JP2005335072A - 射出発泡成形機及び射出発泡成形方法 - Google Patents

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俊道 杉田
Naoki Toda
直樹 戸田
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【課題】 射出発泡成形機による発泡成形時に、可動ダイプレートを平行に位置制御して発泡成形品の板厚を均等にできることを目的とする。
【解決手段】 固定側金型4および可動側金型5と、取付け基盤上に固設された固定ダイプレート2と、可動ダイプレート3と、上記固定ダイプレートに付属する複数の油圧型締シリンダと、複数のタイバー7A〜7Dと、上記固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサ27A〜27Dと、油圧源から上記各型締シリンダに至る配管に設けられた切換弁34と、上記発泡性樹脂の発泡圧を利用して上記金型が開く過程において、上記各タイバーの位置検出センサ27A〜27Dが規定位置に達したことを検出したとき、上記各油圧型締シリンダを個別に停止して上記可動ダイプレートを上記固定ダイプレートと平行な位置に停止保持するように位置制御する制御回路を内蔵した制御装置37とを備えたことにある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動サーボモータとボールねじ装置による型開閉手段と油圧シリンダによる型締手段を有し、成形品の表面に不規則な模様が生じる不具合を無くし、金型の平行を保つようにした射出発泡成形機及び射出発泡成形方法に関する。
射出成形機による射出発泡成形品は、表面を非発泡のまま硬化させた後、内部を高発泡させて外観の見栄えが良く、軽い成形品とすることを狙いとし、そのために、加熱可塑化した発泡性樹脂を高圧で金型内に射出し、射出が終わり金型に接している成形品の表面が冷却して硬化した後、金型キャビティの容積を拡大して成形品の型内圧を下げ成形品内部を発泡させる射出発泡成形方法が従来から知られている。
しかしこのような射出発泡成形品は、発泡性樹脂の射出時に樹脂圧が急に低下することにより発生する発泡ガスが金型キャビティ内に閉じ込められることや、金型キャビティを成形品容積まで拡大するときに、表面の固化層が金型内面の移動に追従できず、金型内面から剥離し、金型内面に沿わない樹脂の自由固化面が生じることにより、外観を損ねるスワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)が発生し易い。これを防止するため、射出直後の未固化成形品を一旦加圧して表面の発泡を抑えた状態で固化後、容積を拡大したり、例えば特許文献1(特開2000−71277号公報)で示されるように、金型に熱伝導率が低い材料を使用して冷却を遅らせ、固化と発泡の均一化を図ったものなどと、成形品表面の欠点を無くす工夫が種々なされている。
また、複数の型締専用シリンダを有する射出発泡成形においては、金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型と可動側金型とは締め付けていないフリーの状態であるため、金型における発泡成形品の位置や成形品の形状によっては、また、金型に対する発泡成形時の金型内圧力の分布が偏っているような場合は、金型の相対的な傾きを生じ、発泡成形品の厚さの偏りが発生する可能性がある。
このような金型の相対的な傾きを防止し、金型を取付けたダイプレートの平行を保つ機構を有する射出成形機として特許文献2(特開2003−181895号)において、電動サーボモータとボールねじ装置による型開閉手段と油圧シリンダによる型締手段を有する射出圧縮成形機に用いられたものがある。この出願は、可動ダイプレートの寸開、保持中に、固定ダイプレートと各タイバーの相対位置検出センサの検出値を、可動ダイプレート移動手段のボールねじの回転数から換算した可動ダイプレートの位置を一致させるように、油圧サーボ弁により作動油の油量を制御して型締シリンダを作動させ、可動ダイプレートを平行に保つようにしたものである。
特開2000−71277号公報 特開2003−181895号
発泡成形品に外観を損ねるスワールマークやシルバーの発生を防止するための、射出直後の未固化成形品を一旦加圧して表面の発泡を抑えた状態で固化後、容積を拡大したり、特開2000−71277号で公示された、金型に熱伝導率が低い材料を使用して冷却を遅らせ、固化と発泡の均一化を図ったものは、発泡のため金型を開閉するとき、機構が油圧の場合も、トグル機構を使用する場合も、決まった位置に一定速度で金型移動されるため、未硬化樹脂の温度条件変化に対応することが困難で、金型移動速度が早すぎるときは、発泡による膨張が間に合わず発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込み、金型移動速度が遅いときは、発泡膨張中に樹脂が硬化して、やはり発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込み、どちらの場合でもスワールマーク(発泡ガス跡)やシルバー(銀条痕)となり易い。
また、特開2003−181895号にて開示されたものは、射出圧縮成形機に使用されるものであるが、金型の相対的な傾きを防止し、金型を取付けたダイプレートの平行を保つ機構は射出発泡成形機にも利用が可能である。しかし、複数の型締専用シリンダを有する射出発泡成形機においては、複数の型締シリンダにより、発泡膨張に合わせて可動ダイプレートを決められた位置に停止させる動作を、油圧シリンダの作動圧と背圧を加減して行うことは、発泡圧が油圧シリンダの作動圧に比べ著しく低圧であるため、射出発泡成形機が大型になるほど微妙な調整が難しく、停止位置を精度良くし、成形品の平行度を保持することが困難である。
また、タイバーと可動金型を固定する手段であるタイバーに設けられた溝と、この溝に係合する可動金型に取付けられたナットの凹溝との間に、型締と反対方向のクリアランスがある場合は、型開動作によりクリアランス分だけの移動誤差が生じる可能性がある。
本発明は、射出発泡成形機による発泡成形時に、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことを抑えてスワールマークやシルバーの発生を防止し、同時に、発泡成形停止時に可動ダイプレートを平行に位置制御して発泡成形品の板厚を均等にできるような射出発泡成形機の型締装置及び発泡成形方法を提供することを目的とする。
上記の問題点に対し、本発明は以下の構成及び方法を特徴とする。
(1) 固定側金型を取付け基盤に固設された固定ダイプレートと、可動側金型を取付け基盤上を金型取付面と直角方向に往復移動可能な可動ダイプレートと、サーボモータによって回転位置と回転速度を駆動制御されるボールねじ機構を用いた可動ダイプレート移動手段と、固定ダイプレートに付属する複数の油圧型締シリンダと、前記複数の油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源と、同型締シリンダのピストンロッドと一体で可動ダイプレートの貫通孔に貫通可能で先端にリング状溝又はねじを有する複数のタイバーと、可動ダイプレートに取付けられた割りナットの内側溝によりタイバーに設けられたリング状溝又はねじと噛合ってタイバーと可動ダイプレートを着脱可能なタイバー脱着手段と、各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサと、油圧源から各型締シリンダに至る配管に設けられた4方向切換弁、流量調整弁と、同4方向切換弁、流量調整弁を通って各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に各型締シリンダのロッド側、ヘッド側を差動回路にする手段と、前記各切換弁を操作して各型締シリンダの油圧を無圧にして発泡圧により金型が開く過程において、各タイバーの位置検出センサが規定位置に達したことを検出したとき、各油圧型締シリンダを個別に停止して可動ダイプレートを固定ダイプレートと平行な位置に停止保持する位置制御することができる制御回路を内蔵した制御装置とを備えてなる射出発泡成形機。
(2) 上記(1)の射出発泡成形機において、可動ダイプレート移動手段のボールねじ機構は、可動ダイプレートに取付けるフランジを有する油圧シリンダと、同油圧シリンダ内を液密にシールされて摺動するピストンが形成されたボールねじナットと、前記フランジ付油圧シリンダの両側の油室を繋いだ配管に設置され両側油室を通閉可能な開閉弁と、成形品発泡工程において可動ダイプレートが移動するときに、前記開閉弁を開側に指令する制御回路とよりなる射出発泡成形機。
(3) 上記(1)または(2)の射出発泡成形機、各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に各型締シリンダのロッド側、ヘッド側を差動回路にする手段は、分岐前の高圧側配管に設けられた開閉弁と、各型締シリンダのロッド側油圧配管とヘッド側油圧配管とを結合する差動回路配管上に設けられた開閉弁とにより構成されている射出発泡成形機。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの射出発泡成形機において、
油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源を油圧ポンプと同油圧ポンプを回転制御するインバータモータ又はサーボモータを備えて構成された油圧及び油量が可変な油圧源とした射出発泡成形機。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの射出発泡成形機において、金型に発泡圧を検出する型内圧センサを設けたことを特徴とする射出発泡成形機。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかの射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧して無圧にし、発泡圧により可動側の金型を後退させ、各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき個別にラムを停止し、停止位置を保持し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行する発泡成形方法。
(7) 上記(5)の射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧し、型内圧センサにより発泡圧を検出し、同発泡圧が設定圧力を保持するように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させ、各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき、個別にラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行する発泡成形方法。
(8) 上記(1)〜(5)の射出発泡成形機を用いて前記可動側の金型が後退中に各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路をブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、その位置を保持し、金型を平行に保持した状態で冷却工程へ移行するようにした上記(6)または(7)の発泡成形方法。
(9) 上記(1)及び(2)の射出発泡成形機において、型締シリンダの作動油圧系統が、型締シリンダのヘッド側へ送る油圧源はインバータ駆動モータ又はサーボモータによって回転制御される可変速ポンプと油圧配管上に設置された4方向切換弁と油圧センサからなり、また、型締シリンダのロッド側へ送る油圧源はポンプと高圧、低圧に変更可能な圧力制御手段とその配管に設置された4方向切換弁と各型締シリンダへ分岐した配管にそれぞれ設置された開閉弁とからなり、可動側金型に発泡圧を検出する型内圧センサを設けてあって、発泡性樹脂を金型キャビティ内に射出した樹脂の保圧時の発泡圧制御と、金型が開く過程において前記各タイバーの位置検出センサと個別の配管上の開閉弁の連動により各油圧型締シリンダを個別に規定位置に停止して可動ダイプレートを固定ダイプレートと平行な位置に停止保持するように位置制御することができる制御回路を内蔵した制御装置とを備えてなる射出発泡成形機。
(10) 上記(9)の射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、型締シリンダのロッド側の型締油圧を所定圧に降圧し、発泡圧による金型開力を一定にする様にヘッド側の型締シリンダへ送る油圧を制御しながら可動側の金型を後退させ、後退距離が規定寸法に達したとき、個別にラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行する発泡成形方法。
(11) 上記(9)の射出発泡成形機を用いて前記可動側の金型が後退中に各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路をブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、その位置を保持し、金型を平行に保持した状態で冷却工程へ移行するようにした上記(10)の発泡成形方法。
(12) 4組の型締シリンダを備えた射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートの対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダCとする)のヘッド側は排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側は設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDにはシリンダ内径断面積と設定油圧の積に相当する油圧力が生じてタイバーを押出し、型締シリンダB、型締シリンダCにはシリンダ内径断面積からラムロッドの断面積を引いた面積と設定油圧との積に相当する油圧力が型締シリンダA、型締シリンダDの油圧力方向と反対方向にタイバーを引き出し、互いの反力によりタイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスを無くした状態で、型開方向に可動ダイプレートを介して可動金型を移動し、可動金型が規定移動距離に達したとき、ラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行するようにした発泡成形方法。
(13) 4組の型締シリンダとタイバーを有する射出発泡成形機の油圧配管に、型締装置の4組の型締シリンダの内、対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)の作動油供給側と排油側を他の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダCとする)と同方向と逆方向に切換え手段を設置し、型締シリンダの排油側配管に流量圧力調整手段を設け、上記(12)の方法で発泡成形を行う射出発泡成形機。
(14) 4組の型締シリンダを備えた射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートに対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダC)のヘッド側、ロッド側とも無圧の排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側の油圧配管に設けた流量調整手段によりラムに移動抵抗を加えて、型締シリンダA、型締シリンダDのシリンダの型開力がタイバーと可動ダイプレートを介して、型締シリンダB、型締シリンダCを型開側に引っ張るように作用し、型締シリンダB、型締シリンダCのタイバーに、型締シリンダA、型締シリンダDと反対方向の力がかかり、タイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスが無くなる状態とし、型締シリンダが規定距離移動したとき、ラムを停止し、冷却工程に移行するようにした発泡成形方法。
(15) 4組の型締シリンダとタイバーを有する射出発泡成形機の4組の型締シリンダの内、対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)の油圧配管に流量調整手段を設け、上記(14)の方法で発泡成形を行う射出発泡成形機。
(16) 上記(12)〜(15)の射出発泡成形機において、型締シリンダの作動油の油圧源はインバータ駆動モータ又はサーボモータによって回転制御される可変速ポンプとして、発泡膨張の工程のときの油圧、油量が可変速ポンプの回転速度により調整されるようにした射出発泡成形機。
(17) 上記(16)の射出発泡成形機を用い、上記(12)及び(14)の発泡成形方法によって発泡成形するとき、金型に設けられた型内圧センサにより型内の発泡圧を検出し、同発泡圧が設定圧力を保持するように、可変速ポンプの回転速度をフィードバック制御し、型締シリンダへの作動油流量を加減して可動金型を後退させ、可動金型が規定距離移動したとき、これを停止し、冷却工程に移行するようにした発泡成形方法。
(18) 上記(13)、(15)、(16)の射出発泡成形機において、各々のタイバーに設けられた固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサと、各々の油圧シリンダのロッド側の配管にそれぞれ設置された開閉弁とを備えた射出発泡成形機。
(19) 上記(12)、(14)、(17)の発泡成形方法において、上記(18)の各々のタイバーに設けられた固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路を上記(18)の開閉弁によりブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、冷却工程に移行するようにした発泡成形方法。
本発明の射出発泡成形機を用いた発泡成形方法によれば、成形品は発泡ガス圧の自然膨張で成形されるので、発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
この発泡ガス圧による自然膨張力で、可動金型が押し出す方法は、発泡ガス圧による押し力に比べ型締シリンダとラムの摺動抵抗が相対的に大きい場合には、金型の動きがぎごちなくなる可能性があるが、この場合に型締シリンダに低圧の油圧を加え、型内圧センサにより型内圧を検出し、正の型内圧を維持するように型締シリンダの油圧をフィードバック制御することにより、ラムの摺動抵抗に負けないようにして発泡成形することができる。この場合も、発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧の1部分の圧力による力で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
また、発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型と可動側金型とは締め付けていないフリーの状態であるため、発泡成形品の投影面積の中心が金型の中心から外れたとき、また、金型に対する発泡成形時の金型内圧力の分布が偏っているような場合は、可動ダイプレートが傾き、金型は相対的に傾きを生じ、発泡成形品の厚さの偏りが発生する可能性があるが、本発明のように、各タイバーの移動位置を精密に検知できる位置センサを使用して、それぞれの型締シリンダのラムを別個に所定位置で停止させるようにして、固定ダイプレートと可動ダイプレートの停止時における平行を保持することができるので、発泡成形品の厚さの偏りを防止することができる。
油圧シリンダ・ピストン機構を有するボールねじナットは、可動ダイプレートが発泡成形のために移動するとき、可動ダイプレートとボールねじナットの結合を一時的に解除することができるので、ボールねじに負荷が働かず、ボールねじに掛かる負荷は軽くなり、ボールねじの寿命が長くなる。
型締シリンダの油圧系統の油圧源を、油圧ポンプと、それを回転制御するサーボモータ又はインバータを備えて構成したものは、制御装置の指示により、油圧ポンプから油量、油圧共、必要な最小限度の作動油を送り出して運転が可能であるので、使用する作動油は少なくて済み、電力エネルギーも少なく、ランニングコストを節約でき、また、流量調整弁、圧力調整弁等を省くことができ、油圧系統の構成が簡単になる効果がある。
型締シリンダの油圧系統の油圧源に定速ポンプと可変速ポンプとを併用した発泡成形機及び発泡成形方法は可変速ポンプの油圧を大きくすることが可能で、ラムの摺動抵抗に対してより確実に対応し、発泡圧を維持する制御を行うことができる。
発泡成形工程において、可動金型を作動する1組の対角の油圧シリンダAとDの作動方向と、他の組の油圧シリンダBとCの作動方向とを反対方向とし、2組の対角の油圧シリンダA、Dと油圧シリンダB、Cの作動力の差によって型開を行い、金型の移動速度を成形品の発泡膨張速度に応じて調整できる。発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができると同時に、可動ダイプレートとタイバーとの結合部のクリアランスを無くすことができるので、発泡成形工程の初めから終わりまで可動ダイプレートの浮動を抑えることができ、成形品の寸法誤差を無くす効果がある。
また、発泡成形工程において、可動金型を作動する1組の対角の油圧シリンダAとDを型開方向に油圧をかけ、他の組の油圧シリンダBとCの油圧をゼロにし、排出配管に設けた流量圧力調整手段により油圧シリンダAとDの油圧力に対する抵抗力を得ると同時に、金型の移動速度を成形品の発泡膨張速度に応じて調整できるので、上記と同様の効果を有している。
上記の金型の移動速度の制御を、型内圧センサにより発泡圧を検出し、発泡圧が常に正圧となるように油圧ポンプの回転速度を制御するようにしても上記と同様の効果が得られる。
また、発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、油圧シリンダのラムの摩擦抵抗や配管内の流量抵抗の差のため、可動ダイプレートと金型が相対的に傾きを生じ、発泡成形品の厚さの偏りが発生する可能性があるが、本発明のように、各タイバーの移動位置を精密に検知できる位置センサを使用して、それぞれの型締シリンダのラムを別個に所定位置で停止させるようにして、固定ダイプレートと可動ダイプレートの停止時における平行を保持するようにすれば、発泡成形品の厚さの偏りを防止することができる。
型締シリンダの油圧系統の油圧源を、油圧ポンプと、それを回転制御するサーボモータ又はインバータを備えて構成したものは、制御装置の指示により、油圧ポンプから油量、油圧共、必要な最小限度の作動油を送り出して運転が可能であるので、使用する作動油は少なくて済み、電力エネルギーも少なく、ランニングコストを節約でき、また、流量調整弁、圧力調整弁等を省くことができ、油圧系統の構成が簡単になる効果がある。
型締シリンダの油圧系統の油圧源に、定速ポンプと可変速ポンプとを併用した発泡成形機及び発泡成形方法は、可変速ポンプの応答性を速くすることが可能となり、ラムの摺動抵抗に対してより確実に対応し、発泡圧を維持する制御を行うことができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態の射出発泡成形機の型締装置の構成と作用を図に基づいて説明する。図1は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図2は図1の型締装置の油圧操作ボールねじナットの構造を示す側面断面図、図3は図2のA−A断面を示す断面図、図4は図1の型締装置のタイバー位置制御回路を示すブロック図、図5は図1の型締装置の発泡成形時の金型の移動を示す工程模式図、図6は図1の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。
図1において、1は基盤で、基盤1の一端には固定金型4を取付けた固定ダイプレート2が固設されている。基盤1の上には固定ダイプレート2に対向して可動金型5を取付けた可動ダイプレート3が移動可能に載置されている。固定金型4および可動金型5は、互いに接離可能に構成され、金型キャビティを構成する。金型キャビティには、射出シリンダ8から固定金型4に形成された通路を通して樹脂が射出注入される。
22は基盤1に固設されたガイドレールであり、このガイドレール22にガイドされたリニアベアリング21が、台26を介して可動ダイプレート3を支えている。
上記固定ダイプレート2にはストロークが少なく断面積の大きな複数(本例では4基)の型締シリンダ9A〜9Dが設けられている。型締シリンダ9C、9D、は固定ダイプレート2の縦の中心面に対して型締シリンダ9A、9Bと対称に設けられている。この型締シリンダ9A〜9Dの中を摺動するラム6A〜6Dはその一側面にそれぞれタイバー7A〜7Dが直結されている。このタイバー7A〜7Dは、対向する可動ダイプレート3が型閉のため近づいてきたとき、可動ダイプレート3に明けられた4個の挿通孔を貫通するように構成されている。
27A〜27Dは、各タイバー7A〜7Dに取付けられた位置センサであり、これら位置センサ27A〜27Dは、上記固定ダイプレート2に取付けられた検出目盛溝又は検出目盛磁石を有するスケールと組んで、上記固定ダイプレート2と各タイバー7A〜7Dとの相対位置(又は、これを言い換えれば、ラム6A〜6Dのそれぞれの基準位置からの移動距離)を検出する。
上記可動ダイプレート3の型開閉手段は、上記可動ダイプレート3の移動方向に平行に設置され、基盤1に取付けられた軸受箱17と軸受箱18によって回転可能に、軸方向を拘束して支えられ、サーボモータ15により動力伝動ベルト16を介して駆動されるボールねじ軸13と、可動ダイプレート3の下方に固設された支持台25に取付けられ、ボールねじ軸13に螺合し、ボールねじ軸13の回転により直線移動するボールねじナット14とで構成されている。ボールねじ軸13は制御装置37によりサーボモータ15を介して、回転数、回転速度が制御される。
上記ボールねじナット14は、図2および図3に示すように、フランジ蓋29と筒体30と一体に組合わせてなる環状のシリンダ内で摺動するピストン部14aを備えたボールねじナットである。フランジ蓋29は支持台25に取付けられる。筒体30とボールねじナット14は相対的に距離s(発泡成形のときの金型移動距離より長い距離)だけ移動可能である。フランジ蓋29と筒体30からなる環状のシリンダのピストンの両側の油室30a、30bには作動油が封入され、この油室30aと油室30bとの作動油通路は、制御装置37からの指令により作動する開閉弁24により開閉することができる。逆止弁42と作動油タンク43は、筒体30のシリンダから漏れた作動油を補給するために置かれている。41は、筒体30とボールねじナット14のピストン部14aに挿通されたボールねじナット14の回り止めである。
なお、ボールネジナット14を可動ダイプレート3に直接的に固定してサーボモータのトルク制御により発泡成形時に移動可能にしてもよい。
タイバー7A〜7Dの先端部は、それぞれ等ピッチの複数のリング溝部を形成し、一方可動ダイプレート3の反金型側面には、各タイバー7A〜7Dのリング溝部と噛合するようになっていて、対向して対になった4組の割りナット11が、タイバー7A〜7Dの軸の直角方向に油圧シリンダ等で移動してタイバー7A〜7Dを挟んで固定するように設けられている。8は射出シリンダを示す。
この型締装置は、図1の金型が開いた状態、即ち、可動ダイプレート3が、2点鎖線で示すような、充分に固定ダイプレート2から離れた状態から、実線で示したように金型4と金型5が閉となるまで、可動ダイプレート3はサーボモータ15で駆動されるボールねじ軸13の回転によって移動する。制御装置37に内蔵する型盤移動速度制御回路は可動ダイプレート3をゆっくり加速し、一定速度で移動した後、減速して金型5が金型4に接触する寸前に停止する。
この可動ダイプレート3の停止位置で割りナット11が作動して割りナット11の内側リング溝がタイバー7A〜7Dの先端部のリング溝と係合してタイバー7A〜7Dと結合する。次に、ボールねじナット14の開閉弁24を開にしてボールねじナット14を自由移動可能とし、型締シリンダ9A〜9Dの型締側室を昇圧して型締めし、射出シリンダ8より金型のキャビティ内へ一定量の溶融発泡樹脂を射出する(図5−(I))。溶融発泡樹脂を射出後、決まった時間保持して金型キャビティ内の樹脂の表面が固化し始めたタイミングで型締シリンダ9A〜9D内のラム6A〜6Dの両側の油圧を無圧にし、互いに通状態とすることにより、溶融発泡樹脂の発泡圧(3〜5kg/cm)により金型5を介して可動ダイプレート3を型締の位置から押し戻し(図5−(II))、発泡成形品の厚み寸法まで移動したとき、タイバー位置センサ27A〜27Dの検出信号により、それぞれの型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路をブロックし、ラム6A〜6Dを固定して可動金型5の移動を停止させる(図5−(III))。
この状態を保持する間に金型キャビティ内の溶融発泡樹脂は、冷却固化して内部が発泡した成形品となり、冷却固化後、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路のブロックを解き、割りナット11が逆作動してタイバー7A〜7Dとの結合が外れ、ボールねじ軸13が型閉のときと逆回転して可動金型5と可動ダイプレート3を開側に移動させ、元の全開位置に停止する。成形品が取り出された後、次の型閉工程が始まる。
型締シリンダ9A〜9Dの油圧制御回路は、図1および図4に示すように、制御装置37、発泡成形時に発泡成形品の厚さを決めるタイバー位置設定器52、油圧ポンプ駆動用モータ32、モータ32を回転制御駆動するインバータ38、油圧ポンプ31、ブロックポートを有する油圧4方向切換弁34、油圧ポンプ31より圧し出された作動油を油圧4方向切換弁34まで供給する供給配管44、油圧4方向切換弁34から油圧シリンダ9A〜9Dの型締側室に通じるポート2a,2cまで配設された型締側配管45A〜45D、配管44に設置された油圧回路開閉弁33、油圧4方向切換弁34から油圧シリンダ9A〜9Dの離型側のヘッド側室に通じるポート2b,2dまで配設された離型側配管46A〜46D、型締側配管45A〜45Dと離型側配管46A〜46Dとを結んだ差動回路配管に設置された開閉弁35A〜35D、型締側配管45に設置された油圧検出センサ39とで構成されている。なお、47は吸込油補充タンク、36は安全弁の役目をするリリーフ弁、40は作動油タンクである。
発泡成形が始まる時、制御装置37に内蔵する発泡制御回路53からの指令で、タイバー位置センサ27A〜27Dがタイバー位置の検出を開始し、比較回路51A〜51Dと切換回路56A〜56Dにおいて、各タイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と個別に比較され、タイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と同じになったとき、該当する油圧シリンダ9の油圧回路の開閉弁35(35A〜35D)を閉じて当該回路をブロックしてラム6(タイバー7)を止める。このようにして、次々にタイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と同じになり、当該開閉弁35を閉じ、当該回路がブロックし、4本のタイバー7A〜7Dの停止位置が同じ設定値に揃って金型4と金型5の平行が保たれ、その状態を保持すれば、発泡成型品の厚さは一定に揃ったまま固化冷却へ移行することができる。
図6に示すこの実施形態の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフにより、射出発泡成形の工程を説明する。
(1)型閉:サーボモータ15によりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータ15の速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合する。
(3) 油圧ポンプ31を駆動し、規定低圧に制御し、4方向切換弁34を型締側に切換え、型締シリンダ9A〜9Dの型締側2aに作動油を送り、金型4と金型5を締め切る。
(4) 型開閉ボールねじナット14のシリンダ開閉弁24を開いて、筒体30のシリンダとボールねじナット14のピストンが相対的に移動可能の状態にし、個別の開閉弁33を開き、モータ32を全力回転して油圧ポンプ31を駆動し、高圧の作動油を供給し、型締を開始する。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。
(7) 油圧ポンプ31を停止し、開閉弁33を閉じ、型締シリンダ9A〜9Dの作動油を排油タンクの圧力へ降圧し、その後、開閉弁35A〜35Dを開き、型締シリンダ9A〜9Dのラム6の両側を通にする。同時に、制御装置37の発泡制御回路53がタイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(8) 型締シリンダ9A〜9Dの作動油圧が下がり、発泡圧(3〜5kg/cm)による金型開き力が型締シリンダ9A〜9Dの作動抵抗(作動油圧+ラム6の摺動抵抗)に勝った時点から発泡ガス圧による成形品の未固化部分の自然膨張が始まる。
(9) 成形品の未固化樹脂部分の自然膨張で金型5が移動し、可動ダイプレート3が移動して個別のタイバー7と固定ダイプレート2の相対位置が設定値に達した順に、当該開閉弁35A〜35Dが閉じ、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路がブロックし、可動ダイプレート3は当該タイバー7により個別に止められ、全部のタイバー7が停止したとき、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3、固定金型4と可動金型5の平行が保持される。
(10) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
(11) 成形品の保持冷却後、制御装置37の発泡制御回路53がタイバー位置センサ27A〜27Dの位置の検出停止を指令し、割りナット11を逆作動してタイバー7A〜7Dとの結合を外し、ボールねじ軸13が型閉のときと逆回転して可動ダイプレート3を開側に移動させ、元の全開位置に停止する。成形品が取り出され、射出成形の工程の1サイクルを終了する。
型開閉ボールねじナット14の開閉弁24は、ボールねじ軸13が逆回転を開始した時点より、若干のタイムラグTsの後、閉にして、ボールねじナット14のピストンが筒体30のシリンダのフランジ蓋29の端面に当接した状態でシリンダとピストンを固定する。
型締の速度は油圧ポンプ31の回転速度で制御することができる。
型締工程中、金型キャビティへの溶融樹脂の射出、保持冷却が行われ、溶融樹脂が固化する間は油圧ポンプ31は完全に停止した状態である。
上記の工程(8)で説明したように、成形品は発泡ガス圧の自然膨張で成形されるので、発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型4と可動側金型5とは締め付けていないフリーの状態であるため、発泡成形品の投影面積の中心が金型の中心から外れたとき、また、金型に対する発泡成形時の金型内圧力の分布が偏っているような場合は、可動ダイプレート3が傾き、金型は相対的に傾きを生じ、発泡成形品の厚さの偏りが発生する可能性があるが、上述のような固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができれば、発泡成形品の厚さの偏りの発生を防止することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図に基づいて説明する。図7は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図8は図7の型締装置の発泡制御回路を示すブロック図、図9は図7の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。
第1の実施の形態の発泡成形は、発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧し、成形品の投影面積と発泡圧の積の押し力により可動側の金型を後退させる発泡成形方法であるが、第2の実施の形態は、発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧するまでは第1の実施の形態と同じであり、その後の工程においては、成形品の発泡押し力が設定された力(発泡圧による押し力より若干弱く、零よりは強い力)となるように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させる発泡成形方法である。
この実施形態の型締装置の構造を図7に示しているが、第1の実施の形態と異なる点は、型内圧センサ(28)が追加されたこと、油圧系統において、作動油供給配管の開閉弁(33)が不要となること、型締シリンダ(9A〜9D)の背圧側配管(46A〜46D)に設置されていた吸込油補充タンク(47)を省いたことである。このこと以外は第1の実施の形態と変わりはなく、従って、型締装置を構成する大部分は第1の実施形態と同じ部品番号を付し、構成についての説明を省略する。
図8の発泡制御回路を示すブロック図について第1の実施形態と異なるところは、発泡圧(型内圧)センサ28が追加され、この発泡圧センサ28の発泡圧信号が発泡制御回路54に伝達され、発泡工程において、油圧ポンプ31の油圧がインバータ38、モータ32を介してフィードバック制御される点である。タイバー位置センサ27A〜27Dによって可動ダイプレート3が設定位置に個別に停止するようになっている制御部分は第1の実施形態と全く同じである。
図9の発泡成形工程のタイミングを示すグラフを参照しながら、発泡成形時の型内圧(発泡圧)の制御と、可動ダイプレート平行位置制御方法を用いた工程を説明する。
(1)型閉:サーボモータ15によりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータ15の速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合する。
(3) 油圧ポンプ31を駆動し、規定低圧に制御し、4方向切換弁34を型締側に切換え、型締シリンダ9A〜9Dの型締側2a,2cに作動油を送り、金型4と金型5を締め切る。
(4) 型開閉ボールねじナット14の開閉弁24を開いて、筒体30のシリンダとボールねじナット14のピストンが相対的に移動可能の状態にし、モータ32を全力回転して油圧ポンプ31を駆動し、高圧の作動油を供給し、型締を開始する。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締めしたまま規定時間保持する。
(7) 油圧ポンプ31の回転数を下げて油圧を低下させ、開閉弁35A、35B、35C、35Dを同時に開いて、型締シリンダ9A〜9Dのラム6の両側を通にして差動回路を形成し、ラム6に対する油圧面積差の圧し力でラム6を離型側へ移動させる。同時に発泡ガス圧による成形品の未固化部分の自然膨張が始まる。
ラム6の圧し力は、可動金型5が退く(離型)方向へ作用し、発泡圧による押し力と同じ方向であるので、発泡圧による押し力より強ければ、可動金型5の移動速度が発泡成形品の膨張速度を超えて、成形品の表面から剥離する虞があり、従って、発泡圧(3〜5kg/cm)による押し力よりは弱くする必要がある。それゆえに、型内圧センサ28の型内圧が設定値を保つように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して、型締シリンダ9A〜9Dの圧し力が、成形品の発泡押し力による押し力より若干弱く、零よりは強い力となるようにしながら可動側の金型5を後退させるようにする。金型5が後退開始時に、制御装置57の発泡制御回路54がタイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(8)金型5が移動し、可動ダイプレート3が移動して個別のタイバー7と固定ダイプレート2の相対位置が設定値に達した順に、当該開閉弁35A〜35Dが閉じ、型締シリンダ9の油圧回路がブロックし、可動ダイプレート3は当該タイバー7により個別に止められ、全部のタイバー7が停止したとき、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3、固定金型4と可動金型5の平行が保持される。
(9) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
(10) 成形品の保持冷却後、制御装置57の発泡制御回路54がタイバー位置センサ27A〜27Dの位置の検出停止を指令し、割りナット11を逆作動してタイバー7A〜7Dとの結合を外し、ボールねじ軸13が型閉のときと逆回転して可動ダイプレート3を開側に移動させ、元の全開位置に停止する。成形品が取り出され、射出成形の工程の1サイクルを終了する。型開閉ボールねじナット14の開閉弁24は、ボールねじ軸13が逆回転を開始した時点より、若干のタイムラグTsの後、閉にして、ボールねじナット14のピストンが筒体30のシリンダのフランジ蓋29お端面に当接した状態でシリンダとピストンを固定する。
型締の速度は油圧ポンプ31の回転速度で制御することができる。
型締工程中、金型キャビティへの溶融樹脂の射出、保持冷却が行われ、溶融樹脂が固化する間は油圧ポンプ31は完全に停止した状態である。
第1の実施形態においては、発泡ガス圧による成形品の未固化部分の自然膨張力で、可動金型5が押し出されるようになっているので、発泡ガス圧による押し力に比べ型締シリンダ9A〜9Dとラム6の摺動抵抗が相対的に大きい場合には金型5の動きがぎごちなくなる可能性があるが、この第2の実施形態は型締シリンダ9A〜9Dとラム6の摺動抵抗に対して金型5の移動をアシストする働きを有し、発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧の1部分の圧力による力で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型4と可動側金型5とは締め付けていないフリーの状態であるが、第1の実施形態と同様に、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができるので、発泡成形品の厚さの偏りの発生を抑えることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図に基づいて説明する。図10は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図11は図10の型締装置の発泡制御回路を示すブロック図、図12は図10の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。
第2の実施の形態では、発泡性樹脂を射出充填保圧後、型締シリンダの油圧を降圧した後、成形品の発泡押し力が設定された力(発泡圧による押し力より若干弱く、零よりは強い力)となるように型締シリンダのヘッド側(離型側)の油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させる発泡成形方法であるが、金型キャビティの投影面積が小さくて発泡圧による押し力が不十分で、型締シリンダの摺動抵抗を押し切ることが困難な場合を想定して、型締シリンダのヘッド側より発泡圧をアシストし、同時に同シリンダのロッド側に、背圧として若干の油圧を残してバランスさせるようにしたのが、この第3の実施形態の型締装置と発泡成形方法である。
第3の実施形態の型締装置の構成が第1、第2の実施の形態と異なる点は、油圧制御系統において、型締シリンダのヘッド側へ作動油を送る油圧ポンプと型締シリンダのロッド側へ作動油を送る油圧ポンプを別々に設け、型締シリンダのラムの両側の油圧と発泡圧による金型の開力をバランスさせるように制御し、型締シリンダの摺動抵抗を押し切って金型を開移動させるようにしたことである。
油圧系統の構成以外は第1の実施の形態と変わりはなく、従って、型締装置を構成する大部分は第1の実施形態と同じ部品番号を付し、構成についての説明を省略する。
図10において、インバータ38で駆動制御するモータ32(又はサーボモータ)によって回転制御される油圧ポンプ31を油圧源とする作動油は、油圧配管44と、同油圧配管44から分岐している油圧配管46A〜46Dを通って型締シリンダ9A〜9Dのヘッド側2b,2dへ送られる。油圧配管44上に、4方向切換弁61と、油圧計39が設置されている。
また、定速のモータ62で駆動される油圧ポンプ63を油圧源とする作動油は、油圧配管66と、同油圧配管66から分岐している油圧配管45A〜45Dを通ってそれぞれ型締シリンダ9A〜9Dの型締側室に通じるポート(ロッド側)2a,2cへ送られる。油圧配管66上に作動油圧を高圧から低圧に切換え可能な電磁比例リリーフ弁65と、4方向切換弁64と、油圧計68が設置され、各型締シリンダ9A〜9Dのロッド側2a,2cへの個別の配管45A〜45Dには、それぞれ開閉弁35A〜35Dが設置されている。電磁比例リリーフ弁65は、油圧ポンプ63に連結されている。可動側金型5には発泡圧を検出する型内圧センサ28が設けられている。
制御装置67は図11に示すように、発泡性樹脂が金型キャビティ内に射出充填するときに油圧ポンプ63と電磁比例リリーフ弁65を高圧に切り換えての型締制御と、充填した樹脂の保圧時に電磁比例リリーフ弁65を低圧に切り換え、発泡圧(型内圧)センサ28が検出した発泡圧を可変速の油圧ポンプ31の油圧でアシストして定速の油圧ポンプ63側の低圧とバランスをとりながら膨張させることによる成形品膨張時の発泡圧制御と、タイバー位置センサ27A〜27Dによってタイバー位置設定器52から指示されたタイバー位置と比較回路51A〜51Dと切換回路56A〜56Dの指令により開閉弁35A〜35Dを個別に閉じることにより、タイバー7A〜7Dを個別に停止させ、可動金型5を固定金型4と平行に設定位置に止め、発泡成形品の厚さを均等にする制御とを行う。(このタイバー位置制御方法は第1及び第2の実施形態と全く同じである。)
成形品膨張時の発泡圧制御について説明を加える。
型締シリンダ9とラム6との間の摺動抵抗に比べて、発泡圧だけによる金型開力が小さいときは金型が開かぬ可能性がある。そこで型締シリンダ9A〜9Dのラム6A〜6Dの両側に、別個に型締時の油圧より低い油圧P、Pを加えて、型締シリンダのヘッド側作動油の油圧Pと流量を調整することにより発泡圧をフィードバック制御する。即ち、
:発泡圧による金型開力
:ラム6の戻し方向の力(金型の開力)
:型締シリンダ9とラム6との間の摺動抵抗
:発泡圧(型内圧センサ28により検出される)
:ヘッド側油圧
:ロッド側油圧
A:成形品投影面積
:ヘッド側受圧面積
:ロッド側受圧面積
としたとき、
=P×A
=A×P−A×P+F−F
発泡圧Pは可動金型5の離型速度が早ければ低くなり、離型速度が遅ければ高くなる。即ち、金型5の離型速度に反比例する関数であり、Pを型内圧センサ28により検出して、発泡圧の設定圧力を保つようにヘッド側作動油量と油圧(略一定)をポンプ31の回転速度によりフィードバック制御する。発泡性樹脂材が発泡膨張するときの発泡圧は3〜5kg/cmであるが、この制御のときの設定は3kg/cm程度にする。
図12の発泡成形工程のタイミングを示すグラフを参照しながら、発泡成形時に型締シリンダの型開力で型内圧(発泡圧)をアシストした制御と、可動ダイプレート平行位置制御方法を用いた工程を説明する。
(1)型閉:サーボモータ15によりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータ15の速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合する。
(3) 型開閉ボールねじナット14の開閉弁24を開いて、筒体30のシリンダとボールねじナット14のピストンが相対的に移動可能の状態にし、油圧ポンプ63を駆動し、電磁比例リリーフ弁65を切り換えて規定高圧の型締油圧に制御し、4方向切換弁64を型締側通に切換え、型締シリンダ9A〜9Dの型締側2a,2cに作動油を送り、金型4と金型5を締切る。このとき、可変流量ポンプ31は停止し、4方向切換弁61は型締シリンダ9A〜9Dの離型側2b,2dの通路46A〜46Dが開放する位置になっている。
(4) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(5) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。発泡圧(型内圧)センサ28は型内圧を検出する。
(6) 電磁比例リリーフ弁65を切り換えて規定低圧Pに降圧し、可変流量ポンプ31を始動して作動油を型締シリンダ9の2b、2d側へ送り、型締シリンダ9の2a,2c側油圧による圧し力(A×P)とラム6の摺動抵抗Fの和に対して、2b,2d側油圧による圧し力(A×P)と発泡圧による金型開力(F)の和がバランスするように、2b,2d側油圧Pをポンプ31の回転を調整することにより制御する。発泡圧は3kg/cm程度にセットし、発泡成形品はこの発泡圧を保って膨張する。
(7) ラム6の圧し力は、可動金型5が退く(離型)方向へ作用し、発泡圧による押し力と同じ方向であるので、発泡圧による押し力より強ければ、可動金型5の移動速度が発泡成形品の膨張速度を超えて、成形品の表面から剥離する虞があり、従って、発泡圧(発泡圧(3〜5kg/cm))による押し力よりは弱くする必要がある。金型5が後退開始時に、制御装置67の発泡制御回路54がタイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(8)金型5が移動し、可動ダイプレート3が移動して個別のタイバー7と固定ダイプレート2の相対位置が設定値に達した順に、配管45A〜45Dに設置された開閉弁35A〜35Dが閉じ、型締シリンダ9の2a側の油圧回路がブロックし、可動ダイプレート3は当該タイバー7により個別に止められ、全部のタイバー7が停止したとき、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3、固定金型4と可動金型5の平行が保持される。
(9) 全部の型締シリンダ9の2a側の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
(10) 成形品の保持冷却後、制御装置67の発泡制御回路54がタイバー位置センサ27A〜27Dの位置の検出停止を指令し、割りナット11を逆作動してタイバー7A〜7Dとの結合を外し、ボールねじ軸13が型閉のときと逆回転して可動ダイプレート3を開側に移動させ、元の全開位置に停止する。成形品が取り出され、射出成形の工程の1サイクルを終了する。型開閉ボールねじナット14の開閉弁24は、ボールねじ軸13が逆回転を開始した時点より、若干のタイムラグTsの後、閉にして、ボールねじナット14のピストンが筒体30のシリンダのフランジ蓋29の端面に当接した状態でシリンダとピストンを固定する。
この第3の実施形態は型締シリンダ9A〜9Dの両側に油圧を加えることにより、ラム6の摺動抵抗に対して金型5の移動を確実にすることができる。発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧の1部分の圧力による力で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型4と可動側金型5とは締め付けていないフリーの状態であるが、第1の実施形態と同様に、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができるので、発泡成形品の厚さの偏りの発生を抑えることができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施の形態の射出発泡成形機の型締装置の構成と、この装置を使用して発泡成形品を成形する方法を図に基づいて説明する。図13は射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図、図14は図13の型締装置の固定ダイプレートの正面と油圧シリンダと油圧系統を示す模式図、図15は図13の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフ、図16は図13の型締装置の発泡制御手順を示すブロック図である。
図13において、1は基盤で、基盤1の一端には固定金型4を取付けた固定ダイプレート2が固設されている。基盤1の上には固定ダイプレート2に対向して可動金型5を取付けた可動ダイプレート3が移動可能に載置される。22は基盤1に固設されたガイドレールであり、このガイドレール22にガイドされたリニアベアリング21が、台26を介して可動ダイプレート3を支えている。
固定ダイプレート2にはストロークが少なく断面積の大きな4基の型締シリンダ9A〜9Dが設けられる。型締シリンダ9C、9Dは固定ダイプレート2の縦の中心面に対して型締シリンダ9A、9Bと対称に設けられている。この型締シリンダ9A〜9Dの中を摺動するラム6A〜6Dはその一側面にそれぞれタイバー7A〜7Dが直結され、このタイバー7A〜7Dは対向する可動ダイプレート3が型閉のため近づいてきたとき、可動ダイプレート3に明けられた4個の挿通孔を貫通する。
各タイバー7A〜7Dに取付けられた位置センサ27A〜27Dは、固定ダイプレート2に取付けられた検出目盛溝又は検出目盛磁石を有するスケールと組んで固定ダイプレート2と各タイバー7A〜7Dとの相対位置(又は、これを言い換えれば、ラム6A〜6Dのそれぞれの基準位置からの移動距離)を検出する。
ボールねじ軸13は、基盤1に取付けられた軸受箱17と図示しないもう1つの軸受箱によって回転可能に、軸方向を拘束して支えられて可動ダイプレート3の送行方向に平行に設置され、図示しないサーボモータにより駆動される。ボールねじ軸13は、可動ダイプレート3の下方に固設された支持台25に取付けられたボールねじナット14に螺合し、ボールねじ軸13が回転することにより、ボールねじナット14は直線移動し、可動ダイプレート3が成形品を取り出せる間隔に開き、次の射出工程のために閉じる、型開閉動作をする。ボールねじ軸13は制御装置137により図示しないサーボモータを介して、回転数、回転速度が制御される。ボールねじナット14はサーボモータのトルク制御により発泡成形時には自由に移動可能である。
タイバー7A〜7Dの先端部は、それぞれ等ピッチの複数のリング溝部を形成し、一方可動ダイプレート3の反金型側面には、各タイバー7A〜7Dのリング溝部と噛合するようになっていて、対向して対になった4組の割りナット11が、タイバー7A〜7Dの軸と直角方向に油圧シリンダ等で移動してタイバー7A〜7Dを挟んで固定するように設けられている。割りナット11は、可動ダイプレート3に固設している支え台115に内設する油圧シリンダとラム軸116によって作動する押さえ板112により、可動ダイプレート3との間に挟まれて固定される。8は射出シリンダを示す。
この型締装置は、金型が開いた状態から、金型4と金型5が閉となるまで、可動ダイプレート3は図示しないサーボモータで駆動されるボールねじ軸13の回転によって移動する。制御装置137に内蔵する型盤移動速度制御回路は可動ダイプレート3をゆっくり加速し、一定速度で移動した後、減速して金型5が金型4に接触する寸前に停止する。
この可動ダイプレート3の停止位置で割りナット11が作動して割りナット11の内側リング溝がタイバー7A〜7Dの先端部のリング溝と係合してタイバー7A〜7Dと結合する。同時に、可動ダイプレート3に固設している支え台115に内設する油圧シリンダに油圧をかけて押さえ板112を引き寄せ、割りナット11を可動ダイプレート3に固定する。次に、制御装置137は、図示しないサーボモータの駆動トルクをゼロに制御してボールねじ軸13を回転自在としてボールねじナット14の移動の拘束を解き、型締シリンダ9A〜9Dの型締側室を昇圧して型締めし、射出シリンダ8より金型のキャビティ内へ一定量の溶融発泡樹脂を射出する。
溶融発泡樹脂を射出後、決まった時間保持して金型キャビティ内の樹脂の表面が固化し始めたタイミングで対角切換弁147により油圧回路を切換えて、固定ダイプレート2の対角の2組の型締シリンダ9A、型締シリンダ9Dのヘッド側2bに設定油圧を送り、ロッド側2aは無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ9B、型締シリンダ9Cのヘッド側2dは排油側につなぎ、ロッド側2cは設定油圧を作用させることにより、型締シリンダ9A、型締シリンダ9Dにはシリンダ内径断面積と設定油圧の積に相当する油圧力が生じてタイバー7A、7Dを型開方向へ押出す。
一方、型締シリンダ9B、型締シリンダ9Cにはシリンダ内径断面積からラム6B、6Cのロッドの断面積を引いた面積と設定油圧との積に相当する油圧力が型締方向、即ち、型締シリンダ9A、型締シリンダ9Dの油圧力方向と反対方向にタイバー7B、7Cを引き、互いの反力によりタイバーとこれに係合する可動ダイプレート3に備えた脱着割りナット11とのクリアランスを無くした状態で、油圧力の差により力の勝る型開方向に可動ダイプレート3を介して可動金型5を移動させる。このとき、流量圧力調整手段である絞り弁135Cの絞り量を調整して、可動金型5の移動速度が成形品の発泡膨張速度より速くならぬようにし、可動金型5が規定移動距離に達したとき、油圧供給回路を閉じてラム6を停止する。
発泡成形品の厚み寸法まで移動したときタイバー位置センサ27A〜27Dの検出信号によりそれぞれの型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路をブロックし、ラム6A〜6Dを固定して金型5の移動を停止させる
発泡圧力を保持する間に金型キャビティ内の溶融発泡樹脂は冷却固化して内部が発泡した成形品となり、冷却固化後、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路をブロックを解き、割りナット11を押さえている押さえ板112の押力を緩め、割りナット11を逆作動させてタイバー7A〜7Dとの結合を外し、ボールねじ軸13を型閉のときと逆回転させて可動金型5と可動ダイプレート3を開側に移動させ、元の全開位置に停止する。成形品が取り出された後、次の型閉工程が始まる。
図13、図14、図16に示すように、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路は、制御装置137、発泡成形時に発泡成形品の厚さを決めるタイバー位置設定器52、油圧ポンプ駆動用モータ32、モータ32を回転制御駆動するインバータ38、油圧ポンプ31、油圧4方向切換弁34、油圧ポンプ31より圧し出された作動油を油圧4方向切換弁34まで供給する供給配管44、油圧4方向切換弁34から油圧シリンダ9A〜9Dのポート2a,2cまで配設された型締側配管45A〜45D、油圧4方向切換弁34から油圧シリンダ9A〜9Dのポート2b,2dまで配設された離型側配管46A〜46D、型締側配管45A〜45Dに設置された開閉弁149A〜149D、型締側配管44に設置された油圧検出センサ39とで構成されている。
型締側配管45A〜45Dと離型側配管46A〜46Dには、供給側は素通りし、排出側は若干の流抵抗が生じるような絞り弁135A、135B、135C、135Dが設置してある。この内、絞り弁135C、135Cは絞りが可変であるものとする。なお、36は安全弁の役目をするリリーフ弁、40は作動油タンクである。
発泡成形が始まる時、油圧シリンダ9A〜9Dへの作動油圧を制御装置137に内蔵する型締時油圧設定値153Aから発泡時油圧設定値153Bに切換え、油圧ポンプ31より送られる油量を設定する。或いは、可動金型5の移動速度の制御手段として、型内圧センサ28が検出した成形品の発泡圧が常に若干のプラス値を保つように油圧ポンプ31の回転数を制御して作動油の流量を調整する手段による方法もある。
この油量の調整には配管45B、45Cに設置された絞り弁135C、135Cの流れ抵抗を利用しても良い。発泡成形が始まると同時に、タイバー位置センサ27A〜27Dがタイバー位置の検出を開始し、比較回路51A〜51Dにおいて、各タイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と個別に比較され、タイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と同じになったとき、該当する油圧シリンダ9A〜9Dの油圧回路の開閉弁149A〜149Dを閉じて当該回路をブロックしてラム6(タイバー7)を止める。このようにして、次々にタイバー位置センサ27の検出値がタイバー位置設定器52の設定値と同じになり、当該開閉弁149を閉じ、当該回路がブロックし、4本のタイバー7A〜7Dの停止位置が同じ設定値に揃って金型4と金型5の平行が保たれ、その状態を保持すれば、発泡成型品の厚さは一定に揃ったまま固化冷却へ移行することができる。
図15に示すこの実施形態の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフにより、射出発泡成形の工程を説明する。
(1)型閉:図示しないサーボモータによりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を全開の状態から閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータの速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動金型5が固定金型4に近接して可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合し、可動ダイプレート3に固設した支え台115の油圧シリンダに油圧をかけて押さえ板112を引き寄せ、割りナット11を可動ダイプレート3に固定する。
(3) 開閉弁149A〜149Dを通にし、油圧ポンプ31を駆動し、設定圧に制御し、4方向切換弁34を型締側に切換え、型締シリンダ9A〜9Dのロッド側2a,2cに作動油を送り、金型4と金型5を締切る。
(4) 型開閉ボールねじナット14を駆動するサーボモータの駆動トルクをゼロに制御し、モータ32を全力回転して油圧ポンプ31を駆動し、作動油を高圧に制御して供給し、型締を開始する。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。
(7) 油圧ポンプ31を発泡成形時の設定圧に降圧して保持し、4方向切換弁34を型開側に切換え、同時に対角回路の切換弁147を切換えて型締シリンダ9B、9Cの型締側に切換えると、型締シリンダ9A〜9Dによって押されるタイバー7A、7Dが可動ダイプレート3を開の方向に押し、型締シリンダ9B、9Cはタイバー7B、7Cを閉じる方向に引く(図21を参照、タイバーへの作用力は矢印に示すように、タイバー7A、7Dへの作用力はタイバー7B、7Cへの作用力よりも大きく、作用方向は反対方向である)。この相反する力により、タイバー7の溝と割りナット11の内溝が噛合っているときのクリアランスが、図22に示すように、相反する片側に押し付けられてクリアランスがゼロの状態を保つことができる。上述したように、型締シリンダ9A〜9Dの方の油圧力が勝るので可動金型5は型開の方向へ移動する。
(8) 成形品の未固化樹脂部分が発泡圧で膨張を始めるが、可動金型5の移動速度が成形品の発泡膨張速度に応じた適切な型開速度になるように、油圧ポンプ31の送出流量を規制するか、又は、型締シリンダ9B、9Cの絞り弁135Cの絞り量を調整する。この可動金型5の移動速度の制御手段として、型内圧センサ28が検出した成形品の発泡圧が若干のプラス値を保つように油圧ポンプ31の流量を制御する手段も使用可能である。
対角切換弁147の切換え時に、タイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(9) 可動ダイプレート3が移動し、タイバー7と固定ダイプレート2の相対位置が設定値に達し、タイバー位置センサ27A〜27Dが個別にタイバーの位置を検出した順に、開閉弁149A〜149Dが閉じ、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路がブロックし、可動ダイプレート3は当該タイバー7により個別に止められ、全部のタイバー7が停止したとき、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3、固定金型4と可動金型5の平行が保持され、厚さの揃った発泡成形品となる。
(10) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
(11) 成形品の保持冷却後、制御装置137がタイバー位置センサ27A〜27Dの位置の検出停止を指令し、支え台115の油圧シリンダの油圧を抜いて押さえ板112を割りナット11から離し、割りナット11を逆作動してタイバー7A〜7Dとの結合を外し、ボールねじ軸13を型閉のときと逆回転させて可動ダイプレート3を開側に移動させ、全開位置に停止する。成形品が取り出され、射出成形工程の1サイクルを終了する。
型締の速度は油圧ポンプ31の回転速度で制御することができる。
型締工程中、金型キャビティへの溶融樹脂の射出、保持冷却が行われ、溶融樹脂が固化する間は油圧ポンプ31は完全に停止した状態である。
上記の工程(8)で説明したように、可動金型5は成形品の発泡膨張速度に応じた適切な型開速度に調整できるので、発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
発泡成形移動時に、タイバー位置センサ27A〜27Dによる個別のタイバー位置の検出停止を行うことができるので、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができ、発泡成形品の厚さの偏りの発生を防止することができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態を図に基づいて説明する。
第4の実施の形態の発泡成形は、発泡性樹脂を射出充填後、発泡成形工程において、可動金型を作動する1組の対角の油圧シリンダ9Aと9Dの作動方向と、他の組の油圧シリンダ9Bと9Cの作動方向とを反対方向とし、2組の対角の油圧シリンダ9A、9Dと油圧シリンダ9B、9Cの作動力の差によって型開を行う発泡成形方法であるが、第5の実施の形態は、発泡性樹脂を射出充填後、型締シリンダの油圧を降圧するまでは第4の実施の形態と同じであり、その後の工程において、可動金型を作動する1組の対角の油圧シリンダ9Aと9Dを型開方向に油圧をかけ、他の組の油圧シリンダ9Bと9Cの油圧をゼロにし、排出配管に設けた流量圧力調整手段を調整することにより油圧シリンダ9Aと9Dの油圧力に対する流量抵抗力を得ると同時に、金型の移動速度を調整可能に型開を行う発泡成形方法である。
この実施形態の型締装置の構造を図17、図18に、制御回路を図20に示しているが、第4の実施の形態と異なる点は、油圧系統において、第4の実施形態の対角切換弁147の代わりに油圧シリンダ9B、9C側の配管45B、45C、46B、46C(供給側、排油側とも)が同時に排油タンクに繋がるように切換える対角切換弁148を設置し、配管45B、45Cに可変絞りの絞り弁165B、165Cを設置した事である。このこと以外は第4の実施の形態と変わりはない。従って、型締装置を構成する大部分は第4の実施形態と同じ部品番号を付し、構成についての説明を省略する。
図19の発泡成形工程のタイミングを示すグラフを参照しながら、発泡成形時の排油配管の流量抵抗による可動金型の移動速度の制御方法を説明する。
(1)型閉:図示しないサーボモータによりボールねじ軸13を駆動回転し、可動ダイプレート3を全開の状態から閉側へ高速移動させ、次いでサーボモータの速度制御機能を用いて可動ダイプレート3を減速し、可動金型5が固定金型4に近接して可動ダイプレート3を停止させる。
(2) 4組の割りナット11を作動させて可動ダイプレート3とタイバー7A〜7Dを結合し、可動ダイプレート3に固設した支え台115の油圧シリンダに油圧をかけて押さえ板112を引き寄せ、割りナット11を可動ダイプレート3に固定する。
(3) 開閉弁149A〜149Dを通にし、油圧ポンプ31を駆動し、設定圧に制御し、4方向切換弁34を型締側に切換え、型締シリンダ9A〜9Dの型締側2a,2cに作動油を送り、金型4と金型5を締切る。
(4) 型開閉ボールねじナット14を駆動するサーボモータの駆動トルクをゼロに制御し、モータ32を全力回転して油圧ポンプ31を駆動し、作動油を高圧に制御して供給し、型締を開始する。
(5) 金型キャビティ内に定量の溶融発泡樹脂を射出する。
(6) 溶融発泡樹脂の金型に接触した表面だけが固化するまで、型締したまま規定時間保持する。
(7) 油圧ポンプ31を発泡成形時の設定圧に降圧して保持し、4方向切換弁34を型開側に切換え、同時に対角回路切換弁148を切換えて型締シリンダ9B、9Cへの油圧を2c、2d側ともゼロ圧の排油側に切換えると、型締シリンダ9A〜9Dによって押されるタイバー7A、7Dが可動ダイプレート3を開の方向に押し、タイバー7B、7Cが引っ張られて、型締シリンダ9B、9C内のラム6B、6Cも同じ金型開の方向に引かれ、型締シリンダ9B、9C内の作動油は2c側の配管45B、45Cから送出される。配管45B、45Cには絞り量が調整可能な可変絞り弁165B、165Cが備えられ、絞り弁165B、165Cの絞り量を適当に調整することにより、配管45B、45Cを通る作動油の流れに流量抵抗を生じさせる。この配管45B、45Cの流量抵抗により、図21の矢印に示す方向にタイバーへ作用力が生じ、タイバー7A、7Dへの作用力とタイバー7B、7Cへの作用力は同じで、作用方向は反対方向である。この相反する力により、タイバー7の溝と割りナット11の内溝が噛合っているときのクリアランスが、図22に示すように、相反する片側に押し付けられてクリアランスがゼロの状態を保つことができる。
(8) 成形品の未固化樹脂部分が発泡圧で膨張を始めるが、このとき、型締シリンダ9B、9Cの絞り弁165B、165Cの絞り量を調整することにより、可動金型5の移動速度が成形品の発泡膨張速度に応じた適切な速度にすることができる。
対角切換弁148の切換え時に、タイバー位置センサ27A〜27Dにタイバー位置の検出を指令する。
(9) 可動ダイプレート3が移動し、タイバー7と固定ダイプレート2の相対位置が設定値に達し、タイバー位置センサ27A〜27Dが個別にタイバーの位置を検出した順に、開閉弁149A〜149Dが閉じ、型締シリンダ9A〜9Dの油圧回路がブロックし、可動ダイプレート3は当該タイバー7により個別に止められ、全部のタイバー7が停止したとき、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3、固定金型4と可動金型5の平行が保持され、厚さの揃った発泡成形品となる。
(10) 全部の型締シリンダ9の油圧回路がブロックされたまま、成形品の保持冷却が行われる。
(11) 成形品の保持冷却後、制御装置157がタイバー位置センサ27A〜27Dの位置の検出停止を指令し、支え台115の油圧シリンダの油圧を抜いて押さえ板112を割りナット11から離し、割りナット11を逆作動してタイバー7A〜7Dとの結合を外し、ボールねじ軸13を型閉のときと逆回転させて可動ダイプレート3を開側に移動させ、全開位置に停止する。成形品が取り出され、射出成形工程の1サイクルを終了する。
発泡成形中の成形品の表面は、常に発泡圧の1部分の圧力による力で金型に押し付けられた状態を続けており、発泡ガスや空気が成形品と金型の間に入り込むことが抑えられ、成形品の表面にスワールマークやシルバーの発生を防止することができる。
発泡成形時に金型キャビティの容積を拡大するとき、固定側金型4と可動側金型5とは締め付けていないフリーの状態であるが、第4の実施形態と同様に、固定ダイプレート2と可動ダイプレート3の停止時における平行を保持することができるので、発泡成形品の厚さの偏りの発生を抑えることができる。
なお、流量圧力調整手段は可変の絞り弁の場合について説明したが、比例弁や油圧サーボ弁を採用すると、リモート設定が容易という長所がある。また、流れ抵抗で行っている場合は、カウンタバランス弁等の圧力調整手段でも同様に調整が可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図である。 図1の型締装置の油圧操作ボールねじナットの構造を示す側面断面図である。 図2のA−A断面を示す断面図である。 図1の型締装置の発泡制御回路を示すブロック図である。 図1の型締装置の発泡成形時の金型の移動を示す工程模式図である。 図1の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図である。 図7の型締装置の発泡制御回路を示すブロック図である。 図7の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態に係る射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図である。 図10の型締装置の発泡制御回路を示すブロック図である。 図10の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。 本発明の第4の実施の形態に係る射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図である。 図13の型締装置の固定ダイプレートの正面と油圧シリンダと油圧系統を示す模式図である。 図13の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。 図13の型締装置の発泡制御手順を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係る射出発泡成形機の型締装置を示す側面図及び型締装置の油圧系統図である。 図17の型締装置の固定ダイプレートの正面と油圧シリンダと油圧系統を示す模式図である。 図17の型締装置の発泡成形工程のタイミングを示すグラフである。 図17の型締装置の発泡制御手順を示すブロック図である。 図13及び図17の型締装置の発泡成形工程におけるタイバーに作用する力の方向と強さを示す斜視図である。 図13及び図17の型締装置の発泡成形工程において、タイバーの相反する方向の作用力により、タイバーの係合溝と割りナットのクリアランスが片側に押付けられる状態を示す部分断面図である。
符号の説明
2 固定ダイプレート
3 可動ダイプレート
4 固定金型
5 可動金型
6A、6B、6C、6D ラム
7A、7B、7C、7D タイバー
8 射出ユニット
9A、9B、9C、9D 型締シリンダ
11 割りナット
13 ボールねじ軸
14 ボールねじナット
24、33、35A、35B、35C、35D 開閉弁
27A、27B、27C、27D タイバー位置センサ
28 型内圧センサ
31 油圧ポンプ
32 モータ
34 4方向切換弁
37、57、67 制御装置
38 インバータ
39 油圧センサ
61 4方向切換弁
62 モータ
63 油圧ポンプ
64 4方向切換弁
65 電磁比例リリーフ弁
68 油圧センサ
137、157 制御装置
147、148 対角回路切換弁
149A、149B、149C、149D 開閉弁
165A、165B 流量調整弁

Claims (19)

  1. 金型キャビティを形成し、互いに接離可能に構成された固定側金型および可動側金型と、上記固定側金型が取付けられ、取付け基盤上に固設された固定ダイプレートと、上記可動側金型が取付けられ、上記固定側金型に対して接離可能に、上記取付け基盤上を上記金型取付面に対して直角方向に往復移動可能な可動ダイプレートと、この可動ダイプレートを、上記固定側金型に対して上記可動側金型を接離させるように駆動操作する可動ダイプレート移動手段と、上記固定側金型の通路を通して金型キャビティ内に発泡性樹脂を射出する射出シリンダと、上記固定ダイプレートに付属する複数の油圧型締シリンダと、同型締シリンダのピストンロッドと一体に構成され、上記可動ダイプレートに設けられた貫通孔に貫通可能で、かつ先端にリング状溝又はねじ溝を有する複数のタイバーと、前記複数の油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源と、上記可動ダイプレートに取付けられた割りナットの内側溝により上記タイバーに設けられたリング状溝又はねじ溝と噛合し、上記タイバーを保持するタイバー脱着手段と、上記各々のタイバーに設けられ、上記固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサと、上記油圧源から上記各型締シリンダに至る配管に設けられた切換弁と、これら切換弁の下流側で、上記各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に上記各型締シリンダの型締側、離型側を差動回路にする手段と、上記各切換弁を操作して上記各型締シリンダの油圧を無圧にすることにより、上記発泡性樹脂の発泡圧を利用して上記金型が開く過程において、上記各タイバーの位置検出センサが規定位置に達したことを検出したとき、上記各油圧型締シリンダを個別に停止して上記可動ダイプレートを上記固定ダイプレートと平行な位置に停止保持するように位置制御する制御回路を内蔵した制御装置とを備えたことを特徴とする射出発泡成形機。
  2. 上記可動ダイプレート移動手段に、サーボモータによって回転位置と回転速度を駆動制御されるボールねじ機構を用いるとともに、上記ボールねじ機構は、可動ダイプレートに取付けるフランジを有する油圧シリンダと、同油圧シリンダ内を液密にシールされて摺動するピストンが形成されたボールねじナットと、前記フランジ付油圧シリンダの両側の油室を繋いだ配管に設置され両側油室を通閉可能な開閉弁と、成形品発泡工程において可動ダイプレートが移動するときに、前記開閉弁を通側に指令する制御回路とよりなることを特徴とする請求項1に記載の射出発泡成形機。
  3. 上記各型締シリンダへ分岐された高圧側配管を閉じると同時に上記各型締シリンダの型締側、離型側を差動回路にする手段は、分岐前の高圧側配管に設けられた開閉弁と、各型締シリンダの型締側油圧配管と離型側油圧配管とを結合する差動回路の配管上に設けられた開閉弁とにより構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の射出発泡成形機。
  4. 上記油圧型締シリンダへの作動油を供給する油圧源を油圧ポンプと同油圧ポンプを回転制御するインバータモータ又はサーボモータを備えて構成された油圧及び油量が可変な油圧源としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の射出発泡成形機。
  5. 上記可動側金型に発泡圧を検出する型内圧センサを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の射出発泡成形機。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載する射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化し、圧縮した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
    発泡性樹脂を射出充填後、上記型締シリンダの油圧を降圧して無圧にし、発泡圧により上記可動側金型を後退させ、上記各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき個別にラムを停止し、停止位置を保持し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
  7. 請求項5に記載する射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
    発泡性樹脂を射出充填後、上記型締シリンダの油圧を降圧し、上記型内圧センサにより発泡圧を検出し、同発泡圧が設定圧力を保持するように型締シリンダの油圧をフィードバック制御して可動側の金型を後退させ、上記各型締シリンダそれぞれの後退距離が規定寸法に達したとき、個別にラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
  8. 請求項1〜5に記載する射出発泡成形機を用いて前記可動側の金型が後退中に各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路をブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、その位置を保持し、金型を平行に保持した状態で冷却工程へ移行するようにしたことを特徴とする請求項6または7に記載の発泡成形方法。
  9. 請求項1または2に記載する射出発泡成形機において、上記型締シリンダの作動油圧系統が、型締シリンダのヘッド側へ送る油圧源はインバータ駆動モータ又はサーボモータによって回転制御される可変速ポンプと油圧配管上に設置された4方向切換弁と油圧センサからなり、かつ上記型締シリンダのロッド側へ送る油圧源はポンプと高圧、低圧に変更可能な圧力調整手段とその配管に設置された4方向切換弁と各型締シリンダへ分岐した配管にそれぞれ設置された開閉弁とからなり、金型に発泡圧を検出する型内圧センサを設けてあって、発泡性樹脂を上記金型キャビティ内に射出した樹脂の保圧時の発泡圧制御と、金型が開く過程において前記各タイバーの位置検出センサと個別の配管上の開閉弁の連動により各油圧型締シリンダを個別に規定位置に停止して可動ダイプレートを固定ダイプレートと平行な位置に停止保持するように位置制御することができる制御回路を内蔵した制御装置とを備えてなることを特徴とする射出発泡成形機。
  10. 請求項9に記載する射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
    上記型締シリンダのロッド側の型締油圧を所定圧に降圧し、発泡圧による金型開力を一定にする様にヘッド側の型締シリンダへ送る油圧を制御しながら可動側の金型を後退させ、後退距離が規定寸法に達したとき、個別にラムを停止し、発泡圧力を保持したまま冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
  11. 請求項9に記載する射出発泡成形機を用いて前記可動側の金型が後退中に各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路をブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、その位置を保持し、金型を平行に保持した状態で冷却工程へ移行するようにしたことを特徴とする請求項10に記載の発泡成形方法。
  12. 4組の型締シリンダを備えた射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
    金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートの対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダCとする)のヘッド側は排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側は設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDにはシリンダ内径断面積と設定油圧の積に相当する油圧力が生じてタイバーを押出し、型締シリンダB、型締シリンダCにはシリンダ内径断面積からラムロッドの断面積を引いた面積と設定油圧との積に相当する油圧力が型締シリンダA、型締シリンダDの油圧力方向と反対方向にタイバーを引き出し、互いの反力によりタイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスを無くした状態で、型開方向に可動ダイプレートを介して可動金型を移動し、可動金型が規定移動距離に達したとき、ラムを停止し、冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
  13. 4組の型締シリンダとタイバーを有する射出発泡成形機の油圧配管に、型締装置の4組の型締シリンダの内、対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)の作動油供給側と排油側を他の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダCとする)と同方向と逆方向に切換え手段を設置し、型締シリンダの排油側配管に流量圧力調整手段を設け、請求項12の方法で発泡成形を行うことを特徴とする射出発泡成形機。
  14. 4組の型締シリンダを備えた射出発泡成形機を用い、型締した金型のキャビティ内に溶融可塑化した発泡性樹脂を射出充填した後、金型キャビティ容積を増大して発泡成形品を成形する発泡成形方法において、
    金型キャビティ容積を増大する発泡膨張の工程のとき、ダイプレートに対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)のヘッド側に設定油圧を作用させ、型締シリンダA、型締シリンダDのロッド側は無圧の排油側につなぎ、他の対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダB、型締シリンダC)のヘッド側、ロッド側とも無圧の排油側につなぎ、型締シリンダB、型締シリンダCのロッド側の油圧配管に設けた流量圧力調整手段によりラムに移動抵抗を加えて、型締シリンダA、型締シリンダDのシリンダの型開力がタイバーと可動ダイプレートを介して、型締シリンダB、型締シリンダCを型開側に引っ張るように作用し、型締シリンダB、型締シリンダCのタイバーに、型締シリンダA、型締シリンダDと反対方向の力がかかり、タイバーとこれに係合する可動ダイプレートに備えた脱着ナットとのクリアランスが無くなる状態とし、型締シリンダが規定距離移動したとき、ラムを停止し、冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
  15. 4組の型締シリンダとタイバーを有する射出発泡成形機の型締装置の4組の型締シリンダの内、対角の2組の型締シリンダ(型締シリンダA、型締シリンダDとする)の油圧配管に流量圧力調整手段を設け、請求項14の方法で発泡成形を行うことを特徴とする射出発泡成形機。
  16. 請求項12〜15のいずれかに記載する射出発泡成形機において、
    上記型締シリンダの作動油の油圧源はインバータ駆動モータ又はサーボモータによって回転制御される可変速ポンプとして、発泡膨張の工程のときの油圧、油量が可変速ポンプの回転速度により調整されるようにしたことを特徴とする射出発泡成形機。
  17. 請求項16に記載する射出発泡成形機を用い、請求項12または14の発泡成形方法によって発泡成形するとき、上記金型に設けられた型内圧センサにより型内の発泡圧を検出し、同発泡圧が設定圧力を保持するように、可変速ポンプの回転速度をフィードバック制御し、型締シリンダへの作動油流量を加減して可動金型を後退させ、可動金型が規定距離移動したとき、これを停止し冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
  18. 請求項13、15、16のいずれかに記載する射出発泡成形機において、各々のタイバーに設けられ固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサと、各々の油圧シリンダのロッド側の配管にそれぞれ設置された開閉弁とを備えたことを特徴とする射出発泡成形機。
  19. 請求項12、14、17のいずれかに記載する発泡成形方法において、
    請求項18に記載する各々のタイバーに設けられた固定ダイプレートとタイバーとの相対位置を検出する複数の位置検出センサが、個別にタイバーの移動距離が規定寸法に達したことを検出したとき、当該位置センサの属する型締シリンダの油圧回路を請求項18に記載する開閉弁によりブロックして個別に型締シリンダのラムを停止し、冷却工程に移行することを特徴とする発泡成形方法。
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