JP2005337416A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブクラッチを係合制御することにより発進クラッチが係合状態でも変速可能な自動変速機の制御装置において、車両の停止時において、発進クラッチが過熱した場合に、発進クラッチを解放しても登坂路での車両の後退を防止するとともに、発進クラッチの保護を図り、これにより、自動変速機の信頼性の向上を図ることにある。
【解決手段】発進クラッチの温度を推定する発進クラッチ温度推定部を備え、この発進クラッチ温度推定部により推定された発進クラッチ温度が設定値よりも高く且つ車両が停止状態であるときには、発進クラッチを解放制御するとともにサブクラッチを係合制御する制御手段を設けている。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動変速機の制御装置に係り、特に歯車式の手動変速機を自動化した自動変速機において発進クラッチを保護するとともに登坂路での車両の後退を防止する自動変速機の制御装置に関する。
車両においては、エンジンの駆動力を走行条件に応じて所要に変換して取出すための自動変速機や、その駆動力を分配するためのトランスファ等からなる動力伝達装置が設けられている。
発進機構としてトルクコンバータを使用した一般的な自動変速機においては、アクセルペダルを踏み込んでいない場合でも、駆動力が発生するクリープ現象があり、渋滞や車庫入れ等の極低速で走行する場合の操作が容易であるため、自動変速機に慣れたユーザの間で一般的になっている。このため、発進機構としてトルクコンバータを使用していない無段変速機や、手動変速機を自動化した自動変速機のように、本来、クリープ現象の発生しない自動変速機においても、アクセルペダルを踏み込んでいないときに駆動力が発生するように構成されている。
手動変速機を自動化した自動変速機の制御装置には、入力軸と出力軸との間にバイパスクラッチを設け、このバイパスクラッチを利用してヒルホールド制御を行い、シフト位置が走行位置になつているときに、所定条件の下で車輪をロックし、車両の後退を防止するものがある。
また、乾式単板クラッチの制御装置には、クラッチ熱量の大きさに対応して半クラッチ制御の接続速度を増大補正することにより、発熱を抑制するものがある。
特開2002−168333号公報 特開平2−195026号公報
ところで、従来、発進機構として乾式単板式の発進クラッチを使用する自動変速機においては、渋滞や登坂路等で長期間クリープ状態が維持されると、異常発熱し、異臭が発生したり、クラッチディスクが摩耗する問題があった。
この問題を解消するために、発進クラッチの発進クラッチ温度を検出し、この検出された発進クラッチ温度が設定値以上になったときに、発進クラッチを解放してこの発進クラッチを保護するものが知られているが、発進クラッチを解放すると、登坂路で車両が後退してしまうという問題があった。
このような自動変速機の登坂路での後退防止については、発進クラッチと別に設置したサブクラッチにより変速時に問題となる加速力の断絶を軽減した自動変速機において、機械的な歯車の噛み合いとサブクラッチの二重噛み合いを発生させ、登坂路からの発進時に、車両の後退を防止した装置が、上記特許文献1で提案されているが、この特許文献1の提案は、車両の停止時、あるいは、車両の発進時の後退を防止したものであって、走行中に、発進クラッチが異常発熱した場合の対応が考慮されていなかったので、改善が望まれていた。
この発明は、発進クラッチを介してエンジンに連結される入力軸と、この入力軸に平行な出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間に複数の変速歯車列と、少なくとも一つの変速歯車列の係合を行うサブクラッチとを備え、このサブクラッチを係合制御することにより前記発進クラッチが係合状態でも変速可能な自動変速機の制御装置において、前記発進クラッチの温度を推定する発進クラッチ温度推定部を備え、この発進クラッチ温度推定部により推定された発進クラッチ温度が設定値よりも高く且つ車両が停止状態であるときには、前記発進クラッチを解放制御するとともに前記サブクラッチを係合制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
この発明の自動変速機の制御装置は、発進クラッチ温度が設定値よりも高く且つ車両が停止状態であるときには、発進クラッチを解放するとともにサブクラッチを係合することから、車両の停止時において、発進クラッチが過熱した場合に、発進クラッチを解放しても登坂路での車両の後退を防止するとともに、発進クラッチの保護を図り、これにより、自動変速機の信頼性の向上を図ることができる。
この発明は、発進クラッチが過熱した場合に発進クラッチを解放しても登坂路での車両の後退を防止するとともに発進クラッチの保護を図る目的を、発進クラッチ温度が設定値よりも高く且つ車両が停止状態であるときには、発進クラッチを解放するとともにサブクラッチを係合して実現するものである。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図6は、この発明の実施例を示すものである。
図6において、2は車両(図示せず)に搭載されるエンジン、4はこのエンジン2に乾式単板式の発進クラッチ(メインクラッチ)6を介して連結される自動変速機である。自動変速機4は、通常の歯車式の手動変速機をベースに構成されたものであり、複数の変速歯車列(前進5段歯車列、後退(リバース)歯車列)からなる変速段を備えて、この変速段が自動的に切り換えられるものである。発進クラッチ6は、エンジン2と自動変速機4との間に配設され、エンジン2側のクランク軸8に固定されたエンジン側結合部6Aと自動変速機4側の変速機結合部6Bとが係合・解放可能に構成され、クランク軸8からの入力を後述する入力軸10に伝達するものである。
自動変速機4には、発進クラッチ6の変速機側結合部6Bに接続されて発進クラッチ6を介してエンジン2に連結された入力軸(メイン軸)10が備えられ、また、この入力軸10と平行に、出力軸(カウンタ軸)12と後退(リバース)アイドラ軸14と中間軸(クラッチ軸)16とが備えられている。
入力軸10と出力軸12との間には、入力軸10の駆動力を互いに異なる変速比にて出力軸12へ伝達する複数の変速歯車列からなる変速段18が設けられている。
この変速段18は、エンジン2側から順次に、低速段18−1と中間段18−2と高速段18−3とに分割して配設されている。
低速段18−1は、入力軸10から出力軸12に直接回転を伝達するものであり、エンジン2側に配置され、1速段歯車列20と2速段歯車列22とからなる。中速段18−2は、中間軸16を介して回転を伝達するものであり、低速段18−1と高速段18−2との間に配置され、3速段歯車列24からなる。高速段18−3は、入力軸10から出力軸12に直接回転を伝達するものであり、エンジン2から離れた側に配置され、4速段歯車列26と5速段歯車列28とからなる。
1速段歯車列20は、入力軸10に固定して設けられた1速駆動歯車30と、この1速駆動歯車30に噛合して出力軸12に回転可能に設けられ且つ1速側係合部32Aを備えた1速従動歯車32とからなる。
2速段歯車列22は、入力軸10に固定して設けられた低速段入力歯車としての2速駆動歯車34と、この2速駆動歯車34に噛合して出力軸12に回転可能に設けられ且つ2速側係合部36Aを備えた出力歯車(低速段)としての2速従動歯車36とからなる。
3速段歯車列24は、出力軸12の出力歯車(低速段)である2速従動歯車36に一体的に結合して設けられた中速段入力歯車としての3速駆動歯車38と、この3速駆動歯車38に噛合して中間軸16に固定して設けられた回転入力用の第1中間歯車40と、中間軸16に対して回転自在に設けられた回転出力用の第2中間歯車42とからなる。よって、第1中間歯車40は、出力歯車(低速段)である2速従動歯車36と一体的に結合した中速段入力歯車である3速駆動歯車38によって駆動される。
4速段歯車列26は、入力軸10に回転可能に設けられて4速側係合部44Aを備えるとともに前記第2中間歯車42に噛合して出力軸12に固定して設けられた高速段入力歯車である4速駆動歯車44からなる。
5速段歯車列28は、入力軸10に回転可能に設けられ且つ5速側係合部46Aを備えた5速駆動歯車46と、この5速駆動歯車46に噛合して出力軸12に固定して設けられた5速従動歯車48とからなる。
また、入力軸10と出力軸12との間には、後退(リバース)歯車列50が設けられている。この後退歯車列50は、入力軸10に固定して設けられた後退駆動歯車52と、この後退駆動歯車52に対して噛合・離脱可能で後退アイドラ軸14に軸方向で摺動可能に設けられた後退アイドラ歯車54とからなる。
出力軸12には、1速段歯車列20と2速段歯車列22との間において、複数の変速歯車列の切り換えを行う変速歯車列切換機構としての1速・2速シンクロ(同期)機構56が配設される。この1速・2速シンクロ機構56は、出力軸12に固定して設けられた1速・2速ハブ58と、この1速・2速ハブ58上で出力軸12の軸方向に移動して1速従動歯車32の1速側係合部32A又は2速従動歯車36の2速側係合部36Aに選択的に係合・離脱する変速スリーブである1速・2速スリーブ60とからなり、シフトチェンジ時には自動制御されるものである。また、この1速・2速スリーブ60には、後退アイドラ歯車54が噛合可能な後退従動歯車62が一体的に設けられている。
また、入力軸10には、4速段歯車列26と5速段歯車列28との間において、複数の変速歯車列の切り換えを行う変速歯車列切換機構としての4速・5速シンクロ(同期)機構64が配設される。この4速・5速シンクロ機構64は、入力軸10に固定して設けられた4速・5速ハブ66と、この4速・5速ハブ66上で入力軸10の軸方向に移動して4速駆動歯車44の4速側係合部44A又は5速駆動歯車46の5速側係合部46Aに選択的に係合・離脱する他の変速スリーブである4速・5速スリーブ68とからなり、シフト切り換え時には自動制御されるものである。
中間軸16には、入力軸10から出力軸12までの駆動経路に介在して駆動力を伝達するサブクラッチとしての油圧クラッチ70が設けられる。この油圧クラッチ70は、油圧によって接続・解放動作し、中間軸16に並んで固定して設けられた複数のクラッチディスク72と、このクラッチディスク72に接離するプレッシャプレート74を備えるとともに前記第2中間歯車42を固設し且つ中間軸16に回転可能に設けられたクラッチカバー部76とからなり、少なくとも一つの変速歯車列の係合を行うものである。
出力軸12の1速従動歯車32よりもエンジン2側の端部位には、終減速機構(リダクション機構)78を介して差動機80が連結される。終減速機構78は、出力軸12に固定して設けられたリダクション歯車82と、このリダクション歯車82に噛合したリング歯車84とからなる。差動機80は、リング歯車84を固定させたケース部86と、このケース部86に連結したピニオン歯車部88とからなる。このピニオン歯車部88には、左右の駆動輪(図示せず)が取り付けられた左右のドライブ軸90・90が連結して設けられている。よって、出力軸12は、終減速機構78と差動機80とドライブ軸90・90とを介して駆動輪に連結される。
この自動変速機4は、変速時の加速力の断絶を無くすために3速歯車の係合を油圧クラッチ70で行い、この油圧クラッチ70の係合状態により変速時に発進クラッチ6を切断しなくても変速を可能にして加速の断絶がないように構成されたものである。
図4に示す如く、発進クラッチ6は、発進クラッチ解放手段としての発進クラッチアクチュエータ92の動作によって係合・解放作動される。また、油圧クラッチ70は、油圧クラッチ係合手段としての油圧クラッチアクチュエータ94により制御された作動油の油圧状態によって係合・解放作動される。この油圧クラッチ70の油圧は、図示しないが、油圧ポンプ駆動モータにより作動庄が供給されるようになっており、油圧センサあるいは油圧スイッチにより、油圧が設定値以下になると、油圧ポンプ駆動モータを駆動して油圧を回復するように構成されている。また、車両停止時に、例えば、1速歯車の係合と油圧クラッチ70の係合とによる二重噛み合いによって、ブレーキペダルを踏み込まないときにでも登板路で後退を防止することを可能とする。
この発進クラッチアクチュエータ92と油圧クラッチアクチュエータ94とは、制御手段(自動変速機制御装置)96に連絡し、該制御手段96からの制御信号によって作動される。
また、この制御手段96には、自動変速機4の変速操作部(図示せず)のシフト操作を行うシフト操作手段としてのシフトアクチュエータ98と、変速操作部のセレクト操作を行うセレクト操作手段としてのセレクトアクチュエータ100と、自動変速機4の故障時に警告を発する故障時警告手段102とが連絡している。
更に、この制御手段96には、自動変速機4のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ104と、車両の速度を検出する車速センサ106と、スロットルバルブ(図示せず))のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ108と、ブレーキペダルの踏み込み状態を検出するブレーキスイッチ110と、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段としてのエンジン回転センサ112と、自動変速機4の入力側の回転速度である入力軸10の回転速度を検出する入力回転速度検出手段としての入力回転センサ114と、発進クラッチ6のクラッチ操作量(係合状態及び解放状態)としての発進クラッチストロークを検出する発進クラッチストローク検出手段としての発進クラッチストロークセンサ116とが連絡している。
この図4においては、制御手段96は、シフトポジションスイッチ104、スロットル開度スイッチ108、ブレーキスイッチ110から発進状態と判断したときに、スロットル開度に応じた発進クラッチ6の係合力が得られるように、発進クラッチストロークと発進クラッチトルク容量との関係から発進クラッチアクチュエータ92の制御量を決定するフィードフォワード制御量と、エンジン回転センサ112により検出したエンジン回転速度と入力回転センサ114により検出した入力回転速度との回転差(差回転)がスロットル開度に応じた所定値になるように、発進クラッチアクチュエータ92の制御量を決定するフイードバック制御量を加算して発進クラッチアクチュエータ92を制御し、車両を発進状態に制御する。車両の発進後、車速センサ106により検出した車速が、例えば、15Km/h以上になったときに、油圧クラッチアクチュエータ94を係合することによって発進クラッチ6を解放することなく、1速から2速への変速を行う。また、車両の停止状態で、スロットル開度が全閉、シフトポジションが前進(D)レンジ又は後退(R)レンジの場合に、発進クラッチ6を所定の駆動力が得られるよう制御し、トルクコンバータを使用した一般的な自動変速機のクリープ現象と同様の操作性が得られるように、制御する。
この制御手段96は、発進クラッチ温度が設定値(異常発熱判定温度)よりも高く且つ車両が停止状態(車速が略零(0))であるときには、発進クラッチ6を解放するとともに油圧クラッチ70を係合するものである。
このため、制御手段96には、図5に示す如く、エンジン回転センサ112と入力回転センサ114とに連絡してエンジン回転速度と入力回転速度とから回転差(差回転)を算出する回転差算出部96Aと、発進クラッチストロークセンサ116に連絡して発進クラッチストロークに基づいて発進クラッチトルク容量を算出する発進クラッチトルク算出部96Bと、この回転差算出部96A及び発進クラッチトルク算出部96Bに連絡して回転差と発進クラッチトルク容量とを計算して発進クラッチ温度を推定する発進クラッチ温度推定部96Cと、この発進クラッチ温度推定部96Cと発進クラッチアクチュエータ92及び油圧クラッチアクチュエータ94とに連絡して発進クラッチ6の異常発熱を判定する発進クラッチ異常発熱判定部96Dとが設けられている。
この図5において、発進クラッチ温度推定部96Cは、発進クラッチ温度を、エンジン回転速度と入力回転速度との回転差と、発進クラッチトルク容量とから算出する。即ち、エンジン回転速度と入力回転速度とから発進クラッチ6の回転差を算出するとともに、発進クラッチストロークから発進クラッチトルク容量を算出し、その回転差と発進クラッチトルク容量とを乗算して所定の時定数で積算することにより、発進クラッチ温度を算出する。この発進クラッチ温度が、予め設定した設定値(異常発熱判定温度)以上になったときに、発進クラッチ6が異常発熱状態であると判断する。この異常発熱状態であると判断されたときには、発進クラッチアクチュエータ92により発進クラッチ6を解放するとともに、油圧クラッチアクチュエータ94により機械的な歯車の噛み合いをするように油圧クラッチ70の係合による二重噛み合いを発生させて、車両の後退を防止する。
発進クラッチストロークと発進クラッチトルク容量との関係は、図2に示され、発進クラッチストロークがS1の位置では、発進クラッチトルク容量がかなり大きいが、発進クラッチストロークが大きくなったS2の位置では、発進クラッチトルク容量が零となる。また、発進クラッチ温度と時間との関係は、図3に示され、時間Tまでは、発進クラッチ温度が漸次大きくなり、時間Tで発進クラッチ温度が設定値(異常発熱判定温度)になると、発進クラッチ6の異常発熱が判定され、そして、発進クラッチ6を解放することで、発進クラッチ温度が低下する。
次に、この実施例の作用を、図1のフローチャートに基づいて説明する。
制御手段96において、自動変速機4の制御のプログラムが開始すると(ステップ202)、先ず、発進クラッチ6の回転差(差回転)を、エンジン回転速度と入力回転速度との回転差として算出する(ステップ204)。
次いで、発進クラッチストロークと発進クラッチトルク容量との関係(図2参照)から、発進クラッチトルク容量を算出する(ステップ206)。
そして、発進クラッチ6の発熱量を、差回転(回転差)×発進クラッチトルク容量として算出し(ステップ208)、この発熱量が零(0)か否かを判断する(ステップ210)。
このステップ210がNOの場合には、発熱量が零(0)ではなく、所定の時定数kを発熱量に乗じて積算するとともに前回の温度を足し算することにより、発進クラッチ温度を推定する(ステップ212)。
しかし、このステップ210がYESの場合には、発熱量が零(0)であり、発進クラッチ温度の低下度合いを予め実験で求めておき、つまり、前回温度から放熱温度を引き算し、発進クラッチ温度を堆定する(ステップ214)。
このステップ212、ステップ214の処理後は、発進クラッチ温度が設定値(異常発熱判定温度)を超えたかどうか判定する(ステップ216)。
このステップ216がYESの場合には、発進クラッチ6を解放し(ステップ218)、さらに、車速が略零(0)か否かを判断する(ステップ220)。
このステップ220がYESの場合には、油圧クラッチ70を係合させ(ステップ222)、機械的な歯車列(例えば1速)の係合との二重噛み合いを発生させ、車両の後退を防止し、プログラムを終了する(ステップ224)。
一方、前記ステップ216がNOの場合及び前記前記ステップ220がNOの場合には、直ぐにプログラムを終了する(ステップ224)。
この図1のフローチャートの処理は、一定周期、例えば、10msec周期毎で繰り返し処理される。
この結果、推定された発進クラッチ温度が設定値よりも高く且つ車両が停止状態であるときには、発進クラッチ6を解放するとともに油圧クラッチ70を係合することから、車両の停止時において、発進クラッチ6が過熱した場合に、発進クラッチ6を解放しても登坂路での車両の後退を防止するとともに、発進クラッチ6の保護を図り、これにより、自動変速機2の信頼性の向上を図ることができる。
また、発進クラッチ温度推定部96Cは、発進クラッチ温度を、エンジン回転速度と入力回転速度との回転差と、発進クラッチトルク容量とから算出することから、直接的に発進クラッチ温度を検出する検出手段を設ける必要がないので、部品点数を低減するとともに、廉価とし、しかも、省スペース化に貢献することができる。
つまり、この実施例においては、発進機構として乾式単板式の発進クラッチ6を使用し、所定の歯車段の歯車係合を油圧クラッチ70で行うことにより、変速時の加速力断絶をなくした自動変速機2において、車両の停止時に、発進クラッチ温度を検出し、この発進クラッチ温度が設定値以上となったときに、発進クラッチ6を解放するとともに油圧クラッチ70を係合する。これにより、発進クラッチ6が異常過熱した場合に、発進クラッチ6を解放して発進クラッチ6を保護するとともに、登坂路での車両の後退を防止することができる。
また、この発明においては、登坂路での状況により、例えば、上り坂では、前進側の歯車を噛み合わせる一方、下り坂では、後退側の歯車を噛み合わせることにより、車両の移動より効果的に防止することができる。
発進クラッチ温度が設定値よりも高く且つ車両が停止状態であるときには、発進クラッチを解放するとともにサブクラッチを係合することを、他の変速装置にも適用することができる。
自動変速機の制御のフローチャートである。 発進クラッチストロークと発進クラッチトルク容量との関係を示す図である。 発進クラッチの発熱量を示す図である。 自動変速機の制御装置のブロック図である。 自動変速機の制御手段のブロック図である。 自動変速機のスケルトン図である。
符号の説明
2 エンジン
4 自動変速機
6 発進クラッチ
8 クランク軸
10 入力軸
12 出力軸
16 中間軸
18 変速段
20 1速段歯車列
22 2速段歯車列
24 3速段歯車列
26 4速段歯車列
28 5速段歯車列
56 1速・2速シンクロ機構
60 1速・2速スリーブ
64 4速・5速シンクロ機構
68 4速・5速スリーブ
70 油圧クラッチ
92 発進クラッチアクチュエータ
94 油圧クラッチアクチュエータ
96 制御手段
104 シフトポジションスイッチ
106 車速センサ
108 スロットル開度センサ
110 ブレーキスイッチ
112 エンジン回転センサ
114 入力回転センサ
116 発進クラッチストロークセンサ

Claims (2)

  1. 発進クラッチを介してエンジンに連結される入力軸と、この入力軸に平行な出力軸と、前記入力軸と前記出力軸との間に複数の変速歯車列と、少なくとも一つの変速歯車列の係合を行うサブクラッチとを備え、このサブクラッチを係合制御することにより前記発進クラッチが係合状態でも変速可能な自動変速機の制御装置において、前記発進クラッチの温度を推定する発進クラッチ温度推定部を備え、この発進クラッチ温度推定部により推定された発進クラッチ温度が設定値よりも高く且つ車両が停止状態であるときには、前記発進クラッチを解放制御するとともに前記サブクラッチを係合制御する制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記発進クラッチ温度推定部は、前記発進クラッチ温度を、エンジン回転速度と入力回転速度との回転差と、発進クラッチトルク容量とから算出することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
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