JP2005323444A - 直流給電回路網の保護システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システム全体を停電させることなく、直流給電回路網の短絡事故時の保護を図る。
【解決手段】過電流が流れたときに遮断動作するための第1乃至第16超限流遮断器31〜46の過電流設定値の大きさを、当該第1乃至第16超限流遮断器31〜46内を流れる正方向電流及び逆方向電流毎に、正方向過電流設定値及び逆方向過電流設定値として設定する。例えば、正常動作状態において、回路網に流れる定格電流、充電電流や回生電流により、第1乃至第16超限流遮断器31〜46が遮断動作しないように、正方向過電流設定値及び逆方向過電流設定値を設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、短絡事故が発生した場合に直流給電回路網に接続された発電機等の電気機器を保護する直流給電回路網の保護システムに関する。
直流を電源とする直流給電回路網として、例えば、直流電流を電源とする船舶向け電気システムがある。電気推進船舶等の電気システムとして、一次電源としての蓄電池と、蓄電池を充電する発電機からなる電源装置と、推進に必要な推進電動機と、運航に必要な補機電動機等の機器類とを備えたものがある。
このような電気システムには、短絡事故が発生したときの対策が施されている。従来方式では、回路網に配置した気中遮断器(ACB)或いはヒューズ等の保護装置により短絡事故時の保護が行われている(例えば特許文献1参照)。
これらの保護装置は、過電流を検出して遮断動作により保護動作をする過電流検出動作型の保護装置である。この保護装置は、当該保護装置を通過する電流値に基づいて遮断動作(開路動作)して、短絡事故時の発電機等の電気機器を保護している。
特開平10−262330号公報
電気推進船舶等の電気システムでは、電路長が短いため、回路(電路)インピーダンスが微小である。このような電気システムの場合、短絡事故発生時には、短絡発生点に急峻な電流上昇を伴い大きな短絡電流が流れるため、高速・大遮断容量性能をもつ保護装置が必要となる。
また、低インピーダンス電路であるため、保護装置相互間で協調動作して個々が選択的に遮断動作することが困難である。これを図17乃至図19を用いて説明する。
図17は、電路系統図(直流給電回路網)の一部を示す。
図17に示すように、直流電源をなす蓄電池101を備える回路(主回路)に、動力系102が接続されており、その動力系102の前後には動力系保護装置として第1及び第2遮断器(気中遮断器又は超限流遮断器)111,112が配置されている。また、図17に示すように、主回路上に主回路保護装置として第3及び第4遮断器(気中遮断器又は超限流遮断器)113,114が配置されている。これら遮断器111〜114は、動力系回路の定格電流I1や主回路の定格電流I2に応じて選定されている。
図18は、遮断器の保護動作特性を示す。
一般的には、遮断器の過電流設定値は、定格電流を100%としたときの電流倍率で決定される。例えば、定格電流を100%としたとき、過電流検出開始電流が125%程度となり、過電流瞬時動作電流が500%程度となるように設定する。図18に示す保護動作特性は、動力系回路の定格電流I1が1kAであり、主回路の定格電流I2が10kAである場合の保護動作特性を示す。
ここで、図17に示すように主回路の一部c1,c2間で短絡が発生した場合を考える。
この場合、図19に示すように、短絡発生直後に急峻な上昇を示す推定短絡電流が発生する。ここで、推定短絡電流とは、回路電圧を回路抵抗で除した流れるであろう短絡電流の最大値である。この推定短絡電流は、回路インピーダンスが小さいほど大きくなる。また、短絡発生直後の短絡電流の上昇は電流突進率(di/dt)で示され、この電流突進率は、回路インダクタンスLを回路抵抗Rで除した値(L/R)で決定される。よって、回路インダクタンスLが小さければ、短絡電流は急峻な上昇を示すことになる。
このようなことから、短絡が発生した場合、第1及び第2遮断器111,112を流れる短絡電流はIS1となり、第3及び第4遮断器113,114を流れる短絡電流はIS1+IS2となるが、それぞれの短絡電流経路の抵抗が小さいほど、その短絡電流IS1,IS1+IS2は大きくなり、また、インダクタンスが小さければ、短絡電流IS1,IS1+IS2は短時間で大電流値に到達することになる。
一方、遮断器の保護動作は、短絡発生による過電流を検出してから接点を開いて(接点を開極して)短絡電流(事故電流)を限流遮断するようになっているので、過電流検出から接点開極開始までの時間遅れがほぼ20〜数十msec.存在する。このようなことから、接点が開いてから短絡電流が限流(減少)するときには、構成回路に配置した各遮断器(保護装置)が既に短絡電流を検出し、遮断動作を開始してしまう。なお、過電流の検出は、変流器(電流検出器)が設定値(しきい値)を超えているか否かで検出している。
よって、本来であれば、各遮断器(保護装置)の設定に従って各遮断器が選択的に保護動作するのが理想であるが、インピーダンスが小さい回路網では、瞬時に大短絡電流に到達してしまい、かつ各遮断器の遮断動作の遅れにより、各遮断器の定格及び設定値にかかわらず、全ての遮断器がほぼ同時に動作してしまう。この結果、前述したように、低インピーダンスの回路では、保護装置(遮断器)相互間で協調動作して個々が選択的に遮断動作することが困難となる。このような事態に至ってしまうと、一ヶ所で発生した短絡事故が回路網に配置した全ての保護装置を動作させてしまう可能性があり、この場合には、システム全体の停電を招いてしまう。
このように、従来方式の過電流検出による短絡保護方式では、高速・大遮断容量の保護装置が必要であり、また、保護装置相互間で協調動作して選択的に遮断保護動作を得ることが極めて困難である。
さらに、近年の電源容量増大に伴い、保護装置の遮断容量向上が望まれる。しかし、保護装置の遮断容量向上が技術的に限界である状況となっている。
本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、高速・大遮断容量性能をもつ保護装置を必要とすることなく、かつシステム全体を停電させることなく、直流給電回路網の短絡事故時の保護を図ることができる直流給電回路網の保護システムの提供を目的とする。
本発明に係る直流給電回路網の保護システムは、複数の電気機器と、当該複数の電気機器に対応させて配置され、かつ過電流を検出して遮断動作する遮断装置とを備えた直流給電回路網を保護する直流給電回路網の保護システムにおいて、前記遮断装置が過電流を検出して遮断動作するための遮断動作電流値の大きさを、前記遮断装置内を流れる正方向電流及び逆方向電流毎に設定することを特徴とする。
本発明によれば、遮断装置が過電流を検出して遮断動作するための遮断動作電流値の大きさを、当該遮断装置内を流れる正方向電流及び逆方向電流毎に設定することで、回路網で短絡事故が発生したときの正方向又は逆方向の短絡電流を遮断装置が的確に検出し、遮断装置が速やかに遮断動作することができる。
これにより、短絡事故が発生しても直流給電回路網の全ての遮断装置が遮断動作してしまうことを防止できるので、直流給電回路網の短絡事故時の保護を図りつつ、システム全体が停電してしまうことを防止できる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
(1)構成の説明
図1は本発明が適用される直流給電回路網の電路系統図を示す。図2は図1の電路系統図に対応するインピーダンスマップを示す。
図1に示すように、直流電源をなす第1及び第2(1号及び2号)蓄電池1,2(B1,B2)を備える回路(主回路)に、第1及び第2(1号系及び2号系)動力3,4(MA1,MA2)、第1及び第2(1号及び2号)発電機5,6(G1,G2)、並びに電動機7(M)が接続されている。例えば、直流給電回路網が船舶用のものであれば、電動機7は推進電動機になる。
また、この回路網において、第1蓄電池1、第1動力3及び第1発電機5により1号系の回路網を構成し、第2蓄電池2、第2動力4及び第2発電機6により2号系の回路網を構成している。
また、この回路網では、第1及び第2接続点a1,a2により第1動力3が接続されており、第3及び第4接続点a3,a4により第2動力4が接続されており、第5及び第6接続点a5,a6により第1発電機5が接続されており、第7及び第8接続点a7,a8により第2発電機6が接続されており、第9及び第10接続点a9,a10により電動機7が接続されている。これにより直流給電回路網が構成されている。
また、これらの各構成機器要素1〜7の電力規模の関係は一般的には次のような関係になる。
(B1又はB2)>M>(G1又はG2)>(MA1又はMA2)
これにより、各構成機器要素1〜7の電流規模の関係は次のような関係になる。
(B1又はB2)>M>(G1又はG2)>(MA1又はMA2)
そして、この回路網では、第1及び第2動力3,4並びに第1及び第2発電機5,6それぞれの前後に、第1乃至第8遮断器(気中遮断器)11〜18及び第1乃至第8超限流遮断器31〜38が設置されている。また、前記第1及び第2蓄電池1,2を備える回路上、第1接続点a1と第5接続点a5との間に、第9遮断器19及び第9超限流遮断器39を備え、第2接続点a2と第6接続点a6との間に、第10遮断器20及び第10超限流遮断器40を備え、第3接続点a3と第7接続点a7との間に、第11遮断器21及び第11超限流遮断器41を備え、第4接続点a4と第8接続点a8との間に、第12遮断器22及び第12超限流遮断器42を備え、第5接続点a5と第9接続点a9との間に、第13超限流遮断器43を備え、第6接続点a6と第10接続点a10との間に、第14超限流遮断器44を備え、第7接続点a7と第9接続点a9との間に、第15超限流遮断器45を備え、第8接続点a8と第10接続点a10との間に、第16超限流遮断器46を備えている。
ここで、第1乃至第8遮断器11〜18は、各回路の定格電流に応じて選定されている。また、第1乃至第16超限流遮断器31〜46はそれぞれ、当該第1乃至第16超限流遮断器31〜46を通る電流を検出する変流器(電流検出器)31a〜46aと、変流器31a〜46aの電流検出結果に基づいて動作する限流ヒューズ31c〜46cとを備えている。具体的には、限流ヒューズ31c〜46cは、変流器31a〜46aに設定されている過電流設定値(過電流保護設定値)に達したときに動作し、この動作が第1乃至第16超限流遮断器31〜46の遮断動作となる。
このように回路網に第1乃至第8遮断器11〜18及び第1乃至第16超限流遮断器31〜46を配置することで、回路網の任意の点で短絡事故があった場合に各回路及び構成機器要素1〜7の保護を行っている。
なお、遮断器11〜18や超限流遮断器31〜46を備える一方で、個々の構成機器要素1〜7は、個別に保護装置を備えており、その保護装置によって独自に保護されている。
(2)過電流設定値の説明
次に、第1乃至第16超限流遮断器31〜46(具体的には変流器31a〜46a)の過電流設定値を説明する。
第1乃至第16超限流遮断器31〜46に設定される過電流設定値は、第1乃至第16超限流遮断器31〜46に流れる正方向電流に対応する正方向過電流設定値と、第1乃至第16超限流遮断器31〜46に流れる逆方向電流に対応する逆方向過電流設定値とがあり、それら正方向過電流設定値及び逆方向過電流設定値の大きさが各回路の定格電流等の条件に応じて個別に設定されている。下記表1及び図3は、各回路の定格電流と、第1乃至第16超限流遮断器31〜46に設定される正方向過電流設定値(正方向設定値)及び逆方向過電流設定値(逆方向設定値)との関係を示す。
Figure 2005323444
なお、ここでこの回路網に流れる電流は次のようになる。
図1に示す正方向電流+Ib1,+Ib2は、蓄電池1,2の放電電流であり、正方向電流+Ig1,+Ig2は、発電機5,6の出力電流であり、正方向電流値Imは、電動機7の動力用電流であり、正方向電流+Ima1,+Ima2は、動力3,4の動力用電流である。また、逆方向電流−Ib1,−Ib2,−Ig1,−Ig2,−Ima1,−Ima2は、正方向電流+Ib1,+Ib2,+Ig1,+Ig2,+Ima1,+Ima2とは逆方向に流れる電流になる。例えば、逆方向電流−Ib1,−Ib2は、蓄電池1,2の充電電流又は回生電流である。ここで、充電電流は、発電機5,6により蓄電池1,2を充電する場合の電流であり、回生電流は、電動機7が減速やブレーキ動作時に発生して、蓄電池1,2に流れる電流である。
また、これら正方向電流+Im,+I1aΣ,+I2aΣ,+I1bΣ,+I2bΣ,+I1cΣ,+I2cΣは、短絡事故が発生していない正常運転状態に回路網に流れる電流であり、正常動作運転状態において、これら正方向電流の間には、次のような関係が成り立つ。
+I1aΣ=+Ib1−(+Ima1)=+I1bΣ
+I1cΣ=+I1bΣ+(+Ig1)
+I2aΣ=+Ib2−(+Ima2)=+I2bΣ
+I2cΣ=+I2bΣ+(+Ig2)
+Im=+I1cΣ+I2cΣ
また、逆方向電流−Im,−I1aΣ,−I2aΣ,−I1bΣ,−I2bΣ,−I1cΣ,−I2cΣは、前記正方向電流+Im,+I1aΣ,+I2aΣ,+I1bΣ,+I2bΣ,+I1cΣ,+I2cΣとは逆方向に流れる電流になる。例えば、逆方向電流−Im,−I1cΣ,−I2cΣは、蓄電池1,2への回生電流であり、逆方向電流−I1aΣ(−I1bΣ),−I2aΣ(−I2bΣ)は、充電電流や回生電流になる。
以上のような電流が回路網に流れており、この回路網に設置されている第1乃至第16超限流遮断器31〜46の正方向過電流設定値及び逆方向過電流設定値は次のように設定されている(表1、図3参照)。
(2−1)第9乃至第12超限流遮断器39〜42の過電流設定値
第9乃至第12超限流遮断器39〜42は、蓄電池1,2から最大負荷電力の電動機7へ電力を供給する推進母線に設置した短絡保護用のものである。そして、この第9乃至第12超限流遮断器39〜42が設置されている回路の定格電流(I1a,I2a)を+12とすれば、第9乃至第12超限流遮断器39〜42の正方向過電流設定値I1aoc,I2aocを+15(=+12×1.2)程度に設定し、第9乃至第12超限流遮断器39〜42の逆方向過電流設定値I1aR,I2aRを−6(=+12×(−0.5))程度に設定する。
また、前述したように発電機5,6により蓄電池1,2に充電電流が流れ、又は電動機7が減速やブレーキ動作時に蓄電池1,2に回生電流が流れており、これら電流が逆方向電流−I1aΣ,−I2aΣとして第9乃至第12超限流遮断器39〜42を流れることから、逆方向過電流設定値I1aR,I2aRは、充電電流及び回生電流(逆方向電流−I1aΣ,−I2aΣ)によって当該第9乃至第12超限流遮断器39〜42が遮断動作しないよう、これらの電流値よりも高い値に設定されている。
(2−2)第13乃至第16超限流遮断器43〜46の過電流設定値
第13乃至第16超限流遮断器43〜46は、電動機7への電力供給回路の短絡保護用のものである。そして、この第13乃至第16超限流遮断器43〜46が設定されている回路の定格電流(I1c,I2c)を+9とすれば、第13乃至第16超限流遮断器43〜46の正方向過電流設定値I1coc,I2cocを+11(=+9×1.2)程度に設定し、第13乃至第16超限流遮断器43〜46の逆方向過電流設定値I1cR,I2cRを前記第9乃至第12超限流遮断器39〜42の逆方向過電流設定値I1aR,I2aRと同様に、−6程度に設定する。
この場合、当然、電動機7からの回生電流は逆方向過電流設定値I1cR,I2cRである約−6を越えない範囲で制御するようにして、電動機7が回生動作した時に第13乃至第16超限流遮断器43〜46が誤動作しないようにする。
(2−3)第5乃至第8超限流遮断器35〜38の過電流設定値
第5乃至第8超限流遮断器35〜38は、発電機5,6用の回路の短絡保護用のものである。そして、この第5乃至第8超限流遮断器35〜38が設定されている回路の定格電流(Ig1,Ig2)を+4とすれば、第5乃至第8超限流遮断器35〜38の正方向過電流設定値Ig1oc,Ig2ocを+6(=+4×1.5)程度に設定し、第5乃至第8超限流遮断器35〜38の逆方向過電流設定値Ig1R,Ig2Rを−0.4(=+4×(−0.1))程度に設定する。
ここで、発電機5,6は、蓄電池1,2への充電の他、電動機7及び動力(補機動力)3,4にも電力を供給するので、通常運転状態では逆方向に電流が流れることはない。よって、逆方向電流が発生した状態とは異常状態である。よって、僅かな逆方向電流が発生しても、これを検出し、速やかに回路を遮断するのが望ましい。このようなことから、第5乃至第8超限流遮断器35〜38の逆方向過電流設定値Ig1R,Ig2Rを−0.4程度の小さい値に設定している。
(2−4)第1乃至第4超限流遮断器31〜34の過電流設定値
第1乃至第4超限流遮断器31〜34は、動力(補機動力)3,4用の回路の短絡保護用のものである。そして、この第1乃至第4超限流遮断器31〜34が設定されている回路の定格電流(Ima1,Ima2)を+1.5とすれば、第1乃至第4超限流遮断器31〜34の正方向過電流設定値Ima1oc,Ima2ocを+2.2(=+1.5×1.5)程度に設定し、第1乃至第4超限流遮断器31〜34の逆方向過電流設定値Ima1R,Ima2Rを当該正方向過電流設定値Ima1oc,Ima2ocと絶対値で同値の−2.2程度に設定する。
ここで、動力(補機動力)3,4が電力の供給を受けて動く機器であることから、その回路には通常運転状態では逆方向に電流が流れることはなく、動力(補機動力)3,4以外の回路における短絡事故発生時にのみ逆方向の電流が流れることになる。このようなことから、動力(補機動力)3,4以外の回路で発生した短絡事故によって動力(補機動力)3,4の回路の第1乃至第4超限流遮断器31〜34が遮断動作することがないように、第1乃至第4超限流遮断器31〜34が逆方向電流では検出動作しないようにしてもよく、これにより、例えば、電気推進船舶の電気システムにおいて、船舶の運転のために必要な動力(補機動力)電源をより確実に最後まで確保することができるようになる。
(3)超限流遮断器の遮断動作の説明
次に短絡事故が発生した時の第1乃至第16超限流遮断器31〜46の遮断動作を説明する。
先ず、図4は、正常運転状態での電流の流れ方向(正方向の流れ方向)を示す。この図4中にて、実線として示す電流の矢印の方向(正方向の流れ方向)は正常運転状態での電流の流れ方向となる。また、点線として示す電流の矢印の方向(逆方向の流れ方向)は充電や回生時の電流の流れ方向となる。
ここでは、図1、図2及び図4に示す点1BPと点1BNとの間、点CPと点CNとの間、点1APと点1ANとの間又は点1GPと点1GNとの間で短絡事故が発生した場合を説明する。
ここで、点1BPは、第9超限流遮断器39と第5接続点a5との間の点であり、点1BNは、第10超限流遮断器40と第6接続点a6との間の点であり、点CPは第9接続点a9であり、点CNは第10接続点a10であり、点1APは、第1超限流遮断器31と第1動力3との間にある点であり、点1ANは、第2超限流遮断器32と第1動力3との間にある点であり、点1GPは、第5超限流遮断器35と第1発電機5との間にあり、点1GNは、第6超限流遮断器36と第1発電機5との間にある点である。以下の説明では、これら点1BP,1BN,CP,CN,1AP,1AN,1GP,1GNを短絡点1BP,1BN,CP,CN,1AP,1AN,1GP,1GNと言うことにする。
(3−1)短絡点1BPと短絡点1BNとの間で短絡事故が発生した場合(図5、図6、図7)
図5は、短絡点1BPと短絡点1BNとの間で短絡事故発生時の短絡電流の流れを電路系統図をベースに記載したものを示し、図6は、その電路系統図に対応するインピーダンスマップを示す。また、図7は、短絡点1BPと短絡点1BNとの間で短絡事故発生時の超限流遮断器での検出電流及び保護動作を示す。
図5及び図6に示すように、短絡点1BPと短絡点1BNとの間で短絡事故が発生すると、各々の回路網からは当該回路網の回路定数によって決まる短絡電流がそれぞれ流出し、短絡点1BPと短絡点1BNとの間に短絡電流(合計電流)IΣが流れる。ここで、短絡電流IΣは下記式のようになる。
IΣ=I1aΣ+I1bΣ
I1aΣ=Ib1+Ima1
I1bΣ=Ig1+I1cΣ
I1cΣ=Im+I2cΣ
I2cΣ=Ig2+I2bΣ
I2bΣ=Ib2+Ima2(=I2aΣ)
ここで、電流Ib1,Ib2は、正方向電流であり、それぞれ第1及び第2蓄電池1,2から短絡点1BP,1BNに向かう短絡電流となり、電流Ima1,Ima2は、逆方向電流であり、それぞれ第1及び第2動力3,4の電動機負荷等に起因して、短絡点1BP,1BNに向かう短絡電流となり、電流Ig1,Ig2は、正方向電流であり、それぞれ第1及び第2発電機5,6から短絡点1BP,1BNに向かう短絡電流であり、電流Imは、逆方向電流であり、電動機7から短絡点1BP,1BNに向かう短絡電流となる。例えば、短絡電流I1aΣは、第9遮断器19及び第9超限流遮断器39を通って短絡点1BP,1BNに流れる電流であり、或いは短絡点1BP,1BNから第10遮断器20及び第10超限流遮断器40に流れ込む電流である。
このとき、短絡点1BP,1BNの近傍に配置されている第9及び第10超限流遮断器39,40並びに第13及び第14超限流遮断器43,44に関して、第9及び第10超限流遮断器39,40には正方向短絡電流I1aΣ(正I1aΣ又は+I1aΣ)が流れ、第13及び第14超限流遮断器43,44には逆方向短絡電流I1cΣ(逆I1cΣ又は−I1cΣ)が流れる。また、このとき、第1及び第2超限流遮断器31,32に逆方向短絡電流Ima1(逆Ima1又は−Ima1)が流れ、第3及び第4超限流遮断器33,34に逆方向短絡電流Ima2(逆Ima2又は−Ima2)が流れる。
これら各短絡電流の短絡事故発生時からの変化は図7に示すようになる。各短絡電流の大きさと電流上昇は回路インピーダンスに支配される。すなわち例えば、短絡点1BP,1BNに流れる短絡電流IΣは、各回路から流入する短絡電流の総和であるが、その一方で、短絡点1BP,1BNが第1蓄電池1に近いためインピーダンスが小さくなることから、短絡電流IΣは、高電流突進率短絡電流、過大短絡電流となる。
このように各短絡電流が変化するときに、第9及び第10超限流遮断器39,40に流れる正方向短絡電流I1aΣ(正I1aΣ又は+I1aΣ)は、短絡発生から時間t2後にその第9及び第10超限流遮断器39,40の正方向過電流設定値I1aocである+15になり(同図の動作点f1に達し)、この時に第9及び第10超限流遮断器39,40が遮断動作を開始する。
また、第13及び第14超限流遮断器43,44に流れる逆方向短絡電流I1cΣ(逆I1cΣ又は−I1cΣ)は、短絡発生から時間t1(<t2)後にその第13及び第14超限流遮断器43,44の逆方向過電流設定値I1cRである−6になり(同図の動作点r1に達し)、この時に第13及び第14超限流遮断器43,44が遮断動作を開始する。
これら第9及び第10超限流遮断器39,40並びに第13及び第14超限流遮断器43,44の遮断動作により、短絡点1BP,1BNが切り離される。
一方、第15及び第16超限流遮断器45,46の動作点、すなわち正方向短絡電流I2cΣ(正I2cΣ又は+I2cΣ)が当該第15及び第16超限流遮断器45,46の正方向過電流設定値I2cocである+11(同図の点f2)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1及びt2よりも後の時間t3となっている。
また、第5乃至第8超限流遮断器35〜38の動作点、すなわち正方向短絡電流Ig1,Ig2(正Ig1又は+Ig1,正Ig2又は+Ig2)が当該第5乃至第8超限流遮断器35〜38の正方向過電流設定値Ig1oc,Ig2ocである+6(同図の点f3,f4)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1及びt2よりも後の時間t5及びt7となっている。
また、第11及び第12超限流遮断器41,42の動作点、すなわち正方向短絡電流I2aΣ又はI2bΣ(正I2aΣ若しくは+I2aΣ又は正I2bΣ若しくは+I2bΣ)が当該第11及び第12超限流遮断器41,42の正方向過電流設定値I2aocである+15(同図の点f5)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1及びt2よりも後の時間t8となっている。
また、第1乃至第4超限流遮断器31〜34の動作点、すなわち逆方向短絡電流Ima1,Ima2(逆Ima1又は−Ima1,逆Ima2又は−Ima2)が当該第1乃至第4超限流遮断器31〜34の逆方向過電流設定値Ima1R,Ima2Rである−2.2(同図の点r2,r3)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1及びt2よりも後の時間t4及びt6となっている。
以上のように、短絡点1BPと短絡点1BNとの間で短絡事故発生時に、第9、第10、第13及び第14超限流遮断器39,40,43,44以外の第1乃至第8、第11、第12、第15、第16超限流遮断器31〜38,41,42,45,46に先行して、当該第9、第10、第13及び第14超限流遮断器39,40,43,44が遮断動作を開始することで、第1乃至第8、第11、第12、第15及び第16超限流遮断器31〜38,41,42,45,46が遮断動作する前に短絡点1BP,1BNが切り離される。これにより、短絡点1BPと短絡点1BNとの間で短絡事故が発生しても、第1乃至第8、第11、第12、第15及び第16超限流遮断器31〜38,41,42,45,46が遮断動作(保護動作)しないので、それら超限流遮断器に保護されている他の健全回路への給電を継続させることができ、システムの安全を確保することができる。
なお、前記表1には、短絡点1BPと短絡点1BNとの間で短絡事故が発生した時の各超限流遮断器31〜46の動作状態(○又は×で示す)を示している。
(3−2)短絡点CPと短絡点CNとの間で短絡事故が発生した場合(図8、図9、図10)
図8は、短絡点CPと短絡点CNとの間で短絡事故発生時の短絡電流の流れを電路系統図をベースに記載したものを示し、図9は、その電路系統図に対応するインピーダンスマップを示す。また、図10は、短絡点CPと短絡点CNとの間で短絡事故発生時の超限流遮断器での検出電流及び保護動作を示す。
図8及び図9に示すように、短絡点CPと短絡点CNとの間で短絡事故が発生すると、各々の回路網からは当該回路網の回路定数によって決まる短絡電流がそれぞれ流出し、短絡点CPと短絡点CNとの間に短絡電流(合計電流)IΣが流れる。ここで、短絡電流IΣは下記式のようになる。
IΣ=I1cΣ+I2cΣ
ここで、1号系の回路と2号系の回路の電気的定数及びインピーダンスが左右対称で同値であると仮定すれば、短絡電流I1cΣと短絡電流I2cΣとの関係は
I1cΣ=I2cΣ
となる。例えば、I1cΣについては下記式のようになる。
I1cΣ=Ig1+I1bΣ
I1bΣ=Ib1+Ima1(=I1aΣ)
ここで、電流Ib1は、正方向電流であり、第1蓄電池1から短絡点CP,CNに向かう短絡電流となり、電流Ima1は、逆方向電流であり、第1動力3の電動機負荷等に起因して、短絡点CP,CNに向かう短絡電流となる。
このとき、短絡点CP,CNの近傍に配置されている第13乃至第16超限流遮断器43〜46には、正方向短絡電流I1cΣ,I2cΣ(正I1cΣ又は+I1cΣ,正I2cΣ又は+I2cΣ)が流れる。
これら各短絡電流の短絡事故発生時からの変化は図10に示すようになる。この図10に示すように各短絡電流が変化するとき、第13乃至第16超限流遮断器43〜46に流れる正方向短絡電流I1cΣ,I2cΣ(正I1cΣ又は+I1cΣ,正I2cΣ又は+I2cΣ)はともに、短絡発生から時間t1後にその第13乃至第16超限流遮断器43〜46の正方向過電流設定値I1coc,I2cocである+11に達し(同図の動作点f1に達し)、この時に第13乃至第16超限流遮断器43〜46が遮断動作を開始する。
一方、第9乃至第12超限流遮断器39〜42の動作点、すなわち正方向短絡電流I1aΣ又はI1bΣ(正I1aΣ若しくは+I1aΣ又は正I1bΣ若しくは+I1bΣ),I2aΣ又はI2bΣ(正I2aΣ若しくは+I2aΣ又は正I2bΣ若しくは+I2bΣ)が当該第9乃至第12超限流遮断器39〜42の正方向過電流設定値I1aoc,I2aocである+15(同図の点f2)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t2となっている。
また、第5乃至第8超限流遮断器35〜38の動作点、すなわち正方向短絡電流Ig1,Ig2(正Ig1又は+Ig1,正Ig2又は+Ig2)が当該第5乃至第8超限流遮断器35〜38の正方向過電流設定値Ig1oc,Ig2ocである+6(同図の点f3)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t4となっている。
また、第1乃至第4超限流遮断器31〜34の動作点、すなわち逆方向短絡電流Ima1,Ima2(逆Ima1又は−Ima1,逆Ima2又は−Ima2)が当該第1乃至第4超限流遮断器31〜34の逆方向過電流設定値Ima1R,Ima2Rである−2.2(同図の点r1)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t3となっている。
以上のように、短絡点CPと短絡点CNとの間で短絡事故発生時に、第13乃至第16超限流遮断器43〜46以外の第1乃至第12限流遮断器31〜42に先行して、当該第13乃至第16超限流遮断器43〜46が遮断動作を開始することで、第1乃至第12超限流遮断器31〜42が遮断動作する前に短絡点CP,CNが切り離される。これにより、短絡点CPと短絡点CNとの間で短絡事故が発生しても、第1乃至第12超限流遮断器31〜42が遮断動作(保護動作)しないので、それら超限流遮断器に保護されている他の健全回路への給電を継続させることができ、システムの安全を確保することができる。
なお、前記表1には、短絡点CPと短絡点CNとの間で短絡事故が発生した時の各超限流遮断器31〜46の動作状態(○又は×で示す)を示している。
(3−3)短絡点1APと短絡点1ANとの間で短絡事故が発生した場合(図11、図12、図13)
図11は、短絡点1APと短絡点1ANとの間で短絡事故発生時の短絡電流の流れを電路系統図をベースに記載したものを示し、図12は、その電路系統図に対応するインピーダンスマップを示す。また、図13は、短絡点1APと短絡点1ANとの間で短絡事故発生時の超限流遮断器での検出電流及び保護動作を示す。
図11及び図12に示すように、短絡点1APと短絡点1ANとの間で短絡事故が発生すると、各々の回路網からは当該回路網の回路定数によって決まる短絡電流がそれぞれ流出し、短絡点1APと短絡点1ANとの間に短絡電流(合計電流)IΣが流れる。ここで、短絡電流IΣは下記式のようになる。
IΣ=Ib1+I1aΣ
I1aΣ=Ig1+I1cΣ(=I1bΣ)
I1cΣ=Im+I2cΣ
I2cΣ=Ig2+I2bΣ
I2bΣ=Ib2+Ima2(=I2aΣ)
ここで、電流Ib1,Ib2は、正方向電流であり、それぞれ第1及び第2蓄電池1,2から短絡点1AP,1ANに向かう短絡電流となり、電流Ima2は、逆方向電流であり、第2動力4の電動機負荷等に起因して、短絡点1AP,1ANに向かう短絡電流となり、電流Ig1,Ig2は、正方向電流であり、それぞれ第1及び第2発電機5,6から短絡点1AP,1ANに向かう短絡電流であり、電流Imは、逆方向電流であり、電動機7から短絡点1AP,1ANに向かう短絡電流となる。また、短絡電流I1aΣは、逆方向電流(逆I1aΣ又は−I1aΣ)である。
このとき、短絡点1AP,1ANの近傍に配置されている第1及び第2超限流遮断器31,32には、短絡電流IΣが流れる。ここで、短絡点1AP,1ANが第1蓄電池1に近いためインピーダンスが小さくなることから、短絡電流IΣは、高電流突進率短絡電流、過大短絡電流となる。
そして、このときの各短絡電流の短絡事故発生時からの変化は図13に示すようになる。この図13に示すように各短絡電流が変化するとき、第1及び第2超限流遮断器31,32に短絡電流IΣが流れ、その短絡電流IΣは、短絡発生から時間t1後にその第1及び第2超限流遮断器31,32の正方向過電流設定値Ima1ocである+2.2に達し(同図の動作点f1に達し)、この時に第1及び第2超限流遮断器31,32が遮断動作を開始する。
一方、第9及び第10超限流遮断器39,40の動作点、すなわち逆方向短絡電流I1aΣ又はI1bΣ(逆I1aΣ若しくは−I1aΣ又は逆I1bΣ若しくは−I1bΣ)が当該第9及び第10超限流遮断器39,40の逆方向過電流設定値I1aRである−6(同図の点r1)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t2となっている。
また、第13及び第14超限流遮断器43,44の動作点、すなわち逆方向短絡電流I1cΣ(逆I1cΣ又は−I1cΣ)が当該第13及び第14超限流遮断器43,44の逆方向過電流設定値I1cRである−6(同図の点r2)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t3となっている。
また、第15及び第16超限流遮断器45,46の動作点、すなわち正方向短絡電流I2cΣ(正I2cΣ又は+I2cΣ)が当該第15及び第16超限流遮断器45,46の正方向過電流設定値I2cocである+11(同図の点f2)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t4となっている。
また、第11及び第12超限流遮断器41,42の動作点、すなわち正方向短絡電流I2aΣ又はI2bΣ(正I2aΣ若しくは+I2aΣ又は正I2bΣ若しくは+I2bΣ)が当該第11及び第12超限流遮断器41,42の正方向過電流設定値I2aocである+15(同図の点f3)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t5となっている。
また、第5乃至第8超限流遮断器35〜38の動作点、すなわち正方向短絡電流Ig1,Ig2(正Ig1又は+Ig1,正Ig2又は+Ig2)が当該第5乃至第8超限流遮断器35〜38の正方向過電流設定値Ig1oc,Ig2ocである+6(同図の点f4,f5)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t6及びt8となっている。
また、第3及び第4超限流遮断器33,34の動作点、すなわち逆方向短絡電流Ima2(逆Ima2又は−Ima2)が当該第3及び第4超限流遮断器33,34の逆方向過電流設定値Ima2Rである−2.2(同図の点r3)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t7となっている。
以上のように、短絡点1APと短絡点1ANとの間で短絡事故発生時に、第1及び第2超限流遮断器31,32以外の第3乃至第16限流遮断器33〜46に先行して、当該第1及び第2超限流遮断器31,32が遮断動作を開始することで、第3乃至第16超限流遮断器33〜46が遮断動作する前に短絡点1AP,1ANが切り離される。これにより、短絡点1APと短絡点1ANとの間で短絡事故が発生しても、第3乃至第16超限流遮断器33〜46が遮断動作(保護動作)しないので、それら超限流遮断器に保護されている他の健全回路への給電を継続させることができ、システムの安全を確保することができる。
なお、前記表1には、短絡点1APと短絡点1ANとの間で短絡事故が発生した時の各超限流遮断器31〜46の動作状態(○又は×で示す)を示している。
(3−4)短絡点1GPと短絡点1GNとの間で短絡事故が発生した場合(図14、図15、図16)
図14は、短絡点1GPと短絡点1GNとの間で短絡事故発生時の短絡電流の流れを電路系統図をベースに記載したものを示し、図15は、その電路系統図に対応するインピーダンスマップを示す。また、図16は、短絡点1GPと短絡点1GNとの間で短絡事故発生時の超限流遮断器での検出電流及び保護動作を示す。
図14及び図15に示すように、短絡点1GPと短絡点1GNとの間で短絡事故が発生すると、各々の回路網からは当該回路網の回路定数によって決まる短絡電流がそれぞれ流出し、短絡点1GPと短絡点1GNとの間に短絡電流(合計電流)IΣが流れる。ここで、短絡電流IΣは下記式のようになる。
IΣ=I1bΣ+I1cΣ
I1bΣ=Ib1+Ima1(=I1aΣ)
I1cΣ=Im+I2cΣ
I2cΣ=Ig2+I2bΣ
I2bΣ=Ib2+Ima2(=I2aΣ)
ここで、電流Ib1,Ib2は、正方向電流であり、それぞれ第1及び第2蓄電池1,2から短絡点1GP,1GNに向かう短絡電流となり、電流Ima1,Ima2は、逆方向電流であり、それぞれ第1及び第2動力3,4の電動機負荷等に起因して、短絡点1GP,1GNに向かう短絡電流となり、電流Ig2は、正方向電流であり、第2発電機6から短絡点1GP,1GNに向かう短絡電流であり、電流Imは、逆方向電流であり、電動機7から短絡点1GP,1GNに向かう短絡電流となる。
このとき、短絡点1GP,1GNの近傍に配置されている第5及び第6超限流遮断器35,36には、短絡電流IΣが流れる。そして、各短絡電流の短絡事故発生時からの変化は図16に示すようになる。
この図16に示すように各短絡電流が変化するとき、第5及び第6超限流遮断器35,36に短絡電流(合計電流)IΣが流れ、その短絡電流(合計電流)IΣは、短絡発生から時間t1後にその第5及び第6超限流遮断器35,36の逆方向過電流設定値Ig1である−0.4に達し(同図の動作点r1に達し)、この時に第5及び第6超限流遮断器35,36が遮断動作を開始する。
一方、第13及び第14超限流遮断器43,44の動作点、すなわち逆方向短絡電流I1cΣ(逆I1cΣ又は−I1cΣ)が当該第13及び第14超限流遮断器43,44の逆方向過電流設定値I1cRである−6(同図の点r2)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t2となっている。
また、第15及び第16超限流遮断器45,46の動作点、すなわち正方向短絡電流I2cΣ(正I2cΣ又は+I2cΣ)が当該第15及び第16超限流遮断器45,46の正方向過電流設定値I2cocである+11(同図の点f2)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t4となっている。
また、第7及び第8超限流遮断器37,38の動作点、すなわち正方向短絡電流Ig2(正Ig2又は+Ig2)が当該第7及び第8超限流遮断器37,38の正方向過電流設定値Ig2ocである+6(同図の点f4)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1及びt2よりも後の時間t8となっている。
また、第9乃至第12超限流遮断器39〜42の動作点、すなわち正方向短絡電流I1aΣ又はI1bΣ(正I1aΣ若しくは+I1aΣ又は正I1bΣ若しくは+I1bΣ),I2aΣ又はI2bΣ(正I2aΣ若しくは+I2aΣ又は正I2bΣ若しくは+I2bΣ)が当該第9乃至第12超限流遮断器39〜42の正方向過電流設定値I1aoc,I2aocである+15(同図の点f1,f3)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t3及びt5となっている。
また、第1乃至第4超限流遮断器31〜34の動作点、すなわち逆方向短絡電流Ima1,Ima2(逆Ima1又は−Ima1,逆Ima2又は−Ima2)が当該第1乃至第4超限流遮断器31〜34の逆方向過電流設定値Ima1R,Ima2Rである−2.2(同図の点r3,r4)に達するまでの時間が、短絡発生から前記時間t1よりも後の時間t6及びt7となっている。
以上のように、短絡点1GPと短絡点1GNとの間で短絡事故発生時に、第5及び第6超限流遮断器35,36以外の第1乃至第4及び第7乃至第16限流遮断器31〜34,37〜46に先行して、当該第5及び第6超限流遮断器35,36が遮断動作を開始することで、第1乃至第4及び第7乃至第16限流遮断器31〜34,37〜46が遮断動作する前に短絡点1GP,1GNが切り離される。これにより、短絡点1GPと短絡点1GNとの間で短絡事故が発生しても、第1乃至第4及び第7乃至第16限流遮断器31〜34,37〜46が遮断動作(保護動作)しないので、それら超限流遮断器に保護されている他の健全回路への給電を継続させることができ、システムの安全を確保することができる。
また、発電機5は、蓄電池1、動力3及び電動機7へ電力を供給することを目的とするから、通常運転状態では逆方向に電流が流れることはなく、発電機5の出力端で異常が発生したときのみ逆流が発生する。このようなことから、本実施形態のように、発電機5の回路の前後に設けた第5及び第6超限流遮断器35,36の逆方向過電流設定値Ig1Rを−0.4といったように小さい値に設定することで、発電機5の出力端の異常による僅かな逆方向電流の発生を速やかに検出して、速やかに回路を遮断することができるようになる。
なお、前記表1には、短絡点1GPと短絡点1GNとの間で短絡事故が発生した時の各超限流遮断器31〜46の動作状態(○又は×で示す)を示している。
(4)効果の説明
次に本実施形態における効果を説明する。
前述したように、回路網の要所に第1乃至第16超限流遮断器31〜46を配置し、その第1乃至第16超限流遮断器31〜46(具体的には変流器31a〜46a)の過電流設定値を正方向及び逆方向それぞれについて個別に設定(その値の大きさも含めて設定)している。具体的には、正常動作運転状態に回路網を流れる定格電流、充電電流又は回生電流で第1乃至第16超限流遮断器31〜46が遮断動作しないように、正方向過電流設定値及び逆方向過電流設定値を設定している。
これにより、第1乃至第16超限流遮断器31〜46は、回路網で短絡事故が発生したときの正方向又は逆方向の短絡電流を的確に検出して、速やかに遮断動作をすることができる。これにより、速やかに選択保護動作が行われる、すなわち必要最小限の超限流遮断器だけが遮断動作して、短絡事故発生点が速やかに切り離される。この結果、他の健全回路への給電を継続させ、システムの安全を確保することができるようになる。
一方、従来方式についていうと、超限流遮断器の過電流設定値が正方向及び逆方向で同一値(絶対値で同一値)となっているので、回路網で短絡事故が発生したとき、選択保護動作させることが極めて困難、すなわち必要最小限の超限流遮断器だけを動作させることが困難となり、全ての超限流遮断器が動作してしまうこともあり、この場合、システムを全停電に至ることも予想される。本発明では、このような問題も発生しない。
(5)他の実施形態の説明
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態として実現されることに限定されるものではない。
すなわち、前記実施形態では、短絡点1BP,1BN,CP,CN,1AP,1AN,1GP,1GNを特定して、その短絡点について短絡事故が発生した場合を説明した。しかし、これに限定されないことはいうまでもない。本発明は、他の部分で短絡事故が発生した場合にも適用できる。
例えば、図1、図2等に示すように、1号系における短絡点1BP,1BNについて対称となる2号系の短絡点2BP,2BN、1号系における短絡点1AP,1ANについて対称となる2号系の短絡点2AP,2AN、1号系における短絡点1GP,1GNについて対称となる2号系の短絡点2GP,2GNについて、それぞれ短絡事故が発生した場合でも本発明を適用できる。
また、前述の実施形態では過電流設定値を具体的な値として説明した。しかし、これに限定されるものではなく、他の値であってもよい。
本発明が適用される直流給電回路網を示す電路系統図である。 前記図1の電路系統図に対応するインピーダンスマップである。 定格電流と過電流設定値との関係を示す図である。 正常動作時の回路網の電流の流れを示す電路系統図である。 短絡点1BP,1BNで短絡事故が発生したときの電流の流れを示す電路系統図である。 前記図5の電路系統図に対応するインピーダンスマップである。 短絡点1BP,1BNで短絡事故が発生したときの各超限流遮断器の遮断動作の説明に使用した図である。 短絡点CP,CNで短絡事故が発生したときの電流の流れを示す電路系統図である。 前記図8の電路系統図に対応するインピーダンスマップである。 短絡点CP,CNで短絡事故が発生したときの各超限流遮断器の遮断動作の説明に使用した図である。 短絡点1AP,1ANで短絡事故が発生したときの電流の流れを示す電路系統図である。 前記図11の電路系統図に対応するインピーダンスマップである。 短絡点1AP,1ANで短絡事故が発生したときの各超限流遮断器の遮断動作の説明に使用した図である。 短絡点1GP,1GNで短絡事故が発生したときの電流の流れを示す電路系統図である。 前記図14の電路系統図に対応するインピーダンスマップである。 短絡点1GP,1GNで短絡事故が発生したときの各超限流遮断器の遮断動作の説明に使用した図である。 電路系統図(直流給電回路網)の一部を示す図である。 遮断器の保護動作特性を示す特性図である。 短絡発生時の電流挙動を示す特性図である。
符号の説明
1,2 蓄電池
3,4 動力
5,6 発電機
7 電動機
11〜22 遮断器(気中遮断器)
31〜46 超限流遮断器
31a〜46a 変流器(電流検出器)
31c〜46c 限流ヒューズ

Claims (1)

  1. 複数の電気機器と、当該複数の電気機器に対応させて配置され、かつ過電流を検出して遮断動作する遮断装置とを備えた直流給電回路網を保護する直流給電回路網の保護システムにおいて、
    前記遮断装置が過電流を検出して遮断動作するための遮断動作電流値の大きさを、当該遮断装置内を流れる正方向電流及び逆方向電流毎に設定することを特徴とする直流給電回路網の保護システム。
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