JP2005329219A - 棒状化粧料容器における芯チャック - Google Patents

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Abstract

【課題】挿嵌あるいは使用時の押勢、あるいは携帯時の振動や不注意による落下による衝撃等により、棒状化粧料が折損することを防止する。
【解決手段】棒状化粧料(9)を保持する円筒状の芯チャック本体(11)において、内底部(11a)を残して、該円周部を軸方向に複数の保持片(11c)に分割し、その内壁面に内底部(11a)にまでは至らない保持リブ(11d)を形成することで、芯チャック本体に保持された棒状化粧料の後端には保持リブが食い込んでいないことから、棒状化粧料に対する押勢力の付加、あるいは棒状化粧料容器を介しての振動等の伝達があっても、棒状化粧料にひび割れやツブレが発生しにくくなり、長期間にわたって使用に供することができる。
【選択図】図5

Description

この発明は、アイライナー、アイシャドー、口紅等の棒状化粧料を出没自在に収納してなる棒状化粧料容器において、該棒状化粧料を出没自在に保持するべく内装される芯チャックに関するものである。
従来、アイライナー、アイシャドー、口紅等の棒状化粧料の化粧料容器において、該棒状化粧料を保持するように内装される芯チャックは、直接棒状化粧料を保持することとなる芯チャック本体を、一方に開口部を有し、他方は閉塞して形成する内底部とする筒状や該筒状の芯チャック本体の壁面にスリットを軸方向に設けて分割し弾性爪として爪状に形成してなるものが一般的である。従って、該芯チャックにおいて棒状化粧料を保持するにあたっては、その内部に棒状化粧料を一体に挿嵌することにより保持してなるものである。
特開平7−204030号公報
しかしながら、上記従来の筒状や爪状の芯チャックは、その内部に挿嵌した棒状化粧料を芯チャックの芯チャック本体で保持しているにすぎないので、棒状化粧料に対して、例えば周方向に力が加わると容易に回転し、また化粧料容器の軸方向に引張する力が加わると容易に抜出してしまうものである。即ち、該筒状又は爪状の芯チャックに保持される棒状化粧料は、化粧時における外力により容易に揺動してしまうので、確実に棒状化粧料を塗布することができないものである。更に、棒状化粧料の揺動が過剰となると、揺動する棒状化粧料に対して大きな負荷が加わり、該棒状化粧料の折損等の破損やそれに伴う周囲の汚損を招いてしまう恐れもある。また、この芯チャックを製造する工程で、該芯チャックの内底面には、型構造上内底面に向かって径小化する抜きテーパが必要となる。従って、該芯チャックに対して棒状化粧料後端を挿嵌すると、該棒状化粧料後端縁が、該芯チャック本体の内底面の抜きテーパに圧迫されて、ひび割れやツブレが生じることがある。
そのため、化粧料容器内において芯チャックに挿嵌、保持される棒状化粧料に対して、例えば周方向に対して力が加えられても容易に回転することなく、また化粧料容器の軸方向に引張する力が加えられても棒状化粧料が抜出することがなく、確実に棒状化粧料を芯チャック内に保持できるようにするため、棒状化粧料を保持する該芯チャックにおいて、一方に開口部を有し、他方は閉塞する内底部とする筒状に形成された芯チャック本体の内壁面に、該開口部よりその内底部に至るまで、内径方向に突出する保持リブを複数設けてなるものが提案されている。この結果、芯チャックに挿嵌、保持される棒状化粧料は、開口部よりその内底部に至るまで、内径方向に突出するよう該芯チャック本体の内壁面に複数設けられている保持リブが食い込むことで、強力に保持されるものである。従って、棒状化粧料に対して、例えば周方向への力や化粧料容器の軸方向に引張する力が加わっても、芯チャック本体の内壁面に設けられた保持リブが棒状化粧料に対して確実に食い込んでいるので、該棒状化粧料は回転することはなく、また芯チャック本体から抜出してしまうこともなくなり、ひいては棒状化粧料の破損や周囲の汚損をも防止することができるものである。
ところが、まず前記芯チャックにおいては、その内底部が閉塞しているため、該内底部近傍での芯チャック本体の内壁面は径方向への剛性が高くなり径方向への拡閉が困難となる。そのため、棒状化粧料を芯チャック本体内に挿嵌、保持しようとすると、該芯チャック本体の内壁面の高剛性に起因して該棒状化粧料に対し、該芯チャック本体の内底部近傍の保持リブは強く食い込むこととなる。その結果、棒状化粧料には、ひび割れやツブレが発生しやすいものである。その上、上述のように、芯チャックの製造にあたっては、型構造上内底部近傍には抜きテーパが必要となるものである。つまり、前記芯チャック本体の内底部近傍の高剛性に起因する保持リブの強い食い込みと共に、型構造上必要となる芯チャック本体内底部の抜きテーパに起因する径小化による圧迫によって、該棒状化粧料の芯チャック挿嵌方向先端、すなわち後端縁ではよりひび割れやツブレが発生しやすくなるものである。
そして、化粧料を塗布するために、棒状化粧料に対して軸方向に力が加えられた場合、その外力に対する応力が、棒状化粧料の芯チャック本体内底部側に集中し易くなるところ、該型構造上必要とされる抜きテーパと共に、芯チャック本体の内壁面に設けられた保持リブが、該芯チャック本体の内底部に至るまで設けられていることから、棒状化粧料は芯チャック本体の内底部近傍において、保持リブから強く食い込みを受けることとなり、棒状化粧料はその後端縁においてひび割れやツブレが発生し易くなる。更に、一度発生したひび割れやツブレは、該棒状化粧料に対して更に外力が加えられた場合、棒状化粧料全体に拡大し易いものであり、結果として棒状化粧料の芯チャック本体からの脱落等を招来し易いものとなる。また、棒状化粧料容器を携帯したり落下させることで、該棒状化粧料容器に対して大きな振動や衝撃が加わると、棒状化粧料容器を通して該棒状化粧料容器内に内装される芯チャックにも大きな振動や衝撃が伝達されることとなる。そして、芯チャックに伝達された振動や衝撃は、芯チャックと一体となり、棒状化粧料を出没させてなる繰り出し機構からの振動等と合わさって、芯チャック、特に芯チャック本体の内底部に集中し易くなる。その結果、芯チャック内に挿嵌、保持される棒状化粧料に対して、その内壁面に複数設けてなる保持リブを通して振動等が棒状化粧料表面に満遍なく伝達されるものの、特に芯チャック本体の内底部側からは、そこに設けられた保持リブを介して強く振動等を受けることから、該棒状化粧料の後端縁である芯チャック本体内底部側において、ひび割れやツブレが容易に発生し、棒状化粧料の強度が低下して、破損等の原因となるものである。
その上、特に棒状化粧料の後端縁は、芯チャック内において芯チャック本体の内底部に当接するまで挿嵌されているので、該棒状化粧料の後端縁に対して上記携帯時の振動や落下時における衝撃が芯チャックを通して伝達すると、全く該振動等を吸収する余地がないため容易に変形し、棒状化粧料の折損等の原因となるひび割れやツブレを発生させてしまうものでもある。
解決しようとする問題点は、芯チャックに挿嵌するため、又は挿嵌された棒状化粧料において、芯チャック本体に該棒状化粧料を保持するため又は化粧料を塗布するために、棒状化粧料に対して軸方向に力が加えられた場合に、棒状化粧料の後端縁においてひび割れやツブレが発生し易くなり、更にはそのひび割れやツブレが拡大して棒状化粧料の芯チャック本体からの脱落等が発生することであり、又、携帯時の振動や落下時の衝撃等が伝達された場合に、特に該棒状化粧料の後端縁に棒状化粧料の破損等の原因となるひび割れやツブレの発生を防止できない点である。
そのため、この発明は、回転筒と、該回転筒に装着された出没機構体とを有し、該出没機構体内部に、回転筒の回動に応じて芯チャックに保持された棒状化粧料を出没機構体先端より出没自在とする繰り出し機構を設けてなる棒状化粧料容器において、
該棒状化粧料を保持してなる芯チャックにおいて、直接棒状化粧料を保持する芯チャック本体の内壁面において、内径方向に突出する複数の保持リブを該棒状化粧料容器の軸方向に、該芯チャック本体の内底部に当接しないように設けてなるものである。
更に、上記芯チャックを構成する芯チャック本体の内底部に径外方向に膨出する湾曲部を形成してなるものでもある。
以上のように、棒状化粧料を保持する芯チャック本体の内壁面において、内径方向に突出する複数の保持リブを該棒状化粧料容器の軸方向に、該芯チャック本体の内底部に至らないように設けることで、まず棒状化粧料に食い込んでいる該保持リブによって確実に棒状化粧料は保持され、この棒状化粧料に対して周方向や化粧料容器において軸方向に引張する力が加えられても、棒状化粧料が回転や抜出することはなく、棒状化粧料の破損や周囲の汚損を防止して、棒状化粧料の確実な保持及び塗布が行えるものである。
そして、棒状化粧料を芯チャック本体に挿嵌するため、又は化粧料を塗布するために、棒状化粧料に対して軸方向、特に該棒状化粧料を芯チャック側に押勢する方向に力が加えられた場合であっても、棒状化粧料は、当初から内底部近傍にある抜けテーパによる圧迫による影響は多少受けることがあっても、芯チャック本体の内底部近傍においては、保持リブが存在しないので保持リブの食い込みを受けておらず、該保持リブによる該棒状化粧料の後端縁にひび割れやツブレが発生し難くなる。そのため、そこで発生したひび割れやツブレが該棒状化粧料全体に拡大し、最悪の場合には該棒状化粧料が芯チャック本体から脱落するというような不具合の発生をも、最小限に防止しうることとなる。
更に、携帯時の振動や落下時の衝撃を受け、該振動等が芯チャックを通して棒状化粧料に伝達されても、特に振動等が集中する芯チャック本体内の内底部においては上記保持リブが存在しないので、棒状化粧料の後端縁において折損等の棒状化粧料の破損の原因となるひび割れやツブレ等を発生させることがないものである。
また、上記芯チャックを構成する芯チャック本体の内底部に径外方向に膨出する湾曲部を形成することで、棒状化粧料を芯チャック本体に挿嵌するため、又は化粧料を塗布するために、棒状化粧料に対して軸方向、特に該棒状化粧料を芯チャック側に押勢する方向に力が加えられた場合でも、従来の芯チャックのように内底部において抜けテーパが存在しないので、芯チャック本体の内底部近傍においては径小化しておらず、また保持リブも存在していないので、棒状化粧料の後端縁は全く圧迫を受けることはなく、ひび割れやツブレなどが発生し難いものである。
そして、上記携帯時の振動や落下時の衝撃等を受けて、該振動等が芯チャックを通して棒状化粧料に伝達されても、芯チャック本体の内底部に形成する径外方向に膨出する湾曲部によって、該芯チャック本体と棒状化粧料との間に空間が生まれることで、該棒状化粧料も上記携帯時の振動や落下時の衝撃に合わせて振動して携帯時の振動や落下時の衝撃等を吸収する余地ができるものである。その結果、該空間内で棒状化粧料が振動したり、また振動や衝撃の伝達が妨げられることで、棒状化粧料は芯チャック本体の内底部近傍において、ひび割れやツブレが一層発生しにくくなり、芯チャック本体に保持された棒状化粧料はより一層破損しにくくなるものである。
この発明は、棒状化粧料と該棒状化粧料を保持する芯チャックとの保持を強力にすることで確実な棒状化粧料の塗布を実現すると同時に、棒状化粧料の芯チャックへの挿嵌時あるいは該棒状化粧料の使用時において、最もひび割れやツブレの発生し易い棒状化粧料後端縁においてひび割れやツブレの発生を防止し、同時に、携帯時の振動や落下時の衝撃等による棒状化粧料のひび割れやツブレの発生を防止して、芯チャックに保持された棒状化粧料の破損や折損を防止することにより、長期間にわたって、棒状化粧料の安定した使用を可能とすることができる優れた効果を有するものである。
図1に示すものは、この発明の実施例である芯チャック(10)を具える棒状化粧料容器(1)である。この棒状化粧料容器(1)は、アイライナー、アイシャドー、口紅等の棒状化粧料(9)を出没自在に収納する出没機構体であって、それ自体交換可能なように回転筒(3)に脱着自在となるカートリッジ体(4)と、該カートリッジ体(4)と一体となると共に、該カートリッジ体(4)内に収納する棒状化粧料(9)を出没自在にするために使用する回転筒(3)から構成されるものである。
更に、該回転筒(3)の後端側には、例えば脱着自在となるキャップ(2)内の空間に、塗布した化粧料をぼかすために使用するスポンジ体が収納されており、該キャップ(2)を外すことにより、使用できるものである。
また、該回転筒(3)内部には、後述する繰り出し機構(7)におけるローレット(7a)と互いに噛合することで回転を伝達するローレット(図示せず)を、その先端外周に配設してなる回転軸(図示せず)が軸方向に立設されているものである。
そして、この発明の実施例である棒状化粧料容器(1)を構成するカートリッジ体(4)は、その内部に繰り出し機構(7)を内装するカートリッジ体基部(6)と、芯チャック(10)に保持された棒状化粧料(9)を収納するカートリッジ体先部(8)とから構成するものである。
ここで、カートリッジ体(4)を構成する該カートリッジ体基部(6)内部に内装される繰り出し機構(7)は、カートリッジ体基部(6)内で回転自在に内装されるものであって、その後端部内周において、該回転筒(3)内部において軸方向に立設される回転軸(図示せず)の外周に配設するローレット(図示せず)に噛合するローレット(7a)を内設すると共に、その内壁面において雌ネジ溝(7c)を螺旋状に溝設した雌ネジ筒(7b)と、その外周に該雌ネジ筒(7b)の雌ネジ溝(7c)に噛合する雄ネジ部(7e)を突設する押棒体(7d)からなるものである。
その上、該カートリッジ体(4)では、開口部(5)を有するカートリッジ体先部(8)内に収納する棒状化粧料(9)を出没自在とするべく、該棒状化粧料(9)を保持する芯チャック(10)とカートリッジ体基部(6)内に内蔵される繰り出し機構(7)とが一体に遊嵌して連結しているものである。
即ち、前記押棒体(7d)の先端において径方向に対向するように係止孔(7d”)を有する円筒状の被係合部(7d’)を形成すると共に、該芯チャック(10)の棒状化粧料(9)を保持する芯チャック本体(11)の後端においては、スリット(11’a)を有することで弾性を以て拡開・縮閉自在となる鏃状の頭部(11”)を有する係合部(11’)を形成してなるものである。そのため、該押棒体(7d)の円筒状の被係合部(7d’)に対して、該芯チャック(10)の鏃状の係合部(11’)を遊嵌することで、該芯チャック(10)に一体に形成された鏃状の係合部(11’)が、その頭部(11”)を該押棒体(7d)の円筒状の被係合部(7d’)に、互いに対向する係止孔(7d”)に弾性を以て係合固定されるので、両者は一体に連結してなるものである。
この結果、該繰り出し機構(7)と、棒状化粧料(9)を一体に保持する芯チャック(10)とは、押棒体(7d)の被係合部(7d’)と芯チャック(10)の係合部(11’)からなる連結部(13)において、空間(12)を有して一体に遊嵌して連結しているため、この発明の実施例を具える棒状化粧料容器(1)に対して、携帯による振動や落下による衝撃が与えられて、芯チャック(10)に保持された棒状化粧料(9)が繰り出し機構(7)を中心に振動運動をしようとしても、該連結部(13)の空間(12)内において、芯チャック(10)の係合部(11’)及び押棒体(7d)の被係合部(7d’)が、軸方向又は径方向に対して自在に揺動して、繰り出し機構(7)を構成する押棒体(7d)とは独立した動きをするものとなる。従って、当該棒状化粧料容器(1)に対して与えられた激しい振動や衝撃は、この連結部(13)における揺動により打ち消され、十分に緩和することができる。この結果、芯チャック(10)に保持された棒状化粧料(9)はカートリッジ体(4)内で繰り出し機構(7)と共に、更には該繰り出し機構(7)を中心として激しい振動運動をすることなく、カートリッジ体先部(8)と一体となって、棒状化粧料(9)全体として携行時の振動や落下時の衝撃を受け止めるので、欠けや折損等の不具合が発生しにくくなるものである。なお、該実施例1においては、芯チャック(10)と押棒体(7d)とは別体であるが、部品点数を低減して製造コストを削減するために、該芯チャック(10)と押棒体(7d)とを一体にしても良いものである。
そして、この発明の実施例1であって、カートリッジ体先部(8)内において、棒状化粧料(9)を保持する芯チャック(10)は、図4において示すように、後端に一体に係合部(11’)を形成すると共に、円筒状の芯チャック本体(11)の内底部(11a)を残すようにすると共に、芯チャック本体(11)の両端間において軸方向に沿って円周部に複数のスリット(11b)を設けて該円周部を複数の保持片(11c)に分割した上に、該保持片(11c)内壁面において、内径方向に突出する保持リブ(11d)を軸方向に、該芯チャック本体(11)の内底部(11a)に当接しないよう設けてなるものである。
以上のように、棒状化粧料(9)を保持する芯チャック(10)の芯チャック本体(11)を構成することで、この芯チャック(10)に保持された棒状化粧料(9)はまず、複数に分割された互いに対向する2組の保持片(11c)により弾性を以て四方から強力に保持されることとなって、棒状化粧料(9)を抜出しようとしても確実に保持されるものである。そして、この棒状化粧料(9)を保持する互いに対向する2組の保持片(11c)には各々内方向に突出する保持リブ(11d)が設けられているので、この保持リブ(11d)が棒状化粧料(9)に食い込むことで、抜出方向だけでなく回転方向に対してもその動きがより抑制され、棒状化粧料(9)は芯チャック(10)内にますます強固に保持されるものとなると共に、棒状化粧料(9)の塗布が確実に行えるようになるものである。
その一方で、棒状化粧料(9)を芯チャック本体(11)に挿嵌するため又は化粧料を塗布するために、棒状化粧料(9)に対して軸方向、特に棒状化粧料(9)を芯チャック本体(11)の内底部(11a)側に押勢する力が加えられても、保持片(11c)内壁面に設けられた保持リブ(11d)が、該芯チャック本体(11)の内底部(11a)近傍には設けられていないので、棒状化粧料(9)は芯チャック本体(11)の内底部(11a)近傍においては、保持リブ(11d)による食い込みを受けておらず、その棒状化粧料(9)に対する押勢によって棒状化粧料(9)の後端縁に強い力が付加されることとなっても、又は例え型構造上必要となる抜けテーパが形成されていても、その後端縁においてひび割れやツブレが発生しにくくなるものである。
更に、この芯チャック(10)において保持される棒状化粧料(9)に対して、携帯時の振動や落下時の衝撃等が芯チャック(10)を介して伝達されても、該棒状化粧料(9)内に食い込む保持リブ(11d)が芯チャック本体(11)の内底部(11a)に至るまでは設けられていないので、棒状化粧料(9)が最も欠けやすい後端縁には該振動や衝撃が保持リブ(11d)を通じて直接伝達することがなく、棒状化粧料(9)の欠けや折損等の不具合をよりよく阻止しうるものとなる。すなわち、棒状化粧料(9)に対して携帯時の振動や落下時の衝撃等が加わっても、芯チャック本体(11)を構成する保持片(11c)内壁面に設けられた保持リブ(11d)が、該芯チャック本体(11)の内底部(11a)近傍には設けられていないので、棒状化粧料(9)の後端縁においては、芯チャック本体(11)との接触面積が大きくなっているものの、棒状化粧料(9)に対して該振動や衝撃が該保持リブ(11d)を通して直接に伝達されないことから、棒状化粧料(9)の折損等の損傷の原因となるひび割れやツブレが発生しにくくなるものである。
この結果、棒状化粧料(9)は、携帯時の振動や落下時における衝撃を繰り返し受けることとなっても、破損や芯チャック(10)からの脱落がしにくくなり、長期間にわたって使用に供することができるようになるものである。
なお、該芯チャック本体(11)は、棒状化粧料容器(1)の形状や保持する棒状化粧料(9)の材質、大きさや形状に合わせて確実に該棒状化粧料(9)を保持することができるものであればよく、その形状を、上述のように円筒状の芯チャック本体(11)に内底部(11a)を残すようにすると共に、芯チャック本体(11)の両端間において軸方向に沿って円周部に複数のスリット(11b)を設けて該円周部を複数の保持片(11c)に分割してなるものの他に、円筒状の芯チャック本体(11)の円周部に内底部(11a)に対応する位置まで複数のスリット(11b’)を設けて該円周部を複数の保持片(11c’)に分割し、該保持片(11c’)の内壁面において、内径方向に突出する保持リブ(11d)を軸方向に、該芯チャック本体(11)の内底部(11a)に当接しないよう設けてなるものや、芯チャック本体(11)の形状を、一端を開口させた円筒形状のものとし、その内壁面に、軸方向に設けた保持リブ(11d)を内径方向に突出させてなるものや、芯チャック本体(11)の形状を、円筒より浅い皿形状のものとし、そこに同様に保持リブ(11d)を設けたものであってもよい。但し、いずれも軸方向に設けられた保持リブ(11d)が、芯チャック本体(11)の内底部(11a)に当接しないことが必要である。〔第7図(イ)乃至(ハ)参照〕。
更に、この発明の実施例2である芯チャック(14)としては、図8及び図9において示すものがある。即ち、図8及び図9において示される芯チャック(14)は、後端において、スリット(15’a)を有することで弾性を以て拡開・縮閉自在となる鏃状の頭部(15”)を有する係合部(15’)を一体に形成する芯チャック本体(15)において、内底部(15a)を残すようにすると共に、円筒状とする芯チャック本体(15)の円周部に複数のスリット(15b)を設けて該円周部を複数の保持片(15c)に分割した上に、該保持片(15c)内壁面において、内径方向に突出する保持リブ(15d)を軸方向に、該芯チャック本体(15)の内底部(15a)に当接しないよう設けると共に、該芯チャック本体(15)の内底部(15a)に径外方向に膨出する湾曲部(15e)を形成してなるものである。
実施例2の芯チャック(14)を以上のように構成することで、芯チャック本体(15)に保持された棒状化粧料(9)はまず、実施例1においても述べたように、複数に分割された保持片(15c)によって弾性を以て保持されることとなって、棒状化粧料(9)を抜出しようとしても確実に保持されるものとなる。 そして、この棒状化粧料(9)を保持する複数の保持片(15c)には内径方向に突出する保持リブ(15d)が設けられているので、この保持リブ(15d)が保持する棒状化粧料(9)に食い込むことで、抜出方向だけでなく回転方向に対してもその動きがより抑制され、棒状化粧料(9)は芯チャック本体(15)内に強固に保持されるものとなると共に、棒状化粧料(9)の塗布を確実に行えるようになるものである。
更に、該芯チャック(14)において、芯チャック本体(15)の内底部(15a)に形成する径外方向に膨出する湾曲部(15e)によって、棒状化粧料(9)を保持する芯チャック本体(15)を構成する保持片(15c)の有する弾性がより強力となる。そのため、該保持片(15c)の径方向への拡開が容易となることで棒状化粧料(9)の挿嵌が容易となり、又、該保持片(15c)径方向への縮小が強力となることで、この芯チャック本体(15)に保持する棒状化粧料(9)に対する該保持片(15c)の内径方向へ突出する保持リブ(15d)の食い込みが確実となり、より強固に棒状化粧料(9)を芯チャック本体(15)内に固持することができるものとなる。
その一方で、実施例1の場合と同様に、棒状化粧料(9)を芯チャック本体(15)に挿嵌するため又は化粧料を塗布するために、棒状化粧料(9)に対して軸方向、特に棒状化粧料(9)を芯チャック本体(15)の内底部(15a)側に押勢する力が加えられても、保持片(15c)内壁面に設けられた保持リブ(15d)が、該芯チャック本体(15)の内底部(15a)近傍には設けられていないので、棒状化粧料(9)は芯チャック本体(15)の内底部(15a)近傍においては、保持リブ(15d)による食い込みを受けておらず、むしろ径外方向に膨出する湾曲部(15e)となってその受けた力を逃がすことができ、その棒状化粧料(9)に対する押勢によって棒状化粧料(9)の後端縁に強い力が付加されることとなっても、その後端縁においてひび割れやツブレが発生しにくくなる。更に該芯チャック本体(15)の内底部(15a)近傍において、径外方向に膨出するように形成される湾曲部(15e)の存在は、従来型構造上必要であった抜けテーパが該内底部(15a)近傍においては存在しないことを意味する。つまり、芯チャック本体(15)の内底部(15a)において、内底部(15a)方向に向かって径小化する抜けテーパが存在しないと、棒状化粧料(9)を芯チャック本体(15)に挿嵌する際に、棒状化粧料(9)の後端縁が該抜けテーパによって圧迫されず、該棒状化粧料(9)の後端縁においてひび割れやツブレが発生しにくくなるものである。
その上、この芯チャック(14)において保持される棒状化粧料(9)に対して、携帯時の振動や落下時の衝撃等が芯チャック(14)を介して伝達されても、該棒状化粧料(9)内に食い込む保持リブ(15d)が芯チャック本体(15)の内底部(15a)に至るまでは設けられていないので、棒状化粧料(9)が最も欠けやすい端縁には該振動や衝撃が保持リブ(15d)を通じて直接伝達することがなく、更にはその径外方向に膨出する湾曲部(15e)となって該棒状化粧料(9)に付加された衝撃を吸収しうるので、棒状化粧料(9)の欠けや折損等の不具合をよりよく阻止しうるものとなる。すなわち、棒状化粧料(9)に対して携帯時の振動や落下時の衝撃等が加わっても、芯チャック本体(15)を構成する保持片(15c)内壁面に設けられた保持リブ(15d)が、該芯チャック本体(15)の内底部(15a)近傍には設けられておらず、更には径外方向に膨出する湾曲部(15e)が形成されているので、上記携帯時の振動や落下時の衝撃等は伝達されにくくなると共に、例え振動や衝撃等が伝達されても棒状化粧料(9)の後端縁が前記湾曲部(15e)において振動しうることにより、上記携帯時の振動や落下時の衝撃等が吸収され、棒状化粧料(9)の折損等の損傷の原因となるひび割れやツブレがより一層発生しにくくなるものである。
この結果、棒状化粧料(9)は、携帯時の振動や落下時における衝撃等を繰り返し受けることとなっても、破損や芯チャック(14)からの脱落がより一層なくなり、より長期間にわたって使用に供することができるようになるものである。
なお、該芯チャック(14)の芯チャック本体(15)は、実施例1において述べたように、棒状化粧料容器(1)の形状や保持する棒状化粧料(9)の材質、大きさや形状に合わせて確実に該棒状化粧料(9)を保持することができるように、その形状を、上述のように円筒状の芯チャック本体(15)に内底部(15a)を残すようにすると共に、円筒状とする芯チャック本体(15)の両端間において軸方向に沿って円周部に複数のスリット(15b)を設けて該円周部を複数の保持片(15c)に分割してなるものの他に、第7図(イ)乃至(ハ)に示すような、円筒状の芯チャック本体の円周部に内底部に対応する位置まで複数のスリットを設けて該円周部を複数の保持片に分割し、その内壁面に保持リブを内径方向に突出させてなるものや、内壁面に保持リブを内径方向に突出させるとともに、一端を開口させる円筒形状のもの、あるいは同様に保持リブを有する皿形状としたものであって、いずれもその保持リブが内底部には当接せず、且つ、該内底部に径外方向に膨出する湾曲部を設けたものであってもよい。
棒状化粧料を繰り出し機構によって出没自在に収納してなるあらゆる棒状化粧料容器に対して適用することができる。
この発明の実施例を具える棒状化粧料容器の正面図である。 この発明の実施例を具える棒状化粧料容器を構成するカートリッジ体の正面図である。 この発明の実施例を具える棒状化粧料容器を構成するカートリッジ体の拡大部分断面図である。 この発明の実施例1である芯チャックの全体斜視図である。 この発明の実施例1である芯チャックの断面図である。 この発明の実施例1である芯チャックの取付状態における拡大断面図である。 この発明の実施例1である芯チャックの変形例の全体斜視図である。 この発明の実施例2である芯チャックの全体斜視図である。 この発明の実施例2である芯チャックの断面図である。
符号の説明
1 棒状化粧料容器
2 キャップ
3 回転筒
4 カートリッジ体
5 開口部
6 カートリッジ体基部
7 繰り出し機構
7a ローレット
7b 雌ネジ筒
7c 雌ネジ溝
7d 押棒体
7d’ 被係合部
7d” 係止孔
7e 雄ネジ部
8 カートリッジ体先部
9 棒状化粧料
10 芯チャック
11 芯チャック本体
11a 内底部
11b、11b’ スリット
11c、11c’ 保持片
11d 保持リブ
11’ 係合部
11’a スリット
11” 頭部
12 空間
13 連結部
14 芯チャック
15 芯チャック本体
15a 内底部
15b スリット
15c 保持片
15d 保持リブ
15e 湾曲部
15’ 係合部
15’a スリット
15” 頭部

Claims (2)

  1. 回転筒と、該回転筒に装着された出没機構体とを有し、
    該出没機構体内部に、回転筒の回動に応じて芯チャックに保持された棒状化粧料を出没機構体先端より出没自在とする繰り出し機構を設けてなる棒状化粧料容器において、
    該棒状化粧料を出没自在に保持してなる芯チャックにおいて、直接棒状化粧料を保持する芯チャック本体の内壁面に、内径方向に突出する複数の保持リブを該棒状化粧料容器の軸方向に、該芯チャック本体の内底部に当接しないように設けてなる棒状化粧料容器における芯チャック。
  2. 上記芯チャックを構成する芯チャック本体の内底部に径外方向に膨出する湾曲部を形成してなる請求項1記載の棒状化粧料容器における芯チャック。
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