JP2005330386A - 包装用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】 引裂強度、引張強度、耐摩耗性などの優れた機械的強度、低温ヒートシール性、高い収縮率を維持しつつ、安価に製造できる包装用フィルム。
【解決手段】 密度が0.905〜0.935g/cm、メルトフローレートが0.1〜3g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンと、エチレン含有量が2〜12質量%でメルトフローレートが10g/10分以下のランダムポリプロピレンとを含有した混合物からなる包装用フィルム。特に、タイヤ等の環状物、重量物に好適である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、収縮包装に用いる包装用フィルムであって、特に、環状物の包装に好適なものに関する。
従来、収縮包装には、ポリ塩化ビニルや長鎖分岐ポリエチレン等を使用した熱収縮性フィルムが多く用いられている。しかしながら、これらの熱収縮性フィルムは、引裂強度、引張強度、耐摩耗性などの機械的強度に劣る欠点がある。また、ノッチ伝播性があるために、被包装物の角端部や突起部で包装用フィルムが破断するおそれがある。このため、従来の熱収縮性フィルムは、重包装分野には殆ど使用されず、機械的ダメージの比較的小さい軽包装分野においてもっぱら使用されている。また、従来の熱収縮性フィルムのなかには、シュリンクパックができる温度が高いために被包装物の内容が限定される場合もある。また、タイヤ等の環状物を密封包装するには特に高い収縮率が要求される。
そこで、こうした熱収縮性フィルムの問題点を解消すべく、密度が0.945g/cm3未満の短鎖分岐を有する直鎖状低密度ポリエチレン10〜90質量%と、エチレン含有量が2〜12質量%、メルトフローレートが10g/10分以下のエチレンプロピレンランダムコポリマー90〜10質量%とからなるポリオレフィン組成物製の細状延伸物を、経糸及び緯糸の少なくとも一部に使用して製織又は編織した包装用クロスが見出されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2859762号公報
しかしながら、このクロスを製造するに際しては、製織又は編織工程が不可避であり、かつ、この工程の存在は製造コストの削減の妨げとなるものであった。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、引裂強度、引張強度、耐摩耗性などの優れた機械的強度、低温ヒートシール性、高い収縮率を維持しつつ、安価に製造できる包装用フィルムを目的とするものである。
本発明の包装用フィルムは、密度が0.905〜0.935g/cm、メルトフローレートが0.1〜3g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンと、エチレン含有量が2〜12質量%でメルトフローレートが10g/10分以下のランダムポリプロピレンとを含有した混合物からなることを特徴とするものである。
この際、その混合物からなる層を挟むように、密度が0.905〜0.935g/cm、メルトフローレートが0.1〜3g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンからなる表面層を有するものがより望ましい。
本発明の包装用フィルムは、引裂強度、引張強度、耐摩耗性などの優れた機械的強度、低温ヒートシール性、高い収縮率を維持しつつ、安価に製造できる。
特に、タイヤ等の環状物、重量物に好適なものである。
本発明の包装用フィルムは、メタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンと、エチレン含有量が2〜12質量%のランダムポリプロピレンとを含有した混合物からなるフィルムである。
メタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンは、公知のメタロセン触媒を用いて、エチレンと、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等のα−オレフィンとを共重合することによって得ることができ、それらの重合方法には特に限定はない。例えば、気相法、スラリー法、溶液法などのいずれの方法を用いても製造することができる。
この直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、0.905g/cm〜0.935g/cmが好ましい。直鎖状低密度ポリエチレンの密度が、0.935g/cmより大きくなると熱収縮性が低下する。そのために収縮緊縛力が低下し、その結果、収縮包装性が非常に悪くなる。他方、密度が0.905g/cm未満になると、フィルムの延伸性が低下する。直鎖状低密度ポリエチレンは、その分岐が短鎖であることが必要である。分岐鎖の長さには特に限定はないが、炭素数10以下であるのが望ましく、高圧法ポリエチレンのように分岐が、長鎖であると延伸性が乏しく、熱収縮率が不足する傾向にあるので好ましくない。
更に、直鎖状低密度ポリエチレンのメルトフローレート(190℃、2.16kg、以下「MFR」という。)は、強度及び熱収縮性の観点から、MFRが3g/10分以下であるのが好ましく、成形性及び延伸性の観点からはMFRが0.1g/10分以上であるのが好ましい。
このような直鎖状低密度ポリエチレンは市販されており、例えば、「NF444A」日本ポリエチレン(株)製が挙げられる。
本発明におけるランダムポリプロピレンは、エチレンとプロピレンのランダム共重合体であり、エチレンとプロピレンをコモノマーとして通常の方法で得られるが、そのエチレン含有量が2〜12質量%であることが重要である。エチレン含量が2質量%未満になると熱収縮性が低下し、そのために収縮緊縛力が小さくなり、収縮包装性が非常に悪くなる。これに対して、エチレン含量が2質量%以上になると、熱収縮性は大幅に増して収縮包装性は改良される。しかしながら、エチレン含量が12質量%を超えると、延伸性が大幅に低下し、強度不足になるという問題が生じる。なお、プロピレンコポリマーとプロピレンホモポリマーの組成物において、エチレン含有量が2〜12質量%の場合も本発明に適用できる。
更に、本発明で使用されるランダムポリプロピレンのMFRは10g/10分以下にする必要がある。即ち、MFRが10g/10分を超えると、熱収縮性が大幅に低下し、収縮包装性は非常に悪くなる。MFRが10g/10分以下であれば、特に問題はない。しかし、フィルム成形性及び延伸性の観点からはMFRが0.5g/10分以上が、また、フィルム成形性及び強度、熱収縮性の観点からはMFRが8g/10分以下が好ましい。
このようなランダムポリプロピレンは市販されており、例えば、「PB222A」サンアロマー(株)製が挙げられる。
上述した直鎖状低密度ポリエチレンとランダムポリプロピレンとの混合による組成比については、直鎖状低密度ポリエチレンが10〜90質量%、ランダムポリプロピレンが90〜10質量%である。直鎖状低密度ポリエチレンが90質量部を超え、ランダムポリプロピレンが10質量部未満の組成物になると、延伸性や強度が不足する。一方、直鎖状低密度ポリエチレンが10質量部未満、ランダムポリプロピレンが90質量部以上の組成物になると、収縮率が低下する。更に、ヒートシール性が悪くなるという問題も生じる。
なお、本発明において使用する上記混合物には、本発明の趣旨に反しない範囲内において、必要に応じ、抗酸化剤、紫外線劣化防止剤、滑剤、顔料その他の添加剤、さらには異樹脂を配合してもよい。
このような混合物からフィルムを成形するには、様々な方法があるが、例えば、溶融押出成形でフィルム状に成形、冷却すればよい。この溶融押出成形は、従来から一般的に実施されている方法、例えば、インフレーション法、キャスティング法などを適用できる。
また、フィルムには、延伸加工を施しておくことが望ましい。好ましくは60〜120℃の温度範囲で高倍率、例えば2〜9倍の倍率で延伸加工することがよい。この延伸加工において、加熱温度が120℃を超えると、延伸性が悪くなるばかりでなく分子鎖間に滑りが生じる。そのため延伸操作が配向に有効に寄与せず、所定の強度や熱収縮率が得られなくなるので好ましくない。上記延伸においては、120℃未満の延伸温度であれば特に問題はない。しかし、60℃未満では白化が生じたり、諸物性が低下したり、あるいは延伸性が低下したりする傾向があるので、60〜120℃の温度範囲で延伸加工するのが好ましい。特に、好ましい延伸温度は70〜110℃であり、この温度範囲では延伸性が優れ、強度、熱収縮率、収縮温度が最もバランスした物性が得られる。更に、延伸加工する際の延伸倍率は、所望の強度に依存するが、好ましくは4〜8倍である。延伸倍率が4倍未満では得られたフィルムの強度に問題が生じる恐れがある。また、延伸倍率が8倍を超えると延伸性に問題が生じる場合がある。そして、延伸加工後の自然収縮性を低くするためや、巻き取り機の紙管つぶれを防止するために、延伸加工後直ちに寸法固定の状態で加熱処理をしてもよい。あるいは、そのような加熱処理をした方が望ましい場合もある。
更に、延伸加工は、オープン延伸、ロール延伸、湿式延伸、熱板延伸などいずれの延伸方法を利用してもよいが、融点と最適延伸温度との差が大きいため、比較的安価で熱コントロールが行ないやすい熱板延伸の使用が好ましい。
本発明の包装用フィルムの厚さは、機械的強度等の物性が適当な範囲であれば特に制限されるものではなく、被包装物等に応じて決められる。
上述した混合物からなるフィルムであると、引裂強度、引張強度、耐摩耗性など機械的強度に優れ、低温ヒートシール性、収縮率にも優れている。従って、クロスに製織しなくても収縮包装に用いることができる。また、製織工程を経ないフィルムとして利用できることから、簡易かつ安価に製造できる。
また、上述した混合物からなるフィルムの単層構成の他、この層を中間層として、他の層との積層体にすることができる。特に、中間層の両外側に、表面層として、密度が0.905〜0.935g/cm、メルトフローレートが0.1〜3g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンからなる層を設けることが望ましい。
積層法としては、常法に従って共押し出し等によりラミネートすればよい。
また、上記中間層の他に、さらに他の層を両表面層の間に設けることもできる。
このような表面層として、メタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンからなる特定の層を設けることによって、ヒートシールに必要な加熱温度をより下げることができ、被包装物への影響を回避し、被包装物の制約が削減される。
本発明は、種々の収縮包装に利用できるが、特に、タイヤ、電線の巻回物などの環状物、重量物の包装に好適である。
環状物包装としては、上述した包装用フィルムを用い、その収縮方向が環状被包装物の外径周方向に一致するように環状被包装物の外周を包囲した後、この包装材の重なり部を接合し、ついでこれを加熱して包装用フィルムを収縮せしめ、環状物の両端面側に該環状物の内径より小さいスリーブ口の形成された中間包装体とした後、この中間包装体のそれぞれのスリーブ形成部を共に外側から該環状物の内径に沿って押圧し、内周面においてリング状に接合し、さらにその内側にある部分を切断除去する方法が好適である。即ち、包装用フィルムを環状物の外径周方向にそって覆う第1工程と、加熱炉中でのスリーブ包装する第2工程と、環状物の内径円周部のヒートシールおよびヒートカットする第3工程を有する方法が好適である。
図面を参照して具体例を詳説する。
まず、第1工程として、図1(a)に示すように、包装用フィルム1を、2本のロール3、3から引き出して、2本のロール3、3の中間近辺の位置にてそれぞれをヒートシールすることにより、包装用フィルム1からなる平面状の包装面4を形成する。タイヤ等の環状物2は、その軸が上記2本のロール3、3と平行となるように図示しない移動体に係止されており、またその外周面が包装面4と向かい合うように設置される。上記包装用フィルム1の巻回されたロール3、3は、環状物の外径よりも図面上下方向に大きい間隔をおいて配置されたものである。この状態において、図示しない移動体に係止された環状物2を包装用フィルム1からなる包装面4の方向に移動させる。この移動により、環状物2はその外周面の半分程度が包装面4により覆われる。この状態を図1(b)に示す。さらに環状物2を移動させて、2本のロール3、3の間を環状物2が完全に通過した直後に、図面上下方向より熱板5、5が、互いに接近することにより、包装用フィルム1を環状物2の外周に沿うように円筒状に形成した後、熱板5、5の圧接によりヒートシールおよびヒートカットを行う。この状態を図1(c)に示す。このようにして、中央に環状物2を内包する円筒状の包装用フィルム1を形成する。
次に、第2工程として、上記環状物2を内包する円筒状の包装用フィルム1を、加熱炉内を通過させることにより熱収縮させ、これによりスリーブ包装工程を行う。このスリーブ包装工程により包装用フィルム1から形成される環状物包装体(以下、中間包装体と略称する)6を図2に示す。この中間包装体6は、環状物2の外周を包装している外周包装部7と、環状物2の両端面を包装する端面包装部8、8と、端面包装部8、8の内側に形成され、その中央部にスリーブ口9を有するスリーブ口形成部10、10とからなる。このスリーブ口9の径は、環状物2の内径より小さくなるように、予め包装用フィルムの幅、収縮率等により調整しておく。ここで、この包装用フィルム1の幅と環状物2の胴まわり太さとの関係は、包装用フィルム1の収縮率にもよるが、包装用フィルム1の幅が環状物2の胴まわり太さの約1.1〜1.3倍の範囲が好適である。
最後に、第3工程として、図3(a)に示すように、加熱部11と加熱部11と同じ外径の受板12とからなるリングシーラ13を用いてスリーブ口形成部10、10の外側から環状物2の内径に沿って押圧し、接合することにより、スリーブ口形成部10、10が環状物2の内周面において接合される。この状態を図3(b)に示す。ここで、この接合は、深しぼりを容易にするため加熱炉通過直後に行なわれることが好ましい。この後、上記工程により形成されたヒートシール部分14より内側にある不要なスリーブ口形成部10、10をヒートカットすることにより、図3(c)に示す環状物の包装がなされる。
上記リングシーラ13によりヒートシール、およびヒートシール部分14より内側にある不要なスリーブ口形成部10のヒートカットについて、図4を用いて詳説する。リングシーラ13は、リング状にヒートシールおよびヒートカットする工程において用いられ、ヒートシール、ヒートカットを同時に行うことが可能な機構を有するものである。このリングシーラ13は、加熱部11と受板12とからなる。この加熱部11と受板12とは、図示しない支持体に互いに接近、離間が可能なように、移動自在に取り付けられたものであり、加熱部11は押さえ部15の設けられた基板16と、取手17、ヒートシール部18、ヒートナイフ19が設けられた可動部20とから概略構成されるものである。押さえ部15は、基板16の受板12側の端面の外周近傍に外周に沿って設けられた受板12側に突出する複数本の円柱状の連結部21‥の末端に設けられた円筒状のものである。この押さえ部15の受板12側の末端近傍の内側には、冷却用のエアー管22が内設されている。可動部20は、上記連結部21‥の内側に形成された円盤状のもので、受板12と反対側の端面に突出して形成されたコ字状の取手17により基板16に受板方向に接近、離間できるように移動自在に取り付けられたものである。可動部20の受板12側の端面には、その外周近傍に受板12側に突出した円柱状の連結部23‥が可動部20の外周に沿って複数本設けられ、連結部23‥にはコイルばね24が巻かれている。この連結部23‥の受板12側の末端には円筒状のヒートシール部18が、受板方向に接近、離間できるように移動自在に取り付けられており、コイルばね24はこのヒートシール部18を受板方向に付勢するものである。このヒートシール部18の受板側末端の内側にはヒータ25が内設されている。さらに、可動部20には連結部23‥の内側に受板12側に突出した複数本の円柱状の連結部26‥が、連結部23と同様に設けられ、コイルばね27もコイルばね24と同様に設けられている。
この連結部26の受板12側の末端には、受板12側末端に刃部28が形成された円筒状のヒートナイフ19が、ヒートシール部18と同様に受板方向に接近、離間できるように移動自在に取り付けられており、コイルばね27は、このヒートナイフ19を受板方向に付勢するものである。このヒートナイフ19には、ヒートシール部18と同じくその刃部28の付け根近傍の内部にヒータ29が設けられている。これらのものは、通常用いられる金属材料にて形成されるものであるが、押さえ部15を形成する材料としては、弾性のあるプラスチック等の断熱材が好適に用いられる。
このリングシーラ13を環状物包装体に用いる場合は、まず図3(a)に示す位置にリングシーラ13および中間包装体6を配置する。次に、受板12と押さえ部15とを包装用フィルム1を挾むように接合させる。さらに、取手17を受板12側に押すことにより、可動部20を受板12側に押圧する。これによりヒートシール部18とヒートナイフ19が包装用フィルム1に圧接して、包装用フィルム1を円形にヒートシールおよびヒートカットを行うことができる。ここで、コイルばね24、27は、それぞれヒートシール部18、ヒートナイフ19を一定圧力で受板12に圧接させるため、包装用フィルム1のヒートシールおよびヒートカットが良好に行える。
なお、上述の例では包装用フィルム1は、2本のロール3、3に巻回された長尺物より形成されるものであるが、本発明においては、これに限られるものでなく、1枚のシート状の包装用フィルムを用いても同様の方法によって収縮包装体を形成することができる。
この方法では、包装用フィルムの収縮、ヒートシール、ヒートカット等により環状物を包装するため、包装の自動化が容易となる。また、帯状の紙あるいはフィルムを重ねた包装形態と異なり、密封包装されているため内容物の露出等が起こらない。
また、得られる環状物包装体は、環状物の表面に包装用フィルムが密着したものとなる。
[実施例1]
環状物2として外周幅20.5cm、胴まわり太さ65cm、内径35cm、外径62cmのタイヤを用いた。
包装用フィルム1としては、密度が0.912g/cm、メルトフローレートが2.0g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレン(「NF444A」日本ポリエチレン(株)製)が60質量%、エチレン含有量が7質量%でメルトフローレートが0.8g/10分のランダムポリプロピレン(「PB222A」サンアロマー(株)製)が40質量%の混合物を用いて一軸延伸処理(倍率:3.5倍)したフィルム(収縮率50%)を使用した。
タイヤ2および包装用フィルム1を図1(a)に示す位置に配置し、タイヤ2をコンベアにて移動させ、その外周面に沿って包装用フィルム1で覆い、図1(c)に示すように包装用フィルム1をヒートシールして、中央部にタイヤ2を内包する円筒状の包装用フィルム1を形成した。これを加熱炉(200℃)を通過(15秒)させることにより加熱し、スリーブ包装を行った。この中間包装体6においては、図2に示すようにスリーブ口9がタイヤ2の内周より径が小さかった。この中間包装体6を加熱炉通過直後に、タイヤ2の内径に適合した前述のリングシーラ13によりヒートシール、ヒートカットを行い、環状物包装体を形成した。
得られた環状物包装体は、用いた包装用フィルムが簡易かつ安価に得られたものであるにもかかわらず、機械的強度、ヒートシール強度、緊縛性が十分なものであった。
その結果、環状物の外形に沿ったタイトに包装でき、外観にて被包装体の形状を判別することができた。従って、この環状物包装体を商品に用いた場合、商品イメージの向上につながる。また、完全密封した包装形態であるため、外部からの塵やゴミ等の異物の侵入を防止するため、内容物の傷の発生防止に効果を有する。
また、包装工程がスリーブ包装とヒートシール、ヒートカット等により行えるため、環状物の包装の自動化を達成することができる。従って、労力および時間の低減のみならず、包装材料費や物流費の低減により全体コストの引き下げに大きく寄与させることができる。
[実施例2]
上記実施例1において、用いた包装用フィルムとして、密度が0.912g/cm、メルトフローレートが2.0g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレン(「NF444A」日本ポリエチレン(株)製)が60質量%、エチレン含有量が7質量%でメルトフローレートが0.8g/10分のランダムポリプロピレン(「PB222A」サンアロマー(株)製)が40質量%の混合物からなる中間層と、その中間層の両側に設けられた密度が0.912g/cm、メルトフローレートが2.0g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレン(「NF444A」日本ポリエチレン(株)製)からなる表面層とを有する3層構成の共押し出し成形したフィルムであって、一軸延伸処理(倍率:3.5倍)したフィルム(収縮率50%)を用いたこと以外は同様にして、環状物の包装を行った。
得られた環状物包装体は、用いた包装用フィルムが簡易かつ安価に得られたものであるにもかかわらず、機械的強度、ヒートシール強度、緊縛性が十分なものであった。
本発明は、種々の収縮包装に利用できるが、特に、タイヤ、電線の巻回物などの環状物、重量物の包装に適用可能なものであり、有用性の高いものである。
環状包装体の中間包装体を形成する為の工程を示す斜視図である。 中間包装体の斜視図である。 環状包装体の製造を示す工程を示す斜視図である。 リングシーラを示す斜視図である。
符号の説明
1 包装用フィルム
2 環状物
6 中間包装体

Claims (3)

  1. 密度が0.905〜0.935g/cm、メルトフローレートが0.1〜3g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンと、エチレン含有量が2〜12質量%でメルトフローレートが10g/10分以下のランダムポリプロピレンとを含有した混合物からなることを特徴とする包装用フィルム。
  2. 密度が0.905〜0.935g/cm、メルトフローレートが0.1〜3g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンと、エチレン含有量が2〜12質量%でメルトフローレートが10g/10分以下のランダムポリプロピレンとを含有した混合物からなる中間層と、
    該中間層の両側に設けられた密度が0.905〜0.935g/cm、メルトフローレートが0.1〜3g/10分のメタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレンからなる表面層とを有することを特徴とする包装用フィルム。
  3. 環状物の包装用であることを特徴とする請求項1または2に記載の包装用フィルム。
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