出量(吐出圧及び吐出時間)とは、ディスク状基板9,10が1回転する間だけ光硬化型接着剤11が吐出されるように予め設定しておけばよい。例えば、直径120mmの記録型DVDを製造する1つの例では、ディスク状基板9,10を20〜60rpmの回転速度で回転させ、1〜3秒間で1.2g程度の光硬化型接着剤11を吐出させるとよい。この操作によって、光硬化型接着剤11は、ディスク状基板9,10の中心と接着剤注入ノズル19の先端とを結ぶ半径の略円状に供給される。この際、光硬化型接着剤11をディスク状基板9,10の表面に接触させながら供給するため、気泡の混入を抑制しながら光硬化型接着剤11を供給することができる。そして、光硬化型接着剤11の供給工程が終了した後、進退機構5により接着剤注入ノズル19を後退させてギャップGから退出させる。なお、本実施形態では、光硬化型接着剤11として、遅効性の紫外線硬化型接着剤を用いた例について説明する。
次に、図2に示すように、ギャップ調整手段3,4によってギャップGを広げることにより、供給された光硬化型接着剤11が上下方向に伸ばされて光硬化型接着剤11からなる薄膜が形成される。広げた後のギャップGの大きさは、例えば、前記薄膜の厚みが50〜500μm程度なるように調整すればよい。1つの例では、遅効性の光硬化型接着剤として長瀬ケムテックス製接着剤「DENAOPTO」を使用し、直径120mmの記録型DVDの中心から半径30mmの位置に、前記接着剤1.2gを供給した場合、接着剤供給工程時(図1参照)のギャップ1.5mmを50mmまで広げることによって、前記薄膜の厚みが50〜500μm程度となる。なお、一般に遅効性の光硬化型接着剤は、接着剤表面から50〜500μm程度しか光を透過させることができない。
そして、光源15により、薄膜状の光硬化型接着剤11に紫外線UVを照射する。これにより、光硬化型接着剤11の硬化の進行を均一化させることができる。なお、図2においては、基板支持手段13,14に支持されたディスク状基板9,10の外周より外側に配置された光源15により、紫外線UVを照射する例について示しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、図3に示すように、基板支持手段13,14に、ギャップ調整手段3,4の軸部3a,4aの軸Xに沿って上下動可能に取り付けられた光源20a,20bを用いて、光硬化型接着剤11に紫外線UVを照射するように構成してもよい。光源20a,20bは、例えば基板支持手段13,14の軸内に通した光ファイバーの先端部に、曲面レンズやプリズム等を取り付けて形成すればよい。また、ディスク状基板9,10の外周より外側に配置された光源15(図2参照)と、基板支持手段13,14の軸内に取り付けられた光源20a,20bとを併用してもよい。これにより、薄膜状の光硬化型接着剤11の内側及び外側から均一に紫外線UVを照射することができる。
また、図2に示す光源15を、ディスク状基板9,10の外周に沿って複数箇所に配置したり、リング状の光源15をディスク状基板9,10の外周を囲むように設けたりしてもよい。これにより、光硬化型接着剤11に対して万遍なく紫外線UVを照射することができる。また、点状又は線状の光源15を1箇所しか設けていない場合は、紫外線UVの照射時に、基板回転手段6,7により、ディスク状基板9,10を回転させたり、別途設けた光源15の回転手段(図示せず)により、光源15をディスク状基板9,10の外周に沿って回転させたりしてもよい。これによっても、光硬化型接着剤11に対して万遍なく紫外線UVを照射することができる。なお、図3に示す光源20a,20bを取り付けている場合は、別途設けた光源20a,20bの回転手段(図示せず)により光源20a,20bを回転させてもよい。また、光硬化型接着剤11へ照射する紫外線UVの出力は、用いる光硬化型接着剤11によって異なるが、例えば、50〜1000mJ程度に設定すればよい。
図2に示す処理を経て、全体に紫外線UVが照射された光硬化型接着剤11の硬化が開始されるが、1つの例では、その硬化時間が1〜5分程度となるように、予め光硬化型接着剤11の種類を選択し、又は光硬化型接着剤11の処理条件を調整するとよい。このようにすれば、紫外線UV照射直後の光硬化型接着剤11の粘度が、ディスク状基板9,10上に吐出された直後の粘度と比較して実質的に変化せず、後述する工程において、光硬化型接着剤11を流動させるのに十分な粘度に維持することができる。
続いて、ギャップ調整手段3,4により、ギャップGの大きさを元の状態(光硬化型接着剤11の供給時の状態)まで戻し、ディスク状基板9の支持を解除する(図示せず)。これにより、光硬化型接着剤11を介してディスク状基板9,10が積層される。そして、図4に示すように、基板回転手段7により、ギャップ調整手段4の軸部4aの軸Xを中心に、ディスク状基板9,10を同期させて回転させる。この際、回転速度は、例えば1500〜8500rpmとし、回転時間は、例えば5秒間とすればよい。このように、ディスク状基板9,10を積層させて回転させるため、ディスク状基板9の自重で光硬化型接着剤11を押し潰しながら、ディスク状基板9,10間の接着箇所へ光硬化型接着剤11を充填させることができる。接着箇所としては、図4に示す場合、ディスク状基板9,10の中心から所定の半径を有する領域を除くディスク状基板9,10間の領域である。このように、前記貼り合せ方法を用いることにより、気泡の混入を抑制した上で、均一にディスク状基板9,10を貼り合せることができる。なお、貼り合せた後の光硬化型接着剤11の厚みは、例えば記録型DVDの場合は20〜70μm程度となるように供給量を調整すればよい。
また、ディスク状基板9,10の外周端部9a,10aの間まで、光硬化型接着剤11を充分に充填させるには、光硬化型接着剤11を供給する際、図4に示す光硬化型接着剤11の層を構成する量より多く供給することが好ましい。過剰分の光硬化型接着剤11は充分な流動性を有しているので、図4に示すように、回転動作の際の遠心力によって、ディスク状基板9,10の外周端部9a,10aの間から外部へ排出される。
以上述べた方法を必要に応じて複数回実施することによって、複数の基板を貼り合せてなるディスク状基板積層体が形成される。本発明の貼り合せ装置及び貼り合せ方法によれば、ディスク状基板間の接着強度をほぼ一定のレベルに揃えることができる上、気泡の混入による商品価値の低下を防止することができる。また、本発明の貼り合せ装置によれば、ディスク状基板への接着剤の供給工程、硬化処理工程、貼り合せ工程を1つの装置で行うことができるため、製造コストが低減する。なお、前記実施形態においては、2枚のディスク状基板を貼り合せる装置及び方法について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、3枚以上のディスク状基板を支持する基板支持手段を設けて、3枚以上のディスク状基板を同時に貼り合せる装置及び方法としてもよい。
本発明のディスク状基板の貼り合せ装置及び貼り合せ方法は、様々なディスク状基板の貼り合せ工程に適用できる。例えば、記録基板と透明基板で構成される片面読み取りDVD、記録基板同士で構成される両面読み取りDVD、記録基板と半透明の記録基板で構成される片面2層読み取りDVD等の従来のDVDのほか、所謂ブルーレイディスク等の次世代の高密度記録再生用ディスクにも適用できる。
本発明の一実施形態に係るディスク状基板の貼り合せ装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスク状基板の貼り合せ装置を用いて、供給された光硬化型接着剤に向けて光を照射する工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスク状基板の貼り合せ装置を用いて、供給された光硬化型接着剤に向けて光を照射する工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るディスク状基板の貼り合せ装置を用いて、それぞれのディスク状基板を回転させて貼り合せる工程を示す断面図である。 従来のディスク状基板の貼り合せ方法を説明するための断面図である。 従来のディスク状基板の貼り合せ方法を説明するための断面図である。 従来のディスク状基板の貼り合せ方法を説明するための断面図である。
符号の説明
1 ディスク状基板の貼り合せ装置
3,4 ギャップ調整手段
5 進退機構
6,7 基板回転手段
9,10 ディスク状基板
11 光硬化型接着剤
12 吐出機構
13,14 基板支持手段
15,20a,20b 光源
19 接着剤注入ノズル
G ギャップ

Claims (8)

  1. 複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤によって貼り合せるためのディスク状基板の貼り合せ装置であって、
    それぞれの前記ディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持する基板支持手段と、
    前記ギャップの大きさを調整するギャップ調整手段と、
    前記基板支持手段に支持されたそれぞれの前記ディスク状基板を回転させる基板回転手段と、
    前記ギャップに挿入可能な接着剤注入ノズルと、
    前記接着剤注入ノズルを前記ギャップに進入及び退出させる進退機構と、
    前記接着剤注入ノズルから所望量の光硬化型接着剤を吐出させる吐出機構と、
    前記基板支持手段に支持されたそれぞれの前記ディスク状基板の表面に対し平行に光を照射できる光源とを有することを特徴とするディスク状基板の貼り合せ装置。
  2. 前記光源は、前記基板支持手段に支持されたそれぞれの前記ディスク状基板の外周より外側に配置されている請求項1に記載のディスク状基板の貼り合せ装置。
  3. 前記光源は、前記基板支持手段に支持されたそれぞれの前記ディスク状基板の外周に沿って複数箇所に配置されている請求項2に記載のディスク状基板の貼り合せ装置。
  4. 複数枚のディスク状基板同士を光硬化型接着剤によって貼り合せるディスク状基板の貼り合せ方法であって、
    それぞれの前記ディスク状基板を所定のギャップをあけて互いに平行に対向させて支持し、
    前記ギャップ内において、光硬化型接着剤をそれぞれの前記ディスク状基板の表面に接触させながら前記ディスク状基板上に略円状に供給し、
    供給された前記光硬化型接着剤に向けて、それぞれの前記ディスク状基板の表面に対し平行に光を照射し、
    前記ディスク状基板のうち、最下部に配置されたディスク状基板以外のディスク状基板の支持を解除し、前記光硬化型接着剤を介してそれぞれの前記ディスク状基板を積層させ、
    それぞれの前記ディスク状基板を同期させて回転させることを特徴とするディスク状基板の貼り合せ方法。
  5. 前記光硬化型接着剤を供給する際、
    前記ギャップに接着剤注入ノズルを挿入し、
    それぞれの前記ディスク状基板を所定の回転速度で同期させて回転させながら、前記接着剤注入ノズルから前記光硬化型接着剤の所望量を供給する請求項4に記載のディスク状基板の貼り合せ方法。
  6. 前記光硬化型接着剤に向けて光を照射する際、前記ギャップを更に広げた状態で照射する請求項4に記載のディスク状基板の貼り合せ方法。
  7. 前記光硬化型接着剤は、紫外線硬化型接着剤である請求項4〜6のいずれか1項に記載のディスク状基板の貼り合せ方法。
  8. 前記光硬化型接着剤は、遅効性の光硬化型接着剤である請求項4〜7のいずれか1項に記載のディスク状基板の貼り合せ方法。
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