JP2005317482A - スピーカを内蔵した照明用電気スタンド - Google Patents

Abstract

【課題】箱型のスピーカシステムは、置かれる部屋のスペースを占有し、部屋の中に置かれるインテリア家具との調和も悪く、部屋の美観を甚だしく害するものである。とくに、マルチチャンネル音響システムでは、多くのスピーカシステムを必要とし、問題が多かった。
【解決手段】この問題を解決する手段として、インテリア家具の一つである照明用電気スタンドの光源を支える中空の支持部の側面に開口部がある音響ホーンの下部を支持部に挿入し、音源となるスピーカユニットを音響ホーンの底面に取付けた。これにより、照明用電気スタンドとスピーカが一体化されることにより、省スペースと美観の向上ができる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、音響スピーカを内蔵した通常の照明用電気スタンドに関する。

インテリア家具を兼ねた中空の支持部に支えられた笠付光源をもった照明用電気スタンドがあった。

発明が解決しようとしている課題

音響用スピーカは、ほとんどの映像・音声機器に使われていて、その種類も用途に様々なものがある。例えば、テレビジョン受像機、ラジオ付カッセトレコーダなどの機器に内蔵されるものからステレオ装置のように機器とは別に独立した箱型スピーカシステム、そしてマルチチャンネル音響システムのように６個以上の箱型スピーカシステムを必要とするものもある。箱型のスピーカシステムは、置かれる部屋のスペースを占有する。とくに、マルチチャンネル音響システムでは、多くのスピーカシステムを必要とし、部屋の有効スペースを少なくする。また、スピーカシステムは、部屋の中に置かれるインテリア家具との調和も悪く、部屋の美観を甚だしく害するものである。

課題を解決するための手段

この問題を解決する手段として、インテリア家具の一つである照明用電気スタンドの光源を支える中空の支持部に側面に開口部がある音響ホーンの下部を支持部に挿入し、音源となるスピーカユニットを音響ホーンの底面に取付けた。これにより、照明用電気スタンドとスピーカが一体化されることにより課題を解決した。

発明の効果

照明用電気スタンドの支持部に音響ホーンスピーカを一体化したことにより、従来の照明用電気スタンドのインテリア家具としての美観を損なうことなく、高音質の音響を再生し、且つ従来スピーカシステムが占有していた部屋の有効スペースを広げる効果がある。

図１は本発明によるスピーカを内蔵した照明用電気スタンドの断面図を示すものである。図１の１は電球で、ソケット２により電源が供給され、電気笠３により覆われている。電球１、ソケット２、電気笠３は、照明用電気スタンドの照明光源部を構成するもので、一般に使用されているものと何ら変わりはない。なお、７は照明用電気スタンドのベースで、これも一般に使用されているものと変わりはない。

前記の照明用光源部を支える支持部は、上部が開口された中空の円筒４と音響スピーカ部５より構成される。中空の円筒４も、後述するバスレフ効果をもたせるため、下部側面にあけた穴バスレフポート６以外は、一般に使われている照明用電気スタンドのものと変わりない。

図２は音響スピーカ部５を照明用電気スタンドの正面から見たものである。正面の開口部は、円筒の中へ入るほど狭くなるよう、上下左右で傾斜している。この傾斜により、所謂音響ホーン８が形成される。音響ホーンは小さい音源からの音響を拡大し、音響効率を向上する効果がある。また、箱型スピーカシステムに比べ音の指向性も優れている。
さらに、音響ホーンの採用は、本発明にとっても都合がよい。ホーン開口部の形状は、円弧に近い形状のため、円筒形の支持部に違和感なく収容できる効果もある。
スピーカユニット９は、音響ホーンの下部面に水平に取付けられる。スピーカユニットの取付け面と音響ホーンは一体化されており、スピーカユニットと音響ホーンは、垂直にあけられた音道１０によりつながっている。また、音道部分の円筒の外径は、円筒４の内径より僅かに小さくなっていて、この部分を円筒４に挿入すると音響ホーン部とその上に取付けられる照明光源部を固定できる。なお、１１は照明用電気スタンドの電球用の電源線で、音響ホーン８の後部に明けられた穴を通されている。

照明用電気スタンドの電球への電源供給線は、図２に示すように音響スピーカ部にあけたたて孔を通っている。以上の構造により、照明用電気スタンドが形成される。

なお、円筒の大きさにより、音響ホーンの大きさも決まるため、音響ホーンの大きさが十分でなく、低音域が劣化するときは、円筒４の下部に穴を開け、バスレフポートを取付ければ、低音域の特性は改善される。また、円筒４の内壁にフェルトのような音緩衝材を貼りつければ、より音質を改善できる。

スピーカを内蔵した照明電気スタンドには、元々電源線が入っているため、これを利用して増幅器と増幅器用電源を円筒４の中に設けスピーカユニットを駆動してもよい。

また、円筒４の中にラジオ受信機を内蔵し、照明用電源とラジオ受信機の電源スイッチを共用すれば、ベッドサイドの照明用電気スタンドとして便利である。

本発明では、円筒４の素材については、何ら制約するものではないが、円筒４を絵付けした陶磁器とすれば、インテリアとしての美観を向上できる効果もある。

本発明による一実施形態を示す断面図である。 本発明による音響ホーンと音響ホーンに取付けられたスピーカユニットを示す図である

符号の説明

１ 電球
２ ソケット
３ 電気笠
４ 中空の円筒
５ 音響スピーカ部
６ バスレフポート
７ 照明電気スタンド用ベース
８ 音響ホーン
９ スピーカユニット
１０ 音道
１１ 電源線

Claims (5)

1. 照明用光源部と、
   前記照明用光源部を支える中空の支持部と、
   下部が前記支持部に挿入され、上部の側面に開口部がある音響ホーンと、
   前記音響ホーンの底面に水平に取付けられたスピーカユニットと、
   から構成されることを特徴とするスピーカを内蔵した照明用電気スタンド。
2. 請求項１において、前記支持部の内壁に音響緩衝材を貼りつけたことを特徴とするスピーカを内蔵した照明用電気スタンド
3. 請求項１において、前記支持部内に前記スピーカユニット駆動用増幅器と前記増幅器の電源回路を内蔵したことを特徴とするスピーカを内蔵した照明用電気スタンド。
4. 請求項１において、前記支持部内にラジオ受信機を内蔵したことを特徴とするスピーカを内蔵した照明用電気スタンド。
5. 請求項１において、前記支持部が絵付けした陶器であることを特徴とするスピーカを内蔵した照明用電気スタンド。

Images