JP2005329921A - 線状部材保持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 線状部材を保持する保持具を、成形部材を成形する成形型の構造を複雑にすることなく、少ない部品点数で容易に固定できるようにした線状部材保持構造を提供する。
【解決手段】 一対の成形型により成形される成形部材11の片面に、線状部材15a、17aが保持具31を介して保持される線状部材保持構造において、成形部材11が、一対の成形型の型移動方向Xに沿って傾斜する傾斜面25を有し、傾斜面25に一対の成形型により成形されて、型移動方向Xに開口する嵌合部29が設けられ、保持具31が嵌合部29の開口部29cから型移動方向Xに嵌合されるように構成した。
【選択図】 図5

Description

本発明は、一対の成形型により成形される成形部材の片面にリード線等の各種の線状部材を、保持具を介して保持させた線状部材保持構造に関するものである。
従来、各種の車両には、多数の電装品や機器類が設けられ、これらの電装品や機器類に接続されたリード線、ワイヤーハーネス等の多数の線状部材が配設されている。このような線状部材は長尺であるため、各種のメンテナンスや組付け等の作業性を確保したり、振動を防止するなど、種々の目的で所定の位置で保持されている。
例えば、下記特許文献1では、燃料タンク内に電装品が設けられ、その燃料タンクの下面にカプラを固定し、リード線やワイヤハーネスをその部分で保持してて、作業性を向上させたり、線状部材の挟み込まれるのを防止している。
ところで、各種の車両には、成形型により成形された多数の成形部材が使用されている。このような成形部材には、組付け後にリード線等の線状部材が片面に保持されるものも多い。
例えば、二輪車のリヤフェンダについて説明すると、二輪車のリヤフェンダは、後輪の曲面形状に沿って上方を覆うように略円弧状に湾曲して樹脂により成形されている。このリヤフェンダには、ブレーキランプ、テールランプ、ナンバープレート照射ランプ、及びターンシグナルランプ等の電装品が取り付けられいるため、これらの電装品に接続されたリード線等がリヤフェンダの車輪側である内面に沿って配線されている。
ここでは、通常、リヤフェンダの内面側に、クランプ等の保持具が接着剤により貼り付けられたり、ボルトやリベット等を用いて固定され、この保持具によりリード線等の線状部材を保持して、リヤフェンダの内面側に配設するようにしている。
特開平07−117763号公報
しかしながら、このような成形部材に保持具を固定する場合、ボルトやリベット等を用いて固定すると、部品点数が多くなり、重量が増えると共に、保持具の固定に手間を要するという問題点があった。
しかも、成形部材にボルトやリベットを固定させるには、成形部材にボス等の取付部分を形成しなければならない。この取付部分を成形部材と一体に成形するには、型移動方向に対し垂直方向に移動する駒などが必要になり、成形型の構造が複雑になり易く、成形型の作製に手間を要し、コストが嵩むなどの問題点があった。
一方、保持具を接着剤により固定する場合には、成形部材の接着面を洗浄し、接着剤を塗布し、硬化させるなど、多数の手間を要し、また、予め接着剤が塗布されたものでは、接着剤を塗布する代わりに、接着面の保護シールを剥離して接着するなどの手間が必要であり、やはり、成形部材への保持具の固定に手間を要するという問題点があった。
そこで、この発明では、線状部材を保持する保持具を、少ない部品点数で容易に固定でき、しかも、成形部材を成形する成形型の構造を複雑にすることがない線状部材保持構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、固定及び可動の一対の成形型により成形される成形部材と、該成形部材の片面に保持される線状部材と、該線状部材を前記成形部材に保持する保持具とを備える線状部材保持構造であって、前記成形部材の片面に前記一対の成形型により成形され、型移動方向に開口する嵌合部を備え、前記保持具は、前記嵌合部の開口から挿入され、型移動方向に沿って移動させることにより嵌合するように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記成形部材は、折れ曲がった湾曲形状とし、該湾曲形状の内側に前記嵌合部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記成形部材は、前記成形型の型移動方向に貫通する貫通孔を有し、該貫通孔と前記嵌合部との間に前記線状部材を係止する係止部を設け、該係止部は、前記成形型の型移動方向に対し垂直方向に前記嵌合部からオフセットされた位置で、且つ、前記貫通孔の型移動方向と重なる位置に設けられ、前記成形型の型移動方向に開口する開口部を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記嵌合部は、前記成形部材の型移動方向の端部に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記保持具は、前記線状部材が挿入される湾曲部と、この湾曲部の両側に設けられ、前記嵌合部の開口に挿入される固定部とを有し、前記保持具が、前記嵌合部に挿入された状態で、前記湾曲部が弾性変形して前記線状部材を固定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記成形部材は、自動二輪車の後輪の上方を覆うリヤフェンダであって、前記リアフェンダを成形する前記成形型の型移動方向は車両前後方向であり、前記線状部材は、前記リアフェンダに取付けられたランプの少なくとも一つの配線であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の構成に加え、前記成形部材には、前記ランプの取付部が一体成形されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記リアフェンダの上面には、ブレーキ及び/又はテールランプが取付けられる前記取付部が上方に突出して形成され、該取付部に取付けられた前記ブレーキ及び/又はテールランプの配線が、前記取付部近傍に形成された配線用貫通孔を通して、前記リアフェンダの下方に延長され、更に、該配線が前記保持具に保持されることを特徴とする。
請求項1または請求項2に記載の発明によれば、片面に一対の成形型により成形されて、型移動方向に開口する嵌合部が設けられ、線状部材を保持するための保持具が、嵌合部の開口部から挿入されて型移動方向に沿って移動させられることにより嵌合するように構成されているので、一対の成形型に嵌合部を形成する部分を設けるだけで、容易に嵌合部を形成することができ、嵌合部を形成するために成形型に駒などを設ける必要がなく、成形型を簡単な構成にすることができる。
しかも、保持具をこの嵌合部に嵌合させることで成形部材に固定することができるため、ボルトやリベット等の固定部材や接着剤等を用いる必要がなく、少ない部品点数で容易に固定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、成形部材が型移動方向に貫通する貫通孔を有し、貫通孔と嵌合部との間に線状部材を係止する係止部が形成されているので、係止部により、保持具とは異なる位置で線状部材を保持させることができ、線状部材を複数の位置で安定して保持することが可能である。
さらに、この係止部は、成形型の型移動方向に対し垂直方向に嵌合部からオフセットされた位置で、貫通孔の型移動方向と重なる位置に設けられ、型移動方向に開口する開口部が設けられているので、係止部を貫通孔を利用して一対の成形型により成形することができ、係止部を成形するためにスライド駒等を成形型に設ける必要がなく、成形型を簡単な構成にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、嵌合部が成形部材の型移動方向の端部近傍に設けられているので、保持具を嵌合部に嵌合する際、嵌合作業が容易である。また、一対の成形型の成形空間の一端側に嵌合部を形成する部分を形成すればよいため、成形型の作製も容易にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、保持具は、線状部材が挿入される湾曲部と、この湾曲部の両側に設けられて嵌合部の開口に挿入される固定部とを有し、保持具が嵌合部に挿入された状態で、湾曲部が弾性変形して線状部材を固定するので、湾曲部の弾性変形に対する復元力により、保持具をより確実に嵌合することができる。
請求項6に記載の発明によれば、成形部材は、自動二輪車の後輪の上方を覆うリヤフェンダであって、リアフェンダを成形する成形型の型移動方向は車両前後方向であり、線状部材はリアフェンダに取付けられたランプの少なくとも一つの配線であるので、線状部材保持構造を二輪車のリヤフェンダに適用して上記のような各効果を得ることができ、リヤフェンダの成形型を簡単な構成にできると共に、リヤフェンダに取り付ける部品点数を減らして、組立作業を容易にすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、成形部材には、前記ランプの取付部が一体成形されているので、リード線等の線状部材を装着する際に、上記のような効果が得られ、組立作業を更に容易にすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、リアフェンダの上面に、ブレーキ及び/又はテールランプが取付けられる取付部が上方に突出して形成され、この取付部に取付けられたブレーキ及び/又はテールランプの配線が、その近傍に形成された配線用貫通孔を通してリアフェンダの下方に延長され、更に、その配線が保持具に保持されるので、リアフェンダの上面にブレーキ及び/又はテールランプを配置することが可能で、このように配置してもブレーキ及び/又はテールランプの配線を上記のような保持具により保持させることができ、組立作業を容易にすることができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。図1乃至図10はこの発明の線状部材保持構造を自動二輪車のリアフェンダに適用した例を示す。
図1に示す自動二輪車10は、樹脂により成形されたリアフェンダ11を有している。
リアフェンダ11は、後輪13の上方を覆うように配置されており、図2a及び図2bに示すように、後輪7の曲面形状に対応して、車両前後方向に沿って一方側に折れ曲がって湾曲した形状を呈している。
このリアフェンダ11には、ブレーキランプ及びテールランプを組合せた組合せランプ14、及びナンバープレート照射ランプ15、並びにターンシグナルランプ17が装着されている。組合せランプ14は、リアフェンダ11の上面から上方に突出して設けられた組合せランプ取付部16に固定されている。また、ナンバープレート照射ランプ15はリアフェンダ11の後部に、車両前後方向にリアフェンダ11を貫通して設けられた取付部としての貫通孔19に、一部が嵌め込まれた状態で固定されている。さらに、ターンシグナルランプ17は、リアフェンダ11の左右に突出して設けられたターンシグナル取付部23に固定されている。
これらの組合せランプ14、ナンバープレート照射ランプ15及びターンシグナルランプ17には、図3乃至図5に示すように、それぞれ図示しない制御装置からの線状部材(配線)としてのリード線14a、15a、17aが接続されている。
組合せランプ14のリード線14aは、組合せランプ取付部16の近傍にリアフェンダ11を貫通して設けられた配線用貫通孔16aを通して、リアフェンダ11の下方の内側に延び、内面25に沿って略車幅方向に配設面25aまで導かれている。また、ナンバープレート照射ランプ15のリード線15aは、ナンバープレート照射ランプ15の前端部から前方に延びて、リアフェンダ11の内面25の配設面25aに沿って車両前後方向に配設されている。さらに、ターンシグナルランプ17のリード線17aは、ターンシグナル取付部23に貫通して設けられた配線用貫通孔23aを通してリアフェンダ11の内側に延び、リアフェンダ11の内面に突出して形成された案内部27a、27bに沿って配設面25aに導かれ、ナンバープレート照射ランプ15のリード線15aと共に、配設面25aに沿って車両前後方向に配設されている。また、組合せランプ14のリード線14aは、配設面25aの車両前後方向の中間位置から、リード線15a、17aと共に、配設面25aに沿って車両前後方向に配設されている。
リアフェンダ11の内面25のリード線14a、15a、17aが配設される配設面25aは、リアフェンダ11を自動二輪車10に装着された状態で、頂部となる位置の内側に設けられており、車両前後方向に沿って車両後方が低くなるように傾斜し、配設面25aの後端が貫通孔19に達している。このリアフェンダ11は、後述するように一対の成形型により成形されており、この型締め方向・型開き方向である型移動方向Xは、車両前後方向と略一致している。そのため、配設面25aは型移動方向Xに沿って傾斜する傾斜面となっている。
この配設面25aには、図5及び図6に示すように、リアフェンダ11の内面25の配設面25aに嵌合部29が設けられ、この嵌合部29に保持具としてのクランプ部材31が嵌合固定され、このクランプ部材31と貫通孔19との間に配設面25aと一体に形成された係止部33が設けられており、クランプ部材31と係止部33とにより、リード線14a、15a、17aが束ねられた状態で保持されている。この実施の形態では、嵌合部29及びクランプ部材31は、配線用貫通孔16a、貫通孔19、及び配線用貫通孔23aより車両前後方向前側に設けられている。
また、嵌合部29は、図7及び図8に示すように、リアフェンダ11の車両前方側の端部近傍となる位置の配設面25aに一体成形されており、下部表面29hが型移動方向Xである車両前後方向に平行に延びている。
そして、この嵌合部29の前端29bには、型移動方向Xに開口する開口部29cが設けられ、この開口部29cから型移動方向Xに嵌合挿入空間29dが形成されると共に、嵌合挿入空間29dに対応する下部表面29hには、同じく型移動方向Xに形成された下部開口29eが設けられている。
一方、クランプ部材31は、図9に示すように、金属の板材を折り曲げて形成されており、中央部に一方側に湾曲された湾曲部31aが設けられ、この湾曲部31aの両側に、略平坦な形状に形成された固定部31bが設けられている。
このクランプ部材31は、図10に示すように、湾曲部31aの内側にリード線14a、15a、17aを配置するようにして、湾曲部31a及び固定部31bを嵌合部29の開口部29cから型移動方向Xに挿入し、固定部31bを嵌合挿入空間29dに配置するとともに、湾曲部31aを下部開口29eに配置することにより、嵌合部29に嵌合されて装着される。そして、この状態では、湾曲部31aが弾性変形しており、これにより生じる復元力により、嵌合状態が維持されて固定されている。
また、係止部33は、図6に示すように、配設面25aに、ナンバープレート照射ランプ15が装着されている貫通孔19と、クランプ部材31が嵌合される嵌合部29との間に形成されており、嵌合部29とは型移動方向Xに対し垂直方向にオフセットされた位置となっている。そして、この支持片33aは、リアフェンダ11と一体に成形されており、貫通孔19と型移動方向Xに重なるように形成されている。
この係止部33では、左右一対の支持片33aが配設面25aから突出して形成され、この支持片33aにより型移動方向Xに開口して貫通する貫通開口33bが形成されている。そして、この貫通開口33bの内側に、支持片33a間のスリット33cからリード線15a、17aが挿入されて、リード線15a、17aが支持片33aに保持されている。
このようなリアフェンダ11を成形するには、車両進行方向と略同一の型移動方向Xを有し、図2a中に鎖線A−Aで示す分割ラインに沿って分割される二つの可動及び固定の分割型を一対用いる。ここでは、一方の分割型にリアフェンダ11の外表面を成形する型面を有し、他方の分割型にリアフェンダ11の内面25及び嵌合部29を成形する型面を有し、更に、これらの分割型の貫通孔29を形成する部位に係止部33を形成する型面が設けられている。そして、このような一対の分割型を閉じて形成されるキャビティに、樹脂を射出し、固化後に離型することにより、リアフェンダ11を成形することができる。
以上のようなリアフェンダ11におけるリード線14a、15a、17aの配設構造によれば、リアフェンダ11が、一対の成形型の型移動方向Xに対して傾斜する内面25に、一対の成形型により成形されて、型移動方向Xに開口する開口部29cを有する嵌合部29が設けられ、クランプ部材31がこの嵌合部29の開口部29cから挿入されて型移動方向Xに移動させられることにより嵌合されるように構成されているので、一対の成形型に嵌合部29を形成する部分を設けるだけで、容易に嵌合部29を形成することができ、嵌合部29を形成するために、従来のボスなどのように、成形型に一対の成形型の型移動方向Xと交差する方向にスライドする駒等を設ける必要がなく、リアフェンダ11を成形するための成形型を簡単な構成にすることができる。
しかも、クランプ部材31を嵌合部29に嵌合させれば、リアフェンダ11に固定することができるため、従来のようにボルトやリベット等の固定部材や接着剤などを用いる必要がなく、少ない部品点数や工程数で、容易に固定作業を行うことができ、また、リアフェンダ11の重量を軽量にすることができる。
さらに、リアフェンダ11が型移動方向Xに貫通する貫通孔19を有し、この貫通孔19と嵌合部29との間の内面25に、リード線15a、17aを係止可能な係止部33が設けられているので、係止部33により、クランプ部材31とは異なる位置でリード線15a、17aを保持させることができ、リード線15a、17aを複数の位置で安定して保持することが可能である。
しかも、この係止部33が、型移動方向Xに対し垂直方向に嵌合部29からオフセットされた位置で、リアフェンダ11を貫通する貫通孔19と重なるように設けられ、貫通孔19を介して一対の成形型により成形することにより、型移動方向Xが開口されるように構成されているため、係止部33を貫通孔19を利用して一対の成形型により成形することができ、係止部33を成形するために、成形型にスライド部等を設けて複雑にする必要が少なく、成形型を簡単な構成にすることができる。
さらに、湾曲した形状のリアフェンダ11の奥まった位置に配置される係止部33が、そのままリード線15a、17aを保持することができる形状となっているため、クランプ部材31をリアフェンダ11の内面25に固定するような作業が不要であり、より容易にリード線15a、17aの保持作業を行うことが可能である。
さらに、嵌合部29がリアフェンダ11の型移動方向Xの端部近傍に設けられているので、クランプ部材31を嵌合部29に嵌合する際、奥まった位置に嵌合する場合に比べて、嵌合作業が容易である。また、一対の成形型の成形空間を形成する表面の一端側に嵌合部29を形成する部分を形成すればよいため、成形型の作製も容易である。
また、クランプ部材31がリード線14a、15a、17aを挿入して保持する湾曲部31aと、この湾曲部31aの両側に設けられて嵌合部29の開口部29cから嵌合挿入空間29dに挿入される固定部31bとを有し、クランプ部材31が嵌合部29に挿入された状態で、湾曲部31aが弾性変形して装着されるので、湾曲部31aの弾性変形に対する復元力により、クランプ部材31をより確実に嵌合することができる。
さらに、リヤフェンダ11が、組合せランプ14、ナンバープレート照射ランプ15、ターンシグナルランプ17のリード線14a、15a、17aを配設するものであるため、リヤフェンダ11の組立作業が容易である。
しかも、リアフェンダ11に組合せランプ14を取付けるための組合せランプ取付部16と、ナンバープレート照射ランプ15を取り付けるための貫通孔19と、ターンシグナルランプ17を取り付けるためのターンシグナル取付部23とが形成されているため、それぞれにランプを固定してリード線14a、15a、17aを容易に配設でき、リアフェンダ11の組立作業を更に容易に行うことができる。
さらに、リアフェンダ11の上面に、組合せランプ取付部16が上方に突出して形成され、この組合せランプ取付部16に取付けられた組合せランプ14の配線14aが、その近傍に形成された配線用貫通孔16aを通してリアフェンダ11の下方に延長され、更に、そのリード線14aがクランプ部材31に保持されるので、リアフェンダ11の上面に組合せランプ14を配置することが可能であると共に、このようにしても組合せランプ14のリード線14aをクランプ部材31により保持させることができるため、組立作業をより容易にすることができる。
なお、上記の実施の形態では、線状部材としてのリード線15a、17aを成形部材としてのリアフェンダ11に配設した例について説明したが、成形部材は、例えば、レッグシールドパネル、カウルなど、他の部材であってもよい。また、線状部材も、例えば、他のハーネスやワイヤ、配管等、他の線状部材であってもよい。
さらに、上記では、成形部材であるリアフェンダ11及びその嵌合部29が樹脂により成形され、保持具としてのクランプ部材31が金属板により折り曲げ成形された例について説明したが、成形部材及び保持具の材質は、変更可能であり、例えば、成形部材をアルミダイキャスト品等の硬質の材料により成形し、保持具を樹脂等の成形部材より軟質の材料により成形することも可能である。
また、上記では、リアフェンダ11の配設面25aの前端に一つの嵌合部29を設けたが、嵌合部29の配設位置は適宜変更可能である。
さらに、型移動方向Xに対し垂直方向に嵌合部29からオフセットされた配設面25aの位置に同様の形状の1つ又は複数の嵌合部を設けることも可能であり、さらに、係止部33の代りに嵌合部を形成して、保持具を固定することも可能である。
この発明の実施の形態の線状部材保持構造が適用された自動二輪車の側面図である。 同実施の形態の自動二輪車のリヤフェンダを示す側面図である。 同実施の形態の自動二輪車のリアフェンダを示し、一部を断面で示す側面図である。 同実施の形態の自動二輪車のリヤフェンダを示す正面図である。 同実施の形態の自動二輪車のリヤフェンダを示す底面図である。 同実施の形態の自動二輪車のリヤフェンダを下方から見た斜視図である。 同実施の形態のリヤフェンダのリード線の配設面を下方から見た斜視図である。 同実施の形態のリヤフェンダの嵌合部の斜視図である。 同実施の形態のリヤフェンダの嵌合部の断面図である。 同実施の形態のクランプ部材の斜視図である。 同実施の形態のリヤフェンダの嵌合部にクランプ部材を嵌合した状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 自動二輪車
11 リアフェンダ(成形部材)
14 組合せランプ(ブレーキ及び/又はテールランプ)
15 ナンバープレート照射ランプ
16a、23a 配線用貫通孔
17 ターンシグナルランプ
14a、15a、17a リード線(線状部材、配線)
19 貫通孔
25 内面(傾斜面)
25a 配設面
29 嵌合部
29c 開口部
29d 嵌合挿入空間
29e 下部開口
31 クランプ部材
31a 湾曲部
31b 固定部
33 係止部

Claims (8)

  1. 固定及び可動の一対の成形型により成形される成形部材と、該成形部材の片面に保持される線状部材と、該線状部材を前記成形部材に保持する保持具とを備える線状部材保持構造であって、
    前記成形部材の片面に前記一対の成形型により成形され、型移動方向に開口する嵌合部を備え、
    前記保持具は、前記嵌合部の開口から挿入され、型移動方向に沿って移動させることにより嵌合するように構成したことを特徴とする線状部材保持構造。
  2. 前記成形部材は、折れ曲がった湾曲形状とし、該湾曲形状の内側に前記嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の線状部材保持構造。
  3. 前記成形部材は、前記成形型の型移動方向に貫通する貫通孔を有し、該貫通孔と前記嵌合部との間に前記線状部材を係止する係止部を設け、該係止部は、前記成形型の型移動方向に対し垂直方向に前記嵌合部からオフセットされた位置で、且つ、前記貫通孔の型移動方向と重なる位置に設けられ、前記成形型の型移動方向に開口する開口部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の線状部材保持構造。
  4. 前記嵌合部は、前記成形部材の型移動方向の端部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の線状部材保持構造。
  5. 前記保持具は、前記線状部材が挿入される湾曲部と、この湾曲部の両側に設けられ、前記嵌合部の開口に挿入される固定部とを有し、前記保持具が、前記嵌合部に挿入された状態で、前記湾曲部が弾性変形して前記線状部材を固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の線状部材保持構造。
  6. 前記成形部材は、自動二輪車の後輪の上方を覆うリヤフェンダであって、前記リアフェンダを成形する前記成形型の型移動方向は車両前後方向であり、前記線状部材は、前記リアフェンダに取付けられたランプの少なくとも一つの配線であることを特徴とする請求項1又は2に記載の線状部材保持構造。
  7. 前記リアフェンダには、前記ランプの取付部が一体成形されていることを特徴とする請求項6に記載の線状部材保持構造。
  8. 前記リアフェンダの上面には、ブレーキ及び/又はテールランプが取付けられる前記取付部が上方に突出して形成され、該取付部に取付けられた前記ブレーキ及び/又はテールランプの配線が、前記取付部近傍に形成された配線用貫通孔を通して、前記リアフェンダの下方に延長され、更に、該配線が前記保持具に保持されることを特徴とする請求項7に記載の線状部材保持構造。
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