JP7273564B2 - ポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法に関し、特に縦一軸延伸フィルムにおいて直線状の引裂き性能を備えつつヒートシール温度を抑えることのできる縦一軸延伸フィルムを製造する方法に関する。
現在、物品の包装用袋にあっては、自動包装機によりフィルムと包装される内容物が同時に供給され、充填、包装、ヒートシールによる封止が連続して行われる。このような包装用袋に要求される性能は、自動包装の加工時や流通時において破れず、内容物が安定して保存されることである。該包装用袋において、封止部分のヒートシール強度が低いと加工時や流通時に封止部分の破れが生ずるおそれがあり、特には、内容物がシャンプー等の重量物や、レトルト食品のような包装後に加熱加工されるような物である場合には、より強固なヒートシール強度が要求される。
包装用袋に強度が求められる一方で、近年では包装用袋の易開封性が求められている。特に引裂き開封される包装用袋であって、まっすぐ引裂いて容易に開封が可能な機能性を有する包装用袋が要求されている。例えば、強度の高い包装用袋に用いられるフィルムとしてよく使用される二軸延伸フィルムと無延伸シーラントフィルムをラミネートした積層体は、比較的低温でのヒートシールが可能であり引裂き強度が低いものの、引裂き方向性が定まらない。
このような引裂性への対処として、一軸延伸により製膜したフィルムが提唱されている(特許文献1、2等参照。)。特許文献1は、各種オレフィン系樹脂のヒートシール層にこれよりも高融点のプロピレン系樹脂のフィルムが積層され、縦一軸延伸されてなる縦方向引裂性積層フィルムである。特許文献2は、各種オレフィン系樹脂のヒートシール層にこれよりも高融点のプロピレン系樹脂のフィルムが積層され、横一軸延伸されてなる横方向引裂性積層フィルムである。
特許文献1、2等に例示のフィルムによると、フィルム方向の引裂性においては一定の効果を発揮する。しかしながら、延伸による配向により、十分なヒートシール強度が得られる温度(ヒートシール温度)は上昇する。ヒートシール温度が上昇することによって、ヒートシールによる封止時に包装用フィルムの熱変形が生ずるおそれがある。このように、既存の延伸フィルムにおいてはヒートシール温度の上昇を抑えることが求められていた。
また、延伸倍率を低下させることでフィルムのヒートシール温度の上昇を抑えたフィルムが提唱されている(特許文献3参照。)。しかしながら、ヒートシール温度の上昇を抑えることができたとしても、延伸倍率を低下させることによって延伸ムラが生じフィルム厚さの均一性が低下してしまう問題があった。
このような経緯から、内容物の安定した保存とともに、引裂きによる易開封性及びヒートシール温度の低下についてもより改善を図ったシーラントフィルムが求められていた。
特許第2518233号公報 特公平8-18416号公報 特許第821164号公報
本発明は、上記状況に鑑み提案されたものであり、ポリプロピレン系樹脂を主原料とし、一軸延伸により引裂方向性を備えたシーラントフィルムにおいて、フィルム自体の引裂性の良さを保持しつつ、フィルム厚さが均一であり強度に優れ、かつヒートシール温度の上昇を抑制したポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムを製造する新たな方法を提供する。
すなわち、第1の発明は、原料の溶融樹脂を押出装置から吐出させてロール間延伸を通じて縦方向に一軸延伸して形成される縦一軸延伸フィルムの製造方法であって、前記原料は、プロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレンを除くα-オレフィンとの重合によるランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれかのアイソタクチックポリプロピレンであるポリプロピレン系樹脂を70重量%以上含み、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K 7210-1(2014)に準拠して測定されたメルトフローレート(MFR)が1~10g/10minである樹脂組成物であり、溶融押出しされた前記原料を冷却ロールにて冷却しつつシート状に成形してIR法により測定された結晶化度を55%以下に調整し、次いでロールの速度差をもって縦方向に延伸倍率が1.2~3.5倍に一軸延伸して延伸フィルムを形成して、JIS K 7130(1999)に準拠して測定されたフィルム厚さにおける最大厚さと最小厚さの差が平均厚さの20%以内であるフィルムを得ることを特徴とするポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法に係る。
第2の発明は、前記原料の溶融押出時において、前記樹脂組成物のうちから選択される異なる複数の前記原料を層状に溶融押出することを特徴とする請求項1に記載のポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法に係る。
第3の発明は、ポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムであるシーラント層と、1ないし複数層の基材フィルムとを備えた積層体であって、前記シーラント層は、プロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレンを除くα-オレフィンとの重合によるランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれかのアイソタクチックポリプロピレンであるポリプロピレン系樹脂を70重量%以上含み、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K 7210-1(2014)に準拠して測定されたメルトフローレート(MFR)が1~10g/10minである樹脂組成物を原料とし、IR法により測定された結晶化度が55%以下であり、縦方向の延伸倍率が1.2~3.5倍であり、JIS K 7130(1999)に準拠して測定されたフィルム厚さにおける最大厚さと最小厚さの差が平均厚さの20%以内であることを特徴とする積層体に係る。
第4の発明は、前記シーラント層が、前記樹脂組成物のうちから選択される異なる複数の前記原料を組み合わせて層状とされている請求項3に記載の積層体に係る。
第1の発明に係るポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法によると、原料の溶融樹脂を押出装置から吐出させてロール間延伸を通じて縦方向に一軸延伸して形成される縦一軸延伸フィルムの製造方法であって、前記原料は、プロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレンを除くα-オレフィンとの重合によるランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれかのアイソタクチックポリプロピレンであるポリプロピレン系樹脂を70重量%以上含み、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K 7210-1(2014)に準拠して測定されたメルトフローレート(MFR)が1~10g/10minである樹脂組成物であり、溶融押出しされた前記原料を冷却ロールにて冷却しつつシート状に成形してIR法により測定された結晶化度を55%以下に調整し、次いでロールの速度差をもって縦方向に延伸倍率が1.2~3.5倍に一軸延伸して延伸フィルムを形成して、JIS K 7130(1999)に準拠して測定されたフィルム厚さにおける最大厚さと最小厚さの差が平均厚さの20%以内であるフィルムを得るため、フィルム自体の引裂性の良さを保持しつつ、フィルム厚さが均一であり強度に優れ内容物を安定して保存することができるとともに、ヒートシール温度の上昇を抑制したフィルムを得ることができる。
第2の発明に係るポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法によると、前記原料の溶融押出時において、前記樹脂組成物のうちから選択される異なる複数の前記原料を層状に溶融押出するため、内容物を安定して保存することができるとともに、フィルムの引裂性の良さを保持しつつ、ヒートシール温度の上昇を抑制したフィルムを得ることができる。
第3の発明に係る積層体によると、ポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムであるシーラント層と、1ないし複数層の基材フィルムとを備えた積層体であって、前記シーラント層は、プロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレンを除くα-オレフィンとの重合によるランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれかのアイソタクチックポリプロピレンであるポリプロピレン系樹脂を70重量%以上含み、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K 7210-1(2014)に準拠して測定されたメルトフローレート(MFR)が1~10g/10minである樹脂組成物を原料とし、IR法により測定された結晶化度が55%以下であり、縦方向の延伸倍率が1.2~3.5倍であり、JIS K 7130(1999)に準拠して測定されたフィルム厚さにおける最大厚さと最小厚さの差が平均厚さの20%以内であるため、延伸基材フィルム由来の機能性をさらに備えることができる。
第4の発明に係る積層体によると、第3の発明において、前記シーラント層が、前記樹脂組成物のうちから選択される異なる複数の前記原料を組み合わせて層状とされているため、製造されるフィルムの機能性を向上させることができる。
積層体の断面模式図である。 直進引裂試験を表す模式図である。
本発明の縦一軸延伸フィルムの製造に際し、原料であるアイソタクチックポリプロピレンの溶融樹脂はTダイ等の押出装置から吐出されるとともにロール間延伸を通じて製膜される。従って、本発明により製造されるフィルムは、一方方向の引き裂きの良さを考慮した実質的に縦方向の一軸延伸フィルムである。
本発明により製造されるフィルムの原料は、ポリプロピレン系樹脂が主に用いられる。特に、アイソタクチックポリプロピレンであって、プロピレンの単独重合体、プロピレンとα-オレフィン(プロピレンを除く)とのランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれかを70重量%以上を含む組成樹脂である。
また、原料であるポリプロピレン系樹脂のMFR(メルト・フロー・レート)の値は、1ないし10g/10minの範囲である。MFRの値が1g/10minを下回る場合、ヒートシール時の樹脂の流動性は十分とは言えず、ヒートシール部位の密封性は十分とはいえない。また、MFRの値が10g/10minを上回る場合、製膜等の生産時に流動過剰となることから製膜等に支障を来たすことになる。そこで、好適なMFRの値は1ないし10g/10minの範囲となる。
Tダイ等の押出装置から吐出されたポリプロピレン系樹脂は、冷却ロールにより冷却されつつシート状に成形されシート状物となる。このとき、シート状物の結晶化度は55%以下に調整される。結晶化度はIR法により測定される。結晶化度が55%よりも大きくなると、延伸成形後のフィルムの厚みにムラが生じやすくなったり、ヒートシール温度が上昇してしまう等の不具合が生ずるおそれがあるためである。結晶化度はTダイ等から吐出される際の樹脂の温度や冷却ロールの設定温度等により調整することが可能である。さらには、冷却ロール以外にも、エアナイフ、エアチャンバー、タッチロール、フレックスロールないしは金属ベルト等による冷却を行うことで、より冷却効果を高めることができる。
また、原料がTダイ等から吐出される時には、前出のポリプロピレン系樹脂のうち異なる複数のポリプロピレン系樹脂を層状として吐出されることもできる。各ポリプロピレン系樹脂の組合せは適宜である。この際の原料のMFRの値や、シート状物とした後の結晶化度は前述の通りである。例えば、プロピレン単独重合体及びプロピレンとエチレンのランダム共重合体を層状に組み合わせたフィルムは、基材層とシーラント層とに融点差があるため、耐熱性を有し、かつ低温でのヒートシール性に優れる。このように、異なるポリプロピレン系樹脂を組み合わせて層状とすることによって、製造されるフィルムの機能性を向上させることができる。
ロール間延伸の倍率は1.2ないし3.5倍の低延伸倍率である。延伸倍率が1.2倍を下回る場合、一軸延伸由来の真っ直ぐな引き裂き(直進引裂性、直進カット性)が生じにくくなる。また、延伸倍率が3.5倍を上回る場合、ヒートシール温度が上昇しすぎて外観不良を生じたり、密封性が得られないおそれがある。特に本発明により製造されたフィルムを用いた包装用袋の内容物は食品や薬品等の重量物を想定している点を考慮してロール間延伸の倍率は1.2ないし3.5倍の低延伸倍率とした。
また、延伸前にシートを加熱する予熱工程,延伸工程,延伸後の残留歪を取り除くヒートセット工程は、全て加熱ロール上で行われ、ロール温度は押出されたシートの融点より10~80℃低い温度に調整される。ロール温度をシートの融点付近まで上げた場合はロールへの貼り付きや巻付きによるシートの切断が生じやすく、融点より80℃以上下げた場合は延伸にトルクがかかり過ぎて同様にシートの切断が生じやすくなる。
先に述べたように、シート状物の結晶化度は55%以下に調整される。ポリプロピレン系樹脂は結晶性プラスチックであって、結晶部分と非結晶部分との両方を有する。ポリプロピレン系樹脂のような結晶性高分子は、ネック延伸となるため延伸倍率が小さいフィルムでは厚さムラが大きくなる傾向がある。そのため、結晶部分の割合を少なくすることによって、低延伸倍率のフィルムであっても厚さムラを小さくすることができる。
フィルムの厚さは特には規定されない。一般的なフィルム製品と同様であり、10ないし100μmの厚さである。そして、フィルムの厚さの最大箇所の厚さと最小箇所の厚さとの差は平均厚さの20%以内である。フィルムの厚さのムラが大きいと、加工性の悪さに加え、ヒートシール強度にバラつきが生ずるおそれがある。このことから、フィルムの厚さムラは、最大厚さと最小厚さの差が平均厚さの20%以内の範囲とする。
これまでに説明した縦一軸延伸フィルムは単独で包装資材として使用されることに加え、主として他のフィルムと積層(ラミネート)されて各種の包装資材に加工される。図1の概略断面模式図は積層体11の例である。縦一軸延伸フィルム10の一側(特には、包装資材の外側)に、他のフィルム20が積層される。こうして両フィルムの組み合わせとして積層体5が形成される。他のフィルムを縦一軸延伸フィルム10に積層する方法は限定されず、ドライラミネート、押出しラミネート、またはホットメルトラミネート等の公知の方法が目的に応じて採用される。他のフィルムは特に限定されず、単層ないし複数層を有する基材フィルムでもよく、ガスバリア性能や印刷性能など、必要に応じて任意の機能を有するフィルムが使用されることができる。
[一軸延伸フィルムの作成]
試作例1~25の縦一軸延伸フィルムについて、原料となる樹脂を溶融、混練して共押出Tダイフィルム成形機及びオーブンを用い、実質的に縦方向に一軸延伸して製膜した。試作例1~8の原料は、ポリプロピレン単独の重合体100重量%、試作例9~17はエチレン-プロピレンのブロック共重合体100重量%、試作例18~22はエチレン-プロピレン-ブレンのランダム共重合体100重量%とした。試作例23~25については、原料をポリプロピレン単独の重合体と、エチレン-プロピレンのブロック共重合体とをTダイから層状に供押出してフィルム成形した。各試作例とも、表中の延伸前のシート厚さ(μm)、結晶化度(%)及び延伸倍率とする条件とした。
[使用原料]
各試作例を形成する原料樹脂として、以下の原料を使用した。試作例1~8は原料01を使用した。試作例9~17は原料02を使用した。試作例18~22は原料03を使用した。試作例23~25は原料01と原料04を使用した。メルトフローレート(MFR)の測定は、JIS K 7210-1(2014)のA法に準拠する。
(原料01) ホモポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製,商品名「FY6」,MFR:2.5g/10min)
(原料02) エチレン-プロピレンブロック共重合体(日本ポリプロ株式会社製,商品名「BC6CB」,MFR:2.5g/10min)
(原料03) エチレン-プロピレン-ブテンランダム共重合体(日本ポリプロ株式会社製,商品名「FW4BT」,MFR:6.5g/10min)
(原料04) エチレン-プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ株式会社製,商品名「WXK1233」,MFR:7.0g/10min)
<試作例1>
原料01を溶融、混練してTダイから240℃で吐出し、30℃の冷却ロールにて厚さ42μmのシート状に成形し結晶化度を51%に調整した。得られたシート状物を試作例1のフィルムとした。
<試作例2>
原料01を使用し、Tダイから吐出される際の樹脂の温度を240℃とし、冷却ロールの温度を30℃として厚さ60μmのシート状物を成形し結晶化度を53%に調整した。得られたシート状物を135℃で予熱し、延伸倍率を1.5倍としてロール延伸して試作例2のフィルムを得た。
<試作例3>
シート状物の厚さ78μm、結晶化度を54%、延伸倍率を2.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例3のフィルムを得た。
<試作例4>
シート状物の厚さ97μm、結晶化度を55%、延伸倍率を2.5倍とした以外は試作例2と同様として試作例4のフィルムを得た。
<試作例5>
冷却ロールの温度を80℃、シート状物の厚さ101μm、結晶化度を62%、延伸倍率を2.5倍とした以外は試作例2と同様として試作例5のフィルムを得た。
<試作例6>
冷却ロールの温度を80℃、シート状物の厚さ137μm、結晶化度を63%、延伸倍率を3.5倍とした以外は試作例2と同様として試作例6のフィルムを得た。
<試作例7>
シート状物の厚さ201μm、結晶化度を59%、延伸倍率を5.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例7のフィルムを得た。
<試作例8>
冷却ロールの温度を80℃、シート状物の厚さ1580μm、結晶化度を68%、延伸倍率を5.0倍とした以外は試作例2と同様としてフィルムを作成し、さらにテンターにて延伸倍率を8.0倍として横方向に延伸し、合計延伸倍率40.0倍の二軸延伸フィルムである試作例8のフィルムを得た。
<試作例9>
原料02を使用し、シート状物の厚さ41μm、結晶化度を45%とした以外は試作例1と同様として試作例9のフィルムとした。
<試作例10>
原料02を使用し、シート状物の厚さ78μm、結晶化度を45%、延伸倍率を2.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例10のフィルムを得た。
<試作例11>
原料02を使用し、冷却ロールの温度を80℃、シート状物の厚さ81μm、結晶化度を56%、延伸倍率を2.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例11のフィルムを得た。
<試作例12>
原料02を使用し、シート状物の厚さ97μm、結晶化度を45%、延伸倍率を2.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例12のフィルムを得た。
<試作例13>
原料02を使用し、冷却ロールの温度を80℃、シート状物の厚さ102μm、結晶化度を56%、延伸倍率を2.5倍とした以外は試作例2と同様として試作例13のフィルムを得た。
<試作例14>
原料02を使用し、シート状物の厚さ118μm、結晶化度を45%、延伸倍率を3.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例14のフィルムを得た。
<試作例15>
原料02を使用し、シート状物の厚さ138μm、結晶化度を45%、延伸倍率を3.5倍とした以外は試作例2と同様として試作例15のフィルムを得た。
<試作例16>
原料02を使用し、シート状物の厚さ158μm、結晶化度を47%、延伸倍率を4.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例16のフィルムを得た。
<試作例17>
原料02を使用し、シート状物の厚さ204μm、結晶化度を46%、延伸倍率を5.0倍とした以外は試作例2と同様として試作例17のフィルムを得た。
<試作例18>
原料03を使用し、Tダイから吐出される際の樹脂の温度を230℃とし、シート状物の厚さ42μm、結晶化度を38%とした以外は試作例1と同様として試作例18のフィルムとした。
<試作例19>
原料03を使用し、Tダイから吐出される際の樹脂の温度を230℃とし、冷却ロールの温度を30℃として厚さ81μmのシート状物を成形し結晶化度を41%に調整した。得られたシート状物を100℃で予熱し、延伸倍率を2.0倍としてロール延伸して試作例19のフィルムを得た。
<試作例20>
シート状物の厚さ102μm、結晶化度を41%、延伸倍率を2.5倍とした以外は試作例19と同様として試作例20のフィルムを得た。
<試作例21>
シート状物の厚さ118μm、結晶化度を40%、延伸倍率を3.0倍とした以外は試作例19と同様として試作例21のフィルムを得た。
<試作例22>
シート状物の厚さ160μm、結晶化度を40%、延伸倍率を4.0倍とした以外は試作例19と同様として試作例22のフィルムを得た。
<試作例23>
原料01及び原料4をTダイから層状に吐出し、シート状物の厚さ40μm、結晶化度を49%とした以外は試作例1と同様として試作例23のフィルムとした。
<試作例24>
原料01及び原料4をTダイから層状に吐出し、Tダイから吐出される際の樹脂の温度を240℃とし、冷却ロールの温度を30℃として厚さ80μmのシート状物を成形し、結晶化度を52%に調整した。得られたシート状物を110℃で予熱し、延伸倍率を2.5倍としてロール延伸して試作例24のフィルムを得た。
<試作例25>
シート状物の厚さ120μm、結晶化度を52%、延伸倍率を5.0倍とした以外は試作例24と同様として試作例25のフィルムを得た。
[シート厚さ]
各試作例の縦一軸延伸フィルムの製膜に際し、延伸される前におけるシートの厚さ(μm)を計測した。
[結晶化度]
各試作例の縦一軸延伸フィルムの製膜に際し、冷却ロールにてシート状に形成されたシート状物について結晶化度(%)を求めた。結晶化度は、PerkinElmer社製フーリエ変換赤外分光分析装置Spectrum Twoを使用し、IR法により以下の式(i)(錦田晃一・岩本令吉著,「赤外法による材料分析-基礎と応用-」,講談社サイエンティフィック,1986年8月,第214~215頁)を利用して算出した。式(i)中、A998、A974及びA920はそれぞれ、波数998cm-1、974cm-1及び920cm-1における吸光度を意味する。
Figure 0007273564000001
[延伸倍率]
各試作例のフィルムを作成する際の延伸倍率である。
[フィルム厚さ]
各試作例それぞれについて、JIS K 7130(1999)に準拠し、製膜の流れ方向(MD)に沿って20か所の厚さを計測し、平均厚さ(t)を計測した。また、各試作例のフィルムにおける最も薄い箇所の厚さ(最小厚さ)(min)と最も厚い箇所の厚さ(最大厚さ)(max)を計測し、その差(R){(R)=(max)-(min)}を算出した。最大厚さと最小厚さとの厚み差(R)を平均厚さ(t)により除し、百分率とした。
[ヒートシール温度]
各試作例の縦一軸延伸フィルムについて、JIS Z 1713(2009)に準拠してヒートシール開始温度を測定した。このとき、測定片(幅50mm、長さ250mm)の長手方向をフィルムの延伸方向とした。そして、2枚の試験片のヒートシール層同士を重ね、株式会社東洋精機製作所製,熱傾斜試験機(ヒートシール試験機)を使用し、ヒートシール圧力を0.34MPa、ヒートシール時間を1.0秒とした。このとき、ヒートシーラーの熱板と試験片フィルムの間に融着防止用のPETフィルム(厚さ12μm)を挟んだ。そして、5℃ずつ温度を傾斜(昇温)する条件にてヒートシールした。ヒートシール後、試験片を15mm幅で切り出した。ヒートシールにより融着した試験片を180°に開き、株式会社島津製作所製,引張試験機(EZ-SX)により未シール部分をチャックに挟み、シール部分を剥離した。そして、ヒートシール強度が3Nに到達した時点の温度を求めた。
また、試作例2~8については未延伸の試作例1とのヒートシール温度の差(ΔT)を求めた。試作例10~17については同様に未延伸の試作例9とのヒートシール温度の差を求め、試作例19~22については試作例18とのヒートシール温度の差、試作例24,25については試作例23とのヒートシール温度の差を求めた。ヒートシール温度の差(ΔT)が25℃以下である例を「A」とし、25℃よりも差が大きい例を「B」とした。
[引裂方向性]
各試作例の縦一軸延伸フィルムの引裂き性の良さに基づいた易開封性の良否判断に際し、直進引裂試験を行った。直進引裂試験について、図2の模式図を用い説明する。縦一軸延伸フィルム10は、フィルムの製膜時の流れ方向(MD)に300mmの長辺51、幅方向(TD)に100mmの短辺52の長方形状に切り出され試験フィルム50となる。短辺52の中央より試験フィルム50の内側に長辺と平行に100mmの切れ込み30をいれ、切れ込み30の左右5mmには長辺と平行に直線40が引かれる。そして、試験フィルム50の切れ込み30の左右の端31,32を引張速度6m/minで引張して試験フィルム50を引裂いた。該引裂きが2本の直線よりも内側であれば「○」とし、直線よりも外側にはみ出したのであれば「×」とした。
各試作例の計測結果、評価結果について、表1ないし表6に示す。表の上欄から順に、シート厚さ(μm)、結晶化度(%)、延伸倍率、平均厚さt(μm)、厚み差R、厚み差の割合(%)、ヒートシール開始温度(℃)、未延伸の試作例とのヒートシール開始温度の差とその評価、引裂方向性の判定を示す。
Figure 0007273564000002
Figure 0007273564000003
表1,2に示される試作例1~8は原料にホモポリプロピレンを使用した例である。まず、試作例2~4と試作例5,6を対比検討する。それぞれの試作例は延伸倍率が1.5~3.5倍の範囲の低延伸倍率のフィルムである。試作例2~4はフィルム厚さの評価において、フィルム厚さのムラが小さく、試作例5,6は厚さムラが大きい。これは、それぞれの試作例が延伸前のシート状物であるときの結晶化度の差に起因するものと考えられる。試作例2~4の結晶化度は53~55%であるのに対して、試作例5,6はそれぞれ62%及び63%である。また、結晶化度が高い試作例7及び8について、延伸倍率を5倍あるいは40倍の高延伸倍率で延伸すれば厚さムラは小さくなった。
これらのことから、低延伸倍率でフィルムを延伸する場合には、結晶化度を低く設定することでフィルムの厚さムラを抑制することができることがわかった。また、試作例2~4と試作例7,8との対比によれば、延伸倍率を低延伸倍率とするとヒートシール開始温度が低くなり、試作例2~4は低温度域でヒートシールすることができる。なお、試作例5,6については、均一な厚さのフィルムを作成することができなかったためヒートシールの開始温度の測定ができず評価ができず「-(測定不能)」とした。引裂方向性についても同様である。
Figure 0007273564000004
Figure 0007273564000005
次に、表3,4に示される試作例9~17は、原料にエチレン-プロピレンブロック共重合体を使用した例である。試作例10,12と試作例11,13との対比によれば、先の表1,2に示される結果と同様に、延伸倍率が同じ場合では結晶化度が高い試作例11,13はフィルム厚さの評価においてフィルム厚さのムラが大きくなり、結晶化度が低い試作例10,12はフィルム厚さのムラが小さくなった。同様に、結晶化度が低い試作例14,15はフィルム厚さのムラが小さくなった。試作例16,17のように延伸倍率が3.5倍を超える(4.0倍以上とする)と無延伸である試作例10と比較してヒートシール開始温度が25℃以上上昇してしまうことがわかった。なお、試作例11,13については、均一な厚さのフィルムを作成することができなかったためヒートシールの開始温度の測定ができず評価ができなかったため「-(測定不能)」とした。引裂方向性についても同様である。
Figure 0007273564000006
表5に示される試作例18~22は、原料にエチレン-プロピレン-ブテンランダム共重合体を使用した例である。フィルム原料をエチレン-プロピレン-ブテンランダム共重合体に変更したとしても、先の表1~4に示される結果と同様の結果が示された。これらの結果から、延伸倍率を4.0倍未満、望ましくは3.5倍以下とするとヒートシール開始温度の上昇を抑制することができることがわかった。延伸倍率の下限としては、引裂方向性が担保されれば良いので、1.2倍であると考えられる。また、結晶化度については56%を超えるとフィルム厚さのムラが顕著になることから、結晶化度の上限は55%であると考えられる。
Figure 0007273564000007
そして、表6は原料にホモプロピレン及びエチレン-プロピレンランダム共重合体を層状に重ねて使用した例である。先の使用原料が一種類の試作例と同様の傾向であった。試作例24と試作例25とを対比すれば、延伸倍率を5.0倍とした試作例25のヒートシール開始温度は、延伸倍率が2.5倍とした試作例24よりも高くなっている。また、試作例24,25は結晶化度はそれぞれ52%であるためフィルム厚さのムラは小さい。
[まとめ]
一連の試作例の検証よって、フィルム厚さのムラが少なく縦一軸延伸の製膜を採用してフィルムに引裂方向性を備えたフィルムを作製することができた。そこで、各種の包装資材用途の需要に適する。フィルムの延伸倍率を低延伸倍率とすることにより、フィルムの強度を維持しつつヒートシール温度の上昇を抑制することができたため、製造が容易で経済的である。特に、低延伸倍率の一軸延伸フィルムはフィルム厚さにムラが生じやすい欠点を解消することができた。このため、本発明の製造方法により製造され縦一軸延伸フィルムは強度を維持しつつも引裂方向性を有するため、内容物を確実に保持しつつも易開封性をも備える。
以上のとおり、本発明の製造方法により製造された縦一軸延伸フィルムは、低延伸倍率であってもフィルム厚さのムラが少なく、強度がありつつ良好な引裂性を備える。さらに、低延伸倍率であることからヒートシール温度の上昇を抑制することができるため、経済的である。
10 縦一軸延伸フィルム
11 積層体
20 他のフィルム
30 切れ込み
40 直線
50 試験フィルム
51 長辺
52 短辺
MD 縦一軸延伸フィルムのフィルム製膜時の流れ方向
TD 縦一軸延伸フィルムのフィルム製膜時の幅方向

Claims (4)

  1. 原料の溶融樹脂を押出装置から吐出させてロール間延伸を通じて縦方向に一軸延伸して形成される縦一軸延伸フィルムの製造方法であって、
    前記原料は、プロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレンを除くα-オレフィンとの重合によるランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれかのアイソタクチックポリプロピレンであるポリプロピレン系樹脂を70重量%以上含み、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K 7210-1(2014)に準拠して測定されたメルトフローレート(MFR)が1~10g/10minである樹脂組成物であり、
    溶融押出しされた前記原料を冷却ロールにて冷却しつつシート状に成形してIR法により測定された結晶化度を55%以下に調整し、
    次いでロールの速度差をもって縦方向に延伸倍率が1.2~3.5倍に一軸延伸して延伸フィルムを形成して、
    JIS K 7130(1999)に準拠して測定されたフィルム厚さにおける最大厚さと最小厚さの差が平均厚さの20%以内であるフィルムを得る
    ことを特徴とするポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法。
  2. 前記原料の溶融押出時において、前記樹脂組成物のうちから選択される異なる複数の前記原料を層状に溶融押出することを特徴とする請求項1に記載のポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムの製造方法。
  3. ポリプロピレン系縦一軸延伸フィルムであるシーラント層と、1ないし複数層の基材フィルムとを備えた積層体であって、
    前記シーラント層は、
    プロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレンを除くα-オレフィンとの重合によるランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれかのアイソタクチックポリプロピレンであるポリプロピレン系樹脂を70重量%以上含み、前記ポリプロピレン系樹脂のJIS K 7210-1(2014)に準拠して測定されたメルトフローレート(MFR)が1~10g/10minである樹脂組成物を原料とし、
    IR法により測定された結晶化度が55%以下であり、
    縦方向の延伸倍率が1.2~3.5倍であり、
    JIS K 7130(1999)に準拠して測定されたフィルム厚さにおける最大厚さと最小厚さの差が平均厚さの20%以内である
    ことを特徴とする積層体。
  4. 前記シーラント層が、前記樹脂組成物のうちから選択される異なる複数の前記原料を組み合わせて層状とされている請求項3に記載の積層体。
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