JP2005320998A - 差動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 差動装置が駆動源である駆動モータと減速機構との間に配置され、駆動モータからの直接的な出力に応じて差動装置が作動する場合であっても、差動装置における摺動部の焼き付きを確実に防止することができる耐久性の高い差動装置の提供にある。
【解決手段】 駆動モータ11の出力を減速させる減速機構30と該駆動モータ11との間にデフケース14が配置され、前記デフケース14の回転方向に対して直角方向となるように該デフケース14内に備えられるピニオンシャフト36と、前記デフケース14内にて前記ピニオンシャフト36と同軸に備えられるピニオンギヤ37と、前記ピニオンギヤ37と噛合する一対のサイドギア34、35とが設けられ、前記ピニオンギヤ37又は前記デフケース14に対して回転する前記ピニオンシャフト36の摺動部36cに潤滑式の軸受38を介在させる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車両の旋回時における駆動輪の差動を調整する差動装置に関し、特に、駆動モータの出力を減速させて車両の駆動輪に伝達する減速機構と駆動モータとの間に配置される差動装置に関する。
一般的に、駆動モータを用いた電気駆動の車両では、駆動モータのモータ軸の出力を減速した上で左右の駆動輪に伝達する減速機構と、車両の旋回時に生じる左右の駆動輪の差動を吸収する差動装置を備えることが多い(例えば、特許文献1を参照。)。
また、別の差動装置としては、例えば、図6に示される差動装置70が知られている。
この差動装置70では、デフケース71の回転の軸芯方向に対して直角方向となるようにデフケース71内に軸支される回転自在のピニオンシャフト72と、デフケース71内にてピニオンシャフト72と同軸に固定されるピニオンギヤ73と、デフケース71内にてピニオンギヤ73と噛合する一対のサイドギア74、74とが備えられている。
そして、デフケース71とピニオンシャフト72との摺動部72aにおいて、デフケース71の外部から潤滑オイルを得て、ピニオンシャフト72とデフケース71との焼き付き防止を図るとしている。
この差動装置70により車輪の差動を吸収する場合では、予め駆動源からの出力が減速され、減速された出力に応じて差動装置70が作動する。
従って、通常の運転状態にある差動装置70のピニオンシャフト72は比較的低速回転であり、ピニオンシャフト72が毎分1000回転を超える高速回転となる可能性は皆無に近いと言える(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2001−39174号公報(第3−5頁、図1) 特開平9−184561号公報(第3−4頁、図1−図2)
しかしながら、例えば駆動源が高速回転の駆動モータであって、差動装置が駆動モータと減速機構との間に配置される場合では、駆動モータの出力が減速されず、車輪の差動を吸収する場合でも駆動モータの直接的な出力に応じて差動装置が作動することになる。
このため、差動装置におけるピニオンシャフトあるいはピニオンギヤが1000回転以上の高速回転することになり、従来の差動装置のように、デフケースとピニオンシャフトとの摺動部において、デフケースの外部から潤滑オイルを得たとしても、差動装置におけるピニオンシャフトあるいはピニオンギヤ等の摺動部が焼き付きを起こす可能性が極めて高いという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、差動装置が駆動源である駆動モータと減速機構との間に配置され、駆動モータからの直接的な出力に応じて差動装置が作動する場合であっても、差動装置における摺動部の焼き付きを確実に防止することができる耐久性の高い差動装置の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、駆動モータの出力を減速させる減速機構と該駆動モータとの間にデフケースが配置され、前記デフケースの回転方向に対して直角方向となるように該デフケース内に備えられるピニオンシャフトと、前記デフケース内にて前記ピニオンシャフトと同軸に備えられる一対のピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合する一対のサイドギアとが設けられ、前記ピニオンギヤ又は前記デフケースに対して回転する前記ピニオンシャフトの摺動部に潤滑式の軸受を介在させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、潤滑式の軸受がピニオンギヤ又はデフケースに対して回転するピニオンシャフトの摺動部に介在されることにより、ピニオンギヤ又はピニオンシャフトが駆動モータからの直接的な出力に応じて高速回転しても、潤滑式の軸受が両者の円滑な摺動を図り、高速回転のピニオンギヤ又はピニオンシャフトの焼き付きを確実に防止する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の差動装置において、前記軸受が針状ころ軸受又は潤滑剤を保持可能とするすべり軸受とすることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、高速回転のピニオンギヤ及びピニオンシャフトの焼き付きを確実に防止することができるほか、軸受介在による差動装置の大型化が抑制される。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の差動装置において、前記軸受を保持する前記段差面が前記ピニオンシャフトの摺動部に形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、ピニオンシャフトの摺動部に軸受を保持する段差面を設けることにより、従来のピニオンシャフトと比較してピニオンシャフトの形状を大幅に変更する必要がないほか、差動装置を構成するデフケースやピニオンギヤを変更することがなく、差動装置の製作コストが抑制される。
本発明によれば、差動装置が駆動源である駆動モータと減速機構との間に配置され、駆動モータからの直接的な出力に応じて差動装置が作動する場合であっても、差動装置における摺動部の焼き付きを確実に防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、この発明の実施形態に差動装置について図1〜図3を参照して説明する。
この実施形態の差動装置は、電気駆動の車両としてのバッテリフォークリフトに適用した例であり、図1は、この実施形態に係る差動装置10を含むフロントアクスルの要部を破断して示した平面図である。
この実施形態のバッテリフォークリフトは、車体前部の中央付近に配置された1台の駆動モータ11により左右の駆動輪20、21を駆動するとしている。
そして、駆動モータ11の一側(図1において左側)には、後述する差動装置10が配置されている。
さらに、差動装置10の外側に減速機構用ケース26に収容される減速機構30が配置され、減速機構30の外側に左駆動輪20が配置されている。
一方、駆動モータ11の他側(図1において右側)には、別の減速機構用ケース22に収容される減速機構32と、減速機構32の外側に右駆動輪21が配置されている。
駆動モータ11について説明すると、この駆動モータ11にはモータ軸12と、ロータ16(回転子)と、ステータ17(固定子)とが備えられており、駆動モータ11はモータカバー18に覆われている。
ロータ16とモータ軸12は一体となって回転するものであり、モータ軸12は車体の幅方向に一致する方向へ向けて配置されている。
モータ軸12の一側(図1において左側)の軸端部は、減速機構用ケース26に軸支され、モータ軸12の他側(図1において右側)の軸端部は、減速機構用ケース22に軸支されている。
また、モータ軸12には筒状となるように軸方向に貫通する中空部が形成されており、中空部にはモータ軸12の長さよりも長いアクスル軸19が内蔵されている。
アクスル軸19の一側(図1において左側)の軸端部はモータ軸12の中空部内に留まり、他側(図1において右側)の軸端部は、減速機構32が備えるドライブ軸33に接続されている。
そして、モータ軸12における一側(図1において左側)の軸端部と駆動モータ11との間には、後述する差動装置10の一部であり、モータ軸12と一体のデフケース14が配置されている。
ここでは、図2に示すように、説明の便宜上、モータ軸12のデフケース14を除く部位、すなわち、デフケース14よりも駆動モータ11側の部位を軸部13とし、デフケース14よりも減速機構30側の部位を軸支部15とする。
このデフケース14は軸部13及び軸支部15の外径より大きな外径が設定されており、デフケース14内には中空部と連通する空間が形成されている。
デフケース14の両側には長孔状の開口窓(図示せず)が備えられており、開口窓を通じて差動装置10の各構成部材を組み付けることができるものとなっている。
次に、減速機構用ケース22、26について説明すると、この実施形態では右駆動輪21側の減速機構用ケース22と左駆動輪20側の減速機構用ケース26が備えられている。
右駆動輪21側の減速機構用ケース22は、右駆動輪21用の減速機構32を収容するが、図1に示されるように、駆動モータ11に最も近いモータ側ケース23と、右駆動輪21に最も近い駆動輪側ケース25と、モータ側ケース23及び駆動輪側ケース25との間に設置される中間ケース24から構成されている。
また、左駆動輪20側の減速機構用ケース26も同様に、モータ側ケース27と、中間ケース28と、駆動輪側ケース29とから構成されている。
左駆動輪20側の減速機構用ケース26には、モータ側ケース27を貫通するモータ軸12に接続される減速機構30が収容されている。
左駆動輪20側の減速機構用ケース26のモータ側ケース27には、ドライブ軸31が収容されており、ドライブ軸31の駆動モータ11側の軸端部は、図2に示されるように、モータ側ケース27の隔壁27aの挿通孔27bを貫通してモータ軸12の中空部に嵌合され、アクスル軸19の軸端部と対峙している。
ドライブ軸31の駆動輪20側の軸端部には、減速機構30が接続されており、この実施形態の減速機構30は、詳細を説明しないが主に軸歯車、減速歯車、太陽歯車、遊星歯車、キャリアとにより構成されている。
なお、ドライブ軸31には、ドライブ軸31の回転を制動させる制動手段(図示せず)が備えられており、制動手段を作動させることにより走行状態の車両を制動させることができるとしている。
また、減速機構用ケース22、26はほぼ密閉状態にあり、減速機構用ケース22、26には潤滑油が充填されている。
次に、差動装置10について説明すると、この実施形態の差動装置10は、図2に示されるように、基本的にデフケース14と、第1のサイドギヤ34と、第2のサイドギヤ35と、ピニオンシャフト36と、一対のピニオンギヤ37、37とから構成される。
モータ軸12の中空部において、ドライブ軸31の駆動モータ11側の軸端部がアクスル軸19の軸端部と対峙していることを既に説明したが、モータ軸12内のアクスル軸19の軸端部には第1のサイドギヤ34が固定され、この第1のサイドギヤ34はデフケース14に収容されている。
また、ドライブ軸31の軸端部にも同様に第2のサイドギヤ35が固定され、第2のサイドギヤ35もデフケース14内に収容されている。
そして、アクスル軸19とドライブ軸31の軸端部に挟まれ、かつ、デフケース14の回転方向に対して直角方向となるように、ピニオンシャフト36が、モータ軸12に形成されたデフケース14に対して固定されており、ピニオンシャフト36の両側には一対のピニオンギヤ37、37が回転自在に嵌挿されている。
このピニオンシャフト36は、図3に示されるように、ピニオンギヤ37が嵌挿される摺動部36aを備えており、この摺動部36aに対応するように、シャフト面36bよりも低く設定された段差面36cが、ピニオンシャフト36の周方向にわたって形成されている。
そして、この段差面36cには潤滑式の軸受としての針状ころ軸受38が装着され、ピニオンシャフト36の摺動部36aに針状ころ軸受38が介在されることになる。
この針状ころ軸受38は、保持器により針状ころを保持した軸受であり、略半截円筒状に2分割可能としている。
そして、針状ころ軸受38が潤滑油の供給を受けることと、針状ころの転動とが相俟って、針状ころ軸受38を介したピニオンシャフト36とピニオンギヤ37との極めて円滑な摺動が図られている。
この実施形態では、ピニオンギヤ37が、例えば、数千回転の高速回転となる場合であっても、針状ころ軸受38によりピニオンギヤ37とピニオンシャフト36との焼き付きを防止することができるものとなっている。
この一対のピニオンギヤ37、37は第1のサイドギヤ34及び第2のサイドギヤ35と噛合する。
これらのサイドギヤ34、35及びピニオンギヤ37、37は、デフケース14の開口窓を通じて組付け可能となっている。
これらの複数のサイドギヤ34、35及びピニオンギヤ37、37により構成される差動装置10は、車両の旋回時に生じる左右の駆動輪20、21の差動を吸収する。
また、この実施形態では、減速機構用ケース26から差動装置10へ潤滑油を供給する潤滑油供給路46が備えられている。
モータ軸12の軸支部15とドライブ軸31との間に僅かな間隙が形成されており、この間隙が潤滑油供給路46として機能する。
なお、アクスル軸19と軸部13との間にも同様の間隙が形成されており、この間隙が別の潤滑油供給路47として機能し、差動装置10及び右駆動輪21側の減速機構用ケース22の潤滑油の通過を実現している。
この実施形態の差動装置10には、デフケース14を密封するケースカバー48が備えられている。
ケースカバー48は、差動装置10におけるデフケース14から潤滑油を漏洩させないようにするためのものである。
このケースカバー48は、両側が開放された円筒状の形態を呈し、デフケース14の外径に対応する内径が設定されている。
そして、ケースカバー48の左駆動輪20側の端部には、デフケース14と軸支部15との段差面14aに係止されるように屈曲された係止部48aが形成されている。
さらに、デフケース14と軸部13との段差面14bの外径端には、2個の切り欠き(図示せず)が形成されており、これらの切り欠きに対応するように、ケースカバー48の右駆動輪21側の端部には、加締め部48bが設けられている。
従って、この実施形態では、ケースカバー48の係止部48a及び加締め部48bが、デフケース14に対してケースカバー48を固定するケース固定手段を構成していると言える。
また、このケースカバー48には、差動装置10における潤滑油をデフケース14から確実に漏洩させないように、シール部材としての一対のOリング49が、デフケース14とケースカバー48との間に介装されている。
これらのOリングにより、ケースカバー48をデフケース14に装着した場合にデフケース14の開口窓から漏れ出す潤滑油をデフケース14とケースカバー48の間に封止することを可能としている。
なお、軸支部15はモータ側ケース27に装着される軸受27cに軸支されているが、軸受27cの左車輪20側にはオイルシール27dが装着され、減速機構用ケース26内の潤滑油がモータカバー18側へ漏洩しないように図られている。
次に、この実施形態に係る差動装置10の作用について説明する。
駆動モータ11の駆動によりモータ軸12が回転されるが、モータ軸12の回転とともにアクスル軸19及びドライブ軸31、33が回転する。
アクスル19軸及びドライブ軸31、33の回転は夫々左右の減速機構30、32を介して減速され、減速された出力が各駆動輪20、21に伝達され、駆動輪20、21の回転により車両が走行する。
走行する車両が旋回する場合には、差動装置10が左右の駆動輪20、21の差動を吸収する。
このとき、差動装置10におけるピニオンギヤ37は駆動モータ11の出力に応じて高速回転となるが、針状ころ軸受38がピニオンシャフト36とピニオンギヤ37の摺動部36aに介在され、針状ころ軸受38はデフケース14内の潤滑油の供給を受けているので、ピニオンシャフト36とピニオンギヤ37との焼き付きが確実に防止される。
なお、差動装置10の潤滑油は、軸支部15とドライブ軸31との間隙を通じて減速機構用ケース26から供給される。
そして、デフケース14の回転に伴う遠心力により、針状ころ軸受28に対して潤滑油が常に行き渡る。
また、デフケース14に装着されるケースカバー48はモータ軸12の回転と共に回転されるが、シール部材としてのOリング49が装着されていることにより、デフケース14の図示しない開口窓から潤滑油がモータカバー18側へ漏洩することはない。
この実施形態に係る駆動力伝達装置によれば以下の効果を奏する。
(1)ピニオンギヤ37に対して回転するピニオンシャフト36の摺動部36aに針状ころ軸受38が介在され、針状ころ軸受38が潤滑油の供給を受けることにより、ピニオンギヤ37が駆動モータ11からの直接的な出力に応じて高速回転しても、針状ころ軸受38がピニオンギヤ37とピニオンシャフト36との円滑な摺動を図り、高速回転のピニオンギヤ37とピニオンシャフト36との焼き付きを防止することができる。
(2)ピニオンシャフト36の摺動部36aに針状ころ軸受38を保持する段差面36cを設けることにより、従来のピニオンシャフトと比較してピニオンシャフト36の形状を大幅に変更する必要がないほか、差動装置10を構成するデフケース14やピニオンギヤ37を変更することがなく、差動装置10の製作コストを抑制することができる。
(3)減速機構用ケース26内の潤滑油が、モータ軸12に備えられている潤滑油供給路46を通じて差動装置10へ供給されるほか、デフケース14の回転に伴う遠心力により、針状ころ軸受38に対して潤滑油を常に供給することができる。
(4)デフケース14とケースカバー48との間に備えられるシール部材49は差動装置10の潤滑油を封止するから、差動装置10における潤滑油のデフケース14の外へ漏洩を確実に防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る差動装置50を図4に基づいて説明する。
この実施形態では、説明の便宜上、第1の実施形態で用いた符号を一部共通して用い、共通又は類似する構成についてはその説明を省略し、先の実施形態の説明を援用する。
図4に示されるように、この実施形態の差動装置50は、第1の実施形態と同様に、基本的にデフケース51と、第1のサイドギヤ34と、第2のサイドギヤ35と、ピニオンシャフト52、53と、ピニオンギヤ54とから構成される。
この実施形態の差動装置50では、分割されたピニオンシャフト52、53に夫々ピニオンギヤ54が固定され、デフケース51に対してピニオンシャフト52、53が回転するものとなっている。
そして、ピニオンシャフト52の摺動部52aには、シャフト面52bよりも一段低く設定された段差面52cが形成され、段差面52cには針状ころ軸受55が嵌挿される。
また、ピニオンシャフト53についても、図示はしないがピニオンシャフト52と同様に針状ころ軸受55が嵌挿される。
従って、この実施形態の差動装置50によれば、走行する車両が旋回する場合には、差動装置50が左右の駆動輪20、21の差動を吸収するが、ピニオンシャフト52、53が駆動モータ11からの直接的な出力に応じて高速回転しても、針状ころ軸受55がデフケース51と回転するピニオンシャフト52、53との円滑な摺動を図ることができ、高速回転のピニオンシャフト52、53とデフケース51との焼き付きを防止することができる。
(変更例)
次に、上記の第1の実施形態の変更例を図5に基づいて説明する。
図5はいずれもピニオンシャフト36と軸受の変更例を示した斜視図であり、図5に示されるピニオンシャフト61は、シャフト面61bよりも一段低くなる段差面61cを摺動部61aから端部まで形成し、潤滑式の軸受として筒状の針状ころ軸受62を摺動部61aに嵌挿し、針状ころ軸受62の抜け止めのためのカラー部材63をピニオンシャフト61の挿入し、ピニオンシャフト61の軸端付近にカラー部材63を固定するとしている。
この場合、第1の実施形態の差動装置10と比較して、部品点数は増加するが分割式の針状ころ軸受38を用いる必要がなくなる。
また、この変更例に係るピニオンシャフト61では、筒状の針状ころ軸受62を嵌挿するとしたが、筒状の針状ころ軸受62に代えて、図5に示されるように、潤滑油又はグリス等の潤滑剤を保持することが可能な筒状のすべり軸受64を用いてもよく、この変更例のすべり軸受64では潤滑油の含浸を可能とする金属製の軸受としている。
この潤滑式のすべり軸受64によれば、針状ころ軸受62を用いたときと比較して焼き付きに対する耐性は僅かに低下するものの低コストであり、また、耐振性あるいは耐衝撃性に優れる。
さらに、すべり軸受64の肉厚は薄くすることができるから、針状ころ軸受62を用いたときと比較してピニオンシャフト61の段差面61cを深くする必要がなく、ピニオンシャフト61の加工が容易となる。
なお、第2の実施形態のピニオンシャフト52、53についても、ここで説明した変更例に係るピニオンシャフト61、針状ころ軸受62、カラー部材63、すべり軸受64の適用が可能であることは言うまでもない。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、軸受として針状ころ軸受とすべり軸受について説明したが、本発明にかかる潤滑式の軸受とは、潤滑油又はグリス等の潤滑剤を使用する軸受を意図するものであり、軸受の構造については何らの限定も受けない。少なくとも差動装置のピニオンギヤ又はピニオンシャフトが毎分1000回転以上で回転してもピニオンシャフトの摺動部に焼き付きを生じることがない潤滑式の軸受であればよい。
○ 上記の実施形態では、バッテリフォークリフトにおける差動装置としたが、電気駆動の車両の差動装置に適用することも可能である。
○ 上記の実施形態では、減速機構として遊星歯車を用いた減速機構としたが、減速機構の種類や形式は特に限定されず、少なくとも駆動モータの出力を減速するために好適な減速機構であればよい。
第1の実施形態に係る駆動力伝達装置を含むフロントアクスルの要部を破断して示した平面図である。 第1の実施形態の差動装置を破断して示す平面図である。 第1の実施形態に係るピニオンシャフトと軸受を示す斜視図である。 第2の実施形態の差動装置を破断して示す平面図である。 変更例に係るピニオンシャフトと軸受を示す斜視図である。 従来の差動装置の要部を示す断面図である。
符号の説明
10、50、70 差動装置
11 駆動モータ
14、51、71 デフケース
19 アクスル軸
30、32 減速機構
31、33 ドライブ軸
34 第1のサイドギヤ
35 第2のサイドギヤ
36、52、53、61、72 ピニオンシャフト
36a、52a、61a 摺動部
36b、52b、61b シャフト面
36c、52c、61c 段差面
37、54、73 ピニオンギヤ
38、55、62 針状ころ軸受
64 すべり軸受

Claims (3)

  1. 駆動モータの出力を減速させる減速機構と該駆動モータとの間にデフケースが配置され、
    前記デフケースの回転方向に対して直角方向となるように該デフケース内に備えられるピニオンシャフトと、前記デフケース内にて前記ピニオンシャフトと同軸に備えられる一対のピニオンギヤと、前記ピニオンギヤと噛合する一対のサイドギアとが設けられ、
    前記ピニオンギヤ又は前記デフケースに対して回転する前記ピニオンシャフトの摺動部に潤滑式の軸受を介在させることを特徴とする差動装置。
  2. 前記軸受が針状ころ軸受又は潤滑剤を保持可能とするすべり軸受とすることを特徴とする請求項1記載の差動装置。
  3. 前記軸受を保持する段差面が前記ピニオンシャフトの摺動部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の差動装置。
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